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「ウマ娘 プリティーダービー Season 3(TVアニメ動画)」

総合得点
69.4
感想・評価
200
棚に入れた
554
ランキング
1819
★★★★☆ 3.5 (200)
物語
3.1
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ウマ娘 プリティーダービー Season 3の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

テンテンテン さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最悪の作品でした。

見てて不愉快極まりませんでした。
リバーライト(マリアライト)やサトノクラウン等の勝馬を蔑ろにしている描写があったり、キタサンブラックはピークアウトしていたなどと史実と異なる展開にして多くの視聴者に誤解を生んでいるのも腹立たしかったです。
キタサンブラック以外のキャラに対しても余り掘り下げられていませんでした。

投稿 : 2024/09/06
閲覧 : 267
サンキュー:

5

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 ゲームは未プレイ。
 3期ということで、1期はスペシャルウィークが頂点に上り詰めるまで、2期はピーク時に
おけるトウカイテイオーの怪我との戦い、で本作はキタサンブラックのピークからの衰えと、
それぞれ主人公のピーク状態が異なることで、展開自体は同じようなものにはさせない意図は
感じるが、本作は主人公の下り坂を描いていくために寂しさを感じさせる。

 これまで同様にライバルもおり、本作ではキタサンブラックとサトノダイヤモンドのライバル
ストーリーが描かれるが、1期のスペシャルウィークとサイレンススズカ、2期の
トウカイテイオーとメジロマックイーンに比べると今ひとつパッとしない感があった。
 1期ではスペシャルウィークのサイレンススズカに対する憧れがあったり、2期では
トウカイテイオーとメジロマックイーンの間に強烈なライバル意識があったのに対して、
キタサンブラックとサトノダイヤモンドは終盤までは仲の良い友人止まりになっていたせいかな。
 あと中盤まではキタサンブラックはドゥラメンテ、サトノダイヤモンドは「サトノの
ジンクス」破りが、それぞれ意識すべきものになっていたのも大きかったかな。
 本シリーズは史実をうまいことドラマに転用している感があったが、本作はむしろ史実が
制約となって、ドラマのカタルシスを減らしていた感も。

 キタサンブラックがチーム「スピカ」所属ということで、1期2期で活躍したスピカの面々は
今回も登場するが、キタサンブラックが下の世代ということで、これまでのメンバーは保護者的
立場になっており、全体的に影が薄くなっていたのも残念。

 苦言ばかり言ってしまったが、個人的にはキタサンブラックがこれまでの主人公と比べて、
個としては一番好きだったりする。

2024/05/19

投稿 : 2024/05/19
閲覧 : 101
サンキュー:

4

ネタバレ

DJ ZAKIヤマ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

甘い評価の人は、制作者に「こんなレベルでもファンは喜ぶw」とバカにされてると思ったほうがいいです

面白かったウマ娘シリーズ。
今回、主人公のキタサンブラックがメインの話はかなり酷かった。
ただ真面目で人に優しいだけという、なんの特徴もない主人公。対し、友達のサトノダイヤモンドが途中嫌なキャラになる。こういう、キャラ萌えアニメで、重要なキャラが嫌なキャラに見えるという、メチャクチャ不快な構成。
各キャラ、バックグラウンド、背負っているものが見えずに「はぁ?」でした。
唯一、第4話の山での修行の話はキタサンの背負っているものが良い感じに描かれていてこの回は好きな話でした。
こんだけ、酷くなっていたら新作の劇場版観に行くのもいいかなってぐらいブランドがガタ落ちで悔しい。

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 110
サンキュー:

2

ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

露骨なキャラの押し売りでお茶濁しの連続…本当にこれで良かったのか?おすすめ度★★☆☆☆

誰ー!?

人気メディアミックスの第3期。「引き際」をテーマにした作風とのことだが…結論から言わせてもらうと、本作のシナリオは残念ながら「つまらない」寄りの出来栄えだと感じた。

まず、全体通して盛り上がりに欠ける内容で、レース部分の熱量がとにかく足りない。レースの接戦で盛り上がるような場面が少なく、2期ほどのインパクトがない。

キャラの掘り下げも甘く、メインキャラのキタサンは曇ったり無駄に燻るシーンばかりで魅力に欠ける、ダイヤは半ばbot化しており、シュヴァルやクラウンは存在感に欠け、殆ど空気同然だった。ライバル枠のドゥラメンテはサプライズ登場以降の印象が薄く、メインサブどちらのキャラも扱いが下手。サウンズオブアースはオープニング歌唱にも参加してたのにもっと存在感なかった、なんなら声優も合ってない。

その割にサプライズ新キャラ登場や過去キャラ擦りが露骨過ぎて、流石に寒気がするレベルで厳しかった。ネイチャは好きだけど3話くらい連続させて無理やり絡まされるとちょっと…

辛辣な事を言わせてもらうと、酷くは無いもののかなり駄作スレスレの出来だと思う。映画化を控えていてこの体たらくは大丈夫なのか?

投稿 : 2024/04/19
閲覧 : 127
サンキュー:

4

ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

引退大好き

スポーツにおいて一番好きなテーマが引退なのもあり、刺さる内容。

キタちゃん、負けると派手に落ち込む。
2位で落ち込む。
オリンピックで銀メダルを取って、悔しくて泣いてしまう選手はいる。
私は金メダルのはずなのに、キタちゃんがレースにそういう感じ方をしているのが伝わる。

そんなキタちゃんが衰えを感じてきた。
この引退風景は、ウサイン・ボルトを思い出す。
キタちゃんは11話でサトノクラウンに勝利しつつも、ジャパンカップと有馬記念の2レースに出て引退すると発表する。
ウサイン・ボルトは2013年にリレーを含めて金メダルを3つ取ったが、全てのレースを終えてから「あと2つの世界大会に出て引退する」と言った。
はたから見ればまだまだ強い。なにより勝っている。
それでも自分自身は確実に衰えを感じているというのが、孤独を感じさせる。

そんなキタちゃんが最終レースで勝った瞬間の安心したような表情。勝って終われた、やりきった、そんな顔。
まだ強いけど、結果としては勝ったけど、これで引退。
勝ちっぱなしの引退は有終の美とはいえ、逆にムズがゆさが残る引退でもある。ファンとしてはどうしても「まだやれるじゃん!」と思ってしまう。
正直言って、ほかの強豪ウマ娘と同程度の勝率はまだしばらく維持できるだろうが、金メダルを取り続けてきた人は、ここで引退する人がどうしても多いように思える。


欠点は、別になにかするわけじゃないウマ娘たちの出番が少なかったこと。
従来シリーズにおけるマチカネフクキタル、メイショウドトウ、ヒシアマゾンにハルウララみたいな、「作中でなんかするわけじゃないけどめっちゃ良い」って感じのキャラはいなかった。
強いて言えば、名前が伏せられていたせいで気になったロスアンドロイス。
そのへんの尺は、ナイスネイチャとか既存キャラに割り振られたってのはあるかも。
続編だとちょっと仕方ない。

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 51
サンキュー:

0

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

史実だからしょうがないんだけど、、、

視聴完了
全13話

ジャンル
ウマ娘
熱血コメディー系

タイトル由来
アプリから

設定
そのうち1期に移します。
アプリ原作
ウマ娘とは伝説の名馬の力を受け継いだ女の子達の話。
ということになっているが、アニメは馬の擬人化でその歴史をなぞるようにつくられている。
2期がトウカイテイオーとメジロマックイーンの話で、それぞれに憧れるキタサンブラックとサトノダイヤモンドが描かれており、3期はキタサンブラックが主役

ストーリー展開
お助けキタちゃんとして地元の人の人気者のキタサンブラックの物語。
キタサンブラックはテイオーに憧れ、クラシック三冠を目指すも皐月賞から敗北。その時の勝者であるドゥラメンテは三冠目前で怪我で離脱。
その後はキタサンブラックが勝ったりサトノダイヤモンドが勝ったりシュバルグランが勝ったり他の馬が勝ったり、熱いレースを繰り広げる。その中でピークを過ぎたキタサンブラックが有馬記念に勝って終わる。

感想
総評80点
良かった点
熱いレース、キャラ、歌
悪かった点
設定(史実なのでしょうがないとも言える、また版権の問題もしょうがない。)

レビュー
一言で言うとアニメ化が難し過ぎたと言う感じ。
ウマ娘のアニメは史実通りのものになるので、アプリみたいに好き勝手に育成することはできず、当然どの馬も全力で走るので完全勝利できるはずもないのだが、なかなかうまく勝てない話が多い。
しかもシュバルやサトちゃんなどメインキャラが勝つレースは熱くて良いのだが、キタちゃんが負けた時に、だれーー?って叫んでたような版権の関係で名前も使えず、その結果モブ扱いの馬が勝つレースも結構あり中判あたり盛り下がる展開がいくつかあった。
さらに序盤のどこかのレースで.キタちゃんの初勝利のレースだったと思うのだが、エンディング内でのシーン紹介だけでほぼカットされていたのはとても残念だった。こちらも版権関係なのかもだがあのレースはやってほしい。

加えてサトちゃんもすごく残念だった。
こちらも史実なのでしょうがないのだが、せっかくキタちゃんとライバルとして並び立てたのに(そもそもキタちゃんとサトちゃんはデビュータイミングが異なり、クラシック三冠では戦うことがない)、馬主の利権で凱旋門賞に挑戦してボロボロになりそのままさようなら、と言う展開が悲しすぎた。

でもキタちゃんはキャラとしては大好きで、物語の中でもいいキャラをしていて、そんなキタちゃんが頑張る話はやっぱり感動で。うーん難しい。

あと、3期は一瞬映るウマ娘の名前がさっぱり見えず。
知ってるキャラはいいけど知らないキャラは分からん。

投稿 : 2024/03/16
閲覧 : 145
サンキュー:

3

ネタバレ

Shino さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2話までが見所。以降は気分の浮き沈みの激しい登場人物たちと1話ごとの方向性がブレていて破綻している。

なんというか、とても言いたいことが多すぎる。
前提として、自分は競馬には全く知識がなく、1期からウマ娘を知り、2期でハマってアプリも長くプレイしていた人間。

最初に結論を書くと、おススメはできない。
これはウマ娘を知らない人は当然として、過去にアニメ1期や2期、アプリに触れていた経験があった人が久々に触れるようなものでもない。
そういった人には同年に配信された全4話の「ROAD TO THE TOP」を勧める。
1期の頃の小ネタを拾いながら、2期の影響を特に強く受けた直接的な続編の本作であるが、その2期の構成を強引に真似しようとして、
1つの物語として完成しているとは思えない「制作陣がやりたいことを1話単位で詰め込んだ結果ぐちゃぐちゃにとっ散らかっている」作品となっている。
なのでそれぞれ一部分だけを見ると作画班や声優陣の頑張りもあって「悪くないじゃん」と感じるかもしれない(例えば、キタサンブラックがサトノダイヤモンドにリベンジする天皇賞はカメラ演出も力が入っている)が、
全体を通して見ると「え、これをカット?盛り上げてきたこのタイミングでギャグを入れるの?主人公なにがしたいの?」と評価が一変するだろう。

タイトルにも書いたが高評価する部分もあり、1話と2話はよく出来ている。
{netabare}1話はレースを甘く見ていたキタサンブラックが徐々に現実を思い知る内容で、続く2話で悩み、先輩に相談して解決し、初めての栄光を勝ち取る。{/netabare}
2期の内容が強く反映された話にもなっており、2期が好きで覚えている人ほど「あの場面を引用してくるとは!」と唸るだろう。
強いて言えば2話もトウカイテイオーやドゥラメンテの扱いが気になるがそれだけで失敗とは言いたくないほど視聴時に満足した。
スタートダッシュは悪くなかった。しかし3話以降は…。

書きたいことが多すぎてどうまとめればいいかわからないので、キャラクターごとに分けて記述していく。

キタサンブラック。過去の主人公同様に少し抜けてる元気なキャラクターになった。
{netabare}小等部時代からその雰囲気はあったのでこの部分は別に問題はないのだが、その割にストーリー中ではずっとネガティブ。
GIは1回勝利するだけでもものすごい功績であり、ちゃんとサトノクラウンやシュヴァルグランを通してその重みが描かれているはずだが、
キタサンブラックはそんなGIの勝利をあっさりと流し、苦戦した時だけピックアップして「私は才能がない」と悩む。
後半でナイスネイチャがずっと顔を青くしていたのも当然の、どこに悩む要素があるんだよとしか思えないキャラクター設定に首を傾げる。
おそらく2期のトウカイテイオーが好評だったので同じように挫折を繰り返す物語にしようとしたのだろうが、
トウカイテイオーの度重なる挫折は史実を元にしていて自然な流れなので高評価されただけであり、
しっかりと凄まじい戦績を残しているのに負けるたびに勝手に挫折しては復活してを繰り返すのは制作しているうちにおかしいと思わなかったのか。
モデルとなった実馬の戦績を見たファンから主人公に向かないと言われていたが、まさかその答えがこんなに強引なネガティブキャラになるとは誰が予想できただろう。{/netabare}

サトノダイヤモンド。まず3期から急にサトノ家の話が出てきたところで困惑。
{netabare}2期であんなにメジロマックイーンに憧れ、彼女が走れなくなったときは号泣していたほどだったのに、
そしてアプリ1周年の新規短編アニメではキタサンブラックと一緒にチームスピカに興味を持っていたのに、
さらに言えば2期と連動していたアプリのストーリーイベントではカノープスの面々(とギャル)と交流していたのに、
3期が始まってみればそれまで全く存在がなかった家庭の事情があるのでそっちのチーム入ってました!は唐突すぎる。
まだ小等部で家の事情を背負っていなかったであろう頃は仕方ないとして、1周年記念の映像でもっと匂わせておけなかったのか。
しかもそれに合わせてジンクスを気にして勝利に固執する修羅のような性格に変貌しており、レース前にいつも通り声を掛けようとしたキタサンブラックを呼び捨てにして勝利宣言して去る過剰なライバルムーブ。
そしてメジロマックイーンに憧れていた描写は完全に無くなり、一度だけ2人きりで会話したそのシーン以外で名前を出すことも絡むこともない。
3期になってもトウカイテイオーへの憧れを持ち続けているキタサンブラックとは対照的すぎる。
ファンが見たかったのは2期のように2人いつも仲良く過ごし(喧嘩くらいはしてもいいが)、トウカイテイオーやメジロマックイーンに見守られながら切磋琢磨し、
「負けないよ!」「私だって!」と親友とのレースを素直に楽しんで笑顔で互いの戦績を祝福し合うそんな2人だったのではないか?
(イメージとしてはアプリ初期に実装されたSSRキタサンブラック&SSRサトノダイヤモンドのサポートカードのような楽しそうな2人を期待していた)
これは私が受けた印象だが、3期でどうしてもサトノダイヤモンドを「ジンクス打破に全力を尽くすキャラクター」として描きたかったものの、
これまで映像化してきた彼女のままではそれができないと判断して「少女の心の成長」を言い訳にして無理にキャラ変させたのでは。
そしてバランスを取ろうとレース以外の日常部分を使って2期のような優しい部分を出した結果、浮き沈みがとても激しい性格難なキャラクターになったように思う。
(これはキタサンブラックも同様だ){/netabare}

サトノクラウン。シュヴァルグランと共にメイン2人に添えられて「いつもの4人」になっていたが、あまりにも掘り下げがなさすぎる。
{netabare}レース相手としてこそ何度も登場していたがプライベートはほとんど描かれず、
彼女もサトノ家の悲願を叶えるために努力しているのはわかるが、それ以上にサトノダイヤモンドの勝利への執念が強烈すぎて霞んでいる。
彼女にとって重要な香港レースがカットされたのは凱旋門同様に諸々の権利関係でアニメとして仕方なかったのかもしれないが、
それ以外の活躍が「不調なキタサンブラックを下して春シニア三冠を阻止した」くらいしかなく、上記のキタサンブラックのネガティブな設定のせいであまり良い印象が残る出番にはならなかった。
とはいえメイン2人にとっての便利な友人Aという感じで終わっており、掘り下げが少ないことで悪い部分もなかったので、
他のキャラと比較すると改悪を免れて映像化によるファン増加を見込めた数少ないキャラと言えるかもしれない。{/netabare}

シュヴァルグラン。サトノクラウンと同様にいつもの4人のうちの出番が少ない1人だがあまり描写が無かった。
{netabare}こちらは逆に姉と妹とセットでプライベート(休日の1コマ)が描かれているシーンこそ多いもののレースでの扱いが背景レベル。
時々場面が移ってG1勝利への想いを口にするシーンは入るが基本的に単発で他のシーンにあまり影響を与えていない。
意識するとあぁ一緒に走っているなぁと気付けるがその程度。
そんな状態だったのに終盤でメイン回になると急にこれまでのことを振り返り、キタサンブラックをライバルとして友人として大好きだったと熱弁し始めるのだが、
とにかく扱いが空気だったため視聴者からすれば「え?そうなの?」と全く感情移入できず、なんというか「ほら熱いシーンだぞ、こういうの好きだろ」というスタッフの意図がモロ見えして冷めるだけのシーンになってしまった。
(私は過去に知り合いから「このシーンが熱いんだ!」とアニメのクライマックスだけを見せられたことがあり、前を知らないのでイマイチ乗れなかった。そんな感じだ)
さらにここでシュヴァルグランは感動の初G1勝利となるのだが、先述した通り、キタサンブラックの酷いキャラ設定によりGI勝利がアニメにとってもはや大したことないものになっているのですごい!と思えないのがまた泣ける。
ちなみにアプリでは他人と関わるのがとにかく苦手な引っ込み思案のキャラクターとしてアニメ化前から描かれていたが、
アニメでは最初からいつもの4人で仲良くしており、キタサンブラックのGI初勝利も祝ってくれる。
そもそも引っ込み思案なところはOPで少しそんな描写があるだけで本編では全く見られない。この変更は人によって評価が分かれそうだ。{/netabare}

ドゥラメンテ。
{netabare}いや復活しないんかーい!
1期のサイレンススズカ、2期最終話のメジロマックイーンを見てきた視聴者はきっと「退場してからこんなに体を鍛えてるシーンが何度も入るんだからアニオリ展開で復活してキタサンブラックに挑むんだろう」と思っていたに違いない。
まさか最後まで「私は諦めていない」で終わるとは。そもそも彼女は退場前の扱いも酷い。
確かにキタサンブラックの歴史を1クールで納めるとドゥラメンテが活躍する時期は早々に終わって当然なのだが、
それにしたってまさか出場辞退する2話冒頭までにキタサンブラックと一度も関わらずアニメとしてもレースと練習以外での彼女の描写が全くない、
それどころかセリフもほぼない謎の強キャラのままフェードアウトしていくなんて。
宝塚再戦の時にようやくセリフが増え、その後も度々出てきて絡むものの時すでに遅し。彼女が再び走ることはなかった。
これは根拠の薄い自分の推測だが、2話までにほとんどセリフがなかった原因はサプライズ参戦発表のために彼女(というよりその声優)の収録を最小限にしたせいなのではないだろうか。収録が増えるほど関係者が増え、声優本人や共演者などどこかから情報が漏れるかもしれないので。真相は不明。{/netabare}

サウンズオブアース。OPを歌っているメンバーの中で一番よくわからなかった存在。
{netabare}キタサンブラックの最後のレースにも参戦するしアニメで初出の新キャラだからセットで推そうという裏の事情が透けて見えるほど目立った出番がなかった。
演奏しているフリをして実はBGMを流していただけだったのは面白かったがそれだけ。
キタサンブラックからすると知人どころか「前に会ったような」レベルの相手。
そのため最終話で教室にいるキタサンブラックを他のOPメンバーが呼びに来るのだがサウンズオブアースだけいなかった(はず)。本当に何だったのか。{/netabare}

ナイスネイチャ。放送時からいろんな人の感想で言われていることだが、
製作スタッフにナイスネイチャかその声優かを推したい人間がいるんだろうと容易に感じられるほど謎の優遇を受けていた。
{netabare}これははっきり書いておきたいが2話のナイスネイチャは素晴らしい。適役だった。
でもそれ以降は彼女を起用する理由が皆無。キタサンブラックの戦績や活躍時期を考えても全く噛み合わない。
そして後半からキタサンブラックにアドバイスできる立場ではないと彼女自身が悟った結果、
凹んでいるキタサンブラックを見て逃げようとしたりキタサンブラックの活躍を喜べずにドン引きしているなど、
2話でかつての自分を重ねて大声で応援していた彼女とは打って変わり、成績のいい後輩を応援できない言わば感じの悪いキャラにされてしまった。
優遇しすぎた結果ファンも冷めてしまい、完全に裏目に出ていたように思う。{/netabare}

トウカイテイオー。もしかしたら自分にとってのシンボリルドルフのような見守る立ち位置を意識していたのかもしれないが、キタサンブラックに関心がなさすぎる。
{netabare}正確にはちゃんと気にかけている、だがあまり行動に出さない。
特に2話の彼女は酷く、他のスピカメンバーがキタサンブラックを心配する中でトウカイテイオーは「キタちゃんなら大丈夫だよ」とアドバイスを避けた。
しかし実際は他のメンバーが考える通りキタサンブラックは自力で立ち直れる精神状態ではなく、ナイスネイチャがフォローして過去の自分と重ねて激励したおかげで立ち直れた。全然大丈夫じゃなかった。
一応何度かキタサンブラックと語り、最後のライブでも優しい表情で見守っている姿は見られるが、
2期最終話で奇跡の復活をしてまた明るい性格を取り戻しているだろうと予想していると、老後のような彼女を見てガッカリするだろう。
大人になったなぁ、と成長を素直に楽しめればいいのだが。{/netabare}

ゴールドシップ。スタッフは彼女の扱いに大きく失敗したと思う。
{netabare}スタッフが初期からゴリ推ししていてファンも求めているフリーダムな言動はほとんどなく、8割くらい真面目だった。
作中で語られる事情を考えれば仕方ないとはいえ、そうじゃないだろうと。2期でトウカイテイオーの復活を信じて真剣な態度だったあのカッコよさは、普段とのギャップがあってこそだ。
トウカイテイオーがアプリとの性格の違いをよく指摘されるがそちらはそうなっていく過程が2期で描かれていたのに対し、ゴールドシップはごっそり間が抜け落ちている。
キタサンブラックの活躍時期と重なる有名な「ゴールドシップ120億事件」も実に勿体ない。数ある実馬のフリーダムな「やらかし」の中でも一番有名なエピソードなのだが、やはりカットされていた。
1話で「宝塚頑張るぜ!」と意気込んでいたのでどう描くのか、ウマ娘レースはギャンブルではないので120億には触れないだろう、
ネタ交じりにやるのか、真面目に描くとするならきっとこの時期悩んでいたキタサンブラックのことを考えていてスタートが遅れるとかかな、
と楽しみにしながら待っていたが、蓋を開けてみればいつの間にか終わっており新聞記事としてしか語られなかった。
そしてそこから感動してくれと言わんばかりの引退の流れ。いや今までの活躍は1期終盤でダイジェストの形でほんの一瞬映ったくらいなんだけど、どう感動したら…?
そもそもゴールドシップはこれまでアプリでもアニメでも謎多き存在とされており唯一学年が「???」となっていて、
普段の言動も含めて一体何者なんだという空気を漂わせていた。
そんな彼女が肉体の限界を悟って悩んでいたりそして引退してしまうのはキャラ崩壊でありやってはいけないことではないかと。
それもこれもキタサンブラックの引退への布石として利用されたせいであり、非常に残念である。
トレーナーとの会話中の回想内で実馬の様々なエピソードを元にした1枚絵が多数流れていったが、ファンが見たかったのはそっちなんだよ。
今まで持っていたルービックキューブの意味も3期で判明したが、いやルービックキューブだと5面揃えたら自動的に6面揃っちゃうから5冠が存在しなくなるんだけど…というツッコミしか出てこない。{/netabare}

他のスピカメンバー。空気。
{netabare}練習しているシーンもない。全員トゥインクルシリーズを引退しているのか?
スペシャルウィークがネタキャラにされているのは2期から引き続いているので慣れたが、他のキャラも半分そうなっていた。
キタサンブラックが落ち込むたびに全員が心配するのだが、いつも心配しているだけ(正確には特製ドリンクや勝負服などプレゼントを用意して元気付けたりしているのだが具体的にキタサンブラックが抱えている悩みに寄り添うようなアドバイスは見られなかった)。
そんな感じでありながら、EDではキタサンブラックを含めたメンバーで楽しそうに歌って騒いでいる。本編で見たかったのはこっちだ。これなら2期のEDのようにキタサンブラックとサトノダイヤモンド2人が中心になったEDで良かっただろう。
そもそも、3期の間だけでも3年ほど時間が経過しているのに新メンバーが増えない。
もっと言えばキタサンブラック以外のメンバーは1期の序盤で揃っているのでかなりの年数、キタサンブラック以外の新加入がいないことになる。
言わずもがなメンバーの戦績はウマ娘の中でもトップクラス揃いであり、しかもずっと大きな看板も作ってメンバー募集を続けている描写がある。
いくら変人の集まりみたいに思われていたとしても、それを差し引いてもなお輝かしい実績があるので希望者は多そうだが…。
同じくチームリギルも1期1話で2人加入して以降、3期でデアリングタクトしか増えていないのだが、こちらは加入試験が難しいような描写があったので合格者がいなかったと考えればなんとか納得できるのだが。{/netabare}

トレーナー。1期ではトレーナーらしい指導でスペシャルウィークを導き、2期でトウカイテイオーが走るところが見たいんだと悔しがりながらいろんな手段を模索した彼。
{netabare}今回どうしてしまったんだと言わんばかりに空気。いや彼もまた要所要所で出てきているのだが、
一番の特訓回では指導役をミホノブルボンに取られ、キタサンブラックにピークアウトを感じたときはそれを仕方なく受け入れるような態度。
1期で有望なウマ娘の足をいきなり触っちゃうほど熱い魂を持っていた姿はなく、燃え尽き症候群のように冷めている。
もちろん映っていないところでしっかり指導しているだろうことはわかっている。だが観測できなければ意味がない。
上記スピカメンバーと合わせてこれなので、キタサンブラックがスピカに所属している意味が全くなかった。{/netabare}

その他OPに出ていたウマ娘たち。期待させておいてガッカリな扱いだった。
{netabare}疾走感に合わせて様々なウマ娘が映るOPは2話で初めて見た時とてもわくわくしたのだが、
トーセンジョーダンは回想の静止画で小さく映るのみ、ヒシアケボノはドゥラメンテの背景で小さく映るのみ、ダート3人娘はコパノリッキーが一度キタサンブラックと会話しただけで他の2人は背景に小さく映るのみ、
サクラバクシンオーは実馬がキタサンブラックの実馬の祖父にあたる関係者なので多少出番があったが全部意味不明に衝突するだけで特別な絡みなし。
ギャル2人もOPに映っていた内容以上のことはなく、唯一エアグルーヴが副会長としてドゥラメンテの関係者として出番が数回あったくらいでこんな有様である。
多分これらのウマ娘は全くそのままの出番であってもOPに映ってさえいなければ「あ、背景にあのウマ娘がいる!このウマ娘に出番が!」と小ネタ気味に探して喜べただろうに、OPで期待させたせいですべて台無しだ。{/netabare}

ここからはキャラクターの項目で書けなかったことを書く。

とにかくギャグがしつこい。
{netabare}特に「同じセリフを何度も言う」ギャグを何回やるつもりなんだ。4~5回くらいやってなかっただろうか?
2期でスペシャルウィークが「ですね」しか言わなかったシーンがありウケたのだが、だからってこんなに天丼したらただ冷めるだけだって。
そもそもギャグがしつこいのは2期の頃からであり感動の最終回における美容師モブに対して思ったことなのだが、真剣な場面でもギャグを入れてくるのは鬱陶しい。
「どうした急に」はギャグであると同時に解説にもなっているので個人的には許せるが、それ以外はメリハリを付けてほしい。感動させたいのかどうしたいのか全く分からない。
ドゥラメンテとの再戦となった宝塚での「誰ー!?」が顕著な例だろう。
どうやらあれは史実ネタであり、本命と対抗を差し置いて人気の低かった馬が勝利して衝撃を与えたことが元らしいのだが、
あんなギャグチックにしなくとももっと描きようはあったはずだ。しかもその後の2人の会話シーンでも背景で優勝ウマ娘がわーいわーいと喜び続けていて、
その喜びよう自体は可愛らしいのだがメインの会話が入ってこずに全部台無し。これもそういう「後ろが気になって」というギャグなのだろうが今やることか?と。
ついでに言うとこれより前の話でキタサンブラックとゴールドシップが対決した時に別のウマ娘が勝利する展開をやっているので「またか」と感じてしまったところもある。
念のため書いておくとギャグそのものは嫌いじゃない。とにかくしつこいのと真面目なところで入れるなって話。{/netabare}

これは世代が大きく変わったせいなのだろうが、正式にウマ娘化していないキャラクターが多すぎる。
{netabare}特に何度も戦っていて存在感もあったゴールドアクターとリアルスティール、そして先述した宝塚大穴のマリアライト。
この3人が所謂モブになっているせいでいくつかのレースで勝利者がいないような微妙な気持ちになってしまい盛り上がれない。
また、サトノ家の悲願をサトノダイヤモンドに託すのは良いが何度か一緒に他のサトノ家(サトノノブレスなど)も走っていたらしいのに、
そっちの子には誰も期待してしないのが悲しい(まぁ代替のモブウマ娘になっているのでサトノ一族でなくなっているのだろう)。
その回の主役1人以外は全員モブだったりいつものサトノクラウンだけだったりと、勝っても負けても面白くないレースがとても多かった。{/netabare}

3期のテーマを「キタサンブラックの7冠」に拘ったことによる失敗。
{netabare}3期が一番失敗だったのはやはりこれに尽きると思う。放送前からずっと言われていた。
7回の勝利という時点で1話1勝でも7話も使ってしまう。これに敗北レースや他のウマ娘のレースも描くのだからそりゃダイジェストにもなる。
ゆっくりキャラクターを掘り下げている余裕もない。レースレースレースだ。おかげでGIの重みが全く無くなり、他のウマ娘が必死に1勝を得ようとしているのが滑稽に見える。
そして最大の問題は最後の7勝目が引退レースであったこと。それだけ見ればとても感動的なことなので組み込みたい気持ちはわかるが、
そのせいで1クールでやるには歴史が長すぎて1話進めば数ヶ月経ち、数話もあれば1年経っていて「また有馬!?」となる。
また、感動の7勝目のウイニングライブにモブが混ざるという残念なフィナーレにもなってしまっている。
さらに「引退レースでGI勝利した」ことを強調するためにこれまでのアニメでうやむやにして描いてこなかった「ウマ娘のピーク、引退」を描かざるを得ない状況になった。
(アプリではメインストーリー冒頭からオグリキャップの引退を描いていたが…)
一応学生相当の年齢であろうウマ娘たちが早くも肉体の限界を迎えるというのは見せてはいけなかった展開だろう。
これまではサイレンススズカもメジロマックイーンもアニオリ展開で史実のその先に行ったし、
スペシャルウィークは一番盛り上がるジャパンカップが過ぎたら残りのレースはダイジェスト形式にしてラストをうやむやに、
トウカイテイオーも奇跡の復活を果たしたところで終わったのでその後どうなったかは想像にお任せできた。
しかしキタサンブラックは完全に引退してしまった。
引退後にドリームトロフィーリーグ?というものがあるらしいが、今までトゥインクルシリーズを超えたスター選手によるハイレベルなリーグだと思われていたそれが、
肉体的に現役引退したウマ娘たちによるリーグと判明してしまい著しく格を下げてしまう結果になった。{/netabare}

ここからは「ぼくのかんがえたさいきょうのウマ娘3期」のような話。
{netabare}史実に沿ったストーリーは引退レースの有馬記念ではなく実際にアニメでも熱く描かれていた天皇賞春で締めて、
「キタサンブラックのGI7勝」ではなく「キタサンブラックとサトノダイヤモンドの対決」をメインテーマに掲げるべきだった。
初報の時から3期はこの2人の対決をメインにしてくるだろうと思われていたし、天皇賞春での決着ならウイニングライブがこの2人にシュヴァルグランを加えた組み合わせになるので、
仕方なく置かれたモブウマ娘を踊らせたりせず3期で推したかったウマ娘だけでライブができた。
当然、ピークアウトとかいう余計な設定を出してくる必要もなく、1期のジャパンカップ以降のようにうやむやにすればいい。
あるいはキタサンブラックが主人公を務めるのは2話までと天皇賞春と最後の有馬記念のみに止め、
それ以外はサトノダイヤモンドたちを回ごとに主役にしてキタサンブラックは立ちはだかる壁として描写するとか。
OPを歌っているメンバーは全員、GIでキタサンブラックと対決して1回以上先着している(サウンズオブアース以外は1着を取っている)ので十分成立するかと思う。
そしてキタサンブラックは負けた時悔しがりながらも友達と戦えたことを喜び勝利を称える。
ナイスネイチャではなくトウカイテイオーやメジロマックイーンの登場機会を増やし、
当然ピークや引退に関する話はなかったことにしてゴールドシップは自由気ままなキャラを維持し、
トレーナーが対策を考えたりトレーニング方法を指導して、そのほかいろいろ、
定番になるが最後は復活を果たしたドゥラメンテを含む主要キャラたちでオリジナルレースをして終わる。
そういう感じでよかったと思っている。{/netabare}

まだ書き忘れていることがあるかもしれないがここまでにしておく。
アプリの売り上げが少しずつ低迷していた中、春に放送されたROAD TO THE TOPで再び期待度が高まり、
ウマ娘シリーズに再び火を付けられるはずだった3期の内容は、スキルや適性がレースと全く合っていない、評価だけが高いウマ娘を走らせるような結果となった。
大人の事情が露骨に見えている、1話ごとの方向性が違いすぎる、シリアスに挟まる余計なギャグが多い、崩壊や空気などキャラクターの扱いが雑すぎる。
正直に言ってしまえば(2期の出来には感謝しつつも)今回の制作陣に次のウマ娘アニメは作らないでほしいと感じている。
なんとなくウマ娘に触れたいなら1期を、ストーリーの完成度を求めるなら2期を、さくっと見終われる短編希望ならRTTTを勧めるが、3期は誰にも勧められない作品だ。
声優の演技に気になるところはなく、主題歌も悪くない。これらがなければ総合評価はさらに落ちていただろう。
しばらくやめていたアプリをRTTTに影響されて再開していたが、こちらのモチベーションも奪われてしまい、どうするか悩んでいる。

投稿 : 2024/02/19
閲覧 : 109
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3

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まあ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今回も良かった

前作のトウカイテイオーには及ばないが,今回もとても感動しました.
前作は奇跡の復活劇でしたが,今回は引き際の美学.
これまでの2作では,立ちはだかる壁=怪我でしたが,今回はピークを越えて衰えていく自分とどう向き合うか.
そして,このシリーズは,前傾姿勢で必死で走っている女の子達の姿が何より素晴らしい.
また次回も期待したいと思います.

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 94
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0

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shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

期待が大きかっただけなんじゃない?

酷評が多いけどこれはこれで良かったとは思う
ただ13話にに入り切らずイロイロ端折りすぎたのはいただけない…登場ウマ娘減らしてじっくりやれば良かったのにとは思う

投稿 : 2024/01/07
閲覧 : 182
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3

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ひゆら さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

盛り上がりにかける物語

キタサンブラックが主人公なので仕方がないのかもしれないが、
ダービーと5歳時宝塚以外は順風満帆な競争生活でアニメとしては盛り上がりに欠けて面白くなかった。

競り合いながら「うおおおお」と叫んでゴール一辺倒でつまらない。

投稿 : 2024/01/04
閲覧 : 247
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2

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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

駆け抜けた流星 素材が多すぎてオーバーフロー

お馬さん素人の私が、3期に挑みます。

私はお馬さん素人ですが、キタサンブラックは
悪い意味で認識がありました。
馬主さんが演歌歌手の大御所。
勝ってもないのにやたら朝のニュースで取り出さされてるのを見て
「また忖度かよ」って嫌気がさしてました。
(キタサンが悪いんじゃなくて、報道の仕方の問題ですけど)

とまあ、素人のひねくれた視線を覆してくれるのかと
やや上から目線で視聴開始。

【作品概要】
2期の時ちびっちゃかったキタサンブラックと
サトノダイヤモンドのお話。

【作品に対する感想】
中盤までイマイチ物語に入り込めなかったものの、
後半で盛り返した印象です。
逃げのキタサンというよりも、
差しのサトノダイヤモンドという印象ですね。

視聴終わっての真っ先の感想。
「キタサンブラックって、あんなに強い馬だったんだ」
GⅠ7勝もしたんですね。

ただ2期には及ばなかったという印象です。
(2期が良すぎてハードルが上がりすぎてる点は否めませんが)

1)物語
 GⅠ7勝と素材は沢山。
 となるとお馬さん「キタサンブラックの馬生」の
 どこをどう切り取って
 ウマ娘「キタサンブラックの物語」に仕上げるかがポイントです。

 ➀中盤まで物語に入り込めなかった理由
  1,2ではGⅠで勝つことの大変さが描かれていたのに対し、
  今作では勝ったGⅠもすっ飛ばされて、あまりのスピードに
  私が上手く消化しきれなかったからだと思います。
  あれよあれよ…って感じでした。
  たくさんの素材を1クールに詰め込み切れず
  ピントがぼけちゃった…感じですね。

 ➁衰え
  主人公の「衰え」を描く作品は結構珍しいと思いました。

  先輩、先人の衰えは主人公の覚悟や成長の起爆剤として
  使われることは多いと思います。
  今作ではゴルシさんがそういう立ち位置でしたね。

  終わりを決めた上でのキタサンの心情描写は
  非常に良かったと思います。

2)作画
 ➀キタサンVSサトノダイヤモンド、ラストラン
  迫力満点。必死さが伝わってきます。
  そしてラストラン前後の「これで終わり」からくる
  心寂しい表情の作画、最高でした。

 ➁冒頭の登場人物に名前を表記する演出
  笑いをとりつつ、ソシャゲ勢ではない人にとっては
  親切設計で好印象。

 ➂ゴールドシップへの愛
  2期の時ゴルシを調べてて見つけたお馬さんゴルシの奇行集。
  今作に沢山ピックアップされて笑いつつ、
  制作陣の愛の深さを感じました(^^;

5)キャラ
 ➀キタサンブラック
  ドゥラメンテ「最強の証明 凱旋門賞。それ以外は過程」
  サトノダイヤモンド「サトノにGⅠを!」
  と、大局視点の目標がはっきりしていて、
  レースの一つ一つはプロセスなんですよね。

  それに対してキタサンは大局視点の目標がない…
  最後の方で「みんなを笑顔に」と据えますが、
  今一つもやっとした曖昧なもののように感じます。
  また、テイオー・父のようにって、
  誰かの影を追ってるだけなんですよね。

  未だにこういう人生の目標のようなものが定まっていない点は
  自分とダブり、凄く共感してました。
  「目の前のことをコツコツと」は
  ゴールを見据えた上でするのはすごく大切なことなんですけど、
  ゴールを見据えずにやると迷走するんですよね。
  ネイチャ先生に何度もお世話になったのはそういう所かな。

 ➁サトノダイヤモンド
  ジンクスを打ち破ったキタサンのライバル。
  直接対決1回目のキタサン フルネーム呼びの強オーラの反面
  デッドヒート時の絶叫にもう少しパワーが欲しかった。
  (完全にキタサンに飲まれてます)

 ➂ドゥラメンテ
  強者感良いですね。
  通訳さんの胃に穴が開きそうですけど(^^;
  
 ➃ネイチャ先生
  昔ナイスネイチャンってポニーがいましたけど、
  キタサンにとっては本当にいいお姉さんでしたね。
  物語が進むにつれてだんだん蒼ざめていってましたけど(^^;

 ➄マックイーン先輩
  「ジンクスなんて誰かがあとからこじつけたもの。
   積み重ねた努力は、貫き続けてきた思いは
   後付けのジンクスなどで揺らぐものではないのです」
  大西沙織さんの染み入るような声、やっぱり好きです。

 ➅トウカイテイオー先輩
  2期までの奔放なアホっぽさはなりを潜め、
  すっかり落ち着いた先輩になりました。
  作品群通じての好感度上昇。

6)どうでもいいけど気になったところ
 5冠の時はルービックキューブどうすんねん(^^;

投稿 : 2024/01/03
閲覧 : 104
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14

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TMれぼりゅーしょん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

どちらかと言えば不満足

振り返ってみて、退屈だな〜って思う時間の方が長かったです
1期2期は、物語を追っていくうちにストーリーに引き込まれて主人公や他のキャラクターの成長を見届けたいっていう気持ちになると思うんですけど

3期はそれが正直薄かった気がします
レースに出る動機が、今までは分かりやすかったんだと思います、日本一、最強無敵の、メジロとしての..とそれが今回はどこか印象に残りませんでした
だから、「なんでこのウマ娘はこのレースに出てるんだろ」っと思ってしまいました。
そりゃ、走るのは競走馬アニメなんであたぼうですけど、アニメとしてのストーリー構成がかけているように感じました。

キタサンはアプリで好きなキャラだったので、少しだけがっかりです。

私は熱いスポ根ウマ娘が好きなので、そんな評価になってしまいましたがウケる人にはウケてるみたいなので今回は私には合わなかったのかな〜ということで収めておきます。

製作者の皆様、長きに渡るアニメ作成、お疲れ様でした!また次回作を楽しみにしてます。

投稿 : 2024/01/03
閲覧 : 111
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2

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遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そしてみんなから愛される存在に....

アニメ見る暇あるなら競馬のレース見る、というくらい競馬に染まりきった競馬沼民、久々にアニメレビュー書きます。
ぶっちゃけ2023年唯一見たTVアニメでした。
ウマ娘待望の3期は私の大好きなキタサンブラックを題材にした作品、なのですがぶっちゃけキタサンブラック主役で2期くらい面白い作品作るの無理じゃね?という期待半分不安半分な中のスタートでしたが.....
悪い方向で的中しちゃいましたね~、正直。

どうしてもストーリーの軸が分かりづらいというか、キタサンブラックに感情移入しづらい。走る理由見つけるまでのくだりが少々くどかったり、後半謎のピークアウト設定入れたり....
いやー、キタサンブラックの操縦性の高さとポテンシャルの高さを再評価された、キタサンブラックを語るうえで欠かせない2017の秋天を曇らせ展開として使うのはちょっと無理があるんじゃねえかなー?
そもそもキタサンブラックの史実での感動的なエピソードの流れとしては、半世紀近い馬主活動をしながらも中々大物に巡り合えなかったオーナーが、付き合いの長かった非社台系牧場生産の二流血統の若駒を一目惚れして購入したら、日本競馬史に残る名馬へと登りつめたという部分にあるので....
これが例えば長年結果の出てない老年トレーナーに見出されたキタサンブラックが二人三脚でライバルとしのぎを削りながら夢を叶えていく、みたいな物語にしてたらもっと面白かったように思うんですよね。変にスピカにこだわり過ぎたのも良くなかったかなー、と。
もっともこれは余計な競馬知識身につけすぎて、ネタバレ全部喰らった状態で斜に構えたような見方しか出来なくなってる自分が悪いような気もするので、史実のこととか全然知らない初見の方とかはもっと楽しめてるのかなーという気もしますし、まあ一長一短あるのかなと言ったところですね。
2話のネイチャとか普通に自分も泣いてましたし、決してク〇アニメというわけではなく、視聴前のハードルを上げすぎていたことにも原因あったと思います。

来年公開の映画に期待しましょう。
あとはクロフネの許可だけお願いします....


{netabare}・キタサンブラックやサトノダイヤモンドだけじゃない!!同時期にターフを彩った名馬たち!!{/netabare}

ぶっちゃけ今回のレビュー書いた目的、8割くらいこれ目当てです。
ウマ娘もいいけどリアル競馬もいいぞ!!!
というわけで、彼らの活躍が描かれた2015~2017年にかけて、アニメでは描かれなかったエピソードを個人的に10個選んでみました。
少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。


①:勝ち取った信頼と一番人気、前年王者堂々の連覇!!
{netabare}2015 フェブラリーステークス【コパノリッキー】
今でこそGI級競走11勝の日本記録を保持するダートの名馬として知られるコパノリッキー。しかしGI初挑戦となった2014年のフェブラリーステークスでは16頭立ての16番人気という超穴人気。しかし本番ではエスポワールシチーやベルシャザールといった人気どころを抑え、ダイタクヤマト以来となるシンガリ人気でのGI制覇を達成した。
ここで終わればただの一発屋だが、コパノリッキーはその後も川崎記念とJBCクラシックを勝利、帝王賞も2着とする等その実力がまさしく一線級であることを証明。そしてあの勝利から1年後の2015年のフェブラリーステークスでは、打って変わって堂々の一番人気に支持され、その期待に応えるように見事連覇を達成した。{/netabare}

②:遅れてやってきた快速女王!これが、黄金の12世代の底力!!
{netabare}2015 スプリンターズステークス【ストレイトガール】
ゴールドシップ、ジェンティルドンナ、ジャスタウェイ等、数多くのGI馬を輩出し、スペシャルウィークら98世代と並ぶ日本競馬屈指の黄金時代と称される2012年クラシック世代。ストレイトガールもまた、その世代を象徴する名馬である。
3歳終了時点では、同期のジェンティルドンナやヴィルシーナがクラシック戦線で熾烈な争いをする中で2勝クラスの条件馬止まり。4歳になってからは4連勝でOPへと昇格を果たし、GI戦線でも好走するなど結果を残すが、GI制覇は壁に阻まれた。
しかし同期の女傑2頭がターフを去った2015年にその才能がついに開花。ヴィクトリアマイルで初GI制覇を達成すると、秋のスプリンターズステークスでも1番人気の期待に応えるように見事勝利を収めた。{/netabare}

③:史上初の快挙達成!砂上に舞い踊る、情熱のサンバ!!
{netabare}2015 チャンピオンズカップ【サンビスタ】
「牝馬は牡馬に勝てない」という日本競馬界にかつて存在した格言も今は昔。21世紀以降、スイープトウショウ、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイといった一線級の牡馬と互角以上に渡り合う牝馬が数多く誕生し、今では牡馬と牝馬の差はさほど変わらないものになった.....と、言うのはあくまでも芝においての話。
芝以上のパワーが要求されるダート路線においては依然牡馬優位の状況となっており、中央のダートGIを制覇した牝馬は史上ただ一頭のみ。その唯一の馬がサンビスタである。
本格化が5歳になってからという遅咲きの牝馬であり、さらにはクラブ法人の所有馬。クラブ馬は基本的に引退期限が設けられており、彼女も例に漏れず本来であれば6歳春の時点で引退予定であった。しかし今を全盛期と判断した陣営は特例措置として1年の引退延長を敢行。結果としてはこれが英断となり、この年のチャンピオンズカップにおいてコパノリッキーやホッコータルマエ等を抑え、12番人気ながら優勝。有終の美を飾るとともに、牝馬史上初となる中央ダートGI制覇を達成した。
{/netabare}

④:「世界の矢作」爆誕!15世代の超良血、初戴冠はドバイにて
{netabare}2016 ドバイターフ【リアルスティール】
父ディープインパクトは言わずと知れた21世紀の日本競馬を代表する大種牡馬であり、母ラヴズオンリーミーは父に大種牡馬ストームキャットを持ち、母はキングマンボの全妹。そんな日本と世界の超良血の両親を持つ、生まれついてのエリートこそリアルスティールである。
2015年世代きっての素質馬としてクラシック戦線の主役の一頭に挙げられるも、皐月賞と日本ダービーでは同じく同期の良血馬ドゥラメンテの前に完敗。菊花賞ではキタサンブラックの前にクビ差の二着に敗れ、結局3歳は無冠で終える。
しかし翌4歳、初めて訪れた中東の地で自身の素質を開花、ドバイターフにて見事初GI制覇を果たした。
結局GIはこの1勝のみであったが、この勝利が後に残した功績は大きく、調教師であった矢作芳人はこれを皮切りに後に多くの海外GIを制覇、「世界の矢作」として一躍その名を轟かせることに。
さらにこの勝利から5年後の2021年、自身と全く同じ血を引く全妹が、同じく矢作調教師の元で日本競馬史に残る快挙を達成することになるのだが、それはまた別のお話。{/netabare}

⑤:勇往邁進!これが2歳王者の、そしてクラシックホースの意地!!
{netabare}2016 安田記念【ロゴタイプ】
2012年の朝日杯王者にして、2013年の皐月賞馬、ロゴタイプ。クラシック戦線ではエピファネイアやキズナといったライバルとしのぎを削った名馬であったが、皐月賞以降は勝利に恵まれず、同期のライバルたちが引退する中現役を続けるも、かつての勝利から3年の時が経過しており、時代は次の世代に移っていた。
当時のマイル戦線は、2015年に年度代表馬にも選ばれたモーリスが絶対王者として君臨しており、このレースにおいもダントツの一番人気。一方終わった馬とみられていたロゴタイプは8番人気であった。
しかしロゴタイプはスローの逃げに持ち込み自分のペースを握ると、最後は逃げ粘り後続を完封。自身のペースにはまり折り合いを欠いたモーリスを見事下し、久々の勝利を大金星で飾った。{/netabare}

⑥:「世界のマイル王」から「世界の中距離王」へ!「銀幕の英雄」から受け継ぎし「不死鳥」の翼は距離の壁を越えていく
{netabare}2016 香港カップ【モーリス】
キタサンブラックと同じ時代、マイル戦線において絶対王者として君臨していたタイキシャトル以来となる超大物マイラー、モーリス。
4歳時に堀宣行厩舎への転厩を機に瞬く間にその才能を開花。2015年には安田記念、マイルCS、香港マイルとGI3勝を挙げ見事年度代表馬に。
翌5歳の夏からはそれまでのマイルから距離を伸ばして中長距離の舞台へと進出。初挑戦となった札幌記念では2着に敗れるも、本番の天皇賞秋では見事勝利。さらに引退レースとなった香港カップでも、ラストの直線だけで後方一気のごぼう抜きで3馬身差をつける驚愕のパフォーマンスを披露。古馬以降は11戦9勝2着二回という圧倒的な成績を残した。
特に香港カップと香港マイルの2競争制覇は当競走がGIレースとなってからは地元香港馬でも成し遂げていない史上初となる快挙であり、地元紙では「日本のヒーローは神の領域に到達した」と言われるなど絶大な賛辞をもって評価された。
ちなみに彼の父であるスクリーンヒーローはウマ娘でもお馴染みグラスワンダーの産駒。98世代が誇る怪物の孫もまた怪物だった。{/netabare}

⑦:東の名門、名手とともに掴んだ日本一の栄光!!
{netabare}2017 日本ダービー【レイデオロ】
「西高東低」と呼ばれるほど栗東所属の競走馬が美浦所属の競走馬を圧倒した90年代以降の日本競馬界において、美浦所属の調教師でありながら歴代2位となる通算1570勝を挙げた日本競馬を代表する名伯楽、藤沢和雄。
厩舎開業から29年目の2017年、東の名門厩舎が永らく掴めなかった日本ダービーの栄光を初めてもたらした馬こそレイデオロである。鞍上を務めたのは、M.デムーロと同じく外国人ジョッキーとして初めてJRAの通年免許を所得したフランスが生んだ名手、C.ルメール。彼にとってもこれが念願の初ダービー制覇であった。
特にレースでは向こう正面にさしかかった時点で超スローペースであることを察したルメールが一気に捲って位置を押し上げていくという驚きのレース展開を披露、騎手の腕とそれに応えた同馬が見せた、人馬一体の勝利であった。
{/netabare}

⑧:平成・令和の名脇役、最初で最後のスポットライトは大雨の淀で
{netabare}2017 菊花賞【キセキ】
アーモンドアイが衝撃のレコードで駆け抜けた2018年ジャパンカップ。
リスグラシューが遅咲きの大輪を咲かせた2019年宝塚記念。
マカヒキが5年振りの劇的復活勝利を挙げた2021年京都大賞典。
コントレイルが最後の軌跡を描いた2021年ジャパンカップ。
平成から令和へと時代が移っていった日本競馬において、数多くの名レースを演出してきた名脇役、キセキ。
そんな彼の唯一のGI勝利にして、最後の勝利となったのが2017年の菊花賞。キタサンブラックの天皇賞秋同様、台風の接近に伴う不良馬場の中での開催。大雨+不良馬場+3000mという文字通り身を削るような最悪なコンディションの中、最後の直線で大外から一気に先行集団を押し切り見事勝利。泥にまみれながら掴んだ主役の座は、実に彼らしかった。{/netabare}

⑨:「暴君」の娘、父に捧げるGI勝利!
{netabare}2017 阪神ジュベナイルフィリーズ【ラッキーライラック】
「金色の暴君」の異名をとった史上7頭目のクラシック三冠馬、オルフェーヴル。そんな彼の初年度産駒であり、初GIをもたらした孝行娘、ラッキーライラック。
中段前目でレースを運び、リリノーブル等を抑えて力強く抜け出し完勝。見事JRA賞最優秀2歳牝馬に輝き、父の血統を証明してみせた。
その強さから間違いなく2018年牝馬クラシックの主役になると目されていたラッキーライラックだったが、翌年以降同期の怪物の後塵を拝す苦難の道を歩むことになる。そんな彼女が、2019年に京都で劇的な復活を遂げることになるのは、また別の話。{/netabare}

⑩:前王者か!現王者か!10年に一頭の名馬と、100年に一頭の怪物、暮れの中山で一騎打ち!!
{netabare}2017 中山大障害【オジュウチョウサン】
障害競走。海外では平地以上に人気を博している国もあるが、日本においてはどうしても平地競走に比べて注目度が劣るレース体系となっている。しかし、そんなマイナー路線でも圧倒的な成績を残し続ければ注目は集まるというもの。近年の日本競馬における障害競走の注目度を上げた偉大なる飛越の王者こそ、オジュウチョウサンである。
障害競走において数多くの金字塔を打ち立てた彼であるが、その中でも特に有名なのが2017年の中山大障害。
オジュウチョウサンが台頭するまで障害の王者として君臨していたアップトゥデイトが、大胆な大逃げを敢行。他の馬が中々差を詰められない中、オジュウチョウサン一頭だけは彼を追走。最後の直線、ゴール直前で見事差し切り、現王者としての貫禄を見せつけた。タイムは驚愕のレコードであり、最後二頭がゴールした時、後続には10馬身以上の差がついていた。
アニメの最終回でも使われた、大団円で終わったキタサンブラックの有馬記念ではあるが、その前日に行われたこのレースこそ、2017年のベストレースに推す声も少なくない。{/netabare}

投稿 : 2024/01/02
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ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待より熱い

正直、もう3期めでそこまで期待していなかったが、今回もライバル関係が熱かった。
ドゥラメンテ、キタサンブラック、サトノダイヤモンド
キタサンブラックといえばさぶちゃんよね。あの顔がふっと脳裏に浮かんできて思わずふふっとなってしまう笑。
まさかのピークをもう迎えてしまって引退決意するとはなかなか予想外の展開。
しかし、最後を勝利で飾って引退とはかっこよすぎではないか?がむしゃらに頑張っていて凄い。
あとは中々勝利できていなかったサトノ家の勝利までの道程。これもなかなか熱い。
ドゥラメンテの圧倒的自信凄いと思ったけど、怪我しすぎて後半は出番が圧倒的に減ってしまったのよね泣。


OP
ソシテミンナノ キタサンブラック(矢野妃菜喜)、サトノダイヤモンド(立花日菜)、サトノクラウン(鈴代紗弓)、シュヴァルグラン(夏吉ゆうこ)、サウンズオブアース(MAKIKO)、ドゥラメンテ(秋奈)
ED
ロストシャイン(1話) キタサンブラック(矢野妃菜喜)
アコガレChallenge Dash!! キタサンブラック(矢野妃菜喜)、スペシャルウィーク(和氣あず未)、サイレンススズカ(高野麻里佳)、トウカイテイオー(Machico)、ウオッカ(大橋彩香)、ダイワスカーレット(木村千咲)、ゴールドシップ(上田 瞳)、メジロマックイーン(大西沙織)
うまぴょい伝説
OPの際に勝ちたい勝ちたいと入るくらい意気込みが強い。
EDは明るい感じで良い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を目に焼き付け、自身もそのキラキラした光景に飛び込みたいと願うキタサンブラック。そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、己の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。強大なライバル、抗い難い運命などが立ちはだかる中、信じる仲間の言葉や人々の声援を背に受け、今、キタサンブラックは夢に向かって走り出す!

第1話 憧れた景色
憧れのトウカイテイオーのようなウマ娘を目指して、トレセン学園に入学したキタサンブラック。テイオーと同じチーム<スピカ>に加入し、デビューから無傷の3連勝で勢いに乗るキタサンは、無敗の三冠ウマ娘へ向けて『皐月賞』に出走する!

第2話 スタートライン
ドゥラメンテに惨敗してしまったキタサンは、自信を失い落ち込んだ日々を過ごしていた。テイオーのようなキラキラ輝くウマ娘になれないかもしれない……そんな気持ちを抱いたまま、トレーニングを続けるキタサン。そんなある日、キタサンの耳にあるニュースが飛び込む。

第3話 夢は終わらない
菊花賞に勝ったキタサンは有マ記念に出走することに。憧れのレースに出られると喜ぶその一方で、ゴールドシップは柄にもなく思いつめた様子でいた。レースも差し迫った冬のある日、突如記者会見を開いたゴールドシップは驚きの発表をする。

第4話 あたしだけの輝き
直近のレースで2着、3着と惜敗の続いたキタサン。自分にはレースに勝ち切るための何かが足りないと思い悩み、ナイスネイチャに相談していると、ひょんなことから自分の長所は丈夫な体だと気付く。早速トレーナーに頼み込み、キタサンはかつてない猛特訓を始めるが……

第5話 自分の証明
天皇賞(春)に勝利し、少しずつ自信を持ち始めたキタサン。しかし、次走の宝塚記念にドゥラメンテも出走するというニュースを耳にし、せっかくの自信が揺らいでしまう。<スピカ>のメンバーに背中を押され、前向きな気持ちを取り戻すキタサンだったが、ドゥラメンテとばったり鉢合わせてしまい――

第6話 ダイヤモンド
サトノ家の悲願、GⅠ勝利……その期待を背負うウマ娘・サトノダイヤモンドは、十分な素質と実力を持ちながらも、あと少しのところで勝ちきれないレースが続いていた。『サトノのウマ娘はGⅠに勝てない』――そんな言葉に抗おうと、ダイヤはジンクス破りの特訓を始める。

第7話 あたしたちの有マ記念
有マ記念のファン投票に選ばれたキタサンとダイヤ。ふたりは幼い頃に見たトウカイテイオーの有マ記念に感動し、いつかこんな大きなレースで一緒に走ろうと約束していた。お互い強い思いを胸に、運命のレースのゲートが開く。

第8話 ずっとあったもの
新年を迎え、ダイヤと初詣に出かけたキタサン。ダイヤの願いが、凱旋門賞に勝利して日本のウマ娘界に貢献したいというものと知る。そんなダイヤに、いつかのドゥラメンテの姿を重ね見るキタサン。勝利の先にあるものを見ているふたりと、目標を持てないでいる自分との差に落ち込むキタサンだったが……

第9話 迫る熱に押されて
ある朝突然、キタサンはダイヤを誘って旅に出る。じゃんけんで行先を決めながらの目的地のない旅。道中で観光をしたり、おやつを食べたりとあてのない旅を楽しんだふたりは、最後に夕日の沈む灯台へとたどり着く。茜色に染まる岬でキタサンはダイヤに、胸に抱えたある思いを告白する。

第10話 お祭り
地域と学園の合同イベントの実行委員長となったキタサン。人々の賑わいと沢山の笑顔に包まれた光景を目にして喜んでいたキタサンは、学園の一角でドゥラメンテと出会う。ドゥラメンテとの語らいの中、キタサンの胸にある感情が芽生え始める。

第11話 決意
凱旋門賞に向けてフランスに旅立つダイヤ。見送りに行ったキタサンはどこか上の空。その理由は、宝塚記念以来、自分の体がイメージ通りに動かないという戸惑いからだった。大丈夫だと自分に言い聞かせながら、トレーニングを続けるキタサンだったが……

第12話 キタサンブラック
マスコミを集めて会見を開いたキタサンはある決意を発表する。多くのファンやウマ娘たちが驚きながらも、そのことを受け入れていく中、キタサンの同期であるシュヴァルグランは消化できない複雑な思いを抱えていた。

第13話 そしてあなたの……
ラストランの有マ記念を目前にしたキタサンは激しいトレーニングを続けていた。必死に走るキタサンの姿は、周囲のウマ娘の心にも火をつけていく。仲間たちに見送られ、多くのファンの興奮と熱気に包まれる中での最後の有マ記念。全力で走り続けてきた先に、キタサンが見た景色は――

投稿 : 2024/01/01
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9

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覆面反対 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

命を燃やして走るウマ娘キタサン

season3になってから主人公がキタサンブラックに…どういう意図でそうなったかは分からないが、以前ファミマでウマ娘とのコラボ商品が幾つもリリースされた際、キタサンを目にして少し気に入っていた私…

彼女が主人公になって驚くとともに、「これはちょっと面白くなりそう…」と思った

学校寮で相部屋になっているウマ娘はサトノダイヤモンド…🐴 「キタちゃん」「ダイヤちゃん」と呼び合う仲で、互いを親友でありライバルと見做して、ウマ娘生活を過ごす

5話あたりでキタサンとダイヤの直接対決…🆚 キタサンが起きると、既にダイヤの姿はなくそのままレース場へ…いつも通り声をかけようとするキタサンに「負けないよ…キタサンブラック‼️」と真剣な表情で語りレース本番…見事ダイヤが栄冠を手にした🏆

やがて凱旋門賞に出るためダイヤはフランスへ🇫🇷 キタサンも最初は行こうとしていたが、その前のレースで急に順位を落としたこと…ゴールドシップに「お前はピークを過ぎたんだよ⤵️」と言われ、トレーナーと相談した結果、フランスには行かず、残りの限られた時間を国内のレースに費やすことを決める

ダイヤにはその旨を伝える電話をし…そして次のレース…サトノクラウンとの壮絶な一騎討ちを制し、見事王者に返り咲いた…かに見えた

しかし…膝を落としそのまま過呼吸となるキタサン…おそらく彼女の身体は限界を迎えており、やはりピークを過ぎていた…無理をして全力を出した反動が来た…と思われるシーンで11話終わり🐎

そして…何故かレース場の観客席にいたダイヤちゃん…お前…フランスはどうした?😅

第12話で優勝…そして最終話…いつもの脇見せ衣装を封印し、王者のイメージを漂わせる上着を着てレースに臨むキタサン…途中周りの景色がスローモーションになり、そこから一気に馬力を上げた彼女は他を寄せ付けず…🐎

「これが王者の引き際だ〜〜〜〜😂🎙️」と実況に言わせしめん走りで、見事その引退に有終の美を飾った🏆

余力を残しつつも、「儚く美しい」と某ウマ娘に言わせる形で引退したキタサン。だが、この先も新たなヒーロー…いやヒロインがこのレース場に現れることであろう🐴

投稿 : 2023/12/31
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5

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大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

毎回大いに楽しませてくれたウマ娘の新作。とても楽しかったです

1話感想 毎回大いに楽しませてくれたウマ娘の新作。とても楽しみです

1st、2ndとウマ娘のアニメには大変楽しませて頂きました。
実在の競走馬の活躍を美少女としてドラマチックに描いてくれて…。
大変素晴らしい作品です。
なので本作も当然楽しみでした。
固唾を呑んで見守らせて頂きます。

競馬ファンではないのでキタサンブラックがどこでどう勝つのか負けるのかは知りません。
皐月賞、ダービーと負けているんですね。
でもこうして評価される競走馬になったと…。
サトノダイヤモンドとの関係は果たして。

調べればわかってしまいますが、せっかく知らないならこのまま、ネタバレにならないように気をつけて楽しみたいと思います。

全話感想
とても楽しかったです。クオリティは高く、キャラが可愛く。
時に笑え、時に感動もあり… 普通に楽しめました。

ただ強いて苦言を言えば、割りと淡々としていた印象もありますね。
キタサンブラックは相当強い馬だったようで、怪我もなく安定して勝ち続けて… 要するにあまり挫折を知らない馬のような印象ですね。
そういう点では怪我からの復活とか、ドラマが作りにくかったのでは。

まあ馬主が北島三郎ってだけでも興味を引くのですが、ウマ娘的には父親ですね。出すわけにはいかなかったのでしょうか。
最後ちょっと顔を出しましたが。

圧倒的強さをどう表現するか、あまりそういう印象はなく、普通に頑張っていたら普通に勝っていたような印象。
いや、そりゃそうなんでしょうけれど。
むしろ特訓していましたけれど。
前作、前々作ほどドラマが無かったですね。

サトノダイヤモンドではなくドゥラメンテと親友だった方がドラマ的には良かったのでは…。

ただダイヤちゃん自体はすごく可愛くて良いキャラで、むしろキタサンよりダイヤちゃんの方が楽しみに見ていたくらいです。
さらに終了後も切ないのですね。
調べた時の『渡仏前の輝きを取り戻すことは無かった』との記述にうるっと来ました。

またライブが最終回1回しか無いのは勿体ない。
ライブとレースの両方がウマ娘の花じゃないんですかね?
ダイヤちゃんと一緒にライブする所が見たかったです。

というわけで基本満足なんですが100点は与えられない出来でしたね。
でも良かったです。

投稿 : 2023/12/31
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7

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Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「誰か俺を導いてくれ」明日が見えない、永遠の迷い人

キタサンブラックの
『私の活動日記』
みたいな話し。

群像劇だと思って見ていると、拍子抜けするかも。



「世界中が敵になったとしても、自分だけは自分の味方でいてくれ」

自分の才能が信じられない。
自分の才能を愛せない。

永遠の迷い人『キタサンブラック』


ライバルの『ドゥラメンテ』
己れの勝利を確信している。
たとえ負けたとしても、自分の才能を信じて疑わない。
故障で引退しても、種牡馬として「自分の血統で世界を制する」と断言する。
何があっても決して折れない強靭な精神。


親友の『サトノダイヤモンド』
サトノ家の悲願達成に、最高峰の凱旋門賞への挑戦。
敗北して倒れたとしても、直ぐに立ち上がる。
栄光の未来に向けて走り続ける、何者にも負けない強い心。


対してキタサンブラックはいつも迷っている。
才能を信じられずに
「自分に何ができるのだろうか?」
と迷い続ける。

ドゥラメンテやサトノダイヤモンドが「凱旋門賞」と言っているを聞いて
「私も凱旋門賞にいってみようかな...」
と言う主体性のなさ。

何かあると直ぐに倒れてしまう。
「やっと立ち直った!」
と思った次の瞬間には、また倒れて動かなくなっている。
兎にも角にもメンタルが弱い。

“へろへろ”で“よわよわ”なダメな子「キタサンブラック」。
良くも悪くも印象には残った。



明日が見えない。未来を信じられない。
五里霧中のなか、やみくもに走り続けるキタサンブラック。

現実世界では、裏金集めで私腹を肥やす国会議員達に、不当逮捕で冤罪事件連発の警視庁公安部。
正直者がバカを見る地獄のような世の中。

明日が見えずにさ迷い続けるキタサンブラックの物語は、今のご時世にあった話しなのかもしれない。


しかし、今回の話しとキタサンブラックの競走成績は全然合っていない。
殿堂入りした圧倒的強者の競走成績で「救いを求める迷い人」の物語をやられても違和感しかない。

「迷い人」の話しは今回脇役だった「サトノクラウン」「シュヴァルグラン」「サウンズオブアース」の方が合っているだろう。

特に、30戦2勝で勝ち鞍が
『3歳未勝利』
『はなみずき賞(500万下)』
しかない「サウンズオブアース」が、迷い人の話しに一番ぴったりだと思う。

投稿 : 2023/12/29
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6

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又右衛門 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん普通のソシャゲアニメになった感が…

一応全話見終わりました。
全体的に消化不良感が否めない作品になったかな?というのが感想ですね。

序盤のドゥラメンテ登場や、サウンズオブアース、ヴィルシーナ、ヴィブロス姉妹、ロイスアンドロイスらの登場、キャラは出なかったけどゴルシからジェンティルドンナ、オルフェーヴルの名前が出た時にはワクワクしましたが、途中のピークアウトの話になる所から話がもっさりした感じが出てきてちょっとキツかったです。何故そうなったかは、実馬キタサンブラック号との状況の解離があったからだと思います。確かにキタサンブラック号は古馬になってからは割と順当に勝ってきたイメージが強く、物語にはし辛いという話は聞いてはいましたが、それでもアニメウマ娘ならそこを上手く料理出来るのでは?と期待してました。しかし、ピークアウトをメインに持って来た事により、無理矢理話を重くして来た感が出始め、それが野暮ったく感じる様になりました。またウマ娘キタサンブラックはアプリ内ではお祭り娘として明るい性格が特徴なのですが、アニメ内では結構浮き沈みの激しい性格で、そこの所も解離してる感じを受けて途中から共感し辛くなりました。ピークアウトという重いテーマだから仕方ない部分もあるのでしょうが…。それでもウマ娘はライバルとの勝負も見所だと思うので、サトノダイヤモンドやサトノクラウン、シュヴァルグランのキャラで、その野暮ったく感じる所を解消すれば良かったと思うのですが、サトノダイヤモンドはまだしも、サトノクラウンやシュヴァルグランのキャラの掘り下げがイマイチ浅く、また掘り下げたとしても印象が弱い為、感情移入し辛く盛り上がりに欠けた様に感じました。丁度同じ時期に育成ウマ娘にサトノウラウンとシュヴァルグランが実装されたので、そこで補完しろという事だったのでしょうか?なので終盤の感動するであろうシーンも共感性に欠け、無理矢理感動させようとさせてる感じしか受けず、それが小賢しく見え正直萎えました。

キャラデザや、作画、声優さんの演技は凄く良かったと思います。また、許可を得られなかったネームドのウマ娘のキャラデザにも二期以上に力を入れてる事がよく分かったので、いつかは実名でと夢見る位素晴らしいと思いました。それと、キタサンブラック号の馬主である北島三郎氏には愛馬をこういう形で許可をして頂いた事に感謝しかありません。今ではキタサンブラックは競走馬もウマ娘の方も大好きになりました。しかし、やはり三期はシナリオというか、話の構成には不満が残りますね。作り手があえて難しい事にチャレンジした感があり、それが上手く料理出来なかった感じに見えました。期待が大きかっただけに残念です。

投稿 : 2023/12/29
閲覧 : 99
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6

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Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そして次代に受け継いでいく

ウマ娘は1期(98年黄金世代)
2期(91~93年世代)と来て

今回は2期では子供だった
キタサンブラッグとサトノダイアモンドの世代

調べたら2015~17年の活躍なんだね
3シーズンとも主戦乗っている武豊のバケモノぶりが
際立ってしまうのが怖いwwwww

今回のヒロインキタサンブラック

ブラッドスポーツと言われ優秀な成績を残した馬が
評価をされるもそこで淘汰されていく厳しい世界

セレクトセールで億越えが優秀とされている中
オーナーの北島三郎氏(アニメのお父さん役)は
360万で落札したという

デビューが3歳1月と遅かったため
ダービーの5月まで毎月出走と言う
今では考えられないローテションを組まれている

そのもがき苦しんでいるさまが
序盤でしっかりと描かれており

トウカイテイオーに憧れて挑んだダービーでは
同期最大の怪物デュラメンテに完敗する

話聞くと所属している厩舎は栗東(関西)だが
北島三郎氏の観戦をさせるためにわざわざ中山や東京の
レースに出していたらしいからね

これがのちの話に出てくるピークアウトにも
絡んでくるけども

キタサンブラックの親友であるサトノダイアモンド
実馬は1歳年下で2億4000万で里見氏(サミーの創業者)
が購入したディープインパクト産駒の良血

彼女もサトノの呪いに悩まされる
サトノの冠名はG1未勝利記録が続いていて
キタサンブラックの同期サトノクラウンも届いていなかった

満を持して向かったクラッシックは
さつき賞3着、ダービー2着とあと一歩届かない

これまでの華々しい活躍ではなく
最初にいきなりG1への高い壁と言うのを見せている

デュラメンテがダービー後に骨折のため菊花賞出場できず
キタサンブラックは落ち込んでいたところで頼りにするのが
自身もトウカイテイオーの同期で菊花賞に臨んだ
ナイスネイチャである

ランニングの道中で近くの商店街の方たちと
交流してファンにさせているというのは

ナイスネイチャが下町生まれで
人に親しまれているという設定にも合わせたのかな

一方サトノダイアモンドはジンクス破りをするために
わざと縁起の悪いことをし続ける荒業に

それぞれ臨んだ背水の菊花賞で勝利をつかむ

ウマ娘では広報担当としてその傍若無人ぶりを
発揮してきたゴールドシップ

キタサンブラックとの唯一の対決だった有馬記念で
ゴールドシップは惨敗をしている

ここでピークアウトと引退宣言と言う
過去のシーズンでは触れていないワードを出した

競走馬も毎回ぎりぎりで競争しているので
個体差はあれど能力が衰退する

引退と言うのはほとんどが選択できない中で
限られた存在が許されるもの

スタッフはリアル志向を強めたというか
アニメ勢の理解度を信用したんだろうなと

この世代は1期の黄金時代と同じく
同期のライバルが存在しており
それがサトノクラウンとシュバルグランである

キタサンブラックが4歳以降
目覚ましい活躍をする一方で
この二頭はキタサンの後塵を拝してきた

奇しくも彼女たちはリベンジマッチをしていて
後半のレースではそこも描かれてはいるけれど

ここでキタサンブラックにピークアウトも
同時に描いたのはよかったかなと

競走馬の成長期は進行度は違えど
おおむね3歳(クラシック世代)になる
そこで無理をした付けが出たなと思ったよ

ここら辺は同じように無茶苦茶な出走して
アイドルとして人間にまつりあげられた
オグリキャップとも重なるんだけど

3度目の有馬で引退レースを飾ったキタサンブラック
現在は種牡馬としてイクイノックスという
「天才少年」を生み出して種付け料が2000万
(サンデーサイレンス、ディープインパクトクラス)

一方キタサンブラックとは2度の対決で
1勝1敗だったサトノダイアモンドは
産駒が目立った活躍できず社台から移送されていた

このアニメでも最終回に匂わせていたけど
競馬はその世代で終わらずにその子や孫が出てくるからね
だからこそ競馬ファンは夢を見るし馬主になるんだろうなぁ~

競馬ゆっくりさんみたいな主人公は嫌だけどw

投稿 : 2023/12/29
閲覧 : 75
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5

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想

まず3期から見る方は稀、1と2期の評価ありきで見ている方が多いんじゃないかなと思います。
私もアニメから入った作品のアニメ二期はどうしても食指が動かないこともありますので(最近ですと防振りとか)、1期から3期までアニメだけで見続ける人は相当世界観が好きなんだろうと思います。
この作品の場合、作品世界を舞台としたソーシャルゲーム(リリースはアニメ1期より後)がありますのでアニメ二期の高評価も相まって、ゲームリリース付近のアニメ2期から入っている方も多いかと推察します。
私がこの作品に最初に感じたのは、物語のタメの少なさです。
1話で主人公が最初の挫折をするのですが、なぜ1話なのか。
2話で挫折で落ち込み考えるキタサンブラックという回になるのですが、
軽めの陰鬱な展開に感じました。
大体最近のアニメが1話切りとか3話切りとか、アニメ視聴者の中でされる中、2話で低めなテンションを持ってくること自体、ゲームや2期を経験せずに3期から入ってくるような視聴者を想定していない、あるいは足切りする覚悟のようなものを感じました。
そう考えると現状のファンの中で十分な反響を得られるという自信も伺えて、これがウマ娘ファン層という内向きに作られていることが見て取れます。
タメの少なさ、という話題に戻しますが、視聴者がキタサンブラックの挫折に共感できるまでキタサンブラックの物語に馴染む前に、ダウナーな気持ちを入れてしまった。この点は一般層が離れるに十分な理由になり、面白さにも直結します。あの時キタサンはこう思っていたから、この気持ちになるよねという、共感性を養うタメが存在しないのです。

ファン向けに作られているということで言えば、許可の取れたウマ娘の名前などゴルシの引退式で言わせて、そこを盛り上がりのポイントとするのも、それらのキャラを匂わせた一般人を登場させるのも、一般視聴者からすれば謎のシーンで、「放送された当時はキャラが実装されていなかったんだよ」と後々に解説されるのでしょうが、こういったゲームと連動した情報がアニメを見る上で必要な予備知識である以上、ファン向けの内向き作品であるように感じました。

許可の取れていない馬のウマ娘について、それをモブキャラのデザインで登場させている点について、制約ゆえか、創造性が失われたのか、疑問に感じました。最終回のライブに出てきたモブにせよ、宝塚記念で勝ったリバーライトにせよ、モブキャラっぽいキャラで登場させました。
これは、ウマ娘のゲーム世界において許可の取れていないウマ娘等はモブウマ娘として登場する、その設定故なのですが、これはアニメ1期と大きな矛盾があります。アニメ1期ではサンバイザーというオリジナルウマ娘、モンジューという凱旋門賞を勝利してJCに乗り込んできた馬の馬名が使えないために生まれたブロワイエというウマ娘。
アニメ1期で出来た、馬名を使えないキャラをオリジナルで代替のモブではないデザインのウマ娘を出すということを、3期ではできなくなってしまっている。これが馬名を許可してもらうために配慮したための制約であるのか、単にゲーム設定に固執して、アニメ1期の創造性やこだわりを失った結果なのか、私にはわかりませんが、その点においてアニメ1期の方が創造性があったように感じました。

最終回について、今まで関わってきたキャラクターが全員出走してレースという事ではなく、あくまで史実を優先し、キタサンブラックの引退レースまでを描きました。この点について、1話から12話まで描いてきたドゥラメンテやサトノダイヤモンドとの関わりが、共に走るライバルから、それぞれにとってのキタサンブラックという形に変容していきます。
史実を優先している以上、仕方のないことではありますが、2期最終回のように最後に全員で夢のレースのような描写もあります。この、どうにも史実を優先しているがために、創造性に欠けているように見えていました。せっかくそれぞれのキタサンへの思いを醸成してきたのに、引退というテーマから1ミリも外れないようにしている窮屈さを感じます。

創造性という部分において、ミームが生まれなかったようにも思えます。
1期であれば、スペシャルウイークは食べ過ぎでニンジンが大好き、ニンジンハンバーグなどの初期の世界観を構築したミームが各所にちりばめられており、二期でもトウカイテイオーの好きなもの蜂蜜入り飲み物のはちみ―、その鼻歌など、作品世界を彩る、または話題に出来る要素がありました。
この3期はどうでしょう。キタサンブラックの好物は何ですか?ノンアルコーールのビール?これが作品世界において定着するまでのミームになりましたか?3期のキャラの好物や面白い特徴など、それらを作品世界のミーム化するまで仕上げられていないと私は感じました。
それが、尺という制約によるものなのか、他の何かはわかりませんが、尺であるならば、何度もキタサンブラックの挫折と成長を描く必要はなかったのではないでしょうか。

主人公のキタサンブラックは皐月や有馬など、作品で負けた後に落ち込む展開が恐らく3回ありました。(天皇賞春だけ負けちゃった…で済ましているのは何らかの意図があったような)
視聴者はそのたびにキタサンのダウナーなテンションに付き合わされることになるわけですが、一般層目線から言えば、何度もテンション乱高下して、話にまとまりがないように見えます。ですがこの作品はファン向けの作品なので一般層はほぼ壊滅でしょう。ファン目線で言えば、史実だからしょうがない、という感想がポジティブですが、これが本当に見たかったウマ娘3期ですか?と私は思います。
アニメ1期の天真爛漫で明るいスペシャルウイーク、アニメ2期でどんな困難も明るく気丈に振舞ってきたトウカイテイオー。
3期の主人公はお祭りキタちゃんですよね?この主人公が笑顔で、人に見ている人にポジティブな気持ちを与えられていたでしょうか?もちろんアニメの主人公がキタサンブラックであることに疑問はないです。要は、キャラ付けの問題です。ゲーム内のシナリオでは、皆を引っ張る北の太陽、と常に周りを照らして引っ張れる存在になったというポジティブなお話でしたが、最終的にキタサンがどうなったかではなく、引退を描くというテーマによって、キタサンのポジティブな性格的特徴が発揮されない作品になってしまったように感じます。あるいはウマ娘アニメに存在した創造性が、テーマの提示やゲームとの連動による調整、そういった物に忙殺された印象さえも…。

はい、そんな感じの感想でしたね。正直、スポコンにありがちな、誰かと本気でぶつかり合うというシーンが、11話?のシュヴァルグランとのJCで、シュヴァルの熱い気持ちをキタサンの冷え切った心に直に言葉でぶつけるものだと思っていたんですが、そんなこともなくて、正直そこで私は苦しさの頂点が来ましたね。チームスピカの面々も、後方で見守り、親友であるダイヤですら、引退を一人で決めたキタサンとぶつかることもなかった。最終回で自分で観客の応援に気付いてキタサンが一人じゃないと思える救われた展開になりましたが、なんかあまりにも、キタサンが一人で頑張っている、そんな心が凍える印象を受けたアニメでした。周りが助ける、ぶつかって気づかせる、そんなあったかい展開があっても、良かったんじゃないかな…

投稿 : 2023/12/29
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サンキュー:

15

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ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

寂しさを感じる今期

{netabare}
いきなり第一話のドゥラメンテ登場の情報統制に驚いた。
しょっぱな、キタサンブラックの惨敗を描くとは。
中盤はちょっと低調なイメージ。
最後に来て、キタサンブラックの限界を描き、
サトノダイヤモンドの凱旋門賞での惨敗を描き、
ちょっと悲しい展開に・・。
華々しい競技生活からの引退を描く物語だとは思わなかった。
1期、2期での華々しさは、今回は無かった気がする。
{/netabare}
実際の競馬においても、競争馬として活躍できるのは、ほんの短い期間なので、
やむを得ないのですかね。
寂しさを感じる3期でした。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 92
サンキュー:

14

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tachikoma さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ウマ娘における「引退」とは

アニメウマ娘第3期、視聴終了した。
3期を通してサプライズあり、笑いあり、グッとくる熱い想いがあり、うるっとくるところも何箇所もあり、ウマ娘らしい作品だったと思う。

ただ、結果的にすっきりしない作品になってしまったな、というのが正直な感想だ。

3期のテーマは、おそらく「引き際」「引退」となると思う。
実馬の引退レースとなった有馬記念での「これが漢の引き際だー!!」という名実況を活かすためにも、「引退」にフォーカスした構成にしたのだと思う。散り際は美しく、終わりがあるからこそより輝くことももとてもよくわかる。

しかし、ウマ娘において引退・またその輝きはある意味諸刃の剣であると感じる。

もともとウマ娘は設定を細かく作られている、というよりは、「細けぇことはいいんだよ」的なノリで進んできていた(会長、何年生徒会長やってるんですか!?的なお約束のツッコミ等)
トゥインクルシリーズに加え、ドリームトロフィーリーグがあることも、細かい説明はなかったにしても、いくつかリーグがあることも示唆はされていた。

ただ、「トゥインクルシリーズを引退」、「ピークアウトによりドリームトロフィーリーグへ移行」と公式から明確に提示されると、今まで見なくて済んだもの、意識しなくてよかったものがモヤモヤとその存在感を増してくるのだ。

3期の中でゴルシが「全盛期走りができなくなった」「捲れなくなってきた」と語っていたが、その後で、オルフェーヴルとジェンティルドンナに、「借りはドリームトロフィーリーグで返すぜ!」みたいなことを言うくだりも、「え、ピークの走りができない状態なのに、借りなんて返せる走りできるの?」「そんなリーグって何?」と、驚きのシーンであったにも関わらず、違和感も同時に生まれるシーンに自分の中ではなってしまった。

またキタちゃんが記者会見や引退かぁと物思いに耽るシーンの中で、「自分で納得できる走りは年内いっぱい」「最後の府中だった」、みたいなセリフがある度に、「納得いく走りができなくなるのにレースできるリーグなの?」「ドリームトロフィーリーグはどこで走ってるの?」等いくつも疑問が浮かんでいた。

アニメの最後にドゥラメンテやドリームトロフィーリーグに移行してるであろうスピカの先輩たちと走る場面でもあるのかと期待したが、そのそういった描写も残念ながらなかった。

描きたかったのは「引退」という現象のみで、そこに付随する細かい部分はバッサリカットされ、特に触れられもしないので違和感としてモヤモヤが大きくなり残っていく。
もちろん尺的な都合ですべてを説明できないのは承知しているし、すべてを説明してほしいとも思わないが、ドリームトロフィーリーグがあることでのウマ娘における「引退」の意義、その重さは説明不十分だったし伝わらなかったと思う。
「引退」というテーマは”現時点”ではウマ娘との相性はそんなに良くなく、そういう意味で諸刃の剣だなと感じている。

アプリゲームの方では、平行世界やパラレルワールド的な世界観は示唆されている。

ただ横軸的な、時間経過を伴う部分についてはうまい落とし所は見つけれていないと思う。

ウマ娘において別に引退があってもなくてもどちらでもよいのである。
トレセン学園に入学した時点でサザエさん時空になるならなるでそれでいいし、引退を描くならそれでもいい(現状はどちらかというとサザエさん時空要素強めだと思っている)。

引退や卒業がある、それを描くというのなら、納得ができる形で描いてほしかった。

特に3期については、2期からの明確な続編ということで、これまで以上に「時間経過」が意識されやすい状況にあったと思う。
そういった中で「引退」を真正面から描く、というよりは形として、一部分の見え方のみ取り入れた結果が、今回の中途半端さ、違和感が残る内容になってしまったのではと考える。

とはいえ、「引退」というウマ娘にとって根幹に関わる、難しいテーマに挑戦したという部分ではとても意義のあることだったと思う。
作品自体は高い熱量を持って制作されたことが本当によく伝わってきた。

大好きなコンテンツであるが故に、視聴後に自分自身が抱いてしまった複雑な感情に少し悲しくなってしまったのは事実である。
その気持ちは書き残しておこうと思った。

今回の3期を足掛かりとして描き切れなかったウマ娘の世界をより鮮明に描き出して頂き、また新しいウマ娘の姿を見せてくれることを、心から期待している。

今後も全力で応援していきます。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 66
サンキュー:

3

ネタバレ

九会 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

チームであることの意味とは

今作はウマ娘二期にも登場した「キタサンブラック」(以下キタサン)が主人公の作品です。
トレセン学園に入学したキタサンが一・二期の主人公が所属しているチーム「スピカ」に所属することになるのですが、このチーム部分が話を作っていく中で上手く扱えていないことが目立っていたと思います。
一・二期でも登場しているスピカのメンバーですが、三期ではbotのように同じような返事をしたり、ほぼにぎやかし要員でした。憧れていたトウカイテイオーや個別回を貰ったゴールドシップ以外はキタサンとあまり絡みがなかったような気がします。この二人も正直薄味であり、キタサンが悩んでいてもチームとは関係のないところで解決してきていることが多かった印象でした。
代わりに、ファンサービスの側面が強いと思いますが、二期で登場したキャラであるナイスネイチャやミホノブルボン等がその役割を担っていました。テイオーと共に走ったネイチャ、キタサンと同じく長距離適正のあるブルボンと説得力のあるチョイスではあったと思います。しかしそこが逆にチーム要素の希薄さを際立たせてしまったのではないかなと思います。チームで一緒に行動することが少なくなっていたかなと。
一・二期での、同じチーム内の主人公との関係では、憧れである「サイレンススズカ」、友達以上仲間でライバル「メジロマックイーン」。ライバルチームとしては98世代が多数所属している「リギル」、個性派揃いの「カノープス」が登場していました。
一方で三期のメインライバルである「サトノダイヤモンド」は別チーム、加えて、チームというよりは親戚でまとまっていましたので、そういった部分でもチーム要素は薄くなっていたのかなと思いました。
サトノダイヤモンドとの関係性やシュヴァルグランメイン回はよかったと思いますが、序盤のキタサンの好感度をさげてもおかしくないようなセリフ回しやスピカメンバーの扱い等、他のシリーズと比べても気になる部分が多い作品だったと思います。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 88
サンキュー:

15

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ダメ

ウマ娘2期の出来栄えってのは、それこそ史実のしでかした事件のデカさこそが最大の武器でもある。

では今回はというと、いささか有名すぎてイマイチ切れ味にかける。「別れ」とかがメインに持ってこられる話であればそれについてさまざまな話を書けるはずなのだが、胸を打つものはない。

この競馬というものに関して的確な説明をしたのは実は、アプリ版のイベントで出てくるウマ娘のアグネスデジタルが忘我によって透明感するイベントなのだが。とんでもないモノを目の当たりにすると人は自分が買った馬券も忘れて一様に「行け!!」と口走ってしまうその現象にこそ感動を覚えていた。いや酒飲んで見てたから見落としてた部分があったらすいません。

かつて、杉谷拳士という野球選手がテレビ番組でエンターテイナーとしての才能を発揮した後に、その面白かった瞬間を翌年も、その翌年も再現して胡座を描くという事態に陥ってしまったこともある。今回のウマ娘3期はその典型でもある。アプリ版で傑作ともいうべきネオユニヴァースを作り上げてしまった反動が3期を食ってしまったのかもしれない。ここのあたりに至っては脚本がまぁそりゃめちゃくちゃ難しいけど見出さないとダメになってしまうんだ。

寺山修司見てるか?今多くの人々が馬を見て歓喜し、涙しておる。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 61
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ももちょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

正直、万人にはおすすめしづらい

私が実際の競馬知識をほとんど持ち合わせていないからかもしれませんが、3期は全くささりませんでした。

史実をモチーフにしている上でのかなり制約があり、キタサンの戦績からストーリーを作るとどうしても盛り上がりに欠けるので、あえて「ピークアウト」というインパクトのある要素を入れてきたように思いました。
正直私はモヤモヤしか感じませんでしたが。

この世代の実馬に思い入れのある方なら、また違った見え方をするのかもしれません。見る人を選ぶアニメだと思います。

投稿 : 2023/12/25
閲覧 : 88
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2

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アニき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

これどうなのよ。

そもそもなんだけども、ゲームと連動している
ウマ娘って「引退」を描いていいものなのかな。
アニメはそのウマ娘の「光る瞬間」を描くものではないのかな。

実馬の遺した軌跡をたどるのは悪い事じゃない。でも
「ずっと走り続ける」ウマを追えるのが
このコンテンツのいいところなんじゃないの?
何の方向転換なのかな。

2期の引きはそういう意味で「アリ」なんだけども
3期のはもうだめでしょ。

背景ボケとか、小ネタの内輪受けで遊んでないで
そういうところ考えるべきなんじゃないの?
何か間違ってるとしか思えない。

レースも叫んでるだけだったし、全然迫力ない。
しいて言えば「大好きだー」だけじゃん。今回。
しかもポっと出てきていきなりそんなこと
滔々と語りだされても、何も感じない。
序盤日常描写でシュバルクランからめるべきだったんじゃないの?

キタサンのライブもなかった。(最後にやるのかな?)

なんか媚びることに一生懸命で
コンテンツへのとらえ方が雑に感じたよ。
2期も感じたけど、シナリオ構成悪過ぎる。

投稿 : 2023/12/23
閲覧 : 104
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1

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saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

1クールはちょっと短かった。2クールだったら完璧になったのかも

タイトル通り。

キタサンブラックの最初から最後までを描くには1クールは短かったな。
配信で一気に見直すと、ストーリーは良く出来ているし、合宿やサトノ回みたいな、よくできた話数も実は多い。

ただ、そうだとしてもストーリーを全体として見ると、あまりに展開が早すぎた。2クールあれば、じっくりとキタサンの成長、ピーク、そして引退に向けた流れを見ることができたと思う。ゴールドシップの前振りも丁寧に描けただろうし。もっと他のウマ娘にも描写があることで、作品全体の厚みが生まれたと思う。

なので、1期や2期と比べて、劣るとは思わないけど、2クールでさらなる厚みのあるウマ娘としてみたかったかも。キタサンとサトノ、それぞれの視点からのシリーズという描写も可能だっただろう。

あと数話で最終回、どう描くのか、今はそれも楽しみだけど、ウマ娘の数が増えている今だからこそ、もっと色々と考察するような複雑に絡み合ったストーリーも見たかったな。

でも良作。

投稿 : 2023/12/16
閲覧 : 114
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5

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O.Y さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

安定の面白さ 新規には若干インパクト弱いかも

久しぶりにレビュー書きます。(前回のレビューがリコリコなので1年振り)

ウマ娘3期が2年半前に放送された2期に続いて放送されることになりました。ウマ娘ももう1期から約6年ですか…。時の流れは早いものですね。

そんな訳で簡潔に感想を書くと、安定に面白かったです。役者もまだまだ足りない部分がありますが、アニメを作るには十分なキャラが揃ったのではないでしょうか。2期はゲーム開始も同時にあり社会現象レベルで円盤が売れました。そこまではいかないでしょうが、3期も2期に完成度は劣らず、毎週が楽しみなデキだと思います。レースシーンは2期より進化してると言って良いでしょう。アニメ制作会社の進歩が感じられます。

ただ、インパクトの弱さというか、自分がサービス開始時からウマ娘を応援していて、尚且つ長年競馬を見ていて、史実比較ができるという点においてこの作品はより良く見えているかもしれません。競馬を知らない、または今作がウマ娘への入門となるなら、若干インパクトというか少し入り込みにくい気がしました。あらゆる所に史実ネタが仕込まれているからこそ、初めて見た人は少し疎外感を感じてしまうというか、上手く作品に入り込めない可能性もあるなと思いました。3期から見るという方は1期2期を見てからが良いかもしれません。特に3期の1,2話は2期との比較も巧みに描かれてるので、3期単体でも楽しめますが、2期を見ていた方が10倍面白いです。

若干ネガティブな事を書きましたが、正直中々の完成度になっていると思います。ウマ娘好きなトレーナーは必ず見るべきでしょう。ウマ娘はゲームが少し失速しつつあり、コンテンツとしての盛り上がりが若干怪しかったですが、この3期を通してまた盛り上がりを取り戻してほしいところです。

投稿 : 2023/10/14
閲覧 : 68
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4

ゅず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/13
閲覧 : 1

polpol さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 1
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ウマ娘 プリティーダービー Season 3のストーリー・あらすじ

これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。 幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を目に焼き付け、 自身もそのキラキラした光景に飛び込みたいと願うキタサンブラック。 そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、 己の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。 強大なライバル、抗い難い運命などが立ちはだかる中、 信じる仲間の言葉や人々の声援を背に受け、 今、キタサンブラックは夢に向かって走り出す!(TVアニメ動画『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年秋アニメ

この頃(2023年秋アニメ)の他の作品

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