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「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編(OVA)」

総合得点
79.8
感想・評価
500
棚に入れた
2910
ランキング
474
★★★★★ 4.1 (500)
物語
4.3
作画
4.2
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さようなら…私を愛してくれた二人目のあなた…

 全4話。原作は未読。

 いやもうね・・・最高じゃないですか?めちゃくちゃ良かったですよ。ストーリーもさることながら、作画も演出も心に沁みてくる感じで最高でした。

 るろうに剣心は原作は読んでおらず、佐藤健主演の実写映画しか見てませんが、ある程度原作のストーリーがわかっているか、もしかしたら本編に触れていなくても見れると思います。僕は楽しめました。

 今回の話はなんとも苦しく切ないです。剣心が人切りになる過程、そして清里を殺害し、雪代巴と出会い、共に暮らし、そして別れ・・・昔からある悲恋ストーリーですが、僕はとても心に残りました。 それだけではありません。時代は幕末ということもあり、国のために戦い命を落とす人たちも描かれていました。最初の師匠の言葉が重くのしかかります。実際剣心は師匠が懸念していたようになります。純粋に人を守りたいという思いが結果として人殺しになってしまうのは皮肉なものです。
 本作には単純な悪役はいません。剣心の敵として立ちはだかる人たちも守るべきものがありました。新選組は国を守るために戦い、命を落とす。そういう描写が結構リアルに描かれていて、命の重みを感じましたね。

 今回のアニメで僕が素晴らしいと感じたのは作画・演出ですね。鳥や虫の鳴き声、木々のざわめきなどの自然の音が強調されており、セリフが少なくてもキャラの心情が伝わるような、そんな素晴らしい演出でした。
 他にも剣心の傷から血が流れる描写など、そういった一つ一つの演出がとても綺麗で、監督の手腕でしたね。
 監督である古橋一浩さんは、旧ハンターハンターや今やってるスパイファミリーなどを手掛けており、僕が感じたのはダークで淡々としている印象でした。今作にもそれが生かされているようでした。確かに剣心が旧クラピカっぽかったような気がしました。

 4話でサクッと見れるのですが、話はずっとシリアスで暗いため、途中休憩を挟みながらの視聴をお勧めします。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました

投稿 : 2022/09/30
閲覧 : 304
サンキュー:

12

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

薄雪の散るように・・・・

るろうに剣心は応援していた作品で、のめりこんだのは京都編からでしたが、島原編を放映している時に確かこの追憶編が制作されていて、最初私はこれはノーマークだったのです。後から知って、こっちの方がいいなあと思うようになりました。幕末をよく調べてうまく描いていて、時代劇アニメとしてもレベルは非常に高いと思います。ただ、維新志士側から描いていて、ストーリー的にも許婚者の仇討ちをしようとしていたのに、許婚者を殺した仇に惚れてしまってそっちの味方になってしまうという話なので、見た後後味は悪かったです。その後味の悪さと、無力感で見た当時はラストで泣いてしまいました。

こういう、キャラがあまりにも運命に対して無力で、情けなくて涙が出てくる作品にジブリの「火垂るの墓」がありましたが、それと同質の涙が流れたと思います。まあ「泣ける作品」だということで、何も知らずに見た方は必ず泣くと思います。BGMの盛り上げ方とか、演技のつけ方とか、「星霜編」でもそうでしたが、ものすごくうまいですから。作画もすごくうまい方たちが描いておられて、どの画面もとても美しいです。海外で評価が高いのもわかる気がしますし、この作品なら日本を誤解される事もないと思います。そういう意味で、いい作品ではあると思います。

しかし前述したようなストーリーなので、巴という女性をどう見るかで、視聴した人は180度感想は違ってくると思います。私は同情的になりましたが、それこそ「二股かけている」と思う人も出てくると思うからです。巴というキャラがまた綾波みたいにおしとやかに描かれているので、それがなおさら見た目はあんななのに腹黒だと思う人もいるかと思うからです。そういう、巴の主体性のなさがこの作品の一番の弱点で、今風の生き方を由としている人には、このキャラはきっと受け入れられないと思います。確かシナリオライターの人も、どれかのBOXで「今ではない江戸の女性」というように答えていたと思います。それはきっとそういった意味だと思われます。

この作品は原作があって、原作のストーリーをほぼそのままで作られており、実はこの手の無抵抗主義のようなキャラは島原編の小夜もそうで、原作者がそういった女性の生き方に興味を持っていたのではないかと思われる節があります。私はしかし、この時代設定でそういうキャラを出した事に、意味があるというストーリー展開だったので、この作品はいいと思いました。要するに無抵抗だった巴まで斬ってしまったということで、剣心は殺さずの誓を立てるという話だからです。それは理にかなっているので、やはりこの作品は、私は時代劇として、名作だと思います。

投稿 : 2022/07/27
閲覧 : 301
サンキュー:

10

ネタバレ

コンキスタ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『現代社会で失われつつある、男と女の浪漫』

『結論』

この多様性が飽和した現代社会を生きる若者達。貴方達が探していた「答え」をきっと、この作品は持っています。


『感想』

「鞘になってはくれまいか?…緋村という刀を納める鞘に。」

長州藩、維新三傑の1人である桂小五郎が雪代巴に言った台詞です。

剣心は、己の信じる理想のために山を下り、比類無き最強の剣術『飛天御剣流』を以て人斬り抜刀斎となり、新時代を切り開きました。この物語はその道の往く剣心の原点です。

この物語を通して僕が感じた事。それは『現代社会で失われつつある男と女の浪漫』です。

剣心は己の信じる新時代のために人斬りになりました。若さ故の理想を追い求めた。しかし、その道を往くには剣心はあまりに優しすぎた。飛天御剣流は剣心を『抜刀斎』に変え、心を病ませていく。

その道すがら彼は『雪代巴』に出会うのです。

冒頭に述べた台詞通り彼女は緋村という刀の鞘となり、支えとなりました。自分の恋人を斬り殺した男との生活。復讐を果たそうと決めた男を愛してしまった。

荒んだ時代の中、己を殺してでも、理想を追い求める男の優しさと覚悟に『ひとりの女』として触れてしまい、彼を憎めなくなってしまった。

けれど、剣心の覚悟も、巴の揺れる想いも時代は許してはくれませんでした。

この作品を通して私が伝えたいのは『現代社会で失われつつある男と女の浪漫』がここにあるという事です。

話したいのは、生き方の話。

剣心が理想のために時代を切り開いたように、理想のために生きるは男の本懐です。覚悟を決め、己を殺してでも何かを成すという思い。

そして、その道行きを共に添い遂げる女の生き様。男の理想に翻弄され、傷付き、迷い、それでもなお、男を許す暖かさを持つ。愛する人を切り殺した剣心を見守ったように。

個性が重要視されるこの現代社会において、時代錯誤な考えだと言われるかもしれませんが、この2人の生き様が、私にはたまらなく愛おしいのです。

自らが望んだ生き方を、生き様を選べるこの時代。

これからを生きる若者達、あなた達は誰を想い、何の為に、どんな道を往くのでしょう。可能性は無限大です。

あなた達の生きた先が、どうか、浪漫溢れる幸せな人生である事を心より祈っています。

投稿 : 2022/04/14
閲覧 : 178
サンキュー:

2

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作者が「北海道編」を描いたことにより無かったことにされそう

人気漫画の続編というのは珍しくない。特に少年ジャンプ系の漫画は人気がうなぎのぼりに高いため、購買層があらかじめ想定されているために続編を作りやすい。「ドラゴンボール」から始まり、聖闘士星矢、シティーハンター、キン肉マン、NARUTOなど発行部数が1000万部以上の人気作はその宿命にある。

「るろうに剣心」も原作者が児童ポルノ所持で捕まったり、問題を起こしたにも関わらず売れ行きは現在進行形の「ヒーローアカデミア」クラスであり、連載終了から17年経っているにも関わらず「北海道編」は売れに売れている。

本屋やアマゾンから在庫がなくなるレベルだというので、大した人気である。

「星屑編」は「北海道編」の事実上、後の話であり緋村剣心が「北海道で梅毒に侵されて死にそうになっている」という衝撃的な展開である。

何故、梅毒になったのかはアニメでは語られず(梅毒って性病だから、剣心が女遊びをしたのか?) ラストシーンでは逆刃刀を息子(緋村剣二)に託して死んでゆくのだが、こんなラストが本当に「るろうに剣心」の最終回なのか?と自問した記憶がある。

「北海道編」を読む限りそんな陰鬱な展開はなかったので、シティーハンターの続編である「エンジェルハート」みたいならしくない展開にはならなさそうだが、それにしても「シティーハンター」といい、「キン肉マン」といい、集英社は80年代コンテンツに頼り過ぎている節がある。そんなんんだったらちゃんとした若手育成をしたほうが良いのではないだろうか?

北海道編2巻読了:やはり面白いです。あと、絵の構図が90年代の頃の構図を再現していて上手いのも特徴的ですね。

最近こういうデッサンのしっかりした漫画家って少なくなってきたので非常に貴重だと思います。あと、土方歳三のデザインもゴールデンカムイや銀魂とはまた違ってかなりイケメンに描かれているのが。。。。あれ、土方歳三は荒木飛呂彦先生ではなかったでしたっけ?

投稿 : 2021/06/03
閲覧 : 630
サンキュー:

8

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

雪に降り注ぐは紅。立ち込める匂ひは白梅香。頬に刻むは、呪いと誓いの十字傷。

原作は週刊少年ジャンプで連載されていた少年コミックス。
明治維新後、未だ幕末の動乱の余波が消えぬ時代において、かつて「人斬り抜刀斎」と恐れられた伝説の人斬り緋村剣心が、「逆刃刀」と「不殺」の信念を以て、自分の大切な人たちを守るためにその剣を振るうというのが原作の大まかなストーリー。
今作はそんな主人公緋村剣心の過去に迫る話で、なぜ「人斬り抜刀斎」と謳われた彼が「不殺」の道へと進んだのか、そして彼の特徴である頬の十字傷の謎、全ての物語の始まりが明かされます。

元々このエピソード自体は、原作では京都編の後に展開される人誅編で描かれているのですが、残念ながらTVアニメでは京都編までしか描かれませんでした。後年になって、人誅編の中からこの追憶編のみが抜粋されて映像化したものが本作となります。
ストーリー自体は原作をベースに作られてはいますが、徹底したギャグシーンの排除、それに代わるように挿入された剣心と巴の細かい生活描写、他にも原作やTVアニメから大幅にテイストを変えたキャラデザイン等OVA独自のオリジナルの描写と演出が多分に見られるのが特徴です。

中でも最大の変更点と呼べるのは降雪の中のラストシーンですね。
{netabare}原作では剣心を庇った巴を彼が斬りつけてしまった際、彼女の手から離れた小刀が偶発的に剣心の頬に傷を負わせた描写がなされていましたが、OVAでは巴自身が自らの手で傷を刻みました。「強い想いのこもった刀傷は消えない」作中で剣心の十字傷が消えない理由がこのように説明されていましたね。
剣心の傷、一つは巴の婚約者であった清里が付けたものです。強い生への執着、志半ばで殺されることへの無念、強い恨みがこもった傷です。これは言わば剣心への呪いなんです。今まで彼が殺めてきた人間の恨みが込められた傷、これがある限り彼の人斬りとしての業が消え去ることはなく、それは彼に安寧への道など許されないことを刻み付けています。
そしてもう一つの巴が付けた傷、これは彼女の剣心への想いがこもった傷です。作中で巴は剣心が納まる鞘になるように桂に頼まれていました。そして剣心自身が巴にこのように語っていました。「目に映る人々の幸せを守る」と。言わばこの傷はそんな彼を見届けようとする彼女の願いであり、その想いを剣心自身も貫き通そうとする誓いの傷なんだと思います。OVAでのオリジナル演出により、その意味合いがより一層強まったんじゃないかと私は受け取りました。{/netabare}

剣術を始めとした兵法や、刀を始めとした武器というものは、本来弱き人々を守るために作られたものかもしれません。しかしどれだけ大義名分を並べようと、それらの行きつく先は人を傷つける行為に他なりません。誰かを守ることはすなわち誰かを害すること、この二律背反に苦しみながらも、己に課せられた呪いと誓いに向き合うため、剣を振るうことを止めない剣心の姿、今なら理解できるものがありますね。
昔は彼の偽善的な生き方が苦手でしたが、私も少し見方が変わりました。
「和を以て貴しとなす」この考えが全ての人々に伝わればいいんですけどね・・・・

公開中の実写映画どうしようかなー。


{netabare}最後に、この作品とは関係ありませんが、私の敬愛するある男の言葉でこのレビューの締めくくりにさせていただきます。{/netabare}
{netabare}武道とは何か……?
そんなことを俺に訊くのか。
・・どう答えて欲しいのだ?
正義をかざし悪を討つ刃か?
力なき者を守る盾か?
クッ、、クックックックックッ。
武道が何かを知りたければ、剣でも槍でも好きな道具を持って来るがいい。
武道を云々するくらいなら、何か使える得物があるだろう?
それを自分でも他人でも好きな奴に叩き込んでみることだ。
・・どうなる?何が起こる?
そうだそれが答えだ、それが全てだそれが武道だ!
そんなものを振りかざして、
正義?守る?平和?
ククク、フフフハハハハ!!
この世を平和にしたいなら武道が消えてなくなればいい!!
あらゆる武器あらゆる武人が、剣も槍も鉄砲火器も、貴様も俺も!!」
『装甲悪鬼村正 邪念編』より抜粋{/netabare}

投稿 : 2021/05/19
閲覧 : 298
サンキュー:

15

ネタバレ

ノラネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても好き!後半ネタバレ!

自分は、TVアニメ版しか観ておらずるろうに剣心を原作で読んでないのでそれも踏まえてどうぞ。

まずとてもいい作品だと思います。
個人的に良いと思ったのは直接的な感情表現がないのに、それでも滲み出てしまう登場人物達の思いの数々です。

それは、声優さん達の技量の高さも大いに貢献して物語に入り込んだまま終わるまで抜け出せないほどです。
これは個人的な趣味ですが、最近のアニメのような主人公の俺は諦めないおらおらー、うおーって叫んどく、気持ちの強さでなんでもひっくり返してしまうぜー、負けないぜー、的なわかりやすい感じが好きじゃないです。
この作品では、メインキャラの2人が迷ったり、諦めそうになりながらそれでもその中でもがいて答えを紡いでいく、そして、自分の決めた道にしっかりと戻ってこれる心の動きが好きなんです。
それは、登場人物同士が相互に影響した結果であって、まるで本物の人生のように描かれていてとても良かったです。

そして絵の美しさ、音楽もとてもいいです。背景の多い淡々とした流れで場面が切り替わりますが、その背景がキャラクター達の情景も映し出して1つの空間を作っているかの様です。その中に吸い込まれて自分も同じ場所に立っているかのような、そんな空間的に広がりがある作りだと感じました。そこに音声が重なりさらにその空間に広がりと奥行きを増しています。抑揚がつく感じ。

ここからネタバレ

なんと言ってもそれぞれのキャラ立ちがすごいです!いらないきゃらいないです!強いて言うなら弟かな?笑

きっとTVアニメ版や原作のその後のストーリーなどで重要になってくる人物達の顔見せ的な登場も多かったですが、それはそれで他の作品も原作も見たいと思わせてくれました。

前述にメインキャラ2人の心情がよく描かれていると書きましたが、その他のキャラクターも各々の人生を生きて、考え、たまたま重なった時間をのぞいているようなそんなふうに感じさせてもらいました。
アニメの中のストーリーによってキャラが作られてるのではなく、キャラが作ったストーリーをのぞいてる感じ!笑
わかりづらい例え!笑

例えば桂さんは数少ない登場シーンでもすごく作品の中で存在感のある発言や登場の仕方が多いです。それに加えて桂さん自身の心の移り変わり、葛藤などがよくわかり、桂さん目線の同じ時系列の物語も気になってしまいます!

あと最後の敵役の人も、人の心を利用したなかなかエゲツない策を弄して来ましたが、それでも信念のある筋の通ったいいキャラでした。「人の業というものは、」と自身の哲学的な話もされててよく出来た敵キャラだなと思いました。

戦闘シーンもTV版よりも幾分リアルで、(ちょっと剣心が頑丈すぎるのは変わらんけど笑)
でもそれぞれの兵がきちんとした目的と作戦をこなしていく様は手に汗握りドキドキしました。

そして何より最後の巴が飛び出るシーン!!

その前に許婚の幻影を見て頷くシーンも一体彼女は何を思ったのかと引き込まれてしかたなかったです!
そして最後、剣心を守ったのか。それとも許婚の形見で愛した人を他人に傷つけられるのが嫌だったのか。死ぬと分かってて飛び込んだその行動の裏には何を思ったのか。許婚の幻影と交わした言葉が関係が?(あなたの元へ行きますね)という気持ちだったのか。それとも許婚の仇を愛してしまった事への償いなのか。
死ぬなら愛した人を守って殺されたかったのか。

そしてそして!最後剣心の頬に刀を突き立て十字の傷を刻みます。それは許婚のつけた傷を横切るように、、、
そして最後「ごめんね、、あなた、、」とこぼしこと切れます。これはどちらに言った言葉なのでしょうね??剣心を伴侶として呼んだのか、それとも(あなたの仇を打てなくて、愛してしまってごめんね)と許婚の傷に刃を重ねたのか、、、


もう胸が張り裂けそうです!!

そして巴に守ってもらった命、世のために使いそして自分の道を見つけると言った剣心の心の悲しい強さ、、、
この作品を見てからTVアニメ版を見ると時々悲しそうに空を眺める剣心の胸に何が残っているのか、とても想像が膨らみます。

このOVAは超好きな作品でした!!
長々と駄文失礼しました。
誤字脱字は許してください。

投稿 : 2021/01/18
閲覧 : 241
サンキュー:

1

ネタバレ

dFRjS80566 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

心太の消せない大罪

全4話OVA キッズステーションで視聴済み

アナログ時代の作品なんで比率が4:3
作画自体は髙品質に感じます

冒頭 若い女性達が野党に殺される
とてもショッキングなシーンでしたが
う~ん若い女性を即 殺傷しますかね?
ゴブリンスレイヤーの表現が妥当かつリアルだと思いますよ
少年誌 原作なのでそこはボヤケさせたとか?

1人生き残った心太 (ところてん)
アル中気味の 比古清十郎 3代目だったっけσ(^_^;)?
に救われ 剣心 の屋号をつけられるw

大体の展開は 剣心が暗殺者に成り下がり
体よく利用され 国の将来を憂う人達を確認せずに ただ殺戮してる感じ
依頼を受ければどんな相手でも気にせず切る!と言い張ってる時点で危ないね

飛天御剣流の剣技を収めても心が成長してない、殺し屋は
満身からか?油断からか 暗殺対象に頬を切りつけられる

後日 殺害した相手の許嫁と暗殺中に出会い なんてご都合主義
仇と知りつつ
お互い引かれ会う しかし許嫁殺した相手に惹かれる?

紆余曲折後 仇の許嫁 雪代 巴 と夫婦の契りを結び
自らの頬に傷を付け 十字傷のエピソード 回収完了

金に眼が眩んだ 中尾隆聖 役の(名前忘れた) 繋ぎに裏切られ
刺客に襲われ 巴を守れなかった ところてん
うん!名前通りだ! コソコソ暗殺出来ても他人は救えない

しかし美少年 沖田って写真を見た人は黙るよね 😑
美青年 佐々木小次郎 だって70過ぎてヨボヨボ状態で
50代の武蔵に殴り殺されてるし 😟 現実は世知辛いね

この作品でのエピソードはTVシリーズの剣心の過去として 
それ程 齟齬も感じられず
良く纏められてる様に感じます
この後の作品は個人的には何か違くね?って箇所が幾つか目に付きだしますが

投稿 : 2020/12/06
閲覧 : 266
サンキュー:

6

ネタバレ

白影 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

ひとつの完成された日本の誇るべきアニメ映画

とりあえず。一言。るろうに剣心という少年ジャンプで掲載されていた少年漫画という枠組、垣根を超えた一つの大河ドラマ、時代劇として完成されたお話、アニメーション映画です。

見てない人は是非見るべき映画です。

投稿 : 2015/03/17
閲覧 : 328
サンキュー:

3

ネタバレ

杞冬@あずさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Don't go it's a mighty long fall

るろうに剣心のOVA。
全4話編成。
過去の人切り抜刀斎としての剣心を描く。
剣心が誰と出会い、何を思い、
不殺を誓うきっかけとなった物語。

ジャンプらしさというのを取っ払った作品であるそうで、
容赦のない殺し方など、本編とはだいぶかけ離れています。
剣心自体も原作よりも感情の起伏が少なくなっています。
微妙に話も違うところもありますが、大筋は本編どおりです。
るろうに剣心と言えば技がたくさん登場しますが、
これでは一切登場しません。
いかに素早く人を殺すかそこに重点が置かれています。
どっちかといえばこっちのが好きかもしれません。
人がバッタバッタと死んでいくので本編よりも人を選ぶ作品にはなってはいますが。

昔の作品ではありますが、バトルシーンの作画は素晴らしいです。
技名などが出るといまいち緊張感に欠けてしまいますが、
それを取っ払ったことによりちゃんとした殺し合いを見ている感覚にさせられました。
見ている感覚としては実写版に近いです。
殺陣のシーンなど実写はこんな感じです。
原作の方も嫌いではないんですけどね…

ストーリー展開としては暗めです。
人切りのころの剣心の話なので暗くなるのは仕方ないです。
剣心自体も大分人切りの部分が強く出ていると思います。
原作では子供たちと遊ぶシーンなどもあり柔らかい印象を受けますが、
こちらは表情の変化も少なく硬いと印象を受けました。
そういったところもあり暗い話になりますが、
剣心のギャップも少なくこれはこれでありかなと思いました。

るろうに剣心自体を知らなくても全然見れますね。
OVAですが独立した作品と考えてもいいと思います。
実写の方が好きな人はすんなりと受け入れられそう。
実写でもやってない過去編ですので気になった人はぜひ。
というか実写で興味持った人に見てほしい作品ですね。
緋村剣心の悲しき過去。
すれ違う二人の愛。
最後に剣心が見出すものは…

投稿 : 2014/08/07
閲覧 : 249
サンキュー:

13

ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あなたは・・・本当に・・降らせるのですね、血の・・雨を・・・

悲しくも切ない、幕末ドラマ
るろうに剣心の根源であり心髄。

追憶編(人斬り)時代が有るから、TV版(殺さず)が生き面白いのです
るろ剣の中で1番、思入れが有る作品。

声優の演技、人斬りの研ぎ澄まされた感情から心を開いていく心理描写
シリアスな雰囲気に合っているBGM
共に素晴らしい。

セリフが響く・・・

『さよなら・・・
私を愛してくれた2人目のあなた・・・』

投稿 : 2014/06/12
閲覧 : 664
サンキュー:

20

ネタバレ

insh さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

巴が非常にセクシー。それだけでも観る価値あり。
少年漫画の原作の過剰演出を抑えた作りも好感が持てる。
個人的には原作漫画(原作も大好きだが)、初回アニメを超える超傑作だと思います。
超おすすめ!

投稿 : 2014/02/19
閲覧 : 191
サンキュー:

2

ネタバレ

ばけー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

追億編

原作とは若干違う展開でした。
最後の十字傷の理由とかはこっちの方が重みがあります。
まあ重い。暗い。
ただ作画は神でした。

投稿 : 2013/06/30
閲覧 : 211
サンキュー:

2

ネタバレ

BLEACH さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

早く 見たい

どんな感じか楽しみだなー

投稿 : 2013/04/17
閲覧 : 273
サンキュー:

0

ネタバレ

20121014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい

暗い、重い、でも面白い、号泣もの。

投稿 : 2012/10/14
閲覧 : 266
サンキュー:

0

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

穏やかで安らかな激動の日々…剣心の十字傷に秘められた想い。

人斬り抜刀斎と呼ばれてた時代の剣心にスポットを当てた作品です。
次世代のために人を斬りまくっていた剣心が雪代巴という女性と出会い、
触れ合っていく日々の中で些細な幸せを感じ取っていく本作。

師匠、比古清十郎との出会いから新撰組との死闘までを描いたこの作品は
剣心と巴のまごうことなき純愛です、
るろうに剣心でこれほどまでに深い純愛が堪能できるなんて思いませんでした。
もちろん原作も既読済みですがアニメーションで観るとまた違った印象になるものですね。

作品の構成も余計なBGMなどは排除されていて
とても静かなそれでいて激しい作品に仕上がっていました。
TVアニメ版と比較しても人がバラバラになったり血潮が飛び散ったり、
殺陣のシーンが凄惨になっていました。
しかしここまで追求してくれたおかげで動乱の時代の雰囲気をよくあらわせてると思います。

事の発端は剣心が清里という見廻組の人間を斬ったことにあります。
技量では剣心にはるか劣る清里ですが生への執着が凄まじく、
剣心の頬に一太刀あびせ、この時の傷は消えることなく剣心を苦しめ続けました。。
清里は巴の幼馴染で一ヵ月後に祝言をひかえてたんですよね。
しかし御家人の次男である自分では巴を幸せにするには未熟ということで
見廻組に加わります…そのまま巴のそばにいれば普通に幸せな日々を送れただろうにね。
愛する女性を幸せにしてやりたいというのは男の業でしかないのか…
巴もそばにいてくれるだけで良かったと言っていましたし。

そんな清里の訃報を聞いて剣心に近づいてきたのが巴です。
ようするに仇討ちということになりますな。
偶然を装い剣心のところへ転がり込み一緒に生活していく中で愛し合うようになります。
普通のヒロインよりも事情が複雑なぶん愛着もひとしおにわきますよ。
夫になるはずだった清里を殺した憎むべき男を愛してしまった巴…
そういった葛藤の中で育まれていった愛情はまごうことなき純愛だと思います。

この作品には悪人らしい悪人が登場しませんね。
それぞれが己の信念に従い行動していました。
剣心をずっと近くで見守ってきた検分役の飯塚…
もっとも剣心の身近にいたであろう彼が何と内通者だったのです。
目的は金銭の類でしょうがそのために命を賭していたところは賞賛できます。

もっとも剣心が幸せを感じ悲しみを味わった敵の策略…
幕府は巴を剣心と半年にわたって生活させることにより
抜刀斎と呼ばれた男の情の部分を引き出させました。
愛した女性が敵と通じていたと知った時の剣心の心情はなんともいえない感情だったでしょう。

巴は剣心と生活していく中で彼の優しさを知り、その優しさに触れ葛藤します。
剣心は巴にとって幸せを奪い去った男ですが同時に幸せを与えてくれた男でもあるんですよね。

「人を斬っていないときのあなたは…優しすぎる…」

この言葉が巴の葛藤をストレートに表現しています。
いっそのこと人斬り抜刀斎と呼ばれるに相応しい極悪人だったら巴も楽だったでしょう。

剣心が支え続けた桂小五郎が失脚したことにより剣心は巴と二人身を隠します。
山奥で夫婦として生活しはじめる剣心と巴…
幸せそうに暮らしている二人ですが何一つ解決はしてないんですよね。
いつ巴が剣心に牙をむけてもおかしくない状況なのにそれをしない巴…
誰もいない二人きりの生活なんてこれ以上ないチャンスじゃないですか。
もうこの時には巴の牙は折れかかっていたのでしょう。
剣心が巴のおかげで今まで何のために戦っていたのか、
そしてこれから何のために戦っていくのかわかった気がすると気持ちを吐露すると、
それに呼応するように巴も自分には夫になるはずだった男がいたと話しはじめます。
話さなくていいはずのことを話しはじめる巴がとても愛おしく感じました。

幕府の下に転がり込んだのは巴だけではありませんでした、
弟の縁も幕府の下で抜刀斎を葬る日を待ちわびていたんですよ。
ある意味巴以上にその憎しみは深く剣心をかばう巴を見て涙しました。
女であれば惚れれば憎しみは消え去るが男の場合はそうはいきません。
この瞬間縁の憎しみはさらに増したことでしょう。

夫婦生活の中で夫婦らしい行いの一切なかった二人が
お互いを求め合い抱きあうシーンは感慨深かったですね。
巴に対し剣心は「君を守る…君の幸せを守る」と言いました。
このとき巴は自身の醜さと剣心の優しさをあらためて認識させられたようですね、
男に守ると言われるのは女の人にとって幸せなことでしょうし、
巴にだって人並みの幸せを求める権利はあるんですよ。
むしろ一度幸せを奪われた巴だからこそ誰よりも幸せになるべきだったと思います。

ようやく本当の意味で夫婦となれたふたりでしたが
巴は忽然と姿を消します、飯塚から内通者が巴だと告げられ斬ることを命じられます。
飯塚も内通者なので作戦通り、剣心の心はボロボロですよ。

「さようなら…私を愛してくれた二人目のあなた」

この言葉はとても温かく悲しみのこもったセリフでしたね、
巴ほど情の深いヒロインもそうはいません。

幕府の刺客との死闘の中で剣心をかばい死ぬ巴…
最終的には殺すべき男をかばい死ぬという矛盾した行動に…
敵も女の考えることはわからんと言っていましたがまさにそのとおりだと思います。
あれだけ清里の死を巴に思い出させ清里を意識させたにも関わらず
巴は剣心の元へ走っていましたからね。
最後は剣心に抱きかかえられるなか小刀で剣心の頬に弱々しく傷を残し絶命、十字傷の完成です。
剣心と清里との間で葛藤し続けた巴のだした結論がこれなんでしょうね。
巴がつけた頬の傷は清里の仇討ちでもあり
自身の存在を剣心に残す一太刀でもあったんだと思います。
愛してしまった男に果たせる仇討ちはこれが精一杯といったところか…

剣心の十字傷は夫婦となるはずだった男女が残したものだったのです。

剣心が好きなら絶対にこの追憶編は観ておいたほうがいいと思います。
とても完成度が高く見入りますよ。

巴と剣心には出来ればあのまま幸せに暮らしてほしかったなぁ。
巴は本当に魅力的な女性ですばらしかったですね!

【A+85点】

投稿 : 2012/06/30
閲覧 : 859
サンキュー:

3

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KAISER-KEN さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

剣心の過去

原作でも人誅篇の途中でこのお話があってんけど、原作はそない書かれてはなかったところを見れます!!

剣心が子供の頃失った大切な仲間の人達の死、師匠比古清十朗との出会い、修行、暗殺組の殺し屋(?)、巴様との出会いなどがマジでええ☆

一番泣けたのはラストの巴の死と剣心が師匠に助けられるところ(最初の場面)!! フジテレビ版見た後、前でも全然見てもOKっていうてもおかしない作品やで~!!

投稿 : 2012/06/11
閲覧 : 282
サンキュー:

0

ネタバレ

aitatesoka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

モデルは実在の人切り

動乱の時代、暗殺者として生きる主人公の悲哀を描いた歴史物なのだが主人公には実在のモデルが存在する

倒幕側暗殺者で有名な河上彦斉と言う人で抜刀術を得意としており人斬り彦斎の異名を持った維新志士である。容姿も剣心とおなじく小柄で色白のやさ男で温和な人柄の反面、冷淡に人を切り捨てる残忍性も併せ持つ特異な人物だったらしい

この作品の剣心はTV版よりもこのモデル像をリアルにトレースしている感があり尚且つ残虐な殺傷シーンもふんだんに出てくるので明らかに低年齢層向けではなく大人の観賞を前提とした重厚なつくりになっている

また、幕末の著しく低下した治安状況をうまく話しに取り入れて構成されており実際の事件(池田屋事件など)をストーリーの要所に配置してリアリティを演出するなど単なる剣劇アクションアニメにしない工夫もされていて実に見ごたえのあるいい作品だった

投稿 : 2012/06/11
閲覧 : 330
サンキュー:

5

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じーぱんたろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

頬の十字傷

にかけられた想い。

最期の言葉は誰に向けられたもの?
剣心?許婚?
頬に十字になるように傷をつけたわけは?




考えれば考えるほど切なく深いです。








個人的に最期の言葉も傷も双方に向けられたもの
だと思います。双方を愛すが故に。
許婚と十字の傷という形で結ばれ、
傷という形で剣心と添い遂げる
という道を選んだのだと思います。
それは巴の重い想い、双方に対する愛の形なのです。

投稿 : 2012/03/15
閲覧 : 441
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0

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おかき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あなたは本当に血の雨を降らせるのですね…

人誅編の序章として描かれた剣心の過去の物語で、海外でも評価されているみたい。

人斬りになるまでの経緯、十字傷や不殺を誓うまでの謎が明らかになります。


目に映る人々の幸せを願っていた本編とは違い、

「…自分の汚れた血刀と犠牲になった命の向こうに
誰もが安心して暮らせる〝新時代〟があるんだったら―」

と、動乱の世を一日でも早く終わらせたいと強く願い、人斬りとして京の町を血に染めていました。

ある雨の夜に一人の女性と出逢うことになります。
彼女との出逢いが、剣心を大きく変えていくことに。


この追憶編は原作の中でも大好きな物語で、
歴史的背景を絡めながら上質な愛憎劇に仕上がっています。

言動の一つ一つに奥ゆかしさを感じる巴が魅力的で、
少ない出番にも関わらず、志々雄や斉藤一と並ぶ大好きなキャラクターです。


細部の表現に若干の変更はありますが、基本は原作通り。

大きく変わった箇所はキャラデザと作画です。
それによって時代劇を彷彿とさせる雰囲気となり、より凄惨さが際立つ形になりました。

時折、実写風景が混ざっていますが、気に留める程ではありませんでした。

もう一つありました。
脱少年漫画作品として製作されていて、必殺技名を叫ばないところも。


二時間の中で無駄な描写もなく上手く纏め上げられていると思います。
その中でも特に間の取り方が素晴らしかった。はしりもせず、もたりもせず。

清里の亡霊を見るオリジナル要素では、巴の心理描写に全く触れません。
何を思ったのかは観た人の解釈次第です。曖昧な表現で演出するところも素敵でした。

他にも原作で表記していた言葉とは真逆の表現で語らせます。
その後(下記、台詞)に続く語りで、より巴らしい台詞へと変わった気がしました。

「この人は私の幸せを奪った人、けれどもうひとつの幸せをくれた人」


るろ剣としては零話的位置付けなので、本編の内容を知らなくても楽しめるかなと。
諸事情で手元に単行本が無いので、ちょっと懐かしかしい気持ちにもなれました。



追記

原作を読んでいないと分かり難い箇所がありました。

終盤の死闘では五感(六感だったかな)を次々に潰されていっていたはずなので、
その辺を頭の片隅に置いておけば、納得のいく描写になるはずです。



2011.8/18

投稿 : 2011/08/22
閲覧 : 589
サンキュー:

10

ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

るろ剣愛に溢れた悲しい名作。

るろうに剣心のOVA作品。
TVアニメでは描かれなかった原作終盤の一幕、
剣心が人斬りだった頃の物語を映像化した作品です。


原作のイメージに割と近かったTVアニメ版に比べ、本作の作画は非常に写実的です。
精緻に描かれた作画でやわらかく動く髪、戦闘時の顔のシワなどが印象に残ります。
風景の描写も非常に美麗で、また実写の映像とアニメを合成したシーンも何度か出てきます。
あまりに作画が違いすぎて完全にTVアニメとは別物に見えます。

岩崎琢さんによる澄んだ音楽は聴いているだけで心に訴えかけてくるものがあります。
キャストは当時としてもだいぶ豪華で、桂小五郎(CV:関智一さん)や高杉晋作(CV:高木渉さん)といった
史実上の人物と雪代巴(CV:岩男潤子さん)の配役は原作のイメージに良く合っていたと思っています。
また剣心役の涼風真世さんはTVアニメと違い、少年らしい危うさのある剣心を好演されていて聴き応えありです。


物語は基本的に原作と同じ流れで描かれますが、かなり脚色されています。
特に大きな相違点として剣心が技名を叫ばない、ギャグ要素が全くないことが上げられます。
それ以外にも、会話の流れがかなり変更されていてメインキャラの心情が丁寧に描かれていたり、
サブキャラの台詞によって作品の雰囲気をうまく描写しています。
サブキャラとしては小萩屋の女将さんは良い役回りをしていたと思います。

また、各キャラの一つ一つの仕草が丁寧に描かれていて言葉がなくても感情が伝わるようです。
本編後半の剣心が巴の日記を見た時や、剣心や巴が見る幻の演出は
今でも寒気がするほどの凄みがあります。


剣心と巴の物語は、バッドエンドが確定していることがわかっていても
見届けなければと一気に視聴してしまう程、惹きこまれるものがありました。
とは言え、かなり憂鬱な物語で、グロと言う程ではないにしろ血生臭い演出も多いです。
鬱展開に耐性のある方、もしくはるろうに剣心が好きな方には是非にとオススメします。

投稿 : 2011/08/07
閲覧 : 481
サンキュー:

20

ネタバレ

Arcieちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

剣心の過去の話で興味深い

普通に何度も見てしまうほど興味深い

投稿 : 2011/04/14
閲覧 : 443
サンキュー:

0

ネタバレ

とろ~る さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

泣ける

やられました。。。泣きましたね
いつものほほんとしている剣心の悲しい過去とその後のお話
最後の再会シーン、泣けます

投稿 : 2011/02/17
閲覧 : 598
サンキュー:

1

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 0

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/05
閲覧 : 8

yingyunyi さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:----

投稿 : 2023/08/03
閲覧 : 7

ゆた さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/07/26
閲覧 : 8

アニメ評論家1号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 8

プーチン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2023/02/26
閲覧 : 9

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/15
閲覧 : 8

burn さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/01
閲覧 : 14
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るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編のストーリー・あらすじ

主人公剣心が、“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯、雪代巴との出会いから別れ、そして不殺を誓うまでのエピソードが描かれているOVA作品。主人公が技名を叫ぶ等の漫画的な演出は排除され、徹底した脱少年漫画演出が施されている。また、テレビアニメや少年漫画誌では表現が困難と思われる、人が刀で串刺しにされたり、大量の血が飛び散るといった凄惨なシーンも目立つ(DVDでは、最初に「過激なシーンが含まれる」と出てくる)。第1幕 - 第4幕と、追加カットを収録した特別版は、アメリカの年間DVD売上チャートで7位を獲得するという快挙を成し遂げた。(OVA『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 追憶編』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
1999年2月20日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8B%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AB%E5%89%A3%E5%BF%83_...

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