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「火垂るの墓(アニメ映画)」

総合得点
80.0
感想・評価
840
棚に入れた
5514
ランキング
465
★★★★☆ 3.8 (840)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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火垂るの墓の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高畑作品の頂点に位置する作品

映画館で当時の知り合いと一緒に、「トトロ」が先でこの映画を後で見ました。見たあとで、レストランで食事をした時、相手の子が「もう食べられないね」と言いました。それが記憶に残っています。これはそういう映画です。飢餓は人間の本質的なものです。誰もが一番恐れていて、それは日常にはないものと思っています。それを突いているのですから、本当に心に突き刺さる作品です。

映画のあらすじはみなさんよく知っているので割愛します。映画の中でどの登場人物が悪いという議論は、不毛だと思います。監督の視線は、どの人物にも等しくリアルな存在感を与えています。疎開先のおばさんが冷たいという話はよく出されますが、彼女も二人の育ち盛りの子供を抱えているのです。むしろ私には疎開先で手伝いをしなかった清太たちが悪いように思えますが、これもそれまで清太は母親の加護の元で暮らしていた坊ちゃん風に設定されているので、仕方がない事だと思います。彼が通帳にお金があるのに、それをうまく使うことができなかったのも、その年齢で大人のようなふるまいを要求される理不尽です。そんな風に「出口なし」の状況下で兄妹が追い詰められていく展開は、まさにホラーもののようです。しかし原作にあるように、彼らはまるで子供の秘密基地ごっこのように、放置された防空壕で暮らすことをはじめます。この設定は洋画の「禁じられた遊び」あたりからの連想かもしれません。そして生活環境の悪化と食糧難で襲ってくる悲劇。ここでも監督はリアルに、妹が死んでも腹が減って残されたごはんを食べてしまう清太を描いています。しかしその後、差し出された握り飯を手に取ることもできないほど心身が衰弱した清太は、国鉄三宮駅でのたれ死んでしまうのです。妹の死は、それほど彼の心を蝕んだという事なのです。ここにも、監督の人間の心の本質への視線があります。そのため映画の冒頭に、そのシーンが出されているのです。

原作者の野坂氏も「つらすぎて見たくない」と言って試写を出て行ったとかいう伝説があります。それほどの迫真を持って描かれた本作は、高畑監督作品の頂点に当たると思います。戦争の現実はそれほどつらいものであると、はっきりと真摯に描いた本作は、実際の戦時下はこれほどではなかったという論調が存在しても、今後とも見続けるべき価値はあると思います。

ところでみなさんは、「節子」と書いて「フシ子」「不死子」と読めることに気づいていましたか?

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 193
サンキュー:

4

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こどもの不幸は今も続いている。

戦争は是か非かと問えば,
大方の人は,非と答えるでしょう。

ではなぜ,日本は戦争をしたのでしょうか。

世界で紛争が絶えないのはなぜでしょか。

人類の歴史は,紛争の歴史で,戦争によって
利益をもたらせるから,戦うのは自明の理です。

日本が欧米の植民地にならずに済んだのは
富国強兵の産物であり,日清・日露・第一次大戦での
勝利があることは自明の理です。

日本の勢力拡大に警戒感を感じたアメリカ
イギリス,オランダなどと衝突が避けられなかったのも
昨今の歴史観では,明らかです。

しかし,やはり,GNPにして当時13倍も違うアメリカと戦うのは
全体主義・特攻精神の日本でも,その物量に
かなうはずがありませんでした。

超空の要塞といわれたB29(と日本の戦闘機には
明らかに力の差もあり,)の爆撃・焼夷弾攻撃の
シーンは,凄みが感じられます。

神戸空襲で焼け出された兄妹は親戚に
身を寄せるものの,半ば追い出されることになる兄妹
は,ただでさえ食糧不足のさなか,
栄養失調症になるもの当たり前です。

二人の運命は,悲しいことにすでに尽きていたのです。

反戦の意図とともに,渡る世間は鬼ばかり,というような
人々の冷たさが,すでに冒頭から描かれています。

周りの人々の冷たさにも,この作品では,批判を向けられるべきです。

付けたしですが,子どもが幸せな時代というのは,
本当に理想とするものです。

戦時下になくとも,今の子どもたちは幸せでしょうか。

子どもの虐待死のニュースや貧困家庭の子どもの情報を
聞くたびに,21世紀の日本においても,世間や
行政の目から外れて,つらい思いをしている子どもが
たくさんいるのではないかと,この作品を見返してみて
思います。

すべての(弱い立場の)子どもたちが,大人の庇護を
受けて幸せな時代こそ,本当の平和と安寧の時代だと思います。

投稿 : 2020/06/11
閲覧 : 303
サンキュー:

4

ネタバレ

アベベ晴明 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

節子かわいそーだね

でも「孤立しないように生きよう」という高畑氏が提唱したテーマは、別に表現できてるとは言えないと思う。なぜって兄貴が暗愚だから。むしろ「無知で辛抱すべき時にできない奴が行き着くところは、盗人か物乞いあたりが関の山」がテーマなのかと長い間勘違いしてました。その点では失敗作です。

ジブリだから絵は凄かったよ。

投稿 : 2018/04/16
閲覧 : 267
サンキュー:

0

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

圧が・・・とてつもなく、高い !!!

作品を評価するのは、正直、難しい。

ただただ、圧が・・・途轍(とてつ)もなく、高い!!!

どんなジャンルのアニメを観ても、この作品と同じ気持ちにはなりえない、かな・・。

あんな時代があったんだねとか、かわいそうねとか、お馬鹿さんねとか、そんな感想で受け止めて終わりですむような作品じゃあないし、これほどの作品に触れて、差しさわりのない感想だけで終わってしまうのはあまりにも空疎でさみしいし・・。

29年も前に見た作品なのですが、今でも鮮明に覚えています。
エンドロールが終わった後、息苦しさを覚え、しばらくは声、出せませんでした。なんとも言えぬ暗澹(あんたん)たる気持ちになっちゃて。
映画館を出てから、お天気よかったんですが、酷(ひど)い閉塞感と虚脱感がまとわりついていて、例えようもなく、施すすべのない無力感に苛(さいな)まれていました。空気が重く感じられて辛かったです。

何なんでしょうか。何という胸の疼き、心の騒めきなんでしょうか。
”トトロ” を観たあとの ”火垂るの墓”・・。伝わってくるものの違いがあまりにも大きすぎて、足元がグラグラ揺れていました。

大切な人たちを失ってしまった人間と、失わずにすんだ人間。
家屋田畑を持っている人と、持っていない人間。
信じきっていた価値観が全否定された兄の孤独と、いきなり世の中から放り出された妹の不安。
二人の生きにくさが、あからさまにリアリティーすぎて、あまりにもインパクトが強すぎて、トラウマ級のショックを受けてしまいました。(翌年、キキとジジを観るまで辛かったです・・。)

しかし、これも戦争の実態の一つなのだと受け止めざるを得ないですね。

戦争孤児。親を失った子ども。
子どもの世界を失ってしまった子ども。
寄り添ってくれる大人のいない子ども。
お父さん、お母さんが、突然いなくなってしまうことは、子どものアイデンティティー(自己同一性、自分が自分らしくあること、望ましい自分であること、)を、これでもか、これでもかと削っていく。打ちのめしていく。
そうして良心も道徳もモラルも削( そ )がれ、希望が侵され、メンタルが傷つけられ、食い繋ぐやり方さえもわからないままに、ついには命さえも奪われてしまう兄と妹。

二人は、わがままかもしれない。頑(かたく)ななのかもしれない。知恵もなく、頭を下げることも折れることもできず、あまりにも不器用なのかもしれない。
大人の私なら、当然、そう考えるし、2人の選択はマズイだろ?と思います。

だがしかし、問題は確かにあの時代にありました。
「神国日本」は負けるわけがないと教え込まれてきた時代。
「欲しがりません。勝つまでは」と、忍耐と我慢を重ねるのが当たり前だった時代。
(「進め一億火の玉だ」というスローガンがあったし、歌もあった。歌詞では 国民の憤激、戦闘意欲高揚などを歌っている。(ウィキペディアより))

命も、身も心も、お国に捧げるものであって、それを海軍の父の姿から強く影響を受けていたし、母との暮らしからも身につけてきた兄と妹。

目に見える世界こそが、兄と妹の世界だった。日本が戦争に勝つことを疑わず、信じ切ることが心の安寧につながる時代だった。
そういう時代の背景があったことを見逃してはならないと思います。

空襲・母の死、敗戦・父の死が、すべてを変えてしまった。

どうして?何で?と声を掛けることすら憚(はばか)られる二人の生きていた時代・世相。
両親や親戚などの保護者をなくし、国外からの引き揚げた孤児も含めて社会問題化されていた戦争終結後・・。

当時の責任省庁である厚生省は、
1945年9月20日に戦災孤児等保護対策要綱
1945年12月15日に閣議決定された生活困窮者緊急生活援護要綱
1946年4月15日に浮浪児その他の児童保護等の応急措置実施に関する件
1946年9月19日に主要地方浮浪児等保護要綱
を発表。
これらの施策は、浮浪児の用語が表すようにともかく保護施設への収容を目的とした政策でした。しかし実効性に乏しく、
1946年10月にはGHQから戦災孤児、混血児問題などについて福祉的政策をとるようにとの指示が出され、
1947年には厚生省内に児童局が設置され、福祉の観点からの対策に取り組むこととなった。これが「児童福祉法(じどうふくしほう、昭和22年12月12日法律第164号)」です。
(データはウィキペディアより)

そういう時代が確かにあった。清太が衰弱死したのは、1945年(昭和20年)9月21日。・・兄と妹は、セーフティーネットから漏れた、無数の戦争犠牲者の、語らずに死んでいった多くの語り部たちの一人。

この作品から伝わってくる重い世界観。苛烈さ、やるせなさ、有り余る不条理さ。・・感情的に受け入れることは、本当に難しい。

でも、それでよいと思います。

好きとか嫌いとか、楽しいとか不愉快とか、面白いとか鬱アニメとか、感動するとか二度と観ないとか、受け止めは様々あってもよいと思います。

それが民主主義の基本、個人の自由。とてもとても、大事なこと。

作品に対しての感受性は様々あるだろうけど、本当に肝要なことは、この作品を観たということ、感じたということ、あにこれでレビューをしたということ。それを読み、共有し、いくらかでも考えたということ。

”価値観の違いや考え方の多様性がある” ということに気づき、それを大事にしながらみんなが一緒に生きている、これからも生きていくということが何よりも大事なこと。

でも・・でもね、同じくらい大事なことがあります。それは「戦争の放棄」です。

戦争。どのような理屈をつけても、今の時代、許されることではありません。いいえ、未来に向けてなら尚更、決してあってはならないこと。

戦争は、勝つか負けるかです。殺すか殺されるかです。
それが、手段です。方法です。やり方です。

そのために作られたプロパガンダ(宣伝)によっても、当事国双方が異質なもの、相いれないもの、理解でしあえないもの、排除するべきもの、殲滅するべきものになってしまった。
日本は、アメリカ、イギリスのことを鬼畜米英(鬼と畜生。転じて、残酷で、無慈悲な行いをする者。デジタル大辞泉より)と呼んでさげすんだし、連合国は、日本軍のことをバンザイ・アタック(「天皇陛下万歳」などの雄叫びを上げて突撃する事。ウィキペディアより)と呼んで恐れた。

このプロパガンダをつくったのは、権力者。
政府であり軍隊でありました。

力に対抗するに力をもって成せば、最も被害を受けるのは、庶民であることは間違いありません。歴史が証明しています。
そうして、戦災孤児、傷痍軍人、家族離散、障がい児・障がい者を生み出したのです。この兄と妹の生きざま・死にざまもそうだったのです。
持たざる者、失いし者、弱き者には、回復不可能な、凄まじいばかりのダメージを与えます。

戦争とはどういうものか、負け戦の結果はどうなるのか、私たちは、70余年かけて、歴史を学んできましたし、知っています。
それが東京大空襲、沖縄戦、原子爆弾の投下。そして国内各地にも戦争の爪痕がたくさん、たくさん残っています。

高畑監督は、この作品によって、その爪痕の一部を、新たに詳(つまび)らかにしました。そして、すさまじいばかりの圧力をもって、問いかけてきます。

この作品を観る人は、兄と妹の生きかた・死にざまを通じて、また、ふたりの周辺にいた人たちの言葉や態度を通じて、名もなき戦争犠牲者、名もなき戦争被災者のことを、どんなふうに受け止め、言葉にするのか、そしてどんなふうに行動をしていくのか。

未来は明るくないかもしれない、平和が台無しになっているかもしれない。努力が水の泡になるかもしれない。
それでも、今を生きる私たちは、平和を創る義務、戦争の放棄を声にする義務があると思います。

事実を知るだけでは、あの戦争の災禍から”教訓を得たとは言えない”からです。

私たちが「普通にくらしている今」は、昨日今日作られたものではないし、事実、焦土と化した祖国を、もう一度再生し発展させてきたのは、あの戦争をくぐってきた世代の人たちが一生懸命に尽力されてきたからこそだと思っています。私は限りないリスペクトを表したいと思います。

と同時に、今のこの時代を一生懸命に生きている人たち、そして、これから生まれてくる子どもたちにも、やはり敬意を払いたい。

戦争をテーマにする作品を観るとき、平和を意識せざるを得ません。
平和を意識するとき、政治を意識せざるを得ません。

原爆死没者慰霊碑に、「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」と刻まれているのは、大方の人が知っていると思います。戦争によって命を落とされた多くの人たちへの祈りであり、生き残った人たちの誓いでもあります。
もしも再び、過ちが繰り返されるようなことが起きたら、どれだけ多くの不幸が生み出されるか、容易に想像できます。
リトルボーイ(広島に投下された高濃縮ウランを用いたガンバレル型)、ファットマン(長崎に投下されたプルトニウムを利用したインプロージョン型)。
原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾、生物兵器などなど、殺戮の方法は数えきれません。わずか1発でも投下されてしまったら甚大な被害が出ることは間違いありません。

今日、世界各地に見られる危うさは、薄氷を踏むような国際政治によって漸く維持できています。
小さな小さな日本の国で、高畑監督が示されたこの作品に触れ、私たちは何に祈りを捧げ、選択し、基本的人権たる権利を、平和に生きたいとする生存権を、どのリーダーに付託すればいいのでしょうか。

「貧すれば 鈍する」という諺があります。(貧しいと、生活苦に煩わされることが多くなり、才気や高潔さが失われてしまうものである。ウェブリオより。)そうなる前に、いえ、そうならないように、主体的に生きていきたいものです。

この作品が、みんなに愛されますように。

投稿 : 2017/11/18
閲覧 : 315
サンキュー:

18

ネタバレ

古酒(クース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

強制的に

間違いない。
子供の頃、事あるたびに、半ば強制的に

「何度もみさせられた作品」である。

も、もういいですから!観てますから!これ!
わかった!わかりました!戦争いくない!節子、それドロップちゃう!

戦争は人を狂わせる。

それは、兵士であれ、老人であれ、子供であれ
例外なく全ての人を狂わせてしまう。

もっとエグい話もあるのだろう。
酷すぎて、観るに堪えない話もあるのだろう。

このくらいがいいのかもしれない。

この作品が好きかと訊かれれば、NOと言わせてもらう。
お勧めもしないし、面白い話でもない
しかし、だね

一度くらい。一度くらいは
半ば強制的にでも 観させる作品ではあると思うよ。

投稿 : 2017/02/11
閲覧 : 185
サンキュー:

3

ネタバレ

yMlmw84708 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦争

戦後の日本を描いたジブリの映画。

アカン節子。それおはじきや。
なんですぐしんでしまうん?
名言いっぱい。

節子が弱っていって最後死ぬまで。
物が無い時代はこんな子供がいっぱいだったと思う。
この時代の子供は小さいうちからしっかりしてると思った。
今の時代の子供は幼稚で生意気になった。
食べ物とか腐るほどあるけど心は貧しくなった。
かなしい。

投稿 : 2015/11/22
閲覧 : 244
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

心に重くのしかかる

この作品は私が小さい頃から知ってて、金曜ロードショーなどでよく見てたんですけど、その当時は「怖い」「悲しすぎて、もう見ない」という感じでした(;^^)ゞ
正直今見ても、なんというか心が重いです。
でも、力強く生きようとするところにすごく感動しました。
お兄ちゃんにすごくすごく感動しました。
何回もボロ泣きでした><
改めて私は今生きてるだけでもありがたい事なんだと痛感しました。
ちょっと見るのに勇気がある作品だったけど、見てよかったな^^
またきかいがあったら見ようかな><

投稿 : 2015/08/16
閲覧 : 352
ネタバレ

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「無理」が見える。

数年前に地上波で視聴。

正直、ちょっとうろ覚えな部分がある。
何か間違った記述をしてしまったら申し訳ない。

原作は未読。



早速だが、本作の感想を書いていく。



良い点

本作の終盤。
節子が衰弱していく様。

ここでの節子の表情が素晴らしい。
視聴者に「死んでしまうのではないか」とドキドキさせ、嫌でも緊張感を持たせる。

そして徐々に徐々に衰弱し、ついに死んでしまう。
花が枯れ落ちたような悲しさ、寂しさを持った死に様は、視聴者の心に突き刺さるものがある。


今、感想書いてて
節子の衰弱し、死んでいく様って、
枯れていく花の観察日記みたいだなと、ちょっと思った。
なんか不謹慎な気がするけど


ともあれ
この見せ方、演出力。
圧巻。

これは実写的な演出だからこそ光る部分だと思う。
しかし実際の人間がやる演技では難しいだろう、

アニメーションだからこそ出来た、素晴らしい演出だった。




賛否両論であろう点

中盤だったか、
主人公:清太と、親戚のおばさんの諍い。
全編中では、ほんのわずかなシーンではあるが、
多くの人の記憶に残るシーンとなっている。

聞くところによると
監督の高畑勲氏が、本作を作る上での
テーマを反映させたのがこのシーンらしい。

それだけ製作者の中で重要なシーンなだけあって、
多くの人の記憶に残るだけのインパクトを
持っているシーンになっている、のだろう。

このシーンに対してどう感じるのかは人それぞれで、
その考えに対して、1つの正解はないと思う。




私個人の感想を書いておくと、
どちらにも共感できた。


ろくに仕事もせずに、ただ妹を楽しませ、
遊んでばかりいる清太に好感を持たず
軽い嫌がらせをし、終いには清太の母親の着物を売ろうとする親戚のおばさん。


母親が死に、辛い状況ながら精一杯
妹と一緒に兄として生きるものの、
おばさんの嫌がらせに耐えられずに、おばさんの家を飛び出す清太。



おばさんにとってみれば、
戦時中に転がり込んできて仕事もせず、
それなりの待遇を求めようとする清太と節子は、ただのお荷物。

そんな清太たちに、ほとんどご飯をやらなかったり、
誰も着ない清太たちの母親の着物を売るのは、
おばさんと家族が生きていくため、
また清太たちを家に置いてやる対価として当然。


そして
まだ子供の清太にとっては、
そんな状況に耐えられず、おばさんの家を出て行くのも
また当然だと思う。



賛否あるのは良く分かる。
しかしこの記憶に残りやすいシーンが無かったら、
「火垂るの墓」はここまで有名な作品になってなかったんじゃないか
と私は思う。




最後、気になった点

原作を読んでいないので、違っていたら本当に申し訳ない。
指摘してくだされば、修正あるいは消去する。


本作は
原作小説を忠実に再現した作品として知られる
「赤毛のアン」の監督であり、
アニメーションで実写的な演出を多く用いるとされる、高畑勲監督の作品である。


おそらく本作も、原作小説のシナリオを忠実にアニメ化したのだろう。


しかし
この作品のシナリオは、「アニメーション」
という表現方法に合っていない気がする。


確固たる確証や根拠があるわけじゃない。
しかし、私は見ていてそう感じた。


実写的な「演出」を多用しているものの、
表現方法が「アニメーション」。


これは良い点で書いたとおり、「部分的には」成功している。


ただ 全体を通して見てみると、
本来、「実写映画(あるいはドラマ)」といった表現方法に合ったシナリオを、
無理矢理「アニメーション」にしているように
私は思えてならない。


そして持論だが
シナリオに合わない表現方法を使った所で、
名作・傑作にはならないと私は考えている。


よく「名作」とされる本作だが、
私個人は、印象に残るシーンの多い
佳作だと思っている。


本作が好きな方、あるいはそう信じて疑わない方には申し訳ないが、
私には本作が「名作」だとはとても思えない。



まとめ

シナリオが「アニメーション」という表現方法に合っていないと思うが、
記憶に残るシーンが多数ある、強いインパクトを持った「佳作」と評価する。


下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2015/07/27
閲覧 : 452
サンキュー:

19

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間の弱さが招いた悲劇。

昔の記憶だけでレビューを書くのもアレですので、15/01/11の夜に観ました!

作品の解説とか放棄して感想だけ言いますね。

清太お兄さんは、幼い妹・節子を溺愛してましたが
妹が望むことならなんでも叶えてやりたいとかなんて
愛し方を間違えたんじゃないかな?と

あと、親戚のおばちゃんの言うとおりに学校行くか働くか奉仕活動すべきでしたね。
せめて、おばちゃんの家事を手伝うとかしてたら仲良くやれてた思います。

居候の身分でなんで意固地になってなにもせずに毎日ぶらぶら妹と遊んでいたのか?
親戚のおばちゃんにねちねちと生活態度を注意されてムカついたから?
でもね、最初は普通に接してたのに次第に意地悪くなったのも
はために観たら怠け者にしか見えない清太くんたちの態度に問題有ると思います。
確かにおばちゃんの言い方は悪いですが、間違ったこと言ってませんしね。

挙句に節子が『おばちゃんイヤや!』と言ったから
あてもないのに相談もせずに居候させて貰ってる家から出て行って
野宿同然の生活、畑泥棒・火事場泥棒を繰り返した末にふたりとも野垂れ死に。

妹が寂しくないようにずっとそばに居て面倒を見たかったのでしょうけど、
清太くんが善かれ思ってとった行動が全部裏目ですよね。
自分でできることは精一杯やって足りない部分は大人を頼って
見返りが必要ならそれ相応の対価を支払うのが社会のルールです。

おばちゃんが嫌いだから?プライドが許さないから?戻りたくない?
それとも、後悔してるけど今更合わせる顔がない?
農家のおじちゃんとか『おばちゃんとこに戻りい』言ってるのに
清太くんは大人の忠告を全部無視しています。
でもね、妹が衰弱してボロボロになって死にそうになっても
そこで自分を曲げないのは疑問に思いました。
人間生きていくためには妥協や我慢はある程度必要ですよね?
這いつくばっても恥かいても幼い妹が生きるために
ダメ元でも一度は、おばちゃんのところに行くべきだったと思います。
我を通し続けるのはリスクが高すぎです。

海軍の高級将校の息子に生まれて不自由なく育って
心の準備が出来てないうちに
空襲で家は焼けお母さんが死んでしまって…。

清太くんに足りなかったもの…それは大人の社会で生きるのに最低限のモラル、
そして、精神的に大人になるのに必要な時間でした。

追記
元々このお話は作者である野坂昭如が締め切りに追われてさらさらっと書いた短編小説で、
作者の実体験を大幅に脚色したものなんですよね。

極限状態から幼い妹を虐待したり食料を横取りして餓死に追いやってしまい、
自分だけ終戦を生き延びてしまったことへの悔恨と贖罪からせめて物語の中だけでも、
実際には間違いだらけでしたが、妹思いの良き兄であろうとしたという人格に清太を設定して、
節子の後を追うように死なせてしまったらしいのです。
なんにせよ、やるせない物語ですよね。
ただ、世の中にはBADENDな物語も古来より多々ありますし、
火垂るの墓もそういうカテゴリーであり否定すべきものでもありませんし、
これも、ひとつの生き方の結末として受け止めなければいけないと思いました。

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 529
サンキュー:

47

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬱エンドはつらい

戦争の悲惨さは理解できるが、鬱すぎる。

娯楽として見るものではないと思います。

投稿 : 2014/11/06
閲覧 : 252
サンキュー:

0

ネタバレ

しぶや さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

食いもん無駄にすんなよな

●キャッチコピー
「4歳と14歳で、生きようと思った」

●あらすじ&設定
戦争のせいで親と家を失った主人公達兄妹は、親戚の家に預けられるが、上手くやっていけない。そこで家でを決意するが食料不足で妹が弱っていき....っていう話。

●ジャンルとかとか
感動
戦争

●個人的な評価
とにかく悲しい話。なんかもう、「うわ、戦争って酷いんだな」としか思えない。自分結構感動モノ好きなので、本作も気に入ってます。

投稿 : 2014/08/06
閲覧 : 195
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

後世に残したくない作品。

それ以上の言葉はない。

投稿 : 2014/06/07
閲覧 : 259
ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

幼くして戦争孤児になった兄妹の物語。戦争を描いてハッピーエンドなんてありえない。それを思い知らせてくれる作品でした。

小学生のころ授業の一環か何かでこの作品を流してたような気がするけど、
当時の自分はよく泣かなかったなとw
おそらく適当にしか観てなかったんでしょうが成人済みの今現在の私は始まって3分で泣きました。
ちょうどタイトルが表示されるくらいのところですw
自分でもよくわからないけど泣いちゃいましたなぁ…
やはり実体験をベースにした作品ということもあって
今の自分の生活と何気なしに比較したりして、
どれだけ今の自分が恵まれており運がいいのか思い知らされるんですよ。
本当に生まれた時代が良かっただけだよなぁ、と…

戦争ではその国で暮らしてる人すべてが被害者ですが
この作品はそういった人たちの中でも
二人のとある兄妹にスポットを当て作品を描いています。
戦争を描いてるというよりは戦争孤児を描いてる感じです。

物語はいきなり空襲シーンから始まり、母、清太、節子と非難していくんですが
清太&節子は母と別で非難することになるんです。
ところが再会するころには母は被災しており包帯ぐるぐる巻きで
母だと言われなければわからない状態でした。
この時点で14歳と4歳の兄妹が背負うにはあまりにも重たい人生ですよね…
状態が状態なだけに節子には内緒にしておきそのまま母は亡くなります。
そのあと親戚の家に預けられるんですが最初は良好な関係を築けてたんですよ。
まぁ時代も時代だし戦時中なだけに仕方ないでしょうが
途中から働かざる者食うべからずみたいなことを言われるんです。
他の作品だったら「そりゃそうだ」くらいには思えたかもしれませんが
この兄妹にその言葉はあまりにも切ない…
親戚の叔母さんはお国のために皆働いてるのに清太さんは…みたいなことを言うんですが
清太はお国のためにではなく節子のために尽くしてるんです。
どんなに辛くても節子の前じゃ泣かなかったし出来る限り笑ってました。
そして兄の笑顔に応えるかのように節子も笑ってくれるのです。
その笑顔でまた清太は今日も精一杯生きていこうと思えてたんだと思います。
節子を食わしていくために畑荒らしまでやるし空襲で人がいなくなったスキに空き巣までやります。
いつしか清太は空襲を歓迎するようになってたんですよ…
そんな無我夢中で節子を守ってきた清太が
終盤で初めて涙した日には僕まで泣いてしまうというものです。

途中から親戚の叔母さんに嫌味を言われて親戚宅を二人は出ますが、
ここで出ていかなければまた違ってたのかもしれませんね。
観てて思ったのは清太は愛想がないです。
戦争孤児になった二人を家においてくれて飯まで食わせてもらってるのに
感謝や謝罪のような言葉が清太からは出てきません。
居心地が悪いのか叔母さんたちを前にすると萎縮してる感じが顕著にあらわれてるんです。
でもここらへんは年頃の思春期の子供ということを考えたら妙にリアルに感じました。
そういった清太たちの態度が伝わったのか当初は良好だった叔母さんとの関係もギクシャクしだし、
清太は節子を連れ家を出ます。
ここが二人のターニングポイントだったのかな…
農家のオジサンも言ってましたが謝って家におかせてもらったほうがいいと…
結局戻ることはしませんでしたが…
叔母さんに嫌味を言われても働かなかったのは節子を一人にしたくなかった、
節子と離れたくなかった清太なりの想いがそこにはあったように感じます。
にしても戦時中にも、というか戦時中だからこそというかニートはやっぱり非難されるのね(笑)
こんな時代だからこそ働かなきゃいかんのよね、きっと。

この作品の魅力は清太と節子の微笑ましい兄妹愛にあるとおもいます。
ニートと非難されても節子に寄り添う清太と4歳児らしい能天気な言動と行動で元気をくれる節子。
そんな二人の関係性があったからこそ随所で涙しちゃうんだと思います。
叔母さんに母の形見である着物を米にしたらどうかと言われ、
米が食べたい清太と母との想い出にすがる節子…
現実的な判断が下せる年齢の清太と割り切った考えをするのはあまりにも幼すぎる節子…
節子はそれによっていじけてしまうのですが白米を食べて機嫌をなおすあたりやっぱ4歳児だなぁ(笑)

そんな二人をずっと見てきてるから節子が日に日に弱っていく姿に号泣…
あれほど節子から離れず寄り添っていた清太も
病気の節子に栄養つけさせるために一人で出かけることが多くなるんですよ。
もう節子のどこにも行かないでほしいという言葉は胸に刺さりました。
だって清太がやってたのは空襲に乗じた空き巣ですからね。
二人がこうなってしまったのもすべては戦争のせいなのに
敵軍にむかって「やれ!やれー!」は切なすぎるよ…

節子はスイカを清太に一口食べさせてもらい「兄ちゃん…おおきに」と言って永眠するのですが
いままで節子のために頑張ってきた清太だからこそ節子の最後のセリフというのは、
とても感慨深いというか報われるものがありますよね。
清太の愛情をちゃんと理解してくれてたからこそのセリフだと思います。

私にも妹がいるのですが妹はもちろん人に優しくしてあげたいとそう思える作品でした。
こういった作品は後世まで残ってほしいですね。

【A80点】

投稿 : 2014/04/10
閲覧 : 252
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2

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今でも争いが絶えない世の中 もう武力の争いはしたくない 母はこれ見た当時泣いていました 死に物狂いで生きることを願った兄妹

力こそが正義と言えた戦時中
戦争が終わりそれが曖昧となり始めた
しかし、世界では今でも紛争が続いている地域がある。いじめでの自殺も話題となっている

俺は自ら暴力を奮ってはいなかった。でも暴力を使用した場合、親や先生に何を言われるのかが気になり、奮いたくても奮えなかった。
暴力も正当化されるのだろうか?暴力も正しいのだろうか?

18禁pcゲームでのいじめは例え作りものであっても現実で再現されたら被害者が殺人へと誘ってしまうほどのレベルだった
何故止められないのだろうか。和解ができないのだろうか
平和な世界の創造はもはや不可能なのだろうか

この作品は母が視聴済みであり、当時母は大泣きしたと言っていた
想像力が薄い俺では人が死んだ時しか思いっきり泣けないため、これを見たとしても泣けないだろう
だが見てみたい

{netabare}魂と共に一生を拝見させて貰おう、妹と共に
母さんが既に他界してるなんて言えるはずがない...
そして日ノ本のために働くのと何もしていないことで差が生じ始めている...それだけで憎めるのか?おかし過ぎるよ!!
もしそのまま何も言わず、居続けたら追い出されていたかもしれない。働けばまだ助かっていたかもしれない。

それが所以で防空壕の中で暮らすことに、それが悲しい結末の始まりだった。
盗みを繰り返すが食べ物を得ることができず、節子に十分な食料を摂取できなかった。

空襲の最中にも盗みを繰り返していた清田だった。警察も医者も誰も助けてくれなかった。
ラジオが無かったため、日ノ本が負けたのを知らなかった。同時に親父も帰らずの人となった。もう救いようが無かった。

節子...最期は西瓜を口に咥えて逝った...
身寄りが居ればまだ生きる余地はあったかもしれない...{/netabare}

この世界に救いは無かった。でも魔法があれば助かったかもしれない。でもそう簡単に世界を変えるのは不可能だ。それを忘れるな。
今の子供達にこれを見させるべきだと思う。

投稿 : 2013/12/02
閲覧 : 364
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10

ネタバレ

水音 秋 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一度は観たほうが良い映画

戦争のリアルな状況や、現実が見える映画です。
私は小さい頃に録画したこの作品を見て、トラウマになりましたが。

でも、観なかったら戦争のことは全く分からなかっただろうし戦争のことを思い出す際は、必ずこの作品を思い出します。

何度も観たいと思うような映画ではありません。けれど一度は鑑賞することをお勧めします。

投稿 : 2013/11/12
閲覧 : 257
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1

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yuala さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思うようには、生きてはいけない。

西宮の親戚に居候になることは、決して居心地が良いものでもないし、息苦しいかもしれない。
でも、妹の節子の命が失われてしまうくらいなら、清太は我慢すればいいのにと思ったのは、私がこの映画を何回か観たときです。

でも、本当は西宮の親戚にお世話になっていても「自由」になれることはなかったし、節子をそんな場所には置いておけない清太の気持ちもわかるのです。寂しい想いだってさせたくなかった筈です。

泣き続ける節子に、「兄ちゃん、逆上がり上手いんやで」と言って、節子のために逆上がりし続けるける姿に、清太自身も涙を押し殺そうとしているように見えてなりませんでした。
それがとても痛々しいです。

ただ、ひたすら節子の事を思う兄としての心情は、自分も齢の離れた弟がいるので多少なりとも共感できます。

何度も観ましたが、涙がジワリジワリと出て来て止まりません。

ここで、触れていいのかわかりませんが、私たちは今一度憲法9条について向き合わなければならないと思います。

それと、私的になって申し訳ないのですが、現実にあった戦争と向かい合った時、浜崎あゆみの「no more words」が頭に流れます。

「もしもこの世界が勝者と敗者との ふたつきりにわかれるなら ああ僕は敗者でいい いつだって敗者でいいんだ」

投稿 : 2013/10/29
閲覧 : 296
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3

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おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本人なら必ず見といたほうが良い

とにかく見ていてつらいですが
現実にあったことを認識する必要があるでしょう。ただ悲しくて泣くばかりですが見るべきです。

投稿 : 2013/08/24
閲覧 : 241
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7

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あんまさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今だからこそ観てほしい 評価できません。

{netabare}悲しいお話です。観るのにはいつも勇気がいります。
{/netabare}
でも、今だからこそ人種問わずに色んな人に観てほしいんですよ。

投稿 : 2013/07/17
閲覧 : 210
サンキュー:

7

ネタバレ

ちゃいにーず☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お涙頂戴、、、泣

ほんっとうに切なさすぎる!
こんなに救いのない悲しさあきませんよぉ涙
せつこーーーー

投稿 : 2013/04/21
閲覧 : 215
サンキュー:

4

ネタバレ

かみやん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

子供の頃と今とで感じ方が変わっていました

言わずと知れた終戦前後の親を失った兄妹を描いたもので、泣けるアニメの代名詞ともいえるものです。
何年も前に一度観ているのですが最近また観たくなったので観てみました。
子供の頃はただただ感動して涙をこらえていました。
しかし、今になって観てみるともちろん感動もしましたが同時に清太に説教したくなりました。
多少プライドを捨ててもおばさんのところにお世話になり続けるべきだったと思います。
プライドは命に変えられませんからね。
そうしていたらせっちゃんももしかしたら・・・と思わずにはいれません。
生きていたらこの先どんな素晴らしい事があったかわからないじゃないですか・・・。
悲しいお話です。
名作だと思います。

投稿 : 2013/03/08
閲覧 : 227
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1

ネタバレ

音神 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

評価は難しいです

よくこの作品は泣ける作品にあげられているように思いますが、僕はそこら辺は少しズレているように感じます
この類の作品は、リアリティなどにもよりますが、何ていうんでしょうか…

人によって求めているものが違うのかもしれませんが、僕としてはアニメに泣ける作品とか感動できる作品というものを求める場合には、もっとこう…胸が熱くなる感じの類というか…
個人的には、この作品は悲しいとか観終ってどんよりなりそうな作品といったイメージなので、括りが難しいんですよね

まあ…あまり何度も観たいものじゃないですね…
一つの作品として残すべき名作ではあるんじゃないかと思います

投稿 : 2013/02/12
閲覧 : 204
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0

ネタバレ

まぁちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動作

感動作品の金字塔

投稿 : 2012/08/26
閲覧 : 230
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0

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ぽぽたん さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

至上最悪

最悪だ!!!!!
完全に鬱になる。
自分は鬱アニメはかなり好きだが、これはひどい!。
貧乏、いじめ、孤児、餓死 観ている人を舐めとんのか!
前向きな作品でもなく、暗くなるだけの救いようのない作品。
これは映画だったと思うが、お客に金を払って観て楽しんでいただける作品とは到底思えない。
監督の表現力、素質を疑う。
テレビ局もゴールデンタイムにこの作品を時々放送しているが、止めろ。家族が暗くなるだけだ。

投稿 : 2012/08/02
閲覧 : 301
サンキュー:

3

ネタバレ

オパマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

嫌いな作品。

主人公に全く共感できない。

世間知らずの自己中で逃避癖のあるお坊ちゃんが、下手を打って妹を死なせ、自身も自滅した話としかとれない。

作中に出てきた身元引受け先のオバサンは意地悪そうにも見えるが、戦時中で物資不足の時代に子供を2人も引受け、あまつさえ学校へ行くように指導している。
凄くまっとうな人物だ。
状況的に、少しでも家計の足しになる物はお金にしようとするオバサンは別におかしくは無い。
母の着物を売って欲しくなかったなら、土下座してでも売らないように頼むべきだったのではないか?

アメリカの焼夷弾で民家が焼かれていく様を見て、「もっとやれ~!」と喜ぶ主人公を見てドン引き。
あの焼けていく家の中で苦しい思いをしながら死んでいく同胞がいるかもしれないと、少しも思わなかったのか?

両親が死んで大変だろうことは同情するが、そういった悲劇は日本中で起こっていた時代。
そんな大変な時期だからこそ、他者と助け合い、生きていこうとは思わなかったのか?

個人的に、とても不愉快な作品。

投稿 : 2012/04/16
閲覧 : 290
サンキュー:

3

ネタバレ

コロ助なりぃ~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一回でもいいから観てもらいたい作品

戦争で父、母を亡くし妹と二人で厳しい世界を生きていくのですが妹は栄養失調で体がどんどん弱くなっていき最終的には亡くなります。兄も報われることなく亡くなります。実際に自分自身が戦争を体験してないのですが戦争が恐ろしいものだと痛感させられ、あまりにもむごすぎる二人の結末に本当に涙がとまりませんでした。

投稿 : 2012/03/22
閲覧 : 242
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0

ネタバレ

HIKIKOMORI さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

はい。

火垂るの墓は確か私が小学生の頃に観ました。
3度くらい観ているのでいつ見たかは定かではありません。
でも、私はこの物語を観て沢山泣きました。
なんだろう。悲しいけど、頑張っているお兄ちゃんに対しての涙でもあって。
悲しい戦争の真実が明白に描かれている感じでした。
人間は余裕がないときにどの様な行動をとるのか。
普段優しい人間は戦争という悲しい出来事の中どの様に他人に接するのか。
自分が助かればそれで良いという人間もいれば、誰かを必死に守っている人もいる。
そんな事が悲しい事実とともに描かれていました。
戦争は本当に悲しさしか残らないものです。
大嫌いです。
今、日本で戦争はないかもしれません。
でも他の国では今もまだ傷つけあっている。
正直言って、私は基本的に人間を好んでいません。
でも戦争で死んでいく人間に対して、よくわからないけどとても悲しい気持ちになります。
死んでいく子の親や、死んでいく親の子供たち。
悲しみしか残らない戦争。
誰が後から特するのだろうという感じです。
喜ぶ人間もいるのでしょうけど、もしその人間に心の底から大切な人ができて、その人間が誰かによって殺された時にやっと気づくのかと思うと、可哀想です。
人間を憎んでしまうことはしょうがないかもしれませんが、絶対に殺す等考えてはいけないと思います。
このアニメを観て、泣くのが恥ずかしいので、部屋にいってこっそり泣いた思い出があります。
せっちゃんのドロップをコンビニで買って食べた事もあります。
それほどこのアニメが好きだと思います。
でも、泣いちゃうからもう観ない。かもしれない。

投稿 : 2011/05/10
閲覧 : 430
サンキュー:

5

ネタバレ

らっこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ある意味、二度と見たくない映画

冒頭から「僕は死んだ」で始まり、滅びへの過程を見ていくのは辛いです。しかも、幼い子供二人の生き様を…。

実話じゃないでしょうけど、これと近い事実もあったはずです。戦争に悲劇を考えずにはいられない、作品です。

当然、程度の差はありますが、見ておくべきかなと、思います。

投稿 : 2011/04/18
閲覧 : 462
サンキュー:

0

ネタバレ

まーぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これはあかん!

戦争・子供・死はあかんやろ
作品としては秀逸ですが
見ていて暗くなるなぁ~
作品は素晴らしいですよ作品は・・・

投稿 : 2011/04/16
閲覧 : 483
サンキュー:

1

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 1

セイ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/03/31
閲覧 : 2
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火垂るの墓のストーリー・あらすじ

1945年(昭和20年)9月21日、清太は省線三ノ宮駅構内で衰弱死した。清太の所持品は錆びたドロップ缶。その中には節子の小さな骨片が入っていた。駅員がドロップ缶を見つけ、無造作に草むらへ放り投げる。地面に落ちた缶からこぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交い、やがて静まる。太平洋戦争末期、兵庫県武庫郡御影町に住んでいた4歳の節子とその兄である14歳の清太は6月5日の神戸大空襲で母も家も失い、父の従兄弟の未亡人である西宮市の親戚の家に身を寄せることになる。当初は共同生活はうまくいっていたが、戦争が進むにつれて諍いが絶えなくなる。そのため2人の兄妹は家を出ることを決心し、近くの池のほとりにある防空壕の中で暮らし始めるが、配給は途切れがちになり、情報や近所付き合いもないために思うように食料が得られず、節子は徐々に栄養失調で弱っていく。(アニメ映画『火垂るの墓』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1988年4月16日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%9E%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E5%A2%93#.E3.82.A2...

声優・キャラクター

辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美

スタッフ

原作:野坂昭如(新潮文庫版)
監督:高畑勲、企画・製作:佐藤亮一、プロデューサー:原徹、脚本:高畑勲、音楽:間宮芳生、キャラクターデザイン・作画監督:近藤喜文、レイアウト・作画監督補佐:百瀬義行、美術監督:山本二三、色彩設定:保田道世、音響監督:浦上靖夫、編集:瀬山武司

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