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「平成狸合戦ぽんぽこ(アニメ映画)」

総合得点
70.8
感想・評価
518
棚に入れた
3324
ランキング
1435
★★★★☆ 3.6 (518)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.6

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平成狸合戦ぽんぽこの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢のあと。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
1994年7月16日に公開された劇場オリジナルアニメ。
原作・監督・脚本は高畑勲。

【あらすじ】

大昔から狸たちは東京の多摩丘陵の山林で楽しく暮らしていた。
狸たちは人のいないところでは二本足で立って人と同じ言葉を喋っていた。
しかし、昭和40年代に入り多摩ニュータウン建設で山は削られ木は切り倒され、
都会化する地の人間の利便性と引き換えに、狸たちの住む場所の多くが奪われていった。
狸たちは自分たちの棲家をこれ以上人間の手で荒らされてはかなわんと、
餌場を巡る今までの縄張り争いをやめて団結して決起。
狸の伝統的変化術である化学(ばけがく)を復興し、変化の術であの手この手を使って、
人間を驚かせ、時には工事を妨害して事故を起こし、
人間たちの畏れ・信仰心を呼び起こすことで、
山地開発事業を止め撤退させようと日々勤しむのだった。

【感想】

この作品を見る前に、原作者であり監督でもある、
故・高畑勲の生い立ちをおさらいしておくのを推奨。
9歳で岡山市で空襲を体験。長じては東京大学文学部を卒業。
マルクス思想に傾倒したガチの共産主義者であること。

高畑勲の人生を踏まえたうえで、この作品で描かれているものを考えてみると、
表向きは環境問題や古き良き時代へのノスタルジーをテーマにしているかのようではあるが、
昭和の左翼闘争史を化け狸たちに仮託したものに見えてしまう。

人間たちは打倒すべき体制側、狸たちは反体制の闘士。
一見コミカルに描かれているが狸は自らの目的のためならと、
過激派に身を投じる狸もいて人を殺すことを厭わず。
実際に工事関係者3名を狸が殺害しているし、
犠牲になった人間への黙祷を形だけは捧げているものの揃いも揃って大笑い。
陽気にヤンヤヤンヤと踊りだす狸たちの姿に日本社会で反権力に身をやつす層の本質が、
赤裸々に描かれている。人間たちを殺さなくても化かして驚かし歓喜する姿。

沖縄にて米兵への嫌がらせを繰り返したり、勝手に道路を封鎖して私的検問を作ったり、
大量の車を持ち込んで横向きに停車して地元住民の生活道路を使用不能にする等のやりたい放題。
挙げ句に出動した機動隊とやり合う、今の時代になお残るリアル活動家の姿が狸とかぶる。

活動家の本質は闘争であり暴力なのだ。加害行為の正当化のために被害者アピールをする。
それは、煽り運転&暴力行為で逮捕された例のM容疑者のごとく。
自己の正義を主張しつつ自己矛盾を無かった事にする御都合主義。

狸たちは、活動家連中との共通点が多い。

自分たちを理解してほしいくせに他者への洞察力が足りない。
自分たちが正しいことをしているから、当然周りからも支持されるべきだという考え方。

狸たちは頭が良くないし、目的に結束する自分たちの姿に酔っていて、
ビューティフル・ドリーマーの学園祭前日の友引高校生徒たちみたいに楽しそう。
かといって決して一枚岩でもなく、いくつものセクトに分かれて内ゲバを繰り返している。

作中での狸は馬鹿騒ぎして暴れまくった挙げ句に最終的には敗北者になってしまう。
敗北の理由が明瞭に描かれている。身内同士での盛り上がりに反して、
狸と人間の価値観が違いすぎて民衆からの理解と支持を得られなかったからだ。
アカがマルクスだのレーニンだの議論しても大衆からの興味が皆無であったかのと同様に。

主人公である穏健な狸・正吉の冷静な視点から狸たちの問題点が客観視されており、
それは、共産主義に染まりながらも活動家たちの姿を俯瞰して見れていた高畑勲の知性ということか?

反抗することは彼らの主観では楽しい夢の世界。
狸たちが人間たちに紛れてストレスだらけの日常の中で人として生きる結末は、
夢から醒めて現実の社会に還ることのメタファー。

要は、この作品は昭和時代にはびこり、
今も残り火が続いている活動家のマインドへのシンパシーを醸し出しつつ、
時代に置き去りにされて廃れていきつつも、
今日も生きていく彼らの姿を客観視して動物の姿で記した物語。
権力との戦いに身を投じた若き日の自分の姿に重ねて涙する者もいれば、
自分らと関係ない世界だと狸が愚かと思ってしまう者もいる。
視聴者の人生経験から経た価値観によって評価が分かれる作品に見えた。

平成生まれには理解が難いかもしれない老人が学んだことや人生経験の集大成。
そういう古き世代の心象風景を後の世代が理解するに適した作品が、この映画なのである。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/10/13
閲覧 : 436
サンキュー:

42

ネタバレ

gazabata さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人も狸に化けるのか

1994年の夏休みに子供と一緒に「平成狸合戦ぽんぽこ」を見に行き、クレジットが流れるころには顔面から液体が溢れ出て、その子供に「大人」あるまじき泣き面を見られてしまった親御さんの心中お察しします。

映画の良し悪しを言葉で簡単に説明できたなら、芸術とはこの上なくつまらないものになってしまう。この映画は自分がいくら頑張ってその良さを伝えようとも、言葉では説明できない何かが存在するということを骨の髄まで叩き込まれる映画であると思う。だがそれでもその説明を試みるのもまた、くだらない狸の最後の無駄な抵抗なのかもしれない。負けたとわかっていても、最後にいい景色は見たいものだ。

とは言ったものの、この映画の良かったと思うところを全部説明するのも面倒なもので、文章を書く練習程度に書いているレビューでもあるので、基本的には映画の最後の五分の話に集中しようと思う。

最後の五分以外の感想:
狸たちの葛藤は人類歴史のいろいろなことに当てはめることができるのでそれは良いことだと思う。何か特定の出来事を想定して作られたのかもしれないが、あまり詳細がないことから、人それぞれ自分の好みの出来事に投影できる。それこそ、この映画のほとんどはそれほど特別なメッセージ性を持っているわけでもないので何か映画の背景について知っていなければいけないというわけでもないことがまた優しい。もちろん、自分が知らないだけでどこかにあからさまな題材のヒントが隠されている可能性もあるが、その辺はご勘弁を。

最後の五分:
この映画の最後の五分に感じられる感情の激流を理解し、説明するのは簡単なようで意外と難しい。だが簡潔に言えば、それは人がみな心から感じたことがあるはずの「家に帰りたい」という感情だ(実際に実家にいるときにもこの感情は感じられるもので、家にいるのに家に帰りたいんかい、と自分でもツッコミたくなった方もいるのではないだろうか)。これは、本当に「家に帰りたい」わけではなく、今の状況とは違った昔の(子供の頃が多い)自分(及び世界)がより純粋/単純だった頃に戻りたいという感情だと言ったほうが正確だと思う。
この感情は実に強いもので、映画で描かれているように、服も靴も財布もかばんも化粧も日ごろ自分が被っている人の皮も全部脱ぎ捨てて、全裸で森の中に駆け込みたくなる感情だと個人的には思っている。そしてこの映画はその感情を視聴者から優しく(不思議なことにそれと同時に強制的に)引きずり出すことに見事に成功している。
さて、そんなもの他の映画でもいくらでもあるはずなのになぜこの映画でここまで強く、殴られたように感じることができるのか?そんなことが分かれば、私はどこかで映画評論家になっています。
それでもいくつか思い当たるふしはある。
一つ目はその最後の五分の前の残りの映画のおかげであるということだ。まあ、当たり前のことかもしれないが、最後の五分は残りの二時間のおかげで成り立つものだと思う。だからこの映画が長すぎるという批判は個人的には理解しがたい。狸たちの徐々なる絶望と衰退があり、それでも生きてきた狸があってこそのあのエンディングだと思う。
二つ目は、単純に演出が腐るほど良いというだけだ。狸は何にでも化けられる。人間に化けても、一緒に服も化かせる。なのにエンディングで狸は服を脱ぐ。何故。それはきっと狸が人間になってしまったからではないだろうか?狸は一般社会で生き抜くために自分を偽り、必死になじみこもうとする。だがいつしか狸は自分が人間に化けていることすらも忘れてしまう。人間になってしまう。そして人間は服を着るものだ(まあ、映画では狸も服を着ているから思っていたよりも辻褄は会わないかもしれないが)。だが人間は古き友の姿を見た時、自分が少しづつ失っていったものに気が付く。自分はなぜ人の服を着ているのか。自分は狸だ。狸は服などいらない。狸は財布などいらない。狸は自由だ。自分は狸だ。
「家に帰りたい…」
人間は服を脱ぎ棄て、今まで大切だと自分に言い聞かせていたものをすべて捨て、ほんの短い間かもしれないが、狸に化ける。夢かもしれないし、本当は死んだのかもしれないが、ほんの短い間だけは、家に帰れる。

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 161
サンキュー:

5

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

狸御殿ものの伝統にのっとった?作品

この作品はレンタルビデオで見ました。公開時は映画館にかかっていた事も知らなかったです。気が付いたら公開していたジブリ作品です。ただうちの息子がこの映画のビデオをいたく気にいっていた時期がありました。彼が五歳ぐらいの時でしたかね。そのくらいの子供にはいい映画だと思います。

私は生まれる前なのでよく知らないのですが、「狸御殿もの」という邦画の一ジャンルがかつて存在し、江戸時代の大奥で狸の扮装をしたお女中たちが活躍する時代劇というのがあったらしいです。その当時は人気作だったらしい。本作はおそらくその記憶がある人たちが企画を立て、映画に仕立てたものだと思います。要するにこれは少し懐古趣味のある映画で、それが物語のエコ志向や自然破壊を訴えるテーマとうまくリンクしています。物語全体をそのようにうまくくるんでいるので、シナリオもぶれることなく、うまく最後まで一本筋の通った見事な映画になっています。

ただ惜しむらくは、タヌキの生態から調査してリアルかつギャグも落語や漫才界のプロの人たちを声優に呼んでまで作られた本作なのでありますが、タヌキが画面のほぼ80%を席巻し、二枚目はほとんど出ない、出ても次の瞬間タヌキになってしまうという真にアニメファン向けではない描写が続きます。そのため私も最初に「そのくらいの子供にはいい映画」と書きました。悪い映画ではなく、きちんとしています。ただ、見ていてあんまり楽しくない・・・再見はしんどくなる。それが本当に残念な作品なのです。

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 155
サンキュー:

3

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

多摩の歴史(コメディのようで実は悲劇)

開発って、動物にとっては戦争なんだ。タヌキと人間の戦争。

武闘派は抹殺され、現実から逃避するものは無為のまま終わり、和平派は取り込まれて種としてのアイデンティティを失う。最後のシーン、人間の残飯をあさりゴルフ場でたむろして幕を下ろす。終始コメディタッチだが見ていて痛い。

ラピュタの秘宝もなくナウシカもいない、このタヌキたちには滅びしかない。

50年前に人間はタヌキに勝った。そして今、この開発の未来に起きた一極集中、エネルギー問題と地球温暖化問題を、人間の誰がどんなふうに解決してくれるのか物語は提示できない。

タヌキの滅亡を人間社会の悲喜劇に見立てた、可能性のあった作品だと思う。ただ風刺も弱く、将来のヴィジョンも示せなかったのは残念。

投稿 : 2019/10/05
閲覧 : 272
サンキュー:

10

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

CMが悪いだけ

これこそ隠れた名作ですよ!

絶対、見なきゃ損!!



宣伝がうまく機能してたら、社会現象間違いなし!
逆に、映画館がパニックにならないための、自虐CMか!?

投稿 : 2019/01/06
閲覧 : 272
サンキュー:

5

ネタバレ

ぺこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何回も見ました!

メッセージ性とか、なんか色々あるみたいですが、初めて見たのは子供の頃だったし
そーゆーのは無視で!
ただの感想です

ジブリの中で一番好きな作品です
ちっちゃい頃のら猫が人んちに入ってって怒られちゃうのとか
なんで人間の勝手な区画に猫が従わなきゃいけないのかッて
真剣に悩みました
猫代表が人間の会議に参加できさえすればこんなことにならなかったんじゃないの?ッて

できるわけないんですけど(笑)
でもそんなことかんがえてた時の答えみたいなアニメだったんです
今でも私は多分タヌキを応援しちゃうけど
実際は農家の方々が被害を受けたり
私自身夜中田舎をドライブ中に引きかけたりを見てて
栃木ではお猿さんの親子や鹿?も見ました!
難しいですよね

でも日本は東京は難しくてもちゃんと動物のテリトリーは残してくれるッて信じてます!
みんな仲良く暮らせたらいいのに
難しいですね

投稿 : 2018/11/14
閲覧 : 295
サンキュー:

11

ネタバレ

saiha さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリの中ではマイナーだが割と好き

高畑勲さんが亡くなったのを受けレビューを書こうと思いました。
火垂るの墓といい高畑勲作品はメッセージ性が強い作品が多い印象があります。
本作のテーマは環境破壊です。

宅地開発によって住処を奪われつつある狸たちが、持ち前の変化(へんげ)の能力を使ってなんとか人間に対抗しようとする物語です。
狸たちは手を変え品を変え人間を追い出そうとするのですが、うまくいきません。
途中で3匹の賢者的な狸に頼るのですが、一人は戦果も挙げられないまま殉死、一人は絶望の末新興宗教を拓き現実逃避、一人は人間界に溶け込む道を選び・・・と、全く歯が立ちません。
結局動物は人間には敵わない。共存してひっそり生きていくしかないんですよね。
なんともやるせない。

90年代前半ごろにはこのようなアンチ環境破壊的な作品がたくさんあります。
それも最近はすっかり見なくなりました。
結局環境問題も人間にとっては一時のブームなんですよね。
動物たちにとっては死活問題なのに。
その辺を考えても人間には敵わないな、と思うわけです。

投稿 : 2018/04/07
閲覧 : 270
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タヌキを通して人間を描く

タヌキたちが自分たちの住んでいた森を取り返すために、化け学を使って戦うお話。

ところがタヌキたちはどこか憎めず、間抜けだから、真剣戦うほど、どこか可笑しい。

経済成長で日本人は何を得て、何を失ったのかを面白ろ、おかしく描いている。

テレビを見たタヌキたちが挨拶するTVキャスターに対して、挨拶を返すところがおもしい。

タヌキの目線で見た人間たちは、自分勝手で迷惑を顧みない。その上、美味しい食べ物を作って食べている。酷いことを平気でする。ここは考えさせられる。

投稿 : 2016/09/13
閲覧 : 255
ネタバレ

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

終わり方が思い出せない

 これも小さいころよく放映されていて見ていたんだけど

普通にたぬきが人間みたいに歩いて話すことができていて

みんな仲良く暮らしていたんだけど

 人間たちがビル・マンションなどの環境破壊で

たぬきの生活環境を壊そうとしているのを阻止するため

変化の術とかをつかって対抗するお話し

 後半、狐もでてきたが、

15年くらい昔の記憶だからか、最後の展開を覚えていない

ウィキで調べてみたものの 昔の記憶を思い出すことができない

子どもの時は何を伝えたかったのかわからなったが、

 今なら、完全にわかるきがする・・・

投稿 : 2015/12/05
閲覧 : 310
サンキュー:

3

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

狸だって頑張っているんだよ

何回もビデオで見たのを覚えている。

町を挙げてのお化け屋敷が非常に楽しかったな
でも尊い命が・・・

投稿 : 2015/11/13
閲覧 : 362
サンキュー:

1

ネタバレ

Crysiss さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タヌキだってがんばってるんだよォ(糸井重里氏)

生活圏を脅かされたタヌキたちが
人間に対してどう向き合っていくかを描いた話

タヌキたちの中にもいろんな主義主張があって
タヌキを見ているのに言ってることは何とも人間臭い

{netabare}

平和的解決を望むものもいれば
過激な思想に囚われたりするものもいて
それぞれが思い思いに行動していく

最終的にはいくばくかの自然が残され
苦しいながらも人間側の最低限の譲歩と
タヌキ側の多大なる譲歩で決着する。

印象的だったのは
序盤にタヌキが仕掛けた罠で人間側に犠牲者が出たことで
自分たちの思想の為とはいえ、犠牲者を出たことに対して
律儀に葬式を営んでいたこと。

さらに葬式で使われる黒と白の横断幕はひっくり返すと
紅白のおめでたい横断幕へと変わり
葬式が一転して宴会へと変わってしまう。

実際はほとんどのタヌキ達が人間に犠牲者が出たことが
嬉しくてしょうがなかったのだ。

これは人間の立場に置き換えてみれば
森林伐採や土地開発などでタヌキが犠牲になっても
気にせず酒を飲んで宴会をしている人間たちを模した
痛烈なブラックジョークに見える演出だった。

{/netabare}

何もできないし、しようとも思わないかもしれない自分は
こういうことを言う資格がないのかもしれないが
考えさせられる内容の作品だったと思う。

投稿 : 2015/10/13
閲覧 : 366
サンキュー:

0

ネタバレ

S字 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人間らしい狸たちの物語

人間に住処を奪われ、人間と戦う狸を描いた作品ですが、その狸たちが非常に人間らしいのが印象的でした。個人的にジブリ作品の中で最も好きな作品かもしれません。

投稿 : 2015/09/02
閲覧 : 236
サンキュー:

0

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

普通

映画館で見た最初のアニメ映画。あんまり良く覚えていないけど、大して面白くなかった。

投稿 : 2013/09/02
閲覧 : 249
サンキュー:

1

ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いつでもお前が、きっと傍にいる

最近のジブリ作品、アリエッティ・コクリコ坂を除いて、(そういやパンダコパンダも見てなかったのは内緒)見てなかったこの作品。

今回ロードショーという機会があったので、
見させていただきました。


終わったときは…もう号泣ですね。
あまりジブリ作品で泣いたことはないので、
こういう泣ける作品があることにびっくりしました。

自然が大好きな私なのですが、
都会に対しておもうものがあり、それで都会や人間に対して思ったことをこの作品は伝えてくれたんですよね。

自分が、人間が、忘れていたことを教えてくれた気がします。

たぬきたちは、周りの仲間がなくなっても、何度も立ち上がり、進んでいます。
「死」ということは自然なことです。それと変わって「生」ということも自然なことで。

戦いは敗れました。
しかし、それでも人の見えないところで、こうしてる今も宴を楽しんでいるでしょうね^^

人が増えていく中、たぬきなどの動物は減りつつあるけど、懸命に生きてますよね。

たぬきたちを見て、私も小さい頃のように遊び心を忘れず、単純に純粋に生きていきたいなと思いました。

そして、化けているたぬきたちも集まって、宴をしているのを見て、私もなんだか旧友と会いたくなりました。

今の人達は自然を下に見がちで、そんなことを言ってる私も内心見てしまってるでしょう。

だから、自分たちのことばかり考えず、自然や動物のおかげで私達が生きていると感謝して、
共生というのはとても難しいことだけれど、この作品のように少しずつでいいから自然のことを考えた行動をとっていきたいなと思いました。

最後に、タイトルにも書かれている歌詞の曲、とても歌詞が良くて良い曲ですよね。
だれかCDください!w

投稿 : 2013/07/14
閲覧 : 246
サンキュー:

7

ネタバレ

ちゃいにーず☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

懐かしいよね☆

そいやっさ!
この映画懐かしいよねぇ〜なんかジブリっぽくないけど、すっごくおもしろい!
メッセージがなんか込められてていいよね!

投稿 : 2013/04/22
閲覧 : 234
サンキュー:

4

ネタバレ

音神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

微妙…

実際にちゃんと観るとそんなにつまらないわけでもないのですが、いまいちインパクトにかけるというか、存在感が薄いというか、オーラが感じられないというか…
そんな感じです
主役になれない感じというんでしょうか?

そんなにつまらないわけではないのですが、たぬきだらけのキャラにそれ程の評価を入れる気にはなれず、音楽は比較的記憶に残りやすいいい曲だと思いますが、やはり主役になれないタイプの曲というか…

そしてつまらないわけではないですが、面白いとも思えず、全体的にそんな評価なので、つられて声優評価もそんな感じに…

悪くはないと思いますが、こんなところです

投稿 : 2013/02/12
閲覧 : 235
サンキュー:

0

ネタバレ

reroero さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

町田が

舞台の話。
まあ、狸の住んでいる領域を人間が開発してしまって住む場所が無くなったっていう、とんでもなく政治的なメッセージなのだけど、
ギャグとして3流、物語性も3流。

狸を庇うために、人間の開発を止める訳にもいかんわけで、なんというか、じゃあどうします?
っていう気分の悪さが残ります。

投稿 : 2012/10/27
閲覧 : 289
サンキュー:

3

ネタバレ

まーぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

こぶ平

結構、期待して劇場へ足を運んだのを覚えています。
内容は良くあるテーマですかね、環境破壊とそれにともなう
自然界の動物たちと人間の関係性的な・・だったような
(間違っていたらごめんなさい)
いまでは旧こぶ平の声とテーマソングだけが脳裏に
残っています。高畑さん元気かなぁ~

投稿 : 2011/05/01
閲覧 : 443
サンキュー:

0

ネタバレ

らっこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

たぬき

自然と人間の共存って、難しいのねって思いました。

投稿 : 2011/04/18
閲覧 : 421
サンキュー:

0

セイ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/03/31
閲覧 : 0

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/03
閲覧 : 4

るる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/05
閲覧 : 6

NoRisky さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2022/11/30
閲覧 : 34

カニバリスト さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/03
閲覧 : 8

めるぴん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/24
閲覧 : 7

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/30
閲覧 : 9

ipiki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 11

ネムりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/12/17
閲覧 : 15

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/12/03
閲覧 : 44

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/10/26
閲覧 : 22
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平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

平成狸合戦ぽんぽこのストーリー・あらすじ

東京・多摩丘陵。のんびりひそかに暮らしていたタヌキたちは、ある時、エサ場をめぐって縄張り争いを起こす。原因は人間による宅地造成のため、エサ場が減ってしまったから。このままでは住む土地さえ失くなってしまうと、タヌキたちは開発阻止を目論み、科学の発達した人間たちに対抗するため先祖伝来の″化け学″を復興させることとなった。化け学の特訓が始まる一方、四国や佐渡に住むという伝説の長老たちへも援軍を頼む使者が向けられた。かくして人間たちが露とも知らぬ所でタヌキたちは勝手に蜂起した。(アニメ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1994年7月16日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%88%90%E7%8B%B8%E5%90%88%E6%88%A6%E3%81%BD%...

声優・キャラクター

野々村真、石田ゆり子、三木のり平、清川虹子、泉谷しげる、芦屋雁之助、村田雄浩、林家正蔵

スタッフ

原作:高畑勲、 監督:高畑勲、企画:宮崎駿、脚本:高畑勲、プロデューサー:鈴木敏夫、キャラクターデザイン:大塚伸治、イメージビルディング:百瀬義行/大塚伸治、作画監督:大塚伸治/賀川愛、美術:男鹿和雄

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