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「崖の上のポニョ(アニメ映画)」

総合得点
64.8
感想・評価
648
棚に入れた
3078
ランキング
3546
★★★★☆ 3.5 (648)
物語
3.3
作画
3.9
声優
3.3
音楽
3.6
キャラ
3.5

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崖の上のポニョの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

改めて視聴。。やりたいことをやったのかな。。自分には発想を変えないと観れなかった

自分の中では酷評が多い印象
何回か観たけどなんか覚えてない
地上波でやってたのでなにがひっかからないかを検証

作画は粗いところが多め
人の描き方が顔が粗いし、動きもぎこちない
津波のシーンもちょっと変
人員削減したのかなぁ

しかし海の中の表現とか魔法で水が大量の魚になるのとかは良いと思う

主人公が他の人には礼儀正しいのに両親を呼び捨てにするのがやはりひっかかる


明確な敵や目的がないため、やはり何をしたいのかがわかりづらい

世界を救うと言ってたり人間に戻すためと言ったり
ま、ポニョが曖昧な存在になってるため世界が歪んでるという事だったのよね?
そ、そうなんか。。

〈トータル〉
カリオストロ、ラピュタ、千と千尋、トトロなどが宮崎駿作品なのできっと今回も!!っと期待したからダメだったのかなと

改めて観てみて
宮崎駿監督という眼鏡を外し、
海外の監督とスタッフによる絵本のようなアニメ作品
と思うといい出来なのかと。

しかし今までのジブリ作品は昭和からあるようなステレオタイプな親子像で描いていた気がするが
この映画だけどうも毛色が違う気がする

勝手なあくまで想像ですが
孫ができて孫の家庭と自分の価値観が違うという発見、その子のために描いてあげたいと意識に変化があってこうなったのか
はたまた名前が出てないだけでほんとはスタッフかなにかで幼い子供をもっていたり、この映画のような価値感を持つ人が原案とか作成に関わってたりしてたのか

ここら辺がかなり謎でした。

何回も観たい内容ではないですが
海の中の表現は流石と思いました

でも両親を呼び捨てはやだなぁ

投稿 : 2022/05/11
閲覧 : 163
サンキュー:

3

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

老境。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2008年7月19日に公開されたオリジナル劇場アニメ。
監督は、宮崎駿。

【あらすじ】

5歳の男の子・宗介は、老人ホームに勤めている母親のリサと崖の上の一軒家に住んでいる。
父親の耕一は貨物船の船長で、家を留守にしていることが多い。

そんな宗介が海辺で赤いさかなの女の子を拾って助けたことから、
さかなの子は宗介に懐いてしまい、宗介はポニョとさかなの子に名付けて可愛がる。

ポニョは、かつては人間だったが人類を愚かで身勝手と見限り海の眷属の魔法使いになっていた、
父・フジモトから逃げて家出をしていたのだが、結局は捕まって連れ戻されてしまう。

フジモトは「生命の水」を蓄えてその力で、海洋生物が地球の主たる「海の時代」を、
引き起こそうとしていたが、ポニョに「生命の水」を全て奪われてしまった。

“生命の水”の力を得て、人間の子供の姿を得たポニョ。
ポニョの魔法の影響で世界は台風と大嵐で大混乱。
脱走したポニョは、巨大な水魚に変身した数百匹の妹たちとともに、
嵐と豪雨の中を大津波の上を走り抜けながら宗介に会いに行くのだった。

【感想】

宮崎駿監督といえば日本を代表するアニメ界の巨匠ではありますが、
ポニョは評価が分かれていて批判寄りの声も目立つ作品。

後の2011年6月11日に、「No!原発」というプラカードを下げて東小金井で小さなデモを行い、
更には6月16日に、「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたい」と社屋の屋上にて、
横断幕を掲げた、文明社会への不平不満を漏らしては理想社会を夢見る理屈っぽい老人。
その宮崎駿監督が、完全にとは言い難いものの自分の小理屈を極力封印して、
子供向けを目指して作ったものではありますね。

監督が田舎に対しての憧れや幻想が強いのか、舞台のモデルは広島県福山市の港町・鞆の浦。
絵本のような背景の描き方でレトロでノスタルジックな情感を出しているのですのが、
自分から見たら、2008年の当時の日本を描いたにしては妙に古ぼけた部分を感じさせますね。

2008年といえばiPhoneが日本上陸した年で、『ストライクウィッチーズ』が放送された年。
しかし、このアニメでの鞆の浦は田舎町といえど、
当時の文化や風俗などの時代感覚が欠けていて21世紀の日本から取り残された、
まるで竜宮城の浦島太郎状態なアナログな世界。
ポニョの世界はこれが70年代、ギリギリで80年代の前提なら、まだ合っていたと思います。

「子供には起承転結や整合性のあるストーリーなんか要らねえ」
と振り切った(開き直った?)感があるシナリオ。

千と千尋もそうだったですが、登場人物がシナリオの従属物ではなくてひとりひとりにハートがあり、
「自分がこうしたいからこうする」と、思いのままに行動している。
シナリオではなくて、キャラが物語を引っ張って動かす類の劇を多分目指して作っている。

完全なる無から世界や登場人物を創造しているわけでもなく、
そしてポニョの世界の住人を形成しているものは宮崎駿監督の中にある記憶や感情そのもの。

船に詳しくモールス信号をマスターしている幼児・宗介は家業が零戦の部品を製造してたことから、
軍事マニア少年(長じても続いている)であった宮崎監督の分身。
仕事で忙しく子供ほったらかしの父親・耕一は、
アニメアニメで忙しく吾朗ら実子を放置していた監督自身が元ネタ。
気が強くしっかりしてるものの、仕事仕事でなかなか家に帰ってこない夫に寂しさでむくれる、
母親リサなんかも宮崎監督の好みのヒロイン像でしょう。
そして、リサが働いている老人介護施設「ひまわりの家」の老婆のひとりのトキは、
宮崎監督が亡き母を思いながら描いたキャラ。            

地上の人間たちに関しては老境の宮崎監督の胎内回帰願望が少なからず含まれており、
そこに同調して感銘を受けるかで作品に対する印象が変わってくるとは思います。

そして、その登場人物たちをジブリ品質に裏打ちされたアニメーションで生き生きと見せる。
それは、ヒロイン?で魚の幼女ポニョも含めまれており、宗介とポニョら子供の純真な姿に、
大人たちは元気や安らぎを貰い、子どもたちは共感をしてキャッキャと楽しむ類の作品。

後半は子供の小さな冒険モノとセカイ系な展開となりますが、
基本は、宮崎駿流のハートフル志向な日常アニメ成分を堪能することにありまして、
宗介とポニョが好きになれるか?が視聴者の作品への好感度に直結していますね。

しかしながら、自立した対等の人間として名前で呼び合う教育方針で、
実子・宗介に家族内で『おとうさん』『おかあさん』ではなくて、両親を名前で呼び捨てにさせる、
古来の日本の価値観から離れたものを現代的要素として設定にとりいれてるものの、
え?そんな家庭あるの?自分の範囲では知らない。

半魚人状態のポニョが気持ち悪いなと思ったり、ポニョのおならみたいな息の音とか、
女友達の園児のクミコへの顔面放水で服がビチョビチョだとか赤ちゃんの鼻水とか気になって、
このアニメに気分が乗らなかったですね。
それらを含めて、風変わりであったり微妙に汚い部分もあるポニョの世界を、
愛しく思い受け止められる寛容さが視聴者には必要かもしれませんね。

他にも、プロの芝居にNOをつきつけて職業声優を排除してタレントだけで出演者をかためてまで、
声のリアル?にこだわる。それで何故、長嶋一茂を父親役で起用?とか意味不明であったり、
また、宮崎駿の描く日常やキャラ付けが、監督自身の願望や妄想を重ねすぎてて違和感多すぎですね。

ポニョや介護施設の老婆との交流シーンには時間を割いて描いてるものの、
宗介には同じ年頃の男友達もなく、いるのは女友達がクミコとカレンと二人だけで、しかも扱いが雑。

子供のありのままの姿や人付き合いを描いてるのではなく、
もしも宮崎監督が自分が5歳の子供だったらという願望を妄想して作った交友関係。
宗介が同年輩を蔑ろにして老婆ばかりと仲がいいのは創造主である監督が老人であり、
老人キャラに思いが偏っているから。これは、監督の我が入り込んで投影している結果ですね。

照れもなく『ボクもリサのおっぱいを飲んだんだよ』と普通の男の子が言わない台詞を言わせたり、
『しめしめ』『上々だ-』と子供が使わない老人みたいな言葉だらけの宗介に生の子供感がない。
作り込みが甘いのか単に監督の趣味なんですかね?
宗介のヘンテコ具合から宮崎監督の胎内回帰願望?幼児プレイ感を感じるのはそこですね。

キャラ主体で声のリアルにこだわりが強い割には主人公の宗介とポニョの父親・フジモトが、
やたらめったら説明台詞をわざとらしく呟いてばかりなリアリティの無さが気になります。

それらを差し置いても2020年の今の視点では、
2008年の作品であることを考慮してもそれ以上にアニメが古臭い。
ハウス名作劇場の系譜を継ぎ、世間の流行におもねることなく伝統的な自分たちのやり方を貫いて、
長らく日本アニメのトップランナーであったスタジオジブリ。
ジブリファンが宮崎駿監督に求めているものがそれであると言っても、
過去にはそれでよくても、アップデートしないものは色褪せて見えます。

自分が威張ることじゃないですし言い方が悪いですが、
例えば瞳孔で感情の動きを表現したり日常芝居の研鑽を積み重ねているアニメ会社など、
いろいろな会社の作品を幾度も目にして慣れ親しんでいるので、
ポニョの日常芝居がハウス名作劇場のテンプレにしか見えなくなる!

https://www.youtube.com/watch?v=Tmvhc7wMpjA ←元ジブリスタッフによる動画
https://www.youtube.com/watch?v=IXkGzIXJtCA ←2019年水準の作画と演出による動画

というふうにアニメの演出の方法も時代とともに変化の道を歩んでるなかで、
ジブリ流の演出は2008年当時の水準でも遅れていると思いました。

今でも蒸気機関によるメカのアクションが通用するレベルであったり作画の技術は高いながらも、
変わらなさによる物足りなさは拘りの方向性の問題でしょうか。

それは、34億円の予算と多くの子飼の熟練アニメーターの能力に裏打ちされた、
手描きアニメで圧倒されても、魚や蟹や波の作画が大変だろうな!凄く動いてる!と思って終わりで、
まあジブリだからやるだろう。てな感じですね。

生活芝居やキャラ主体を重視の側面から見たアニメーション作品としてのジブリの停滞、
宮崎監督の老いをポニョのアニメを見てて気になりましたかなと、
名探偵ホームズやラピュタなどにかつて魅せられた一ファン?として寂しい部分が少しありましたね。


こんなにも自分がポニョに拒否感があるのは、自分と宮崎監督の好みや価値観の違いということで、
全く参考にならないのですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/11/20
閲覧 : 384
サンキュー:

45

ネタバレ

キウイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポニョとハウルと千と千尋の神隠しだけDVD持ってます

ジブリというのはどの作品が好きか?でその人の性格が80%くらい分かるような気がします。

私は殿堂に千と千尋の神隠し

1位はポニョとハウルが同率
2位がもののけ姫
3位がキキとアリエッティです。

余談ですが、アリエッティが良かったので米林監督のメアリを見たら心にダメージを受けるくらいつまらなくてでもマーニーはとても面白かったので良かったです。マーニーも良いです。

ポニョは嫌いな人は嫌いですよね。
(私の周りにはわざわざポニョを1位に押す人はいません)

セリフの意味を捉えるなら、うるさいよ?話しすぎだよ?と私も思うかも。
でもポニョを見ると、めちゃくちゃ〜わーすごーい。今夜はよく眠れそう‥となります。

ポニョはアレヤコレヤと理屈をこねるわりに、めちゃくちゃなところと、老人ホームと保育園と、庭が海になって深海魚がいるところと、ブリキの船が大きくなって乗れるところと、リサさんの運転を描きすぎなところが好きです。ある意味人類の夢のすべてを押し込めていないですか?

小市民の超超一般的な生活(老人ホーム、保育園、運転)と子供時代の布団の中でひとりで繰り広げられるような小さな(しかし熱のこもった)夢が同じ立ち位置で混在する作品なんてこの時期の宮崎駿だからできた偉業です。頭がおかしい。すばらしい。

個人的にまだハウルが1位になるバイオリズムのほうが多いかもしれませんがやはりポニョは好きなのです。

投稿 : 2020/09/09
閲覧 : 222
サンキュー:

5

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

崖の上のポニョ レビュー

年齢を重ねるごとに、子供のような純粋な目で見ることができなくなってしまいますね。

最初に衝撃的だったなーと思うところは、ポニョによる大津波以前は人間と魚の世界が切り離されていたのに対し、大津波によって2つの世界が混じり合い、新たな世界が生まれた日がとても魅力的でした。
それは、澄んだ海で、デボン紀の魚たちが泳ぎ回り、人間の使っていた道路、標識、家などが水の世界に沈んでいるところで、決して絶望的な映像に見えず、生命力に溢れた世界に見えるのが、普通に見れてしまう理由なのかなと感じました。
人間が踏み慣らした大地、舗装されたアスファルトも海に沈みながら、船を使って移動する人々、そこには決して人間への絶望ではなく、人間のたくましさのようなものを感じます。

さて、次は物語を進める力である、宗介に対するポニョの好意に関して。
まず、ポニョにとって、そうすけは瓶の中に閉じ込められているところで命を救ってくれた恩人であるわけですが、彼女の言う「ポニョ、そうすけ、好き!」というセリフの印象深さには、恩人であるという理由だけにはみえません。
ラストのオチをふくめても、男と女の関係を見ているのは間違いないのですが、年齢相応というか、保育園児の子供同士の微笑ましい恋愛なんですよね。
恋愛感情を抱く結果になった経緯について、そういったイベントがあったかと思い返してみると、あまりない。吊り橋効果で、バケツに入れられて不安だったところを、やさしく接してくれて、人間の世界を見せてくれた宗介に好意を抱いたという、視聴者側の補完で補ったのでしょうか?
これについては、5歳児にはそれ相応の考え方や世界があって、ポニョが宗介を好きになった理由をミステリー作品のように謎を解くような見方は、自分の論理性や世界に当てはめた見方で傲慢な気がします。

次に、主人公たち子供の傍にずいる、親という存在について。

ポニョの父(フジモト)は世界を作り変える仕事をしている。
ポニョの母(グランマンマーレ)は、父に対して家におらず(これが宗助の家と対照的な構造である)家の外で何をしているか?については触れられていない。

ポニョの父の年齢はどれくらいかはわからないが(潜水艦を作ったり魔法力を持っていたりと、その辺から推測はできるかもしれない)、母の年齢はデボン紀の海を知っていることから、相当な年齢であることが伺えます。親の呪縛という点で、箱入り娘のように育てられたポニョが外の世界をみたいという気持ちを作り上げた、家へ縛った罪があるのだと思います。

一方で、宗介の親は、父は船乗り、母はホスピスの仕事についています。興味深いのは、宗介に親を名前で呼ばせている事。
普通の家庭とは明らかに違うソレは、視聴者の頭に強く印象に残る。
なぜ名前で呼ばせているのでしょう?夫婦がお互いを名前で呼ぶのはわかります。子供が親を「母」に当たる言葉で言わないのは、その夫婦の教育方針や家庭方針が極めて強く作用しているように見えます。なぜなら、宗介の親も、親の親たちが、「父」「母」を呼ぶ文化の中にあったことは想像に難くない(でなければ、この作品は異世界にでも分類されるでしょう)ため、そういった呼び方の文化を断つ方針があの夫婦のどこかにあったと、私は想像しましたね。
その方針が何を意味するのかという部分に入っていくと、やはり、父や母といった物に、最初から縛られないような子にしようという意味だと私は見えました。親の呪縛という物が、どんなに子供に作用しているか、それは作品と現実の社会の接続に当たるものであり、社会にどんなことを伝えたかったのか、見えてくるのではないでしょうか。

また、耕一が船を降りずに約束の日に帰ってこなかった日に、宗介が怒っているリサを慰めるシーンに、子供のやさしさというのを感じます。
しかし、大の大人で親であるリサが荒っぽく台所で大きな音を立てて怒っている姿に、宗介が何も思わなかったとは思いたくありません。私ならトラウマでしょうね。ああいう状況が何度もあったら、リサを悲しませる耕一の方に嫌悪感がたまっていく宗介、という描写があってもおかしくないと思いました。それでも、リサを慰め、耕一を好きな宗介の心の強さは、純粋さゆえの強さなのか、ミステリアスな子供の強さを感じました。(不完全な親を描くというのは、親になった個人の心の許しなのでしょうか。世の中完全な親はいませんが、親にとっての子のやさしさは、どんなに許された気持ちになるのでしょう)

さて、これは私が個人的に注目した点ですが、なぜおばあさん達の中に性格の差があったのか。
他のおばあさんが、ポニョを金魚という中、トキというおばあさんはポニョをみて人面魚と言い、人面魚によって津波が来ることを恐れた。そんなおばあさんもいるよねという、身もふたもない考え方も私は持っていますが、トキさんにある感情は海への恐れなのだと思います。つまり海が人に死をもたらす存在、または死の世界としての恐れがある。
あのひまわりの家はホスピスであり、おばあさん達は、死と向き合っています。ボーっとしているおばあさんは、あらがう力がないように見えました。津波に恐れたトキさんは非常にみっともないようにも見えるが、理性が失いかけた中での生への執着を見たような気がしました。だから、ボーっとしているおばあさん達よりも、生に溢れているように見えます。だからこそ、トキさんは、海から来たフジモト夫妻を信用せず(まあ素直じゃなくてひねくれてもいるんですが)、生きるための行為で宗介を助けたのだと感じます。



この作品は子供向けであり、子供がどうあってほしい、こうあってほしいという作り手のメッセージを受け取るという意識が、視聴中の思考の半分を占めていました。
例えば、宗介がポニョを拾うシーン。宗介は崖の道を降りていき、水や海、魚に恐れることなくバケツでポニョを拾うのです。恐れ知らずな子供という点で、そういう子供になるのが理想なのか、という気持ちになりますが、海に入りすぎた宗介を陸に連れ戻すリサを見ると、そこまでいったら危険だという、線引きと子供への親の行為は非常に難しいと感じます。

また、ひまわりの家で、おばあさん達にわけ隔てなく、人見知りせずに話をできる宗介の凄さに、大人は見入るのだと思います。子供ならではの他者との線引きの弱さもありますが、子供の時に宗介のように血のつながらない人との会話をできるというのは、全ての子供ができるわけではないでしょう。そういう意味で、宗介の特殊性は、何かしらの、こうあってほしいというメッセージなのかもしれないと思ってしまうわけです。

子供向け作品という事であっても、やはり映像としての素晴らしさが、子供の心に響くのだと思います。物語に感動するのは大人であり、子供の心を動かすのはやはり冒険譚で、湧き上がるアニメーションへの感動だと思います。
デボン紀の様々な生物を活き活きと描いたり、クラゲの上にのって海上に浮上するポニョという海の世界を魅力的に描いたシーン、リサの運転と迫りくる津波のデットヒート。そのどれもが、本物よりも活き活きとそして大胆に動いている事が、やはりジブリ作品のすばらしさだと感じました。

大人達には大人たちの見方がありますが、子供たちがなぜ楽しんだか、わからない部分もあるでしょうが、大人なりにわかってあげられればと、この作品と向き合って感じましたね。
恐らく、2008年に公開された当時では、子供と大人の線引きがもっと曖昧な人間だったので、作品中の子供も大人も私には理解できなかったのでしょうが、少しは人の気持ちを分かって、子供たちに何を見せ、何を残すべきかなど、少しは作品を通して大人っぽいことを考えられるようになっただろうかと、反省をさせていただきました。

投稿 : 2019/08/24
閲覧 : 392
サンキュー:

24

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原始、女性は太陽であった。子どもは光であった。これから男は何をする?

映画館で視聴。

大橋のぞみちゃんと藤岡藤巻の歌が微笑ましくて、よく口ずさんでいました。

本作は、子ども向けの作品ですが、同時に、大人に向けてもいろんなとらえ方ができる作品になっていますね。

子どもには、「何だろう?と不思議に思う気持ち」、「好きになったり大切にしたいと思う気持ち」、「仲良しになりたいと思う気持ち」を持ったときに、背中をやんわりと押してくれるような作品になっていると思います。

大人にはどうでしょうか。
ジャンルは、ファンタジー枠かな。
もう一つは、「寓話」の枠になるのかな。

宮崎氏の作品の面白さは、作品ごとのテーマ性を探したり、秘密のキーワードの謎解きをしたり、それをいろいろに解釈できる自由さですね。
また、時勢や流行に流されない立ち位置や、普遍的な価値観とか、本質的な意味合いとかを訴求される心意気も好きですね。

自在に変化するテーマと多彩な表現、印象に深く残るステキなシーン。
本作も、安心のジブリって感じですね。

●本作の魅力。
{netabare}

●私は、『母性愛にもとづいた世界の変革の先駆け、胎動、希望、そして負託。』かなって思います。

本作は、子ども、女性、お年寄りが多くのシーンに登場します。
宗介は、5才の男の子。まっすぐ素直で、物怖じしないタイプみたいですね。
お母さんのリサは、デイサービスで働いています。果敢に大波の間隙を突いて自動車をブイブイ走らせます。灯台守もこなし、発電機だってへっちゃらで回します。
明るい性格で、賢く、知恵もある。責任感が強くて、勇気と決断力、行動力もあって、宗介の目を真っ直ぐに見つめて話しかけてくれる、とびっきりの優しいお母さんです。
お父さんの耕一は、家族想いの内航貨物船の船長さん。この人は仕事が忙しくて家にはなかなか帰れないみたいです。ちょっと脇役っぽいのが残念ですが、家族のことを想ってやまない優しい性格の人みたいですね。


宗介がかわいいなって思えるのは、だんなさんに会えなくなって、いきなり低気圧に様変わりして不機嫌になるリサを上手にいなしたり、お父さんと通信して、リサへのメッセージを伝えてなだめたりして、彼なりに心を砕いて両親の仲をとりもとうとする役割を、さりげなくも健気に果たしているところです。

それに、耕一との距離感を埋めるために、大人ばりに信号灯でコミュニケーションをとって、心のなかのバランスをはかっています。5才児でもモールスできるんだ。すごいな~。かっこいいな~。

おっとりしているように見えていて、実は器用に対処していく姿はなかなかサマになっています。しかも、先の先を読んでいるような賢さと、たとえ失敗しても折れない心の強さを持っているようにも思えます。
ちょっと大人じみていて、できすぎかなって思えるような仕草もありますが、「ヤレヤレ」とため息をついていそうな表情がとても微笑ましく感じられます。
宗介は、まるで、崖の上のファミリーの「子ども灯台守」のようですね。


本作は、子どもから見れば、「ボクも、ワタシも、宗介みたいにやればいいんだ。ちゃんと一人まえの子どもとしての立ち位置と役割があるんだ。」とごく自然に受け止め、感じ取れるようなシナリオになっています。
これは本当にステキなことです。

まあ、そうはいっても、子どものじんせいっていろいろあるでしょうから、本作にみられる宗介像は、「子どもにとっての灯台守」のような意味合いもあるのかもしれませんね。お手本は宗介ってことで、ね。

子ども向けの作品で、気難しい大人の捌き方とか、遊びながらお手伝いの力を獲得していくシーンを見るという機会はあまりないと思います。
その意味では、本作は、子どもにとっても大人にとっても、極上の一品だと思うんですね。

事実、日本の家庭では、お父さんは家にいないことが多い。
お母さんは一人で何役もこなしていて、子育てのストレスもたまっているかも・・・。
どこの家庭でもふつうに見られる家族像です。
お母さんもお父さんも、心のどこかでは、子どもには子どもなりの世界があって大切にしてあげたいと思っているだろうし。
でもかえって、ぼっち感を持つ子どももいるかもしれないし。

宗介も、一人っ子で、やっぱり淋しかったのかな?
{/netabare}


●ちょっと寄り道。
出生動向基本調査というものがあります。
{netabare}

●国立社会保障・人口問題研究所(厚生労働省本省に設置された国立の研究機関)が今までに15回実施しています。

2015(平成27)年版、第Ⅱ部 第2章 「夫婦の出生力」の項目で、夫婦の「完結出生児数」が示されています。

「完結出生児数」とは、初婚の結婚持続期間(結婚からの経過期間)が15~19年たっている夫婦に生まれた子どもの平均の人数のことです。

どういうことかと言うと、1990年代の後半に結婚した層の夫婦の子ども数(=最終的な平均の出生子ども数)を表わしていて、18才までの子どもが家庭に何人いるかということを示しています。

これによると、
第1回(1940年、昭和15年)4.27人
第2回(1952年、同27年)3.50人
第4回(1962年、同37年)2.83人
第6回(1972年、同47年)2.20人
第8回(1982年、同57年)2.23人
第10回(1992年、平成4年)2.21人
第12回(2002年、同14年)2.23人
第14回(2010年、同22年)1.96人
第15回(2015年、同27年)1.94人
・・・減っていますね。

次に、兄弟姉妹の「人数の割合」を見てみましょう。
(数字は左から1人、2人、3人です。0人と4人以上は除きました。)

第8回 (1982年、昭和57年)9.1%、55.4%、27.4%
第10回(1992年、平成4年) 9.3%、56.4%、26.5%
第12回(2002年、同14年) 8.9%、53.2%、30.2%
第14回(2010年、同22年)15.9%、56.2%、19.4%

第15回(2015年、同27年)18.6%、54.0%、17.9%

統計の有効データ数の一人っ子の人数をみてみます。
第8回は、1429人。9.1%で130人。
第15回は、1232人。18.6%で229人。
18.6を9.1で割ると2.04になりますから、一人っ子の割合は約33年間で2倍になったということ。
確実に一人っ子は増えていますね。

ついでに、「平成27年版、子ども・若者白書」によると、
0才~19才の人口は、おおよそ2224万人なので、単純計算(2224×18.6%)すると、414万人の方が一人っ子なのですね。(平成28年以降、若干の増加はあると思いますが。)
400万人を超える人数の子どもが、宗介の姿にご自分を重ねて観ていらっしゃるのかもしれませんね。
もちろん20才以上の一人っ子もそうでしょうね。

蛇足ですが、この『国立社会保障・人口問題研究所 第15回出生動向基本調査』の内容は、日本国と日本人の意識動向を知るという意味で、とても興味深く、読み物としてもけっこう面白いと思います。
お時間のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。ネットで簡単にヒットします。

宗介も一人っ子ですが、ウィキペディアの「一人っ子」にみられる「3 特徴。3.1利点、3.2欠点」の項を読むと、どちらにも属さない性格のようですね。
{/netabare}

●そんな宗介がポニョに出会った。ボーイミーツガール。さあ、物語が始まります。
ひょんなことからフジモトの科学技術(魔法みたいだけれど)が海の中に拡散します。
フジモトの努力もむなしく、グランマンマーレの知るところになり、ついにはリサとグランマンマーレの直接交渉にまで及びます。
そうして、ポニョの願いは叶い、崖の上のおうちのポニョになるのです。
おしまい。
めでたし、めでたし。
{netabare}

●ということで、本作は「風の谷のナウシカ」から始まる宮崎氏の作品、例えば、もののけ姫、千と千尋の神隠し、アリエッティなどにも同じようなファクターが織り込まれていると思います。
その集大成としての位置づけだと思います。

そのファクターは「人間と地球の共生」の讃歌です。

ナウシカとアスベルは1000先の未来、サンとアシタカは1000年前の日本、ハクと湯婆婆はカクリヨの湯屋、アリエッティは民家の床下。
彼らは、私たちの目の触れることのできない世界に生きていて、生老病死、喜怒哀楽を甘受しています。
その生きざまは、ときに激しい慟哭に苛まれ、またささやかな安息を得るという点では、私たちの人生と同等です。
この世界観は、氏のクリエイターとしての矜持であり、作品に込められた通奏低音だと思います。

本作にみられる「人間と地球の共生」を、『母性愛にもとづいた世界の変革の先駆け、胎動、希望、負託』というキーワードを頼りに、もう少し要素分解して、理解してみようと思いました。

本作では、「母性愛の代行者」が宗介とリサ、ポニョとグランマンマーレです。彼らの一つひとつの行動に、選択に、決定に、覚悟に、なんだかワクワクするような未来が含まれているようで、母性愛がじんわりと感じられました。

同時に、アンチテーゼ(*1)として、フジモト、トキ、クミコらを登場させています。
*1 「直接的に対照をなすもの」

彼らは、ポニョと宗介にまつわる出来事をたやすくは受け入れてくれません。ちょっとだけ困った人たちとして描かれています。
フジモトは、訳知り、物知りな大人としての立場。
トキは、迷信と妄想を吐き出すように語るお年寄りの立場。
クミコは、大人のようなおしゃまな児童の立場です。

子どもだったら、「おとこのひとってこえはおおきいし、むずかしいことをいってくるからイヤになっちゃう。」とか、「おんなのひとって、かんじょうでものいいはるんで、かなんなー。」とか、「おおきくなるって、きまりがたくさんあって、おもいどおりにいかないからおちつかない。」みたいに、悩みながら、戸惑いながら、受け入れていくことになるのでしょう。

大人だったら、「自分の利益に合致した科学や理論を優先させて、それを軍事力のように応用して、ゴリ押しをしてくる厚顔無恥で迷惑千万で剛腕すぎる痛い手法をとるあの人」とか、「旧態依然とした古い価値観や体質、既得権益に執着して、聞く耳を持たず、嘘八百で煙に巻いてくる気の毒なあの人」とか、「知識と教養を真摯に学ぶ努力を放棄して、感情のままに無責任に発言を繰り返す批評家ぶることを止められない寒いあの人」とか、そんなふうに感じるのでしょうか。(全部フィクションですからね。)

ですが、正直に白状すると、かような言い分に、自嘲しながら言い訳に用い、自己弁護に走る私がいます。
「そんなこと言ったって、だって仕方ないじゃん。だって世の中カンタンに変わんないじゃん。」と。

愛を実行することの難しさを、日々に実感し、ときに打ちひしがれて凹んでしまうのも、人生には必要なことだと諦めつつ、受け止めてきているのが当たり前になっている私なのです。
もしかして、すでに見限られている??
{/netabare}

●宮崎氏の趣意は何かな?
{netabare}

●本作を「寓話」という角度で切り取って本質を抜き出してみると。
「人間と地球の共生」とは、
対価代償を求めざる母性愛によって、生み出されるもの。
安心の気に包まれ育まれる子どもによって、引き継がれていくもの。
そういう価値観に優先順位を与えるべきではないか、とくみ取れるように感じます。

また、逆説的に切り取れば、
力をもつ者の傲慢に支配されていることへの風刺。
その者の愚昧に翻弄されていることへの揶揄。
偏狭に嬲(なぶ)られていることへの挑発。
という意味も内包しているように思えます。

それは世の中が、男性の都合と理屈で物事が進んでしまっていること、家庭が蔑ろにされているということへのおちょくりと痛烈な批判ではないでしょうか。
リサは、モールスで、「バカバカバカバカバカバカ」って打ちまくっていましたし。

さあ、人類の種の保存を、民族や国家による競争とか、勝ち負けとか、生き残りレースとかに委ねるのか。
誰かが誰かを、圧迫し、支配し、蹂躙し、収奪することに、見て見ぬふりをしていくのか。

さらに言えば、男性の男性たる所以(ゆえん)が「共生」の価値を汚し、その概念を歪めてしまっているのではないか。
宮崎氏の作品の中に、そのような意味合いがあるように感じます。

洋の東西を問わず、国が主張を通せば戦争が解決手段となっていたのは歴史が証明しています。
しかし、フジモト、トキ、クミコらに語らせている人間はどうでしょうか。
相変わらず、強い者勝ち、言い負かしたもの勝ち、フェイクニュース(嘘つき)を流した者勝ち・・・。

今も、様々な政治形態を持って統治している国々の解決手段としての軍事力の実態を鑑みれば、自らの国や民族どころか、地球上のすべての種を完全に消滅させられるだけの武力=自滅力を持っています。
そんな人類を、グランマンマーレはどんな思いで見ているのでしょうか。

宮崎監督が、多くの作品に女性を登場させてきたのは、対比としての男性が支配し影響をおよぼしている今の仕組みのあり様への疑問であり、注意喚起であり、警鐘であり、一部作品においては諦観と厭世でもあったと感じています。

哀しいかな、人類の一部は、未だに暴力による支配、経済活動による支配、思想やイデオロギーによる支配を手離していません。
その過ちをいまだに気づかず、歴史の証に学ばず、「それが男の生きる道」ばりに大手を振って世界を闊歩しているありさま。

男性主導で突き進む人類の持つ危うさが、地球そのものにダイレクトに不利益をもたらす蓋然性(*2)の高いことを訴えるとと同時に、ハッピーエンドにして、次代を担う子どもたちに夢を負託して引退を考えた宮崎氏の想いのにじみ出ている作品。

*2 ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ。
{/netabare}

●海の生き物をモチーフとして生み出されたのがポニョである以上、その立ち位置から、対極には地上の王である人間の「思想と叡智」に触れないわけにはいきませんね。
{netabare}


一つの到達は「公海」。そこには国境はないし、誰のものでもありません。

もう一つの到達は「南極」。どの国にも属さず、女子高生でも行ける、ん?

海も、南極も、厳然とした生態系があって、その本質は「共生」ですね。
生存の厳しい条件の下では、人間はもとより、どんな生き物でも生きていくだけで精一杯です。
その同じ土俵に立ってみること、「共生」すること自体に尊い価値があることを教えてくれるのが本作であろうかと思います。

ところで、人間は、生態系以上のものさしをずいぶん前から持っていますね。
{netabare}

●聖書の有名な言葉に、『人はパンのみに生くるにあらず、神の口から出る一つ一つの言葉による』(マタ4:4)があります。

「人はパンのみに生くるにあらず」。
これは、人という生き物は、物質的なものだけ(食べることだけ)に頼るものではないという意味ですね。生態系の頂点にいるのだけれど、それだけの存在ではないということですね。

「神の口から出る一つ一つの言葉による」。
これは、人は神の御言葉に養われて、初めて本当の意味で生きることができるという意味らしいです。
意訳すれば、親とか先生とか、親戚縁者とか、友人知人とかが、自分の足りないところ、気づかないところ、知らないところ、できないところを教えてくれたり、補ってくれたり、支えてくれたり、導いてくれたりする。そのときのことば(叡智。ノウハウ。宝珠。)の意味するところを深く吟味をして、成長に活かすことが大切だよ。」みたいな感じでしょうか。
(はっきり言って自信なし。)

叡智で言えば、思想・哲学・科学、貨幣や労働、契約と信頼といった高次な概念が人類の発明してきた「ものさし」ですね。

これらの要素は、人間を人間足らしめる必要不可欠な要素。ざっくり言えば「文化」です。
「文化」という切り口で、「人間と地球の共生」でもある「対価代償を求めざる母性愛によって生み出されるもの」、「安心の気に包まれ育まれる子どもによって作り出されるもの」を、もう少し単純化すると、その要素がもう少しはっきりとしてくると思います。

民族を超えて(種を超えて)お互いに「尊重」しあうこと。
自分の言葉と、手と、足の届く範囲で「参加」していくこと。
違いを認めつつ、共有できる価値観でつながり「共同」していくこと。
夢の実現まで、進行・停滞・紆余曲折をへながらも「運動」し続けること。
なによりも「平和」が最も尊く、地球も命も一つしかないこと。

この5つのキーワードが、「生み出されるもの、引き継がれるもの」の羅針盤のような気がしています。
{/netabare}

●地球には、子どもがいて大人がいて、女がいて男がいて、陸と海の生き物がいて、大気と日光があって。

宮崎氏は、「海のすべての生命体」をモチーフにして、ポニョとグランマンマーレという女性キャラに擬人化させて、母なる地球からのメッセージをわずかに語らせています。

ポニョは、宗介の近くにいたくて、ただ人間になりたくて。
自分が捨てなければいけないものがあることにも気づかないで。

グランマンマーレは、ポニョの願いに寄り添って、未来のために必要なことをリサと語り合って。

そうして、海と陸の生き物の共生の道を探っている。
お互いをリスペクトして、受け止めて、創意工夫しながら生き方を探っていく。

どんな未来がやってくるのか、それは誰にもわからない。けれど、ただ座して迎えるだけでは足らないのでしょう。
奇跡の出会いをキャッチし、夢を語りあい、その共感を手放さず、努力をあきらめず、困難にたちむかい、乗り越えていく姿勢が必要なことを、リサやグランマンマーレが教えてくれる。きっと導いてくれるのでしょう。
それは、きっと大人の責任なのでしょう。
これからも、もう少し。
きっと、まだまだ。

その道を歩む主人公は、ポニョと宗介。そして世界の子どもたちです。
{/netabare}

●とってもメルヘンチックでドリーミー。ステキすぎるラブリーでハートフルな寓話でした。

長文をお読みいただきありがとうございました。
この作品が、皆に愛されますように。

投稿 : 2018/04/21
閲覧 : 386
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筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ポニョって、やっぱり歌だよね!

海は怖い、という以外には、いたって簡単な設定と物語の時間経過。
ルーティン的な側面もあるが、CDにもなったポニョの歌は聴いただけで、子供が喜ぶこと請け合い。日常会話も、特にストーリーと絡まないので、意識したのは、やはりCDを聞く層を考えての演出なのかな?

投稿 : 2017/11/22
閲覧 : 241
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4

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狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

もはやホラーだよ…。

アニメーションの原点である手描きの良さを今一度!
という宮崎駿氏の熱意によって生み出されたのが本作。コンセプトがコンセプトなので、アニメーション映像は圧巻の一言。
…しかし、その代償はあまりに大きすぎた。駿氏自身も発言しているけど、本作のストーリーはテンポと勢いを重視しているそうなので、中身の出来は悲惨なことになっている。正直、アニメーションの凄さを加味したとしても、もう一度観たいとは到底思わない。

本作の物語の発端は、ポニョが地上に家出してきたことから始まる。
そこで出会った宗介に心惹かれ、運良く人間の姿になれたことで世界の理が歪んでしまい、地球規模の危機が訪れてしまうという、割とかなり深刻な展開を迎えていく。
なのにこの登場人物達…というか監督の意図的な演出なのかもしれないけど、とにかく緊張感がなさ過ぎる。
地球規模の危機という事実を知っているのはフジモトとグランマンマーレだけだとしても、町のほとんどが海に沈んでいて、しかも海の中には見たことのない魚がうようよ泳いでるんだよ?
そんな状況からは考えられないぐらい暢気なんだよ。逆に正気を疑いたくなるぐらい普通。宗介と女の子一人をそのまま見送るって、どうかしてるよ…。まあその前から見た目人面魚だった頃のポニョを見てもトキさん以外誰一人異常に思ってなかったような人たちだもんな…。

で、世界の危機を食い止める方法は二つ。

一つはポニョが海の世界に帰ること。
そしてもう一つは、ポニョが人間になること。

ポニョの母はフジモトに後者を提案するが、しかし、その為にはポニョに対する宗介の真摯な想いが必要であり、もしその条件が満たされなければポニョは泡になってしまうという…。
そんなハイリスク&ハイリターンな方法を当人達を差し置いて決めてしまうグランマンマーレも大概の非常識神。まあ人じゃなくて神だから価値観が違うってことで納得できないこともないけど…。

で、その試練の内容はというとグランマンマーレの質問に宗介がポニョへの気持ちを答えるというだけ。

……え、それってグランマンマーレが宗介を迎えに行って訊くだけじゃ駄目だったの?(困惑)
リサを探す宗介とポニのちょっとした冒険はなんだったの?

これだけでいいならフジモトの奔走はなんだったのか…。とは言っても、そのフジモトも当初はかつて人間の身でありながら人間に失望して海の眷属になった魔法使いで、人間の世界を終わらせて海の世界の復活を目論む存在だったんだよなー。
だったらいっそのこと、フジモトを試練の対象にすればよかったんじゃないの?
人間に失望するフジモトに、宗介とポニョをぶつければドラマ的にもストーリー的にもグッと良くなっただろうに。
なんでも、駿氏は「型どおりの起承転結ばかり作っていると、単調になってつまらなくなってしまう」的なことを言っていて、それで今回のような構成になったのかもしれないけど、正直こんな内容になるなら型どおりでも起承転結をしっかり設けた方が遙かに面白くなったはず。

宗介とポニョ。二人のキャラクター性はしっかり楽しませてもらったけど、それ以外はなぁ…。

投稿 : 2017/06/14
閲覧 : 294
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りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

崖の上のポニョよりも崖っぷちのエガのほうが好きです♪

 ストーリー

 魚verのポニョがピンチなところを宗介が助けたことにより、

ポニョ そーすけ大好き状態になり、 宗介もポニョが好きになる

 人間界を混沌にしようと企んでいる父を阻止しようと

ポニョが暴れますw


 正直、あまり面白くなかった 

大橋のぞみちゃんの歌しか頭にのこってないw

むしろ、俺はその歌を替え歌にした

崖っぷちのエガのほうが面白いと思っている

 ぜひともみなさんにはユーチューブらへんで

視聴してください♪

投稿 : 2015/12/09
閲覧 : 310
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2

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ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これがジブリの「革命」だ 水の動きがすげえ どんな姿だろうとあなたは生物を愛せるか?

当時太鼓に入っていたな
ホント主題歌がブームになっていたんだよこれが
手書きなのは変わらずだし

海に沈んでも動いている船、そこに彼女はおった
そうか、あのおっさん、ポニョを連れ戻したかったのか。除草剤じゃないのでご安心をww常に水が無いと地上では行動できないようだ

モールス信号はええwwwwww

おっさんは人間の時代を終わらせたいのか?
確かに人によって海洋汚染は続いている。しかし、海だらけにして生態系は安寧をもたらすのだろうか?
嵐の日、再会す

そしてリサを探しに向かうが・・・

投稿 : 2015/02/13
閲覧 : 480
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蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ジブリ作品を劇場で見たのは「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」で4作目。

劇場で見る最大のメリットは音響だと以前書いたことがあるが、子供向け作品の場合は違う。
それは劇場に来ている子供たちの歓声を聞くことが出来ることだ。

ポニョが家の中を走り回るシーン。
ポニョから手足が生えるシーン。
ポニョが気に入らない相手に水鉄砲をかけるシーン。

ユーモアとイマジネーションが溢れる場面で子供の笑い声や歓声が劇場に湧く。
それは観客が作品に入り込んでいる証拠であり、子供がポニョたちと一緒になって世界を体感している証拠だ。
その感覚には凄い価値があるんだ、ということを大人になっても忘れないで欲しい。

アニメーションの高揚感ここにあり、と見終わった後しみじみ感じた。

とにかく超絶ファンタジー。
イマジネーションのわんこそば。
置いてきぼりをくらいそうです……。

まず一番に背景美術が素晴らしかった。
最近はリアル指向の背景がトレンドだったが、「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかりのアート指向。
クレヨンのタッチが生き生きとポニョの世界観を立ち上げる。
子供の目を通した世界というのはこういった感じなのだろう。
ふくよかな曲線と鮮やかで素直な色使い。絵本の中に迷い込んだよう。
単独でも十二分に物語性の高い背景美術だと感じた。

また音楽が本当に豊潤で美しい。
今回の映画全体に感じたことだが、潤沢でたっぷりとした、まさに海の、自然の、絵の、それこそ想像力の豊穣を象徴した楽曲。
アバンは台詞が全くないのだが、おびただしい画力と贅沢な楽曲ですっかり世界観を見せつけられる。

もちろん作画は凄いの一言です。
生理的にうごく~~~。
そうそう、事前にNHKでやってた宮崎監督の特集を見ていたので
「鳥をちゃんと描け!」
と怒られていた(古屋勝悟さんらしい)ところの鳥の作画が気になってしょうがなかった。

そして一番良かったと思うのが主役のポニョが凄く可愛かったこと!
これは宮崎アニメでは珍しい。
宮崎作品の女の子は人間的魅力がないと常々思っていたのでけれど、この主人公はとってもキュート。
半魚人ポニョの顔が奈良美智の子供そっくりで
「ああ、こどもの本質って突き詰めるとやっぱこの顔になるんだ……」
などと感慨深い。

さて前半は良いのだが、後半が問題。
これはハウルと同じ感想で山場が分からない。
いつの間にか山場が終わっている印象なのだ。
起承……急。そんな感じ。

「脚本要らずの宮さん」と業界では言うらしいが、多分そのあたりが原因なのではなかろうか。
それでいいというのならいいけど。(誰が?)

もう、こういうアニメを作るスタジオはジブリくらいしかないだろう。
鈴木プロデューサーも「ジブリは宮崎駿の会社」とか「ジブリは終わらない文化祭(!!!)」とか発言している。

とにかく宮崎監督が元気そうで良かったです。

投稿 : 2014/04/15
閲覧 : 250
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3

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(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

C

詳細はわからないけどポニョの歌のカバーでヘビメタの人が歌ってるのあって・・・アレはウケたw

宮﨑駿監督、復帰しないかなぁ~(´◉◞౪◟◉`)
庵野さんにこれ以上負担かけないで!エヴァ作ってくれなくなるんだからっ

って独り言な妄想でした(´◉◞౪◟◉`)

投稿 : 2014/03/13
閲覧 : 183
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水音 秋 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポ〜ニョポニョポニョ 魚の子♪

ポニョってなんやねん!と思って観に行った作品です。

母の故郷の鞆の浦が舞台ということもあったので、結構ワクワクして見に行きました。

びしっとしていない線、生き物のような海、トンネル。

見ていて飽きなかったです。

ポニョのおてんばで、宗介が大好きなところ
宗介のポニョを大事におもう気持ち
リサの快活さ

キャラクターそれぞれが愛らしいです。

個人的にわたしはっげんき〜♪とリサが歌うシーンが好きです。
ジブリファンだな、とちょっとニヤリとしてしまいます

余談ですがリサの声をあてている山口智子さんと同じ誕生日なので、余計リサに思い入れがあります(笑)

投稿 : 2013/11/17
閲覧 : 235
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arias さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

自分用メモです

金曜ロードショウにて

脳みそ穿って思い出そうとしているが今思うと内容がなかった気がする。海は怖いよって話だっけ?ポニョとそうすけがラブラブな話だっけ?
海の表現に拘っているようで海は面白かった。それだけ

海しか印象にのこってないんだよ

投稿 : 2013/07/29
閲覧 : 283
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suzna さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画が鬼。

ポニョが海から陸に上がるシーンは鳥肌が立つ。躍動感がすごい。
後半の水没後の世界も夢の中みたいで好きです。

投稿 : 2013/07/24
閲覧 : 210
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★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ポニョ、宗介、好き!

ファンタジーな世界観と実生活の融合のような、ストーリーでした。

投稿 : 2013/05/11
閲覧 : 313
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ちゃいにーず☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリっていいよね!

ジブリってやっぱりほんわかするよね!
ってか結局のところぽにょってなにもの??笑

投稿 : 2013/04/24
閲覧 : 239
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7

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音神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思っていたよりは

よかったです
たまに海の波とか、表現がぶっとんでいるような気もして、また新鮮な感じではありましたが、ゲドにも感じましたが、何となく昔のジブリからはよく感じたメッセージ性みたいなのがあまり感じられないというか、何を訴えたいのかよくわかりませんでした
ただ、観た感じそれなりには面白かったと思います
何となくジブリ感がないあたりが少し残念でした

投稿 : 2013/02/12
閲覧 : 211
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reroero さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

魚と少年が仲良くなる話

何かでかい魚が、海が大荒れでびょんびょん飛んでる。
かなり絵的にグロかった。

投稿 : 2012/10/21
閲覧 : 217
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1

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南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ポニョはいい子!

この作品はとてもなごみます、なんか心癒される感じで好きです^^

ポニョが助けられた宗助に好意をもち宗助もポニョの気持ちを自然にわかってる。何歳?と聞きたくなりますw
恋愛もなにもわからない二人が自然にお互いに目をむけていくシーンは見てても微笑ましい感じです。

またこの二人のまわりにいる大人たちの愛情の深い事、宗助の母親とか老人ホームのおばあちゃんとか、いい感じでしたね。でも一番はなんといってもポニョの母親のグランマンマーレでした。壮大な母親感たっぷりですごかったです^^

とてもなごめるいい作品です^^

投稿 : 2012/09/29
閲覧 : 221
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3

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HIKIKOMORI さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

はい。

2012/8/24の金曜ロードショーでポニョを初めて観ることができました。
まず、放送してくれたことへの感謝の気持ちが見終わった後にあふれてきたことです。
ただただボーっと観ていました。
きっと、ピンク色の人面魚が海の中を冒険するぞ!ってファインディング・ニモに似たような話だろうな。と思っていました。
でも違いました
はじめ人間の男の子が出てきた時びっくりしました
この映画に人間は出てこないと思っていたので
そしてその男の子の優しさというか、その男の子の考え方とかやっぱり優しさがとても癒されました
人間でもこんなにいいやつっているんだ
そう思ったのです
もう純粋な感じのこどもはこの地球上にいないと思っていたので本当にその主人公っぽい男の子が癒しでした
あんな綺麗な場所で生きられているあのこが羨ましかった
本当に画面の中に入り込みたい気持ちになりました
ジブリって絵が綺麗だと昨日思いました
絵が綺麗というか、独特な風景とお決まりの人間顔パーツがすごくいいとおもいます
今時の絵もとてもかわいらしいことはたしかです
でも、癒しを求める時に萌え要素はあまり必要ないのです。少なくとも私には。
昭和な感じでやんちゃな感じで自然がいっぱーいって感じな映像をみれて気持ちが少し優しくなれたのです
いつも人類が滅びる事ばかり考えている自分でもこんな気持に久々になれたことが嬉しかった
ポニョも可愛いし。
本当に可愛かった。
魔法がとけてきて魚になりそうなときはもう半魚人にしかみえなかったのですがそれでも愛おしい
観る前のイメージと観た後のイメージが逆転してしまいました
なんだよこのピンクの魚とか思ってた自分が本当にあれです。
ポニョの妹達もみんなみんなやさしかった
どうしてだろう
きっとポニョがいいこだからだ
いいこだからいいこを見分けることができるんだ
きっと最後はあの優しい男の子のふぁみりーの一員になって幸せに暮らしているんだ
そう理解したい
色々ネット上で調べたところ色々な都市伝説らしきものや批評があったのですが、自分は好きな映画でした。
なんかあっという間に終わってしまった気もしたけど
悪そうなでも本当はいい子な魔法使いの声が所ジョージくんっていうのもとてもよかった
あ!所さんの声だ!って少しだけ楽しかった
昨日に戻りたい
ずっと昨日でいいや

投稿 : 2012/08/25
閲覧 : 286
サンキュー:

1

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イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大人の事情をすべてを突き抜けてしまう、5歳児の純真な初恋物語

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っている表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。

 ポニョの元気で無邪気な自由意志と、まだ早いという父親のフジモトの束縛。幼い愛娘の自尊心を尊重したい思う父親としては葛藤がある。
 フジモトが口にするブリュンヒルデとは死の貴婦人という美しくも忌まわしい女性の名であるが……しかし実物を見るとどうみてもそんな名前ではないわけである。ソウスケはあっという間にポニョと名づけた。ネーミングセンスはソウスケに軍配が上がったといっていいのではないだろうか。
 海の底から抜け出した幼い娘が5歳児の男の子に出会ったとき、物語は始まった。
 船底からのアングルではゴミの残骸が溢れ、垂れ流される汚染物質が描写されている。
 人間が海洋汚染を引き起こしていることを嘆くフジモトは、海を太古の姿に戻すべく活動する魔法の研究者、アルケミストのようである。海側が見た人の具現化がフジモトなのだ。後半は、太古の海に生息していたと思われる原初の魚たちが活き活きと描かれている。この描写は子供にではなく、共に見ている大人たちに訴えるものだろう。
 破壊は一瞬だが、破壊された自然を再生させるのは不可能にも近い努力や歳月が必要だ。
 海の世界と陸の世界の二つを描写することで、自然との共存の難しさを表現しているのではないか。海の象徴がポニョであるのなら、陸の象徴がソウスケなのだ。
 人間と自然の共存の難しさをテーマにするジブリ。このあたりがディズニーの人魚姫とは一風違うところだ。
「住む世界が違うのだ」
 一度はフジモトによって引き離される二人。
 しかし……愛というには幼すぎるその感情の発露が炸裂したとき、あらゆる事象はポニョの魔法の前に飲み込まれていく。海は荒れ狂い、津波を引き起こし、恐ろしい勢いでソウスケの乗る車に迫る……その津波の上ではポニョが疾走しているのだ!
 元来子供は大人のいうことを聞かねばならず、いつでも拘束されている。その世間、世の中というものが怒涛の津波となって押し流されてしまう。海の圧倒的描写もさることながら、リサの運転テクニックの描写も捨てがたいみどころである。
 もうポニョは、ソウスケに逢いたくて、人間になりたくて、それだけで駆けてくる。このくらいの年代がもっとも感情をストレートに口にできる年頃ではないだろうか。保育士の女性に、結婚したいと言い出すのはこのくらいの歳である。
 大人の事情など、まったくもってどこへやら。純真な5歳児との初恋は、魔法の暴走となってすべてを不思議空間にしてしまう。CGではなく、鉛筆でやるという宮崎駿の筆力は凄まじい。
 世間の価値観だの、人間から見たポニョへの評価だのは、ポニョ自身まったくお構いなしに突き進む。このあたりも純真な5歳児くらいの年齢が強い想いを秘めているだろう。それを翁といってよい宮崎駿が描けるというのは、ある意味凄い。
 海と陸の融合。ありえないファンタジーの波が、文字通り現実を飲み込む。
 そこからが人魚姫とはまったく違うストーリー展開に発展していく。
 海の底に沈んだ町ではみんな人は息ができる。なんと、ソウスケの母親であるリサと、ポニョの母親が対面してしまう。フジモトも同席である。
 懐の深い愛を持つお互いの親の話し合いは、仰天するような結果を導き出した。ポニョの願いが叶うかどうか、幼いポニョとソウスケに試練を与えるというのである。常識的な考えではどうすることもできないことを敢えてやらせてみる。これはまさしく二人の自尊心の尊重だろう。予測のできないことをやってのける。
 不条理な場面であるにも関わらず、視聴者を引き込む力ともいえる。
 ラストでは、養老施設にいた婆さんまでもが登場。いじわるなことをいってたが、いざとなるとソウスケを抱きしめる。あの根の優しい登場人物たちはジブリらしさでもある。
 ポニョのお母さんが、「あなたはポニョがお魚だったのを知ってますか。ポニョの正体が半魚人でもいいですか」とソウスケにたずねる、
 ソウスケの言葉はまったく揺らがなかった。
「お魚のポニョも、半魚人のポニョも、人間のポニョも、みんな好き」
 人間と自然の共存の形が、このように結末を迎えるのだ。
 海の底に町が沈んだというのに、幸せそうに皆笑っているのである。
 壮大な物語、暖かい登場人物たち。大きく深い自然。素朴な暮らしの町の風景。研究したとも思える子供らしさや仕草。素晴らしく描ききったはずなのだが……
 大人からすると、ポニョがキモい。ストーリー展開が意味不明。子供はあまり喜んでくれなかった。子供が見たいアニメではなく、子供に見せたいアニメになってしまっていた。
 天才宮崎駿も、分析が今一つ足りなかったようだ……

 なぜポニョはうまくいかずトトロはよかったのか?
 子供、特に幼児に目を向けたが認識不足だった作品。きっと喜ぶだろうと思い監督が作ったらあまり幼児受けしなかったという話である。子供が大笑いするのを楽しみにしていた宮崎監督はがっかりだろう。ではなぜ受けなかったのかを検証していきたい。
 子供の、特に小学生低学年の文章などを笑いのネタにしていた雑誌で、こんな内容のものがあった。
「お姉ちゃんいじめる。漫画面白い。お姉ちゃんと読みたい。お姉ちゃん嫌い」
 大人にははっきりいって訳がわからない。完全に意味不明である。思考形態がぶつ切りになっていて、無理に一つにまとめようとすると、謎な文章ができあがる。なので、ストーリーまで子供向けに徹底しないでもよかったのだ。考えないのだから、ストーリーそのものはもっと対象年齢を高くしてもよかったというのが、筆者の見解である。
 つまり、おいてけぼりになってしまった人が多かったのである。お父さんお母さん、お姉ちゃんおにいちゃんは、小さな子供たちのために一緒になって見てあげる、面倒を見ることになってしまうのではないか?
 森という空間が不思議空間に繋がっている。子供しか行けない。だからよかった。海は誰でもいけてしまう。秘密基地感覚がないのがまずかった。大人が不思議空間に入ってしまった。
 では幼児そのものに受けが悪かった理由は何か。
 ぱっと見て、その場でわかる対象物のほうがいい。
 そして幼児自体は、「もんすたー」が好きだったのである。怪物ではなく、モンスターでもない。もんすたーなのだ。やわらかいのである。ふかふかである。ユーモラスである。ガオーではない。がおーである。にっと笑ったりする。だから好きなのだ。不思議系だ。ポニョは人間になってしまうので、不思議が普通になっていく。だから、波の上を走るより、見えている対象物そのもののほうが気になる。大人目線との違いはそこだろう。
 波の上を走るのも、もんすたーが登場するのも、大人からすればファンタジーで一緒だが、幼児はまるで違う。波の上で走ることは、別におかしくない。区別なんぞつかない。
 ねこバスが大好きで、トトロが大好きなのはそういうところなのだ。波の上を走ることは別に幼児にとって好きとはいえないわけである……というのが個人的な見解である。
 幼児の思考形態の、ぶつ切りを認知して、一発で面白いと思える形あるキャラクターものにすべきだった。ポニョは見た目もんすたーでもなかった。だから、幼児受けしなかったというのが筆者の見立てだ。
 一部の大人がポニョを受け付けない理由。それはキモいからであろう。人間になった女の子のポニョは可愛いが違和感がある。筆者とって、違和感の正体は別の監督作品によって顕在化した。
 作品名は……OVA『ギョ』だ。
 端的にいえば、多脚が生えて走り回るギョの大群が凄まじい勢いで人間を襲いまくるという……
 OVA『ギョ』のPVを視聴して、一撃でその苦手感覚を植えつけられた。生理的嫌悪感。
 多脚が生えて走り回るギョの中に、半漁人のポニョが一緒に混じっていてもまったく不思議でない。てっとり早く表現するならば、ポニョもギョである。それはもう、一部の大人にとっては、あのギョを受け入れて共存していくという宣言は試練である。というより、いつも喰ってる(汗)
 疾走しまくっている描写を想起したところでOUT。
 350件ほどあったとある巨大サイトで一番多かった意見。実はソウスケ男前論である。何があってもぶれない、かっこいいという話である。5歳児にかっこいいも何もない気がするが、おそらく女性たちの一部では確実にそういうイメージだったようだ。
 直感的に描きつつ、実はストーリーをちゃんと構築してある。ジブリの中でもかなり高度な技術なのだろう。しかし、うまく隠しすぎたストーリーを理解できる認識力の持ち主は、そういなかった。高度にしすぎて却って失敗した。もっと区切りをつけて解り易くしてもよかったのではないか?
 とある巨大サイトでレビューを350件程度確認したのだが……
 この物語が海と陸の対比で成り立っているといったレビューを書いた人はいなかった。フジモトが海側の人間であるといったレビューを見た試しがない。陸の上を歩くときでさえ、海の水を撒いて「私は海側の人間です」とやっているのに意味がわからない。変なおじさんくらいにしか思わない。
 汚染された海を見せ、フジモト自身に、海を蘇らせるとまで口に出させているのに、今回は環境問題などありませんでした、といいきったレビューも見かけた。
 大人の理屈などまったくなかった言い切るレビューもあった。
 ストーリーなどなかったという人もいる。他のレビューを350件くらい見て廻ったが、大詰めのところの試練の意味を書いた人は誰もいなかった。
 ちゃんとソウスケが〆の言葉をいって完結したのに、「おわり? おわり?」といってた幼児がいたらしい。おわりであるのかもわからないようだ。
 難解なストーリーは、ジブリファンの認識力を試すようなものだった。高度にしすぎて理解されず、まったく低レベル、もう駿は終わったといわれてしまうはめになったと思える。
 理解できないほど高度化しても視聴者がついてこない。それをもっと念頭に入れるべきだったのではないか?

投稿 : 2012/08/18
閲覧 : 802
サンキュー:

35

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ほほえみみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よくわからなかった・・・。ぬるい感想。

ぽーにょぽーにょぽにょの歌が大人気になった崖の上のポニョ。

私はあまり好きではないです。繰り返しみれば好きになれるのかも・・・?
絵はあったかい感じです。色鉛筆?とかを使っているらしいので、すごくほんわかしています。

あと家とか角張ったものはかくかくしてなくて角がまるく絵が描かれてる所もやわらく感じるのだとおもいます(*¨)

子どものおもちゃはよく角をとって丸くしてあるものが多いですが(角張ってると危ないため)そんなおもちゃのようなアニメでした。子供にやさしい。

話の内容が、あまりうまく説明できません。
ぽにょとそーすけの恋物語としてみれば簡単に飲み干せるのかなあ・・・。

途中よくわかんない表現がちょいちょい出てきて、え?なんでそうなるの?っていうことがほんとにおおかった。

相変わらずご飯はおいしそうでした。ご飯っていうか麺。ラーメン!ハムがinされてるラーメン!

ポニョが人間になっていくシーンや、逆に海の生き物っぽくなってくシーンは、ちょっとグロテスクだなあと思ってしまいました。なんか苦手。

何回かみて、理解するアニメだという認識です。

エンドロールのスタッフさんの名前の前にちっちゃい絵みたいなのがついてるのですが、千と千尋の千尋役の子が今回声優さんで登場していて、その方のお名前のところに千尋が描かれていた時はなんだかほんわかしました(´ω`*)

投稿 : 2012/07/15
閲覧 : 302
サンキュー:

9

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あ-たむ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

曲が頭から離れなくなるw

ぽーにょぽーにょぽにょさかなのこ♪
ストーリーとかはすき!
そしてまま美人!
でもぽにょの戸籍どうなるんやろ?とか
大人なってもその気持ち続いてるんかな?とか
どーでも良いことが見終わってから気になるのは私だけ?笑

投稿 : 2012/05/25
閲覧 : 240
サンキュー:

1

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これは大人が子供に学ぶアニメである(独自の解釈)

かなりのネタバレを含むレビューなので未視聴の人は注意
尚、ほぼ全部独自の解釈に基づくものなので、信憑性は皆無です






「崖の上のポニョ」という作品は結構評価が分かれます
単純に見ていて楽しいという人もいれば
ストーリーが破綻しているという人もいる
まぁ総じてあまりストーリー性がないという意見が大勢なんじゃないでしょうか
しかし自分にはそうは見えなかったので、自分なりの解釈を一つ・・・

通常のアニメであれば、ポニョと宗介が様々な試練を乗り越えて・・・・
成長し絆を深め、ハッピーエンドに辿り着く構成にするべきなんですが
完全にそういったプロットを無視した作りになっています
試練と言いながら、試練もくそもないわけですw

しかし、敢えてそういった作りにしているとしか思えないんですよね
もしそういう普通のストーリーを組むのだとしたら、序盤で既に間違っている
主人公の宗介が全然成長しないことに意味があるんじゃないか?というわけです

まぁ前提として「自然との共生」がテーマの作品ですよね
津波に飲まれる街や船、母なる海である妻と離ればなれに暮らすフジモト
これらは共生することが困難であることを示している
(加えて言うなら、宗介の母親と父親も、海と陸で離ればなれでその影響を受けている)

しかし、子供であるゆえに宗介はあっさり最初からポニョを受け容れてしまう
大人は果たしてあんな化け物をあっさり受けいれられるでしょうか?w
試練なんかないじゃないか?と言うのは全然違うと思うんですよ
このアニメは子供は子供のままでいて欲しいという願いと
大人も子供に学ばなければならないというメッセージが込められている
子供に厳しさを教えるアニメが多い中、こういうアニメは希少で良いですね

と受け取ったのですが、あまり皆はそう受け取れないようですねw
まぁそうだとしても、ちょっとストーリー構成が弱かったのですかね
でもそこそこの良作だったんじゃないかなと思います

投稿 : 2012/02/17
閲覧 : 290
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チロル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さすが

さすが宮崎駿さん!!


かなり面白かった!


宮崎駿さんへの安心と信頼はかなり大きい!

投稿 : 2011/08/19
閲覧 : 342
サンキュー:

1

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ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

忙しかったのがわかる映画。

 最初から中版まではすごくおもしろい。船に乗るあたりまで。そっからエンディングにかけての疾走感、風呂敷のたたみかたがめちゃくちゃ大失敗。
 いまさら所さんの演技をうんぬんいわないが、フジモトのキャラクターがブレすぎてる。悪役にしたいのかどっちなんだ。
どう考えても最後の展開を考える時間がなかったとしか思えない。車椅子のばーちゃん(トキ)とのシーンはいいんだが・・
前後があまりに話が滑稽すぎる。まったく試練になってねぇよ。なにしてんの・・・もったいないとおもう作品。
 まぁ鞆の浦を救うための映画ですので成功したわけですから売れれば正解かと思います。
 リサの運転に非難がたくさんきたらしいが・・・
アニメなんだからいいじゃないか。 
 

投稿 : 2011/08/17
閲覧 : 363
サンキュー:

1

ネタバレ

mikemike さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーーん

なんにもない

投稿 : 2011/05/16
閲覧 : 387
サンキュー:

1

challia さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/21
閲覧 : 5

M さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/22
閲覧 : 4

ダイクニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/28
閲覧 : 8
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崖の上のポニョのストーリー・あらすじ

海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語である。(アニメ映画『崖の上のポニョ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2008年7月19日
制作会社
スタジオジブリ
公式サイト
www.ghibli.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B4%96%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%8B%...

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、作画監督:近藤勝也、美術監督:吉田昇、色彩設計:保田道世、映像演出:奥井敦、編集:瀬山武司、整音:井上秀司、音響効果:笠松広司、録音演出:木村絵理子、音楽:久石譲

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