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「涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)」

総合得点
92.3
感想・評価
5190
棚に入れた
22963
ランキング
23
★★★★★ 4.2 (5190)
物語
4.4
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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涼宮ハルヒの消失の感想・評価はどうでしたか?

gRGta85432 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメ映画の最高到達点と言っても過言ではない。

一つの作品としての完成度が高すぎる。
ストーリー、作画、音楽、声優、キャラ、全てにおいて素晴らしい。青葉真司は許さん。

投稿 : 2023/11/27
閲覧 : 63
サンキュー:

2

ネタバレ

覆面反対 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

殴られても蹴られてもキョンにはSOS団しかない

ハルヒに振り回されることのないパラレルワールドにワープしたキョン

それはユキにより彼に選ばせる選択…元の世界へ戻るか、それともメンバーそれぞれが赤の他人の状態…SOS団は存在せず部室は文芸部…彼はクラスメイトと平凡な毎日を過ごす世界…どちらを選ぶか?というものだった

ハルヒの行動は時には度を越したワガママさが見られることもあり、多かれ少なかれウンザリもしていたキョン…

けれど、それでも彼はバラバラになった仲間に声をかけてハルヒを通じて部室に集めて、ユキからのメッセージが映るパソコンの画面にてエンターキーを押す

ハルヒの自由奔放に散々巻き込まれ、夏休みを8回も繰り返され、全員分のカフェ代奢らされ、三流映画の撮影につき合わされ…そんな中でも彼は愛着を持っていたのだ。だから…理屈など関係なく、ハルヒおよびSOS団の無い生活など受け入れられなかった

投稿 : 2023/11/19
閲覧 : 56
サンキュー:

6

MADDY さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涼宮さん、愛してる!

京アニの最高の作
何で俺はキョンじゃない
谷川 流 no more playing PLEASE

投稿 : 2023/10/08
閲覧 : 49
サンキュー:

3

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても面白かったです

ストーリーの意外性有り、キャラクターの行動が
より微笑ましく、生き生き描かれている点も良かったです。
キャラクターの掘り下げ方や緊迫感など全体の演出、作画も
良くて美しかったです。本編のキャラクターがこの映画を通して
より親近感ある存在になり、SOS団の仲間のつながりも感じられたよう
に感じます。動きある展開が次々に広がっていくところも楽しめて
ついて行けたので最後まで気持ちよく見れました。
とても良かったのでおすすめしたいです。

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 211
サンキュー:

9

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

長門のキャラにはあまり思い入れが無いので

確かに本作に付いて言うと映像クオリティ的には最高峰レベルと言えるし、
また今回の本作においてはTVシリーズからの伏線も回収してるというか
この消失のエピソードが本シリーズの集大成と言えるけど
ただ尺的にどうにも長すぎて途中からダレて来た感が否めずなのと、
そして何よりも個人的には長門のキャラにはあまり思い入れが無いので
長門のキャラが好みではない自分にとっては微妙な作品となってしまいました。

【評価】

55点・1B級

投稿 : 2023/05/29
閲覧 : 76
サンキュー:

1

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長門有希は静かに暮らしたい

 最近、2回目視聴したので思ったこと書きます。

 この話の大筋は、
{netabare}
・キョンがある朝、突然違う世界に移る

・その世界ではハルヒ、小泉がおらず朝比奈、長門とも他人

・文学部には長門がおり、だんだん親しくなる。長門から入部届を渡される。

・同級生からハルヒの情報を聞き、ハルヒのいる学校でハルヒと小泉に出会う。ジョンスミスのことを話すと信じてもらう。

・ハルヒたちはなんとかキョンの学校に侵入。朝比奈を無理矢理さらい、文学部に本来のSOS団が集合。

・コンピュータ上に文章が現れ、キョンは文章に従い元の世界に戻る。

・戻るとキョンは3年前の七夕にいた。そこで大人朝比奈に出会い、その時間の長門に出会う。

・長門から話を聞き、準備をして3年後の世界が変わる前の夜に移動する。

・今回の犯人は長門有希であることが判明。キョンたちは長門を止めようとする。

・そこに突然朝倉が現れ、キョンは背後からナイフで刺される。

・未来から来た(?)キョンたちに助けられて、その場は収まる。

・キョンは目を覚ますと、入院していた。隣でハルヒが心配して寝泊りしていた。

・病院の屋上、雪の降る夜にキョンと長門が会話する。

・いつもの日常が戻る。
{/netabare}

 こんなところでしょうか。

 印象的だったのは、
{netabare}
 キョンがハルヒのいる世界か普通の世界かどちらか選ぶシーンですね。キョンはいつもはハルヒのやることにうんざりしながらついてく感じでしたが、今回は自分の意志で元の世界に戻るところが良かったです。
{/netabare}

 このアニメ、なぜかまた見たいな、と思える映画でした。涼宮ハルヒの憂鬱は「そこそこ面白い」でしたが、消失は自分の中で「かなり面白い」の部類に入ります。2時間40分の長さも気になりませんでした。

 3回目視聴。やっと登場人物の感情にのめり込めるようになりました。長門に感情移入すると、可愛らしくもあり、切なくもなる・・・改めて、傑作だと感じました。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/01/12
閲覧 : 589
サンキュー:

55

あくび さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神アニメ

とても面白い会の革命です。
昔の作品なのにリメイクする必要がないぐらいにきれいで感動しました
何度でも見たい作品です。話もとても面白く何もかも完璧といってもいいです
曲も歴史に名を残している名曲ではるはれゆかいは素晴らしいです。
声優さんも大物さんばかりでとても良いです個人的には、キョンの杉田さんがいいあじを出しています。
涼宮ハルヒの憂鬱を見た後は、『長門有希ちゃんの消失』を見ることをお勧めします。私は長門が好きでしたのでとてもよかったです物語もストーリー構成ももちろん話も面白いので涼宮ハルヒの憂鬱を見た後にぜひ見てほしいです。
長門推しには見ないと絶対こうかいします。

投稿 : 2023/01/09
閲覧 : 102
サンキュー:

4

ノエル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作

たまたま、観る機会があって見始めたところ、TV版の涼宮ハルヒの憂鬱を観たのが昔過ぎて、話がうろ覚えだったので、先にTV版を観直してから鑑賞しました。
涼宮ハルヒの憂鬱自体は、変わった設定で、面白くもありますが、特に好きでもなく、繰り返し観たいというアニメでもないのですが、涼宮ハルヒの消失は、2時間40分という長さにも驚きましたが、とても面白かったです。とはいえ、やはりTV版を見てこその面白さであることは間違いないと思います。

投稿 : 2022/10/09
閲覧 : 171
サンキュー:

3

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメを積み重ねたからこその魅力をフル発揮した劇場版

ある日、突然キョンの周りに変化が起きる。
長門、朝比奈、小泉が宇宙人、未来人、超能力者ではない世界……
涼宮ハルヒがクラスに存在しない世界。

正直、これは焦りますよね。
世の中が知らない世界になっている。
居たヤツらが居なくなるわ……

朝比奈みくる

彼女は普通の女の子になってました。
ただ、あのキョンの迫り方は恐怖。
いきなり知らない男性から名前を呼ばれ未来人だろと確認されるわ、貴女は俺の朝比奈さんですよね!の問いかけは単純に怖いw
ストーカー発言ですし、胸に星型のホクロを見せてください!はセクハラです……
弱々しいパンチですが、当然の反応でした。


長門有希

彼女は普通の女の子になってました。
文芸部の女の子、共通点としては多分図書館での記憶であり、これは殆ど同じでした。
きっと消失前の世界で長門が1番嬉しかった事を記憶として残していたんでしょうね。
そうして、少なからず長門はキョンを意識してるのは、もしかしたら長門が本心を表にだしたらこんな感じなのかな?と思いました。

朝倉涼子

長門の理解者であり今回のキーポイントキャラとして登場。
実は個人的になんとなく好きなキャラだったりしますが……
彼女は長門が存在して欲しいから自分がこの世界に居ると話していました。

朝倉は長門が敵対した時に本当に不思議そうな顔と声をしていた。
意表をつかれたような……
それは何故か、推測ですが、朝倉は長門のストレス発散役として存在したのではないでしょうか?
長門はハルヒがトラブルを起こすたびに修正し続けた。
それだと疲れてしまう……それでも長門は文句1つ言わずに修正する。

しかし、朝倉涼子は逆に何かが起きる前に手荒な方法で処理しようとする。
元の世界でキョンを殺そうとしたように。
長門は自分がエラーを起こす事を最初から理解していた。
なら、朝倉にもそれが解っていた。
だから、長門がエラーを起こすのを彼女も知っていたから、朝倉は元の世界でキョンを殺そうとしたのもあるのな?って……

改変後の世界でも同じでエラーを起こした長門を守ろうとしたのかな?って。
元の世界に戻ると長門は統合思念体に処分される可能性がある……もしくは長門が本心では改変後の普通の人間になって普通の生活を送っていたいと思っていたのかもしれません。
そんな彼女の世界を守りたかったのかな?

朝倉は改変後の世界でも常に長門の為に何かをしたり気にかけたりもしていたので、そう感じました。


涼宮ハルヒ

なんか消失世界のハルヒは以前の世界のハルヒより好きですねw
なんでだろう?
面白い事を自ら追い求めるハルヒの真逆で、面白い事を求めるのを諦めた様なハルヒでした。
ジョン・スミスが存在しない事を知ったハルヒ……彼女は調べたのですね。
と言う事は、北高のハルヒはジョン・スミスについて調べずにきたか、あるいは居ないからこそジョン・スミスの存在に不思議を求めて来たと言う事でしょうか?
消失ハルヒは物分りいいキャラにも思いますが……消失に於いてハルヒの出番って殆どないですよねw


古泉一樹

超能力者ではない少年
ハルヒの彼の扱いが雑な所が少し面白い。
それにキョンの話に仮説を立てるあたりや性格がまるっきり変わってなくて相変わらずのキャラw
ただ、こちらは少し肩身が狭そうw
ハルヒに片思い中ってのも面白いポイントですねw


この映画の良さは単純に面白いだけではなく、作品のメッセージ性がわかりやすい。
キョンが自分と向き合うシーン……

キョンはハルヒの起こすゴタゴタに、うんざりしてる反面、内心は面白いと思っていた。

キョンじゃなくても、例えば……

【毎日のように遊びや飲みに誘いにくる友達】

またか、今日もか、1人の時間も欲しい。と思うかもしれません。


【毎日のようにやる事がある。】


ダルい、辞めたい、疲れた、と思うかもしれません。


でも、ある日を境に唐突にそれを失ったら……
寂しく感じると思うんです。
空いた時間で何をしようかとか考えてしまうものです。

その時に気がつくのです。
その時間がどれだけ掛け替えのない時間であったか……
キョンの様に失われてから改めて再認識される。

人はそうした事を失ってから気付くのです。
実は私もそう言う経験が沢山あります。
今思えばってww

失ってから気づくのか失うから気づくのかはわかりませんが、案外その場で気づかないことをその場からはなれたら気づく。
不思議です。


後、朝比奈みくるの大人バージョンのセリフが1番共感を持てました。

「きっと、いつかあなたもこの高校生活を懐かしく思う時が来ます。終わってしまえば何もかもあっという間だった。夢のように過ぎてしまった。そんな風に思う時が......」

今思えば私は少し勿体ない学生生活を送ったような気がします。

私は通学に1時間以上かけて学校に通っていました。
特に好きな先生が居た訳でもないし、勉強なんて嫌いな方だし学校をそんなに楽しいとは思いませんでした。

ある日、父が私に「仕事より学校の方が楽しいぞ」と言いました。
私は当時は、学校か仕事……どうせ時間を拘束されるならお金が貰えるから仕事の方がいいよと返しました。

弄れた奴ですねw
でも、学校を卒業してその言葉の意味を知りました。
学生の私は通学時間大変だし勉強も嫌だから早く3年間が過ぎればいいと考えてました。

そんな私にも楽しみがありました。
それは、学校帰りに友達と寄り道したり遊んだりする事でした。
たまに友達とサボったり、少しお昼に抜け出したりw

しかし、卒業まじかになると……
友達に毎日会えてたり遊んだりしてたのに、もぅ出来ないんだと気づきました。
それがもの凄く寂しく、どうして私はこの楽しく過ごした3年間を早く終わればいいのになんて考えたのかと思いました。

その時、父の言葉の意味を理解したのです。

始まって見れば長い3年間も終わっみれば一瞬で……

だから、大人のみくるの言う言葉って本当に共感出来ます。

彼女の学生生活って強制コスプレさせられて男子に着替え見られて、ハルヒによりPC部の部長と事故らされたり、変な格好で映画撮影させられて、上層部とハルヒの板ばさみで大変な事や恥ずかしい事ばかりだったと思います。

その時は、楽しいや面白いとは思えなくても、大人みくるは「あの頃は色々あったけど楽しかった」と発言してます。

学生の時は何かに手一杯で余裕なくて楽しいとは思えない事も楽しいと思えるのは大人になった証拠であり大人になってしまったからこその寂しさでもあるのかな?と感じました。

SOS団っていいメンバー揃ってますね。

キョンが意識を失った時に、彼がいつ目が覚めてもいいように交代で、側にいる。

ハルヒの団長命令があったとしても多分みんなが本当に心配してるからこそ、付き添ってくれたんですよね。

長門のエラーで統合思念体から処分を検討されてる時にキョンは長門が居なくなれば、統合思念体から長門を奪い返すと言う。
ハルヒも朝比奈も古泉も巻き込んで…それでもそうまでして決意して助けにきてくれると言ってもらえるのって素敵ですよねw

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 184
サンキュー:

20

ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なぜなら俺は,SOS団の団員その1だからだ

『長門有希ちゃんの消失』を観るにあたって,『涼宮ハルヒの憂鬱』さえ観ていれば大丈夫とのネットの情報を信じて観ていたのですが,「???」ってなることがちょいちょいあったので(ジョン・スミスの件とか),こちらを観れば分かるのかなと思い至って観ることにしました。
うん。『長門有希ちゃんの消失』を観るならこっちを先に観ておくべきですね!!
全然違う話ではあるものの,エピソード的に知っておいた方がいい場面があるので…。

『長門有希ちゃんの消失』は制作会社が変わったことに因るのでしょうが,キャラクターデザインが変わっています。
あと,それに伴って声優さんの声が変わっていると感じました。
(キャスティングは変わらず。)
そういうのにストレスというか,違和感を感じながら観ていたので,こちらを観たとき「これこれ~(☆ゝω・)b⌒☆」ってなりました。
特に有希の声はやっぱこうじゃないと♪
それにキョンも,声もさることながらキャラデザもこっちに慣れてるので“キョン”って感じがします。

ストーリーはキョンがパラレルワールドに迷い込んじゃうみたいな話です。
正確には,元居た世界が改変されたということらしい。
これまで『涼宮ハルヒの憂鬱』をあまり面白いと思えてなかったんですが,この話は(物凄くとは言えませんが)けっこう面白いと思いました。
世界が改変されたことを知っているのはキョンとわたし達観賞者だけで,周りから変な目で見られるキョンが可哀相になったけど,{netabare}がむしゃらに手がかりを追い求めるキョンが有希からのメッセージを発見できた時は「キタ――(゚∀゚)――!!」ってなりました★
でも,その内容は暗号レベルで分からなすぎ!!
もっとはっきり教えておくれよ。。
そして,谷口が「ハルヒってのは涼宮ハルヒのことか?」って言ったときも「キタ――(゚∀゚)――!!」(PartⅡ)ってなりました(笑)。{/netabare}
それにしても,京都アニメーションって日常の何気ない雰囲気を出すのがうまいですよね。
国木田が谷口に化学を教えながらなんとなしにしゃべるところとか。
因みに国木田はお気に入りのキャラです。
サブキャラなのであんまり出てこないのが残念だけれど,声が『Free!』のハルですね♪
ペストと赤痢と腸チフスは笑いました。いつの時代だよ(^▽^;)
クラスメイト目線で見てると,キョンは谷口と喧嘩してるかと思えば「ありがとよ」って謎すぎるな(^-^;

{netabare}結末を知り,かつ『長門有希ちゃんの消失』を観ると,「有希はほんとはあのまま改変された世界で生きていたかったのかな。でも,罪悪感があるからキョンに選ぶ選択肢を与えたのかな」って思いました。
そうじゃなかったらもっとキョンに分かりやすい文言にしたと思うんです。
それを考えたらあの宇宙人の女の子がいじらしく思えてきますね。
まぁキョンからしてみれば超絶迷惑な行いなのだけど…。
あと,改変後の世界の設定が『長門有希ちゃんの消失』と似ていて,「あの謎世界はこの『涼宮ハルヒの消失』からきてたのね」って知りました。
それにしても朝倉涼子は『長門有希ちゃんの消失』で完全なる普通の女の子(むしろ良い子…っていうかモンペ?)だったので「こちら(このアニメの改変後の世界)でもそうなんだ」って思いながら観てたんですが…(;・∀・)
あれは何!?結局演技だったってこと??
わたしがこのアニメで1番思ったことは“キョンは凄いな”ってことです。
もしわたしがキョンみたいな立場に置かれたら,文芸部に入って栞を見つけるとこ止まりで,光陽園学院にまで行ってハルヒと古泉くんに話しかけるっていうのはできない。凄い行動力だと思いました。
人って追いつめられるとできないと思っていることでもできたりするものなのかな。。{/netabare}

キョンがハルヒにポニーテールを提案する件でハルヒが「簡単そうに見えるけど,ちゃんとするとけっこう面倒なんだからね」っていうセリフはすっごい女子らしくて「それな(σ・∀・)σ」って思いました。
{netabare}これまではハルヒにイラついてきたけど,北高に乗り込む件とかみくるちゃんを回収する件とか機動力があって頼もしいですね!!
有希が残してくれたメッセージをキョンが見つけたときはほっとしてうるっときてしまいました。{/netabare}
それに大人のみくるちゃんも頼もしい!!
みくるちゃんって高校を卒業したら(?)元居た時間に帰っちゃうのかな??
キョンに凭れたみくるちゃんは何ていったのかしら??

{netabare}ずっと面白くみていたのですが,キョンがハルヒが巻き起こす非日常な学園生活を楽しいと思っていたのかみたいな問いを自問する件はちょっとくどいというか鬱陶しく感じました。
確かに,今まで「何でキョンはハルヒにイラついたり面倒がったりしながらも結局は付き合ってあげてるんだろう??」とは思ってきました。
でも,ここに来てやれやれって言って心中ツッコミまくりなキョンが割と好きだったことに気付きました。
キョンがENTERキーを押したのは涼宮ハルヒとの学園生活が楽しいと思っていたとかじゃなくて,SOS団のみんなのことを,そしてみんなで過ごした日々のことを大切に思っていたからで,それを奪われた新しい世界を受け入れることはできないんだなと思って観てきたので,元々の世界での学園生活が面白い・楽しいとかいう話に持っていかれるとこれまでのやれやれ系のキョンは何だったの?って感じちゃいます。

それと,有希に再修正プログラムを打ち込んで一件落着で良かったのに,朝倉涼子を登場させてまたタイムトラベルさせる話にしたのは何でなんでしょう??
何で朝倉が暴走したのかも分かんないし…そこまで有希が干渉できなかったってことなのかな?
最後,有希との屋上のシーンで「ユキ…」って呟いたあと,雪が降ってくるシーン。
初めて観たときは気付かなかったんですが,アクセントが雪じゃなくて有希ですね。
大人しく「伝える…」って頷く有希はマスコット的な可愛さ☆{/netabare}

これまで『涼宮ハルヒの憂鬱』も登場するキャラクターも特に魅力的に感じることができなかったんですが,この『消失』でこのシリーズを見直しました。(←もう一度観たという意味ではなく認識を改めたという方の意味。)
特に,SOS団の誰もキョンを知らない世界になってしまったので,みんなと再会できたときはわたしもほっとしてしまい,SOS団のメンバーが好きになりました。
古泉くんの声はイケボすぎてずーっと聞いていられる!!
そして,りんご剥くのうますぎ🐇

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 170
サンキュー:

10

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

冒険でしょ!?でしょ!?

劇場版です

TVアニメ2期の続きです。
「エンドレスエイトをやる暇があったら「消失」を描け」という批判が2期に多数あったそうですが、残念ながら消失まで読んでいないため、二期の時点では「別に良いんじゃない?」と思っていましたが、これを見たあとの感想としては「なんでエンドレスエイトをやっちゃったかなぁ」という感じ。

基本的にいつもの〇〇編が劇場版化した、という感じ。
ですが、一応TVアニメの話と絡んでいるため、TVアニメを見ずに本作を観ると上手く楽しめないです。
ですので、TVアニメ(エンドレスエイト含む)を見てからの視聴をおすすめします。

映画ということもあって内容がTVアニメよりも濃密です。一つの話をそこに凝縮しているため、見応えがあり、満足のできる作品となっています。
欠点としては共感性羞恥を感じぜずには居られない、ということです。(これは私だけかもしれませんが、感じたので一応。){netabare}いくら自分の知っている世界が非常識で最高な日々だったとしても、おそらく初対面の相手に「思い出してくださいよ朝比奈さん!」と肩を揺らしたり、教室で大声でハルヒを知らないことを責めたりする{/netabare}のはちょっとクルものがあります。見ているこっちが目を背けたくなります。{netabare}とはいえ、それが功を奏して結局元通りなんですから、正しかったということですかね。{/netabare}
まぁちょっと覚悟が必要かもしれない、ということです

{netabare}クリスマスを目前にやる気を出したハルヒと対称的に静観していたキョンは翌日に違和感と矛盾点を覚える。この世界はハルヒに特別な力は無く他のメンバーも属性を持たない常識的な世界らしいのだが、そんな世界が嫌だと自覚したキョンは別高校のハルヒと小泉を説得し、みくると長門を回収し文芸部で集合すると宇宙人長門がキョンを過去へと戻す。凍結されてないキョンと接触した後の大人みくると接触し、長門に事情を伝え今回の犯人が長門であると判明。時間移動をしてクリスマス目前まで進んだキョンと大人みくるは長門を止めようとするが生き返った朝倉に刺され瀕死。病院で目が覚めエラーを蓄積した長門を責めることもなく終了。

個人的には可愛い長門ちゃんより無機質な長門ちゃんのほうが好きです。なので戻ってくれて非常に嬉しい。
{/netabare}

監督は石原立也さん。
シリーズ構成は志茂文彦さん。ISの方ですね
キャラデザ・総作監は池田晶子さん。
劇伴は神前暁さんと高田龍一さんと帆足圭吾さんと石濱翔さんとエリック・サティさん。
アニメ制作は京都アニメーションさん。

作画はとても良く、びっくりするぐらい丁寧な作品でした。

結局誰がハルヒを望んだのか
ということで締めます

投稿 : 2022/08/08
閲覧 : 134
サンキュー:

8

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

偉業、魔法、そして追悼

京都アニメーション制作。

クリスマスを目前に控えた寒い朝、
ハルヒの消失をめぐり世界は改変されていく。
それはもうひとつの可能性であり、
あり得たかもしれない現実である。

シリーズのターニングポイントだ。
{netabare}何者かによって改変された世界は、
宇宙人も未来人も存在しないありふれた日常。{/netabare}
キョンは平和な日常に心惑わされながら、
彼は初めて自らの意志で、
非日常の痕跡を求めて街を彷徨う。

これはキョンの決心の物語であり、
{netabare}情緒豊かに感情が生まれ始める、
情報統合思念体である長門有希の物語である。
それはノイズではなく、尊いものだ。
粉雪舞う病院の屋上で熱く語るキョンの胸中、
そして長門の想いに心が震える。 {/netabare}

これはアニメではない、
1つの偉大な「映画」である。

<<追記>>
偉業、魔法、そして追悼。

私たちは語り継ぐだろう。
そこにハルヒがいた長門がいた。
偉大なアニメは日常に魔法をかける。
ある時は苦難の人生に何らかの糧をくれる。
芸術・文化はこうして脈々と受け継がれるのだ。
職人たちの絶え間ない努力が結晶し、
この偉大なフィルムを比類なきものにしている。
語り継がねばならない、芸術は不滅である。

投稿 : 2022/08/04
閲覧 : 1469
サンキュー:

133

もっちょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハルヒ映画

見やすさ☆3。
涼宮ハルヒの憂鬱の続編。
賑やかな雰囲気から一変、消失感漂う寂しい雰囲気で今までの話のふりが効いていてよかった。

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 112
サンキュー:

7

TK さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

未だにこれより面白いアニメなし

数年前に涼宮ハルヒシリーズのアニメを一気見した後の集大成の映画でハードル上げて視聴。
それでも期待を超える衝撃の面白さでした。
自分のアニメ熱を点火させてくれたのもこの作品でした。
その後たくさんのアニメを見てきた自負がありますが、未だこれを超える面白さのアニメは中々見つかっていません。
未視聴の方は是非見てみてください。

投稿 : 2022/06/14
閲覧 : 149
サンキュー:

5

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涼宮ハルヒの劇場版

文化祭の後の12月の冬の物語みたい
さて、ハルヒはどんなクリスマスの計画をするのかなぁ?
クリスマスパーティーを開く計画をたてるみたい!
だったんだけども、、、
クリスマスはなんだったのか、
谷口はある日風邪をひいていてデートがなくなっていて時空がかわってる?どういうことなんだろ?
すごく出席してる人が減ってるみたいだけどキョンにはその記憶が無い。どういうことなのだろうか、
空間が変わってる??キョン一人が空間が変わったことにきづいてないみたい(・∀・)こ、こわー!

そしてハルヒはいなくなってて朝倉さんがハルヒの席に、、居ないはずの人物がいて居るべきハルヒがいない空間にきてしまったみたい
ここでタイトル回収か涼宮ハルヒの消失である、、、

異変に気づいたキョンは小泉や長門を探すが1クラス減っている!?なにがおこってるのだろキョンだったらパニクるなあこれ、、

朝比奈さんを見つけて声をかけてみたら未来人じゃなくてキョンの面識がない?
謎が沢山ちりばめられてるカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
さすがに胸にホクロあるのいきなり言うのはやばいでしょwww
部室を覗いたら長門はいまのだけれど、メガネをしていて不思議な顔をしていたこの世界線にいる
長門は宇宙人でもなければきょんの面識もなかったみたいハルヒ1人違うとここまで変わるんだね

パソコンを調べてみてもハルヒがいた証拠もヒントになるメッセージもなかったみたい
ハルヒはどこに行ったのだろう?
猫のシャミに喋れるかきいたところふつうの猫だ
ある意味常識的な世界線になってる、いやハルヒがいるのが普通?よくわからなくなってるw
平和な世界ではあるけどキョンは満足してるのか自問自答するけどやっぱりキョンはハルヒLoveだよね
そんなわけが無い( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ
長門からの些細なメッセージがあったみたいでこれをヒントにするのかな?
元の世界には長門と帰ること無かったからある意味新鮮なシチュエーションそして家に行くことになる
部屋を開けても大丈夫な長門ってなんでも許してくれるんだね笑笑
そして昔の記憶が相違してたけどまえから面識はあったみたい
この世界だと朝倉は長門の世話焼きお母さんみたいになってるのねw
この世界の長門はいちだんとかわいげだなあ
1人だけ違う世界線に行ってるきょんは参ってるよね、やっぱりハルヒLoveだしね( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ

谷口は涼宮ハルヒの存在を何故かしってた
中学時代は一緒だったから記憶があることを暴露する
そして甲陽園学園にいることを知ってハルヒに逢いに行くみたい周りからしたら何事って思うけど
キョンはそれでもはしる
ハルヒがいた時にキョンや朝比奈さんなど用済みだったらと悩んでたらハルヒが登場
やーっと今回映画の尺半分使って初登場そして
小泉もセットでおったァ!!ロングのはるひも可愛いなあ
声をかけたところ2人ともやはり面識ないみたい
そして無理やり引き止めたら蹴られてさって今度は警備員に引き止められて、、、
昔の記憶を打ち明けるとハルヒは覚えてくれてた
少し謎がとけてきたみたい
そして今度はカフェに、、
その世界戦でのハルヒの話をするとハルヒはめっちゃ関心しだして興味をもつ
やっぱりハルヒだぁこういうハルヒがすきだわ
さてキョンはどうやって元の世界に戻るんだろ?ハルヒや小泉は戻った時どうなるのだろう
そして北高に朝比奈さんや長門に逢いに行くことに
小泉に気を引くきっかけは元の世界線とおなじ
そして学校の体育着に着替えて乗り込むのかな?
それもハルヒらしいね笑笑
まずは朝比奈さんに会うことにそして長門を引き連れて全員集合第1話を思い出すよね笑
一瞬勝手にパソコンがついて、、
そして長門からのメッセージが届く
時空修正のチャンスが訪れるが成功する保証もなければ1度きりのチャンスでもあるみたいきょんはどんな選択をするのか?入部希望を取りやめて落ち込む長門かわゆすそして決断をする

Enterキーをおしたらまた別の世界に飛ばされた?
こんどは夏日になってるみたい
3年前の七夕に飛んで行ったみたい
朝比奈さんに膝枕されてるキョンうらやましいねぇ
タイムリープって思うとシュタインズ・ゲートを思い出すなあ
こんな前の話と繋がるなんて伏線回収すばらしすぎるなあ
どうやら12月の20日に一日で時空自体がかわってしまったみたいこれの原因は今回はハルヒじゃないんの意外だなあ
あの時のことを長門の家に手伝えると開けてくれた
長門がキョンに渡したのは単身銃だったそれを当てるのは長門張本人に当てなければならなかった、
12がつの18の長門に会って、、、
そしてハルヒと小泉が着替えてきた場所にとばされたみたいそしてその時の長門に出会う
長門は普段からハルヒやきょんに振り回されてることに疲れて精神的にもきつくなってたみたい
ハルヒの消失だけど今回の主役って長門なんやね
元の世界がいいかハルヒがいる世界がいいかキョンに委ねたのかな
ハルヒのいる日常は楽しくなかったのか?たのしかったのか??自問自答した中で
キョンはハルヒのいる世界がやっぱり1番だと思ってたみたいそりゃそうだ!あんな面白いハルヒの世界なんか他にないにきまってる!!
この世界をとめるのは今回も朝倉によって刺して止められたやっぱり朝倉さんこわいカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
けれどもまたしても長門にとめられた
いつもまもってくれるのは長門やね( *˙ω˙*)و グッ!

そしてやっと元の世界の12月21日の病院にもどってきた
学校の階段からおちて3日間眠ってることになってたみたいで長門が救急車をよんで朝比奈さんは号泣しててハルヒも珍しくテンパってたみたい
ハルヒは心配してずっと寄り添ってたみたいほんとメインヒロインだねぇ
いやあツンデレハルヒ可愛いなあ
長門は次何がおこすか分からないから消えた方がいいかもというキョンはぜったいに止めるという約束をする、そう長門は居なくてはならないSOS団なのだから
そしてクリスマスイブになった!世界は元通りになったのだ、終業式
キョンもせかいをかえなきゃいけないひとりになった
そして鍋パーティーをするところでおわり!
大満足の大ボリュームの内容だね!
憂鬱よりこっちのが好きって人もおおいし伏線がすごくておおおー!ってなったよ
これでハルヒシリーズ本編は放送してるところはここまでだから寂しいね

投稿 : 2022/05/22
閲覧 : 158
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6

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

憂鬱は・・・

2017.12.17記

消失のためにあったと言っても過言ではないのかしら。

TV版は1期2期観終えたものの、巷で騒がれるほどの感慨もないままに流れで本作品を鑑賞したわけですが、世界観や登場人物の把握に不可欠だったと思います。そのため、こちらの鑑賞前にはTV版をひととおり抑えた上で観られることを強く推奨します。

TV版では心情描写の掘り下げが足りないと感じてたのですが、長門、みくるあたりをだいぶ掘ってましたね。ハルヒも例外ではありません。その分ストーリーに深みが出てました。
キャラに愛着のある人はより好感度を上げざるを得ないような作りになってたんじゃないかと。

あわせて、舞台はとある並行世界。キョンだけが以前の記憶を持っているところからスタートし、サスペンスタッチのストーリーが展開されます。ありきたりの表現で申し訳ないのですが、手に汗握るとはまさにこのことだと実感できるんじゃないかと思います。

この手の作品はネタバレは慎んだほうがいいですよね。
TV版のファンはもちろん、TV版をイマイチだと感じた人にもオススメできる内容です。



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2018.08.17追記

総集編的なものを除き、TV版を受けての劇場版としてはやはり出色の出来だと思います。
{netabare}あのエンドレスエイトさえも、時間軸がずれまくる本作の前フリとして充分に機能しています。{/netabare}

あまりTV版になじめなかった私ではありますが、
人生無駄な経験はないな、を実感させる幸福な体験でした。


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2022.05.04追記

2022年1月再放送分を再視聴。
ある程度アニメ作品を視聴してなお面白みを感じたのはさておき、興味を惹かれるのは“作品(TV本編)への大きな反響”がいまだ咀嚼できてないことにある。当時先進的な演出やキャラ造形など2006年の放送を境にbefore/after
があったことの想像に難くない。2000年代初頭の作品群をつまみ食いしてみるのも面白そうだ。その時この作品はベンチマークとなるでしょう。




視聴時期:2017年11月   

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2017.12.17 初稿
2018.08.17 追記
2022.05.04 追記

投稿 : 2022/05/04
閲覧 : 783
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70

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涼宮ハルヒシリーズの真の主役は長門有希

 使命によって行動が規制されている無感動・無感情のはずの存在が、日々の生活の中で近くにいる人に恋愛感情を持ってしまい暴走する。こう聞くとAIアンドロイドみたいですが、長門有希ですね。
 長門有希の力は、世界を改変できるはずの涼宮ハルヒの力を上回り、切なくも可愛らしい世界に作り変えてしまいます。

 その世界では、ハルヒもミクルも古泉も仲間ではありません。ただ、キョンと2人だけの世界です。それが長門の望む世界。朝倉が近くにいたのは、もともと長門は朝倉とは近い存在だったからでしょうか。

 でも、思いがけずハルヒもミクルも古泉も近くにいました。自分の使命ゆえの理性なのか、結局ハルヒの力は超えられないということなのか。

 違うでしょうね。キョンの本当の気持ちを確かめたかったんでしょう。つまり、これは長門からキョンへの告白です。その返事を聞くために、あるいは本当にキョンの事が好きだからキョンの気持ちにゆだねた、ということでしょう。

 涼宮ハルヒシリーズは、初めの憂鬱こそ、ハルヒの内面もほんのちょっと垣間見られますが、それ以降のハルヒは、ほとんど舞台設定というかスーパーモブというか、そういう存在になります。キョンと心を通わせるのは、長門です。少なくとも、私は長門にとってのハッピーエンドをいつも夢見ています。もちろん、無理でしょうが。そう。読者が感情移入して応援したくなるのは、長門有希。つまり彼女が主役なのです。

 その恋愛感情は、まるで初恋をした中学生のように甘酸っぱく初々しく、そして、うまくいかないという悲しみの予感がします。

 タイムリープと時間凍結を使った因果関係のもつれを上手く構成して、SFとしても上質ですが、恋愛ものとしてこんなに切ない話もちょっとないですよね。

 美しい作画で魅せてくれる、ヒロイン長門有希の恋愛ストーリー。最高でした。

追記 ネタバレの指摘があったみたいなので…内容は変えてません。

投稿 : 2022/02/01
閲覧 : 300
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17

ネタバレ

フラワーサーティワン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

完成度エグー

テレビアニメがプロローグに感じてしまうほど、アニメハルヒの集大成としてこれ以上はない素晴らしさでした。笹の葉ラプソディとの密接な繋がり、エンドレスエイトまで伏線にしてしまう原作者さんに脱帽でした。テレビアニメを観ないと話が分からないですが、2時間オーバーのかなりの長編がとても短く感じる最高の作品でした。

投稿 : 2022/01/31
閲覧 : 147
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4

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

涼宮ハルヒのクリスマス

クリスマスシーズンが来ると見たくなる作品です。たぶん今回が4−5回目の視聴なのでは、と思いますが、ようやくレビューを投稿する気になりました。

TVシリーズを見ていなくても、なんとなくはストーリーについていけると思いますが、あまり楽しめないかな、と思います。

「涼宮ハルヒの憂鬱」は、視聴者によって好きな登場人物が分かれるかと思いますが、この映画のよいところは、登場人物それぞれに、印象的なシーンがあるところですよね。

{netabare} 大人バージョンの朝比奈さんが高校時代を振り返るシーン、朝倉は長門の部屋でのまばたきシーン、長門有希は最終版の病院屋上シーン、ハルヒは異世界でポニーテールにするシーン、が私は印象に残ります。ちなみに、まばたきシーンは、ハルヒも、ファミレスで古泉がパラレルワールドとかの説明をしているところでありますね。個人的には、長門の部屋からの帰りの長すぎるエレベーターシーンの印象が強く残ります。いや、別に朝倉のファンではないのですが笑{/netabare} 

アニメとしてのクオリティも全体的に高いと思うので、ハルヒファンにはぜひおすすめです。

投稿 : 2022/01/30
閲覧 : 191
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9

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝34

「なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ」
映画公開時のキャッチコピーですが、ホント、この映画を良く表している言葉ですね。
5年くらい前に観てるんですが、今回「長門有希ちゃんの消失」を観終わってから観る機会があったんですけど、ラスト近くの校門前のあのシーンには衝撃を受けました。
いや、確かに既に観てるんで、展開は覚えてたんですが、「長門有希ちゃんの消失」の朝倉涼子に慣れてしまっていただけに、通常の3倍の衝撃を受けました。
パオロ
「長門戦役で五隻の戦艦が朝倉一人の為に撃破された、に、逃げろ」
と、初代ホワイトベース艦長も言ってる位(ウソ)だったんですよ
(結構、マジで逃げたくなりました 笑)
ただ、やっぱり涼宮ハルヒ、いやSOS団のいない世界は考えられないというか、ハルヒが劇中に登場した段階から世界が一変した気がしました。
今度はぜひ、朝比奈みくるちゃんの消失を作って欲しいです(おいおい)
この映画、TVシリーズを観てないと、何の事か分からない部分がかなりありますが、映画としては良く出来ておりヒットしたのも納得ですね。

長門
「お前ももう高校生だろ。文芸部も忘れろ、いい男になるのだな。ハルヒ君が呼んでいる」
キョン
「ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しい事はない。分かってくれるよね?長門にはいつでも会いに行けるから」
・・・いや、自分的になんかピッタリだったもので(汗)

※2015/09/06SFスーパー英雄(?)列伝38として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2022/01/10
閲覧 : 243
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13

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

哀しみのアクトレス

「涼宮ハルヒの憂鬱」の世界観を根こそぎひっくり返した端緒は、"ミステリックサイン" の回にあったのでは?
キョン君が、長門さんに向かって独りごちたあの瞬間が、本作につながる大きなターニングポイントになっているように私は感じています。

何のことかと思われるかもしれません。
ですが、あの時のキョン君の心の声は、たしかに自らへの問いかけであったのですが、同時に長門さんのデバイスとしての存在への小さな疑念であり、無口なアンドロイドへの正当な気遣いでもありました。

彼の思念は、長門さんが2枚の短冊に書いた文字と、3枚目の短冊に託した思いのトリガーを弾かせます。
その根拠はどうあったとしても、キョン君の長門さんへの心ばせであったし、それに応えたいとする長門さんの演算結果は、バグとしての認知をはるかに超える数値だったろうと察しています。


やっぱり・・・SOS団なんです。
彼らとの日常が、長門さんの胸の奥に不可逆のバグを生じさせ、それを抑制し続けた葛藤の結果として「ハルヒの消失した世界」を創り出したんです。

しかも、創り出した世界を、再び消失させる選択へと導いたのも、SOS団の存在を守るがための長門さんの使命感だったのです。
彼女は、なんども、なんども、エマージェンシーモードを自分のなかに立ち上げるのです。


長門さん自身が、短冊に込めたキョン君への想いを消してしまうことになるなんて・・・。


私には、長門さんが "哀しみのアクトレス" を演じていたように思えて仕方ありません。


~ ~ ~ ~ ~


キョン君が "ミステリックサイン" で、長門さんに見せた心馳せは、本当のところは彼女の心臓を射抜いていて、"笹の葉ラプソディ" で、長門さんが短冊に託した "願掛け" への明確な "返し歌" になっていたと考えています。

長門さんが、3枚めの短冊に認めたのは、"ワタシハココニイル" という意味の文字でした。

それは、中学一年の涼宮さんの七夕の願いを、白線でグラウンドに描きつけたキョン君を、3年後の時間(「涼宮ハルヒの憂鬱」の世界)に連れ戻すための大切なメッセージでもありました。

でも本当のところ、長門さんの本心はどうなのでしょうか。

短冊の文字は、何のための、誰のための願掛けとしてあったのでしょうか。もっとハッキリと言うなら "どれほどに切なる思いが込められた願掛け" だったのでしょうか。

このあまりのためらいに、私の心はたじろぎに打ち震えています。
そのあまりのもどかしさに、私の胸は痛ましさに締めつけられるのです。


~ ~ ~ ~ ~


"笹の葉ラプソディ" で、涼宮さんが団員に話したことは、16年先、25年先にも、長門さんがキョン君のそばには居られないことを意味しています。
なぜなら、涼宮さんの本心は、そう願掛けをしているからです。

でも長門さんは、一つの判断を思索していたと思います。
となれば、中学一年の涼宮さんに "先んじて" 短冊にメッセージを書き、キョン君に渡したことは、その証なのではないでしょうか。

いみじくもキョン君は、みくるさん(大人バージョン)の指示で、涼宮さんのお手伝いをします。
"ワタシハココニイル" とグランドにでかでかと描くのです。

それはまるで、中一の涼宮さんの願掛けを助ける共同作業のようでした。
さらに言えば、3年後の教室で、涼宮さんとキョン君との出会いを予感(必然と)させるものでした。

そう思うと、長門さんがキョン君に短冊を渡したのは、「憂鬱」から「消失」への時間の流れでは、ほんの数時間前のことです。

私は、このわずかな時間差にも、長門さんが少しでも早くキョン君に自分の思いを伝えたいとする強い覚悟が示されていると思うのです。

涼宮さんではなく、私を見てほしいと。


~ ~ ~ ~ ~


"ワタシハココニイル"。

"ワタシハココニイル"。

"ワタシハココニイル"。


その呼びかけは「短冊は2枚まで」と涼宮さんに厳命されていたにもかかわらず、長門さんが3枚目に書いたものです。

もちろん、みくるさんも3枚目を書いたのですが、それもまた長門さんのシナリオの内だとすれば、全てが一本の線でつながるのです。

キョン君は、みくるさんと行動した結果、ナイフで刺され、瀕死の重傷を負います。
ですが、長門さんは、自身が調合した再修正プログラムを自ら受け容れることで、今にも消えようとするキョン君の命を救うのです。

それは自分の実存と全能力を放棄してまで改変なさしめた「消失」の世界を、もう一度再構成しなおす(再消失させる)ことに他なりません。

また、感情を持つことに憧れ、恋することに恥じらう少女の立場から、もとのヒューマンインタフェースデバイスとして「憂鬱」の世界へと、立ち戻ることです。

長門さんにとっては、全てを新たに創り出したことのいっさいを、無に帰すことになってしまいます。

それでもキョン君の命を救うために、彼への「好意」としての "望むべき願掛けの全放棄" だったとしか思えないのです。


~ ~ ~ ~ ~


「憂鬱」での二つの回が、心にずうっと引っかかっていて、そんな思いを抱えながらの今回の鑑賞でしたので、思い切り長門さんの心情にシンクロしてしまいました。

自分の願いのための「消失」の世界ではなく、キョン君の願いのための「憂鬱」の世界を、よりふさわしい場所と選んだ長門さん。

再構築された世界で、キョン君には階段から落ちて意識を消失した役を振り、その結果、涼宮さんに恋のアクトレスのバトンを譲り渡したのです。

とは言え、長門さんには、不意打ちのようなまさかの失恋でした。
その痛みの大きさは、キョン君がナイフで受けたそれ以上だったでしょう。

"痛み分け" と言うわけではありませんが、キョン君が手にする「涼宮さんとの憂鬱な日常」と、長門さんが手放す「涼宮さんの消失した日常」との "等価交換" だった・・・。
そんなふうに考えられなくもない哀しみの結末でした。


病院の屋上で、キョン君が長門さんに示した優しさは、雪にも凍えたい彼女の "感情" を、果たして温めたのでしょうか。
それであっても、思わず「罪つくりな奴」って、私は言葉につぶやいていました。

と同時に、この罪をつくらせたのはいったい誰なんだろう?
ふと、そんな思いにも囚われてしまいました。

投稿 : 2021/12/08
閲覧 : 288
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19

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アンチ涼宮ハルヒの消失

大人気作品なんだけれど、どうにも主人公に感情移入できない。
そういう作品って誰しも一つ二つはあるんじゃないか、
そいうふうに勝手に思っております(もしなかったらごめんなさい)。

僕にとってのそれはSAOのイキリトくんであったり、
リゼロのスバルくんであったり、
あるいはFATEシリーズのシロウくんだったりするわけです。

  あくまでも好き嫌いの話、
  ピ-マン嫌いのがきんちょみたいな話ですから、
  嗜好が違う方、気にしないでおくんなまし。

で、『涼宮ハルヒの憂鬱』のヒロインである涼宮ハルヒも、
僕にとっては長い間、好きになれないキャラクターの一人でした。

エキセントリックなようで実はわがままなだけだし、
人の気持ちあんまり考えないし、
やることなすことジャイアニズムほとばしらせてるし。

その性格の発端となった野球場の話なんか、凡庸過ぎてためいきでちゃいます。

美少女に振り回されたいという方々の思いはわからなくもないけれど、
僕にはそういう願望がないから、パスです。
実体験的に、ひたすらめんどくさいし、腹立ちますもん。


さて、本作『涼宮ハルヒの消失』は、
そんなワタクシの涼宮ハルヒ観に一石を投じてくれた作品です。
テレビシリーズを見てない方は丸ごとおいてけぼりなので、先にそちらをどうぞ。


物語は、テレビシリーズと同じく能天気なSOS団の日常から始まり、
いきなり『SOS団がなく、ハルヒもいない』朝がやってきます。
長門有希も朝比奈さんも、存在はしているものの、キョンのことは覚えていません。
そしてそこからしばらくは、
失われたSOS団を求めさすらうキョンの姿が重苦しく描かれていきます。
{netabare}
消失から長門有希の残してくれたメッセを見つけるまで、なんと35分。
もう、ぐったりするほど絶望的な、光のない展開が続きます。

そして、そこからハルヒに出会えるまで、さらに24分。
ほとんど60分、テレビ尺に直すと丸々三話分ぐらいの尺が、
タイトル通り『涼宮ハルヒが消失した世界』の描写に使われているわけです。

正直、見ていて『しんどい』のですが、
これぐらい長いからこそ、
キョンが『失ったもの』の大きさを観る側が共有できるわけです。がまんしろ。

さらに、その再会から元の時空に戻るまでが、またまた約60分。
ハルヒと出会えたことでようやく歯車が動き出し、
真相の解明と解決にそれだけの尺が用いられていきます。
ここはキョンの冒険譚みたいな流れで、
観る側は手に汗握りながら、衝撃の真実と直面することになります。

本作は160分という長尺作品なのですが、つまるところ
  プロローグ  約20分→能天気・楽しさ(動・快)
  消失世界編  約60分→焦燥・絶望(静・鬱)
  解明・解決編 約60分→冒険・解明(動・興奮)
  エピローグ  約20分→感動・平穏(静・安堵・納得)
というメリハリの利いた起承転結で構成されているわけであります。
{/netabare}

作品の評価としてはAランク、Sでもおかしくありません。
テレビシリーズを見た方であれば、
2時間40分という尺が、あっという間に感じられるのではと愚考いたします。

映像は、さすが京アニ劇場版の一言。
どこをとっても作画の乱れがないどころか、
登場人物の被服の質感までもが、ほぼ完璧に表現されています。

役者さんのお芝居についても、安定の一言。

そして演出も、素晴らしいの一言です。
たくさんあり過ぎてとても語りきれないのですが、
特に感銘を受けたところを二つだけご紹介いたします。
{netabare}
  一つ目は、長門有希がキョンから入部届けを返されるシ-ン、手のアップ。

  ただの紙切れ一枚を受け取るのに『空振り』しちゃうんです。

  この、台詞も劇伴もないSEだけの、
  表情すら描かない演出で、
  長門の受けた衝撃・失望の大きさが痛いほど伝わってきます。

  手が逡巡する演出というのは他にいくらでもあるのですが、
  一度『空振り』するというのは初めて見ました。
  
  ふたつめは、キョンの自問自答シーン……じゃありません。
  (あれはあれで、アーティスティックでよかったけれどね)
  それよりも、キョンを刺した朝倉がナイフを引き抜くシ-ンが強烈でした。

  踊るように、軽やかに、くるっと一回まわる。
  ただそれだけ、わずか一秒足らずの演出が、その直前の笑顔と交錯して
  彼女の『狂気』を瞬時にして観る者に伝えます。

  このシ-ン、サバイバルナイフの柄の抑え方といい、
  体重が一点にかかる身体のぶつけ方といい、
  いやほんと作画の魂入ってます。
  それにしても朝倉さんっていいキャラだわ。
{/netabare}
こういう優れた演出ができるのって、
やっぱり原作上で『人のカタチ』がしっかりできているからなんですね。
だから、脚本家も余分な説明セリフを書かなくていい。
それが共通認識としてコンテに受け継がれ、魂の入った作画に繋がるわけです。
まさに理想的な好循環と呼べるのではないかと。


人物造形だけでなく、ストーリーもよく練り込まれています。

テレビ版からかなり引っ張っている点が多いので、
僕みたいに三歩あるいたら忘れる人間には難易度高めですが、
ちゃんと繋がったら「おお、なるほど」と。
{netabare}
着地点は長門有希の総どりみたいな感じになっていて、
ああ、これでまた長門キ〇ガイの諸兄が増えてしまうんだろうなと、
納得してみたりげんなりしてみたり。
{/netabare}

ちなみにストーリー上、ハルヒ自身はあまり重要なポジションにありません。
ただ、それでも、この作品で、
僕は涼宮ハルヒというキャラクターを一から考え直すことになりました。

  その起点は台詞とかストーリーではなく、描かれた『目』でした。
{netabare}
物語も中盤になって、ようやくキョンがハルヒを見つけ出します。
光陽園学院の正門前で、不審者のごとく待つこと暫く。
ようやく姿を現したハルヒの『目』は、怒りと倦怠と鬱屈に満ちていました。
(キョン曰く『敵のいない格闘家みたいな目』ですね)

  その目を見た瞬間、僕はこの時空間軸が、
  キョンにとって『SOS団のない世界』であったのと同じように、
  ハルヒにとっても『SOS団のない世界』であったことに気づかされるわけです。

性格が改変された長門を除くと、
キョンも、朝比奈さんも、古泉も、話し方や外観に変化はありません。
ただ一人、ハルヒだけが『SOS団ロス』による変貌をしていたのです。

  そこでまた、僕は気づかされるわけです。
  涼宮ハルヒがSOS団にとって絶対無二の存在だったように、
  SOS団は涼宮ハルヒにとって絶対無二の『受け皿』だったんだなあ、と。

つまるところ、神のごとき力があろうがなかろうが、
涼宮ハルヒという人間は内在するエネルギーなり器なりが『大きすぎる』んです。
だから、普通の人間には理解できない、受け止めきれない。
それを無理に、きちんとした生徒ばっかりの進学校なんて『箱庭』に放り込むと、
そのエネルギーをどこにも放出できず、歪んでしまいます。

ハルヒという人間のエネルギーを受け止めるには相応の『器の大きさ』が必要で、
それが宇宙人、未来人、超能力者であったり、
あるいはキョンみたく『器の大きな』ただの人間であったりするわけなんです。

  SOS団結成前のハルヒを思い起こしてみると、
  確かにキテレツな言動はあったものの、
  誰かをいじめたり無理を言って困らせたりとかはありませんでした。

  ハルヒはハルヒなりに、
  自分を受け止められる相手というものを推し量っていたのだなあ、と。

  だから直感的に、自分が自分であれる相手を選んでSOS団を作った。
  それが嬉しくてたまらず、
  ついつい暴走して何度もキョンのひんしゅくを買うことになった、みたいな。

だからといって朝比奈さんを好きにいじめていいとは思えませんが、
SOS団のない世界でのハルヒの『目』を見ていると、
彼女がいかに深く『受け皿』を求めていたかがビリビリ伝わってきます。

一番すごいのは、
わずか数カットの『目』の描写だけでそれを語り尽くしちゃう京アニさんですけどね。
キョンと会ってから時系列での、ハルヒの『目』の変化、鳥肌ものです。
{/netabare}

そんなわけで、僕はこの作品を見たことによって、
涼宮ハルヒのことを少なくとも『嫌い』ではなくなりました。
好き、とまでは言えないけれど、人間として理解はできるなあ、と。


ちなみに、当時はヲタ芸の代名詞となっていた『ハレハレ』ですが、
あれ、素人さんがやっているの、
いま見てもこっ恥ずかしいですよね。

当時、調子に乗って非ヲタの皆さんの前で披露しちゃった方、
いまや立派な黒歴史となり思い出すたび身悶えされているのではと、
心よりお見舞い申し上げます。

投稿 : 2021/12/07
閲覧 : 550
サンキュー:

33

蒙古斑 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの最高峰を見た。

最高。アニメを見て良かった。憂鬱よりも良かった。
ダメだ……思いつく感想が「原稿用紙1行分にも満たない」ものばかりだ。TV版を全話見てから見ることを強く推奨。

投稿 : 2021/11/15
閲覧 : 219
サンキュー:

4

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い

TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の映画作品。
アニメの映画作品にありがちな総集編ということはありません。
しかも、涼宮ハルヒシリーズの話の中で一番面白かったです。

ただし、TVアニメ版を見てからでないと、わからない点も多いと思います。(私はTVアニメ版を見てからみましたが、TVアニメ版は普通でした)
映画を楽しむためにも、TVアニメ版を見ることをお勧めします。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 280
サンキュー:

13

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全く個人的な話ですが、

本作がハルヒ初体験というのはやっぱり無理がありました。

主人公の友達に対する態度が悪く、好感が持てませんでした。
2時間以上の長さがありますが、刺される以降の下りは蛇足だったのでは?
話はなかなか面白くて、劇場版うる星やつら4を思い出しました。

投稿 : 2021/10/01
閲覧 : 219
サンキュー:

2

ネタバレ

nohara さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一人世界に取り残される演出好きになる

気に入らなかったところ
{netabare}
・キョンの滑舌が終始悪いことにイライラした。
・涼宮ハルヒの声色がピロートークみたいで鳥肌が立つ。
・谷口の彼女の話を最初に持ってきたので後半出てくるのかと期待したまま終わった。
{/netabare}

これ以外全部好きだったので観てみて。

校外の涼宮ハルヒを探しに行くシーンが特に好みだった。
アニメシリーズから通してよくできてた。

新作出てほしい。

投稿 : 2021/08/12
閲覧 : 157
サンキュー:

1

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実験的作品が見せた世界線

ハルヒの名前を聞いたのは2004年
下火になっていたラノベで圧倒的な部数を誇り

当時勤めていた会社の近くにあった本屋で
凄い数の平積みとポップに圧倒された

その後アニメ化されハレハレダンスや
一期のエピソードシャッフル

そしてエンドレスエイトと物語としても
京アニとしてもかなり攻めたというか
実験的な制作を敢えて行っていたと思う

原作自体が何でもありのバーリトゥードで
笹の葉ラプソディーでタイムリープ使った時に
もう突き抜けているなと呆気にとられていた

そして2期から1年後の2010年
原作で一番人気と言われたこの消失が公開される

本作は長門有希が作りだしたもう一つの世界
ハルヒや小泉達は存在しない

長門は憂鬱の世界ではまったく表情が変わらないが
この世界ではメガネをかけキョンの顔を見ては
頬を赤らめる

キョンは突然の変化に驚いたものの
長門との二人きりの状況を受け入れる

しかしこの世界は間違っていると思い直し
ハルヒや小泉を探し出して元に戻そうと奮闘する
と言うのがあらすじ

とにかく前半は長門の照れる仕草がふんだんに描かれる
この世界では友人として出てくる朝倉は
はずがしがる長門をフォローしていくのが自然で

キョンはそこで現実ではないと思うのだけど
長門の表情を見て戸惑いながらも付き合うのが
彼らしいと言うか顔が近いと言うかw

笹の葉で使った偽名ジョン・スミスを通じて
別の女子高に通うハルヒと出会う事になるが

髪を伸ばした姿を見てTVシリーズで見ていたけど
やっぱり劇場で驚いた記憶がある

脱出プログラムから抜けた後で
朝倉にナイフを刺されるシーンはこの作品の見せ場

ラストに出てくる雪のシーンは今まで見た中でも秀逸
長門の無表情も相まって思わずキャラソンの
「雪、無音、窓辺にて」が頭をよぎる

ハルヒシリーズの集大成と位置付けるに相応しい力作で
この一本があったから未だにハルヒの事を
思い出させてくれるのかもしれない

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 249
サンキュー:

9

にわか さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

五臓六腑が逆流しそうだぜ、以外は完璧

エンドレスエイトで修行済みなので2時間40分…あれ?20分×8と同じ長さだったのですね。ひょっとしてこれは埋め合わせなのですか?お詫びなの?とにかく長さは気になりませんでした。

憂鬱は再視聴を検討しようとも思わないけれど消失は良い作品です。日常をみつめなおしてみてはというメッセージがこめられているのでしょうか。今を楽しめる人であることが幸せの秘訣でしょうからね。ないものねだりしちゃいますけどね。

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 250
サンキュー:

8

よれん。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

メタっぽい?

美しい。非日常が失われたことに対するキョンくんの思いともろもろ。綺麗で見やすくて3時間弱があっという間でした。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 259
サンキュー:

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

憂鬱より消失

っていう人もおおくないはず…
自分も憂鬱よりもこっちの映画の方が好きかもって思えるくらいかなり引きこまれるような作品でした!!

特に前半部分はかなり引き込まれて夢中になるような展開でした!
あれ?ハルヒが普通の人になっとる??あれ??世界観がすごいことに…みたいな笑
やっぱりキョンはハルヒのことが大好きで一緒にいる日常が好きなんだなあと思うとすごく嬉しくなりました(❁´ω`❁)

投稿 : 2021/04/14
閲覧 : 181
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涼宮ハルヒの消失のストーリー・あらすじ

クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。(アニメ映画『涼宮ハルヒの消失』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年2月6日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
www.kyotoanimation.co.jp/haruhi/movie/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%92%E3%81%AE%...
主題歌
≪ED≫茅原実里『優しい忘却』

声優・キャラクター

平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、桑谷夏子、松岡由貴、白石稔、松元惠、あおきさやか

スタッフ

原作・脚本協力:谷川流、原作イラストキャラクター原案:いとうのいぢ、 総監督:石原立也、監督:武本康弘、企画:安田猛/嵐智史/八田陽子/酒匂暢彦/井上俊次、脚本:志茂文彦、キャラクターデザイン超総作画監督:池田晶子、総作画監督:西屋太志、美術監督:田村せいき、撮影監督:中上竜太、設定:高橋博行、色彩設計:石田奈央美、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音響効果:森川永子、録音:矢野さとし、録音助手:砂庭舞、音響制作担当:杉山好美、録音スタジオ:Studio2010:、音響制作:楽音舎、音楽:神前暁/高田龍一、音楽制作協力:monaca、音楽プロデューサー:斎藤滋、音楽制作:ランティス、制作プロデューサー:大橋永晴、アシスタントプロデューサー:山口真由美、プロデューサー:伊藤敦/八田英明

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