「イヴの時間 劇場版(アニメ映画)」

総合得点
80.4
感想・評価
1337
棚に入れた
7195
ランキング
318
★★★★☆ 3.9 (1337)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9
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イヴの時間 劇場版の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ある意味・・・オタクにつうじる永遠のテーマ?

いや、タイトルで茶化すつもりはなかった。


近未来、アンドロイドが家電?として汎用される世界。
しかも、外見、素行が人間と変わらない容姿で。

そんな世界の中で主人公リクオの心の変化が描かれる。
いや、リクオだけじゃないか、もう一人、友人のマサキも・・・。
変化というよりも、作ってしまった壁を崩すという表現が正しいかも。

そのきっかけとなるのが周囲のアンドロイドとの関係性だ。


物語の背景にはだれかによってその様に仕組まれた、というような暗喩があるにはあるのだけれども、それは物語の最後まで見ても、明らかになることはなかった。きっとアンドロイドと人間の付き合い方に対する大きなマインド(≒思想)の対立があるみたい。
これを集約して表願したのがマサキ、マサキの父、テックスとのエピソードじゃないかな。


さて、私自身はこのテーマすごく好きな部類です。
自分はならどうする?
私は男でバカwなので、サミィや元気な〇〇〇や色っぽい〇〇ならでれっとしちゃうかもです。
でも、ホントのところどうだろ。

最近の進歩は、この疑問が現実になっちゃいそうな気配はありますよね。

某Siriに「あなたは私をどうおもっているの?」
とか
某アレクサに「だって家族だから・・・」
って言われたら・・・・

こわっ!?って思うか、困っちゃうか、あるいわウザッ!!こんな機能切っちゃえ、ってなりそう。

それがアンドロイドだったら・・・?
それなりの容姿で、会話もできて、動く、・・・そして、心?を持っていたら・・・。
鉛筆1本、車、2次絵、フィギュアでさえ愛着わくものは湧いちゃいますからね。


うーーーーーん、どうすっかなぁ。
完全な家電として扱えるかなぁ、錯覚しそうだし、愛着もわきそうだし。

ってなことがテーマかなぁ。


サミィはリクオになんか好意的なものを持っていそうだし、
マスターをすごく心配しているアンドロイドも登場する。
これは、心?なのか・・・機械が心を持つのか、持ったらどうなる?どう扱えばいい?
これも、大きなテーマかな。


作品自体は
絵もきれいだし(今だとほんの少し、古っぽく見えるかも)、キャラクターも魅力的、テーマもしっかりとしている、ストーリもちゃんとしている、作品が内包する問いかけも多く、普遍的。
面白くないわけがないです。
ぜひ皆さんに見てほしい。

続編って作られないのかな。
でも、続編作るともっと大きな流れの方へ着目しちゃって雰囲気が変わってしまうかもな~。

【余談1】
この作品を観て、ずーっと昔にやった
「My Merry May」
というゲームを思い出した。
「かみさま、魂のない私が……、
 あの人を好きになるのは……罪でしょうか?」

同じというか、似たテーマだった。
このゲームもすごい名作・傑作です!!あまり知っている人はいないんだけど。

【余談2】
どこぞの宗教では、神様は自分に似せて「人間」を作ったそうな・・・
「人間」は大抵の人が神様に愛されたい、愛してほしいと願っている。
「人間」は自分に似せて「機械」作った。
さて、人間はどうすればいい?

投稿 : 2020/05/23
閲覧 : 27
サンキュー:

7

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オリジナリティあふれる傑作

ロボット物です。設定の字面だけみれば普通の設定と言えるでしょう。しかし、脚本、キャラ設定、シナリオライティング、音楽、何れも非常に高いレベルでバランスした傑作です。

絵コンテ、演出、3DCG、撮影、編集、音響監督、原作、脚本、監督、ほぼ全てスタジオリッカの吉浦康裕さんが直接手掛けています。オリジナル作品です。オリジナル作品で、オムニバス方式の複数のエピソードと重ねながら物語の主題を終盤に向かって構成してゆく、しかも、観客をエンタテイメントとして引き付けながら。ほんと大した手腕です。演出、カット割りも、非常にしっかりしていて観客を引き付けて止まない。

出演するロボットたちのシーンを分けた演技も切なく、考えさせるものです。ロボットは果たしてプログラミングで人格(本当の意味のAI)を持つのか?持った場合、社会は、人と人の、人とロボット、更にはロボットとロボットの関係はどうなるかのか?とても興味深い論点を次々と繰り出し、それを複数のストーリーとして重ね、エンタテイメントとして展開してゆく。決して冗長ではなく、どちらかと言うとそぎ落とした演出、カット割りで。はてさて、吉浦康裕は、この作品を作るのにどれだけの時間を費やしたのだろうか?

ヒューマノイド型ロボット物の生みの親であるアイザック・アシモフが提示した有名かつ伝説的とも言える設定「ロボット三原則」があります。これを使ってSFフォーマットでの推理小説を初めて書いたのもアシモフ。イブの時間でもこれを使った物語があります。推理小説というより、心のわだかまりを対象にしたハートウォーミングな物語が終わり近くにあります。これも白眉と言ってよいでしょう。

「心のわだかまり」とあるように、この作品をつらくぬ主題は「断絶」「すれ違い」「誤解」「でも隠しようがないお互いを理解したいという想い」、そしてラストに見える「光明、救い、願い」。非常に普遍的な主題を真正面から取り扱い、観た人に、”想い”を残す。そんな作品です。

そして、映画版の主題歌がKalafinaの「I have a dream」です。キング牧師が黒人解放(=断絶からの救い)を願った有名な演説中のメッセージが題名の楽曲です。なんとも、粋な演出です。

座布団100枚!あしからず。

投稿 : 2020/05/12
閲覧 : 42
サンキュー:

5

やまと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

近未来系SF作品

制作会社…スタジオリッカ
ジャンル…SF、近未来系
原作…小説
個人的満足度…82点

元々2008年にOVAがやっていて
見たことあった作品だが映画は最近初めて見たのでレビューすることにしました。
アンドロイドが普通の家庭でも普及されている近未来の世界で
あるひとつの喫茶店があり、そこには
人間とアンドロイドを区別しない
アンドロイドのための空間といってもいい喫茶店
イヴの時間という喫茶店での物語。
いろんな視点からキャラクターが掘り下げていて様々な物語があり
時には会話劇がたのしかったり
深刻な話だったり。
ロボットにも心があるのか?人間性はあるのではないか?
雑な扱いはしてはいけないものではないのか?
などといったものをテーマにしている非常に面白く考えられる作品で
ひとにすすめたくなる隠れた名作でした。

投稿 : 2020/02/01
閲覧 : 53
サンキュー:

5

ネタバレ

ジーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

知りたいのは心の在り方

マスターに喜んでもらいたいと自ら考える
そんなアンドロイドをあなたは欲しいですか?
アンドロイドに感情は不要か?
感情を持つアンドロイドは人間にとって危険か?
この作品はそれを問うのではなく
アンドロイドに愛情を感じる人間の心は危険なのか?
それを問うているのだと感じた。
アンドロイドを単なる労働力として扱う人間もいれば
労働力ではなく家族、パートナーとして彼ら彼女らを
認め幸せな時間を共有したいと思う人間もいる。
もし私がアンドロイドを持てるなら後者だ。
それは私が人間とは上手に付き合えていないから。
そんな身勝手な理由である。
アンドロイドを愛そうとする努力は報われるのか?
仮に感情を持ったアンドロイドが人間に近い存在に
なったらやっぱり私はそのアンドロイドとも幸せな
時間を創ることはできないのかもしれない。
結局、人間は都合のいい生き物なのか?
私のことを否定しない感情を持ったアンドロイドが
手に入っても心地よいのは最初だけ。
次第に物足りなくなり不満が爆発してアンドロイドに
危害を加えるかもしれない。
そんなことを考える自分にはあのイヴの時間の
存在は非常に興味を惹かれるものだった。
私も常連になれば自分の心と真摯に向き合える気がした。アンドロイドと人間が共存する社会。
いつになるかはわからないがいずれそんな世界が
来るのだろう。
間違いなく私はこの世に存在しないだろう。
結論は何ひとつ語られてはいないが何かしら
考えさせてくれるそんな作品だった。

投稿 : 2020/01/26
閲覧 : 81
サンキュー:

7

アガパンサス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ロボットと人間の発情物語

青春を送る男子とOL系アンドロイドの間に芽生えた発情物語。
残念ながら行くところまではイかなかったが、二人を取り巻く背景にほのぼのとしたものを感じる。
彩度の少ない仕上がりが新海誠の初期作品に似た素人感が出ていて好きである。

投稿 : 2020/01/25
閲覧 : 74
サンキュー:

0

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ドリ系

喫茶店「イブの時間」のルール

「人間とロボットの区別をしません。」

というほど,人間とアンドロイドの区別がつかない時代は,いつ来るのでしょうか。100年以上先だと思いますが・・・勝手にそう思っています。

というのは,人間とアンドロイドを区別する頭の上のリングを外すと,
だれが人間でだれがアンドロイドかも区別できない状態で

「それだけ人に限りなく近い」感情や思考を持っていることが,
「現状では空想の世界以外の何物でもない」と思うからです。

それは機械ではなく
生体医学的な研究をしていかないと
できないことなのでは,と思ってしまいます。

アンドロイド(ハウスロイド)にこだわる・恋愛感情を持つドリ系というのはもはや三次元ですよね。

ハウスロイドは,家では,感情等を押し隠して
ロボット三原則に従って生活しているのが不憫なので,

「イブの時間」の存在意義は大きいと思います。

投稿 : 2019/10/17
閲覧 : 80
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作のSFアニメ映画

本作ですが、遠くない未来に起こりうる題材だと思います。アンドロイドについて良い点と、懸念される事案も同時に描かれており、短い尺の中では完成度の高い作品です。
作者は、アンドロイド?と思わせるぐらいの、感覚で逸品です。この作品が神作と言われる時代が来るかも知れません。

ここからは、個人的意見の言わば独り言ですが
元来、感情というものは、人が持つ最強の武器であり、時には両刃の剣になり、人は感情を土台に発展や衰退を繰り返し学んできたのが現代です。
従ってその感情を、人工物に与える事は発展と同時に多大なリスクを背負う可能性がある事を忘れてはいけないと思いますが…

投稿 : 2019/08/19
閲覧 : 152

たわし(ガガ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人が人たる理由とは何か?

北米では「ジュラシックパーク」でお馴染みのマイケルクライントンのデビュー作「ウエストワールド」のドラマが放映中だ。

HBO(アメリカのケーブルネットワークTV会社)は流石「ゲームオブスローンズ」を輩出している会社だけあって、非常にヴァイオレントでエロチックで哲学的なドラマを作っている。予算だけでも大作映画一本分の予算だとか(ハリウッド大作平均一本100億円)。。。

それを見て思い出したのがイヴの時間であり、人と人ソックリの「アンドロイド」を対比させた日本版のウエストワールドだ。

人とは一体何なのか?ウエストワールドでも本作でも、人ソックリのアンドロイドは基本「人に危害は与えられないし、自害以外の命令に背いてはならない」

これはアシモフが提唱したロボット三原則

第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

— 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版


によるものであり、人間はロボットより上位の存在として扱われている。

従って、ウエストワールドやブレードランナーでは何をしても構わないことがまかり通っており、例え女性型アンドロイドを犯しても、気に食わないアンドロイドを殺しても罪に問われない。

なぜなら彼らは「人間ではないから」であり、人間の法から脱した存在だからだ。

ここで、我々に問われているのは「良心」なのだ。

確かに規則やルールは存在しないが、相手が人間でなければ何をやっても良いのか?

良心の呵責は?

西洋文化圏は基本キリスト教文化なので、そこが主題になることが多い。

しかし、そういった文化のない日本ではどうだろうか?

自分と友達以外、あるいは家族以外の人間は人間ではないのか?

不倫問題など騒いでいるが、果たして本当にそう思っているのか?自分以外の人間を集中的に面白がって攻撃しているだけではないのか?

どうも薄っぺらい議論しかできない今の日本では、SFの意味も本作の意味も。。。表面だけしか受け取ることができないのだろう。。

投稿 : 2019/08/16
閲覧 : 257
サンキュー:

15

ネタバレ

めかぶ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観る人によって受け取り方は変わるかも

人間とアンドロイドの関係を描いた作品

作画は丁寧で派手さはないもののアニメーションとしてはよく出来ている

ただ、一本ストーリーがまとまっていないので
本質は何かと考えると非常に難解になってしまっています

というのも
視点がコロコロ変わるし全体的に世界観が掘り下げ不足で終わっている

しかも喫茶店「イヴの時間」で主人公たちが過ごしている時間にも
その裏でロボット倫理委員会みたいな組織が動く様が描かれているんですが
それは未回収のまま終わるので「あれっ?」となっちゃうんですよね
(2019/08/14訂正 イヴの時間については保留という形で簡単に締められています)

落とし所としては
あの終わり方でまあ良かったんじゃないかなとは思いますけれど
不満も残ります

雰囲気は良いと思いますよ

しかし
「イヴの時間」は人間にとって非常に危険な場所なのでは?と思いました

その理由は
{netabare} あそこでは人間とアンドロイドとの区別が全くつかない
ということは両者が恋愛に発展することもあるのではないか
仮にアンドロイドがそれを分かっていて拒んでも人間が一方的に片思いしてしまい
そして相手がアンドロイドだと知ってしまった人間は傷つくのではないか?

その場合、ロボット三原則のうちの一つ
「人間に危害を加えてはならない」
の項目に当てはまる可能性があるんじゃないだろうか

心の傷はどうなる?とか色々考えてしまいました{/netabare}
(この辺作中でちょっとやりとりあったような気もする)

まあこういう事を考えてみるのもこの作品の良さなのかもしれません

投稿 : 2019/08/14
閲覧 : 132
サンキュー:

5

える908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

優しくて、悲しくて、暖かいお話でした。

信頼している方のお薦め作品だったので、レンタルして鑑賞してみました。
SFなんだけど、静かで、すごく素敵なお話でした。
感動的な、人とアンドロイドのコミュニケーションのお話で泣いてしまうとすぐあとに、思わず笑わせられてしまったりして、とても心地よく、鑑賞出来ました。

投稿 : 2019/07/18
閲覧 : 322
サンキュー:

31

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アンドロイドに心はあるのか?

精巧に作られていて人と見分けが付かない家事専門のアンドロイド「ハウスロイド」。
そんなハウスロイド達の憩いの場として作られた、喫茶店「イブの時間」を中心に話は進む。


この作品は一言で言うと「やさしい世界」。
人工知能(AI)を搭載したアンドロイドは人間に尽くす、貢献する事しか考えていない。
他のSF作品のように、アンドロイドが「何故自分達は人間に仕えなければいけないのか?」と疑問を持ったりしないし、人間に反乱を起こす事もない。

しかし現実世界でのAIはどうかと言うと、既にAIが差別をした事例が幾つもある。

AIは『ゴミを詰めればゴミを吐き出す』
偏見や先入観を完全に無くすのは、人がAIを作る限り無理な相談だろう。


この作品に出てくる聖人君子のようなアンドロイド(AI)は、本当に実現可能なのだろうか。
人は元々、善人と悪人の両方を兼ね備えている。純粋な善人など居ない。
人が誰しも持っている悪人としての自分を、図らずもAIに学習させてしまったとしたら?
悪人を学習したアンドロイド(AI)はどのような行動を取るのだろうか?


「イブの時間」のマスターや常連客達は希望ある未来を信じていた。
全ての人が、この作品のアンドロイドのように「他人のため」を第一に考えられるなら、争いの無い優しい世界になるだろう。
このアニメ作品の世界は理想郷、ユートピアのような存在。無いと分かっていても憧れてしまう。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 102
サンキュー:

2

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

憩いの先に生まれるもの。

たぶん、日本の近未来。
超高性能A.Iを搭載したアンドロイドが、家庭や地域で活用されるようになっている時代。


感想を二つ。

ありきたりな日常のシーンに、人間とアンドロイドとの心理的近似点を描くことで、文化的親和性が形成されていくプロセスを見せることの意味合い。

もう一つは、男性の優位性が色濃く反映された構造社会に、性差も人間の理知もはるかに超えた性能を持つ "疑似生命体が作られた" ことの意味合い。

この2点について述べてみたいと思います。
よろしくお願いします。


● 一つめについては、すでに多くの方のレビューで語られているので、今更ではあるのですが。

{netabare}
人智を凌駕するA.I(サミィ)と、未完成な高校生(リクオ)との交流。
私は、"恋着" ということばに落とし込みたいと思います。

サミィのA.Iは、リクオとの邂逅を夢見て、幾度となくエモーショナルな生気をその表情や仕草に起動するのですが、あと一歩が踏み出せません。
躊躇や焦燥、羞恥すらも理解し体現できるA.Iなんてと、たびあるシーンに、私はなんとも切ない気持ちにさせられました。

人間が機械に自己を投影するのではなく、機械が人間に自己の承認を求め、受容されることに心を砕くなんて、まるっきりベタな設定ではあります。
でも、サミィとリクオの間に立ちはだかる壁は、倫理観や公序良俗、規則や見立てといった社会的規範によって雁字搦めです。
しかし、私にはよく分かりません。そのような価値観が。
敢えて言えば立場の違い? もっと言えば身分の違い?に近いでしょうか。
宛(さなが)らロミオとジュリエットのよう、といえば大袈裟でしょうか。

2人の関係性を、どのようにリンクし、どうマッチングしていくことが望ましいのかを、悲喜こもごもなドラマを重ねることで、哲学的に温故知新させながら、繊細な情動を引き出すシナリオに表現したのはなかなかの上質さを感じました。


アンドロイドが担う家事労働支援の実相は、人間にゆとりを生み出すだけではなく、未知の可能性も作り出します。
家族の役割は見直され、扶養義務規定のあり方も刷新されるでしょう。
子どもへの学習支援、高齢者への介護支援、障碍者への生活支援も、技術と知識と愛情がたっぷりあるとしたら、素敵なことだと思います。
( 24時間365日の育児や介護がどれほどに柔軟な対応と緊張を求められ、リフレッシュを要することか。)

そのような支援において、からだの成長や心の発達への保障が担保され、オンデマンドのエンパワメントが提供されるのなら、もはやドラえもんクラスです。
世界中のどこに行くにしても、誰と交流するにしても、心強く有難いことこの上ないでしょう。
でも、「ドラえも~~ん!」の呼び声は、"恋着" というよりも、子どもならではの "横着" にちびっと近いと思うのですけれど。


本作は、児童向けの猫型ロボットではなく、より人間に近いアンドロイドに造形を設定し、"イヴの時間" を用意することでリアリティーさをいくらか高めています。
また、サミィとリクオの双方向の情動的で知性的な意識交流のなかに "文化的な重なりをともに夢見よう" 。
そう視聴者にイメージさせています。

CGで "イヴの時間" を360°俯瞰させるのは、少し窮屈な印象でしたが、むしろ、その閉塞感が新しい文化への萌芽を予感させているようですし、固く閉じられたドアの向こうにどんな道程が見出だされるのか、好奇心の潮流が動き出します。

サミィにもリクオにも、ゆたかで自由な発想のなかにステキな関係性が見つけられるのなら、"イヴの時間" で憩うことにも意味があります。
彼らがイヴレンドの香りに寛ぐ姿と、視聴者の5感とがゆっくりとシンクロすれば、リフレッシュメントされた志向性は、あらためてたくさんの気づきを撚り合わせ、時代性にムーヴメントをもたらす期待感を含ませます。
それは、作中にも、リアルにも、共存しあえるだろうヒントを、ドアの向こうに見出させようとする演出のようにも感じられました。


もう一歩踏み込めば、人間以外のモノに、自由意思に基づくバーバル・コミュニケーション能力を持たせることは、人類の夢の一つなんだろうと。
叶うことなら、好きな声優やお気に入りの俳優に近しいアンドロイドと、プライベートな対話ができるなら、どんなオプションを付けましょう?

さあ、"イヴの時間" でイヴレンドはいかがですか。
あそこは、あなたと私の秘密の箱庭なのです。

「どさ?」
「ゆさ。」
そんな他愛ない "会話" を安気に交わしながら、ノンバーバル・コミュニケーションやスキンシップも重ねるのなら、なおのこと嬉しい。
のんびりいっしょに過ごして、湯あたりに上せてしまうのも楽し気です。

あれ?
あなたの右に浸かっている "ニホンザル" は、本物?それともロボット?
あなたの左に浸かっている "ひと" は、アンドロイド?それとも本物?

こんな裸のお付き合い。
幸せな気分でなごめるのなら、きっと、文化的親和性はググっと深まることでしょうネ。

(「どこへ行くのですか?」、「お風呂に入りに行くの。」)
{/netabare}


● 二つ目の感想は、私的に過ぎるものなので、ハイ。

{netabare}
近未来の社会構造は、現代の男性優位のそれを引き継いでいると考えるのが常識的です。
女性や未成年にとっては大きくは変わっていないと思うのです。

A.Iに人間の "経験値" を叩き込んで、簡易的な役務、単純労働の "担い手" として限定的に捉えるのであれば、これほどに気遣いが不要で、従順で、重宝がられる存在は他にはないだろうと想像できます。

反面、人類の黒歴史の "教訓" をブラッシュアップさせるのなら、特に男性にとっては、戸惑いと困惑を生じさせるでしょう。
100万年にわたってホモ・サピエンス(≒賢い人間)のDNAが撚り合わせてきた男性優位の記憶の柵(しがらみ)は、簡単には整理・解体ができないだろうと思うからです。

例えば、"道具はとある社会のために利用すべきものであり、アンドロイドなら尚更のこと人間と肩を並べるような立ち位置は与えない。"
"喋らぬターミネーター" がその好例です。
これを深堀りしてみると、とある社会を支配し規定している主体者の意識の根底には、"男のプライドの浅ましさ" が秘匿されていると言えなくはないでしょうか。
"でかいターミネーター" がその一例です。

言い方を変えれば、男以外のモノに客体視されたくない、男以外のダレカに評価されたくない、男が創造してきた歴史と、これからの未来の権益を、ほかのダレカに脅かされたくないという狭苦しい高慢さが、意識の底に澱となって沈殿しているとは言えないでしょうか。

いささか穿(うが)ちすぎなのですが、つまるところ、科学技術の活用の名を使った(使役させる側としての人間の)奴隷思想の公然化につながりかねない危うさを内包するものではないだろうかと危惧するのです。
かつて人間に為された黒歴史の本質は、政治による科学技術の乱用です。
これをどのように教訓化するのでしょう。

それでも圧倒的に、精神的自律性を獲得しているA.Iです。
人間と同様に自己承認欲求を持ち合わせ、同時に、人間以上に普遍的な人本主義者でもある彼らは、その思想性にアトムのような自己矛盾が生じたとしても、最後は機能停止=死を受け入れるのでしょうか。

となれば、本質的には、サミィはリクオや家族との関係性が継続する限りにおいて、自身が存在する意義を彼らに求め、その反映として自己を高めていきたいだろうし、自分の周りに安心と平和を作り出そうとするのかもしれません。
なかなかにムツカシそうなテーマです。


"イヴの時間" は、それぞれが "試行錯誤する機会" を提供します。
アンドロイドと人間。
アンドロイドとアンドロイド。
人間と人間。
そして、女性と子ども。高齢者。


それぞれの立ち位置から垣間見えるのは、胸の奥に秘めた敬愛と不安の重なり。
そして "恋着" へのはかなげな戸惑いと期待です。

交わしあうのは、人間と機械の境界線を越えた先にある何物にも代えがたい新しい信愛のカタチ。
そして、人類が目指すべき未来へのエール。
その営みには、私が想像するよりもずっと斜め上をいく新しい価値観が生まれてくるような気がします。

人間以上に人間らしく、賢くも馬鹿にも振る舞える存在。
そんなアンドロイドが街中を自由闊達に闊歩するようになったら、男性優位の社会構造がどんなふうに変化していくのか。
いったい男性は、どんな感情的なさまをみせるのか。

その変化の未知数が私にはとても興味深く、それゆえに心から2期を切望しますが、ありきたりなSFに陥るかもと思うと、観たくもあり観たくなくもありと言ったところです。
でもやっぱり、どんなに野次馬的だと卑下されても、そのドアを開けて中に入り、イヴレンドを飲みながらいっしょに憩うてみたいと思うのです。



"イヴの時間" とは、"初発の母性に足を踏み入れ、ゆったりと包まれること"。
イヴレンドが "母乳"、おしゃべりが "胎教" だとすれば、自分がどんなふうな知見を得るのか、楽しみな心もちになるのです。

"イブ" に浸ることは、そんな私の心がリセットされるささやかな "時間" になりました。

2019.6.1 投稿
{/netabare}


● おまけ

{netabare}
「水のコトバ」を視聴しました。
それで、一つだけ分かったことがあります。

コトバに {netabare}
言霊のパワーがあることを。
ばらばらに見える言霊のなかにも、つむぎあえるエネルギー{/netabare} 
があることを。

言霊が満たされる場所には、あらゆるものに命が宿りだす。
世界がつながりだす。
不思議な発見がある。

それに気づいたとき、日常が少しだけ違って見えるのかもしれません。

サミィとリクオたちが、幸せを見つけられるといいなあ。


「水のコトバ」は、ネットでご覧いただけます。
もしお時間がありましたらどうぞ。

2019.6.4 投稿
{/netabare}

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/06/08
閲覧 : 147
サンキュー:

21

ちゅ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

間のとり方が好き

もうずいぶん前の作品なんですね。
最後のほうなんか涙で画面ほとんど見えなかったし鼻水で呼吸もままなりませんでした。
記憶はかなり曖昧ですが、今でも通用するクオリティなのは見直さなくても確信がもてます。
いい話だなーで終われず後でぐだぐだ考えてしまうのが厄介なところであり面白い部分でもあり。


今になってようやく理解できたんですが
普段は人型のスマートスピーカーみたいなものだと考えると
そこで特別な感情を抱いてしまうような人はちょっとどうかと思う。

投稿 : 2019/03/05
閲覧 : 120
サンキュー:

2

ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

未来のイヴ

未来、たぶん日本。
アンドロイドが実用化されて間もない時代。
ロボット労働力の社会貢献で、
国内の食料自給率は8割を超える。

もはやSF世界の古典とも呼べるテーマ。
人とアンドロイドとの共生を描いた名作。
オリジナルは全6話のオムニバス形式。
ハズれ回が1つもなく、
とても丁寧に作られたハートフルな作品。
プロトタイプとされる「水のコトバ」と、
直接的な関係性を見つけられませんが、
僕たちは「他者」をどう認識し、理解し、
異質な他者とどう向き合うのかといった所でしょうか。

舞台はカフェ「イヴの時間」
{netabare}ここでは人とアンドロイドを区別をしない。{/netabare}
主人公リクオはここで様々な出会いを経験し、
人として成長していく。

アンドロイドは人をどう思っているのか?
アンドロイドは相手を思いやれるのか?
{netabare}アンドロイドの優しさと苦悩を知り葛藤する。{/netabare}
願わくば双方向の思いやりを。
主人公が奏でた美しいピアノの旋律に感動する。

こんな時代だからこそ心の交流を。
未来のイヴは温もりを持っている。

イヴの時間ではまたのご来店をお持ちしております。

投稿 : 2019/02/08
閲覧 : 440
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65

あるじゃーのん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

イヴの時間 劇場版

面白い。
リクオとサミィの話がもっと見たかった。
色々匂わせるような謎がいくつもあったが、続編は今のところ無いようで残念。
イヴレンド飲んでみたい。

投稿 : 2018/12/28
閲覧 : 118
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3

じん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

温かな哲学

この作品はネットで配信されたほぼ1話完結のアニメを繋げて完成された映画だ。そのためそれを知らないと映画としての違和感を呈するだろう。

このアニメはアンドロイド(作中では女性型も同様に呼ばれている)と人間の関係を、こちらから見守る作品である。

ストーリーよりも先に気になるのがこのアニメがフルCGで出来ている事だろう。作中では主人公の目を通すことに限らず、我々の視線が大きく切り替わる。滑らかなズームや人の目線のトレースはCGの魅力を最大に引き出した結果と言える。

作中では切ないシーンに心を打たれるが、それだけである他の作品と異なり、そういった感動を誘う演出に全て注がれたアニメではない。ストーリーを支える幹にメッセージが一貫している。

ヒトとヒトならざる人との関係で、お互いが己を感じ合う。我々ヒトに加えてアンドロイド側の心情が描かれるのが特徴だ。
この小難しそうな哲学は決して論理ばかりを追うのではない、温かなものである。このゆっくりとした捉え方が大人向けといわれる所以だ。

一体、我々は何者か。その答えをコーヒーとともに頂こう。短い時間だけど、ゆっくりしていってくれ。そんなメッセージが伝わってきた映画だった。

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 190
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5

ネタバレ

いずち さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人情ドラマもとい人形ドラマ

感情を持たないとされる家政婦ロボのお話です。
ロボットを題材にしたロマンチックなアニメが見たくて辿りついたのがこの作品でした。
求めていたものと少し違いましたが人情味があってとても良かったです。
{netabare}
同時にAIの危険性や人間のエゴイズムなど、深く考えさせられる作品でもありました。
一つ間違えばターミネーターになってしまうので統制が必要なのもわかるし、
AIに人間同様、或いはそれ以上の知能があるならもうそれは人と等しくあってほしい気持ちもある…。
考えるほどちょっと切なくなります。 {/netabare}

投稿 : 2018/06/16
閲覧 : 147
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5

ネタバレ

pino1214ko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

考えさせられたなぁ。今まさにAIが登場してイブの時間の様な状況になっていくのも時間の問題になってきてるよね。
ロボットを人の様に扱ってはいけないとしている設定だけど、そこに何かしらの違和感を感じている主人公たち。人でなかったら、何をしても許されるのか。ロボットは物だから、古くなれば新しいものに交換すれば良いだけなのか。
今、私が手にしているiphonはsri機能ついてて、ふと、この子にも感情があるのかなと考えてしまったな。
ロボットだけど、それぞれ感情があって人間より人間らしい様子を描いているので心にグサっとくるものがあった。
今後の続きが非常に気になるのに、もうこの感じだと続編はないのかな?残念だよ。

投稿 : 2018/06/08
閲覧 : 119
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2

ネタバレ

しるまりる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

知恵の実を食べたアンドロイドは

人のような振る舞いをする?

この世界におけるアンドロイドはもともと心を機能として内蔵しているんだけれども、制限がかけられているのでロボットっぽい挙動しかできないってことでいいんですよね?
んで、ROOT権限持ってる店に来ると制限から解放されて本来の振る舞いをするようになると。

店限定とはいえ、この世界のアンドロイドの造りだと、特に人間と境界を設ける必要は感じないなぁ。心を持ってるの自明だから、変に物扱いするほうが違和感感じる。

シリアスに話が進んでいくのかと思っていたら突如ギャグパートをぶっこんできたりしてうける。

いい感じにストーリーが進んでいい感じに盛り上がっていい感じに余韻を残していい感じに未来をに期待を持たせて終わる。
お手本のような作りですねー

ロボット三原則なんて古いテーマだけど、おいしく料理してありましたっと。

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 152
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7

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ロボットの存在証明

SF題材だとこのテーマは馴染みが深いですよね


名作SF小説で多く扱われ、“アンドロイド”の
語源になったものなど大元は小説だと思います

私はやっぱり“鉄腕アトム”かなw

そもそも“ロボット”も語源があるので
歴史を追いたい人は検索すればすぐにでも
(説明はしないΣΣ≡≡≡ー(ー・ω・)ー)

このイヴの時間は最初のほうの演出に癖があり
作画も中盤から後半にかけて全く違うんですよね
制作経緯を聞けば納得ですけど、最初は、

「尖ったアニメだなぁ…」と思った

本来であれば焦点が当たる人物はここじゃねえ!
と思うような人々(?)に焦点が当たります


落ち着いていて、問いかけるようなストーリーは
何度もこの手の題材を見てきた人達にも、
…というより、見てきたからこその楽しさがある。

※実際は機械工学による社会変革の過渡期を描く


人気シリーズの追加エピソードOVAや、
最終回を迎えた漫画の後日談のような
オマケ的な話が好きな方なら、
このアニメはドストライクだと思います

※漫画版では詳しく語られるらしいですが
この劇場版だけでは様々なことが起こった
その後を切り取ったもの


【漫画版の補完も含め、この世界が
この先どうなったかをアニメで描いて欲しい!】


そう思ってしまうのは…野暮なのかもしれませんw

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 195
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22

ネタバレ

Tomo-Q さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アンドロイドヒューマンドラマ

まったり進行だけど、それでいい

この映画を一言であらわすと、まさにタイトルとおり

ちょっぴり感動したよー

投稿 : 2018/04/02
閲覧 : 191
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4

ズッキーニ偉大なる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分と同じ名前

共感するわけでは無いが、自分と同じ名前と言う事で友人から勧められた作品。
なんだかんだ見入ってしまうストーリーとキャラの表情に感謝している。
見入ってしまったから、何回も見たから分かる事が出来る作品だと思いました。
癖がないのに癖があるとっても好きな作品です。

投稿 : 2018/01/31
閲覧 : 212
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3

ネタバレ

expr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

演出が良いアニメ

見るものを飽きさせない演出が素晴らしいと思いました。
設定も中々画期的だと思います。

ただ、物語については褒められたものではないと感じます。


このアニメの根幹である、
「アンドロイドは人間と同じなのか」
というのは大昔からの普遍的なテーマですが、なぜ普遍的かといえば、未だにその問いへの明確な答えが誰も出せていないからでしょう。
そしてそういったテーマをわざわざ取り上げるならば、どちらか一方の考えに偏るのは良くないわけです。


このアニメの場合、アンドロイドの心が人間と同じであるというポジティブな点ばかりに目が行き、アンドロイドを排斥しようとする者たちは悪役的な演出で表現されます。

本来ならば、もっとマイナスの点も用意した上で、主人公がどちらかを選択する必要がありますが、アンドロイドの危険性についてはほんの少し触れるのみで、プラスと釣り合いが取れていないと感じます。


また、マサキとテックスの確執と和解についても、「ロボット三原則」という壁に隔てられた二人が工夫で壁を乗り越えたと言うだけの話でしかありません。

SFの皮を被っていますが、結局は「アンドロイドと人間」という隔たりを設定された二人の勧善懲悪ラブストーリー、以上のものではないため、妙な期待すると私のような感想になってしまうかもしれません。



もう一つ疑問に思ったのは、物語が尻切れトンボなことです。回収してない伏線があまりにも多すぎて、所謂「打ち切りエンド」のような印象。

もしかしたら、上記のような「マイナス面」を続編で描く予定だったところで、何らかの理由で制作できなくなったのでは?と想像します。


辛口評価になってしまいましたが、視聴時は妙な感動がありました。本当に演出が良く、多少ストーリーがおかしくても勢いで押し切れるのです。

演出フェチの方々には是非おすすめしたいと思います。

投稿 : 2018/01/10
閲覧 : 139
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4

よーぷ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アンドロイドと人との心温まる近未来SFヒューマンアニメ

前にどこかで予告編か何かを見て気になってたのですが、やっと見ました。

ロボットができて久しく、アンドロイドができて間もない時代の近未来SFヒューマンアニメです。
見た目は人と区別できない人型アンドロイドが家庭で使われるような世界で、イヴの時間という喫茶店ではロボットと人間を区別しないというルールがあり、そこでは人かアンドロイドかを区別できません。
その喫茶店で、それぞれの人に焦点があたり、アンドロイドと人との心のそれぞれの思いが交わりあいます。

アンドロイド、人間、それぞれがお互いのことを思い合う気持ちに心を打たれました。喫茶店のほのぼのとした感じと、千と千尋のようにちょっと違う異世界に入り込んだ感覚も味わえる、自分好みの作品でした。作画、音楽も素晴らしいです。
AIが進化してる今の時代だからこそ、さらにリアリティを感じて、はまりこめました。この監督のセンスは素晴らしい!
お世話になっている家電製品にすら愛着が湧いてくる心温まるストーリーです。
見て本当に良かったです!

投稿 : 2018/01/09
閲覧 : 170
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9

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間とは、ロボットとは

勧められて視聴しました。少し前の作品です。

人間は、ロボットとは何が違うのかを問いかけられる内容です。
映画「ブレードランナー」の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」に通じるテーマだと思いました。

とはいっても、決して重い内容のお話ではありません。
少し複雑な物語ですが、CGを多用した絵もきれいでした。

水谷優子さんが出演されていたのも、うれしかったです。

投稿 : 2018/01/05
閲覧 : 139
サンキュー:

9

ネタバレ

頑張って見る蔵 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人はアンドロイドと共生できるか

アンドロイドが人々の生活に密接にかかわり始めた世界が舞台。主人公のリクオは、所有するアンドロイド、サミィのログに不審なものを見つける。そのログを辿っていくと、雑居ビルの裏口のような怪しい場所にたどり着く。意を決して中に入ると、そこには「イヴの時間」という喫茶店があった。

物語は喫茶店での客や店主、凪との交流で紡がれる。
人とロボットを区別しない特殊なルールによって、誰も素性がわからない。
市中では愛想のない、ただ役務をこなすだけのアンドロイドたちがこの店ではまるで生きている人間のように振る舞い、ロボットと人間の垣根を感じさせない。

その交流の中で、主人公のリクオと友人のマサキはロボットと人の心について深く考えていく。

全般を通じ、喫茶店の客である人とロボットたちのキャラクターが掘り下げられている。だがテンポは非常に良い。
{netabare}冒頭のアキコちゃんのくだりは特に引き込まれるよいテンポであった。また、ロボット同士が互いを人間だと思って恋愛関係になっていたりと興味をそそるトピックがいくつも連作のようにつながっていく。{/netabare}

また、所々にクスっと来るような笑いどころもあり
人とロボットの共生、ロボットの自我についてどう受け止めるか
というSFの重いテーマを内包しながらも
肩の力を抜いて楽しむこともできる傑作である。

投稿 : 2018/01/01
閲覧 : 140
サンキュー:

8

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アンドロイドはアンドロイドをアンドロイドして認識できるか?

 アンドロイドが広く普及し、人間がアンドロイドを道具のように扱っている未来。「人間とロボットを区別しない」奇妙なルールを掲げる「イブの時間」という喫茶店が物語の舞台。この喫茶店では人間とアンドロイドがいわば覆面を被っているように、外見や発言だけでは簡単に両者の区別がつかない。

本作に登場するアンドロイドは人間の定めたロボット3原則に従いながらも、人間のために嘘をついたり、隠し事をしたり、人間の求めるアンドロイドの役割をあえて演じている者がいる。彼らは豊かな思考と行動バリエーションを持ち、なにより人間をより理解したいと願っている。
 その中でも最も印象的だったのは、コージとリナのカップル。一見男性のコージが人間で、女性型アンドロイドのリナに入れ込んでいるように見えるが、その正体は実は両方ともアンドロイド。しかも互いが互いのことを人間だと勘違いしているのが興味深い。彼らがいつも一緒にいるのは共に違う理由からであり、それぞれが秘密や事情を抱えている。関係そのものは男女の修羅場や三角関係とも捉えられるが、そこにどこか微笑ましさを感じるのは、彼らが実に人間的な心の機微を備えているから。アンドロイドが人間を大切に思っていること、アンドロイドは他のアンドロイドをそれとして認識できない、という条件が重なって起きているこの奇妙な関係にどこかほっこりしてしまう。

 この世界のアンドロイドは外見こそ人間と遜色ないものの、まだまだ不完全な存在であり、それ故に人間(オーナー)との間に気持ちのすれ違いや誤解も生じてしまう。しかしそれは人間も同じこと。人間とアンドロイドが心を通じ合わせようとすることで見えてくる新しい発見が、主人公のアンドロイドへの認識を改め、自身の成長にも繋がっていく。アンドロイドが日常に溶け込んでいる風景をごく自然に描写することで、あまり押しつけがましくない独特のリアル感を生んでいる。

 話はそれるが、人間がロボット・AI問題を語るときに起点になるのは、基本的に人間側。ロボット・AI視点で議論されることはまずない。それは「イブの時間」と同様に人間が彼らよりも優位の関係にあるという認識ゆえではないか。人間にとって彼らがいかに利となり害にならない存在になるかが議論の的であるように感じられる。今はAIの登場を不安視するような話題も多く、AIとの共存という話はまだまだ現実的ではない部分も感じる。
 理由の一つには「イブの時間」同様に今の社会ではAIに人権や人格のような概念が、認識されていないからではないか。しかし本作は人間対アンドロイドという単純な上下関係ではなく、両者の関係や立場を視点を切り替えて見せることで、人間とアンドロイドとの関係性について色々な角度から見える気づきを視聴者に示している。この作品が訴えかけているのは、人間・ロボット問題を考えるときの視点の切り替えの重要性だと思う。

 人間がアンドロイドの声に耳を傾け理解しようとすることで、本当の意味での人間とアンドロイドが共生する未来が訪れるかもしれない、そんなほのかに明るいメッセージが本作に込められている気がしてならない。

投稿 : 2017/12/27
閲覧 : 138
サンキュー:

9

ガタリリス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

機械は人間の夢を見るのか?

youtubeで短編を流してた時から見てました。
もちろん円盤も買いましたがw

人とアンドロイドが共存する近未来の日本。
内容は哲学的で倫理的な問題のテーマもあるように感じました。
作品の舞台は『イヴの時間』というカフェ。
そこで人間とアンドロイドが触れ合って徐々に交友を深めていく、そんなストーリーだと思います。

作品の雰囲気は全体的に落ち着いててオシャレ。
恋人と一緒に観るといいんじゃないでしょうか?(適当w)
また友人のマサキや壊れたロボットのシーンは、とても感動したのを覚えています。

知的でオシャレ、それでいて感動もできる3度おいしいアニメですので、興味があったら是非ご覧ください。

投稿 : 2017/12/21
閲覧 : 172
サンキュー:

17

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アンドロイドには肉親は居ない どこから来てどこへ行くのか? それとも人間こそがゾンビ?

2008年から順次公開され2010年に完全版が劇場公開された

原作脚本監督演出 吉浦康裕 制作 スタジオ六花

まず。これが10年の作品とは思えないほど作画のレベルが高いです。
今年の映画だと言われても納得したと思います。

「未来の日本。ロボットが実用化されて久しく、人間型ロボットが実用化されて間もない時代。」

と言う設定だそうですが、納得は出来ませんでした。
家庭雑務用アンドロイドのレベルではありません。
と言うことでSF作品とは認識しませんでした。

人間とロボットを区別してはいけないという規則がある喫茶店「イブの時間」が舞台となる物語です。
アンドロイドとは普段はロボットのふりをしているオーバーテクノロジー知生体のようです。

主人公向坂リクオ CV福山潤はロボットに対して悪感情を持っているようだが、
あまり詳しくは説明されないようです。
それでも、この作品の根幹の物語ではあります。

自走掃除機レベルの物体であるロボットと超未来科学のアンドロイドが同居している世界について、
真面目に考える気分にはなりませんでした。

この作品は、自走掃除機を挟んで役者とアンドロイド役の役者が演劇をしていると見えました。
そう思ってしまえばあとは物語を楽しむだけですが、
自称アンドロイドと人間が作り出す物語としては起伏に欠け、設定を生かしきれていないように感じます。
ただ、背後ではアンドロイドを社会的問題として組織が大規模な行動を起こしかけているようで、
序章としてはありかなと言う程度です。

良くできたアニメーションですが内容はアングラ演劇レベルで、
続編に期待できるのかな?という感想です。
この手の作品はヨーロッパでは受けそうな気がします。

脚本のレベルは高いのですが、自称アンドロイドの怪しさが気になってどうも・・・
ただ、ノンストップで最後まで見たので、いろいろレベルの高い作品だとは思いました。

タイトルはロバートハインラインの「輪廻の蛇」から拝借しました。

投稿 : 2017/12/19
閲覧 : 289
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38

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

設定は秀逸。しかし酔いました。

あらすじを見ると、一見して王道なSFものかと
想像していたのですが、
「人間とアンドロイドの区別がつかない」という
設定の細部がちょっと変わっていたので
意外性がありました。
インターネット公開分は見ていなかったので、
映画版だけだとちょっと説明不足な部分もありますが、
一通り見終わった後に補完すれば、
なるほどと思えるはずです。
(吉浦監督作品は、視聴時は分からないけど、
 後に設定を見ればなるほどと思えるパターンが
 多いですね…)

全体を通して楽しめたのですが、
カメラアングルというか、演出にちょっと過度な
ところがあり、正直酔いましたw
途中からそればかりが気になってしまったのが
残念です。

投稿 : 2017/12/10
閲覧 : 171
サンキュー:

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イヴの時間 劇場版のストーリー・あらすじ

子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。(アニメ映画『イヴの時間 劇場版』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年3月6日
公式サイト
timeofeve.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%81%AE%E6%99%82%E9%96%93#.E5.8A.87...
主題歌
≪ED≫Kalafina『I have a dream』

声優・キャラクター

福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子

スタッフ

原作:吉野康裕、 監督:吉浦康裕、脚本:吉野康裕、キャラクターデザイン・作画監督:茶山隆介、演出補佐:安藤信幸/安喰秀一、撮影補佐:長谷川拓哉、3Dモデリング協力:小野修/松本泰史、美術協力:木霊/ホッチカズヒロ/増山修、色彩設計:井上あきこ、動画検査:大谷久美子、動画協力:Code/Wish、仕上げ協力:Wish、音楽:岡田徹、音効:大久保和美、ミキサー:古谷正志/立花康夫/青木正俊、制作担当:真家祐也/安部勇士/池部博也、プロデューサー:長江努

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