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「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(アニメ映画)」

総合得点
76.7
感想・評価
494
棚に入れた
3332
ランキング
668
★★★★☆ 3.9 (494)
物語
4.1
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

pppp さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

普通

世間ではかなり評価されている作品だけど、正直あまり響かなかった。ピカチュウ同士で殴り合ってるシーンもあまり感銘を受けなかった。
主題歌はかなり好き。

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 8
サンキュー:

1

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版ポケットモンスター第1作。最強ポケモン、ミュウツーの原点のお話

劇場版ポケモン初視聴。

劇場版ポケットモンスターシリーズ第1弾。
1998年放映、上映時間75分。

人間たちへの逆襲を計画する最強のポケモン"ミュウツー"の物語。

なんとも言えない不穏な空気感を漂わせた映画タイトルまでの流れが素晴らしく、序盤から惹き付けられるものがありました。ポケモン一般人な自分でも知ってる強い激レアポケモンミュウとミュウツーの原点の話、そんな過去と設定があったのかとシンプルに勉強になりました。ミュウツーの名前の由来とか今更ながら腑に落ちたりしてました。
子供向けなだけあって、メインテーマも分かりやすくバトルシーンもあり、泣き所もあり、しっかり教えもあるという素晴らしい構成でした。かっこいいポケモンも可愛いポケモンも出るから、男の子でも女の子でも楽しめると思う。

ゲスト声優の、市村正親さん小林幸子さんは違和感なく上手かったです。ミュウツー役とは知らずに視聴してましたが、あの貫禄は流石すぎた。小林幸子さんの『海を知りたきゃ波止場のカモメに聞いてみな』のセリフも渋すぎた。

出てくるポケモンたちは可愛かったし、物語も分かりやすいので普通に面白かったです。1時間ちょっとでさくっと見れちゃうし、ポケモン知識全然なくても楽しめたのでたまに見るにはいい作品だなと思います。

投稿 : 2023/05/04
閲覧 : 79
サンキュー:

8

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

誰が生めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?私は私を生んだ全てを恨む。だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく、私を生んだお前達への、逆襲だ

投稿 : 2023/04/16
閲覧 : 71
サンキュー:

1

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本物もコピーも、みんな生き物。

 全75分。

 小学生以来ひっさびさに見返しましたけど、すごく面白かったし心に響いた…名作だと思います。ただ最初の10分くらいは初めて見た気がするような?

 この映画が作られたのが1998年。時代的にエヴァンゲリオンとか攻殻機動隊みたいなアニメが流行ってたので、その延長戦上でしょう。ただこういったアニメは重苦しく難解であるためとっつきにくいです。しかしポケモンという親しみやすいコンテンツであるため変に哲学的になりすぎずエンタメ要素もしっかりしていたため良かったと思います。

 印象的なシーンは、ピカチュウたちがコピーたちと戦うシーン。ニャースたちは一緒に月を眺めていましたが、ピカチュウはコピーがひたすら本物をビンタするのが痛々しい。。泣いていたのはビンタする方というのが余計辛いですね。。

 ミュウツーがずっと抱えていた「私はなぜ生まれた?誰が生んでくれと頼んだ?」という悩みは、現代でもそう考えている人は多いのではないかと。誰しも一度は抱える悩みだとは思いますが、そういうときミュウツーみたいに誰からも愛されずに育つと平気で人を傷付けたり悲劇を起こしたりするのかなと。
 今回の映画を見て思ったのは、ちゃんと命に責任を持つことは大事だということですね。これから生まれてくる子供なり、ペットなり、しっかり責任もって愛情を注いでいきたいものです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/03/22
閲覧 : 215
サンキュー:

16

チィ千 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コピーという名のアイデンティティー

ポケモン映画記念すべき第一作目

良かった点
・多くのポケモンが登場する非常に豪華な作品
・生まれた意味を考えさせられる内容でとにかく深い
・ポケモンバトルシーンがスタイリッシュで面白い
・キャスト陣が豪華

悪い点
・物語冒頭からコピーポケモンが消滅したり、研究所が崩壊したりとトラウマになるハードな展開
・サトシが石化
・ミュウツーに捕獲されていくシーンがヤバい

投稿 : 2023/03/09
閲覧 : 83
サンキュー:

4

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原点にして、頂点(2)

キッズアニメの代表たるポケットモンスター──縮めてポケモン──が30~40代、いや50代の大人に支持されても可笑しくないコンテンツにまでのしあがった理由のひとつが本作にある。
ずばりテーマは『命』と『己の存在意義』。本来は明るい子供向けの作品である本シリーズでも、この非常に重いテーマを主題に掲げることで本作は劇場版ポケモン第1作にして異質、そして配給収入41.5億円(現在の興行収入で72.4億円)を叩き出し、映画売上の話なら避けては通さない程の大ヒット作となった。
主役ポケモンとなるミュウツーの悲しきバックボーンを冒頭で語るという構成は、本来のメインターゲットでありテレビアニメのポケモンを観ていた10代の子供を置いてきぼりにせんとする挑戦的なプロットであった。このレビューでは人間のエゴによって生み出された彼の“逆襲”と称する暗躍とポケモンシリーズの主人公・サトシ&ピカチュウの冒険が交差したところから本作の魅力を語っていきたいと思う。

【ココがすごい!:見応えあるポケモンバトル】
この点は『ミュウツーの逆襲』ならではと言うよりもポケモン映画全体に言えることではあるが、毎週1回放映を欠かさない代わりにクオリティがそれなりなテレビアニメ『ポケットモンスター』と比べて格段にアニメーションが面白いのである。むしろ第1作であるこの作品が今後さらに20作以上も作られるポケモン映画のクオリティの「基準」になったとも当然考えられる。そこに90年代アニメの画質の限界はあっても妥協は一切、見当たらない。
フシギダネvsドンファン、ゼニガメvsカイリキーのバトルシーンがよく動く。主人公のサトシは進化前の軽量なポケモンを使ったスピード勝負を好んで仕掛けるが、その戦法の強みがしっかりと描かれている。ドンファンの『ころがる』ではね飛ばされたフシギダネがそのまま空中へ退避し、タメ技である『ソーラービーム』をサテライトキャノンの如く撃ち出す流れは合理的であり、そう指示を出しただろうサトシと強い技が使える手持ちポケモンの成長(ポケモン初見であればトレーナーとしての優良さ)を感じさせる1シーンと言えるだろう。
そんなポケモンバトルを偵察していた「最強のポケモントレーナー」がサトシ含むエリートトレーナーたちを自身の居城に招待する。
その正体は筒抜けではあるが、そんな“彼”が強いトレーナーを集める目的は物語として純粋に気になるところだ。

【ココが面白い:最強のトレーナーにして最強のポケモン】
人間がポケモンを捕まえ、強く育ててバトルで競わせる。それを冗談や揶揄で「人間のエゴ」と言い表す者もいるが、そこに大きな信頼関係を築くのが『ポケモン』の世界だ。トレーナーを未熟と判断すれば言うことを聞かないリザードンのようなポケモンがいる一方で、モンスターボールに入らず外界の苦楽を共にするピカチュウのようなポケモンもいる。ポケモンは人間に嫌々付き従っているわけではない、各々の形で────『好き』でトレーナーに寄り添っているのだ。
{netabare}しかし人間に絶望し信頼をしていないミュウツーにはトレーナーなどいない。枠組みとしては「ポケモン」となる筈の彼自身が「トレーナー」を名乗り、トレーナーが最初に貰うポケモンの進化系──フシギバナ・リザードン・カメックス──のコピーでオリジナルのポケモンを持つエリートトレーナーたちに勝負を挑む。彼の目的────“逆襲”とはポケモンの世界の中心に立つ人間とポケモンを淘汰し、世界の実権を自分と、自分と同じ「コピーポケモン」で支配することだったのである。{/netabare}
{netabare}ミュウツーが作り上げたコピーはオリジナルよりも強く歯が立たない。初めてのポケモン映画でサトシたちが圧倒的な敗北を味わうだけでなく、仲間であるポケモンたちを一方的に奪われてしまう。彼らの育てた強いポケモンから新たなコピーポケモンを造り出すためだ。次々と“鹵獲”され装置に放り込まれる様が子供向け映画とは思えないほどにシリアスで「絶望」すら感じさせる。
しかし、主人公であるサトシは絶望しない。圧倒的な力を持つミュウツーに怯えるどころか怒りを顕にし、ポケモンではなく自身の拳で(さすがマサラ人ですね笑)立ち向かおうとする姿はまさに主人公だ。{/netabare}

【でもココがひどい?:本物vsコピー】
{netabare}そんなサトシを助けたのがミュウツーの元となったポケモン・ミュウだった。ピカチュウと同じくマスコット的なフォルムを持ち、ここまで飄々とした仕草を見せてきたポケモンだが、ミュウツーの攻撃にはしっかりと反撃しダメージを与える。その強さは彼の逆襲に唯一、対抗することができる「切り札」とも言えた。
だがこのミュウの発言が波乱を生み出す。
「本物は本物だ。技を使わず肉体でぶつかっていけば本物はコピーに負けない」
ミュウの「コピー」であるミュウツーはその勝負に乗る。最強であることが彼が彼である理由の1つでもあり、ミュウに勝つことで彼は自身が「偽物ではない」と思いたい。
それはコピーされたポケモンたちも同じだ。オリジナルより「強くなる」ように作られた彼らは、オリジナルに勝たなければ彼らの存在意義がなくなってしまう。コピーポケモン軍団の進撃に、誰の命令もなくオリジナルポケモンたちが迎え討つ。
ポケモン同士の殴り合いだ。ただ体と体でぶつかり合い、殴り合い、噛みつき合う。一切デフォルメされてない肉体的な戦いにポケモンバトルのような楽しさはなく、ただ虚しさが残るだけ。自分で自分をいじめるような彼らの姿は見ているだけで心を抉られるようである。やはり子供に向けた描写とは言えない。
他のポケモンが戦う中でピカチュウだけはコピーを殴らない。ピカチュウはコピーにひたすら悲しい表情で殴られる。殴っている側のコピーが「涙」を流すほどに悲しい戦いだ。
同じ生き物は縄張り争いをする。それこそが生き物だ。生き物が長い間繰り返してきた血生臭い「戦い」がこの作品には描かれている。{/netabare}

【そしてココが面白い:秘められし矛盾】
{netabare}最終的には見かねたサトシがミュウとミュウツーの戦いに割って入り、サイコパワーをモロに浴びて石化する。その結末に悲しむポケモンたちの涙がサトシを元に戻す奇跡を生み出し(ご都合とか言っちゃいけない!と思いますボクは)、ミュウツーの改心にもつながりハッピーエンドという形になる。{/netabare}
なんだかんだでいい感じに締め括られたポケモン映画第1作だが、現在となっては30周年に届くのは確実と言える『ポケットモンスター』シリーズのまだまだ序盤の作品だ。だからこそなのか、又はそれにしてはとも言うべきか、本作はポケモン映画なのにポケモンという世界の「欺瞞」を暴きたてるかのようなテーマが秘められているのが面白い。
{netabare}上記で「ポケモンとトレーナーは信頼関係を築いている」と書きはしたが、その一方でやはりポケモンに人間と同じ権利は与えられないし、どんな人間にもそのつもりがないのである。だからこそミュウツーが「最強のポケモントレーナー」として登場した時にウミオというエリートトレーナーがこう言ってしまうのだ。
「ポケモンがトレーナーだと!? ふざけるな!!」
ポケモン世界の常識としてあり得ないというニュアンスを含む一方で、やはりポケモンを家来か何かだと思っていなければ出てこない台詞である。
他のトレーナーも当然かの如く「ポケモンなら捕まえられる筈だ」と言い放ち、手持ちポケモンをミュウツーにけしかける。それは正にポケモンを「道具」のように扱い、人間の身分である「トレーナー」を名乗ったポケモンを許せないという「人間のエゴ」が詰まっている1シーンだ。
「サトシは違う」という言い逃れは許されない。人間はポケモン────動物を愛でる“理性”がありつつも同じ領域には入ってほしくない“差別”も持ち合わせている生物だということに気付かされてしまう。だから「ポケモンの世界は人間のエゴ」と嘲笑う人も出るのだろう。
だが、そんな人が生きる現実の世界も闘犬や闘鶏、競馬……小さな男の子だって夏には捕まえたカブトムシとクワガタをわざと戦わせて遊んだりもする。そういった行いを“赦してしまっている”世界である。人間と動物は対等なのか。そうでないとして人間が動物を娯楽で使い捨てる権利があるのか。知恵と力で主従が成り立つのならばいつかミュウツーのような人間より強い種族が現れたとき、その逆転を受け入れることができるのか……コピー=クローンの倫理と合わせてそんなことを考えさせられてしまう。{/netabare}

【総評】
生まれた『命』の『存在意義』、ポケモンという『動物』とトレーナーという『人間』の関係、そして動物の本能的な『戦い』など普段は大人でも意識していないような様々なテーマを盛り込んで『ポケットモンスター』というエンターテイメントに落としこみ、子供は映画化によってクオリティの上がったポケモンバトルを、大人は本作を始めポケモンシリーズに重厚なテーマを盛り込んできた脚本家、故・首藤剛志氏の秘められしメッセージをひしひしと感じ取ることで楽しめる作品となっている。幅広い層に指示を受けたからこそ興行収入を始めとした様々な記録を打ち出しているのだろう。そこに異議を唱えられない素晴らしいアニメ映画だった。
子供向けにしては重過ぎる部分や哲学が過ぎる部分があったため、以降のポケモン映画はポケモンで『怪獣大戦争』をやるようなエンタメ振りの作品にシフトしていく。そちらもそちらで楽しめる一方でここまで生き物が“生きる”ことについて考えさせられる作品に心当たりがなく、ポケモン映画としては『原点にして頂点』、『最初で最期の最高傑作』と称しても決して過言ではないだろう。

投稿 : 2023/01/11
閲覧 : 139
サンキュー:

3

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

始まりにして異端。オリジナルでない者たちへ…。

本作はゴジラシリーズにおける初代ゴジラくらい異端であり、日本映画で唯一アメリカのトップボックスオフィスに食い込んだ作品である。


初代ゴジラと同じく、見てみれば本作が単なる娯楽や子供騙しではないことは明らかだろう。


そこにあるのは産まれ落ちてしまったことの悲しみがあり、それに釣り合う自己犠牲という愛がある。


テンポよく進む物語、生き生きとしたアクション、そしてなにより作り手の本気な想いが作品を超えて伝わってくる。


劇場公開版にはなかった開幕10分くらいのプロローグ。アイツーとの別れ、ロケット団首領サカキとの出会い、少しも緩くない集中度がみなぎっている。アイツーを作った博士は明らかに、アトムの産みの親の天馬博士がモデルだろう。

オリジナルでもない、目的も特に持てない存在。それは現在の私達自身の似姿だろう。力はあってもどうしていいかわからない、自分が何者かもわからない。そんな者たちがどうすればいいのか?。


その答えは決して安易には出せないだろう。しかし、本作の終わりは希望で終わる力がある。子供に対しては、大人は誠実さと希望を示さなくてはならない。産み出された者たちには、どうか祝福と道しるべを。

投稿 : 2022/12/10
閲覧 : 439
サンキュー:

14

ネタバレ

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人が織り成す自然破壊に纏わる話にも感じられる

ミュウツーの逆襲では
遺伝子組み換えや配合など研究者に犠牲にされる
犠牲者であるミュウツーが牙をむいています


これは約束のネバーランドで言う所の
鬼と人間の話みたいなものですね まあ異なりますけど
研究と称されて犠牲にされてきたという観点で考えるなら同じだと思います


ミュウツーの逆襲は
ポケモン映画の中でもシリアスですから
面白かったですし考えさせられました

投稿 : 2021/01/24
閲覧 : 241
サンキュー:

2

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ポケモンマスターを目指し、修業の旅をつづけるサトシたちのもとに、一通の招待状が届いた。しかしそれは、ミュウツーの罠であり、計画であった。そうとも知らず、サトシたちは大荒れの海を渡ってある島を目指す。そこで待ち受けていたのは、オリジナルから、さらに強いポケモンをつくり、人間たちへの逆襲を計画する最強のポケモン『ミュウツー』だった。計り知れないミュウツーのパワーに圧倒され、サトシたちがピンチを向かえた時、あの幻のポケモン『ミュウ』が現われた。かくしてミュウとミュウツーはポケモン史上最高、最強のバトルへ突入していくのだった。一体勝つのはどっちだ?!というあらすじ。

最初のポケモン映画。ミュウツーの哀しみがぐっとくる。

投稿 : 2020/12/19
閲覧 : 215
サンキュー:

2

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「存在」することの不思議

ドラえもんやクレヨンしんちゃんもそうだが、子供向けだと侮って観ていると大の大人が泣いたり考えさせられたりするものがある。

ポケモンの場合は「ミュウツーの逆襲」がそうだろう。

これ以降のポケモン映画は毎年恒例行事になってしまったが、一作目だけあって非常に緊張感が有り丁寧に作っている。

ミュウツーは初期のポケモンのゲームの中でも裏ボスに位置する存在で、ゲームではおまけに近かったが、

映画では悲劇の「影の主役」であり、当時問題視されていた「クローン羊」の問題を子供向けながら説いている。

オリジナルのコピーとでしか存在できず、影の存在だったミュウツーの悲哀は胸が熱くなるほど悲しいエピソードであり、その他のポケモンたちのクローンもまた同じ悲劇を背負っている。

「なぜ生まれてきたのか」「なぜ存在するのか」などデカルト的な自己言及が本作のテーマであり、なによりも人間とパートナーであるはずのポケモンたちが実は人間に利用されていただけだったというハードな展開にまで達する。

今年、3Dで完全リメイクするらしく、20年ぶりらしいが、世界的に人気になった今だからこそ、さらに上の回答を期待したい。


小林幸子の「風といっしょに」は名曲です。


ハリウッド版「名探偵ピカチュウ」を観ました:大昔、マリオやストリートファイターなどの名作ゲームのハリウッド実写化は、本当にアメリカならではのよくわからない改変と低級予算のB級映画でしたが、最近のアニメブームやアメコミブームも相まってか。。非常によくできた実写映画だとは思いました。

しかし、ライアンレイノルズのおっさん声で喋るピカチュウの原因が、まさかのトンデモ展開だった事は正直観ていてかなり無理矢理感が強かったように思えます。展開としてはまあまあかな。

ただ、非常にリアリティのある美しい3DCGで描かれたポケモンたちの可愛さとフレンドリーさは最近萌えキャラなどを理解してきたアメリカ人が描いたにしてはバタ臭さが少なく、「日本の」ポケモンだった気がします。

よって評価は星四つ

投稿 : 2019/09/29
閲覧 : 541
サンキュー:

12

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

哀しみの最強ポケモン

これが原点にして最高峰――――――


この今週末公開の本作リメイクCG映画『~ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』PVの宣伝文句。
『~ミュウツーの逆襲』ほどこの言葉が似つかわしい作品も珍しいと思います。

最強ポケモンを作ると言う、人のエゴで産み出されたミュウツーが、
“創造主”への憤怒をたぎらせ、復讐を決意する長いアバンは、
ハードSFと言って良いほどの強烈な先制パンチ。

命とは何か?を問う作品テーマは、
ポケモンバトルの掟では拘束できないほど重厚。

そして“ラスボス”小林幸子さんがEDで歌う命と冒険の賛歌。

もう、何もかも迫力が違い過ぎます。


公開当時、世界は前年発表されたクローン羊“ドリー”の製造を受け、
宗教観、倫理観が揺らいでいた時代。
巷では俄にクローンを題材に命について考える言説で溢れました。

けど本作は決してクローンと言うニュースのネタに乗っかって、
親御さんの歓心も得てみようと言う安易な企画ではありません。

『ポケモン』は初代ゲームの頃から、
カラカラ親子のイベントや、サカキ率いるロケット団との激闘。
TVアニメでも、はぐれポケモン・ヒトカゲのエピソード。
など、人とポケモンの関係を通じて、命について考え抜いてきたコンテンツ。

そして、ついに最強の人造ポケモン・ミュウツーに挑んだ本作は
劇場版一作目にして、熟成した命と言うテーマの集大成でもあります。


あれから20年余り……。

“伝説”を再来させるタイミングとしてはどうだろう?と、
昨年のリメイク発表から私は思案していたところ、
また、俄に世界が騒がしくなって来ました。

狂気の類人猿クローン実験に突き進む中国。
引き続き、中国人科学者に発表された世界初のゲノム編集ベイビー製造の衝撃。

私は、技術的には、そろそろ……と思っていましたし、
“革命”で倫理や道徳の土台を打ち壊した上に立脚した市場経済社会から、
こうした発表が飛び出したのにも、さして驚きはありません。

ただ、唖然とするのは、
マンガのマッドサイエンティストよろしく“成果”を強調する輩に対して、
世界のほとんどが、うわべだけ倫理で飾った、
臭い物に蓋をするような、反撃しかできていないこと。

“ドリー”からも、20年余り……。
自らが、人に産み出された、作り直された、
誰かのコピーであったと言う事実に直面した、
命のアイデンティティーとか……。
こうしたポケモン映画でも問われたような内容ですら、
どうやら世界は受け止め切れていないようです……。


世界は、人類は、もう一度、ミュウツーに逆襲されるべきなのだ。

投稿 : 2019/07/08
閲覧 : 427
サンキュー:

15

ネタバレ

こまたち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

評判ほどの実力はない

”原点にして最高峰”なんてうたわれもしているし、人によっては実際その通りなんだろうけどわたしの肌には合いませんでした。

テーマを復讐に、おちをハートフルに締めるのであればどんな映画でもあんな感じになるでしょう。

ただし、その演出自体は評価したい。ピカチュウが反撃をしないシーン、ピカチュウ2が泣きながら攻撃をするシーン、そしてラストのサトシに放った十万ボルト……。畳みかけるような名シーンの連続にわたしも涙を流しました。

純粋に感動したのですが、言ってしまえばこの映画ってそれだけなんですよね。

前振りがとにかく長いし、そのせいか見せ場となるシーンが極端に短い。そしてその前振りがとにかく退屈。アニポケで描いてきたワクワク感は何処へ?といった感じ。良作ではあると思いますが、全体評価としては「残念な作品」といわざるをえないです。

投稿 : 2019/06/16
閲覧 : 297
サンキュー:

1

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ポケモンの歴史はここから始まった&山ちゃん無双も そして2019年...

DNAを乱用してクローンを作ろうとする技術が考えられてはいるが、DNAの乱用は禁じられている

突然変異でDNAがおかしくなって未知の病気が生じてしまう可能性があるからだ

だから突然変異で生まれてきた人間や動物であったとしても尊重しなければならない

ポケモンも泣ける
終盤がなあ...
今のポケモン映画は昔のクオリティが減ってきているような...
まあCGがどんどん入ってるから別な意味でクオリティは高くなってるけどね

そしてサン&ムーンが放送され
旅に出掛けなくなり
描写がカチャカチャになり、顔芸するようになり
ロケット団も毎回出番がなくなり
映画もホウオウが登場した記念すべき1話のリメイクと
ルギアが登場するオリジナルを放映し早3年

見るのを投げていた自分だが...
2019年夏...

投稿 : 2019/01/20
閲覧 : 597
サンキュー:

3

ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ポケモン映画第1号!

ポケモン劇場版の第1号!
1998年に公開されました。
自分がポケモンを観はじめたのは、この映画の後でした。
映画館では観ないで、テレビで放送されたのを
母にビデオに録画してもらって観てました。

{netabare}
物語としてはロケット団とつながる科学チームによって
幻のポケモンで世界で最も珍しいポケモンである、
ミューのまつ毛の化石を用いて、
より強い世界最強のポケモンを完成させました。
ミュウツーは自分が何のために生まれ
何のために存在しているのか、
自分に問い続けます。
ミュウツーは人間の名誉のために生まれ
人間に利用されるためにこの世に存在することに
怒りを覚えて人間に復讐し始めます。
この話のクライマックスでは
ミュウツーを含んだコピーのポケモン達と
ミューを含めたコピーでないポケモン達の
壮絶なバトルが繰り広げられます。
ミューvsミュウツーはかなりしびれます。{/netabare}

最近のポケモンではいろいろ神のポケモンやら
いろいろ強いのがいるようですが、
自分の中では未だにミューとミュウツーは最強のポケモンです←

エンディングは小林幸子さんが歌う「風といっしょに」という歌。
これが素晴らしい歌なのですよ!

ポケモン最初の映画にふさわしい素晴らしい作品です。

投稿 : 2018/09/07
閲覧 : 489
サンキュー:

6

ゆい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

小学生のときみた

小学生のとき映画館でみた。シリアスで重い話だった記憶がある。
悲しかった。でもいい話だったような。
歌がいい歌だなって印象です。

投稿 : 2018/04/04
閲覧 : 441
サンキュー:

3

SK-046(しろ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

初代 ポケモン映画

アニメレビュー 懐かしシリーズ

小学校卒業してデオキシス(2004年)以降のポケモン映画は観てませんが、この作品はポケモン映画の中でトップ3に入ります

ガキだった頃の自分でもうるっと泣きそうになってたはずです

内容は大分昔の話しなので思い出せませんがとにかく泣ける作品という位置づけです

懐かしむ&感動したい時にもう一度観たいと思います!

今のポケモンで遊んでる子たちからしたら古臭いポケモン映画、でもその子たちにも是非観てもらいたいな~ってほんと思う


EDの「風といっしょに」は今でも聴いて鳥肌立ちます^^

投稿 : 2018/03/27
閲覧 : 402
サンキュー:

12

前原由羽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ミューツーと科学技術の類似性

TVの録画を整理していたら、数年前に撮ったものの未試聴のままだったものが残っていました。数年前に再放送されてたのを録画してたっぽいですね。放送されたのが2000年より前らしく、劇場で見たことはないです(というより私が生まれていなかったかも笑)。一方で、その内容には決して時代遅れなところを感じませんでした。

短い時間の中で複数の問題提起を感じとれました。

1.人間の手によって創られた生命体であるミューツーは人間やコピー元であるミュウとどういう立場関係になるの?
2.ミューツーはそもそも何のために創られたの?
3.創られた側(ミューツー)はどう思うの?

映画の中では
1.ミューツーは人間にとっての従属者である
2.遺伝子から生命体を作り出すという研究の一対象として
3.コピーという劣等感の上に、人間の従属者であであることへの怒りを持っている

といったところでしょうか。これを見たときに、どうもリケイなヒトなのか(笑)ゲノム編集技術やiPS細胞関連の再生医療を連想してしまいました。要は、科学技術が先行することで、本来生きていない、生まれてこない生命体が存在するということが、その生命体にとっても第3者にとっても果たして喜ばしいことなのかという生命倫理の問題ということです。デザイナーベビーを始めとする命の選別、医療に関わる法整備、高額医療を受ける権利争いなどなど...本編ではアイツーがその当事者なのですが、自身が生まれてくることをアイツーが望んでいたかというと、そうでもなかったし、アイの母親に至っては否定していました。
また、ミューツーがAIという科学技術の延長のようにも見えました。AIに疑似意識なるものが組み込まれたら(産生されたら)、人間とAIとの従属関係が逆転することも考えられそうです。

ミューツーは自己の現状を受け入れることで、自身の主義主張を止めましたが、現実に同じようなことが起こったらどうなるのでしょうか...新しいものを発明する研究だけでなく、その発明の使い方についての研究も必要になってくると思います。

投稿 : 2018/01/07
閲覧 : 421
サンキュー:

6

ootaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一番の映画アニメ

初めて行った映画がこの作品だったので、覚えていますが、良くできています。
自分の一番好きなあのモンスターもでていますし、キッズの胸を熱くさせる作品だと思いました。

投稿 : 2017/11/21
閲覧 : 336
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4

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

意外と重い

大人になって見てみると、これ子供向きアニメか?と思う。
ミュウの可愛い場面がなきゃ、ただのシリアスアニメだろw
これ見た時、ポケモンのことよく知らなくて、名前もわからなかったけど、大人になってハマってる自分がいる。

ポケモンって中学生くらいに飽きて大学生くらいになってまたハマるという・・・

投稿 : 2017/07/01
閲覧 : 331
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5

ネタバレ

レモン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ポケモンの映画の中なら最高傑作

一応個人的ポケモン映画上位
ミュウツー>ルカリオ>>ルギア>…って感じ
この三作だけは今でも好き
他はほとんどがつまらない作品としか思えなかったけどな

投稿 : 2017/06/10
閲覧 : 360
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1

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生きてるって、きっと楽しいことだから。

記念すべきポケモン映画一作目にしてTVアニメとは一変してシリアス調で重いテーマを扱ったハードな意欲作でした。
今でもポケモン映画で一番の傑作との声が挙がっていますが、それも分かる出来ですね。

自己の存在定義に悩むミュウツーを通して、命の重み、生きるということの喜びを訴える内容でした。
物語の序盤にて、ミュウツーは人間の傲慢さをその身をもって体感し、人間への逆襲を決意します。

人はポケモンに劣る存在。そして自分はそのポケモンの中でも最も強い存在。ならばこそ、自分が人を、ポケモンを支配する。
それが、自分を生み出した人間への逆襲。
「私のルールは私が決める」
そう豪語するミュウツーですが、実際は自分で自分の存在を定義できず、人間から教え込まれた【最も強い存在】となることで自分という存在を世界に生み出そうとします。

そんなミュウツーが抱える生の苦しみを解消するのが、サトシの行動でした。
多くの命が争いあう戦場をその身ひとつで止めようとします。
一人の人間が多くのポケモンの為に命をかけ、その命をポケモンの想いが救う。
そこに自分が否定したポケモンと人間の共存を目の当たりにして、ミュウツーの苦しみは消え去ったのでした。
生きることに意味はあっても理由なんて必要ない。だって生きているって、きっと楽しいことだから。

できれば終盤でミュウツーが吹っ切れるシーンにはアイツーのカットを入れて欲しかったけど、そこまで求めるのは贅沢ですかね。


兎に角、今観ても色褪せない魅力ある作品です。



そういえば、何気に小林幸子さんの自然な演技には驚かされました。

投稿 : 2016/11/06
閲覧 : 359
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8

ネタバレ

なる@c さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

理性的なニャースに涙した

記念すべきポケモン映画第一弾。
通算何十回観たかわからない。一言一句セリフを覚えている。なのに、なぜこうも泣けるのか。

 この作品は、最初の20分をミュウツーが誕生してから人間へ憎悪するまでの過程を描くことに使う。アニメに登場するキャラクターはシゲルとサカキ(ともに数十秒の出演)のみである。少し異常ではないだろうか。昨今の中高生以上向けアニメ映画であればこの構成もわかる。後に続く物語の伏線が散りばめられていると思うだろう。しかし、この映画は小学生向け。小学生の頃の僕は、アイス・エイジの導入部分でさえ退屈で寝てしまったくらい堪え性がなかった。ここまでではないにしろ、自分が全く知らない研究者や子供の話が20分続くことに耐えられると思うだろうか。おそらく、アイツ―とミュウツーのくだりがなければムリだったと思う。まあ、脚本の首藤さんも初見の小学生に一回で全てわかれと思って作ったわけでもないと思うが。
 この時点で観る側はミュウツーに自己投影する。そして「もし自分がこうだったら?」を想像する。それが狙いだ。そもそも一番始めからマンキーが移動する木のツタ越しに遺跡探検隊を覗き見る画から始まる。テント内の探検隊を神の視点から見る画に加えて、作り出されたミュウツー目線で培養液越しに研究員を見る。徹底的にポケモン目線で人間を見るように計算されているのだ。そう見てみると、博士がアイツ―を作り出し、ゆくゆくはアイを蘇らせようと思っていることは、親の愛とは違う歪んだ固執に見える。クローンとはいえ、生命が亡くなるサマを見て「今回も失敗か」と溜息をつく研究員や、ミュウツーが意識を取り戻した際の「最強のポケモンの完成だ」という浮かれた研究員の声を聴くと、少し嫌な気分になる。そして、ミュウツーに対して同情とは少し違う、なにか親近感に近いものを感じる。
 20分の回想シーンが終わり、サトシと海賊風トレーナーとのポケモンバトルに合わせてオープニングがかかる。場面は変わって海岸沿いの船着場。ハリケーンで船が出ないため(ミュウツーの策略)、腕利きのトレーナーが自慢のポケモンに乗ってポケモン城へ向う。城に着いたのは三人。それぞれ、自分を連れて行ってくれたポケモンの労をねぎらっている。私利私欲のためにポケモンを研究する研究員、ロケット団らとの対比だ。
 回想シーンについてはここまで。残りは、個人的なミュウツーの逆襲の魅力について。


 僕はこの映画を観るまでゲームのポケモンしかプレイしたことがなく、俗にいうアニポケは観ていなかった。嫌いというわけではなく、外で遊ぶのが好きで、19時にはもう寝ていたからだ。なので、ポケモンを捕まえて戦わせるゲームという認識で、ポケモンに人間らしい感情があるとは思っていなかった(だって、実際ゲームのポケモンは喋ったりしませんし。。。)。そのきっかけとなったのが、今作品だ。
 後半、ポケモンが自分のクローンと戦う中でのニャースのセリフに、幼い僕は涙が出た。
「これ痛いだろうニャ〜……」ニャースはクローンのニャース相手に一度は構えたが、構えを解いてこう言った。相手の痛みを想像して戦闘をやめたのだ。これがアニメポケモン初体験だった幼い僕には衝撃的過ぎた。虫をバラバラにすることに何の抵抗もないガキとしては、初めて人間以外の命について考えた出来事かもしれない。その後、戦意をなくしてニャースとニャースツーは夜空を見上げ、月についてお喋りをし始める。前述の研究員に比べ、なんて理性的なのだろう。映画のスタッフだけでなく、ポケモンをここまで身近かつ奥深いキャラクターとして確立させたアニメスタッフに敬意しかない。

 アドバンスジェネレーション以降のポケモンから見始めた人も多いだろう。もしかしたら、そういう方にとっては半ば常識になっていて何を今さらと思うかもしれない。しかし、物事には始まりがある。ポケモン史上初の映画作品をリアルタイムで観た世代としては、この感動が消えることはない。ニャース、ミュウツーへの思い入れも異なれば、主題歌『風といっしょに』への印象も異なる。僕らの世代が『風といっしょに』を聴くとまるでスイッチを押されたかのように涙を流してしまうのには、そういう初めての思い出によるところがあるのだ。
 だから自分たちは他の世代よりラッキーだとか、そういうことではない。自分の世代にしかないものを探す楽しさを知ってほしいのだ。ガンダム世代、ボトムズ世代、エヴァ世代など、その世相を反映した代表作がある。おじさん達はそれに誇りを持っていると思う。しかし、僕らもまた誇りを持っている。けいおん!世代も大いに誇っていることだろう。アニメを語る上で、その『自分しか経験できないこと』を経験しているにも関わらずその作品同士を比較するなということだ。それは、もう配信されていないミュウを誇るようなものだ。ズルい。

 話がズレたかもしれない。閑話休題。
 音楽の話をしたい。まずは上記の『風といっしょに』。言わずと知れた名曲、いや、神曲と言って差し支えないかもしれない。曲調が物語終盤のミュウとミュウツーがクローンを連れて旅立つシーンのBGMとシンクロレベルで合っている。また「歩き続けてどこまで行くの?」という最初の歌詞は、そのタイミングでまさに歩いているサトシ一行に対してのものとも、どこかへ旅立っていったミュウ、ミュウツーに対してのものとも、はたまた、届かぬ願いのために研究を重ねる(物語序盤で死亡したと思われるが)博士に対してのアイのセリフとも思える。もちろん、この作品を観る現代人に対しても強烈なメッセージ性を秘めている。大団円を演出し、さらにその後どうするのかと問うその曲調は、ポケットモンスターという作品そのものの未来を見据える楽曲のようにも思える。
 また、オープニング曲のめざせポケモンマスター'98は素晴らしい。劇中ではフルでかからないが、ラスサビ前のホーンセクションが耳に心地いい。神保彰のドラムはスネアの音の抜けが非常によく、エリックのトランペットもキレがある。原曲に対してかなり陽気になっていて、一聴の価値有りだ。
ピカチュウがミュウツーのモンスターボールから逃げるBGMなど、劇伴曲も独自の色がある。

 今一度見てのレビュー執筆なので思い出補正ではない。しかし、仮に思い出補正だとしても構わないと思っている。自分の好きなものに高評価をつけて悪いことなどないと思う。そうじゃないですか?

投稿 : 2016/04/18
閲覧 : 517
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10

S-F さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ポケモン映画最高傑作

ポケモンファンならこれだけは絶対見ておくべき!

投稿 : 2016/01/17
閲覧 : 467
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1

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朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本物とコピー

久しぶりにニコ動で劇場版ポケモン主題歌メドレーを聴いて、映画がどんな内容だったかが気になり再視聴しました。1998年製作でしたから、15年以上経過してからの再視聴となりました。

【ストーリー】
一番珍しいポケモンと言われる「ミュウ」、DNAを元に科学者たちは「ミュウツー」を作り出した。しかしミュウツーは自分が何のために作り出されてきたのか分からず、そんな身勝手な人間に復讐をする。

【所感】
まずストーリーの冒頭約15分、小学生の時に見た自分がこの内容を理解していたとは思えませんでした。本物とコピー、どちらのポケモンが強いのか?そんな哲学っぽいテーマを抜きにして、お互い傷つけあうポケモン達を見ていてつらかったです。終盤のテーマに対する答えは至ってシンプルで、良くまとめられていたと思います。冒頭部分でサトシ一行は登場せず、徹底したテーマ作りをしていて、この作品に対する制作陣の熱意を感じます。
{netabare}ピカチュウがサトシに電撃を繰り返し浴びさせるシーンが一番の泣き所でした(T_T){/netabare}
EDで流れる小林幸子さんの歌がポケモンのテーマにマッチしていた上に、あの歌唱力で歌われてしまうとインパクトが大きいです。映画を見る前から「歌しか覚えてないんだけど?」って感じだったので、当時とても印象に残っていたのだと思います。

久しぶりに見ましたが、昔はちゃんと言えたポケモンの名前が結構出てこなくて、時間の流れを感じました。

投稿 : 2015/09/18
閲覧 : 723
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16

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ShoShun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった気がする

小さな頃に見たからあまり記憶に残ってないけど何度も見返したのは覚えてる

投稿 : 2015/06/02
閲覧 : 293
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0

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kakasiz さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

孤独なポケモン

ミュウツーは可哀想です。完全版にでてくるアイツーやヒトカゲが消えてしまわなければ、人間に恨みを持つことはなかった・・・

でも、最後はコピーでも心があることがわかりよかったですね!

投稿 : 2015/04/18
閲覧 : 427
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1

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

エッラソーなことと承知で言っちゃうけど

やっぱりいいですよ、これは。

アニポケ映画を語る上で本作がやたら傑作として持ち上げられることに、思い出補正や懐古主義の悪しき所業ではないかと懐疑的になりそうなところ、今となってこれを観ると、持ち上げられるのにはそれなりのワケがあるのだなーと改めて思いを馳せるばかりです。

明らかに気合の入れ方が違う。注がれてる熱量から違う。

謎めいた状況に視聴者をいきなり放り込む正攻法のツカミの手法しかり、テーマの示唆と次のシーンへのバトンタッチを鮮やかにこなすオープニングシークエンスしかり、ストーリーの流れにブレを与えないシナリオの芯の強さしかり、高揚と静寂のコントラストの利いたBGMコントロールしかり、会話シーンをただの会話シーンにさせない映像演出の小粋さしかり。

作りの粗がまったくないといえばウソになるけれども、一本の映画を上質なものに仕上げるために組み込まれた確かなテクニックやセンスってのがそこかしこに拝見できます。

そのときの製作の現場を知ってるわけではモチロンないので、我ながらエッラソーなことと承知で言っちゃうけど、これだけ確かな技術をまとった作品が、製作のモチベーションなしで実現できるはずがないだろうと。技術の存在は製作気力の存在の十分条件であろうと、そう思わざるをえないのです。近年のアニポケ映画と並べて見ちゃうとなおさら。

シリーズ初の劇場版でありキチンと映画フォーマットのロジックで仕上がっている本作を、ほとんどTV版のスタッフのままという製作コンディションで作りあげたことにも、いたく感心いたします。

投稿 : 2015/02/01
閲覧 : 462
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9

Amarok さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろい!

「私は誰だ?」みたいな哲学的?要素が子供に理解できるとは思えない。よくヒットしたよねと見る度思います。
無論内容は、シリーズ一貫しての主張であるポケモンと人間との関係、をより深く掘り下げたもので大変素晴らしい出来だと思います。

余談ですが、
ポケモンはなんか道徳的に感じるところがあって、ゲーム促販のマーケティング戦略じゃないのか?と観ていて思います

投稿 : 2015/01/08
閲覧 : 503
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4

アニf さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

友情に乾杯ー

サトシとピカチュウの友情がよく伝わってくるいい映画でした

ポケモン好きな人は見てみるといいですよ

投稿 : 2014/12/02
閲覧 : 341
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2

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想。(+回想?)

ポケモンの劇場版第一作目。

幼い当時の記憶では、なんか感動した・・・

みたいなことを思っていたようでした。

当時の感情の成長状態からすれば

そんなとこが限界だろうと思います。

覚えている限りの内容から、今考えて

みると、結構大変な話だったんじゃ

ないかと思います。(子供目線から考えると)

人工的に改造したりとか・・・。

とまあそんなところです。

投稿 : 2014/11/10
閲覧 : 504
サンキュー:

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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲のストーリー・あらすじ

幻のポケモン・ミュウのマツゲを元に、悪の組織により戦闘能力などを強化され人工的に作られたポケモン・ミュウツーは、人工的に造られたという不純な生立ちから自身の存在意義を見出せずに答えなき自問自答に苦しんでいた。やがてミュウツーは自分を造った組織を裏切ったことをきっかけに、ポケモンを統制するシステムへの反発や自分を利用するためだけに作り出した人間たちへの憎しみから人類に対する「逆襲」を企てる。(アニメ映画『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1998年7月18日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%...

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