「もののけ姫(アニメ映画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1872
棚に入れた
11906
ランキング
55
★★★★★ 4.2 (1872)
物語
4.3
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
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ネタバレ

Progress

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もののけ姫 レビュー

毎回登場人物の動きから感想を書いているので、今回は私なりに見た世界設定から感想を書こうとおもいます。

まず、始まりの場所、アシタカの村(エミシの村)。この村は大和の国との争いの後蝦夷に逃げ込んだとされる一族で、争いから500年、一族も老いてきており、緩やかな死に向かっているとされています。

エミシは、実際に存在した蝦夷の人々で、アシタカが海を越える描写がなかったことから、北海道ではなく東北に位置していた蝦夷の民族だったとは思うのですが、あまり蝦夷に詳しくはないので、それ以上はよしておこうと思います。

彼らの文明レベル的に想像されるのは、外界との接続を500年遮断しているために、新しい血が入ってきていないのではないか、という事。
彼らの文明は、髪型、信仰、鉄の普及、衣食住の生活スタイルが、後のストーリーで登場するたたら場や侍(たたら場に敵対する武士勢力)に比べてかなり遅れていることが伺えます。そこには、あらゆる外界の訪問者を拒絶したか、または入ってこれないような土地に住んでいたと思われます。文明レベルが上がらないのと同時に、外界からの影響が何かしらあって一族が弱体化したか、血が濃くなったから弱くなったか。エミシの村に住むカヤは、アシタカを「あに様」とよぶが、許嫁であり、近親での結婚が多かったのかもしれません。(実の兄弟ではないが、兄弟で呼び合うような近い存在として生まれ育った想像がされます)


次は、たたら場を中心とする、本作の舞台となる人間社会。まず、たたら場は、川に面して砂鉄を取る拠点かつ砦になっています。たたら場を構成する建築材のほとんどが木でできており、たたら場に面した山の斜面の木がとりつくされていることが伺えます。この斜面が、猩猩と呼ばれる物の怪が木を植えても狩られるという場所だと思われます。斜面の木を伐りすぎると、土砂崩れの可能性が高まるのですが、あそこまで徹底的に木をなくすのは、なにか破壊を象徴させる意図を感じてなりませんが、いずれにしろ、鉄を取るために、森を切り取ったという意味を感じると思います。
さて、たたら場の中に入っていきますと、大きな炉によって砂鉄を溶かしています。砂鉄は外の川に面した場所で、土と砂鉄を振り分けています。
炉の温度について、たたら場で働く女性たちが気にしているのは、炉の温度の低下によって、鉄が炉内で固まると、詰まって取り出せなくなり、炉自体が使えなくなってしまうからだと思われます。
あの炉で鉄を取り出すという行為に用いられる、燃料としての木の量は、石炭のないあの時代では計り知れないものがあり、鉄を作るという行為自体に膨大な木を必要とする意味で、家を作るだけで森を切り崩すわけではないという意味が入っているんでしょう。

たたら場で目に付くのは、牛飼い、タタラ者、石火矢衆などの部隊という戦略。アシタカの住む村では、男衆であるとか、男女で役割が異なるくらいの人の分け方しかなかったのですが、人の能力や修練を積んだ人間を集めて、集団的行動を取らせる違いがあります。これはアシタカの村との時代の差もあるのでしょうが、人の多さによる役割分担を決めておかないと、機能しない、村と国の違いを表しているのではないかなと思います(事実、ラストシーンで「ここを良い村にしよう」とエボシ御前に言わせるあたり、村と国の違いを事前に描きたかったのではないでしょうか)。

さらに米を輸入するという部分にも着目してみます。たたら場の人間は、自分で食料を自然から調達もしくは農作物で調達することができない。アシタカの村はできる。ここにおいて、文明が発達することで得られた便利さと失ったものがあるのかも。自分で農作物を作ることで、自然と向き合い、自然と戦ったり恩恵を受けたりする過程を踏むことが、国と村の差として示しているかもしれないですね。
自作から離れたたたら場の人々は、自然とニュートラルに接する場所がなくなり、自然をただの敵と考える思想に若干染まっているのではないのかと見て取れる気がします。

さて、次は、もののけ姫の住む、シシ神の森について。
森というのは、本来はコミュニティではありませんよね。
ですが、人語を介すような物の怪と呼ばれる者たちが、そこに同種族の者たちで集まり、他種族の動物と共存するコミュニティを形成しています。
種族としては、山犬、猩猩、猪。そして、信仰対象としてのシシ神。
シシ神の森がコミュニティとして認識されているのは、もののけ姫が、姫という役割を負っていることからも、ある程度の社会として、エボシ御前には見られているのだと思います。
猪が滅びゆく種族、一族という点において、アシタカの村と状況が似ており、アシタカの行動にも幾ばくかの影響を与えているかもしれません。

乙事主に関しては、海を渡ってきたことが示されており、もののけ姫の世界と外界との接続をしめしています。たたら場で言えばエボシ御前などの支配層が帝との繋がりを持っており、外界の世界設定を広げて見ると、エボシがどこから来たのか、何故たたら場に戻らずにシシ神討伐を続けたのかなどの理由、世界状況がまた詳しくわかってくるのでしょうね。

物の怪というのが、人語を介するという点では、人間によって生まれた存在というのがわかります。動物なら、サンと動物たちは人語でコミュニケーションを取れず、やはり物の怪というのは人間のエゴの視点からそう見えているだけのように思えます。
物の怪は、そもそもは森に暮らす者たちであり、「物の怪」という言葉が持つ、人間に敵対する存在というポジションは、人間たちが与えたものではないでしょうか。
大和によって元の生活圏を追われたエミシの一族の末裔であるアシタカという立場だからこそ、人間によって森(生活圏)を奪われる物の怪の立場を保とうとする、共に生きる道を探そうとしたのかもしれません。

アシタカは呪いのために、村から旅立たされており、村を守ったのに見送りもなく追いだされるという理不尽を感じた心を持っているのですが、決して彼は自分のいた場所を否定していません。エミシの村の近くにもコダマのいる森があり、アシタカのシシ神の森への接し方はそこに倣ったものです。彼は掟に従うという村からの仕打ちに傷つきながらも、自分の村で習った自然に対するしつけや教育を基盤に、森と人がともに生きる答えを出したのだと思います。
アシタカの序盤で印象的なのは「里に下りたのは間違いだった」という、人と接する事を極端に避ける事です。これは、エミシの村が外界の人間と接触することを避けてきたことを示しているように感じます。
しかし、アシタカはその後もたたら場で人と接触しており、彼は彼なりに、エミシの村と違う道を選ぶことを意識していたのだと私は思います。かつて大和と戦い、外界と断絶することを選んだエミシを全肯定するのではなく、彼は外界との共存という道を選んだのではないのでしょうか。だから、彼はエミシの村に帰ることはなかったのかもしれません。

世界観設定について、私の見方を書かせていただきました。シシ神に住む物の怪のコミュニティと、たたら場に住む人間のコミュニティの対立に、なぜあのような道をアシタカが選び干渉したのか、なんとなく今回新しい事を感じれたと思います。

また、作品の魅力は、アシタカの「そなたは美しい」などの強いセリフ、シシ神に傷は癒されても呪いを解いてもらえなかったアシタカの絶望感、もののけ姫が屋根から落ちた後に刀を曲げながら進むアシタカの強い怒りを表現した映像、奇妙かつ神秘的なシシ神の森の持つ強度のある世界観など、総合力の高い作品だからこそ、今まで言葉にしづらく、しかしながらも私の記憶に深く刻まれた作品なのだと思います。

アシタカの呪いについてや、もののけ姫に関することなど、考えられる事、もっと詰められることはまだまだあるのでしょうが、それはまた、次の視聴時の楽しみに取っておきます。

投稿 : 2019/08/16
閲覧 : 57
サンキュー:

30

遊微々

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

生きろ。そなたは美しい。

人と自然との共生をテーマにした作品。
自分はボーイミーツガール大好きなんですが、同時に和の雰囲気や世界観も大好きなので、両方兼ね備えているこの作品は大好きです。


糸井重里の「生きろ。」というキャッチコピーが非常に印象的なこの作品、この世の不条理をこれでもかというくらい盛り込んだ強いメッセージ性を残す宮崎監督の意欲作。
人々の居場所を作るために自然を切り開くエボシ、人に捨てられ自然の中で育ったためそんなエボシを敵視するサン、その狭間で翻弄されながら真実を見極めようとするアシタカ、人と自然、人と人との在り方を真摯に描いたこの作品からは何かしら感じるものがそれぞれあると思います。
特に主人公のアシタカは自身の出自がいわゆる部落地域の様なものであり、たたら場に住む人々とは社会から差別された同類であると同時に、彼らによって生み出された祟り神の呪いをその身に受けた被害者でもある、という特別な立場にいます。そんな中で両者の橋渡しのような役割で奔走する彼の姿は私の心に深く刻まれています。
個人的にはジブリ史上最高傑作、今後も後世に伝えるべき作品だと思います。

投稿 : 2019/06/15
閲覧 : 35
サンキュー:

3

shino73

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生命の息吹

宮崎駿の最高傑作は!?と問われれば、
必ず「ナウシカ」の原作だと答えていました。
そう僕が言えば玄人の方は「雑草ノート」だろと答える。
どちらも理由は同じです。
他者の介在が極めて少ないからです。

若い頃に照葉樹林文化に触れた宮崎氏が、
集大成として15世紀を舞台に選んだのは、
アニミズムが衰退し神から貨幣へと信仰の対象を変え、
日本人の精神性に根差した自然観に、
変革が起こったのだと確信したからでしょう。
土地に根差した信仰を捨て、
現代に通じる価値観が生まれ始まる。
森は本来、不気味なものの象徴であり、
幾多の生命を育む場所であったはずが、
時代の流れとともにその価値も薄れていく。
現代人はシシ神はおろかトトロさえ視認出来ない。
この作品からは「慈愛」と「凶暴」さを併せ持つ、
「森」が本来の形で写されています。

主人公アシタカに主体性はなく、
サンはまともなコミュニケーションを取れない。
過去作に比べ魅力の乏しい主人公とヒロイン。
宮崎氏が描きたかったのはジゴ坊とエボシではないのか!?
ジゴ坊は天子様の命でシシ神の首を追う、
帝はシシ神の絶対的な力を手に入れ国を統べる。
森の神に対する反逆、草木は枯れ生命は衰退する。
自然との共生を描く物語の結末はご存知の通りですが、
制作時の宮崎氏の苦闘は「生きろ!」ではなく、
「滅びよ!」に傾いてはいなかったのかと感じます。

聖なる場所としての「森」と「生命」を、
鮮烈に描き切ったこの作品を、
彼の最高傑作に推したいと思います。
これは僕の懺悔と告白であります。

2018年追記。
森林浴に行って来ました。
予想を遥かに超えた大自然に驚嘆しつつ、
やはり自然の中での呼吸は心を穏やかに晴れやかに、
ゆらゆらと揺れる尊い命を実感しました。
森はやはり生命を育み人に知恵を授ける。
もののけ姫は傑作でしょう。

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 477
サンキュー:

87

ネタバレ

前田定満

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

隠れた最も重要な言葉とは。

スタジオジブリの中でも人気の高い「もののけ姫」。
世界観、メッセージ性、また作画も素晴らしいです。

この映画の最大こ魅力はメッセージ性です。
お話としては森社会と人間社会の対立です。
タタリ神に呪いをかけられたアシタカが呪いを解く方法、
そして大猪がなぜタタリ神になったのか。
その謎を解くために旅に出ます。
手がかりとなったのはシシ神とシシ神の森。
そしてその森を抜けてたどり着いたエボシの納めるタタラ場。
鉄作りで賑わっています。

もののけ姫を初めて観た子供の頃は
森を脅かす人間(エボシ)を圧倒的に悪役として観ていました。
しかし大人になって観るとエボシは国を治めるリーダー性、病人にも優しくかなりの人格者です。
また人々の生活なども考えると木を切るのは、
人間側からしたらやむを得ない。

特に建築の面から日本では圧倒的に木材が有利なため、
木を切るなというのは建築関係の人からすると厳しいです。

ただし木というのは生き物で命があり、木には無数の生物が暮らしています。
八百万の神という神道の教えでも
木には神様が宿るし
キリスト教の教えでも生き物は神が作り出したもので
神聖なものです。

そんな森は森社会だけでなく人間からしても重要な存在です。
両方の対立を止めてまずは自分だけでも森と共に生きる。
アシタカは森と人間を繋ぐ存在になろうとします。


ではどうやったら森と共に生きることができるのでしょうか。
そのきっかけのひとつになる言葉の一つが「感謝」です。
「感謝」という言葉がこのもののけ姫における隠れた最も重要な言葉であると私は思います。
何に感謝するのでしょうか。
それはシシ神と生命、森を守るものなどです。
私はあの映画で人間に最も欠けていたものがこの「感謝」だとおもいます。

森の木を切って開拓しそれを使って生活しているのに
当たり前に存在するものという認識で
さらには森をも支配しようとしました。

我々人間は森に助けられているのだということを忘れてはならなかったのです。
森だけではありません。
日常においても日々手を差し伸べてくれる人達。
当たり前に存在するけども実はなくてはいきていけないもの。
日常には数多く存在します。
私の知り合いのおじさんで電波関係の仕事をしています。
そのおじさんが「僕らの仕事はあまり感謝されない」と言っていました。
この携帯、スマホなども電波関係の人が一生懸命にやってくれたから使えているのです。
あにこれを使えるのも使えるように努力して支えてくれる方がいるから使えている。

「感謝」
当たり前の言葉だけれど
決して忘れてはならない最も大切な言葉であることを気づかされた気がします。


アシタカの言葉を引用して
「(感謝を忘れず)共に生きよう!」

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 108
サンキュー:

11

プクミン

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

宮崎駿先生の作品5

作品5と言っても5作品目という意味ではありません。
気にしないで下さい。

えっと、良く分からない話でした。
どこに物語の重点を置いているかも分かりませんでした。
なので、面白いとかも無く、印象に残る事も無く。
好みの人は好みなんでしょうが、ラピュタやナウシカが物語として強すぎる!!

投稿 : 2019/02/26
閲覧 : 68
サンキュー:

2

ASKA

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジブリ映画でも屈指の面白さ。

1997年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品。
今でも有名でおそらく知ってるであろう作品です。
興行収入193億円で当時の日本映画の記録を塗り替えた作品でもあります。
宮崎駿監督作品です。
古代の日本舞台にした自然と人間の共存がテーマでしょうか。
アシタカやサンなども有名ですね。
主題歌もののけ姫も作品の主題歌として知られています。
作画はスタジオジブリならではのレベルの高い作画です。
音楽も久石譲氏の作曲で非常にレベルの高いものになっています。
とりあえず観たことない人は観ておいて損はないと思います。

投稿 : 2019/01/12
閲覧 : 98
サンキュー:

20

ちあき

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『ホーホケキョ となりの山田くん』(ジブリ作品)と合わせて観てほしい

子供の頃、初めて映画館でこの作品を観た後、「映画の意味わかった?」と母親に聞かれて「何が?」と応ると、「わからんの!?」と馬鹿にされたのを覚えています。「受け取り方なんて人それぞれやんけ!」と今でも思います。
大人になって改めて観た時に印象は変わりましたが、子供の頃は言葉に喩えるなら「畏怖」を感じて観ていたように思います。
大人になってからは「共に生きる」というか、「生きろ!」と予告編か何かで言ってたので、そういったメッセージも含まれているのかなぁとも感じました。

同じく「生きる」といっても「ホーホケキョ となりの山田くん」(ジブリ作品)のような「生きる」もある(本作のアンチテーゼにもなっていると思います)ので、それと比較しながら観るのもおもしろいかと思います。


ジブリ作品は、一度見るとなんだか目が離せなくなります。

投稿 : 2019/01/09
閲覧 : 112
サンキュー:

9

みー

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

アシタカとサン

宮崎監督と久石さんは天才です。もちろん私たちには想像もつかない、凄まじい努力の上での天才。内容も深い。自然を破壊していく人間の愚かさ、今の私たちと重なります。アシタカとサンのかっこよさに惚れ惚れします。

投稿 : 2018/11/09
閲覧 : 113
サンキュー:

3

ヒロウミ

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世に媚びぬ、それでも宮崎駿は一人じゃない。

アニメとは万人に受け入れられ万人に愛されそれが野となり山となる。綺麗な御山は永遠にあることは難しく風化するのか形を変えて存在するかは誰にも分からない。


宮崎駿の描くアニメは劇であり劇的な創作物と言えよう。一般周知されてないものを一般周知させる。その成し遂げた道は誰も辿れない。宮崎の天才超問題児で変人として有名だったぽっと出の米良美一の抜擢なんぞ今の大手の制作会社にはできないだろう。
などと偉そうなことを言うが何も知らないし宮崎駿が好きと言うわけでもない。TVのドキュメンタリーだったりインタビューだったり見ても言葉足らずで表現も曖昧で意外と攻撃的でそんなに好きな人間性を感じなかったから。ついでにゲド戦記ぐらいからジブリ作品ほぼ見てませんし。あ、監督は違うのか?それすら知らない。

彼の多くの作品は心を豊かにしてくれる。物語の深いところは分からないが見事なフィクションでありながらキャラクターから醸し出される臨場感はリアルなもので嘘を嘘と感じることができない。何もかもが画面の中という認識を忘れさせそこにありそうな感覚に取り込まれる。
しかしそんな作品たちも彼一人で昇華させたわけではなく沢山の才能とそれをまとめプロデュースした人間があったからこそ成り立ったのかもしれない。

抜群に丁寧に描かれた背景やキャラクター、環境さえ整えれば分かるが劇を大いに「語る」劇中音楽。その劇の邪魔をしない大御所たちの熱演。今の劇場アニメに全く足りない要素である。
技術的には進んでいるハズの今日でもそれは到底追い付いたとは言えるものは少ないだろう。キャラクターが「演者」となり昇華することもなく見た目でのステータスで視聴者に媚を売り、デジタル作曲された劇中音楽にはオリジナリティは無く、「声質」や一部ファンに色目を使ったようなキャスティングと演技はとてもじゃないが追い付けないし追い越すことはできないだろう。


最近売れたと言える劇場作品も数が減り、その売れた作品でさえ20年経ってしまえば多くの人の記憶からは無くなってしまっているだろう。口コミ伝播がよういでステマですら簡単に踊らされる10代から20代前半の世代に持て囃されれば数字の構築は簡単だ。一部の「質」は金だけあれば簡単に向上できる昨今とネット環境の黎明期に売れたという意味合いは大きく違い、出来の「質」は近づこうとも作品の奥ゆかさから人を引き付ける力は格段に昔の作品であるだろう。それは色々なものを更新した「君の名は」ですら。

この才能豊かな人々の魂と技術が今後多くの作品に宿ってもらいたいと願うが今のアニメ業界にはSNS映えするような特定世代にのみ狙いを定めたプロモーションばかりしている。そんな会社が宝となる「売れ続ける」創作は不可能だろう。そう、今の制作会社には作品の消費はあっても熟成は無い。数撃ちゃ当たる商法で一作品に全てをかける狂った人間は居ない。
もう先が短い宮崎駿を越える才覚がある人間は現れるのか。神のみぞ知る。

投稿 : 2018/10/27
閲覧 : 132
サンキュー:

27

たわし(ガガ)

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本当は「アシタカ聶記」というタイトルにしたかったらしい。

海外の漫画やアニメ、映画好きな方は知っているかもしれないが、「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」や「紅の豚」にはほぼ原作ともいえる作品がある。

「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」はバンドデシネ(フランスの漫画の意味)で有名なジャンジローことメビウスの作品そっくりだし(大友克洋の漫画もメビウスそっくり)

「紅の豚」はアメコミのアイアンマンのモデルと言われる大富豪ハワードヒューズが撮った映画「地獄の天使」という戦争映画だったりするわけだ。

しかし、「となりのトトロ」や「もののけ姫」は柳田國夫などの日本民俗学に影響は受けて入るだろうが、ほぼオリジナルといえるだろう。

はっきり言って上記の作品よりも数倍難しい作品であることに間違いはない。

宮崎駿は本作のタイトルを本当は「アシタカ聶記」にしたかったらしく、主人公アシタカの一人称視点のハードボイルドものにしたかったみたいだが、鈴木敏夫プロデューサーに「売れないから」と却下されて「もののけ姫」というタイトルをつけられたらしい。

なるほど「アシタカ聶記」というタイトルだと、主人公アシタカの受難の旅に見えるが、それだったら確かにあれだけの社会的ヒットにはなりますまい。

投稿 : 2018/10/27
閲覧 : 182
サンキュー:

18

ネタバレ

てけ

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「正義の反対はまた別の正義」という言葉があるけれど……

ジブリ作品。

主人公のアシタカは、自分の住む村を襲撃したタタリ神から、死の呪いを受けてしまう。
そのまま村に居続けるわけにはいかなくなり、旅に出たアシタカ。
旅先で、山を開拓して村の近代化を進めるエボシ、そして、山犬に育てられた少女のサンに出会う。


「正義の反対はまた別の正義」

よく聞くフレーズですが、もののけ姫にも該当するんじゃないでしょうか。

人間と森の対立。
でも別にケンカしているわけではない。
ただ、住む世界や価値観が異なるだけ。

人間側の代表エボシ。
憎まれ役ですが、彼女は自分の住処(タタラ場)を盛り上げ、男女の差別を無くし、立派な人間社会を作り上げようとしています。
森側は古来からあるがまま、自分の住む森を守り続けようとしている。
両者とも決して悪ではないんですよね。

それぞれは単に自分達の世界を守ろうとしている。
それだけで対立が生まれる。
これこそが「正義の反対はまた別の正義」に当てはまると思うんです。

森側の代表であるサンと、森の呪いを受けるアシタカがその間を取り持つ。

そんな構図に、日本的なアニミズム文化が加わり、引き込まれる世界観が生まれ、ジブリの演出力によって素敵な映画に仕上がっているとのだと思います。

{netabare}
さて、映画はそこで終了していますが…。
それは一時的なものにすぎないと思うんです。
ストーリーの中で「人間同士の争い」「森に住むもの同士の争い」も描かれています。

小さな二人が大きな対立を抑えた。
それ自体は大きな功績です。

しかし、そのあとに待っているものは小さな対立の連続。
やがて森は浸食され、人間の台頭する世界になっていく。
それは避けられない運命だと考えると、少し悲しい余韻が残ります。
{/netabare}

投稿 : 2018/10/26
閲覧 : 460
サンキュー:

90

ネタバレ

※アニをた獣医学生◎

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人であるか、獣であるか。

この物語は、サンがアシタカを通して少しずつ人と心通わせることができるかもということと同時に同じくらい、共存することの難しさが描かれています。
ただ、アシタカはそれを諦めずに、人と獣、どちらのサンも受け入れようとする。
どちらが幸せかということを考えさせられます。
今までの暮らしをとるか、変化していくことをとるか。自分達にも言えるでしょう。

↓ 自分の二人をみた感想。


サンとアシタカ、いいよねぇ~♪
よくできた物語だとおもう。少しグロくて見辛いかもしれないけど見て損はない!
不思議な物語となっております♪

まあ、初めて見たときアシタカTUEEEEEって思ったw
アシタカとサンはお似合いだよね♪最後の終わらせ方は想像力を書き立てさせるよね、考えちゃうよ後日談(笑)

サンとアシタカが次第に打ち解けていくとかもすごく良くて、これぞツンデレ!(つんの方が強いかな!)
って感じがするんだな!
もうあれだよね。かわいすぎてね~…

これに求めるのは後日談すごくみたい!

ジブリはいろいろなことを教えてくれるよね。
いつか自然と人間がわかりあえる日が来るといいな…

投稿 : 2018/10/26
閲覧 : 115
サンキュー:

8

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★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ふと、観る、観てしまう。

ついつい、観てしまう作品の1つです。
内容も台詞も、
大抵知っていて、それでも観るのですから、
何か、あるのでしょうかね。

そして、いつも思います。
『曇りなき眼で物事を見定めねば』と。
その意味すら未だ模索してますが…。

内容、声優、全てにおいてコメントするには
余りにも大物アニメ過ぎますし、もはや不要で
しょうし。

また、眼、が曇りを晴らしたい時、
必ず観ると思います。

投稿 : 2018/10/16
閲覧 : 68
サンキュー:

9

つきひちゃん

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリ作品なので

感想を書かないとずっと棚に放置されてしまうので思い出しながら。

日本には古来から神様が崇められていて、
自然や生き物が象徴とされることもしばしば。

そういったものを描くことで、
私たちに今の日本人に問いかけているのではないでしょうか!(タブン)

投稿 : 2018/10/16
閲覧 : 42
サンキュー:

3

REI

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジブリ作品の中で日本の昔を描いた作品

ジブリ作品の中でも、とっても好きな作品です。

人間と自然の関わりや、差別などの事象を深く考えさせてくれる作品です。
小難しいこと考えなくても観られる作品ですが、色々なこと考えて見るのもいいかも・・・

「たたら」という言葉とか、「えみし」とか言う言葉とか日本の大和朝廷いがいの歴史というかそんなことを調べさせてくれたアニメでした。

あと一言書くと初期のジブリ作品はそろそろどこかしらの配信サイトで見放題にしてくれてもいいんじゃないですかね・・・

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2018/10/11
閲覧 : 47
サンキュー:

4

のんちくん

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自然でさえ不自然な理由。自然も自爆するらしい。人との共存への模索が重要なのかな?

自然
環境破壊、生態系の異変→(7.25上書き)木を植えるのも、土砂崩れの一因になるようです。犬神が、森の賢者に言っています。「木を植えるのはよせ!」と。
人間
戦、肉食への呪い、文明、ゴウツク商売、生命の神秘
神秘的なもの
シシ神・ダイダラボッチ

このようなものの衝突が、スペクタルではなく、ストーリーとしてまとめあげ、ジブリ的にまとまった。優良作だと思いました。有料策と、最初に変換されたときは、こっちもいけるかと思いましたが、まずは、一言で言うと、テーマ多元主義と呼んでいいのかな?テーマの図書館とも言える。

この手のテーマを小テーマとした作品は、やはりどんなシーンも意味があり、重くなりがちな大作主義と一線を画していると思うんですよね。環境破壊だけでも、別な作品としてつかえるし、というか、僕がものを書くときのテーマ一本がワンシーンでかけちゃったみたいな、さすが宮崎駿先生と思うわけです。

いや、時代錯誤はありますよ。それに、あんまり前述したようなテーマ性は、あまり感じさせず、一本の映画として成立するのが前提にあるようですから。テーマが動向は薀蓄かもしれません。感想としては最低でしょうか?

それにしても、速い展開ではテーマを、神秘的なものには、時間をかけた見事な演出。無駄がないし、当時は総括した作品かとも思いました。

まあ、とにかく、マジ面白かったです。キャラもいっぱい出るし。
サンとアシタカに与えられたテーマを読み解くのも、楽しいですしね。

9・25追記
「森の賢者よ!木を植えるのはやめよ!」と、買ったDVDに入ってました。

投稿 : 2018/09/25
閲覧 : 92
サンキュー:

9

ootaki

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリで一番好き

ヒロインが好きだったので、何度もガキの頃見ていましたが、結構独特の世界観ですので、好きな方は好きで嫌いな方にはキツい作品だと思っています。

投稿 : 2018/09/16
閲覧 : 40
サンキュー:

0

ザカマン

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作画はジブリナンバーワン?!

映画館に二回も見に行ったのは、後にも先にもこの作品だけ

声優も豪華

アシタカ格好良すぎ

個人的に、ジブリで一番好きな作品

投稿 : 2018/08/27
閲覧 : 63
サンキュー:

2

ネタバレ

みそ汁ソムリエ

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

全く面白いと思わない

ドラマチックな展開もなく、終わり方も浅くて余韻がない。
何も心に響く要素がなく退屈だった。
なぜ評価されてるのか全く理解することが出来ない作品のひとつ。

投稿 : 2018/08/24
閲覧 : 90
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1

R子

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

評価するのもおこがましいけど・・・

この作品を初めて見たのは小学生の頃だったかな・・・。
アシタカに一目ぼれして、買った下敷きを毎日見つめてた記憶(怖

当時は「アシタカかっこいい」だけで、物語の意味は分かっていなかった。大人になって見返してみると、やはり色々な角度から見ることができる。

それぞれの立場で守るべきものがあり、それゆえに起きる争い。

何度見ても、私にはこの物語の意図するところを完全に理解できるとは思えない。
それでも見るたびに新しい発見があり、感動がある。

ジブリ作品は、時間をおいて何度も見たい。そんな作品です。

投稿 : 2018/08/20
閲覧 : 70
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4

ネタバレ

バンバン

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人間と自然のつきあい方

自然をテーマに含む宮崎駿のアニメとしてはナウシカと似たように見えますが、ナウシカがあくまで人類を主題に置いているのに対し、もののけ姫では徹底して人間vs自然の二項対立です。そして自然の猛威の前に人間がただひれ伏すなんてバカはしません。人間が普通に自然をぶっ壊し、そのしっぺ返しを喰らうという、歴史の中で何度も繰り返された構図をストーリー上で見事に再現してみせています。

人間とは不思議な生き物で、自然から生まれてきた種の癖に生きていく上で徹底的に自然を排除して自分好みの環境を作り上げ閉じこもるんですよね。しかし命を繋ぐには自然の恵みが不可欠というジレンマにある。その回答として、ラストでタタラバの人々は自然を排除する工業社会を捨てることを選びます。でもこれは現代では到底ありえない選択。じゃあ際限なく自然を食いつくして良いのかと言うと良い訳がない。サンのように野生の生活をするのかっていうとそれも論外です。つまりアシタカの言葉通り、「人間は人間の世界で、自然は自然のままで」生きて、折り合いをつけるしかないということ。これまた現実ではそう上手くいってないんですけどね。

最後のシーンでは自然の強靭な回復力が暗示されます。余韻の残る締め方ですが、かつて近畿の山々を禿山にしたりと、回復力をいいことに自然破壊をやらかしてきたのは他ならぬ日本人であることを忘れてはいけないですね。同じことが繰り返されるかもしれない。ただ手放しでハッピーエンドとはいかんのです。

投稿 : 2018/07/09
閲覧 : 51
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5

lalala

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何度見ても面白い

ジブリの最高傑作。
ストーリーが最初から最後まで練られており、今のアニメが全部合わさっても歯が立たない作画、そして終始圧倒される音楽に何度見ても驚かされます。

投稿 : 2018/06/24
閲覧 : 76
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1

ストックトン

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジブリ作品の中でも最も好きな作品。
中世の日本が舞台で、神秘的な描写と
人ともののけとの関りを描く世界観が
たまらなく面白かった。
主題歌も結構衝撃的だった。

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 60
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1

ネタバレ

ベル

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

年齢関係ないなって思いました。

私が初めて観たジブリ作品で、確か5歳の時に観たと思います。
{netabare} その当時は難しい言葉は分からなく、まなこって何だって感じでした。
ですが幼いながらも壮大な自然や久石譲さんの音楽には凄く魅了されリピートして観ていたと記憶しています。

最近になって急にまた観たくなり観たところ、変わらなく引き込まれるところもありましたが、以前より知識が増えたことでストーリーにも引き込まれ、自然の尊さ、人間の愚かさ儚さなどなど、見る度により好きだなと思える作品でした。
恐らく歳を取ってもまた何度か観させていただくと思います。

私はラストの青空の下、アシタカにサンが微笑んでいるシーンが特に好きです。{/netabare}

投稿 : 2018/03/22
閲覧 : 73
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4

ネタバレ

ヲリノコトリ

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
タタリ神から受けた死の呪いを解くために旅に出たアシタカと、巨大な山犬に育てられた少女サンは、シシ神の森とたたらばを巡る争いに巻き込まれる。

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳★★☆☆☆ 深い★★★★☆

【ジャンル】
ジブリ11作目(1997)、自然と人の対立、和風、壮大

【こういう人におすすめ】
「観たことない」と言うと逆にびっくりされるジブリ作品の一つ。

【あにこれ評価(おおよそ)】
89.4点。名作。あにこれ点数順では第3位。

【個人的評価】
世間と同じ評価。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
 ルパンベスト10を作った流れでジブリベスト10とコナン映画ベスト10に挑戦中。一般人でも分かるアニメ映画シリーズのベスト10があれば、私自身を理解してもらいやすいかなあと。

 ジブリ作品に共通するテーマとして「水の表現」と「対立」と「内包」があるというのをどっかで聞いた気がします。まあ水なんて2時間分のお話作ったらどっかで絶対出てくるし、対立と内包なんて曖昧な言い方したらなにかしら無理やりこじつけることは可能だと思いますが、その辺を踏まえてみてみるといいかもしれません。

 ↓以下一言くらいの感想
{netabare}
 ジブリ黄金時代後期の大作で、ほぼすべてのジブリファンが5位以内に挙げる思われる。ジブリ内の系譜で言えば、1作目の「風の谷のナウシカ」が和のテイストを取り入れて進化したような作品で、壮大な世界観と自然の映像美、人間と自然の対立、人間と人間の対立など共通点が多い。

 まあ細かい考察はネットで検索すれば「どこまで深読みすんねん」みたいなのが死ぬほど出てくるので、そちらで。

 私がこの作品をレンタルで初めて見たときの感想は単純に「ジブリすげ~」でした。他にこんな芸術的かつ家族向けのアニメ映画はなかったので。その後人生で何回みたか覚えてないです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2018/03/03
閲覧 : 124
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16

ネタバレ

こっとん

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魂の作品ですね

テーマが深いです。トトロやラピュタなどの、幼少期、少年期に感じるワクワク感に包まれた作品とはまた違った大人のアニメだと思います。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 70
サンキュー:

1

40代のおっさん

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

おしとーる

もうなんかね、アニメとしてはすごいんだろうけど、声優がひどくて、おしとーる!しか思いつかん。声優本職に吹き替えさせて放送とかしたら、すごい作品になりそう。

投稿 : 2018/02/09
閲覧 : 79
サンキュー:

1

ネタバレ

四文字屋

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もののけ姫は、宮崎駿氏の監督作品における、紛うことなき最高傑作であり、日本のアニメーション作品のひとつの到達点であることは疑いようのないところで、

「未来少年コナン」でアニメの演出をスタートして以来、
一貫して追い求めてきた、
Boy Meets Girl の幸福なあり方と、
日本型社会主義の実現した姿と、
自然回帰による人類と地球との幸福な共存を、
ずっと夢想してきた宮崎駿氏が、
人類と社会のあり方について、
それまでの人生を通じて結論づけた物語が、
ここにあります。

もののけ姫を制作するにあたって、
宮崎駿氏は、
男性と女性の幸福な婚儀は幻想にすぎず、
社会制度は人間個々にとって有益な存在たり得ず、
自然と人類は根本的には共生できない、
という冷厳な現実を、
自身の精一杯の残虐性描写によって提示しました。

自然と、自然に属する霊的な存在の描写は美しくかつ恐ろしく、
人が、同じ人同士で差別し合い、反目し合い、戦い殺し合う様は
息を飲む迫力に満ちており、
時代のうねりの中で苦難に打ちのめされながらも己を全うしようとする
サンとアシタカの姿は崇高に映ります。


宮崎駿氏は当時、この作品をもって、
アニメ映画の演出からは引退すると公言していたし、
実際そのつもりであったのだろうからこそ、
ここまで痛烈に、文明批判と
人類の進化の否定を明示できたのだろう、と思います。

実際に作品の中において、
アシタカとサンは幸福な家庭を築くことは叶いませんし、
自然という貴重な存在の象徴であるデイダラボッチは滅してしまいますし、
それでも再生しようとする自然を前に、
人類は、文明の進歩という歩みを停滞させることは出来ないのです。


これは、諦観ともとれる、宮崎作品のひとつの到達点にして、
宮崎駿氏の人類に託した遺言ともいうべきものです。




ここからあとは、作品についての言及ではありません。
{netabare} しかし、この作品が未曽有の大ヒットをしてしまったために、
宮崎氏が望んでいた引退はかなわず、
すべてを出し切ってしまった宮崎氏が、そのあとは、
それまでのアニメーター人生で蓄積してきたおもちゃ箱から
ガラクタを引っ張り出しては駄作を連発しながら、
興行成績だけは無遠慮に絵空事のように亢進して行き、
経済的には成功するという悪循環に陥っていったのは、
まことに皮肉なこととしか言い様がありません。{/netabare}

投稿 : 2017/12/07
閲覧 : 158
サンキュー:

25

fuushin

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大地から生(あ)れいでる日本の霊性と神性を賛美する作品

もののけ姫は、宮崎監督の作品にしては、珍しく空撮シーンがなく、また、広がる空をイメージさせない作品ですね。

冒頭、疾走するアシタカとヤックルに、耳障りな不協和音がまとわりつき、ただならぬ不穏な気配を漂わせ、物語は始まります。

エボシをはじめとする個性豊かな登場人物と、神秘に包まれた太古の神々が織りなす
彼らの共存と対立は、大変わかりやすく描かれています。

人々は、しぶとくも健気であり、実直であり狡猾でもある。神殺しすら畏れぬ高慢な者も。

シシ神の首。
サンは畏怖の念で。
アシタカは真摯に鎮魂の念を持って。
二人してそれぞれがまっすぐにシシ神に向き合います。この一瞬のシーンが堪えます。

破壊と再生の繰り返しのなかで、それでもやはり、人々は生命をつないで行く。
否、生きとし生けるものは、神も獣も人もひと柱も漏れ落つることなく、その理(ことわり)のなかで生き、その気(き)を身を委ねながら生き、その意(い)を、発露し体現していく。

生まれ、もがき、死ぬ。そして再び輪廻して、永遠無窮に繰り返していく。
この当たり前の生命の営みの根底には、生まれ変わり死に変わりするなかで、不断の「御魂磨き」が実践されています。

アシタカの生きた時代、私たちの生きている時代、スクリーンのどこかでつながっているのなら、「生きろ」と。

出会いのなかで、喜怒哀楽にもまれつつ、矛盾と葛藤をくぐり、発見と悟りを得る。
そうした魂のブラッシュアップを通じて、進歩向上を喜ぶ人生観を!

やがて肉体は衰え、病に倒れ、死を迎える。
それでも「生きろ」と。
だからこそ「生きろ」と。

ただ漫然と生きていくのではなく、一挙手一投足に志を立て、ひと息吸うごとに奮い立ち、命をかけて生きる目標を持てと。

AIやロボットが席巻するだろう近未来の時代となるとき、辛く厳しい労働は急速に人の手から離れるだろう。そのとき、人はどうやって生きがいを見出すのか。

平易で安逸、葛藤も慟哭もない安直な生き方も選べることはできますが、残念ながらこの現代は、それ自体が同等の生きにくさを内包しているし、私たちに強迫してきます。

それでも、「生きろ」と。

アシタカは、「吾、私、志、司、明日、高い (貴い、多価)」の意味ですから、「私の志をもっと高くする」という象意ですね。
サンは、「産、讃、山、SUN」の意味ですから、「母なるものを産み出す大地を讃える」「太陽の如くあまねく大地を讃える」という密意ですね。

人は、「霊止」という言霊。
霊は「ヒ」、止は「ト」と読みます。
霊は想念そのものであり、善なる想念、善ならざる想念の両方を意味します。

善なる想念は、善なる神霊 (心霊ではない)につながり、善ならざる想念は、悪霊につながる。
そうして霊線がつながり、霊流となって流れ込み、私たちの生き方に影響を与えます。

どちらの「霊」を自らの身体に「止」めるのかは、自らの自由な「意」に一任されています。
自分で選べるし、決められます。
それが人。それだから人。
人生は千変万化する。できる。
万物は流転する。

ちょっと、レビューが抽象的で重めになっちゃいました。勘弁です。

ですが、「もののけ姫」に限っては、大地に根ざし、タタラを踏みながらも、喜びと悲しみの汗と涙を流し、そうしてあなたの魂を磨いて行きなさいと。

宮崎監督のそんなメッセージが込められた作品なのかなぁと、感じる次第です。

そうした深い霊性、神性がモチーフとなって、ストーリーに織り込まれ溶け込んでいるからこそ、観る方たちの感性(神なる部分)にシンクロしバイブレーションを引き起こす。
だから、知らず識らずのうちに、わけもなく感嘆し、感動し、感激することにつながっていくのかなと思うのです。

もののけ姫を支持なさる熱烈なファンの方たちは、そうした体験をスクリーンから受けとったのかしら。

宮崎監督に感謝です。
長文、失礼いたしました。

投稿 : 2017/10/05
閲覧 : 185
サンキュー:

21

ウィーハウック

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ザ・ジブリ

トトロの次に見たからか「え、これトトロと同じとこが作ったの?」と思ったのを覚えてる。
ジブリ作品の中でもこの作品はテーマが強い、現実に対しての皮肉が尋常じゃない、駿さんまじぱねえっす。

最近気づいたけど主要キャラCVがほとんど俳優女優で亡くなってる人もちらほら・・・

これわかってくれる人少ないけどエボシ様好き

投稿 : 2017/07/01
閲覧 : 63
サンキュー:

1

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もののけ姫のストーリー・あらすじ

エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリガミ」に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を「曇りなき眼」で見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り拓いて鉄を作るタタラの民とその長エボシ、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとする動物たちと、その長「シシ神」を殺そうとする人間達の壮絶な戦いが始まる。(アニメ映画『もののけ姫』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1997年7月12日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E3%81%91%E5%A7%AB

声優・キャラクター

松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、上條恒彦、西村雅彦、島本須美、小林薫

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、プロデューサー:鈴木敏夫、作画:安藤雅司、美術:山本二三/黒田聡/田中直哉/武重洋二/男鹿和雄、音楽:久石譲

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