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「吸血姫 美夕(TVシリーズ)(TVアニメ動画)」

総合得点
67.3
感想・評価
67
棚に入れた
418
ランキング
2443
★★★★☆ 3.7 (67)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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吸血姫 美夕(TVシリーズ)の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

レトスぺマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的90年代深夜アニメ最高傑作

長文のため本文はネタバレで隠します。

{netabare}
私が本作品を初めて見たのは2001年の頃で、今から20年以上も前の事である。

このアニメは1997年~98年にかけて放送された深夜アニメ黎明期の作品で、はぐれ神魔と呼ばれる妖怪とヴァンパイアである美夕(+その仲間)のバトルを描いた作品である。
しかし、何の罪もない人がはぐれ神魔に翻弄され、ほぼ毎回バッドエンドを迎える世界観のもと繰り広げられる物語ははとても見ごたえがあり、ドラマ性は群を抜いていた。
このアニメは、今まで私が見てきたアニメ作品でも最高グループ中2番手ぐらいにランクインする程の魅力を感じる。

監督は魔法騎士レイアースの平野俊貴氏、シリーズ構成は現在小説家として活躍されている早見裕司氏である。

まず驚かされたのは、作品全体の雰囲気だったと思う。
明らかに趣が違うOP、妖艶なキャラクター、独特の恐怖感、どこか悲しげなED。
そういったものに強く惹かれたのだ。
ただ、当時はストーリーが良くわからず、なんとなく「暗い話」というのがわかる程度で2・3話見て、視聴を終わらせてしまった。

しかし、頭の片隅にはシーンの一つ一つが残り、いつか全話視聴してみたい願望はあったのだが、数年前にいよいよ全話視聴する機会が得られ、今年に入ってからの再視聴も踏まえ感想をここに書き留める。

まず第一に申し上げたいのは、上記に挙げた作品全体の雰囲気にまたしても振り回されてしまったという事。
もう一つは、ストーリーが完全に把握できたことによって、キャラクターに対してとてつもない同情心が芽生えてしまったことだ。
この2点を感じ取れた時点で、本作品に対する評価は相当高いものとなったと思う。
ここで大切な事は、そう思えるように至った過程を自分なりに解釈することで、本作品に対する理解がより深まるのではないかとも思えた事だ。

まず、作品全体の雰囲気の正体についてだ。
ここに着目したのは、本作品のOPやEDからして明らかに一般的なアニメとは趣が違う事に加えて、それは要素の一部にしか過ぎず、本来のベースたるものがあるからこそ、そのような演出を意図的に行っているのではないか、と思ったからだ。

そのベースとなっているものは本作品のWikipediaに書かれている通り、「日本、海外の特撮作品からの引用がある」ことも勿論そうだが、幼い頃に見聞きした記憶のある伝承、文学やアニメ作品もそれに含まれる事に気づく。

例えば、作品全体を通してもゲゲゲの鬼太郎をモチーフにしたであろうものもあるし、赤い靴、人魚姫、妖怪大戦争、魔界転生からの引用かな?と思われる話もある。

ここでのポイントは、こういった作品のストーリーを1〜10まで説明して、と言われて説明できる人はなかなかいないのではないか。
つまり、「作品自体は知っていて見た記憶はあるんだけど、忘れてしまっている」というある種の眠りに近い状態から想起させることで、「あ、そういえばあの時の作品はこういうものだったな。」と記憶の蘇りが発生する。

そして、想起させる方法を刺激的なものにしたり、そこからアレンジを加えることによって心に残る質の高い作品が出来上がる算段だ。

本作品の評価を見ると「幼い頃に感じた記憶が呼び覚まされる気分にさせられる」といった意見も散見されるが、これは実に的を射ていて、子供の頃に見て恐怖を感じた作品というのはトラウマに近い状態となり、大人になってからもなかなか消えない心理特性がある。
先述したOP、EDの音楽やナレーションもこれに対して効果的に作用しているといえるだろう。

そして、一話一話余すことなく、この手法を取り入れていると気づいたときに自分はとんでもない作品に出合ってしまったと思うのと同時に、本作品が格式の高い素晴らしい作品であるとも感じたのだ。

もう一つはキャラクターに対するとてつもない同情心である。
本作品の世界観としては、現代に出没するはぐれ神魔を退治する美夕とその仲間、そして一話毎に出てくるゲストキャラクターとの交流が描かれる。
しかし、相当なまでに理不尽であり、ある種の禍々しささえ感じられるものだ。

その理由としては、ゲストキャラクターの多くが「感情的には汚いところもあるけど、悪い人ではない」ことではないだろうか?
つまり、ネガティブよりではあっても、人間の負の感情としては結構リアルなわけだ。
そういった人々がはぐれ神魔の餌食となり、バッドエンドを迎えるさまは見ていて非常に心苦しく、主人公美夕も、はぐれ神魔の餌食となった人を救おうとするが、大概は失敗に終わるため、やるせなさや徒労感に襲われることもしばしばあった。

しかし、そんなストーリーでもなぜ最後まで見続ける事ができたのかといえば、上記で挙げた、他作品からの引用の要素をうまく使って、暗いストーリーにそれらを投影させる雰囲気を味わうところがベースとなり、そこから救いのないストーリーの中にも、少なくとも美夕側にいるキャラクターの過去について掘り下げがしっかりとされていた事。
またバッドエンドを迎える回でも、その中に救いともとれる要素を持つ話も少ないながらあり、それに加えて、ストーリー自体の伏線回収劇も良かったのだと思う。
前者についていえば、美夕とラヴァの固い絆を伺わせるシーンは勿論、冷羽&松風のコンビも、最初はいけ好かない感じではあったが、ゲストキャラクターの影響を受けつつ、内情がどんどん明らかになっていく様は面白味があって良い。

この作品、こういう視聴者をキャラクターに感情移入させるための絶妙すぎる匙加減が本当に素晴らしいと思う!

後者も、特に第17話「うつぼ舟」は暗いストーリーの中にも複雑な事情が絡みあい、はぐれ神魔の中にも完全なる悪ではない存在がいることが示唆されるなど、声優さんの演技も相まってとてつもないドラマがあり、正直、液晶テレビの偏光フィルター、配向板をすべてぶっ壊してでもこの世界のキャラクターに延々と同情していたいと思えるようなストーリー運びだったと思う。

そして、本作品のラストは確かに衝撃的なものではあったが、そこに至るまでの伏線が地道に積み重ねられていて、それが判明したときの驚きは正直アニメ作品としての良い方向での可能性のようなものが垣間見えたわけだ。

最後に本作品に対して、一つ個人的に思ったことがある。
それは、キャラクターに対する愛情表現といえる「萌え」と「妖艶」の大きな違いを認識させられたことだと思う。

確かに本作品は90年代の美少女を意識して描かれているキャラクターが多く、人によっては「萌え」的作品として認識できる場合もあるかもしれない。
しかし、キャラクターに対する愛情は持てはしたものの、その想いも通常のそれとは違っていたわけだ。

ちなみに、「萌え」と「妖艶」を国語辞典で調べると
【萌え:キャラクターに対する最大級の愛情表現のようなもの】
【妖艶:あやしいほどになまめかしく美しいこと。ミステリアス】
と出てくるが、つまり自分は後者の意味の雰囲気を本作品から多く感じたという事である。

では、「萌え」と「妖艶」の何が違うのかといえば、確かにどちらも女性キャラに対する好感という意味として捉えれば同じだが、そのキャラクターから放たれる愛情をベースに「寡黙・苦悩・煩悶・憎悪・色情」の要素が増えれば増えるほど「妖艶」に近くなっていくのだと思う。

例えば、悩みを抱えた女性を見るとグッと引き付けられる展開というのはよくドラマでも題材とされるものだし、それを逆手にとって、男性を破滅に追い込んだりする女性像はこの「妖艶」部分のネガティブさの象徴であると言えるわけだ。

もちろん現実でもそれに似たような事件も多々起こり、ワイドショーなんかを賑わす結果になるわけだが、本作品の改めてすごいところは、まさかアニメでこういう事を表現できてしまう事実に対しての驚きなんだと思う。

つまり、苦悩を抱えた女性を見たときに「ああ、自分がなんとかしてあげたい」「救ってやりたい」思いから近づくことに成功するのだが、最後には裏切りや死、別離で終わるという人間の持つ精神の一つである破滅願望を刺激させるようなものが本作品の禍々しさや理不尽といったものに表れていると。

それを現実でやってしまうと大変なことになるから、アニメの作中で疑似的に味わえるのが本作品の魅力であるのかもしれない。

いずれにしても本作品は誰が誰でも勧められるような作品ではないのだが、ストーリーやキャラクターへの同情心以外にも、考察の観点からも満足させてくれる事がわかって本当に90年代の歴史に残る素晴らしいアニメ作品だなと思った次第である。
{/netabare}

投稿 : 2023/07/01
閲覧 : 132
サンキュー:

1

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

90年代最高傑作

この作品はまだ深夜アニメが僅か数える程しか無かった時代に放送された作品だけど
ちなみに個人的にはリアルタイムで偶々観て衝撃を受けた作品なんですが
まあ知名度は当時から相当低いけど個人的には紛れもなく90年代最高作品だと思ってます。

さて本作に付いては終盤を除いては1話完結の内容が続いて行くけど、
もう内容的に言うとどのエピソードも鬱展開ばかりなんですが、
でも鬱展開から描かれる本作のドラマという点においては他作品の追随を許さない断トツの面白さで
特に人間の業を描く内容は非常に見応えが有り終わった後にはどの話も考えさせられる物があり、
そして作品の雰囲気もダークな感じの中にも何処か美しさを感じさせながら
また本作における深みを感じさせる話と相俟って実に雰囲気の味わい深さを得られますね。

そしてキャラに付いては美夕とラヴァの多くを語らずとも深い絆で結ばれてる所や、
それと冷羽と松風とか、そして千里に関しては終盤で物凄いサプライズが有りましたし、
この作品のキャラに付いては高い魅力と印象強さを兼ね備えてましたね。

【評価】

100点・S級

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 106
サンキュー:

0

とおる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

普通でした

投稿 : 2022/06/13
閲覧 : 141
サンキュー:

1

心底に来るアニメ切望 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

暗い…。重い…。救い様が無い…。本当にこれぞ90年代後半の深夜(プラステレ東夕方)アニメって感じの重苦しい物語展開…。

昔AT-Xの再放送で改めて再確認しながら観ましたが、本当に最初から最後まで終始、重苦しい、どんより暗い、そして救い様が無い展開が次から次へと続けて起きており、正直、独特のビジュアルの美しさは二の次で、とても辛い気持ちでこのアニメを視聴していたのを憶えています…。
そして最終盤の黒幕はまさかの…、と言う多くの私も含めた視聴者はこの超展開に決して大袈裟ではなく本当に意表を突かれてとてもビックリして、そして更にかなり辛い気持ちになって観ていたのを今でも憶えています…。
正しくこれぞ90年代後半の深夜アニメの要素が沢山詰まった重苦しいですが一方で不思議な魅力も感じた、とても悲しい物語でありました…。
一言では簡単に表現するのは難しい独特なカラーをまだまだ持っていた90年代後半の深夜(プラステレ東夕方)アニメは良い感じのクセがあって思わず良くも悪くも心底に響くんだよなぁ…。
なかなか今の世代の深夜アニメではありそうで無いんだなぁ…。何せ今の多くの深夜帯のアニメでもスポンサー側のリスク回避なのか?不自然な?自主規制しているらしいからもありますが…。こう見たらやはり90年代後半の深夜(プラステレ東夕方)アニメってまだまだ良くも悪くも縛りがあまり無くて自由でやっていたって感じでしたね…。

投稿 : 2021/06/26
閲覧 : 414
サンキュー:

4

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

OVAを原作とした和テイストなホラー

私が、この作品を知ったきっかけはデビルマンレディーである。
デビルマンレディー視聴後、色々調べた際にデビルマンレディーの監督が
平野俊貴であることがわかり、平野監督の作品を何本か調査した。
その中でもデビルマンレディーに最も近いものはこのアニメ
吸血姫美夕だと判断し、視聴するに至った。

この作品のすごいところは、人間の業を丁寧に描かいている点だ。
それに絡めた形ではぐれ神魔も関わってくるので、見ごたえがある。
また、監視者の目から逃れるため隠れ住むはぐれ神魔が存在するなど
はぐれ神魔が絶対悪ではない回も存在する。その回は個人的に
涙が出そうになるほど悲しい話だった。人によっては涙がしばらくの
間止まらなくなるだろう。OPとEDも印象的だ。

ストーリーの展開もデビルマンレディーにとても似ている。
基本的には監視者として暗躍している主人公の美夕が
はぐれ神魔を始末していく1話完結式。
終盤手前で鳥とよばれるはぐれ神魔の集団が
美夕を倒すための計画の最終段階を実行し、
美夕側監視者と鳥側はぐれ神魔の全面対決に変わる。

個人的な意見だがデビルマンレディー以上にハード。
鬱展開しかない。回によって差はあるが、後味が悪い物ばかりだ。
耐性がない人は視聴しないほうがいい。
自分の場合は、11話で一度中断した。連続で見るのは
正直キツイ。意外な伏線もあり、終盤で深く関わってくる。
ここの部分を一回見ただけで理解できた人は
相当頭が切れる人だと思う。私には理解できなかった。
終わり方もデビルマンレディー以上に悲しい結末。
自分が監視者の立場であれば泣いてしまうだろう。切ない。

デビルマンレディーの時とかぶってしまうが、作画に関しては
あまりよくない印象を受けた。
全体的に暗い作風になっているのもあり、見づらいシーンもちらほら。
特に絵が動かず、紙芝居と感じる場面が多いのがきつい。
神魔の倒し方もマンネリ化しているため
アクションシーンは期待しないほうがいい。

作画に関して、そこまで気にしないホラー好きの方には
オススメ。鬱展開が基本なのでそこだけ注意して欲しい。

個人的には、名作の域に入っても不思議ではないと
感じるほどとても面白かった。良作だと思う。

投稿 : 2018/09/14
閲覧 : 650
サンキュー:

13

てんTYO- さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

儚く美しいオカルトハードファンタジー

かなり前の作品なの昨今の作品と比べるとしんどいですが、当時としてはかなり作画の綺麗な作品でした。

どういう作品かはOPの昭和の名女優、故・岸田今日子さんのナレーションを聞けばすぐわかります。

音楽もアニメや大河ドラマなど幅広く手掛ける川井憲次氏が担当、暗く重く切ないサウンドがとてもいいです。

闇の世界から抜け出し、人間界に入り込んでいる神魔(はぐれ神魔)を見つけ出し討伐する監視者・クールな美少女、美夕。
その美夕が世を忍ぶ仮の姿として潜入している女学園の友人たちとの関係もこの作品の隠れた見どころです。

この作品の特徴は独特の世界観もですが、ファンタジーでありながある意味リアルな点です。
この世は諸行無常、アニメでよくある、ご都合主義や視聴者の期待などにいちいち応えてくれません。特に闇に関わってしまった者は何者であろうとも・・

美しくもせつない物語、基本的に毎回1話完結ものなので、よろしければまず1話、試しに観ていただければと思います。

ハマる人はハマる(私は気に入ってます)、そんな作品です。

投稿 : 2016/07/26
閲覧 : 491
サンキュー:

4

しーん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

20164

投稿 : 2016/04/25
閲覧 : 396
サンキュー:

0

えりうず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ぶれないダークさが魅力

はぐれ神魔というはぐれし者を闇に還すのが使命の吸血姫、美夕のお話ですが、人が神魔に魅入られ落ちていく様は毎回ダークで魅力的。
大抵報われない感じで終わりますw

他のアニメと違い、美夕はあまり人間を助けませんw
自らの意思と愚かしさで神魔に落ちた人間は、結構あっさり死んでしまったりします。
かといって全然助けないとか救わないわけじゃなく、
美夕なりのポリシーに従って生きている感じでしょうか。
ただ正義感をかざして戦っている感じでないのが、逆に好感持てました。

戦闘に関しては毎回同じような感じで、おまけみたいな印象が…w
まあ戦闘メインのお話しでないのであまり気になりませんでしたが。

音楽はOP、EDともに未だに聞いているくらい好きです!

かなり前の作品だからか、作画はあまりいいとは言えないのですが、
終始ダークな雰囲気を忘れない良作だと思います。

投稿 : 2016/02/22
閲覧 : 349
サンキュー:

8

ToNOVEる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

美夕のミステリアスな美しさに惚れました。

やや古めのアニメですが、はまりました。

全編を通して悲しいストーリーが展開されます。
基本的に1話完結型です。
内容として、吸血鬼の美夕が相棒の妖らと共に、人間に害をもたらす魔物を倒していく、というものです。

美夕のミステリアスな美しさと、それが醸し出す孤独と哀しみに胸を打たれました。

投稿 : 2014/10/11
閲覧 : 353
サンキュー:

4

ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「もう寂しさなんて感じなくていいからね」

人間界に潜む"はぐれ神魔"と呼ばれる妖怪を、監視者である主人公"美夕"が相棒"ラヴァ"と共に闇の世界に封印する、という水戸黄門形式のようなわかりやすいお話。
前半は神魔を退治する1話完結型が続き、後半からは登場人物のドロドロっとした心情にスポットを当てられ最終決戦に向かって行きます。


この作品には何でしょう、とても上品で美しさに溢れておりまして。
川井憲次さんが手掛ける和風の音楽、おどろおどろしく怪奇的な雰囲気やストーリー、主人公美夕の形容し難い印象的で魅力溢れたキャラクター等、作品全体がとても洗練されていて気品ある作品だなあと。こういった雰囲気の作品には中々出会えないかもしれない…。一昔前の作品でありながらも、古臭さを漂わせることがありません。


1話完結のシンプルなストーリーでありながらも、テンポよく各エピソード中身がギュッと凝縮された一癖も二癖もある内容を見せてくれます。ただ単に勧善懲悪で終わらせるのではなく、出て来るゲストキャラクターには様々なドラマや生活があり、ほんの少しのことで道を誤ってしまう人間の弱さや悲劇をとくと描写しています。
本来は人の弱さや歪んだ心に取り付くはぐれ神魔の存在も、徹底して外道な奴もいれば、人と共存を願う者もいたり、監視者の目を逃れようとする者もいたりします。それでも”神魔”として生まれた以上、人間のような幸せを願っても運命や宿命には抗っても逆らえない無常観が映し出されていました。”悪”として一方的に描かない所が感傷深く、毎度考えさせられましたね。
各エピソード、大体が後味が悪い悲壮な終わり方をし、最後の美夕の〆となる台詞が非常に効いてきます。美夕の台詞をどう受け止めるかで、話の印象も大きく変わりそうです。


印象的なエピソード
17話「うつほ船」
{netabare}一人の人間に尽くそうとする神魔の物語。神魔が幸せを望んでも、残酷な運命には抗えない哀しさが伝わってきました。夕焼けをバックにした美夕と神魔の会話が互いにやるせなかったです。またいつもは冷酷で容赦ない冷羽が、感情的なところが印象深かったです。最後の「私たちには(西の幸せな国には)行けない所ですね…」台詞がまた寂寥感満載でした。{/netabare}

20話「鱗翅の蠢惑」
{netabare} 一番好きなエピソードです、ハイ。父と娘の禁断の愛…という、当時はよくこのような衝撃的なテーマで放送出来たなあと舌を巻きました。作中屈指の作画クオリティで、ゲストキャラの曽根璃莉が美少女。彼女に穏やかな表情で話しかけるいつになく優しい美夕が見られます。
蝶の妖精に捕われた父親を幻惑していたのは実は娘の璃莉だった…美夕の表情や声のトーンからして道徳的にかなりアレな事をしてしまったんだろう事案を想像出来ます。美夕の微妙な表情や声のかすれ具合から、彼女の複雑な心境が伝わってきます。父親が炎に向かって走って行き、灰になった時の美夕の瞳の揺れが印象的でした。{/netabare}


作中には美夕の名前からか、もしくは"夜と昼の狭間に蠢いている"神魔の設定からか、オレンジ色の美しい夕焼けがよくバックで映し出されます。夕焼けが掛かったキャラクターの色彩の美しさも見所です。

主人公美夕は監視者として動いており、根本的には神魔に取り付かれた人間がどうなろうが興味ありません。ただ”監視者”の運命を受け入れて仕事をこなす職人肌というか古来の日本的な強さというか、そういう達観した部分もあるのですが、時として己の運命に苦悩したり、情に流されやすい甘い部分があったりします。心優しく物哀しい姿にはとても共感しました。基本凛としている美夕が垣間見せる寂しそうな表情や、震えたような哀しい声の演技に注目すると心境が読み取れて面白いです。声優の長沢美樹さんの芯の通った囁くような声が美しい。台詞一言一言が、美夕の人生観を物語っているようでした。

重く辛い運命を背負い生き続けなければならない彼女を見ると、あんまりではないかぁと次ぐ次ぐ思います。それでも美夕の心の支えでもある相棒ラヴァの存在や絆があるからこそ、まだ救いがあるものかなと感じました。
{netabare} 1話「私にも選ぶ権利があると思わない?」の台詞。そういった運命に生まれて来たから”監視者”として生きなければならない美夕の内心を表しているのかと全話見て感じました。しっかしね、お母ちゃんにねそーゆー星に生まれて来たからはぐれ神魔倒すんやでと突然重い仕事を任せれた美夕はもうどうしよーもないというか、ただただ哀しい。冷羽が美夕を恨む事情は確かにわかるのだが、何も美夕にばかり怒りの矛先を向けなくても…。 {/netabare}


出て来るキャラクターは美少女祭りなんですが、萌え萌えキュンな要素は殆どないです。ひたすら作品の雰囲気は一貫していて上品。キャラクター同士の会話も優雅で、媚びている台詞とか全くないのに掛け合いにクスッと来たりします。アメリカンジョークならぬジャパニーズジョークと言ってはなんですけど、美夕の切り返す言葉が余裕ある的確さで痺れます。気品溢れた姿勢で、登場人物や台詞、展開にストレスを感じる事はなかったです。

難点を挙げると、ともかく救いがない展開があまりにも多い事でしょうか…。一話から壮絶な皮肉混じりの後味悪い〆を見せつけてくれ、全話そんな調子なので見ていると参ってしまいそうです。
更に最終話…前半の細かい伏線がえげつない展開に繋がります。あまりにシビアで酷なラストシーンで非常に鬱々しいです。
{netabare} 最後の神魔が千里って…エエー。手鞠歌のEDの後千里の生首もってこちらを振り返る美夕がもう…。折角友達が出来たのに、友情を利用されるなんて、美夕はどう思ったのだろう。{/netabare}
どれだけ酷い目にあっても逆恨みされても運命に翻弄されても、涙を決して流さない美夕の強さには感心させられるけど、「もう無理しないでおくれ…」とこちらが心配してしまう程やるせなくなってきます。

ホラーな雰囲気とよくマッチしているものの、作画がちと荒めな話があります。若干紙芝居のような動かないアニメーションが見られるのも1つ難点。神魔との戦闘シーンはワンパターンが多いので、アクションをメインに捉えると肩透かしを喰らうでしょう。神魔に捕らわれる人間の悲劇、人間ドラマを重視すると物語は楽しめます。


後味が悪いけれど、深い味わいや余韻に浸れる哀愁漂う話は日本映画にもイメージが通じる所がありそうです。アニメ好きももちろん、大人の鑑賞に耐えるアニメなので映画好きな方も是非見て欲しい作品です。
余談ですが…20話にて、監督平野俊貴、脚本小中千昭、作画監督西岡忍、主演岩男潤子のメンツが再集結した別の作品が「デビルマンレディー」です。吸血姫美夕の救いや余裕を徹底的に排除したのがデビルマンレディーになるのかなあと。どちらも雰囲気やおどろおどろしさが似てなるので、お二つ一緒に見ると楽しめるけど鬱々しくなります。

投稿 : 2014/07/03
閲覧 : 716
サンキュー:

12

ネタバレ

十式 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1話からかなり引き込まれた

監視者である主人公、美夕が人の心を蝕むはぐれ神魔を闇に返していく話。
基本、神魔に関わった人間はろくな末路を辿りません。
そして、最終話は救いようの無い結末に・・・。
けど、ストーリーの出来はかなりのもの。
中でも17話はだいぶ印象に残ってて今でも好き。

投稿 : 2014/02/23
閲覧 : 269
サンキュー:

4

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっぱり評価は満点だな~

全26話で前半は1話完結で後半は本線の展開です。

OVAとはやや設定が異なり、色使いは暗めシリアス展開です。

詳細はまた省略しますが、こう言うアニメは最近ないなあ。
蟲師や明るいとこでは夏目あたりに似ているようなとこありますが、美夕はヴァンパイアだからなあ。

BGMはお馴染みの川井サウンドで、これがまた実にこのアニメとぴったり♪
OPナレーションの岸田今日子さんはなんとも言えないいい雰囲気をかもし出してくれています。

まあ、これはもう理屈抜きで満点です。
今のアニメ作画しか受け付けない人にはお勧めしませんが、作画にこだわらない人にはお勧めしたいです。
若干グロいびょうしゃもあります。

伏線の回収が・・・ですが、それを凌駕するくらいいいアニメです。

投稿 : 2013/11/10
閲覧 : 758
サンキュー:

15

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

リメイク希望・・

世界観等諸設定は結構好き。

絵や音楽が古い・・

終始シリアスで暗めの内容
なので・・キャラや映像も
古く感じると視聴を避ける
人も多そうなのですが・・
内容的には面白い。

OVAとは可也配役等諸設定が
変更されている。

魔物退治的イメージが強くて
アクションシーンが増えた分
展開に緩急はついた感じ。

悲壮感のあるエピソードが多く
主人公が人間に同情的な発言や
戦いに葛藤する様も描かれてる。

2話が放送中止だったり一部の
映像が放送では規制等でカット
されたようです。

最近あまりこういう作品が少ない
ので・・リメイクして欲しいかな。

投稿 : 2013/08/21
閲覧 : 340
サンキュー:

7

りっきー。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

その少女に血を吸われたものは『永遠の午睡』へ

チョットした悪戯心を持つなど、どことなく幼さの残る美しきヴァンパイアの少女『美夕』が主人公。

美夕は監視者と呼ばれ闇の世界から這い出てきた『はぐれ神魔(しんま)』を再び闇へ返す宿命を持たされている。仲間と共に神魔を闇へ返していくのだが、彼女は人間の味方という訳でわない。劇中でも『居るのならもう少し早く出てきてもいいのでは?』と思うシーンも何度かあるwww

この作品にも少し残虐な描写があったりもしますのでご視聴の際はお気を付けてm(_ _)m

あとOPでの故・岸田今日子さんの『語り』もこの作品の魅力の一つだしEDもアニメの世界観に合った曲で好きです。制作が97年と結構前の作品ですがよくできていると思います。

投稿 : 2012/09/30
閲覧 : 283
サンキュー:

5

しげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美少女てんこもり

雰囲気的には地獄少女と似たようなところがある。と言っても本作の方が古いので地獄少女が本作と似ていると言うべきか。ただし本作の方が美形が多く登場するので、地獄少女と比べるとホラー要素は薄い。主人公の美夕以外にも美女が画面狭しと次から次へと現れる。美少女が観たい人にはたまらんアニメ。

投稿 : 2012/05/28
閲覧 : 422
サンキュー:

5

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本原産の吸血鬼?

垣野内成美さんの漫画でもある妖しくて美しい日本の美少女吸血鬼。
何故日本の美少女というと本当に日本人であることを強調した
吸血鬼です。
何故か下僕の男の吸血鬼もいますが、こちらはヨーロッパの人なんですね。

TV版は過去1988年に作られたOVA版のキャラベースです。
実は9年前の方が作画は凝っています。

監督はどちらも垣野内の旦那である平野俊弘さんが監督しております。
このTV版はなぜか作画監督が門之園恵美さんなんですね。

ともあれ、こちらの日本の学校が舞台となっていて
展開がなかなか面白いですよ。

因みにこちらが私のレビュー300作目です。
そして、この作品の関係で初めてコミケやオフ会に参加した
記念すべき作品です。
垣野内の同人誌とご本人にもお会いしました。
結構綺麗な人でしたよ。

投稿 : 2012/02/18
閲覧 : 720
サンキュー:

7

Arcieちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地獄少女の元祖と聞いて見ました。

ストーリー展開は地獄少女と同じでさすが元祖といったところでしたが、見ていてなんかあれさっきの~と関係ないの?ってたたつっこみたくなるような設定ミスかなにかわかりませんがそのような点がたたあったので少し残念です。個人的にはまあまあ面白いです。みゆが可愛いので良しとしましょう!

投稿 : 2011/12/29
閲覧 : 407
サンキュー:

5

ネタバレ

kain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

OVAも沢山出ています。

神魔も ただ監視者に狩られるだけでなく、ガンガン攻めてくるのが楽しかったです。
一応 美夕も学校に通ったりしていて、学園モノにもなったりしますw

ラヴァ はTVだと喋るのにOVAだと喋りません。

投稿 : 2011/08/13
閲覧 : 356
サンキュー:

0

ユウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 87

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 73

poko さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/14
閲覧 : 44

A. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/18
閲覧 : 57

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 33

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/01/26
閲覧 : 67

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:----

投稿 : 2019/08/25
閲覧 : 66

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/08
閲覧 : 68

ベスろくろく さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/05/26
閲覧 : 76

バットバス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2019/03/19
閲覧 : 67

ももも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/10/21
閲覧 : 80

Tadano さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/09/18
閲覧 : 81
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吸血姫 美夕(TVシリーズ)のストーリー・あらすじ

過去に発表されたOVAシリーズの流れをくむ一作。終盤のどんでん返しに衝撃を受けたファンは数多い。美夕はふだん女子中学生として暮らしているが、実は人に仇なす“はぐれ神魔”を討ち滅ぼすべく、従者ラヴァを従えて狩りに出る監視者である。しかし彼女は決して人類の味方ではなく、一方で愚かな人間をシニカルな視線で射抜き、必要とあれば血を吸うことすらいとわない…。(TVアニメ動画『吸血姫 美夕(TVシリーズ)』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1997年秋アニメ
制作会社
AIC
主題歌
≪ED≫鈴木佐江子『美夕八千夜』、長沢美樹『まんまる手まり歌』

声優・キャラクター

長沢美樹、三木眞一郎、緒方恵美、かないみか

スタッフ

原作:平野俊貴、原作・キャラクター原案:垣野内成美、 監督:平野俊貴、音楽:川井憲次、キャラクター設定:門之園恵美、神魔コンセプトデザイン:寺岡賢司

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