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「マルドゥック・スクランブル 圧縮(アニメ映画)」

総合得点
67.2
感想・評価
335
棚に入れた
1803
ランキング
2473
★★★★☆ 3.8 (335)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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マルドゥック・スクランブル 圧縮の感想・評価はどうでしたか?

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3作まとめてレビューします。

「サイコパス」っぽい近未来SF。結論から言えばあんまり面白くなかったです。
なんと言うか、全編に渡る不快なスカした感じ。始まってすぐ、スタッフクレジットの読みにくいフォントで嫌な感じがビンビンしました。
「近未来SFなのに主人公がマーチ乗ってるんだぜ?どうだこの逆張りセンス!」というような監督だか脚本だかの自己主張があちこちに顔を出してイラっとします。
銃弾で銃弾を撃ち落とすとことか馬鹿らしくて目も当てられません。
終盤で尺を取るカジノ合戦も、なんか重厚な心理戦っぽく見せて実のところ何の説得力もない主人公補正勝ちでつまらなかったです。
「ブラックジャックには5つの戦略がある」とか決着間際にウンチクたれ始めて、で決着の時の「イーブンマネー」ってその戦略の中に入ってないし。知らないよそんなもん。
敵の重力バリアをどうやって破ったのかもよく分かりませんでした。
中盤に出てくる敵もキモ過ぎて不愉快でした。しかもてんで弱いし。
ついでに、副題の圧縮だとか燃焼だとか意味不明なエンジン用語も気取ってて癇に障ります。
ああ、レビューを書いてみると私は本作をまるで楽しめなかったことが分かります。1行目にあんまり面白くないと書きましたが、ちょいと褒め過ぎたかも。
それでも点数3点付けるのは、主人公がバンバン脱いでくれるからではない、と思いたい。

投稿 : 2023/11/29
閲覧 : 64
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0

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

底辺少女が金のネズミと共に、生きる目的を獲得する再生のストーリー

 原作は文庫本の新・旧版・単行本すべて読んでいます。大今良時さんのコミック版も読んでいます。円盤も購入済み。日本のSFで3本の指に入るくらい好きな作品です。

 配信版確認しましたが、アダルトなシーンが全カットでしたね。これではヒロイン、ルーンバロットのどん底からの再生物語が描けるわけがないです。できればノーカット版であるいは原作を読んだ方がいいと思います。


「圧縮」のあらすじの説明です。まあ、高校の技術等で習うと思いますが、「圧縮」「燃焼」「排気」はエンジンの4ストロークのサイクルになります。つまり第1部の事ですね。

 サイバーパンク的な都市が舞台ですが、イメージとしてはソドムでしょう。「バットマン」のゴッサムシティのような爛熟退廃した都市です。
 この都市では、スクランブル09という非合法な肉体改造に関する戦争テクノロジーが、有用性を示す限りにおいて認められます。

 さて、ヒロインは12歳の時から父親に常習的に犯されていて、兄が父に発砲し刑務所へ。ヒロインも手をかけていますが、兄がすべて引き受けたのでしょう。
 ヒロインは少女売春婦・少女ポルノのスターでもあります。警察のガサ入れで留置されていたところを、シェルというカジノの大幹部に愛人として拾われます。

 ヒロインはシェルの秘密を知ろうといして、殺されかけます。そこを救ったのが、ドクターとウフコックという金色のネズミです。ヒロインはスクランブル09の技術で死にかけていたところを何とか救われます。

 治療中のバロットの潜在意識に生存の選択をさせた上で、バロットのスクランブル09使用の根拠とするため、バロットの生存をかけた裁判が始まります。生命保全プログラムです。

 バロットは生きたいという潜在意識と裏腹に、自分を否定しています。この葛藤が前向きに生きる気持ちの阻害要因になっている感じです。この過程でウフコックはバロットに生きるための教育をして行きます。

{netabare} 信頼を結べたかに見えた2人ですが、バロットは想像を超える強大な力を手に入れ、自分の力に酔いしれてしまいます。そして、少女は自分が男たちに犯され続けた過去への復讐を、戦いに重ねてしまい男たちへの攻撃を楽しんでしまいます。
 その結果、パートナーであるウフコックを道具として濫用してしまい、危うく壊しかけてしまいます。{/netabare}


テーマ性です。

 少女が主人公なのはなぜか?それは都市において「もっとも弱いもの」だからでしょう(もちろんその方が見栄えがいいのももあるでしょうけど)。性的に消費され続け、自らそういう生き方を選択した結果、生きる理由を失い、愛情とは何かが分からなくなってゆきます。

 少女の性的な虐待と売春の描写はそれが生きるための手段です。バロットの他人に知られたくないという気持ちからそれを恥じていることが分かります。自分の過去の否定=自分の存在の否定になって、自分の存在が分からなくなっている感じです。ピッタリしたタイトな服を好むのは孤独感などの不安な精神状態を表しています。

 結果、生きたい・死にたいのアンビバレントな精神状態に陥ってしまいます。そして少女は生きる目的として、他人の愛情を欲します。ですが、本来的な愛情が理解できていません。だから父親の虐待を愛情として受け入れたし、シェルにすがったし、ウフコックに依存します。

 そこまでグロテスクにする必要があるか?という残酷描写もありますが、底知れない都市の欲望と残虐性のアナロジーになっています。ヒロインの生存の根拠ための戦いです。

 ヒロインは声を失っています。これは自分の本音を語ることができないアナロジーだと思います。ウフコックを使って話せるようになるという含意が読み取れます。

 作品全体は「狂った都市」つまり現代の東京・日本・資本主義的な欲望の中の狂気と、どん底を見た=聖性を得た少女の戦いということでしょう。つまり、過去ではなくどうやって前に進むのかという話です。
 
 また、戦争が生み出した、技術の非人間性も表しています。

 いくらでも語ることがある作品ですが、これくらいにしておきます。


 アニメ作品としてですが、ヒロインのデザインも声優も素晴らしいです。特にヒロインの身体が非常に華奢で壊れそうに描かれているのがいいです。それが「壊れそうな」少女を表現しています。

 EDのアベマリアですが、故本田美奈子さんの歌声がいいですが、本作の象徴するのは、ヒロインが、マグダラのマリアのように…娼婦という穢れの中で聖性を帯びる存在だということです。バロットの象徴として非常に良く作品と合っていました。


 恐らくは欠点は、この重厚な物語に対してちょっと説明不足なこと。アニメとして楽しむ分には上で書いた事は読み取れますが、サブスク等で1度しか見ていなければ、アニメとしては理解が追い付かない可能性もあるでしょう。

 予算または技術的な関係か作画が物足りないこと(高水準ですが、今の最新技術と比べるとちょっと見劣りする)。

 ということで点数は4.6ですが、主観では230点/100点くらいです。あまりに好きすぎて冷静になれません。


 以前2021/05/03に書いたレビューを全面的に更改しています。

投稿 : 2023/06/13
閲覧 : 433
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2

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見た目の匂わせ重厚感に騙されました、、内容ペラペラやないかいw

冲方丁さんのSF小説を3部作でアニメ化した第1弾作。
原作は未読です。

サムネの感じからして
この見た目でSFは深くて面白いんじゃないかと
重厚感を求めて鑑賞したのですが、
終わった瞬間に私はこの65分間
一体何を観ていたのかとポカーンとしました。

最初は理解力が足りなかったのかなとも思って
何度か振り返ってみたのですが解決せず、
こちらのレビューをいくつか見て納得しましたし
同じ思いの方がいらっしゃって安心しちゃいましたw

内容はさておき一番の原因は
主人公がどんな子でどういう思いをしているのか
表面上しか描かれていなかった事による
感情移入の不足だったのではないでしょうか?

また、{netabare}発声できなくなったという
設定自体は良かったと思うのですが
それを補う電子音のような発声方法のせいで終始
とても聞き取りにくいのが観ていてストレスでした。{/netabare}
声優さん自身も好きな人なのですが
今回の主人公には合っていないような気もしました。
{netabare}(電子音にしているせいかもしれませんが、、){/netabare}

第2弾を観るかどうかは一旦保留。
このモヤモヤを晴らす為に観たい気持ちと、
もしこのクオリティが続くなら
更にモヤつくだろうから悩ましいところです(・᷄֊•̀ก"

投稿 : 2023/03/11
閲覧 : 116
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2

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

コレジャナイ感…。ダークでリアルにすれば重厚になるってもんじゃない。

 大好きな冲方丁さんの代表作マルドゥックシリーズの第一作。ついに本作がアニメ化!と聞いて私がどれだけ喜んだことか…。しかし、蓋を開けてみるとコレジャナイ感が…。



 確かにアニメーションのクオリティーは大したもんだけど、あくまでエンタメと倫理的な在り方に接地しているからこそ、SFなどのハイエンドな部分だけにならないでバランスが取れているのが冲方さんの魅力なのだが、攻殻などに連なる(エルゴプラクシーを連想した)リアル重厚難解系の方向に振りすぎちゃったかな?。



 それにしても、私は1作目の本作より2作目の過去編である「マルドゥクベロシティ」に完全にイカれてる人間なので、バロットはまぁ置いといて(林原さんなのは凄いことだが、ベストフィットかな?)、ボイルドやウフコックのイメージが大分違うのがどうしてもしっくりこなかった。そもそもボイルドってこんな真っ白で痩身なイメージだったけかな?。黒か褐色に近い肌で、もっとワイルドなイメージだったんだけど(表紙や作中のイメージから)。磯部さんのボイスは良いに決まってるけど。



 原作厨を絵に書いたようなアホな感想ですが、好きなもんは仕方ない。私としては違う方向性で「ベロシティ」の方をNetflixとかで時間を予算も時間も十分かけて是非作ってくれることに期待します!。内容的に絶対テレビは無理だし。それにしても、こんだけ「なろう系」とかだ大量生産しては消えていくのに、冲方さんや、「デュラララ」などの成田さんの最高の原作を何故アニメ化しないのか!

投稿 : 2022/11/01
閲覧 : 366
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8

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「それは、彼女の選択──」

SFですが、それはあくまでも舞台設定、つまり、土台部分のような感じです。
物語としては、どちらかと言うとサスペンス的な要素が強いかもしれません。

この物語では、主人公の少女が、ネズミ型の万能兵器と行動を共にします。
その兵器は、人と会話ができ、少女が心を通わせられる相手になっていきます。
そして、少女は、次第にその兵器の"彼"に対して特別な感情を抱いていきます。
しかし、一方で、その兵器の力を手に入れた少女は、無双状態にもなっていきます。
その結果、その兵器の彼を追い詰めてしまうことになるのですが・・・。


■3部構成
{netabare}
この物語は、『圧縮』、『燃焼』、『排気』と3部構成になっています。
3部構成だからと言って、単純に1つの物語を3分割したわけではありません。
1つの部をアクションパートと頭脳戦パートで構成し飽きさせません。

主人公の少女は、正直、ちょっとあかぬけないキャラデザです。
しかし、頭脳戦パートでは、必ずお色直しをして、それがとても綺麗で可愛いです。
しかも、3部とも違うお色直しをするのでそこが見どころの1つとなっています。
{/netabare}


■タイトルについて
{netabare}
最初、「マルドゥック・スクランブル」と言うタイトルってなんだろうと思います。

台湾版の現地タイトルは、「殻中少女」です。
これは、この物語そのままの実に分かりやすいタイトルです。
この物語は、あることがきっかけで自分の「殻」に閉じこもってしまった少女の話です。
それが、3部を通して自分の「殻」を破り飛び出す物語だからです。

「マルドゥック」とは、劇中に登場する法律の名前です。
神話の神様の名前にちなんだものです。
一方、面白いのは「スクランブル」の方です。
「はい登る、よじ登る、奮闘する」等の意味があり、まさしくこの少女の姿そのもの。
「殻中少女」は、この物語の内容を良く表しています。
しかし、「スクランブル」は、さらにそこから一歩踏み出した意味になっています。

そして、「スクランブル」と言えば、かき混ぜると言う意味があります。
この物語のテーマは、全体的に「卵」がモチーフになっています。
そして、少女がその「殻」を破り出てくることがテーマになっています。
でも、ただ卵の「殻」を割って中身を出すだけではダメなんです。
「殻」の中に閉じこもってしまった原因となったこの世界に一矢報いないと。

そこで、少女を助けたドクターの「卵をかき混ぜるぞ」と言うセリフ。
これは、この世界をひっかき回し、事件を解決することを象徴しています。
それと同時に「殻」に閉じこもった彼女自身もひっかき回すことを意味しています。

「スクランブル」には、「奮闘する」と言う彼女自身の成長の姿を表す主観的な意味。
そして、今までの彼女を「かき混ぜて」壊し、新しい彼女にするという客観的な意味。
その両方が掛け合わされていた言うところが面白いなと思いました。
{/netabare}


■まとめ

この第1部のキャッチコピーは、「それは、彼女の選択──」です。
この物語では、ある事件により、少女が生きるか死ぬかの選択を迫られます。
少女は、最初、生きていても仕方ないと自分の「殻」に閉じこもっていました。
それでも彼女は、「生きたい」と願いました。
それは、同時に自分の「殻」から飛び出す「選択」をしたと言うことになります。
この後、この物語は、その「選択」の実現に向かって進んでいきます。

この作品は、最初は少し暗いですし、舞台設定にも戸惑います。
しかし、後に向かってじわじわ面白くなっていき、目が離せなくなります。
特に第2部以降に登場するカジノ編は、ギャンブルアニメとしても優秀です。
「これ、SFだよね?」って思うぐらい、SFのことを忘れて手に汗握ります。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 175
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9

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サイコパスよりサイバーパンクしている

きちんと主人公の女の子が「売春用に改造されたサイボーグ」という設定が生きていてハードボイルドとしてもいいし、しかも声優が林原めぐみだ。

憎むべき敵の趣味が気に入った女性器を手のひらに移植して舐めたり、胸を切り取って自分の体に貼っつけたりと、ぶっ飛んでいるところも良い。しかも声優はかないみかに若本規夫だ。(笑)

フィリップKディックから派生したサイバーパンクというのは、元々はハリウッドの1940年代の犯罪映画や探偵ものなどのフィルムノワールなので、アルフレッド・ヒッチコックなどのサスペンスや猟奇的表現がないとサイバーパンクとは呼べないのである。

ブレードランナーを観ればわかるかな。

投稿 : 2022/03/27
閲覧 : 714
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7

camuson さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

印象度:55

冲方丁による原作小説は未読です。

近年ではむしろ珍しい、真っ正面からサイバーパンクなSF。

売春を生業とする少女が主人公。
相棒は武器に変身できる金色の鼠ロボット?生命体?

美麗な作画とダークな世界観に、期待は高まったのですが、
キャラクターにあまり感情移入できなかったため、
印象に残るものがありませんでした。

キャラの深掘りができない。
これは、およそすべての劇場公開アニメにおいて、
尺の短さ故に難しく、致し方ないのですが、
それ以外の部分で、目新しさが感じられませんでした。

投稿 : 2022/02/16
閲覧 : 183
サンキュー:

0

ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雰囲気は良いがハナシが薄っぺらなB級サイバーパンクアクション

機械を介してしゃべらせる描写とか記憶の外部化とかSF設定として面白い部分はあるのだが、話の骨子の部分が割とB級な筋書きで、話が進むにつれて俗っぽさが露骨になってきて、そのくせなんか背景設定はごちゃごちゃしてるので、頭でっかちな要素が多いがあまり頭は良くなさそうな厨二的な作品という段階を超えられてはいない。({netabare}例えば後半で四天王みたいな刺客の人たちの紹介を入れるところとか、だいぶB級臭さがひどい。だいたい娼婦だった主人公が過去のトラウマと戦って云々とかいうのも表面的な客引きのための設定に留まってしまっている感じがする。{/netabare}。)

この手の硬派風?の作品になればなるほど評価を厳しくしてしまう傾向があるので毎度もうしわけないと思うけど、こういう作品はセンスや難解さでもって視聴者を圧倒させなければダメで、底が見えるとナルシストのオナニー的なイカ臭さが耐えがたいものになってしまう。
映像の綺麗な厨二病B級サイバーパンクアクションを求めるなら別に面白いとは思うがそれ以上のものではないかなというのが個人的感想。

投稿 : 2021/04/26
閲覧 : 255
サンキュー:

0

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

要ハード描写耐性

 
2010~2012年公開3部作の第1作。

3部作は特に切れ目のない1つのストーリーを3分割したもの。
各1時間強。全年齢版と年齢制限あり版がある。

年齢制限ありを2回視聴。

特筆すべきは作画だろう。
制作会社はGoHands。過去に「生徒会役員共」「K」など。
最近では「プレイタの傷」を制作してるが、10年前の「マルドゥック・スクランブル」のほうが不自然さが無いので全然良い。もちろん本作が劇場版なのもあるが。
カメラワークが良くアクションも残虐ながらイイ感じ。
ただ、無駄に裸を描きたがるのは何なんだろ?義務のように入ってるけど。

主人公15歳少女役は林原めぐみさん。文句なし。その他キャラも実力派。
八嶋智人さんが重要キャラ担当してるが、キャラを考えれば悪くない演技に思えた。

ハード目なアクションが無理な人は観なくていいかも。
けど、そのへん大丈夫で近未来SF的なのが好みであれば、雰囲気だけでもオススメの作品。

投稿 : 2021/01/25
閲覧 : 237
サンキュー:

0

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

攻殻に似てるが

彩度の高い絵。ブレードランナーに出てくるような黒くて明るすぎる都市。

けれども、ヒロインが不必要に裸になるのが気になる。嫌いではないが、気が散る。敵を含め変態を極めることで売る話だったのだろうか。

裁判している裏で武闘ってどういうことなのかわからない。単に裁判での私情の暴露とちまみれの戦闘を映像化したかったということかな。

投稿 : 2020/02/07
閲覧 : 384
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本能に目覚めろ

その女性はある理由を探し求めて生きていた。利用され騙されながらも。裏社会は常に彼女を含む罪なき人々を支配する。
麻薬密売、娼婦、カジノ。そして科学技術。その上、様々な殺し屋達が蔓延している。苦痛で満たされているのだ。
罪悪感と罪の意識は等しい概念。時々戦士達はそれらに悩まされながら悪と闘う。その光景は表裏一体だ。ただ樹木という名の材料として燃え上がるだけ。
人々が彼らの心理を読み解くのは疑いようもない事。その答えは簡単だ。暗号化された人類だから。他に何がある?
そしてまた、一つの新世界が誕生する。未来を担うあの女性は躍進していく。真の悪との闘いの幕開けだ。彼女の名は...ルーン=バロット。

マルドゥック・スクランブル三部作は独特なサイバーパンクアニメ映画です。圧縮(The First Compression)は文字通り第一章。つまり導入部を意味します。
主人公は上記の通りルーン=バロットです。彼女は多くの敵に翻弄されながらも、立ち向かっていきます。これが基本的なストーリーの流れです。
設定とキャラがとても精密で、話に大きく関わります。この三部作は比較的大人向けです。本作に限れば無数の性的描写と血まみれバイオレンスがありますから。続編では緩和されています。
同時に、本作は人間の価値観について色々と考えさせられる部分もあります。バロットの存在理由は?なぜ人類は進化し続ける?良い意味で疑問が尽きません。
一見、本作は説明台詞のおかげで難解ですが、実は違います。伏線とメタファーの塊なのです。原作者である冲方丁さんは話の組み立て方を理解しています。SFの知識が豊富ですから。
特筆すべき点は銃の重要性ですね。本作の中ではただの凶器ではありません。本作での銃は命の必然性を表しています。殺るか殺られるかではなく、問うか問われるかです。
それを念頭に置けば、ますます本作を楽しめるでしょう。銃は確かに人を殺します。しかし、それ以上に命の大切さに該当します。この三部作はありきたりな作風ではないのです。

世界観と作画が素敵です。僕はこの頃のGoHandsの手腕を既に認めています。かなり印象的です。美しいとも言えますね。
キャラに関してはすごく良いと思います。バロットがセクシーすぎです。ウフコックとドクター・イースターも良い味出しています。
シェル・セプティノスの一つ一つの台詞が意味深ですね。ディムズデイル・ボイルドの哲学も興味をそそります。
戦闘シーンはとてもカッコいいです。エフェクトも派手で、スプラッターです。バロットとウフコックがナイスコンビネーション。
声優陣の演技も洋画の吹き替えみたいで素晴らしいです。特にバロット役の林原めぐみさんは見事。バロットのあらゆる感情表現を巧みに演じ分けています。さすがですね。

本作は序章のため、ストーリーは未完結です。なので、続編を観る必要があります。肝心の続編ですが、個人的に面白さが少し半減しています。それでも十分見応えがあります。
燃焼(The Second Combustion)は心理戦が主なテーマで、排気(The Third Exhaust)は黒幕との決着が描かれています。それまで辛抱が必要ですね。

正直に言うと、本作だけに限れば目新しさはそこまでありません。ですが、もう一度言うように面白いです。この三部作がテレビシリーズかOVAだったらどうなっていたのでしょう?
僕個人の意見としては映画化で良かったと思います。それぞれ良さがありますからね。本作が気に入れば、続編も好きになるはずです。
ちなみに僕は3年前に全三部作を観ました。久々に近未来的要素を体感できました。この作品に出逢えて本当に良かったです。

投稿 : 2019/04/24
閲覧 : 338

Marsa さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

難解な本格SFアニメ映画三部作の第1部。

原作の小説は未読。
基本的に設定の説明はないので、この第1部の圧縮で理解しきれなかった
部分が多く、ネットで解説などを調べなどしてから、2度目の視聴。
でないと、設定の理解がなかなか苦しくなると思われます。

ストーリーの詳細は先人のレビューにお任せするとして、
近未来が舞台のSF作品で、かなり計算させ尽くされ、魅力的な作品かと
思います。
万人向けではありませんが、SF好きには、満足いただける作品なのでは
ないでしょうか。

投稿 : 2017/11/13
閲覧 : 480
サンキュー:

9

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

元少女売春婦のサイボーグが犯罪組織と戦う本格SF作品

2010年劇場公開 2011年に完全版が完成した 69分 R18指定

原作脚本 沖方丁 監督 工藤進 製作会社 GoHands

ルーン=パロットCV林原めぐみ
ウフコック・ぺンティーノCV八島智人

ディック風近未来SFアニメの定番設定が見られるが、
作者としてはウイリアム・ギブソン系サイバーバンクをイメージした模様です。
作者の沖方さんは本格SF作家としてデビュー、代表作はこれですが(日本SF大賞受賞)、
最近はラノベ系の創作活動を主としているようです。

相当昔(05年)にゴンゾでアニメ化と言われていたんですが中止、
結果として高レベル劇場作品になったので自分としては嬉しいです。

主人公ルーンは15歳(?)の売春婦で、犯罪組織により分解されかかったところを、
犯罪捜査官のイースターとネズミ型万能兵器ウフコックによって助けられる。

瀕死のルーンは禁止科学によって命を救われ、
電子干渉(スナーク)という能力とサイボーグの肉体となり、
「犯罪組織シェル」を追う者たちの一員となる。

ウフコックはネズミの知能を高めたものらしいが、亜空間に武器を貯蔵したりするちょっとあり得ないテクノロジーの産物。
ルーンのパートナーまたは武器として活躍する。

今回は臓器フェティシスト集団の誘拐屋とのバトルが見せ場となるが、
まるでラブクラフトの怪物のような異様な外観の犯罪者たちが気味良い、
いや、一般的には「気味悪い」になるのかな。

雰囲気のある作画とキャラデザ(やっぱディックっぽい)に、
良い構成のストーリーそしてリアルなバトルと、第一部としては申し分ない出来。
とても楽しめました。
続けて第二部、第三部も視聴意欲が沸きます。
「サイコパス」にも影響を与えたと思える銃器デザインは前田真宏さんです。
SFファンに超お勧め。そうでもない人もぜひ挑戦してみて欲しい逸品。

そして何よりも何よりも EDです!

日本国始まって以来最大の真の歌姫「本田美奈子」様の
「アメイジング・グレイス」日本語版 伴奏新バージョンが流れるんですよ。
涙が溢れました。

三部作ともにEDは本田美奈子です。 

投稿 : 2017/11/04
閲覧 : 1348
サンキュー:

24

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

近未来系

第一作目
相変わらずこういう近未来系は難しいな、でもちゃんと理解できれば面白い。

原作は小説、作者は沖方丁さん、どっかで見たことある名前だなと思ってたら攻殻ariseで脚本やられてたらしい。

あらすじ言いたいんだけど、書くと長文になりそうでめんどくさいんでwikiでも見て。

主要人物の声優が豪華なのはわかるが、即やられる殺し屋集団の一人に若本さんって、しかもボスですらないという。ちなみにネズミの声に違和感を覚えると思うが、声優ではなく俳優、トリビアの泉とかに出ていた八嶋さんが声をあてている。

最初乳首目的で見たがけっこう面白かった、ちな乳首余裕であります。

投稿 : 2017/07/15
閲覧 : 321
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

苛烈な少女の物語

苛烈なストーリーの中で画面の色彩は鮮明で明るい。

ネズミがあらゆる形に変形していくというのが面白い。

力を持った主人公が暴走するところが良かった。虐げられた人間の発露、怒り、憎しみ、快楽が伝わった。

それに拒絶反応を示したウフコックが哀しくも正しい姿と感じた。

投稿 : 2017/06/16
閲覧 : 210

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

設定はいいんだろうと思う。
ただ、狂気を表現するあまり、自分にとってはキモさを前面に押し出しすぎで視聴後は鬱でした。さらにはデレ部分がどうもね・・・
ただ、終わらせ方は秀逸でした。次もちょっと見たいと思ったのでw

投稿 : 2016/09/03
閲覧 : 230
サンキュー:

2

らん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

3部作の第1部

3部作全て見終わった上での感想。

結構ハードな内容。
アクション悪くないし、作品の雰囲気も好みで十分に楽しめた。

第1部が微妙だったとしても第2部は方向性等が違う感じの作品になっているので見たほうがいいと思う。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 219
サンキュー:

1

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★★☆☆

おもしろかった!ウフコック推し!

投稿 : 2016/03/17
閲覧 : 203
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良かったです。

原作未読。
見る時は三部作、まとめてどうぞ。
SFやバトル、頭脳戦のジャンル好きには
たまら無いのでは?

投稿 : 2015/11/26
閲覧 : 257

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

期待して観てみましたが,私には難しかったようです。
残念でした。

投稿 : 2015/10/20
閲覧 : 245
サンキュー:

1

Tomo-Q さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

近未来系

サイコパス、攻殻機動体、とならぶ近未来系アクション。

こういうストーリーは大好物!

次作ももちろんみます!

投稿 : 2015/09/17
閲覧 : 345
サンキュー:

5

ネタバレ

めがもん。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

娼婦から一人の戦士になった

ヒロインと主犯は共にドロドロな生い立ちの持ち主
似たもの同士だけど、産まれた感情は違う。

非情にエログロアニメなので、気分が悪くなる人もいるかもしれない。
絵は綺麗でアクションも見やすい写生をしていましたが
どこか未消化部分を感じる。

犯罪者を突き止めるために
身も心もボロボロに成った少女を使うのは
酷い気がするけど

投稿 : 2015/07/11
閲覧 : 335
サンキュー:

1

ネタバレ

シルメリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

スーパー鼠

カジノでの心理戦がピークかな。

投稿 : 2015/05/03
閲覧 : 205
サンキュー:

1

Lickington さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

恐怖と渇望のエログロ

何か思わせぶりのタイトルになってしまったが,あまり気にしないでほしい
自分自身が面白いと思ったところを抽出しただけなので
Phycho-Passの2期が気に入ったので,シリーズ構成だった冲方丁さんの評価が比較的高い劇場版作品を見ようと思った

さて
娼婦の少女のお話
これまでは金と引き換えに男に自分を売っていた
過ちの末に手に入れた巨大な何ともしれない力で暴走する自分を制御できない
力の濫用の対価に大切な優しい「ひと」を失う
そんな恐怖はこれまで虐げられていた恐怖とは異なったものだった

こんなことを淡々と述べているつもりだが,内容はつかみどころのないものだった
少なくとも第一弾を見た感想だが
これからどうなるのか気になるところではある
世俗的な低俗な意見になってしまうが,この作品で自分が一番よかったと思ったところは,魅力的なキャラクターとその設定である
設定といっても,娼婦の少女という部分である
CVが林原めぐみさんのヒロインボイスということもあるが,背徳感が尋常ではない
すばらしい
可愛らしく,純粋無垢な,それでいて下手に世間慣れして,狂ってしまった少女
そんな彼女を性の対象として描いている
グロテスクなシーンが対照的にそれを引き出してもいる

一度はキャラクターでアニメを見るのを決めている人は見てほしい
自分と同じこのもやもやだか,悶々とするこの気持ちを他の人にも経験してほしいw

投稿 : 2015/02/28
閲覧 : 340
サンキュー:

4

サー(*´∀`*) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ハードな描写。

エロ描写がここまでしっかりされてるアニメはここ数年では中々ないと思います。
加えてグロいし、ストーリーは重いので、観るときは若干注意が必要です。

エログロOkな人は是非おすすめ♪
※PG12指定となっている作品だけど、R18+指定でもいいような気がする内容です。

投稿 : 2015/01/26
閲覧 : 306
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

八嶋智人のねずみ紳士

何件かレビューを拝見した事があったのですが、暗いよグロいよバイオレンスだよ重いよ、という評判だったので、あまり観る気になれず。
近頃活発なネット配信漫画の一端「マンガボックス」にて、この作品のコミカライズ版の配信が始まりまして、読んでみたところ主人公の女の子の行く末が気になって、観てみました。

冲方丁・原作 工藤進・監督


「男はみんな、お前が選んだことだ、って言う。」


性と生命を搾取され続けてきた少女バロット。
救命緊急法令により救われ、裏組織捜査に協力することに。
付き添い守る、変幻自在な人工兵器ウフコック。十二国記のねずみさんをほうふつとする、賢いねずみさんなんですよ。しかも声が八嶋智人〜眼鏡顔が目に浮かぶような声ですが、とてもピッタリでした。
バロットは林原めぐみ。スレイヤーズみたいな元気な方じゃなくて、綾波みたいな声です。


生きることを選択ししたものの、裁判での証言が怖いバロット。
支えてくれるウフコック達に対しても、「なんで私なの?」という警戒と疑問ばかりが浮かぶ。
ウフコックが彼女に囁きつづける言葉には切なくなりますね。


「君は狂ってなんかない、君は何も間違っていない。君は何も悪くない。君が殺されなければならない理由は、なにもない。」


「君は服従を強いられながら耐えてきた。
それは、勇敢さと忍耐のいる大変な闘いだ。
これからは、おれが一緒に闘う。」

性犯罪被害者をどう立ち直らせるかという懸命な話でした。
依頼人が担当官に心寄せるのはいいことじゃないんだろうけど。
あんな真摯に率直に言われたら、傷ついている子は心底頼っちゃうでしょうね。バロットは本当に助けてあげてほしくなるようなか細い子なので、人間でなくても、ウフコックが支えてくれたら…。


冷静に口うるさく囁き続けた言葉ばかりが切なく耳に残ります。
前半で自分本位な車の運転を強行しようとしたバロットに対し、「交通に混乱を起こして、もしも誰かが傷ついたとしたら、傷つくのは君だ。」

見敵したバロットが「あと1匹」と冷たく言い放った時に、「そういう言い方は、やめろ」…
バロットに、自分には無い人間性を失っては欲しくなかったのでしょうね。



強化スーツとなったウフコックを身にまとって敵襲を迎え撃つバロット。
敵は裁判で争う弁護側が放った醜い変態さんたちなんですが、こいつらのグロい生態を打ち砕くバロットの勇姿は壮観です。
しかし、その壮観さに魅入られたのは視聴者だけではなく。バロット自身が反撃から逸脱した快感をそこに見い出した時、脆くも無惨に傷ついたのは…。
無惨な話ではあるけれど、スタイリッシュに冷たく美しく描き込んであります。
変態さんの声も若本規夫やかないみかなど、エンタメ的に豪華です。

何が何をを傷つけたのか?
彼女はどうなるのか?
なんだかセンチメンタルな感想になってしまいましたが先が気になり…
続編の予告編を見たら希望できそうなのでT_T、続きを観てみます〜。

投稿 : 2014/10/14
閲覧 : 424

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

何がしたいのかよくわかんなかった。

投稿 : 2014/08/29
閲覧 : 217
サンキュー:

0

ネタバレ

アルカット さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

冲方×サイバーパンクSF。

蒼窮のファフナーや、ヒロイック・エイジ等で有名な冲方丁の原作&脚本で、圧縮・燃焼・排気という全三部作ですが、ここでまとめて書きます。

 大変重たいテーマに重たいストーリーとなっていて、完全版ではR18指定もされている程、性的な描写やグロい描写が有ります。


◆メインキャスト◆
 配役は、主人公が林原めぐみ氏、ウフコックが八嶋智人氏、ボイルドが磯部勉氏と、まるで吹き替えかのような超豪華仕様。
更に主人公に至っては、とある事情でマイクを3本使っての骨伝導収録と気合が入っております。



◆あらすじ◆
 少女娼婦であったルーン・バロットは、人生に嫌気が差していた。そんなある時にシェルという男に嵌められ、殺されそうになっていたところを、委任捜査官のイースターと、人語を話すネズミ型万能兵器・ウフコックの手により救われる。
 ところがそれは、マルドゥック・スクランブルO9法の下、禁断の科学技術で蘇生された肉体だった。未知の身体能力を手にしたバロットは、パートナーとなった金色ねずみのウフコックと共に、何を見て、何を嗅ぎとり、何を感じて生きていくのか・・・?彼女の命運をかけた戦いが始まる。





第一部(圧縮)感想
 最初観た時は、世界観が「ブレードランナー」に似てるなぁといった感じくらいで、良く内容がつかめませんでした。
 また、娼婦を主人公にしたアニメは観た事が無かったので、その面では斬新だったと言えます。そういった事から、話がリアルだったので暗いお話だなという印象を受けました。
 {netabare}娼婦バロットに対する裁判は印象的。声が基本的に出ないバロットに用意したYES/NOスイッチの音声が、やらしい声をしていて少し笑ってしまいましたw{/netabare}

 また敵キャラが強烈過ぎて、何回観ても鳥肌モノです。キャラが強烈な上に、中の人が若本さんだったり、かないみかさんだったりするもんだからインパクト大。初めて観る人はビックリしちゃうかも知れません(笑)




第二部(燃焼)感想
 公開が1年越しに1作といったペースだったので、前作を思い出しやすいように、良いところで繋げて終わらせるのも本作の特徴でした。

 {netabare}まさかの、指フェチキャラ再登場w他のキャラが銃殺や刺殺、絞殺だっただけに、電気ショックだったというのはフラグだったんですね。とんだサプライズでした。{/netabare}

 後半からは、物語の核心・シェルの記憶に迫る為に、カジノに潜入して荒稼ぎに挑むバロットとイースター。機械操作や不思議な力が有るバロットと、演算・記憶がズバ抜けたウフコックのコンビは、思わず「卑怯だろw」と言っちゃう程に圧倒的で美しい強さでした。




第三部(排気)感想
 前回のカジノの続き・最終ゲームはブラックジャック。
ディーラーにカードを操作されたら、勝ち目が無さそうに見えるこのゲームも、絶好調の二人にとっては関係ないのかも知れない。
 ただ、{netabare} ルールを知ってる人なら気付くと思うが、トランプ絵の作画がミスしている。(点数が21となったところが、バーストになっていたり。)
その焦りからか、途中で黒い手袋を外した後に手袋が何故か付けられていたりもして、作画スタッフの苦労も垣間見えました。{/netabare}

最後は、やはりライバル・ボイルドとの決戦。相変わらず異常な防御能力で、最後の最後までどうなるか分からない緊張感はハラハラしましたw






<総評>
 1章目を見ただけでは、主人公のバロットが少し怖く思えてしまいました。しかし、ねずみであるウフコックとのやり取りや、カジノでのバロットの成長を通して、急に愛らしくなりました。
 主人公とウフコック達の今後が気になりましたが、きっと良い相棒としてうまくやって行ってるんだろうなと思います。お幸せに。


オススメ対象は、どうでしょうね。サイコパスが好きな人は向いてるんじゃないかな?男性向けだと思います。

投稿 : 2014/08/12
閲覧 : 355
サンキュー:

11

てっぽー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

少し難解

劇場版3部作の1作目。

R指定があります。
近親相姦、多少グロ。

とある少女が殺されかけ、それを助けたドクターと『ウフコック』と少女の物語。

銃での撃ち合い、頭脳戦など攻殻機動隊やサイコパスなどが好きならオススメかも。

投稿 : 2014/05/23
閲覧 : 222
サンキュー:

0

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いけど圧倒的に尺が足りてない。 全部見終わった感想です。

特殊な科学技術によって死の淵から甦った娼婦の少女が、不思議なネズミの
捜査官と共に、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を追うってお話。

『圧縮』『燃焼』『排気』の全三部作で構成されている物語です。


まず最初に、この作品は全体的に暗めで内容的に重い部分も多いですし、
残虐な殺人行為や性的虐待など、暴力的でエログロな描写なども
結構あるので苦手な人は注意が必要です。



では、注意書きもしたのでココから感想w


かなり見るヒトを選ぶだろうなって作品ですが、なかなか面白かったです。

作品の持つ独特な世界観や雰囲気、綺麗な映像、スピード感あるアクションなど、
惹かれる要素の多い作品でしたが、この作品の一番はやっぱり映像ですね!!

立ち並ぶビルや光を帯びた道路など近未来の街並、楽園での草木や水などの自然風景、
色鮮やかなカジノでの背景などなど、映像だけでも十分引き込まれる位の魅力が
ありました。 特に「楽園」での光と水の描写はすごくキレイ!!

それに、この作品の見所の一つだと思う 戦闘でのアクションシーンなども
とても綺麗で良かったです!!


ただ、かなり自分好みの作品ではあったのですが、ストーリー自体が
面白かったかと言えば、それはまた別の話で...


大筋のストーリーは良いのだけど、展開が速くて元々わかりづらい内容な上に、
描写不足、説明不足が加わって更にわかりにくなってます。
やはり世界観や設定、バロットやボイルドの能力、心理描写などの
説明不足は大きいですね。

それに、人物描写はもっと欲しかった... 一番描かれていたバロットにしても、
それでも足りないって思うし、せっかく魅力的なキャラがいるんだから
もっと掘り下げあっても良かったと思う。
まぁバロットの心情、不安定さや心の弱さなどを、言葉だけじゃなくて
目線の動きや仕草などでも表現してるのは上手いと思うんだけど、
やっぱり足りてない...

あと、ラストは少しあっさりしすぎだったかな... それに加えて最終決戦のBGMが...
BGMがヒドかった。 なんで最後だけ... それ以外は良かったのに...


そんな感じで、ストーリー自体に対しては 物足りなさを結構感じますね。
原因は確実に尺の問題なんだろうけど...


でもまぁ、一部では華麗なアクション、二部では楽園での映像美、三部ではカジノでの
緊張感ある心理戦など、それぞれ見所もあって良かったと思うので、
一概によくなかったとも言えないんですよねw

そう、悪くは無いんですよね、なんとも惜しい作品なんです!!


自分としては、残念だった部分を含んでも、差し引きで「見て良かった」って思えますが、
好みがかなり出ると思うので、人にはあまりオススメは出来ないかな。

ただ、この映画って原作読んだ後に見ると かなり面白いんじゃないかなって
思ったりします。 自分はすごく原作読んで見たくなりましたしねw

というか、おそらく読むと思いますww

投稿 : 2014/05/17
閲覧 : 709
サンキュー:

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マルドゥック・スクランブル 圧縮のストーリー・あらすじ

 『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第1弾。特殊な証人保護プログラムによって死の淵から甦った一人の少女娼婦が、不思議なネズミの捜査官と協力し、自分を亡き者にしようとした男の犯罪を暴くべく戦いを挑む姿を描く。声の出演は、ヒロインのバロット役に林原めぐみ、その相棒ウフコックに八嶋智人。マルドゥック市で生きる未成年娼婦、ルーン=バロット。働いていた店が摘発され、行き場を失った彼女は、カジノ経営をする資産家、シェルに拾われる。しかしその後シェルの非情な計画によって、彼女は車ごと爆破されてしまう。業火の中から辛うじて助け出されたバロット。彼女は、マルドゥック市の事件担当官ドクターとウフコックによって、特殊な強化繊維で再構成された人工皮膚を移植され一命を取り留める。これにより特別な能力も手に入れたバロットは、シェルの犯罪を追っていたドクターとウフコックの捜査に協力していくのだが…。(アニメ映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年11月6日
制作会社
GoHands
主題歌
≪OP≫本田美奈子.『アメイジング・グレイス for Balot』

声優・キャラクター

林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、田中正彦、若本規夫、かないみか、三宅健太、脇知弘

スタッフ

原作・脚本:冲方丁(早川書房 ハヤカワ文庫JA)、 監督:工藤進、コンセプトデザイン:菊田幸一、キャラクターデザイン・総作画監督:鈴木信吾、中井準、メカ・銃器デザイン:大久保宏、CGIディレクター:児玉徹郎、色彩設計:海鉾重信、美術設定:塩澤良憲、美術監督:野村正信、撮影監督:福士享、音響監督:三間雅文、音響制作:テクノサウンド、音楽:Conisch、音楽制作:スターチャイルドレコード

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