YOU0824 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
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氷菓の感想・評価はどうでしたか?
YOU0824 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
xinxin22 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:----
gakkie0111 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
AO さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
作画がとても綺麗!さすが京アニ
{netabare}
むずかしいギミックはあまりないミステリーなのですが、展開が速いため(自分の頭が悪いせい)か、自分はさっぱり真相を見つけることができませんでしたが、登場人物が死んだり大怪我をしたりしないので、とても安心してみれました。
こんなミステリーが増えるといいんだけどな~
人が死ぬのはあまり好きでないので(。。
{/netabare}
ヒロインコレクター さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今まで京アニさんの作品色々見てきたけど圧倒的に一番面白かった作品だと思っています
セーラー服のデザインや千反田えるという神キャラに加えて見やすいというのもかなり高い評価をしています
名曲も多いしまどろみの約束はアニメ作品屈指の神曲です
Sランクアニメで500点満点中490点です
ヨハネ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
【評価したい点】
・台詞回しにセンスを感じる
・くどくない推理ものなので観やすい
・各キャラに好感を持ちやすい
【評価しがたい点】
・もう少し山場が欲しかった
【ヨハネ的採点】(10段階評価)
ストーリー:7
構成:7
演出:7
独創性:6
エンタメ性:6
キャラ同士の掛け合いだけでも飽きずに観ていられる。ストーリーも推理パートも安定していたと思う。これはこういうテイストの作品だと言ってしまえばそれまでなのだがストーリーに大きい山場があればさらに評価されていたのではなかろうか。氷菓だけに。
櫻井敦司 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
京アニだからといって過大評価されている
1回目
3話で断念
2回目
友人が面白いと言っていたので我慢して5話まで観るも断念
3回目
評価が高いから面白くなるはず!と思い頑張って頑張って見続けたが
結局面白くなかった
challia さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ヤマナ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
友達に猛プッシュされ評価も高いから期待して視聴。
今のアニメにも全く遜色ない作画。
放送時期の他作品と比べると群を抜いてただろうな。
派手さはないけど、日常の中にあるちょっとした疑問を
友達達で面白おかしく解いていく。
確かに、一緒に考えれやり取りも面白い。
主人公は等身大なキャラでわりと感情移入しやすい。
ここからは個人的にうーんなポイント。
ヒロインは天然お嬢様って感じでキャラ設定が綺麗すぎて好み別れそうかな。
サブの二人の方が人間味があり魅力的だった。
あと、盛り上がりにも欠けるかも。
一番は好みの問題なんだけど、ミステリー要素が大袈裟かな。
そんなに気にならないことを取り上げ、こんな伏線どう?すごい?って押し売り感を感じてしまった。
些細なネタを大きく見せる技術だったり会話の構成はすごい上手だとは思う。
ただ、ピンポイントに謎や会話に焦点を当てていて
物語全体でみたら物足りなさを感じてしまう。
期待値が相当高く厳しい評価だと思うが、
面白いけど評判程ではと正直な感想。
ただ、平均以上の作品である事は間違いなくたくさんの人に見てもらっていろんな意見を見たくなる作品。
お茶 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どんな物語にも多かれ少なかれ謎があると思います。
主人公とヒロインがどんな経緯でどんな気持ちでどんな方法でラストをむかえるか。
不思議な力を持つ者、得体の知れない怪異などの存在も、拡大解釈すれば謎に当たる。謎があるから物語があり、余白があるから想像をめぐらす。
本作、氷菓は「日常の謎」を主に解決するミステリー作品。
ミステリー作品は大体刑事事件が多い印象。
まず気になるのは犯人は誰なのか、という点であると思われますが、「日常の謎」の面白さは動機が気になるところ。
私感ですが刑事事件はネガティブな感情が動機になるケースが多く、その点、日常の謎は色々なケースがあると鑑みます。 ※どちらが良い悪いという感想ではありません。あくまでも一側面であり、リアルに言及しているわけではないです。
45年前の古典部の謎、秘密クラブの勧誘メモ、毎週返却される本、手作りチョコレート事件、等々
誰かの行動には色々な背景がある。
大きな事件はなくても日常には小さな謎があり、そこには様々な人の状況や感情が交錯している。そういう意味からも本作は群像劇の側面も多分にある作品で、真相が分かってからのエモーショナルさも本作ならでは。青春という最大の謎の行方も見所。
白毛和牛 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この作品はミステリー要素も加わった学園日常アニメという感じだけど
とにかく本作に付いては千反田さんのキャラクターの可愛さが格別で
個人的には本作を楽しめた大半の要因は千反田さんのキャラクターに依るのと、
それと千反田さんと奉太郎のやり取りが中々楽しく見られて、
後は京アニという事もあり映像クオリティの方も素晴らしいレベルで
本作は今から11年前の作品になるけど映像クオリティのレベルは現在のアニメと比較してもトップクラスと言えますね。
【評価】
94点・2A級
あと さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
省エネに日々を過ごす主人公が古典部に入ったことで学園の中外で出会う様々な謎と対峙し、また、その生活の中で友達と生活し、親密な距離感の中で恋を見つける話で、とても良かったです。
あまり青春を謳歌していなかった主人公のもとにヒロインが出会い、様々な問題とぶつかりながら、何かをすることの面倒くささを体感し、しっかり緻密な人間ドラマの中で自分が踏み込むことの後悔なども知る、苦い感情であったり、必ずしも謎を解いたところで幸せな結末にもならず、ビターな、ほろ苦い終わり方をするところが良かったです。また、日々を過ごす中で自分のアイデンティティーに悩む少年少女たちの葛藤があり、青春群像劇としてリアルな心情描写が描かれていました。
特に良かったのが作画で、とても丁寧に描くことでこのアニメのリアルな世界観や雰囲気の良さを高めていたと想います。
とても雰囲気の良いアニメで、面白かったですが、とても楽しめるかというと、そういうわけではなく、謎もスッキリとした解き方ではなくビターで曖昧な終わり方をするので、このアニメのキャラたちの葛藤や衝突で感情が動く青春ドラマの側面のほうが好きな方のほうが合う気がします。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
『氷菓 BD-BOX』(KAXA-9806)
で観たのだが、トップメニューもポップアップメニューも表示されない仕様でした。
BD-BOX には、第11.5話も収録されています。
スィースィーレモン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
今、みると可愛いですね〜
えるちゃん、まやかちゃんはもちろん
サトシくん、そしてホウタロウくん
特にホウタロウくんが可愛いですね
捻くれ方が可愛いです。
そして、青春時代の雰囲気の表現がいいですね
RFC さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
もっちょん さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
無気力系主人公が依頼を解決するという展開で話が進んでいく。
京アニクオリティ顕在。
1個1個謎を解決するといった,ゆっくりとしたストーリー展開のため好き嫌いが分かれる。
Witch さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
【レビューNo.26】(初回登録:2023/2/1)
小説原作の2012年作品。全22話。
米澤穂信の青春ミステリー小説「古典部シリーズ」をアニメ化。
(「氷菓」はシリーズ第1作にして同氏のデビュー作)
(ストーリー)
主人公・折木奉太郎は
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」
をモットーとする省エネ主義者。そんな奉太郎は姉からの脅迫(?)をきっかけに廃部寸前だった、
古典部に入部することに。そこで出会った千反田えるに推理力を見込まれ、彼女の叔父にまつわ
る謎解きを依頼されることになる。古典部には親友の福部里志と彼に思いを寄せる伊原摩耶花も
加わって・・・
(評 価)
・米澤穂信のココが凄い
本作品は数話にわたる長編と1話完結の短編からなる22話で構成されています。
ミステリーとはいえ、高校生の日常が舞台なので作風としては地味ではあります。
(基本事件内容的にはショボい)
なので10編程のエピソードには正直面白さの当たり外れはありますが、どのエピソードも単なる
謎解きで終わらず含みのあるテーマ等が盛り込まれておりに味のある仕上がりになっています。
特に長編3編は本格的なミステリーっぽく、解き明かした謎は決して後味のいいものではない
のですが、その「ほろ苦さ」やエピソードの締めまでを含め同氏の技量の高さを伺わせます。
個人的には長編はもちろん見応えがあって好きなのですが、19話「心あたりのある者は」という
短編が秀逸だと思います。
{netabare}「理屈と膏薬はどこへでもつく」これを証明するために、一本の校内放送内容からどんな事件が
あったをひたすら(でっちあげ的な)推論を展開していくという奉太郎と千反田の会話劇ですが、
いかにも遊び心に溢れて、最後にちゃんとオチまでつけるという異色作ですね。{/netabare}
・京アニのココが凄い
・ヒロイン「千反田える」がとにかく魅力的
活発な瞳が特徴的なキャラデザに加え、愛らしい性格からくるその言動、それでいて自分には
厳しい一面も持ち合わせており「動く千反田える」は本当に魅力的です。さすが「涼宮ハルヒ」
で社会現象を巻き起こした京アニ。ヒロインをどう描けば面白くなるかを分かっていらっしゃる!
放送から10年程が経ちますが、今なお「好きなヒロインランキング」があれば上位に入ってくる
超人気キャラですね。
・作画や魅せる演出等全てのレベルが高い
上述の通り地味目な作風ですが、(舞台の神山市:岐阜県高山市が聖地らしい)上高地の風光明媚
で長閑な情景を丁寧な作画で描いており、この作品の雰囲気と見事にマッチしています。
またミステリー作品にありがちな冗長な会話劇も、カメラアングルの小まめな切替や音楽や作画の
演出効果等で退屈させずに魅せる工夫が素晴らしいです。何というか細部にまで気を配りアニメを
面白く魅せるこだわりが感じられるみたいな・・・
原作既読ですが、個人的にはアニメは原作を超える面白さだなっと。米澤穂信の原作の良さを引き出し
つつも「何故アニメで見せるのか」その命題にしっかり応えている京アニの仕事ぶりには脱帽です。
【2期の可能性について考察 (実はこっちが本命)】
2期待望の声が高い作品ですが、(業界云々の話は置いといて)本作には致命的な問題があります。
それは2期ができるだけのストックがないということです。あと少し書いてくれれば1クールいけそう
なんですが、古典部シリーズの最新刊も2016年11月で止まっており新作が待たれる状態です。
(アニメ映画化という手もありますが、明快がきっかけがないと今更って感じでしょうね。)
★「古典部シリーズ・長編」ついにキター!!!!!
実はこのレビュー書いてる最中に再確認したら、すいません見落としてました!
Twitterで1年程前にこのような発表があったようです。
「KADOKAWAさんから出る新刊は、〈古典部〉シリーズの長篇にしようとご相談しています。
— 米澤穂信 (@honobu_yonezawa) Feb 4, 2022」
エピソード的には、これでギリ1クールいけるかって感じですね。まあ1年経ってまだ発刊まで至っ
ていないので、アニメ化があったとしても2024年以降って感じですが、今までの絶望的な状況から
かなり見通しが明るくなったのは確かですね。今年中の新刊発表に期待!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下ボツネタw(上述情報確認前)
・米澤穂信の多才さ
古典部シリーズでデビューした同氏ですが、その後本格派ミステリーに取り組み高い評価を得ること
になります。2022年に「黒牢城」で「直木賞」も獲っちゃったしね。なので古典部シリーズより優先
的に書きたいものがあるのかなって感じる部分があります。それを如実に感じたのが
「本と鍵の季節」(2018年12月発売)
って作品なんですが、「高校生男子2人が日常の謎を解き明かしていく短編集」ものなんですが、
「古典部シリーズとめっちゃ被っちゃってるやん!!」
(内容的は古典部よりかなりビターなんで差別化はできているんですが)本書を読んだ感想は
「同氏的には古典部よりこちらにご執心でシリーズ化するのでは?」
という不安でした。図らずもこの予感は的中し、続編が2022年11月に発売されました。
(未読ですが)これを最近知ったので、思わず本レビューを書いた次第です。
これでますます原作発表が遠のいたという印象ですね。
・本当は米澤穂信も続編が書きたい?!
では古典部シリーズに愛着がなくなったのといえば、それも違うかなっと。むしろ愛する作品ゆえに
中途半端なものを出したくないから筆が止まっている気がします。・・・知らんけどw
アニメ化の部分で古典部活動の1年間を結構描いてしまった感があるので、ここから先の展開が意外
と難しいんですよね。2年になって同じことの繰り返しでは芸がないですし。それに体育祭や修学旅
行等で青春してる千反田たちを見たいかといえば、それも違うだろうって話だし。
~ここからアニメ化以降のネタバレ含みます~
{netabare}
以降の話では、摩耶花の大きな環境の変化や千反田の別の1面や(高い理想を掲げるがゆえの)苦悩など
各主要キャラの掘り下げをメインに展開している感がありますね。ネタ的には
・里志回や奉太郎の将来を模索する様を描く等の掘り下げ回
・謎多き奉太郎・姉や入須先輩の卒業エピソードetc
まだいろいろ書けそうな気がしますが。あとアニメ化だと「ラストにふさわしいエピソードは?」
って話もありそうですね。アニメでは
「千反田の新たなる決意と自分の将来について向き合い始める奉太郎」
という図式を京アニらしく綺麗に締め括りましたが、2期にふさわしい結末とは?{/netabare}
業界的には「10年前の作品の続編を今更やるメリットは?」って話もありそうですが、もし実現すれ
ばかなり反響があると思うので、原作さえ書き上げてくれれば期待できるんじゃないかとみてます。
「古典部シリーズに飽きたんじゃない!きっといい作品にするために思案を巡らせているんだ!!」
個人的には好意的に捉えて、「これぞ古典部シリーズ!」いう作品を引っ提げての凱旋を期待です。
ねじまき さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
京アニが真っ当にアニメーションを作った心意気を評価したい作品です
別段他のアニメが悪いワケではないのですが、ターゲットを絞らずに万人に観て欲しいと素直に思えることが嬉しいのです。
京アニの素晴らしい作画は萌え以外にもちゃんと地力がある事を謳った成功例だと思います。
とは言っても、ちゃんと女の子も可愛いんですけど
追記 10年ぶりくらいに見直したのです最近のアニメで目が肥えたかと思っていたのに「あれ?こんなに良かったけ?」と思うくらいこれ名作でした
キャラクターがすごく魅力的でお話もさすがのミステリー小説って感じもたっぷりです
ぜひもっと沢山の人に見てほしいです
強く思う
ウ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私が高校生の頃にやっていた作品ですが今まで縁がなく、最近、アラサーになってから初めて試聴しました。学生の頃リアルタイムで視聴しなかったことを悔やみました。
私はミステリー作品は未経験なので、ミステリーとしての出来を相対評価することはできません。しかし、少なくとも話の辻褄が気になる性分の自分でも腹落ちできるような内容がほとんどだったと思います。
アニメーションの中での謎解きのヒントや伏線の出し方がとてもうまいと思います。例えば、不自然すぎるほどではないが若干意味ありげなカットや登場人物の表情、セリフによって「あぁ、これは謎解きのヒントなのだな」と気付くことができる場面が多くあります。しかしそれは手掛かりと気付いたところで安易に答えに辿り着けるほどのものではない。その塩梅が非常にうまいと感じました。
これは原作が素晴らしいことも当然あると思いますが、アニメーション制作陣の演出力、作画力、そして声優陣の演技力など一流の技術がなせるものだと思います。
主要キャラクターの4人はそれぞれが少し変わっていて個性的な印象を受けますが、物語が進むにつれ高校生なりの内面がまだ柔らかくて不安定な感じが丁寧に描かれ、共感や懐かしさを覚えます。
ヒロインの千反田えるはまさに萌えの王道とも言うべきキャラクターですが、好奇心旺盛で真摯ながら建設的な考え方は、忘れかけていた自分がありたい姿を思い出させてくれるような魅力を持っています。最終回で語られる彼女の境遇と未来についての考え方にはとても感銘を受けました。
声優の方々の演技も前述の通りとても良く、主要メンバー以外のキャストも実力のある方々でかためられています。主要キャストの中では伊原さん役の茅野愛衣さんが特に良く、この作品のミステリーらしく全体的に締まった雰囲気は彼女の演技力による寄与が大きいと思います。
音楽面では作中のBGMにクラシックやそれに準ずる雰囲気の曲が多用されており、それが心理描写のひとつとして効果的に機能しており、非常に良かったです。
本作は"なぜか続編が来ない"作品の一つとしてよく挙げられます。もし二期や劇場版が来てくれたらそれはそれで嬉しいですが、原作はまだ続いているとはいえ、2クールアニメとしてはトップクラスに美しく爽やかな最終回が描かれていると思います。
この作品には私が青春時代にのめり込んだ10年代アニメの真髄とも言えるような魅力がたっぷり詰まっており、金字塔の一つとしてこの先も大切に扱われていって欲しいと感じるような作品でした。
hiyama さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「氷菓」から始まる古典部シリーズのアニメ化作品。
一応ライトノベルとして発表されている作品であり、ストーリーに重さはないしキャラクターも若い層に受け入れられやすい設定にされているとは思う。
内容としては学園ミステリー。そして青春小説的な要素も含まれる。
作風としてはザ・ライトノベルという印象ではなく、むしろ一般小説の雰囲気・趣が強い。
ただ、キャラクタ―デザインや声優の演技などとっつきにくい印象はなくやはり若い層にも受け入れられやすいように作っていると思われる。
男性キャラも女性キャラも妙に可愛い。
そしてとにかく怖いくらいの完成度を誇るアニメ。
最初から最後までとにかく乱れない作画の美麗さは何なのだろうか。
内容的にもアクションというわけではないし、会話パートの多さゆえに動き自体はものすごく多いというわけではないはずの作品で、これだけ動きを与えているにも関わらずまるで崩れる様子がないという京アニの実力には畏怖を超えて恐怖すら覚える。
画や色彩の美しさが一々際立つ上、力を入れるべきシーンではその美はさらに絶大に増す。
しかも、何気ないシーンにすらどんだけ気合を入れているのかと…ある種の狂気を感じる。本当に怖い。
しかも学園ミステリィ故の長い会話パートにさえ飽きさせないようなキャラクターの動きだけでなく、シャフトの物語シリーズのような楽しめる画の演出が豊富。
手を抜かないにも程があるというかどれだけ力を入れているのか…。
なおストーリーは原作に概ね忠実で多少オリジナル改変がある程度。キャラクターも大きく逸脱しているわけではないが描き方や印象は変化している。
ただ、どれもマイナスとは言い難いほど丁寧。
勿論ストーリーやキャラクター、キャラデザや原作との違いなどの好き嫌いはあるとは思うが…しかし、このアニメの異常なクオリティを認められない人はまずいないと思われる。
それくらい凄まじい出来栄え。
単純にクオリティで判断すれば2010年代では最高クラスの作品の一つ。
10年後の今でもこのレベルの作品はまずお目にかかれない。
『クラナド』『涼宮ハルヒの憂鬱』『AIR』『らきすた』
『けいおん』『響けユーフォニアム』『日常』
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『小林さんちのメイドラゴン』
等々…。
名作傑作の枚挙に暇がない京都アニメーション作品の中でも…話の内容から作画、各和・全話の脚本・構成・演出・展開…個人的なベストを上げるなら氷菓を推す。
U-yan さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
完全にネットの評判だけで視聴しました。1,2話観た感想で言うと完成度は高いアニメだけど・・・。くらいの感じでした。高校生による校内でのちょっとした謎解き。これっておもしろくなるのかな・・・。と思いました。主軸としては、考察力は高いが無駄嫌いの省エネ男の子が、「私、気になります」でお馴染みの、好奇心旺盛で謎解き大好きな女の子に振り回されるといったところでしょうか。学園だけどザ・ラブコメって感じでもない。謎解きだけど死や身の危険って事でもない。それでも、他のアニメにはないテーマや雰囲気、声優さんや作画や音楽、そしてキャラの個性とそれぞれの心の動きの描き方が素晴らしく、気付けば3日で観ちゃいましたw
Progress さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作既読での感想です。と、言うよりもアニメを見てから原作を買った口です。
加筆しすぎて、ネタバレのところは文体が統一されてないのでご容赦を。
2022年10月、愚者のエンドロール編について追記しました。
原作古典部シリーズは3つの主なストーリーがあり、
このレビューではわかりやすい順、時系列を遡る形で書いていこうと思います。
各話のあらすじを書かないことをご容赦ください。
【クドリャフカの順番編】
{netabare}
話の中にちょくちょく出てきた文化祭の話。個人的にはいよいよ文化祭だなと感じる構成だと思う。
(文化祭のために文集「氷菓」を作る→文化祭の為の映画を見る、の後の話になるので)
聡志の「期待とあきらめ」の発言を軸に見ると登場人物達が何を思ったのか良くわかると思う。
文化祭での聡志の折木への一方的な期待の感情の裏にある自分への諦めの感情は、
こうち先輩と「夕べには骸に」の作者にもいえる。
真犯人とは別の、もう一つの謎、登場人物の気持ちがわかるだろう。
高知先輩が何を思ったのか考えてみてほしい。
また、風紀委員会委員長と生徒会長の関係も、自分への諦めと期待の関係だと思われる。
委員長は生徒会長の才能を認めることで諦めを持ち、期待しているからこそ、
「夕べには躯に」の次回作を書かないこと、才能を持ちながら行使しない生徒会長に対して、
怒りのような感情を持っているのかもしれない。
登場人物が何を思ってそんな言葉を言うのか、それを解いていくのがこの作品だと思っている。
ちなみに聡志の「データベースは結論を出せない」という口癖は、
折木という才能をみて諦めの中からでた言葉なのだろう。
その道の才能が無いから、他の道を探す。それは逃げから来る言葉だが、
クドリャフカ編で犯人を暴こうとした聡志の行動からも、
聡志があきらめ切れないことがわかり、やりきれない。
こういった感情で行動方針を変えようとする辺り、
実に青春をしていて現実の人間らしいのが福部聡志なのだと思う。
また、「まわりがどうあれ基本属性が薔薇色なんだよ」という言葉もあったが、
これは他人から見れば、自分は薔薇色に見えるだろうという諦めが入った感じだった。
「誰かが薔薇色に染めようとしても駄目さ、染まってあげない」というのは、
中学時代の過去とは違い誰かが自分に勝負を仕掛けてきても、
自分は受け流すというスタンスを取りたかったのかなと思う。
聡志は人に流されず自分を見つけたかったのだろうなと思えた。
【伊原の涙について】
高知先輩の話を聞いて、なぜ伊原は涙を流したのだろうか?
「名作は最初から名作として生まれてくるんです」
「ボディトーク、やっぱりこれも良い」この言葉は「夕べには骸に」との比較。
「私のは100枚落ちる」この言葉が高知先輩を自分に置き換えたらどうなる?という意味として捉えてみた。
努力をしてきて生まれた「ボディトーク」という作品が、
努力の先に名作が出来るという気持ちの肯定をする作品なら、
「夕べには骸に」は伊原の「名作は最初から名作としてうまれてくるんです」という理想の肯定に見える。
「夕べには骸に」を肯定してしまえば、圧倒的な差に対して諦めを持ち、
他人に期待をするしかなくなる。
今までの努力はなんだったのかという無力感も感じるだろう。努力の否定になってしまう。
そのことがわかって、自身も努力していつか名作になる作品を書いてやろうと思っている伊原は、
自分の才能のなさへの自覚や自分の無神経さに涙を流したのだろうと思う。
【折木の推理に対する聡の怒りについて】
「どうやってさ!」
折木が真犯人を探し出す手がかりについて、聡の提示した被害にあった部室の共通点や、
十文字のミスでも見つけたかという事に対して、どちらも否定した時の聡の怒りの言葉。
そしてその後に「期待してるよ」
伊原の涙について考えてこの件も整理が出来た。聡が努力して探していた点に対して全く否定する折木。
聡志の努力が無駄であるかのような折木の主張に対する怒り。
そして気付く、圧倒的な視点の違い。才能の差。それを感じてしまったから「期待してるよ」ではないだろうか。
これは、高知先輩と「夕べには骸に」作者との関係とまるで同じではないだろうか。
【生徒会長陸山宗芳がクドリャフカの順番を読まなかった理由】
「おつかれ!」陸山は田辺に向かってわざわざなぜこのように声を掛けたのだろうか?
その言葉を掛けたときの陸山の笑顔からしても、
「クドリャフカの順番を読んだのか」という田辺のメッセージは届いていないように思える。
ただ、田辺が自分に対してメッセージを送ったことには気付いているようにも見える。
では、「夕べには骸に」は陸山にとって、遊びだったのだろうか?
折木の「(あれが遊び?)」という、
夕べには骸にが陸山にとって遊びだと主張した田辺の言葉への反応を見ると、よほどの作画だと想定してみる。
sideストーリーである伊原と高知先輩のラストの会話から、
陸山も高知先輩と同じ方向の事を考えたのではないだろうか?
陸山も高知と同じく漫画をよく読んで、漫画を描いていたのかもしれない。
そして、安城春菜の才能と出会ってしまい、諦めを覚えてしまったのだろうか。
陸山が「夕べには骸を」を読んで、届かない才能に諦めを持ち、さらにその作画を担当することで、
漫画を描くことをやめるほどの感情を持ってしまったとしたら。それは、友達という枠を超えてしまったのか?
友達の原作をほおりだしてまで描かない理由とは?それも原作を1ページも開きもしない理由とは?
とても気になるが、与えられたヒントでは答えの出ない疑問として残された物なのかもしれない。
だが、「おつかれ!」は原作にはないセリフだった。
ただ、「あれが遊び?」や、「原作を開いてもいなかった」というヒントから、
上記の推論も、多少は原作でも成立するのではないだろうか。
{/netabare}
【愚者のエンドロール編】
{netabare}
文化祭で上映するミステリー映画の犯人を当てる話。
今回の、ストーリーの正解を当てる⇔推理小説作家を実はやらされている、
というすり替えのトリックは多くの人がこれに気づいたとき、
自分は身勝手だなと思うかもしれない。
本郷という作り手の人間を無視して、
計算問題のように無機質に問題を回答しようとしたことに罪悪感を折木が感じたように。
(少なくても自分はそのすり替えに気づいたとき、初視聴時にひたすら密室のトリックを考え続け、
本郷の気持ちを考えていないというメッセージも受け取れなかったことに自分の浅はかさに悲しくなった)
千反田がトリック問題が解けない、人の気持ちを誰よりも思いやる心を持っていたからこそ、
折木はその過ちに気づけたのだと思う。
ちなみに折木が最初に出した「万人の死角」の結末(回答)が
「文章問題」と折木自身に言わしめた理由の裏づけとしてだが、
「カメラを気にしていたキャスト」という「オチがわかった行動」をしている人間がいるのなら、
キャスト達に結末を聞けばいい。
それが出来ないのは、結末をキャストが知らないためであり、
カメラを気にしていたのは、キャストが不慣れだったということだろう。
注意深く視聴していくと、イリスの「観方を変える」発言について気付くことができるだろう。
また、千反田がイリスの術中にはまらず、観方が変わっていないことも描かれている。
イリスと折木が対決する茶屋のシーン、そして今後持つ折木のイリスへの不信感は、
他人の気持ちをないがしろにするイリスに対しては当然といえばそうだろう。
だからこそ最後のシーンで自分の視点で動いたことにはしたくなかったイリスが描かれている。
全体のためという大義名分がなくなり、本当にエゴで人の気持ちを利用して、
使い捨ててしまった自分を肯定できないのだから。
イリスは、折木の姉に、クラスメイトが悪い、自分(イリス)は本郷を救ってやった立場という自分の主張を否定された。
「あなたの主観で判断した事に責任を持つ」という折木姉の言葉に、
自分が善か悪かで答えてしまうイリス。
「私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でした」という正当化だったが、
「自分の所属するクラス出し物の成功」という自分の利益の為に本郷の脚本を切り捨てていたにもかかわらず、その業を自分で背負わなかったことへの責めは、どうしても自分の人間性の否定に繋がるので反論したかったのだろう。本郷を助けてやりたかったという善人的な目的ではなく、堂々と自身の利益を追求したといえないイリスを、折木姉は批判したのだろう。
【えるの本郷先輩への固執について】
「きっと志半ばで筆を折った本郷さんの無念が、叫びが、隠されていると思うんです」
川原での折木との会話のシーン。この「無念」と「叫び」は、
氷菓編でえるの叔父が文集「氷菓」に隠した思いと同じではないだろうか?
えるが本郷先輩の隠された思いを汲み取りたい理由は、
叔父の時のような悲しい「思い」をだれかが明らかにして、
当事者にとって良い方向に物事を持って行きたい、
もしくはその悲しい思いを供養するような、そういう感情が働いているのだと感じた。
【折木とイリスの対決について~折木の怒りについて】
「だれでも自分を自覚すべきだといったあの言葉も嘘ですか!」
折木はなぜここでこれほど激怒したのだろうか?
折木はイリスに乗せられて推理と称した脚本コンテストに乗せられてしまった。
名探偵を一瞬でも気取り、本郷の思いを無視してしまった自分に対しての怒りと、
そうさせたイリスに対して、あれほど怒るのは自責の念がそれほど強かったからではないだろうか。
2022.10.6 追記
上記レビューの至らなさに反省しきりです。
折木が起こった理由、それはシンプルに「あなたは特別よ」「だれでも自分を自覚すべき」」というイリスの言葉によって自分の器を特別なものと意識させられた、そしてその言葉が建前、嘘であったこと、嘘により利用されたことが理由でしょう。
返して言えば、折木を利用するために折木自身が自分の評価を「特別」であるように思いこませる嘘をイリスにつかれたわけです。
それは折木にとって、自分を自覚する、あるいは自覚した行動、それは自分というものをポジティブに再評価できた、人生の分岐点のようなものだったわけですが、イリスという標識は、折木の人生の利益ではなく、自分自身の利益の為に折木を誘導し、折木はそれにはまってしまった訳ですから、
その自身の利益をイリスに再確認(可能性はゼロでも)せずにはいられなかったのでしょう。イリスの回答がわかっていたからこそ、折木は問い詰めたときに激怒していた、それが私の今の感想です。
【聡志「それにしても、羨ましい限りだね、全く」について】
聡志のこの言葉は、折木に対して言われたものであるが、
探偵役として人に物を頼まれる折木が羨ましく見えた・・・だけではないだろう。
折木が聡志の才能に対するフォローをした後の言葉だったわけであって、
皮肉であると捉えるのもいいだろう。折木は持っている才能が発揮され、
活躍している立場からの聡志への言葉だからこそ、
聡志は自分が日陰者で折木が表舞台に立っているような状態を、
日陰者として皮肉っぽく言ったのではないだろうか。
【江波倉子は何を思った?】
「私は企画に参加していません 興味がなかったので」
「本郷は生真面目で注意深く 責任感が強くて馬鹿みたいにやさしく 脆い 私の親友です」
これが江波の人間性が見えるセリフ。このセリフから読み解けるように、
映画企画は自由参加であり、興味が無い人は参加しなくても良かった。
興味が無いからと参加しないのは、人の輪に交わる必要性を感じていない性格といえる。
エピローグでの本郷のチャットでのセリフからも、
江波と本郷は対照的な人物でありながら、親友であった。
二つ目のセリフは本郷の性格を示すことで脚本の正体を暗に示しているが、千反田の仮説と合わせて考えると、
江波が何を思って案内役を引き受けていたのか、謎が深まっていく。
そして千反田の江波に対する仮説がこうだ。
「本郷さんは脚本の見通しを最後まで持っていたと思うんです
途中で倒れたとしても 聞くことは出来たと思います
それすら出来ない容態なら
親友といっていた江波さんは絶対にクラスの皆さんを許さないくらい怒ると思うんです
案内役なんて引き受けないくらいに 」
江波倉子は一体どのような立ち位置にいたのだろうか?
本郷の本当の状態を知っていたのだろうか?
イリスによる台本作りに乗って、本郷をかばおうとしたのだろうか?
本郷の脚本の結末を知った上での行動だろうか?
だがその場合、本郷の脚本が出来ているのをもみ消すイリスに対して、江波はどんな感情を抱くだろうか?
そして、台本作りをさせていることをわかっていたなら、古典部にどんな気持ちを持っていただろうか。
江波が本郷に嘘をつかれていたとしたら?本郷は病欠が多かったが、
それがあったために、江波はいつもの事とあまり気にしなかった?本当に?
江波は本郷と親友だと言ったなら、倒れた後に連絡をするはずだろう。
そこで、親友とまで言っている二人の間に嘘が存在するだろうか?
原作者の作品は暗いオチが多いので、それも考えられるが・・・
他薦で脚本は本郷と決まったというが、それは参加不参加の前だったのか、
参加の表明をした後だったのか、それはわからない。
だが、そこの真実で江波の中で本郷の自己責任だったという気持ちがあったかなかったか、
そんな事も考えられるだろう。
【本郷の脚本とえるの結末への興味】
えるが本郷の脚本の結末で気になっていたところ、それは、犯人と被害者が、どういう関係性であったのか、という部分にある。
それは、えるが想像した、密室への回答も含めた本郷の脚本であり、人の心情を考える、というえるらしい興味だと思う。
そこには、なぜその人物がその行動をとったか、という行動の裏付けの動機、確かに感情が存在する。それをえるは考えていたんだと私が気付いたとき、私はまた、この作品に新たな新鮮さと胸いっぱいの暖かさを感じた。
私はまだまだ、この作品を読み解けていないのだなという悔しさも味わいながら。(2022.10.6追記)
{/netabare}
【氷菓編】
{netabare}
文集氷菓を読み解き45年前の真実を解いていくお話。
関谷純が千反田に残した言葉の意味、氷菓二号における文芸部員の言葉の意味から、
時間の経過によって古典になってしまった45年前の真実が解き明かされる。
最後の謎解きで折木がイラついた理由、それは氷菓の示す関谷の残した苦悩のメッセージを、
気づいてやるべき後輩達(自分達)が気づいてくれない事に対してだろう。
関谷の苦悩を知ったとき、叫びたくても叫べない、生きながら死ぬ、
その苦しさや無念に少しでも共感をする事ができたなら、この作品が好きになっていることだろう。
悲鳴も上げられず死ぬとはどういうことだろう。
周りが悲鳴を上げることも許してくれない。
周りがなんと言おうと悲鳴を上げる勇気も必要なのではないか。
だれかに弱いと思われたり、言われたりしても、叫んだり泣く事も自分を守るためには必要なのではないか。
千反田に対して「強くなれ、生きたまま死ぬことになる」といった、
関谷純のその時の感じた恐怖、悲しさ、無念さ、辛さを感じることができただろうか。
(私には、自分にはどうしようも出来ない物事の大きさに恐怖し、
自分が大きな流れに声も上げられず潰されていく苦しさ、
自分の全てが終わってしまったような無念さ、そのどれもが辛く、苦しく共感を覚えた。)
「全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく」
氷菓編にこんな言葉が出てくる。主観性とは、当事者の気持ちであり、
今伝えられているお話は当事者の気持ちが失われたお話であり、それを表面的に読んでも、
当時の人が何を思ったのかは分からないという事だ。
その言葉からも、関谷純の感じた感情が薄らいでいくことへの無常さ、
そういったものがこの作品の儚さに繋がっているのだと思う。
再度書くことになるが、
このアニメは提示された謎解き(氷菓、映画のストーリー、泥棒の犯人)だけが謎解きではない。
登場人物が何を思ったのかを考え、どんな気持ちだったかを考えることが視聴者に送られた謎なのだろうと私は思う。
【薔薇色について】
折木は自分の灰色の高校生活の中で薔薇色に憧れがあったのかもしれない。
そして45年前の真実は薔薇色だったのかに疑問を持つ。
つまり、45年前の事件の真実を知ることで、自分が薔薇色に対して憧れがあるのか?
自分がなぜ他の人間を見て落ち着かないのかに答えを出したかったのではないか?
それが折木を推理に向かわせた原動力ではないだろうか。
そしてその落ち着かなさの理由はは他人が感情に揺さぶられ一喜一憂している姿を見ているからだろう。
最終回でのエア告白では折木は感情に揺さぶられ薔薇色になっているのかもしれない。
【生きたまま死ぬ?について】
これがえるのトラウマになったか、元々死への恐怖が人一倍あったのかは分からないが、
「愚者のエンドロール」編のエピローグで、死ぬお話に抵抗があると打ち明けている。
えるが本郷先輩の脚本にこだわった理由がここからきているのかもしれない。
「今感じた私の気持ち、それが将来どうでもよくなっているかもなんて、今は思いたくないんです」
えるの、人の思いを大切にしたいという気持ちの現れだろう。
時間が惜しいという意味ではない。未来の自分に胸を張りたいという思いでもない。
恐らく、すべての事に意味があると思いたいのではないのか。
対立する2つの事があっても、
どちらにも言い分があるという考えをするのが千反田えるではないだろうか(「大罪を犯す」を見てほしい)。
なにであろうと、無価値と思うことに抵抗が有り、失われていく記憶の中にある思いも、
価値があったと送り出してやりたい、そういう気持ちがあるのではないだろうか。
折木の「お前の中で時効になっていくのかもな」という言葉に反応し、
恥や外聞を捨ててまで45年前の真実を明らかにしようとした事からも、
千反田の性格の根幹にあるものではないか。
{/netabare}
【折木の成長について】
{netabare}
では、折木はこの問題を解いていきどのように成長したのだろうか。
1話目では「保留」千反田という感情の塊のような存在に、
無機質な回答しか行ってこなかった折木は答えが出せず「保留」した。
この保留は「不慣れな者は奇をてらう」という事を身をもって実行したことについてだった。
現状の状態に変化を求めず、様子見をしたかった、という折木の気持ちを福部聡は保留という言葉で言い表した。
しかし、この屈託が高くつくと予想した聡の言葉通り、
千反田は折木の能力を買って折木に頼ることになり、折木は変化を求められることになる。
2~5話では姉に書いた手紙で自分の省エネ主義へ疑問を向けたことを明かした。
折木は自分が周りが青春を謳歌し、なにも楽しめない自分に違和感を感じていたが、
氷菓の事件を追求することで自分の主義は悪くないと確認し、今まであった居心地の悪さを解消した。
少なくとも折木の中で「変化」があったことは確かだろう。
薔薇色と呼ばれる青春時代は誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれない。
そう考えると灰色の青春を過ごす自分には、
薔薇色は誰かを犠牲にしてまで手にいれるものじゃないな、と思ったのだろうか。
折木が氷菓事件の最後にイラついたことからも、問題解決に客観性を持ちつつ回答していくが、
誰かの感情に気づくことが出来るようになったことは人間として、大切な成長を遂げたと思う。
だが、千反田が関谷純との思い出でなぜ泣いたのかが、千反田が4話で疑問を解消できず、
5話で謎が全て解けたときに千反田が思い出して折木はその泣いた理由を知る。
その事からも、折木にはまだ人の感情まで推理に組み込む力はまだないと思う。
8話から11話では自分の能力と向き合い始め、
初めて大きな挫折をすることで、折木が成長する糧になった。
この挫折には、自分が問題の答えを外したから悔しい、ということではなく、
自分が他人の思いを考えてやれなかった自責のようなものが折木の心に深く残ったのだろう。
12話から17話では福部のセリフにもあったように、折木の才能が遺憾なく発揮された。
これは、挫折(愚者のエンドロール編での挫折)を味わったことで折木に成長があったということだと思う。
その成長は計算問題のように謎を解くのではなく、
他人の思いを考えることがより出来るようになったことではないだろうか。
最終話では折木が省エネ主義から脱却しそうになる。
折木の中で少しずつえるの存在が大きくなっていき、
えるに関してのことは「やるべきこと」になっていくのが伺える。
それは、折木の「やるべきこと」が少しずつ見え始めているともとれる。
{/netabare}
以下、1話完結の話のレビューです。
【正体見たり】
{netabare}
1話完結。古典部員達がまやかのツテで温泉旅館に泊まりに行き、
まやかのみた幽霊の正体を解き明かすという話。
この話で何が枯れ雄花なのかというのは、折木からすれば、幽霊は枯れ雄花であり、
有りもしない幻想や妄想に入る。同じくして、折木にすれば仲の良い兄弟など枯れ雄花である。
つまり、折木達は幽霊など存在しないということを明らかにしながら、
仲の良い姉妹というえるの理想も枯れ雄花である現実も明らかにしてしまった。
ラスト前、真実を知ったときのえると夕焼けの空が、
現実を知ることで、大人になるような、儚い気持ちを思わせた。
実はこの話の最後のシーン、原作とは異なる。詳しくは原作を読んでほしいが、
個人的には(兄弟のいる身として)アニメ版は救いがあって良いと思う。
確かに幼い姉妹兄弟はケンカばかりするものだが、
根底では兄弟愛というものが存在しているかも知れないを思う良い改変だった。
{/netabare}
【連峰は晴れているか】
{netabare}
折木の中学の先生がふとヘリを見て「ヘリが好きなんだ」と言った理由を突き止める話。
私は結構人の気持ちがわからないんだなと、改めて思い知らされた話。
折木は、仲間の心配をした先生の気持ちを考えてやれた。
えるは過去の他人の気持ちを考えて上げられる折木に対して、言い表せない感情を抱いた。
(折木が優しいというのもおかしいと思ったのだろう、
あえて言うなら、人の思いを大切にしてくれる人、だろうか)
私は折木の言葉も、えるの気持ちも察することができなかった。
人の思い、その時の感情、それを大切にしたい、
それを考えてやれる人間になりたいと、またひとつ、この作品に教えてもらった。
この話、原作の書籍には載っていない話なので
(野性時代か何かに載っていたのみらしい)漫画での書籍化が非常に楽しみだ。
追記【千反田の興味が折木に向いた】
折木がなぜ小木先生のヘリ好きが気になったか、それが気になってしまった千反田。
それは折木が他人のためには頑張って頭を働かせ、いつも自身の事には無頓着だった折木が、
自発的に自分の疑問を解決する為に動いたように千反田には見えたからだ。
単純に折木が気になるからではなく、
折木という人間をよく観察して人間性を分析しつつ千反田は疑問をぶつけている。
だが、単純に異性に対して「あなたの事が気になるんです」といわれるシチュエーションに折木は何を思っただろう。
{/netabare}
【手作りチョコレート事件】
{netabare}
あらすじ
バレンタインの日、まやかが聡志にチョコレートを渡すつもりだったが、
部室に置いていたチョコレートが誰かに盗まれてしまう。
千反田はチョコレートを盗まれた責任を感じ、古典部男子二人と一緒に犯人を捜す。
この話に関しては、まだまだ、考察しきれていない。
特に折木と橋の上で話したときの聡志の思いが中々難解。
勝ちにこだわった中学時代は高校生になった聡志はつまらないと評した。
そして、こだわることを辞めて、こだわらないことにこだわるようになった1高校時代の今を毎日が楽しいと言う。
聡志に「つまらなかった」と評された中学時代は、他人と自分を常に比較し続け、
自分の価値が、他人より上か下かの判断しかなかった自分に「つまらなかった」といったんじゃないか
その中で、自分のアイデンティティが貧相なことを悟り、こだわることをやめたのではないかと思う。
では何にもこだわらない高校時代を毎日が楽しいと評しているのは、
勝ち負けの世界を抜け出して、他人のいい所を直視し、自分と他人の境界を引き始めたため、
今まで見えなかった世界が見えるようになった、
もしくは他人と自分を比較しない世界(オンリーワンでいられる世界)が気楽で、
「楽しい」という自己評価に繋がったのではないだろうか。
また、「僕はまやかにこだわってもいいのかな」というセリフからは、
勝ち負けの世界からフェードアウトした自分が、勝ち負けの世界がまやかの住む世界や社会だとしたら、
その世界のルールを外れた自分が、まやかを独占することは許されない事、
という思いを持っているんではないか。
まあそんな事(世界の誰かが許さない事なんて)はないと思うのだが・・・。
自分の行いを許さない人が見てるかもなんて、
それこそいるかわからない神様に遠慮してるようなものだろう。
だけどそういう部分に許せない部分(非合理的)があるのが青春っぽくもある。
「あとちょっとでわかりそうなんだ」
聡志が折木に言ったその言葉は、
こだわらないことにこだわることで、
自分のアイデンティティ、進むべき道のようなものがはっきりとわかりそうだと思っているのだが、
でも今はもやに包まれた感じがする。そのような思いなのかもしれない。
{/netabare}
【遠回りする雛】
{netabare}
折木は千反田に頼まれ、いき雛祭りで傘持ちの役をしにいく話。
「しまった…よくない、これはよくない。
多分なんとしても俺は、ここにくるべきではなかった。
俺の省エネ主義が、致命的におびかされてる…」
千反田のいき雛姿を見て、こんな事を思う折木。
折木は千反田の顔が見たくてしょうがなくなる。
ここで、折木は「顔がみたい」という「やるべき事」かわからないことに執着する。
折木の省エネ主義は「やらなくてもいいことはやらない、やるべきことなら手短に」という考え。
やるべきことじゃない事をやろうとしている折木は自ら省エネ主義を壊そうとしている。
それほどに千反田に気持ちが傾いていて、折木の中では1秒が1分にも感じるような緊迫感があり、
しかし期待のようなものを感じてしまうワンシーンです。
「見てください、折木さん。ここが私の場所です。
水と土しかありません。人も段々、老い、疲れてきています。
私はここを最高に美しいとは思いません。
可能性に満ちているとも思っていません。
でも、、、、、折木さんに紹介したかったんです。」
千反田が桜の下で折木に言ったこの言葉は誰にでもいえるものと受け取った。
自分が生まれ育ってきた風景を特別愛しているわけでもない、憎むわけでもない。
千反田は自分がうまれ、見てきた風景を折木知ってほしかった。
折木に自分の事を知ってほしかった。
それは自分の事を知ってほしい相手に対して誰しも思うことがある思いだと感じた。
これは千反田にとっての告白なのかもしれない。
遠回りしてしまった雛のように遠回りな告白。
いろんなしがらみを抱える世界にいる千反田が、
少しでも折木に自分を知ってほしいという気持ちが伝わり、
いじらしく、綺麗なシーン。
折木「・・・寒くなって来たな。」
千反田「いいえ。もう春です。」
告白とも取れる事を言いそびれた折木は言葉に詰まってごまかす。
寒くもないのに「寒くなってきたな」。その返しが「いいえ。もう春です」。
折木がいつものような会話でごまかす。
それに対し千反田もいつものような会話で返す。
お互いがお互いを理解し、いつもの関係を維持しながらも少し関係が進んだような終わりかたが、
いじらしさと喜びのようなものを感じさせてくれた。
{/netabare}
【持つべきものは】
{netabare}
そもそも省エネ主義をモットーとする折木がバイトをするという時点で、
既に折木に変化があったと見ていいだろう。
このときの折木は省エネ主義がぼやけている。
「愚者のエンドロール編」でのイリスとのやりとりで自分の立ち位置が分からなくなったのだろう。
特別でもなんでもない自分が何か特別な主義主張があるのが嫌気が差していたのかもしれない。
それが自分がモットーにしてきた省エネ主義であったとしても。
特別を気取ってしまった自分に対する嫌気が
「どちらにしろ俺は普通だ」なのではないだろうか。
「(大丈夫だ)」という折木の確認は、自分の気持ちに折り合いをつけたのだろう。
その気持ちは、「めんどくさ」という最後の言葉からも省エネ主義に立ち返ってはいるのだろうが、
「たまに頼られるのもいいな」という言葉からも多少灰色からの脱却も入っている。
頼られることで救われたのは折木だった。
それは折木が特別だとか普通だとかの非日常的な憂鬱な考えにとらわれていた所を、
古典部の面々に頼られることにより日常に戻れたことからの発言ではないだろうか。
{/netabare}
全体の感想として、日常的な青春の感じだけど、非日常な青春も交じり、
非常に羨ましく思う部分もあり、共感できるような出来事や人物の立ち位置、
登場人物に対する感情移入が多く、楽しめた作品でした。
未だに氷菓の本当の魅力を伝えきれずむずむずしています(笑)。
私が氷菓に心を打たれた理由が未だに伝えられない。
今のところ、「人の感情や思いを考えることの素晴らしさ」を気づかされた、
という感じにしか書けませんが、私のレビューで、
氷菓という作品に込められた思いを少しでも感じ取って下さる方がいれば嬉しく思います。
退会済のユーザー さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
「私気になります」
で有名なこの作品。
作画も美しいとの事で気になっていたが
見ていなかった作品。
期待感も高まり、ようやく
見てみるか〜と思って視聴開始。
したが…
まさかの1話でギブアップ…
なにこの頭が回りまくる登場人物達…
そしてこんなかわいい女子と話してるのに
なにもリアクションがない男子高校生…
今後もこういうテンションで展開が進むことが
予想され…そっとじ
変な迷宮事件的な事柄に女子が首を突っ込み
それを皆で解決していって
その流れの中で恋愛とかしちゃうんやろなって思うと
心底、どうでもいいわ
ってなっちゃった。
個人的な好き嫌いも大きいと思うが
こういう不可解な謎を
IQ高いイケメン朴念仁が
さっそうと解いてくスト-リ-
に興味がわかなかった…。
これ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まめ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これだけの話数でこんなに満足できるのはすごい。
京アニ?を崇拝するきっかけになったぞよ!
shino さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
京都アニメーション制作。
日常系青春ミステリ、
米澤穂信原作の古典部シリーズ。
深刻な事件が起こるわけではなく、
日常のちょっとした謎にまつわるお話。
好奇心旺盛なヒロインがかわいいです。
田舎の風景ものどかで作画は美しい。
派手さはないけど雰囲気がとても良いですね。
お薦めは「クドリャフカの順番」、
神山高校文化祭で起こる、
連続盗難事件「十文字事件」に古典部が挑む。
奉太郎は省エネをモットーに生きていますが、
{netabare}彼が他者に歩み寄る話でもあるのですね。
少しづつ社会性を獲得していく。{/netabare}
それはとても大事なことでしょう。
また春が訪れる。
{netabare}桜並木の夕暮れの風景、静かに歩く2人、
心が洗われるほど、美しい終幕でしょう。
きっといつか気持ちを言えるさ。{/netabare}
小さな街の小さな世界にも幸せはあるのだ。
青春は揺れて、挫けて、ホロ苦い。
それで良いじゃないか。
シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
蒼い✨️ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
氷菓のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
氷菓のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。(TVアニメ動画『氷菓』のwikipedia・公式サイト等参照)
中村悠一、佐藤聡美、阪口大助、茅野愛衣、ゆきのさつき、置鮎龍太郎、ゆかな、小山茉美、早見沙織、悠木碧、川原慶久、浅野真澄、豊崎愛生、小倉唯、阿部敦、伊瀬茉莉也、入野自由、小清水亜美、広橋涼、秦勇気、山崎たくみ、小西克幸、こぶしのぶゆき、日笠陽子、伊藤かな恵、升望、近藤孝行、森川智之、進藤尚美、茅原実里、寺島拓篤、竹達彩奈、寿美菜子、福山潤、杉田智和、谷山紀章、杉山紀彰、平川大輔、吉野裕行、石塚運昇、永井一郎、西村知道、二又一成、田中正彦、千葉繁、諏訪部順一
原作・構成協力:米澤穂信(角川文庫刊『古典部シリーズから』・少年エース連載)、 監督:武本康弘、シリーズ構成:賀東招二、キャラクターデザイン:西屋太志、色彩設計:石田奈央美、美術監督:奥出修平、撮影監督:中上竜太、設定:唐田洋、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音楽:田中公平
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ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2008年秋アニメ
元映画女優・美波絹子の妹・加菜子が何者かにさらわれた。その背景には、八王子で起こった連続バラバラ殺人事件と、「御筥様」を祀る宗教の奇妙な噂、箱型の建物とのつながりがあり…。 憑き物落としの京極堂、小説家の関口、刑事の木場、探偵の榎木津らが事件を追う!
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放送時期:1997年春アニメ
名探偵金田一耕助を祖父に持つ主人公・金田一一が、遭遇する難事件をパートナー・七瀬美雪や「親友」剣持勇警部、「ライバル」明智健悟警視らとともに、抜群の推理力で次々と解決していく!
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放送時期:2012年春アニメ
これは始まり「ゼロ」に至る物語――― 奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。三度(みたび)、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋...
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放送時期:2012年春アニメ
何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。
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放送時期:2012年春アニメ
―――僕は、武器商人と旅をした。 両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む主人公の元少年兵ヨナは、神の悪戯か、若き女性ウェポンディーラー、ココ・ヘクマティアルと、その部下である「ヒトクセもフタクセもあるが優秀な」私兵8人と世界各地を旅する事になる。
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放送時期:2012年春アニメ
1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の田舎町へ転校してきた一人のナイーブな少年・薫。 転校初日、バンカラな男・千太郎との出会いのおかげで、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。 更に、薫は千太郎の幼なじみ・律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の百合香に...
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放送時期:2012年春アニメ
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだっ...
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放送時期:2012年春アニメ
バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。
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放送時期:2012年春アニメ
高校生、八坂真尋はある日、夜道で怪物に襲われるも突如現れた謎の少女に救われる。その少女は、自身がクトゥルー神話に登場するニャルラトホテプそのものであると語り、また自身が宇宙人であること、真尋が他の宇宙人に狙われており、自分が護衛として派遣されたことなどを告げるのだった。
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放送時期:2012年春アニメ
度重なる増築により迷路のように入り組んだ私立誠教学園。中等部一年の新谷貞一(にいやていいち)はある日、旧校舎で迷い偶然たどりついた部屋で、不思議な雰囲気を纏う少女・庚夕子(かのえゆうこ)と出会う。彼女は自分を“旧校舎の幽霊”だと言う。自分の過去を思い出せない夕子の為、貞一と夕子...
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放送時期:2012年春アニメ
紫陽町に住んでいるゾンビ大好き高校生降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫ばーぶの蘇生を試みていた。ある夜、蘇生秘薬を作っていたいた千紘は、川向こうのお嬢様高校に通う美少女、散華礼弥が父に対する恥ずかしい不満を古井戸にぶちまけるところを目撃してしまう。千紘...
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放送時期:2012年春アニメ
銀髪の不思議な少女・ユーと出会ったことで殺人事件に巻き込まれゾンビとして蘇った主人公、相川歩の巻き込まれ型ゾンビ生活を描く。2期のキャッチコピーは「LOVE250%増量! 今度は学園だ!!」。「妄想ユー」の起用は継続されており、今作ではCパートでの「妄想ユー劇場」で妄想ユー達とユー本人...