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「夏雪ランデブー(TVアニメ動画)」

総合得点
70.0
感想・評価
864
棚に入れた
3994
ランキング
1603
★★★★☆ 3.6 (864)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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夏雪ランデブーの感想・評価はどうでしたか?

リュラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ことばのチョイスが心地よい

サブスクにあったため数年ぶりに再視聴した。
放送当時から自分の環境も変わったせいか、以前は雰囲気と登場人物の関係性に惹かれたが、今回の視聴では独特な言い回しが生み出す心地よい世界観が見所だと感じた。数年経ても自分の中でオススメ出来るアニメなのは間違いないと思う。

投稿 : 2023/09/26
閲覧 : 64
サンキュー:

1

ネタバレ

もっちょん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

未亡人との熱い恋

{netabare}花屋の店長に恋をした主人公が近づくため, バイトとして働く。実は店長は夫をなくした未亡人であり, 主人公は夫の幽霊が見えてしまう。彼女と関係を進めようとするが, 夫幽霊に邪魔をされる。{/netabare}

人妻との恋物語ということでやや大人向けの作品。人妻約として大原さやか, 旦那役を福山潤, 主人公を中村悠一と素晴らしいキャスティング。恋愛としての心情描写は見事だった。ただ後半の, {natabare}体を交換したあとの, 元旦那のメルヘンな世界に主人公が入り込む話は退屈だった。{/netabare}

投稿 : 2023/03/16
閲覧 : 70
サンキュー:

4

うぐいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

死人を悪者にするとか生理的に無理

欲だらけの醜さをずーっと見せられた。

投稿 : 2021/12/11
閲覧 : 219
サンキュー:

1

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:----

後半の停滞は気に入らないけど、後日談をしっかり描いているのは良かった

恋愛作品は観ててイライラするからアニメに限らず普段こういうのは観ないんだけど、当時リアルタイムで少し観て今になってオチが気になったから観直した。


上でも言った通り、普段こういうのは観ないからどういう評価をしていいのか分からないけど、恋愛特有のイライラを感じながらもストーリーはそれなりに楽しめた。
ただ後半、体が入れ替わってからストーリーが停滞したのは残念。葉月(中身は島尾)と店長の接触は良いとして、葉月がずっとファンタジー世界に囚われていたのは微妙だった、これなら終盤葉月が現実で幽霊化したみたいに、常に島尾と店長のイチャつきを見てた方が良かった。でもそうするとドロッドロのNTR作品になるから、鬱展開とかになりそう(笑)

個人的な好みとして店長子持ちの方が良かったって思ったけど、さすがにそこまですると、子供視点の話も描かなきゃいけなくなって、NTRと同じように完全に別作品になっちゃうからダメか・・・・。


ただこういう作品にしては珍しく、後日談をしっかり描いていたのは良かった。後は、セックスシーンを明確に描いてくれてれば完璧だったのに・・・・・。

投稿 : 2021/11/26
閲覧 : 179
サンキュー:

0

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと変わったラブコメ☆

花の絵がとってもきれい~♪
はじめの歌もいいなぁ

ひとめぼれしちゃったお花屋さんの店長さんの
名まえはろっかさん(年上の人みたい)
りょうすけ君は
そんなろっかさん目あてで花屋さんでおしごとはじめたんだ

ある日お店の2かいにあるろっかさんの部屋にいってみたら
だんなさんがいて
でもそのだんなさんってゆうれいで。。

ちょっとおとなの恋愛のおはなし?
でもちょっとかわってる(ふしぎなおはなし)

三角関係なのかなぁ?
でもだんなさんはもういないんだよね
そんなだんなさんはやさしそうな人♪

だけどりょうすけ君はタバコ吸うからにゃんはきらい
だるそうなのもちょっとねぇ(><)

でもおはなしは面白くなっていきそうだナ♪
もしかしたら感動できるかもね
ちょっとドキドキ^^


見おわって。。

とちゅうから
ちょっと{netabare}フシギな世界{/netabare}のお話しが長かったかも
でも
さいごは3人のそのあとのことまで見られて
おわってからしばらく泣いちゃった。。

ちょっと大人の女の人の恋愛ファンタジーなのかな?
にゃんはよかったなぁって思ったけど
男の人ってどうなんだろう?

↓は1話ずつのかんそう
見おわって時間があったら読んでくれるとうれしいなぁ☆
______________________________________


2話目
{netabare}
大人なんだねろっかさん
でもだんなさんがいるところで。。って
思ってたらやっぱり(ふぅん)

2話目ってちょっと早すぎかなっ?て思ったけど
2人は毎日いっしょにお仕事してたんだっけ。。

終わりのほうでろっかさんはまだ忘れられないって
にゃんにもよくわかった

3人ともかなしそうだし
見ていたらにゃんもかなしくなってきちゃった
まだ泣けないけど
だんだんとみんなの気持ちがつたわってきてるよ

これからどうなってくのかなぁ?
{/netabare}

3話目
{netabare}
あつしさん(だんなさん)の気持ちがよく分かってかなしかった

でも死んじゃったんだし
しょうがないじゃない。。って言ってあげたかったけど
えっ!そんなことができるの?

みんなの想いがひとりひとりの気もちが。。
伝わってきて痛かった(><)

こん週は泣いちゃった(^^;
{/netabare}

5話目
{netabare}
あつしさんの想い。。通じないよね
何したってりょうすけくんなんだから

えほんの世界。。にゃんも行ってみたいなぁ
花の絵がとってもきれいだったね

どうしてろっかさん
さいごにあんなこと言ったのかな?

ちゃんと元にもどれるのかなぁ。。
{/netabare}

6話目
{netabare}
えほんの世界ってなんだろう?
でもろっかさんといっしょならどこでもいいんじゃないかなぁ。。

あつしさんがだんだんかわいそうだなぁって。。
さいごのろっかさんの一言ってささったよねぇ。。泣いちゃった
{/netabare}

7話目
{netabare}
ぅわーん。。
もうはじめっからおわりまでなんか泣いてばっかりだった
さいごは大声で泣いちゃったこれからどうなるのかな。。

夏のベスト3には入りそうかも。。
{/netabare}

8話目
{netabare}
あつしさんなにをしたいんだろう。。
りょうすけくんなにをしようとしてるのかな。。
ろっかさんなにをかんがえてるんだろう。。

来週なにかかわりそう。。
{/netabare}

9話目
{netabare}
あつしさんとの思い出
おいかけておしたおして
ろっかさんがぼろぼろ泣いてる
にゃんもいつの間にか泣いちゃってた。。

りょうすけくんはまだ絵本の中
さいごのアレってもしかして。。

あぁ。。どうなっちゃうのかなぁ?
{/netabare}

10話目
{netabare}
うーん?
あつしさんはカラダから 
出ていくつもりなんだろうなぁ

でも
ろっかちゃんと
分かれるのがつらくって

なかなかりょうすけ君と
変われないんだろうなぁ。。

でもさいごの
ろっかさんの一言。。

あつしさん
ちょっと長くいすぎたのかも(ぐすん)
{/netabare}

11話目
{netabare}
おわっちゃった。。

とちゅうまでは悲しいなみだ
おわりの方はうれしいなみだ

ちゃあんとみんなのさいごまで見せてくれてありがとう☆

なみだがとまってちょっとぼおっとしながら見てた。。
それからEDがはじまったらまたしぜんになみだが出てきた。。


{/netabare}

投稿 : 2021/01/03
閲覧 : 1597
サンキュー:

188

ネタバレ

yObmH00021 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

タイトルなし

ヴァイオレット・エヴァーガーデンで泣けるアニメにはまり、他のを探していたところおすすめされていたので視聴。
最初の1話目は普通に見れたが、それ以降はどんどん胸糞悪くなっていった。
最後の方は泣けるかもと期待値で我慢して見たが結局最後まで胸糞悪かった。
それぞれの気持ちの葛藤は理解できるが、死んだ旦那の執着心が個人的には気持ち悪すぎた。
結局最後まで成仏してなかったし。
OPとEDだけは良かった。

投稿 : 2021/01/02
閲覧 : 366
サンキュー:

1

mmma さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

島尾が選んだ「六花ちゃんを幸せに」する方法

葉月くんが好きになった花屋の店長(六花ちゃん)は未亡人。亡くなった旦那(島尾くん)は幽霊になっていて、事あるごとに葉月くんの恋路を邪魔してくる。半ば仕方なく、島尾くんが無念を晴らして成仏できるよう身体を貸したら、外側は葉月くんなのに中身は島尾くんという人物ができあがってしまった。
六花ちゃんは島尾くんのことが忘れられずにいるけれど、その一方で、想いを寄せてくれる葉月くんにも惹かれてしまった。六花ちゃんの気持ちが葉月くんに傾いていくのを、島尾くんは一番近いところで思い知らされて(何しろ今、葉月くんの中身は島尾くんだから)…という物語。

島尾くんは自分の手で六花ちゃんを幸せにすることはできなかった。
六花ちゃんはひとり残されて、絶望にも似た悲しみを味わった。
けれど、葉月くんのおかげで最後にもう一度会えて、一緒におむすびを食べて、これまでお互いにどんなことを思っていたか話をして、それぞれの気持ちを整理することができた。
だから島尾くんは何とか踏みとどまって、「六花ちゃんを幸せに」する(=六花ちゃんを葉月くんに託す)ことができたし、六花ちゃんは自分自身の心変わりを受け入れて、葉月くんと生きてゆくことを選ぶことができたのだろう。

ミホさんに見せてもらった写真のような、六花ちゃんのあの笑顔を葉月くんは見ることができたのか、それはこの物語の中では明かされなかったけれど、きっと六花ちゃんは、葉月くんと一緒に、幸せな一生を送ることができたのではなかろうか。だからこそ、どこへも行かずに六花ちゃんを見守りつづけた島尾くんは、六花ちゃんが亡くなった後も現世にとどまって、葉月くんの最期を(おそらく、感謝の意を込めて)見届けてから旅立ったのだろう。六花ちゃんによく似た孫に向けて「おじいちゃんと呼んでごらん」などと、ちょっと自虐的で意地の悪い言葉を残して。

原作はあっさりとした描写で、コマとコマの間を味わうタイプの作品だった。一見、ちょっと作画レベルが物足りない気もするけれど、むしろこれは、原作の雰囲気により近づけようという意図だったと受け取れる。
このアニメでは、その間に強い情感が込められ、声優陣の熱演、控えめながら印象的な音楽も相まって、密度の濃い作品に仕上がった。

悲しく切ない物語。だけど非常に良い作品だと思う。

投稿 : 2020/12/20
閲覧 : 301
サンキュー:

1

ネタバレ

ぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

俺も、もう少し。。。

フィリップさんの紹介で見ました。

こういう作品、好きです。

急展開があるわけではないのですが

登場人物の思いや感情が伝わってきて

見ごたえがありました。

こういうのを見ると

「俺も、もう少し嫁に優しくしよう。」

って思える良作だと

思いました。

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 253
サンキュー:

2

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

奇妙な三角関係のせつない恋もよう

急にオトナの恋愛ものが見たくなって、これ雰囲気よさげなので見ることにしました。

花屋の年上の女性、島尾六花に恋をした葉月亮介。
葉月は想いを遂げるために、六花の店でアルバイトとして働くことに・・
仕事の手伝いで六花の自宅に上がった葉月が目にした半裸の男に「君、六花のことが好きなのか?」といきなり聞かれ・・
とこんな感じで物語は不穏な感じで始まります。

半裸の男の正体は{netabare}六花の元旦那の島尾篤で実は3年前に亡くなった幽霊で。{/netabare}

・・びっくりしたけど、1話でいきなりの告白にもびっくり。攻めるなぁ。

でも女性作家の作品らしく、六花の心の揺れ動きはなかなかリアルで良かったです。

自分の気持ちを真っ直ぐに伝えてるのに空振りしてしまう葉月くん。。
そりゃお酒飲んで酔っ払いたくもなるよね。

そして・・酔った葉月が勢いで{netabare}元旦那に体を貸すことに同意してしまって。
体を得た元旦那が自分の想いを叶えようとするけど、それが葉月の体でという葛藤が・・{/netabare}

六花も自分の気持ちに悩み、葛藤して。そして今の自分の気持ちに気づいて。
でもねぇ。その気持ちを気づかせてくれたのは{netabare}体を借りてる元旦那という矛盾がなんとも・・
でもそれって、葉月自身が六花を落としたわけじゃないけど結果オーライなのかな?{/netabare}

バックに流れるピアノがそんなせつない恋の物語をしっとりと包み込みます。
OP、EDもこの物語にあったようなしっとりとした良曲でした。

終盤になっても{netabare}まだ元旦那の夢の世界に閉じ込められたままの葉月くん。。
んー・・このあたりからちょっと退屈になってきてしまいました・・
せっかく元旦那が体を手に入れて元妻に逢いにいくという、面白そうな展開なんだから葉月の夢の世界の冒険とかはカットして、もっとお話を膨らまして欲しかったです。{/netabare}
でも、あの変な走りを見てせつなくなるとは思わなかった(笑

最後まで見て気づいたのは、この物語の登場人物ってすごく少なくて全部で5人くらいしか登場しないんです。
余計な登場人物をそぎ落として3人の心の動き・行動に焦点を当てたのは良かったと思います。

でも正直面白かったかといえば・・申し訳ないけど微妙かな。中盤以降だれてきて、最後は綺麗にまとまった感じだけど・・{netabare}最後の最後まで元旦那の霊がいたのにはしつこい!って思いました。{/netabare}

投稿 : 2020/08/19
閲覧 : 295
サンキュー:

6

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大原さやかの演技力がすごい

普段はアニメっぽいキャラクターを演じている大原さやかさんが、まるで実写ドラマから出てきたような色っぽい三十路の未亡人(男からすると未亡人というだけでエロい響きがある。某管理人さんとか(笑))を演じてて非常に良かった。というか演技がうまかった。

中村悠一はいつもの中村悠一という感じ。

さて、作画の方だが非常に丹念にドラマを積み上げていっているのでリアリティは抜群だ。演出もうまいし作画も安定しているしで非の打ち所が見つからなかった。

しかし、少女漫画というものは本来アニメ化して面白いのかは非常に微妙で、実はドラマ化が一番適していると思う。旬の俳優さんを使って原作通りに作れば俳優ファンや原作ファンからも喜ばれる良い作品ができるだろう。

個人的にはこの作品も月9ドラマか、ひいてはお昼のドラマに向いている気がした。

投稿 : 2020/07/06
閲覧 : 527
サンキュー:

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

涙が止まりませんでした

未亡人x幽霊x青年の三角関係ラブファンタジー

登場人物も少ないし、小劇場での舞台向きの設定や話ですが、自分の涙腺崩壊のツボネタでして、もう2話から最終話まで涙が止まりませんでした。

OP、ED曲だけでもうるうるするし、元々大原さやかちゃんの声は好きだが、泣きの演技は半端ないし、さすが動画工房に、松尾衡監督!
EDイラストは好きすぎて、部屋に飾っておきたいほどだ。

心残りがあって幽霊になっても妻の側にいるけど気付いてもらえずで、新しい恋人ができるのを目の当たりにするのは自分ならば耐えられない…
いつまでも現世に縛られてしまうくらいならば、私物整理をやって旅立ちたいと思ったっす。

投稿 : 2019/10/14
閲覧 : 259

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

未亡人の六花さんが可愛い。

不思議な三角関係の物語なんですが、初回から、六花さんの可愛さに引き込まれてしまいました。
もっと見てもらいたいアニメです。

投稿 : 2019/07/04
閲覧 : 258
サンキュー:

1

うり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とにかくせつない、大好きな作品。

アニメを見てから原作を買いました。
大好きな作品です。

花屋の未亡人店長(六花)に恋した主人公(葉月)が、やがてそこで働きつつ恋心を募らせて行く中で、店長の元旦那の幽霊(篤)と遭遇。
六花に未練を残したままの篤と、篤の存在に奮起し六花へアプローチする葉月、篤をまだ思いつつも、葉月のアプローチに心が揺れる六花の三角関係を描いたお話。

葉月の六花を思う気持ちが可愛いし、篤とのやりとりには笑えるところもありますが、
物語はやがて篤の心の闇に吸い込まれていくような進展をしていきます。

誰も悪くないのに、現実はなんと残酷なものなのか。

そんなせつない気持ちにさせられるアニメでした。

少し恋愛観は年齢層高めかもしれませんね。

最初の視聴時軽く流しながら見て「これはいい!」と思い、
原作を読んだのち再びじっくりと見直しました。

原作はその後やそれ以前の番外編があり、彼らを知るとまたこのアニメへの思いがさらに深まるかも。

全体的に派手さはなく、淡々とした時間の流れを感じる作品です。
けれど、丁寧に紡がれた時間と思いに触れ、噛めば噛むほど良さを感じるような稀有な作品に仕上がっていると思います。

投稿 : 2018/12/13
閲覧 : 403
サンキュー:

7

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

主人公がとても素敵

主人公はとても好き。
お花屋さんの綺麗なお姉さんに恋をして、そこで頑張ってバイトを始め、好きな人に純粋にアプローチするごく普通の好青年。

だけど想い人は後家さんできっと初恋だったとても愛していた旦那の事を忘れられない、けど主人の好意も決して悪くは思えない複雑な心境で。

その2人の邪魔でしかない彼の存在。
気持ちは分かるしもし同じ立場ならそんな行動を取りまくる人もいるだろうけれどとっても複雑な気持ちで観ることになる。

主人公が若いのに優しいから、特に彼の執念深さにイライラする。しかもラスト付近ではあんな事して怒りすら湧いた。せめてお互い知った上でならまだしも。

という感じで終始嫌な気持ちになっていた。
ラストも折角纏まって綺麗におさまったとおもったら... その未来は唐突過ぎてアルバムの中の彼らの描写を少しでも私が観たかった...と悲しくなった。

中々綺麗事じゃ済まない複雑な気持ちを描いた面白い作品だと感じたけれど、主人公が幸せなところをもっと観たかった。 残念。

投稿 : 2018/11/10
閲覧 : 336
サンキュー:

3

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん、成仏させてやれよ

確かに切ないといえば切ないんだけど、なんか感情移入が出来ない。
死んだ旦那があまりにも現世に未練がありすぎる。
せっかく妻が新しい人生を送ろうとしているのに。
後半の話は長くて飽きてくるし。
最終話の最後でも葉月と六花が死んだ後なのにまだ旦那が幽霊で漂っているし。
どんだけ成仏しないんだろうかと。もはや地縛霊でしょ。ある意味可哀想な旦那。
再婚した葉月夫婦の結婚生活もずっと漂って見ていたんですか?怖い怖い。
死んだ旦那の部屋をずっとそのままにしていた葉月にも責任があるね。
なので残念ながら58点。

投稿 : 2018/07/14
閲覧 : 298
サンキュー:

3

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

切な苦しい恋物語… こんな恋愛…やけちゃうよ…

Aimerさんの、あなたに出会わなければ~夏雪冬花~
この曲がアニメに使われていると知って見たアニメ。
Pv見たときにさえ、切なさが伝わってくる。
中村さんや、福山さん、大原さんの演技が犇々と伝わってきたアニメでした。

幽霊との三角関係の恋物語。そばにいたくても、隣にいたくても、もう自分は六花の隣にいれない。
自分が隣にいるのに、彼女は自分じゃない人を想い続けている。
そんな風に進んでいく物語。花言葉。それが突き刺さるものが多い。

置き去りにした方かされた方。どちらが悲しい?
どっちが悪い?

前半は割りとスムーズに進んでいく。(といってもこれでも切ない。)
後半は…結構な内容。そりゃあね。好きな人が自分ではない人と、恋愛していたら嫉妬するのが人間ですよ。

幽霊にならないで、知らないでいれたら幸せだっただろうか?いや、それでも彼は答えを知りたかっただろう。彼女がどのように進んでいくか。前を向くか。
ずっと一緒にいたかったんだろう。でも遠くで見守ることを選んだのだ。嫉妬してでも、やはり愛してる人には幸せになってほしいものなんだろうよ。

最後まで二人は幸せに暮らせたんだろう。開かずの間
未練を残さず彼もこれで逝ける…
言葉の言い回しとか、凄く良かった。
納得のいく終わり方でした。とても良い物語でした。

投稿 : 2018/04/08
閲覧 : 322
サンキュー:

9

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切ないよ・・・

この作品は相当気に入りました♪

3人の想いが良く表現されていて、悲しくて切ない物語でした。

この作品の主人公は葉月君なのでしょうが

既婚者男子にこそ見てもらいたい作品ですね。
抗う事の出来ない立場に居る島尾君に感情移入して見るのが一番です!

切なすぎます・・・( ノД`)シクシク…

せめて成仏させてあげておくれ。

あとOPとEDが凄く作品にあっていて、特にEDはそれだけで
持っていかれそうになりますね(;´∀`)

投稿 : 2018/04/04
閲覧 : 217

ルンチャット さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今までになかったようなラブストーリー

死んでもなお六花ちゃんを思い続ける島尾くん
死別しても島尾くんを思い続ける六花ちゃん
そして六花に想いを寄せる葉月くん

今までになかったような三角関係ラブストーリーです


前半は微笑ましい様なストーリー展開なのですが、後半にかけて凄く切ないお話でした

お気に入りの作品のひとつになりました!


主に出演した声優さん
中村悠一さん、福山潤さん、大原さやかさん

投稿 : 2018/03/06
閲覧 : 257
サンキュー:

7

ボーア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

お花が綺麗~

何の心も動かない~
サーって感じで視聴。
ラストもサーーーー
あーお花が綺麗~って感じ~
多分来週になったらどんなんだか覚えてないだろうな~

投稿 : 2018/03/01
閲覧 : 242
サンキュー:

1

ネタバレ

ミミック さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

評価に困る・・・が

見返したくなるという点で高評価!
恋愛(すれ違い系)好きにオススメです。
心温まる一作かと。動画工房やるなと思い
ながら観てました。

簡単にストーリーを説明すると、若くして病死
したヒロインの旦那が幽霊となって現れて今の
お相手(幽霊はこの人にしか見えない)とのいざ
こざ展開に発展といういかにも修羅場展開。


序盤はなんだか上手く行かない二人の距離感に
戸惑いつつもニヤニヤしている自分。

中盤は、え!?と思ってしまう急展開に驚きを
隠せない自分。

後半は恐らく中盤あたりの伏線が絡んでいるの
では?と考え込んでしまう自分。

といろいろな見方を視聴者に引き出してくれる
作品でもあり、ヒューマンドラマを観ているか
のような気分になりました。


*良かった所*
・旦那幽霊がイケボ(もちろん主人公も)
・観始めたときよりもヒロインが好きになりそう(恋愛系共通?)
・いざこざ展開好きにはたまらないでしょう。
・神OP/ED

*不満だった所*
・一度見ただけでは内容がすんなり入ってこない。
・恋愛ものとしては素直じゃない気がした。
・シリアスシーンからの{netabare}島尾くんの走り方(イケメンが・・・) {/netabare}

以上読んでいただきありがとうございました。

投稿 : 2018/02/01
閲覧 : 287
サンキュー:

14

アニメの さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ただただいとしい

ただただいとしい
結婚を考えた作品であった。
この作品から恋愛と結婚の違いを自分なりに定義できた思いがした。

投稿 : 2018/01/28
閲覧 : 189
サンキュー:

1

ネタバレ

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

評価は低いかもしれないけど・・・  たまにはこういうスローペースなせつない大人の恋物語も悪くない

 ジャンル 恋物語


 ストーリー

 花屋のエウレカ 短髪verのような店長に恋をした青年・ハヅキ君

彼に運が回ってきた( ゚Д゚)

 ナニ、バイトを募集しているだとっ

バイトをはじめ、花屋の2階の 居住スペースに入った時

いたのは 裸の幽霊だった・・・

 ここから物語が始まる



 
 物語

 店長:ロッカに恋する青年・ハヅキと 

ロッカの亡くなった元旦那シマオ君との奇妙な物語

 簡潔に述べると

店長との関係を良くしようと ハヅキ君が進めようとするが

それをシマオ君が抵抗する・・・



 キャラ

 凄いはまったわけではないので

好きなキャラトップ3はなし



 音楽
 
 OP 結構好きですよ



 感想

 最近、似たタイプのアニメばかりを視聴していたんですけど

リフレッシュとしては 良かったとおもいます

 個人的には

このようなせつない大人の恋愛物語のアニメは少ないとおもうので

なんか、他の作品でアニメ化になってもいいんじゃないのかなあー

とおもいます

投稿 : 2017/09/25
閲覧 : 209
サンキュー:

4

Serlh11821 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごくいい!

1回目見たときは完全に葉月君サイドで、島尾君はどうにも情けないと思ってしまったのですが、しばらくして2回目を見たら体験したわけでもないのに死ぬほど死人に共感しました。

投稿 : 2017/09/04
閲覧 : 287
サンキュー:

1

ネタバレ

がぁべら♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大人の切ないお話デス。

花屋でアルバイトをしている青年・ハヅキは店長のロッカに恋心を抱いていた。しかし彼女は後家であり、三年前に病死した夫・アツシがいた。幽霊ながらハヅキの恋路を邪魔し、妨害行為を繰り返すアツシとの三角関係が始まるというストーリーです。
--------------------------------------------------------------

絵は見やすいデス。
キャラは少ないので、分かりやすいデス。
ハヅキ君・ロッカちゃん・アツシ、それぞれの思いがあり、それ故、全体的に切ないデス。
途中、アツシに体を貸して、メルヘンな世界を彷徨うハヅキ君。メルヘンな世界はアツシのスケッチの世界なので、アツシの思い通りになるんだけど、ここら辺の設定は微妙デシタ。
最後はハヅキ君とロッカちゃんの幸せな家族写真だけだったので、少し物足りなかったデス。

投稿 : 2017/08/20
閲覧 : 235
サンキュー:

5

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

演出がよければ良かったかも

設定は良いと思うのですが、キャラと演出がイマイチでした。心理描写がうまくいってない印象です。原作者がわかってないのか、演出が下手なのかわかりませんが、全体的な話の流れはいいだけに残念な感じです。

投稿 : 2017/06/30
閲覧 : 212
サンキュー:

3

まいまい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人向け恋愛ストーリー

幽霊の旦那を交えた、3人の恋愛ストーリー。OP 、ED 曲とも素敵な曲で大好きです。
幽霊の島尾君の気持ちが、悲しい。

作画も綺麗でした。

投稿 : 2017/06/03
閲覧 : 217
サンキュー:

1

ネタバレ

お嬢さん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時に愛は身勝手なもの。心理描写がしっかりしていて人間臭い作品。大人向け

意外に解釈が難しかったです。非常に奥が深く、色々と考えさせられました。言葉の一つ一つがとても綺麗で胸に刺さるものばかり。少し文学的な側面もあるので大人向けです。ベクトルの違う3人の思いが最終的に交わった時、それぞれの感情がどのように変化していくのかが楽しめます。

しかしキャラの視点によって物語の見方や感じ方が変わるので人によって大きく好き嫌いが分かれそうでした。3人の心情や行動の受け取り方も視聴者側の経験や価値観によってかなり変わってくると思います。それくらい複雑な彼らの「心の動き」が描かれています。


---これ以降はネタバレです。---

▼個人的に感心した点

①島尾君の背中
{netabare}
六花ちゃんが島尾君の背中を舐めたシーン。患者さんは入院してる時、お風呂やシャワーに行くことはできますが、自分で動けない人は看護師か家族に蒸しタオルで拭いてもらいます。となると島尾君が六花ちゃんに蒸しタオルで背中を拭いてもらっていたのは、あの時にはもう自分で動くことができなくなっていて、ずっとお風呂に入ってない状態だったということですね。

背中を舐めた六花ちゃんに対して島尾君が「やめろよ、ばっちい」と言ったのは清潔な状態ではなかったからで、六花ちゃんの「ばっちいもんか。動物のにおいがする」という返しは愛する人の背中なんだから汚くなんかない、むしろ本来の動物のにおいがするということを表現しているのかなぁ、と思いました。動物のにおいって遠回しに言うと臭いってことなんですが、彼女は決して厭味ったらしい使い方はしていません。{/netabare}


②島尾君の遺書
{netabare}「僕ガ死ンダラ僕ノ骨少シ食ベラレル?」
そもそも遺骨を食べること自体それほど珍しいというわけでもないのですが、この作品の場合は恐らく六花ちゃんのお母さんが作った“木を愛した女の話”と繋がっているんじゃないかな、と思いました。{/netabare}

(木を愛した女の話の復習)
{netabare}女に愛された木はいいところを見せようと思ってとにかく成長する。大木になって年老いて、その間ずっと女は木の傍で暮らすけど女が3000歳のときに木の根が病気になる。どうしても女は治したくてその根を食べた。すると毒で死んで、でも生まれ変わったらその根の一部になれてハッピーエンド。{/netabare}

この話をしている時に六花ちゃんは
{netabare}「島尾君の悪さする細胞も私がぜ~んぶ食べられたらいいのに」と言い、島尾君は「お腹壊すし転移する」と返しています。恐らく島尾君のあの遺書はこの時の話を思い出してのことだったんだと思います。木を愛した女の話をなぞるならば、六花ちゃんに自分の骨を食べてもらうことで彼女が生まれ変わったら自分の一部となってもらい、また2人で一緒になれたら…とかそういう願いがあったのでしょうか?そう言えば「生まれ変わってもまた君と結婚したいな」というモノローグがありました。

もしくは「悪い細胞を食べたいな→お腹を壊すし転移する」「女が根を食べる→毒で死ぬ」と同じように、自分の骨を食べることで癌が転移するかもしれないリスクを負いながらも彼女に食べてほしかったのかもしれません。実際癌だった方の遺骨を食べて転移するかどうかはわかりませんが、もし愛する人がそんなことをしてくれるくらいに自分を思ってくれていたのなら普通に嬉しいですよね。病気にはなってほしくないけど。
{/netabare}


③食べたっていい。それくらいどってことない
{netabare}「店長が許してくれるなら旦那のこと一緒に食べたっていい」(葉月君)のシーン。
他に愛する人ができたにも関わらず、「自分の骨を食べてほしい」という前の旦那の願いを聞き入れるのって、普通に考えたらナシですよね…。だから島尾君も「骨の話は忘れたっていい」と思っていたのですが、葉月君は島尾君に身体を貸してはじめて彼がどんな気持ちでいたのかを想像し、2人の記憶を共有したことで彼へ理解を示したんだと思います。彼を含めて六花ちゃんを受け入れるという懐の深さがこの台詞に表れていると思いました。


また、葉月君が島尾君の噛んだ跡を見つけた時のあの表情から「舐めたっていい」という話が出てきたことの流れや、“店長が許してくれるなら”という言い方に着目すると、“六花ちゃん一人には食べさせたくない。(自分が嫉妬するのをわかっていて首に噛み跡まで残されて、)全部あいつの思い通りになんかさせてやるか”といった反撃だったように感じます。島尾君が骨を食べてもらいたいのは六花ちゃんだったので。

葉月君の心情を勝手に推察すると「食べるくらいいいよ。それくらい許すよ。だけど店長一人に食べさせたくはないからよかったら自分も一緒に食べさせてほしい。それが倫理的にどうなのって話なら味見程度に舐める程度にしよう。一緒に舐めればいいよ」って感じかなぁ、と思います。{/netabare}


④最後で「花屋」という設定が綺麗に生かされていました。
{netabare}
生け花の話はこの物語における“変化”という大きなポイントを綺麗にまとめています。 {/netabare}


▼その他個人的解釈
最後まで見るとこの物語…、
{netabare}主人公は島尾君だったように思います。葉月君と六花ちゃんが結ばれたその後の描写を飛ばしてあのラストに繋げたことでそれが明確になりました。また、島尾君の過去の回想が非常に多く、opも彼がテーマになっています。{/netabare}

そして島尾君の台詞なんですが、
{netabare}「どうしたら僕は君から離れられるのかな」という言葉には少し引っかかりました。

確かに島尾君を現世に縛りつけるきっかけを作ったのは六花ちゃんの「逝かないで。一人にしないで」という言葉です。しかし彼もまた彼女に依存し、傍から離れられなくなったのはまだ2人の愛が繋がったままの状態ではっきりとは断ち切られていなかったからなのかな…?と。言い換えると「共依存」です。六花ちゃんに必要とされていただけだったはずなのに、いつの間にか島尾君自身も彼女に依存していました。

元々2人は両思いで、病気のせいで引き離されてしまったのは不本意なことでした。だからこそ「島尾君も好きだし葉月君も好き」ではなく、「心変わり」を伝えられることこそが彼女から解放されるために必要なことだったように思いました。島尾君はきっぱり振られたことで吹っ切れたんでしょうか。少なくとも自分が邪魔になっていると間接的に伝えられたことで自分の感情を抑えていたとは思います。{/netabare}


{netabare}島尾君が首を噛んだ理由に関しては正直悩みどころです。「僕がつけた跡、消えるまで覚えてて」とは言っていたものの、その後のモノローグでは(本当はおばあさんになるまで思い出さなかったとしてもそれならそれでいいんだ)と続いています。

―――…六花ちゃんの首に傷跡を残すことで彼女がそれを見る度に自分をことを思い出してくれるように。
愛する人の記憶の中に思い出としていつまでも自分を残していて欲しいと願うことは当たり前の感情ですよね。その後すぐ否定したのは、「本当は覚えていてほしいけど(六花ちゃんが思い出した時悲しくなるなら)忘れてもいい」という気持ちがあり、“口先だけの嘘”を並べただけだと思います。生前の彼が「遺品を捨てて」と口先では嘘を言っていました。まるで自分への未練をきっぱり捨てて前に進んでくれと言わんばかりのものです。しかし本当は「ヨボヨボになるまでそばにいるに一票」と、死んだ後六花ちゃんが悲しむことになっても自分のことを思っていてほしい、というようなことを明かしています。{/netabare}

{netabare}
もう1つ考えられるのは、これから六花ちゃんと生きていける葉月君へのちょっとした当てつけ…、いわば生身の身体を持つ彼に嫉妬して髪の毛を勝手に切った時のものと同じ類です。「消えるまで覚えてて」というのはそこまで重要ではなく、後から言った「戻ってくる奴に頼むといい」という言葉に彼の本当の狙い(=葉月への当てつけ)がある可能性。{/netabare}

{netabare}
どっちかなぁと考えた時、ラストで孫に部屋の中身の処分を頼んでいたことを思いだしました。その時も「いつかでいい。今でなくとも君が説明できる頃に覚えていたらで」という回りくどい言い方をしています。これ絶対処分してほしいと思うんですよね…。成仏できず迷子になってしまったのが「たぶん部屋のせい」と言っているので。

そう考えると当てつけというよりかは口先だけの嘘でしょうか。“彼にとってはとてもしてほしいことけど、嫌だったら(辛かったら)無理にとは言わない”という、生前の頃の何か諦めたような島尾君だと思います。{/netabare}


で、ラストなんですが。
{netabare}「成仏してなかったんかーい」とツッコミたいところですがあれはできなかったんでしょうね…。六花ちゃんに心変わりを伝えられたことで傍を離れられるようになって行動範囲は広くなっていました。{/netabare}

{netabare}ここで何故成仏できなかったのか、ということですが島尾君は孫に「迷子なんだ」と明かしています。そもそも島尾君自身どうやって成仏するのかはわかっていませんでした。ただあの時は六花ちゃんに引導を渡してもらえればすべて丸く収まって成仏ができる、と考えていたんだと思います。だけど実際は行動範囲が広まっただけで、六花ちゃんはすっかり成仏できたと思っている。六花ちゃんは島尾君が死んだ時にかけた自分の言葉が彼を縛り、この世に引き留めてずっと一人ぼっちにしてしまっていたことを知って自分を責め、泣いていました。(島尾君が葉月君に体を返した後、あの人を一人にしていたことに気付かせてくれてありがとう、というようなことを泣きながら言っていましたね)

せっかく自分を「解放することができた」と安心して前に進み始めた彼女をもう二度と悲しませないようにするため、2人の前には姿を現さないようにしていたんだと思います。葉月君が死ぬまで姿を現さなかったのは、彼に自分が見える可能性があったからでしょうか。部屋を開けて孫に見せたあの一面の花畑から、2人が生きている間に絵本の世界の中で花の世話をして暮らしていたのではないかという推測をしました。

そして島尾君は迷子になった理由を「部屋のせい」と考え、孫に処分を託しました。あの2人は島尾君の部屋を大切にとっておきましたが、それが島尾君には“大切にされすぎた”(大切にされすぎて成仏できなかった)んだと思うとちょっぴり切ないです。「僕にはもういらなくなった」という台詞は、自分の部屋を大切にしてくれていた最後の2人がいなくなってしまったため、もうとっておく必要がなくなったという意味だと思います。アニメの方は忘れましたが原作の方、確認してみると棚に並ぶ本が「世界遺産」や「ワールドマーケット」を始め、海外の旅行や海外での栽培に関する本なんですよね…。そういや8話あたりの回想で、病室のテレビで旅番組を六花ちゃんと見ていたことを思い出しました。「いつか連れてってくれる人と再婚できたら行きなよ」とか言いつつ、本当は六花ちゃんと2人で行きたかったんだと思います。その生前の心残りが遺品にも移って残っていたのでしょうか…。{/netabare}


{netabare}ちょっと気になった「おじいちゃんって呼んでごらん?」発言については“本当の孫ではないけど自分も孫が欲しかったな。そしておじいちゃんって呼ばれたかったな”という彼の心情が表れていると思います。残念ながら彼は子供を作れなかったわけですが…。他人の孫に「おじいちゃん」って呼ばせるなんて、と思うシーンかもしれませんが彼には実現不可能な夢だったからこそ経験してみたかったのではないでしょうか。葉月君が見たら怒りそうですけど。{/netabare}

{netabare}
ちなみにopの序盤の方で植木鉢を横に置いて土を掘っていたのは島尾君だったのですが、最後に同じようにして土を掘り、夏雪草を植えていたのは孫の方ですね。夏雪草と言えば彼の遺骨の一部が入った植木鉢ですがあれを孫が植えるということは孫の手によって彼のあの部屋のものが処分されるということの暗喩でしょうか…?長い年月を経て今度こそ彼が成仏できたことを祈るばかりです。{/netabare}


▼残念な点
途中6話頃から中だるみ。非常に勿体ない。
{netabare}メルヘンな国の世界観は島尾君の世界がどうなっているのかを視聴者(原作読者)に知らしめるのにいいものではあったんですが、白雪姫や怪我した鳥などのシーンはどうでもよかったので退屈でした。あそこからテンポが悪くなったのが残念です。{/netabare}
何とかならなかったのかなぁ、とは思うものの私もあそこはどうしようもない気もしなくないですんですがね。うーん…。でもどうにかしてほしかったです。

投稿 : 2017/05/08
閲覧 : 359
サンキュー:

1

ふぁんたくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっと愛がマニアックで、話が飛躍しすぎるか??

死んだ元旦那の幽霊と新しく現れた男が未亡人(花屋の店長)を取り合う物語。
設定は良く、感動物か...と思ったけど、元旦那の愛情が少しマニアックで、物語の展開がいきなりとんでもない方向へ。
世界観について行けず、途中で見るのがダルくなり...。

最後も理解しがたい愛情表現に違和感を感じながら、最終回もすごい所へすっ飛びます。
ネタバレしないようにと思うとこんな意味不明な文章になりますが、まとめると、私の想像の斜め上を行っていて、感動とかそういう以前について行けなかったです。
もうちょっと現実的なほうが私には合うかな。

投稿 : 2017/04/12
閲覧 : 306
サンキュー:

3

ネロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大人アニメ

OP神☆
作画・シナリオ良く出来ています。
もっと評価されてもいいと思います。
ちょっと地味感は否めませんが、
中高生の恋愛が主流のアニメの中で大人の切ない恋愛を題材にした、
数少ない恋愛アニメです。

個人的に、最終話は若干とんでも有りますけど、
締めの締めはタイトル通り正直切なくてきっちり泣かせます。
是非観て欲しいです。

投稿 : 2017/01/08
閲覧 : 331
サンキュー:

1

ネタバレ

Spica さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こういう作品をもっと見たい

人間のドロドロとしたものを、嘘偽りなく組み込んで、物語に深みを増させる・・・そういう作品が本当に好きです

花屋の女性店長(30歳)と死に別れた旦那の幽霊とバイトの青年(22歳)の三角関係


死んでしまうとわかっていて結婚して、お店を開き、旦那の最期まで旦那の前では決して涙を見せず隣にい続ける・・・、旦那に対する深い愛を感じらせる店長

死ぬ時に「いかないで」という店長の言葉で、幽霊となり、姿が見られることも、触れることも、話すことも出来ず、バイト君がやってくるまでの3年間見守り続けた旦那の幽霊

一目惚れをした店長に思い続ける若者チキン(笑)、でも店長が本当に好きなんだなとわかるバイト青年

店長に大原さやかさん、元旦那に福山潤さん、バイト君に中村悠一さん、などなどベテランの声優さんが声を吹き込んでいます
ドラマCDみたいに聞いていたいくらい(´∀`*)



登場キャラが最初から最期までぶれもなく、周りの風景もしっかりしている作画でとてもよい印象を受けます
特に花屋ということで、植物を繊細に描いています
現実世界と作中に出てくる絵本の中の世界での植物のかき分けが素敵で、引き込まれました


そして、最後に音楽は・・・
op・edは共に、この作品にぴったりな歌詞にやわらかな曲でお気に入りです
TVで見ていた時、録画しておいたものを何回も再生していた記憶があります(*ˊᵕˋ*)
Mステに出演して、ますます有名になっていくAimerさんはこの時に大ファンになりました
あたたかい楽曲やサウンドが物語をあったかくしてくれます



バイト青年の若さゆえの強引な言動、店長の女としての恋愛観、好きな人に自分を好きになって欲しいという気持ちと幸せになって欲しいという気持ちの重複など好きなところをあげれば手の指だけじゃ足りません
そんな中で1番気に入っているのは、男性キャラクターによる好きな人に対する幸せにしたいという気持ち、そばにいたいという思いの強さです
私が今まで見てきた恋愛をテーマにしたアニメの中でこれ程、はっきりしている心理描写や、登場するキャラの少なさのおかげで、キャラクター一人一人に浸れるものは少ないです
終わり方も綺麗で、思わず最後までジーンときました
とても気に入ってる作品です

投稿 : 2016/09/27
閲覧 : 204
サンキュー:

1

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夏雪ランデブーのストーリー・あらすじ

たむける花も選ばずに、ずっとそばにいるだけでいい ――。目つきは悪いが純情一途な花屋のバイト青年・葉月(はづき)亮介。彼がひそかに想いをよせるのは、店長の島尾六花(ろっか)。一目惚れした六花の花屋に通い詰め、バイト募集を機にそこで働くことに。念願叶ったものの、8つ年上の彼女は恋愛を諦めている様子。目の前にいるのに何もできない自分に歯がゆさが募るばかり。ある日、とある用事で花屋の2階の彼女の自宅に呼ばれて行くと、そこにはなんと上半身裸の男。予期せぬ事態に半ば憤り、半ば呆れる葉月だったが、意外な事実が明らかに。その男は六花の同棲相手ではなく、すでに亡くなった彼女の旦那の幽霊(島尾篤)だという。六花には見えないらしい島尾(幽霊)は何かと葉月の恋路の邪魔をし、葉月もそれに屈せず押しの一点張りで頑張るがなかなか埒が明かない。そんな中、島尾(幽霊)が切り出した予想外の提案とは・・・
(TVアニメ動画『夏雪ランデブー』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年夏アニメ
制作会社
動画工房
主題歌
≪OP≫松下優也『SEE YOU』≪ED≫Aimer(エメ)『あなたに出会わなければ~夏雪冬花~』

声優・キャラクター

中村悠一、大原さやか、福山潤

スタッフ

原作:河内遙『夏雪ランデブー』(祥伝社・フィールコミックス)、 監督:松尾衡、キャラクターデザイン・総作画監督:谷口淳一郎、音楽:村松健

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