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「凪のあすから(TVアニメ動画)」

総合得点
90.5
感想・評価
6451
棚に入れた
25518
ランキング
53
★★★★★ 4.2 (6451)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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☆の総合評価
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凪のあすからの感想・評価はどうでしたか?

すぴりっと さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

好みにドンピシャ

最初絵と1話目冒頭を観た時。
なんか魅力無い主人公がハーレム状態でなんでもできちゃうアレな感じのやつだー!とうなだれたのですが。。
ごめんなさい、まるで別物でした。

まずなんといっても主人公が好きになれる。
個人的に好感度激高です。
これだけで完走できるのですが、その他のキャラクターも軒並み魅力的。
その上まさか、、サブキャラもサブキャラだと思っていた小学生2人組に終盤それぞれガチで泣かされかけるとは…。

そしてなんやかんやありつつとっても優しい感じに無理なくまとまるラストとおじょし様の声…あ、今回贔屓関係ないや、好きだけど笑

なんかね、いろいろ書きたいですけどネタバレしたくないので最終的に一言。

長いけど観た方がいいです。
評価の通りです。
好みが合えば絶対ハマる!

ちなみにOPの台詞無かったら満点でした。
こんなんもうクレーマーに近いですけど、個人の感想文ですからね笑

投稿 : 2020/11/15
閲覧 : 377
サンキュー:

6

ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これぞ!アニメーション!!

この作品,まず驚かされるのが美術面で,隅々までデザインされた作品世界です。
海中の町しおししおはサントリー二島をベースにしつつ曲線を比率を高めたような独特の町並みです。陸の町は現代の日本の町をベースにしながら海の町同様に曲線比率を増した独特の景観になっています。また自動車も現代の日本の自動車のデザインをベースにしながら三輪となっています。電車の窓は船舶などの旋回窓をイメージしたデザインになっています。風景中の文字も日本語の文字なのですが,様々なフォントがありつつも統一した感じが出されています。また様々な物のデザインに青の差し色や魚や波の装飾が施されています。とにかく隅々までキッチリとデザインが行き届いた世界が描かれています。ここまで町並み全体を統一感持たせてデザインするとなると実写やCG合成では手間やコストリアリティーなどの面で厳しいと思います。そしてなにより全体が絵として美しい点がすごいと思いました。


以下ネタバレ【閲覧注意】
{netabare}作品の後半は前半から5年後の世界が舞台となります。中学校2年生は19歳になり,小学校3年生は中学校2年生になり,一部の中学校2年生は年を取っていない,そんな世界です。特に小学校3年生が中学校2年生に成長するというのは実写ではかなりハードルが高い表現です。この点もアニメーションならではの良さを遺憾なく発揮できています。

ストーリーは大まかに言って前半は日常系
後半は伏線回収のシリアス系
「シュタインズゲート」に代表されるタイプの構成です。
正直言って後半は泣きます(>_< )
ピアノが印象的なBGMや物語に被って始まるEDなど泣かしに来ていますw
間違いなくアニメーションの長所を遺憾なく発揮した傑作だと思います。

ただし,自分としては,若干それはちょっと違うのでは・・・というポイントもあります。従って評価は満点でありません。

まず非常に大きな点として,26話費やしている割には,個々のキャラクターが弱いと感じます。あくまで自分はですが・・・^^;全話視聴後○○ロス(もうそのキャラに会えないという喪失感)が有りませんでした。美海がいるか!w

次に,水中の町しおししおでの水の存在感の無さ。町に行くまでは泳いでいるのですが,町に着くと空気の中と全く区別が付きません。普通に歩いたり走ったりしています。水の抵抗は?海の人は海水よりも比重が高いの??食べ物は水中に拡散しないの???水中シーンでは常に違和感が付きまといます。

最後に,1話で光に,まなかと紡の出会いを「特別な出会い」と表現させて,最終的にはそうでは無かったという,意図的にミスリードを誘うシナリオに違和感を覚えました。{/netabare}

最終話のサブタイトルは衝撃でしたw
タイトルの「凪のあすから」の「あすから」について「明日から」なのか?それとも何か違う意味があるのか?ずっと引っかかっていた答えがまさかの英語のEarth collarとは!意外過ぎです。自分の勝手な解釈ですが,ここで言うアースカラーとは自然の色と言うよりは地球の色つまり青を指しているのでは無いかと思います。差し色として青を印象的に使っているわけだ!

2020/11/09

投稿 : 2020/11/10
閲覧 : 400
サンキュー:

21

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分のアニメの原点

自分がアニメを好きになるきっかけになった作品。
作品の設定がまず凄いと思ったし、ストーリーがしっかりしていて、2クールあるにも関わらず、1クールで終わったような感覚だったことを今でも覚えている。
あとは、一つ一つの映像が綺麗なところは流石P.A.WORKSだなと思った。
今でも大好きな作品。色んな人に見てもらいたい。

投稿 : 2020/11/08
閲覧 : 250
ネタバレ

ちゃっぴー0913 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Bランクアニメ一覧(仮)

あの花 SAO1期 ワーキングシリーズ GC true tears 凪あす ココロコネクト 電波少女(エリオ) 男子高校生の日常 君嘘 グレンラガン まよチキ!らき☆すた 問題児達が異世界から カノン ブラックブレット SHIROBAKO オバロ1期 俺ガイル2期 ばらかもん 四畳半神話大系 リトバス2期 わたてん 徒然チルドレン ゆるキャン△ 天使の3P ましろ色シンフォニー ブレンドS ブラッドラッド ヒナまつり いせスマ がぶりーる グレンラガン 未確認で進行形 ストパンシリーズ ヨルムンガンド サーバントサービス おにあい 銀の匙シリーズ NEW GAMEシリーズ 赤髪の白雪姫シリーズ 星架か 終末何してますか? 城下町のダンデライオン 僕たちは勉強ができないシリーズ リトルウィッチアカデミア サクラダリセット  

投稿 : 2020/10/28
閲覧 : 336
サンキュー:

5

niratama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

主人公が嫌い

好きなの分かれ的な態度が嫌

何様だろうね┐(´д`)┌

自分が好きなら好きと言え(#`Д´)

好きな相手に八つ当たりして見てて気分が悪い

後半どうなってようと掴みが駄目過ぎる

投稿 : 2020/10/14
閲覧 : 230
サンキュー:

3

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

変わる想いがある。変わらない想いがある。人の数だけ形があり、人の数だけ色がある。かけがえのないその気持ちを、人は愛と呼ぶのだろう。

今までのP.A.オリジナル作品と打って変わって世界観を一気にファンタジー路線にした青春モノ。
思えばこれがリアタイで追ってた最後のP.A.作品でした。

海の世界・汐鹿生
陸の世界・鴛大師
この2つの異なる世界が共存する街を舞台に繰り広げられる人々の繋がりを描いたストーリー。
両者の間には深い溝があり、それゆえ住人同士がたびたび衝突を繰り返してしまいます。
しかし全員が全員そうではなく、互いに歩み寄る姿勢を見せる者も中にはいます。この辺りは現実でもそうですね。
この作品が掲げるテーマの一つがこの「溝がある者同士の交流」だと思います。
確執がある理由の一つに、両者の間に生まれた子供は汐鹿生で生活できないから、というのがあります。
しかしこれは建前にしかなっていません。恋仲になるような関係に対してだけならまだ分かりますが、実際は大人も子供も衝突し合ってるのが現状でした。
色々理由をつけてはいますが、最終的にはプライドの問題なんじゃないかと思いますね。主人公の光も最初は意地になって反発してました。「相手より優位に立ちたい」という人間のエゴだと思いますが、これは同時に競争心が生まれてより良い物が誕生する可能性もあるので一概に悪とは言い切れないんですよね。この辺りの折り合いって本当に難しいと思います。
やっぱり一番は互いにとって大事な共通の目標に向かって歩むってことなんですかね。敵の敵は味方、じゃないですけど。まあ難しいテーマだと思います。

そしてもう一つのテーマは何と言っても「愛」ですね。
誰かを好きになる気持ちは時に人を暖かくします。しかし同時に傷ついている人がいるかもしれません。
誰かを好きになることで他の誰かが傷くなら、好きになんてならなければいい。登場人物たちは皆、誰かを強く愛するほどそんな気持ちに胸を締め付けらていました。
でもそれは決してダメなことではないんです。たくさんの喜びや悲しみが人を想う気持ちをさらに強いものにすると思います。辛い思いを知っているからこそ、誰かに対してより優しくなれるんです。
そんな当たり前な、でも見過ごしてしまう大事な気持ちを教えてくれた作品だったと思います。

作画は相変わらずすごく綺麗。今作は特に海と深い関わりがあるため、幻想的な海の風景は作品を彩る素晴らしい効果を発揮していました。
キャラクターも皆良かったです。特に美海ちゃんすごい好きでした。それだけに彼女の想いが報われるか否かはかなり心配して見つめてましたね。

非常に美しい物語です。これを見ると少し人に優しくなれるような気がします。

投稿 : 2020/09/25
閲覧 : 300
サンキュー:

25

宇宙開発長門有希 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本のアニメは凄いなぁ

登場人物全員誠実で一途。彼らの恋を応援したくなるアニメです。
誰もがヒカリとマナカの恋の成就を願ったのではないでしょうか?
それだけヒカリの性格の良さが印象に残りました。つむぐも誠実
で立派な男ですが、マナカの性格と二人とも海の中で成長したこと
を考えればマナカはヒカリと結ばれた方が良いと思いました。

とにかく、制作側の視聴者をぐいぐいと引き付ける技量が凄いですね。
とても良く考え抜かれたアニメだと思います。多くの人に見てもらいたいアニメです。

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 310
サンキュー:

14

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

君の色とその海の匂い

序盤 はぁ

中盤 ええと

終盤 …

この話は海にも人が住んでいる話
ジャンルは恋愛・学園・生徒・青春
ごりごりの恋愛ものです。序盤から終盤まで一貫して恋愛ものです。時々コメディもありましたが、時々なのでそこまでうざくありません。
序盤は舞台背景やキャラ説明と王道恋愛ものの展開であり、ある程度ラストは予想できるものの引き込まれるつかみとなっています。
中盤では時間的な間が存在します。この間の前後では物語の展開が大きく変化し、物語にのめり込む事間違いなしです。
終盤は着地を感じさせないような勢いのあるものでした。かと言って打ち切りのような急過ぎる終わり方だったかといえばそうでもなく。ただ急な展開ではありました。怒涛のラストシーンというか。そのラストシーンも不自然なところはなく、物語に関係し物語を終わらせるのに適しているものでした。
全体的なことを言えば超好印象ですが、ところどころ怪しいポイントが存在します。序盤の導入の時点で無理な場合はもう無理ですし、中盤の区切りでやめてしまう方もいるかも知れません。終盤も激しいラストに追いつけなかったり、結末に不満がある人がたくさんいると思います。
私は潮留美海ちゃんが超好きです。{netabare}なので最後選ばれなかったときは光を心底恨もうかと思いましたが、こういう状況に追い込んだからこその美海ちゃんであり、選ばなかったことに感謝はしています。負けヒロインってなんでこうかわいいんでしょうね。人間的にも。{/netabare}ともかくかわいい((

本作では「海」と「人」が良く対比されます。本来ならば海と人は同化していたはずなのに、禁忌を犯した人は「海」から離れてしまった。海という定義は「大陸以外の海水(塩分などを含んだ水)で満たされた場所」という風になっています。しかし本作の「海」は違います。これは見る人によって「海」の意味が変わるのが面白いのですが、一応個人的な解釈をしたいと思います
{netabare}海から離れた人間は陸で生きていけることを知り、海を見放した。そして海を鎮めるために仕方なく、生贄を出した。その生贄を愛した海は海を愛した生贄の願いを叶えるため、生贄が幸せになってほしいため、海の記憶を、愛する感情を消した。海は愛であり、海は人であった。それを忘れたのが私達ということです。好きは海に似ている。この一言に全てが詰まっていると思います。{/netabare}
こんな小恥ずかしいことをよく書けたな、と自分自身が感心しているのですが、ともかくテーマも良い。

物語も良く、テーマも考えさせられるようなもの。これ最強では?と思ってもいいかもしれません。(すごく面白かったのですが、個人的にバカが嫌いなのでちょっときつかった部分もあり、お気に入りにはできません)

監督は篠原俊哉さん。黒執事などの監督をされた方ですね
シリーズ構成は岡田麿里さん。とらドラやあの花などの数々の恋愛アニメのシリーズ構成をされた知らない人はいない名脚本家ですね。
キャラデザは石井百合子さん。Anotherなどのキャラデザをされた方ですね
劇伴は出羽良彰さん。
アニメ制作はP.A.Worksさん。やはりPAさん、半端じゃない作画。

作画はとても良かったです。丁寧に描かれていましたし、動きも細かく、力強さも感じました。表現もいちいち素晴らしく、演出も凝っているのがわかりました。PAさん流石です。
op1はシャナやとあるの主題歌を作詞された川田まみさん作詞、同じくシャナやとあるに加えひぐらしなども手掛けた中沢伴行さん作曲、中沢伴行さんと尾崎武士さん編曲、Rayさん歌唱の「lull〜そして僕らは〜」
op2も川田まみさん作詞、中沢判行さん作曲、中沢伴行さんと尾崎武士さん編曲、Rayさん歌唱の「ebb and flow」
ed1は歌い手でもあるやなぎなぎさん作詞、SEEDのあんなに一緒だったのにやアンインストールを作曲された石川智晶さん作曲、MATERIAL WORLDさん編曲の「アクアテラリウム」
ed2はやなぎなぎ作詞歌唱、劇伴をされた出羽良彰さん作編曲の「三つ葉の結びめ」
声優さんはとても良かったです。キャラにあっているどころか、キャラを引き立てていましたからね。欲に女性陣がすごかったですね。尊敬します

総合評価 見るべき恋愛アニメ

投稿 : 2020/09/02
閲覧 : 714
サンキュー:

19

ネタバレ

リュウト さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

海と陸の二つの世界に住んでいる中学生の物語

凪あすは、最初は展開が早めなのですが、中盤から終盤にかけてがすごくいいストーリーになっています。凪あすは人間関係がドロドロで有名ですね。ファンタジー要素もあって面白いです。

投稿 : 2020/09/01
閲覧 : 285
サンキュー:

2

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大海原へ溢れ出す青春の心の荒波

【物語 4.5点】
青春と童話のさじ加減が絶妙。

青春の一大事が世界の命運と連動する。
SF、ファンタジーの類ではよくある構図だが、
リアルとファンタジーの配合を間違えると、
茶番になりかねない。

そこを本作は青春&海洋ファンタジーとして、
見せたい映像や物語を展開するため、
試行錯誤の末、ほど良い塩梅で設定が組まれる。

結果、時に荒れ狂う青春の心模様が、
海の変化がもたらす気候変動とも密接に絡み合う、
理想的な舞台装置が実現。

思う存分、青春を語り尽くせる環境下で、
シリーズ構成・岡田 麿里氏らが紡ぐ脚本。
誰かを好きなることで、誰かを邪険に思ったりする、
己の醜さを自己嫌悪しても尚、輝かしい少年少女の台詞が、
イキイキ、ドロドロと泳ぎ回る。


私など、開始早々、
{netabare}「俺は見てしまったんだ 誰かが誰かと 特別な出会いをしたその瞬間を」{/netabare}
でいきなりノックダウンを喫する有様w

ただ、本作におけるマリーの一番の大仕事は、
『凪のあすから』のタイトルを発案したことでしょう。
意味は最後に打ち出される最終話タイトルで明らかになります。
天才的な発想でKOされましょう。


【作画 5.0点】
青の色彩をフィーチャーした背景美術が、
海で暮らす人々と地上で暮らす人々が交錯する海辺のムードを演出。
世界観に寄せるためなら、赤い消火栓くらい平気で青にする。

水族館みたいなレタリングが踊る校舎。
陸に乗り上げた船がそのまま営業しているみたいな「サヤマート」
など建物デザインも秀逸。

錆や塗装の剥げ具合など細かい部分にも手を抜かない。

海の伝説を表現したタペストリーもアート性があって〇。

丹念な美術設定の上で展開される海洋ファンタジーの諸現象の美しさ。
魚が泳ぐ海中の街並み、陸から覗く海の中、海の中から見上げる満天の星空。
“ぬくみ雪”、流氷、“巴日”……。
背景の美しさだけで感動させられるアニメは早々ありません。


2クール常時フルパワーというわけでもない人物作画。
だが、ここぞという場面での表情描写は表現力抜群。

例えば17話の……{netabare}紡と“団地妻”がお茶を入れるカットで、
二人が五年同棲して培った生活感溢れる連携プレイに、憂いを噛み締める要。{/netabare}
など表情が時に台詞以上の説得力を持って視聴者のハートに突き刺さる。

私は台詞だけで既にボコボコにされているというのに、
えげつない切れ味のコンテがボディに食い込んで悶絶しますw


【キャラ 4.5点】
光、まなか、ちさき、要の海村陣に陸地の紡。
など主要人物には名前にも相関図上の意味が込められる。

前半と後半でキャラにも大きな変化が訪れる本作。
要所で名前が変わらない物を示す灯台にもなり、
シナリオ展開上のキーワードとなる。

海神の欠片である、うろこ様は唐突に権威失墜させる下ネタも挟むが
{netabare}エロ本で釣られるなよと(笑){/netabare}
掴み所がない中でも、青春の本音を引き出す忠言が的確。

陸VS海のしがらみに囚われた大人たちも、
少年少女に突き動かされれば、熱い潮が渦巻くハートを見せてくれる。


萌えの観点から考えると、JCが主軸で始まり、
JSや新妻も絡み、看護学生および“団地妻”も躍動するが、
何故かJKだけほぼ出番がないマニアックな?構成。
これは恐らく“腐女子”から見ても同様と思われます。

高校生の押し売りに飽きた方は見てみると良いかもしれませんw


【声優 4.5点】
矢島光役・花江 夏樹さん、向井戸 まなか役・花澤 香菜さん、
比良平ちさき役・茅野 愛衣さん、伊佐木要役・逢坂 良太さん、
木原紡役・石川 界人さん。

など、笑っちゃうくらい強力な布陣。
放送時の声優界のポジションで言えば、
ブレイクを果たし人気を固めてきた女性声優陣に、
初主演となった花江さん他、売り出し中の男性声優陣が挑む構図か。

現在も一線級で活躍する当時の若手声優陣が、
青春の波乱を熱演し、才能を遺憾なく発揮。
演技を堪能するだけでも本作を視聴する価値があります。


私が意外と好きなのは担任の先生役の斎藤 寛仁さん。
かすれ声が素朴な味わいで、教え子たちの掟に背く言動も
ゆる~く後押しする魔力があったと思います。


【音楽 4.5点】
劇伴は時に木琴、鉄琴などもアレンジして不思議な海の童話をアシスト。
だが、真骨頂はやはり数多く作曲された心情曲。
特に感情を振り切っていく場面で多用された「すりぬける心」は
琴線に触れるピアノとストリングスで、聴く者の感情をも揺さぶる逸品。

OPはRayさん。前期「lull~そして僕らは~」、後期「ebb and flow」
一級品の青春海洋ファンタジーに出会い、
作詞・川田 まみ氏、作曲・中沢 伴行氏(後の夫妻)
I'veの主力を担ったお二人も興が乗り、透明度アップ♪

EDは、やなぎなぎさん。
前期「アクアテラリウム」、後期「三つ葉の結び目」。他に挿入歌もあり。
前期の歌詞で言及した“デトリタス”は海で人の心を比喩する骨格として回収される。
など歌詞世界も作品に肉薄。

投稿 : 2020/08/31
閲覧 : 587
サンキュー:

50

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全員が恋愛している事に少し違和感が…

登場人物がほぼ全員恋愛している事に少し違和感を感じてしまいました。
ファンタジーな要素も恋愛を盛り上げる為に作られた世界だなと思います。
恋愛がテーマのストーリーなので仕方がないのかと思いますが、最後の方はファンタジー部分も強引に恋愛でまとめた感じがしました。

でも、作画や音楽はとても素晴らしかったので名作なのは間違い無いかと思います。

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 225
サンキュー:

3

りんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「好き」をこんなにまっすぐに。

ラスト5話がほんとうに好き。
わたしはマリーさん脚本いいと思うなあ。

序盤は「絵がきれいなラブコメ」。
でも話が進むにつれ、それぞれの登場人物の感情の揺れが激しくなってきて、おもしろい!このアニメはきっと、こういうこと伝えたいんだなあってわかってくる感じです。

登場人物やあらすじについて思うこと。
主人公のまなかは、花澤香菜さんの声だけでなくキャラも「あの花」のめんまそのまま(笑) ズルいくらいに無邪気で可愛い。なんなんだ!!(笑)

それから、まなかの海の幼馴染や陸のメンバーもたくさん出てくるのに、おもしろいくらいにみんな想いは一方通行。まあ、次第に変わってくるのでそこがいいのですが!

個人的には紡くん推しです。はじめから紡くんの紳士な言動には驚いていましたが、最後まで観ても彼がいちばんイケメンだと思いました(*゚▽゚*)

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 350
サンキュー:

5

れんぼー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヒーリングアニメ

一生見続けます

投稿 : 2020/08/04
閲覧 : 208
サンキュー:

1

ネタバレ

うおお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界観が幻想的

ニコ生で見終わったお
(前半の感想)
海中の街の風景はとても美しく印象が強い。その空間に入り込みたいと思うほど。作画に力が入っていた。ストーリーは主人公らの恋愛や海の住民と陸の住民との種族間の問題など。見るたびにキャラの成長も感じられて良き
キャラは相手を大事に思いやるキャラが多い印象。根っからの悪いやつはいない。ただ幼い(大人も含めて)のでいざこざが多い。爽やかな青春ものだと思ったらドロドロした恋愛もの。まぁ細かい描写が多すぎてちょっと長かったかなぁ。話は展開が変わるから面白いんだけど。OPED良かった。キャラデザも良かった。
(後半から)
急に展開が変わって5年先が舞台になる。10代の5年はとても大きなものでそれによる壁が所々に表れる。陸の人間たちは丸くなり、種族間の争いは自然に収まったようだ。過去の出来事と現在の出来事が重なり郷愁が漂うのも良い。全体的に前半のエピソードが後半に生きている印象。最後は暖かく包み込むような形で終わったのはすごく良い。それぞれの複雑化した感情が一つになって救われたような気がした。
美海ちゃんかわいいマジ天使(重要)

投稿 : 2020/08/02
閲覧 : 196
サンキュー:

5

カマイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名作

当時ちょろっとしか見ていなかったので、ニコ生一挙をきっかけに一気見。

このアニメの一番の見所はやはり恋愛要素。
「好きになる気持ちと」いうのがメインテーマなだけあって、恋愛群像劇なのでその手のジャンルが好きな人にはぜひお勧めしたい。
昼ドラなどと例えられることもあり、かなり複雑な関係なのだが、一人一人の描写がしっかりされている。
ただモブも含めみんないい奴な作品なのでいやーな気持ちになることはない。
こんなにいろんなキャラに感情移入したのは久しぶり。とらドラとか月がきれいとか少女漫画とかメジャーなものはある程度見てきたけど、恋愛ものとして個人的には凪あすが圧倒的に一番だった。

あとはSF要素。
26話もありながら、飽きずに見れたのはこの独特な世界観のおかげ。
自分は最も面白いアニメは?って聞かれたら「進撃の巨人」と答えるのだけど、その理由は毎話見る度に次の話が見たくてしょうがなくなる内容の面白さ。
凪あすにもそんな面白さがチラッとあったので、楽しく見続けられたイメージ。

キャラの感想だけどメインの男たちがイケメンすぎる。紡は絵に描いたようなイケメンだし、要の時折出す弱い部分にはグッとくる。光は良い意味で年相応。

女の子はみんな可愛い。けどやっぱり美海が一番好き。美海推さなきゃ男じゃねぇ(そんなことない)

投稿 : 2020/07/27
閲覧 : 277
サンキュー:

6

ネタバレ

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

○○は主要キャラ同士ではしません。

海中に住んでいる者や陸地に住んでいる者の恋愛話。
仲良くしていた仲間が成長と共に恋愛感情を表面化していく。
環境が変わり恋をして思春期を超え大人になる。そんな内容です。

一人一人に焦点が当たり、キャラの立ち位置からの思いなどが具体的に示されます。ただ、恋愛に関してバリエーションがそれほど多いわけでもなく、最初から答えがわかってしまっている部分もあります。セリフが多く言葉で全部話してしまっている部分があり、そのことによって諄さが出てしまっている作品でもあります。

投稿 : 2020/07/16
閲覧 : 323
サンキュー:

2

ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ホモ・アクエリアス

1980年頃、ちょっと胡散臭い『ニューサイエンス』という分野がもてはやされた時期があった。

その筆頭論客がイギリスの生物学者“ライアル・ワトソン”である。
『生命潮流』はBBCのお墨付きを得て、TVドキュメンタリーにもなり、当時は『スーパーネーチャー』と併せて読むのが流行ったものだ。

彼の生物学の豊富な知識を最大限利用した、超自然現象を見てきたように話すスタイルに、SFマインドを刺激されたものだ。

そんな、虚実取り混ぜた確信を伴う妄想の中に、人類は海辺を“ゆりかご”にして進化したのではないかという仮説が、想像力を駆使して、何とも魅力的に紹介されている。

彼は高らかに宣言する。
いつの日にか、海岸の岩場のどこかで、最古の人類の化石が見つかるはずであり、彼らは“ホモ・アクエリアス”と命名されることになろうと。
ちなみに、女性の長い髪は、赤ん坊が潮に流されないよう包むためのものであり、根源的な記憶として、今も長い髪が尊ばれているというのだ。

“凪のあすから”の世界。

そこは、海と陸の境界が、それぞれの営みが連続して存在しており、一つの文化圏を形作っている。
海側、汐鹿生(しおししお)での人々の営みは、空気を海水に置き換えただけであり、物が浮き上がったり拡散したりすることもなく、さながら“スポンジ・ボブ”である。
逆に陸側は、建物や、乗り物の造形、そして配色や活字のロゴに至るまでが海を意識したものとなっていながら、全く奇をてらったものではなく、極々自然なデザインが施されており、とても好印象な世界観だ。
なお、自動車が全て三輪なのは、船の舳先をイメージしてと想像する。

ストーリーはどこまで“マリーワールド”であり、5人と2人、7人の少年少女たちが、それぞれの恋心を容赦なくぶつけ合い、傷つき、前を向くという展開が、二部構成26話に渡って延々と続いて行くことになる。
そう、視聴にはそれなりの覚悟が必要であり、人によればイライラが募ることは必至だ。

以下、若干、ネタバレっぽいので伏せておく。

{netabare}浦島太郎的展開までもが、7人の関係を複雑にしてゆくのである。
一部、二部でカギとなる二人のヒロイン、特に真のヒロインである、小松未可子さん演じる“美海”、彼女の恋心と凪の海が綾なす物語の行方を見届けてほしい。{/netabare}

素晴らしい脚本である。

投稿 : 2020/07/13
閲覧 : 795
サンキュー:

28

Rio さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:----

いうほど?

ラブコメ要素と描写がとても良い作品でした。
しかし終盤のファンタジー的展開はなんか無理やりじゃね?と思いしらけました。

投稿 : 2020/06/19
閲覧 : 295
サンキュー:

2

ネタバレ

海原正吉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きれいな絵とはは裏腹にドロッドロな恋愛

当サイトでの評価が高いので見てみました。要が蚊帳の外でずっと可哀想で途中で断念してしまいました

投稿 : 2020/05/31
閲覧 : 529
サンキュー:

1

ネタバレ

R さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

とにかく作画が素晴らしい。
波のように揺れ動く人の心もよく伝わった。
もう少し、関係性をシンプルにしても良かったのではないかと思う。

投稿 : 2020/05/20
閲覧 : 257
サンキュー:

1

種馬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

惜しい。1クールにまとめてれば傑作。

とても高評価の中、未視聴だったので一気観しました。
総評としては面白いんだけど長くてダルい。
話の設定もキャラも作画も素晴らしいのに、なぜかそれに値する評価を下せない作品です。
1クールないし1クール+劇場版とかで凝縮できたら名作といえてたような気がします。

1クールに比べ、2クール目からの評価がとても高いようですが、私はどちらかというと6話あたりまでの話の展開がテンポよく進み好きでした
(こんなに飛ばしていいのか?と、期待と共に後半が不安になるほど)

「君の名は」を26話にダラっと分割したらこんな感じかもしれませんね。
ダラっとした退屈が続く場面も好きな人にとってはご馳走なのかもしれません。
ですから好きな人にはハマる、というのも解るような気がします。

P.Aさんらしく絵は終始とても綺麗です。
ただそれだったら自分は、「色づく世界の明日から」の方を強くオススメします。

投稿 : 2020/05/15
閲覧 : 446
サンキュー:

5

ネタバレ

もっさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ハマる人はハマる

最初はファンタジー要素を感じるかと思いますが、物語が進んでいけば恋愛要素が強くなります。

全26話と長いと思いますが、見る価値はあります。
ただ人によっては恋愛の三角関係は複雑になっていき嫌だと思う方もいるかもしれません。
個人的には思っていましたw

ただしっかりとした物語で、時々先の見えない展開に良い意味で驚きました。
ぜひ、見てください!

投稿 : 2020/05/13
閲覧 : 260
サンキュー:

3

Don Diablo さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最強のアニメだと思う

最初はよくあるラブコメだなって思った見てたけど半分過ぎた辺りから急激に惹き込まれた。

物語は海の中で生活している主人公から始まりますが、少しずつ共感できる部分が出てくると思います。

コロナウイルスが流行ってる今、元気を貰えるアニメだと思うので是非最後まで観てほしいです。

投稿 : 2020/05/13
閲覧 : 300
サンキュー:

4

さっくー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメ沼へのスタート

終わった後に余韻に浸りまくった
何時もこの作品を忘れたことはない。
大人になってまた見たいな

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 245
サンキュー:

7

北海イクラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋愛・ファンタジー

人間が昔は海中に住むも今は海中と陸上に分かれて住む世界を舞台に、7人の少年少女の揺れ動く心情を描く作品。
(wiki抜粋)

絵が綺麗だった。

投稿 : 2020/05/02
閲覧 : 286
サンキュー:

3

わし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

内容も絵も綺麗

一話目から絵の美しさに見入ってしまい二日で見終わりました。

投稿 : 2020/04/25
閲覧 : 187
サンキュー:

3

まめまめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『好き』って何だろうと改めて考えるきっかけに

青春恋愛が好きな人におすすめ。
あの夏で待ってるとか好きな人はぜひ。

投稿 : 2020/04/23
閲覧 : 155
サンキュー:

3

ネタバレ

ふぁんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

透き通った青い海のような美しい愛物語

とにかく絵が綺麗で小物のデザインまで凝っていて世界観にめちゃくちゃこだわっている作品です。空や海の青以外にも壁や障子、服など要所要所に青色が入っていて、海とともに生きている町なんだなという印象が強く感じることができます。錆の表現にもこだわっていて少しノスタルジックな雰囲気も醸し出しています。花咲くいろはの時は桜のピンク、オレンジなどの花やかな色があり、新しいスタートの印象がありましたが、今作の青は登場人物たちの透き通るような純粋な思いや、若さ、青春を表しているかのようです。色と印象って面白いですね。

人物作画も最後まで崩れることがなく目や視線の動き、表情での感情表現などレベルが非常に高くP.A. Worksの情熱を感じることができる作品です。正面顔ばかりではなく色々な角度の顔を素晴らしい画力で描き上げているのでキャラクターたちの表情がとても豊かに感じます。
こういう作品を丁寧に作ってくれる制作会社、スタッフの皆さんには本当に感謝したいです。


海町と陸町の対比がよくできていて1話目ですごく引き込まれました。うろこ様の存在や家の中を魚が泳いでいたり、町の中を泳いで陸に上がったり、サントリーニ島のような街並みなどファンタジーな雰囲気に海町や人々の生活や風習はどうなっているのか楽しみでした。
{netabare}この物語は海と陸の町の生活様式のギャップを乗り越え、若者たちの青春群像劇的な展開になるのかと想像していました。しかしここまで恋にフォーカスしていく物語になるとは想像できませんでした。海町の設定が面白いだけにもう少し海町の人ならではの恋愛の仕方や変わった風習に囚われているなどそんな展開も見たかったです。{/netabare}


恋については{netabare}恋心の矢印がみんな玉突き状態になっていて上手くいかないものだなあとそわそわしていましたが、2期の紡とちさきの関係は納得でした。仲間がいなくなり5年も二人支え合ったのに中学の頃の思いを引きずっているのは流石に無理があると感じていたので二人くっついてよかったです。
要とさゆの踏切のシーンはとても美しい光景でした。あのシーンでなんか秒速を思い出してしまったのでバッドエンドにならなくてよかったです笑
それにしてもアカネの旦那は少子化問題のある海町の若い娘を二人も陸揚げしてしまうなんて罪づくりな男ですよね。すごくいい人ですが。{/netabare}


2期からの展開は愛や主要人物の人間関係の視点からは非常に面白く、{netabare}5年の月日によって成長してしまった元同級生と妹分だった現同級生。この絶妙な期間の浦島状況で1期の頃に立てたフラグが見事に2期の中心物語になってくるとは驚きの構造です。欲を言えば光が起きる前にもう少し美海の恋心の強さを描写して欲しかったです。2期最初は少し美海の愛情の強さに置いてけぼりを食らいました。多種多様な愛の形をうまい具合に落とし込み、綺麗に畳んだ展開には素晴らしいの一言です。まさかうろこ様もとい海神様の愛までしっかり解決していくとは思いもよりませんでした。最後のお父さんがアキラと会う、あのような幸せな家族愛は本当に涙が溢れてしまいますね。
展開としてエナが紡や美海にも発生するのかなと思っていましたが、もう少し海町の血を引いているのにエナがないコンプレックスや逆にそのせいで孤立感がある、海町の人々とそのせいで分かり合えないなど、二人を曇らせてからエナが発生して欲しかったかなと思いました。
ストーリー上仕方がないのですが、大きな構造の一つ、海町成分が2期はほとんどないのでそこらへんは残念でした。私は海町と陸町の対比の舞台が非常に気に入っていたので寂しかったですね。{/netabare}


うろこ様は本当に素晴らしいキャラクターですね。この作品で一番お気に入りのキャラです。彼がいるだけで超常的な現象は神様の使いがいるような世界だから大丈夫と思えてしまいます。イケメンイケボにも関わらず意外と融通のきく、では好きなようにやってみろという海町の民への愛情が素敵です。
個人的に美海の髪型が弥生人にみえてしまいイマイチ芋くさいというか、ヒミコさまーが頭にちらついてだめでした。


1期2期ともにop/ed素晴らしく、edの引きの良さは素晴らしいの一言です。やなぎなぎさんの歌声はこの作品舞台のノスタルジックで海町が{netabare}冬眠してしまう悲劇にとてもあっていて{/netabare}感情を揺さぶられます。opも透き通った美しい歌声で作品の青さを象徴するようで同様に素晴らしいです。
opを歌っていたRayさんは2017年で引退されたようです。他作品でも知っていた方だったので残念ですが、新しい夢に向かって頑張って欲しいと思います。

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 207
サンキュー:

7

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

岡田麿里さんの主題なのかな?

開口イチバン、
おもしろいです、美しい背景、しっかり構成されたプロットとその回収、多数のキャラを存分に使い描き切る構成力、近年の岡田麿里の代表作品。
キャラ間の事だけでなく、物語全体における分断、疎外感、すれ違う想い、もどかしさ、そしてそれらが解かれるラストへのドキドキ。
ベタかもしれない、古臭いかもしれない、ちょっとイタいかもしれない、でもこれは、岡田麿里さんの主題なのかのと。
普通に作ると、多分見てられない作品になるところを、岡田麿里さんのストーリーテリングと構成力で傑作へと持ち上げる。
何か危うさ感じつつも、クリエイターの力に喝采な、そんな作品です。

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 270
サンキュー:

7

ズンタカポコテン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2期からが本番かもです

これも隠れた名作です。

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 365
サンキュー:

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凪のあすからのストーリー・あらすじ

海と地上、そのどちらにも人が暮らす世界。中学が廃校になり、幼なじみと共に地上の学校へ通うことになった海村の少年・先島光が転校初日目撃したのは、大切に守ってきた少女まなかが、地上の少年と特別な出会いをした瞬間だった。(TVアニメ動画『凪のあすから』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2013年秋アニメ
制作会社
ピーエーワークス
主題歌
≪OP≫Ray『lull~そして僕らは~』 、Ray『ebb and flow』≪ED≫やなぎなぎ『アクアテラリウム』、やなぎなぎ『三つ葉の結びめ』

声優・キャラクター

花江夏樹、花澤香菜、茅野愛衣、逢坂良太、石川界人、小松未可子、石原夏織、名塚佳織、天田益男、間島淳司、清川元夢、鳥海浩輔

スタッフ

原作:Project‐118、キャラクター原案:ブリキ、 監督:篠原俊哉、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子、キーアニメーター:高橋英樹、美術監督:東地和生、美術設定:塩澤良憲、撮影監督:梶原幸代、色彩設計:菅原美佳、3D監督:平田洋平、特殊効果:村上正博、編集:高橋歩、音楽:出羽良彰、音楽制作:ジェネオン・ユニバーサル、音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル、プロデュース:インフィニット

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