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「惡の華(TVアニメ動画)」

総合得点
65.0
感想・評価
1142
棚に入れた
4500
ランキング
3437
★★★★☆ 3.2 (1142)
物語
3.4
作画
3.0
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.2

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惡の華の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

花が、華が、ハナが。。咲かなかった。。ワタシには

街に巨大な惡の華の絵
リアルたっちな作画
体操着を盗んだ主人公とそれを知る中村という同級生
どうなる?って展開でEDに不思議なテイストの唄
要所要所にはいるタブラ

面白そーっと数回は期待大

アングラに近いお芝居も観てたので特に抵抗もなく見てましたが。。
8話くらいで
あれ?偉そうに指示してるけど仲村って何にも成してないじゃん。。。っで急速に冷めてそっから早見
とはいえラストにどんでん返しなりちゃぶ台返しなり。。

ねーのかいっ
っとこちらが仲村になりかけました。。は、作者の意図か。。
なわけないか

こういう人達が
よくニュースで見る変な洗脳された他人で構成された家族
親にキレまくる引きこもり
DQN
集団でイジメするやつ
になるんだろうなぁとは思ったり

親は恐怖でしょうね。。

父子家庭になにか言いたいわけではないですが
あれでは結局は片親で不満を上手く消化できないから
操作できそうな同級生を捕まえただけじゃん。。
そうじゃなければ彼女は一人でも何かやるだろうしね

続きがあるのかもしれないけど13話まで観てこれかぁという落胆だけが残りました。。

前衛アート的ではあったけどね
唄も後半は歌詞変えればまだ良かったかな

こんな話作るとはすごい才能とは思いますけどね

投稿 : 2023/02/15
閲覧 : 107
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

学園ラブコメじゃなくって学園ラブホラー

背景はとってもきれいで本物みたいに見えた
それで人も本物みたいでアニメみたいじゃないの。。
なんだか映画のアニメの絵みたいな感じなのかな
人をかいてる線もずっとプルプルうごいててヘンな感じ

OPもEDも暗くっておはなしもコメディみたいなのなくって
音もちょっといつも雑音みたいなのはいってて
むかしの映画みたい?

見てて気もちがわるいアニメで
音とか音楽がだんだんホラーっぽくなってきて
おっかなーい感じ。。

おはなしはふつうのちょっと暗い男子の学校生活かな
そんな感じでこれからはじまってくみたい
ちょっと大人の人向けなのかも。。

2話目
{netabare}
春日くんが
佐伯さんの体操着にさわろうってしてたとき
にゃんは自分がやろうってしてるみたいにどきどきしちゃった。。
そのあとの春日くんの気持ち
すっごいつたわってきちゃった。。

中村さん。。わるい人。。
春日くんをおどかして
それで「逃げた。。」ってわらっちゃった。。でも
どうしてわらっちゃったんだろう。。

みんなにばれたらもう死んじゃう。。ってゆうくらい
にゃんだったらはずかしいけど。。

にゃんがされたら
した人ってぜったい変態だって思っちゃうなぁ。。

さいご中村さんと契約?
あんなことになっちゃってどうなるんだろう。。
どきどきしながらずぅっと見てたら
いつの間にかおわっちゃってた

ホラーよりもおっかないお話しだった☆
{/netabare}

3話目
{netabare}
このおはなしって春日くんが変態なのかなぁって思ってた
でも中村さんがほんとはそうだったんだ。。

暗い思いがいろいろありそう
でも中村さんも春日君も変態かもだけど
かってに決めつけちゃうクラスの人たちも
2人とあんまりかわらないんじゃないのかな。。

にゃんは小学校のときいじめられてて
学校なんかなくなっちゃえばいいのにって
ほんきで考えて{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}学校にマッチもって行ったことがあるから
2人の暗い気もちなんとなくわかる気がするよ。。

にゃんは放課後の教室でずっとどうしようってまよってて
やっぱりこわくってできなかった。。{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}
だれでも人にはゆえないこととかあるんじゃないのかなぁ。。
にゃんのほかの人ってみんないい人ばっかりなのかな。。
{/netabare}

4話目
{netabare}
いいことするときもわるいことしちゃうときも
ほんのちょっとしたことでやっちゃうんだよね。。

春日くんは変態かもだけど
いいところもあるふつうの人なんだって思う

佐伯さんはいい人だなぁ。。
にゃんは今までこんな人見たことない
クラスできらわれてる人をかばったり話しかけたりしたら
じぶんも仲間になっちゃうから。。

中村さんが出てくるときってとってもこわい。。
ホラー映画とかでお化けが近づいてくるときより
ずっとこわい。。

中村さんってとってもヘンな人
ほんとうの変態みたい。。
たぶんにゃんはぜったい仲よくなれないかも

でもにゃんは春日くんたちのクラスの人より
中村さんが好きかも。。
人のこと気にしないで自分のしたいようにしてる
中村さんがちょっとうらやましい。。

OPかわったけどやっぱりヘンな感じ。。

佐伯さんと春日くんどうなっちゃうんだろう。。
{/netabare}

5話目
{netabare}
いつも思うけど背景がとってもきれい
見なれてきたのかなぁ。。
人の顔もかっこよかったりかわいく見えてきた^^

中村さんが次に何をするんだろうって
すごいドキドキしちゃうんだ。。

ふつうのラブコメだったら
告ったりキス。。キス。。キス。。ってドキドキしちゃうのかも
でもこのおはなしってもっとドキドキする。。

水をかけてにげて
佐伯さんは気がつかなかったみたいだけど
中村さんこれからどうするつもりなのかな。。

春日くんは佐伯さんとつき合えるうれしい気もちと
いつばらされるか分からなくってこわい気もちと
毎日どんな気もちなんだろう。。
{/netabare}

6話目
{netabare}
やっと付き合いはじめたかなぁって思ったら
また中村さんのじゃまが入った。。

春日くんはきっと中村さんに会わなかったら
ふつうの男子だったのかも
でも
まちがった事しちゃったのかくして付き合ってて
心がいたくならないのかな。。
(本当のことゆったら絶対きらわれちゃうと思うけど)

中村さんはわるい人だけど
春日くんもわるいことしちゃったんだから
平気でたのしく付き合えるはずないって思う。。

ふつうのアニメがラブコメだったら
このお話しってラブホラーだよね
いつ本当のことがばれちゃうかもとか
いつ不幸になっちゃうのかなぁとか
見ててこわくなってきちゃう。。

でも
だんだんあきてきたかも。。
ホラーとかもただこわがらせてばっかりだと
だんだんあきてくると思うの
そんな感じかなぁ。。
{/netabare}

7話目
{netabare}
春日くんは佐伯さんのすなおな気もちを感じて
なやんで苦しんで
ほんとうの自分をかくしてられなくなっちゃって
自分もすなおになりすぎちゃったのかなぁ。。

中村さんはヘンな人だけど
「うまく佐伯さんにだけ。。 むしが良すぎる。。」って
やっぱりそうだよね。。

かくしごとはやっぱりよくないって思ったら
みんなからばかにされたって
ほんとのこと言ってあやまったほうがいいと思うなぁ

でもそれが出来ないんだったら
中村さんにクソムシ!とかいわれてもしょうがないよね
それでずっとかくしてかくして
みんなの目とか気にして生きてかないといけないのかも

春日くん
みんなにばかにされてもきらわれてもいいからあやまるか
ずっとかくして佐伯さんとかみんなとうまくやって
ほんとの自分と中村さんにばかにされてきらわれるか
どっちかしかなくなっちゃった。。んだよね。。きっと。。

だからさいごは「惡の華がさいた」んじゃなくって
春日くんがこわれちゃったんだって
にゃんは思うよ

ホラー映画とか見てて悪霊とかにとりつかれて
おかしくなっちゃう人がいるでしょ。。
たぶん春日くんって中村さんにとりつかれて
おかしくなっちゃったんだって思う

お話し見おわったら
なみだがいっぱい出てきちゃったよ。。
春日くんがかわいそう。。だったからかなぁ。。
{/netabare}

8話目
{netabare}
2人で手をつないでなんにもおしゃべりとかしないで
10分くらい歩いてたのかな。。
あんなことしちゃって
春日くんたちなにをかんがえながら歩いてたのかなぁ

中村さんはたのしかったみたい
春日くんは。。

夜明けのまちってにゃんはあんまり見たことないけど
なんだかフシギな感じだね。。
これから明るくなってくのにちょっとこわいの
でも10分くらいって長かったなぁ

あぁ。。これからどうなっちゃうのかなぁ。。って
どきどきしちゃって
これからなにかありそうなときって
こわくってだんだん気もちがわるくなってきちゃうから。。

ろうかを歩いてくときはもっとおっかなかったなぁ
音も心臓のどきっどきっ。。って
ほんとうにホラームービーみたいだった。。

このおはなしって春日くんが主人公だけど
なんだか中村さんが作ってるみたいってにゃんは思う

絵とかもかわいくなくって
線がいつもふるえてて
音とかもきもちわるくって
何もはなさないでずっとあるいて

わざと見てる人にきらわれようってしてるみたい。。
これってみんなからきらわれても
自分がやりたいことやってたのしんでる
中村さんみたいでしょう?

「おめーらクソムシなんかに分かんねーだろ!」
とかゆってわらってる中村さんの顔が見えるみたい。。
{/netabare}

9話目
{netabare}
すごいね。。このアニメ
にゃんにもみんなの気もちが分かるみたい
(中村さんがかんがえてることってよく分からないけど。。)

佐伯さんってとっても春日くんのこと好きなんだネ
きっとずっと前から春日くんのこと気になってたんだと思う。。
いつもむずかしい本とか読んでて
みんなとちょっとちがうこと考えてるみたいだし
(ちょっとイケメンってゆうのもあるのかも。。)

春日くんはそんなに思ってくれてる佐伯さんのこと
やっぱり好きすぎて
自分はダメすぎて
合わないって思ったのかな。。

お母さんにも知られちゃってどこにもいる場所がない。。って
でも中村さんなら大丈夫って思ってる
ほんとは佐伯さんとかお母さんにいった方がいいって思うけど
中村さんが春日くんのいる場所なのかなぁ。。

2人で自転車にのって。。
どんどんわるい方にいってるみたい
大丈夫なのかなちょっと心配
{/netabare}

10話目
{netabare}
春日くんは佐伯さんのこと天使みたいに思ってて
でも付き合うとふつうの人間になっちゃって
それって春日くんの思ってる佐伯さんとはちがう。。
そんな感じだったのかな。。

佐伯さんが春日くんを好きになったのって
自分には分からないむずかしい本を読んでて
自分には分からないむずかしいこと考えてそうだったから?
だからそんな春日くんのこと知りたいって思ってたのかな。。

でもほんとの春日くんって
ふつうのばかな男子。。
ふつのクソムシ。。

だから佐伯さんがいい人で
ほんとにほんとにいい人で
そんな春日くんでも好きでいてくれて
どんどんほんとの天使みたいに見えてきたのかなぁ

春日くんって
ほんとの天使には近づいたりできない人なんだ。。
でも中村さんって春日くんとおんなじ
ヘンタイでクソムシでやっぱり仲間。。になっちゃうのかなぁ

ぜんぜんコメディじゃなくって
とってもくらい。。

にゃんは見てて
だれのことか分からないし
どうしてかもよく分からないけど
でもなんだかとってもかわいそうで
とちゅうから泣きながら見てた。。

ほんとにかわいそうなのって
だれなのかな。。
春日くん?佐伯さん?それとも中村さん?
{/netabare}

11話目
{netabare}
からっぽだった春日くん
でも今まで生きてるみたいに見えてたけど
今はホントに死んじゃったみたいだ。。

死んでる時間ってゆっくりゆっくり

死んでる時間ってゆぅっくりゆぅっくり

ゆめの中で歩いてるながい道
惡の華がさきはじめて
惡の華がいっぱいさきはじめて
その中に中村さん1人ぼっち。。

春日くんって
やっと自分のしたいこと見つけたのかなぁ
中村さんを1人にさせないって

それってもしかして。。
わるいことなの?
でも
からっぽのまま生きてるよりいいのかも。。

春日くんどんな作文かくのかな
{/netabare}

12話目
{netabare}
春日くんとうとう中村さんの家まで行っちゃったね。。
にげてる中村さんをおいかけてなんだかストーカーみたい
そして中村さんの部屋ものぞこうって。。
ほんとのヘンタイさんになるつもりなの?

中村さんもとっても変わってる人だけど
お父さんたちってふつうでいい人みたいだけど
中村さんどうして?
にゃんも中村さんのこと気になってきちゃった。。
{/netabare}

13話目
{netabare}
とうとう入っちゃった。。
入るなクソムシって書いてあったけど
春日くんはほんとの変態になったから
クソムシじゃないのかも。。

今までのこと思い出してたの分かったけど
ナイフがでたり
血が出てたり
あれってなんだったのかな?

春日くんと契約して
この町で。。って言ってたけど
それから2人でいろんな事件をおこしちゃったのかな
いろんなことが分からないけどおわっちゃった。。

1部って書いてあったから
まだつづきがあるのかな
これから2人はどうなるのかな。。
{/netabare}


見おわって



「闇芝居」ってゆうホラーアニメがあって見てたけど
よくあるパターンって

ちょっとずつ気もち悪い影みたいのが近づいてきて
気がついた時には逃げられなくなってて
さいごは自分もお化けになっちゃう

ってゆう感じかな?
それだったらこのおはなしってほんとにホラーで
お化けの代わりにサイコな女子が。。


絵も音楽もお話しもホラー映画とか見てるみたいで
ぜんぶ気もちわるいからおすすめしない。。
見おわると暗くなっちゃうかも

でも
気もちがすごく伝わってくるお話しで
見ながらいろんなこと考えられるから
そうゆうのが好きな人向けなのかも?

もしかしたら本当の変態さん向けかな?

投稿 : 2021/03/04
閲覧 : 2003
サンキュー:

239

ネタバレ

ささはら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

春日は変態か、変態じゃないか

鬼滅みたいなアニメが世間では流行ってて理解できない!こういうアニメの方が面白いのに!私はみんなと違うんだッッ!
……あれ?私、春日じゃん(笑)

というのは置いといて。
究極の変態を求める厨二病の鑑、中村さん
変態性を受け入れ、なぜか春日に執着する佐伯さん
「自分は人と違う」と信じたい少年、春日。
前半の春日は、自分は変態じゃない、佐伯さんに見合った清く正しい人間になるといわば普通の人の道を選ぶ意思が見られます。
中村さんに脅され、意思の弱さゆえ変態に仕立て上げられている面が大きいし、
体操着を盗んだことを隠しながら佐伯と付き合うのは無理だ、と罪の意識に苛まれているのも変態ではない
事実かと思った。
このように、前半は「春日は本当に変態なのか?」と考えながら見ていたのですが…

8話あたり、中村か佐伯か選ぶシーンで春日は「どっちを選ぶ資格もない!」と叫んだとき、
これはどっちの女を選ぶか、という問題ではない
中村を選ぶ→ 変態性のある人と違う自分の道を選ぶ
佐伯を選ぶ→罪は認めつつも普通の人として生きる道を選ぶ
ということなのでは?と推測。
つまり春日は変態にも普通の人間にもなれない、と叫んだのです。
確かにそれは彼の答えとして正解かもしれない。これが前半、春日は変態なのか否か分からなかった理由だと思います。

そして後半、中村さんの本当に求めていたものは
ただの変態ではなく、鬱屈し大多数が正とみなされるこの世の中をぶっ壊してくれる仲間だったのだと。
きっと、「自分は人と違う」と信じたくて生きてきた春日と通ずるものがあったから、彼はなんだかんだ中村さんの横暴とも取れる行動を受け入れて来たんだなと思いました。
本気出して中村を拒否することもできた。佐伯が体操着のことは良いと言ってくれたのだから反省してまともに付き合う道もあった。
でも……元はと言えば、全ての始まりは体操着をぬすんだところから。中村と関わるようになったのも、佐伯と付き合えたのも、自分の異常性から起きた結果なんです。
この事実を受け入れたのか、それとも振り切ってまともな道に戻る勇気もなかったのか。(個人的には後者だと思います) 結果、春日は中村を選ぶ=人と違う自分としての道を選んだのではないでしょうか。

まあ…視聴者としては佐伯さんが許してくれたなら選べ〜〜!普通の道に戻ってくれ〜!という気持ちで見てました。だめでしたけどね( ; ; )

押見修造作品好きなので、アニメの絵面がホロスコープなのをなにこれ〜〜普通にアニメ化してよ!!とガッカリし食わず嫌いしてたのですが見て良かったです。ドラマのような感じで、キャラ化した人間の表情や表現に左右されずにリアリティのある心情描写が際立ったと思います。

こういう、見た後に何日も考えさせてられるような作品が好きです。ですが、アニメは中途半端なとこで急に終わってそこだけが残念……最後まで描き切って欲しかったなあ。

投稿 : 2020/12/29
閲覧 : 205
サンキュー:

4

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 5.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

…やっと、吐き出したね、でも、おまえの中身は蝿よりただれてるよ

純文学的なアプローチというのか、ロトスコープという手法や極端に長い間の取りかた等、アニメやドラマのお約束を排した表現をしようとしている作品。
各種デザインや不気味なEDも大時代な雰囲気で純文学っぽさを表現していて、本棚にしまいこんだ本の古びた紙とインクの匂いがするような作品です。
ただし、観客には激しくストレスを感じさせ、娯楽要素はまったくありません。

作者は手間のかかるロトスコープや、朝焼けのシーンの背景に見られる芸術的な表現といった、
作画に関してなみなみならぬ意欲をもって製作にあたっていたことが見て取れます。
正直アニメに分類してよいのかと思える作品ですが、この手法によって作品で語られることがアニメの絵空事ではなく、
かといってドラマの作り物臭さもない奇妙なリアリティを身にまとっています。
また観る側にとってもアニメともドラマとも違う、お約束の観方が通用しないものになっていました。

思春期特有のモヤモヤや鬱屈した感情、自分は特別だと思いたい欲求とそれを裏付ける力も経験も知識も無い不安定さ。
そんな時期に急激に膨張する性的な衝動は、真面目な少年ほどそれを罪悪視しがちで、知識も経験もない彼らはそれを持て余してしまいます。
春日君はそこを仲村さんに衝かれてしまい、自分の身に生じた、自分だけの世界では解決できない問題に直面することになります。
仲村さんは自分だけでは満たせない欲求を春日君に抱きついて満たそうとしているだけで、彼女が言うことは出鱈目な決めつけでしかないのですが、
春日君にはそれを撥ねつけられるほどの論理がなくて、自分はそうなのかと思ってしまい、閉塞的な状況にどんどん追い込まれていってしまいます。

この作品は閉塞感に覆われています。
錆だらけの風景は観ている者に、街が衰退に任せるがままの不安と、それを打開する手立てが見つからない閉塞感を感じさせますが、
それはそのまま春日君の感じている閉塞感そのものです。
この作品の観客は春日君よりもずっと年上になるでしょうが、思いどおりに動いてくれない春日君を見て、
彼を救う方法を知っていることがかえって余計に閉塞感を感じさせる原因になり、半端ではないストレスを募らせることになるでしょう。

と、こういったあたりが語られる作品なわけですが、この作品にとって幸運なのか不幸なのか、
それよりもずっと、否応なく関心をもたれてしまうのが「ロトスコープ」をはじめとした映像や演出でしょう。
ロトスコープというものは実写から情報の一部を切り出したものですが、さらにこの作品では作画の手間とスケジュールの両立という事情のために、
実写や通常のアニメにくらべて情報量が大幅に削ぎ落とされています。
そのためアニメとして「笑った」「走った」というレベルの描写はできても、繊細な表現はほとんどできていませんでした。
これは若い役者の拙い演技をカヴァーする効用はあったと思いますが、
ほとんどの繊細な表現はカメラに写る役者の姿ではなく、声優の演技に頼っているものでした。

そういう手法を制作者がどういう狙いをもって採用したのかいまひとつ判然としないものがありましたが、無理矢理にでもその意図を忖度してみると、
大幅に情報が削ぎ落とされているために、観客は情報を脳内で補完することによって再び回復させることを強いられます。
そうしてその部分がリアリティを感じさせることを狙ったものなのかなと思います。
また別の面では情報の大幅な欠如は、キャラの表情から何を考えているのかを読み取りにくくするので、
これはその能力自体が未熟な思春期のとまどいを、観客に共有させることも目的にあるのかなとも思いました。

もっともそうだとするとこれは両刃の剣で、肝心の春日君の仲村さんに対するこだわりはこのために共有できませんでしたが。
モニター越しで観ている状況では、演じた役者さんには悪いんですが、仲村さんは超がつく美少女であってくれないと春日君と同じ思いにはなれないです、
嫌悪感の方がどうしても強くなって、「仲村さんと一緒に堕ちてもいいか」という気持ちにはなれません。
結局のところ、作品を観るかぎりこの手法は洗練がまだまだ全然足りていないと感じるものでした。

構成についても、最終話では後半が2部の予告編のようになっていたのは首を傾げるものがありました。
そこに垣間見えた映像からは、春日君はさらに堕ちてゆくらしいことが見て取れ、内容もかなりドラマチックな展開がありそうなのですが、
こうなると今まで観てきた1部の意義がよく判らなくなります。
予告映像からは春日君が犯罪めいたものまで関わるように、エスカレートしてしまうらしいことがうかがえ、
普通の少年の行動範囲に収まっていた印象の1部とはかなり事情が違っているように見えます。
ここまでは多少の暴走はあっても「当人にとっては大問題、でも成長がいずれそれを解決する」という少年の身辺世界限定の物語だったのが、
そこから乖離するらしいこの展開は物語としては大幅な変質です。

思春期の物語としては、春日君が中村さんの思いという「他者の思いの存在」に気付いた、精神の成長を描いた時点で、
綺麗に纏めることができたはずで、それをなげうってまでこの変質したものを予告編という形で唐突に突きつけてきたのでは、
作者がこの物語で何を見せたかったのか意図が見えにくくなりますし、また今期のうちに描いておくべきだった込み入った物語、
2部に向けての布石を置くことを、ブン投げてしまったようにも見えてしまいました。

特徴的な非常識なほどの長い間は、その間に春日君が何を思い、どういう気持ちなのか想像するのに充分な時間を与えてくれましたし、
ロトスコープで情報量を抑制して観客に脳内補完を要求したこと等々、
観客に対して作品に受身ではなく自らアプローチすることをいろいろと促していた作品だと思います。
それは非常に野心的で意義のあることですが、反面洗練度の低さや終盤の構成への疑問など、いろいろ課題も残った作品だと思います。

投稿 : 2020/07/10
閲覧 : 304
サンキュー:

2

ネタバレ

アニウォタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

リアルだけどリアルじゃない

一目見て絵の質が他のアニメとはまったく別物だと分かりますが、これは物語に合わせた絵柄ってことなんでしょうか?
動き方とか表情とかがかなりリアルで、それであの1話じゃぁ流石にビビリます。
完全にホラーアニメかと思いましたが、実は思春期の中学生の心の葛藤を描くアニメでした。
今ではこのリアルすぎる絵柄も、リアルな心の動きが見て取れて良い物だったと思えます。特に主人公の焦りの表情や、所謂陰キャラの演出が全面に押し出されて生々しい感覚です。
ですが、ヒロインのさえきななこの心理はまったくリアルではありませんでした。
クラス一かわいい女の子が、この主人公のことを好きになるっていうのは流石に無理がありました。
普通は見向きもされないでしょう。
主人公の心理は所々理解できない事がありましたが、まぁ最初にも書いた通り思春期の中学生ですから何を考えるか分かりませんし、メインヒロイン?の中村さんは片親で怒ってくれる人もいないような状態ではリアルの子もこうなってしまっても無理はなさそうです。

ホラーとかは全く関係ありませんが、内面的な話だけど魅力がある、そんな作品です。

投稿 : 2017/06/09
閲覧 : 237
サンキュー:

5

ネタバレ

橙色特別室 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

四話で断念…観るのが辛くなるのは久々でした…。
アニメがあまりにも肌に合わず、原作は一体どうなっているんだろうと気になり、電子書籍の購入を決意。購入ボタンを押した時、ふと気付く。ああ、これ完全に制作側の策略にハマってるなぁ…と。そして原作は普通に面白かった(中学までは)という、損したのか得したのか判然としない妙な気持ちになった作品でした。

おそらく、アニメを作った監督さんは、惡の華という漫画に強いメッセージ性があると勘違いしたんじゃないでしょうか。大仰な表現になりますが、ピカソやマティスの絵をあえて立体的に戻して見せつけられたようなコレジャナイ感がありました…。これなら、星の王子さまの最初の数ページの方が、よっぽど主人公みたいな男の気持ちを表現できているんじゃないかと思える、ちょっぴり複雑な心地になったアニメでした。

投稿 : 2017/04/06
閲覧 : 211
サンキュー:

8

ネタバレ

世界のノグチ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まあ面白かった

人間の弱さや汚さ、そして醜さを見事に表現していたと感じた
作画や作品については賛否両論ある感じはするから好きな人もいれば嫌いな人もいるような作品だと思ったからこの場で批判している人に関しては特には言わないが、この話の真を知れば多分好きにはなれると思う。
はやく二期やらないかな?

投稿 : 2017/03/20
閲覧 : 192
サンキュー:

1

ネタバレ

あいき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった

よかった

投稿 : 2016/11/22
閲覧 : 219
サンキュー:

1

ネタバレ

まつうら さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

原作はめちゃくちゃ面白いのに作画が好きになれない。
というか、なんで原作に忠実に作画を作らなかったのか…

投稿 : 2016/04/08
閲覧 : 164
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごい心理描写

俺ガイル並に、すごい痛烈に心理をとらえていると思う。多数派を客観的に見ることができる。世間体や、クラスのカースト等からの圧力と自分の中身とで葛藤する様子が実に如実に描かれていると思う。

投稿 : 2016/02/24
閲覧 : 189
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

せっかちな性格が災いして・・・orz

ショッキングな絵作りと、純文学香るお話に期待膨らませ視聴開始。
結論から申し上げるとハードル高すぎる作品でした。
TVドラマでイラつくアニオタの私にはムリでした。何が言いたいんだ~!って感じです。
個人的には視聴に耐えた勇者のレビューを楽しむ作品。

投稿 : 2015/11/12
閲覧 : 172
ネタバレ

たるりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんかキャラの馬鹿っぷりにニヤリだけど吐き気がしますWW

どろどろしすぎててなんか怖気持ち悪くなります
テーマが狂気なのだろうか...?
怖いもの見たさというか、このあとどうなるの?って感じはあったので
一応最後まで観ました。
最後の方は製作も適当な感じで何があったんだか...

まあ2回は観る気しないかなぁ
続編ないよね...笑

変に耳に残るエンディングも後でむかつきます

投稿 : 2015/10/18
閲覧 : 232
サンキュー:

1

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ひとの不幸は蜜の味。

人の心の底のヘドロのような感情を描いた作品。

他のアニメと違って作画と演技が実写みたいで凄く生々しいですね。
学校の雰囲気なんか本物みたいです。

『萌えなんていらねえ!』
『他の連中と同じことは、やりたくねえ!!』
『俺の才能を見せつけてやるぜ!』

実際に役者さんを集めて演技させてカメラ回した映像からの実写トレス?とロトスコで、
金と手間暇をかけて迫力のある映像に仕上がっています。
非常に挑戦的な監督さんですね。

でも、ここまで実写寄りのタッチにするのなら、

『ドラマでやれば良いんじゃね?』
『アニメじゃないだろ!!』
『俺はアニメを観たいんだよ!なんだよコレは!?』

見た人の多くが一度は抱いた感想だと思います。

生きていることのモヤモヤに対する叫びや衝動を描いた過激な作品ですね。
親・兄弟・交友関係・学校・職場などのしがらみに抑圧を感じて、

『ぶっ壊したい!』
『あいつもこいつもうぜえ!!』

と、思っている人ならこのアニメに共感できるかもしれません。
また、クセが強いですが主題歌4つは中々に良いですね。

実のところ私は、このアニメはダメだと思いました。

このアニメの一番イヤなところ …展開が遅過ぎる。

原作では中学生編の最終巻はTV放映開始の10ヶ月前に発売されていました。
きちんと中学生編1~6巻を1クールにまとめて作る時間的余裕はあったはずです。
しかし、 チャー研並に無言で歩いてるだけのシーンとか風景にBGMを流し続けてダラダラと尺稼ぎをしまくった挙句に、
1クール全13話の最終回が非常に中途半端なところで終わってしまいました。
最終回のラスト数分は打ち切りっぽくて、あっけにとられましたね。
結局ね、このアニメは長濱監督とかが実験的作品をやりたくて、
やりたい放題やって、視聴者がそれを面白いと思うか?なんて全然無視してると思いますね。
BDの売上は300枚前後。2期なんてプロデューサーが絶対に許さないでしょうし、
それならそれで1クールで6巻最後までやる責任がありましたね。

私は物珍しさもあって最初は悪の華を楽しんでいたのですが、正直なところ途中で飽きてしまいました。
インパクトとか受け狙いに頼った作品の限界ですね。
本質的な部分で、このアニメは独り善がりの極みだということ、
それと、未完でこのアニメを最終回にしたアニメスタッフに抗議の意味を込めて、点数をマイナス修正しました。

これにて感想を終わります。

投稿 : 2015/05/17
閲覧 : 483
サンキュー:

51

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画だけが斬新、あとは・・・

なんといっても独特な作画ですね。
それ以外については・・・刺激的な割には大した内容がありません。

投稿 : 2015/01/08
閲覧 : 219
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mhVUf58145 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人生で一番「うわあ…」と呻きながら観たような気がする

主人公の思春期の失態を苦笑いしながら見始めたのも束の間、人間の触れてはいけない部分を容赦なくエグってくる中村さんの登場により一気に暗雲に包まれて重圧感漂う展開に。以降「うわあ…」を連発しながら毎話を観ることになった。中途半端に挫折できないストーリー、アニメ化に伴って意図的に作画を劣化?させて登場人物に感情移入させなかったのもエグい。人が壊れていく残酷さがテーマなのもエグい。
視覚的演出に頼らずとも観る者へのプレッシャーをここまで与えるのは凄い。

完全にサイコホラーだよねこの作品

投稿 : 2014/11/17
閲覧 : 193
サンキュー:

1

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わかばん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

評価しづらい

いやぁ、何とも評価しづらいですね。
全編ロトスコープなので、
アニメというより、実写ドラマを観ている感覚でした。

比較的原作には忠実なのですが、
中途半端なところで終わります。
最終話に今後の総集編が流れましたが、
はたして2期はあるのでしょうかね。

教室で墨汁ぶちまけながら暴れるシーンは
最高に変態で美しかったです。

投稿 : 2014/11/03
閲覧 : 220
サンキュー:

2

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富士山 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

後味が悪い

中学生の思春期の自分でもよくわからない心の葛藤を描き出している。
描けているがさすがに主人公に共感できる人はなかなかいないのではないか。そう思いながら見てた。よくわからない中村さんと佐伯さんとどっちをとるかの選択をされたときふつう迷わないのではないかと思ってしまう。
しかし、きっと主人公は中村さんとどこか共感できるところを見つけたに違いない。そのため、最終的には中村さんのほうをとる。
この後のストーリーが気になったので少し調べてしまったが面白くなりそうな展開であった。
しかし、個人的にはこの作品を全く人に勧めることはできない。
まず絵がよくない。漫画の原作の絵は女性はかわいく描けているが、アニメの顔は正直気持ち悪い。
その上、鬱になりそうなくらい話なので、最後まで見るのがつらい。
絵を原作に戻し少し明るいイメージにしたらこの作品はかなり違ってくるのと思う。
このアニメを見るなら原作のほうがお勧めです。

投稿 : 2014/06/30
閲覧 : 218
サンキュー:

4

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はらまき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一度観始めたらどうしても最後まで観てしまう

とにかくドロドロで憂鬱な思春期特有の雰囲気の様なモノを広げて凝縮した様な話だと思います。

教室を黒く悲惨な状態に染上げたシーンも印象的でしたが、やはり一番頭に残るのはあの主題歌ですね。
「は・・な・が・・はながさいたよ・・
 ひどくかぜにおびえ・・た・・
 だれも・・みたことないよな・はなが・・さいていたよー・・だ・・」

アニメに慣れてない人とか、精神的にクるのが苦手な人には絶対お勧めしません。悪夢見ちゃうと思います、多分。
心と時間に余裕がある人は見てみる価値があるかもしれません。

投稿 : 2014/06/24
閲覧 : 221
サンキュー:

1

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STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

病気をひどく、こじらせちゃったみたいな

 原作は未読。
 好き嫌いは別にして、ロトスコープによる作画はとにかくインパクトがある。
 「これならそのまま実写でやれば」という声もあったようだが、アニメはアニメ独特の動きが
あり、実写の動きをアニメに導入することによる一種の異色感がこの作品の印象度を強めて
おり、そういう意味ではアニメならではのインパクトなのかなと。
 作品の内容が思春期の男女の感情を描いたものゆえにロトスコープが生み出す生々しさが
合っていると言えば合っているのかな。ただ、このやり方はかなりジャンルを選びそうで、
例えば日常系コメディなどで、これをやったら否定意見が凄そう。
 個人的には原作未読ということもあって、これはこれでありでしたが、原作ファンはやはり
原作の絵が動くことを期待していたのだろうし、こればかりはお気の毒にと言うしかない。

 展開的には春日 高男、仲村 佐和、佐伯 奈々子の3人の物語といった感じだが、仲村によって
内面を晒しだしていくことになる春日、佐伯に対して、最初から鬱屈した感情を持つ仲村は
かなり印象度が強い。
 まあ、大人視点で見てしまうと、こういう感情は思春期においては大なり小なりあるもので、
大人になる過程でかかるはしかみたいなもの。彼女の場合はそれをひどくこじらせちゃった
みたいに見える。
 この仲村の感情のありようは、自己の先天的パーソナリティや家庭環境も要因なので
あろうが、もう一つ自分の住む寂れて閉塞感のある街というのも大きいように思える。作画に
おいてはこの街の雰囲気が非常によく描かれていた。桐生市という実在の都市を出していたが、
他作品だと聖地と呼ばれてもてはやされることの多い作品舞台でも、この作品での舞台は負の
要素が強く、取り上げられても嬉しくなさそう。
 日常が面白くない仲村にとって、取り澄ましたように平静な回りの人間が本音を出せない馬鹿
ばかりに見えるのだろう。そして、自身の内に抱えるものを共有できる相手を欲していたように
思える。そういう意味ではクラスの中はちょっと浮いていた感のある春日という存在は体操着の
盗難事件の以前から、仲村にとって気になる存在だったのかなという気がする。

 その春日は己の内面を出さないという点では、仲村とは反対の位置にいるような人間だが、
高尚な文学を理解している自分は他人とは違うと優位性を感じているところなど、やはり回りの
人間を下に見ている点など、仲村に共通する要素は持ち合わせているように思える。
 佐伯とのデートにおいて文学を語るところなど思春期にありがちなスノビズム丸出しで笑って
しまうが、その春日に素直に感心してしまう佐伯も、これまた中学生という感じで面白い。

 演出的には序盤において、平穏な日常を描写しつつも、BGMなどで不気味な雰囲気を出す
など、日常を舞台に次第に忍び寄る恐怖を描くモダンホラー作品を思わせる演出だが、体操着の
盗難事件をきっかけにとりかえしのつかない事態に陥っていく過程や、それに伴い自分の心の
闇の部分が次第に表に現れてくるところなど、登場キャラの立場になって考えるとこれは一種の
ホラーかなとも思え、そういう意味ではよく合った演出なのかなと。

 キャストに関しては、春日役の植田 慎一郎は新人さんらしいが、新人特有の固さが春日の
うろたえっぷりと相俟っていい方向に転がっていたように思える。
 この春日の動揺などは一種のギャグにまで昇華していたみたい。
 ギャグと言えば、この作品は暗くシリアスなトーンの中で、しれーっと男顔に三つ編みの
クラスメイトがいたり、他にもどこまで本気なのか判らないような風貌のキャラが出てくるのが
面白い。
 仲村役の伊瀬 茉莉也、佐伯役の日笠 陽子に関しては、他のアニメ作品の演技とは異なる
印象。作品の内容、手法に合わせたのだろうが、印象としては実写の演技の近い感じで、両名の
演技の幅広さを改めて感じた。

 最終話において今後の出来事をフラッシュバックのように流していたが、今後は更に衝撃的、
かつドロドロした展開になりそう。先の展開が気になるが、本作品の評判やセールス状況を
考えると、まあ2期はないのだろうな。

投稿 : 2014/05/25
閲覧 : 253
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7

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ヲタク さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

こいつは本物のクソ

ロトスコープなる手法を用いてアニメ化された批判的な声が大きい作品。
それなら実写でいいじゃん。気持ち悪い。うんこ。
気持ち悪くて屈折した話なのだけれど、本当に気持ち悪いヲタクが書いたものなの。サブカルクソ野郎が俺はこの作品はアリだと思う、などと宣い自分はこれだけの物を受け入れれる資質を持ってるなどと勘違いしてしまうクソなアニメ。
いや、純粋にこれを良いと思う人間は心底気持ち悪い感性を持っているのだろう。
ほぼ悪口しか書いていないけど、ある意味実験的な作品なのかもしれない。

ホント作者はクソ。絶賛している奴は観る側が育っていないみたいな感じなのだろう。

投稿 : 2014/05/21
閲覧 : 228
サンキュー:

2

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青陽 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

不気味の谷現象

いろいろと物議を醸した作品。
その一番の理由は作画。
白雪姫や坂道のアポロンでも用いられたロトスコープという手法がふんだんに取り入れられている。
上記2作は実写の動きを取り入れてなめらかでリアルな動きを見せることに成功しているが、惡の華の場合、キャラデザまでも実写に近づいている。もしかしたらこれぞ2、5次元と呼ぶにふさわしいのかもしれない。でも気持ち悪い、気味が悪いと思った人が大半だろう。私も原作を途中まで読んでたからキャラデザの違いには驚いた。かわいい系の絵柄で自分の好みに合わないよりは独特の絵柄の方がいいけど、このアニメを見ているとなんだろう……小さい頃、デパートでマネキンのそばに立っていると妙な違和感を覚えたが、なんとなくその感覚に似ている。


でも、その違和感が作品の不気味さや緊張感を際立たせていると感じた。
例を挙げると、普通のアニメならカットされてるだろうゆっくりと歩く登校シーンなどは画面の暗さと合わさり、陰湿な雰囲気を増していたと思う。ホントいつまで歩いてんだよ!って思うくらい長い歩いてるだけのシーンがあったのは記憶に残っている。
でも一番印象に残っているのは仲村さんの部屋のドアを開けようとするとき。深夜に教室ではしゃぎまくってるシーンより印象的だった。
あの緊張感は他のアニメじゃなかなか味わえない、こっちまで嫌なドキドキ感で胸がいっぱいになっていた。
たぶんあの緊迫感は原作絵でアニメ化しても実写化しても出せないものだと思う。

アニメでもあいかわらずキャラクターの気持ちは理解し難かったが、むしろそれがこの作品において登場人物のキャラクター性を高評価していることになるのかも……いや、理解できなかったのかしたくなかったのか。
どちらにせよあの最終回ではアニメを見返すことはしないだろう、ダイジェストって

投稿 : 2014/04/27
閲覧 : 242
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4

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蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

テレビシリーズでははじめてのロトスコアニメ。
かなり実験的で賛否両論だったが、内容的には真面目にしっかり作られた良作だった。

長濱監督は絵作りにこだわりがあるが、今回も実写を白黒にして線を拾っていて非常に手間のかかることをしていた。
その甲斐あってリアルな青春の痛々しさが画面から滲み出ていた。
そしてその異様な雰囲気に多くの視聴者が呑まれてしまったようだ。

リアル系の作品が出ると必ず「アニメでやる意味あるの?」といわれるが、アニメと実写では手触りが全然違う。
アニメでリアルな絵作りをするとこんな雰囲気になるということは過去の作品から既に分かっている。

分かっているからこそ、監督はアニメにすることにしたのだ。
だから「意味があるの?」という疑問は愚問だと思う。

作品の内容については生身の少年少女の青春恋愛もの。
構成は「true tears」にかなり似ているが、爽やかさなど欠片も無い所がこの作品の良い所だと思う。

投稿 : 2014/04/16
閲覧 : 277
サンキュー:

4

ネタバレ

ばばばばば さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作を読んでから観ました

賛否両論のあったロトスコープは個人的には大変よかったです。原作が男子中学生の現実に即している形で描かれている青春物語だったので、人間である役者を元にしたロトスコープという表現方法は原作のリアルな雰囲気をより際立たせていたように感じました。しかしストーリーに関しましては、オチまでの過程を楽しむことはできたのですが、原作で数巻にも及ぶ内容を最終話の10分ほどでかなり強引にまとめてしまっていたので、個人的にはあまり納得のゆく終わり方でなく残念でした。

投稿 : 2014/04/09
閲覧 : 178
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1

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(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

AA

実写をトレースして書く技法らしく 絵が斬新!
内容も興味深い


原作とちょっと違うのがすこし残念。
2期があるのなら、そっちに期待!

EDのハナガサイタヨーは不気味だけど癖になるw

投稿 : 2014/03/12
閲覧 : 217
サンキュー:

1

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

よくある気持ち悪い青春と非日常

主人公の追い詰められたときのうろたえぶりや中学生特有の性的な感情が気持ち悪くて素晴らしかったです。
しかし主人公の行き過ぎた行為や、近づくとやばい女子、クラスのマドンナ的女子は私にとってはみたことのない風景でしたね。
しかし、主人公が社会的に追い詰められていったときに感じた感情は、少しわかる気がします。

投稿 : 2014/03/04
閲覧 : 325
サンキュー:

6

ネタバレ

insh さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

伝説の作品

放送当時は散々ネタにされてましたが、そういった意味でも伝説の作品。制作側の意図とかは全然知らないけど(調べる気にもならない)これは・・・失敗?じゃないか・・・?
原作漫画はドキドキ感と陰鬱なエロさがあって、一気読みするのにはおすすめですが、アニメは・・・笑

投稿 : 2014/02/19
閲覧 : 184
サンキュー:

2

ネタバレ

スペースカウボーイ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ある意味…

キテるきてます、いい感じです。
思春期を思い出します、そして、この作品を見てるとなぜか興奮してしまいます!
普段あまりマンガを読まない僕も、原作を買ってしまうほどハマってしまいました!
マンガ読んでも、アニメを見ても、勃起してしまう僕はやはりど変態のクソムシ野郎です!

投稿 : 2014/01/25
閲覧 : 242
サンキュー:

4

ネタバレ

正義の味方 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

気持ち悪いアニメですね

原作は結構好きです

このアニメきっかけで原作見始めましたが思いのほか楽しめました

原作も気持ち悪いですがアニメはもっと気持ち悪かった

なんかアニメというか実写とアニメの中間みたいな感じでしたが・・

原作と全く絵が違いますが
これはこれで違う感じの悪の華みたいで良かったと思う

作画は大分凝ってますね

とくに背景
大分大変だったと思います

声優は今一知らない人ばっか

そこんとこもっと頑張ってほしかった

投稿 : 2014/01/06
閲覧 : 333
サンキュー:

28

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まちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

へんたい

んー私は好きな方だったかな?

まずOPはクセになる。EDはいい意味で不気味。
最初に聞いたときは気味が悪くてドキドキした。

作画についての意見が1番多いと思うけどこんなのも
アリなんじゃないかなと思った。
この作品に少しでも萌え要素を足したとしたら
その時点でこのアニメの独特の雰囲気をだすことはできないんだろうなと思った。

この作画だから良かったのだと思う。

瞬きや息遣いだったり走る姿ひとつひとつもすごくアニメとしては新鮮でそこらへんも楽しめた。

ただちょっと中村さんの笑い方だったりとか
独特な口の動き方がリアリティーがありすぎて
気持ち悪かった。原作は読んでいないけれど
たぶん普通に原作の中村さんはかわいい(はず)

佐伯さんは普通にかわいい。見てわかるとおり
女子からも男子からも好かれるタイプ。いい子。かわいい。

ちなみに某掲示板とか噂だったりとかで途中から作画が変わるっていう情報があったけどデマです。
作画がいきなり変わったりなんかはしないので
安心してくださいネ。

あとはー、やっぱり気持ち悪い。
例えるのが難しい気持ち悪さがある。
なんかもう(中盤から特に)
中二病こじらせてる主人公がまず気持ち悪い。
リアルすぎて引く勢い。中村さんもだいぶいたい子。




(ネタバレ?)
最終回では 第一部完 と表示されて終わるんだけども
これは第二部期待していいのだろうか(^O^)?

第二部があるならこんな終わり方でもいいか…っていうのが本音。
あんまりスッキリしないし。あっけない。
見てて気持ちのいいアニメではないかなと。
でも気になって見ちゃうんだけど(笑)
こんなこと言いながらも
ホントはこういうのだいすきなんですよねー!
そんな自分が1番変態だと思ってます!(
春日くんに負けない!佐伯さんは私がもらう!!

メンタル弱い方は注意して見るのをおすすめします。

気分で書いただけのまとまってない感想ですいませんでした!

投稿 : 2013/12/01
閲覧 : 193
サンキュー:

5

ネタバレ

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

えぐられる傷を心に残す 問題作

物語の内容は、他の人のレビューを読んで欲しい。
完全な「鬱」作品である。

一番注目はやはり実写をトレースした「ロトスコープ」だ。
登場人物の動きは日常的なリアルを表現している。
それなら実写で良いのでは?と思うが、トレースしているからこそ
人物の表情や動作に目が自然と移り、感情が入りやすい。
ロトスコープこそが、実写では表現できない仕草からくる
感情表現だ。
作画が綺麗なアニメは当たり前なのでアニメの進化系かと。


灰色をベースのした色使い。そして人物表現の豊かさ。
気持ち悪いとの意見もあり、その考えも分かるのだが
個人的には、萌え・ロリコンアニメの、赤や青の髪色や
目が異常に大きいキャラの方がよっぽど異常で気持ち悪い。
本作のヒロインの1人である「佐伯さん」はとても自然な女性に
仕上げられちるので、こちらのキャラの方が好感的で「こんな女、いいなぁ」と思えてしまう。ロトスコープだからでしょうか。




次に衝撃であったのは、1シーン、1カットに長さだ。
物語中盤以降からは、その長さの異常さに驚く。
静止画ではなく、微妙に動きがあり、人物の想いが伝わる。


そして声優陣。とても良い。特に10話?だったかな。
山の中で3人で繰り広げられるドラマは実にすごい。
ロトスコープとそして中学生らしい感情ある会話。
もう満点だ。

で、・・・肝心な物語であるが、これが完全に現実的だ。
通常のアニメで良くある、SF、ガンアクション、超能力?
登場人物のありえない特殊能力など全く存在しない。
セリフについても、本当に中学生らしい発想からくる会話だ。
大人まがいのセリフもない。

そんな環境の中で、ゆっくりと進む衝撃的な内容は
現実にありえる「人の怖さ」「人の奥底の闇」を見事に表現している。


きっと「人の怖さ」から伝わる気持ち悪さと胸が締め付けれる
苛立ちが、本サイトの評価を下げているはずだ。
しかもロトスコープによる表現だから観ている人はたまらない。
途中断念してもおかしくはない。

普通アニメは非現実的なありえない話ばかりであるが
これが痛快なのだから・・。

本作品は、怖いのだ。現実にありえる話なのだ。

体操着を盗んでしまう。魔がさしてしまった?なのかわからんが
そこから脅迫まがいにされてしまう怖さ。
そして、人の出会いによって人生を変えられ堕ちていく人の弱さや恐怖を体感してしまう。

何かのきっかけで堕ちてしまう怖さは他人事ではない。
クラスのマドンナ的な可愛い佐伯さんでさえ堕ちていく。


笑顔を振りまく可愛いい店員さん。いつも綺麗なOLさんも
心の奥底に異常な欲望や闇が存在しているか知れないと日常を疑ってしまうほどだ。

この作品には感動は存在しない。
心の奥にしまいこんだ欲望と、人生を転がり堕ちていく怖さしか
ない。しかも這い上がれないから救いようのない話だ。
観ている者の心に深い傷だけを残す、現実に存在する問題作だ。


最後に、ラストは色々とありそうだが、余りにも片手間で
片付けられてしまったのが残念である。
漫画を知らない私には不完全燃焼で終わった。

本作の監督の表現した、現実にある人の怖さ を体感した。
監督にしてやられた感じだ。
見事です。

投稿 : 2013/11/10
閲覧 : 321
サンキュー:

16

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惡の華のストーリー・あらすじ

中学編 クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯とつきあうことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになるが・・・。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく。
高校編 中学校編から3年後、春日高男は中学時代を過ごした群馬県から引っ越し、埼玉県で高校生活を送っていた。ある騒動以降仲村と離れ離れになりながらも春日は仲村への思いを捨て切れず、そして抜け殻のように毎日を過ごしていた。そんな春日はあるきっかけから男子の憧れの的である常磐と交流を深め、常磐の中に仲村の影を感じていく。(TVアニメ動画『惡の華』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2013年春アニメ
制作会社
ZEXCS
主題歌
≪OP≫『惡の華』≪ED≫ASA-CHANG&巡礼『花 -a last flower-』

声優・キャラクター

植田慎一郎、伊瀬茉莉也、日笠陽子、松崎克俊、浜添伸也、上村彩子、原紗友里

スタッフ

原作:押見修造(講談社『別冊少年マガジン』連載)、 監督:長濱博史、助監督:平川哲生、シリーズ構成:伊丹あき、キャラクターデザイン:島村秀一、美術監督:秋山健太郎、色彩監督:梅崎ひろこ、撮影監督:大山佳久、動画監督:佐藤可奈子、編集:平木大輔、実写制作:ディコード、音響監督:たなかかずや、音楽:深澤秀行、音楽制作:スターチャイルドレコード

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