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「からくり剣豪伝ムサシロード(TVアニメ動画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
3
棚に入れた
32
ランキング
7710
★★★★☆ 4.0 (3)
物語
4.0
作画
3.5
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.2

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からくり剣豪伝ムサシロードの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ひら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

つばぜり合いの音がまぶしい人生

Gyaoで週に3話ぐらいのペースで先月までやっていたのでそこで視聴。私事ですが平成最後に見たアニメになりました(笑)
本作は様々な日本の歴史上の人物『っぽい』外見のロボット人間、からくり人と人間が共存するジパング国を舞台としたアニメです。タイトルにムサシの名がある通り、主役は宮本武蔵をモチーフにしたからくり人ムサシ、そしてムサシの周辺のキャラクターも大体江戸時代の人物がモチーフになっています

このアニメ、まず第一に書きたいのは子門正人氏の歌うOPのインパクト。うまく言えませんが「つばぜり合いの音がまぶしい人生」という謎の歌詞や「AH Bugei!!! 二刀流・ムサシィッ!!!」の部分の熱唱っぷりからはこの曲の熱さがこれでもかというぐらいに伝わってきます。カラオケとかだと「BUGEI 二刀流 ムサシ」となっているだけですが、みなさん実際歌う時はちゃんとBUGEIの前に「AH」を付けましょう。個人的に初めて聞いた時の衝撃はアニソンの中でもトップクラス、OP映像も激しくかっこよく毎回このOPを聞くのを一番の楽しみにしていたといっても過言ではないです。

そしてもう一つこの作品で気に入ったのが悪役でした。
{netabare} 宮本武蔵のライバルといえば佐々木小次郎、ですが本作の小次郎はムサシの味方キャラ(喧嘩はよくやってたけど)であり、そうなると誰に『悪のラスボス』または『宿敵ポジ』という白羽の矢が当たったかというとまさかの服部半蔵(たぶん正成)でした。この半蔵をモデルとしたカラクリ人ハンゾウ、当初は史実通りジェネラル・イエヤスに仕える伊賀忍者なのですが裏では謀反を起こし天下を狙う事を企む悪忍。ムサシロードというアニメの4分の3はムサシ&コジローとハンゾウの戦いで構成されています。

ハンゾウを私が気に入ったのはまず、信長のようなメジャーで悪役人気もある人物ではなく服部半蔵を最大の悪役にチョイスするというそのセンス。今まで自分の見た作品では、閃乱カグラや伊賀の影丸(こっちでは五代目)のように半蔵の名を持つ者は大抵善玉側が多かったので半蔵が冷酷な悪党というのは新鮮な感覚がありました。
 そして彼のもう一つ特筆すべきはそのしぶとさ。このアニメは4クールに分けることができ、ムサシがエドトピアを目指す1クール目でハンゾウは早速初登場し、2クール目で本格的に彼の配下である伊賀忍者との戦いが開始、そしてこのクールで伊賀忍者軍団は崩壊しハンゾウも死んだかに思われるのですが、なんと生きており、3,4クール目ではそれぞれ不知火一族の女頭領ヒミコ、六道魔王ノブナガといった新たな悪人たちと結託します。しかし彼らの下に下ることはこの非情で邪悪な忍者ハンゾウは望まず、最終的に両者とも方向性の違いなどからハンゾウにSATSUGAIされることで彼はラスボスにのし上がります。この人、同僚や上司にいたら絶対嫌なタイプの悪者なのですが、その執念深さや野心は悪役としては輝くものがあったな~と。あとキャラデザもSD体型ながら重厚な感じがあってかっこいいです。
そんな非道な彼もノブナガ編では地雷原に落とされたり人間花火にされたりと散々な目に遭い変顔を見せるギャグ描写があったりするんですが、ある意味これもギャップ萌えや彼のしぶとさを描けているのを感じられて私としては地味に好きですww
ただ、しぶとかった割に49話の決戦であっさり決着が着いてしまい、最終話はセンヒメがハンゾウが生きていた旨をムサシに知らせエドトピアに向かうが実はウソでした、という内容だったのはいただけないというか、もうこの際ホントに復活させて俺たちの戦いはこれからだエンドにしてもこの人の場合よかったと思います。決着後一話丸々あった分最後はしっかりしてほしかった感は残りました。

もう一人好きだったのはジライヤン。その名の通り忍者ジライヤがモチーフで、相棒のカエル、ケロ吉を巨大化させたりバイクに変身させて乗り回したりと多彩な技を持つため色々な場所で活躍するという面白いキャラクターでした。
彼は当初はハンゾウの部下の四天王のひとりだったのですが、2クール目終盤で上司に見殺しにされたため彼を見限りムサシに協力。その後悪党とはいえ自らの師であるハンゾウを裏切ってしまった事を恥じ、ムサシに自分を斬ってくれるよう頼むのですが、お前が死んだらケロ吉はどうなる的なことを言われムサシに諌められ自害を踏みとどまることで以降はムサシの強力な味方として改心します。この回のこのシーンは見ていて凄く良い場面だな~と思ったのを覚えており、この回と次の回のゼニガタンの親分のとあるシーンを見て、1クール目では割と惰性で見てた感のあった私の中での本作の評価がガラッと変わった印象です。改心する悪役は数あれど、今までやった悪事のことではなく、首領に刃を向けた事を悔いる元敵キャラっていうのもレアなんじゃないでしょうか。あとジライヤン、緑が基調のデザインなので改心後は青いムサシ、赤いコジローといるシーンも多くあり、茶色っぽいジュウベエさんよりも味方キャラとして絵面的に綺麗でした。三国志アーマー入手のときはハブられちゃうんだけどね。

ほかにも悪の首領でありながらムサシが母の面影を感じ悲しい最期を遂げることになるヒミコや、相棒やペットではなく恋人(!?)として扱う蛇笛のテンゼン、ムサシと兄弟の契りを交わす893のイシマツ、普段は仲が悪いながらも合体すると強大な敵「シンゲンシン」になるシンゲン&ケンシン、敵ながらイケメンなドクガンリュウ...と魅力的なキャラクターが色々いたのですが、全て書くとえげつない量になりそうなので止めておきます(笑)あと2クール目は伊賀忍者の操る巨大な妖怪や怪獣(土蜘蛛や鵺など)の戦いも見ることができ、等身大の忍者と巨大怪獣と同時に戦うという豪華な絵面は仮面の忍者赤影みたいで面白かったです。
{/netabare}
とこんな感じでネタバレ欄に書いたように面白いキャラクター達がいっぱいの良作だったと思うのですが、江戸時代なのになぜか弁慶や牛若松がそこそこメインのキャラで出てきたり、{netabare} ムサシの話だというのにバイケンが途中フェードアウトしたりホーゾーインはそもそも出番がほぼ皆無だったりしてベンケイらよりも扱いがアレだったのはちょっとどうなのかと思ったし、伊賀四天王のオニヒメもよくいる改心して死ぬタイプの女悪役かと思いきやムサシが作中一度死亡してしまい地獄に行った際には他の死んだ四天王とともに地獄を乗っ取って悪事を行い、最終的にはムサシらの活躍でシュテンタイガー(彼も戦死した四天王の一角)と共に無間地獄に送られたり、 {/netabare}一部のキャラクターや設定はもう少しうまく扱えなかったのかなぁとちょっと不満はあったりします。

ここまでほとんどキャラの話でしたが、私は高校時代はバリバリの世界史選択でして、日本史や日本の地理とかは大嫌いな部類だったんですが、そんな私でも本作はものすごく楽しめる作品でした。主題歌も、OPは熱く謎の中毒性があり、EDも凄く良い歌詞で元気をもらえる名曲で後期EDも試用期間は短いですがこれまた映像のゆるさ等に中毒性を感じられて毎回見るのが楽しみでしたw
ググったりしてもあまり情報や画像が多くは出ないですし、当サイトでも19年5月現在、自分以外の感想コメントが無いっぽい辺り、言っちゃえば世間的にはマイナーアニメの括りになってしまうのかと思いますが、是非色々な人に見てほしい知ってほしい、そんなアニメでした。終盤は三種の神器を巡る話だったのもあってか平成最後に見られたのは良かったです。
でも史実では家康に真面目に仕えて頑張ったのに悪の親玉にされた服部半蔵はちょっと浮かばれないなぁ...(笑)

投稿 : 2019/05/15
閲覧 : 194
サンキュー:

1

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/11/09
閲覧 : 203

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からくり剣豪伝ムサシロードのストーリー・あらすじ

意思を持つSDの機械生命体“からくり人"たちの活躍を描く時代劇アニメ。デザインには「ガンダム」の大河原邦男やゲーム「スーパーロボット大戦」の青木健太らも参加。時は戦国乱世、からくり人と人間が共存する国ジパング。オカヤーマの田舎ミヤモト村で暮らすガキ大将のからくり人ムサシには、国一番の武芸者になる夢があった。ある日、美貌のからくり剣士コジローと出あったムサシは彼を生涯のライバルと認める。城下町へ赴いたムサシを待つものは。(TVアニメ動画『からくり剣豪伝ムサシロード』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1990年秋アニメ
制作会社
ぴえろ

声優・キャラクター

野沢雅子、伊倉一恵、松井菜桜子、水谷優子、速水奨、山口勝平、難波圭一、辻谷耕史、山口健、大塚芳忠、古田信幸

スタッフ

原作:マインド、 監督:鴫野彰、シリーズ構成:伊東恒久、キャラクターデザイン:二宮常雄/下田正美、からくり人デザイン:大河原邦男/青木健太、美術監督:池田祐二、撮影監督:小澤次雄、録音監督:清水勝則、音楽:川井憲次

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