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「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX[スタンドアローン・コンプレックス](TVアニメ動画)」

総合得点
92.1
感想・評価
5048
棚に入れた
21453
ランキング
25
★★★★★ 4.3 (5048)
物語
4.4
作画
4.2
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.3

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXの感想・評価はどうでしたか?

あや さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

職種をも変えた作品です

職業柄、描かれる技術面についてのレビュー中心に。
ネット空間・電脳空間の描写が最高です。
国の情報系研究機関とコラボするくらいの出来です。
前世紀末のヒットSF洋画にも描写や設定の影響を与えています。
私の物性系か情報系で進むべき道を迷っていたときに決定打を与えてくれました。
2021年現在、作中でまだ実現されていない技術も多々あります。
今でも自身の研究や仕事で将来的に目指す方向性の参考にしています。

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 282
サンキュー:

6

夜々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容の作りこみ、伏線の回収すべて神

投稿 : 2021/01/16
閲覧 : 218
サンキュー:

3

是正 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

加点法で見ても減点法で見ても70点以上確実に取れるとんでもない完成度

面白いところすごいところたくさんなのにケチ付けるところがほとんど無いすさまじいクオリティの作品。評価は伊達じゃない。

ただ全体的に完成度が高すぎてギャップというかここ一番のピークのようなものが少なく意外と深く印象に残ったシーンが少ない。後から意外と思い出せない。

投稿 : 2020/12/03
閲覧 : 565
サンキュー:

6

miatanlove さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今からでも遅くない

4:3の画面でアニメ見るのがイマイチだったんですけど、16:9のがあってそちらを見ました。
2002年にこんな神アニメがあったことに驚きです。
作画も、そもそも制作費用がすごかったらしいですし
古いアニメだから見るのを忌憚しようとは思わないでほしいです!!
声優さんも有名な人がたくさんいます!

投稿 : 2020/11/09
閲覧 : 283
サンキュー:

6

ネタバレ

うどん美味しい さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神アニメ

初めにSACを見たのはアニマックスだった、2008年。
ちょうど笑い男事件の回(第4話)で、トグサが淡々と捜査をしていた
大人向けSF警察アニメなのはすぐにわかる。つまらないのか面白いのか探りながら視聴し続け、気づけば25話のタチコマがバトーを助けるシーンで号泣していた
とにかく、タチコマが可愛いのだ。
2004年のイノセンスは当時映画館で見たのだが、攻殻機動隊SACのことは知らなかったし興味が無かった
実際に、ほとんど別物だと思って良いと思う。監督は押井守だし。

TVアニメ版は原作や押井版と比べてエンタメに特化されている
それなりに難しいし、見ていて大変に感じる時もある
それを助けてくれるのが作画と音楽とタチコマ。そして少佐に報われない恋をしているらしいバトーの無骨な魅力である

今は2020年で、SACのようなアニメに出会わなくなってから何年も経つ。
改めて見て、やはりその出来栄えには驚くばかりだったし、
今はもうアニメ勢作側が昔と全然違ってしまっているのだろうと思った
SAC、2ndGIGの頃は奇しくもセルアニメからデジタルアニメへの移行がほぼ終わり、デジタルアニメ技術がめきめきと成長している時でもあった
私の体感では、デジタルアニメ技術の衰退は2011年から始まったと思う
攻殻機動隊SACのようなアニメを作ってくれた全ての日本人に感謝をしたいし、日本人に産まれてよかったな~と思えるのが、神アニメだと思う

投稿 : 2020/10/07
閲覧 : 253
サンキュー:

5

Ash-Lynx さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

難解で奇妙なサイバーパンク作品

基本的には1話完結(Stand Alone)だが、根底のストーリーやテーマが繋がっており(笑い男事件、人工知能の意志、サイボーグ化に端を発する社会問題)徐々に進んでいくタイプの話。未来のガジェットが原因となる事件が大半で、ドラマの『世にも奇妙な物語』や『ブラックミラー』と似た雰囲気がある。

感傷的なエピソード、キャラの掘り下げ、『羊たちの沈黙』のような凄惨な事件、、エピソード毎に個性が強くて飽きがこない。全体的に難解で奇妙なディストピアSFって感じかな。残念ながら、現代ではこういうタイプの作品は難しいだろう…^^;

1話はハリウッド実写版の元になったエピソードかな?
前半は本筋と関係の薄い展開が続くけど、20話あたりからクライマックスでどハマりしてしまいました。


「私は私が見える世界を、皆に見せる為の機械だ」
-ジガ・ヴェルトフ(映画監督)

投稿 : 2020/08/30
閲覧 : 365
サンキュー:

11

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:途中で断念した

★3/ 虚構のエヴォリューション

SF世界の本格刑事ドラマ

原作"GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊"においては"攻殻機動隊"はサブタイトルの様なもの。連載開始時に編集の要請から急遽つけたものらしいが尋常でないセンスである。長ったらしい説明文タイトルを用いずとも漢字5文字で作品世界全てを表している。堅苦しい漢字が並んだインパクトとカッコ良さを高次元で兼ね備えたあまりにも強すぎるタイトル。"GHOST IN THE SHELL"だけだとここまでの発展は無かったであろう。編集グッジョブである。

そして本作は"GHOST IN THE SHELL"ではない。

要するにSFが主題ではないということ。だからこそ大ヒットした。"GHOST IN THE SHELL"は所詮SFヲタクが隅っこで喜んでるだけのマイナー作品でしかなかった。SAC以降のファンなら原作など読めたモノではないだろう。当時最先端のSF世界観を使用して、中身も海外ドラマ並の本作刑事ドラマに仕立てた本作。これが人気出ないわけがない。本作以降も様々な派生作品が産まれ、アニメ界を代表するビッグタイトルにまで成長した。


そしてあらゆる派生作品での"素子"は"素子"本人なのにも関わらず容姿(義体)が違う。そして、だからこそ中身(性格)も違う。


「身体が変われば脳が影響を受けないはずがない」


この仮定を其々の作品内ではなく"作品を跨く事"で表現している。凄い。あまりにも凄すぎる。



私は原理主義でしたとさ。

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 263

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」というパラレルワールドの物語

2020年7月時点、あにこれの「すべてのアニメをランキング」において第11位(92.3点)のランキングを叩き出している作品です。
放送されたのはは2002年と18年前にもなるのですが、それでもこの順位を叩き出すなんてホント凄い作品なんだと思います。
ずっと気になっていた作品ではあったのですが、視聴の順番がイマイチ分からず先延ばしになっていました。


西暦2030年…あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても「孤人」が複合体としての「個」になるほどには情報化されていない時代…。
情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。

内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。
公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。

彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。


あにこれのあらすじを引用させて頂きました。

この作品は、大きく以下の4つの物語と、1話完結型の物語が入り混じって構成されています。
・総監暗殺予告
・笑い男事件
・村井ワクチンをめぐる陰謀
・公安9課解体

上記4つは別々の物語ながらも笑い男事件が「繋ぎ」となり、それぞれ密接な繋がりを持っているのが特徴です。

完走して思ったこと…
まず流石ランキング第11位の作品だと思いました。
物語そのものが面白いのは、設定やロジックがしっかりしているからだと思います。
電脳化・義体化については個人差が色々ありましたが、物語を面白くする要素として貴重な役割を果たしていたのではないでしょうか。

そして気になったこと…
草薙素子は、劇場版からキャラデザが変わっていました。
この後も結構キャラデザは変わっていくんですけど、こんなコロコロ変わっていいのかなぁ…
というのは少し思いました。
キャラデザってそのキャラの命だと思うんです。
確かに、脳と脊髄の一部以外は全身義体化しているので、理屈上はおかしくないんですけどね。
寧ろ、どうして作品によってキャラデザを変える必要があったのかは気になるところです。

あと気になったのは草薙素子の衣装でしょうか^^;
何故、露出度の高い水着か下着かの判断に迷いそうな格好をしているのでしょうか。
物語の内容がシリアスなのに…何かそぐわないような感じがあったので、個人的にはカッチリ服を纏っていた方が安心して視聴できたような気がします。

それとタチコマの存在自体は前から知っていましたが、どんなキャラ(?)なのかは、今回視聴するまで分かりませんでした。
単なるAIを搭載した多脚型戦車じゃなかったんですね。
タチコマとバトーの関係性…個人的には嫌いじゃありませんでしたよ。

前作から思っていましたが、バトーって一途なんですよね。
草薙に対してだったり、タチコマだって特定の機体に限定して搭乗していましたし…
でも、その一本筋の通った人間臭さが、彼の堪らない魅力でもあるのです。

それとこの視聴で知った「笑い男」マーク…
これまでマーク自体はちょいちょい目にすることはありましたが、この作品発というのは知りませんでしたので、勉強になりました。

2クール全26話の物語でした。
ランキング第11位の実力をしかと拝見させて貰いました。
これだけの高い人気を持続しているのも納得です。
思いきり堪能させて貰いました。

投稿 : 2020/07/25
閲覧 : 375
サンキュー:

23

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「SF」という分野を体現したアニメ

攻殻機動隊は「押井守監督の劇場版」「黄瀬和哉監督のARISE」「神山健治監督のアニメ版」の大きく3つの映像化がされています.私はこれら全作品試聴しましたが本作を1作目とする「神山健治監督のアニメ版」が最もとっつきやすく,ストレートに面白いなと感じました.

本作は「笑い男事件」と「それ以外の事件」に話を大きく2つに分けながら展開していきます.前者の方は本作の主軸となる事件であり,全体の約半分ほどがこの事件にまつわる話になります.

本作の魅力はなんといっても魅力的なキャラクターたちです.本作の主人公の草薙少佐はもちろんのこと,トグサ,バトー,荒巻,タチコマなど個性的なキャラクターが多く登場します.
また本作の特徴としては,キャラクターたちの性格が3つの映像化作品の中で一番原作漫画に近いことも挙げられます.特にバトーは原作においてはかなりコミカルなキャラクターなのですが,「押井守監督の劇場版」「黄瀬和哉監督のARISE」ではハードボイルドなキャラクターとして描かれています.それに対してカッコよさの中にコミカルな一面が垣間見える本作のバトーの描写は原作に最も近く,また一番人間っぽくて描かれていて個人的には3作品の中で一番魅力的だと感じました.

声優陣に関しても安定感のあるベテランキャストが多く起用されており,文句なしです.

ストーリーに関してもSFアニメの代表作の名に恥じない素晴らしいシナリオに仕上がっています.

本作は,人工知能,電脳,サイボーグ,ステルス迷彩などSF要素がこれでもかと詰まっており,SFが好きな人には強くおすすめできる良作です.

投稿 : 2020/07/21
閲覧 : 305
サンキュー:

8

overnao さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大人が見てても恥ずかしくない系アニメ

ストイックな世界観です。

ひたすらに殺伐としていて、コメディ展開は全くありません。
唯一の癒やし要素は、AIロボットの「タチコマ」ですかね。

主人公が無駄に強すぎるのでご都合展開アレルギーが発症しそうですが、殺伐とした世界観のおかげで、うまいこと中和されています。

「好きなアニメなんですか?」と聞かれたときにとりあえず、「攻殻機動隊」と答えておけば、例え相手がアニメに偏見を持っていても悪い印象は与えないでしょう。

そういう作品です(違っ)。

投稿 : 2020/06/12
閲覧 : 320
サンキュー:

6

ネタバレ

k57x83 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

決して超えることのできない最高傑作

youtubeでまとめ見つけた。なつかしいなと思い見始めたら、結局最後まで見てしまった。
やはり、傑作だと思う。
今更レビュー

全てが最高クラスだが、特に飛びぬけているのが
・魅力的なキャラ、キャラ背景の作りこみ
・物語、テーマ


個別のエピソード(スタンドアローンエピソード)と
主物語のエピソード(コンプレックスエピソード)が
上手く混ざり合い、人とは何か、を強烈に問いかける。

最後のOP曲が流れる時、きっと何か心に残っているはず。

投稿 : 2020/06/06
閲覧 : 283
サンキュー:

7

ちょま さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これが!近未来SF作品の完成形!

それまで未来ものとなると「空飛ぶ車」や「レーザー銃」などファンタジー色が強いものが多かったが、リアルの最先端技術を発展させた科学的描写によって揺るぎない「近」未来の世界観構築に士郎政宗原作の「攻殻機動隊」と押井版劇場アニメは成功した。しかし逆に描写が緻密すぎて視聴者に一定以上のレベルが求められてしまった弊害もあった。
そこにこのSACの登場。近未来SFを「楽しめる」ものとして完成させたと思う。

意識をネットに直接つないだり、身体のサイボーグ化、AIロボットの存在が当たり前になった近未来2030年を舞台に、日本国総理直属の公安9課が様々な事件・犯罪に挑んでいくお話。
多くの作品だと新入りや未熟者を主役に据えて、新しい世界に飛び込んだり話を通して成長するのがテンプレだが、この作品は組織がすでに出来上がっておりその性質上みんなエリート。草薙素子という主役はいるがあくまで「公安9課」としての物語という側面が強い。

警察モノではあるが、「大使の息子の犯罪・革命家の追跡・軍内部のスパイ調査」など、外交問題・世論・政治などに繋がるような重大なものが多いのがミソ。加えて近未来的設定モリモリなのでとにかく話が難しい!一応セリフがとても説明口調なので「なんとなくこうかな?」と半分は理解できるけどま〜キツイ。
しかし厨二病的な「俺の考えたすごい設定!」ではなく、あくまでリアル寄りの科学描写や、作中語られはしないが緻密な国際情勢の変遷を土台にしているため、説得力のある骨太なアニメになっている。
難しいストーリーでも「ロボットと人間の境目とは?」「過去の因縁」「宗教とサイボーグ」のようにわかりやすい部分も表現されるため視聴者を置いてけぼりにはしない。

また海外の刑事ドラマを参考にしていることもあり話のテンポが非常によく、一話一話がきっちり完結していてどこからでも楽しめるエンターテインメントぶり。
キャラクターも口数多く喋ったり変な口調になったりして個性を出してくることはない。言葉少ないながらにしかしキッチリ存在感を示してくる「カッコイイ」キャラだ。一方学習意欲旺盛なAIロボ・タチコマがその可愛さを存分に発揮してキャラ描写の緩急もバッチリ。

世界観というか背景の描写も見事で、発展しすぎず、しかし現在すぎず、巨大なビルが立ち並ぶと同時にまるでスラム街のような汚い路地裏も存在し、攻殻機動隊の中でどのように日本が近未来を迎えたかを理解させてくれる。
豪華声優陣の素晴らしい演技、カッコイイBGMとあらゆる面でも完成度が高い作品だ。

が、個人的に感じた問題点もあった。
作画が安定しない!作画崩壊とまではいかないがたまにキャラの顔が「ん?」というシーンがある。少佐の髪の毛がまるでヅラのごとく浮き気味になったときは思わず吹いた。
そして大筋の「笑い男事件」が分かりにくい!基本1話1事件だが並行して作品通して1つの大きな事件、「笑い男事件」を追う作りになっている。これが過去の事件との繋がりを示したり、さらに新しい関連事件が発生したりするので時系列を把握しきれない!ただでさえ難しいアニメが余計にチンプンカンプンになる。3周してようやく理解しきれたが、初見で完全理解できる人はなかなかいないんじゃないだろうか?それでもついつい引き込まれる魅力がある作品ではあるのだけど。

という不満点もあったが先述の通り自分としてはほとんど非の打ち所がない。もちろんエンタメ寄りなのでちょろちょろガバい描写もあるが、そこもバランス良く構成されていて指摘されなければ気付きもしないだろう。

あとはそろそろ明るい攻殻機動隊を見たいの!原作とかPS1のヤツみたいな。もうシリアスはお腹いっぱいだよぉ…

投稿 : 2020/05/28
閲覧 : 274
サンキュー:

5

ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

青菜のせいで私は道を踏み外した。

笑い男事件を軸にした連続するお話と事件を解決しながら各キャラクターを掘り下げる1話完結のお話がだいたい交互に来てSACの世界観が理解しやすい、かと思いきや部分的に(意図的に?)説明を省いて視聴者の補完力を要求する場面が多く、放映時間や視線誘導を促す少佐の格好も相まって初めて観た当時小学生の自分は「なんかオトナのアニメっぽい!」とキャッキャしておりました。今思えば、本作もまた道を踏み外したキッカケのひとつだったのでしょうねぇ…(遠い目)

1話完結のお話はサッパリ淡々としていながら、事件を解決した後は叙情的な視聴後感を与えてくれるお話ばかりです。それはまるで脳を電子化し体を機械にすげ替えながらなおも燻るゴーストの疼きを表すかのようですね。どれも大好きですが、敢えて1つ挙げるとすれば12話のBパート「映画監督の夢」です。特大ブーメランって感じが無きにしもですが、少佐の意外な一面が見られる貴重な回です。

一方で軸となる笑い男事件はミスター青菜こと神山監督の作家性が強く出ている気がします。やっぱり世相を反映させつつ青臭いヤツを描くことが好きなんだなって。それは学食のマブや東のエデンなどを観るとよりはっきりするのではと思います。いずれも好きな作品なのですが、ちょいちょい青臭いを通り越してエグ味を感じる部分があったりします。しかし本作ではその色をトグサくんと笑い男に抑え、周囲を押井守のゴーストインザシェルに寄せたドライなキャラクターたちで囲んで丁度よくブレンドさせたことで上手くいっていたと感じます。も一つ小噺として押井守がストーリーコンセプトとして参加した2ndGIGではトグサくんは青臭いばかりに{netabare}裁判にかけられ追い詰められかけ公安9課を辞職しか{/netabare}けます。完全に押井守のやり口ですね。根拠はないけど自信はあります。違ってたらごめんなさい。

ともあれ、せっかく新作の2045が始動しましたし、(20過ぎの方は)リモンチェッロでも飲みながら2ndGIGとSSSも合わせて一気見してみてはいかがですか?

投稿 : 2020/04/29
閲覧 : 349
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ホンモノのSFを体感しろ

士郎正宗原作によるProduction I.G制作のTVアニメ
監督・脚本・シリーズ構成全てを神山健治が手がけている
他にも音楽担当に菅野よう子が参加し、攻殻機動隊の世界を彩る

時は2030年
急速なマイクロマシン技術の発達により電脳義体化が普及した近未来
内務省直属の特殊部隊、公安9課(通称攻殻機動隊)は2024年に世間を騒がした笑い男事件に遭遇する

この作品は元の原作の作り込みが半端じゃない
士郎正宗の領域には恐らく誰が手がけても届かないだろう
しかし、本作は原作と違うパラレルワールドとして独自の展開をすることにより、もう1つの攻殻機動隊として確立した
ある種神山健治の攻殻機動隊

専門用語が多く難解なストーリーだが、本当に見応えがある
2020年に新作も公開されより一層盛り上がる作品であること間違いなし

投稿 : 2020/04/14
閲覧 : 273

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大好きな作品

ここから文学の世界を知りました。
サリンジャーのthe catcher in the ryeは今でも愛読しています。

投稿 : 2020/03/07
閲覧 : 170
ネタバレ

イブプロふぇん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見て面白い、考えて面白い、とにかく大好きな作品

初映像化から20年以上たっても人気の根強い作品。
自分はそれまで学園ラブコメ系を好んで見ていたが、その趣向を一変させた。
第一話から心を鷲掴みにされた。
一気に世界観にのめり込んだ。
高度に科学の発展した世界で、「電脳化」した人々が機器を介さずにネットに接続し、意思疎通すらする。
二話以降も食い入るように見たのを覚えている。

監督は神山健治さん、音楽は菅野よう子さんとこれだけでもすごいが声優陣も実力者しかいないような顔ぶれ。
主人公である草薙素子率いる公安9課が難事件を解決に導いていく。
単純に解決を導くのではなく、犯人の思想、動機やそこから派生する社会問題、{netabare}「義体化し電脳化して自らの肉体と呼べるものは脳幹だけの自分は果たして本当に自分なのか」{/netabare}にまで迫り一つ一つの事件のたびに考えさせられる。
事件内容なんかも現実離れした突飛なモノではなくリアルの視聴者の世界でもあり得るような、虚構(アニメ)だけど身近に感じられるのも考える余地を提供しているようでとても面白い。

1度じゃ足りず何度も見返すほど面白い、とてもおすすめな作品。

投稿 : 2020/02/16
閲覧 : 233
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンタメ力の高さ (※2ndGIGも含めた評価になっています)

(※8/21追記)
SACのサントラがサブスク解禁されたようです。
びっくり。やったぜ。
いやーInner Universeは何度聴いても素晴らしいですね。
oped以外だと自分はサイバーバードって曲が大好きです。
Apple MusicやSpotify等で聴けるので加入してる方は是非菅野よう子氏による珠玉の楽曲群を堪能してみて下さい。
──────────────────────────

難解でインテリ向け?とよく言われるけど
この作品は紛れもなく突き抜けてシンプルにエンタメしていると思います
(というかそもそも設定や解釈に普通に穴があるので、変に頭の良い作品であるなどと思わず、一勧善懲悪モノとして見るのが妥当です)

しかしこの作品の厄介なところは、作品を十分に堪能するための用語や実在の小説や洋画のオマージュ、周辺知識などが多すぎて(特に劇中用語は、外連味を出すためか敢えて略して喋らせたりしていてちょっとでも集中切れると危ない)、ただぼーっと見ているだけではイマイチ良さが分かりづらいことです
実際の世界情勢や難民問題、政治家の汚職などへの理解も必要だったりします

なのでオススメなのが、感想ブログや考察サイトなどを見ながら視聴することです
SACは敢えて重要なことをセリフに起こさず、言葉や表情の裏で語らせるといった事も時々あるのですがそういうところを上手く考察している方がネットにはチラホラいるのでとても参考になります
特定の個人ブログなのでどことは言えませんが、
とても膨大な周辺知識を持って且つ客観的に、しかも素人にも分かりやすく情報を整理して解説してくれている方を発見した事で自分はSACを何十倍も楽しく視聴することができました

そしてそれらを経てストーリーをある程度理解できた時に初めて、この作品のエンタメ力の高さが分かります
熱くなれて切なくて痺れて萌えれて浸れて考えさせられて笑えて泣けるロマンチックアニメです
ちゃんとサビがあります
複雑そうに見えるだけで本質的には至って王道でシンプルなつくりになっているので安心してご視聴ください

投稿 : 2020/02/15
閲覧 : 312

退会未定のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

銃撃肉弾電脳バトル

脳みそ以外サイボーグが闘います。
バトル×銃撃×電子情報戦闘。

投稿 : 2019/12/06
閲覧 : 185
サンキュー:

4

和光同塵 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近未来sf

バイブルとなってる一作
人生で見たアニメのなかで最も魅力的に思うアニメ

投稿 : 2019/12/03
閲覧 : 236
サンキュー:

5

メタトロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神山版!最高!

近未来SF好きにはたまらない世界観。
ネットの発展と依存にリアルさと恐怖を感じます。
原作、押井版と観ておくと造詣を深め、より楽しめます。

障壁は専門用語の多さ。そのせいで難解なストーリーに感じてしまいます。

少佐を筆頭に公安9課のキャラクター達がみんなクールです魅力的です。

総評
神山攻殻機動隊としての評価。
これぞ大人アニメ。近未来的な刑事物として名作だと思います。

投稿 : 2019/10/10
閲覧 : 237
サンキュー:

5

ネタバレ

あじかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そうしろって囁くのよ、私のゴーストが

一話から公安9課のカッコよさに惹きつけられました。
とにかく一人ひとりのキャラクターの個性が立っていてみんな渋すぎる!
また、それとは対称的にとってもお茶目でチャーミングなタチコマ・・・
登場人物が可愛くてロボットがカッコいいアニメはいっぱいありますが、攻殻機動隊はその逆ですね笑。

ストーリーに関しては正直、難しかったです。理解度65%くらい?
繰り返し観る中で新しい発見があるのも、攻殻機動隊の人気の理由の一つかもしれませんね。時間があれば、もう一回リベンジしてみようと思います。

「STAND ALONE COMPLEX」笑い男事件を象徴する言葉であり、本作の題名にもなっている言葉ですが、「個人が電脳を介してネットを通じ不特定多数と情報を共有することにより、無意識下で意識が並列化されながらゆるやかな全体の総意を形成し、またその全体の総意が個人を規定するために発生する」という意味を持っています。

これは実際に確認していない事をネットの情報だけで信用してしまうことに対して、作者なりに警鐘を鳴らした言葉ではないかなと思います。
SNS等の流行によって個人間での情報の発信、閲覧が増えてきている現代においても通ずるところがあるかなと思います。

最初にS.A.Cの意味を知ったときは、個人の意思や思想が統一化されていくような感じがして、その言葉自体にあまり良い印象を持っていませんでしたが、タチコマが情報の並列化によって感情を獲得していくシーンをみて、とても人間味のある良い言葉だと思いました。

一つの言葉をとってみても、いろんな考察ができる奥深い作品ですね!

投稿 : 2019/10/02
閲覧 : 284
サンキュー:

4

anichu さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

傑作

ストーリー、展開、世界観すばらしかったです。
5年ほど前から3回ほど見ていますが、飽きずに見てしまいます。

かわいいキャラクターが好きな方にはおすすめできないアニメですが、
(大人向け?)話が理解できれば、本当に面白い作品だと思います。

内容が多少難しいので、話が理解できない人には、つまらなく感じてしまうかもしれません。

投稿 : 2019/09/29
閲覧 : 233
サンキュー:

8

ネタバレ

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

攻殻

なんだろうもう攻殻ですよねっていう感想しかない
間違いなく面白いんだけど言葉がなくなるというか
そもそも劇場版があってこの作品からTVシリーズが始まったわけだけど、攻殻っていうと今はこれのイメージが強い
劇場版のことを考えたらそれなりのクオリティはねぇ出してくれないとってとこで期待以上のものが出てきたうえにマジで完成度が高すぎて自分の中では「はいはい攻殻攻殻」くらいでちょっとほかのアニメとは別の評価軸のところに行ってしまったってのがある
どう考えても面白いからなこれは

一番好きな話は「第1話 公安9課 SECTION-9」
これ以降のシリーズも含めてまさに1話に相応しい出来というか強すぎる

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 266
サンキュー:

4

upper cut さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろい!

言うまでもないことですが、名作の一つだと思います。

劇場版との違いに若干の戸惑いもありましたが、特に問題視するほどでもなかったです。

近未来が舞台のSF・サスペンスアクション作品。
ストーリーはかなり難しく感じましたが、二度三度と繰り返し見ることで理解度、面白さが増していった感じです。
個性豊かなキャラクターも魅力的でした。

オススメの作品です^^

投稿 : 2019/09/04
閲覧 : 218
サンキュー:

4

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

攻性防壁のソードオフ、抗聖母壁のトレードオフ

隙のない重厚なドラマと隙のない堅実なアクション、どちらもリアリズムという美学を徹底的に追求していて見応えがある。

ドラマについて言うなら、あまりSF的愉悦は強くない。時代もあるけれど、電脳や義体といった概念装置は、ストーリィの本質を為してはいるものの、わたしはそこに面白みを感じることはほとんどなかった。 {netabare}その点では『PSYCHO-PASS』のドミネーターという概念装置は愉悦しかないと言える。 {/netabare} とはいえ、それが作品上の瑕疵になっているとは思わない。政府と警察と軍隊とテロリストのはざまで、それぞれの力学に翻弄されつつも逆にすべての足を掬おうと奮闘する公安9課の奮闘は見ていて気持ちいい。複雑な関係を総ざらいしつつ再配列をスマートにおこなう様は、まさにハリウッド。ハリウッドのウェルメイドなエンタメをばっちりトレースしていて、脱帽するしかない。

アクションについて言うなら、公安9課のメンバーそれぞれの身振りは、ミリ系のお約束をそれなりにちゃんとふまえていて、アニメ的な嘘をできるだけ排した写実主義にのっとっている。この手のリアリズムを志向する作品は、ほんのわずかな瑕疵がすべてを台無しにする恐れがあるけれど、SACは見事にその危機を抑え込んでいる。針の穴も逃さないチェック体制で、リアリティの水準を高レベルで維持できている。換言すれば、アニメならではの外連味あふれるアクションがほとんど無いということだけれど、それはこの作品に限って言えば、むしろ高評価のポイントになる。最新の作品とくらべるとCGの使用率は低いものの、それが視聴に際しての障害にもなっていない。背景に限れば軽い違和感はあるものの。

音楽もすばらしい。これは多くのひとが指摘しているので繰り返さない。

{netabare}ごくごく個人的なコメントになるけれど、やっぱりこのSACの路線は、その後のドラマ『Twenty-Four』のそれと駄々かぶりしている。もちろんアメリカのプロダクションがSACを模倣したことに疑う余地はない。そしてそのこと自体は責める筋合いでもない。わたしはかつて『Twenty-Four』にハマって全シーズン4回マラソンしたのだけれど、その経験をふまえて言わせてもらうなら、「隙のない重厚なドラマと隙のない堅実なアクション」という観点でいうと、SACよりも24のほうが評価は上にならざるをえない。圧倒的な資金力でハリウッドの技術を総動員したかのドラマのクオリティは空前絶後であって、リアリズムの美学に照らし合わせても、SACは分が悪い。もちろん、実写ドラマとアニメはカテゴリが違うから比較は無意味という指摘もわかる。でも、おなじエンタメという土俵に乗っていることもたしかで、カテゴリ原理主義はあまり生産的ではないことも事実だろう。その意味で、SACのオリジナリティは現在、かなり目減りしてしまっているように見えてしまうのは否めない。アニメのアニメらしさ的価値に殉じていれば、その経年変化は避けられたようにも思う。優劣ではない、のだけれど。 {/netabare}

衝撃:★★☆
独創:★☆
洗練:★★★★★
機微:★★★☆
余韻:★★★

投稿 : 2019/09/02
閲覧 : 289
サンキュー:

4

ドリア戦記 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

簡単な感想

今さらですが、職場で話題になって休み中に再視聴したので。
メモ程度の内容で。後で追記するかもしれません。



神山さんは、押井さんの影響でちょっと面倒な時事問題を
ストーリーに入れて扱うんですが
やっぱり肩の力が入り過ぎて面白くない時がある。
こなれていないんですね。途中で色々と語り過ぎなんです。
ああいう難しい問題はほのめかす位でいいんですよ。
結論があって、それを作り手が逐一主張するんじゃなくて、
見ている人に丸投げして考えさすくらい乱暴でもいい。
キューブリックなんかそうでしょ。
長セリフがちょっと鬱陶しい時がある。
若い人に多いですが考えていることを100%伝えようとしてしまう。
それって無理なんです。


でも、私はこの人のアニメ嫌いになれないんですね。
技術畑に片足突っ込んでいると、
どうしても経営や営業といった他の分野の人と
話をすり合わせないといけなくなる時がきます。
年齢が上がれば上がるほどそうなります。

で、技術に浸かって生きてきた人間が何を苦労するかと言えば、
「相手にわかりやすくその技術が持つ利点を伝える」ということなんです。
どんだけ言葉でスゴイって言っても畑の違う人間は分からない。

しかし神山さんが描いた未来の(最近はほぼ現実に近くなっていますが)
ビジュアルは非常に技術の可能性や利点を
全く知らない人にも伝えることができている。
2002年の放送当時、ネットワーク(インターネット)の凄さなんて
あんまりわかっている人はいなかったでしょう。

この表現力ってのは才能だと思うんです。
現に攻殻機動隊sacで描かれた技術ビジュアルの一部は
この後ツールとしてネットワーク業界のある分野で使われています。
このツールを使うと直感的に操作できるんですね。

神山さんの長所は師匠譲りの小難しい思想ではなく
この表現力だと思っています。
映画のコラムを書かれているのですが、実写映画も良く研究されています。
細かい所まで見る人はどこでどの実写演出技術が
使われているかわかるでしょう。
キャラの演技のつけ方も上手いんですよ。
さりげない仕草でキャラの本質を描こうとします。
小道具にも拘ります。

優れた才能の監督なので、
あとはもう少し「思想」を語り過ぎることを
控えてほしいなあと思っています。
余分なことは語らず、見ている人間にどう考えさすか、
もう少し中立の観点から語った方が
より問題の根深さが伝わると思うのと、バランスの取り方ですね
これは難しいことかもしれません。

投稿 : 2019/08/19
閲覧 : 200
サンキュー:

6

ネタバレ

ilohasu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

消滅する事で動態を規定するシステムってなに?

ストーリーはシンプルだと思いますが、台詞が衒学的で何度頭を悩ませた事か、、、

一番理解出来なかったのが、最終話でのアオイと素子の会話劇で、理論社会学者 大澤真幸先生の引用箇所。

『消滅する事で動態を規定し、システムの外側にも内側にも痕跡をとどめない』

正直なに言ってんのかさっぱり。。

気になって仕方が無かったので、『システムの生成』(大澤真幸著)という本を買って読みました。(後に知ったのですが、『愛と性愛の資本主義』からの引用みたいですね。ですがシステムの生成でも同じ文章がありました)

読んでみて思ったのは、SACのストーリーと関連性を見出すのが素人の自分には難しい議論だと思いました。

正確さを欠いた意訳で恐縮ですが、端的にあえて言うと、

マックスウェーバーの議論で有名な、資本主義の成り立ちには予定説に影響をうけたプロテスタントの価値観(天国に行くために、禁欲しながらのお金儲けはスンバラシイ☆と思い込む)が根底にあり、それが次第に資本主義の発達によって皮肉にも宗教的な信仰心を人々の意識から排除してしまい、当初のお金儲けの信仰心だけが人々の無意識に宿って今の資本主義は駆動していると。


”つまりプロテスタントが資本主義を生みだし、資本主義が内にあるプロテスタンティズムを消し去ってしまった。 残ったのはお金儲けの為にお金儲けする、ある意味で倒錯した資本主義。もうプロテスタンティズムの面影はどこにもない。。。。orz”

もうジジェクおじさん激おこ!

その資本主義の流れがレビィストロースの神話分析で有名な数式と同型であると主張したのがフレデリックジェイムソン。 さらにそれを社会システム論の文脈で捉え直したのが大澤真幸さんの上記の引用箇所だと思います。(間違ってたらごめんなさい)

(*そもそも社会システム論って何だ?、、僕なりの解釈になりますが、身近な例で言うとコンサートの一体感とか不文律、当たり前や常識、時代や場の空気みたいな社会の秩序全般をシステムとして捉える理論かなと)

そーいえば『オリジナルの不在がオリジナルなきコピーを生みだす』 これってボードリヤールのシミュラークルの概念かなと思ったのですが、どうなんでしょ。。

あえて上記の議論を形式的にSACに当てはめて考えてみると、、、プロテスタントがアオイで倒錯した資本主義に内在するのが模倣者達に当たるのでしょうか。

つまりアオイの振る舞いがアオイを神聖視した勘違い模倣者達を生みだし、勘違い模倣者達がアオイを引き篭もりに追いやった。残ったのは自分らしさに不安がある神経症的な爆走模倣者達。もうアオイの本来の意図はどこにもない。。的な、


んーこの捉え方自体が勘違いかも笑

正直この解釈に自信がありませんが、仮に現代社会に当てはめると。宮台真司先生がボロクソに言う(笑)クソフェミやパヨク、ウヨ豚の事でしょうか?


もしそうだとしたらグローバル化によって中産階級が崩壊&地域の暖かい繋がり共同体が解体、経済界にマクドナルドみたいなマニュアル化の導入で個人が入れ替え可能な経済の部品化→多くの人が心細い病み闇独りぼっち化で噴出する不安。

それによってやたら特定の意見に依拠して我こそは正しい!とマウント取りたがる人。SNSで虚栄を張ってイイネ集めに奔走する人。。。等が跋扈する社会。

これは社会のメカニズムとして必然的、そこから抜け出すのは社会や自分の常識とは違う他者に好奇心を持つ事、これが攻殻機動隊SACの寓意(メッセージ)なのかもしれませんね。

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 303
サンキュー:

5

ネタバレ

uppo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

インテリ向け?

集中して見ないとついていけなくなる難解なアニメだったかと。
second GIGも含め自分の頭の回転では巻き戻して確認作業はほぼ必須でした。
自分の頭では理解するのが手一杯で没入しきれなかったのが残念。
何だかんだで、3話のアンドロイドが後ろから抱きしめるシーンが一番印象的でした。

投稿 : 2019/07/24
閲覧 : 208
サンキュー:

3

ネタバレ

プラント浜口 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

基本、一話完結が続くのでなんだか飽きた

5話くらいまで見て、毎回同じように解決されていくのに飽きた

■良い点
・デジタル技術が発展した近未来が世界観なのでわくわくする
・各事件がメッセージ性強くて、よく考えさせられる


こうして振り返ると、意外に最後まで見てみる価値があったかもしれん笑
時間のあると時にもう一度チャレンジしてみよう

#2019/05

投稿 : 2019/07/23
閲覧 : 233
サンキュー:

2

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXのストーリー・あらすじ

西暦2030年…あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても「孤人」が複合体としての「個」になるほどには情報化されていない時代…。
情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊公安9課、通称「攻殻機動隊」である。
公安9課の役割は、深刻な電脳犯罪への対処、国内における要人の援護、政治家の汚職摘発、凶悪殺人の捜査から極秘裏の暗殺まで、多岐に渡っている。彼らは電脳戦を最も得意としつつ、高性能義体を生かした物理的な戦闘においても特筆すべき能力を発揮する、精鋭部隊である。(TVアニメ動画『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2002年秋アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.kokaku-s.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A_STAND_ALO...
主題歌
≪OP≫ORIGA『inner universe』、Jillmax『GET9』≪ED≫Scott Matthew『lithium flower』、Ilaria Graziano『I do』

声優・キャラクター

田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、山口太郎、小野塚貴志、玉川砂記子

スタッフ

原作・協力:士郎正宗、 監督:神山健治、企画:石川光久/渡辺繁、シリーズ構成:神山健治、キャラクターデザイン:下村一、メカニカルデザイン:寺岡賢司/常木志伸、美術監督:竹田悠介、美術設定:加藤浩、色彩設定:片山由美子、特殊効果:村上正博、編集:植松淳一、撮影監督:田中宏侍、3D監督:遠藤誠、音響監督:若林和弘、音楽:菅野よう子

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