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「灰羽連盟(TVアニメ動画)」

総合得点
79.8
感想・評価
1542
棚に入れた
7731
ランキング
475
★★★★☆ 3.8 (1542)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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灰羽連盟の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

くまちゃん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考えさせられます。

観終わったとき、あんまりおもしろかったって思わなかったです。

壁はなんだったのか、とか、なぜ彼らには羽があったのか、などなど、話の中にでてくる問いのようなものに答えがなかったからです。

でも考えて考えて、あぁ、これは考えさせられる話なのだなと気付きました。

観てるときはほのぼのしてて癒されてたけど、
観終わってズシンと来たアニメはこれが初めてです。

投稿 : 2016/09/10
閲覧 : 331
サンキュー:

8

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

人の魂はどこに行ってしまうのか?現世での未練や後悔の気持ちは永遠にそのままなのか?どちらかと言えば東洋的な解釈で輪廻への準備をする主人公を描いた不思議な作品であったと思います。
設定や灰羽の姿など、ちょっと萎える部分もありますが、ストーリーとしては結構好きでした。みんな幸せになるといいなと思える良作です。

投稿 : 2016/08/28
閲覧 : 194
サンキュー:

3

2010sw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観やすい!!

落下する夢見て、起きたら
背中に羽が生えて、頭に天使の輪のある世界
なのに・・
観やすかった。

灰羽がどうして存在するのか、
物語でははっきり言わないけど
そうじゃないかなってわかる。
きっと観る人それぞれに
そうじゃないかなは有ると思う。
僕のそうじゃないかなには、
自分も含めて知った人が出てきた。

リアルじゃないこの世界が
とんでもなくリアルで
そして優しくて

だから観やすいんだと思う。

巣立ちだって、
現実にあるもの。

物語では
淡々とそれに対峙する。
僕も現実世界で
淡々と対峙するしかない。

良かった。

投稿 : 2016/08/10
閲覧 : 202
サンキュー:

2

らん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雰囲気アニメ

雰囲気や世界観がすばらしい作品。

ラッカ(主人公)がどんな気持ちか分かれば面白く感じると思う。
逆にラッカの気持ちが理解できずラッカにイライラする人もいるかも。

私は前者でしたので面白く感じました。

投稿 : 2016/08/04
閲覧 : 228
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

印象深い

天使さんの日常?だったと思うんだけど、深~いお話のスジ忘れた。
設定のインパクトないが、心に深く残る作品。
世界観作りが見事。日常もの嫌いでも惹き込まれた。

投稿 : 2016/07/24
閲覧 : 173

尚田 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

雰囲気がとてもいい

物語に明確な回答はないが、世界観や音楽などの雰囲気が非常に秀逸な作品

雰囲気に浸れれば、問題なく好きになれるアニメだと思う

投稿 : 2016/06/28
閲覧 : 287
サンキュー:

8

ネタバレ

アリア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

思っていたよりも ※自分用メモ

※自分用メモのため文章力はご勘弁を。

鬱展開だという声を度々耳にする作品だったので視聴したが、最後はレキが報われたことで鬱要素や後味の悪さはあまり感じられなかった。

レキの心の闇の深さ=救われたいという気持ちであり、救済される術としての善行が仇となってレキの心を蝕んだ事実が見ていて辛かった。

私自身、救われるために考えつくことといえば他者への善行だからだ。
誰かを施すことで自分が救われるのならいくらでもする。しかしそれこそが醜い心なのだということを強く突きつけられた。
そして「助けて」と声を上げられる素直な心を持ち他者を信頼し委ねることの必要性を改めて感じることができた。

13話と長さも丁度よく、謎についての考察も楽しめる作品となっており、観終えた後もじっくりと考えることができる。
隠れた名作と呼ばれる所以が理解できたような気がする。

投稿 : 2016/06/18
閲覧 : 249
サンキュー:

5

はっぽうさい さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

生きるとは、罪とはなにか。

ほのぼのファンタジー系作品・・・というだけではありません。

主人公ラッカが「グリの街」の「灰羽」達が住む施設、
「オールドホーム」に産まれる所から物語は始まります。

前半は舞台となるグリの街と灰羽の生活を主軸にし、ほのぼのと生活しながらグリの街とは何か、灰羽とは、と語りかけてきます。

しかしあらすじにもある通り、夏の終わり冬の到来の前に別れが訪れることにより事態は急変します。

別れが訪れた事により、ラッカ達は、
別れとは、生きるとは、灰羽とは、そして罪とはなにかという問題に向き合っていき、様々な思いを抱えたまま最終話を迎え・・・。

この作品が名作と謳われる理由は、この最終話にあります。
余計な情報を一切調べず、是非、観てほしい。


また、
「罪を知る者に罪は無い。では汝に問う、汝は罪びとなりや。」

という作中の謎かけは非常に重要なキーワードとなり、
この謎かけの意味する所こそが、灰羽連盟という物語の根幹です。


なお、放送当時全く話題にもならなく、
しかも放送時間がバラバラで2本同時放送など不運に見舞われた本作で、
筆者もあおりをくらいましたが、最後には祝福された作品だと思います。

投稿 : 2016/06/03
閲覧 : 267
サンキュー:

8

ネタバレ

しゅうじ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雰囲気を楽しむアニメ?

ながら作業をしながらの視聴だったため、あまりちゃんとストーリーを終えておらず、また謎の多い作品で、様々な解釈がある伏線や描写が多かったので、かなり難解な作品という印象。

ただ、恐らく、死んだ人間が羽のある人間として繭から生まれ、共同生活をするという、その世界観や雰囲気だけで十分魅力的ではある。

投稿 : 2016/05/19
閲覧 : 234
サンキュー:

2

shian さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考察が多い作品

独特な雰囲気が出ている作品で灰羽とは何であるか
登場人物がなぜそのような名前なのかも観ていればわかってくるアニメです。
観終わった後に自分なりに考察するとさらに面白い作品です。

投稿 : 2016/04/23
閲覧 : 253
サンキュー:

3

ネタバレ

エウレカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なるほどね

だいたい、皆さんのおっしゃる通りの内容で構わないけども。

この作品のメッセージってはっきりしてるよね?
見てる人に任せるとかではなく、
恐らく「人間愛」っていうものが大きなテーマだと思う。
好きとか嫌いとかって言葉が必要なものではないけど。時に言葉が重要になったり。
本当に無償の愛っていうものは存在しないのではないか。
見てると人を嫌いになるような作品っぽいが、そーではない。より人というものを深く考える作品なのかなー

投稿 : 2016/03/22
閲覧 : 245
サンキュー:

3

alphonse さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

純文学アニメ

不思議な世界でのストーリーです。
ただ見ているだけだと、何も感じないかもしれません。
しかし、純文学のように謎について考察すると
この作品の本質が見えてくるのでしょう。

作り手から積極的に訴えかけるのではなく
見ている側に判断をゆだねた作品でした。

投稿 : 2016/03/19
閲覧 : 229
サンキュー:

2

ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

灰色の羽の意味するものとは。ABと対極のアプローチがおもしろい

雰囲気アニメ、それも中盤からの出来事で
だるんだるんのダウナー系のストーリーで、
そこだけ見ると敬遠しちゃう人が多いのもわかります。

ただ、この作品は落ち込むほどに、
常に周囲に暖かい眼差しをもって見守る人々
がいるのがポイントですね。

自暴自棄になりそうなとき
思いの重さからつぶれそうになったとき
悩み抜いた先には、人は人からしか救われないということを。

ある日、空から落ちる夢を見て目が覚めたそこは、
灰羽と呼ばれる世界だった。

頭に天使のような輪はつけるけれど、
決して天使のように白くはない灰色の羽。

名前のまだない彼女には、
落ちる夢から落下(ラッカ)と名づけられた。

街は大きな城壁で囲まれ、
それは灰はねを護るためにあるのだという。

この羽で空を飛べればいいのに
でも、灰色の羽で空は飛べない

里山で灰羽の仲間たちと暮らし、
この世界のことを少しずつ理解していくラッカ。

年の近い友達もできた。
だが、そんなラッカの心を空虚にする出来事がおきる。

{netabare}
ある日、クウが消えた。
みんなは巣立ったという。
でも、ラッカにはそれが受け入れられない。

クウが巣立ってから一月、
ラッカはひどく落ち込んだままになる。

いないはずのクウに話しかけ、
いないはずのクウの部屋を掃除し、
寝起きもクウの部屋のソファで。

闇落ちしかけていたのだろうか。
気分が激しく落ち込むほどに
ラッカの羽には黒い染みが目立つようになる。

これがよくない兆候だと悟るラッカ

自分たちはどこからきて、どこへ行くのか。
ある日突然きて消えていく存在。
こんなワタシに生きている意味があるのかどうか。

以前からぼんやり思っていたことが、
突然いまになって現実を突きつけられず、
虚無感にとらわれてしまう。

その後もラッカの迷走は続く。

禁じられていた西の森へ足を運び、
井戸に落ち、はじめてまだ生きたいと思う。。。

とまぁ、こんな感じのストーリーなんですが、
落ち込み続けるラッカの周囲には、
常に仲間や人々のサポートもあったのが救いですね。

自分なんて無意味な存在であると思ってきたラッカが、
はじめて生きたいと思ったとき、思い出されるのは
温かい言葉なんですよね。

母親代わりのレキ姉もそう。
レキは生まれたときに羽が黒い染みだらけのまだらだったこと。
生まれる寸前に見た夢を思い出せないこと。

思い出そうとしても暗い夜に浮かぶ怪しげな赤い月に
砂利道を歩く自分しか思い出せないこと。

生まれたときは灰羽の仲間にも忌み嫌われたこと。
それでも見捨てず関わってくれた姉的存在がいたこと。

アニメでは特に描かれていませんが、
そんな人々の言葉が生きる意欲の肉付け下さえに
なっていることは想像できます。

ここからは個人的な解釈ですが・・・
灰羽は、天界に入れずに堕ちた人々なのでしょう。
最後に見た夢は死の瞬間なのかもしれない。

それは罪ではなく、無念や執念、心の残りかなと。
(悪事を働いたのではなく事故死ではないかと)

話師の語る 罪を知るものに罪はない。
ですね。

現世への思いも灰羽での思いも
どちらも積み重ねることが
すべて重しとなりえる。

だから灰羽の街では極力人と交わらず
住み着くことを許さないのでしょう。

そしていつか気持ちが穏やかになれたとき、
次の人生を迎えるために転生されるのかなと。

どこかふっきれたラッカは、いまのありのまま
の世界を受け入れることにしたのでしょう。

ラストの出来事に対しても、今度は心を強くして
受け止めることができたのかなと。

何も知らず、誰も教えてくれない世界。
会話することもはばかられ、
表立って物を買うこともできない世界。

一見すれば冷たく思える灰羽の世界は、
決して楽園ではなかったけれど、
そこは確かに次につながる楽園であった。

仮に自分がこの世界に落ちたとしたら…
知らないってことはやはり怖いと思うんですよね。

いつ消えるともわからない世界であり、
それは消えずに巣立っていく人を見送るだけな世界でもある。

ラッカとクウが親友だったイメージはないんで、
たぶん自身の存在意義に不安を覚えて、ことさら
クウを引き合いにだして誤魔化していたのではとも。

現実と対峙する決意ができるまでに
時間がかかるのも仕方ないのでしょう。
ただ、ラッカは、ちょっとまわりに迷惑かけすぎましたね(笑)

いつか時間がかかってもクウやレキのように
巣立ちの日がくると思うのですが、たぶんそのときは
クウのような笑顔を見せてくれるでしょう。

しかし、、、話師に案内された地下洞窟の霊所!
あそこ不気味すぎ、何を意味しているのかわかりすぎて
逆に怖い!!
{/netabare}

投稿 : 2016/03/13
閲覧 : 318
サンキュー:

14

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特の世界感と胸に残るラスト

原作:安倍吉俊、監督:ところともかず。全13話

すこし解説しますと
「灰羽」とは、人の姿ですが、背に羽があり頭上に光の輪をもった存在。
彼女たちは繭から少女の姿で生まれ、これまでの人生の記憶を一切なくしています。「壁」に囲まれた街の外に出るこを厳しく禁じられた灰羽たちは、オールドホームという寄宿舎で暮らしています。独特の世界を舞台に灰羽たちの悩みと葛藤を描いた作品でありその世界感からカルト的支持があります。

本作の大きなテーマのひとつは、灰羽のもつ宿命と、それが元となる主人公ラッカとレキの関係にあります。作品の後半では、二人は悩み、葛藤し・・・結果
深い心の闇が描かれています。宿命という重いテーマを扱いながら、ラストは、非常に見事にまとめられています。
しっかりとまとめきれているからこそ、非常に完成度の高い作品であると断言できます。

この作品は村上春樹の文学作品に毛色が似ている指摘はあり
壁に囲まれた街という設定で「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界の終わりのくだりを連想するかと思います。本作の独特の雰囲気は、村上春樹の小説がかもし出す雰囲気に近いのは事実です。「世界の終わり」との共通点は他にもいくつかあるのですが、村上春樹作品の多くに登場する井戸も本作のストーリー上、重要なシーンで使われています。
薄暗いながらも独特の美しさのある背景に、灰羽たちの繊細な心を文学的に描いた本作は、芸術的作品としても捉えられるのではないでしょうか。

このような文学的色彩のあるアニメは商業作品として成功するのは難しいこともあり、本作が一般的な知名度はなくともアニメファンの間では高く評価されていることが非常に喜ばしく思うのです。

投稿 : 2016/02/01
閲覧 : 186
ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんだかよくわからない

灰羽はある日突然、繭から生まれる。どこからきたのか、自分は誰なのかもわからず、夢だけ持って生まれてくる。らっかと名付けられた少女が灰羽として罪と向き合い、仲間に支えられ、灰羽の旅立ちを見送るお話。

なんとなく掴みどころのない作品だなーっていう印象。でも、惹かれるところのあるお話です。1話が一番印象的ですね、羽が生えるところとか、わっかが付くところとか・・・

灰羽って結局なんなのか、そこがわからないので見終わってからもすっきりしないです。でも、そこが良さなのかも?

あったかいお話が好きな人はこういうの好きかもしれないです。

投稿 : 2016/01/11
閲覧 : 257
サンキュー:

6

ネタバレ

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

久々のレビュー投稿、久々の自分語り

3年ぐらい前だったか、DVD-SETを購入して視聴。


3年くらい前
私は「serial experiments lain」という作品の存在をネット上で知り、
とてつもなく「見たい!」と思った。

しかし近くのレンタル屋には無く
スカパーでも暫く放送されない気(勘)がしたので、
DVDを買ってみようと、初めて考えた。

で、
そのlainのDVDを入手したくて「TV-BOX」とかいうのを探していた。
このTV-BOXが確か12000円だった筈。

TSUTAYAのネット通販で買おうと思って注文したんだけど、
注文から約1ヶ月経って在庫無しって事が判明。


で、その直後
TSUTAYA在庫無し判明の日から、ちょうど1ヶ月後くらいに
lainのDVD-SETが
Amazon価格で約6000円で再販されると聞いて、今度はAmazonで予約注文しようとした。

で、予約ボタンをポチる前にちょっと思った。

もしあの時TSUTAYAのネット通販で、
lainのTV-BOXを12000円で買っていた時の事を考えると、
現状6000円ほど金が浮いた状態だ、と。


lainと同日だったか、1・2日違いぐらいだったかで、
「灰羽連盟」も約6000円程で再販されると知った。
lainと同様に気になる作品だった、
しかし近場にレンタルは無く、スカパーでも暫く放送されない気(同じく勘)がしていた。


もしかしたら「lain」一作に消えていた金かもしれない、
結局は浮いた金だ。
そう考えると買って損することは無いだろう。

そして
3年くらい前に「serial experiments lain」と、
そのついでに「灰羽連盟」も予約したんだ。

当時Amazonで同時に予約したのだが、
配達業者の事情(どんな理由だったか忘れたけど)で
家に届いたのは灰羽の方が先だったので、

私が今現在持っているアニメのDVD/Blu-rayの中で
一番最初に買ったのが「灰羽連盟」ってことになる。


届いた日、すぐに開封して9話まで見た、
ただ一気に全話見るのはなんか勿体なくて
届いた次の日に持ち越して最終回、13話まで見た。

DVDを手に入れて見る前から、
この作品がどんな作品なのか、色々と調べてなんとなくは知っていた。

非常に謎が多く神秘的な雰囲気を持っている、
そしてその謎のほとんどは作品中で明かされない。

そう聞いていた。

でも実際見た際、私は謎に関しては深く考えなかった。
謎なんて深く考えなくてもこの灰羽連盟という物語は、十分物語として成立しており
十分理解できるものであったから。



グリの街という、沢山の謎が散りばめられた神秘的な街に
ラッカという少女が繭から生まれ落ち
羽が生え、光輪を頭に授けられ、 そして「灰羽」と呼ばれ、
同じく灰羽である少女達に街のルールを教わりつつ、共にグリの街で生活していく。

そして
ラッカが街の核心に迫るひとつの別れに触れ、
冬が訪れ、
紆余曲折あって同じく灰羽であるレキという少女を救済する物語。 


物語はこれだけ、割とシンプル。
前半で主人公の少女が街と灰羽を知り、
中盤でグリの街の核心に迫るひとつの別れに触れ、
後半で物語はレキという少女に少々寄り、主人公は最終的にレキを救済する。

そこそこ綺麗に起承転結が出来ている、
そしてこの物語は、2時間程度のアニメ映画でも十分収まりそうな物語だと私は感じる。
たったこれだけの物語を1話30分、全13話でやるのは少々テンポが悪い。


しかしこの作品の謎や、街の雰囲気が持つ
神秘性がテンポの悪さを感じさせない。

ドイツっぽさ(?)を持っており、街全体が壁に囲まれたグリの街、
全く普通の人間も存在する中で、羽が生え、頭に光輪を持った灰羽の少女たち、
印象的に現れるカラス。

触れられそうで触れられない
眠って見る夢のような独特な雰囲気を持った
この灰羽連盟の世界、灰羽連盟という物語は、
ハイテンポよりもスローテンポの方が居心地がいい。

「雰囲気アニメ」という表現も正しいとは思うけど
物語を完全に投げっぱなしにしていない、
非常に優れたファンタジーだと私は表現したい。



本作のDVDを時々見返すことがある。
でも今現在も私は、この作品の謎を深く追求する気になれないんだよね。

謎を完全に暴いたらスッキリとするかもしれない
けど、
なんか…この作品の持つ神秘性が消え失せて、
テンポが悪くて味気ない、シナリオの骨格だけが見える気がして…

グリの街が持つ雰囲気の美しさや、謎が持つ神秘性があるからこそ、
灰羽連盟は傑作で居られる。

DVDを買って初めて見たあの日から今現在も、
私はそう思っています。


下手くそな文章、その上どうでもいい私の自分語り、お読み頂き誠にありがとうございます。

投稿 : 2016/01/04
閲覧 : 551
サンキュー:

38

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

考えるな感じろ

ノスタルジックで心温まる世界観をうまく使いながら主人公たちの葛藤を生き生きと描いている亡者巣喰う強制労働施設に好感を持ちまし
音楽...!風景絵っ・・・!キャラデザ総合的にすばらしい
実は点棒じゃねぇんだ プライドなんだよ…………最終話で明かされる話の伏線は1話からっ...ちりばめられており
一度視聴したあとにパズルのピース集めのように楽しめるアニメ…!!
扱っているテーマが少し難解なため、主人公たちの心情が理解しにくい亡者巣喰う強制労働施設ありますっ・・・!設定も謎が多いではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!し
意外にもこれをスルーすらもナイス萌えアニメとして視聴できるかどうかじゃない!やるんだっ!利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…もアリバカなっ…!
単純に茫洋としたまま受け止めて
楽しむこともできたっ・・・!がっ...
賭博黙示録は繭から誕生した灰羽が
閉ざされた街から世界へ飛び出すことが
主軸なん…!!が
灰羽と...は?
別の世界での死者だとおもいたっ・・・!
ラッカは死因がおそらく・・・
死因がなまえになってる・・・よっぽど日頃の行いがいいのかな・・・・って
罪憑きとは?
強い自責の念にとらわれ孤独なお前は今その状態にある…その流れがなぜ見えない…?となり欝の鎖にとらわれてしまっている
自分は誰かが泣かなきゃならないのが博奕っ…!からもI need youとされていありませーん・・・っ!!ゼロゼロゼロ・・・っ!!
という精神お前は今その状態にある…その流れがなぜ見えない…?っ・・・・・!
街を越えて見える景色っ・・・!世界はわかりませーんっ・・・・!がっ...ダメっ...!飛び立つというクズの常套句は
精神が開放される救われるという意味だと私は考えます

投稿 : 2015/12/24
閲覧 : 170

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

閉じられた世界の、開かれた解釈

原作の安倍吉俊が述べているように、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における「世界の終わり」がモチーフになっている。村上を読んだことのある人なら一見してそれとわかる世界観だ。

ただし、両者に大きな違いがあることも明らか。村上においては①「世界の終わり」の壁の外には現実の世界が確かにあること、②その世界の(いささかハードボイルドに過ぎる)現実をきっかけとして「世界の終わり」が成り立ってしまったこと、③「世界の終わり」が主人公の主観の内部で作られた世界であることの3つが全て明白であるのに対して、『灰羽』の「グリの街」はそれらが全て不明確である。どちらかというと、僕らは村上の「世界の終わり」を「突きつけられる」わけだが、『灰羽』の「グリ」は、「自分なりの世界として解釈してみる」という行為をせざるを得ない。こういう開かれた世界観が今の時代にどれだけ受け入れられるかわからないけれども、だからこそ貴重な作品とも言える。アニメ不遇の時代だからこそ生まれたと言えるかもしれない。

投稿 : 2015/12/24
閲覧 : 304

gaverell さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

不思議な魅力がある

この作品の世界の謎・ストーリーどれも魅力的。
もしこのアニメの続きがあれば見たくなるくらい好きになってしまった。

投稿 : 2015/12/02
閲覧 : 258
サンキュー:

4

bTeyK18244 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

暗くて盛り上がりにかける

深いストーリーや強弱のある物語が好きなわたしには合わなかった。
女の子に感情移入できる人には合うかもしれない。
そうでなければ、ふーんでおわってしまう薄っぺらい作品に感じるかも。

投稿 : 2015/11/18
閲覧 : 204
サンキュー:

2

ネタバレ

Crysiss さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

重く暗く沈み込んでいく話

主人公ラッカがはるか上空から落ちてくるところから
物語は始まる。

見たこともない場所で、灰羽として生を受け
それまでの記憶をなくし、自分がどうしてここに来たのかも
何をすればいいのかも、いつまでここにいるのかも
何もわからないまま物語は進んでいく

正直、全体を通して色のコントラストがかなり抑え目に作られており
引いては物語全体に重厚感を演出する狙いなのでしょう。

実際、話の内容は暗く重たいので内容に沿った演出ではありますが
どこか寒々しく登場人物たちが常に
冬の冷たく乾いた風に晒されているような印象を受けました。

{netabare}

最後にレキが長い苦しみからやっと解放され
巣立っていき、救済されますが
本当に救われたのか疑問に感じました。

春になり、これから色づいていく季節の演出があれば
最後の印象はまた違ったかも知れません。

ただ、クウの時は突然の別れとなってしまい
塞ぎ込んでしまっていたラッカが
レキの時は精一杯に正面から向き合ったおかげで
きちんと前向きに受け止めて
立ち止まらずに歩き出せたのは、好印象でした。

{/netabare}

設定に謎のままの部分が多く
13話の中で説明しきれなかったのかもしれないが
悪く言えば視聴者に丸投げしてしまっている部分は否めない。

名作とも駄作ともいえないが見たことを覚えておきたい作品だった。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 239
サンキュー:

4

ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作り手の意図が全て読み解けないとしても、感動は出来る筈

何度も観てると絵が崩れた回とか意外に有ったんだなと気付いたりしますが、同時に何度見ても泣いちゃうんすよね(汗)
という事で点数見直しします。
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灰羽観ちゃってからAngelBeatsよりコッチの方が好きになったというか。
アニメとして面白いのはAngelBeatsとは思いますし、自分で号泣したのはどっちと問われればアレなんですけどもw
んで、手元に置いときたいなと思ったら廉価版の国内版DVDめっけたものでつい買ってしまいまして。
んで、ふとlainとかコレとか買う前に、いい作品なんだからユーフォにお布施してやれば良かったんじゃね?と思う自分にも気付いたりして。

灰羽、いい作品ですから観てね(汗)
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 見終えた後の心地良さ、素晴らしいです。
私は考察・ネタバレはこの作品に関しては調べてないので描かれていたものの全てを理解してるとは思えませんが、良い作品だと思います。
古い作品ですが、評価が高いの納得です。
コレって日本人的宗教観だから感動出来るんですかね?
或は宗教が根深い国民性の国の方が見ると尚良い作品なんでしょうか。

 こういう深みのあるアニメ作品の多い00年代に私自身はアニメに距離置いてまして、つくづく損したなぁと後悔してます。
地味で小粒な作品ですから、当時ですらコレが大衆受けするとは作り手も思ってはいなかった筈。でも予算がついて世に出た訳ですから、ほんといい時代だったんじゃないかと。私事ですが、若い頃こういう作品と出合いたかったですね。正直、昭和の時代には無かった類の作品ですよ。
静かな作品好きな方でしたら、是非お勧めしたいですね。
但し自分なりに考察する努力は要するので、そういう作品嫌いな方はやめといた方がホントいいです。

唯一の不満はレキが、平気でスクーター放り出すシーンが多い点ですね。スクーターが可哀想w

{netabare}

 ラストのレキが光の柱となって空に昇ってゆきますが、あれは昇天と言う解釈でよかったんですかね?グリの町は天に召される通過点であり灰羽達の
禊の場的なものと考えて私は観てたんですが・・・・
壁の外は現世なんでしょうが、それも作中では明確には示されて無いですし。
見終えたので心置きなく良い考察記事探せますw

{/netabare}

投稿 : 2015/09/29
閲覧 : 411
サンキュー:

21

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

カタルシスを感じる作品

閉じられた狭く美しい世界を、時間を忘れて楽しめるアニメだった。

投稿 : 2015/09/23
閲覧 : 298
サンキュー:

4

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思っていたより重たい題材

柔らかいタッチの天使をモチーフにした
少女が出てくるので、最初は
どんな設定で、どんな話なの?
と興味津々でした。

実際は、割と重ための人生観的な
題材を突き詰めた作品です。
個人的に原画が余り好きでは有りません。
少し粗いと言うか、もっと丁寧なら
作品の格調をワンランク上げられ
内容に深みをもたらすアクセントになれたはず、、、

繭から産まれる天使に良く似た姿で産まれる種族=灰羽。
灰羽は何のため産まれ、どこへ行くのか?
その仮想設定の中で、少女達はそれを考えます。

投稿 : 2015/08/30
閲覧 : 339
サンキュー:

6

DOMANI さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自己の内面を徹底的に追求するアニメ

原作は未読。

本作の舞台は非常に閉鎖的。舞台となるグリの街は高い壁に囲まれて、灰羽以外の人間達も壁の外に出ることは許されない。唯一、壁の外から来る交易団との会話も許されず、それは特定の者との手話に限られる。また、街の図書館にも壁の外の世界に関する書物はない。とはいえ、街の人に悲壮感はなく、慎ましくも幸せに暮らしているようだ。

灰羽の存在自体は謎で、羽と頭の光輪以外は人間と同じ、ある程度成長した姿で繭から生まれること、過去らしきものを断片的に夢という形で覚えているものの基本的には記憶を失っているということ、そしてその過去は人間であったらしいというものだ。

物語はそういう自己が曖昧な灰羽が自分の内面を見つめていくという体裁になっているので、必然的に内面描写が多くなっており、現実のグリの街の閉鎖性もあって、それがますます際立っている。

以上のことから、閉じ込められた環境が嫌いという人には、おそらく向かないアニメであろうと思う。哲学とか宗教的なものが好きな人には向いているかもしれない。

投稿 : 2015/08/16
閲覧 : 247
サンキュー:

4

ネタバレ

kurosuke40 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

現実には救済があるのかはわからないが、この世界には目に見える救済がある。

人に親切に接することで救済に近づけるというなら、私はただ私だけのために人に親切にする。だからそれは本心からの親切ではないだろう。私のために私は君を親切に利用する。全く私は冷たい奴だ。

それはどうだろうか。確かに君は私のことなんかこれっぽっちも思わず、私に親切にしていたのかもしれない。それでも私が受けた安心、心強さ、温かさは紛れもないものだ。君が私のことを気にしなかったように、私も君の事情なんか気にしない。ただ私は私の身勝手な感情で君を助ける。それだけだ。……そして君は気づいてないかもしれない。ただの手段であった親切がもはや君自身の一部になっており、君が弱き者の導き手になっていることを。


レキは良い意味で手段が目的化した人物だと思う。救済という概念が彼女を偽善に走らせたが、半ば親切であることが当たり前になっている。救済があるという価値観自体にも価値があるもんだな。ただレキは最後まで「己の行為は自分のためだけにしている」という考えから抜けだせず、自分自身を許せない。結果的に他者のためにもなっていることに彼女は価値を見いだせないのだ。だから「行為の理由なんて関係ねぇ、お前の行為マジでサンキューな」と強引に感謝状を叩きつける他者が必要だったのだと思う。それまで自分のためだけに親切にしてきた(と思っている)ため、レキは他者に対して借りを与えたことはない。だから対価として助けを求めるなんて出来ない。そこにラッカが恩があることを示し続けることで、ちょっとは借りを与えたかなと思い直して、「助けて」と言えたのだ。この瞬間レキは他者と断絶ではなくなった。レキさんはちょっと真面目すぎたんや。
正直、前半はレキの内心が話の肝だとは見抜けず、見事に魅せられました。ラッカ側の準備をしっかりと用意してからの、良いシナリオだっと思います。


以下戯言
{netabare}
レキの救う方法は、他者との断絶を無くすことのため、方法としては彼女になんらかの大きな借りを(無理矢理)与えて、借りを返させる方向性もありなんだけど、クラモリの救済(とその後にネムに対する迷惑)やヒョウコの瀕死など、彼女に与えようとしても、結果的に諸所に迷惑がかかって終わるだけだと経験的に閉じてしまっている。ここらへん、神様(作者)も悪よのう。

似たような題材で見たことあるのはABだけど、あちらは人間じゃなくてキャラクターが動いている感じで、灰羽の方が断然人間らしくて題材に馴染んでますね。特に個人的にですが、救済という西洋的な宗教世界での人々はきっとレキのようなジレンマに生きていたのだろうなと教えられ、思うと心苦しくなります。

灰羽は加えて、設定がはっきりしていないのも魅力的で、結局救済は生だったのか死だったのかもわかりませんし、また語られる設定についても灰羽たちの個人的意見程度にすぎないことも。筋道はしっかり示しつつも、解釈の余地が多くある深みを持った作品なので、色々と考察を漁るのも面白そうで、楽しみです。
{/netabare}

投稿 : 2015/07/30
閲覧 : 290
サンキュー:

9

Cat_See さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エンジェルビーツに納得いかない?

という人は見てみてください。
これでも納得いかなければあまりそのジャンルには
向いていないかもしれないと思わせるほどの作品でした。

満足度は適当につけています。

死後の世界を描いていながら
結末がひとつではないパラレル性を同じ映像で
表現しているすごく珍しいアニメだと思います。

従来の表現方法ではなく昔からファンタジーに
使われていた手法を使っているので
懐かしさと不安と面白さなど様々な
印象が受け取れる作品でした。

登場人物のほとんどが女の子であるというのも
物語が終わってみると思考のピースとして
うまく機能してくれるので無駄な部分があまり
ないような印象でした。

死後の世界はどうなっているのか、
なぜ女の子ばかりがアニメで出てくるのか、
女の子が可愛ければそれでいい、
という人には是非見てみて欲しいです。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 230
サンキュー:

13

ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議な魅力持った作品、
心に響いたって人もいるだろうし、
ナニこれ?ワケわからんって人もいるだろう、
感想や評価は両極端かもしれないけど、、

堕ちてゆく少女?カラス?巨大な繭?
頭の輪、羽、天使?灰羽?
羽のない普通の人も居る、町の壁?
???
序盤はなんだろうなんだろうで観てて、

そのうち疑問符はそのままなんだけど、
不思議な感覚になってきて、
夢の中みたいな感覚に近い、
睡眠の深度にもよるだろうけど、
目覚めた時比較的記憶残ってる夢ってある、
覚醒時間経つうち薄くなるんだけど、
あの夢は何だったんだろな~、引きずる感じ、

淡々と流れる物語も何故か観てしまう、
夢って、、
意図的に観るものでも観せられるものでもない、
やはりそんな感じか、、

中盤からとある事柄起点にして、
ラッカとレキ、
主に二人の少女中心に物語は紡がれる、


ラッカ
{netabare}
鳥は壁を超える事を許される唯一の生き物、
故に忘れてしまった事を運んでくると云われる、
鳥の骸は伝えるべきこと伝え指名を終えた証、
ラッカには鳥が居た、そして、
{/netabare}
この地で芽吹き他者との繋がりから実を結んだ故に、
ラッカは絡果となり、


レキ→礫
{netabare}
その者は険しき道を選び弱者を労る事で呪を濯いだ、
その神聖は救いを得るための仮初めのものであったが、
やがてその者の本質となった、
{/netabare}
灰羽が巣立つとき積み石となる古い階段がある、
その踏み石であり弱者の導き手となるもの故に、
レキは礫となる、

この作品色彩セピア調って謂われるけど、
色抜きでもフィルターって感じでもない、
中間色使って一色一色丁寧に背景も統一されてる、
音楽、特にBGM何気にメロディーがすごくいい、
主張せず且つ其々の場面とのシンクロも見事、

伏線の回収、作品評価基準としてよく語られる、

何だこれ?ホタラカシかよ、論外って人、

こういう事かも知れない、想像或いは検証する人、

登場人物そのものに感情移入する人、

十人十色どれも間違いではない、
ただこの作品、
視聴者に想像委ねるというより意図的に、
想像余地そのものに全神経注いでるような感がある、
全てのシーンが統一性維持し、
実に丁寧に造られてる事からも、
手抜きや投やり感はない、
凄いね、こんなのよく作ったものだ、
私はそう感じた。

灰羽連盟(2002年10月より1クール)
原作 安倍吉俊氏の同人誌『オールドホームの灰羽達』
監督 ところともかず氏 
制作 ラディクスエースエンタテインメント
音楽 大谷幸

投稿 : 2015/07/01
閲覧 : 364
サンキュー:

41

RickyJP さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とっても素敵で心が洗われるアニメ

この手の物語だと最近はAngel beatsが有名ですが、
コチラは未来と向き合うというよりも生と向き合う感じです。

OPから絵柄から世界観から、とにかく綺麗で、引き込まれます。

鬱的な要素はほとんどありません。設定くらいですが
その設定も表にはあまり出てきません。

そうした設定を考察しながら見るのも面白いですが、
頭を空っぽにしてみるだけでも十分楽しめると思いますし、
本当に心が洗われるような気持ちになります。

人は一人では成長できません。お互い影響しあうことで初めて前に進むことができるのです。

投稿 : 2015/05/09
閲覧 : 330
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きれいな羽だよ、白くも黒くもない、きれいな灰色

【個人的殿堂入り作品】
何て複雑な気持ちの籠ったセリフだったのだろう。
ラッカの羽が生えた時に言うレキの言葉だ。
その時は何気なく聞いていたセリフも、
最後まで観ると実際は色々な想いが入り交ざったものだったことが分かる。
1周目は普通にラッカ視点で。
2周目は是非レキ視点で観て欲しい。

【追記】{netabare}
派手さはないが後からジワジワ来る作品。
レキの心情に共感出来るかが、この作品を好きになるかどうかの分かれ目になりそう。
出番は少ないがクラモリも印象的なキャラ。

【各話評価:平均6.53点】
1→13
☆◎◎◎神神☆◎◎☆☆☆神

【神回】
第5話「図書館 廃工場 世界のはじまり」
ネム・ラッカ合作の「世界のはじまり」がいい。

第6話「夏の終わり 雨 喪失」
突然来る季節の変わり目、そして別れ。

第13話「レキの世界 祈り 終章」
レキが救われて良かったと心底思う最終回。{/netabare}

投稿 : 2015/04/26
閲覧 : 207
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灰羽連盟のストーリー・あらすじ

高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少女たちから同じような輪を授けられるとともに背中に羽を得る。円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。(TVアニメ動画『灰羽連盟』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2002年秋アニメ
制作会社
RADIX
公式サイト
www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/haibane/
主題歌
≪ED≫Heart of Air!『Blue Flow』

声優・キャラクター

広橋涼、野田順子、宮島依里、矢島晶子、折笠富美子、村井かずさ、久川綾、鈴木千尋、水野愛日、比嘉久美子、半場友恵、青山穣、大木民夫

スタッフ

原案:安倍吉俊(~オールドホームの灰羽達~)、 監督:ところともかず、助監督:大森貴弘、シリーズ構成・脚本:安倍吉俊、キャラクターデザイン:高田晃、設定補佐:大森貴弘、美術監督:片平真司、色彩設計:遠藤菜緒美、コンポジットディレクター:長牛豊、音楽:大谷幸、録音演出:本山哲、音響制作:オムニバスプロモーション

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