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「TEXHNOLYZE テクノライズ(TVアニメ動画)」

総合得点
69.1
感想・評価
227
棚に入れた
1400
ランキング
1836
★★★★☆ 3.8 (227)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.9
キャラ
3.8

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☆の総合評価
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TEXHNOLYZE テクノライズの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ヨナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何度観ても理解不能。だけど何度も観返したくなる!

★物語
理解不能なのに物語の評価が満点というのもおかしな話ですが、その理解できない部分を理解したくて何度も観たくなる、あるいは観返させるというのは、実は最も重要な魅力なのではないでしょうか。

★作画
雰囲気に合った独特の作画で、綺麗だったり気持ち悪かったり、あるいはその両方だったり、とにかく引き込まれる感じが評価に値します。

★声優
キャスティングの妙と言いますか、大西のような比較的まともなキャラを担当されている方は声優っぽい、割と普通の演技なのですが、櫟士や伽丿のようなどう考えても正気じゃないキャラを担当されている方は、逆に演技しすぎない、素に近い声になっているように感じます。大衆性の高いアニメ作品に慣れている、あるいはそちらを好む場合は演技に違和感があるのかもしれませんが、個人的にはだからこそ際立つ“感情の剥き出し感”があるように思います。特にシンジの「なんか違うだろぉ!!」は震えました。

★音楽
劇中の曲は物語に則した重苦しさで可もなく不可もなく。しかし、衝撃的な本編が終わった後、放心状態であの綺麗なEDに入るのは毎回とても心地良いです。

★キャラ
ディストピア的な箱に相応しく、キャラも常識的な人は少ないです。キャラの魅力も“かっこいい”とか“かわいい”ではなく、むしろ“その人間性にこちらが何を思うか”ということだと思います。なまじ秩序の中で生きている僕は、やはり最初は大西の生き様に共感を覚えていましたが、何度も観返す内に吉井や櫟士の行動原理も何となく分かるようになり、地上は本当に幸せな場所なのだろうか、と感じるようになりました。

★まとめ
一説によると、とある事情で話数が削減され、後半はかなりの駆け足になってしまっているらしいのですが、元から理解不能だから初見では全く気にならないでしょうし、逆に2週目以降なら駆け足になっている部分がどういうものなのかちゃんと分かると思いますから、これも個人的には大した問題だとは思っていません。
僕から言えることとしては、あの最後を“救いが無い”とだけ感じるようでは甘いです。

投稿 : 2024/02/23
閲覧 : 34
サンキュー:

1

ネタバレ

お粥 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間が求めた平和な未来があります。

一話は会話ほぼなくて吃驚します(笑)
呻き?声しかないです(笑
吉井さんが動き始めてから、観るのが止まらなくなりました。
後から分かる、地上の世界感が好きです。ラジオの音源も耳に残って大好きでした(笑)
人類が願った先の未来の話だけれど、とても幸せな未来とは言えない、生きてるのか死んでるのかわからない、、まさに天国みたいな地上、っていうのがめちゃめちゃ怖かったです!笑
でも何もない平和ってこう言うことなのかな?って考えてしまいました。
凄い斬新な、思いきった内容のアニメです。
一話が意味不明すぎるけど、一話では切らない方がいいです。設定が凝りまくってて、最後まで観たらきちんと完結するので是非最後まで観てみて下さい。最近には無い、鬱アニメです。
内容が予想できず怖すぎて、作画とか声優とかあんまり気にならなかったので、もう一度みてみようと思います。

投稿 : 2020/09/28
閲覧 : 656
サンキュー:

3

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この救いのなさがなんとも・・・

 視聴前はタイトルからいかにも近未来といった都市が舞台のサイバーパンクものを想像していた
だけに、最初は衰退した感じの流9洲の描写に結構びっくりした。個人的にはこういった荒んだ
雰囲気は好みだったりするので、嬉しい誤算ではあったけど。
 全体的なトーンがとにかく暗いんだけど、そう言えば1990年代から2000年代ぐらいはタイプが
違えども暗いSF作品多かったな。今も展開やテーマが暗い作品はあるけど、表面的雰囲気や
キャラターデザインで結構緩和しているような印象がある。
 暗いうえに見方によっては意識高い系と取られそうなアート的な映像表現、おまけに序盤は
説明らしい説明がないもんだから取っ付きは悪そう。

 主人公の櫟士だが、これまた最近では珍しい物わかりの悪いキャラ。
 観ていて何をしたいのか判らず、衝動に突き動かされるような突発的な破壊行動の数々。まあ、
獣みたいな感じで、それゆえに右腕と左足を失ってしまうわけだが。
 そんな櫟士がドクによってテクノライズによる義肢を得るが、その後も相変わらず野獣のまま
といった感じだった。
 それだけに、後にもう一人の主人公とでも言うべき大西 京呉に拾われて、オルガノに
加入してからはやけに物わかりが良くなったのは、ちょっと意外な感があった。
 これに関しては大西という人物との出会いもあったのだろうけど、ドクが言っていたように
テクノライズが櫟士の精神に影響を与えていたのかもしれない。
 テクノライズにより肉体が強化された側面はあるものの、他のSF作品の義体要素に較べて、
本作は精神変化に着目している感が強い。

 中盤は流9洲の支配を巡って、オルガノ、救民連合、ラカンの抗争やオルガノの内部抗争などが
主体。この辺の展開はまんま裏社会ものって感じで、やくざモノ、マフィアもの、香港ノワール
なんかが好きな人が喜びそうな展開。
 ただドンパチ多々でもアメリカ映画のそれに較べて、全体に憂いが漂っているといった感じで、
往年のフランス映画のアクションものを思い出した。もっともフランスのアクション映画も近年は
アメリカ映画の影響か、割とストレートなノリになってきているような感があるけど。

 後半になると作品世界の真相などが次第に明らかになっていくが、どうやらポスト・アポカリプス
作品だったようで、後半以後は伽丿の行動などもあって滅びに加速度が付いていく感じ。
 この滅びへの道は主要なキャラが次々と死んでいき、更に映像的インパクトもあるためになかなか
印象が強烈。
 ドクはテクノライズを人間を進化させる手段とみなしていたが、伽丿による頭部と内蔵以外は
人工物のSHAPESの気持ち悪さ。蘭の最後の姿も強烈だった。
 まったく救いのない話だったが、個人的には若い頃にアメリカン・ニューシネマなどに
はまっていたこともあってか、こういう悲劇的結末は結構好きだったりします。

 終盤で明らかになる地上と地下の図式だが、文明が進んだ平和な世界とサバイバルな世界の
二層構造は他のSF作品なんかでも見受けられる。パッと思いついたのは
映画「未来惑星ザルドス」。アニメだと「戦闘メカ ザブングル」なんかがそんな感じだったかな。
 こういった構造は宗教のおける天界と下界のメタファーだったりするのだろうか。

 要所要所のパーツで考察を要したり、あるいは雰囲気で行間を感じ取るような作品だと思うが、
それを差し引いても、尺不足なのか描写不足の感はある。
 特に終盤の展開はダイジェスト感が強かったし、各陣営描写だと救民連合周辺はもっと
観たかったかな。

 キャラクタードラマとしても秀逸でとにかく印象に残るキャラが多い。
 かなりアクが強い作品であるため、好き嫌いがはっきりしそうな作品だが、一部で熱狂的な
ファンがいるのも納得。
 ギターを中心としたBGMが作品の雰囲気を見事に表現してくれる。特に静的な部分での
ブルージーな楽曲がたまらない。

2020/05/14
2020/05/16 脱字追加

投稿 : 2020/05/16
閲覧 : 676
サンキュー:

4

ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

デッド エンド

ヤクザに手足を切り落とされ、瀕死の主人公“櫟士”(いちせ)が呻き彷徨う世界は暗く陰鬱だ。ドクと名乗る女医に拾われ、この世界でのステイタスであるテクノライズという義肢を得た後も、彼に生きる目的など見出せる訳も無く、本能のままもがき続けてゆく。

そんな彼を観察し、時には導こうとするが如く振る舞う少女“蘭”、彼女は未来視という能力を持つがゆえ、街から少し距離を置く“ガベ”の民から崇拝される存在だ。

少しずつ明らかにされるこの世界の成り立ちは脆く儚いものだ。
種としての人類が終わりを迎え、テクノライズを仲立ちとした精神の不死を目指す特権階級の野望に、“流9洲”という街を支配するヤクザ組織“オルガノ”と、それを良しとしない労働者の秘密結社“救民連合”との抗争を巻き込んで、それがドミノ倒しの如く崩れてゆく様が淡々と描かれてゆく。

ここで、抗争の引き金を引くのが、上層からやって来た謎の男“吉井”である。名バイプレーヤーであった(惜しくも2017年、56歳で他界)井之上隆志さんの異様な台詞回しが光る。話の導入部に圧倒的な存在感を与える怪演だ。
彼の行動は、オルガノの幹部である大西京呉に主人公が関わる動機を与え、ここに至って、メインストーリーが動き出すことになる。

狂気に取り憑かれてゆく様は、J・G・バラードの「ハイライズ」、ゴールディングの「蠅の王」を想わせる。
テクノライズが産んだ環境が人々に働きかけ、そこに狂気が産まれる。

(追記:再び櫟士が地下に戻ろうとする中で述べられるアフォーダンスという概念がカギとなっているようだ。ウィキに基づいて、自分なりに解釈するに、この放浪譚は、環境に実在する動物〔特別なテクノライズを施された主人公〕が、自らが生かされている世界〔流9洲〕を探索することによって真理に辿り着く物語と言えそうだ。どちらにしても、アフォーダンスはゲシュタルト心理学の流れをくむ考え方だそうで、私には難しすぎるのであるが…)

“櫟士”と“蘭”が見るであろうその先に救いはあるか?
全てが終わりを迎え、静謐の中でラフィアが輝く。

うーん、自分で何を言いたいのか解らなくなってきたと言うのが正直な所だ。

取り敢えず、諸兄には、苦痛に満ちた3話をくぐり抜け、物語の核心に迫ってほしい。
他の作品とは異質の怪作であることは請け負う。

投稿 : 2020/01/22
閲覧 : 479
サンキュー:

4

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

理解するのに時間がかかる

辛抱強く見れば理解できる作品。

ストーリーは、ルクスという街でボクサーをしていた主人公は、ヤクザ(?)の報復で片腕と片足を失ってしまう、だが義体技師兼医者のおかげでテクノライズという義手義足になる、その後ヤクザ組織のオルガノ、チンピラの集まりであるラカン、反テクノライズ集団の救民連合による祭り(戦争)に巻き込まれていく……

正直1話で切ろうとしたが一応見続けた、そしたら5話ぐらいまで見てやっと物語の大筋が理解できた。普通、1話である程度理解できるようになってるはずなんだがなぁw
とりあえず見るなら頭フル回転且つ集中して見て欲しい、5話ぐらいまでは退屈だろうがわかるようになれば、それなりに楽しめるから。

ストーリーを二分すると、前半は吉井が悪役の話で、後半はクラースの話。

声優はよくわからんメンツ、主人公の声優は名前も知らない人、というかwikiすらないw主人公自体そんなにセリフはないけど、せめてまともな声優にしようぜw
一応ヒロイン役は伊藤静だが、主人公と同じでセリフは少ないので、ある意味無駄遣い。他キャラも豪華とはいえないながらも、ちょこちょこ名のある声優を使っている(中田譲治や甲斐田裕など)



13、14話

投稿 : 2018/03/10
閲覧 : 634
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0

ネタバレ

我儘という正義 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そして惑わない様、再び我儘という灯火を灯して歩く

今の現実と地上は殆ど同じだ。
今ある環境に胡坐をかいて、今自分がどうして生きているのか、どうしないといけないか見ようとしていない。
今の自分たちは、沢山の命の犠牲の上に成り立っている。
直接手はかけていなくても、自分の代わりに死んでいく何処かの誰か、食物として殺される生命、その他大勢の命。
そんな、沢山の命を紡いで人は今生きている。
生きたいと願った者がいた。
叶えたい夢があった者がいた。
そんな想いがあったのに人は何も考えずにのうのうと暮らしている。
そんな事が本当に許されるのだろうか?
だから、自分は自分の我儘を押し通す。
たとえ、叶わなくても。
それが自分に出来る責任の取り方で生きるという事だ。
妥協だらけの人生じゃ満足できるはずがない。
死んだ者の分まで自分たちは自分の人生に満足しなくてはいけない。
半端じゃだめなんだ。
死ぬ事なんて当たり前で戦争が起こる事も当たり前なんだ。
平和なんて耳障りの良い物に騙されて、甘えるな。
自分の大切な物は自分で守れ。
人に組織に守ってもらおうとするな。

虚偽の平和が続いたって何も変わらない。
何も変化しない。
形骸化していくだけだ。
吉井と自分は同じだよ。
運命に抗う人間が好きなんだ。
人間の可能性が。

吉井は決して間違っていなかった。
ただ、既に退廃の風が人の心を汚染してしまっていた。

吉井が地上から降りて来た様に櫟士も降りて来た。
想いを紡ぐ為に、生きる為に。
櫟士には分かるのだと思う。
昔の彼がそうだったから。
死に際で生きたいと願う気持ちが。

ただ生きているだけ。
でも、生きている。
今生きている自分も、今存続している人類も、滅亡する機会なんていくらでもあった。
昨日死んでも良かった、今日人類が滅んでも良かった。
でも、生きている。
生きているというのは異常なんだ。
死んでいることの方が正常なんだ。
沢山の我儘を紡いで今生きている。

投稿 : 2018/02/07
閲覧 : 405
サンキュー:

1

ネタバレ

クロシバ710 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見るな!危険!

ええ!いちせはヒーローじゃなかったの?

僕の甘い予想では、
手足をヤクザに切断された、若者が、
サイボーグとなって、街の悪を一掃して、
欄と言う名の、預言者の少女が見た悲観的な未来を
平和に変えてしまう。はずだったけど・・・

序盤、ストーリーを追いかけて、このアニメを見ていた僕は、
次々と映し出される、意味のわからない映像に頭が混乱して、
疲れてしまった。
それで、
「このアニメは、きっと退廃的な世界観を楽しむ?アニメなんだ。」
という見方に変えてからは、結構、楽しめた??

それにしても、吉井と言う男、
僕の目には、だだの戦争オタクにしか見えなかった。
まるで、最近ラスベガスで起きた、銃の乱射事件のデジャヴュのようで、
背筋が寒くなった。
彼の声のトーンが妙に高いのは、
地上の平和な世界では、経験不可能な戦争が体験出来るという、
わくわくする気持ちを押さえきれなかったからなんだね。

後半に、
このアニメの、ミステリーな部分の種明かしがあるけれど、
その頃には、もうストーリーなんてどうでも良くなって、
何を今さら、と言う感じだった。

このアニメは僕の目には、

奈落の底に突き落とされた人々が、
法も、秩序も、正義もない、
悪と悪意しかない街で、いかに生き延びるのかを、
ただ、ぢっと観察する。
そんなアニメだった

物語のない、悪夢の中を、いつまでも彷徨っているような、
見てはいけない
危険なアニメだと思った。

投稿 : 2017/11/08
閲覧 : 344
サンキュー:

0

ネタバレ

zunzun さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

美しき異端

アニメ STEINS;GATE の浜崎博嗣監督(佐藤卓哉監督と共同)のデビュー作品です。浜崎博嗣が、テクノライズ、佐藤卓哉が、NieA_7とデビュー作がどちらも、イラストレーターの安倍吉俊(灰羽連盟・serial experiments lain)絡みという因果。安倍吉俊さん絡みのアニメは伝説的、カルト的な作品が多い。。彼のイラスト自体の魅力、退廃的な美意識、惹き付ける力、今となっては後にも先にも、あの世紀末であった頃でしか産まれえなかった才能だろうと感じています。ご多分に漏れずこの作品も、そんな安倍吉俊イズムみたいなものを継承したアニメでしょう。


こういった事を踏まえてこのアニメについて触れていきたいと思う。
その前に題名のTEXHNOLYZEとは何か。簡単に言えば攻核なんかに出てくる義体が一番近いです。サイボーグ化することですね。他にも細かい違いはあるのですが、正直話の大筋を理解する上でそこまで重要じゃない!? と自分は思っているので省きます。

舞台は? 架空の街「流9州」という場所が舞台です。しかも地元ヤクザが実質支配する地獄みたいな場所です。瓦礫だらけで、空はネズミ色。

主人公は? 第一話冒頭に出てくる「流9州」出身の少年櫟士(見た目は青年)です
後から出てくるアウトレイジの北野武並みの無双、龍が如くシリーズの主人公も真っ青な立ち回りを見せる漢、大西ではありません。

ヒロインは? 居ない。と思った方が身の為です。

暴力、血、姦淫、韻鬱が肌に合わない人は、残念ですが視聴はオススメできません。そこに待っているのは暗く美しく退廃的で荒廃した全くの不毛地帯だけです。


そして、悲しい事にBDのリリースは未だ無く、DVDのみでレンタルも店を選ばないと無い程、世間的にマイナーなので注意。もう10年以上前の作品なので。


このよく分からないけど、なんとなく高そうなハードルを越えて、ようやく第1話に辿り着くわけですが、ここでまた問題が。台詞シーン3分も無いんじゃ?(30分アニメです笑)昨今の5分アニメ作品群の台頭と比較してこれがいかに凄い事かと。(尺を贅沢に使いすぎ的な意味で)
ここで多くの脱落者を当時も産み出してしまったのは間違いようの無い事実でしょう。ですが、ここはじっと我慢してください。

具体的な話が動き出すのは第8話位からです。そこまで視聴出来れば完走出来る筈です。 中にはこの8話までの「間」の批判もありますが、自分はあの「間」を無駄とは思っていません。 このアニメは所謂、娯楽エンタメ作品とは違う、計算された独特の「間」で作られていて、それがこのアニメ独特の世界観に浸るために一役買っているからです。一役どころでは無く全てが「間」なのかも知れません。このアニメ。
もちろん、作画の圧倒的な美しさあってのこの「間」ですが。でも「流9州」を描ききるには必要だったんでしょう。とにかく素晴らしいに尽きる。。その点では設定は凝り過ぎていて難解とも言えるかもしれませんが、ただの「雰囲気アニメ」とするには、その画作りという面ではセンスが桁違いに思えます。

一見小難しいと思わせて、それはフェイントで、そこまで頭で考えなくても、偏執的なまでに尖った画作りを徹底した世界観に一気に引き込まれるアニメ。だけど、小難しく考えたい人にもやはりオススメ。紳士の真性哲学アニメですから。日本より海外で評価されるのも頷けます。その独自性はAKIRAや攻核と並び立ち、同列には括れない、暴力的なまでに超異端なSFアニメ作品です。
特に19話、20話はここまで観て来て良かったと素直に思わせてくれる出来です。


しかし、最終話は救いが本当にありません。今まで頑張って観てきた視聴者ですら心が折れてしまう程に救いが無いです。いや、頑張って観てきた人だからこそつらいのかもしれません。救いを求めて、こんなアニメなんて見たりしませんが、やはり完走する頃には少なからず誰しもこの意味不明なアニメに愛着が芽生えているはずですから。

どう解釈してもラストに救いを見出す事は出来ない。 だが、道中は気持ちよく浸れる事は間違い無い。中毒性の高い作品だからこそ、過度に期待して火傷しないように。

投稿 : 2016/09/28
閲覧 : 380
サンキュー:

4

ネタバレ

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

たった22話だけなのに
非常に退屈なアニメだった

投稿 : 2016/08/23
閲覧 : 318
サンキュー:

1

ネタバレ

かるび焼肉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

こんなにも評価されているとは?!

自分が視聴したのは10年ほど前なのですがこの作品なかなか良いけど人気出ないだろうなってずっと思ってました。
逆にここでの評価が高くてビックリ!
わたくし事のようにちょっと恥ずかしい気持ちです。ストーリーに意味の無い雰囲気アニメでもいいから見てみようって人にオススメです。偉そうな事は言いません。
夜お休み前にベッドで一話か二話ずつでどうでしょうか?
気づくと最下層(流9洲)の住人達の生き様が作り出すドラマに引き込まれているかもしれません。

投稿 : 2016/04/08
閲覧 : 329
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

本気でおもしろかった。
記憶に残りますね、これは。

投稿 : 2016/02/15
閲覧 : 278
ネタバレ

chariot さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

疑いようのないカルトアニメ。

2003年放送の全22話。
ジャンルはサイバーパンク・・・でいいのかな?

舞台は流9洲(ルクス)と呼ばれる街。
荒廃したスラムのような街。
「オルガノ」=ヤクザ、「救民連合」=なんか宗教的な団体、「ラカン」=チーマーという集団が幅をきかせている。
そこへ別の世界から来た男によって街が、世界が動き始める・・・


以下、ネタバレなしでは書く事が難しいのでネタバレ注意でお願いします。



まず「動き始める」と書きましたが、実際動き出すのが6~7話ぐらいです。
{netabare}序盤は櫟士(イチセ)という青年が酷い目に遭わされているのを見ているだけ・・・
画面は暗いわ、容赦ないグロだわ、セリフはないわ、すぐ場面変わるわ、間に謎の映像紛れ込ませるわ、説明ないわ・・・
ないない尽くしですが、それが返って櫟士の痛みのリアルさを感じさせます。
序盤が退屈という意見を多方面で見ましたが、僕は面白いと思いました。
まあ・・・序盤で諦めてしまう方が多いのも十分理解出来ますが・・・

別世界から来た男・吉井。
彼の仕掛けで一気に話が動き始めます。
各勢力に火種を撒き、街は全面戦争な方向に。
他勢力から受けた(と思わされている)報復を大儀に掲げ他者の排除、更には混乱に乗じた街の実質的覇権を狙う内部反乱・・・
ぐちゃぐちゃのバイオレンスが展開されます。

後半に入ると流9洲とは何か?、流9洲以外の世界の状況、新たな反乱分子・・・
そして世界は破滅へと向かって行く。。。{/netabare}


好みにより評価の大きく変わる作品。
多くが平均点以上を付けるが信者もアンチもそれほど目立たない作品と違い、人生のベスト3に入る!と高い評価をする人とマイナスにでもしてやりたいぐらい駄作と言い切る人がいる作品だと思います。
それぐらいぶっ飛んでる。


グロ要素。
拳銃で撃たれれば血が飛び散り、刀で斬られれば腕やら脚やら飛び、更には人体改造(これがテクノライズと呼ばれる義肢技術)、それが更に進化した形(?)でのシェイプス化・・・・。
僕もグロは苦手で正直厳しい面もありましたが・・・
最近の規制だらけのグロ描写と違い、2003年の頃はここまで自由だったのかと思わせる勢いの惨劇・・・
{netabare}最終話付近での大西の最期、蘭の最期・・・ここまで酷い最期を迎えさせるなんて・・・・・。{/netabare}


得る物は空虚。
{netabare} 全てが失くなって、また新しい街が出来るのでしょう。
登場人物はほとんど亡くなります。
街の機能もほとんど停止しました。
でも抗争に巻き込まれなかった(作中で描かれない)人々はまた同じように生きていく為に少しずつ道を作り始めるのでしょう。
来なくなった昼が再び訪れる日はあるのでしょうか・・・{/netabare}


感想。
なんの救いもない話ですが、引き込まれるというより鷲掴みにされる感じでした。
この世界が何処へ向かうのか、どうなって行くのか。
この作品が人に納得してもらえるとは思いません。
でも、もしかすると大ハマりする人がいるかもしれません。
少なくともグロが苦手な僕が最後まで目を逸らさずに観られた。
それだけ演出、音響、構成、人物、世界観、多くの要素が僕の観たい気持ちを増進させた。
声優は無名だったり本職俳優だったりでお世辞にも上手いとは言えない違和感を感じたのですが、会話の間の取り方が絶妙でした。
作画もこの年代の作品らしい粗さはありますが丁寧に作られていました。
ジュノ・リアクターのOPから作中のBGM、効果音、演出として素晴らしかったと思います。

寡黙兼無表情で心理の読めない主要人物、狂人的思想者、不可解な人が多い作品ですが、もう何回か観てその行動原理を理解出来たら僕はもっと評価を上げたいと思います。


おススメは退廃的な世界観が好きな方・・・映像から色々考えたりするのが好きな方・・・(僕は好きじゃないけど)
絶対観ちゃダメな人は笑えないと嫌な方、夜観てすっきり眠りたい方、暴力行為が死ぬほど嫌いな方。

この作品は嫌悪感を覚える方がいると思います。
ある程度はバイオレンス物に耐性があり、多少の説明不足もそこそこ乗りきれる忍耐もあり、アニメによって心が壊されない精神力がある自信のある方以外は手を出さない方が賢明かもしれません。

投稿 : 2014/11/30
閲覧 : 358
サンキュー:

8

ネタバレ

nicoco さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絶望の世界が観たいならおすすめ

レビューで興味を引かれて見始めたが、テクノライズを見続けるのはかなり根気がいると思う。一話はほとんど台詞もなく映像だけが過ぎて行き、何が何なのか解らない。
伏線になりそうなパーツだけで構成されている感じで最初で見るのを断念してしまう人も多いはず。

 でも6話あたりから登場人物が動きだしガラッと変わって面白くなる。残酷で目を背けたくなるようなシーンがいくつもあるし、正直見ていて気持ちが悪くなる場面も只多い。
けれど、少しずつ明らかになっていくストーリーの軸とインパクトで攻めに走らないリアル思考が中毒性を出していく。生死をかけた戦いだなんて簡単に片付けるのも微妙で、単純に登場する人物の格好良さと泥臭さに惹かれるのも良し。

終盤に差し掛かると台詞の多さとスピード感ある絶望さに、逆に最初の頃の静けさが懐かしく戻りたい気持ちにもさせる。

好みは絶対別れるが、観るなら是非エンディングまで観て欲しい。



以下少しネタバレ↓


はじめのストーリーを私的に簡単に要約すると、
世界には
地下にあるルクスという暴力と残虐性に支配されたルクス(流9洲)
その上の地位ある貴族階級のクラース
そして出番が少ない選ばれた?人間が住む地上
の三つに大きく別れる。

ルクスの街は地下に出来たゴミの掃き溜め程度の存在であり、人間含めたゴミ処理場から取れるラフィアと呼ばれる苔の花を採取することでその存在を保たれていた。クラースは監視役のようなもの。

そしてルクスにはオレガノ、ラカン、救民連合の三つの勢力図が存在した。しかしそれらは一人の地上から来た男がきっかけとなり、辛うじて形を維持していたルクスの社会体制の歯車は破損し、少しずつだが着実に絶望へ人間を導いていく。

でもこれは序章のほんの一粒に過ぎなかった・・・。


   

投稿 : 2014/11/15
閲覧 : 341
サンキュー:

4

ネタバレ

free_pa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

強い個性を持った登場人物たち

この物語の真の主人公とも言える吉井一穂に注目。
彼のぶれの無さには惚れ惚れする。男の中の男だった。

投稿 : 2014/07/23
閲覧 : 210
サンキュー:

0

ネタバレ

紅のイベリコ豚 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

レビューほど

10話まで視聴。

まず10話まで見ての感想として、レビューで書かれているほど観るのがツラいアニメではない。
確かに、マフィアどうしの抗争が物語の中心のため、人が死ぬ場面は多く、また、その際血はいっぱいでる。だが、レビューを見て身構えてから見始めた自分としてはこんなもんかという感じ。
物語も確かにセリフは少ないが、見ていてかなり面白い。
残り半分楽しみます。

投稿 : 2013/12/14
閲覧 : 239
サンキュー:

0

ネタバレ

system-∀99 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

細かいネタ考えてみて欲しい

テクノライズというアニメはとても異端なアニメであるということは他の方のレビューからも分かると思います。
このアニメは一話で挫折される方が多いと思います。このアニメは何故一話で主人公のセリフがロクにないのか?それは安倍吉俊さんと上田耕行さんのインタビューでおっしゃってた通り、リアルなダメージを視聴者に味わってもらうこと、退廃的なこのアニメの雰囲気を理解してもらうことにあるのだと思っています。あと一話で度々櫟士君が殴ってるシーンありますがこれは賭けボクシングという生身でどちらかがズタボロになるまで殴り合う陰惨なゲームです。櫟士の持ってる金はそれで稼いだ僅かなものです。
用語紹介がまだでしたね。wikipediaでも十分な気もしますが軽く説明します。追記はするかもしれません。
※ネタバレ反転はホント本編のネタバレです。本編見てわかんなかった方は参考になるか分かりませんが見ていただけると幸いです。
テクノライズ;義手義足です。いうなれば同じ時期辺りに放送していたハガレンのオートメイルのようなものです。アクセサリー感覚で付ける人、友人に足を移植するために差し出した人、手足を切られた人、理由は様々です。違いはテクノライズでは錬金術とかはできないにしても情報を得られることです。文字ゆがんで見づらいでしょうが酌とか仇とかいう感じがうっすら見えます。グィングィンて音がするときに一時停止しながらみましょう。{netabare}情報と動力は後述のオベリスクから得ています。銃で撃たれても日本刀で切られてもビクともしないほどかなり頑丈なものもありますが地上に出ると処置を施さない限り動けなくなります。ラフィアというゴミダメに咲く苔の花によって人の免疫を低下させることではめることができます{/netabare}
流9洲;地下にある世界。ここから物語が始まる{netabare}地上から生きる気力のある人々が集まった世界。流9洲は等活第9小地獄と古波蔵の旦那が言ってる通りここは仏教でいう地獄そのもの。その考えに乗っ取るとここで殺し合いをし、死んだあと人々はラフィアとなり蘇りまた殺し合いをするという展開も考えられます。というのは等活地獄では死んだあと涼風が吹くことで人は蘇生し死ぬことを繰り返すのですから。{/netabare}
オルガノ;流9洲最大組織。大西、古波蔵、園田、水野、辻中が幹部(?)、後藤が一応トップであるが車椅子生活のため大西が実質トップ。街の自治、統制を街の声を聞くことで行う。{netabare}幹部会で大西ともう一人(名前忘れました)以外の幹部メンバーがオルガノ解散に賛成したため解散。解散したメンバーは後述のイカロノにSHAPESに改造される。{/netabare}
救民連合;リーダー木俣とナンバーツーの乾によって支配されてる組織。肉体原理主義を唱え合言葉は心・身・誠・救・済!{netabare}実は木俣はテクノライズドである。しかし、それでもなお木俣が肉体原理主義を貫くのは足を失って肉体の重要性を知ったからである。{/netabare}
ラカン;街の若いチンピラ集団。主に重要な人物はリーダーのシンジ、ナンバーツーのハル、シンジの女ヨーコ。龍の巣というバーを拠点としてオルガノや連合と敵対する。メンバーはそこそこいるが自由な組織のため組織力がない。{netabare}ラカンもオルガノ同様組織は解体される。それは組織力がないという欠点が明るみにでた結果であると思われる。{/netabare}
クラース;流9洲の貴族階級。ドクはここからテクノライズ技師として降 り立った。{netabare}ラカンのリーダーのシンジはここに本気で憧れていた。しかしクラースもイカロノによって腐ってしまった。{/netabare}
ガベ;物見、すなわち蘭の未来を予知する能力をあてにして従う組織。多くが狐のお面をかぶっている。非暴力でオルガノと関係を持つ。蘭に有事があると武装し襲いかかる。正直私はあまりこの組織についてはよくわかりませんでした・・・あとわかるのは{netabare}街の声は蘭であったことですかね。 {/netabare}
オベリスク;街のモニュメント。遊戯王の某巨神兵ではない。{netabare}テクノライズの街の声はここであり、ここからテクノライズの電力供給が行われている。後半みんな動けなくなったのはオベリスクを大西が破壊したからだと考えられる(間違っていたらすみません){/netabare}
{netabare}SHAPES;イカロノのもつ私設兵団。後半暗躍する。頭以外テクノライズ化というよりも芋虫化される。非常に強力な銃(大体直径10から15位の穴あけるほどの武器)と刀を持ち、街を制圧しようとする。それぞれの組織からイカロノに寝返る。{/netabare}
このアニメの主な前半部分では吉井さんが活躍します。吉井さんは帽子をかぶって降りてきたリュックサックのおっちゃんです。以下10話までの内容{netabare}吉井は黄泉と化した地上に失望し、地下へ降り立ち、祭りと表し、オルガノ、ラカン、救民連合の各組織のメンバーをスナイピングや爆殺により破壊していきます。果てには大西の妻も殺めてします。吉井の真の目的は正直謎ですがおそらくは地下で戦争していることが吉井の望む生き方だったのでしょう。吉井は櫟士君に殴られ、友人である咲村さんに打たれ息を引き取ります。 {/netabare}
ここから中盤に入ります。以下14話までのネタバレ
{netabare}SHAPES登場までに櫟士は親の仇を賭けボクシング場で見つける、遠山父の異常な性癖、水野さんの小物ぶり、流9洲の街の描写、様々印象深い出来事が起きます。吉井という人物が絶望していたことなどもほのかに語られます。櫟士君も出世し活躍の場面も増えます。そして流9洲に光を入れている人々についてもここで語られます。ここで余談。度々でるオニヤンマは2chスレにありましたが、ヤゴからトンボになるということは劇的な進化を表していることがわかります。テクノライズによって進化した事を表しているのかもしれません。{/netabare}
そして後半。以下20話くらいまで{netabare}SHAPESが活躍します。三組織の争いも収まり、街VSSHAPESという感じになります。園田さんは人を信じたばかりに古波蔵に・・・。そして大西とシンジ、木俣の共同戦線。熱いですね。シンジVSハルのところではそんな体で女抱いても(ryのシーンがすごい好きです。こっからシンジがさらにかっこよくなりますね。そしてドクはクラースに見捨てられ、櫟士とドク、咲村は地上へ{/netabare}
ついに終盤戦です。以下最後まで{netabare}地上の絶望感はすごいですね。ここの作画はホント素晴らしいと思いました。テオノーマルも流9洲の人々も同じ遺伝子の人間なんでしょうか?おそらくそうだとは思いますが・・・。ここでわかりづらいのは、咲村は生きていてドクは死亡したことです。咲村は地上にいますが人間らしく生きています。ドクはほかのジジババと同じく生きながらに死んでいることがラジオ音から分かるかと思います。地上は洋画ネタ2つと画家ネタ1つは拾いましたが他はわかりませんでした(;_;)ラジオの音は洋画オルフェで流れる謎のラジオの音声まんまですね。あちらも黄泉の国という表現で使ってました。地上の背景はエドワード・ホッパーのものですね。絵が完全一致ですwあと最後が毬をもった女の子、あれは世にも怪奇な物語の悪魔の首飾りの少女のネタですね。 他にはセミは地下のオニヤンマと対照的に描かれてることですかね。
そして櫟士君が地下に戻りました。イカロノがいうアフォーダンス、テオーリアとは何かをまず説明しておきます。アフォーダンスとは環境が生物に与える意味、すなわち人間が物体という情報を認知しているのではなく物体が情報を持っていてそれを人間に発信していると考えることですかね。多分こんな感じだと思いますwテオーリアはギリシャ語で眺めること、転じて物事の真理をみつめることといった感じですかね。蘭はおそらく見るだけでなく街の声として伝えてしまったことでイカロノの逆鱗に触れた可能性がありますね。最後は大西がオベリスクを刀でブッ刺し、満足そうに笑い、蜂の巣に・・・ああ・・・。その後も蘭の予言通りの展開でしたね。櫟士はたくさんの人を傷つけ何もかも失いました。このアニメに救いはあったのかと考えるとみんな満足そうに死んだことですかね。蘭の死は櫟士君には重いものです。しかし、櫟士君はラフィアとなり転生した蘭を待ち続けて静かに死んだのではないでしょうか?謎が多いですがこのENDは何とも言えないですよね。{/netabare}
総じてこのアニメで私は多くのことを知りました。まだほんのわずかですが・・・このアニメの素晴らしさは世界観と物語の一貫性だと思います。この退廃的でどうしようもない世界で喘ぎ生きる櫟士、物見として生きる蘭、壮絶な死をとげた人々・・・このあたりがすごく魅力的です。ここまで書いておいてなんですが、このアニメは万人向けではありません。でも欝アニメ、哲学アニメのカテゴリでは最高の部類であると思います。面白みを感じていただけたら見ていただきたいです。もし私の言葉に誤字脱字表現の違い、嘘等ありましたら教えていただけると幸いです。最後にここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました

早速追記
DVDには死亡字幕特典があるそうですが私は残念ながら米版DVDしかありませんので分かりません。すみません。。。でも米版DVDにも安倍さんと上田さんのインタビューとかはありますんで特に不満はないです。あとこのアニメ限定のCMの小麦ちゃんがとても印象的でしたかね。後で知ってニコ動で見ましたがこんなCMでしか笑えないなんて当時見ていた人はさぞかし大変だったことか・・・。
{netabare}このアニメで笑えるのはオルガノの男(?)と吉井さんの会話のギャグが唯一かな。
男;金はあるか?
吉井;マーネー
・・・
この模様はDVDのCMにもあったそうです。
それと全話見終わったあとに公式サイト見ると落胆しますよ。死んだ人の顔写真が勢揃いしててしかもシュールで苦笑いしますわw{/netabare}

投稿 : 2013/05/01
閲覧 : 862
サンキュー:

5

ネタバレ

チカチカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんじゃこりゃ!!

初めは近未来やくざアニメかと思った。
話の意味がわかるまでに数十話。
最後はスピード感が出てきて
面白くなったけど。
でも、見終わるのに根気がいった。

何が現実で
何が幻影かわからない。

どこまで科学が進んでも
人の本質は変わらない。
そして、祭りが始まって
町が死んでいくのも。
こうやって人は進化してきた。

テクノライズが進化を促すのではなく、
町の死と再生が
人を進化させる。

奥が深い話。

投稿 : 2013/03/24
閲覧 : 244
サンキュー:

4

ネタバレ

ニャラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類存続のための諸説

合理化・効率化の果てにあるもの…それは全ての変化が止まった、「熱力学的な死」の世界。
この作品のテーマは、人類がその発展の末に「死」へ辿りつく未来です。

既に末期状態にある世界の住人・吉井は、かつての流刑地である地下へ降りていき、そこで武力を持つ徒党を扇動して殺し合いを誘発させます。
彼は、人間それぞれが自身のために戦うことこそが、生きることであり人類の変化にあたると考えました。
また、流刑地を治める特権階級の科学者・ドクは、彼女なりの未来を画策していました。
彼女は、人体と機械を融合させるテクノライズに、行き詰った人類の新たな発展の道を見出していたのです。

主人公・櫟士は物語が進むにつれ、この2つの生き方を帯びることになります。
しかしその彼さえも、合理性を象徴する大西へ迎合していくところが、彼が人類の行く末を体現するものである謂れです。

物語の最後、特権階級の中でも支配的立場にある伽丿は、人類の頭部以外全てをテクノライズすることで新たな種族(≒植物)へ進化させようとしました。
しかし植物のようなものと化してまで生きる人類は、果たして存続していると言えるのでしょうか。
櫟士の最後が、決してそうでないことを物語っています。

この作品は、lainと同様に難解です。
しかし、ストーリーの大筋が任侠ものとしてまとめられているあたり、lainと比べて随分と見やすくなったのではと思います。

投稿 : 2012/03/02
閲覧 : 277
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 5

FJSDR37436 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 5

ニキータフルチショフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/16
閲覧 : 5

ソース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:----

投稿 : 2022/08/10
閲覧 : 22

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/06/19
閲覧 : 10

きすぎ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/29
閲覧 : 20

ハマキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2021/10/11
閲覧 : 20

Tadano さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/02
閲覧 : 15

aKqzA52233 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/08/23
閲覧 : 38

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/08/23
閲覧 : 20

サイバー司教 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/08/13
閲覧 : 18

v31vv5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2021/05/11
閲覧 : 20
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TEXHNOLYZE テクノライズのストーリー・あらすじ

舞台は、絶望と暴力に支配され荒廃した都市・流9洲(ルクス)。老朽化したこの街は現在、外界からのネットワークから外されて孤立しており、街から他の都市へ行くことは困難だが、逆に行き場を失くした者達が流れ着く、吹き溜まりの場所と化していた。

ある日、この地に一人の男が外界から降りてきた。男の名は吉井。ある野望を遂行すべく降り立ったこの男を迎えるのは、生きる為に賭けボクシングで生計を立てる少年・櫟士、近い未来を見ることの出来る少女・蘭、街の声を聞くことの出来るオルガノの長・大西京呉、そして未来の義肢である「テクノライズ」の技術に魅せられクラースから降りてきた科学者・ドク。この男の来訪により、やがて流9洲は街全体を巻き込んだ事件へと発展していく。(TVアニメ動画『TEXHNOLYZE テクノライズ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2003年春アニメ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/TEXHNOLYZE

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