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「風の大陸 The Weathering Continent(アニメ映画)」

総合得点
67.2
感想・評価
11
棚に入れた
36
ランキング
2475
★★★★☆ 3.8 (11)
物語
3.7
作画
3.8
声優
4.0
音楽
3.6
キャラ
3.7

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風の大陸 The Weathering Continentの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

砂漠の廃墟、死者の都。地味だが情緒溢れる硬派ファンタジー映画

54分。砂漠をさすらう三人の旅人が、死者の都で盗賊から逃げたり、亡霊と対峙する。

【良い点】
ロードス島戦記などの、古き良き硬派ファンタジーライトノベルの系譜。
派手な魔法や超人的剣技は無い地味なアドベンチャーだけど、重厚な雰囲気が素晴らしい。
ハイクオリティーな作画やBGMで、古代の廃墟を冒険している臨場感。
滅びた砂漠の死者の都など、幻想的な雰囲気良し。
BGMは素朴だが古き良き硬派ファンタジー感が心地良い。

主人公ら三人の旅人が砂漠で水を求めて廃墟に入り、墓荒らし盗賊と鉢合わせして逃げる→死者を冒涜しちゃった盗賊のせいで亡霊にも狙われ→亡霊鎮めて脱出、というだけの地味なストーリーではあるが、重厚で見入ってしまう。
死後の永遠の繁栄を願った、砂に埋もれた廃墟を舞台に、生と死の死生観を静かに語り掛けてくる。
主人公は序盤、生きるために旅をした少女の最期に貴重な水を与え、中盤亡霊の永遠の誘いを断わり、後半水を与えた少女の霊から恩を返される。
ラストはかつて繁栄を極めた死者の都が砂に埋もれ、主人公たちは僅かな水を得て旅を続ける…
諸行無常。死者の永遠より、一杯の水の方を喜ぶ。それが生きるという事。
「男であれ女であれ、死者は皆土に還るもんだ」
明快な物語ではないが、言外に生きていく事の決意を感じさせる作品だった。
原作の途上を描いたストーリーで全然完結はしていないが、不思議と充足感がある。

男装の美少女、精悍な傭兵、浮世離れした美貌の賢者などキャラクターも魅力的。
ラクシ可愛い。
あまり深くは掘り下げられないが、彼らの関係性や過去は断片的ながら描かれている。
盗賊のボスも暴君だが言い回しが知的で教養感じさせたり、独特な宗教観見せたり、単なる粗暴な悪党ではない。

豪華声優陣。
高山みなみ氏の男の子っぽい美少女は絶品。

【悪い点】
旅人が廃墟で盗賊や亡霊に追われて立ち去るだけの話なので地味。
これといってドラマやカタルシスが無く、バトルの見せ場も無いので盛り上がりに欠ける。
そこが渋いのだけど、エンタメ的には地味。

原作からすると起承転結の承で始まり承で終わるので、単品作品としても地味。
主要キャラに魅力は感じるが、深い交流掘り下げがあるわけでもない。

【総合評価】7~8点
90年代の硬派ファンタジーの魅力を堪能できる良作。
エンタメ作品として減点法だと物足りない点が目立つ(物語キャラ4未満)が、捨て難い魅力あり。
古き良き90年代、こういった作品はもう作られまい。
評価は良い寄りの「とても良い」

投稿 : 2022/05/18
閲覧 : 198
サンキュー:

1

kuronotuki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 29

こくてん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/07/09
閲覧 : 64

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/25
閲覧 : 64

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2019/08/08
閲覧 : 87

COX-2 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/09/06
閲覧 : 157

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風の大陸 The Weathering Continentのストーリー・あらすじ

1992年夏に、竹河聖によるライトノベル作品である古代の動乱の大陸アトランティスを舞台に、旅と冒険、そして大陸の運命を描く長編ファンタジー小説シリーズを『NEO英雄伝説』と題し、松竹東急系で劇場公開。原作のアゼク・シストラの回をほぼ忠実にアニメ化している。砂に埋もれかけた遺跡に、三人の旅人がたどり着いた。そこには旅人たちの真新しい死体があり水樽はすべて破壊されていた。水を求めて遺跡の奥へと足を踏み入れる三人。この遺跡は、繁栄を極めた都市であったが、豊かさと幸福を死後の世界でも享受し続けたいと願った人々によって作られた、死者の霊が永遠に住み続けている呪われた都市であった。遺跡の中で、旅人を襲った盗賊と鉢合わせしてしまった三人であったが、辛くも逃げ出し、運命の神セイタの神殿に逃げ込んだのだが……。(アニメ映画『風の大陸 The Weathering Continent』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1992年7月18日

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