当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
2326
棚に入れた
12346
ランキング
57
★★★★★ 4.3 (2326)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.3
音楽
4.3
キャラ
4.4

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGの感想・評価はどうでしたか?

米ハム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろい!

前作も素晴らしいですがこちらも素晴らしい。
甲乙つけがたい作品です。

ただこちらのほうが軸となる事件の動きが多いので
オムニバスという印象はあまりありません。

観終わったころにはタチコマ愛が深まると思います。


タチコマ万歳!

投稿 : 2012/10/13
閲覧 : 194
サンキュー:

2

ネタバレ

b1100 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

断言します。

もし、このアニメを見ていない方がいたら、見終わったときにあなたはタチコマの健気さに涙するでしょう。

内容も世界観もよく作りこまれています。
個人的には見なきゃ損だと思います。

投稿 : 2012/09/22
閲覧 : 234
サンキュー:

4

ネタバレ

みかんのかわ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かっちょいい

原作が原作だけあって抜群の安定感

現代の社会問題を風刺したようなエピソードは
かなり現実味があって入り込める

一期と同様、終盤の展開が速すぎてもったいないような感じはするけど、やっぱり甲殻!
自分の中では金字塔と言える作品

アニメ版の続編もでてほしい

投稿 : 2012/09/20
閲覧 : 235
サンキュー:

1

ざく放送 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高です

この作品に文句なぞ ないw

投稿 : 2012/09/15
閲覧 : 219
サンキュー:

1

七尾A さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やっぱり

相変わらず公安9課カッコイイね!

ストーリーは、さらになんというか渋めになっていて、
大人色強いですな。
個人的にはサイトウさんの話が好きです。

音楽はさすがといった感じで。
音楽は前回よりこっちの方がかっこ良くて好きですね。

投稿 : 2012/09/11
閲覧 : 234
サンキュー:

1

plm さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

セビョワティェース

1期より続投。今作は難民問題や外交問題について高いメッセージ性のある内容。
相変わらず話は一見じゃ分かり辛い。今作にでてくる、ある徒党の立場や目的思想はなんなのか、
そして前作に比べ抑圧される9課は単純な活躍が見られにくい。
一方で途中に織り交ぜられてこられる過去のエピソードなどは面白くみれた。
1期の笑い男事件に比べるとカリスマ性やカタルシスが得られなかった印象だが、
攻殻機動隊らしいクオリティは無論損なわれていない。
OPは多言語歌詞だが、意味を調べてみるとなかなか格好いいものである。口ずさもう。

投稿 : 2012/09/08
閲覧 : 218
サンキュー:

2

Moji さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Individual Eleven

「個別の11人事件」を軸に物語は進む。
ファーストシーズンを観てからの方がいいに決まっているが、別件が軸なのでここからでも視聴は可能である。
個人的には「イカレルオトコ」「左眼に気をつけろ」が好きだが、
やはり最終話「憂国への帰還」でのタチコマの活躍には涙を禁じえない。

投稿 : 2012/09/08
閲覧 : 252
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

超シリアスながら、2期も面白いとは・・・

2期です。
本編の雰囲気やどういう流れかは1期のレビューと同じです。



前作は正体不明の「笑い男」という大きなストーリーを背景に
小さいエピソードがいくつかありました。


ただし、今作は「個別の11人」というハッキリとした存在のテロリスト集団が全体を繋ぐ大きなストーリーとしてあります。
(細かく言うとテロリスト集団とは違うけどw)
そしてあからさまに怪しいキャラまで登場するので、
わりと誰が暗躍しているのかはわかります。
(ここが1期と大分違いますよね^^)

なので今作は犯人の手口と、どのようにして追い込むかが、
かなり見物でしたw
(犯人の手口とか・・・表現がこれしか思いつかないwwww)

そしてやっぱりこのアニメの面白さを伝えようとすると、
難しくなるのは相変わらずの出来でした^^
1期の魅力を損なわない作りにファンは満足する事間違いなし!


ちなみにOPは個人的にベスト10に入れても良いくらいカッコいいです。
(必見ですよ必見!!)

投稿 : 2012/08/31
閲覧 : 236

papa0080 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版がこれでやっと理解できる!

劇場版へ続く攻殻機動隊アニメシリーズ2期

相も変わらず高いクオリティを保持している
1期に色々書きすぎたので今回は多少割愛します

私は初めて攻殻機動隊の映画を見た時、なんじゃこれは?わけわからんわー
と感じていました、頭の良くない自分みたいな人は同じ感想をもった人が多かったと思う
いや、頭の良い人でも意味がわからなかったんじゃないかな

そのストーリへの疑問の解消、それがこの作品を見る事によってようやく理解出来ます

この2期攻殻機動隊はそのために作られたと言われると納得してしまうかもしれない

この作品単体でも面白いが、是非この後を描いた劇場版の2作を見て欲しい

その時、何故こんな意味がわからない劇場版攻殻機動隊が昔評価されてたのか納得出来るだろう

この作品を通る事によって始めて本当の攻殻機動隊というアニメが完成されるのだと思う

投稿 : 2012/08/27
閲覧 : 239
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

前置きが長いかな...

前振りが長く、9話までは見続けるのが辛かった。
10話以降の展開は好きだけど、終わり方が納得できなかったのもあり、物語は低めの評価にした。

投稿 : 2012/08/12
閲覧 : 187
ネタバレ

xxx さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろい

お勧めできます。

投稿 : 2012/08/02
閲覧 : 228
サンキュー:

2

りとば さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まずは1期から

流石有名だけあって、2期も楽しめました。
このタイトルをまだ観た事がないという人がいたら
とりあえずレンタル等して1期から観てみてください。

アクションが好きな人はきっとハマると思いますよ。

投稿 : 2012/07/31
閲覧 : 214
サンキュー:

2

ネタバレ

Kula さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

大人が楽しめるアニメです!

投稿 : 2012/07/29
閲覧 : 203
サンキュー:

1

ネタバレ

☆www さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

変わらぬおもしろさ

シーズン1に引き続き、頭脳戦とアクションで構成されるストーリー。
思わず物語に引き込まれるような、そんな魅力のある作品です。

シーズン1を見ていない方は、1を見てからの視聴をおすすめします。

投稿 : 2012/07/23
閲覧 : 213
サンキュー:

2

にゃんにゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観てとささやくのよ…私のゴーストが。

1期同様、1話完結と複数話にわたる話とを織り交ぜて進行する。

1期は1話完結回に力入れてたけど、
2期は全体のストーリーで勝負している感じ。
なので自分は2期のほうが好み。


すべての話がメインストーリーにつながるし、細かいところもよくできているので、油断していると重要なシーンを見逃すおそれあり。




「個別の11人」を名乗るテロ集団の起こした事件とともに、公安9課は再起動する。

さすがは公安9課。難なくこの事件を解決するが、これはきっかけに過ぎなかった。


英雄を創ろうとする人間と、革命を起こそうとする人間と、それを阻止しようとする公安9課。

様々な思いを秘め、三つ巴の戦いは政治をも巻き込み、混沌の渦へと巻き込まれていく。



そして最後は圧巻だった。

孤立を余儀なくされたメンバーたちがそれぞれ自分の意思で考え動き、同じ目的に突き進む。
そしてあえて上司の命令に逆らい最善を尽くす“部下”。

(↑この“部下”の意味、すごく重いです。ぜひ観て感じてほしい。)

とにかく、スタンドプレーの結果として生じたチームワーク。涙ものです!!

投稿 : 2012/06/18
閲覧 : 492
サンキュー:

13

ネタバレ

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

SFを未来の予想図として描いた押井守

 記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。言い切っているような台詞も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。


「この国を取り巻く情勢を、集合体となりし個が救うのだ。目覚めろ!名も無きもの達よ。そして、システムの一部たれ!」
 個別の11人とは、監督側からの意図としては一体何なのかである。ストーリー上での個別の11人は語られても、監督からした個別の11人は語られない。それは反プロバガンタ集団ではないのか?
 プロバガンタとは、単純に言えば思想誘導である。
 wikiの文章を借りるとこうなる。
1.レッテル貼り - 攻撃対象となる人や集団、国、民族にネガティブなイメージを押し付ける(恐怖に訴える論証)。
2.華麗な言葉による普遍化 - 対象となる人物や集団に、多くの人が普遍的価値を認めているような価値と認知度を植え付ける。
3.転移 - 多くの人が認めやすい権威を味方につける事で、自らの考えを正当化する試み。
4.証言利用 - 「信憑性がある」とされる人に語らせる事で、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。
5.平凡化 - コミュニケーションの送り手が受け手と同じような立場にあると思わせ、親近感を持たせようとする。
6.カードスタッキング - 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、悪い事柄を隠蔽する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。
7.バンドワゴン - その事柄が世の中の権勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外される事を恐れる性質があり、自らの主張が世の中の権勢であると錯覚させる事で引きつける事が出来る。(衆人に訴える論証)

 作中のしがないヘリのパイロットギノにはこう語らせている。
『政治家・大企業・軍需の三つは大きな資金を国民から合法的に搾取している』
『テレビ・新聞・ラジオの三大ネットワークがもはや真実を伝える媒体ではなく、改竄された情報を垂れ流し、無垢な国民から金を巻き上げる存在』

 そして、内偵調査をしていたギノを見て、少佐からは、『哀れな程真実を知らないプロレタリア』
 と口にされているのだ。
 第2話 飽食の僕、このタイトルからもわかるとおり、ギノ自身は飽食している側の人間ではなく、搾取されつつも奉仕しているに過ぎない哀れなプロレタリアである。
 プロレタリアとは自らの労働力をブルジョアに売って生計を立てる者の意味がある。
 この世の中プロレタリア以外の人間がごく少数なのも事実だ。視聴者の大半もまたそうだろう。
 いろいろと不平を並べるが、プロレタリア視聴者諸君、あなた方は哀れなほど真実を知らないプロレタリアだ、といっているようにしか思えない。とても痛烈な批判ではないか。

 世の中に不満があるなら自分を変えろ
 其れが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮せ

 この言葉は、主人公草薙素子、通称少佐がいった言葉だが、それは押井監督自身にも当てはまることである。通常の合法的手段で民衆に訴えても声は届かず、押井流にいえば、思考を並列化できない。また、非合法な手段に訴えれば注目は集めるが、それは非難にさらされる。周囲に傷つけ迷惑をかける。 そんなやり方なら、そんな自分を変えろ。それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせということだ。国際的なテロリストに向けてのメッセージでもあるのだろう。
 笑い男の模倣者の一人、アオイもサリンジャーの小説を引用している。

 僕は耳と眼を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた。が、ならざるべきか?

 不平不満を世の中に「愚痴」としていうだけならそれは、打開策を持たない無力なものに過ぎない。世の中を変えるか自分を変えるかの単純な二者択一ではなく、傍観者たる自身を変えていけるのもまた、自分を変えることに繋がるのだということを明記しておきたい。

 こちらはクゼヒデオの言
「一度立ったからには、その目的を果たさずして身を引く事は許されない。だが目的無く立てば、どの様な思想も容易に敗北し、挫折する。我は動機ある者、個別の11人」
 アオイは目的を果たせずに身を引いてしまった。しかし、動機ある者としては、一度立ったからには、目的が達成されるまで身を引かない、身を引けば世の中に対しての敗北、挫折するといっているのだ。歴史は繰り返される。良い方向に変えていこうとしても、それに対抗する影の勢力は常に大きい、そして無くなることはない。だからこそ、抵抗する側も常に存在していなくてはならないのだ。そうでなければ、影の勢力そのもののために、去勢された羊のごとく、従順な消費者にされてしまうだろう。影の勢力とは何なのか、それは旧都心新宿の大深度地下に隠蔽されていた原発での事故が起きた際、隠蔽するために情報をリークしようとした難民を事故にみせかけて殺害した者であり、利権に絡んで改竄された情報を垂れ流し、無垢な国民から金を巻き上げるマスコミであり、財政危機に陥れば他国の懐をあてにする国家であり、日本国民自体が知らぬところで自国の植民地化に協力して利益を貪る政治家であり、他国にある資源を手に入れるために国連軍を動かす米帝であり、難民を食い物にしているブロジョワであり、一握りの先進国がグローバルな意志決定権を独占する事で後進国を植民地化してしまうことである。

 クゼのこの言葉は、日本国民に対する押井監督のメッセージととらえている。
「国民は国民でシステムからの重大な搾取に気付きもせず、口当たりの良い受け入れ易い情報のみを摂取している。何ていんちきな社会だ。俺はその事を啓蒙していきたい」
 社会システムから搾取されていることそのものに気づかない日本国民。口当たりの良い受け入れ易い情報のみを摂取している。これは国民がただ娯楽番組ばかりをDVDなどに撮り溜めて摂取している。隠された情報、受け入れがたい事実から目をそらしている。何ていんちきな社会だ。といっているように聞こえるのである。プレーステーション3の録画記録ベストを見ると、20位くらいまでアニメしかなかったという話をした人がいた。その人いわく、どこへいく日本である。カネになるかどうかでしか判断しないマスコミと製作会社。搾取は延々と隠蔽されるいんちきな社会なのだ。体制側のプロバガンタや社会システムを妄信し、されたいように操られる去勢された羊。哀れな程真実を知らないプロレタリア。それがいまの日本国民なのだろう。視聴者には社会システムの中で飼い馴らされる羊になるのではなく、千匹の羊を率いる狼になってほしかったのではないか? それが個別主義者ではないのか? ロウとは狼であり、クゼの別称である。
 押井監督は、現実の写し絵としてのアニメを語っていた。つまりアニメを見て、そこから体制側が隠蔽している現実を知ってほしかったのだろう。しかしアニメをアニメとしか見ない人々ばかりになっていた。
木を見て森を見ずの人々が、監督の手法をさまざまな理由から批判してきた。その人たちは木を見るだけでなく森は見えていたのか?
 北朝鮮と韓国は未だ冷戦状態である。アニメだからといって、南北を統一させたり、人民軍が市民を虐殺するシーンを演出したりすることが、他の監督にできるだろうか? 一握りの先進国がグローバルな支配権を独占していることを明るみにするような題材にしたアニメがどこにあっただろう? 体制側の動向を気にして自主規制をすることもない押井監督は口だけの人で戦っていないのか?

 クゼは少佐との直接対話の最中、興味深い話をしている。
「俺を最もがっかりさせたのは人々の無責任さだった。自分では何も生み出す事無く何も理解していないのに、自分にとって都合の良い情報を見つけると逸早くそれを取り込み踊らされてしまう集団。ネットと言うインフラを食いつぶす動機無き行為が、どんな無責任な結果をもたらそうとも何の責任も感じない者達。俺の革命とはそういった人間への復讐でもある」
 クゼ自身は自衛軍の軍人であった過去があり、朝鮮半島・新義州にPKFとして派兵されている。現実での朝鮮は、北朝鮮と大韓民国、通称韓国に分かれている。過去に二国間での戦争があり、冷戦状態が続いている。攻殻の世界ではその先に再び戦争があった。このストーリー上には情報はないが、攻殻の世界では、朝鮮は一つに統一されている。つまり、どちらかがどちらかの国に吸収されたといっていいだろう。では敗れた国の人々はどうなったのか。どうやらそれが、難民の主な出所ということになるだろう。難民がアジア難民と表現されているのも、攻殻の世界情勢の理解を難解にさせている原因の一つだ。朝鮮からの難民だけでなく、日本が受け入れしているために、それを頼りに集まってくる難民そのものが多岐に渡るようになったとみてよい。最低でも、クゼがいう好みの情報を摂取して踊らされた人々とは朝鮮難民のことを指している。その結果は国そのものの消滅。滅んでしまったということになる。クゼはそれを無責任といって落胆していた。
『統一によって国が滅んだ』この言葉は、国際情勢、特に二つの国の神経質な問題であることから語られないのだろう。この一言があれば、S.A.C 2nd GIGはまだ理解される範疇に収まったのではないか。クゼのグローバルな視点で語らせることにより、特定の国家、北朝鮮と韓国からの反発をかわす狙いがあったものと思われる。しかし、元凶を辿れば、それは無責任な国民が、自分にとって都合の良い情報を見つけると逸早くそれを取り込み踊らされていたからだといえる。もっといえば、攻殻の世界では、統一された韓国だけでなく、他国でも同じような状況があったと考えていいだろう。そのため表現を一国に留めなかった。第三次世界大戦・第四次非核対戦をくぐりぬけたというのだから、事態が世界に波及していたことは想像に難くない。
 S.A.C 2nd GIG全体の、これまでの主要人物の台詞を一つの文章としてまとめると、こういう言葉になる。
『プロバガンタなどによる情報操作のため真実を知らされない哀れなプロレタリア。テレビ・新聞・ラジオの三大ネットワークがもはや真実を伝える媒体ではなく、改竄された情報を垂れ流し、無垢な国民から金を巻き上げる存在でしかない。国民はシステムからの重大な搾取に気付きもせず、口当たりの良い受け入れ易い情報のみを摂取している。何ていんちきな社会だ。その事を啓蒙していきたい。自分にとって都合の良い情報を見つけると逸早くそれを取り込み、踊らされてしまう国民たち。ネットと言うインフラを食いつぶす動機無き行為が、亡国という無責任な結果をもたらそうとも無自覚だ。低きに流れる者達であると』

 アニメは消費という名のクリエイト行為ではないか?
 英雄をプロデュースすることにしたゴーダ。もとは自身が英雄になりたかったがカリスマを望んだところで得られなかった。ゴーダの顔にしても、ただ事故にあっただけなのに、自分を特別扱いしようとしている。使命を得たとは単なる思い込みの産物だろう。その中で妄想された英雄像。これを、監督として考えるとわかる。ネットに引きこもった子供がそのまま成長したゴーダ。妄想された英雄像。英雄をプロデュースするとは、アニメ監督からしたヒーローをプロデュースすることではないだろうか?神山監督は、表面で流れている事象とは別に裏側にも流れている構造を持った演出や、政治的なテーマをアニメに持ち込む手法を、押井守から受け継いだという。その象徴は童貞に聞こえる。ネットに引きこもった子供向け作品。本物の英雄たりえず、番組が終われば忘却の彼方へと消えてしまう。まさしく消費という名のクリエイト行為だ。年間200本以上のアニメ作品が消費されていく。個人的にはそのようなメッセージに思えた。では、単なる消費でない真に迫る英雄像とは……そうした意図を持って作られた英雄がクゼではないだろうか。
 作中のバトーはいう。
「所詮個人的な思い付きを他人に強要しているだけでは他人の心を打つ事はできねえ。そこには善意でも悪意でもいい、何かしら確固たる信念の様な物が無い限り天才とか英雄と呼ばれる存在にはなれねえ」
 これは、訴える側、啓蒙する側がどのようにするべきかの指針をいっているのだろう。


 クゼの求める理想と革命とは一体何だったのか?
 荒巻洋輔とクゼの会話から、その片鱗はうかがうことができる。
洋輔「自分の義務と権利を秤にかけて権利に先に錘を乗せなくば、社会の規則に従いしも自身を失う事無し」
クゼ「はい。その普遍的な思想がとても口当たりの良い物に感じられました。しかしその難民も、一度ネットを介しヒエラルキーの上層の存在を知ると、その事を忘れ皆低きに流れていってしまう。力を持てばそれを誇示したくなる。武器を持てば一度は使ってみたくなるのと同様に」
 これは結局、力を以って事を起こせば、これまで圧制してきた体制側の人間の行うことと何ら代わり映えがなくなってしまうことを意味していると筆者は捉えた。
 つまり、ヒエラルキー(権力ピラミッドの上層)のしているやり方の否定であろう。
洋輔「上部構造?それはヒエラルキーとは違うのか?」
クゼ「ええ、違います。今この地上を覆い尽くさんとしているネットワークは、既に下部構造と化し本来の目的を終え別儀を創造している。そこからは不可分ながら土台たる下部構造に対し確実に新義ある反作用を及ぼす存在となり上部構造へとシフトする。それが俺の考える革命の定義です」

 これらの台詞は全工程のまとめにかかっている。クゼと少佐の会話によって明らかになる。
クゼ「俺は半島での出来事で人生を達観した。矛盾した秩序、強者による搾取、腐敗した構造。だが俺を最もがっかりさせたのは人々の無責任さだった。自分では何も生み出す事無く何も理解していないのに、自分にとって都合の良い情報を見つけると逸早くそれを取り込み踊らされてしまう集団。ネットと言うインフラを食いつぶす動機無き行為が、どんな無責任な結果をもたらそうとも何の責任も感じない者達。俺の革命とはそういった人間への復讐でもある」
(中略)
少佐「お前の言う革命とは何だ?」
クゼ「人の、上部構造への移行。硬化したシステムを捨て、人とネットとが融合すると言う事だ」
 クゼのいう復讐と革命の二つは同じ難民に向けられている。革命とは本来難民を救うためのもので、復讐は難民に対してのものである。意見を聞いていると矛盾しているように思える。
クゼ「俺に結線している者の記憶とゴーストをネット上に運び去る。核が投下されればそれで彼等も肉体を喪失するが強制的な進化を遂げる可能性が手に入る」
少佐「彼等がネット上で個を特定し続けられる可能性は?」
クゼ「それは分からない。だが先駆者として下部構造に残った人間に対し絶えず上部構造を意識させ、啓発していく存在にはなれるだろう。太古の昔、人類が霊的な存在に対し尊敬や畏怖を感じてきた様にな」
少佐「それがお前を落胆させた者達への復讐と救済か?」
クゼ「俺は革命と信じているがな。お前も見た所全身義体の様だな。なら肉体と精神の不一致と言う疑心暗鬼に悩まされた経験は少なくはあるまい。どうだ、俺と一緒に来るか?」

 クゼは権力ピラミッド構造の指導者となろうとはしていなかった。少佐は作中、独裁者になる事で世界を平和にできると本気で考えているからだいっていたがそれは間違っていたことになる。
 難民等への復讐とは、肉体を捨てさせネットワークにゴーストと記憶を移住させ、無責任から生じた過ちを人々に説いていかせるようにすることだった。
 だがその行為は、権力ピラミッド構造そのものからの脱却であり、圧制からの解放となる。そして、人々は権力ピラミッドの最上層部の指導者に従うのではなく、純粋な意識となった難民たちや、クゼ自身を指導者として自ら動いていく。
 権力ピラミッド構造による、体制側の我田引水な搾取と隠蔽と思想誘導、圧制の政治から、肉体や欲望から切り離された無搾取的な、啓蒙と純粋な思想による権力でない政治を目指した。
 太古の昔、人類が霊的な存在に対し尊敬や畏怖を感じてきた様に、ネットの霊となった人々の啓蒙による政治を体現させることがクゼの目的だったのだ。
 政治形態として、権力から啓蒙への移行を求めての革命運動だったことになる。
 それは地上を覆い尽くさんとしているネットワークがあり、ゴーストがネットの海で暮らせるほどの容量を得たからこそ可能な思想、発想である。クゼは幼少時より義体であることによる違和感を強く感じていた。結果として、肉体を消去してネットに意識だけを定着させることを思いついたのではないか。
 幼少時、飛行機事故で生き残ったクゼと少佐は同じ違和感があった。それが理由でクゼの提案に少佐は同意したと思われる。草迷宮はラストへの伏線だったというのが筆者の見立てである。
 これまでの体制による根本的問題を、SFだからこそ表現できる新たな政治形態として、解決策を提示したといえる。

 この後はどうなったのか。
 バトーがクゼを捕らえた時には既にゴーストダビングならぬ、ゴーストそのものをネットに移動させるためのゴーストムーブを決行しはじめていたと推察している。少佐はヘリの中でクゼとネット結線していたのだろう。人形のようになったクゼに驚いた表情を向けていた。

 筆者の個人的な見解としては、GHOST IN THE SHELLが時間系列として続編になっていると考えている。少佐の失踪。そしてイノセンスでの事件介入。SSSで少佐は帰還する。

 日本という国は独立していない依存国家である。
 茅葺「一身独立して、一国独立す。私は初めからそう考えて行動してきたつもりです。茅葺政権はこれ迄通り、米帝、米露連合、中国、そしてアジア、EU両諸国とも同様の距離を保ったまま、独自の判断で動く国連協調路線を模索していくつもりです」
 これは攻殻の世界の出来事である。つまり現実の日本はまだ一国として独立していないという事実を表している。それどころか、一身独立すらしていない。人々は口当たりの良い情報のみを摂取し、本人たちでさえ知らぬ間に搾取されているに過ぎない哀れなプロレタリアなのだ。そして、その先に亡国が待っていようとも、そのことに無自覚なのである。
 現実の日本ではTPP問題が浮上してきている。ISD条項とラチェット規定がある。これが成立すれば、日本の政府や法律がどうであろうとTPPが優先される。条約なので、ISD条項が国内法よりも上位になる。国内の司法機関が関わる余地はなく、国連の仲裁機関で審査され、決定に不服があっても覆らない。一審で確定する。従わなければ制裁を受ける可能性があるのだ。
 ラチェット(ratchet)は「つめ車」とも訳される語で、つめが引っかかることで逆回転を防止する構造になっている装置を指す。経済連携協定(EPA)などにおいては、自由化や解放に結びつく法改正は認められるが、規制の強化に結びつく改正は認められない、ということになる。
 特定の一方向へむけた変更のみ許容され、逆行する方向への変更は認められない、という内容の規定。
 米国は「米国の声明は野田首相とオバマ大統領の会話に基づいて作成された」と述べ、声明を訂正する考えはないと強行している。
 あらゆる日本の法律が無効化され、植民地化を求める米帝や中国の思うようになる法律が施行されようとしている中で、民衆は口当たりの良い情報のみを摂取し続けているのだ。それが原因で亡国したとしても、無自覚・無責任のままなのだ。

 ニュース添書き。
 衆院は17日の本会議で、難民保護への国を挙げた取り組みをうたった決議を全会一致で採択した。
 今年が国連での難民条約採択から60年、日本の同条約加盟から30年の節目に当たるのに合わせた。
 決議文は「日本は国内における包括的な庇護(ひご)制度の確立、第三国定住プログラムのさらなる充実にまい進する」と強調。「難民問題の恒久的な解決と難民保護の質的向上に向け、アジア、世界で主導的な役割を担う」と決意を示した。

 以下攻殻の世界
「攻殻機動隊の日本では第三次非核大戦が勃発しており、戦後に流れ込んだ外国人を受け入れ、安価な労働力として使っていた。
 彼らは実質的な難民であった。
 戦後の復興期にこそ、安価な労働力に需要があったものの、国内への失業率は年々増加し、税率も高騰する一方である。
 加えて、その血税が、流動の一途をたどる難民政策に、無闇に使われているって現状が揃えば、痺れを切らした不穏分子が登場してもおかしくない。
 この国が国際社会で善人を演じるために、救助問題で行ってきたバーター(物々交換などの意味)の代償に払わされたのは、結局、納税者である。
 実質的には難民も納税者の一部だが、労働を奪いかねない者たちを支えるための重税という認識が流布しはじめた」

 水は低きに流れ、人もまた低きに流れる。
 筆者もまた低きに流れる一人として、この言葉を忘れず、自覚していきたい。

 難しい話を延々としたが、次は一ファンとして、Q&Aを製作した。回答はメールで行う……としていたが、気付くとメールが無制限で送受信できなくなっている!?
 何かしら他の方法でお願いしたい(汗)

 Q1 難易度 かんたん。
 第9話「絶望という名の希望」
 難民の排除が国民の総意というストーリー展開を見せるが、
 ゴーダの意図の読み取りにおいて、
少佐「バトーの読み、残念ながら正解よ。個別の11人は、恐らくゴーダのプロデュースしたインディビジュアリスト。その目的は難民の蜂起。落とし所は、差し詰めこの国に彼等の自治区を作り出すって事じゃないかしら」
 といっている。
 日本国民の総意の代弁というストーリー展開と、少佐の読みの間に矛盾点がある。
 それは何か単純に答えよ。
 視聴しなくてもわかる難易度。

Q2 難易度 ちょっとだけ難しい。検索すればすぐ出てくる。
 第26話 憂国への帰還 ENDLESS ∞ GIG
 米軍隊員「ですが、もし機体に81の軍旗のマークがあったら・・・」
 何を表している?

Q3 難易度 ちょっとだけ難しい。視聴しないとわからない。
 第8話 「素食の晩餐 FAKE FOOD」
 この題名の意図している意味は?
 日本を素食の晩餐に出てくる主題のキーワードを使って表現すると?

Q4 難易度 単に視聴するだけではわからない。
 第5話「動機ある者たち」
 クゼのいう「我が闘争の聖典、個別の11人、あれが何故素晴らしいか」
 一般人に理解できるよう、なるべく難しい言葉使わず、文語体でない口語体という形で説明せよ。


 追記
 レビューに記載された言論を規制したい人は、個人の意見を以てするのではなく、あにこれの法的論拠に基づいて規約に記載する必要がある。
 運営諸氏に連絡し、説得し、規制を規約に付け加えてもらうこと。

投稿 : 2012/06/08
閲覧 : 821
サンキュー:

22

gigi さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いと分かっていたのにそれすらも越えてくる

久々に先の読めない展開でクライマックスに近づくにつれ恐ろしいほどに引き込まれた。
アニメの攻殻機動隊以外にはないメインストーリーに対して一話完結型も組み込まれているのでいろんな話で楽しめる

欠点といえばこの作品を見たあと他のアニメで満足感を得られるか不安になること

投稿 : 2012/06/02
閲覧 : 254
サンキュー:

2

ちんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2nd gig

1期と同じような構成 
 
お話しは若干難しめ、一言一言に重要な事が含まれてたり。。

アニメ慣れした大人向け
 
声優陣は相変わらず半端ない 映画だと主人公、ほかの
アニメでも主役レベルの人達がチョイ役をこなしたりしています。 
 
本当に最後の最後まで展開がすごいです。
 最後の・・・
タチコマ・・・

投稿 : 2012/05/19
閲覧 : 260
サンキュー:

2

raharu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いんですけど1期のほうが好き

とても面白いし相変わらずタチコマ達が最高なんですけど、
なぜかやっぱSACのほうがおもしろく感じてしまいました。

これは2期の宿命かも。。

1期見てる人は楽しめると思います。

お勧めです!

投稿 : 2012/05/18
閲覧 : 262
サンキュー:

2

kai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

♀も楽しめるSF☆おもしろかったです

すごーーーく先が気になって止まらない!ってタイプのストーリー展開ではありませんが地味に全部見てしまいました。

何故ならおもしろかったから(・∀・)

♀に好まれる画や設定ではないかもしれないですが、存分に楽しめました!

皆さんもでしょうが“笑い男”には、作者の凄腕を感じました∩ω∩凄

投稿 : 2012/05/17
閲覧 : 301
サンキュー:

1

ネタバレ

みじんこ。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SFの有名作、作品・サントラとにかくクールです

安っぽく言えば、すんごく強くてスマートな近未来の警察のお話ですw

公安9課という選りすぐられた全身義体メンバーが社会犯罪を解決していくんですが、犯罪として取り上げる内容も、その犯行手段も、解決プロセスも、最高にクールです、スタイリッシュですw
楽曲の担当の菅野よう子さんは今更説明するまでもないですが、エレクトロニカちっくな楽曲は本当にアニメ音楽かよって感じです☆

ちなみに元々アニメを全く観なかった私が、友人に勧められたこのサントラCDをきっかけに攻殻ファンもとい、アニメ好きになりましたw

TVシリーズ・映画等シリーズ作品が多くちょっと一歩を踏み出しにくいかもしれませんが是非是非観てもらいたい作品です!

投稿 : 2012/05/12
閲覧 : 212
サンキュー:

1

che さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

草薙素子x合田一人x久世英雄 が織りなす2nd GIG

このレビュー書きだしたときに何か用事入って適当に書いたんですよねw
でもかなり好きな方のアニメなのできちんと書きなおそうと思います。

基本的に前作同様、色々な楽しみ方のできるアニメだと思うので、バトルシーンや大筋の流れを理解するだけでも楽しめるアニメだともいます。

しかしながら、前回SACは基本的に9課VS笑い男(結果的に厚生労働省、最終的にヤクシマ幹事長)と言うまだ比較的解りやすい構図だったと思いますが、
2GIGは最終的に草薙素子率いる公安9課x合田一人率いる内庁x久世英雄率いる難民という、三つ巴の戦いなることや、物語前半では久世は合田の童貞ウイルスに感染し彼の駒として彼の意志とは別の行動をとっていたりと、前作よりも話がややこしかったと個人的には思います。
なので物語をきちんと理解しようと思えばかなり読解力がある方でも最低2回ぐらいは見なければ理解は難しい内容かと思います。
ってことなので子供向けではありませんw
多分そうだな~大学生以降というよりは、新聞読んで世界情勢がわかかるような人間が一番面白いと感じれるんじゃないかな?
僕も新聞読みだすのは遅かったバカな人間ですが、やっぱ新聞読まなきゃだめだよw
Newsもいいけど、新聞の方がいいよwって思うのはもう僕は古い人間なのかな~、いやそんな事はない!
ちゃんとGIGAZINとかギズモードどかもチェックしてるもんっ!
話が脱線しましたので戻します、スンマセン。

前回同様のシリーズ構成で本筋のストーリーと本筋を絡めたサイドストーリー的な構成で、視聴者を飽きさせないシリーズ構成になっていて基本的に見やすいと思います。
後、基本的に1本の大きなストーリーがあるのですが、1話完結的に話を上手く区切るような構成になっており、複雑なストーリー故にか構成は視聴者を結構配慮したつくりになっていた気がします。
おそらく難解なストーリーをこの見やすい構成で作ったからここまで多くの人たちに受け入れられたんじゃないかと思います。

実は僕的にはSACより2GIGの方が好きなんですよ。
世間的にはSACの方が人気があるんだと思うんですが、おそらくその差は「笑い男」と「合田一人」の差なんだと思んです。
笑い男ってあのロゴも含め存在がすっごいPOPだし、キャラクターが(とても時代のニーズ合った)ヒーローで、であったことと、その正義に基づく解りやすい(共感しやすい)行動理念が受け入れられたのだと思うんです。
しかしながら、合田一人および久世英雄は、そのキャラクターと、特殊な(共感が難しい)行動理念が受け入れられにくかったんじゃないかと、僕は勝手に思ってるんですが、
でも、、、ハッキリ言って、、「笑い男」より「合田一人」の方がリアルじゃないですか?w
「合田一人」のキャラクターって現実社会と隔絶した重度のネット依存者そのものじゃないですか、少佐も言ってたし「ネットに引きこもった人間が辿りつきそうな結論だな」って
著名性をいいことに、無責任な発言を垂れ流す若年層や僕らのような中年層のネット依存者をとても彷彿とさせて凄く僕にとって「リアル」でした。っていうか凄いヒニクだな~って思いましたねw
だって、多分、攻殻ってそう言った人たちからの支持が一番熱い作品だと思うんですよねw
その辺りがとても、暗に世相を皮肉った感じがしてとても好きなんですよw
僕、ニヒクって言葉が好きなんですよw意味も含めて、皮肉ってまあ大きい意味で嫌味の一種だと思うんですが、
僕にとって皮肉ってセンスのある嫌味って感じのニュアンスなんですよねw
言葉(ボキャブラリー)で軽くその人のセンスを垣間見ることのできる言葉だと思うので好きなんですw
僕の勝手な持論ですが、気のきいたヒニクの言える人は「頭の良い人」であるかは解りませんが「頭の回転とセンス」は悪くない人だと勝手に思ってますw
SACの制作者の人たちは頭も良いんでしょうけどねwでも、センスもグンバツですよねw
まあ、最後の方は全然関係ないけど、そんな事を思った作品でしたw

あ、タイトルの「草薙素子x合田一人x久世英雄 が織りなす2nd GIG」と言うのは、みなさん解りますかね?w
GIGってのは「jazzやrockミュージシャンが織りなす“一夜限りの共演”」といった意味です、この作品見た方はピンと来てほしい意味ですよねw
最初ちょっと疑問に思ったんですよ、「session」じゃなくて「GIG」なのかって処に、GIGの方が響きがカッコいいからかなって思ってたんですが、それは見て解りましたw
この「GIG」は作中で、久世が言っていた能楽の精神を表しているんですよね、きっと。
後この意味と二つの意味ですね。
「(学校・軍隊などでの小さな)規則違反, 罰点.━━[動](〜ged, 〜・ging)(他)〈人の〉規則違反の公式報告をする;〈人を〉規則違反で処罰する.」
こっちの意味は知りませんでした、辞書を引いて初めて知りました、ってかこんな意味も含めていたなんて、やっぱSACのスタッフはヒニクがきいてるな~w


こんな人にオススメ

SACを見た人
ミリ好きな人
ネット大好きな人
タチコマな人
政治問題、社会諷刺など好きな人
気のきいたヒニクが理解できる人
STAND ALONE COMPLEXの人

投稿 : 2012/05/11
閲覧 : 379
サンキュー:

14

ネタバレ

ふ な さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

むずかしい話

1期に比べて内容がかなり複雑です。
SFというより思想?の話が多く最初は混乱します。

投稿 : 2012/05/09
閲覧 : 216
サンキュー:

1

十夜キリ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神アニメ

世界観が素晴らしい神アニメ。絶対見るべし

投稿 : 2012/05/05
閲覧 : 197
サンキュー:

1

ネタバレ

voja さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2作目なのに面白さは変わらず!

1作目に続き、抜群の面白さ。
ストーリ展開は、1作目と同様、1話完結のものからストーリー進行の話までいろいろあるが、実は全てに本筋の物語の伏線があるという展開。
最後まで見終わったあとからもう一度見直しても違った面白さを発見できる作品。
さらには作品の時間軸が劇場版につながるところもポイント。
この展開から、劇場版の解釈も若干変わってくるように感じた。ファースト、セカンドの話があったから、劇場版での素子がああいう行動に出たんだと感じさせられた。
攻殻機動隊は新しい作品が出るたびに全ての作品をもう一度見直したくなる作品です。

投稿 : 2012/05/04
閲覧 : 253
サンキュー:

3

sobako777 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

相変わらず菅野さんの音楽は最高だし、格好イイ作品だが・・・もっと!

「2nd」ってことで‘もっと’深く、‘もっと’広がりのある展開を期待したら、ちょっとだけ肩透かし。第1期同様、菅野さんの音楽は最高だし、キャラもセリフも格好イイし、エピソードによっては文句ナシ!と思えるモノもあるのだが・・・全体を通してクオリティーの高い作品ではあるものの、第一期並みで、第一期が後半に向かってグングン盛り上がるのに反して、こちらは後半語りが多くなる分だけ、ちょっと物足りなさも残る。長期を狙いすぎて出し惜しみ!?

投稿 : 2012/05/03
閲覧 : 296
サンキュー:

1

あぶらむし。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

一家に一台タチコマの時代はまだか?

投稿 : 2012/05/02
閲覧 : 201
サンキュー:

1

ネタバレ

ですふぇにっくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

硬派sfもの

近未来sfストーリー 内容は前の笑い男事件とは別の難民問題ここに出てくるキャラクターがどれも魅力的です。最終話は涙なしでは見れません

投稿 : 2012/04/14
閲覧 : 221
サンキュー:

1

タル。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1期より好きです。

1期のときは設定とかよく分からない部分も多かったんですけど、さすがにもう理解できました。
僕個人としてはタチコマが大好きだったので、最後が少し残念でならないんですが、、、、、でも、やはりいい作品であることに変わりは無いので良かったです。

投稿 : 2012/03/31
閲覧 : 248
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

策謀渦巻く戦い、一期を凌駕する内容の濃さ

言わずと知れた、攻殻シリーズのテレビアニメ2期
個別の11人と呼ばれる謎の組織が起こす事件の数々
招慰難民、米帝(アメリカ)や内閣情報庁などの思惑が交錯していく

本筋のストーリーに加えて、一話完結型のエピソードが入ってくるので
一期よりか若干ストーリーのテンポが悪くなったような気がします
それでもやはりクオリティは素晴らしいですね
政治的な内容が多いですから、一期より内容は結構難しいかもしれません
もし日本が難民を受け容れたら、こんなことになるやも知れません。

登場人物や組織が一体何をしようとしているのか、
これを頭の中で常に整理しながら見ていかないと、終盤はなかなか理解が難しい・・・
一回全部見たあとからそれを考えてみるのもありかなと思います
策謀うずまく戦いは見ていて楽しいし、少佐の心情の描き方も秀逸だった。
娯楽性の面では一期の方が優れているし、テーマも分かりやすいので好きなのですが
二期の方が圧倒的に内容が濃いので、ひとつひとつの台詞も聞き逃せない緊張感がありましたw

しかし、やはり個人的に政治的なものを扱ってる作品は
あまり好みではないので一期の方がお気に入り。この辺は好みの問題だと思うけど。

追記

このアニメの内容は極めて政治的内容が濃いので
右派と左派では違った見方があるのかなぁと思ったりする
特にネット右派の人はどう感じるのだろう・・・

茅葺総理の理想に共感する人は多いのは間違いありません。
彼女の言ってることは、今の日本の理想ですから。
しかし、クゼの思想というのはネット社会に対しての痛烈な批判に聞こえる
(ネットに限った話ではないが)
これは一期の笑い男事件でもそうだったわけですが・・・

この攻殻シリーズは、ネットユーザーをかなり意識した問題提起しているので
その辺を考えながら見ると、より楽しめると思います。

投稿 : 2012/03/29
閲覧 : 928
次の30件を表示

攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGのストーリー・あらすじ

「笑い男事件」が解決して半年…労働力不足を補うため国外から招かれた約300万人の招慰難民。日に日に存在感を増す招慰難民と、国家の孤立を謳うインディビジュアリストたちの対立は深まり、テロが頻発するようになった。その状況の中で「個別の11人」を名乗るテロリストがテロと自決を決行する。
だが「個別の11人」のその行為の背後には、あるからくりがあり、その仕掛けに踊らされていただけだった。それに気づいた公安9課は、その事件の黒幕へと迫っていく。
一方、自決した「個別の11人」の生き残りであるクゼは、招慰難民のカリスマ的指導者となり政府と対立を深めていく。そして素子(もとこ)はそのクゼとの間に奇妙な因縁を感じ始める…。(TVアニメ動画『攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2004年冬アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.production-ig.co.jp/contents/works_sp/1120_/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A_S.A.C._2n...
主題歌
≪OP≫Origa『rise』、Ilaria Graziano『Christmas in the silent forest』≪ED≫Steve Conte『living inside the shell』、Ilaria Graziano『snyper』

声優・キャラクター

田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子

スタッフ

原作・協力:士郎正宗、 監督:神山健治、シリーズ構成:神山健治、企画:石川光久/渡辺繁、ストーリーコンセプト:押井守、キャラクターデザイン:後藤隆幸/西尾鉄也、オリジナルキャラクターデザイン:下村一、メカニカルデザイン:寺岡賢司/常木志伸、美術監督:竹田悠介、美術設定:加藤浩、色彩設定:片山由美子、特殊効果:村上正博、編集:植松淳一、撮影監督:田中宏侍、3D監督:遠藤誠、音響監督:若林和弘、音楽:菅野よう子、音楽プロデューサー:太田敏明、音楽ディレクター:石川吉元、音楽制作:ビクターエンタテインメント、プロデューサー:松家雄一郎/国崎久徳

このアニメの類似作品

この頃(2004年冬アニメ)の他の作品

ページの先頭へ