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「妄想代理人(TVアニメ動画)」

総合得点
70.6
感想・評価
795
棚に入れた
4180
ランキング
1472
★★★★☆ 3.6 (795)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.6

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妄想代理人の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

秋川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

少年バットの正体が気になって途中までは面白かったけど

でも結局、最後はうやむやに終わらせるんですね。
考察好きな人はいいと思うんですけど僕からしたら物語の結末を放棄したようにしか見えなかったです。
なんか時間返せって思っちゃいました。
8話の自○志願者の回は好きです。

投稿 : 2022/08/18
閲覧 : 161
サンキュー:

1

ネタバレ

Prospero さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

都市伝説の具現化

まだSNSが発達してない時代の虚構推理の鋼人七瀬的な物語。噂が都市伝説と化し具現化されて伝染していく。人々の念が最後はものすごいエネルギーとなり、東京を崩壊させる。
子供って皆んな嘘つくよね…

投稿 : 2022/06/28
閲覧 : 154
サンキュー:

3

ネタバレ

publica さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

今敏

投稿 : 2022/02/17
閲覧 : 147
サンキュー:

0

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

針小棒大。

【概要】

アニメーション制作:マッドハウス
2004年2月2日 - 5月17日に放映された全12話のTVアニメ。
監督は今敏。

【あらすじ】

ストレスだらけで人間の心が疲れ切った現代社会。
キャラクターデザイナーの鷺月子(さぎつきこ)は、
22歳にしてデザインしたマスコットキャラクターの犬のマロミが、
人々の心を癒やす超人気キャラとして社会現象を起こしたことで有名人になっていた。

だが、マロミの誕生は殆どまぐれ当たりみたいなもので、ヒットメーカーを強いられて、
次のキャラを望むクライアントに急かされた上司からかけられた期待の言葉の数々。
そして、成功者への同僚からの妬みなどの周囲からの視線や称賛は、
デザインの糸口すら見出せない月子への重圧となっていた。

その追い詰められた月子が夜道で通り魔に襲われるという事件が発生。
病院に訪れた警察の猪狩(いかり)と馬庭(まにわ)による事情聴取で、
月子は、バットを持った小学5~6年生ぐらいの子供に襲われたと証言する。
それからというもの、追い詰められた人の前に少年バットが現れて襲撃する事件が続発。
この連続通り魔事件を担当する二人の刑事、猪狩と馬庭は捜査を進めていくうちに、
被害者に共通点があることに辿り着くのだった。

【感想】

アニメーションとはエンタメであり、視聴者に感動と興奮を与える手段は、
会社方針やクリエイターによって様々でしょう。

正解はひとつではなくて、自分の感性に合わなかったからといって、
上から目線で踏みつけるだけというのも良くはないのかな?とも思ったり。
それでも、これはねえ…というのが正直なところ。

まず最初に言っておきますが、『妄想代理人』は自分には合いませんでした。

これは、今敏監督が原作者となり自分の思い通りにならない特定の人間らへの愚痴を起因とした、
『おまえらこんな人間になるなよ!』と視聴者に対しての教訓や風刺を説いた寓話アニメであります。

企画意図の詳しくは、『 妄想の一「趣味の産物」 』で検索される、
監督のホームページに書いてありますが、

「言い訳探しに躍起になっているやつをぶん殴って笑おう」
「一所懸命働くのはイヤだが、立場と評価は欲しい」

アニメのお仕事で溜め込んだ人間関係の鬱憤解消なのか?
「なっちょらん連中」にお前らこのアニメを見て改心せえよ!
なメッセージを送りたいのか?

第11話の「進入禁止」にて登場人物・猪狩美佐江の口を借りた、
監督からのメッセージの長広舌をさせたいがための長い長い前置きが本作のストーリー。

連続して傷害事件を起こす少年バットがいる。
ので犯人逮捕を目的に事件を追う刑事モノかと言えば実はそうではなくて、
監督お得意(ワンパターンとも言う)の夢と現実が混ざり合った世界を通して、
現実から目を背けて逃げた人間は夢の世界に轢き潰されることを表現した、
監督であり原作者でもある今敏氏の視聴者に対してのメッセージを目的とした寓話ですね。

ある意味ゴーマニズム宣言にも似た「吾輩」の主張で、言わば「責任論」。
登場人物は主張をわかりやすく伝えるための人形。

視聴者や読者を気持ちよくしてキャラが愛されるフィクション作品とは、
ヒーロー物でも恋愛物でも、言葉や行動にキャラの信念を感じて好意を抱く。
人を愛する素晴らしさ、肉親の血の絆、友人関係の尊さ、
そのキャラの心に触れて瞳の輝きに居心地の良さを感じるもの。

一方でこちらは画面の中の映像と視聴者である自分の間に、くっきりと境目が見える。
視聴する人間をあくまで「世界を俯瞰して眺める傍観者」に徹しさせた群像劇。

この物語の世界は不格好で死んだ魚のような目をした登場人物らで作られています。

序盤数話はオムニバス形式でその話の主人公が状況に圧迫されて、
ストレスで押し潰されて「助けてくれ!」と限界が訪れたとき、
水戸黄門の後半のチャンバラシーン的なお約束感覚で少年バットが現れる。

自分自身に負けた負け犬を作って、負け犬をぶん殴る!これがこのアニメの正体なんですね。

キャラの扱いは監督による魚の活造り実演ショーのよう。

妬まれる月子には友達がひとりもいなく他人の好意は打算の偽り。同僚の女どもは全員陰湿。
人気者の少年は冤罪で一瞬で嫌われ者になり、
ちやほやしてた連中は手のひらを返して誰一人として無実を信じてくれない。
秘密を隠したまま平穏な結婚を望んだ女性はその罪で焼かれるように心が壊れていき、
彼女との結婚を望んだ善良な男性もまた、ある問題に直面して壊れていく。
二次元オタクを気持ち悪い風貌で現実に帰ってこれない精神病患者のように描き、
慕っていた父親に裏切られた娘もまた、絶望で自殺を考えて遂には脳が現実を拒絶する。

『PERFECT BLUE』でも見られた傾向ですが、抑圧一辺倒の状況で安らぎからは程遠く、
心の底から信じられる人間がひとりもいなく、信じれば最悪の形で裏切られる。
他人からの好意もまた歪んだおぞましいものとして度々扱われることから、
自立した人間が好ましく他人への依存は甘えであるという前提が、
作り手の根底にあるのでしょうね。

アニメの中の歪んだ現実と対になるように、
フィクションの世界の美しいものを薄っぺらい夢まぼろしとして扱い、
現実に向き合わずに、そこに逃げたり溺れたりするものを許さない。

唯一の人情物作品である『東京ゴッドファーザーズ』が異質な存在なのですが、
あそこまで嘘くさい夢物語成分を織り交ぜないと優しさを描けないのかもしれません。

この監督作品共通のオタク嫌い表現であれ、自身の自意識と美意識にそぐわないものを、
弱いものや醜いものとして叩く。他罰的な思考が根底にあるからこその表現だと思いますね。

「逃げるなー!」「逃げた結果こうなった」

被害者の行動と少年バットの関係が物語の伏線として意味があることを理解するにしても、
単純にお話としても面白くもない。

序盤は、不安と緊張で視聴者の心を宙吊りにする露悪なサスペンスショーとしては評価できるものの、
作品世界の神である監督様の架空の女子供キャラに対してのサディズムな面が強くて、
エンタメとしてどうなんでしょう?

暴力と緊張を娯楽としたサイコホラー映画の、
『テキサスチェーンソービギニング』がアメリカにありますが、
あのイカれた殺人鬼にひとりひとりが踏みにじられて残酷な死を迎える創作物を嗜んでおけば、
このアニメでやっていることなんて全然甘いだろうとも思えるのでしょうけどね。

他方で少年バットに殴打されるおじさん男性キャラときましたら、
露骨にゲスさが丸出しであったり、実際に犯行をする様子がイキイキと描かれていて、
わかりやすい罪をみせつけていて、追い詰められていくのも自業自得。
クズだらけながらもコミカルにその様子が描かれて悲壮感が薄く、
女子供キャラとの扱いの差に甘やかしが見られるなど、温度差が気になりましたかな。

クリエイターにはAにはAの、BにはBのやり方と個性があって、
自分の好む演出や作劇と異なるからと作品を全否定するのは野暮であると思いつつも、

「言い訳探しに躍起になっているやつをぶん殴って笑おう」

↑これとキャライジメになんの関係がある?という疑問が個人的には勝ってしまいました。

「これが人間のリアルだ!素晴らしい!!」と絶賛する人がいましたら、
展開に納得できるだけの実体験とシンパシーが本人にあるのでしょうが、自分には無理でしたね。

リアル = 現実でもよくある事
リアリティ = 非現実な場面でも皆理にかなっている行動をしていること
リアリティが無い = リアルじゃないではない…

ギスギス成分が強めの作品世界であれば、登場人物を阻む強力な理不尽や障害があれば抗う話。
アニメであれ、そっちが主流でユーザーもそっちが気持ちよく見られるでしょう。
序盤数話の絶望を与えられて作者に踏みつけられるだけの理不尽な話が描きたいから、
ホラーの体裁を借りて現実的な対話や解決を描くことから逃げた、少年バットはまさに作者の分身。

やさしい世界の作品であれギスギスしてる作品であれ、
キャラ同士がそれぞれの考えを持って交流し合う作品は、
ちゃんと道筋やキャラに共感、納得、理解できるように考えられてるのが分かる一方で、

『妄想代理人』は作者の現実での不満解決の代わりとして、
アニメの中にサンドバッグキャラを作ってぶっ叩いて苛虐している悪趣味に過ぎない。
砂を噛むような人間関係の描き方のそれは、果たして実のある物語であると言えるのでしょうか?

最終回で水洗トイレのように黒いものに流されてゆく人々(負け犬)を見るに、
ああ!この人にとって自分が生み出したキャラは自分の心を吐露する道具であると、
ただただ今敏監督渾身のシャドーボクシングを眺めているに過ぎないというのが正直なところですね。

ヒーローは安っぽく描かれ、可愛さは禍々しく描かれ、
ゲームやアニメなどのフィクションは所詮はニセモノ。
ニセモノに溺れるのは愚民。弱きものは負け犬。

そして戦うのはラノベや漫画にありがちな少年少女ではなくて昔ながらのおじさん。
21世紀の今どきの人間を空虚に扱いながら、
昭和のような昔気質の人間・猪狩夫婦を崇高なものとして、

「おじさん!頑張れ!」「おじさん!ニセモノをぶっ壊せ!!」

ああ!うん?これは、おじさん刑事の猪狩慶一48歳を実質的な主役にして自分の思いを託して、
時代に反感を持ち人間関係にストレスを抱えていた監督が発散するためのアニメなんですね?

そして、名目上の主人公である鷺月子の心の問題に話を繋げて話を締めます。

嫌なもの辛いもの理不尽なもの。生きてれば向き合わなければならないときは度々訪れるでしょう。
だからといってフィクションを楽しむ行為を現実逃避と忌避するのもどうでしょうね?
創作活動を行うものとファンに対して余計なお世話でしょう。

作品によって客層も変わるのでしょうが、自分が観たアニメ映画の観客には、
身なりのしっかりした白髪交じりのサラリーマンもいれば、普通のおしゃれなOLたちもいました。
アニメイトでは、アイシャドウやカーラーやつけまつげなどコスメの商品を普通に売っている時代。

現実に仕事を持って趣味でフィクションを楽しんで活力を貰っている人間は、
『妄想代理人』らに出てきた架空のキモオタら歪なものとは関わりのない世界の住人であります。

人間には、ひとりひとりの人格があって、自分だけの人生に根を張って生きている。
その人生のなかにフィクションでの楽しみを得た人々に当てつけるかのように、
「まがい物への逃避!」(ババーン!!)とアニメを媒体に壁打ちテニスをやられても、
「何言ってるの?」でしかないですね。

このアニメが放送された2004年との時代の差を考えても、
人間ってこんな愚かなんですよ。啓蒙が必要ですよ!とやられても、
それは江川達也の漫画作品みたいに、
十把一絡げに記号化と矮小化をされた架空の愚民でしか無いですね。

『妄想代理人』でやっていることは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』
のアレンジであるのですが、何故あちらの野原ひろしに共感が出来て、こちらは面白くないのか?
製作者の目線の違いが大きいのではないでしょうか?

ブラック・コメディやホラーとして楽しむにはそれなりに意義があるのかもですが、
やはり自分としてはイマイチでしたね。ましてや、「これが人間の真実だ!」と言うには、
デリカシー皆無の大上段の構えで作られた物語はちょっと違うかと…。

クリエイターとしての長所と短所は人それぞれですが、
映像で勢いを見せつけたり、サスペンスな演出は得意なのですが、
繊細に人間を描くという一点では、あまり向いてないということを再確認できる作品でしたね。

最後に、

第8話「明るい家族計画」(ホラーコメディ話)… 終始和やかなのは現実の柵からの解放を意味する?
第9話「ETC」(オムニバス形式のコメディ回)… 単純にギャグが寒くてつまらない。
第10話「マロミまどろみ」(アニメ業界の闇を描く?)… 猿田のモデルの人物がいるんだろうなあ。

↑陰気なだけの話にならないようにコメディのインターミッションが3話連続で入ったりしましたが、
 尺稼ぎ以上の意味をあまり感じられなかったり。

要点だけをまとめれば1時間程度で終わる話を無理やり13回に引き伸ばした内容でもあり、
やはり、TVシリーズには不慣れで劇場アニメの監督なんだなと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 432
サンキュー:

33

ネタバレ

コロコロすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

少年バット

1話からずーっと13話まできみ悪いが、なんだか話数を重ねるたびに引き込まれる作品でした。
少年バットを作り出さないように気をつけて生活したいと思います笑

投稿 : 2020/10/05
閲覧 : 212
サンキュー:

2

ネタバレ

gkm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

重圧から逃れるためにすべきことは少年バットを生み出すことではない。

トラウマが原因で妄想が現実化し、最終的に東京が壊滅状態になる。

…ん?どこかで見覚えが。

ギガロマニアックスがリアルブートし、最終的に渋谷が壊滅状態になる。

…話を戻すと、精神学者のアドラーが言うに、精神患者は、病気により精神を病んだわけではなく、言い訳のために病気を作り出しているようである。
つまり「私赤面症だから人と関わりたくないのよね」という人は実際は、人と関わりたくないから赤面症になるのである。赤面症が治ってもまた新たな問題を生み出して、人と関わりを持とうとしないのである。

本作の主人公は「少年バットに殴られたから新しい作品をかけない」のではなく、「新しい作品をかきたくないから少年バットに殴られた」のである。

少年バットという言い訳をしても新しい作品は生まれないのである。

では主人公はどうすればよかったのか。そこで持ち出されるのが「嫌われる勇気」である。主人公は周囲のやっかみや期待に答えられずに萎縮しているが、あれはどう考えてもおかしい。主人公は堂々としていればよかったのだ。堂々とかけないことを宣言しておけば、何かしら状況を変えることが出来たのではないか。(それが好転するかどうかはなんとも言えないが、少なくともかけない重圧から逃れることはできるか)

…まあ、「嫌われる勇気」は精神病むようなら周りから嫌われたほうがましってだけで、そもそも精神を病んでいないような人が嫌われる勇気を実践すると、SHIROBAKOの高梨の原型である第10話の「猿田」みたいになっちゃうから程々にね。

(もう一度アドラー読み直すかぁ。)

投稿 : 2020/09/23
閲覧 : 194
サンキュー:

1

ネタバレ

ささはら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悪夢のような気味悪さが漂う

鬱系のわけわからんアニメです。でもこういうの、怖いもの見たさで見ちゃいますよね。笑
OPからぶっ飛んだ音楽と映像で引き付けられます。
悪夢のような気持ち悪さがただよってるのがこの手の作品の魅力だとして、あえて明らかに空回りしているギャグ回が挟まれてましたが、正直それが長すぎて呆然と見ていました。笑
この監督は精神病系が好きなんですね、、

前半は暗いミステリー調で現実的な話なんですが、
中盤〜後半にかけて妄想なのか現実なのかどちらか分からないあり得ないカオスな話が続いて頭の中が
????になります。
前半のように現実味のある話であれば、
「少年バットは誰なのか?」というテーマで見れるのですが、後半から少年バットの被害者が多すぎて事件の緊張感がまるでないこと、妄想なのか現実なのか分からないことから「少年バットは誰なのか」がどうでも良くなってしまいます。

見終わりました!
刑事の「現実に居場所がない、それこそが本当の自分の居場所なんだ!」と叫んで現実に戻るシーンはなんだか刺さりました。
街も元通りになって良かった…けど、
馬庭さんが老師になっちゃってるのはなんで!?
マロミは世の中から消えて、猫のキャラが新作なのか?とか謎は残りました。

投稿 : 2020/09/11
閲覧 : 206
サンキュー:

2

ネタバレ

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

今敏唯一のTVシリーズ<81>

2002年の千年女優から東京ゴッドファーザーズ、そして本作と連続で制作。
「作品作ってないと失業状態」を避けるためと本人は語ってるが、千年女優・東京ゴッドファーザーズが予算が低規模なのに見劣りしないのは優秀なスタッフを離さなかったからという話もあり。

15年前の作品ながらキャラクターデザインに古さを感じない。
明るいシーンでも画面が暗めなのが古さかな?
2003年の東京ゴッドファーザーズも同様で、暗さを感じないパプリカは2006年。
単に作風で色彩設計が異なるだけかもだけど。

都市伝説的な怪異である少年バットを中心としたオムニバス形式のシリーズで、構成がおもしろい。
3話までは各話ごとの主役的キャラの人生の行き詰まりに少年バットが現れる導入部分。
それぞれの人生は面白いがずっとこの構図かと思ってると4話では少年バットが逮捕されるという急展開をぶち込んでストーリーの縦軸をグッと進ませる。
そのまま7話まで各話の主役をだしつつも縦軸を進めて少年バットの容疑者が少年バットに殺害される混沌の極みへ。
8話からは縦軸を手放して独立したエピソードでより広い範囲に都市伝説を広げていく。
とくに8話は東京ゴッドファーザーズのような疑似家族ものでオチも少年バットじゃない怪異に着地しててお見事。11-13で物語の〆。日常の崩壊した刑事コンビ(パプリカにも出てなかったっけ?なオヤジとトグサ君っぽい若造)とやっぱ主人公だったか鷺月子が物語を着地させる。
ただ、この締め方があっさりしすぎてたかも。怪異ものらしく余韻は残してるが、原因がわかって解消というのは怪異は災害のメタファーと考えればたやすく凌がれた余韻になっちゃうかも。
あと、蛭川。警官として名声を得たのでヤクザはあきらめた、記憶を喪失したので同じく茫然自失の父親と寄り添っていくというところで終わりだったけか。親子の関係はそこで終わりではなく、もういくつか展開がほしかった。
魅力的なキャラが多いのでそんなこと言ってるとキリがないかもだけど。

10年早くSHIROBAKOをやった10話もそりゃ面白いですわよ、オホホ

投稿 : 2019/05/11
閲覧 : 275
サンキュー:

3

ネタバレ

banjo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

先ほど全話見終えました

 この作品は解釈が分かれそうなので、私個人の解釈を前提としたコメントになることを注意しておきます。

 仕事関係、賠償金の返済、精神障害と世間体、父娘関係等、社会によって究極的に追い詰められた状況の人間たちが登場し、彼らは『少年バット』という通り魔に襲われます。襲われた彼らは病院の一室で、一時的とはいえ社会から隔離され安堵の表情を浮かべます。実は『少年バット』は、初めての被害者である月子の生み出した妄想上の存在なのでした。2人目以降の被害者は『少年バット』のウワサにすがりついたのです。

 そう言ってしまうと、被害者たちが都合よく『少年バット』を利用しているようにも聞こえますが、違います。そんなことをしても根本的な原因は解決しませんから。
 彼らは単に被害者を演じている訳ではないのです。本当に襲われたと思い込んでいるのです。
 つまり、『少年バット』の本性は、究極に追い詰められた状況の中、精神が潰れる寸前に働く、一種の防衛本能。究極の逃避行動として脳に見せる幻想のようなものでした。

 少年バットとは別に『マロミ』というマスコットも登場します。マロミは愛くるしい姿で人を癒します。人によっては、精神にストレスが生じたときに「きみは悪くない」「きみを守ってあげる」と声をかけてくれます。『マロミ』は人の精神を救う妄想です。その点は『少年バット』と同じです。
 違う点は、いわば精神の砦であり、言い換えれば窮地極まった状況の象徴である『少年バット』ほど、究極的な存在ではない点です。ですから、その状況に至る前になんとかしようと、マロミは少年バットから人間を救おうとします。作中の描写には、マロミが消えていくとともに、少年バット率いる黒い物質が人間たちを、社会全体を飲み込む場面がありました。

 この作品は現代社会に蔓延る精神的ストレス、その崩壊に至る前にあらわれる2つの現実逃避の在り方を表すものであると考えます。

 さて、以上の私の解釈を踏まえ、最後に、私の評価が厳しくなった理由を記載します。

 まず、推理モノだと思って見ていたため、途中からは着地点を見失って暴走したのかと思いました。例えば、特にストレスを抱えていない人物(牛山)まで狙われていることによって警察の読みが外れていく様や、犯人だと思わしき少年(狐塚)が真犯人によって殺される事件等、推理モノとしての謎を深める展開をしている点です。その着地をせずに別ジャンルに移行していったので、煙に巻かれたかのような印象を受けました。
 また、無意味な過剰演出と、5、8,9、10話は「何を見させられているんだ」という気分になり、シラケます。

投稿 : 2018/10/13
閲覧 : 331
サンキュー:

4

ネタバレ

UNJrC15621 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

難解だけど

独断と偏見入ります。

マロミと少年バットの関係性をサスペンスホラーとして物語った作品。
特に少年バットは現実逃避そのものをあらわしていて、マロミはその逃避を正当化するための道具であると感じた。

苗字や登場人物、OPやEDなどいたるところに伏線が張られていて、話自体は理解しにくいものとなっているが、その分テーマの一貫性を感じることができた。

何か困ったことがあったなら、自分を外側から守るような現実逃避ではなく、自分の内側から克服していく気持ちが大切であると伝えたかったのではないか。


自分が好きな回は第8話、1~4話あたりの模倣犯のはらはら感も見ごたえがあります。登場人物は鷺月子がかわいらしくていいと思います。全体的に観て損はないと思いました。

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 300
サンキュー:

3

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

月日が流れても変わらない

視聴回数 全話3回くらい

この作品が放映されてから、もう14年も時が流れていました。
「でもまだ14年しか経っていないのか」というのがリピート視聴した
今の私の感想です。

それほど時間が流れても、この作品に描かれている問題がこの先ずっと
問われているのだと感じています。

作品テーマは現代社会の深層心理、集団、家族などが取り上げられています。

「集団心理」「自己逃避」「挫折とやり直し」など、様々な人間ドラマが
この作品に多く詰まっています。

物語の妄想というのは人によっては都合よくあったり、不都合であったり
自分自身の境遇によって左右されることを指しているような事象です。

今敏監督は「PERFECT BLUE」の時から、人間個人の永遠のテーマを
問題にして作品を作るのが巧みです。

この作品もそうですが、物語と言うより啓発です。
視聴者によっては図星を突かれて、嫌な気分にさせる作品とも言えます。
(興味本位で視聴しても低評価は止む終えません)

作画の評価は、物語の内容重視で製作されているイメージからすると
視聴した個人が評価することであって、あにこれの評価点は
関係ないと思います。

オープニング曲「夢の島思念公園」は歌詞の意味が色々な考察などで
とりあげられている有名な曲です。

<個人的な歌詞感想>
{netabare}私が感じた歌詞の内容で一番触れられていると思うのが猪狩が
地下鉄から荒廃した地上へ戻った時の台詞「まるで戦後じゃねぇか」が
歌詞の印象とマッチングします。{/netabare}

現代社会を「生き地獄」と感じる人には刺激が強い作品ですので
その点だけは視聴される前に注意しておいてください。

年齢制限は設けられていませんが、セクシャルで暴力な描写が多いので
大人向けな作品になっています。

投稿 : 2018/06/17
閲覧 : 386
サンキュー:

10

ネタバレ

371 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

妄想世界

「えぁ~いぃ~あぁあ~♪」って歌いたくなるOP。一時期頭から離れなくなる。怖い。鉄筋コンクリートやパプリカみたいなアニメが好きな人に向いてる。ローラーブレードが懐かしい。たまにやりたくなる。

投稿 : 2018/04/01
閲覧 : 314
サンキュー:

0

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雑感。

少年バットという空想に対して空想で立ち向かおうとして敗北した馬庭と、妻の死という辛い事実を機に空想を打ち破った猪狩の対比が面白かった。

居場所のない現実こそが自分の居場所。

そんな受け入れがたい事実を、妻の死を機に受け入れた猪狩の勇姿に痺れる。

一方の馬庭は一連の事件の真相に迫りながらも空想に空想で対抗した結果、空想に取り憑かれてしまったというのがなんとも哀れだったな…。

中盤がやや退屈だったものの、終盤の盛り上がりを考えれば、充分に良作。
ただ、出来れば少年バットの被害者達が猪狩のように現実を受け入れた姿が最後に描かれていたら、もっと気持ちの良い作品になっていたかも。

投稿 : 2017/09/10
閲覧 : 260
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

2話まで視聴

普通に面白かったけどネットの評価だと中盤から意味不明とか言われてるし時間無駄にしたくないからここで切ることにした

投稿 : 2017/05/20
閲覧 : 243
ネタバレ

これはアニメじゃない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

狂ったOPに狂ったストーリー

100人に考察をきいたら100通りの答えが帰ってくる。
監督が笑ってるだろうね。妄想代理人はお前らだと。

それでも敢えて考えてみると、この作品のテーマは
自死自傷に精神病トッピングと言ったところだろうか。
OPがそれを物語っているし。

精神に病をきたすと「少年バット」という名前の死神=自分がやってくると。
そして、マロミのように少年バットが噂で広がり、自分の中で具現化されると
いう形で自死や自傷、事故になって現れるという感じ。
でも、それは決して自分の弱さだけではなくて、噂や誹謗中傷という
客観的要因である現代の闇も問題なんだけど。

それでも実際にデブ2人は他人(模倣犯)に襲われているんだが、
少年デブは劇中で語られているように精神病ではない。
(模倣犯に襲われただけであり、少年バットに襲われていない)

デブの汚職警官に関しては、模倣犯にも襲われた後、
罪の意識(泥棒、強姦、娘への盗撮)などで精神が蝕まれ
その後少年バットに襲われている。

けど、この作品のわかりづらさはそれを「劇中劇」で表しているという事で
納得している。結局は実際に起こっているのではなくて、
フィクションの上にフィクションを重ねて嘘で塗り固めたといった感じ。

そして、それがまたループし続けるんだね。
バットの冒頭「ただいま。」と最後「さよなら。(またね)」のセリフが物語っている。ストレスや社会が永遠と少年バットを生み出している。

だらだらと書いててよくわからなくなってきたけど
「バットの正体は?」と聞かれればそれは「自分と他人」と答えるかな。

投稿 : 2017/01/13
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ぱえりか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

別に音楽や絵が嫌いなわけじゃないが OPやオッさんの描写は正直気持ち悪い。

8話目あたりの聖戦士から
ベテラン刑事のキャラクターが
すこしブレてしまいました。。
ファンへのサービス編かな?と
思う事にしましたが9話目の明るい家族では
全く関係のない人物達が現れ一話完結編…。
どうせ死んだ描写を書かなくゾッと
させたいんだったら序盤で
死んでた程にしてほしい。
少年バットを絡ませたいなら、
もう少し何かあるでしょ…。
次の話で「旅館で3人死んでました」の
一言で終わり興ざめしました。


それでも、見続けます。
前半が本当面白く
まだ気になる事が何点があります。

月子の過去、ウッシーは本当に白?
イッチーのその後、蝶野はるみの結婚後、
蛭川親子のその後、などなど。
登場人物全員が異常(ベテラン刑事を除く)で
イッチーがあれだけ腹黒だっただけに
ウッシーの純粋さがある意味異常だった。
化けの皮がはがれるの?
蝶野くらいはハッピーエンドに
なってほしい!

いろんな妄想を膨らませて
最終回まで見たが…
結局、月子の過去しかわからず
ダラダラして終わりました。

残念です。

投稿 : 2016/08/05
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ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たとえ辛くても現実を生きていく勇気を持とう

僕は今敏監督のファンで、彼の作品はいつも僕のツボを突いてくるのだけど、客観的に見れば重苦しい世界観なのもあって、人を選ぶ作品かなと思う。
ミステリー要素もあって、真相や次の展開が気になって一気に観たくなる作品。

1話完結型で、序盤はストレス社会にさらされた登場人物が精神の限界を迎えるときに少年バットが現れ、彼らを殴打していくことで現実逃避を助けていく展開が続く。それが事件化され、2人の刑事(猪狩・馬庭)が捜査をすすめていくというストーリー。

果たして少年バットとは一体何なのか。
次第に妄想が膨れ上がり、少年バットは力を付け、現実に影響を与えるように。

独自の捜査の先に刑事はひとつの結論にたどり着く。

少年バットもマロミもある少女の現実逃避から生まれた虚像であった。ラストは生み出した本人が現実を受け入れたことで虚像は消失。つまり、「妄想代理人」とは一人の少女が過去の辛い出来事を受け入れるまでの話といえる。
後半、猪狩の妻が不幸な身の上であるにもかかわらず決して現実を諦めない姿には感動した。

BGM、OP、EDも素敵。回によってまちまちなところもあるが、作画も概ね安定している。各回によって登場人物や構成を変える等意欲的。

人間のストレスや精神疾患(解離性障害)に焦点を当てつつも、絶望の中に小さな希望を見出せる素晴らしい作品。

投稿 : 2015/08/13
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フローズン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最終回、素晴らしかった

・アニメオリジナルの13話構成、今監督最初で最後のテレビシリーズ作品
・今作品は「パーフェクトブルー」以外見ていて凄く良かったので今回も期待して視聴

・「少年バットを追う刑事2人、そして鷺月子」という話の本筋は正直いって面白いなとは感じなかった
・のめり込んで、どうなってしまうんだ!?というような真相を知りたい欲求はそこまで沸かず、「ああ、今回はこうなったのね」というちょっと冷めた見方しかできなかった
・2週目からは話の仕組みが掴めているので話の捉え方が分かり、面白くなるのでしょうが、初見の1週目ではよく捉えきれなかった。想像力が足りなかったのが今回の自分の敗因かもしれない

・それよりも少年バットの登場による市勢の動向というか名もなき人々の募る不安感が面白かった。それが最終回に繋がってくるんでしょうね
・また自殺オフ会の8話、オムニバス形式の9話がとても面白かった。この2話は定期的にくり返し見たいですね
・そしてSHIROBAKOの前身かもしれない第10話。SHIROBAKOでタロー役を演じていた吉野裕行さんがこの回でも制作進行役を演じていたとは
・しかし妄想代理人の描くアニメ制作現場はSHIOBAKOとは違いかなり現実的。いや、実際アニメの現場なんて見たことないですけど(笑)

・最終回、素晴らしかった。飯塚昭三さんの名演もさることながらちょっと感動しちゃいました。絵的には「おじさんがバットを振り回して現実に戻る」だけなんですがここで泣きそうになりますよ
・奥さん絡みのストーリーのフリも聞いているし、平沢進氏の楽曲の力強さも相まって滅茶苦茶カタルシスを感じた

・あとこの作品で最も素晴らしいのって作画じゃないですかね。そんな見方はしませんけども音を消してぼっーと見たとしても楽しめるんじゃないですかね。高品質すぎる

・今監督作品で未視聴は「パーフェクトブルー」だけになってしまった。その作品を見てしまうともう今監督作品を初見できないという謎の及び腰を持ってしまっている・・でも絶対見ますよ

投稿 : 2015/06/24
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MameJ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これは苦手。

ミステリーでもホラーでもなんでもなく、ただひたすら訳の分らんストーリが展開される。
確かに妄想が引き起こすことなんだけど、妄想をサイコで実践するなら、事件の真実は現実で落とし込んで欲しいし、妄想をファンタジーにするなら現実への影響は、登場人物のリアルな行動だけにして欲しいところ。
中途半端だし、物語事態が病んでいる。好みは自由ですがが、これは駄目でした。

投稿 : 2014/10/19
閲覧 : 217
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ざみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

不思議と物語に惹き付けられるものの何が起きているかは見れば見るほどにわからなくなっていく。

当初は連続通り魔事件の犯人がこの話のゴールと思い見ていたが、正体は突き止めたものの斜め上過ぎて何となく腑に落ちない部分もあった。

しかしながら各話タイトルを風景?の中に入れたり、場面によって画風が変わる演出は視聴を飽きさせない。音楽も平沢さんの神秘的?神々しい感じがでたこれぞ今監督といった作品。

投稿 : 2014/04/30
閲覧 : 204
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agata さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

鬱展開→・・・

鬱展開好きにおすすめ

途中まで非常に好みだったのですが・・・
2/3くらいから尻すぼみかな、と

投稿 : 2014/04/02
閲覧 : 339
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jagaimo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢の島思念公園

代理される妄想。

明察されていないものに対して、
思考するのが嫌いな人には
この話は苦手だろう。
そういう人がいてもいいとは思う。
単純明快は有り難く、何と言っても楽だ。
優越は手渡しである。
ただ妄想は自由だ。

妄想することでこのアニメは深く謎の多い迷宮を彷徨うことになる。
ストーリーの大筋には月子の虚言の始まりがある。
(たまたまのきっかけが月子だったのではないか。)
その虚言が代理され、リアリティを逸脱する。
今は現実か?それとも妄想か?
描写は素直ではなく、意味不明が渦巻く。
その意味不明こそが妄想の源流である。

妄想の産物として、
一話と最終話、街中の人々の声は嘘や言い訳で蔓延っていた。
人は嘘をつき、言い訳をする。自分のため。
しかし現実と対峙し奮闘する強さが大切であるのではないか。

序盤は単純に推理もので、
まさかあいつが?とかぬかしておりましたが、
途中からそういった明確な答えを探すのではなく、
これは〜なのかもしれないと、
全てに意味がある訳がない。
意味を見いだすのは自分自身だ。と。
情報拡散社会がさらに進む今、
妄想は代理せず自己管理を。

ともあれ、音楽は今敏監督御馴染みの平沢進である。
このOPはまた何とも言えぬ、奇天烈な感情を湧かせるものである。
ぜひ、ご覧いただきたい。

投稿 : 2014/03/20
閲覧 : 251
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赤色ライ麦 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思ったこと

・もはや妄想ではない域に到達・・・
・原点が実は切ない・・・
・刑事が変人になる
・オープニングに洗脳される
・エンディングが眠くなる
・名前に共通点があっておもしろい

投稿 : 2014/02/26
閲覧 : 222
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ヘテロ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

7話までなら名作待ったなしだった。

投稿 : 2014/01/04
閲覧 : 198
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九条 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

被害者になりたい願望。

日常生活を営む上で、誰もが経験する精神的肉体的ストレスや閉塞感から齎される逃避からの脱却を
今敏監督が皮肉やユーモアを織り交ぜつつ描くサイコサスペンスであり、多種多様な妄想が蠢く作品。
刮眼するべき点は、難境から現実逃避せざるを得ない原因を自己ではなく、他者に転嫁することにより
ミュンヒハウゼン症候群が如き同情を誘う救済的装置として、矛先を転じさせる人間の脆弱性であろう。
取り分け、少年バットという都市伝説的な通り魔を具現化することにより、共有幻想を大衆に促しており
少年バットに襲われることが唯一の救いであるかの如き神格化し、被害者になりたい願望が蠕動する。
つまり、自力救済するのではなく被害者になることを選択し、現実逃避しようと目論む滑稽味が溢れる。
しかしながら人間の潜在的な「自己防衛」を完全なまでに否定し、その挙句に少年バットを撃破しており
短絡的かつ一方的とも取れる理想論で幕を閉じる終局については聊か御座なりであり、理解に苦しむ。

投稿 : 2013/12/04
閲覧 : 419
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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

サスペンス+SFが両方楽しめる作品

前半と後半で大きく作品色が異なるため、好みが分かれるかもしれません。
個人的には前半のサスペンス的な雰囲気と展開が好きでした。後半のこの作品の核心に迫る部分も今監督独特の表現が魅力的です。

投稿 : 2013/12/02
閲覧 : 222
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teji さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

なんともコメントしがたいですね

途中 面白くなるのかなぁ と 期待しただけに
なんでしょう 意味わからない・・ 久しぶりに 無駄な時間を過ごしたような 気がします

投稿 : 2013/11/26
閲覧 : 261
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もじゃもじゃもじゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後がうーん

オープニングから引き込まれて
キャラクターも面白くて
進んで行く度に来たいが上がって行ったけど
最後が個人的に納得できなかった。
謎をたくさん作って
結局、あれだけの怪現象かよと・・・

でも満足度は高いのでおすすめ。

投稿 : 2013/11/08
閲覧 : 187
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えええええええええw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

思っていたのと違った

5~6話当たりから話が急展開

シリアスファンタジー系の作品かと思っていたけど、
超現実的な作品でした。
(最後まで見てないですが、そうだろうなと思いました。)

実際レビュー見る限りソレっぽいですね。

うーん、

思っていたのと違い残念です。

投稿 : 2013/09/19
閲覧 : 186
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無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

蔓延する妄想の連鎖…やがてそれは狂気となって全てを喰らう。

視聴後の率直な感想は自分には少々難しいというか
納得いかないところが多い作品でしたね。
今敏監督作品はいくつか観てきましたがパーフェクトブルー以外は
結構難解に感じました、考えるよりも感じる作品といったところでしょうか。
そしてそれは妄想代理人にも言えることです。
ミステリー的な何かと思って視聴をはじめたんですが
まぁいつもの今敏作品でした。

事件の発端は月子という女性が何者かに襲われ警察の調査に
金色のローラーブレードを履いて野球帽を被った小学5~6年くらいのの少年で、
くの字に折れ曲がった金属バットを振り回している犯人像が浮かび上がりました。
世間は彼を少年バットと呼び瞬く間に知れ渡ったのです。
そして第2~第3の被害者も続々とあらわれてしまい…

まぁタイトルである程度予想していたとはいえ結局は妄想の産物だったわけです。
月子が10年前に生み出した狂言から生まれた怪物。
結局月子は少年バットになど襲われてはおらず自分自身で傷つけた。
つまり自傷行為だったわけです、そこはある程度予想していたのでいいのですが
所々説明不足で意味不明に感じてしまいました。

少年バットは妄想の産物だというのに少年バットに襲われた被害者は続々といるんですよ。
ここらへんの説明が特にされておらず投げっぱなしになっていたのが気になりました。
私なりの解釈ですがタイトルで「妄想代理人」とあるように
月子の妄想から生まれた少年バットというキャラクターを
被害者の人たちが引き受けたということでしょうか?
少年バットは追い詰められた人間のところにやってきます。
少年バットにやられた被害者たちは追い詰められ気持ちのやり場を失った時、
月子と同様に少年バットという妄想の産物を利用したのではないか…
これまでの被害者も月子と同じように自傷行為に手を染めたんじゃないかと思いました。
少年バットを生んだのは月子だけど育てたのは少年バットに縋った者たちすべて。
少年バットとは他ならぬ自分自身の弱さだったのかもしれません。

被害者のなかで唯一少年バット(自分の弱さ)に打ち勝った人物が猪狩美佐江である。
彼女は目の前の現実から目を背けそうになるが最愛の夫が心の大きな支えとなり
少年バットを退けたのです、この話は美佐江と少年バット、
つまりは美佐江の心の葛藤が描かれたシーンだったのではないでしょうか。

今敏監督作品といえば現実と妄想の区別がつかないその二つが入り乱れた演出を多用しますが
それらの演出は妄想代理人でも健在でした。
中盤あたりからそれらの演出要素が強くなり終盤では完全に現実と妄想の境界がなくなってましたね。
なのでちゃんとしたミステリー路線を期待すると肩透かしにあいます。
正直中盤までは楽しかったですが終盤になるにつれ妄想要素が強くなってきて残念です。
終盤の展開は自分からしたら台無しに感じてしまいました。
最初の雰囲気を維持してほしかったんですが何かもう現実と妄想がごっちゃになって
意味不明なことになってます…

ミステリーというよりはミステリー要素もあるエンターテイメント作品です。

【B+75点】

投稿 : 2013/09/14
閲覧 : 248
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妄想代理人のストーリー・あらすじ

『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。
疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。
突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出、多くの目撃者がいるにも関わらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。刑事猪狩慶一と馬庭光弘は捜査を進める中、被害者の持つ不思議な共通項に辿り着くのだが…。
(TVアニメ動画『妄想代理人』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2004年冬アニメ
制作会社
マッドハウス
公式サイト
www.mousou.tv/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%84%E6%83%B3%E4%BB%A3%E7%90%86%E4%BA%BA

声優・キャラクター

能登麻美子、桃井はるこ、阪口大助、飯塚昭三、関俊彦、槐柳二、京田尚子、内海賢二、陶山章央、山口眞弓、中嶋聡彦、水樹奈々、藤原啓治、三石琴乃、津村まこと、郷里大輔

スタッフ

原作:今敏、 総監督:今敏、シリーズ構成:水上清資、キャラクターデザイン:安藤雅司、美術監督:池信孝、色彩設計:橋本賢、撮影監督:須貝克俊、編集:瀬山武司、音楽:平沢進、音響監督:三間雅文、音響効果:倉橋静男

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