「楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)」

総合得点
75.4
感想・評価
850
棚に入れた
4519
ランキング
689
★★★★☆ 4.0 (850)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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楽園追放 -Expelled from Paradise-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

肉体を捨ててちょっと自由に生きていけるだけのパラダイス

よくある"ぼくたちのつくったすばらしき新世界"はいつみても面白い
それにロボットやケツ、AIとの関わりなんかも上手く盛り込んでいて完成度の高いエンタメ作品

ただまぁ所謂ディストピアSF作品って、恐ろしい未来やAIへの不安を逆説的に表現することで、視聴者への投げかけが出来ると思っているので、今作は結構そこらへんの思想の描写が結構一辺倒で直球だったかなと思った

アンジェラは中盤にディーヴァ保安局の上官の神々の代弁者の如く選民思想を語ってディンゴとバトっていい感じだったのに、その後、楽園の上層部たちの"未知は脅威"の凝り固まった思考で、議論をする余地もなく排除を命令されちゃあアンジェラちゃんもそりゃ身を移り変えちゃうよなぁ
そうして視聴者もフロンティアセッターの考えに自ずと乗せられ、結局どっちが本当の自由なのかという事を見終わった後に考えることはあまり出来ない
AIの方が断然理性的という皮肉

フルCGアニメだったが、キャラの動きはもちろん、表情もかなり細かく、特にラストの市街戦ではフルCGだったからこその臨場感と迫力のある戦闘だった。カメラワークサイコー

あともう1つ、声優。特にフロンティアセッターの表情が読み取れないからこその声が重要だったが、優しく喋りかけて機械っぽくない演技が凄かった。常時良いAI感が出ていた

YouTubeで期間限定の無料公開の初日から一応チェックはしていて、虚淵脚本の水島監督でかなり期待してはいたが、中々見る気になれずにラスト滑り込みで見たが、初っ端の世界観説明からフルCGでのロボットアクションで一気に惹き込まれ、最後まで一気に見ることができた
ディストピアSF作品によくあるテーマを分かりやすく最初に説明して入り込みやすくはなっていたが、AI関連やユートピア思想が今ひとつ描ききれていなかったなと思う惜しい作品

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 63
サンキュー:

5

ネタバレ

ももも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アイデンティティのお話

西暦2400年。
人類の大半は荒廃した地上と肉体を捨て、データとして電脳世界「ディーヴァ」で生きている世界。
ディーヴァにハッキングを試みた謎の存在を追うため、主人公である保安官アンジェラ(くぎゅ)は地上活動用の肉体(本人のDNAを使用した16歳の少女の体)に受肉し、エージェントとして好んで地上で暮らしている人間ディーゴ(三木眞一郎)を雇います。

サーバから肉体に意識たるデータを転送したら、その魂(?)はもうコピーされた偽物なんじゃないのか?的な話は一切ありません。
ネットワーク上で、または各機器上に、移動しまくりです。

ネットワーク上での貧富の差…というか存在の優位性は「その人間に割り当てられるメモリ量」が目安で、メモリを多くもらうためにはディーヴァのために働き、評価を得る必要があります。
ディーゴはこの構造を「奴隷」「牢獄」と嫌悪していますが、アンジェラはこれを当然のこととして受け入れています。

割当メモリ云々の話が出たときに「あーディストピアモノで多分管理者とドンパチする感じかな?」と思いながら見てたんですが、ディーゴ(及び同種の人間たち)はディーヴァの管理者から追われるようなこともなく、それと認識された上で自由に暮らしています。
アンジェラも面倒な肉体をむしろ嫌悪し、データとして生きることを自ら選んでいます(まあこの点は「刷り込み」とか「若さゆえの世界の狭さ」とか色々ありそうですが)。
ともあれ、管理社会と戦う話ではありませんでした(戦いはしますが)。

------

アンジェラは地上で捜査する中で肉体に響くビートとしての音楽を聞いたり、肉体の体力的に疲れ果てたり、物を食べたり、いろいろな経験をします。
これが肉体として暮らすことへの偏見が変化していくきっかけになりますが、データとして生きることへの疑問にはなりません。「肉体も悪くないかもね」くらいはあっても、「データとして生きるって何?」とはなっていません。
つまり、思想としての管理社会との対立構造にはなりません。

ハッカーの正体は「長い時間の果に自我を持った、限りなく人間に近づいているAI」であり、人間に対して敵意はなく、むしろ争いを避けるために地球から出ていこうと準備をしていたのでした。

アンジェラはAIに敵意が無いこと、地球から立ち去ろうとしていることを踏まえ、そのまま見逃すことをディーヴァの管理者に提案します。
このアンジェラの判断に「管理者たるディーヴァへの疑問」とか「肉体への憧れ」とかそういう要素は一切ないです。
ただ「いいやつだし悪意はないっぽいから見逃してもいいんじゃないですか?」というだけの話です。

ディーヴァの管理者は不穏分子を許さず、AIと、AIを庇ったアンジェラの処分を決めます。
ここで初めて対立構造になり、アンジェラは「アーカイブ化(意識の凍結)」から逃げるために再度受肉します。
ドンパチの末最終的に逃げおおせたアンジェラを管理者は把握していますが、「脱落した保安官」として最後は追うことをやめているようです。

「やろうと思えばディストピア表現もできそうな管理社会」「人間的な意識を持ったAI」「地上で暮らす人間たち」
これらはプロットで直接結びつくわけではなく(もちろん関連はしますが)、要素としてただ散りばめられています。
イベントとしては、人類側のエゴによるドンパチの末、AIが人間らしく旅立つ、ただそれだけです。
ここから何を感じるかは視聴者に委ねられています。

割とふわっとした視聴感といいますか、もうちょい押し付けがましくてもいいんじゃないかなぁという感じがしました。

------

ビジュアルについて。
本作は当時「フルCGアニメ」としてちょっと話題になったのを覚えています。
相当力が入っていると思いますが、今では流石に少し古い感じがするかも?
加えて表情に漫画的な表現をちょいちょい使ってて、CGの優位性をスポイルしてるような気もちょっとしました。

投稿 : 2021/09/11
閲覧 : 56
サンキュー:

4

ネタバレ

k57x83 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全てにおいてまあまあ

(2021/09/07 初稿)
youtubeで期間限定公開だったので視聴


◆総評
全体的にややよくできた作品
全分野点数を3.5にしようか4にしようか迷った
欠点はないがすごく良いともいえない微妙な感じ


◆物語・設定
設定の世界観の部分はなかなか面白いと思うし、
物語の進みも上手く、話しの進みを納得させるところも
(やや説明っぽい感じもあったが)手は抜かれていなかった

人間と、電子化し(進化し)た人類、AIが登場し、
この3者を比較しながら人間とは何かを問いかけるのは
非常に面白かった

ただ、残念だったのは、
・感情の動きの描写が足りない
・この世界だからできることがあまり描かれていない

具体的には、
・アンジェラの変わり身が早すぎる
・電脳世界なのに電脳戦が少ない

1個目は時間がたりなかったのか
2個目については、
こちら側に最強ハッカーがいるのに
なぜか現実でのバトルが凄くたくさんで、
ハッカーがサポートするシーンが少なかった
結局銃でアンテナ撃ってサーバーのサポート切るとかなら
ハッキングでどうにかできたはず

少し辛口になったが、全体的には無難によくまとまっていると思う


◆声優
キャラによく合っているしベテランなので特には問題なし
が、最高とはなぜか言えない感じ
あまりキャラの感情的なシーンや盛り上がりのシーンがなかったからか

あと、モブキャラに凄い人がいたりで驚く
モブでほぼセリフない人もいるのに
最初の日焼けした人何か裏があるかと思いました


◆キャラ
キャラデザ良し、登場人物少な目でやや深堀もされ
なかなかいいが、いかんせん盛り上がりシーンがなく
最高とは言えない感じ
全編3dなので作画崩壊は全くなし


◆作画
全編3Dだが、戦闘シーンは迫力があり見ごたえはあり


◆音楽
EDはなかなか。BGMはあまり記憶がない



やっぱり一通り感想つらつら書いてみましたが
やっぱり全体的にまあまあ、以外言えない

全体がやや悪くても1点最高潮があると
名作たりえる(と思っている)けど
本作品は全体が無難だけど最高潮がない

設定は結構好きなので続編があれば見てみたいです

投稿 : 2021/09/07
閲覧 : 93
サンキュー:

4

ネタバレ

たわし(冨岡) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サイバーパンクとして設定が甘い

製作総指揮リドリースコット、ドゥニヴィルヌーヴ監督作品「ブレードランナー2049」を観てきた。北米では30代以上の男性客しか入らなかったということで、旧作とともに興行的に失敗してしまった模様。

実際に日本の劇場ではそこそこ男女のお客が入っていたが、反応はイマイチで、コミック映画や普通のSF映画とは違い派手なシーンが少ないので、デート向きとは言えない映画であることは間違いない。

しかし、世の中に「サイバーパンクSF」の映像化として名を上げてきた名作の続編ということで評論家やその筋のオタクには受けがよく、批評は絶賛をされている。

それは今までにあらゆるサイバーパンク作品の中ではずば抜けて芸術的で哲学的な作品であり、本作が「攻殻機動隊」「AKIRA」「マトリックス」などに最も影響を与えていることが映像からも理解できるからだ。

して、東映製作の「楽園追放」だが、CG技術は高いが、脚本がこの手の分野を得意とする虚淵玄が制作に名を連ねているが、正直言って「攻殻機動隊」以下である。同じ頃にTVアニメでつくられた「サイコパス」もどっかで見たようなシーンをつなぎ合わせたような作りで非常にがっかりさせられた。

どうも虚淵さんは脚本家、構成作家としては非常に能力が高いが、原作となると急激にスケールダウンしてしまう傾向がみられる。

要はマニア向けすぎて一般人がおっつかないのだ。それにはキャラクターデザインや設定にも説明不足な点が多く、中途半端にみえてしまうのだ。そこを考えると押井守監督などは「パトレイバー」や「攻殻機動隊」は無理のないように設定や画面構成を考えて映画を撮っていると思う。

あまり一般の人にはおすすめできないSF映画である。

この調子だと次のゴジラ初のアニメ映画も非常に不安要素でいっぱいだ。

投稿 : 2021/09/07
閲覧 : 611
サンキュー:

21

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

主人公「アンジェラ・バルザック」がすごく魅力的

主人公「アンジェラ・バルザック」の魅力だけで、
このアニメ観れちゃいますが、
テーマも、世界観も、スピード感もどれもよかったです。
王道と言ってしまえばそれまでですが、
短い時間の中にもSF映画の醍醐味を感じることができます。

ストーリーは、{netabare}「王立宇宙軍オネアミスの翼」 {/netabare}を思い出しました。

アンジェラは、CGなのに、この表情はとても好きです。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 88
サンキュー:

2

ネタバレ

すぴりっと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった

ディンゴとフロンティアセッターがすごい好き。
あんな生き方、憧れるなあ。
とりあえずうん、美味しいものでも食べようと思いました笑
(なんだこの感想)

投稿 : 2021/03/09
閲覧 : 78
サンキュー:

3

ネタバレ

ぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間らしさって何ですか?

っていうのが

3人(一人はロボットですが)のキャラクター

を対比して考えさせられた作品でした。

ストリーは分かりやすく

ロボットの戦闘も迫力があって楽しめました。

さすがにでっかいムカデの肉は食べたくないですが

でも美味しいなら考えないこともないです。

投稿 : 2020/12/28
閲覧 : 91
サンキュー:

5

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

明るい虚淵作品?

 まったく事前情報なしで視聴。そのために序盤に電脳社会が描かれたのでサイバーパンク的
世界で進んでいくのかと思っていたら、廃墟のような地球がメイン。
 地球が荒野のような状態になっており、西部劇風の雰囲気がある。ディンゴの風貌なんかも
それ風な感じ。

 科学的に進んでいるがある種のディストピア的環境にいた主人公が、ワイルドだが自由がある
世界で価値観を変えられていく展開は「翠星のガルガンティア」(以後ガルガンティアと表記)に
共通するものを感じたりしていたが、EDクレジットで脚本に虚淵 玄氏の名前を見つけて納得。
同じ人が書いてたわけね。
 ガルガンティアのヒディアーズや、同じく虚淵氏の「PSYCHO-PASS」のシビュラシステムは
「実は人間だった」という展開になるが、本作が逆に人間だと思われていた
フロンティアセッターが実は人工知能だったという展開。
 意外性を狙ったという点では同じなのだろうが、ショッキングな感が強かったヒディアーズや
シビュラに対して、計画がいたって平和的なものだったことや人類に対してフレンドリーな
スタンスであったこともあって、正体判明後はむしろほのぼの感が漂う。
 フロンティアセッターの作業用ロボットを介してのアンジェラ・バルザックやディンゴとの
やり取りを見ていると愛らしさも感じたりするが、そう言えばガルガンティアも人工物の
チェインバーが癒しキャラだったような。
 最終的にフロンティアセッターが無事外宇宙探索に飛び出せたという点ではハッピーエンド
なのだが、同調者がついぞ一人も現れてなかったのがややかわいそうな感も。
 決して悪くはないが、今一つ爆発力は弱かった印象。

 バトルアクションは劇場版クオリティということもあって、宇宙戦も地球での地上戦も
スピーディーで見応えあり。
 こちらもEDクレジットでモーションアドバイザーに板野 一郎氏の名前を見つけて、なんか納得。

2020/06/29

投稿 : 2020/06/29
閲覧 : 143
サンキュー:

5

ネタバレ

フーカム さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本当の楽園とは…未知のものに触れて初めてその価値を知る

タイトルの「楽園追放」ですが、楽園とは…

"苦しみの無い生活が出来る場所"

のことをいいます

しかし苦しみとは心身2つの意味で存在しているもので、

・ディーヴァは体に枷が無い電脳世界だが社会に縛られる楽園
・地球は荒れ果て、肉体という枷を持つが社会に縛られない楽園

として描かれていました

そしてアンジェラ・バルザックにとって最初ディーヴァは社会に縛られているという苦しみは無く文字通り楽園だったのでしょう

   "演算リソースは向上心のある優秀なパーソナリティに与えられて当然"

という台詞が象徴するようにディーヴァの社会と彼女の価値観は一致していたから

だが、フロンティア・セッターによる不正アクセス防止の任務のため初の地球(リアルワールド)へ赴いた際に彼女の価値観は変わっていく

その影響を与えた人物がディンゴとフロンティア・セッターだ

   "食事による満腹感"
   "全身で感じる音楽"

といった言葉は電脳世界で生きてきた彼女にとってわからないものであったでしょう

そしてオペレーション機能を失い知らぬ内に無理をしていた彼女は病気にかかってしまいます

オンライン接続して病気を治そうとするディンゴの提案をはねのけ、自力で治そうとしたのは、
任務においてフロンティア・セッターに居場所が割れてしまうことももちろんあるのですが

   "自分の力でやり遂げたい"

という彼女の信念からくるもので実は今まで彼女が

   "機械に制御されていた(助けられていた)"

ことを悟ったからでしょう

そしてこの作品における一番のメッセージが昼食にうどんを食べる二人の会話の中にあると思っています

ディンゴ
「破られないはずのセキュリティが破られた、その危機感に慌てるあまりあんたたちは事の本質を見落としてるんじゃないのか?敵がどうやってやって来たかより、何をしにきたかの方がより重要だろうが」

アンジェラ・バルザック
「それが分かったら苦労はないわよ」

ディンゴ
「いやぁだって奴さん自分から言いふらしてんだろう?外宇宙探索の同士を探してるって」

アンジェラ・バルザック
「そんな戯言真に受ける方がどうかしてるわ」

ディンゴ
「その根拠は?」

アンジェラ・バルザック
「まず第一に意味がない。ディーバの成立によって人口爆発と資源の問題は完全に解消された。今更宇宙開発なんてリスクに見合う実利は皆無よ」

ディンゴ
「それはディーバ内部だけの価値観だろう?外の世界にはもっと色々な考え方をしている連中がいる。あんただって見てきたはずだ(地球の町の外の人々を見て言う)」




また価値観を変えたもう1人の人物としてフロンティア・セッター

フロンティア・セッターとコンタクトをとるシーンでは
完全に機械であるAIなのにディンゴの音楽を理解し共に楽しそうに話合う2人を見て彼女は疑問を抱く

そして気になっていたことをディンゴから聞き出します

アンジェラ
「あなたあのAIの事どう思う?あれはただ人間の真似をしてるだけの機械なの?それとも…」

ディンゴ
「そりゃどっちだってよくないか?その辺疑い出したら俺はあんたが人間なのかプログラムなのか区別できなくなっちまう」

この返答に対してアンジェラの

 "ディンゴがなぜディーバに来ないのか?"

という疑問がさらに膨らむ。
それはディンゴが肉体というものに執着しているのだと考えていたから

アンジェラ・バルザック
「あなたは優秀だけど愚かな人。よりよい人生の価値ってものをまるで分かっていない。どうしてあなたはディーバに来ないの?なぜ肉体の檻の中で生きていこうとするの?」

ディンゴ
「ディーバに行けば精神の可能性は無限大、どこまでも自分を進化させられる。あんたたちはいつだってそういうよな?それは嘘だ!個人に割り当てられるメモリの量は管理され決められている。例え可能性は無限大でも実際に手に入る処理能力は結構窮屈なやりくりが必要になる。何を手に入れ何ができるのか。全ては社会の都合によって決められる。いつも誰かの顔色を伺って褒められたり気に入れられたりしないと満足に生きていくことすら出来やしない。そんな人生のどこに自由がある?俺は誰かに値段を付けられ裁かれながら生きていくなんてまっぴらだ」

ここで初めてディンゴの真意を知る
それに感化されてかディーバのフロンティア・セッターへの判断に反旗をひるがえすアンジェラ


この展開はタイトルから予想していたのですが、意外だったのは最後にフロンティア・セッターの宇宙探索への勧誘をアンジェラが断ったことです

てっきりアンジェラがフロンティア・セッターと宇宙にいって二人ともハッピーってな展開を予想したんですが、彼女は誘いに心が揺らぐものの、空から見た荒れ果てたはずの地球が幻覚で緑や湖がある美しいものに見える描写が入ることによって

アンジェラ・バルザック
「ごめんね、、、私まだこの世界をろくに知らない。まだ見たことも無いものが、あまりにもたくさんあり過ぎるの!」

と地球に残ることを選択します

そしてフロンティア・セッターの当初の目的であり存在意義は人を乗せて宇宙探索に出ることでしたが、

ディンゴ
「なぁ、フロンティア・セッタ。人類にだって色々ある。土台人間の定義なんて結構曖昧なもんなんだよ。歌を唄って、仁義を通して、星空に夢を見たあんたになら、もう人間でいいんじゃないか?俺たちが失い、忘れたものを強く受け継いできたのがあんたなんだ。だから胸を張って行ってこい。いずれ旅先で出会ったやつには堂々と名乗ってやりなよ。地球人類の末裔だってな。」

ここまでのアンジェラの決断と二人がフロンティア・セッターを人間と認めることで意義を達成するという美しい流れには感服しました

締めにED「EONIAN~イオニアン~」
この中の歌詞

 「満ちてく未知へと さぁ、旅立とう」

作品に合ったいい歌詞だと思いました

アンジェラにとって地球が楽園になるのかどうかは彼女次第ですね(^^♪

投稿 : 2018/10/28
閲覧 : 401
サンキュー:

26

ネタバレ

こまたち さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

強いメッセージ性に惹かれる

2014年公開のSFアニメ

フル3DCGで制作されたSF作品。一応メカ・ロボットものにも分類される。環境汚染問題と人口の肥大化問題を背景に、地球を脱して宇宙に生活空間を映した人類と地球に残された人類が描かれている。ここだけ聞くと、おや?ガンダムか?と思われる人もいるかもしれないがこの作品は一味違う。なんと人類を電子化してバーチャル空間に身を移すという斬新な方策がとられる。そこではもちろん肉体(※アバターはある)はない。そして肉体から生み出される様々な欲望や苦しみ(病や寿命など)ももちろん皆無。社会貢献さえしていれば(永遠の)幸福の追求と生活の安定が保証される。そんな理想郷のような仮想社会の住人と荒廃し無法地帯となった地球で未だ生活を続ける人たちの生き方が色濃く対比されています。

本作の一番の評価点はその強いメッセージ性。現実社会への風刺や警告とも受け取れる。まず面白いのはこの作品で描かれている仮想社会は現実の我々が生きる管理社会の写し鏡であるということ。社会のために働かなければ生きていけないし、反社会的なことをやれば排除される。常に社会のご機嫌を伺いながら生活を続けなければならない。その恩賞として私たちは幸福を手に入れる。もちろんニート等の例外が現実社会にはあるから一辺倒にこうだとは言えない。ただ基本は同じ。この例外をなくしたものが本作で描かれている仮想社会というわけだ。

そこで問われていることは果たしてその社会において人間の”自由”や”幸福”があるのかということ。作中で”社会という檻に閉じ込められた奴隷”というような言い方で人間が表現されていたのが印象的。常に社会の目を気にしながら社会のためにせっせと働く。果たしてそこに自由はあるのか?そこに幸福はあるのか?そんなことを考えさせられる。まあ考えても仕方ないことではあるのだが…。現代において社会(政府)なしの生活なんて考えられないし、いまさら文明が原始時代に帰ることもできない。ただ、選択できるとしたらどうだろう?選択できる状況にいるならどうだろう?この作品で描かれている地球やその住人はまさしくそういう状況下にある。彼らの生き方や哲学を見聞きし、何を感じるか。それは人それぞれだと思う。私も未だに答えを見出せない。ただ、とにもかくにも本作の一番の魅力はそういった普段あまり考えないことについて再考する機会を与えてくれることにある。物語を追いながら哲学的探究を進める-。これが本作における一番の楽しみ方であり一番の面白さであると私は思います。

ちなみに本作で描かれる地球はまるで原始時代のような生活が続く星。ほとんどの人類が宇宙に生活圏を移したので秩序は崩壊。統一政府なんかはもちろんない。狩りをして、それを取引して生計を立てる-。そんな生き方をする人々が住む。もちろん生活の保障、安定性はない。仮想世界とは違い肉体があるため、生きるために行動を起こさねばもちろん死ぬ。でもそれは社会のためじゃない。すべて自分のため。結果も責任もすべて自分に返ってくる。さあ、そんな背景も踏まえて先ほどの問いを。”地球で生きることと仮想世界で生きること、どちらに”自由”がありどちらに”幸福”がありますか?ね、難しいでしょ?

また本作では永遠の命と寿命のある命、肉体のある生命と肉体のない生命との対比も並行して行われている。これまた面白い哲学的テーマ。さらにサブテーマとしては人間とは何か?といった根本的な問いまで問われている。長々と本作の魅力を語ってきたが、言葉では言いあらわせないほどそれぞれのテーマが微妙な関係を構築しており、そういった関係性がこの作品の魅力を十二分にひきたてている。もはや語るまい。制作陣に最大限の賛辞を贈り結びとする。

以上。

フル3DCG×ロボに敬遠せず多くの人に見ていただきたい。
文句なしの傑作

投稿 : 2018/09/08
閲覧 : 261
サンキュー:

6

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

破壊された地球と未来の管理社会と仁義を切るロボット

ディストピアです。少し考えると真剣に人類の未来が不安になる。

実力のある女性保安官とその地球ガイド(男)と優秀なAIが管理社会に反抗して、最終的にAIロボットだけが人類を地球圏に残して、深宇宙探査に向かうフィナーレ。どうして誰も一緒に行かなかったのかな。せっかく誘ってくれたのにね。

システム内の抽象、戦闘シーンもまずまず、見れます。

投稿 : 2018/08/31
閲覧 : 255
サンキュー:

7

ネタバレ

銅像(eハナハジメ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ブラスマイナスしたら、普通な作品でした。

世界観や設定にひかれて、観賞スタート

あ!釘ゅ♪

美作画、美尻。

・・・ん、物語に、




入り込めませんでした。
個人的に浅くて没入仕切れないカンジ。

(・・;)

エンディングロールが

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 174
サンキュー:

2

ネタバレ

ロンギリの米倉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい映画でした!

戦闘シーンの演出がエウレカセブンを制作したあの京田さんなのでかなり見入ってしまいました
全部しゅき

投稿 : 2018/05/28
閲覧 : 207
サンキュー:

1

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

自然とお胸やお尻に目が向きやすい

この作品は、サイバーパンク要素をベースに
作られたフルCGアニメである。
脚本を担当した虚淵氏の作品の中でも、難解な台詞回しが多く
専門用語も豊富なため、視聴する前に専門用語を事前に踏まえた上で
挑戦すると理解がしやすいと思われる。

大まかなあらすじとしてはこんな感じ。
人類が“ディーヴァ”と呼ばれる電脳世界で生きる者と
地上で暮らす者に分かれた西暦2400年が舞台。
主人公であるアンジェラ・バルザックは、“ディーヴァ”の
保安局システム保安員。海辺でナンパされている時
“ディーヴァ”の電脳空間が何者かによって、ハッキングされてしまった。
今までの経験を駆使し、犯人を追跡するが、あともう一歩のところで
取り逃がしてしまう。アンジェラは、追跡場所を地上に限定し、
そこから犯人を捜すことに決める。その際、外見を16才の少女に
変更。砂漠に降り立ったアンジェラは、苦言を吐きつつ
地上で待機しているはずの調査員を探すが、彼はまだ来ていないようだ。
遠くを見渡し、状況確認をすると、砂漠の化け物サンドワームの集団に
追われている地上調査員ディンゴがバギーに乗ってやってきた。

全体を通した感想としては、シンプルかつ王道で明るい
作風のアニメであった。視聴する前は、結構暗い感じの作品
なのかなと不安に思っていたが、それは杞憂だったようだ。
比較的テンポよく進むのでだれにくいのも大きなポイント。

また、フルCGもレベルが高いと感じる。アンジェラの件は
勿論のこと、ロボットを駆使した戦闘シーンは中々見ごたえがある。
劇場で見てはいないが、引き込まれた。劇場であれば確実に臨場感を
味わえただろう。

調査員のディンゴやフロンティアセッターのキャラは良かった
様に思う。ディンゴは、見た目はチャラそうに見えるが
かなりの切れ者であり、戦闘においても活躍する非常に優秀な
支援者だ。アンジェラを気遣ったり、フロンティアセッターと
分け隔てなく接する等とても人間味あふれる姿には胸を打たれた。
特に印象に残っているのは、ディンゴがアンジェラに対し
ディーヴァの自由における問題点を指摘したシーン。
思ったよりも風刺が効いており、考えさせられた。

フロンティアセッターは、ロボットの姿をしつつも中身は
人間ではないかと錯覚してしまうほどの素晴らしい人工知能だ。
悪意は微塵も感じられず、リスクを承知の上で行動するなど、
人類愛にあふれているキャラクターである。要は一番の良心。
技術力が抜きんでており、終盤においてとても心強い
サポート役として活躍する。
暗黒面に堕ちなかったのが、奇跡だと言われても仕方ないレベル。

気になった点もいくつかある。
要は、余りにもシンプルすぎる故物足りないのだ。

アンジェラのお胸やお尻の方に力を入れすぎたのが災いして、
アンジェラについて深く掘り下げていないのが浮き彫りとなっている。
一応、他のディーヴァ人や捜査官も登場するのだが、余りにも
出番がなさすぎる。彼らとの葛藤が一切ないので感情移入がしにくい。

アンジェラを追放するシーンがあるのだが、思ったよりもしょぼかった。
森の中で体育座りかよ!道理でフロンティアセッターに物の数秒で
トリックを見破られるわけだ。やはり、ディーヴァの管理システムには
重大な欠陥があるようだ。

終盤の戦闘シーンは良かったのだが、敵機の数に間違いがあるような。
ロケットが打ち上げられて以降、だれもアンジェラたちを攻撃
しようとしない。なぜなのか。戦意喪失するの早すぎでは?
みんなただ見守るだけで終わってしまった。もしかして、
フロンティアセッターの存在そのものを、ディーヴァが認識すること自体
止めてしまったのだろうか。それなら納得だ。

挙句の果てには、終盤において急にディンゴが歌いだすのだ。
キャラクターに歌わせずに、そのまま映像を流せば余韻に
浸りやすかったのに…。これは声優に渡された台本が良くなかった
のが原因だと考えられる。

ここ最近のSFアニメ映画の入門としてはオススメしやすい
部類の作品だと考えている。只、捻りがないので
内容重視の人は見なくても大丈夫だろう。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2018/04/17
閲覧 : 251
サンキュー:

14

ネタバレ

Marsa さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

話が面白く、テンポよく飽きさせない、あっという間の100分でした。

2014年のオリジナルSFアニメ映画。100分程度。

地球が文明壊滅した後の話で、人類の98%が肉体を捨て
電脳として宇宙に暮らす。
一方残された人間は文明崩壊後の廃墟に、肉体という
制限の中で、地球人として生活している。

電脳世界のヒロインが、1人の地球人と出会い、自己進化し
そこそこの自我を獲得したAIロボットとも出会う。

結局のところ、人における、自由とは、生命とは、快楽とは
など、テーマだけをあげると重苦しいですが、難しい暗い
話ではなく、テンポよく話が展開され、程よく考えさせられる
程度で、エンタメとして、面白い作品と思います。

作画の評価は高いですが、人物のキャラデザが好みでなく、
ヒロインの尻とおっ○いも、いらなかったかな。
音楽も好みではありませんでしたが、何せ、話と展開、テンポが
よくて、あっという間の100分でした。

AIものや、人とは? などの話が好きな方には、
気楽に楽しめる作品と思います。

投稿 : 2018/04/14
閲覧 : 214
サンキュー:

15

ネタバレ

 (・ω ・ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この作品要素、今では?

作品を見る前はロボット要素のレビュー目立った
見終わった今
VR、電脳、AI、ロケットのカテゴリーが加わった


個人的になかなか斬新だった要素は
VR世界を主とする者が現実世界を体験する事
これは最近の作品の逆要素

VR感覚が定着した現在だから
なのこと、作品の世界へ入りやすかった

また、AIに関しても
ロボット3原則を意義という形で表現してるように思えた

全体として
とても見やすく、ストーリー展開もいい
細かな設定ではやや疑問を感じる部分もあったが
今年とか来年とかリリースしていれば
もっと評価されていたのでは?と思う

投稿 : 2018/02/21
閲覧 : 222
サンキュー:

4

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不良中年 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

AIのほうがより人間らしい

 youtubeでお勧めされてたので借りてみました。
メッチャ良かった。

SAOとか見て「純粋に電脳世界のみで生きることが出来ればさぞ楽しかろう」などと夢想したこともあったが、この作品中の人類の90%はまさにそんな生き方をしているのだった。

確かに潤沢なリソースが与えられれば贅沢に楽しめるのかも知れないが、結局は中枢システムの判断次第で割当制限をされたり、アーカイブされてしまう世界。
およそ人間らしさとは無縁の世界。

リアル世界も誰もが金持ちではないし、金が無ければ満足に物も買えないが、考え方を換えればいくらでも好きな暮らしは可能である。

アンジェラも初めはリアル世界での肉体を伴った生活に文句を言っていたが、次第に頭だけではなく肉体で感じることに共感を覚えて行ったんだと思う。

だから最後に肉体に戻ったのは予想もできるし納得もできる。
でも本当はディンゴと二人でフロンティアセッターのロケットに乗って窮屈な太陽系を脱出して宇宙探索に行くというのも期待していた。

結局アンジェラはまだ見ぬ宇宙より母なる地球探索に気持ちが動いたという事で、これからディンゴと二人で逞しく生きていくのだろう。

 しかしディーバの中枢の人たちは自己保身にとらわれた役人根性丸出しで、進化の果てがこんなクソ野郎ばかりとは人間として嘆かわしい限りである。
まあでも人間らしいと言えば人間らしいのかも。

ディーバ市民の言う進化とは知性の進化ではなく、単に肉体の限界を超えて生き続けることが出来るというだけで、その中身はほとんど進化してないと思う。

逆にフロンティアセッターは人間の良い部分だけを受け継いでいて、これこそ人間の理想像と言える。彼のような”人”が外宇宙に人類代表として行くのなら安心して見守っていられる。

この作品は作画が美しくキャラクターデザインも好みで初めからスッと入り込むことが出来ました。

アンジェラは初めのセクシー系美女も好きだったけど、地上活動用の16歳の美少女もとても可愛らしくて好きになりました。
きっと初めの美女だと年齢的には20代中頃っぽいので、16歳の未発達の体の方がディーバから孤立して地球で生きる上では寿命も長いし、適応力も高いだろうというような判断もありこのような設定になったんじゃないかと勝手に考えているのだが、どうなんだろう?

声も釘宮さんの声がバッチリ合っていてかアンジェラの魅力を倍増してました。それとアンジェラのお尻とオッパイもなかなか好きでした。

モチロンディンゴも適度にやさぐれた感じとやさしさが合わさったところに三木眞一郎さんの声がハマってました。

神谷さんのフロンティアセッターも人間らしいAIって感じで好感が持てました。
実際の人型ロボットに喋らせるなら神谷さんの声もいいですね。

ロボットでの戦闘シーンもスピード感と迫力があってよかったです。武器が飛び道具ばかりではなく、剣や盾なんかもあって恰好良かったです。

とにかくいい作品に出合えてよかったです。
円盤も欲しくなりました。
YOUTUBEに感謝!

投稿 : 2018/02/08
閲覧 : 183
サンキュー:

7

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プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間、

舞台はサイバー空間=ユートピアと現実空間=ディストピア。



ほとんどの人類はサイバー空間でアバターとして生きることを選んでいる。アバターとして生きれば、劣化する重い肉体もいらないし、食事などのメンテナンスもいらない。サイバー空間がこの時代の「文明」のようなもの。これが人類たっての希望であり、夢の実現とされている。

それと対比して、地上は非文明のように扱われており、いずれ滅びるだろうとされている。そこには夢も希望もない、いわばディストピア。

そんな「文明」を持たない地上から、高度なサイバー空間へのアクセスがあった。現実空間の人間にはそんな技術があるはずもなく、「楽園」から保安官が派遣された。

フタを開けてみると、サイバー空間にハッキングしていたのは、実は「人工知能」であった。人類が現実世界を離れて100年以上が経つらしいが、その間、人工知能はずっと活動していた。彼は人工知能なりに人間の感性を獲得しており、生身の人間と会話することを楽しんでいる。

「彼」の活動内容は宇宙を探索することであった。人類が遺していったガレキの中から材料を集め、現存する人類から燃料となる原料を集め、コツコツとロケットを作った。その過程で、必要となる情報をサイバー空間から得ていただけだであり、彼には全く攻撃の意思はない。しかし、彼のシステムは人類が作り上げたサイバー空間を凌駕するもので、楽園当局は破壊を試みる。

現実世界・サーバー空間含めて、夢を追いかけている姿は最も「人間らしい」ものであり、それに惹かれた一人の保安官の女と一人の男が、彼の夢のために当局に反抗してまでも尽力する。

結局、彼は宇宙への旅のスタートに成功する。その際、彼は二人を誘うのであったが、二人は断った。男は今まで通り地上での生活を続けたいがために、女は現実世界を知るために。

投稿 : 2018/01/21
閲覧 : 208
サンキュー:

5

ネタバレ

インド人を右に さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

傑作

上映時間104分のどこを切り取っても面白い。と、言いたくなるほどに減点要素皆無でひたすら加点を積み上げてくるような作品。傑作。

特に気に入ったシーン

- 中盤でアンジェラちゃんが「全力坂」のようにひたすら階段を上るところ
- 終盤でアーハンを強奪して地球に降下しながらの戦闘で、無人のコックピットが映るところ
- 同降下中の戦闘で、衛星軌道に乗せるように狙撃するところ

投稿 : 2017/09/21
閲覧 : 215
サンキュー:

2

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まりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

変態エフェクトと心の対比

ここまでエフェクトや3Dモデルに魂を込めている作品は
見たことがありません。
戦闘シーンをコマ送りしてみて下さい。信じられないレベルです。
(エフェクトも一部手書きなのかな?)

物語の感想を述べますと
人類の98%がディーヴァの電脳パーソナリティと化した結果、
宇宙進出をする必要が無くなってしまった、という点が印象的でした。

ディーヴァの娯楽とは外部から与えられるものです。
既存のものを電脳パーソナリティ達は求めています。

これに対し、フロンティアスピリッツとは内側から湧き出るものです。
合理的とは言い難い手段で、誰も見たことのない景色を求める姿です。

自我を得たAIの設定が古いと言ってる方がいますが、
フロンティアスピリッツを継承したフロンティアセッターと
非合理的なものを捨て去った人類が対比されることで、
お互いがより照らし出されているのだと思います。

進化とは、生物が「不都合」に出会ったときに起こると言われています。
不都合を排除したディーヴァの電脳人類はきっともう進化しないでしょう。
あるとすればそれは道具の進化です。
夢に挑む者はそれだけ壁にぶつかります。
残り2%の人類こそが進化の可能性を秘めた人々なのではないでしょうか。

観てよかったなあ。

投稿 : 2017/09/12
閲覧 : 231
サンキュー:

7

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ゆー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おれは好みだけどね

亜人を見てたので近年から進歩してるなーと思う、個人的だか、パクリでもなんか心来ました

投稿 : 2017/08/29
閲覧 : 147
サンキュー:

1

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白い

身体を捨てて情報のみとなった人類と、地球で身体を持っている人類の二つが存在する世界。

情報のみとなった人類に対して外部からの違法アクセスが発生。その発信先と、目的を探すために主人公は地球に降り立つが‥

ヒロインが可愛らしい。衣装は製作者側の趣味か露出度が高い。キャラとしては、ツンデレで不器用で筋を曲げないところが良い。

情報のみとなって自由であるはずの人類が、結局はメモリ配分によって生活がランク付された階級社会であるというのが面白い。身体もパーツ化されると生物と言っていいのかわからなくなる。

その対局としてAIが出てくる。極度に人間的になったAIの方が、人間を情報化した人類よりも人間らしいという皮肉な結果になっている。

この身体を捨てて情報のみとなるところは、攻殻機動隊の先の未来だと思う。ハルヒの長門などの情報思念体に近い。

投稿 : 2017/08/16
閲覧 : 133
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ゆか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

虚淵玄×ニトロプラス×水島精二のオリジナル感

やっぱり半端なSFなんかより全然おもしろい!
アニメで必要な事が分かってるっゆうか、中だるみとか一切なくスピード感がありながらも常に考えさせられる内容。
小説原作だとどうしても情緒的になったり言い回しが結局のところスピード感を停滞させちゃうから。

これ、雰囲気的には攻殻機動隊に似てるよね。
電脳とかそんな薄っぺらい所なんかじゃなく。
理想の矛盾とか人間の本質とかを疑問視するあたり。
与えられた幸せに従属する人類に対するとこ。
伊藤計劃のharmonyも似たような世界観。

どこまでが本当の未来予測なんだろね。
人類の進化、未来って何を目標にするべきなんだろね。
完全体になろうとする劣等感や焦りが理想を歪めるんだろうね。
不完全なままでいられて、かつ何かを補完することが現実的な所なのかな。
それともこの作品のように希望を探し続ける事が人間らしさなのかな。
人間が考えるからミスが生じて集団作用で妄信しちゃうのなら
無駄や遠回りを必要とする人間らしさを知能としてプログラムされたAIの方が人間にとって本当の幸せに近い答えを出せるのかもね。
無駄を排除したプログラムはきっと人間自身でさえ納得しない極端な幸福論を出しそう。

そんな事を考えさせられる内容の作品。
久しぶりに釘宮理恵のヒロインに懐かしく感じた(*´∀`*)
やっぱりハッピーエンドってイイね。

投稿 : 2017/08/11
閲覧 : 137
サンキュー:

4

ネタバレ

アシュリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただの感想

面白いし、最低限のストーリーをまとめているのも好感が持てた。

知能を持ったAIがメモリを与えてもらえない市民に自分と一緒に新しい星で頑張っていこうとハッキングして問いかけに行ったことで主人公の女の子か巻き込まれてしまったのが始まりと言うのに、結局メモリを与えてもらえない市民は解放されなかったのが残念。

メモリを貰えない市民にとってもプラスになりそうな提案だったのにそれも叶わず、AIがやったことによって(元凶は)結局主人公の女の子を楽園から追放させてしまったのが悲しい。
主人公のパートナーの男かAIに対して「人恋しくなるんじゃない?」と言っていたのに、結局一人にするんかい!!と思ってしまった。

次回作が出来るとしたらメモリ不足の人々を解放してあげて欲しいな…。


あとロケットの打ち上げの所の煙だけのシーンがフェンリル起動したのかと思った

投稿 : 2017/07/16
閲覧 : 98
サンキュー:

3

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zUfdt98216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:----

タイトルなし

ヒロインの子がめちゃくちゃグラマラス!
釘宮さんのツンデレ演技もドハマりですね

3D作品ですが、フレーム数や色数も減らしているのでMMDに近い感じ。
従来のCGのようなぬるぬる動くような違和感が少ない。
ぱっと見ならアニメと区別がつかないぐらい。表情の作りも良いです。
バトルシーンは終盤だけですがキャラのモーション以上に非常に繊細に作られてます。


内容は
未来世界で肉体を捨てた新しい世代の人間(ヒロイン)と肉体を捨てずに生きることを選んだ地上人(主人公)、そして自己進化して自我をもったロボットとの3者の生き方を描いたSF作品。
(サイボーグものが流行ったときにこういう作品は良く観た気がする)
特筆するような部分は無いかもしれないが、ストーリー全体がよくまとまっており、最後は収まるべきとこに収まるのでしっくりきます。


個人的にはキャラデザやモーション、バトルCGだけでも眼福になりました。

投稿 : 2017/06/14
閲覧 : 122
サンキュー:

3

ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

人類のほとんどが地上で生活できなくなり、
仮想空間=ディーバで生活している世界。
ディーバに対し、地上からハッキングがあり
主人公のアンジャラが生身の体=マテリアルボディに
人格情報を移送して調査を開始するというお話。

・フルCGアニメ
・ロボ戦闘
・ツンデレ
・ハードボイルド
・宇宙
・人工知能
などなどオイシイ要素を盛り込みながら
「またかよ」感を全く感じさせない面白いアニメでした。

見どころはやっぱり
・アンジェラ=人間だけど電脳空間で生活している2進法の存在
・ディンゴ=生粋の生身の正当な人間
・フロンティアセッター=自我に目覚めたAI。2進法だけど人間的
の対比ですね。アンジェラは2進法の人間なんですが、
ディーバでの出世争い=メモリー獲得競争に明け暮れるという
人間的といえば人間的な欲を持った存在で、
フロンティアセッターはもとはロボなんですが人間的な感情があって
人間よりも人間らしい面がある存在。

「アンジェラは2進法世界の住人だけど人間っていえるの?」とか「フロンティアセッターはロボだけど人間って言っていんじゃないの?」とかちょいちょいはさんできますね。

深入りすると大変なトピックなんですが、正当な人類が電脳世界で暮らしてて、自我が目覚めたロボと比較して、「一体どっちが人間っぽいって言えるんだ?」っていう投げかけは面白かったですね。

ディーバという衛星で人類が電脳化して生きながらえているっていうのは哀愁を感じるんですが、138億年の宇宙の歴史の中での生命の進歩のあり方としてはなんだか感慨深いものがありました。

アンジェラはかわいいし、ツンデレだし、釘宮理恵だし
ロボは単体ではそんなにかっこよくないけど戦闘シーンはかっこいいし(特に宇宙での戦闘シーン)
ディンゴは70~80年代映画のハードボイルド主人公っぽい感じだし
アニメらしさをふんだんに活かしてました

続編があったらぜひ見たいですね!

投稿 : 2017/06/07
閲覧 : 156
サンキュー:

27

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

電脳世界と自立AIの戦いに巻き込まれた電脳世界のヒロインと人間世界のヒーローが織り成す物語

生身の世界電脳世界電脳世界はメモリーの容量で差別される
生身世界は自力で病気とか怪我とか克服して生きる

どっちがいいいのか問われてるストーリー

ヒロインは生身の世界に傾斜してゆく知らない世界をもっと知りたいと

壮大なSF物語面白いです

投稿 : 2017/06/06
閲覧 : 110
ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

CGアニメの本気感じます!

テレビでやってるとやっぱり見てしまうなぁ♪
まず、くぎゅううううううううううう!です(笑) 
この荒廃した世界での物語、なんともいえない儚さが出ています!
どうしてアンジェラはこんなに動こうとするのか…
アンジェラが手柄を得ようとするのは、アンジェラ自身は分かっていなさそうだけど、ディーヴァ内でのリソースを同僚より沢山もらって、それを確保しておくことだったんじゃないかな?わからんけど…
にしてもアンジェラかわいいんだよね♪さすがくぎゅうですね♪ 
頑張りすぎなアンジェラ…見てて心配になる

そしてアンジェラとフロンティアセッターの対比ですね。アンジェラはディーヴァ内で暮らしていた量子化された人間、フロンティアセッターは自我を持った人工知能だったけど、これのどちらが人間らしいんだろうかとか考えると、凄く深い❕
人間臭いとは、人間らしさとは一体なんなのか?
という疑問が問いかけてられていることが分かるような気がする!
フロンティアさん、いいねぇってかんじだった(笑) 共に旅する人がほしかったのかな? 神谷さんの声いいよね♪ 高山みなみさん? 豪華だなぁ♪
戦闘シーンの作画すげぇ…目が離せなかった…
フロンティアさん、いつか、またこの三人で歩める日が来るといいね… 君は紛れもない人間だよ! 行ってらっしゃいだ!

好奇心を失った人間は人間ではないとディンゴは言う
何が人間なのか?人間でいることとはなんなのか?「好奇心」みたいなものを失った人類は、ゆるやかに衰退していく、そんな視点から描かれた作品って、ある。見てて面白いと思うところもあるけど、アンジェラが人間らしくなっていくのは喜ばしいことだろうね♪
それとディンゴ渋くてすっごいかっこいいよね♪

この退廃した世界で、アンジェラとディンゴは絆を深めていく、アンジェラは地上に残された人たちのこと、ディンゴのことも心配してるからすごくいいこなんだろうな… そしてそんな世界で、二人の旅は続いていく。まだまだ、続いていく!

これ映画館で見たときは、感動してたなぁ、懐かしいな…

つくづくお似合いな二人だよ! アンジェラ、完全にディンゴに惚れちゃってるし

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 173
サンキュー:

9

ネタバレ

じゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

3つの立場が「ヒト」を問う

メカはもちろん、人物も全て3DCGで描かれたことで話題になった作品。
穿った見方さえしなければ全然気にならないくらい自然に観れた。
アンジェラはかわいく、ディンゴは渋かっこいい!

どこまでも合理的な新人類、生きることを楽しむ旧人類、偶発的な自律的進化を遂げたAIの、3つの立場でそれぞれの価値観から「ヒト」という存在はどうあるべきなのか、考えさせられる作品。
今作の最終的な敵にあたるのは新人類であったが、正直全く間違ったことは言っていなくて、彼らは彼らにある正義のためにそれこそ「合理的判断に基づいて」動いているところとか、整合性のとれた脚本はさすがの虚淵節と言った感じ。

SFチックな世界観ではあるがよくよく見ると実はSF色は薄め。
それよりもロボット対戦ものの特色の方が強く感じた。
戦闘シーンは劇場で観たかったくらいスピーディーかつ迫力があった。

あと言えることは三木眞一郎さんはあまり歌がうまくない!w
うまくないのにいいシーンだったのでうるっと来た。
彼の歌がばっちりハマっていたら今作の評価に多少変化があったかもしれない。
(注・個人的に三木さんは好きな声優さんですのであしからず)

投稿 : 2016/10/17
閲覧 : 310
サンキュー:

6

ネタバレ

P太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

誰か好きになっちゃう?

パソコンで作画しているのか動きが不自然だけど、作品は面白い。
男、女、ロボットの対比があって、人それぞれの生きるって何?という思いに、人それぞれの思いを気持ちよく応援してくれるような作品。

投稿 : 2016/09/22
閲覧 : 152
サンキュー:

1

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楽園追放 -Expelled from Paradise-のストーリー・あらすじ

われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。(アニメ映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年11月15日

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