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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.1
感想・評価
429
棚に入れた
1958
ランキング
293
★★★★★ 4.2 (429)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

パンツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シリーズではなく劇場版としてみるなら

結局いつものやつやんか。
あらすじは分かるけど細部が全く意味不明の、いつものやつやんか。

決められた枠内で納得させられないなら最初から作んなやと思うが、最初それがウケてしまったからしょうがないのか。まぁそういう作品ともいえるか。


それは置いておくにしても、3以降の設備やエヴァ?はどうやって用意したんやっていう。劇場版2の前か?後か?
どっちにしてもどう考えても世界観を否定するものやろ。
最初からストーリーを考えてないから無茶苦茶な矛盾が生まれるんや。


オ〇ニーっていう評価が一番しっくりきますね。


作画はすごかったです。お疲れさまでした。

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 86
サンキュー:

1

ネタバレ

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヱヴァの呪縛からの解放

もうかなーり前に観た作品なのでうろ覚え。ただ、めちゃめちゃ面白かったのは覚えてる。
特に前半の村でのやり取りは、ヱヴァのあの「不安定だけどどこか居心地がいい」というまさに母親の胎内のような空気感がとても良かった。
クローンの綾波と、ヱヴァの呪縛で人間を半分辞めているアスカ、前作のQで渚カヲルを失い、自暴自棄になるシンジ。
それぞれが村で過ごし、そして大切な何かを得たり、気づいたり、思い出したりする。

中盤から後半はもう圧倒的な芸術やセンスに飲み込まれるような体験だった。劇場版ヱヴァンゲリオンが張り巡らした伏線に対する種明かしや、碇親子の決着を見られて、全三部作を予め予習し考察動画も沢山視聴した私にとって、とても満足する作品だった。

しかし、ヱヴァの弱点はその敷居の高さと、意味不明な箇所に公式からは殆ど説明が無い点である。
やはり本作もその例に漏れず、私は考察動画や解説動画を見てようやく本作品の全体を知れた(ような気がする)。
そういう不親切さも相まって、アニメ初心者やヱヴァそのものを知らない人にとっては少なくとも、劇場版の序からQまで、六時間以上観てからようやく観られるような敷居の高さはやはり欠点であるなと感じた。
まあこれはシリーズもの全てに言える弱点ではあるけど。

本作品は劇場版ヱヴァンゲリオンの最終章を描いており、終わり方はどうであるか気になると思うが、個人の感想だと「綺麗にまとめられたな」である感じなので、不完全燃焼には多分ならないと思う。ので安心してほしい。

作画も音楽も声優もストーリーのどれをとっても、劇場版に求められるクオリティ以上に素晴らしい出来であるため、自分の中で非常に心に残る作品となった。

投稿 : 2023/02/16
閲覧 : 90
サンキュー:

5

ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん…

映画館で見ました、長かった…

マリの戦闘シーンで流れたお馴染みの戦闘曲が良かった♫
でもこのシーンでしか流れなくて残念。

カヲル君の出番が少なくて残念だけど、生きてて良かった(^-^)

でも期待ほどは面白くなかった…(^_^;)
ちょっと求めていたものとは違いました。

投稿 : 2023/02/12
閲覧 : 87
サンキュー:

1

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3回目2023.1.3

3回目2023.1.3

投稿 : 2023/01/03
閲覧 : 81
サンキュー:

0

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメは嗜好品。

【概要】

アニメーション制作:カラー
2021年3月8日に公開された155分間の劇場版アニメ。

総監督は、庵野秀明。
監督は、鶴巻和哉/中山勝一/前田真宏。

【感想】

長文書くのが面倒くさい作品ですので、思ったことをつらつらと。

エヴァってアニメでウルトラマンvs怪獣みたいなのをやっていて、
それを人型決戦兵器vs使徒で置き換えていて、それが生物ぽい動きであって、
ロボットアニメよりも特撮っぽいノリと脚色がウケた。
それと、思春期の少年の感性に突き刺さるキャラ付けと展開が良かった。
革新的な作品でリアルタイムで視聴者に与えた衝撃は大きかった。
思わせぶりな台詞、聖書から引用された設定の数々、謎で引っ張る。

これらからファンが妄想を膨らませて独自な解釈をしたりして、
それが楽しかったのは間違いないでしょうね。

それら含めてエンタメ作品として成立してはいましたね。

そのTV版から四半世紀たって、ようやく新劇場版が完結。
一応ぶん投げずに謎を回収してオチをつけたわけですが、
その上で、エヴァからの卒業。アニメファンよ!現実に帰還せよ!な内容。

そりゃね、TV版放送時に碇シンジと同年齢だった少年も、これが上映されたときは40歳。
ええ年してアニメ見てるやつは心にどこか問題ある。現実に足つけて生きなさいよ!
というメッセージ性が露骨。
脚本を書いた庵野秀明監督が特撮オタクだった自分がアニメ作ってばかりの人生で、
そこから40歳過ぎて安野モヨコと結婚して幸せだ。普通になるのは楽しいぞ!
という自分の気持ちをエヴァのファンに共感して欲しい。
エッセイ代わりのエヴァなわけですね。そこから農業生活をアニメで長々とやったり、
アニメはどうせフィクションだからまじになって考察するなよ!みたいなメタな演出。

監督の人生が作品に組み込まれていまして、
これを見て喜べる人は、庵野秀明監督個人のファンであると思っています。

他所のサイト見て思ったのですが、内容に反発してるひとが割と怒ってて、
賛否両論気味な評価の分布になってますね。

それが、おとなになりきれないアラフォーが図星ゆえか、
既におとなになった視聴者が周回遅れでのアニメでの主張に冷めた目で見てるのかは、
それは人それぞれでしょうけどね。受け取り方は千差万別ですけどね。

アニメは作り物であることを思わせる演出を何度もやることで、
アニメは芸術で人間の内面の真実が描かれてないと薄っぺらいと主張してる、
議論・考察好きのオールドアニメファンへの、強烈なしっぺ返しになってますね。
もともとが思春期の若者向けのコンテンツだったのが、
エヴァブームから大人の手垢がつきすぎてしまっていましたからね。

自分は、このシン・エヴァを見ててもあんまり面白くはなかったですね。
声優の演技とか良いのですが、謎とか心情を明確にするために長い説明台詞だらけ、
女にバブみを求める男のドラマやキャラクターの生き様・死に様に共感が無かったり、
CGだらけでよく動く戦闘シーンも『ふしぎの海のナディア』のニュー・ノーチラス号ほど、
ワクワクが無かったり。結局はエンタメ的には新味が感じられなかったのですね。

自分の中ではエヴァを楽しむ気持ちはとっくに薄れて無くなってしまっていたのですね。
ただ、物語の最後を見届ける。その意義だけはあった作品だとは思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/09/03
閲覧 : 226
サンキュー:

32

ネタバレ

御宅 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう庵野秀明。ありがとう株式会社カラー。そして、さようなら、全てのエヴァンゲリオン。おめでとう。

庵野秀明の全てが詰まった今作となっています。
まさに庵野秀明劇場で笑いながら観てました。一つ一つの演出に圧倒され、庵野秀明が表現できる全てが詰まっているなと感じました。

また、ここまで弱虫の主人公を作った庵野秀明に本当に敬意を表したいと思います。私が好きだった演出は、絶望感に浸るシンジにアヤナミレイ(仮称)が栄養調整食品を渡すシーンで、腹の限界に耐えられず泣きながら食べるシーン。なんだかんだで絶望しているが素直に生きたい。アスカの「死にたいけど、死ぬのが怖い」というセリフがまさに的確だが、そういった"14歳のシンジ"が出ている所が非常に良かった。緒方恵美さんの演技はやはり唯一無二です。

今作は人間味に焦点を当てているので、序破のような戦闘シーンを楽しみにしている方は少し見劣りするかもしれません。

庵野秀明の想い。確かに受け取りました。この映画のポイントは∞です。

投稿 : 2022/07/30
閲覧 : 379
サンキュー:

11

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涙で救えるのは自分だけだ。僕が泣いても他の誰も救えない。だから・・・もう泣かないよ。

 ついに映画見てきましたーーー( ≧∀≦)ノ凄かったです!
とりあえず印象に残ったことにつらつらと。

以下、ネタバレ↓

{netabare}・ピュアな綾波、トウジ・委員長夫婦、ケンスケ・アスカ、心をすっかり閉ざしたシンジ、加持リョウジ(少年)
・田植え、温泉、機械いじり、ドライブ
・次元を超越した親子ケンカ
・ミサトさんのシンジ、息子への思いやり
・アスカ覚醒
・「好きだった」
・髪長レイ
・ゲンドウの孤独・愛妻家
・碇ユイ登場
・ミサトさんの髪が戻る、突破
・大人シンジとマリが電車から出る{/netabare}

こんなとこですかね。とはいっても理解できないところばかりでした。賛否両論起きても仕方ないと思われます。でも、それでも良いんです。序盤の日常シーンしかり、終盤の大量の人が出てくるシーンしかり、これはエヴァから脱却し前を向こう、そう感じました。シンジ始めみんなはもう孤独ではない、大人になったんだ、それが分かっただけでも満足です。もう一回見てみたいです。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/05/01
閲覧 : 518
サンキュー:

32

ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ゲンドウこんなアホでええの?

公開されてからずいぶん経つけどね。時間と気力があったのでここきてやっとみようと思ってみたよ。いやーアニメ見たのひっさしぶり。まともにレビュー書くのも5年ぶり。長文の駄文なので注意。

作画の技法や演出はQと同じく斬新。でもこの抽象的で斬新な作画技法は抽象的で難解な話をより分かりにくくしている。結局のところ、エヴァンゲリオンという作品は文字通りキリスト教的な世界観でいう世界終焉の時(ハルマゲドン)のアイデアにヒントを得て作られた物語だろうから、もっとそこに寄せていけばちったぁ分かりやすい話になると思うんだ。人間を構成している物質もそこら辺の動植物を構成している物質も、地球を構成している物質も火星を構成している物質も、何十億年後に人類がとっくに滅びて地球もなくなっている時代では等しく宇宙の塵になっているかもしれない。そしていつかそれが再構成されてあなたの体だった分子の一部はいくつもの星や新生物の一部になっているかもしれない。この作品での人類補完計画ってもんは人類を全員ぶっ殺して練り練り混ぜ混ぜして新しい高等生物にしようっていう話だから上記した話を計画的に思い通りにやっちまおうってことだろうと思う。こういう抽象的で哲学的な話を扱ってる以上、かなり分かりやすく物語構成しないと大衆受けするわけがないんだが、それでも人気があるのはTVシリーズが第一にロボットものとしてメカメカしいというか、まぁ完成度が高いということ、第二にキャラが魅力的だということ、第三に物語途中までは使徒vsネルフという構図がはっきりしていてわかりやすかったということだろうね。ところがTVシリーズでも終盤は抽象的すぎて意味不明だという人が多いはず。そして序からの4部構成のエヴァ映画もQ以降は抽象的すぎる感が否めない。本映画もパッと見ただけでは結局ゲンドウみたいな鬱病患者に全人類が振り回されただけの話になってしまっているんじゃないかなこれ。まぁ実際そうだし。半端に大災害を何度も起こして結局目的は果たせず莫大な犠牲が出ただけになったわけでしょ。まぁそれ自体は皮肉で面白いんだが、そこに至る過程が抽象的すぎる。ユイがシンジを助けてゲンドウとともに逝くところも含めて全部別次元というか別宇宙空間というか、そいういう場所でポンポン人が現れては消え場所が移っては離れ・・・作り手の自己満足といえなくもない描写に終始している。結局はゲンドウは『ユイへの想い』と『人類のリセットと進化』を倒錯させてしまっていました、その結果何十億人も死んで地上は半壊しましたっていうことでしょ? どうなのそれ。いや純粋に人類補完計画だけに情熱を持っていて未達成で負けました、なら悪役っぽくていいんだが、感動に寄せたいがためにユイを絡めた結果、ゲンドウがただの精神病患者みたいになってる。クラナドにも妻が死んで育児放棄してた夫がいたけどゲンドウはあれと似た匂いがするが比べ物にならないほど悪いわ。私がユイだったらこんなアホな夫は地獄に落としてから天国に旅立ちますけどねぇ。深い考察で深みを見い出すのが好きなファンもいるだろうが、個人的にはね、考察しなきゃ理解できない、受け手の解釈努力ありきの甘えた物語を評価する気にはなれないんですわ。一発パッと見て一般人が理解できるような話でないとダメだと思う。その点で言えば本映画は微妙。
アスカとシンジが昔好き合っていたというのはポっとした。そしてマリは株を上げましたね。この2点は良かった。

総評としてはまぁ駄作一歩手前の努力作ですね。いやこれ作るの大変だったと思いますよ。世の監督にエヴァ作らせたら9割方駄作になるでしょう。エヴァの最後を描くってのはそのくらい題材として難しいと思う。だから作り手の技量がどうこうっていう話じゃない。よく作ったと思います。リドリー・スコット監督あたりに作らせたらどうなるか見てみたい。
2021/12/13

更新
音楽の評価を上方修正
2022/3/6

投稿 : 2022/03/06
閲覧 : 192
サンキュー:

5

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日常に帰らせて……

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(シン・エヴァンゲリオンげきじょうばん / EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME)は、2021年3月8日に公開された日本のアニメーション映画。略称は「シン・エヴァ」「シンエヴァ」(wikipedia)

「お前らオタクどもいつまでエヴァエヴァ言ってるんだよ、現実を見て、恋人でも作れ」
みたいな話だぞということをそこらじゅうで聞いていて、まあそういう内容なんだろうなあと思っていたら某Primeに見放題として登場したのでせっかくだから見たわけなのですが……

いやむしろ事情は逆というかどちらかというと現実逃避して終わったように見えたのは多分今(2022年2月22日現在)がコロナ禍真っ最中だからでしょうか。でしょうねえ。

冒頭から戦時中さながらの生活を見せつけられ、終盤に至っても空襲に怯えるかのような描写。ミサトさんは子供を残してカミカゼアタック。一方で適格者たちだけはあたかも「異世界転生」を果たしたかのように古き良きコロナ禍以前のような生活に戻り、シンジ君に至っては立派に大人になった姿で「(新しい)ムネの大きいイイオンナ」とお手々繋いで「俺たちの冒険はこれからだ!」と言わんばかりに走り去ってくれる始末。

いやほんとこれが現実逃避じゃなくて何だと言うの?今もまだ皆さん巣ごもりステイホームでやりたいこともなかなかやれない時代となっていて、特に学生さんなんかは修学旅行や部活の大会なども多く中止。大学生に至ってはまともにキャンパスに通えないなど非常事態が続いていて、むしろ現実を見れば恋人なんて作ってる場合じゃねーだろという状態と言っても過言ではないのかも。

もっともさすがに世界がコロナ禍に陥るなど超監督庵野御大の慧眼をもってしても見通すことは不可能だったでしょうからそれ自体は致し方ない所ではありますが、Qのときは311だし、ほんっと持ってないな~この人……と思ったけどよく考えたらちゃっちゃと続編つくっときゃこんなことにもならんかったわけで、まあゆっくりゆっくりご自身のペースで作った結果がこのタイミングなわけですから、皮肉と言えば皮肉なわけです。案外これも「ゼーレのシナリオ通り」だったのかもしれませんが。

ケンケンがどうのとかいうのは、個人的にはまああんまり何とも思わなかったというか、幼少期のアスカがもってた人形の中から出てきたことからもまあそう言った役割なんだろうなあと。
では一方何故ケンケン自身がその役割でも良いと思えたかはわかりませんが、案外これも学校でうだつのあがらなかったような奴らは女ができてもS〇X出来ると思うなそれを受け入れろとかいう御大からのありがたいメッセージなのかもしれません。だとしたらひどい話ですね。でもまあ確かに「どしたん?話きこか?^^」から最後までもってイクにも技量ってもんが必要だと思いますし、何よりわざわざ色んな意味でやべー女とかかわりを持つ道を選んだケンケンの自業自得といえるかもしれません。
ケンケンがあえてアスカを選んだ理由は学生時代のコンプレックスの裏返しでしょうか、それともサードインパクトがあったりなんかして女性の絶対数が減ったりとか何とかでソコ行くしかなくなったからでしょうか。
アスカからすればシンジもいなくなり四面楚歌となったところで現れた旧知の「彼くん」の存在はきっと渡りに船だったことでしょう。最後の最後でようやくシンジと両想いであったことが判明したにもかかわらず速攻で「ケンスケによろしくw」と一方的に別れを告げられ、挙句何も言い返す暇もなく新しい女が「姫、お達者でw」と強引にパージしくさりやがるわけですから案外この物語の黒幕はマリさんなのかもしれません。
まあ、アスカちゃんも復活後のシンジくんにもうちょっと優しく接してさえいればまた未来は変わっていたのかもしれませんが。マリさん、さぞやほくそ笑んでいたことでしょう。

一方でゲンドウさんはと言うと、結構なレベルのコミュ障だったにもかかわらず大学時代はイイオンナと思う存分乳繰り合えたようでうらやましい限りです。それだけ良い思いをしたんだったらもっとみんなに優しくしてもバチは当たらなかったと思います。というかそうしなかったのでバチが当たったのかもしれません。ざまあ。もっとも巻き込まれた全人類からすればたまったものではなかったでしょうが。

ユイさんの方はというとまあ……結果的にゲンドウさんは特務機関NERV最高司令官にまで上り詰めるような人なので男を見る目自体はあったというべきなのでしょうか。話見てる限りどうにもユイさんの方から「どしたん?話きこか?^^」を実行したみたいですし、案外抜け目ない方だったのかもしれません。当時のゲンドウさんを落とすのなどそれこそ赤子の手をひねるより簡単だったことでしょう。
そういえばそんなゲンドウさんに先に目を付けていたのは当時のマリさんだったみたいですね。その時の怨念のようなものが今につながったのだとしたら、やっぱり全ての黒幕はマリさん……

さてエヴァンゲリオンと言えば考察、考察と言えばエヴァンゲリオンと言えるほど巷ではエヴァの考察で溢れかえっておりますが個人的にはスルーしております。本来考察好きではあるのですが、この作品に関しては何故かする気になれません。それは単に昔は考察なんかやってなかったからなのか、御大自身がエヴァは衒学的と言ったらしいからか、もう自分自身でもわかりませんが。

ただこれが「目指せ脱オタ」作品であるかのように解釈されたのは、最後の戦闘シーン等がスタジオのようだったからだと推測します。ようするにこれはフィクションに過ぎないのだぞという強調をされたように捉えられたのでしょうが、それなら現実は「マイナス宇宙」なん?ということにもなり何とも言えません。まあ好意的に解釈して「運命は変えられる」というメタファーだと考える事にしましょう。

前述しましたが元々この作品はコロナ禍を想定して作られたものでないこと自体は確かだと思います。とはいうものの時期が時期でもあるので、これも精一杯好意的に解釈して「もうすぐ日常が戻ってくるよ!」という希望を込めた作品だと思うことにしましょう。もっともそうであったとしても、私のもとに「ムネの大きいイイオンナ」が迎えに来てくれることなどありはしないのでしょうけれど(;;)

誰かゴルゴダオブジェクトで世界を書き換えて~(;;)

投稿 : 2022/02/22
閲覧 : 214
サンキュー:

3

ネタバレ

のん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

不思議の海のナディアが限界

まずゲンドウはやっぱりマダオでした。ってかそれ以外終わる方法ないよなwTVの途中から既に詰んでたもんwもう少し自分の才能と限界を知ってから作品を作って欲しかった。不思議の海のナディアが限界よ。あれは凄く良かった。それでいいじゃんw

投稿 : 2022/02/12
閲覧 : 111
サンキュー:

2

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

制作陣はもう少し・・・・・・

アスカやマリの裸シーンはあったけど、ミサトさんや赤木博士のはなかったから、制作陣はもう少し熟女の希少性を認識すべき。
ただ人妻ヒカリの授乳シーンを作ったのは褒めてあげる。

投稿 : 2021/10/16
閲覧 : 174
サンキュー:

3

ネタバレ

もっちょん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ついに完結

見やすさ☆4。
庵野監督ありがとう。

投稿 : 2021/10/02
閲覧 : 185
サンキュー:

5

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

それは、神話を創った一人の少年の物語。

初回が放映されてから25年、ついに物語は本当に完結した。映画を観終わった瞬間、拍手をしたくなった。映画の中のキャラクター達、演じた役者達、製作スタッフの皆、そして庵野監督、全員に賛辞を贈りたい。

内容についてはここでは語るまい、というより、語る必要がない。確かなのは完結したこと。

25年前のアニメは主題歌の「残酷な天使のテーゼ」から始まる。そう、今思えば、あの時点で結末は語られていたのだった。そう、シンジが神話になったのだ。

――さよなら、すべてのヱヴァンゲリヲン。――

それが、神の子となったシンジの最初で最後の選択であった。地球の行く末を綴った「死海文書」の中にある神の子として選ばれたシンジは、使徒を含めた全生命個体が統合されて「一つの命」となる地球の結末を書き換えて、新しい神話を創りあげた。


映画の内容もさることながら、先日放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」は、ヱヴァ外伝と言っても差し支えない内容であった。庵野監督自身の苦悩や作品に懸けた思いというものを、シンジというキャラクターに乗せて描いたと捉えられる。この番組を見てから映画を再度見ると、また面白いかもしれない。


自分の「ヱヴァ歴」はまだ浅いが、ヱヴァが完結したことの歴史的意義を全身で感じ取れた。このような作品がこれから産まれ出ることはないだろうと思わせる、筆舌に尽くしがたい作品であった。

投稿 : 2021/09/19
閲覧 : 187
サンキュー:

5

ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

Air/まごころを、君に > テレビ版 >>本作
かなぁ~

投稿 : 2021/09/08
閲覧 : 469
サンキュー:

13

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おつかれさま。すっきりしました。

26年か。
長かったなあ。
なにはともあれ、結論を描いてくれた制作陣に感謝です。

エヴァは極めて精神性の高いアニメだと思う。
哲学と言ってもいい。
でも、その根底は至極単純と感じた。

人の歴史の中で争いは絶えない。
それは、人のエゴ。
逆に言うと、それが生きる原動力でもある。

そこには信じることが深くかかわっている。
エヴァで確実に言えること。
それは神の否定、そして人を信じること。

日常的な描写で、健気に生きる人々。
そこが一番大切で、それ以上でもなく、それ以下でもない。
ラストの幸せなシーンに真意が凝縮されている。

そう考えるのも是か非か。
解釈は自由。
なぜならば、それがエヴァだから。

投稿 : 2021/09/04
閲覧 : 244
サンキュー:

25

ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっと完結!わりとすっきりしたかも。

Qでムカつくほど面白くなかったんですが、
最後まで見て良かったです。
精神世界もエヴァもうまく完結させたなと思いました。
みんなアダルトチルドレンをこじらせ過ぎてて(特にゲンドウパパ)、人類まで巻き込まないでほしいな〜と思いました笑
でもそれぞれのアダルトチルドレンがそれぞれ本音を見つけて解放されていったのでよかったです。
グロ映像が多くてトラウマ植え付けられるので耐性ない人は注意です。私は辛かったです…。

シンジのウジウジがムカつきますが、それがあってこその成長が目に見えてわかるのでよかった。周りの人達の優しさがよい。
途中から人類を巻き込んだ親子喧嘩を見せられてポカーンとなりました…笑
レイのそっくりさんかわいかった。
映像は本物に寄せてぬるぬる動かしててすごいんですが、アニメとしては逆に違和感があるような気がしました。最後の方のCGは胃もたれしました…デカい綾波レイみたいなのとかよくわからないし…。最後の方作画が急にリアル寄りになって一貫してなかったり、ストーリー以外で気になるのは嫌だなと思います。でも熱意はすごく伝わってきました。

私としては難解でしたが見ていてすっきりした完結でした。Qでやめてなくてよかったです。

投稿 : 2021/08/29
閲覧 : 175
サンキュー:

6

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

やっと完結したって感じですかね

いやぁ〜長かった やっと完結したんですね
もう 最後の方はおっさんには理解出来んかった
思いおこせば 友人に確か夜中の再放送のデビルマンのビデオを借りたらそこに一緒に録画されてて暇潰しに見たのがきっかけかなぁ すっかりハマりましたね

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 178
サンキュー:

2

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

劇は終わり

「一連のエヴァンゲリオンと言う劇は、もう終わり。{netabare}これは、ただの劇だったんだ。」「エヴァンゲリオンと言う古い列車に乗ってきた(舞台にたってきた)人たちは、途中で降りて行った。そして、(終着)駅に着いた人たちもみんな降りて。そして、駅から出て現実と言う街に行こう。」{/netabare}と、言うことなんだろうな。

自分は、「セフィロトの樹(人が神へ至る道)」を素直にモチーフにしたTVシリーズから続く旧劇場版の方がおとぎ話を貫いていて良いと思いました。

新劇場版は、アスカの設定と活躍はよかったです。
ただ、マリがいるためか、アスカの扱いが最後、雑だったのが残念でした。これなら、旧劇場版の良くも悪くもシンジとアスカの二人劇の方がよかった気もします。
しかし、マリは、このエヴァンゲリオンと言う劇を終わらせるために必要な象徴、だからこそ、劇中では、バリバリ劇の中心にいるアスカ(感情移入しすぎて劇から抜け出せなくなる象徴)と対照的にちょっと離れた位置から見ている的な役回りで、あまり感情移入できる場目が少なかったのは、観客に目を覚まさせる必要があった役なのだからだと納得しています。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 228
サンキュー:

12

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっと完結

キャストは変わらず、冬月先生だけちょっと劣化した印象だけど、
年齢考えると、皆さん、声を保つという意味ではプロフェッショナルだなと。

冒頭約4分ぐらい振り返り(忘れているのでありがたい)

そこから、前半は、アスカが主人公な印象。
トウジと委員長が結婚していたとは…
委員長老けすぎ…トウジは、冬月先生の若いころの感じ?

あと、ケンスケとアスカが近しい関係になっていたのは意外。

後半、壮大な親子喧嘩。
結局、ゲンドーは、シンジが大人になったバージョンで納得できた。
ユイユイ五月蠅いよゲンドー。

終わり。
シンジが成長している世界がちょっと出たけど、
声優を芸能人に変えなくてもよかったのでは?
というのと、マリと仲良くなっている青年シンジ…
マリって、ゲンドーと同じでユイさんラブガチ勢だよね????

未完のまま終わりそうなマンガとかある中、とりあえず
完結してよかった!

投稿 : 2021/08/14
閲覧 : 174
サンキュー:

4

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

みんな歳をとった

いろいろあって劇場で見れなかった。最後のエヴァなので期待値が上がってしまったからか、オールスターで総決算というか総集編のようだ。

残った日本の村社会を守るために戦い、再構成された世界でも、何か落ち着いた感じの地方の駅に回帰した。何かズレているが、それが作品の心情なのだろう。

ある程度成功すると新たに挑戦するより、うまく着地して次に繋げることを考える。それはそれでいい。ライフサイクルがあって、いつまでも新記録を出し続けることはできない。仕方ない。あの黒澤でも最後はつまらなくなった。

正直、未だに旧劇ほど脳髄に衝撃を受けた作品はない。比較するのは無意味だが、主要キャラ達の最期も旧劇の方がドラマチックだった。

新劇ではやはりニアサードから世界や社会の秩序が崩壊してQの世界になったところが見たかった。(破壊/破滅願望)

投稿 : 2021/08/14
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13

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ロボットアニメのような何か、或いは「父の名」

アマプラ
いやー最高でした。エンドロール動けなかったっス。
Cパートなんかもなくてほんとによかった。

制作期間長すぎなので全てが最新技術ってわけでもないのでしょうが、古典的な演出技法も取り入れながらも超一流の技術との融合が堪能出来る素晴らしい映像作品でした。さまざまな実験的な演出も楽しい。あえてヘボいゲームっぽく見せるとか。背景美術も廃墟、パイプ、配線好きにもたまりませんね。ガジェットデザインやインフォグラフィックなんかも良かった。エヴァという枠の中で出来る限りやってると思います。エヴァですからライバルボスキャラやっつけてスカッと爽快ってことには出来るわけもありませんが。

私小説的オ○ニー作品って、そんなのTV版からしてそうだったでしょう。
エヴァに限らず作品におけるバトル描写ってのは比喩表現ですからね。

庵野さんやシンジくんみたく「ほぼ詰んでる状態でも死に物狂いでその場に立ち続ける」といったギリギリの戦いを経験した者には、それはもうほぼ全てのセリフが笑えるくらいにブッ刺さりまくり(笑)。わざわざ具現化せずともみんな小さい槍でブッ刺してくるの、お前もかYO!みたいな。

ここに辿り着くまで新生児が中堅社会人になれるくらいの年月。
わざわざきちんとエヴァを卒業出来るような作りにしています。
「こんなのぼくのみたかったエヴァじゃないやいプンプン!」
「もうエヴァなんてしらない!庵野なんてしらない!」
これはもう完璧に正しい意見。そうなって欲しかったんだから。


世の中は素晴らしい!ってな人も、
世の中ってマジでクソってな人も、
これからも生きていかなくちゃいけない。
そして間違った人間でさえ、未来はあっていいはずなんだ。

「さあ、行こう!」
手を取り合って、未来へと続く階段を駆け上がるシンジとマリ。
素晴らしいラストシーン。非常に素晴らしい作品でした。

──

「父の名 ─ 去勢と主体の確立」
「誰か」がいないと「自分」にはなれない。
でも「誰か」ってのは、誰でもいいわけじゃないんだよ。

相手がいないボクチンはどうしたらいいんだYO!って言われても、知らんがなとしか言えないし、これ見てまだ「恋人」ではなく「母親」を必要としてる自分に気づかないってのは残念としか言えない。自分自身で自分の生き方を見つけましょう!!!!


最高でした!!!!文句なしのオール5!!!!

投稿 : 2021/08/13
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lcXEE65136 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

まあこんな感じになるよね。

さほどやる気なく作ると。
アニメ業界に戻ってこなくて良いと思うけどね。
シンゴジラのように実写で軽い内容の物を作ってるほうがいいと思う。

投稿 : 2021/08/13
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3

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ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エヴァ好きのための劇場版だったね

私はエヴァンゲリオンにハマった人ではない。
いちおう新劇場版は全部見て、今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」もそれなりに楽しみにしていた。
率直な感想を言うと、好き勝手やってくれたな。と。
エヴァのファンからすると、最高傑作と言う声と、見ない方が良いと言う声と、分かれているが、割と好意的な意見が多いかな。
自分があまり各キャラに思い入れが無いのかもしれないが、長いなあ・・という印象だった。丁寧に分かりやすく描いてくれたのは分かるんだけど、専門用語が多すぎて・・。
印象には残ったけど、お気に入りにはなりません。

エヴァと言えば、ファンによる強力な考察が、もはや伝統的。
{netabare}
パッと見、「シュガシュガルーン」にはすぐに気が付きましたが、同じシーンに「となりのトトロ」があるとは気が付かなかった。
ラストの宇部新川駅付近の空撮、完全実写なんだけど、CGで存在しないビルを描いているとのこと。そんなん、言われなければわからんよ。
それに、この空撮、人物はアニメなんだよね。
いやあ、手間かかっているなあ。
あと、第3村は浜松市が舞台とのことですね。
私、浜松市の生まれですが、浜松市は静岡県西部最大の都市で、決して田舎ではないよ。まあ、舞台の天竜二俣駅までいけば田舎かもしれないけど。
{/netabare}
考察を考えることの方が本編より楽しいかもしれません。
でも、エヴァンゲリオンもこれで終わり。
これだけ大きな影響(インパクト)を与える“モノ”が、今後出てくるのでしょうか。
まあ、アニメ好きな私としてはどっちでもいいけどね。

投稿 : 2021/08/13
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8

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ミナミ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

古参は厳しい

まさかアスカと眼鏡君がああなるとは、、、レイも結局は、、、
今までの思い出を全部壊された気分です

投稿 : 2021/07/17
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3

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bABBW06636 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ついに完結

長きにわたるエヴァの物語もついに完結。
さすがのクオリティ。

庵野監督の魂がこめられているような、そんな作品に。

最近の作品にはあまり見られなくなった「謎」の要素。
監督の世界観。
ちょっとうまく言葉にできないが…

「現実に帰れ」って言ってた庵野が、
「イマジナリーではなく、すでにリアリティで立ち直っていたんだね」
だからエヴァがない世界でももう大丈夫、
になったんだなと。

観た数だけ楽しみが産まれる、そんな作品。

投稿 : 2021/05/30
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3

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栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

優秀の美を飾った

Qより先に書いてしまいます。Qはまた後でゆっくり感想を書きます。今回も一度で全部言い切れるか自信ない・・・。それぐらい情報量の多い映画でした。映画館に行ったのは超久しぶりで、二年ぶりぐらいだったかなあ、近くの複合館でしたけど、鑑賞券のもぎりが全部券売機になっていて時間がたったのを感じました。そんな中で今回のエヴァを見て、時がたったのをしみじみと感じました。

冒頭が戦前の工業都市みたいだったのは、ジブリの鈴木Pさんたちのアイデアかなと思いました。もちろん庵野監督の嗜好もあったと思いましたが、そのあたりとの兼ね合いがあった感じがしました。しかし、日本SF界っぽくてよかったですよ。老人の方にも受け居られらたのではないでしょうか。

農業に従事するレイはかわいくて、Qではレイが後方にまわっていたので、レイがたくさん見られてうれしかったです。それがあんな風に死んで?しまうのは、本当につらかったです。しかし落ち込んでいたシンジがレイの死を見て、またヴィレに戻ろうとするというのは、話の心理として自然だったのでうまくつないでいると思いました。カヲルの死で落ち込んでいたのをレイも死んだことによって、浮上するという感じですね。

しかしトウジたちが生きていた事もうれしかったし、トウジたちがシンジたちと違って年を取っているのも、私たちファンの年齢を重ねた立場みたいだったので、このパートはタイムリープものみたいで面白かったです。しかしアスカは相変わらずでしたね。このくだりは、私もよく覚えていないのですが、書店にあった「エヴァンゲリオン・アナザーストーリー」という小説の単行本みたいな本で、旧劇の後日談として似た話があったように思いました。書店で売っている謎の同人誌と思って、当時誰が書いたかわからないと思ったものですが、ひょっとしてスタッフに近しい人たちが書いていたのかもしれません。

その後の戦闘場面の展開はCGを駆使したものすごい作画で、ストーリー的にもおかしな部分はまったくなくて、とても面白かったです。元ネタがわかる感じなのもよかったと思います。イデオン、さらば宇宙戦艦ヤマトなどへのオマージュがあったと思います。イデオンというのはカララを狙ってロッタが撃つ場面ですし、ヤマトというのはミサトが最後に戦艦で特攻をひとりで掛ける場面ですよね。私はさらばは見たことがないのですが、話として知っているので、見ていてあああれだなと思いました。そういう作品への愛が詰まって出していると思いました。アスカが死んでしまう場面も、何か元ネタがあるのではと思いました。しかしアスカの眼帯がああなるとは思ってもみなかったです。

その後ゲンドウとの対決場面になるわけですが、このあたりのメタフィクション感は、古い作品ですが「怪盗オヨヨ」の最終回を思い出しました。70年代のはじめ頃にあったドラマで、他にもこのような楽屋裏を映すものが当時何個があったように記憶しています。それももともとは海外の映画に影響されてかもしれません。しかしそのあたりのドラマへの偏愛があるのだなあと思いました。TV版の最終回もそのようなところを狙っていたのだと思いますが、今回はうまく演出されていたので、非常に面白かったです。ウルトラマンで茶ぶ台をはさんで怪獣と対話する回とか、あったという話を思い出しました。

そしてだんだん物語が、内部世界の話に移行していって、死んだはずのキャラが出て来たりするわけですが、そのあたり自然につながっていて、見ていておかしい感じが少なかったのでよかったです。シナリオがうまいと思いました。アスカがケンスケに慰められる場面では、思わずうるうるしましたね。またゲンドウのモノローグ場面は、言わずもがなと思う人もいるでしょうが、私としては過去の話をゲンドウ自身が語っていることで、非常にすっきりしました。今までほとんど黙っていましたからね。ほんと今回は、これまで片手落ちだと思っていたことが整理されていて、見ていてよかったなあと思いました。

そしてあのラストになるわけですが、私としてはレイともアスカとも一緒でなくて、マリだというところが、いかにも現実世界にあるような話でよかったのではないかと思いました。それまでのカップル論争に終止符を打つ形になったのはいいと思いました。現実にも中学の時好きだった子が隣にお嫁さんとしていることは少ないわけです。あるんだそういう事と思って、終わったのでよかったです。

しかしあの巨大レイの描写は夢に出てきそうで怖かったですよ。しかしああいうのがないとエヴァじゃないという感じもして、今回も期待にたがわず「気持ち悪い」描写があったのはよかったと思いました。このあたり、昔の実写映画・・・・・「カリガリ博士」などの作品へのオマージュがあるのでしょうね。今後もこういうのは続けてください。

投稿 : 2021/05/11
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9

ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。さようなら。

IMAXにて鑑賞。
新劇場版シリーズは序から全て劇場にて鑑賞済み。
かつて考察厨だったエヴァおじさんの感想です。

序で丁寧なリメイクをし、破で雲行きが怪しくなり、Qでぐちゃぐちゃになったシリーズの集大成。

Qはカヲルくんを(相対的に)引き立たせるための作品だと割り切っていたので、どう回収するのかヤキモキしていたのですが、見事に回収し切ったのでは無いかと思います。「まだ終わらないんじゃね?」と不安な方は安心して劇場に行ってください。

監督はエヴァンゲリオンを終わらせてくれました。

2021/05/10追記

せっかくネタバレ会にお誘いいただいたのにズボラで見逃していました。すみません。。。
というわけで、以下ネタバレです。


エヴァおじさんとは言いつつも、脱ニートな私は今年就職したばかり。
そのせいか14年後の大人シンジ君がマリの手を取り「行こう!」と言ったときには劇場で涙が出そうになりました。
旧劇場版で庵野氏が「気持ち悪い」と吐き捨てた我ら考察厨はそのままQにおいてエヴァの呪縛で大人になれないチルドレンにたとえられ、シンエヴァで彼らはその呪縛から解き放たれる。
ここまで明確なメッセージを受けてなお、アレコレ引用元の聖書やら記号辞典やらを持ち出して語るのはもはや退行になるのではないかとすら思わされました。(ただ、超楽しいからいずれはしちゃうんでしょうけど。。。)

最後に個人的に一番アツかったのは、冒頭10数分のパリ奪還後、JA-02と書かれた格納庫から回収したパーツが弐号機と合体してニコイチになったところ。
楽しみ過ぎて特報はおろかフィギュア界隈から流れ込む情報も遮断していたため、劇場で観ながら気付いて勝手に興奮してました。
以上のことから、楽しみにしている作品の情報はなるべく事前には仕入れない、を心掛ければ劇場の鑑賞満足度は上がるという経験則を得ました。

閃光のハサウェイ冒頭15分は意地でも観ません。
逆シャアは一応観なおします。

投稿 : 2021/05/10
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7

ネタバレ

hana さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

正直エヴァにはそこまで思い入れはなかった

しかし、あまりに付き合いが長すぎた。
アニメ放送時は観ていなかったが、アニメにハマってから視聴。
それでも、もう15年以上経つ。
私ですらこんなになのだ、放送時から観ていた人の心情は想像もつかない。
新しい劇場版放映時には、朧げな記憶を呼び起こせずに、再度視聴。
そんなこんなを繰り返し、さて、何回観たことやら。
アニメ版は、視聴者置いてけぼりの最後にあまりハマらず。
アスカかわいいなーくらい。
旧劇場版で結構評価が上がり。
そんな感情も忘れたころに、新劇場版。
新劇場版ですら最初の公開から15年かよ!

それが終わったのだ。
しかも、綺麗な形で。
それだけで、心の底から湧き上がる感情を抑えきれず。
正直長かった。
人生で一番付き合いの長い作品かもしれない。
それが終わった。
そう、終わったのだ。
この喪失感はなんだろうか。

エヴァのない日常にどこか空虚を感じて生きていく。

投稿 : 2021/05/04
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6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オモイ、ムカウ、オモイ。

本作への関心は、過去作品への諸処の思索や無数の推考などとも絡みあって、さまざまな期待と、いよいよ見納めという複雑な心情の相まったものでした。

今は、少し、さみしいかな。





お話しとしては、奇を衒わぬオーソドックスな終劇にまとめていただけてあったかなと、心なしか安堵の気持ちになっています。

演出と作画といえば、それはもう庵野節が十二分に表現されていました。
技術的な手法はともかく、その意図するところは考察の域であれこれ楽しめると思います。

そんな諸事万感なわけですので、これからご覧になられる方も、その思いを存分にぶつけていただけることだろうと思います。





さて、一見すると「人類補完計画」とは何ぞや?という疑問が残ります。

見終わって間もない私ですので、後世の私自身のためにいくつかのヒントを残しておきたいと思います。


テーマは "愛と自決権との統合" としました。

キーワードは "社会的包摂=インクルージョンの捉え方" としました。

ガイドラインは "忍耐と寛容" あたりでいいかなと考えています。





半ば狂気がかった「人類補完計画」などという大それた立案名。

使徒の襲来という"有事" は、人類史にとっては"世界大戦" を彷彿とさせます。

ならば、活劇も史実も、だれのための自己実現だったのか。

だれに捧げようとした人類浄化だったのか。



終劇の余韻に包容された空気感のなかに、あらためて "?" を置き土産に残した "シン・エヴァンゲリオン" からの微かなメッセージ。

私は、どんなふうに受け止めていくだろうか。

日本は、どんなふうに受け止めていくんだろうか。

そう感じています。





どんなに苦い過去であっても逃げださず、それぞれの今を精一杯に生き抜こうと悩みぬき、{netabare}ついに手を取り合って未来に駆け出していく{/netabare}シンジの姿。

本作に通底する彼の生き方は、これからの私たちに許されてあってもいいのだろうと、私は信じてみたい。


「愛と自決権との統合」、「社会的包摂」、「忍耐と寛容」。

これが私なりの "エヴァンゲリオン・アフター" の今のとっかかり。


そんな想いの向かい方を楽しみとして、今ひとたび過ごしていきたいと思います。





追補です。

(長文・散文ですので、たたんでおきます。)

{netabare}

私、何度も "使徒" に出くわしています。

一番最初の(最も古い記憶の)使徒は「オカタヅケシナサイッ!!」でした。

2番目の使徒は「サッサトタベナサイ!オクレチャウデショ!」

3番目は、「オマエノカーチャン、○○ソ!!」
4番目は、「セ~ンセ~ニイッテヤロ~♪」

5番目、「アンタノアダナ、××ニキメタカラ!」
6番目、「シチノダン、マダオボエラレナイノ?」
7番目、「△△クンガスキ?アリエナイワヨ!」

8番、「□□コートーガッコー、サクラチル。」
9番、「コノバイトセイ、ツカエネーナー!」
10番、「メンセツナイテイ、イマダニゼロ。」

11、「ゴメン、キミトハ、ツキアエナイ。」
12、「キュウリョウゼンゼンアガラナイ。」
13、「ジシン、カミナリ、カジ、ツナミ。」
(ツナミは文脈上の比喩表現です。気を悪くされましたらごめんなさい。)


日常を揺るがす有機物。
存在を危うくさせる無機質。
人災・天災をおりまぜた「災禍厄難」。

それが私の感じる "使徒" なんです。
今では「あれはぜんぶ(エヴァ的には)"使徒" だったんだ。異相世界のモンスターたちだったんだ。」と受け止めています。





エヴァをシリーズとして俯瞰するときの私の視点は、上記のような「拗(こじ)れ」の上に立って見ています。
そこで、庵野さんにとってのエヴァはどうだったかと、同じ視点で洞察してみることにしました。

庵野さんの生地は宇部市です。まずはその郷土史に触れてみます。
宇部市と言えば、宇部興産、ではなくて "宇部炭田" です。

江戸時代からの地場産業で1960年の閉山まで300余年にわたり、宇部の街をこさえ、成長を支え、空気を汚し、しかし清浄な地に生まれ変わることで消えていきました。

その炭田。宇部市にはいまも象徴的な遺構が残っています。
宇部海岸の東部、"床波海岸" の沖あいに、「ピーヤ遺構」を見ることができます。

かつての海底炭田の「水非常」の史跡なのですが、未だに事故の犠牲となられた183柱のご遺体は遺されたまま、魂は鎮魂を見ぬままです。

もしも宇部市を聖地と巡るのでしたら、ぜひ夕刻時に、足を運んでいただければと思います。

なぜなら、海上に突き出たピーヤ遺構は、○○インパクトを想起させるに十分な "名と実" を感じさせますし、海面下の昏くて長い坑道は、地下要塞ジオフロントを彷彿とさせる "雛型" としてしみじみ実感できるからです。

海底炭田開発にともなう宇部市の発展と "かつて美しかっただろう床波海岸" との相関性は、地下に構築されたネルフ本部や、風光明媚な芦ノ湖北岸に構築されたビル群にも、モチーフとしての相似性が見つけられます。

おそらくは、綾波、式波の "ネーミング" もこの地名から取られたものでしょう。

綾波は、満ち潮。
式波は、引き汐。

ふと、そんなイメージが頭に思い浮かんできます。





エヴァシリーズの "使徒" は、異形異質な造形で表現されていますが、それらは庵野さんが、幼少期~少年期に感じられた "心象的なイメージを具現化したもの" だろうと感じています。

インスピレーションの元になっているのは、宇部市史の逸話、ご家庭・地域・世相の様子、学校などの対人関係性などから得られたものでしょう。

具体的には、その場その時の心に引っかかってしまう違和感や、言葉にしにくい矛盾。声を大にして叫びたい不条理などです。

それらが複雑に絡まり合って、庵野さんに「拗れ」を生み出し、作品に「拗らせ」を描かせたのではないかと推察しています。

「拗れ」をひと言で言い表すと、社会の有りようとご自身の立ち位置との居心地の悪さから発せられる「得も言われぬ怒りの心情(=碇の言動)」。

"序" 、 "破" 、"Q" で、碇ゲンドウとシンジの拗れまくったシーンが執拗に描かれたのも、もしかしたら、お父さまにまつわる「何か」が雛形になっているのかもしれません。

あるいはまた、お父さまの背中越しに見えていた世間や社会の「何か」に向けられているのかもしれません。

そうした「拗れ」は、庵野さんに内実する本質的なもので、無限に生産される膨大なエネルギーが、エヴァ表現の原資になっているように思います。

ひとつの例を出すなら、先のNHKの番組で、お父さまのことを語られた庵野さんですが、当時の障がい者の福祉制度は今ほどのものではなかったのは自明です。

その頃の法律によれば「措置」という行政機関の運用でしたが、その決定に従うほかにすべのなかった時代です。

ゆえに、福祉の支援を受けようとすれば、自己選択も自己決定もできないまま、「お上の世話になる」という主客の転倒に直面し、主体性が削り取られてしまいそうに感じられるのも十分に理解できるところです。

それは、あたかも、碇ゲンドウの命令(客体)によって、シンジが苦しんだ姿(主体)に重なります。

もしもそのような視点やファクターがエヴァシリーズの世界観に転写されているとしたら、"使徒" とは、庵野さんの心と精神を圧迫し続けた世相そのもの・社会そのものだといえそうです。





次に、ヱヴァンゲリヲン(エヴァンゲリオン)とはいったい何を雛形にしたのだろうか考えました。

私は、 "使徒" は郷土史の事象とか、ご自身の生活史の心象とかを表象しているものに感じるのですが、同時に、どこか「逆説的な意味」を感じています。

本来ならば、"使徒" とは神の使い。
「正統性」のイメージやニュアンスを含んでいるものです。

だとすれば、当時の世間一般の常識とか、社会通念上の多数意見とかが「当然のこと」であるべきです。

ところが、「逆説的なこと」となれば、"使徒" は「それらの常識や通念を "正の概念" としては受け止められなかった」という捉え方になります。

NHKの番組では「その原点にいつも何かが欠けていた」パートで、お父さまが不慮の事故で足を失ったエピソードが紹介されています。

庵野家の内実を窺い知ることはできませんが、一般家庭において、親の労働者性がスポイルされていたのなら、子どものセカイにとっても重大ごと。

「欠けていたもの」に対する庵野さんの思いは、「家を守らなければならない」というものと「どう守ればよいのか分からない」というものの二律背反する心情だったでしょう。

であれば、庵野さんが構想として、ネルフが守る日本、碇ゲンドウが守る妻、エヴァをしてパイロットを守り抜かせようとする意図に、宇部市史、家族史を込めていたとしても十分に理解できようものです。

例えば、ネルフは、海底炭田の煤煙に苦しめられる市民の暮らしを、とことん守ろうと努力された方々の意志から想起されているように感じます。

また、碇ゲンドウは、庵野さんが「守りたい」とする感情をガチガチに固め込んだキャラクターのようにみえます。

なれば、エヴァを生み出したものは何か。
二つほど、考えてみました。





一つ目は、大日如来にそば仕えする "四天王" 、あるいは薬師如来を護る "十二神将" にヒントを得ているのではないかと思います。

大日如来は天照大御神の本地仏。
薬師如来は衆生の病苦を治す法薬を与える医薬の仏です。

四天王も十二神将も、如来の化身。
その仏性に触れるなら、母の優しさとともに厳しさも感じて、どこか懐かしい安寧が得られそうです。

ですが、一転して、わが子を守る "鬼子母神" の逸話にも、源流がたどれるとの思いも持っています。


そもそも子どもにとっては、神も鬼も異界の住人です。畏敬の気持ちとは裏腹に、忌避する思いも抱きあわされている "負の存在" です。

でも、大人にとっては、コミュニティーに結束と安寧をもたらし、あるいは規律と調和を整える "正の存在" です。

鬼に賦与されているのは、地域的な逸話はいろいろですが、共通する特異性は、こうした二律背反する二重構造性です。

ふだんは結界の中に鎮まっていますが、ひとたび人に懸かると、いかようにも自在性を発揮して、福与善導の先陣を切ります。

大人の鬼舞い・神舞いは、子どもに世間のしきたりを体感させ、子どもは、伝承を感じ取り、ゆるやかに大人性を形成していきます。

やがて "ハレ" の日を迎えると、鬼神はついに "少年性" を焼き切り、社会的包摂という新たな "神話" の1ページを開かせるのです。

庵野さんが創り出した鬼神たち(=シン・エヴァ)は、現代的にリビルドされた "シン・お伽話" とは言えないでしょうか。

その "神力" は、モニターの内側にも外側にも、アンコントラーブルなまでの超絶さであまねく発揮されるのです。


アスカがエヴァに噛み砕かれるシーンなどは、本当に鬼子母神の独りよがりする所業そのままです。

それは、大人性を獲得し始めたアスカと、大人性を獲得し切れていない碇ゲンドウの "アイデンティティーの激突" でもあったのです。

ですが、もう一方では、シンジが自分自身の大人性に気づいたり、碇ゲンドウが愛の初発に立ち戻る姿もありました。

また、そんな2人を慈しむレイとユイだったり、2人に代わってシンジを愛おしむマリの態度だったりも、きちんと描かれていたことを忘れてはいけないでしょう。


もしも、鬼を善神と見立てれば、エヴァにも「守護・救済」のお作法を具現化する有意性があらたかに顕現してきます。
つまり、穢れを祓い清めるという神力を宿らせることが十分可能になるのです。

その神力を碇ゲンドウに付与するならば、ネルフもゼーレも、彼自身を「守護し救済する」ための "ひとり舞台" 。

自作自演に酔いしれる "パントマイム" です。

それは、幼少期の庵野さんが希求していた無限円環たる思いでもあると思います。

また、シンジにその神力を授ければ、綾波レイにこそ "かけがえのないもう一人の自分" だとして「守護し救済する」ための "エヴァへの搭乗" 。

自他肯定を育成する "マザーズラブ" です。

それもまた、庵野さんに潜んでいる未分化なままの自我、一体混在化している精神性への叱咤だと感じます。


こうした入り組んだ二重構造性は、鬼のごとくに造形されたエヴァと、繊細に過ぎるパイロットの心が、シンクロするさまに見て取れます。

例えば、ヤシマ作戦での零号機・初号機とで連携して戦うシーンは、"使徒" という穢れを祓い清める二人舞いする姿に見えます。

そこには、友情以上の気遣い、恋情以上の寄り添いが感じられます。





二つ目は、エヴァの名称には、唯一無二にして初発でもある "母性愛" をニュアンスとして感じ取れることです。

その名は、シンジとレイを愛おしく体内に抱きとめる "慈愛と恩寵" です。
その身は、子どもに仇なす悪を排除せんとする "憤怒・怒髪" の権化です。

と同時に、その咆哮は、ジェンダーとセクシャリティーを二重に希求した碇ゲンドウの "父性愛" の妄執を叫ばせています。

もしかしたら庵野さんは、エヴァンゲリオンを "わが子" と見立てて、"母性" と "父性" を共々に焼きつけようと試みたのかもしれません。





エヴァは、すべての "使徒" を退けることで庵野さんに内包されていた「拗れ」を消化し、全ての使命を果たしたことでそれらを昇華させたようにも捉えられます。

また、父と子とで、同じエヴァを戦わせたことは、両者の "葛藤する質量" が拮抗に達していく姿のようです。

ながくシンジに強く圧しつけていたゲンドウの "低い自己効力感" は、ついに大人へと脱皮していくシンジの "高い自己効力感" に、とって代わられたのです。


碇ゲンドウの魂は、その手応えからシンジの語り口に妻の魂の在り処を感じ取り、妄執する生ではなく穏やかな死を受け入れました。

それは、碇ゲンドウにしてみると、"夫婦だけの愛" から "父母としての愛" への立場性への全移行であり、子どもの主体性を大人として尊び、その社会性を後押しするという意識改革の証だったのでしょう。


もしかしたら、こうしたプロセスが、碇ゲンドウがぶち上げていた「人類補完計画」の "内実" であり、"完遂" だったのではないだろうか?

あるいは、ゲンドウの少年性が "神話" として捉えていた生と死への向かい方を、大人性として習得、獲得する「お作法」だったとは言えまいか?

そんな自問を重ねつつ、本作を受け止めたいと思っています。





「さよなら、エヴァンゲリオン」。

すべての物語世界は、庵野さん自身の手によって、彼と彼のファンの "少年性" を完全に切り離しました。

この四半世紀を思い返せば、シンジが、庵野さんの "眞志" として変容し、ついに "真路" へと転意していくことが、長きに渡る "マラソン神事" だったのかもしれません。

終劇の行方は、エヴァ構想の初発でもある宇部市に回帰し、あの "けり" の付け方も、庵野さんにしてみれば、そこ以外に選択肢はあり得なかったのでしょう。

庵野さんのアングルが宇部市を高く俯瞰したことで、ご自身の幼年期・少年期の心象風景が、令和の写実のそれとしてフレームの枠に "きれいに" 収まった・・・。

そう言ってもいいのかもしれません。


ただ、印象としては「リビルドされたお伽噺」。
味わいとしては、ほんのちょっぴり薄味でした。





ところで、早くも、次回作が発表されています。

庵野さんは還暦を迎えられ、脂がのりきっているみたいです。

より大きな愛と、自らのアイデンティティーを定立させるステージにお立ちになられたのでしょう。

スタッフの皆さまも、険路激流を乗り越えて素晴らしい作品へと仕上げてくださいました。

だからだから、この先も、増しまし×2の物語となる「シン・○○」が、益々×2のアングルで見られることが楽しみでなりません。





ここまで長々とおつきあいくださいまして、本当にありがとうございました。

心からの感謝を申し上げます。


桜が、青い空に、柔らかく舞っています。
{/netabare}

投稿 : 2021/04/23
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21

ネタバレ

元アニメーターのオジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず「終わって良かったね?」

まず最初に断っておかなければならないのは「自分はTVシリーズに関わっていた人間なので、一般的なファンとは評価軸のあり方自体が異なるかも知れない」という点である。
なので、あまり参考にはならない可能性がある事を申し上げておく。

25年をかけた最後のエヴァを観て最初に思った事。
それは「ようやく終わったか」だった。
同時に頭に浮かんだ言葉は「25年かけてこれか?」だ。
正直なところ、「期待以上」でも「期待以下」でも無かった。
確かに絵は綺麗だった。戦闘シーンも良く動いていた。
しかし、それらは「エヴァなら」「庵野氏なら」「カラー作品なら」出来て当然、やって当たり前と言われても仕方ない「最低限の仕事」だ。
しかし、そこからのプラスαがなんとも薄っぺらで、エヴァが最後を迎えたという感慨はあっても、これといった感動が無かったのだ。
どのシーンも「いつかどこかで観た事のある風景」で、まるであちこちの作品から印象深いシーンを借り受けて観客の目をそちらに引き付け、その隙に今まで広げに広げた大風呂敷を畳む事に窮々としている様に見受けられてしまった。

だから「TVシリーズに携わった元アニメーター」として、エヴァの完結を生きている内に目にする事が出来た部分に関しては期待以上と言えるし、大風呂敷を広げた割には予想の範囲内を超える要素が無かった部分に関しては期待以下でしか無かったのだ。

観終わって1日たった今、貞本版エヴァを「エヴァンゲリオンOrigin」としてアニメ化したら一番スッキリしっくりするんじゃないかと思う自分がいる。
同様に考える人は案外多いのではなかろうか?

投稿 : 2021/04/20
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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のストーリー・あらすじ

 エヴァがついに完結する。2007年から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再起動し、『:序』『:破』『:Q』の3作を公開してきた。その最新作、第4部『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の劇場公開が決定。人の本質とは何か? 人は何のために生きるのか? エヴァのテーマは、いつの時代にも通じる普遍的な核を持っている。
 シンジ、レイ、アスカ、マリ、個性にあふれたキャラクターたちが、人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、それぞれの生き方を模索する。人と世界の再生を視野に入れた壮大な世界観と細部まで作り込まれた緻密な設定、デジタル技術を駆使した最新映像が次々と登場し、美しいデザインと色彩、情感あふれる表現が心に刺さる。
スピーディーで濃密、一度観たら病みつきになるその語り口は、興行収入80億円超えの大作『シン・ゴジラ』も記憶に新しい庵野秀明総監督による独特の境地。その庵野総監督がアニメーションのフィールドで創作の原点に立ち返り、新たな構想と心境によって2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以後、封印されてきた物語の続きを語る。
 1995年にTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』でアニメファンのみならず、アーティストや学者までを巻き込んで社会現象を起こした初出から、実に25年――その間、常にエポックメイキングであり続けたエヴァの、新たな姿を見届けよう。(アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年3月8日
制作会社
スタジオカラー
公式サイト
www.evangelion.co.jp/
主題歌
宇多田ヒカル『One Last Kiss』

声優・キャラクター

緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢

スタッフ

原作:庵野秀明
総監督:庵野秀明、監督:鶴巻和哉/中山勝一、副監督:谷田部透湖/小松田大全、企画・脚本:庵野秀明、総作画監督:錦織敦史、作画監督:井関修一/金世俊/浅野直之/田中将賀/新井浩一、デザインワークス:山下いくと/渭原敏明/コヤマシゲト/安野モヨコ/高倉武史/渡部隆、CGIアートディレクター:小林浩康、CGI監督:鬼塚大輔、3Dアニメーションディレクター:松井祐亮、3Dモデリングディレクター:小林学、3Dテクニカルディレクター:鈴木貴志、3Dルックデヴディレクター:岩里昌則、2DCGディレクター:座間香代子、動画検査:村田康人、色彩設計:菊地和子、美術監督:串田達也、撮影監督:福士享、特技監督:山田豊徳、編集:辻田恵美、音楽:鷺巣詩郎、音響効果:野口透、録音:住谷真、台詞演出:山田陽、総監督助手:轟木一騎、制作統括プロデューサー:岡島隆敏、アニメーションプロデューサー:杉谷勇樹、設定制作:田中隼人、プリヴィズ統括制作:川島正規、エグゼクティブ・プロデューサー:緒方智幸、コンセプトアートディレクター:前田真宏

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