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「SHIROBAKO(TVアニメ動画)」

総合得点
91.4
感想・評価
3716
棚に入れた
15353
ランキング
32
★★★★★ 4.2 (3716)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.2

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SHIROBAKOの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

業界ネタとおっさん達のキャラが良かった。ヒロインその他5人組は…いる?という感じでした。

業界ネタとおっさん達のキャラが良かった。ヒロインその他5人組は…いる?という感じでした。

 初めに見たとき、金髪のトサカ野郎がどうしても見てられなくて2話切り。2回目が3DCG対手書きのパートの話の畳み方がご都合主義でなんじゃこりゃで5話切りしました。

 さて、本作については導入が肌に合わず評判に関わらず長らく放置していました。が、思い立って再視聴。5話乗り越えたらなんとかなりました。

 先に悪口を言っておくと、5人の夢的なものが畳めていない。そもそも友人である必要もないし、高校時代のアニメ制作の経験が全然物語として生きていない。声優の子が {netabare} 最後のところに採用される{/netabare}のも伏線はありましたが、あの先生との絡みのドラマが中途半端で緊張しなくなって力みが無くなったから?という感じです。

 後半の新人制作やあの眼鏡の男の制作が活きてませんでした。デスクの脚を引っ張るだけでした。成長物語や逆に大トラブルが描き切れていればいいんですが、面倒なだけで中途半端です。

 後半のマンガ編集者も当初から{netabare}原作者とのコミュニケーションについては {/netabare}オチは予想がつきました。業界あるあるかもしれませんが、ピンチのためのピンチが多くて、尺伸ばしとはいいませんが、断片的でヒロインが危機に陥っている感が前半ほどなかったですね。

 社長と杉江さんがすごい人だったというのも、1話2話で予想が完全に予想できるレベルでベタでした。

 ここはためになった点ですが、やっぱり業界あるあるは見ていて楽しかったのと同時に、非生産的過ぎて驚きました。話には聞いていましたが、外的要因より内部のせいでブラック企業になっているのが意外でした。自業自得じゃんという感じで、あの車だけの3DCGソフトの会社の考えをもっと深掘りすればいいのに、と思いました。
 アニメ業界がちょっと心配にもなりました。クリエーターの子供っぽさとかこだわりはわからなくはないですけどね。

 ケーキ屋に転職するところ、もっとアニメータの悩みとして踏み込んでほしかった。それと、あの後半の嫌な制作の結末をもうちょっときちんと描いて欲しかった。デスクが上手く丸めてだけでは、じゃあ彼は何のためのキャラなの?という感じでしたね。

 変な言い方ですけど、話としてはストレスがたまるし、そうはならないだろう、とかご都合主義すぎるだろう、エピソードのためのキャラ造形のデフォルメがきつすぎだろうとか、いろいろ欠点は目立ちます。

 それといつの間にかヒロインに感情移入できなくなっていました。前半からちゃぶだい返しくらいまではまだヒロイン感はあったんですけど、その後はトラブルとゲストキャラ対応になってモブになっていました。そう、ヒロインに緊迫感が全然ないんですよね。前半はまだひょっとしたら落とす?みたいなドキドキはあったんですけど、進行が上手くいかない、と言葉で言ってるだけで危機感も緊張感もなかったですね。

 それと女子の顔がほぼ同じで、これはないだろうというレベルでスタンプ顔(要するにデザインが一緒)でした。しかも、前半の劇中劇のキャラも同じ顔で、これは参りました。本当に辛かったです。男の顔のかき分けのレベルと比べて髪型と髪の色だけじゃん、という感じでした。
 対して、男の造形は味が合って良かったですね。キャラも立ってて面白かったです。これはひょっとしてモデルがいる?庵野監督だけはわかりましたが、女子の非人間感と比べると全然おっさんが良かったですね。あのゴスロリの子だけは良かったですけど。(ツインテールの制作の子も良かったかな)

 これは気のせいかもしれませんが、12話と13話で背景とか作画でちょっと雰囲気がかわりました?まあ、雀卓は意図的に高級店と大衆店をかき分けたんでしょうけど、夜メインと昼のシーンだったからかなあ。

 ということで、悪口を上げだすとキリがないです。ただ、なんで完走できたかといえば、このサイトにアニメのレビューを書くようになって、アニメの業界とか仕事のやり方に興味がでたから、だと思います。
 そういう点では非常にためになったので、そっちの視点でのお仕事物としては悪くなかったです。

 良いところは、杉江さん、よかったですね。{netabare} 夜会社に乗り込んで状況を収束させるシーンは{/netabare}かなり感動しました。ここがあるので前半はしまりましたね。最高の見せ場になりました。
 あとゴスロリのキャラデザの子。存在感がすごいと同時にいいですね。非常にいいキャラでした。後進を思いやる気持ちとか、創作物に対するこだわりとか、見ていて非常に気持ちのいいキャラでした。

 あのぬいぐるみ2人。おそらくはヒロインの内面なんでしょうが、時折視点が変わって視聴者に対する説明役になっていましたね。あの2人がもうちょっと上手く使えなかったかなあと。ヒロインの内面を表現したり葛藤を見せたり、マイナスの感情、ダークサイドを表現するのにうってつけだと思うんですが。

 総評すると、業界の紹介ものとしては面白かったです。いままで知識として知っていたことが生々しく確認できました。セルアニメ以後のCGと手書きの中間期のアニメ制作を俯瞰することができたのは非常に有益でした。
 あと、おっさん達のキャラが立っていたので、一つ一つのエピソードは結構面白かったので、全体としては飽きずに見ることができました。

 ただ、ヒューマンドラマが事件事故の積み重ねで、深みが無かったです。焦点をあてるべきヒロインを使いきれていなかった感じです。
 ヒロイン以外では、初め高校のアニメ制作5人組の成長がまったく描けていません。声優の娘は成長を意識できていましたが焦点がぼやけすぎていました。
 特に前半にくらべて後半の方が飽きたかなあ。それはヒロインがモブになったからだと思います。

 キャラデザの女子がほぼ同じ顔なのは何とかしてほしい。作画は奇麗だし、業界あるあるを表現するのに職場の作画に手抜きがないのは良かったです。


 
 自身の業界ものって、1発だけなら面白いのが描けるんですよね。私小説もそうですけど。この作品だけみると、他の職業ものが上手くいく感じはないですね。深さが足りないのは前述の通りですが、職業紹介としての工夫がないです。エピソードがあるだけです。
 アクアトープがああなったのもちょっと原因がわかった気がしました。



追記 そうか…おっさんはモデルがいるから生々しいし、活き活きしていてエピソードも面白いと。それと比較するから女子に虚構感があるんですね。キャラデザも同様でしょう。

 あまり取材しなくても目の前に素材はありますもんね。なにせ私小説ですから。最大の業界あるあるが締め切り間に合わないという事なのでしょう。だから前半はまだ面白かったし、それに奔放されるヒロインにまだ感情移入できたのでしょう。ですが、締め切り遅れる…という、話の軸が前半で既に枯渇した。
 だから後半はキャラを理由をつけて大幅に入れ替えて、事件を起こすしかなかった…という感じでしょうか。でも、2回目だから、エピソード集になってしまい、ヒロインがモブになったんですね。

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 367
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22

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見直す

面白かったから見直す〜

投稿 : 2023/12/20
閲覧 : 20
サンキュー:

1

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

劇場版がトンデモナイ領域に…。人間を信じている傑作。

お仕事アニメの金字塔


頑張るあなたは美しい


ずかちゃんのアフレコシーンで泣かない奴は人間じゃネェ(byシアーハートアタック)


これからの傑作の条件は、夢、情熱、誠実、ユーモア、全てをまとめる技術とセンス。


オヤジと老人が良い作品に外れなし


作中で凄いシーンと表現されてるとこが本当に凄い!という当たり前のようで困難なことを成し遂げている。


クレイジーボーイ水島監督ならガルパンよりこっち派


願っていたら本当にになった劇場版!

投稿 : 2023/11/18
閲覧 : 1607
サンキュー:

49

みっくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメをもっと好きになれる❗️

このアニメは、アニメーション業界の日常をリアルに描いた作品です。
新たな作品を生み出す楽しみや苦労を、上手に描いています。
私は、この作品を見ることによって、アニメをより好きになる事ができました。
本当にアニメを愛する方にオススメします。

投稿 : 2023/11/14
閲覧 : 62
サンキュー:

5

ネタバレ

もっちょん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:----

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 46
サンキュー:

0

ヨシノ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ制作と群像劇

様々な苦難を乗り越え、アニメを作って完成させていくプロセスがちゃんと描かれている。
アニメ制作がどのように行われているのかが、ざっくりではあるが分かって面白かった。
初放送のシーンなどは感動した。
普段からアニメを何気なく見ているが、アニメを1つ作るのって大変なんだと知れたし、もっと大切に見るべきだなと思った。
それから、主人公と友達の5人だけでなく、多くの登場人物のドラマが描かれており、2クールも飽きずに楽しめた。
慣れないことに頑張って取り組んだり、仲間と衝突したりして成長していく様が面白かった。

投稿 : 2023/11/06
閲覧 : 47
サンキュー:

2

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的評価 神アニメ

ストーリー 20点 アニメ制作の裏側を知る意味では興味深い内容
作画 20点 流石はPAワークスといったところ作画もよくできている
声優 15点 知らない声優ばかりだが良かった
設定 18点 主要キャラクターをバラバラに活躍させることで一人一人の活躍の場を作っている
音楽 20点 OPは名曲
総得点 93点
主要キャラクターを集団で活躍させるのではなく、各キャラクターのそれぞれの持ち場で活躍させているのが独特で面白いと思いました。

投稿 : 2023/08/10
閲覧 : 112
サンキュー:

2

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ制作を題材とした作品

この作品はアニメ制作というのを題材としてますが、それにしてもアニメ関係者が自らのアニメ制作という仕事を題材にしようとはって所だけど
流石に自らが関わる分野だけあってアニメ制作という仕事に関して非常にリアリティが感じられたのと、
また、そういった裏事情を知らない素人の立場からするとアニメ制作という内容は非常に興味深い内容になってましたね。

そしてアニメ制作という興味を惹くネタだけでなく本作で描かれるアニメ制作を通してのドラマの部分も素晴らしく
その中でも特に印象的だったのはベテラン杉江さんのエピソードと、
後は、ずかちゃんの苦労が報われる所も感動しました。

本作に付いてはアニメ制作という題材においては他作品には無い唯一無二の個性を発揮した作品と言えるのと、
そしてストーリーやキャラ、それに作画や音楽に声優さんまでどれを取っても申し分ない一級品の品質を誇るアニメでした。

【評価】

92点・2A級

投稿 : 2023/06/28
閲覧 : 71
サンキュー:

2

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメ制作に携わっておられる方々の奮闘努力に感謝

この物語は、アニメーション会社の新入社員、宮森あおいとその仲間たちが、アニメの完成を目指して奮闘努力する群像劇です。
私たちが普段なにげに見ているアニメをつくるために、こんなに多くの人たちが奮闘努力しているとは、今まで私は知りませんでした。

アニメ制作に携わっておられる方々、ありがとうございます。


宮森あおいは、高校時代、アニメ同好会で4人の仲間と一緒に自主製作アニメーションを作成しました。そして「卒業後、いつかもう一度集まり一緒にアニメーションを作成しよう」と、仲間たちと誓いをたてました。

それから2年半後、あおいはアニメーション会社で多忙な日々を送ります。
高校時代のほかの仲間たちも、東京へ出てきて、不安を抱えながらも、あのときの誓いを実現すべく、奮闘します。

彼女らは、制作、原画、脚本、声優、3Dクリエーターと、それぞれの道を進んでいます。
各自がそれぞれの分野で腕を磨くことで、いつかきっと一緒にアニメーション制作ができる。彼女たちは皆、その信念を持っています。
これは、仲間を信じないと決してできないことです。彼女たちの信じ合う心に感動しました。

そして、私が特に注目したのは、声優を目指して頑張っている坂木しずかです。

彼女は何度も何度もオーディションを受け、そのたびに不採用となります。
友達は皆、夢に向かって進んでいますが、彼女だけがまだ夢への入口にも到達していません。
しずかは何度も心が折れかけます。

でも、彼女には夢があります。だから、何度も何度も挑み続けます。

そして23話目、私は思わず涙を流してしまいました。
あおいとしずかとの会話は一切なく、あるのはアイコンタクトだけ。
でも、それだけでお互いの気持ちが十分にわかります。とても素晴らしい内容でした。



夢をかなえるために努力している人たち全てが、必ず夢がかなうとは限りません。
でも、夢をかなえるために努力している人でなければ、決して夢はかなえられません。

私たちが使用しているアルカリ蓄電池、それはエジソンが発明しました。
でもエジソンは、蓄電池をつくるのに約5万回も試作を繰り返したそうです。

多くの人は、エジソンを『ひらめきの天才』だと感じています。
しかし、彼は『ひらめきの天才』ではなかった。彼はまさに『努力の天才』でした。
彼は失敗を恐れずに何度も何度も挑戦を続けていったのです。


この物語では、あおいたちの懸命な努力を見ることができます。
私たちも、あおいたちに負けないように、懸命に努力し、生きていきましょう。

投稿 : 2023/04/30
閲覧 : 1142
サンキュー:

119

なんとか さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

昔のDVDを見返している

たくさんアニメを観てきたけど、好きなのを10本選べと言われたなら、多分この作品はその中に入ります。お気に入りのキャラは木下セイキチ。
制作に関するアニメは内容がいいですね。「ポンポさん」も素晴らしかったしね・・・。

投稿 : 2023/04/08
閲覧 : 102
サンキュー:

5

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ制作は本当に大変

アニメ制作は本当に大変なのが伝わってきた。
多くの人が関わるのでそれを取りまとめる大変さ、対人関係、仕事スケジュール、自分のスキル、納期。。
とんでもなく大変なのを理解した。
これから先はアニメを観れる事、作ってくれる人たちに感謝したいと思った。

投稿 : 2023/04/02
閲覧 : 79
サンキュー:

6

イザヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

3回目でようやく視聴済み

視聴開始→断念を三度行いようやく見終えました。序盤はキャラが一気に登場するのが原因かなと思うのですが、中盤以降まで行くと一気に見てしまいました。恋愛要素はほとんどなく,まさに働く女の子って感じです。アニメがどのように作られるのか,大まかに知ることができるのも魅力だと思います。

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 126
サンキュー:

4

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本当にアニメ制作会社はこんな感じです。

あとは大地丙太郎監督の「制作進行くろみちゃん」でも描かれていますが、だいたい大手のアニメ制作会社以外は一軒家でアニメーターを抱えていることが多く、泊まり込みで仕事しています。

一応は土日祝日が公休扱いとしていますが、放送日前の納期一ヶ月くらいは原画集め、編集、最終チェックなどでそれどころじゃありません。

10:00~19:00の8時間労働が基本としていますが、社員も含め定時に出社する人などいないのも同然。だいたいお昼1:00ごろからアニメーターも含めてぞろぞろと出社。夜中まで作業している感じです。(残業代?大手以外そんなものはありません)

これで制作進行の月給が1○万(一応伏せとく)で、アニメーターの平均収入はそれ以下が基本です。(作画監督、キャラクターデザインクラスで年収500万、監督クラスで人気のある人だと1000万くらいでしょうか。。)


当たれば一攫千金、当たらなければ一生そのまま。まるで博徒の商売ですね。

しかし、日夜、人々に夢と希望を与えるためみんな粉骨砕身頑張っているのです。

投稿 : 2022/09/03
閲覧 : 1391
サンキュー:

52

ルー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一番面白いテレビアニメですね

社会人になってようやく見た本作

面白いアニメを見尽くした中、最後にとっておいたのがSHIROBAKO

大人になって、アニメでこんなに心揺さぶられるなんて思わなかった

文句無しでテレビアニメの最高傑作
これを見てしまったら他の作品が見られないじゃんって思ってしまった

最後に残しておいて良かったよ

でもこの作品は大人になる前の学生にこそ見てもらいたいね

投稿 : 2022/08/31
閲覧 : 245
サンキュー:

5

ネタバレ

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメが好きなら是非観るべき作品だと思います

1クール目は中々ええやんって感じで、2クール目入ってからクソ面白くなってきたやんって感じ(新入社員の面接の回辺り)でラスト3話は神回3連発って感じでヤバい(語彙力)

23話でずかちゃんがアフレコするくだりはまじで感動した。22話のちょっとした病みシーンも良い味出してた。22話の2ペアの居酒屋での会話も良かったね。平岡の過去も観れてよかった。そして、なんといっても最終回のテープ届ける勢が凄くカッコ良かった。興津さんが最後まで良いキャラしてた。

久々に神作観れて大満足です。アンデスチャッキーの曲がもう頭から離れません。

劇場版はあらすじさらっと見た時点でこれは無理だなって思ったので観ないですw

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 208
サンキュー:

5

まめ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

う〜ん

なんでこんなに持ち上げられているのかわからない。。。

投稿 : 2022/07/25
閲覧 : 191
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

好き!を仕事にできるたら幸せ!アニメ制作現場の群像劇

PA.W絶好調!時期の2014年、花咲くいろはに継ぐはたらく女の子シリーズ第2弾!PA.W完全オリジナルで2クール全24話。2020年に劇場版公開作品。キャラデザや作画は好みが別れるかなぁ…?ストーリー(脚本)はほぼ次話に続く流れで「好きを仕事にするってすっごく難しいし、出来ても幸せばかりじゃ無いぞ!若人よ心せよ!けど、そこは好き!をパワーにできる頑張れ!The20代!」的かな?。

【前フリです】
私リアルでTV局、業界に絡んだ仕事してて生のドラマや映画を見疲れし、リアルでも少しメンタル下がり気味だった時「これ観てみたら」と妻に勧められた作品で、社会人経験の長めの方は、自分の職場の事と重ねて見ちゃうかもね。

【本編について】
Shirobako (白箱)?完成した初回の映像作品を収めたテープ(今ならデジタルディスク)やん?初手の出だしが「なに?JKの学園もの?」と…。
がっ!出るわ出るわ!エヴァの庵野さんをはじめ、声優さんとか実名は流石に出ないけど、宝探しっぽいのも見所!リアルなアニメ業界完全モチーフ。あっ、これはあの制作会社だな…とか、作画の工程ってこんなに複雑なのか!とかアニメ業界丸わかりマニュアル!デジタル化やCG化の流れもテーマにして、手描きとデジタル論争も。原作あると楽そうだけど実はどれだけ難しいか?も鋭く描き、うりゃ!ちゃぶ台返しだぜ!連発!(原作者からのダメ出し場面ね)1から作り直しだぜ…泣けるわなぁ…。アニメってこうやって作るんかぁ…と再認識出来る秀作。メインストーリーは高校でアニメ同好会JKが「いつかこのメンバーでアニメ作ろうね!」って夢を抱いて卒業し、いざアニメ業界へ!主演の宮森あおい他、サブキャラ(基本、群像劇なので)のあだ名やもャラ設定も濃くて面白い。リアルに「私達、こうやって作品を送り出してるのよ」ってすごく伝わる。仕事、会社、組織とかを全く知らないと「ふ~ん…」ってなるかなぁ…。でも、あおいを中心にJK当時の仲間達が「アニメ愛してる!」の夢を諦めず、壁にぶち当たって悩み、苦しみ、挫折しながらも諦めずに成長してゆく様を丁寧に描いており、そこに共感出来れば好きになれる作品。そして、よりアニメ制作をリアルに描くために、作中で2本のアニメが作られていきます。

【余談】
私が高校生の時のコンピューターにはアニメ制作出来るアプリなんて無くて、ポリゴンで線を重ねて2次元化してたんよ。それが今ではモーションキャプチャで撮影した動きを、好きなキャラデザに乗っけてバリバリ動かせるってすごい時代になったもんだ。

【本編続き】
本作は技術面ではその中間かな。3DCGの描き方、一昔前のセル画の話し、キャラの動きや仕草、表情に声を当てる難しさなどなどリアル且つ丁寧に描いてる。一番好きなシーンは、あおいの友人で声優志望の坂木しずか(通称ヅカちゃん)が、あおいの制作会社が手がける作品に声優として抜擢され、収録スタジオで、あおいは初めてそれを知り、演技を観て台本に涙をこぼす…。あれはグッとくる。笑えるのは、アニメあるあるだけど、あおいの運転する社用車(あおい運転半端なくうまい!総務担当の興津さんもアルファでドリフト!)がタイヤから煙を吹いて横っ飛びしてるのに、速度計は30km!?ってね…。細かく書くとキリがないからこの辺で。勿論、最後は超ハッピーENDで見終わった時の満足感は保証出来る逸品です。

【後書き】
作中で作品として描かれた「第三少女飛行隊」をモチーフに、監督の水島努さんが、周囲のリクエストと自分の好み?で制作したのが「荒野のコトブキ飛行隊」です。こちらはほぼ3DCG版ですが、なかなか面白いです。

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 137

特にありません。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの面白さを感じさてくれた作品です。

アニメの面白さを感じさせてくれた作品の一つです。この作品をキッカケに様々なアニメに触れる様になりました。

どのエピソードも魅力的です。
その中でも、23話は劇的です。
事の大小に限らず、人が努力している姿は人に、大きな感動を与えてくれます。

投稿 : 2022/06/28
閲覧 : 316
サンキュー:

18

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの裏側お見せします!

アニメのお話です!
そうアニメのアニメのお話w
裏側をアニメで見せてくれる!って感じで普段アニメを見てるここのあにこれ民からしたらすごく熱いお話なのではないでしょーか?
なんといってもPAなだけあって作画特に女の子のキャラクターが素晴らしく可愛くてそれでいて現実に居そうなかんじがとても感情移入できるのがいいですよね( *˙ω˙*)و グッ!

PAといったらで最初にでてくる看板作品な気もします!
普段何気ないこの作品はこういうところがだめだ!
また総集編かよ!などあにこれでおれもよくレビューしたりしますが、裏ではこんな努力をして色んな人の積み重ねでここまで来てるんだ!って思うと感動ですよね
個人的には主人のみゃーもり推しです!
リアルに居そうな優しい田舎臭い女の子感がたまらんよねぇw
後半クールでは原作がある作品の制作をやってました!
メンバーも少し変わってやっていくのがまたリアル
そして原作者に会う時のギャグシーンはたまらなく笑った
超大手PAの看板作品の一つ

投稿 : 2022/06/13
閲覧 : 167
サンキュー:

10

御宅 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの裏側とは

PA Works手掛けるアニメ制作陣に焦点を当てた作品。スタッフを中心とした設定が新鮮でとても面白かったです。アニメ制作の裏側を素人にも分かりやすいように描いてる作品だと思います。実際はこれより随分ハードな面持ちで臨まれているとは思いますが、中々楽しめました。

投稿 : 2022/05/06
閲覧 : 370
サンキュー:

10

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの見方が変わる作品

 友人に勧められて視聴しました。

【作品概略】

 業界裏側アニメですね。
 アニメのつくり手を描いた作品です。
 高校のアニメーション同好会だった5人が
 業界に入って四苦八苦しながら成長してく作品です。
 
 
【作品に対する感想】
 アニメの見方が変わる作品ですね。
 漫然と見ていたアニメも、こういう切り口を持つと
 もっと楽しめると思います。
 一気見してしまうほど、のめりこめた作品です。
 すごく前向きになれます。

 アニコレに在籍する方になら、間違いなくお勧めです。

1)物語
 挫折と苦悩と達成感を味わいながら
 ほんの少しずつ前に進んでいきます。
 定番ながら、リアル(と思う)な描写に
 とても魅力を感じました。
 2クールを前半・後半に分けて、2作品を
 世に送り出していくストーリーとなっています。
 良くも悪くも人との出会いで変わっていくさまが
 描かれています。良い出会いは+に、悪い出会いを
 悪いまま受け入れた人はマイナスに。


2)声優
 ほとんど知らない人ばかりで世代交代が進んで
 いるのだなと感じます。ただ、演技自体は安心して
 聞いていられたと思います。
 子安さんは相変わらず変な人を演じても凄いですね。

3)キャラ
 魅力的な人が多いんですが、
 主人公宮森あおいがぶっちぎりで好きでした。
{netabare}
 とあるの御坂美琴にちょっと似ているから
 かもしれません。二十歳頃の美琴もこんな感じに
 なってくれたらいいなあ(妄想)。
 みんなそうなんですが、この娘むちゃくちゃ
 ガンバリ屋です。自分では「何もない」と自分の在り方を
 迷っているようですが、明るく、人を引き付けて味方にする
 彼女の魅力は他の誰もが持っていないものと思います。
 そして異なる立場同士で衝突した時の
 妥協点を見つけるのも上手いです。
 さらにスケジュール管理能力はホントに1作目ですか?
 というぐらい凄い。
 とどめに人間出来てます。
 私ならタローは3話で墓の下です(笑
 だからこそ中盤から「屋台骨」「エース」と
 呼ばれ出したのでしょう。
 
{/netabare}

 後輩の今井みどり(ディーゼルさん)も魅力的でしたね。
 私がメガネキャラに対し5割増しで魅力を感じるという点を
 差し引いても…多分。
 いつも超々前向きで明るく、
 「頭と心の財産ッス」は名言と思います。
 
 どつぼスパイラルに陥ることが多い絵麻っちも、
 頑張りやで好感が持てました。
 「もっと肩の力抜いていいんよ~」
 って言ってあげたくなりますね。

 おっさん勢も山田さん、円さん、下柳さん、本田さん、
 杉江さん…みんな自分の哲学や信念を持っていて
 見習いたいですね。
 社長に対しては最初「何やってんだこいつ?」と
 首をひねっていましたが、後任を育てることに
 注力してるから手を出さないのだと私は感じました。
 
4)作画
 現実では当たり前の話なんですが、
 皆さん服装がいろいろ変わって楽しめました。
 あと背景の元ネタ探しは結構面白いです。

5)音楽
 三女のPVの曲は勇壮でよかったかと


6)印象的なシーン
{netabare}
 ①回収時等の無駄に大迫力のドリフト
  50km/hであり得ないカーチェイス。
  頭文字なんとかを彷彿させられ、
  ここに力入れる?って吹きました。

 ②パニックみゃー森 茶渋を取る
  テスト前に勉強せずに掃除を始めるみたいなやつですね。
  あれは「できなかった言い訳を作るための行為」
  らしいです。
  
 ③タローの悪意なき悪行の数々
  こいつなんでここにいるんだ?と
  イライラしっぱなしでした。
  この男は一生お幸せに生きていけるタイプですね。
  まじめにやってる人の足を引っ張り、
  モチベーションも下げる。
  最悪ですね。
  ただこんな奴でも平岡を改心させるのには
  役に立ちましたね。最終話で社長訓示の後、
  平岡がみんなと一緒に腕を上げているところは
  「絶望の底からもう一度立ち上がろうとしてるんだな」
  と感じました。

 ④3D VS アニメーター
  こういう対立、どこでもありますよね。
  誇りや前向きな向上心のぶつかり合いならいいんですが、
  利権やら嫉みやらのぶつかり合いならもう最悪ですね。
  今回の場合誇りのぶつかり合いだったので、
  初心に帰ることで広い視点を取り戻すことが出来て
  何よりでした。
  (現実世界では利権や嫉み、虚栄心が原因で
   ネチネチ無駄な足の引っ張り合いが続くことが
   多いですが)

 ⑤杉江さんの絵麻へのアシスト
  杉江さんみたいな人、居場所がなくて
  結構きついと思うんですよ。
  ベテランとして在籍しているものの、
  変わってしまったアニメの世界と
  世代交代が進んだ会社にね。
  「自分の出来ることを」と絵麻を見守る杉江さんは
  いい人です。
  絵馬が井口を頼った瞬間、
  そっと場を離れるシーンは印象的でした。

 ⑥みゃー森達5人の飲みっぷり
  私が若かったころは女子もジョッキでぐいーって
  行く人が結構いましたが最近はあまり見かけません。
  ゆえにたびたび5人で飲んでるのを見て、
  いいなーって思いました。
  ジョッキ女子、いいですね。

 ⑦オーディション
  「製作委員会」方式を取って、投資のリスク分散を
  図っている現在のアニメ業界にとって避けられない調整。
  出資者は慈善事業で出資してるわけではないので、
  当然見返り(利益)が必要となります。
  出資者にとってはアニメ自体の成功は
  自身の利益を得るための一手段に過ぎないため、
  他のステークホルダーと話がかみ合わないのは
  よくあるんだろうなと想像します。
  利害関係が絡み、優先順位が異なる人たちの会議では
  日常的な風景と思いますので「あるある」って
  笑えた反面、胃が痛くなるシーンでもありました。
  
  ところで監督がキャサリン役にずかちゃん押したとき、
  「ついに全員デビューか?」と期待しましたが、
  持ちこしになったのは意外でした。
  ずかちゃんにはとことん試練が与えられますね。
  独りでビール4缶あけてる姿は
  痛々しくて見てられませんでした。

 ⑧ちゃぶ台返し
  初キャラデザの井口さんに完全感情移入しました。
  方向性も示さずにダメ出しを繰り返すのは
  バカのやることです。
  少なくとも物事を前に進める気があるとは思えません。
  ロロとミムジーが霧の中を歩くシーンに比喩されて
  いましたが、やってる方はまさにあんな心情です。
  どうやっていいか分からなくなるのは当然です。
  ゴスロリ様がフォローして井口さんはつぶれずに
  済みましたが、無能な担当者や上司
  (今回の場合「変な話~」の人)が力ある人材を
  食いつぶしていくのを見てると本当にイラつきますね。
  彼はWin-Winどころか自分以外の
  誰もを不幸にしていたわけですからね。

 ⑨ずかちゃんデビュー
  ルーシーのセリフ
  「今わたし、少しだけ夢に近づきました」は
  ずかちゃんの声でもあるわけですね。
  台本で隠しながらボロ泣きするみゃー森がええ娘やぁ…。


{/netabare}

7)その他

 完成までの工程が長いため、関わる人の数が非常に多いです。
 1周視聴しても、顔と名前と役割が一致しない人が多いです。
 (特に役割は専門用語が飛び交う上、
  途中でコロコロ変わるので)
 私のように「OP/EDテロップは声優欄くらいしか見てません」
 という人には予習が必要かもしれません。
 公式サイトにも用語解説があります。

 なおそれをカバーするために
 ・人物が登場するたびに名前と役割が
  毎度毎度表示されていました。
 ・ミムジー&ロロ(ぬいぐるみ2匹)が解説してくれる
 という措置が取られています。
 テンポを崩さずにうまく対応できていたかと思います。

投稿 : 2022/04/30
閲覧 : 390
サンキュー:

45

ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメーション制作の今がココにある

これ,第1話だけ観てずっと放置してたアニメなんですよね。
いつか観ようと思いつつもなかなか食指が動かずにいたんですが,もういい加減観ようと思って観ました。
途中まではノロノロ運転で観てたので観終わるまでに時間はかかったのですが,半ばくらいからは乗ってきて一気見できて,観終わってみると「24話もあった?」っていう感じです。

何で観ようと思い続けていたかと言えば,普段観ているアニメってどういう風に作られているんだろうって興味があったからです。
でも,わざわざ調べる程でもない(笑)―ということで,こうしてアニメにしてくれてとっつきやすいと思いました。
観る前はハッピーフライト的なお仕事紹介アニメになってるのかなぁと想像したんですが,どちらかと言うとアニメオタク向けというか具体的な説明は少なめでアニメのお仕事の大変さがメインに描かれているアニメでしたね。
というのも,なんかよく分からない専門用語がセリフにあっても特に説明もなくどんどんお話が進んでいきます。
「アニオタならこれくらい知ってるでしょ?」って感じで制作されたのか,作っているのが本職の方達なわけで(笑)業界外の人にとって分からないことが分からなかっただけなのか…はたまたそれは承知の上でストーリーが説明的になるのを避けたってことなのか。。
分かりませんが,序盤は特にそういう置いてけぼりのせいであまりサクサクと観れませんでした。
でも,中盤くらいにそういう説明してくれるような回もあってそれはありがたかったです。

業界の人達にとってはあるあるなシーンとかけっこうあったのかな??
実際に働く人達はどういう感想を持ったのか気になりますね。
まぁ,業界の殺伐としたところとか大人の事情とかの生々しい部分はアニメでは描けないでしょうけど…。
それでも,アニメのお仕事ってほんとに大変なんだなって改めて感じさせられました。
いや,わたしは普段から心の中で感謝しつつアニメを観ていますよ!?!?
でも,実際に大変さを教えられるとあんまり辛口でレビューするのも控えないとなぁなんて思っちゃいましたね(^-^;

キャラクターは制作進行の宮森あおいを主軸とした群像劇です。
主人公を制作進行にしてくれたおかげでアニメのお仕事の全体が描かれていたのが良かったと思います。
アニメのお仕事が大変だというのは十分伝わったのですが,わたしが注目したのは声優を志すずかちゃんですね。
他のみんなは一応希望した職業には就けているけど,ずかちゃんだけはなかなか声優のお仕事ができてなくて…。
声優になるのってほんとに狭き門なんですねぇ。
いつもアニメ観ながら「声優さんって凄い」なんて思ってるけど,逆で「凄いから声優さんになれてる」んだなぁって思いました。
{netabare}終盤,ずかちゃんがスタジオで収録するところに居合わせたおいちゃん。
彼女が泣いてるシーンはわたしもじーんときて泣いてしまいました。{/netabare}

キャラクターデザインは女の子たちはなんかあまり好きじゃなかったんですが,男性キャラクターはイケメン系と凄く居そうな人が居たと思います。
中にはモデル居るよね!?と思うキャラも居て面白かったです。
落合さんとかナベPとか遠藤さんとかがイケメンだなぁと思って観てましたが,わたしは下柳さんがイケメンかつ良い人そうで好きです。
個人的には遠藤さんと瀬川さんのラブ的展開があったら良かったのにと思ったけど,彼は既婚者でしたね。。
それにしてもこんだけ忙しかったら恋愛とかできるのかなぁ~。
そこら辺は全然描かれなかったけれど…。
高梨さんにはイライラさせられましたね(笑)。
悪気のないトラブルメーカー(^▽^;)
平岡さんもなかなかなキャラだけど,声が色っぽいなぁと思いました。
中の人,異世界にばかり行ってないでこういう気だるげなキャラもっとやってほしいなぁ。
声で言うとデスクの本田さん!!声がめっちゃ合ってる!!
彼の「万策尽きた!」が好きすぎます。
「有頂天家族」の金閣ですよね★すぐ気付きました。
デスクの本田さんもそうだけど,なかなか絵コンテ書いてくれない監督とか愛すべきキャラクター達もけっこう出てきてそういうところは好きなポイントです。
{netabare}登場する人みんな頼もしいなって思って観てたんですが,個人的には杉江さんが窮地を救ってくれたところは胸熱でした。{/netabare}

気になったのは女の子達の服装ですね。
これ,2014年のアニメですがその頃ミニスカート履いてた人なんて居た!?
なんかもうずっと長めの丈のスカートが流行ってるのと,お仕事にこんな短いボトムス履いてくんの!?って2つの理由でちょっと違和感感じました。
あとは,単純に登場人物多すぎる!!
エンドクレジットを観ながら毎回「え。こんなに人出てきた!?全然名前と顔が一致してないよ」ってなってました。
まぁ,それだけ色んな人がそれぞれプロのお仕事をしてアニメが作られてるってことなんだろうけど…。
公式HP見ても全員は紹介されてないのでもやもや。。

それにしても,おいちゃん有能すぎない!?!?
制作1年目なのにこれって普通なの!?
制作進行のお仕事を知らなかったので,こういうお仕事があるんだぁってところからだったんですが,コミュニケーション能力おばけじゃないとやれないお仕事だなぁと思いました。

音楽はOP/EDそれぞれ2曲ずつあるんですが,4曲ともとっても良い曲です♪
なので,毎回飛ばさずに視聴していました。
特に1期のEDは感傷的になりながら聴いていた記憶があります。
2期のEDはアニメーションが良いですね☆

アニメのお仕事の大変さが分かったところで,これからもアニメ制作に携わった方達へのリスペクトの気持ちを忘れずにアニメを楽しんでいこうと思います☆

(そういえば,劇場版も作られたんですよね。
まぁ機会があったら観てみたいと思います。)

投稿 : 2022/04/29
閲覧 : 218
サンキュー:

15

ネタバレ

誰か さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメ業界の制作現場

これを見ると、アニメ業界の制作現場の空気が伝わってくるほど、リアルさを感じます。

今まで、絵を描く人と声優さん位しか、見ていて気にならなかったけれど、色々な作業と

その制作環境を、目の当たりにした気が~~~   そして、改めて監督って凄いんだと

感じましたねぇ~~  頭の中で映像をすべて組み立てていないと、演出やカメラワークに指示出せないですものね!!

それに、制作会社のマネージメントと原画スタッフのブラックな職場環境ww

明らかに実際の人物がいるキャラが、楽しかったです。 特にエバの監督なんか、そっくりでしたし

伊藤静さんを始めとした声優さんのキャラが、途中からちょっとリアルな感じに変更されて

ニヤけます(・∀・)ニヤニヤ   しかし、これだけの苦労を抱えて、見合う報酬がいかにも少なそうなのと

世界中にアニメファンが居ることは、伝わっていないみたいで、なんだかな~な気分にされますね。


追伸、車のドライビングテクが凄すぎっす。 イニシャルD並み?? それと第三飛行少女隊、アニメになっているんですね!! 最近知りましたよ。制作:武蔵野アニメーションで(⌒∇⌒)

投稿 : 2022/04/28
閲覧 : 164
サンキュー:

5

ネタバレ

nishi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

このアニメを見るだけでアニメの見方が変わる

今、自分がコロナにかかって体調不良中です
なんか唐突に見たくなったので書きました
元気が無い自分に元気を出してくれました
2年ぶりぐらいにSHIROBAKO見たかな
コロナの時に書いてるので適当です

SHIROBAKO、このアニメを見てないアニメ好きのアニ坊などは絶対に見ろ
アニメ制作の裏側見れて今放送されてるアニメや名作アニメなどの見方が変わるから

お仕事アニメの中で原点にして頂点のアニメ
2010年代だとTOP5に入るアニメでした
杉江茂が最強で最高
名言しか残さない爺さんでしたね

投稿 : 2022/04/27
閲覧 : 138
サンキュー:

4

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

どんどんドーナツどーんと行こう!

 全26話。このアニメを見て一番良かったのは、アニメ製作の裏側を知れたことです。

 どこまでが本当かわかりませんが、アニメを作っている人たちが作っているのだからあながちリアルなのでしょう。

 ひとつのアニメを作るのに、監督、脚本、声優、作画、、、それらを期日に間に合わせるというなんとも過酷な仕事なのかと。我々はそれを見させてもらっている立場なのだと。改めて感じました。
 僕もアニメを見るとき、ちゃんと敬意を持って接したい、そう思わせてくれました。

 で、この作品の感想なのですが、、、僕としては評判ほどではなかった、といったところです。悪いところや粗があるわけではありません。でも「面白い!続きが見たい!」と思わせてくれるものがなかったかな、というのが正直な感想です。
 でも作画は安定してましたし、曲も良い。一人一人のキャラもしっかりしてたので、悪い作品ではなかったと思います。アニメ好きならば一度は見ておいた方が良いかと。

 なんか褒めてるのか貶してるのかわからないような文章ですみません(。-人-。)とりあえず見た方が良い、というのが結論です。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/04/26
閲覧 : 584
サンキュー:

35

gm560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

仕事で後輩が行き詰まったので再視聴しました

再レビューです
仕事で自分がスカウトして入社した後輩が挫折して悩んでいて
ふと本作品を再視聴したくなりました
この作品は前向きな心、どんなに困難でも
前に進む力、そういうのが学べる良いアニメなのです
後輩はアニメ好きかどうかわかりませんが
今本当にこの作品から伝わる不屈の精神
そういう事を後輩に伝えたいです
私自身もへこんでいるので本作に勇気をもらいたいと思って
再視聴しております。
----------------------
アニメ制作の情熱が爆発する
とにかく熱いアニメなんです。
そこが視聴前の想像と全然違ってたんです。

何年か前にドーナッツで乾杯するシーンを見て、
なんか浅そうというか、ちょっと違う作品かなあと、
すっかり勘違いしてしまい・・・
開始10分位で長年積みアニメだったのが、
本当に、すごくもったいなかったです。反省・・・

多分新人でこんなにも活躍するのは、
現実は難しいんだろうなあと推測しますが、
葛藤しながら成長して進んでいくストーリーは
嫌いじゃない。むしろ大好き。
アニメの制作の現場が舞台なのも、
アニメ好きにとってはとても興味深いですね。

毎回のストーリーがすごく面白くって
寝る間も惜しんで一気に見てしまいました。
アニメが好きなら熱中してはまれると思うので、
もし見てない人いたら早く見た方がいいですよ。

投稿 : 2022/04/21
閲覧 : 234
サンキュー:

12

ネタバレ

恵み さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ほぼ完璧の作品

見たらアニメの制作に関わりたくなる作品です
面白かった、全ての面に置いて、非のないものを最後まで一気に鑑賞しました。
最終話は予算不足か、急いている感じが特にだけど、それでもいい作品である事に代わりはない。
現実は決してこうも上手くいかないけど、でも然程遠いじゃなくて。
全ての人がアニメをより素晴らしい物にして貰えるよう一丸で頑張っている。
これを完璧と言わず何だと言うのです

投稿 : 2022/03/27
閲覧 : 168
サンキュー:

7

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お仕事って楽しい

とてもリアルな登場人物とストーリーでした。
お仕事は大変だけど、
いつかきっと「楽しい・良かった」と思える
気がしました。

『えくそだす』『第三飛行少女隊』のクオリティ
がとても高くてびっくりしました。

私もお仕事頑張ります。

投稿 : 2021/12/21
閲覧 : 246
サンキュー:

11

うぐいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

2話切り

高梨が受け入れられない。

投稿 : 2021/12/19
閲覧 : 320
サンキュー:

2

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ制作のアヴァロン(理想郷)、ここに

あにこれ総合ランクで堂々の26位、
アニメ制作現場を描いた数少ない作品の一つとして、
みんな大好き『SHIROBAKO』であります。

制作はP.A.WORKS、内容は完全オリジナル。
よく『マンガ家・マンガ道』をモチ-フにしたマンガ作品がありますが、
あれのアニメ制作版と考えていただければほぼほぼ間違いないかと。

アニメ全般、特に制作に興味がある方へは
制作工程のチュ-トリアル動画みたいな側面も持っていますね。
業界用語が多いので初心者には敷居が高いかもですが。

僕は『制作』ではなく『製作』サイドの経験しかなく、
プリプロ以降は脚本(ホン)読みとアフレコぐらいしか顔を出してないので、

  へえ、ラインの人たちってこんなことやってたんだ、

みたいに遅まきながらいろいろ勉強させていただいた作品でもあります。

たよんなくて申し訳ありませんが、製作委員会の幹事なんてそんなもんです。
てか、調整とソロバンと権利処理の毎日で、
いちいち制作ラインにちゃちゃ入れてるヒマなんてあるかいっ!


ちなみに、本作制作P.A.WORKS代表の堀川さんは、この作品を
  あるある        50%
  こんなんだったらいいな 20%
  ねえよ         10%
  え、?         20%
と述べておられて、それはまあそうなんだろうなと思います。

だから観る側も、
これがアニメ制作現場のリアルな姿だっ、感動したっ、
なんて鵜呑みにせず、話半分で見るのがよろしいのではないかと。

  実際、僕ごときが見ても「ねえな」ってのけっこうありますし。


まあ、そういうのは後回しにするとして、
まずは作品本編のおさらいから。

作品は全24話。
前12話と後12話ですっぱりとお話が分かれていまして、
前半12話は、舞台となる武蔵野アニメーションが、
久々の元請けオリジナルアニメ『えくそだすっ!』を作るお話です。
{netabare}
お話は、すでに各話制作がスタートしておりまして、
新米制作進行の宮崎あおいが様々なぐだぐだに頭を打ちながら、
アニメ制作の現場を少しずつ覚えていく展開になっています。

原作がない分、制作事情はかなりシンプルで、
トラブルの内容もトラブルメーカーも、内輪限定になります。

内容的には、ダメダメ制作進行の高梨太郎はさておいて、
作画クオリティにこだわりを持つ熱いモノづくり、
アニメ-タ-にスポットがあたったお話がメインになっています。

  熱く語っている割に、
  肝心の『えくそだすっ!』がちっとも面白そうじゃないのですが、
  それはまあ、劇中劇なんてそんなもんだということで。  
{/netabare}

そして後半12話は、いわゆる版権モノ、
人気マンガ『第三飛行少女隊』のアニメ化のお話です。
こちらはいわゆるプリプロダクション、
スタッフ選定だのキャラデだの劇伴だのオーディションだの、
各話制作に入る前のごちゃごちゃ作業からのスタートになります。

現実的には、制作が動き出す前、そんじゃまやりましょうかという話になってから、
座組みにはじまり、予算編成だの権利処理だの枠取りだのBPだの、
いわゆる『製作』作業が山のようにあるのですが、
本作でいうとそれはナベPの仕事ということでまるっとカットされています。

  まあ、アニメにして面白い話でもありませんしね。
  それよりは、普段まったく日の当たらない美術さんとか劇伴とか、
  そういうところにスポットあてたのは正解なんじゃないかと。


で、オリジナル作品と版権モノの大きな違いは、なんと言っても、
   監督が好き勝手にものごとを決めてはイケナイ
という一点に尽きます。早い話、原作者がNOといえば全部NOになるんです。

知らない人がけっこう多いのですが、
  『アニメ化することをOKすること』と
  『アニメにおける原作への足し引きをOKすること』は、
法律的にまるっきり別の行為なんです。

前者の権利は契約によって出版社がもつことが多いのですが、
後者は原作者(著作権者)個人が持つ、譲渡不可の権利なので、
いちいち本人にお伺いを立てなければなりません。

たとえアニメ化の許諾をうけて正式な契約書を交わしていたとしても、
原作者が『この台詞を変えないと放送は認めない』なんて言い出したら、
ほんとうに放送できないんです。

  恐るべし、著作権法。知財の勉強がんばろう。
{netabare}
本作でいうと、プリプロ時にコミックスの既刊が五巻しかありません。
さらに一話当たりの脚本がペラ92枚(ふつうは80ぐらい)とか、
かなり書き足さないと原作食いつくしちゃうのがあらかじめ見えています。

  それなのに、キックオフ(制作と権利者の顔合わせ)時に、
  原作者が顔すら出していない。
  もう、後からもめるのが必至のスタートです。

案の定、キャラデから強烈なリテイクくらっているわけで。
(まあでも、この件で原作者がモノ言うタイプとはっきりわかるわけです)

それなのにシリ-ズ構成(各話の大まかな内容)の承認もとらず、
最終話、まるっきりオリジナルストーリーの脚本を、
担当編集のいいかげんな一言で制作すすめさせちゃうとか、迂闊すぎるだろ、ナベP。

案の定、とんでもないタイミングでリテイクが出され、
ドタバタの末に「ねえよ」の一言ですむような着地で解決し、
最後は人海戦術、力技で押し切って、めでたしめでたしの大団円となります。

  ちなみに、僕がプリプロ以降も脚本読みとアフレコに参加してたのは、
  そういうトラブルを未然に防ぐためです。
  脚本読みは改変箇所が一番はっきり出るところですし、
  アフレコも、脚本の現場修正と役者さんのアドリブがありますから、
  製作幹事としては、出ておかないと後がこわいわけなんです。
{/netabare}


僕的なおすすめ度としては、
アニメ全般に興味のある方限定でAランク、
優良な職業ドラマを探している方にはBランクという感じです。

ただし、先にも書きましたが『あるある50%』の作品であり、
  これがアニメ制作の熱い現実、知られざるリアルだ、
みたいに解釈されるのはいかがなものかと。
他の方のレビュ-を拝読していると、ちょっと心配になっちゃいます。

プリプロやリテイクで予算の話が一度も出てませんしね。
基本は品質と納期の話ばっかり。
それだけで進めていいならどんなに楽なことか。

  現場のアニメ-タ-はそれでいいかもしれないけれど、
  制作デスクはそれでは『あかん』のではないかと。
  おそらくは、複雑な上に泥臭いからあえて割愛したのだと思いますが。


物語そのものは、単なる『職業紹介』にとどまらず、
夢やあこがれから業界にとびこんだ若者の悩みや成長譚が描かれていて、
いわゆる『お仕事アニメ』の本道をきっちり抑えています。

女子高OGの遠い約束とか、
どんどんドーナツど~んといこう、という決め台詞とか、
相変わらずP.A.WORKSのふわふわしたところは好みが分かれるかな。
僕は正直、ちょっと苦手です。
お人形さんにしゃべらせるのも、必要性はわかるけど、なんかちょっと。


映像は、かなりリキ入ってます。
こうこだわったからこういう映像になった、という説得力がすごい。
作画の乱れも極小で、高レベルで安定しています。

ただ、関口可奈味さん、キャラデもうちょっと描き分けて欲しいな、と。
相変わらず、主要キャラの見分けがつきにくいんですよね。
画面がモノトーンになったらどれが誰かわかんないんじゃないかな。


お芝居は、決して悪くはないんだけど、可もなく不可もなくですね。
音監兼務でやった水島監督の方向性だと思うんだけど、
あまりにも素直なお芝居過ぎて、いまいち耳に残らない印象があります。
  まあ、そこがいい、という方もいるだろうから、
  あくまでも好みの問題ですね。うまいへたのお話ではありません。
個人的には、井澤詩織さんが頑張っていたなあ、と。


音楽は、OP・ED、劇伴含めて全く耳に残っていません。
あくまでも僕的には、という話ですが、
手を止めてまで聴き入る要素がなかったというか、
たぶん街で流れていてもぜんぜん気が付かないだろうな、と。

  もちろんそれも『好み』の問題であって、
  楽曲としての良し悪しというお話ではありません。


個人的な押しポイントなんですが、
業界の大御所(をモデルにした)キャラがあちこち出ていて、
  ええんか、これ?
とかいうの楽しかったですが、狭すぎるのでここでは却下。

おなじく狭い話で恐縮なのですが、
リアルな制作現場積年の恨みが噴出したような、
社外関係者とのやりとり・演出がかなりツボにきました。

とりわけ気に入ったのは、
役者オーディションと『第三飛行少女隊』担当編集・茶沢の下りです。
一人で「あるある」と手を叩いてしまいました。
{netabare}
  オ-ディションは、もちろん座組み(出資者のメンツ)によって違いますが、
  おおむね「あんなもん」ではないかなと。
  発言は過激にデフォルメされていますが発言主旨はあんな感じです。

  自称『マーケタ-』で芝居の『し』の字もわからん方が、
  好き勝手にひっかき回してくれやがります。
  おとしどころ探しは、たいてい製作にお鉢が回ってきます。軽く死ねます。


  編集の茶沢も「いるいる」ですね。
  もちろんデフォルメされてはいますが、
  こういう『会社・作家の偉さ』を『自分の偉さ』と勘違いしてる方、
  ほんとうにいるんです。

  初対面で名刺すら『切れた・忘れた』で渡さないっていうの、
  大手企業の正社員でそんなに非常識なやついね~よ、作り話だろ、
  そんなふうに思う方がほとんどでしょうが、
                      実話です。
  僕だってやられた経験ありますもん。

  こういう方が口で言う半分でも仕事してくれたらどんなに楽か、
  そういうのが、製作・制作共通のホンネであったりします。
{/netabare}


ちなみに、僕がこのレビュ-にアヴァロン(理想郷)なんてつけてるのは、
予算の話がないこともそうなんですが、
それ以上に『情熱を注げる作品にかかわれている』というのが理由です。

ここから先は、ちょっとイタい話です。
本編とはあまり関係ないので、
例によってネタばれで隠しておきますね。
{netabare}

おそらく誰でも名前を知っている超有名役者(声優)さんなのですが、
ちょっと「使いにくい」という理由で、
しばらくの間、音響関係者から敬遠気味だった時期があります。

その方は役作りにものすごく誠実で、アフレコの現場でも
  「このキャラにこの台詞って、設定と矛盾してますよね」
  「ここで怒る理由ってなんですか? 話せばすむことですよね」
  「これ、好きになる理由になりませんよね? 見かけの問題ですか」
みたいなことを、熱心に監督・音監に詰め寄ったりしていたそうです。

すごく前向きで素敵な話だと僕は思ったのですが、
その話を僕にしてくれた方曰く、
  そういうことを言い出したら収録できる作品がほとんどなくなってしまう
から困るんだそうです。
みんな飲み込んでやってるんだから大人になれよ、と。

ちなみに、アフレコ後に仕事が入ってない役者さんは、
先輩が後輩を引き連れてメシを食いに行くのが半慣例なのですが、
そこではキャリア充分の人気役者さんがげんなりした顔で
  あれでOKはないよなあ
なんて愚痴を言い合ったりしている光景が珍しくないそうです。

そんな作品ばっかり、とまでは言いませんが、
そういうふうに音監や監督までもが半分以上匙を投げていて、
テンプレで流して納品しときゃいいや、という作品が『多い』のは事実です。

音響現場がそんな感じであるならば、
アニメ-タ-さんたちの現場も推して知るべしです。
ひょっとしたら、もっとひどいんじゃないかな。

  そしてそういうのが『話題作』『目玉作品』『人気作』になったりもするわけで。

本作で、平岡大輔は若いころ夢多き新人制作マンだったのに、
やる気のない先輩に感化されてやさぐれてしまったというくだりがありますが、
ひょっとしたらそれも「あるある」なんじゃないのかなと僕は思います。
{/netabare}


本作のような『熱いモノづくり』の現場がないとは言いません。
限りある予算とスケジュールの中で、
血のにじむような努力をしている方がたくさんいらっしゃいます。

だけど、本作と真逆の『ガーリッシュ・ナンバー』みたく、
あいたたたの現場もまた「あるある」なんです。
というか、数としてはむしろあっちの方が多数派、みたいな。

あっちは人気ランキング1704位、本作は26位。
みなさんのレビュ-を拝読していても、
あっちが『邪道』で本作が『正道』みたいな感じになっています。

  まあ、あっちは役者さんがメインの話ですしね。
  現場的には、どっちも「あるある50%」の作品なんですけど……
  いやもちろん、あっちゃイカンというのはわかりますが。


ちなみに、みなさんも名前ぐらい聞いたことあるだろう某大御所作監は、
たとえそれが動物モノのアニメであっても、
悲しいシ-ンの原画は涙を流しながら描いていたそうです。

そこまでは何とか理解できるのですが、それだけではなく作監修正、
他のアニメ-タ-が描いた原画に修正をくわえる時ですら、
涙を流しながら修正していたという話です。
いかに深く感情移入し、魂を込めてエンピツ走らせておられたことか、
頭の下がる思いがいたします。

そういうアニメ-タ-さんなり作品なり、増えて欲しいですよね。
ほんとうに、心からそう思います。
そういう方々が本気で、思いっきり、楽しく働ける業界であって欲しい。

ただ、現実的なマーケットに目を向けると
  もえ~~~っ
  おにいちゃ~~~ん
  きゃぴっ、えっちぃ、ふえええ~~ん
みたいなニーズというのが厳然と立ちふさがるわけでありまして。

  アヴァロンを目指す行くてを遮るもの、
  アニメの敵は、実はアニメであったりするんです。
  すっごい手強いんですよ、これがまた。

投稿 : 2021/12/17
閲覧 : 446
サンキュー:

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SHIROBAKOのストーリー・あらすじ

水島努とP.A.WORKSによる新作オリジナルTVアニメ。

5人の夢を追う女の子を中心に白箱(関係者に配られる完成したアニメ作品が収録されたVHSやDVD)の完成を目指し奮闘するアニメ業界の物語になる。(TVアニメ動画『SHIROBAKO』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2014年秋アニメ
制作会社
ピーエーワークス
主題歌
≪OP≫石田燿子『COLORFUL BOX』、奥井雅美『宝箱-TREASURE BOX-』≪ED≫宮森あおい&安原絵麻&坂木しずか(CV:木村珠莉&佳村はるか&千菅春香)『Animetic Love Letter』、どーなつ◎くいんてっと『プラチナジェット』

声優・キャラクター

木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、西地修哉、松岡禎丞、山岡ゆり、吉野裕行、茅野愛衣、松風雅也、中原麻衣

スタッフ

原作:武蔵野アニメーション、キャラクター原案:ぽんかん⑧、 監督:水島努、シリーズ構成:横手美智子、アニメーションキャラクターデザイン:関口可奈味、美術監督:竹田悠介/垣堺司、色彩設計:井上佳津枝、3D監督:菅生和也、撮影監督:梶原幸代、特殊効果:加藤千恵、編集:高橋歩、音楽:浜口史郎、音楽制作:イマジン、プロデュース:インフィニット

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