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「エルゴプラクシー(TVアニメ動画)」

総合得点
67.1
感想・評価
419
棚に入れた
2556
ランキング
2510
★★★★☆ 3.8 (419)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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エルゴプラクシーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良き市民と、創造主たるものの、存在理由を探す旅

本当は旅ではありません・・・
テーマは「レゾンデートル」

重く、暗く、救いなく、果てしの無い物語。

難解な作品です。
{netabare}キャッチーな展開も無いし、
爽快なアクションも、カッコいいヒーローも、軽快なエピソードもいっさいありません。強いて言えばカラフルな幻惑回が途中に2度、挿入されますが。謎解きを戯作に偽装した、悪意さえ感じる挿話です。

私自身、この作品の鑑賞を勧められてから、
何回も挑んでは途中で挫折する、
その繰り返しでした。
これは、「アニメは3話目まで観て切るか切らないか判断する」という、
アニメ視聴の格言でも及ぶべくもない、
長い長い雌伏の時を消化しないと、
作品世界の空気感に馴染めない、
そういう作品世界、シリーズ構成のようなところもあるのでしょう。

私の場合、何回か挫折していると、
不思議な感覚がやがて訪れました。
切るか切らないかを、視聴者が判断しているのでなく、
物語を見届けられる視聴者か否かを作品が見極めようとしている。
そんな感覚。

ピノというキャラクターの可愛らしさに惹かれてという方もいるでしょう。

序盤の終わりを告げる、ヴィンセントが瞑った目を見開く瞬間に引き付けられた方もいるでしょう。

ロムドドームの外の、あぶれた者たちが寄り添うコミューンを出奔する姿にロードムービーの予感を得られてというのも、あるでしょう。

でもそこまで至ってなお、
物語の核心は遥か遠く。

様々な謎、様々な疑問、様々な矛盾が提示されます。

そしてそういう事象のひとつひとつが、視聴する私たちを試します。

その関門をくぐり続けたとき、
私たちは、
コギトウィルスに侵されたオートレイブがどうなるのか。
何の記憶も持たずに彷徨うヴィンセントが何者なのか。
ドームに暮らす「良き市民」の出自と根源が何なのか。
ようやく、認知し、検証できるようになります。

中盤からの疾走感は、序盤の関門を通過できた視聴者への祝福かも知れません。

そこで得られた共感を手掛かりに、
この「作品世界」の終焉を見届ける、
そんな私たちにとって、この作品は絶望の世界をめぐる旅、なのかも知れません。

太陽の光の届かない、穢れ切った地上を捨て、空を目指す創造主。

閉ざされた楽園の虚偽が剥がされる、
真実の先にある、現実という名の世界と向き合うこと。
存在理由を探す筈の旅は、実は真実を超える
その先の過酷な現実と向き合うために流離うこと。
それは「リアルメイヤー」の真の姿と、それとの決別に繋がります。

生きることが創造主への罰となる世界。
絶望の果てに、そのさきを、それでも生きるということ。



衒学的にも見える心理学的解析から、
迷走の先にある哲学的検証へと、
深く、より深く、思考の実験は沈潜していきます。

創造という悪意。

神の代理人に再生された、出来損ないの良き市民という紛い物。
その人間もどきに作られた偽りの神。
人類の終焉を獲得するための残酷なプログラム。

愛の拠り所。

存在の否定という真実に抗う、自己という現実。

ディストピアの外に広がるポストアポカリプス世界。

コギトという、
再生された紛い物にすぎない人類社会へのセーフティバルブ。

役割を終え、地上を捨てた代理人、
すなわち、悲しみのない天上を目指すプラクシーがつぶやきます。
地上を捨てた代理人にとって
「世界はこんなにも美しい。なのにどの空を探したらいいの」

{/netabare}これは的外れかも知れませんが、
押井守さんの「イノセンス」や「天使のたまご」、
エヴァンゲリオンの、テレビ版「25話・26話」、
あるいは伊藤計劃さんの「虐殺器官」など一連のSF作品のような、
そういう作品群に馴染める方になら、
きっと親和性が高い。
そんな風に思われる、そういう作品と感じました。

投稿 : 2023/02/11
閲覧 : 188
サンキュー:

15

ネタバレ

Mori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

放送当時の状況を踏まえてみるとよいです。

この作品が放映されたときなぜ有料の専門チャンネルだったかという背景踏まえてみないと無茶苦茶実験的な作品で難解すぎると思う。
コメント欄を見るとそれを理解して書いていない方が感情的に薄っぺらい事を書き散らしているのをみてビックリしている。

この作品を一度で理解するなら用語の解説やキャラクターの心理状態を理解していないとついていけない。
ピノが居ないと本当に陰湿で救いのない作品になっていたと思う。

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 181
サンキュー:

2

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ブレードランナー+マッドマックス

要するに最終戦争後の荒廃した未来世界ということで、ブレードランナーやマッドマックスのアレです。12年前のアニメですがSF好きなのに実はまったくもって知りませんでした。

しかし、観てすぐに攻殻機動隊っぽいなあ。。と思っていたら脚本家が佐藤大さん(攻殻機動隊SAC、カウボーイビバップ)でした。

昨今のアニメではまずこういった難解な内容のアニメは作らないでしょう。なぜならば売れないからです。

アニメの需要とこういったSFファン層は実は一致しません。。ので、結構最近のハリウッドハードSF映画に似てて先見の明がありますが、まあまず売れません。
ダンカンジョーンズやドゥニヴィルヌーヴらへんが映画化しそうですが。。

というかその前にジェームズキャメロンが映画化した漫画「銃夢」に内容がそっくりです。あと、押井守の「天使のたまご」とか。。

まあどれも佐藤大さんだから仕方がないですけどね。(笑)

投稿 : 2019/02/06
閲覧 : 574
サンキュー:

6

ネタバレ

真澄 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良き

最初の15分までは少々退屈なものの後半から物語が動き出すとジェットコースターみたいに面白くなっていく。個人的には物語に少し納得出来ない部分もあったので4にいかず。でも見て良かったと思えるレベルの作品。例の涙のシーンは何度見ても美しいとしか思えない、物語でビンセントが変わっていく様が本当にかっこ良くて好き。音楽のチョイスも良し。エンディングにradioheadを使うか…!!

投稿 : 2018/08/01
閲覧 : 302
サンキュー:

3

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ナウシカ?

終わり方は気に入らないけどそれなりに面白い、ただ理解するのに時間がかかる上途中で切りたくなるぐらいわかりづらい。


一応主人公はリルってことになってるけど登場回数だとヴィンセントの方が多い、中盤以降はリルとヴィンセントが一緒に登場するが、序盤~中盤は別々に登場し一緒に映ることはあんましない。中盤までは逃げたヴィンセントをリルが追う形になり、中盤以降はヴィンセント達が出会うプラクシーとの戦い、その戦いを通して自分の正体や世界の秘密について描いている。
時系列的にはもっと詳しい説明がいるが、ざっくり言うとこんな感じ。

ネタバレになるけど、リルたち現在の人間は昔の人類が作った代理人(ヴィンセント、プラクシー達)が作った失敗作の人間、って設定だけど、この今の人類と昔の人類の設定・・・どっかの宮崎駿作品の原作版と同じだよな??

作画は基本的に夜が多く暗い、昼や明るい場所は見やすいが、外に出た後は太陽が隠れているので薄暗い作画が続く、ただ暗いとこだと会話がメインなのが多いので、さほど問題はない。

声優は微妙、主役級だとヴィンセントの遊佐さんはいいけどリルの声は知らない、他のキャラもところどころ豪華といった感じ。

終わり方が気に入らない、こういう「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな打ち切り漫画パターンは勘弁してほしい。やるんなら旧人類の話もやって欲しかった。

投稿 : 2018/03/18
閲覧 : 423
サンキュー:

3

ネタバレ

クギコマ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

要素に見どころがあるが いろいろ疑問が残る作品

哲学的なアニメの関連にあったのでなんとなく試聴 
見終わってみて このアニメで気になったのが構成というか時間配分が良くないところである 物語の核心は最後の数話で矢継ぎ早に展開されるので消化不良になること間違いない それに対して前半はかなりスローペースでシリアスとギャグのどっち付かずでダラダラ進んでいるので 配分をもっと前に持ってくるべきだと思った 
中盤は一話ごとのテーマで完結するシナリオになっているが 驚いたのが中盤に出てくるクイズ風番組回の一話で物語の背景(何故このような世界になったか)に関する情報を凝縮したところである クライマックスを見る視聴者にとってベースとなる情報の材料が前半から中盤で徐々に明かされていくのが普通だと思うが その逆であった
キャラクターなどの感じは悪くないが 人物に対する掘り下げが不十分なまま最後の方でいきなり豹変して しかも登場人物たちが光の速さでそれぞれの結論に達し 俺たちの戦いはこれからだ!的に終わっていくので この点からも説明不足感が漂ってくる
この物語では哲学的なセリフがたくさん出てくるが この哲学要素は人間がディストピアをサバイバルするのに必ずしも必要かと言われると微妙である この物語を完全に理解しているわけではないが 荒廃した惑星が豊かになったり 害になっている機械たちを排除すればいいだけの話で 創造主がどうのこうのという論争が解決したからといってそれほど意味があるとは思えない気がした

投稿 : 2018/01/26
閲覧 : 254
サンキュー:

5

ネタバレ

さくらっぷ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なかなかいい!

前に1度見て⁇→解説→さっき二周目を見終わった→納得

初見の方はまず解説から入った方がいいかもしれませんね笑。視聴者置いてきぼりアニメなんで、ついて行くには一通りの理解が必要です。


ストーリーは神話的構造にSF、ディストピアを取り入れた感じでしょうか。 ストーリー自体は王道なので誰でも楽しめると思いますよ。ただ陰鬱な世界観とセリフが難しいのが、悪い所であり、良い所でもあります。 要は、受け手の感性によって良し悪しが決まると思います。


僕にとっては良かった作品でした。特に印象的だったのは、13話でピノが悲しみを知り得た故の幸せ。そしてイギーの愛憎の葛藤は、ロボットが人の代理として、考える力の対価を表した所です。 ちょっと考えさせられました。

投稿 : 2018/01/02
閲覧 : 225
サンキュー:

2

ネタバレ

TOFUrabbit さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

好き嫌い分かれるロードムービー

暗く淀んだアニメだとは思う
でも内容は深い、というより「ストイックに鬱屈として、張り詰めた内省」(ってどっかのブログに書いてあったけどその通りだと思う)
個人的にはそれが好みだけど、昔の純文学とかを手にとって数ページで断念しちゃうタイプの場合(つまり多くの人は)、たぶんだるいからおすすめはしない

難解と言われるアニメでありながら、ストーリー回は意外と少ない
1~10話が事件発生→自分探し旅へ→自分に気付く。12話で合流。17、18話が目的地到着。21~23話が帰還、決着
23話中8話(3分の1)が見なくてもストーリーに支障のない回になる

自分に気づくっていう青春臭いテーマの事後説明のためにスタイリッシュな11話があったり、主人公たちホント関係ない19話(個人的に一番好きな話)があったり、「ストーリー以外にも力を入れた」という感じがする
16話はやることなくてただだらだらしているだけの何も起こらない回だけど、一番綺麗なシーンがあったりする
15話は難解な本作品のために設けられた説明回

荒廃した世界を旅して自己に気付いて元いた世界に帰って来て、よしラストの自己肯定!って王道型ストーリーに要約もできるけど、
最後の自己肯定が、投影された自己(というよりオリジナルの自己)の否定によって成り立つあたりがもうなんか混乱パネェ

ストーリーの概観
地球滅びかけで人間がプラクシー(不死の創造主)作る、宇宙に逃げる
→プラクシーOne人間もどき作る、地球環境再生へ
→不要になったプラクシーたちの自殺プログラム発動
→プラクシーOne人間への復讐のためにプラクシーもどき(Vincent)作る
→Vincent、Oneに操られながらドーム作る、人間もどきつくる、モナドと恋愛関係になる、失望する、モナドの地で記憶消す(たぶん)
→Vincentドームの長(人間もどき)怒ってVincentの愛人Get。その体からRe-lを作り、Vincentの帰りを待つ。Vince帰ってくる
--以下からアニメスタート--
→Vince帰ってきたから愛人復活。事件発生
→One、Vinceが帰ってくるようにモスコに伝言残す
→予定通りVinceが帰宅してOne殺して、人間への復讐を誓うEnd

うん。ストーリーより背景のほうがめんどくさくて長い。この話をだいたい主人公目線で語っていて、背景は15話の説明回とラストの会話の断片でしか分からない(首謀者Oneは最終回までハッキリと現れない)
人物の騙し合いはサスペンスの基本だけど、そこにさらに神様の騙し合いって次元があって、その神様もその神様の神様(人間)に騙されてただけだっていうのが最後になって明かされるから混乱する

でもこのアニメの序盤の細かな伏線や作り込み具合は桁外れに凄いし、あとテーマの一つなんだろう自己同一性に対する作りこみ方(多重人格、夢オチ、断片的な語り)も凄くいい

Biosは弓と生の2つの意味を持つ。無関係に見えるが「死に至るもの」程度の意味(原義)に考えると納得がいく。という説明が本作の中である
Ergoは作中何度も出てくる「我思う故に我あり」「我思う故に君あり」の「故に」だが、作中でErgo Proxyは「死の代理人」と訳される。そもそも「我思う故に我あり」は「私ってどうやって定義・証拠付けできるんだろう?ああ、今こう思考しているからこそ、私はいると言っていい」って意味の詭弁だ。この詭弁を成立させるための意志を感じる「Ergo」に「死」という意味を持たせたこと。人間への復讐のために、人間と同じようにプラクシー作成を行うしかなかったOneの姿や運命に抗う人々の姿と合わせて、このアニメのメッセージなのかなと思うと面白い

個人的には、もうちょっと人々の内面やストーリー進行に合わせた変化を見たかった。例えばクイーン姐さんがロムドを出た過去だとか、そういうお話
ひたすら内省的で外部とか他人との関係とかはない

EDはRADIOHEAD
主人公はEVANESCENSEのAmy Leeに激似
洋楽好きはちょっとおっと思う

だいぶ前に見たから、あんま覚えてないけど、とりあえずこのアニメ以上に重量級のアニメはまだ見たことがない

投稿 : 2017/07/22
閲覧 : 329
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

最後まで見るのは非常につらい

我慢してやっと見れた

絵も汚いストーリーも意味不明

まあ超暇な時に他に見るものが無くなったら見てみようか

投稿 : 2017/07/07
閲覧 : 180
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的に面白いと感じた

伏線がかなりあり、それを考えながら見るのが楽しい作品でした。中でも、悪夢のクイズSHOWの回は最初、困惑しましたが、重要なプラクシー計画について分かるし、ディストピアな雰囲気であるこの作品における息抜きになる面白い回でした。地球上に住んでいる人たちは実は地球外に住んでいる本物の人類が帰還するまでの準備をさせられている存在にすぎないと知ったときは驚愕しました。
リルやピノのキャラクターが素敵でそこもまた、よかった。
作画が微妙なところがあったのですが、そんなに気にはなりませんでした。
正直、もっと評価されてもよいかなと思います。

投稿 : 2017/05/30
閲覧 : 331
サンキュー:

7

ネタバレ

静御前 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

がっかり

13話くらいで断念
7話までは本当に良かった
それ以降はただの異能力バトル物

見ていてところどころエヴァンゲリオンのオマージュを感じたけど、シナリオやテーマを複雑に弄ろうとするあまり残念なことになってますね
あと他のレビューにもあったけどビンスの作画変わりすぎ
あの気弱だけど裏がありそうな感じが良かったのに、ただの少年誌顔になってるし
クイズ回とか面白そうだったけどそこまで辿り着けなかった・・・
ROBINは割と好きだったし、7話まではかなり良かったので期待したが、単なるなんちゃって哲学アニメでがっかりしました

マングローブ作品はサムライチャンプルーだけ見ときましょう

投稿 : 2017/02/23
閲覧 : 263
サンキュー:

0

ネタバレ

諭吉がいつも逃亡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ディズトピア

もともとネガティヴな物語が好きなので、ドンピシャ。OPの曲は最高にイイ。
個人的にはイギーのコギトによる暴走がグッときた。死の代理人はエンディングの後、何をするのかが気になるね。

投稿 : 2014/12/03
閲覧 : 296
サンキュー:

1

ネタバレ

yotsuba さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

意味不明

どんどん話がとんでいくし。
何がしたかったのか分からん。
面白くはなかった。

投稿 : 2014/09/06
閲覧 : 283
サンキュー:

1

ネタバレ

じか さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なかなかおもしろかった

 主人公のリルかわいい。

 そもそもこの作品に出てくる人間というのは、現実世界における生殖をして増える人間ではなく作られたもので、それを作ったプラクシーを作った人間が存在している世界観でそのメタメタな構造とも言えそうな設定がとても面白いと思った。
 中盤、テレビのクイズ番組風に世界設定が説明される回があってそこも新鮮というか驚かされた。
 まあ、わりとオヌヌメ。

投稿 : 2014/08/18
閲覧 : 235
サンキュー:

0

ネタバレ

ah さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは旅

とにかく説明描写がない。
世界設定や状況を言葉で説明するのは野暮だと思うのですが、もう少し分かり易くして欲しかったかも。
色々と造語も出てくるのですが、一般的な言葉でも良かったのでは?ただ世界観を作るためには必要だったのかもしれません。
なので難しい事は考えるのは止めて、構築された世界に身を任せる事にしました。
{netabare}
これは旅です。記憶を失った気弱な青年とわがまま娘、心を持った子供型ロボットがどこまでも続く荒涼とした世界を旅していきます。
出会いと別れ、段々と減っていく食糧や水不足、船が動かずにダラダラと過ごす日々など、追体験をしているように感じました。
世界観と雰囲気の演出は最高だったと思います。
旅の中で人間の存在意義ともいえるプラクシーと出会い成長していくのですが、プラクシーはこれだけ居たみたいです。
・死の代理人
・最初に暴れてた奴
・頭に羽が生えてる奴
・ワインばかり飲んでる奴
・本屋
・ゴリラ
・他人に化ける奴
・クイズSHOWの司会
・ウォルト・ディズニー
・精神科の女医
・エルゴプラクシー
・天使
全然、気付きませんでした。
きっとこれは自分探しの旅でもあるのでしょう。
{/netabare}
OPは本当に素晴らしいです。この世界と物語にバッチリでした。
BGMはエニグマ?

投稿 : 2014/02/04
閲覧 : 257
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

噛めば噛むほど味が出る

ストーリー的には少々難解であり、回りくどい演出も多く目につくが、物語を通してのディストピア物の独特の空気感にいい意味で酔える作品。
物語中盤~の淡々とした流れには、好みがわかれる所でしょう。
見終えてから少々時間が立ち所々忘れてしまっているため細かい部分には言及はしませんが、個人的には傑作の部類に入ると思います。

投稿 : 2013/12/11
閲覧 : 191
ネタバレ

satan さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

モナドは当世の風刺

モナドは桎梏によるディストピアだが、それはこの現在の世界の風刺でしかないと思います。

存在に対する哲学です。内容は非常に高尚なんですが、簡潔ではないのでとっつきにくいかもしれません。
世界観はナウシカに似ている部分がありますが、ファンタジーではなく、あくまでもSFというカテゴリーに分類されるような作風です。
白昼夢のような不思議な描写もありますが、これはある種芸術的であるといえるのではないでしょうか。
観念や思想に対しては、「どうしてこうなったんだろ?」「これはどういう意味なんだろう?」と自問しながら見ると、より世界観に浸れるし、分かりやすくもあると思います。
少なくとも気晴らしに見るものではなく、本腰いれて能動的に見る作品です。例えるなら、小説を読むのではなく古典文学を読む感じですかね。
全体を通して感じたのは若干見にくいということです。これは物事が明晰に示されていないからだと思います。つまり具体的事象にたいして非常に抽象的表現をする場面が幾多にあるということです。その度に「どうやって?」「どのように?」なんて考えてたら訳が分からなくなります。だからあえてそこは考慮せずに、言葉を言葉のまま捉えるのがいいと思います。
個人的にはリルとピノの三人でモナド目指して旅しているあたりが一番楽しめました。あういう雰囲気は好きです。それってこの作品の本質と関係ないじゃんって言われればそうかもしれませんけど、まあ、主観です。
如上で夢現な表現が多いみたいなこと述べましたが、それはなんというかだまし絵みたいな感じです。何が本当で何が嘘なのか、その境界線を曖昧にするような表現。故にじっと見ていると気持ち悪くなってきます。疑惑と疑念が流れ込んできて精神分裂でも起きるんじゃないかという、そんな感じです。こういう作品作る人の頭の中って、ほんとどんな構造してるんだろうなー。

なにはともあれ見る価値はある作品です。
一般受けは……しないんだろうなー。

投稿 : 2013/07/05
閲覧 : 248
サンキュー:

8

ネタバレ

にゃんこ先生β さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人気ないけど、自分はこれかなり好き

日本では全然パッとせず、「知らない」「つまんない」ばかり
耳に入るのだ

人それぞれだけど、自分はかなり好評価でした!
3回ぐらい観直してるぐらい

メインのリル・ヴィンセント・ピノやイギ―のキャラ設定が
すごい好き

世界感はよくある話かもだけど、斬新なものも感じた。

投稿 : 2013/04/04
閲覧 : 239
サンキュー:

2

ネタバレ

ski さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

世界観がいい。

         OPが素晴らしいです。

投稿 : 2012/11/25
閲覧 : 264
サンキュー:

0

ネタバレ

ロザ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あとから来る!!

最初はなんじゃこりゃとかおもいつつ
みていると、あとからかなりおもしろくなった!!。

投稿 : 2012/08/25
閲覧 : 261
サンキュー:

0

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Ergo Proxy Complete Review: raison d'etre

☆簡単な説明

作品の中身が難しい今作品はエンターテイメントとしても楽しめます。
化け物達の争い、綺麗な作画。どちらもこのアニメを語る上で離せない重要要素です。
しかし、それだけではこの作品を十分堪能したとは言えないでしょう。この作品でもっとも重要なのはテーマを理解すること。そしてそのテーマを掘り下げることをしなければ高得点にはなりません。
全体的に暗く、アクションも少ない為一部の人には受け入れられない作品ではある点を考慮した上でも個人的には90点はあげたい。
硬派なアニメですが、少しでも興味がある方でしたら、視聴することをお勧めします。

************************************

☆読む人の条件

今回は大胆なネタバレにしようかと思います。詳細な内容も含め、世界観から各キャラの価値観、物語のテーマ、そして重要と思われるシーン&セリフを抜き取って吟味していきます。

と、言う訳で、ここから先は以下の条件を満たしていないお方は先を読まない方が良いと思われます。
・今作品(全23話)を見る時間が無い人
・既にこの作品を視聴した人
・これから先、この作品を視聴する確率が非常に少ない人

☆世界観

実はwikiって貰えば一番早いのですが、今回はネタバレということでwikiには載っていない(というより載せられない)物語後半で明かされる内容も含めたいと思います。
もう一度忠告しますが、これ読んだら今作品のエンターテイメント性は一気にゼロになりますのでご注意を。
後、物語を既に視聴した方は下の*印までスクロールして下さい。そこから物語をパーツ毎に吟味します。

@ブーメランプロジェクト

まず、ブーメランプロジェクトの説明から。ブーメランプロジェクトはその名の通り帰還を意味します。
人間達は技術の発展により地球を生物が住めない環境にしてしまった(雲が空を覆い太陽は地面を照らさない。さらに大気中には毒ガスが満ちている)。その結果人類は宇宙船を作り、別の惑星に移住することを決定。その移り住んでいる間に地球の環境回復を図るためプラクシーと呼ばれる不死身の怪物達を地球に残す。プラクシー達はその不死身の特質を生かし(アムリタ細胞と呼ばれる実質不死の細胞で構築されているのがプラクシー)、人間が生命活動出来ない状況下で人間達の帰還をよりスムーズにする為の社会の枠組みを作ることに。その為に必要になるのが新たな「人間」とその生物が生きられる環境。プラクシーはドームを作ることによって限定された環境での社会形成を試みる。しかし、不幸なことにプラクシーが感情を持ちえる生命体だった為、複雑な感情が不完全な人間を作ってしまう。その不完全な人間、人間もどきは己で子孫を作ることができない(多分性的欲求も無い)。その為にプラクシーが新しく作りだしたプログラムがウームシス。この機械はプラクシーの底知れぬ生命力を根源とし、社会の枠組みを形成する為に必要な人間を生産する。
プラクシーは不死身のアムリタ細胞から構成されていると記述しましたが、アムリタ細胞は正確には不死身では無く、プラクシー同士、または太陽光にあたる事でその生命活動を停止します。つまり、人間が帰る頃(太陽が地球の地面を照らす頃)にはプラクシーはその役割を終え、勝手に消滅する、ということです。
プラクシ-→人間→社会→プラクシーの消滅→人間の帰還
これが、ブーメランプロジェクトの起源とその成り行きです。ここで追加情報。

@プラクシープロジェクト

次にプラクシープロジェクトの説明をしましょう。プラクシーがどう人間達に作られたのかは語られていませんでしたが、人間達が残していった感情を持つ怪人であるのは確かです。このプラクシーは己が作った人間もどきに落胆してしまう。理由は人間もどきを作ったは良いものの、人間達は絶対的力を持つプラクシーを敵と判断した。要は自分達の創造主を否定したのです。プラクシーはそれらの傲慢で不完全な人間を時が来た時に無に帰すことを考えた。その人間虐殺の手段として作られたのが新型ウイルス、コギトです。コギトは人間もどきが作った「オートレイヴ」というロボット達に感染して、感情を持たせるというものです。ロボットが感情を持てば、人間もどきが死ぬことになるのか、と疑問に思われるかもしれませんが、それはストーリーの方で詳しく説明します(存在理由に疑問を持つ)。
そしてもう一つの人間虐殺(この表現はちょっと違うかも)の方法がウームシスの停止です。人間もどきを生産しているウームシスが停止すれば、人間は社会を維持することが出来なくなります。
要は、リセットする為のプロジェクト、それがプラクシーープロジェクトです。
人間もどきに生産→プラクシーを迫害→コギトの感染&ウームシスの停止→人間もどきを全滅

ここまでが設定です。では次に物語の進行を説明しましょう。

☆物語

プラクシーが構成したドームの一つであるロムドが今作品の舞台です。

@キャラクター

主要キャラクターは三人。
リル・メイヤー、ビンセント・ロウ、ピノです。
付け足すと警備局局長のラウル・クルード、厚生局主任のデダルス・ユメノ、リルを随行するオートレイブ、イギー、そしてロムド全体と統括しているドノブ・メイヤーが主要キャラクターです。

ここからはwikiの説明を引用します。

完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。
ある日、リルは感染オートレイヴの追跡調査で出会した新たなる市民斬殺現場にて、謎の怪物の姿を目撃してしまう。そしてその夜、自宅に残された謎のメッセージ「awakening」に驚愕する彼女の眼前に、その怪物が姿を現した。
怪物は警備局の隠蔽工作により、ストーカーによる一次的な心神喪失状態での虚言症反応で作られたリルの妄想であると片付けられ、リルの目撃証言を信じる者は誰一人として居なかった。警備局の暴走、情報局の沈黙、そして闇へと葬られる謎の怪物「プラクシー」の存在。完璧と思われていたロムドの秩序が少しずつ揺らぎ始めていた。
殺人事件の捜査からも外されたリルはひそかにプラクシーについて調べ始めるが、見え隠れする上層部の思惑に翻弄されてしまう。唯一の手がかりと思われた謎の移民の男も、国家反逆罪に問われ、ロムドから逃亡していた。
真実を求め、リルは欺瞞に満ちたロムドを捨て「死の世界」と言われる外の世界に移民ビンセント・ロウを追う決意をする。

と言うのが初めの5話ぐらいです。

☆物語の真実

物語の真相を簡単に説明すると、ビンセント・ロウがエルゴ・プラクシ-、ロムドを作ったプラクシーだった訳です。
エルゴプラクシーはロムドを作った時、他のプラクシー同様、人間もどきの愚かさを実感した。そして、己の創造主としての力量不足にも。そこで、エルゴプラクシーはロムドでの記憶を消し、離れた。すると、ウームシスをを起動させることが出来なくなったドノブ・メイヤー(ロムドのトップでありながらエルゴ・プラクシーの友人的存在)は他のドームから別のプラクシーをロムドに連れて来ることでウームシスの再起動を計り、それを成功させる。その代わり破壊の対象となったドーム、モスクドームは崩壊し、そこの住民は移民としてロムドに迎え入れられた。こうして格差社会を形成しながら、順調に発展を続けていたロムドドームに「始まりの鼓動」、プラクシープロジェクトが開始される。そして、偶然にもプラクシープロジェクトが開始された時には地球環境は人間の住める状態に回復しつつあった。ここでブーメランプロジェクトの最終項目であるプラクシーの自己壊滅が始まる。
プラクシーと人間もどきが「死」という決定事項に向かう時、複数の人間もどきが異常を察知し、運命に抗おうとする。そんな状況下でモスコからの移民として化けていたエルゴ・プラクシー(ビンセント・ロウ)は真実を知ろうとするリル・メイヤーと共に旅をし、記憶を取り戻す。

物語の最後は、最終話を見て貰うのが一番早いんですが(ちなみに、この最終話は傑作以外の何物でもない。語られる事実の全てが今までの全22話を繋げ、視聴者に判りやすく理解させてくれる。)簡単に説明します。
もう一人のエルゴ・プラクシーが登場し、ビンセントと会話をしながら戦います。その会話内容がブーメランプロジェクトとプロクシープロジェクトであり、さらに彼らプラクシーの観点から見た存在理由みたいなものを語ります。
ここで重要なセリフは「真実は一つ」と最後に本物エルゴが言う
「ビンセント。お前はまさに影。影は不死身の我を倒し鼓動の呪縛を解き放った。それはお前(エルゴ・プラクシー)を苦しめ、そして愛した不完全なる者達の解放でもあった・・・。未来を見通す女(リル)か。確かに彼女は、おまえ、ビンセント・ロウの現実だ。太陽が戻る・・・。俺達の世界は終わる。だが、生きろ、ビンセント。お前が生きる事が創造主への罰となる!」です。
ここから判るように、彼らは最終的に創造主(宇宙に逃げた人間達)が決めた規定事項に抗うことを決意した、ということです。
一言で言うと、変更不可能な現実や未来に対して抗うことを決める。

これが物語りの超大まかな進行です。ふ~・・・。物語を説明する、ということをレビューしたのは始めてだったので苦労しました・・・。というか、無駄に長いな、物語の説明。すいません(;^ω^)

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☆真相の真相
ここは別のサイトや、自分の推測から導きだした答えです。正しいかは保証できませんが、結構真相に近づいていると思います。

@プラクシー1は完璧な人間の製造に成功していたかも?

完全な人間、つまり自己増産能力を持った人間ということです。ワームシスを頼らない人間がプラクシーによって生産されていたのなら、物語を根底から覆すことになりかねないんですが、これが時間が?が無かったらしく一体(もしくは二体)しか作れなかったそうです。
で、結局完璧な人間は誰かと言うと、ドノブメイヤーではないかっということになりました。

で、この完璧な人間の生産に成功したことが何を意味するか、なんですが、これは本編でエルゴプラクシー1が「勝者」という風に定義されているセリフがありまして、この勝者とは、人類生産に成功した唯一のプラクシーという意味ではないかという風に関連付けた訳です。

@リルメイヤーは失敗作?

リルメイヤーのそもそもの存在意義はエルゴプラクシーを誘惑、そしてロムドへ帰還指せる為に作られた人間もどきだそうです。
その役割を果たす為にリルに特別な要素を含ませる必要があった。
それがエルゴプラクシーを引き付けるモナドプラクシーのエムリタ細胞。
つまり、彼女はモナドプラクシーのエムリタ細胞から作られたクローン的存在という訳です。そんな彼女がプラクシーでない理由として考えられるのは、彼女を構成するのはプラクシーのエムリタ細胞だけでない、という可能性です、
ここで、代案として提示されたのが、リルはドノムメイヤーの細胞を含ませているのではないのか、という考えでした。
これは、何とも言えませんが、可能性としてはありだと思います。

本編では、そのプラクシーと完全な人間の融合体とも言えるリルが見事ドノブの意思を裏切ってしまい、新しいクローン、リアルが作られることになる訳ですね。

@人類に帰還は太陽の出現を意味するんですが、リルとビンセントは大丈夫なのか?
人類が帰還した、つまり太陽が出るわけなんですが、プラクシーであるビンセント・ローとエルミタ細胞を含んだリルは生存することができるのか?っという疑問が浮かんだんですが、これは何とも判らないということでしたw
プラクシー1がビンセントである、エルゴプラクシーという変わり身を作った時に、プラクシープロジェクトの一巻である太陽光のルールから逃れられる細工をした、ってのが一番の有力説って感じでした。
リルの場合は明らかにエルミタ細胞以外の細胞も体を構築しる要素として含まれている為、大丈夫なんじゃないだろうかって話です。

しかし、ここまで来るとアニメ本編では一切説明されていないので、さすがに難しいです・・・汗

@ロムドの「良き市民足る者、物を捨てましょう」とはどういった意味?

よき市民足る者、物を捨てましょう、なるフレーズがアニメの序盤で提示されていたんですが、そもそもこの社会は物資やエネルギーをどこから得ているのか、についてです。
ビンセントがロムドドームを離れたときに見た光景の中に、いらなくなった大量の機械類が排出されている描写が描かれていました。
つまり、リサイクルはされていないということです。

じゃ、社会的に市民が物を捨てることの利益は何なのか。

これは多分合理的理由があるのではなく、皮肉でしょう。

まず、前提としてロムドを含めるドームとは人間もどきの為に作られているのでは無く、地球に帰還する人類の為に作られているということです。

つまり、プラクシーと人間もどきが作るべき社会体制は彼らの環境に適したものでは無く、人類が帰って来たときに難なく受け入れられる社会構造。

要は資本主義ということでしょう。

物を捨てろと資源が枯渇している環境で言っていたのは人類が住み着く社会体制を資本主義に合わせなければいけないからでしょう。逆に言えば、人類はブーメランプロジェクトを計画した時点で資本主義という構想を改めていなかったということになります。

つまるところ、人類は帰還しても環境破壊をまた再度繰り返すことになる、これが冒頭で言っていた皮肉です。

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ここから先は内容を掘り下げていきたいと思います。
「自身の存在意義をどう客観的に見出すか」「自己の存在をどう肯定するか」について語ります。
この作品のもっとも素晴らしいところは空想の中で無意味な抵抗を繰り返すキャラクター達や自己の存在理由も見出す為に苦しむシーンの描写とセリフです。

☆キャラクターから考える「自己の存在理由」

まず、存在理由を模索し続けるキャラクター達をリストアップ
ビンセント・ロウ
・エルゴというもう一人の自分をどう受け入れるか
イギー
・コギトに感染し、感情を持ってしまった彼は今までリルの自分勝手な行動の言いなりになっていたことに不満を覚えると同時に己のレゾンデートル(存在理由)を模索する
デダルス・ユメノ
・イギーと同じく己のレゾンデートルを無くしてから、自分がなぜ存在しているのかという問いに苦しむ
エルゴ・プラクシー
・プラクシーという不自然な存在、社会と人間もどきから拒絶されながらも、死ねない苦しみに悩まされる。
他にも色々いましたが、どのキャラも大きく分けてこの四種類の悩みに通じたので、この四人だけを吟味します。

まず、ビンセント・ロウから。
彼の存在理由に対する苦悩は尋常ではありませんでした。
1、己がプラクシーであるが為に自分が関わる人間が次々に殺されていき、最終的に辿り着くのはいつも孤独だから。
2、エルゴが本当の存在であり、ビンセントは記憶を忘れる為に作られた仮の人格だから。
一番は他のアニメでも結構使われる状況です。有名なのがワンピースのニコ・ロビン。存在が「悪」だと言われていた彼女は社会からその存在を否定されていました。
この問題の解決方は色々使われているだけあって簡単です。ワンピースの場合ではルフィー達がロビンの存在を肯定することで、彼女の存在を客観的に認めました。今作品では同じく方法でビンセントの存在をピノとリルが認めることで肯定していました。
難しいのは二番です。シチュとして多重人格の物語をベースにしたら良いんでしょうが、殆どの多重人格の物語は本当の人格が中心であり、他の人格はそこまでアップされないことが多い。ミステリー小説などで(ルームメイト、プラチナデータ、etc.)良く使われますが、今作品にもっとも近い状況に合っているには「ジキル&ハイド」だと思われます。二重人格になる経緯や理由は違いますが、同じタイプの悩みを持っているかな、と。まぁ「ジキル&ハイド」との比較はさて置き(←おい)、具体的にこの悩みを吟味していきましょう。
例えば、あなたが5年前に大怪我して、記憶喪失したとします。それから、5年間家族と一緒に暮らして、社会に出たとする。それから自立すると、親から唐突に実の親では無いと告げられ、旧友を名乗る人物達からは昔のあなたの方が良かったと現在のあなたを全否定されたとする。その状況がビンセントの状況です。いや、実際はもっと苦しいでしょうね。
ビンセントのまとめ:己の存在理由が本物の自分を隠す為だけのものであるという事実を避けることは出来ない。つまりビンセントとしての存在を肯定するには他者の認識が必ず必要になるということ。

次、イギーとデダルス。
イギーとデダルスの苦しみはリンクしています。彼らのレゾンデートルであるリル自身が彼らを必要としなくなったから。ロムドでは人間もどきとオウトレイブはレゾンデートルを与えられることで生産される。イギーはリルを守る為に、デダルスはリルの健康管理&友達として生産された。リルが彼らの存在を必要としなくなった時、彼らは何のために存在するのか?というのが悩みです。
イギーが出した答えは主人であるリルをコントロールすることで自分の存在を肯定するという方法でした。これは主従関係の観点から見ると意味不明ですけど、理解出来なくもない考え方です。主人の僕であるイギーは主人を操作することで自分の居場所を確保しようとした。しかし、ここで面白いのは(ちなみに、かなり面白い)イギーがコギトに感染することで得た感情の心境です。イギーは感情を持つことで、まず主従関係という根本に疑問を抱いてしまった。そして、自分とリルの違いは体を構成する要素が肉体か機械かの違いしか見つけれず、さらに頭脳や力の面に関しては明らかに自分の方が上であることを理由に主従関係を壊そうとする。しかし、社会の中ではリルの僕であるからこそ己のリゾンデ-トルを保持できることも理解すると同時に、リルに対する今までの記憶がイギーに親近感を覚えさせる。これらの入り混じった感情がイギーが死ぬ 話を神回にしたんでしょう。彼が最終的に首だけになった時に放っていた二重の声。まさにリルに対する憎しみ(主従関係)と愛情(存在理由)を現していました。
デダルスが出した答えはイギーのそれとは全く違い、新しい存在理由を作り出すことでした。デダルスはアルミタ細胞で新しいリル・メイヤーを作りだし、現実逃避という方法で己を正当化しました。最終的にはその新しいリル・メイヤーにさえにも裏切られる訳ですが。
イギーとデダルスのまとめ:リルが存在理由の全てだった彼らは彼女を失うことにより社会での居場所を無くした。しかし、彼らは自らの行動によって己の居場所を獲得した訳である。己の存在理由は変化可能であり、他者から肯定されなくとも己で確立することができる。または、己が能動的に他者から肯定されるように強制することが出来る。

最後にエルゴ・プロクシー。
エルゴは存在に関する悩みは序盤から設定としてあるのですが(人間もどきから迫害されること)、その件に関してはビンセントの「他者から肯定される」で解消される問題なのでパスします。本題は最後で出てくるもう一人のエルゴ・プラクシーとの関係です。この件は「真実は一つ」という後ほど語る内容でも説明しますが、どちらも本物になれる状況での存在に関する悩みです。実際はビンセントであるエルゴは本物のエルゴの分身だった訳ですが、本物曰く分身であるエルゴ(ビンセント)も本物になれるとの事でした。分身エルゴはその後本物エルゴと戦う訳ですが、これこそが存在を肯定する為の方法です。抗うことで自分の存在を主観的にも、客観的にも肯定する/させる。答えと率直に言うと実在主義的思考ですね。
エルゴまとめ:社会、人物、物事など自分に立ちはだかる壁に対して抗うこと、その行為そのものが自分が存在しているということを証明している。
他のキャラクター達もこの四つの方法のどれかに該当します。クリスティバはイギー、リルとラウルはエルゴ、移民たちはビンセントという風に。

☆論理から考える「存在の肯定手段」

次はこの作品で度々出てくるキータームとの関連性を吟味しましょう。

@思う、故に君あり

「思う、故に我あり」
これは作品中で度々出てくるセリフです。これは合理主義的な考え方ですね。己が己の存在理由について考える、それすなわち己の存在を肯定することになる。
そしてこの考え方は第11話で否定されます。この第11話はまさに神回で、この回は最終話より優れているビンセントの妄想の話です(正直、今まで見たどんなアニメよりも面白い一話でした)。また、本編からしても重要な回でした。ビンセントはこの回で己がエルゴ・プラクシーだと認識し、ビンセント・ロウを追っていたリルが遂にビンセントを見つけるからです。この回の説明は私が説明するよりもセリフをそのまま使った方が良いと思われますので、書き下ろします。
まず、状況はビンセント・ロウが旅の途中で霧の中で迷ってしまい、ピノと船を捜している時に突如平野の中に建っている本屋を見つける。本屋に入ったビンセントは本屋の主人と思われるおじさんに出会い、そこでお茶を飲むことに。お茶が一番美味しいとされる3分を待っている間、謎のおじさんが約16分以上、永遠と話続けます。その一部を・・・。
まず、初めに謎のおっさんが時間を止めて話始めます。
「①どうやら、彼はまだ気付いていないようだ。ここが特別な舞台であることに。ここは、言うなれば、彼の頭の中。
②このように沢山の本が存在するには、まず読む人間が社会というものを作り出していなければならない。ただ、人間が社会を作り出す為には言語での対話が必要 となる。まさに鶏と卵のような話。どちらも相手が必要である、ということは本が純粋に人間的な方法で確立されたと言い切ることは不可能だ。それこそ神のような存在があたえたのではないか、と考えたくもなる。ありえないがね。ルソーの言語起源説か・・・
③さて、難しい話はこれくらいにして、引き続き数奇な運命の糸に操られた、この男の過去と未来を見て行くことにしようかね。ヒッヒッヒッヒッヒ。」
意識を取り戻したビンセント・ロウは手元にある本「ビンセント・ロウ」の中身に何も書かれていないことに驚き、近くの本棚の本を見る。彼の目に映ったのは本棚にある全ての本のタイトルが「ビンセント・ロウ」であり、中身が白紙だったことです。そしてビンセントは「これは夢だ・・・」と呟くと
「んな訳ないだろ。ビンセント・ロウ。こっちだ、こっち。」とおっさんの声。
ここから、過去の描写+仮面といったシュールな作画が入るんですが(これは見てもらった方が早い。)、ここからのセリフが一番重要。
「④何者でも無い。あった、としても人は把握できない。例え出来たとしても隣人には伝えられない。(中略)俺は他者から見ると世界の一部だが、世界を眺める視点としては、俺はいない。俺が見るものが世界であり、見る俺とはあくまで世界を構築する視点。世界に属することはできない。それは原理的に言える真実だ。(中略)俺は世界に属さない。それこそが世界の限界であり、自我と世界の境界線だ。”我思う、故に我あり”ではなく、”我思う、故に君あり”だ。」
ここからはビンセントを記憶を取り戻す為にクレイジーな展開となるんですが、これがまた傑作としか言いようがない。過去のセリフを繋ぎ合わせながら、ビンセントとしての存在の不安定さを示すことで、己がエルゴであることを理解させます。
まぁそのことは(本当は語りたいけど・・・)今は放置しましょう。それより番号を順番に考えていきます。
①はまぁ、どうでも良いです。この第11話自体がビンセント・ロウの空想の話であることを示しています。
②は興味深いですね。これは簡単に言うと「結果だけを見ると因果関係の順番など意味を成し得ない」ということです。鶏は卵を産みますが、卵がなければ鶏は産まれない。では、どちらが起源か?という途方も無い話です。この方式を無理やり本、という人間が作りだした産物に応用したのが②のセリフです。大量の本は社会が必要、だが社会は本を含む言語が必要。だから、単に人間が本を作り出したとは言い切れない、とおっさんは言ってる訳です。これは面白い考え方で(恥ずかしながらルソーの言語起源説そのものを知らなかったのですが、こんな考え方始めてで感動しました。)己の存在を問う面でも同じことが言えると思えます。
デダルス・ユメノ&イギーがリルを存在理由にしていたことを例にしましょう。彼らはリルが存在するから、生きていける。リルを守る為に生産されたのが彼らなのだから。しかし、逆に言えばリルは彼らの守られる必要があった。どちらも相手が必要なこの状況でさっきの鶏と卵の話を使うと、デダルス&イギーはリルを守る為に存在するとも言えると同時に、デダルス&イギーが存在するからリルも存在するとも言える。
そして、本編でこの関係を先に打ち壊したリルは、イギーを死へと、デダルスを混乱へと導く訳です。
③もどうでも良い。
④はこれまた、面白い話ですね~~。もう聞いているだけでワクワクして来るw
始めの己の視点が世界に属さないところはあれ以上嚙み砕いて説明出来ないのでそのまま放置。重要なのはそこから導かれる”我思う、故に君あり”です。要は合理主義的思考を真っ向から否定しているのが、このセリフ。理論上、主観から自分を認識できない現実に置いて、自分が思考することで自分の存在を肯定することは不可能。可能なのは、他者の存在を肯定することだけ。これは己の行動から自分を正当化しようとしているキャラクター達に対する行動の無意味さへの警告とも受け取れます。ここでもう一つ出てくる思考が自己内で成立する正当化方法、自己満足です。デダルスは自分で新しいリル・メイヤーを作ることで自分の居場所を作り上げた。それは他者の目から見て現実逃避であり、自己満足と認識される。本人が満足しているなら、それで良いんじゃないのか?と思うかもしれません。しかし、アニメ本編では新しいリル・メイヤーに裏切られ、不幸のまま死を迎えます。ここから導き出される答えは、他者から存在理由を与えられ、その存在理由に従うことが社会の中で生きていく方法、だと思います。

@真実は一つ (二つの見方から)

「真実は一つ」という定義にも触れて置きます。
これはドノブ・メイヤーの石像たちと本物エルゴがリルに対して発言した言葉でした。客観的だろうが主観的だろうが真実は一つだと言う考え方です。

真実は一つ/事実は複数
例えば母親が子供に話しかけている情景を五人の人が見たとします。そしてその5人が感じた事が全員違うとする。ある人は母親が子供に説教していると感じて、ある人は母親が優しく話かけていると感じた。その5人の感じた事はどれも違えど、何かを感じたのは事実です。
私が読んだ「憲法九条を世界遺産に」という本の中で芸能人の太田光さんは中沢新一さんとの対談で(昔に読んだので詳細な内容は覚えていませんが・・・)アメリカの映画監督に「あの映画の意味はこうですよね?」と質問して、監督が「いや、最後のシーンはこういう意味合いで撮った」と回答すると「それは違う。私がこう感じたのだから、その映画の意味はこうだ。」と発言したと書いてありました。その部分だけ読んだらただの自分の意見を通したがる身勝手な意見に見えますが、事実とはそういうものなのではないでしょうか。各個人に事実が存在するのです。
アニメでもそうです。同じアニメ見てもまったく違う感想を述べたりしますよね。しかし、その感想が間違っている訳では無い。その人がそう感じた、それは明らかな事実です。
しかし、真実は一つ。これは漢字から判ることですが、「まこと」の「じじつ」が真実です。初めの5人の例を出すと、違う五個の感想の内、どれか一つが当たり/全てはずれなのです。それが真実。では、その「正解」は誰が決めるのか?
それが今作品で問われていた質問です。
本編第22話で石像のセリフは「リル、これはロムドにとっての真実であってもお前が辿り着くべき真実ではない。それは誰かに知らされるものではなく、己の内から出もの。その存在が何者であっても真実を導き出すのは己である」
言葉に表すと、事実は複数存在する。その中で真実とは常に一つである。しかし、その真実を決める決定権は各個人にある。

真実は多数/事実は一つ

例えば、1Lのボトルに500mlの牛乳が入っているとする。それは紛れも無い事実。
しかし、ある女性と男性はこう言います。
「半分しか牛乳がない」
「半分も牛乳がある」
これらは、各個人に対する真実です。これで「事実」と「真実」を逆にしてしまうと、ある人には牛乳が沢山ある、という事実ができて、ある人には牛乳が少ししか無いという事実ができてしまう。500mlという不変的な事が事実であるのに。

☆まとめ

今まで長々と書いてきましたが(本当に長い)、今から語って来た複数要素を関連付けて、この作品のテーマを導き出したいと思います。
前述したように、自己の存在を肯定する方法は複数あります。それらの方法は個人の背景や状況で変わってくる。また、特別な理論を介することで、自分の存在を肯定することもしていました。では、その様々な「己の存在理由」とやらを模索することで今作品は何を伝えたかったのか。
まずは世界観をもう一度再認識する必要があります。色々な背景は捨てた上で、新しい見方をしましょう。
社会とは人間(ロボットも含む)達が与えられた役割を忠実にこなすことで、初めて機能する。各個人は与えられた役をただ演じれば良い。社会の視点から見れば個人の意志など不必要。しかし、感情を持った人間達(コギトに感染したロボットも含む)は己の存在理由を疑わずにはいられない、なぜなら彼らは社会からの視点では無く、個人からの視点で世界を見ているから。個人が主観的観点から世界を見ると、社会的役割よりも、個人の幸せや利益を優先させてしまう。しかし、皮肉なことに個人が幸せや利益を手にすればする程、己が社会に依存していることを実感させられる。幸せや利益を提供しているのは社会だからだ。つまり、社会の中で生きている人間は社会の足枷から逃げることが出来ない、つまり社会から自立することは出来ないのです。
そんな前提の中、主人公達は社会から拒絶される。社会のサークルから逸れた者達がどうやって己の存在理由を模索し、答えを出すか。それが今作品が描いた混沌の世界です。
最終的な結末としては、主人公達が依存して来た社会が崩壊することで、自由の身になる(逆に言えば存在理由を失う)。そして新たな存在理由として出てきたのが、地球に舞い戻ってきた人類。ビンセント達は彼らに抗うことを存在理由とした。
つまり、この作品が伝えたかったのは、自己の存在を肯定する方法や理論は様々あるが、「存在理由(レゾンデートル)を模索すること」こそが、生きる上でもっとも重要な生命活動だと。

投稿 : 2012/06/25
閲覧 : 972
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7

ネタバレ

ソラオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ストーリーよりはキャラクター

ストーリー内容、世界観共に少し分かりにくいかも。
ただ登場人物は魅力的だと思うし、感情移入もできるかと。
個人的に登場人物(声含む)はかなりよかったし惹かれたので評価は高めにしました。

投稿 : 2012/06/09
閲覧 : 239
サンキュー:

0

ネタバレ

bk958 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「ピノごほん読んでるのっ」(*^_^*)

汚染された外界から遮断されたドームシティ"ロムド"の研究施設から長年眠り続けていた怪物が逃亡する事件が発生する。若き女性情報局員のリルは別事件の捜査中に怪物と遭遇する。彼女は強烈な恐怖と同時に怪物に強く惹きつけられ、謎に包まれたその怪物を追いはじめる。manglobeによる近未来SFアクション。

哲学・宗教・絵画等々専門的な用語、演出が満載で、かつ終始画面が暗いという鬱仕様。分かりづらくとっつきづらい作品。難しいだろう的な制作側のドヤ顔がチラつきます。
出てくるのはコギトやら省察やらデカルトっぽい。そんなところからテーマも自我の存在と獲得あたりにありそうですね。「我思う、ゆえに我あり――」

洋画チックな見た目のリルとEDのレディへに魅かれて観ました。グッチョイですね(^^)OPもカッコよく、PVにしてもいんじゃねってほど。
何より和み担当の愛玩用オートレイブ(ロボット)ピノが可愛すぎる。全力でツボなキャラでした。一家に一ピノそんな時代を待つのみですw

バトルシーンの演出もクオリティ高め。特に一話目はアクション映画の導入を観てるようで、惹きつけられました。
ストーリーが中盤だれるのと、過去の話や核心を本編からそれたクイズ回で説明という挑戦なのか手抜きなのか、どういうこと?ってところもありました。プラクシーという存在ならではですが。
キャラとその人間関係が好みだったため楽しく視聴できました。全く違う存在である三人が心通わせていく様はとても温かく、なんの事件も起きない旅の途中が描かれた16話なんか良かったですね。基本暗いだけに、たまにハートフルな展開だと際立ちます。本筋はサスペンス風味の近未来SFなので退廃的な世界観が好きな方はどうぞ。

作画はなかなか崩れがち。すごく出来が良い時もあるので、余計目立つかなといった感じ。
印象だけで言うと、攻殻機動隊を目指して失敗したみたいな感じ。実際のところは知らないです。個人的にはかなり好きな部類です。

投稿 : 2012/03/29
閲覧 : 301
サンキュー:

7

ネタバレ

社畜様 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ダークな世界観がミドコロ!

殺伐とした世界観。
人間とロボットが共存する世界。
ダークファンタジーの中では個人的に上位にランクインする作品です。

ハイクオリティな作画に音声、世界観や構成が独特の雰囲気を醸し出しています。
アクション演出も文句なし!

細かい設定が行方不明で、見てて途中から首を傾げることも屡あるかと思います。
終盤、いっそエンディングにしても、もっとちゃんと終わらせられることが出来たら満点だったと思います!

投稿 : 2011/09/25
閲覧 : 308
サンキュー:

1

ネタバレ

たま。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

傑作

佐藤大脚本。

絵が暗くストーリーも重厚で見る人を選びますが、考えるのが好きな人にはおススメな作品です。
僕も好きなアニメの五本の指に入ると思います。

映像は一瞬一瞬、発言は一言一句聞き逃すことができません。集中して見て下さい。

ストーリーが難解なので、もし宜しければご覧になられる前に参考になりましたら(僕が参考にしたのは・・・)。(ネタバレなので見たくないひとは見ないで下さい)。
・ナウシカ(漫画版)を読まれたことのある人は理解しやすいと思います。
・人、人もどき、ロボット、プラクシーの立ち位置を考えながら見ると理解しやすいです。

個人的に、この手の話はこれ以上の発想のものは見たことなく、ナウシカに劣らず傑作だと思います。(この発想を超えようと思うとどうなるんだろう?)しいて言うなら、ロボットの扱いがもう少し良くても良かったかなと。

投稿 : 2011/08/08
閲覧 : 392
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/29
閲覧 : 3

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/16
閲覧 : 8

FJSDR37436 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 4

ぽたお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/14
閲覧 : 6

giordano さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2023/04/26
閲覧 : 6
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エルゴプラクシーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
エルゴプラクシーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

エルゴプラクシーのストーリー・あらすじ

焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。(TVアニメ動画『エルゴプラクシー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2006年冬アニメ
公式サイト
www.ergoproxy.com/

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