当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「いじめ 〜いけにえの教室〜(OAD)」

総合得点
52.7
感想・評価
32
棚に入れた
64
ランキング
7611
★★★☆☆ 2.9 (32)
物語
3.0
作画
2.8
声優
3.2
音楽
2.9
キャラ
2.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

いじめ 〜いけにえの教室〜の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

いじめについて、考える。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
昔、あにこれでこのアニメのレビューを書くのが、局地的に流行ったんですよね。

んで私も、あにこれで仲良くして頂いている(と私が勝手ながら思っている)方々がレビューしてたんで、続きたいな~と思って、視聴しました。

「いじめがダメだ」ということは大前提ながら、そこにどういう思いがあるか。今でもレビューを覗けば、各レビュアーさんの考えが見られると思いますよ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず私が言いたいのは、「今の子供達は、ここまでバカでもないし、タチが悪くもない」ということです。

このような事案が0だとは言いません。もっと酷いこともあるでしょう。でも、それは本当に一部のことであり、総体として、今の子供達が昔の子供に達に比べ、明らかに人間性が低いとは思ってほしくないです。私感ですが、いじめは昔の方が酷かったように思います(本当に私感です)。

今は、いじめが多いんですか? 酷いんですか?

これは、少年犯罪にも言えます。今の子供達がダメ? 本当にそうですか? それは、マスコミに作られたイメージではないですか? 懐古主義ではないですか? 警視庁の統計を見ると、少年犯罪の件数は勿論、犯罪率も基本的には過去から右肩下がりです。

高度経済成長期の日本はどうだったのでしょうか。ゴミは捨てっぱなし、川の水は汚い、街角で殴り合いの喧嘩はする……例えばそんなこともあったのではないでしょうか。私、個人の見解ですが、日本人の「モラル」は、特に子供世代においては、むしろ高まってきているんじゃないかと思います。

また、本作では、教師が超無能に描かれています。

本当に今の先生が無能かと言えば、正直、疑問です。生徒は勿論、先生方(学校)も頑張っていると思っています。確かにダメな教師もいます。でも、この国の教育は先生方の献身と良心で成り立っている部分もあるように思うのです。

OECDの調査でも、日本の教員は世界の教員の中でぶっちぎりで一番働いていることは明白になっています。給料も特段に高いわけではありません。学力に関しては、GDPにおける公的教育費の割合と学力は基本的に比例していますが、日本だけが異質。日本のGDPに占める公的教育費の支出額の割合は3.2%と、OECD加盟国で最下位(2014年)なのに、学力は大体ベスト10以内で頑張っているのが日本の教育です(とはいえ、このような劣悪な環境で、しかも世間から尊敬されず、アニメでまでバカにされるような魅力のなさでは、よい人材が集まらず、先生の質は下がっていくでしょうね。学力世界一のフィンランドは、博士号をとらないと先生になれず、給料や待遇もよく、子供がなりたい職業1位が教師らしいです)。

このアニメは、現代の子供たちや教師の悪い部分や一部の例を、これでもかと誇張して描いているアニメに感じるんですよね。

と、なんか、ちょっといじめの描写が極端で、(私は基本的に、近頃の若者は的な考え方には反感をいだきがちで)やるせない気持ちになったので、感情的になってしまいました(苦笑)

とはいえ、教育アニメとして、一定の役割はあろうかと思います。ただ、そのメッセージのひとつが「あなたも誰かをいじめたら、いじめ返されるかもよ」では、ちょっと寂しい(決して教育的ではない)。まあ、痛烈ではありますが。

このアニメがうすら怖くて、胸くそ悪くなることには激しく同意なので、このアニメをみて、一人でもいじめに対しての嫌悪や恐怖を抱き、ひとつでもいじめがなくなることを切に願います。

あと、学校現場から、表面的にでもいじめがなくなるためには、以下の言葉が指針となると思います。

『いじめを無くすには、いじめ、という軽い言葉をなくせば良いと思う。いじめ、ではなく、「暴行」「虐待」「恐喝」「殺人」という言葉を使う。いじめは立派な犯罪なのだから、いじめっ子は犯罪者と言う。犯罪という言葉を使い、罪の意識を重くすれば、いじめは減ると思う。』

by 美輪明宏

……激しく同意ですな。さらに言えば、もしいじめられたら、とっとと被害届出して、警察が動く仕組みにすれば良いと思います。「いじめをしない人間に育てる」のは教育の役割ですが、「行ったこと(いじめ)に責任をとらせる」のは司法の役割です。

もしいじめで自ら命を断ってしまうくらいなら、警察の力や裁判所の力を借り、いじめっ子の人生に痛恨の一撃を加えてやればいい。遺書でリベンジなんかしなくても、十分に勝てる。今はボイスレコーダーでも隠しカメラでも何でもある。したたかに証拠を集め、出るとこ出てやればいい。

(私はあまり思わないが)もし、いじめっ子の将来まで考えたい(前科をつけたくない)なら、義務教育の間は親に責任をとらせても良い(罰金とか)。いじめを助長、隠蔽する動きがあるなら、教師や学校を訴えても良い。

勿論、いじめられている子どもが精神的に追い詰められ、そんなことが思い付けない情況もわかる。だから、親でも教師でも、周りの大人が遠慮なく訴える。また、訴えるぞと警告できる。訴えがあったら事件性の有無に関わらず警察が動いてくれる。そういうシステムを、雰囲気づくりを、国が率先して行えばやってやれないことではない。学校現場に警察が介入することをタブー視する、教師の努力放棄だとする論調を捨て、むしろ英断だと評価する世論があれば良い。

勿論、それがいきすぎれば、「弱者の強迫」や「国家統制」など、別種の問題を引き起こすかもしれない。でも、いじめによって心に深い傷を受けたり、命を失ってしまうことを考えれば、まだマシかと思う。

そのぐらい、私はいじめが嫌いです。まあ、過激な意見なので、賛否はあるだろうけれど。
{/netabare}

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 563
サンキュー:

24

蓮華来光 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

気に入らないね!!君島さんが可哀想過ぎて

こんなん作ってたなんて五十嵐さん見損ないましたよ!!

投稿 : 2019/06/05
閲覧 : 363
サンキュー:

1

ゆい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

漫画で読んだから観てみた

漫画でいじめシリーズ読んでました。
アニメにもなったんだぁ!
漫画と同じようなかんじでした。
いじめっこ、めちゃ性格悪い恐い…

投稿 : 2018/04/01
閲覧 : 408
サンキュー:

0

たっぷりおから さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

コミック「ちゃお」って子ども向け?

いじめの陰湿さはそこそこ伝わってきた。
でも舞台が中学だしそもそも飛び抜けたお金持ちの令嬢なんて私の学校にはいなかったです。悪人には自分から近づかないってのは普通だとと思うけど、これは状況がちょっと限定的過ぎるんじゃないかな?あまり話をリアルにし過ぎて将来あるマドモアゼル達にトラウマ植え付けるってのも不味いと思うけど。

私は好き嫌いははっきりさせるタイプですが、このアニメは短いしどっちかつかずの微妙な評価しかできない。コミックも読んだら判断できるんだろうけど、時々買う少女漫画も不定期連載となると興味は持ちづらいかなあ。かといって人におすすめ出来る内容でもありませんでしたが。

投稿 : 2017/08/25
閲覧 : 1016
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いじめ 〜いけにえの教室〜の感想 「撃っていいのは撃たれるかくごがあるヤツだけだ」

あにこれのあらすじ
{netabare}
2012年『ちゃお』3月号・付録DVD「ちゃおちゃおTV!」に収録された。

私立星華女子学園に通う古城世良は、大会社の社長である父親の多額の寄付を背景に、生徒も先生も逆らえない女王様気取りで、ちょっと気に入らないだけで他の生徒を「生贄」と称し、全校生徒を巻き込む集団いじめを行っていた。

後輩の君島文香へのいじめを楽しんでいる最中に父親の会社が倒産したことで立場が一転。

世良はそれまでの恨みを全校生徒から買う形でいじめる側からいじめられる側へと転落してしまう。
(OAD『いじめ 〜いけにえの教室〜』のwikipedia・公式サイト等参照)
{/netabare}


ドラムロさんのレビューを読んで見てみたけど
これだけだったら転校したらいいだけかも?って思った

ツッコミどころが多いって書いてあったけどそうだよね。。
ホントのイジメってこんなかんたんなおはなしじゃないのに。。って

{netabare}
にゃんは思うけど
たぶんイジメってイジメる人もイジメられる人も
おかしいんだって思う

にゃんも
みんなといっしょに何かできないからいじめられるんだって分かってるけど
うまく合わせられなくっていつもいじめられてた。。

にゃんは何回か転校したけど
どこに行ってもほかの人とうまく合わせられなかったから
自分が悪いんだって分かってた。。



それでイジメってイジメる人もイジメられる人もおかしいんだけど
きっとイジメで1番わるいのはまわりの人だって思った


誰かが誰かをキライになるのは止められなくって
キライな人のそばに行きたくないなぁって思って
無視したりするのもきっとしょうがないって思う。。


イジメられる子って思ったことはっきり言っちゃったり
性格悪いからきらわれたりしやすいけど

1対1だったらただのケンカで
相手に近づかないってゆうのも
相手からも近づかれないってゆうことだから
ケンカってするときもあるけど仲直りしたりもできるのに
まわりの人もいっしょになってイジメるから逃げられなくなっちゃう。。


にゃんはみんなとうまく合わせられないから
イジメる仲間の方には入れなくって
でも、いじめられる人とお友だちになれるかもって思って
話しかけたりしたことあったけどかまわないで!って言われたりして
そうゆうことって分かった


だからこのおはなしのいじめっ子が
手のひら返しでいじめられっ子になったとき
ああ。。よかった。。って思えなかった
ただ、この子っておバカだなぁ。。って


主人公がイジメられてる元いじめっ子に手をのばしたとき
主人公のお友だちが
「何やってるのよフミカ!こいつがやったこと忘れちゃったの?!」
って言ったときホントに悲しくなっちゃった!

1対1のケンカをイジメにしちゃったのってこの子たちだったのに!って


自分がキライだったら誰かを無視したってしょうがないけど
このフミカのお友だちってキライじゃないのにフミカのこと無視した。。

でも。。でも。。自分がイジメられたくないからって
友だちだった子を裏切ったのって
しょうがないからにゃんはその子が悪いって思わないけど

自分のしたこと考えないで
「元イジメっ子が悪い!」って
ぜんぶ元いじめっ子のせいにして
手のひら返しってよくないって思う。。


にゃんは自分でこんな性格悪いの治せないから
誰かに「あなたの性格変えた方がいい」なんて言えない

だから、したい人に
「どろぼうとか人殺しとかやめて!(もちろんイジメとかも)」って言えない
にゃんはそんなにエライ人じゃない


でも、やるんだったら
人にしたことは自分もいつかされるって思ってて!
「撃っていいのは撃たれるかくごがあるヤツだけだ」って。。
{/netabare}

このアニメ見おわって
これって子どもだけじゃないよね。。って
大人だってちゃんと自分で考えないと。。って思った

投稿 : 2017/06/12
閲覧 : 645
サンキュー:

38

てけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

内容ではなく存在が問題提起になっている気がする

YouTubeで公開されているアニメ。12分ほど。

学校の女王様に目をつけられた生徒がいじめられる。
しかし、その女王様はある事情で立場が変わり、いじめられる側になる。
最初にいじめられていた生徒は……。


作品そのものは低年齢層向け。

いじめが発生する場合、人物関係は、

①いじめの中心人物
②いじめを面白がる人
③見て見ぬふりをする人
④いじめの被害者(の味方)

と分けられます。

周囲の人物は、一般的には成長とともに②→③と基本スタンスが移行していきます。
しかし、この作品では大多数が②に属していています。

また、いじめの動機・形態がリアルとは言えません。
現実の類型を気にせず、「いじめのイメージ」を描いています。
経験や知識に訴えるのではなく、雰囲気に訴えているというわけです。

なので、よっぽど幼くなければ、作品から直接学ぶことは何もないでしょう。
この内容で登場人物が中学3年というのはあんまりです。
ましてや、その歳でアニメから教訓を受けるようでは遅すぎます。


ただ、ざっくりして短いがゆえに、意識が作品の外に向きやすくなります。
また、上記の①~④と立場の移行はフォローされています。
そのおかげで、「こういういじめ、こういうシチュエーションについてどう思うか」ではなく、
「いじめそのもの、そして立場についてどう思うか」という根本的な問いに結びつきやすいと思います。


突っ込みどころの多さで話題になった側面もあるかもしれません。
しかし、100万再生を超える、多くの人の目に止まっています。
宣伝文にある問題提起の役割は果たせているのではないでしょうか。

投稿 : 2016/12/04
閲覧 : 901
サンキュー:

34

ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

イジメ被害の経験者はトラウマ増幅のおそれあり

立て続けに本作品のレビューが上がってきましたので視聴をいたしました。
原作漫画は『ちゃお』に掲載されていますけど(今は不定期連載かな?)アニメOADが出ていたのは知りませんでした、どの話数がアニメ化されたのかも定かではありません。
作品の設定である女子だけの世界(女子中学)のイジメを男である私には実感できませんので、レビューはどうしても一般論の範疇ですけど、この作品を視聴して最初に思い出した北乃きい主演ドラマの『ライフ』が女子間イジメのイメージとして湧いてきます。

さて、本作品は読者対象年齢(小、中学生)に向けて

{netabare}【「イジメ」を傍観するのは「イジメ」に加担しているのと同じこと。勇気を出して「イジメ」と向き合い「イジメ」られている子の立場にたって考えよう。】{/netabare}

端的に言えば上記のメッセージを発しています。

{netabare}ショッキングに演出された「イジメ」の実像を通して「イジメ」の悲惨さ、立場が逆転し加害者が被害者になる得ることと、その時の視点変換で他人の身になって考える大切さ、けっして傍観者であってはならない旨を伝えているのですから、大人視点では設定の甘さは認められても、対象視聴者層に対しては概ねその目的は達成しているでしょう。{/netabare}

時間は12分28秒程度ですけど、「イジメ」の悲惨さを強調演出するためにショッキングな内容が短時間に凝縮されていますので、視聴の際にイジメに遭われた経験がある方はフラッシュバックにくれぐれも気をつけた方が良いと思います。

本作品を観た率直な感想は設定がどうあれ、内容は気分が悪かったに尽きます。
{netabare}子供向けとはいえ、実質社会派アニメですのでキャラ萌えはさして起きませんけど、主役の加害者(後に立場逆転)古城世良cv一杉佳澄と被害者の君島文香cv東山奈央のキャラはしっかり立っていましたし、制作側が意図したメッセージも伝わってきました。
元々が付録ですので作画にケチをつける意味はないでしょうけど、それ程酷くはありません
キャラデザは12歳のように少女漫画そのものですけど、10年程前のキャラデザ傾向を知っていればそれ程見苦しくはないでしょう。
脚本は限られた尺で上手にまとめられています。{/netabare}

以下から考察になりますけど、長いのでたたみます。
{netabare}本作品おそらく視聴者個人の経験、体験で評価が異なると思います。
また世代的にも「イジメ」の質が異なるために「イジメ」に対するイメージもまた偏差が生じることと思います。
では、お前はどうなんだ?と突っ込まれる前に個人的な体験を述べたおきます。
私が体験しているイジメは実行する側の動機は今も同様理不尽であっても、自殺、他殺含めて命に関わるまでに至ることはまずありませんでした。
かくいう私の小学生時代はチビでしたのでイジメられていましたけど、男子の場合イジメのターゲットとなるのは「のび太」のように体格的な劣位とイジメを受容する卑屈な態度で弄られるケースが多かったですね。
イジメる側も「ジャイアン」のように第三者から見てイジメっ子の識別が可能でしたし、イジメる側も限度を弁えていて、「イジメ」られる側もこの嵐は必ず止むとの確信がありました。
イジメの質で男子と女子で異なるのは、男子の場合は物理攻撃(ケリやプロレス技の実験台など)が主体であり多数で1人をイジメるのは「卑怯」というモラルが生きていました。
女子は仲間外れや容姿をバカにする陰口の精神攻撃が主体でしたね。
ただ、周囲はそれ程無関心ではなく限度を超えたら非難の対象となりましたし、それが「イジメ」に対する抑止力として働いていたと思います。

さて、本サイトの趣旨はアニメとしての出来の如何をレビューする場所ですので、本則に照らしたレビューは当然あって然りですし、寧ろその方向でレビューをまとめるべきかもしれませんし、個人の主観表現は公序良俗に反しない限り自由であるべきですので、たとえ背徳的であっても思ったことを自由に記述することは大切な姿勢です。
反面、本作品の内容は現在進行形で深刻な社会問題化している「イジメ」がテーマですので、実体験がある方、身内に被害者がいる方々からすると、とても他人事では割り切れない内容でもあります。
つまり、視聴側の経験値の偏差が第三者目線か当時者目線かをパーテションしてしまう性質もこの作品の特徴であることを受け容れる必要がありますね。
視点の相違はあれど、子供向けのこの作品を手を抜かず真摯にレビューする姿勢は大切ですね。

私自身さしてモラリストでもヒューマニストでもありませんけど、「イジメ」による「精神攻撃」の結果は「イジメ」た側の想定を上回るほど深い傷痕を残すであろうとの一般認識は心得ています。
これで自殺にでも至れば加害者に「未必の故意」を適用しても良いですね。
また本来不法行為の現場に居合わせて制止や通報をしなかった場合「イジメ」の傍観者に対する実効制裁を法律で担保することも抑止力として効果があります。
刑事で困難なら民事で損害賠償請求の対象となるぐらい法律を弾力的に解釈することも司法上取り組む課題ではないでしょうか。
「イジメ」の傍観者にも道義的な責任が生じることが社会的にも了承されている以上「無答責」はフェアじゃないと思いますね。

そして、本作品が訴えるように「イジメ」のない社会は確かに理想であり、可能であればそうあってほしいものです。

しかし、結論から申しますと【不可能】です。

このレビューを読まれた方も十分ご承知かと思いますけど、何故犯罪が消滅しないのかその現実を直視すれば「イジメ」も同じ構造だと理解を得られるかと思います。
また、校則、規則の規制でがんじがらめにすると表面は取り繕えても、地下に潜りより巧妙化し実態把握が困難となるジレンマに陥り、この点は「イジメ」も暴力団も似たような構図かもしれません。
集団生活では「社会的欲求」の充足感が精神の安定に寄与しますけど、良い方向では向上心効果になりますけど、悪い方向に向くと立場や序列の確認で「イジメ」を誘発します。
「イジメ」の根本の問題は集団における「序列意識」であることは既に明らかになっていますけど、これの正体は強い者が生き残る「生存本能」というDNAレベルの問題ですので「イジメ」はダメとモラルに訴えたところで容易に解決し得るレベルにはないことも知っておく必要があります。

このことは私がここで述べる以前に既に17世紀にイギリスの哲学者トマス・ホッブズが『リヴァイアサン』で似たようなことを述べ解決策も含め提示しています。
人間社会とは極めて「帰納的」な構造であってホップスのように「演繹的」な解決を求めると結果的に社会が「全体主義」になり「国家の破綻」を招きますので我が国では採ってはならない手法です。
「演繹的」な社会システムの代表こそが共産主義ですからね。

自我が確立した大人でも「欲」抑えるのに「ストレス」発散など様々な工夫が必要なのですけど、自我が未発達な子供に大人同様の理性を求めることが土台不合理な考え方なんです。

「イジメ」が蔓延し、地下に潜った理由は景気の低迷やゆとり教育の弊害とか相当数あると思いますけど、元を辿れば「部分社会論」という歪んだ法律解釈が本来の教育よりも運営管理を優先する学校側の論理に有利に働き、隠蔽を容易にして対策が後手後手に回りかつ文科省も対策の根拠を海外に真似て心理学に頼り過ぎたこと。
学校といえども社会の縮図である以上「イジメ」対策はもっと社会学的手法を取り入れて対策を練るべきですね。
個人的には自我が完成されていない子供に良いこと、悪いことを体罰で覚えさせても可と思っていますけど、小中学生ならその親も体罰を受けたことがない世代がほとんどでしょうから体罰が虐待になる危険性もあるでしょうし、ほとんどの現役教員は体罰経験がなく叱り方も低品質でしょうから推奨できかねますか。
とにかく、学校は子供の教育を丸投げするバカ親に阿る必要はなし。
学校が管理優先から教育優先の本来の機能を取り戻して教員に余裕を持たせれば、根絶は無理でも子供に余計な負荷をかけず「イジメ」を減少させることは十分に可能ですよ。

それと「イジメられる側にも原因がある」との言い分は加害者側の保身と、なるべく両成敗でケリをつけ事態を大袈裟にしたくない学校側の詭弁ですので、被害者が自虐する必要はまったくないです。
ただ「イジメ」の実務に携わる教員側の立場からすると、なるべく客観的な立場を保ちたいゆえに被害者を諭すこともあると教諭の知人から聞いたこともありますし、詭弁を吐いている側もまた辛い立場であることを理解しないとですね。
「イジメ」は当事者も傍観者もその家族も、間に挟まれる担任教諭を含めてバットエンドにしかならない、あってはならないことですから皆で知恵を絞って減らしていきたいものです。

【10月28日追記】
ここで追記を書くより、新しいレビューを書いた方が「ごち」が溜まるのでしょうけど考察は好きですので、その後に思ったことを述べていきます。

その前に「言葉」の意味をしっかりと捉えないと「攻撃」されたと勘違いを引き起こす例があり「イジメ」とも密接に関係しますのでここのとこの説明からです。
本文で「イジメ」が根絶に至らない理由として人間の本質を考察している『リヴァイアサン』を紹介しましたので「哲学」から考えていきます。
でも、そんな小難しい話しをするつもりはありませんので御安心下さい。
ただし踏まなければならないことだけ【あくまで簡潔に】いきます。

『我より哲学を学ぶべきにあらず、哲学することを学べ』(カント)

上記カントの言葉が「哲学」の本質を簡潔明瞭に表現しています。
「哲学」とは自己の中で完結されるもの(主観的考察)で「カントの哲学」はカント、「ヘーゲルの哲学」ヘーゲル、「サルトルの哲学」はサルトルのものであることです。

カントの言葉で更に重要なのは【哲学することを学べ】です。

平易にしますと
『自分の哲学を他人に教えることはできないが、哲学の学び方を教えることができる』
とカントは述べており「哲学」とはまず、そういう性質だと御理解下さい。

次に「批判」の国語的な意味と哲学的な意味について。
ドイツ古典哲学はカントからといわれていますけど、カント哲学と旧来の哲学の大きな相違は「批判」するという性質を加え「(英国)経験論」と「(フランス啓蒙)合理論」を批判的に再思考し「人間とは何か」を再定義したことです。
最近、国語辞書で哲学用語を解説する風潮があるのか知りませんけど『広辞苑』(第四版)には国語的用法、哲学的用法が一応掲載されていますので気になる方は辞書を引いてみて下さい。
おそらく哲学的用法はそう簡単に意味が理解できないと思いますし、また、それが国語辞書の限界でもあります。
「批判」のように同じ言葉でも使用するシーンで異なることを示すことが言葉の吟味で更に説明可能なまでに深化させるには咀嚼が必要です。
つまり、「批判」に限らずとも内容によっては単に国語辞書からでは窺い知れない深い意味を有し、用法から追求ないと理解に至らないことも結構あるわけです。
さて、私達は否定的な評価を「批判」と捉えるネガティブなイメージを抱いていますけど、国語的にはそれでも間違いではありませんが、言葉のイメージに関係なく単純に「批評し判定すること」これが「批判」の本来の国語的意味で、どちらの方向性に向かうかは「判定」の結果となります。{/netabare}
稀に「批評」の内容の理解に至らず、無知を隠すために「非難」だと詭弁を弄し、誤謬の指摘に心因反応でも起こしたのか、ちっぽけなプライドを守るため言葉をすり替える詐術の行使までする者は人として恥ずべき行為であり「判定」するにも値しない論外でしょう。

{netabare}ではカントに戻り「哲学」で用いられる「批判」とはどのようなこと?に移ります。
カント哲学では解答を見出すために「テーゼ(定立)」「アンチテーゼ(反定立)」と対立する命題(アンチノミー)から高次の「ジンテーゼ(統合)」を導き出します。
一つの主題(統合)に二種の対立定立(アンチノミー)のスタイルが『カントの弁証論(超越論的弁証論)』と言われるスタイル。「弁証」とは「対話技術」のことを言います。
これを国語で記述し直すと、アンチノミーの対話が「批評」に相当し、ジンテーゼが「判定」に相当します。
しかし、国語辞書だけではこのトラップですぐ引っかかるかも知れません(笑)

カントは「認識」の問題(『純粋理性批判』で取扱われている)において
・物自体が存在するとどのようにしたら説明できるのか
・認識は感性、悟性、理性で構成されているのか
の考察に取り組み、弁証で経験論と合理論のジンテーゼから「認識」とは先天的な「悟性」と後天的な「経験」の相互作用であることを導き出します。
そして、カントが認識のジンテーゼに至るまでの一連の過程(アウフヘーベン:高次見識到達極点→止揚)を「批判」と申します。
決して「批判」はネガティヴなものではありませんよね。
ここでは『純粋理性批判』の一部をかいつまみましたけど、カント哲学の概要も掴めたと思います。
カントは他に『実践理性批判』(倫理)『判断力批判』(美学)の著書がありますので御紹介だけいたします。

なお、カントは「弁証」を否定的に活用した結果、いわゆるコペルニクス的展開(アニメ的には超展開)でジンテーゼに至りましたが、ここが、以後のヘーゲル、マルクスとの決定的な違いとなります。
現在「弁証法」と言えば一般的には「ヘーゲルの弁証法」を示しますので念のために。
これで「批判」の哲学的意味はお分かり頂けたかと思います。
本来、「批判」一つの説明でも吟味と咀嚼を通しここまでの説明が必要なんです。
原典を読まない付け焼き刃的なインスタント解釈では何事も【真】が見えてきませんからね。

・次にヘーゲルをもの凄く簡単に説明。
彼は「弁証法」を用いて「美学」から「法哲学」に至る様々な分野に跨る哲学体系を作り上げプロイセンにおける哲学の一大権威となります。
カントの弁証目的「認識の限界」に対してヘーゲルは「認識活動の存在そのもの」を目指し「絶対精神」に還流する運動性(流れ)でアウフヘーベンが生じるとし、つまり弁証に運動性とその到達点が加わります。
参考:『精神現象学』(ヘーゲル)

・更に大嫌いなマルクスをもの凄く簡単に説明。
【】内は共産主義(左翼)用語
マルクスはヘーゲルの弁証法の到達点を「絶対精神(観念)」から「唯物(物質)」に置き換えた【弁証法的唯物論】を【定式化】する。
ドイツ古典哲学で有名な唯物論はフォイエルバッハが提唱していますけど、マルクスはフォイエルバッハの唯物論を元に次のように【定式化】しました。
「意識が人間の存在を【規定】するのではなく、人間の社会的存在が意識を【規定】する。」
【弁証法的唯物論】から100年近く世界を狂わせた悪名高い【史的唯物論】
「生産活動(経済)→土台」が上部(文化、教育、宗教などの経済行為を除いた社会全般)を【規定】する。
この【史的唯物論】は共産革命の理論的根拠であり、戦後の自虐史観はヘーゲルの歴史哲学を軸にした皇国史観(所謂平泉国史学の系譜)を【弁証法的唯物論】で転換した【史的唯物論】です。
【史的唯物論】で組み替えられた歴史観を【唯物史観】と言います。
ロクでもないことがよく分かりますよね。
日教組は【唯物史観】で歴史教育をしていたんですよ。
【天皇制】という言葉も【史的唯物論】の産物で、コミンテルン(共産主義インターナショナル:第3インターナショナル)における「君主制」から援用され『日本共産党1932年テーゼ』で用いられた共産主義者の造語です。
我が国の皇室は左翼のいうシステムではないことは歴史を振り返れば容易に納得できること。
「弁証法」は事実、相当の説得力がある為に悪用すれば無知につけ込め易い極めて高度な詐術にもなり得ます。
一時期世界中がマルクスの幻想に騙されたのも「弁証法」という類い稀な説得力の効果なんです。

「批判」がネガティヴな意味となったのはマルクスの【弁証法的唯物論】で【階級闘争】の正当化を【オルグ】したため資本家や富裕層【ブルジョワジー】を徹底して攻撃しました。
マルクス理論に基づいた共産主義者の所業が「批判」の名を借りた資本家のパッシングであったためにネガティヴイメージが浸透し現在に至っています。

締めに、史上最悪の詐術である弁証法は既に真実が存在しない出鱈目であることがポパーによって暴かれていますので、御紹介をします。
『推測と反駁――科学的知識の発展』
『歴史主義の貧困』

【結論】
なぜ「批判」をここまで口説く説明したかというと「精神攻撃」を受けたのか受けていないのかの分岐点がこの言葉に凝縮されているからです。
教員の知人に聞いたら「誤解」から「イジメにあった」と悩んでいる生徒が多いとのこと。
双方から個別に事情を聞くと「理由のある苦言」を受けてが「悪口」と一方的に解釈してしまうケースで受けてに言い手がなぜそういう事を言ったかを説明すると、大抵の場合は誤解が解けて大事に至らなかっとのこと現場教員の対応を「批判」の意味から考える必要はあるだろうということです。
「批判」であれば「根拠」が存在しますので「根拠」を見つけられたらまず自分から合理性のある対策を講じることが可能です。
しかし、「非難」であれば合理性のある根拠が存在しないので自己対策のしようがありませんので他力を選択するしかありません。
この峻別の早さこそが、自らに降りかかる火の粉を最小限に抑えることにもなります。

しかし、一番問題なのは「批判」から「根拠」を見つけ出せない「教養の欠除」で「批判」も「非難」も一緒くたに考えて負の感情から抜け出せなくなる無限地獄に向かうことです。
ゆえに「イジメ」から身を守る上では「教養の欠除」から脱出することも大きな手がかりの一つとなります。
子供が弁証術を駆使して攻撃することはまず考えられませんが「教養は身を助ける」とはよく言ったもので、一般教養のブラッシュアップを図るということが大切ですね。

もっと綺麗事や精神訓話的なことを書けば受けが良いのかも知れませんけど、それは偽善であろうと思い良心が邪魔をして書けません。

追記
丁度この項目で述べた「教養」の大切さについて同じことを思っていらっしゃる方がいます。
多数決原理主義に立脚するポピュリズム(価値相対な哲学欠缺の集団倒錯)が社会現象として発現すると、不特定多数が特定者をイジメる現象(数の論理)に転化しその悪影響は学校という小社会にも及んでいます。
かかる影響によるハラスメントやイジメの根本的な解決が存在しない以上「教養」の底上げこそがイジメ減少の方策として合理です。

>『教養がなければ人は善悪の判断をすることも他者を理解することもできない。ポピュリズムが台頭する世においてはますますそうである。 』

『』内は某ブログで引用されていた内容の部分引用。
このブログ主の作品はいずれレビューをいたします。{/netabare}

【反証考察】11月25日追記
本作に関するレビューを観測しつつ観点把握に問題が多い事に早い時機に気がつきましたが、最近、文科省の最新統計が公表された事に伴い反証考察を行います。

誤った情報並びに根拠が不明確な予断的イレギュラーに基づきレビューを記述する事は、そのレビュー自体が誤謬である事となります。
レビューも場合によっては一種の情報である事に鑑みて、事実の適示が誤謬レビューへの反証を通じ更正されると幸いです。

[命題1]『虐めは多いのか。本当に今が昔より悪いかと言えば、正直、疑問。』について。

★虐めの定義。「文部科学省」(児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査)

(1)昭和61年度〜平成5年度調査までの定義
この調査において、「いじめ」とは、「1.自分より弱い者に対して一方的に、2.身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、3.相手が深刻な苦痛を感じているものであって、学校としてその事実(関係児童生徒、いじめの内容等)を確認しているもの。
なお、起こった場所は学校の内外を問わないもの」とする。

(2)平成6年度〜平成17年度調査までの定義
この調査において「いじめ」とは、
(1) 自分より弱い者に対して一方的に、
(2) 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、
(3) 相手が深刻な苦痛を感じているもの。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。

とする。
なお、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式お的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと。

(3)平成18年度間の調査より
調査において個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。
「いじめ」とは、
「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」
とする。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。
(注1)「いじめられた児童生徒の立場に立って」とは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視することである。
(注2)「一定の人間関係のある者」とは、学校の内外を問わず、例えば、同じ学校・学級や部活動の者、当該児童生徒が関わっている仲間や集団(グループ)など、当該児童生徒と何らかの人間関係のある者を指す。
(注3) 「攻撃」とは、「仲間はずれ」や「集団による無視」など直接的にかかわるものではないが、心理的な圧迫などで相手に苦痛を与えるものも含む。
(注4)「物理的な攻撃」とは、身体的な攻撃のほか、金品をたかられたり、隠されたりすることなどを意味する。
(注5)けんか等を除く。

ソース:文部科学省『いじめの定義の変遷』

★結論
下記◆1◆2◆3◆4より虐めは明確に増加している。
ゆえに「命題1」は偽である。

★証明
『平成27年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査【10月速報値】」における 「いじめ」に関する調査結果について』より。
上記は平成28年11月25日現在で確認できる最新データ。
なお、いじめ件数の統計は昭和60年度が最も古いデータであり「昔」は本データで置き換える。

◆1【実数は昭和60年度と平成27年度の長期スパンではグロスで増加している。】
昭和60年度小中高等学校いじめ件数:155,066人
平成27年度小中高等学校いじめ件数:223,266人
ただし、平成27年度は昭和60年度との比較整合のため特別支援学校の1,274人を控除した。

◆2【実数は平成26年度と平成27年度の単年度スパンでも増加している。】
平成26年度小中高等学校いじめ件数:188,072人
平成27年度小中高等学校いじめ件数:224,540人
ゆえに、約19%増加している。

◆3【昭和60年度と平成27年度の児童生徒千人当たりの件数も単純比較で約2倍の増加で、ネット値で約4倍の増加となる。】
昭和60年度児童生徒千人当たりの件数7.6件
平成27年度児童生徒千人当たりの件数16.4件
ただし、平成27年度は特別支援学校が含まれているので単純比較である。
しかし、小中高の児童生徒総数(分母)が約半減しているなかで、グロス2.16倍の増加は、特別支援学校在籍児童生徒のシェアは僅か1%と低く、加重aveは統計上の誤差の範囲で無視したネット値でも約4倍の増加となる事から、発生率は増加している。

◆4【平成26年度と平成27年度の児童生徒千人当たりの件数も20%の増加。】
平成26年度児童生徒千人当たりの件数13.7件
平成27年度児童生徒千人当たりの件数16.4件
児童生徒数総数が約2.3%減少しているにも関わらず、虐め発生率は20%も増加している。

(参考データ)
『小中高の児童生徒数(学校基本調査より)』
昭和60年:22,263,236人
平成26年:13,359,750人(特別支援学校含む13,497,644人)
平成27年:13,047,900人(特別支援学校含む13,185,839人)

投稿 : 2016/11/25
閲覧 : 602
サンキュー:

18

ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観た感じ

■情報{netabare}
 原作:五十嵐かおる

 監督:木村真一郎
 脚本:金春智子
 キャラクターデザイン:岡野幸男
 制作:シナジーSP
 話数:1話13分程度
{/netabare}
■感想
 知識:原作漫画未読
 鑑賞:Web動画
 概要:日常型いじめ系
 設定:ほんの少し間違った少女は・・・

 見所
   1.こういう漫画が存在することは知っていた。
     その時、ちゃお連載漫画の眼球の大きさは異常だと思った。
     そしてこの作品の存在を知ったとき、
     胸糞悪い感想しか残らないとわかっていたので本当は観たくなかった。
   2.予想通りこの作品の登場人物は誰も彼も親から躾を受けていない。
     もしくはこの作品の登場人物の親は誰も彼も子を躾ていない。
     日直なのに遅刻して他人に激突はまあ許したれやと思うが、
     中学三年生にもなって親が金持ちと言う理由で権力を振りかざしたり、
     相手の親が金持ちと言う理由で媚び諂うのは、道徳が身についていない証拠。
     学校教育の問題ではなく、親が施す教育の問題。
   3.良い話っぽく締めているが、虐めっ子の親の会社に問題がなければ何も変わっていない。
     虐められっ子の気持ちは虐められてみないとわからないという、
     当たり前のことを漫画やアニメにしなければならない淋しい世界。
     加害者が如何に反省しようが、被害者になってから初めて気付く気持ち。
     本を読まない私でも、元虐められっ子の立場としてはその程度の感想だった。

■蛇足{netabare}
 しかし眼球の大きさは異常。
{/netabare}

投稿 : 2016/11/24
閲覧 : 391
サンキュー:

22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いじめ…一つたりとも同じ型が存在しない無形の暴力

この作品の原作は未読ですが、キャッチさせて頂いている方の新着レビュー情報で、本作のタイトルを幾つか拝見しました。
少しググってみると、「ちゃおチャンネル」で登録されている動画2本のうちの1本が本作品でした。

時間も13分弱と短め…そして私は皆さまのレビューを自分がレビューを書いた後に拝見するのですが、チラリと目に留まった東山奈央さんの名前…私にとって視聴するには十分過ぎる材料で、今回視聴に至る事になりました。

視聴前から気になっていたのは東山さんがどんなキャラを演じるか…という事だったのですが、視聴を初めて直ぐに分かりました…東山さんが演じていたのは星華女子学園中学2年生の君島文香という赤毛のツインテールの似合う女の子だったんです。

星華女子学園には、父親の七光りを背景にした女王様が通っていました。その女王様の名前は古城世良…父親が多額の寄付金を学校に納めている事から、教師、生徒とも彼女に頭が上がらないんです。
とある日…日直の仕事で急いでいた君島文香は、学校の廊下で古城世良とぶつかってしまった拍子に彼女のカバンを傷付けてしまうんです。

勿論、君島文香だって故意にバックを傷付けた訳ではないので、これは単なる不幸な事故…
となる筈だったのですが、女王様の変なスイッチが入ってしまい…君島文香に対する全校生徒からのいじめが始まってしまうんです。

もし問題が生じたのであれば、その当事者で問題を解決すればいい…そうすれば、お互いに納得もできるし後腐れもありません…
自分達で問題が解決できないなら、その問題を確実に解決できる人…それも最低限に抑えて物事を進めるべきだと思います。

でも、なぜここで人は周りを巻き込むのでしょう…
本気で問題を解決したいと思うなら講ずるべき手段は違うと思うのですが…
だから、周りを巻き込んで一人を集中的に攻撃しても問題は解決しません。
だって、周りの人に問題を解決する責任も意志も無いのですから…

隣の人がやった事を見様見真似で続けていく…まるで伝言ゲームの様にいじめの輪は広がっていくのですが、一番問題なのは金太郎飴の様なその他大勢です。

その他大勢の人は、苛められている特定の人から何の実害も受けていない訳なんですが、「周りの人がやっているから」を理由に苛めの連鎖を続けていくのは何故なんでしょうかね…?

当事者だって、実害を与えた本人から責められるのは理解できるし耐えなきゃいけない事だと思います。
でもこのその他大勢の言動って…当事者の心をどこまでも深く抉り続けるんですよね…
ややもすると見ず知らずの人から突然罵声や暴力を浴びせられるのですから…
そして癖が悪いのは、このその他大勢は当事者にそういうダメージを与える事を知っていながらやり続けるところだと思います。

その連鎖を断ち切れない最大の原因は「仲間外れにされたくない」という集団心理そのもの…
中には良くないと分かっていて止めたい…と思ってくれる子だっているんです。
だけどその一歩が踏み出せない…絶対に怖いと思います。
矛先の標準なんて…簡単に変わってしまうものだから…
結局は同じ穴のムジナなんですけどね…

でも同じ穴のムジナで終わらせないために…
小さくても正しい心の芽を摘み取ってしまわないように…

苛めって「肉体的、精神的、立場的に自分より弱いものを、暴力や差別、いやがらせなどによって一方的に苦しめること」なんだそうです。
各企業体にける「パワハラ対策」の整備は充実してきていると思います。
実際にパワハラで降格された方もいらっしゃるようですし…
でも学校…特に義務教育期間中のエスカレーター方式による今の教育では、個人の立ち位置が不明瞭なため、いじめの撲滅には未だ時間を要するような気がします。

私は理系の人間なので、こういう分野は専門外…と思っていましたが、最近企業における教育に関して、若手の受け止め方次第では苛めと紙一重の部分があるような気がしてなりません。

心の優しさと強さ…これからも鍛錬していきたいと思います。

投稿 : 2016/11/06
閲覧 : 412
サンキュー:

14

ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いじめおとぎ話

本編12分くらい、いじめをテーマに据えたアニメ。YouTubeにて公式動画が無料で公開中です。

原作は五十嵐かおるさんの漫画。「ちゃおデラックス」および「ちゃお」にて不定期掲載している様です。

コミックスは既刊13巻(2016年10月現在)。以下にリストを載せておきます。(サブタイトルのみ記載)
{netabare}
1.ひとりぼっちの戦い
2.生き地獄からの脱出
3.見えない悪意
4.勇気をください
5.静かな監獄
6.叶わない望み
7.凍りついた教室
8.光と影
9.タカラサガシ
10.いびつな心
11.かりそめの教室
12.心の傷跡
13.願い叶う日まで
{/netabare}

設定や描写をそのまま受け止めると、現実味が感じられなかったり、悪くすると荒唐無稽と取られかねなかったりする物語ですが、昔話やおとぎ話の様なファンタジーとして受け止めれば、じわじわと心に這い寄る寓話性を見出せる事と思います。

作中のいじめ描写は表面的なものに限られていますが、現実のいじめがこれよりも酷いものなのか否かは私には判断しかねます。人の心を痛めつける類の陰険ないじめはあるし、暴力のレベルについても、このアニメで描かれているよりも、もっと酷いものもありますから‥。ただ、それによって受ける苦しみは当事者でなければ知りようも無い事ですので、どちらがどれだけ酷いという事など、第三者が口にして良いものではないと私は考えます。キャラの心理描写についても表情や台詞に篭った情感などから判断するしかないので、この様な描き方も含めて、本作品が寓話的あるいは暗喩的作品となっていると言えるのでは無いでしょうか?

登場人物の名前も古城世良とか‥殆どそのままだけど"小公女セーラ"をもじっているものと思われ、設定も学園の女王としてちやほやされていた立場からの、父親の会社の倒産、転落という流れがそっくりで、例え話としての印象を強めます。(原作では投資の失敗ですけど)

「小公女」に登場する主人公のセーラはお嬢様ですが、終始良い子なので、本作中の世良との人物描写に共通点はありません。ですが、ちょっと視点を外して、同じ物語に登場する、取り巻きの二人の少女を引き連れた、イジワル少女ラヴィニアに目を向けると、何でも持っているセーラを嫉み、その友人のアーメンガードとメイドのベッキーを蔑む姿が、本作の悪役である古城世良と重ならないでもないのです。なれば、最初のいじめられっ子の文香は零落したセーラ、あるいは最初から弱い立場にあったアーメンガードかメイドのベッキーという事になります。

モチーフとなった物語の話はともかく、傍観者役である文香の友人のエミというキャラは古典的な物語の範疇では珍しい立場のキャラであり、それだけに私には、作者の五十嵐さんが、このキャラにこそ多くの注意を注いで欲しいと願っている様に感ぜられました。

友人同士が結束して困難に立ち向かう姿は美しいものとして描かれる事が多いものですが、これは転じて加害者側の立場に変わり、醜くもなりかねない危うさも秘めています。この作品ではその両方が描かれている様に見受けられました。そしてそれを担うのはもちろん、私たち視聴者の分身、エミなのです。

一つ例えを用いれば、自分の家族や友人が他者から何らかの攻撃(言葉とか暴力)を受けたとします。その時無条件で庇いたくなるのが人情というものですが、事情も知らずに身内に加勢する場合、間違いを冒す危険も少なからず生じます。もしかしたら、自分の贔屓にしている家族や友人の方が悪くて、争いの原因を作ったという可能性もあり得るからです。

もう一つ例えを出すと、子供同士の喧嘩があった場合、どんな親でも自分の子供を擁護したい気持ちになるものですが、なるべくなら(出来れば徹底して)喧嘩の原因を問いただして、事情を知ってから、どちらかか、両者に謝らせるべきでしょう。もし自分の子供に非がある場合には、親としては苦渋の決断となりますが、公正さを子供に見せる為には必要な教育だと思います。

踏まえ、人を守るという事は尊い行為である一方で、人を責める危険を多く含んでいるという事を、傍観者の立場にいる者は常に意識すべきだと思います。このアニメを見て今更ながらそれを痛感させられました。

好きな人を守りたい。そんな感情は誰しも持ち合わせているものですが、それはその人の事を深く知った上で初めて輝きを持つ言葉です。一方で、力に迎合する時、弱者を守る時、敵を見る時、人の魅力に心奪われる時、私たちの心はひどく曇ります。そんな時にこそ、私たちはいじめの加害者になるのではないでしょうか?

私も学生時代にいじめを受けた事があります。いじめを受けている、あるいは受けていた人に対する慰めになるかは分かりませんが、遠い日のいじめの記憶など、大人の私にとってはもう昔話。いい思い出とは言えずとも、すでに苦痛は無く、むしろ自分の血肉になっているという感謝すら覚えます。今いじめに遭って苦しんでいる人の上にも、いつかはそんな風に思える日がやって来る事を願ってやみません。

耐える事、考える事、憎悪する事、悲観する事、抵抗する事、心を殺す事。偉そうな事‥(コレ違う)を言っておきながら、実際の所は軟弱者で感傷的なブリキ男を名乗る私が言うのもなんですが、こういった事は必ず皆さんの将来の糧になります。

心を折らず挫けず、逃げる時は逃げ、戦う時は戦う、そうして死ななければ人生は大勝利です。強くあろうとする必要は無いし、勝つ必要も無い。のらりくらり飄々と、水の様に変幻自在に生きていけば、それがその人にしか体験し得ない貴重な人生の一部となっているはず‥。

楽観や諦めを否定的な感情と捉えずに、むしろ盛んに肯定して、ねこの様にしなやかに、ねずみの様にしぶとく生きていけば、きっと楽しい事だっていくらかあるはず‥いつかは自分にしか出来ない事だって見つかるはず‥。それはとってもうれしい事だと私は思います。

願わくば、いじめを受けている者たちに祝福を、虐げられている者たちに幸あれ!



って説得力ないですね‥わたし、叩けば凹むブリキ男だし‥(笑)

投稿 : 2016/10/29
閲覧 : 1122
サンキュー:

20

スカルダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

女の子のイジメ

女の子のイジメって陰湿で嫌だなぁ。
暴力等わかりやすいイジメならともかく、
女の子って嘘つくのが上手すぎるのでよくわからない・・・

ついさっきまで仲良さそうに話してたのに、
別れた瞬間、愚痴話・・・えぇぇぇ・・・
あいつ嫌いなんだよね・・・みたいな。あり得ん。

自分の場合、女の子のイジメに遭遇して同意を求められた場合、
「すいません!ノーコメントでお願いします!」
と言うようにしている。だいたい、
「それが正解」
と言われるしね(汗

投稿 : 2016/10/29
閲覧 : 315
サンキュー:

4

ネタバレ

Zala さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

イジメなんて大昔からあります

この作品…女の子しかいないトコ見ると私立の女子中学校を舞台にしてる様ですね

私には中学生と大学生の子供がいますが…
現在はイジメと思われる行為を行っただけで内申を書かれ高校進学は絶望、高校は退学ですよ…?

イジメは親子共にそれを分かってないから起きている場合もある…そこが大事ではないでしょうか?

漫画じゃあるまいし権力者の子供だから教師が何も言えないてのは有り得ない、笑えました

まぁ…ネタにしかならない内容の作品です

以下は作品に関係ない下らない経験談です
(興味ない方の為にネタバレでマスクしておきますね)
{netabare}
私が小1〜3の間、母が自殺して父に閉鎖的な田舎町に預けられました

預けられた先は母の自殺の原因になった父の愛人の実家…
食事は3日に1度、おにぎり1つでした

私は栄養失調でやせ細り、腹もみるみる膨れて、まるで「餓鬼」のような容姿になってしまった。。

当時は各学校で給食を作っていたのですが給食費すら払って貰えない私に食べさせてくれる訳も無く…
いつも体育館の裏で過ごしていました

よそ者で貧乏、体力も気力も無い転校生はもちろん格好のターゲット…
この作品程度の「ヌルイ」いじめでは無かった…

ある日、亡くなった母が最後に買ってくれた体操服が無くなりました

そして、クラスの1人が名前をマジックで消して着ているのを見つけた
返してくれと詰め寄るも6人から袋叩きにされ頭を4針縫う怪我をしました

包帯を巻いて盗んだ子の家に行ったけど「ウチの子を泥棒扱いか!」と親に角材で殴られ手を骨折…

その翌日に形見の体操服は学校の焼却炉で見つけました

「私の中で何かが切れた」

翌日…私は1人ずつ「狩り」をしました

盗んだ子はレンガで泡を吹くまで頭を殴った…
頭を縫わせた子は窓際にいた時ガラスを割って、刺した…

6人目で教師に取り押さえられ施設送りになり…本当の父が迎えに来るまで2年を過ごした

「なんだ…滅茶苦茶にすれば良かったのか」

父の元に引き取られた私は、自分が強い事に気づいた

いや…
強いのでは無く容赦が無かっただけ

不良が完成するのに時間はかかりませんでした

私の転校した学校にイジメはありませんでした…
「私が居ましたから」

無差別殺人…無差別テロ…無差別なイジメ…無差別…

そんな訳はない

差別してるんですよ…弱い相手を
武器を使うんですよ…優位に立つために

仲間を集めるのも優位を保つ為…

ならば強くなればいい
いや…強くあればいいと思う

ザコを蹴散らす 強さ
相手以上の仲間を集める 強さ
決して折れない心を持つ 強さ

社会に出てもイジメはあります…
学生の間に乗り越えられなければ、また壁は立ち塞がります

こんな作品で無くなるはずも無い

事実談ですがフィクションと思うならそれでも結構
誰かの心の支えになれば幸いです
{/netabare}

投稿 : 2016/10/26
閲覧 : 363
サンキュー:

7

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:----

いじめよくない!ツッコミ所満載の少女漫画、(不謹慎ですが)ネタ的な意味で面白い。東山奈央ファンなら一見の価値あり?

小学館の少女漫画誌「ちゃお」の付録で、12分半くらいの短編です。
女子中学生が壮絶なイジメ(というレベルを超えている!)で虐げられる、問題作。
真面目に見ると超胸糞展開なんですが、少女漫画特有?のブッ飛んだ展開でツッコミ所満載でした。
…ちなみに「12歳」視聴中に「ちゃお公式チャンネル」で発見、観てしまった。(無料視聴可)

※かなり不謹慎なレビュー失礼を。
正直…かなり面白かった&被虐に萌えました。東山奈央さん出てます♪

{netabare}『物語』
女子校(中学校)を舞台に、ヒロインが壮絶なイジメをうける…。
前半は普通の女の子っぽい君島文香(ふみか)ちゃん(声・東山奈央さん)が、ひょんな事から、学園に多額の寄付をしている大会社社長の娘で女王様な古城世良(せら)ちゃんに目を付けられ…「あなた気に入らないわ。生贄になりなさい!」の鶴の一声で、一転して徹底的な迫害を受けてしまう…。
…ところが後半(6分辺り)から急転直下!
世良の父の会社が倒産、今度は世良お嬢様がモブから手の平返しで壮絶なる虐待を受けてしまうのだ…インガオホー!
女王の傲慢さもプライドも粉々に踏み躙られていく世良ちゃん…
あまりの絶望に打ちひしがれたその時。
優しく手を差し伸べてくれたのは…!?

………女子(というか、少女漫画)のいじめってこええええ!
いやいやいや。これいじめというより、完全に犯罪まがいなような。
真面目に見ると胸糞なんですが…ノリが完全に少女漫画的なファンタジーなんですよねぇ。
ここまでブッ飛んでいると、いっそ清々しいです。
僅か12分(前半後半それぞれ6分しかない)で息つく間もない超展開の連続。
このテンポの良さが、非現実的な展開と相まって、良くも悪くもリアリティー感じさせないのが本作のミソか。
文香ちゃんが世良ちゃんにぶつかっただけで世良ちゃんのバッグがザックリ切れてたり(ねーよ!)とツッコミ所満載でした。

もう一つ見所は被虐少女の絶望萌え…。
精神的には前半の文香ちゃんが、友達のエミちゃんから見捨てられた時の絶望感が凄い…。
後半、傲慢美少女が無残に落ちぶれていくのは正直…昏い萌えを感じてしまいますねぇフフフ。
…全く、不謹慎な視聴者め。(そんな私はWIXOSS推し…)

ラストは文香ちゃんが世良ちゃんへの復讐を果たす…!
…というのが少女漫画的にあり得る鬱エンドかと思いきや。
文香ちゃん、まさかの天使でした。ユウジョウ!
ここでナレーションが(ちょっと強引に)纏めにかかります。
要は「ひどいいじめって受けるとイヤでしょ?やめようね」「見て見ぬフリもダメだよ」
「誰かの気持ち、考えたことありますか?」
等々…とっても教育的な総括。イイハナシダナー。ついでに百合萌え~。

…いやでも。この後ずっとモブからのいじめ続きそうなんですが。
でもそれって根本的な解決にはなりませんよね…?
ま、まあ、真の優しさと勇気に目覚めた三人なら、乗り越えられるんでしょうか。多分。


総じて、展開があまりにもファンタジーかつ少女漫画のテンプレ的な雑さ故か、意外に不快感感じず楽しめてしまいました(不謹慎だけど)
現実感は無いが「いじめの醜さ」「辛さ」「勇気と思いやりの大切さ」は分かり易く伝わるので、低年齢層向けの教育アニメ(漫画)としては良く出来ているのでは。
文香ちゃんが直前まで普通の学校生活満喫→「いけにえになりなさい!」で一瞬にして立場変わるのも、世良ちゃんの没落も、誇張はあるにせよ現実でも突然の理不尽はあり得る。
読者(視聴者に)(明日は我が身かも?)というメッセージなのかも。


『作画』
流石はちゃおの少女漫画、目が大きい!まあ、中々可愛いです。
絶望の表情が絶妙だったり、世良ちゃんがモブに囲まれて屈辱に泣き伏せる表情など…なんといいますか、えろいなぁ。


『声優』
文香ちゃんは、東山奈央さん。イジめられちゃう普通の女の子を好演、ファンなら一見の価値あり。

もう一方の世良ちゃん演じる 一杉佳澄さんの好演も光った。
一杉さんは主にゲームや吹き替え中心に活躍されている方で、アニメの主役級は本作のみなんですが、傲慢お嬢様→虐げられ絶望する美少女感素晴らしい。
アニメの人気声優の東山さんにヒケを取らず、むしろ一杉さんの方が印象的かも。

この他モブ含めて、脇役中心やアニメ以外で活躍されている方が多く、演技力は遜色なかったです。
ベテラン・幸田夏穂さんのナレーションも良い感じ。
…アニメでは見かけない声優の中にも、実力派がいるもんだなぁと思った。


『音楽』
主題歌はありませんが、BGMが結構良い感じ。
効果音も笑えますw


『キャラ』
君島文香ちゃん、元気な普通の女の子っぽくて可愛いです。「12歳」だと花日ちゃんと似てる?
文香ちゃんまじ天使でした。ええこや…。

古城世良ちゃんは金髪傲慢お嬢様、落ちぶれてからの怒涛の惨めさ萌え。
長髪よりも、ハサミで髪切られちゃった時の方がかわいい…。
キャラ的に平凡な文香ちゃんよりも華がある。

文香ちゃんを助けられなかったエミちゃんは、地味でした。
良い子なんでしょうけれど。

モブがクズすぎるのはお約束。
文香ちゃんにぶっかける為だけに、わざわざ家の生ゴミ持ち歩いてた子可愛いw
…「聲(こえ)の形」でも思うのですが、こういうお話って、明らかにモブが一番クズだと思う。
元いじめっ子が報い受けて元いじめられっ子と和解…でも、一番報い受けて欲しいのは加担したモブだと常々思う。
地獄に流されろ。{/netabare}

投稿 : 2016/10/25
閲覧 : 450
サンキュー:

25

ゆきか@ルルロロ静臨 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちゃおの付録だけあってベタ。

ちゃおの付録だったらしく、見てみたがベタ。短いのでとくに盛り上がりなどもない。

投稿 : 2016/05/24
閲覧 : 316
サンキュー:

2

ぽんた さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/25
閲覧 : 21

zakkly さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/03/08
閲覧 : 35

まかろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/10/02
閲覧 : 34

終了 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/16
閲覧 : 333

makorin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/10/09
閲覧 : 42

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 28

タケ坊 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/05/26
閲覧 : 53

kefy(ied) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/06
閲覧 : 125

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/12/01
閲覧 : 128

リュカリオ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 2.0 音楽 : 1.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/10/10
閲覧 : 140

鍋つかみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/07/19
閲覧 : 146

亜優 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/07/09
閲覧 : 134

kuronotuki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/03/17
閲覧 : 161

奈々海@謎の少女 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/03/01
閲覧 : 140

林檎(。・ω・。) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/01/19
閲覧 : 146

ジアース さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/11/20
閲覧 : 147

いじめ 〜いけにえの教室〜のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
いじめ 〜いけにえの教室〜のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

いじめ 〜いけにえの教室〜のストーリー・あらすじ

2012年『ちゃお』3月号・付録DVD「ちゃおちゃおTV!」に収録された。

私立星華女子学園に通う古城世良は、大会社の社長である父親の多額の寄付を背景に、生徒も先生も逆らえない女王様気取りで、ちょっと気に入らないだけで他の生徒を「生贄」と称し、全校生徒を巻き込む集団いじめを行っていた。

後輩の君島文香へのいじめを楽しんでいる最中に父親の会社が倒産したことで立場が一転。

世良はそれまでの恨みを全校生徒から買う形でいじめる側からいじめられる側へと転落してしまう。
(OAD『いじめ 〜いけにえの教室〜』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OAD
放送時期
2012年2月3日

このアニメの類似作品

この頃(2012年2月3日)の他の作品

ページの先頭へ