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「聲の形(アニメ映画)」

総合得点
88.8
感想・評価
1496
棚に入れた
7400
ランキング
96
★★★★★ 4.1 (1496)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
3.9
キャラ
4.1

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聲の形の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

つまみ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もんもんとしている時に見ます。

悩んだ時や行き詰まった時に見ると心が洗われます。
何度救われてきたことか

投稿 : 2024/02/27
閲覧 : 38
サンキュー:

5

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

重いよー

京アニらしいといえばらしい陰キャ内省作品。綺麗な景色と感情機微表現と声優演技が優秀、ってそれだけで名作か。
自分がどれだけの人を傷つけてきたかを抉られるようなストーリーで視聴後どんよりしました。また見たいとは思いませんが一回見たら記憶に残ってしまうヤバい作品です。ほむらちゃんも劇場版で同じようなこと言ってました。
顔にXついてるのcapsuleのPVみたいでした。

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 137
サンキュー:

2

ネタバレ

Lilac さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

道徳の授業で見せるべき

自分から世界の音を遮断した子。そうしたくなくても音のない世界に生まれた子。それぞれ受け入れたい音が違う中でお互いを思いやる時自分も相手に音を気持ちを届けないと伝わらない事を学ぶという物語がとて現実味があってよかった。いじめの重さや被害者の傷の深さをよく知り、考えさせられるから小、中、高の道徳の時間で見せるべき作品だと思った。

投稿 : 2023/02/08
閲覧 : 163
サンキュー:

13

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ごめんなさい。ありがとう。

 全129分。原作はだいぶ前に既読。

 最初見たときは生々しすぎて怖かったですね。。。とても面白くて最後までハラハラしながら見れましたが、同時に人間の嫌なところがたくさん出てて、ね・・・

 ただ改めて振り返ってみると、やっぱり僕はこの作品好きですね。嫌なところにばかり注目していましたが、よく見るとちゃんと主人公の石田くんの成長も見れるし、最初心情がわからなかった西宮さんのことが見返すと少しわかるようになったり、わかるとまた面白く感じ、奥深い映画だと思いました。

 人と人が理解し合うことの大切さを、いつまでも大事にしていたいですね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 517
サンキュー:

42

ネタバレ

publica さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

京アニ

投稿 : 2022/07/06
閲覧 : 109
サンキュー:

0

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

良い意味で二度と見たくない

障碍者とどう向き合うのか、障碍者とか関係なく周りの人間とのコミュニケーション、いじめ問題などなど
色々思わされた作品です。

といっても月日が流れて細かくは覚えてません。


とにかくどいつもこいつも自分勝手。
主人公の将也とそれぞれに指摘するシーンがあるがそれくらいじゃ解決しない。
まあ主人公もいじめの主犯格だったり酷いんだけど。
しっかり謝って改心するとか無いからモヤモヤする。

最後に主人公が見える世界が変わったのが救いなのかな。


人間の醜い所を凝縮したような作品。
いじめる主人公とクラスメイト
加害者になりたくなくて主人公に全てなすりつけるクラスメイト
担任は見て見ぬ振り
高校生になって関わったかつてのクラスメイトは自分勝手自己中自己保身
特に植野と川井の女子コンビ。
問題抱えてるキャラばかりの中で永束くんだけが癒やし

モヤモヤが残ったし胸糞悪かったです。
でもこういう作品があってもいい。
何でも綺麗に終わらせる必要は無い。
観に行って良かったと思う。

でも、気分悪くなるから二度と見たくない作品。
そう思わせるくらい、人間のマイナスな部分をしっかり描けてる。
作画と演出も良いし流石京アニ。
京アニじゃなかったら観に行ってなかったかもしれない(笑)
重たいテーマを直球でぶつけてきたのは高評価。
人を選びそうだけど良作です。

投稿 : 2022/06/12
閲覧 : 186
サンキュー:

5

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

演出の妙手と作画力の融合。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション
2016年9月17日に公開された129分間の劇場版アニメ。
原作は、『週刊少年マガジン』に連載されていた大今良時による、
累計発行部数300万部の漫画作品。

監督は山田尚子。脚本は吉田玲子。

【あらすじ】

主人公・石田将也が小学6年生のとき、
生まれつきの重度の聴覚障害を持つ少女・西宮硝子が転校してくる。
最初は周りが気を遣って接していたはずだったのだが、
皆の足を引っ張る存在として硝子はクラスから浮いてしまう。

ガキ大将だった将也から見て、他の子と違う硝子は好奇の対象であり、
耳が聴こえなく発声が上手く出来ない事をからかうのを初めとして、イジメがエスカレートしていく。
クラスの皆もくすくす笑ったりと、積極的に手を貸さないまでも将也に同調する空気。
暫くしたある日、校長がクラスに来て事態は子供の話し合いだけでは済まない重たいものに。
そして、イジメの主犯格であり直接手出ししていた張本人ということで、
将也は学級裁判で吊るし上げを食らい因果応報ではあるが全部ひとりでやったこととされ、
その日を境に、それまで友達だと思ってた奴らから将也は、それ以上のイジメを受けて孤立。
そして苛立った将也は八つ当たりで硝子との取っ組み合いの喧嘩になり、その一ヶ月後に硝子は学校を去っていった。

硝子がいなくなった教室で将也は初めて気づく。
あれだけ散々にイジメ抜いていたのに、
硝子はクラスの誰よりも自分を気遣ってくれていたという事実に。
そして、悔し涙。

壊れてしまった関係は修復できず人間不信に陥り、
周囲と距離を置いて孤独な中学・高校時代を過ごしてきた将也。

高3の春。将也が壊してしまい母が弁償した硝子の補聴器代・計170万円を稼ぎ終わると、
将也は、硝子が通う手話スクールを訪れた。
自分には何もない。生きてる資格なんて無い。
最期に彼女に会って、せめて過去の過ちを許してもらうために。

これは、硝子と将也だけでなく、あのときのイジメに関わった者たちの物語。
「人と人が互いに気持ちを伝えることの難しさ」をテーマに描かれています。

【感想】

障碍者をフィクションで扱うのはデリケートな問題であり、
原作連載においては全日本ろうあ連盟の監修を得ているとのこと。

なお、作品のテーマ性としてはイジメの残酷さや絶望の世界を見せつけるのではなくて、
状況や価値観が異なるがゆえに当たり前のように気持ちがバラバラな人間同士が、
心の溝の存在を自覚してどう歩み寄って行くのか?という理想主義に根ざしていて、
そのためのコミュニケーションの難しさのお話であって、
イジメそのものは前提の状況を作り出すための舞台装置ですね。

アニメ化に際して上映時間129分間に原作全7巻全62話をまるごと全部入れるのは無理であり、
削られた細かいエピソードも少なからずですね。

その代わりと言っては細かい所作の数々で言外のメッセージが多く放たれていて、
原作単行本での該当箇所を映画のワンシーンと比較すると細かい違いが実は多いですね。

たとえば小学生時代に将也が硝子をイジメるシーンではチョークなどを投げる。
ろうあ者という珍しい異物は幼い将也にとっては彼が遊んでいたゲームのボスキャラと一緒であり、
物を投げるのはゲームの世界の弾丸と同じ、将也にとってはイジメとは遊びの延長であり、
彼自身の世界は子供特有の狭い視野で自己完結しており、他人の目に映る世界を想像できない。
精神的に子供だったということの現れで加害行為に罪悪感が芽生えていない。

その一方で難聴学級の女の先生が耳が聞こえない硝子が6年2組にいることから、
みんなで手話を習いましょうと提案した時、硝子をイジメていた張本人であったはずの将也が、
じっと自分の両手を見てるという、他の児童とは別に一人だけ違った反応をしている。

イジメっ子であるはずの将也が、障碍を持つ硝子との対話を実は無意識にも欲していたのだが、
精神的に幼いがゆえにはっきりと自覚を持てずに、
イジメという誤ったコミュニケーションをとってしまった。
と言語化を通さずにキャラの心がアニメーションを通して多々表現されていますね。
これが後に、硝子と向き合って会話するために将也が手話を勉強する伏線になります。

山田監督の持論として、人の思いから言葉として表に出るのは、ほんの一部であるというのがあり、
口に出さない部分のほうが遥かに大きい。口から出る言葉は、その時に気持ちから出るものであり、
だからこそ自分が手掛けた作品では説明的な台詞をできるだけ避けるというのがあります。

感情のウェイトを重視しているがゆえに言葉よりも人物の動きを意味を持ったサインにすることで、
そこにメッセージを置くのが京アニメソッドであり、業界から絶賛されているポイントですよね。
また、それは『聲の形』を映像で表現するにあたって無言の無意識のメッセージを用いていることで、
コミュニケーションをテーマにした原作のメンタリティに寄り添っているのではないでしょうか?

逆に全部台詞やナレーションで説明して絵で物語を見せない作品は、
それこそラジオドラマでやればいいじゃん?てなわけで、
予算やマンパワーの不足で厳しい制限がかかっている場合を除いては、
アニメ屋としては邪道であると個人的には思います。

仕草による多弁さが意識された指示の細かい緻密なコンテを作った山田監督、
そして監督の意図を理解して応えて見事な映像を作り出したスタッフ。
両者の仕事にお互いの信頼と連携の練度が伺えますね。
西屋太志さんのキャラデザによる原作のテイストに忠実であり、繊細な作画が見どころです。

作品に出てくる登場人物の間でのコミュニケーションの改善の物語であるのと同時に、
視聴者もまた、作品が投げかけてくる言葉にならない言葉をきちんと受け止められるのか、
試されているのかもしれません。

と、ひとつひとつの挙動に意図を込めた、
メッセージが多い映像から視聴者が汲み取ることを求められる作風、
キャラの動きから色々推察してみると、何かしら気づきがあるかもしれませんね。

なお、自分の感想としては、演出とは物語や登場人物を補うために存在していて、
決してクリエイターの陶酔的な自己顕示欲を満たす道具ではない。
その点で『聲の形』の演出は、社の教育方針であるアニメーションの基本動作の徹底に根ざしていて、
地道な仕事の集合体であると言えるでしょう。それは丁寧かつシンプルな仕事で物語と調和しています。
このことから、これは演出の勉強をする上で参考資料的な価値が非常に高い作品であると思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

↓以前に書いた文章。


一応、原作は全7巻を読んでいます。

『皆の気持ちは一緒だよ!』

心がバラバラだった登場人物が最終的には思いを一つにして物語の終息に向かう。
フィクションの世界では、これは友情を美しく描く黄金パターンであるといえますが、
実際にそんなことを言えば同調圧力に他ならず、
従えぬものは爪弾きか?との反発を招きかねません。

周りと同じ気持ちにならなかった人間は仲間はずれ。
集団の和を乱す存在として奇異に見られるのが、よくある話であります。

人間はコミュニティの中で生きる存在であり、
人間の多様性、個の尊重を謳ったところで、
集団を乱すものが、マイノリティとして疎まれるのもよくある話ではあります。

硝子は生まれつきのハンデキャップで、本人の意志とは無関係に追われていくのですが。

自分と人の差のあるがままを受け入れることが出来れば争いごとが起きないのでしょうけど、
区別して待遇に差を与えるのは、人間の心理として極々ありふれていることなのです。

『人の気持ちがわかる人間になりなさい!』

思いやりの気持ちの大切さが叫ばれることがありますが、
人は本質的には自分の事しか知らない。他人の心の中は察するしかない。
子供は、その能力において経験が足りず未発達であり、
行動原理は自分が楽しいかどうか?自分以外の世界に対する想像力が欠如しています。
だから、昔の将也のように子供は人をイジメるのにも歯止めが効かず、
ただ情動のままに他者を踏みつけにしてしまいます。

実際に義務教育期間中に自分が見た子供のイジメは残酷でしつこく、怖い世界です。
毎日、太ってる少年を泣かせるのを楽しんでる彼の同級生の集団を目にしたり、
知的障害ということでイジメられ毎日祖父が送り迎えしている少年がいたり、
父親が日雇い労働者で家が貧しいということでイジメられた娘がいたり、
小学校高学年になると、性格の悪い子供ってトコトンイジメを楽しんでて酷かったですね。
『イジメをやめなさい!』と先生から注意を受けても、
どうして悪いのか理解できないので笑顔で聞くばかりで口先だけで『わかった』言うだけで反省をしません。
子供が悪いのは確かですが、先生も十分な説得力のある話を子供に出来ないケースも実はあったり。
建前的な道徳論でなく、生命倫理や人生哲学を延々と論じても通じるとは限りませんが。

中学になると大抵はイジメ行為を卒業するのですけどね。大抵が面白半分で罪の意識が皆無。
そして大人になって、『あのときは、悪かったよな!』と加害者は他人事。
イジメに遭った人間は、心の壁が分厚くなっていて他者とは深く関われないようになってたりします。

自分が、そういう状況や他者の心中に無頓着で気にしない小学生でしたので、
イジメ行為を見かけても放置していたり、時には人を傷つける言葉を口にしていたり、
人に嫌がらせを受けることもあったり、そういう経験がありましたので、
高校生になって、過去の自分を悔やむ将也の感覚もわからないでもないですけどね。
あの頃に戻れたら、やり直したい!と。

世間体を気にするようになったものの性根が変わらないままに、
年齢を重ねていった大人も社会には普通に存在していまして、
心がタフでないと、その手合を相手にするのは生きづらい世の中なのかもしれません。

こんな話をしても読んでるほうも、つまらないでしょうけどね。

イジメというのは、他者に対する無理解に加えて自分にとっての快適な環境を阻害する異分子に対する攻撃性。
もしくは、それが排斥に向かうという一種の心理メカニズムでしょうかね。
徒党を組んで排斥の同志が出来れば、人とのつながりを実感できて安心するというのもあります。
ありていに言って汚くて薄い絆ですが、そんなものにすがりたい人間もいるのは確か。

『イジメは良くない!』

確かにそれはそうなのですが、本作では善悪の二元論の観念・抽象論に囚われずに、
人間同士の不和が起きる原因。そして、人の心理が丁寧に描かれています。
それだけに、建前的な道徳論よりも説得力のある秀作だと思いました。
デリケートな問題を観念だけで括ってしまうと嘘くさくなってしまうのですが、そんなことはありませんでした。
加害者と被害者の両方の問題を扱っています。

ヒロインの西宮硝子が将也を許すなど、綺麗な存在すぎるとも言えますが、
物語を追っていけば、西宮硝子がどういう人間であるか理解できるようになっていまして、
硝子は他者に都合の良い天使でもなく、どうやって周りとやっていけるのか悩んで考え抜いた結果、
意図的に努めて行動しているのが解ってきます。
しかし、そのことが他者に対して向き合っていない失礼な行為として、作中で詰られもするのですが。
もっとも、そこは原作のほうが解りやすく硝子の心の中が語られていまして、
アニメでは台詞が変えられているのが残念であります。

差別と身体的ハンデキャップが取り上げられていますが、
作品の本質的には、人と人がお互いに理解し合えないために生じる摩擦。
そして、それを乗り越える難しさという部分に力点が置かれていますね。

心がバラバラのままでも良い、ほんの少しでも歩み寄れたら?
そのためには、本当の気持ちをちゃんと伝えよう。
登場人物の誰もが心に問題があって、傷つけ合いながら向き合っていく。そんなお話。

原作のシナリオを100としたら、
アニメ映画では尺に収めるためにエピソードを削ったり台詞を変えたりで、90というところ。
代わりにアニメならではの作画の美しさとカメラワークはレベルが高いです。

人間について考えさせられるテーマ性をもってよく作られた作品でありますので、
オススメの一作であるには違いないとは思いました。

投稿 : 2022/06/12
閲覧 : 1021
サンキュー:

132

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心がどっと疲れる、それだけこの話は繊細だ

観ている最中は心がどっと疲れる話です。
しかし、最後のシーンでそれが解放されます。
つまり、それだけ人の心の繊細な部分をオブラート無しで触れてきます。

こんなに難しいテーマをアニメ化できるなんてすごいですね。
声優さんの演技力もすごいの一言です。

投稿 : 2021/08/16
閲覧 : 227
サンキュー:

11

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間はときに非道い。けど許す心もある。

小学生の頃、耳が不自由な転校生のヒロインをいじめてた男の子が主人公。いじめがバレてから逆にいじめられてすっかり内向的になった彼が高校生となり、自殺まで考えるようになりながらも、彼女と再会し過去と向き合い始める・・・というお話。

終始シリアスで重たい系。
すごくいろんなことを考えさせられました。

特に植野さんの役どころがよかったですねー。
ヒロインに対する「あんたさえいなければ」という酷すぎる物言いには、実は人間の情動として目を背けられない部分をはらんでいて、そこにちょっと込み入ったドラマが生まれます。
なんだかんだ言いながらも、いちばんヒロインと真正面から向き合っていたのは彼女だったとも思うんですよね。

ラストにかけての急展開にも目を見張るものがありました。
救いと希望のあるエンディングでしたが、同時にそれは、間違ってしまったことを許す心があってのもの。いじめに加担したこと、見て見ぬ振りをしていたこと、自ら命を絶とうとしたこと・・・他人を、そして自分をきちんと許すことの難しさみたいなものを同時に感じさせてくれるような深みのある締めくくりだったと思います。

作画や映像も素晴らしかったー。
特に冒頭の数分間のスリリングなカット・演出はたまらなかったです。一気につかまれました。

これだけ重厚なテーマの作品だけに、世に出るまでには様々な葛藤があったと思います。
携わった人たちに最大限の賛辞を送りたいです。

投稿 : 2021/06/28
閲覧 : 176
サンキュー:

6

ネタバレ

因果 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

楕円形の周回軌道

何かにそのものに強くフォーカスするということは、換言すればその何かの周縁を度外視するということに他ならない。レンズをクローズアップしようとすれば、必然的に視野が狭まるのと同じように。

いじめ問題にフォーカスした出来合いの寓話は世の中にはごまんとある。いじめられている被害者の受けたいじめが克明に、執拗に描かれ、最後は「いじめはやめよう」のメッセージがデカデカと表示されるいじめ啓発ビデオなんかがいい例だ。私は幼少期に学校でそういうビデオを見せられ、子供ながらにその浅薄さに呆れた覚えがある。

それらの寓話の中で、本作の主人公である石田のような人間は決して主人公にはなり得ない。単に悪の象徴として描画され、それ以上のディテールを与えてもらえない。彼はいじめという主題において加害者、つまり憂慮されるに値しない周縁だからだ。「いじめた生徒の性格はこうで動機はああで家庭環境はどんなで…」などと注釈が入るいじめ啓発ビデオがこの世界のいったいどこにあるだろう?

したがって石田を一人称として進行する本作は、数多の教訓的寓話が度外視してきた「いじめた側」という周縁性に目を向けることによって、ある種影絵的に、いじめという主題の実相を浮かび上がらせようとした野心作であるといえる。

しかしながら、終始石田に固定され続ける一人称的カメラアイを鑑みるに、本作もまた石田という一つの周縁性に強く狭く深くフォーカスしてしまっていることは自明だろう。街行く人々の顔に貼り付けられた「×」の印はまさにこの映画が石田の自我の射影であることの示唆に他ならない。

いじめという主題を公平に描き出したいのであれば、冷徹な三人称こそが最も適当であるはずなのに、なぜだろうか。

このことが示すのは、以下に述べる単純な事実である。

それは、何かが語られるとき、そこには語る主体が必ず存在するということ、そして語りはそれを語る主体によって、意図的であれそうでなかれ都合よくねじ曲げ、隠され、組み替えられてしまうという性質を持つということだ。

これは黒澤明『羅生門』の時代から繰り返し言われてきた、人間の語りのイネビタブルな性質である。

ここからさらにこういうことがいえるだろう。人間は畢竟どこまでも自分勝手であって、それは各々によってバラツキはあれど誰しもが抱えている原罪のようなものである、と。石田の一人称視点という形式は、人間にそういった傾向があることを強く示唆しているように思う。

あるとき石田は、自身の過去を清算するために、元いじめの標的である西宮にアプローチをかける。しかし西宮の妹は、彼のそのような行為を「自分が気持ちよくなりたいだけだろ」と厳しく糾弾する。このとき石田は明らかに言葉に詰まっている。彼は自分にそういう側面があることを決して否定できない。さればこそ、カメラは執拗に彼の視界を映し出し続けるのだ。仮にここで彼がもし「俺はそんなふうに思ってない」とキッパリ答えられていたならば、私はその時点で視聴を打ち切っていたに違いない。そんな人間はこの世界のどこにも存在しないからだ。

そして自分勝手なのは石田だけではない。いや、この作品に登場する誰もが自分勝手だと言っていいだろう。西宮いじめの事実が浮かび上がるなり手の平を返すように石田をいじめ始めた島田や広瀬。その不条理を見過ごし続けた担任の竹内。植野は傍若無人に石田やその周辺の人間関係をかき乱し、川井はどこまでも保身に奔走。真柴は事情も知らずに石田の過去を軽蔑する。永束は見ての通りの直情径行。

そしてもちろん西宮も例外ではない。過去の再演=調和という幻想を思い描くも、それが破綻を迎えようとした瞬間、自身の死をもって贖罪を果たそうと試み、その結果石田を大怪我させた。

このように、すべての登場人物に何らかの自己中心的=加害的な側面を描き出すことは、ともすれば安易な相対化である。「みんな悪いんだから、みんな許し合えるはずだよね」という。

しかし私がそこに浮ついた虚構をあまり感じなかったのは、それがむしろ現実世界における人間関係のリアルを克明に写実しているからだと思う。

誰かに酷いことをされた経験というのは、簡単には忘却できない。『ガン×ソード』や『巌窟王』のような後腐れない復讐劇に人々がカタルシスを感じるのは、まさにそのような経験が人間精神の中に大きく影を落としていることの証左である。

しかし現実において、これらのように絶大なカタルシスを伴って憎しみが浄化されることはほとんどない。信賞必罰とはフィクションの論理に過ぎず、実際には得のほうが多い人間や損のほうが多い人間がいる。

先ほど私は登場人物の全員が自分勝手だと言ったが、そこに明確なグラデーションがあることは付記しておかねばなるまい。たとえば、クラスの中で唯一大人という立場でありながら、一切の介入を行おうとしなかった担任の竹内と、慈愛と自己犠牲精神に満ちた石田の母親を、同程度の悪人と評することは不可能に近いだろう。

さて、それでは実際にはいったい何が我々を慰撫してくれてのだろう。それは時間や、交流や、あるいは偶然である。それらはゆっくりと自分を慰め、さらには憎しみで隔たれた自己と他者の境界線をも曖昧にしていく。「もしかしたらあいつもそいつも、俺と同じなのかもしれない」という懐疑が生まれ、許しが形成されていく。

ここではもはや総量的な問題は問われない。誰がより多く失い、誰がより多く得たのか。そういった問題はナンセンスであるし、そこが問われずに済むからこそ、我々は関係を修復することができるといえる。許しとは例えるなら江戸時代の徳政令のようなものなのである。

本作における人間関係の修復の過程もこれに近い。誰かが他の誰か以上に罪を背負ったり、背負わなかったり。そしてそういう不平等的な方法での再生に誰一人として口を挟まなかった結果として、あの大団円的なラストシーンが到来するわけだ。

もちろん私はここで「反省できる人間が人一倍反省してくれるから、少しくらい反省しない人間がいたって構わない」などということが言いたいのでは決してない。

現実においては、誰もそうしようと思っていなくても、必然的にそうなってしまうことが多く、本作はそのような「許し」の歪なプロセスがきわめて真摯に、写実的に描かれている、ということが言いたいわけだ。こういった手合いの作品は、殊にアニメという媒体においては類を見ない。

最後に。

『聲の形』とは、倫理をめぐる一つの惑星であり、我々はその楕円形の周回軌道上をぐわんぐわんと回り続ける小さな小さな衛星である。あるときは接近し、あるときは遠ざかり、その延々たる繰り返しの中で、我々は倫理のあるべき姿を模索する。

原作者の大今良時が本作に対する批判を甘んじて受け入れているのも、まさに本作が個々の倫理の試金石として機能していることに彼が自覚的であるからに他ならない。

したがって本作そのものに対して端的に「良い/悪い」のジャッジを下すことはあまり意味がないように思う。それよりは、本作を見て、その上で自分が成すべきことをじっくり考えるほうがよっぽど大切だろう。

いじめとは、エゴイズムとは、友達とは、許しとは、何であり、どうであるべきなのか。真っ黒になったスクリーンの前で腕を組みながら、いつまでも悩み通したい作品だ。

投稿 : 2021/05/08
閲覧 : 237
サンキュー:

13

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメになり新たな良さが生まれたが、大事な部分が削られた感が否めない

この漫画を最初に読んだのは、2014年くらいのこの漫画が凄い男部で1位だったから。

全巻読んで、即全巻一気買いに行ったね。それ程によかった。

私の漫画事情はとりあえず置いとこう(笑)では、アニメについてです。このアニメ、確か公開時期がなんかと被ったかなんかであんまり世間の注目を得られなかった。(たしか君の名はだった気がする…)

それが残念なところ。絶対もっとバズっていい作品。声優の演技も、イラストも文句ない。寧ろ、漫画よりもいい味を出してきていた。

その点は認める。良い漫画が、良いアニメとして生まれ変わった。ただ、残念なのが、終わり方だ。

この漫画の凄かったところは、登場人物全員の苦悩と、成長が見られた点だったからなのだ。それなのに、アニメは最後の主人公以外のキャラの視点を抜いてしまっていた!

勿体無い以外何者でもない。アニメ映画だから、尺的にしょうが無い所はある。でも、これだと、そこらにある漫画と同レベルだ。違う、そうじゃない。

なんとしてでも、最後に各キャラの心情シーンを入れて欲しかった。出来ないなら、アニメ化しない方が良かったまである。

まあ、流石に言い過ぎたか。では、内容について。小学校で人気者だった無邪気ないじめっ子「将也」が中高でいじめられる…そんな話である。世界観的なとこ言うと、リアルに近いって感じかな。マジでありそうなイジメのシーンです。結構見てるだけでキツイって人もいるかも。。。

将也の家庭環境的に、小学校時代、彼がイジメをしてしまうのはしょうがなかったのかも知れない。恐らく彼も悪気があったわけではないだろう。

まあ、幸か不幸か、彼は純粋な心の持ち主だったから、変われた。そして、罪滅ぼしをしようとした。視聴者も、そんな彼をだんだん好きになっていったのではないでしょうか?

勿論、最後まで許せない人もいただろう。でも、おれは個人的に、彼のことはめっちゃいいやつだと思う。過去の悪さを考慮しても。だって、めっちゃ後悔して、それからめっちゃ頑張ったじゃん!

総じて、とても考えさせられる作品。アニメは最後が端折られちゃったのは辛いけど、アニメ監督が「主人公の成長」に焦点を当てたと思えば納得いくし、映画一本にまとめたのは素直に凄いと思う。アニメを見て、いいと思った人は原作である漫画もぜひ見て欲しいと思う。いやあ、得るものがある良作だった。

投稿 : 2021/05/08
閲覧 : 233
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二人の将来がずっと幸せであって欲しい。

原作未読です。

コレはアカンです…。
ナミダ枯れます…。
脱水症状になります…。

こんなに泣いた作品は、
「四月は君の嘘」以来です。

まず開始30分、小学生時代のイジメで泣きました…。
ボク自身、イジメられた記憶も、
イジメたという自覚もないのですが、
傍観者であったという記憶はあります。
というか、この作品で思い出させられました…。
ボクは佐原さんの様にはできなかった…。

「私だってがんばってるっ!!」

硝子ちゃんのその一言が深く突き刺さって…。
そうですよね、みんながんばってる…
自分の境遇を受け入れてそれでも生きようって。

ダメだ…硝子ちゃんにコレ以上何かあったら
ボク発狂してしまう…。

なので、よかったと言ってイイか分かりませんが
硝子ちゃんの転校で一応この状況が終わってくれたのは
ちょっと安心しました…。

一方、高校生時代になってからと言えば…

硝子ちゃんが将也に告白しようとする姿を視て、
あぁ、たとえ昔イジメてたヒトだったとしても、
同年代の子に特別扱いじゃなく、普通に接してもらって
好きになってしまったんだね…。
ポニテ…告白…勇気振り絞ったんだね…硝子ちゃん…。
過去の出来事から同世代のヒトに対する不信感が
ものスゴクあっただろうに…。
って感じて号泣…。

「私がいるとみんなが不幸になる。」と思い
自殺しようとしてしまって、それを将也に助けられ、
逆にそのせいで意識不明になった将也の病院で
将也の母親にずっと謝ってる姿を視て、
硝子ちゃん、自殺しようと思ってしまったのは
自分の弱さのせいだけじゃないのに…
助けて欲しかったワケではないだろうに…
っと思ってまた号泣…。

結弦ちゃんの虫や動物の死骸写真を撮る理由が
それを視たら硝子ちゃんが「死にたい。」なんて
言わなくなると思ったから。
って理由を聞いてまたまた号泣…。

もう…ダメ…重すぎる…悲しすぎる…。

でもきっと、硝子ちゃんの自殺の件があったからこそ
二人は対等になれたんでしょうね。
将也は硝子ちゃんをイジメて人生を壊してしまったという負い目、
硝子ちゃんは将也を殺しかけて人生を壊してしまったという負い目。
正常ではないのでしょうが、
お互いが相手に対して負い目を持ってるし、
それをお互いが理解してるからこそ、
二人が寄り添っていける様になったんだなって。

視てる最中はすごくツラかったですが、
コレはきっと二人にとって大事な通過儀礼だったんですね。

なもんで、見終わっての感想は
もうお互いが対等になれたのだからイイよね、
「二人の将来がずっと幸せであって欲しい。」
という思いを強く持ちました。
希望のあるエンディングでよかった。
なんとも重く、なんとも悲しいお話しだったけど
コレからいっぱい二人が幸せになれそうな
結末だったのでよかったです。

最後に、ボクは硝子ちゃんがイタズラっ子っぽく
「うしっ」
って笑う姿が大大大好きですっ!!
これからずっとそうやって笑っていける様に
将也と二人で幸せになって欲しいです。

投稿 : 2021/04/21
閲覧 : 149
ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1人1人のみんなはふつうの人だけど集まったみんなは別の「人たち」

公式のあらすじ
{netabare}
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:『聲の形』大今良時(講談社コミックス刊)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
設定:秋竹斉一
撮影監督:髙尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/朝日放送/クオラス/松竹/講談社)
配給:松竹
{/netabare}
キャスト{netabare}
石田将也:入野自由
西宮硝子:早見沙織
西宮結絃:悠木碧
永束友宏:小野賢章
植野直花:金子有希
佐原みよこ:石川由依
川井みき:潘めぐみ
真柴智:豊永利行
石田将也:(小学生)松岡茉優
{/netabare}


感想のタイトルはにゃんがイジメられてたとき思ってたこと。。

にゃんは中学くらいのときかな?思ったけど
1対1だったらただのケンカでしばらく口をきかなくっても仲直りできるのに
みんなそんなふつうの人たちなのに集まるとおかしくなるみたい?って

でも、何かで見たら(たぶんTVのバラエティ)それってほんとで
集団心理とか群集心理ってゆうみたい

1人でコスプレは恥ずかしいけど
みんなでだったら恥ずかしくなくなるとか。。
みんなになると変わっちゃうみたい

感想
{netabare}

おはなしは
イジメ、恋愛、友だちとか家族かな?

おはなしを時間で分けると
はじめの30分くらいが小学校のおはなしでイジメ
次の30分くらいが高校で2人が再会して仲よくなってって
次の30分くらいで小学校の同級生のイジワル植野さんとあって
さいごはハッピーエンドな感じかな?



にゃんはすぐにイジメられる方だったからよく分かるけど
イジメのおはなしはすごく合っててその通りみたい


はじめは転校生の耳が聞こえない女の子に
みんな話しかけたりしてよかった。。って思ってたんだけど
だんだんみんなと合わなくなってきてイジメ。。イジメ。。イジメ。。
見はじめてすぐなみだが止まらなくなっちゃって見てるの苦しかった。。

見てて何となく分かるんだけど小学生の将也クンってツンデレ。。
って言っちゃうとかわいいキャラみたいだけど
ホントにいたらただのイジメっ子で近づきたくない。。


でも、将也クンが逆にいじめられはじめたところはかわいそうだった。。

友だちとか先生まで敵になっちゃって。。

でも、にゃんも先生にいじめられたことがあるから分かる気がする
先生に質問したらうまく伝わらなくってどなられて
ちがうって言っても聞いてもらえなくってプリントにまで書かれて。。

でも、その先生って理由は分からなかったけど
それからしばらくしてお休みして学校に帰ってこなかった。。

亡くなったってゆうお知らせもなかったから
今思うとヒステリーみたいでノイローゼか何かだったのかも。。


このおはなしの先生もいい先生じゃなかったけど
先生だってきっと幸せになりたいって思ってて
でも、思い通りにならなくって
そのイライラが弱い生徒のところに行ったのかも?

黒板ドン!したのって、きっとパワハラだけど
となりにいたえらい先生も止めなかったんだから
先生だって大人だってたよりにならないから
イジメられても誰にも相談なんかできないよね。。

だから死にたくなるんだって思う。。


そのあとの高校編はいろいろあったけどしばらく楽しかった
2人が仲よくなって、親友ができて。。って

結絃クンはちょっとびっくりしたけどいい子だったよね^^


でも、後半に入って植野さんが出てきてから
またイジメにもどったみたい。。


だんだんおかしくなってきてイヤなことばっかりつづいて
硝子が飛び下りたところはほんとにショックだった。。

これで硝子が死んじゃったら将也クンはどうすればいいのって?
ほんとのほんとに心配だった。。


にゃんは硝子の気もちで見てて
死のうって考えた気もちが分かるから
にゃんでも死にたいって思うんじゃないかな?って思った

ただ、飛び下りとかリスカはこわいなぁ。。硝子は勇気あるなぁ。。って
あと、みんなにイヤな思いさせちゃうかな?とかって


あと、にゃんが死ぬんだったら断食がいいかなって思う

知らない人多いって思うけど
断食って3日目くらいからおなかがすかなくなってきて
1週間たったらずっと食べなくってもいいかな?ってなる

それで何だか自分が清くなったみたいな気がして来て
誰かが何か食べてても
ふつうの人がペットがエサ食べてるの見てるみたいな
自分とは関係ないなってゆう気分になってくるの^^

ただ、家だから親が気がついて止められちゃったけど。。


植野さんは観覧車で言い訳して硝子を責めてた「親にチクって。。」とか

でも、硝子はチクってないよね。。
チクってもみんなは自分のこと好きにならないって分かるし
かえってうらまれたりするだけだから。。

それでも小学校の時のことは硝子もちょっと悪かったのかもだけど
観覧車のときは別にきらいだったら近づかなかったらいいだけで
わざと近づいてあなたがきらいとかってゆうことないって思うし

将也クンがイジメられたのだって植野さんの方がわるいのに
ぜんぶあなたのせいだ。。みたく言って
硝子は自分が悪いってはじめからあやまってるのに
ぜんぜん聞いてないのは植野さんの方なのに。。

さいごは分かり合えたみたいだけど
自分のこと責めるより相手を責める植野さんはイジワルだなって思う


でも、にゃんだって植野さんみたく言われたら
やっぱり自分のせいなんだって
植野さんのゆうとおりにできない自分が悪いんだって思っちゃいそう。。

だから人から何か言われたらごめんなさいしか言えないって思う


なんだかさいごはみんな分かりあえてハッピーエンドでよかった。。

でも、ふつうはこんなおはなしみたいにうまくいかないよね。。
って思ったにゃんはイジワルなのかも?


植野さんとも分かり合えたかな?
これから友だちにもなれるかも?ってゆういいおわり方だった

でも、にゃんもそうゆう時ってあったけど
ちょっと仲良くなったって思ってよろこんだら
またきらわれたりして。。
またおちこんだり。。ってリアルだとなるんだよね。。


-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-


差別みたいなおはなしかな?って思ったけどそんな感じじゃなかったし
イジメはどうしたらなくなるか?みたいなおはなしでもなくって
なんとなーくハッピーエンドっぽく終わって
ホントによかったのかな?ってちょっと思った


将也クンと硝子は
死ぬほど苦しい思いしたんだからハッピーエンドでよかったんだけど
小学生でイジメたりしても高校生になったらハッピーエンド。。って
そんなかるーい感じでおわってもよかったのかな?って


イジワルなこと書いちゃってごめんなさい。。


でも{netabare}麻薬をはじめておかしくなった人がいたとして
まわりの人がその人が苦しんでるの知って
分かってくれて協力してくれてお友だちもできて
さいごはハッピーエンド♪

ってゆうおはなしだったらいいおはなしみたいだけど
ほんとにそれでいいのかな?って。。


別に死んで終わったら感動するとかじゃないけど
そうゆう時ってほんとは自分もまわりの人もキズついて
さいごは不幸で終わることの方が多いみたいだから

麻薬にたよっておかしくなったのに
さいごはハッピーエンドになるんだったら

苦しい時は麻薬くらい吸っても
とちゅう死にたいくらいいろいろ苦しんでも
さいごはみんなが助けてくれて幸せになりますよって言ってるみたい。。

{/netabare}かな?って


あと、永束クンは変わらなくってさいごまでいい友だちでよかった☆
将也クンに何かしてもらおうなんてぜんぜん考えてなくって。。

でも、ほかの子はふつうの人だったみたい

将也クンだって悪いって思っててもモンク言ったりしてたから
言いわけとかモンクとか言っても友だちなのかな?

にゃんは友だちがいなかったからよく分からないけど
そうゆう相手はいたことあったけど友だちだったのかな?
イジメられたりきらわれたりしても友だちだったのかな?

やっぱり友だちってよく分からなくって。。

{/netabare}
でも、泣いたり楽しかったり心配したり考えたりって
見てよかったおはなしだった☆


リアルじゃ、ゼッタイなさそうなおはなしだから
キライな人も多そう。。

でも、いろいろ考えれるからおすすめだと思う☆彡


投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 768
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127

ネタバレ

ぼたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

踏み込んだ割には無難な結末

障碍者の子とその周りの子たちの物語。

まずこの作品においていじめの是非は論じるべきじゃないと思う。

だっていじめは間違いなく非だからね。

でも小学生にとって耳が聞こえない、話し方が変っていう子とのコミュニケーションはものすごくハードルが高いことのはず。

だからいじめがおきてしまったからってあの子たちをクズ呼ばわりするのはちょっと安直。

それを通して彼らがどうなっていくのかって話だよね。

で、この作品で残念なのがその結末がなんというか、無難なんだよね。

だって、いじめの主犯格の子が大きくなって、わざわざ手話まで覚えてその子に会いに行って、和解もして。

その後、デートっぽいことしてプレゼントもらって、わざわざ髪型まで変えてくれて、好きとまで言われて。

そこまでロマンスの雰囲気にしておいて、最後みんな集まって仲直りしましたって友情エンドは肩透かし感半端ない。

そこはさ、せっかくいじめっていうセンシティブな話題を扱ったんだから、二人がいじめを乗り越えて結ばれるって結末にしてほしかった。

絶対そっちの方がドラマ生まれたと思う。批判も増えると思うけどね。

好みの問題かもしれないけど、最後の最後で万人受けに逃げた作品って印象。

投稿 : 2021/03/08
閲覧 : 187
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6

ネタバレ

キャンキャン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作

聴覚障害者をいじめていた主人公が、そのせいで今度は自分が同じ目に合う。正直、やった事が自分に返ってきただけ、自業自得でしょ?って最初見ながら思ってしまいました。ですが、同じ目に会って初めて自分の過ちに気付き悔いて、自殺まで考える主人公は許されないにしても、充分苦しんだんなって伝わってきた。
いじめって言うものは永遠になくならない問題であり、それは決して子供の世界だけのものではない、人間の醜さの象徴だと思う。
身を持って知った主人公がかつていじめていた子に近付き、仲良くなっていく過程は主人公の気持ちを色々と考えながら見入ってしまいました。
最後に早見沙織さんはやはり素晴らしい声優だと思う。

投稿 : 2021/01/16
閲覧 : 200
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4

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まつまつ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観ていてずっと胸が痛かった

最初から報われない展開で最後の最後は一応ハッピーエンドなのだけど、何となく心に引っ掛かるモヤモヤした気持ちを持って視聴した作品だった。

障がいのある子どもが普通学級に入るという事は仮にいじめの対象にならなくても普通の子どもからすると奇異な目で見てしまう事は実際にありえる。
自分が小学生の時も養護学級があり、一部の授業は一般学級で一緒に過ごしていたが、いじめまでは行かなくてもちょっかいを掛けたり、からかったりという事はあった。

いじめの主犯格が一番悪いのは当然だが、特に学校という狭い世界では同調圧力というのが強く働き、合わせなければ自分がイジメの対象になる恐れがある為に間接的に加担している生徒が圧倒的多数なのが現実。
直接いじめに加担しなくても積極的に被害者に関わろうという生徒は殆どいないだろう。
佐原はそのせいで追い込まれてしまったわけだし。

川井や島田はその典型的な存在。
石田や植野が主犯格で自分はいじめに加担していないというタイプ。
いざ石田がいじめの主犯格として糾弾されたら自分は注意したという主張。
一見最低だが現実ではこのタイプが圧倒的多数だと思う。

そんな過去がありながらも西宮も石田も佐原も高校に進学してから、自分を追い込んだ生徒を受け容れられるのは心が広すぎる。

自分ならそんな奴らを正直許す事は無いだろう。
仮に社会人になって、全うで幸せな生活を送っていたとして、過去にしてきた過ちを何とも思わず、馴れ馴れしく声を掛けきようものなら、どの面下げて来てんだと思ってしまう。

石田は西宮が転校後、いじめの対象となり、自殺をしようとする程追い込まれた事で過ちに気付いたので情状酌量の余地はあるが。

そしてこの作品を観て「かぐや様は告らせたい?」の石上君神回はこの作品のオマージュたっだんだと気付かされた。

いじめはもう遥か昔から存在し続けている問題で、この先も一生なくなる事は無いんだろう。
そして子どもも大人も関係ない。

だから勧善懲悪な作品が支持される訳で、
それは世間の大多数の人間がそうしたいけど出来ないからせめてフィクションだけでもそうであって欲しいという皆思っているからなのだろう。

圧倒的大多数の人間はいじめ何て望んでいない。
でもほんの一握りの理性を保てない人間が存在する事でいじめや争いは無くならない。

重いテーマではあるが考えさせられる作品であった。

投稿 : 2020/12/11
閲覧 : 243
サンキュー:

14

ネタバレ

テトラポット さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

聲の形は一つじゃない

いじめで加害者の感情が語られることはない。

これがもし、広い視点で「争い」と捉えられる作品ならば「被害者と加害者」ではなく、よくいう「正義ともう一つの正義」である。
これは価値観の相違がもたらすものであるため、たとえ作中で宿敵として描かれている存在が相手だったとしても、相手に共感、理解をすることで、メッセージ性が深まる。

だからといって聲の形が勧善懲悪的な要素を含んだの物語というわけではない。
さっきも言ったようにどんな物語でもいじめの加害者の感情は語られない。
これはもう、価値観がどうとかいう問題以前の未熟さゆえである。

そんな感情の無いいじめっ子を復讐劇らしくやっつける方法はいじめしかない。
被害者の硝子と加害者の将也とクラスメイト。
次に、被害者の将也と加害者のクラスメイト。
悪を懲らしめる正義はいじめという手段を取ったことで、正義ではなくなる。

しかし、将也は加害者ではあるが、反省をして後悔することで、彼に共感、理解することはできる。
形は価値観の相違と違えど、これも新しい表現の一つである。

将也と硝子が互いの聲を知ることで、この物語を少しでもハッピーエンドに近づくことができるのだ。

投稿 : 2020/11/25
閲覧 : 160
サンキュー:

11

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

京アニが本当のいじめや差別を描けるわけない

京アニは。。。いやこの「聲の形」は正直、そういったリアルないじめや差別といった題材にシロップやチョコレートをコーティングし、特大のパフェとして売っている。

障害者の差別は20年前の小学校時代、ダウン症や知的障害者クラスがあり、今はどうだか知らないが、当時でも同学年から隔離され個別化されたいた。(聴覚障害も同様)

リアルにいじめや差別を目の当たりにしてきた人間にとって、この映画ほど鼻で笑ってしまうものはない。

何故、障害者は「美少女萌えキャラ」にしなければならなかったのか。。。
それは簡単で、この映画が「商品」だからである。

スーパーで並んでいる野菜や果物は「味」は変わらないのに、「形が悪い」だけでいとも簡単に除去されるでしょ?それと何ら変わらない。

ここにリアルは存在しない。

この映画に泣き感動した人間は余程、感受性が強いのか。それとも高みで見物しているだけで、本当の問題に目を向けることはないだろう。

投稿 : 2020/11/17
閲覧 : 678
サンキュー:

37

ネタバレ

tt さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

合わなかったです

レビューが多いので視聴してみましたが合いませんでしたし、全く共感出来ませんでした。
昔いじめしてたけどそれが何か?ってちゃんと言える人間になるか、まだそこまで言える人間になってないなら、別にだまっとけばいいのでは?
この物語は何が言いたいのか全くわかりませんでした。

投稿 : 2020/10/05
閲覧 : 216
サンキュー:

5

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いろいろと考えさせられる素晴らしい作品

いろいろと考えさせられる作品でした(映画のみ視聴)。基本的な構図としては、いじめ・いじめられの関係性と健常者・障がい者の関係性に恋愛が絡みあうことで、主人公(石田・西宮)が自分の気持ち・相手の気持ちをうまく理解できないすれ違いが描かれていきます。石田からすれば、自分が西宮に異性として惹かれているのか、過去の償いをしているに過ぎないのか、障がい者である西宮を可哀想に思っているがための感情・行動なのか、自分でもよくわからない部分があります。西宮からすれば、自分に近しく接してくれる石田の意図も十分にわからず、自分は迷惑をかけているだけではないか、という気持ちを持つことになってしまいます。そのお互いのもやもやが最終盤にかけて、解消していくことになりますね。

様々な感想があるかと思いますが、私の心に残ったのは、植野との観覧車シーンでした。
植野は、正直、かなり過激なキャラで、その行動の多くは擁護できませんが、実はこの観覧車シーンで彼女が言っていることって、要するに、私はあんたを可哀想で保護されるべき障害者とは(上から目線で)みない、あくまでも対等な相手だと思ってるから、だからあんたも甘えんな(西宮が格別甘えているとは思いませんが。)ってことだと思うんです。
対等だと思ってるから、彼女のことを平気で殴ったりできるわけです(障がい以前に、けが人殴っちゃだめですが)。
結局、西宮が自殺までしようとする動機の一つには、自分は周りに迷惑をかける劣等な人間だという考えがあるわけで、植野の言動は、かなり強引なやり方で、そこに変化を迫っていた、という意味で重要だと思います。(まぁ恋敵である以上、対等だと思わないと嫉妬もしづらい笑)

障がいを持っているからといって、可哀想な存在としてみるのではなく、LGBTのように、必要な配慮はしつつ、障がいが、多様性の一部と思われる社会になればよいなぁと思いました。

なお、主要部のストーリーはよかったのですが、おそらく映画の尺との関係で、いまいち微妙な点(西宮家のおばあちゃんのシーンの時間軸がよくわからなかった・川井の友達(彼氏?)って結局何のために出てきたのか)も残ったので、物語の評価は、4.5にしました。

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 227
サンキュー:

14

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いじめの話です。

いじめをネタにしたストーリーだから視聴はきつい。幼いころいじめた人に償いに行く。
京都アニメだから作画はきれい。

投稿 : 2020/09/06
閲覧 : 141
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えるきっかけになれば

レビューを書くのが難しい作品です。とりあえず感じたことを羅列します。

西宮さんが聾唖学校に行かずに普通の小学校に通わせたのは、普通の子と同じように通わせたいとの考えかもしれませんが、西宮さん本人がそれを望んだのでしょうか?
また、通わせることにしたとして、転校前にちゃんと学校側とどうすべきか話し合うべきだったのではと思います。
母親はなんとかなると思っていたのでしょうか。
担任が何もせず普通に自己紹介とか朗読とか普通にさせてるし、音楽教師も普通に歌わせようとしてるのはひどいなと思いました。

もちろん、いじめた石田たちはもちろん、悪口を言ったり笑って何もしなかった周りの奴らも悪い。

子供って無邪気で残酷だから、時には平気で人を傷つけたりする。
子供の時に受けた心の傷は容易には消えない。

西宮さんはそれでも友達になりたくて手話で話しかけ、ノートで会話しようとします。西宮さんいい子すぎる。

石田くんは西宮さんの補聴器を壊したことをクラスで糾弾され、それがきっかけでいじめられていきます。
そして母親が西宮さんの母親に補聴器の弁償金を渡しながら謝っている姿を見て自分の犯した罪を意識します。

例えば石田くんがいじめられなかったら、はたして石田くんは西宮さんに会いに行ったのでしょうか。
そのまま会いに行くことはなく、中学でも誰かをいじめていたかもしれません。
人間ってこういうきっかけがないと自分のしていること、相手の気持ちに気づかないものなのかもしれません。

石田くんは過去に自分のしたことを償おうとします。戸惑いつつもそれを受け入れる西宮さん。
しかし上野さんにお前のせいで石田くんと友達の関係が壊れてしまったと聞かされて、西宮さんは自殺しようとします。

自分がいなくなればと考えたんだろうけど、自分が死ぬことで傷つき、悲しむ人がこの世界には必ずいることを忘れちゃいけない。
この世に不必要な人なんていないと私は信じたい。

石田くんが西宮さんに「生きるのを手伝ってほしい」と話すシーンはじわっときました。
西宮さんは必要とされてるんだとちゃんと伝えられたから。

ラスト、石田くんの周りの人たちの顔についていたバツ印が剥がれます。
石田くん自身も閉じていた心を開いたということなんでしょうか?

この作品は見る人によって見方や感想が分かれると思います。
でも、この作品を見た人それぞれが障害やいじめについて考えるきっかけになればいいなと思います。

2019.9.23初投稿
2020.9. 1修正して再投稿

投稿 : 2020/09/01
閲覧 : 275
サンキュー:

23

ネタバレ

リュウト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「君の名は」の波に埋もれた超名作

皆さん、学生時代や今、いじめはありますか?

このアニメを見るといじめは決して許されないことだと再確認させられます。

key作品っていうのがまたいいですよね。

投稿 : 2020/08/31
閲覧 : 235
サンキュー:

7

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魂のかたち

いい話と思います

※言葉尻捉えて噛みつかれても争いませんので悪しからず

障害を扱うアニメ作品が昨今増えたなぁと思います
小中学生の教材としてもいいのかとは思います

興味のない人の顔の描写もよかったかと

この作品とは関係なく、折れやすい骨を持つ天才ピアニストのドキュメンタリーで『君たちと僕、どっちが障害者?』というような言葉があって、それを思い出しました

大事なのは標準(と一般的に思われる)装備?
それとも人を想う気持ち、何かを目指す心というような魂のかたち?

考えさせられる作品かと思いました

投稿 : 2020/08/04
閲覧 : 227
サンキュー:

8

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

過ちて改めざる是を過ちと謂う。

リバイバル上映中なので劇場へ。何だかんだ見てなかった作品ですこれも。

生きていて辛いこと、苦しいこと、人それぞれ大小様々な悩みを抱えているかもしれません。時には過ちを犯すこともあるでしょう。そうした時、どう向き合ったらいいか。誰と向き合えばいいか。そんな人として当たり前で、だけど誰もが躓くような大事なことを教えてくれる素晴らしい作品でした。
自分は常日頃から思うことがあります。皆さん誰かの失敗に対して過敏すぎやしないでしょうか。一度ミスを犯した人間には何をやっても許される、その人はそれに対して反抗することは許されない、肩を持つなんて言語道断、そんな風潮が当たり前のようにまかり通っている世の中がすごく歪んで見えてしまいます。
作中で主人公である将也君は当初ヒロインの硝子ちゃんをいじめていました。当然これは許されざる行為ではありませんね。批難されるべきことだと私も思います。しかしその後彼はどういった扱いを受けたでしょうか。周りから責任を全て押し付けられ、新たないじめの対象となりました。自業自得?因果応報?果たして本当にそう言い切れるのでしょうか?彼が西宮硝子という少女をいじめていたのは事実です。しかしその時周囲の子たちはどうしていましたか?本当に彼一人を責め切れますか?彼に罰を与えるような資格が本当にあるのでしょうか?
でもこういったことが当たり前のように各所で起こっています。特に昨今はSNS上を始めとする情報が錯綜するネットワーク社会の中で、匿名であることを利用した多人数による誹謗中傷が頻発してますね。この実情が非常に恐ろしいです。
自分は思うんです、人って誰しも間違うものだと。その間違いを本人がどう受け止めるのかはもちろん大事なことではありますが、周囲もその間違いをどう受け止めるか、これもまた大事なことです。作中で彼も言われてましたが、「過去に過ちを犯した人間が今さらそれを反省して偽善者ぶるな」「悪いことしたやつは少し良いことをしただけで認められるのはおかしい」、こういった意見最近よく見かけますね。最初から間違いを犯さないのが一番偉い、というのは確かに一理あります。しかし過去に過ちを犯した人が反省して今は人の為になるような行動をしている、その行動自体に間違いはないのでは?大事なのは過去どうだったかではなく、今どうなのかだと思います。過ちを認めて反省し、もう一度周囲に認めてもらうことって当たり前のようですごく難しいことですよ?特に作中の彼らはまだ10代、思慮深い行動というのは中々難しい年齢です。もう少し寛容に考えてみることをしてもいいんじゃないでしょうか。過ちはきっちり指摘しないといけない、しかしそれをずっと咎めるのも問題だと自分は思います。

少々感情が先行しすぎた内容となってしまいました。申し訳ありません。
アニメーション自体についてももう少し触れていきます。
作画は非常に美麗、このあたりは流石の京都アニメーションですね。色彩豊かな風景や感情豊かな登場人物たちの表情は画になります。

キャラクターもそれぞれ人間臭い部分が強調されていたので、キャラによって好みに差がありましたが、特にお気に入りだったのが将也君のお母さんと永束君。
まずお母さん、息子の失態を叱責しつつきちんと謝りにいく姿勢。自分も罰を受け入れる強さ。それでいてそのことを執拗に責めない寛容さ。もう素晴らしい、強さと優しさを兼ね備えた理想の母親像と言ったところですよ。将也君がなんだかんだ自分と向き合えたのもこの母の愛があったからこそでしょうね。顔を合わせづらいはずの硝子ちゃんのお母さんともきちんと歩み寄っていたのがさらに高ポイントです。演じられてた雪野五月(平仮名表記が未だに慣れない)さん、やっぱり大好きな役者さんです。
そして永束君。めっちゃええ子やん君!最初はヒロアカの某煩悩と似てるなと思ってたんですが、自転車自力で見つけてきたり、しっかりお見舞いにも駆け付けたり、漢の中の漢でしたね。

声優さんたちも流石はプロといったところで、素晴らしい好演でした。特にヒロインの西宮硝子を演じた早見沙織さん、聾唖(この言い方はあまりよろしくない?)の方の喋り方は独特なので難しい演技だったと思いますが、かなり練習されたのでしょうね。素晴らしい仕事をなさっていたと思います。


最後に一つ伝えたい言葉があります。
「流言は智者に止まる 」
これは私自身が座右の銘としている言葉でもあります。

根拠のないうわさは次から次へと伝えられるが、判断力のある智者のところに来ると、そこで検証されて、他の人には伝えられない。

という意味になります。今の情報伝達が発達した時代において最も刺さる言葉だと思います。これは噂話だけにとどまらず、みなさん物事を一方的なフィルターにかけて見てしまうようなことをついついしてはいないでしょうか?多方面から物事を見つめ、しっかりとした事実を明らかにする思考を持つことが大事ですね。自分も智者になるよう日々気を付けながら情報を捉えています。皆さんも注意しましょう。


いや、本当に自分に刺さる作品でしたね。少々レビューも感情的になってしまいました。多くの人に伝えていきたい作品ですね。

投稿 : 2020/07/30
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くろゆき* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

わざとかどうかはどうでもいい 何が起きても全て自己責任だからな

原作未読。

正直、アニメにするほどの作品でもない漫画で留める作品または実写化のみにするべきだと思いました。
アニメならではの描写、表現は確かに京アニならではといった感じで評価はできるとも思いますが「最高傑作」や「大絶賛」されるほどの作品ではないな~と思わせた作品の一つでした。

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自分が嫌い、思い出したくない過去がある。そんな思いは誰にでもあると思う。この映画は、そんな一人一人がいろんな思いを抱えて、必死に生きているのが伝わってきて、涙腺が緩んだ。心に残る映画だと思う。
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というのが一般的なきれいごとでしか生きていない人間の感想なのかなと思います。
いい意味でもある意味でも心には残った作品ではあるけどまぁよくある話を漫画やアニメにすることで独特のご都合主義のオチや流れに持っていき商業目的な作品なんだなって終始思いながら視聴しました。

投稿 : 2020/07/11
閲覧 : 251
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8

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どりを さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

少し前に観たけども

レビュー書きます。

当時マガジンで連載当初から読んでいただけあって心に残る作品。

当時は問題作で連載するかどうかも危ぶまれた作品だとか。
出だしが障害者をいじめる…確かにマガジンでは中々リスキーでありギリギリなラインであっただろう。
編集者達も△が多かったとか。

与太話はここら辺にして。
作品は実に細やかな描写であり感情表現もリアリティがありより一層心を打たれる作品に仕上がっていました。

病院でゆずると母ちゃんが謝るシーン
しょうこが母ちゃんに謝るシーン
あのシーンは未だかつてないほどの目の背けたさと胸の締め付けと涙が出てきましたねぇ…

「君の名は。」と被ってしまったのが悔やまれますね…
もっと人気がでてたはず。

断然こちらの方が私は好きです。

投稿 : 2020/07/10
閲覧 : 280
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7

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はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作の声優のイメージがここまでピンポイントに合ってたの初めてかも

最近乗りに乗ってるアニメ映画。君の名は。に続いて見てきました。漫画既読→アニメです。声優陣全然違和感なく、むしろ予想以上でした。ストーリーはうる覚えだったけど映画は短い時間の中でよく纏まってたと思います。個人的にはop/edが少し微妙だったかなー。BGMは作品にうまく調和してて心に響きました。映画見終わった後にいろいろ考えさせられる物語でした。手話にも少し興味が湧いてネットの画像みてあいうえお順に一通りできるようになりました。本格的なのはちょっと無理そうですけど(笑)自分でもこんなことしちゃうくらいメッセージ性の強い作品でした。また、漫画読み直してみようと思います。

投稿 : 2020/07/08
閲覧 : 224
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11

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wen hao さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一部有深度的作品

这是一部非常有深度的作品,不管是人物的塑造,还是剧情的深度,他的主题并不是表面的校园欺凌,而是男主经理过女主那种遭遇后感同身受的成长,我看了很多遍,每次给我的感受都不一样,唯一的缺点就是作为一部独立动漫电影人物塑造不是很好,特别是配角川井的塑造,但是作为一部电影,这些缺点问题也不是太大,推荐。

投稿 : 2020/05/25
閲覧 : 150
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3

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Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

道徳アニメではなく恋愛アニメに近い

~
 聴覚障がい者へのイジメとその加害者を取り巻く不安定な青春劇を描いた本作には、ジェンガのようにいつ倒れるか分からないハラハラとした感覚が、強い圧力で充満されている。まばゆい陽光の中、ゆるやかな日常に張りつめる均衡が、不安でたまらない。そこには、未熟なコミュニケーションの連鎖によって周囲を傷だらけにしてしまう不器用な青年たちが、己すらも傷つけながら、どこかにある青春の答えを見つけ出そうと、もがき溺れていく様子が痛ましい程に描写され、観ている者も呼吸を忘れてしまう。そんな自らが蒔いた茨の道から、逃げ出したり、拒絶したり、否定したりすることで自分を正当化しようとする中で主人公・石田だけは自分の犯した罪と向き合っていく。さまざまなトラウマを、ときには手を取り合い、傷を痛み分けながら進む石田たちの青春劇は、いびつな愛の形であるものの、なぜか美しかった。しかし、なぜ石田は心を入れ替えることができたのか、なぜ西宮は石田と友達になってくれたのか、なぜ友達は石田を迎えてくれたのか、なぜ西宮の母は石田を許したのか、そういう一番大事な経緯は驚くほどに明言化されず、イジメや障がい者といったテーマに反して道徳的要素は殆ど描かれていない。結局のところ、京アニが得意とするハイクオリティ美少女アニメと何も変わらなかった。この作品で描かれたホンモノは石田の母が持つ我が子への無償の愛だけな気がする。

個人的評価:★★★☆☆(3.0点)

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 503
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聲の形のストーリー・あらすじ

聲の形」は、聴覚の障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の物語で、2人の衝突や再会を通して、孤独や絶望、愛などが描かれている。(アニメ映画『聲の形』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年9月17日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
aiko『恋をしたのは』

声優・キャラクター

入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優

スタッフ

原作:大今良時(講談社コミックス刊)、 監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志

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