退会済のユーザー さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
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聲の形の感想・評価はどうでしたか?
退会済のユーザー さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
うちゅうじんピピピ さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
fuushin さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ももも さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
聴覚障害者へのいじめをテーマにした作品と聞いていたので、「嫌な気分になる作品なんだろうなぁ」と思って見るのを躊躇していました。
実際見ていてちょっとむず痒いといいますか、それに近いような感覚で見るのがきついシーンもあったのですが、それをひっくり返すほどの視聴後感がある良作だと思います。
{netabare}
いじめの過去は物語の軸になりますが、起承転結の「起」に過ぎません。
いじめの主犯(?)とされた少年、石田将也が一転していじめられる側になり、小学校時代のそのシーンはおそらくあえてでしょう、かなりテンポよく進んでいきます。
その後高校生になり、いじめは過ぎ去ったものの(当然の報いとして)人間不信に苦悩する少年が泥の底で藻掻く様が、この作品のメインストーリーとなります。
障害者でありヒロインの硝子はどこまでも「良い子」であり、むしろいじめグループ側の人間を掘り下げることで物語は深度を増していきます。
将也が一歩前に進んだところで「青春の苦悩」に一筋の光が見え、映画もまた終りを迎えます。
主題としてそれはわかるのですが、単純にストーリーとして、焼きそば売ってたあいつはどうなるんだよ、みたいな枝葉部分が気になってしまいましたw
{/netabare}
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
聾唖者の少女と彼女をイジメて転校に追い込み心を病んだ少年をはじめとした周りの人物の物語。
聾唖者の少女へのイジメは生々しく凄く心が痛かったです。
イジメを肯定する気は毛頭ありませんが彼女が来たことでクラスに波風が吹いたのも事実でした。
事件が発覚して、彼女が転校してイジメの中心人物の子は逆にイジメに遭い心を病んだ(これも現実的ではないと思います、イジメの加害者が心を病んだり逆にイジメに遭うとは思いにくいです)
高校生になり少し精神年齢が成長し大人になった彼らは再会し、物語をつむぎますが、
現実はこんな良い展開になるとは思えないです。イジメ被害に遭った子は正直、過去に自分をイジメた人たちと顔も遭わせたくないであろうが現実でしょう。
またアニメ・マンガの宿命ながら、聾唖の少女をはじめ登場人物の少年少女が一人を除いては美男美女ばかりなのは、リアルな部分も多いドラマと現実と乖離しすぎて気になりました。
声優さんたちの聾唖の少女を演じた早見さんをはじめ演技は凄かったです。
調べてみると早見さんは実際に聾唖の人たちと会話して演技の手法を掴んだとか。
心を病んだ少年は入野さん、何でもできる悠木碧さんはオレっ子など、
ここは文句なしです。
あと、音楽はあまりくるものはなかったですね。
話題作になったのは理解できますが、イジメや障碍者差別問題が美化されすぎで世間で評価されているほど、良い評価は出来なかったです。
というか、普通の痛快なアニメ作品で「美少女」など良い子、可愛い子が出てくると素直に嬉しいし好感が持てるのですが、
この社会問題を取り扱った作品の場合はとてもそんな気になれないという感想です。
ミルホ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
胸糞なら耐えられない人は無理かもしれないが、それを乗り越えた筆者の主張がよく伝わってくるのが良い。
8bit さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
聴覚障害者に対するいじめをテーマにした作品。
作画に関してはさすが京アニとしか言えないレベルですね。
リアルに近い動きを繊細に表現しています。
撮影効果を多用しすぎな感はあり人によっては「くどい」と感じるかもしれません。
特徴的とも言える撮影で私は好きですけど。
主人公の男の子を含むキャラクター達が「なんか気付かないうちに友達になってるんだけど…」という点は気になりました。
劇場版に収めるためにこうなったのでしょうか?(原作未読なので分かりません)
感情的に動くには少し掘り下げが足らない印象です。
繊細に描かれた様々な描写が心を打つ作品。
"圧巻の画作り"は観て損なし。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
所詮、流行りものだろと思って観てみたが素晴らしかった。
まず、なんといっても早見沙織さんの演技が素晴らしかった。
また、京アニだけあって作画も素晴らしかった。
満点は、付いてないがストーリーとキャラももちろん良かった。
ただ、キャラの行動原理が少し分かりにくかった。
主題歌は良かったが、BGMが悪目立ちしている箇所があったため残念だった。
とにかく考えさせられる作品だった。
劇場まで観に行けばよかった...
ザカマン さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
障害者イジメのシーンは、不愉快
他は少し感動あり
アオイ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
いじめ問題を取り上げたアニメだが、
さすが京アニというべきかキャラも良いし、普通に楽しめた。
是非中学生くらいから見せてあげて欲しい。
いじめ興味なくても楽しめるので見たほうが良い。
Dkn さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
聲の形を観るにあたって視点をどこに持っていき多数派が経験しない境遇を掴むかが難しいと思われるのですが、
自身に置き換えるとそれは“コンプレックス”。生きていれば誰にだって“当たり前”にあるものだと思います。
身体的特徴・肉親との関係・性への恐怖心・嗜好・学歴・人種・生まれ・性別、イジメや差別の行く末も然りです。
肉親や他人が“毎日自分のコンプレックスについて熱く口論している”そんな世界を想像してください。
目立つアナタは学校や会社、道行く人々から向けられる奇異の目、励ましや憐憫の言葉に晒されるでしょう。
「西宮は優しいからああしているわけでも、強いから、弱いから、といったわけでもないんです。
彼女は、彼女なりにたくさん考えた結果、ああするしかない、というだけなんだと思います。」
作者がインタビューでこう答えたそうです。これが彼女の当たり前だったのでしょうか。
実際にいろんなハンディキャップを抱える人達や高齢者を介助する人達がいる現場において人間を起こす方法や、
車いすの押し方、様々な器具の用途や正しい使い方など、最低限の知識を身につけるより最優先事項があります。
介護・介助において、まず彼らが学ぶことは相手を「お客様」では無く「利用者」と呼び、客として扱わない事。
他人に体を預ける利用者を不安にさせず寄り添いながら安心感を与えてコミュニケーションを取らなければならず、
マニュアル通りではなく個人個人に対し状況や状態を鑑みて、人としての尊厳を蔑ろにするような態度や行動を
取らないことが大前提であり小児科医や助産婦など、職業柄心構えを身につける方々も同じ雰囲気があります。
当たり前だと思うかもしれませんが、その当たり前が世間に浸透していないのは本作に対して議論が行われたり
特筆すべき事項だと取り上げ、感動できる作品と持ち上げられる現状を考えれば一目瞭然ではないかと思います。
難しい題材に焦点を当て一流の演出と人の心を揺さぶる手法を用いた映像作品は洗練され美しく彩られました。
“本作自体がコンプレックスになる”映画として。
気弱な少年がスパイダーマンに憧れるように、盲目の侠客がバッサバッサと悪を斬る姿を格好いいと思うような、
当事者側の人間が顔を曇らせず笑顔になれる映画ではなく、関係のない人間が感銘と感動を得る為の映画は、
原作を読んでいた時の感覚より数枚フィルターがかかり、メッセージ性や丁寧な音と画で美しく完成しました。
映画として完成度が高く年間で最高評価に近いことも納得です。多くの人が素晴らしいと感じたでしょう。
当事者たちの気持ちを置き去りにして。
聲の形を特筆すべき作品だと受け取られるのが今の現状で世間の認識なのでしょうが、映画の話でなく常識として、
“当たり前”に生きてる人に対し涙を流したり感動することが無いのと同じく、この気持ちは人を傷つけます。
本作は仕方有りません、メッセージ性と感銘を受けるよう作ってあるのだからそれは嘘でも非常識でもない。
他人の感動に水を差したくはないが綺麗な世界に冷や汗しか出なかった。机上の空論を言っても仕方ないけれど、
叶うならいつか本作に感動も感銘も無く、当たり前に捉えられるそんな世の中になればいいと願っています。
Worker さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あまりアニメを比べたくないのだが、「君の名は。」がアニメ映画の至高みたいな風潮が嫌なので書く。こっちの方が良い。
「良い」というのは、単に面白いとか泣けるとかじゃなくて、作品としての価値が高いということ。
勿論面白いし泣けるのだけど、他は例えば、設定が作り込まれている。一見不要に思える要素も、実は必要だったりする。
なぜ「君の名は。」の方が売れたかのかというと、時期と分かり易さが味方したからだ。時期は勿論だが、「君の名は。」には誰にでも理解出来るという分かり易さがあった。
それに比べ、「聲の形」は原作のカットというか描写が少なく、普段アニメや映画を見ていない人には理解しにくい部分が多い。これが評価を下げてしまった。
因みに、「理解しにくい」というのは、話のことではない。どちらかと言えばキャラのことだ。「何故このキャラがいるの?」とか。
後は、一人か二人、鬱陶しいキャラがいることかもしれない。だが、それもこの作品には必要な要素だ。
分かりにくいかもしれないが、どうか見てほしい。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
小学生の頃のいじめの加害者の主人公と被害者のヒロインが高校生になって徐々に仲良くなっていく話。
現実的で同時期に公開された君の名はより好きな人は結構いると思います。
ただ、主人公を含めキャラクターがほぼほぼクズだったり大金を燃やしてしまうのは、主人公になった気分でアニメを観る僕からすると、2時間観るのが精一杯で1クールとかは観られないかな?
〇ojima さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作未読ですが
アニメ作品を観て非常に重い内容を取り上げて映像化されたと思いました。
キャラクター達使ってを笑って誤魔化すのではなく、コマ飛ばしにするのではなく、キツイところ、醜いところ、我慢できないところ、あきらめるところ、そういう場面こそ時間を割いて映像化をしております。
救いは京アニさんの映像が綺麗なところで若干、物語への美化がされているのではないでしょうか。
私自身、振返ると(登校拒否まではない状態ないですが)どちらかと言えば、私はいじめる方の取りまきでした。
リーダーはいましたし従っていた気がしますよね。
仲良くしなさいと言われても、何をどうすればいいのかは小学生3.4年には判らない話でした。
当時、対象の女の子は「いじめ」のピークを過ぎて一緒に卒業しましたけど中学校は別でしたのでその先は判りません。
「いじめ」の思いはどちら側にいても良い思い出はありませんが、今後も大なり小なりあるのではないでしょうか。
あるのだけれど、無いほうが良い。0%にはならないけど、0%に近づけなくてはいけない。そこが大事だと思います。
表題の件ですが、内容を知ってからだと、この作品は売れるわけが無いと私は思いました。題材が「いじめ」だからです。
敢えてこの作品を劇場に出された京都アニメーションには敬意を表します。
視聴すると再認識として「いじめ」のどちらの立場からもつらい思い出になりますが、作品の美しさを含み後世の青少年の目に映せるべき作品だと確信しております。
「いじめ」という行為が0%に近づくように思う限りです。
新参者の古参 さんの感想・評価
1.1
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
正直ちょっと見てられないくらい酷いです
途中で切りました
まず前半の声優が酷いのが多い
プロじゃなくて子役か何かを使っているのでしょう
ストーリーもイジメてた子が何故か主人公のことが好きだったりと意味不明
結局恋愛もの、感動ポルノでした
よく比べられている君の名ですが観客動員数などは1ヶ月も公開日に違いがあるのに物凄い差がついています
それがこの映画の現実の評価じゃないかと
うるかり さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原作読了後鑑賞。
だいぶ前に読んだので詳しいところは覚えてないけど、映画割とまとまってるかな。
元親友君のあたりは若干無理やり感があった感じもするんだけど原作ともそんなに変わりないので仕方ない。
嫌な人たちの描写は割とマイルドになっている気がするので、それに対して嫌さを感じる人はいるのかなー。私ももやもやしなくはない。
先生とか委員長ちゃんはもっともっともっとアレだった気がする。
いじめ関係の描写については原作そもそもつっこみきれないところだと思うので置いておく。
桶狭間スイッチ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
総じて加害者側目線で描かれている。
いじめに加担した者が簡単に許され、被害者はとっとと自殺して逃げる存在という、短絡的な心情と人間関係。
そんな都合のいい聴覚障害を持った、天使のような慈愛で包む超絶美少女JK西宮さん。
ふつーは主人公がイジメの因果応報を受けようが、謝礼金遺して死のうが、恋して人付き合いに光明が差し、人として成長しようが
どぉーーでもいい事です。
まぁなぜか泣いたけど笑
現実でこんな達観した高校生はまず存在しないって事は置いといて、演出が腹立たしかった。
ボカしとか、ピンアウトとか、
綺麗な小川の河川敷に咲く桜がキラッキラで、「どや?綺麗やろ?青春やろ?」
っていう製作陣の声が、作画からヒシヒシ伝わってきてウザかった。
まぁなぜか泣いたけど笑
タマランチ会長 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
いじめは、被害者、加害者、そして傍観者の3者の立場があるといわれていますが、この作品はどの立場の人間の心情も描けていますから、よほど鈍感な人じゃない限り誰かには共感するだろうし、トラウマをえぐられます。とくに、いじめる側だった主人公が、自分のいじめが原因で逆にいじめられる立ち場になり、自殺を企てるくらいの精神状態になりますから、共感できる人は多いのではないでしょうか。
私はいじめを散々受けていた立場でしたが、この映画を見て思い出したのは、自分が傍観者の立場で見ていた、酷いいじめを受けていた女の子のことでした。35年ぶりの同級会に、その子の姿はありませんでした。ものすごく気になったし、取り返しのつかない、悪いことをしたと鬱々とした気分になりました。
夏休み明け直前、NHKがこの映画を教育テレビで全国放送しました。NHKニュースでは8~9月の小中学生の自殺について連日放送していました。この映画の破壊力はハンパないです。文科省が推薦するのも当然でしょう。
EDのaikoの主題歌。メロデイーが切ない。速攻で覚えてカラオケに行きました。その後、しばらくこの曲が頭の中で回って、そのたびに子供のころの嫌な思い出がよみがえり、すっかり鬱になりましたよホント。もう一度観たい気もするけど、今はできません。もう少し時間が必要なようです。
この映画が公開されたのは16年。「君の名は。」「この世界の片隅に」と同じ時期です。この年はアニメ史に残る名作が同時に生まれた稀に見る当たり年だったのですね。「ナウシカ」「マクロス」「ビューティフルドリーマー」の84年以来の当たり年として記憶しておきたいと思います。
らて さんの感想・評価
2.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
このアニメは「差別」「いじめ」というものにスポットライトを当て、「障害者」「被害者」「加害者」「傍観者」「肉親」「関係者」沢山の立ち位置で揺れ動く心、感情、想いを見事に表現しているアニメだと思いました。
ただ、残念なことにヒロインに当たる子は美少女です。
全ての障害者は美人でも美男でもありません。
小生もその一人です。
だから余計にやるせない部分があります。
それは嫌悪感に近いです。
そういう意味では、小生の所感はある意味特殊なものなのかなとは思います。
mamiko さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
雀犬 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2016年上映、少年マガジンで連載されていた漫画「聲の形」の劇場アニメ化作品です。
制作はお馴染み京都アニメーション。
聴覚障碍の少女、西宮硝子と小学校時代に彼女をいじめていた少年、石田将也が5年ぶりに再会し、
ぎこちなくも交流していく中で自分の罪や弱さと向き合って行く姿を描く青春ドラマ。
全7巻の内容を2時間の映画に収めているためいくつかのエピソードは削られており、
特に人間関係修復の鍵となる後半の「映画作り」の話を全面カットしているため、
アニメでは存在意義がよく分からないキャラクターもいますが
テーマはしっかりと押さえてあり、非常に濃密で、心に深く響く作品になっています。
声優さんの演技も素晴らしかったですね。
以下は視聴済みの方向け、ネタバレ全開の感想です。
●伝えること
{netabare}
西宮硝子は「言わざる者」です。
先天性聴覚障害の硝子はクラスに溶け込み友達を作ろうと努力するが失敗し、
煙たがられる存在となり、やがていじめを受けるようになります。
その結果、転校し特別支援学校に通うようになるのですがここでの学校生活も
実はそれ程楽しくなかったのではないかと思われます。
同じ難聴の子の友達は原作でも映画でも一切出てきません。
彼女は鯉に餌をやる。川にパンくずを落とすと、鯉が集まってくる。
この行為は人と繋がりたいという思い、そして寂しさを投影しています。
特別な学校に通うことで彼女は守られているともいえるし、
別の見方をすれば隔離されているともいえます。
おそらく彼女の本当の願いは難聴を治し、健聴者と一緒に普通の学園生活を送ることなのでしょう。
そんな彼女も元に、かつていじめの中心人物だった将也が訪れ、
かつて硝子が使い、そして自身で捨てた筆談ノートを手渡す。
ノートにはこう書いてある。
「わたしは皆さんとこのノートを通じて仲良くなりたいと思っています」と。
突然の将也の訪問という出来事は、全てを諦めてかけていた彼女の心に火を灯すことになる。
かくして将也の再起と硝子の再挑戦が始まるのですが、
被害者が簡単に加害者を許してしまい、
それどころか恋に落ちるというのはいかにもご都合主義であり
障碍者を感動の道具にしているという批判も時折見かけます。
しかし彼女は聴覚障碍者である以前に、17歳の年頃の女の子です。
友達とお喋りしたり、 帰りに寄り道したり、オシャレをしたり、そして恋をしたり…
そんな女子高生としての当たり前の生活に彼女は憧れていたのだと思います。
手話を覚えて自分に会いに来る同い年の男の子に恋愛感情を抱いてしまうのは、
果たして間違った行為なのでしょうか。
僕は、批判している人の方が障碍者を色眼鏡で見てしまっているように感じます。
さて、彼女は将也を通じて小学校時代の面々と再会するのですが再び大きな挫折を味わいます。
さらに医師からと難聴が治る見込みがないことを告げられ(右の補聴器を外す理由です)、
優しかった祖母が亡くなる・・・と不幸な出来事が重なり、絶望した西宮は自殺未遂を起こします。
「聲の形」は硝子に厳しい現実を突きつける。
鯉はエサをあげれば集まってくれるますが、人間はそんなに単純ではありません。
高校生ともなれば、義務感だけで彼女に付き合ってはくれない。
硝子は引っ込み思案で、すぐ愛想笑いに逃げるところがあります。それが彼女の短所です。
誰とでも仲良くなりたいのであれば、その短所を克服しなければいけない。
障碍者だという「言い訳」を許さず、一人の人間として成長させるのが本作の大きな特徴だと思います。
西宮硝子に、本当の気持ちを伝える勇気を。
{/netabare}
●見ること
{netabare}
石田将也は「見ざる者」です。
そのことは、クラスメイトや小学校の同級生の顔に「バッテン」が貼られるという形で示されます。
硝子に代わって小中学校といじめのターゲットにされた彼は、
対人恐怖から人とまともに顔を合わせる事ができない。
贖罪のためバイトでお金を貯め、過去を清算した上で自ら命を立とうとする状況でこの話はスタートします。
母親の必死の説得もあり自殺は思い留まったものの、目標を失い、空っぽになってしまった将也。
すがるような気持ちで硝子の元を何度も訪れるが、
加害者がのこのこと会いに来ていいのだろうかと自問自答を繰り返します。
一方、硝子はすんなりと彼を受け入れ、
初めは将也を敵視していた妹の弓弦(ゆずる)も信頼を寄せるようになる。
しかし、当然のとこながら自殺する寸前まで追い込まれた人間がそうそう簡単に立ち直れるはずもなく、
いまだ罪悪感を拭えず、後悔と自己嫌悪に足を縛られている将也と
可憐な見かけによらず感情の揺れが大きく一度走り出したら止まらない性格の硝子は
皮肉な事に親しくなる程にすれ違ってしまう。
それは「好き」という硝子の告白を「月」と聞き間違えて僕たちを苦笑いさせる場面で
分かりやすく表現されているのだけれども、
この時猫カフェでもらったポーチのお礼に渡すプレゼントにも同様の意味があります。
将也は西宮からのプレゼントを何に使うものなのかよく分からないまま受け取ります。
この謎アイテムは最後にプランターの飾り、フラワーピックと呼ばれる物だったことが分かるのですが
男の子にプレゼントするなら説明が必要だし、将也もよく分からないなら尋ねるべきだった。
つまりこのフラワーピックは二人の心の距離を測るモノサシであり
ディスコミュニケーションの象徴なのです。
その後も二人の関係は一向に進展せず、旧友とよりを戻す機会が訪れますが自ら潰してしまいます。
将也の欠点はネガティブな思考でしょう。物事を悪い方へ悪い方へ考えてしまう。
そんな将也を好きになる視聴者は少ないかと思いますが、彼には長所があると思います。
それは素直さと直向きさ。バイトで170万もの弁償代を貯めるなんて、なかなかできることではありません。
彼の直向きさは、最初から備わっていたものではなく自分自身の罪と向き合った結果手にしたものです。
将也に必要なのは今の自分自身を信じることなのだと思います。
彼をどうしても許せないという人もいるのだけど、
話をいじめに限定しなければ誰しもが加害者の立場になる可能性はありますし、
ある程度客観的に彼を見ることでこの作品から得られるのがあるのではないかな。
石田将也に、真実の世界を見る自信を。
{/netabare}
●聞くこと
{netabare}
植野直花は「聞かざる者」です。
間違いなく本作のキーパーソンでしょう。
彼女は人間関係を一変させる触媒として働き、物語を大きく推進させる力を持ちます。
聲の形は彼女の存在によって作品が数段面白くなっているし、また深みのあるものになっていると思います。
植野は思っていることを遠慮なくズケズケ言ってしまう、
アニメではあまり見かけないけど現実にはよくいるタイプの人間ですね。
もちろん彼女は口が悪いだけではない。偽りのない言葉は鋭利でとても強い力を持っている。
この映画で一番の見所はどこかと聞かれると、僕は西宮と二人で観覧車に乗って話すシーケンスだと答えます。
印象的でかつ、作者の鬼才ぶりが一番感じられる場面だと思うのです。
「あんたのせいで私たちの関係が壊れた」と硝子を逆恨みする植野ですが、
実は彼女は硝子を障碍者というフィルターをかけず一人の女性として見ている唯一の人物なのです。
だからこそ、硝子の「人間的欠点」を指摘できる。
別に植野は彼女のために良かれと思って言っているわけではなく、
むしろ悪意を込めてマウントポジションで一方的に言い放っているだけにすぎません。
二人の間で会話は成立していないし、この一言で硝子は深く傷ついたでしょう。
しかし、硝子が植野と再会しなければ自分自身の短所と向き合うこともなく、
内気で友達を作れないままだったというのもまた事実。
一方、植野は将也と島田との仲を修復させようと取り計らいますが、こちらは善意の行為にも拘らず失敗します。
植野の行動は将也の嫌な記憶を呼び起こし不快にさせると同時に、
西宮と友達になろうとした自分の行動とダブり、彼にブーメランとなって跳ね返ってくる。
「西宮も同じように自分を鬱陶しく感じているのではないか」と将也はますます自己嫌悪に陥ります。
容赦のない言葉がプラスに働くこともあれば、良かれと思った事がマイナスに働くこともある。
これが人間関係の面白さであり、難しさなのだと思います。
さて、植野は原作とアニメ版で設定も性格も微妙に異なるキャラであり、これでもアニメ版で丸くなっています。
原作はアニメよりも恋愛要素が強く、植野は「負けヒロイン」という位置づけでしたが
アニメ版の植野は将也への恋愛感情を抱いている描写はなく、
将也と硝子にとって「乗り越えなくてはいけない壁」として描かれています。
それは才色兼備でリーダーシップもある植野が、スクールカーストの最上位にいるからなんですね。
逆に永束が良き友人として将也のために動いても事態を変える力がないのはスクールカーストの底辺にいるからで、
つくづくこの作品は残酷だなと思います…
実際、硝子が一人ずつ会って会話するときも最後は植野だし、将也から見える「バッテン」が最後に外れるのも植野。
つまり平たく言うとこの映画で植野は"ラスボス"なのです。
そのラスボス攻略の決め手となるのは意外にも傘。
硝子が植野に傘を差し出すシーンは将也が弓弦に対して傘を差し出すシーンと完全な対になっています。
なぜこの行為が人の心を動かすのか。
誰であれ良心はあるし、人を邪険に扱う時は少なからず心が痛むもの。
だから人は嫌いな人と相対するとき、「相手も自分を嫌っているはずだ」と思って心のバランスを取ろうとします。
二人が傘を差し出す行為には「私は、あなたを嫌っていないよ」というメッセージが含まれています。
だから意固地になっている相手の気持ちは大きく揺らぐのです。これもひとつの「声の形」なんでしょうね。
そこから学園祭で植野が硝子に手話で「バ、カ」と言うシーンがあるのですが、これはアニメオリジナルです。
実は植野の手話は間違っていて濁点がなく「ハ、カ」になっています。
それに対して硝子が「バ、カ」とやり返す。ここでようやく二人の間に会話が成り立つ。
僕は植野が硝子に言い放ったことは正論だと思っています。
私たちは学校や親から教育を受け、障碍者には親切にしようという気持ちは備わっていますが、
わざわざ自分から積極的に友達になろうとは思わないのがむしろ一般的な感覚ではないか。
植野の主張は私たち健常者が決して口に出さない本音であり、サイレントマジョリティーなのだと思う。
でも実際のところ、聞こえないというハンディはあまりにも大きく完全に対等な関係を求めるのは無茶です。
健常者から歩み寄る思いやりがどうしても必要になる。それもまた現実。
何でも思っていることを口にしてしまう性格の植野。
それは長所でも短所でもあるけれど、人間関係がギクシャクする場面に出会うことも多いと思う。
この原作改変には「少しだけ優しくなれれば、あなたは上手くいく」という
アニメスタッフの思いが込められているように感じます。
植野直花に、他人の声を聞く優しさを。
{/netabare}
●開くこと
{netabare}
原作者の大今さんが度々語っている通り、本作のテーマは"ディスコミニケーション"です。
いじめや障碍はテーマを表現するための要素であってそれ自体がメインではなく、
人と人とが互いに気持ちを伝えることの難しさを描いた物語です。
なぜ、本作のキャラクター達のコミニケーションは上手くいかないのか?
きっと彼らは会話するとき、相手の前に閉ざされた扉があるような心境だったんじゃないだろうか。
相手の顔は見えないし、扉は鍵がかかっていて開かないし、不安ばかりが募る。
でも最後に気付くのです。
『鍵はかけられていたのではなく、自分自身でかけていた』のだと。
それは勇気だったり、自信だったり、優しさだったり。開けるための鍵は人それぞれ。
そのことに気付き、扉を開けてもう一度辺りを見渡した時、やっと世界は本当の姿を見せる。
そして世界はあなたが思うほど酷いものではなく、
自分から心を開けば、意外なほど優しく受け入れてくれるもの。
この話が伝えたいのはきっとそういうことなんじゃないかな。
漫画版の最終回は扉を開くコマで終わるのですが、
それこそがコミュニケーションの本質を示しているように感じます。
人は集団で生活し互恵的な関係を求める社会的ないきものであり、
誰かとつながりたいという思いは人間なら誰しも生まれつき持っている本能的な希求。
「聲の形」は、そんな当たり前で忘れかけていることを教えてくれる作品だと思います。
{/netabare}
LOLO さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これを見てないアニメファンはもったいないよ。
ぜひどうぞ。
原作未読の方は7巻をどうぞ、「その後~」的なノリが少しだけ続きます。
Mamo さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
菊門ミルク大臣 さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
小豆マメマメ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
たま。 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ぺー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作未読
アニメ映画豊作の2016年。TOP3『君の名は。』『この世界の片隅に』『聾の形』唯一劇場で視聴しなかった作品。他意は無いです。アニメにそれほど関心がなく当時は、映画をやってたことも京アニという会社も当然山田尚子監督も、それどころか早見沙織・悠木碧・入野自由とかまーったく知らない私、一般人。
そちらはさておき、正直なところ一回目の視聴ではぐさりとくることはなく、すこし経ってなぜかまた観たくなり徐々にハマった作品。
1.主人公を中心として、なんとなく違和感を感じるキャラ設定
2.なんとなく物語の進行に違和感を感じる
この違和感ってなんだろう? 私、気になります!
主人公石田将也、ヒロイン西宮硝子を中心に主要キャラの多くがアニメ的に記号化されたキャラ設定にちょっとずらしが加わっております。
将也も硝子もあとは小学校時代の担任と永束あたりはわかりやすい感じでコミュニケーションの取り方に難がある人達です。また、植野・佐原・川井・島田も普通そうに見えてコミュニケーションの取り方で今一歩しっくりこない、きっとこう反応するだろうという予想とはちょっとずれのある言動をします。そもそも主人公二人の自己肯定感のなさは救い難いほどです。
要は気持ちよくないんですね。けなしてるわけではありません。前向きな意思みたいなのが汲み取りづらいのと、表に出てくる負のオーラ。
前向きじゃないと視聴者はストレスを感じるだろうし、言動行動に納得感がないと「ありえねー」とそりゃなるわけです。
ただしよくよく見ると、登場人物の思っていることはきちんとわかる作りになっていて、一見整合性の取れない行動のようでも根拠は必ず見つかります。
{netabare}
例えばこんなとこでしょうか。
・なんで自殺しようとする奴が死ぬ前にいじめた子のとこに行くの?
・なんで硝子死のうとするの?
・いじめた相手を好きになるとかありえん
{/netabare}
巡り巡ってこれって現実と一緒じゃん、という結論になりました。
ただ単にアニメ的テンプレキャラでないだけ。(硝子が美少女だってところはアニメ的ではありますがね)
登場人物に対しては「拒否感」しか抱かない方もいるでしょう。
その反対で、現実の自分や知人に重ね「共感」を覚えるかもしれません。
すーっと入って感動できるか、ただただ胸糞悪くなるか。
取扱うテーマが重いこともあり、娯楽作品としてはだいぶ博打だったと思います。
俗に言う『観る人を選ぶ作品』の範疇に入りそうですが、そもそも劇場版でそれを実践した勇気に拍手を送りたいものです。京都アニメーションという会社も、体力のある会社ということなのでしょう。
その京アニの稼ぎ頭、山田尚子監督の他の作品『たまこラブストーリー』『リズと青い鳥』を観て思ったのですが、作家性が高く、登場人物の心情描写においてはセリフ外の暗喩表現に秀でている監督だという印象を持ちました。
本作でもその作家性はいかんなく発揮されております。そしてその暗喩表現の多い作風がコミュニケーションを扱った作品のテーマと相性が良く、ヒットに繋がったものと考えられます。
キャラ、その他に関する前置きが長くなりました。物語にも触れときます。
冒頭からの陰鬱な展開とは対照的に空や川、背景はため息が出るほど綺麗でした。早見さん・悠木さん・入野さんは難しい役どころをしっかり理解されたうえでの好演たっだと思います。牛尾憲輔さんの劇半は作品世界にめちゃくちゃ合っておりました。
先天性の聴覚障害を持った少女と健常者たちとのコミュニケーションロス。これが主題かと思いきや、同じくらい健常者同士のコミュニケーションロスも描かれてます。
伝える手段としての言葉。「言葉に出して言ってくんないとわかんなーい」実はそうでもありません。普段私たちがとるコミュニケーションの70%は表情・しぐさなどの非言語が占めております。雰囲気でわかる、空気を読む、拳で語り合う、想いは全部ピアノに込めたんだから(これは違うかもw)、といったところが例で、各々思い当たる節があるのではないでしょうか。
言語はもともと非言語で得た情報を明確化するくらいの価値しかなかったものが、ご存じの通り残りの30%が極めて重要な世の中、それが現代社会です。
その言葉でさえも、例えば短文のSNSでこちらも向こうも意図が誤解無く伝わっているかと言ったらそうではありません。
そのような確かなものと思われている反面あやふやでもある「言葉」「声」のうち、『声』を失った少女を媒介にして、想いを伝えること伝わらないこととは何ぞや、を提起した良作です。
普段の王道的な、悪く言えば予定調和的なものから一歩外れた位置にあるからこその作品の価値であり、未視聴の方はぜひ目を通していただきたいと思ってます。テーマも含めあとは好き好きなので合わない時は合わないっす。
そして随所に見られる「セリフで表現されてない描写」を感じてみたいところです。
{netabare}
一例だけ挙げます。
■小学生時代。将也と硝子の取っ組み合い
意外と硝子が激しい感情を持ち合せた子だなと驚いたのと同時に、普段は押し殺していた、押し殺さざるを得なかったこれまでの人生を想像し胸が痛みました。
初見ではわかんなかったのが、硝子の声にならない声。「私だって頑張ってる」的なことを言ってるのだと繰り返し聴くとわかってきます。早見さんすごい。
硝子にとって後にも先にも家族以外で感情をぶつけ合ったのは将也だけだったかどうかは作品内では描かれてませんが、将也とのぶつかり合いは貴重な思い出だったと思われ、高校での再会後の硝子の行動に繋がっていきます。
{/netabare}
以下、オマケ
■川井と僕らは一緒だよ
{netabare}作品中屈指のdisられキャラの川井嬢です。徹底した傍観者タイプ。
ただ彼女って自分たちが向かい合いたくない負の部分をよく表した鏡みたいなキャラだと思うんです。
こんな話があります。
耳の聞こえない母を10年以上介護した経験のある近しい親族がいる身としては、通常の介護以上に耳が聞こえず意思疎通が取りづらい環境ではそうとう憔悴します。ちなみに介護した親族以外の親族はほぼ関わってきませんでした。
当たり前のことですが、耳が聞こえない人とは普段自分らがしているような会話はできません。このストレスってけっこう馬鹿に出来ないんです。何をして欲しいかがわからない、これが一番きついのです。
普通だったら距離置きませんか?
作品ではずっぷり関わる結弦、なんとかしようとする佐原がいます。
硝子と関係のある当事者から見れば、関わってこないけど綺麗事並び立てる者がちらほら視界に入るポジションにいると邪魔でしかありません。じゃあ視界から消えてくれ!そんな役回りが川井が本作で担っているポジションです。うーん報われる要素が見当たらない ww
いじめたいじめないはひとまず置いといて、我が身かわいさに保身に走ってしまう人間の弱さみたいなものがよく表れたキャラです。
{/netabare}
■決定!!早見沙織の足パタパタTOP3!
どうでもいいので閉じてきます
{netabare}
「足パタパタ」とは作中の女性キャラにとってなんか嬉しい出来事が起こった時や照れてどうしようもない時などに、ベッドにうつ伏せになり時には枕を抱え、足をパタパタさせる仕草を指す。人前では見せない行為のため、実際やっているかは男子諸君にとっては永遠の謎である。なお、変態と思われる可能性があるため直接女性に聞く時は、自身のキャラと聞いてもいい相手かを見極めて質問するようにしましょう。〈以上、言語の解説〉
第一位 聾の形 西宮硝子
そもそもセリフ少ないので、こんなわかりやすい反応をされるとこちらがほっとする
第二位 宇宙よりも遠い場所 白石結月
たしか第三話あたり。そういうことしなさそうなのにそのギャップが良い
第三位 風夏 氷無小雪
何話か覚えてない。そういうことしそうなキャラだが良いものは良い
{/netabare}
杞冬@あずさ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こた さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
二回目の視聴を終えて。
こんなに名作だったっけ。
別に障碍者だから特別にしなきゃいけないとか、それも感動ポルノのような都合のいいエゴを押し付けてはいけない。
お互い理解できないから、本気でぶつかり合って、綺麗ごとで済ませない、この作品が好き。
間違えたことをしてしまったからといって、それで死ぬわけにいかないし、とにかく生きなきゃいけない。
だから君の力を借りて。
ヌンサ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
視聴前から評判は数多く見聞きしていました。
曰く「テレビだったら辛すぎてチャンネルを変えていただろう、
劇場だと基本的に逃げることができないので、最後まで見ることができた」etc
京都アニメーションによる美しすぎる作画と背景。あまりにも隙が無さ過ぎて、実は少し苦手だったりします(^-^;
しかしその美しさがなかったら、最後まで画面を見続けることはできなかったでしょう。
現実だったら、世界の明度はきっと・・・。
小学生時代のエピソードに出てくる担任の先生は、ほぼ職場での僕でした(笑)。
小さいころ、教師に向いてるってやたら言われてましたけど、教師になってなくてよかった・・・社会のためにも。
{netabare}将也が硝子の耳元で大声を出すシーンを見て{/netabare}
佐村河内さんの騒動の時にも感じましたが、外見だけで判断できないハンデは逆につらいものです。
口の動きや気配・勘、あるいはたまに少しだけ音が聞こえる、などの理由で「本当に耳が聞こえないのだろうか」と少しでも疑われてしまう辛さは想像を絶するはずです。
「GANGSTA.」は"そこ"がメインテーマではなかったので、ニコラスは意図的に聞き取りやすいしゃべり方になっていましたが、硝子のしゃべり方は実際にハンデを持つ方に非常に近いものになっています。
今になって思うと、インクルージョン教育を選んだ人たちと同じ小学校に通っていたら、僕の差別意識(というか無知)はもっと早く無くなっていたと思わずにはいられません。たまたま僕の通っていた小中学校ではなく、
隣の小中学校がインクルージョン教育を選んだ人たちを積極的に受けれていたのです。
はっきり言うと僕は、小学生(加害者)→中学生(傍観者)→高校生(空気=いじめられていたわけではない)だったので、贖罪の意識は恐ろしくあります。"誰もが何かしらの罪を背負ってる"で納得するしかないのでしょうか・・・。
贖罪を扱った映画としては、最近見た「{netabare}マンチェスター・バイ・ザ・シー{/netabare}」を思い出しました。アニメでは「あの花」でしょうか。
終盤のかなりシリアスなシーン({netabare}病院で植野と硝子の母がもめる{/netabare})
で流れた音楽が、妙に前衛的で「良いのか、これで!?」と少し思ってしまいました(笑)
P.S. マリアの顔(^_^)に癒されました
↓参考音声ファイル(有料)
https://tomomachi.stores.jp/items/58313c2b99c3cdb5f200e807
・・・音声ファイルを聞いて、ものすごくショックを受けました。{netabare}世の中の創作物はすべからく障碍者を良い人に描きすぎている{/netabare}、と。その描き方は(無意識であったとしても){netabare}健常者と障碍者を対等に描いていない、{/netabare}恐ろしい言い方をするなら障碍者に対して「{netabare}健常者の迷惑にならないよう、謙虚に生きろ{/netabare}」という無言の圧力を加えている、と。るろうに剣心の{netabare}瀬田宗次郎が笑顔である理由{/netabare}なんかは(障碍の話ではありませんが)典型ですね。{netabare}確かにすべての創作物における"良い障碍者:悪い障碍者"は"9:1"、下手したら99%と1%かもしれません。{/netabare}これでは、とても"人間"を描いているとは思えません。少しずつでもいいので、この潮流が変わることを願いつつ・・・。
聲の形のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
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こちらのフォーム よりお問い合わせください。
聲の形」は、聴覚の障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の物語で、2人の衝突や再会を通して、孤独や絶望、愛などが描かれている。(アニメ映画『聲の形』のwikipedia・公式サイト等参照)
入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優
原作:大今良時(講談社コミックス刊)、 監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志
ジャンル:TVアニメ動画
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2022年4月予定
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