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「FLAG[フラッグ](TVアニメ動画)」

総合得点
60.1
感想・評価
72
棚に入れた
388
ランキング
5825
★★★★☆ 3.4 (72)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.2
音楽
3.5
キャラ
3.3

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FLAG[フラッグ]の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白いわけではないが・・・

パソコン内の映像やテレビ以外は基本一人称視点、しかもカメラのファインダー越しなのが多い。最初は抵抗があるが一話見れば気にならなくなる。

主人公は白州ということになっているが、白州の先輩である赤城の視点も多く描かれている。

参考にしたのはチベットなんだろうけど、宮殿がまんまポタラ宮、もうちょい変える努力しようよ。

この作品の悪いところは一人称視点をいいことに戦闘シーンで手抜きをしていること、敵が倒されるとこは基本暗視ゴーグルになってるし、爆発とかもよくわからない、けれど終盤の決戦シーンはまともに描いていたから良しとするか。

正直、リアリティがありすぎて(というか事実?)面白味に欠ける作品、そういう意味では啓蒙アニメと言えるかもしれない。ただ目線を軍人でもなく一般人でもなく本当の意味での傍観者たるカメラマンにしてるのは、こういう作品には丁度いいかもしれない。

{netabare}でも結局主人公死ぬってwww初っ端からそんな感じはしてたけど、流れ弾に当たって死ぬもんだと思ってた、てか現実でそんな日本人カメラマンいたよな?後、明確に描かれてはいないけど口封じで殺されてるしwww{/netabare}

投稿 : 2017/12/23
閲覧 : 397
サンキュー:

2

leomaru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

チベットではなくネパールが舞台です

Amazonプライムで視聴。

何度も訪れているネパールのカトマンズが主なモデルとなっています。
ネパールのクマリ(少女神信仰)が出てきたり、カトマンズにあるクマリの館周辺、タメル地区が舞台ですね。加えて、一部にチベットのラサが加えられています。

よく知っている場所が舞台なので、アニメの構成はともあれ、不思議とスピード感を感じながら中だるみもせずに一気に観ることができました。

なお、たまに描かれる山は、マチャプチャレ(ポカラとアンナプルナ地域)です。

昨今のネパールやマオイストなどの情勢に明るい人には、ある意味でリアルに映る作品でした。
そのいみで、☆4つとしました。

マイナスは、ファインダーからの構成が99%という斬新な設定による場面転換の際の戸惑い分です。

繰り返しですが、ネパールに明るい方には、色々な意味でおすすめです!

投稿 : 2017/08/02
閲覧 : 328
サンキュー:

2

ネタバレ

しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

珍しいタイプのアニメ

私があまりアニメを視聴していないだけでこの手のものがあるのかもしれませんが初めて見るタイプでした。
たぶん人気はあまりないと思います。
ファンタジー色ゼロで政治とか戦争とか少しだけロボットみたいなものです。
かなりリアル志向?なアニメでしたがラストが予想通り過ぎて少しひょぅしぬけ。
エンディングがすごく私的には好きです、スカッとしている感じで風が吹いているようなイメージ。
エンディング歌ってる人って誰だろう・・・探してみよ!

投稿 : 2017/07/07
閲覧 : 347
サンキュー:

0

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

カメラ越しの、超硬派な戦争ドキュメンタリー風味のロボットアニメ。(全13話)

架空の小国の内戦を、女性従軍記者のカメラ越しに淡々と描いていく、戦場ドキュメンタリー風な、超硬派リアルロボットアニメです。
第三者視点を徹底的に排し、ひたすら一人称視点のカメラファインダー越しの画像で物語が進んでいく。
…舞台のモデルは「チベット」っぽいですが、現実のチベット問題とは切り離して観た方が良さげ。
戦争は「湾岸戦争的なハイテク戦争」のイメージか。(ニンテンドー・ウォー)

「装甲騎兵ボトムズ」「ガサラキ」などリアルロボット物の代表格・高橋良輔監督が放つ、超実験的な異色作です。
普通の「娯楽作品としてのアニメ」のセオリーから逸脱しており、評価は極端に割れそうですが、琴線に触れた人にとっては、唯一無二な名作。

{netabare}『物語』
中央アジアの架空の小国(チベットがモデルか)の内戦に介入する国連軍のロボット部隊に、女性カメラマン・白州冴子が(宣伝広報目的の)御用カメラマンとして同行。
一方、白州の先輩カメラマン・赤城圭一はフリーカメラマンとして、国連介入の裏で犠牲となる住民の実情を写していく。
物語は赤城圭一が語り手となりつつも、白州視点も交互に切り替わり、ファインダー越しに淡々と描かれていく…。

大多数のアニメは多かれ少なかれ第三者視点で「お芝居」を観ているワケですが、本作は徹底的に臨場感重視、お芝居感が無い!
…非常に不思議な感覚です。
他作品のようにセリフでの状況説明が無いので、何が起きているかは視聴者が頑張って察するべし。
視点が目まぐるしく入れ替わる構成もあり最初は分かりづらいものの…惹き込まれて見入っていれば、分かります。
ブレるカメラ視点、断片的な情報の羅列…
それらが他作品には無い異質な臨場感を生み、次第に事態が進展していく。

物話のポイントは、カメラマンふたりの視点・立場の違い。
若く無邪気な白州は、国連軍が内戦を終わらせる「正義に好意的」、ロボット部隊の隊員たちに親しくインタビューしていく。
一方、ベテランの赤城は、端から国連の「大義に懐疑的」、戦闘の影でこの国に何が起きているのかを探ろうとする。
どちらが正しく、どちらが間違っているワケではない…
白州がインタビューする国連軍たちは皆好感が持てる人々で、正義と任務に誇りを持っている事が(説明台詞は無くとも)自然と伝わります…
一方の赤城は、出逢った少女(チベット仏教モチーフの現地宗教の聖女)から

「この国を撮ってくれて、ありがとう」

と感謝を受けて困惑する…。
序盤のこのシーンは本作の肝であり、この時点で漠然と本作のメッセージが察せられます。
…否。察するべし。
このシーンから(漠然とでいいから)ナニかを感じられないならば、この時点で本作は合っていない可能性大かも。
…序盤に視聴継続か否かの目安置いてくれる、ある意味親切な構成。


序盤~前半は淡々と進み過ぎて地味なんですが、緊張感が徐々に高まり、見所は6話の戦闘シーン。
「ガサラキ」の系譜を継ぐ「無敵ではないけれど、局所戦闘で威力発揮する」国連軍のロボット兵器による、閉所戦闘が凄まじいです。
まさにガサラキを発展させたリアルロボットの極致!
夜襲の前の長距離砲撃での緻密な計算や、タイムリミット迫る中での準備段階で既に燃える。
敵が潜む洞窟内を索敵する緊迫感!モニター越しのテレビゲームのような淡々とした映像が、逆に臨場感ハンパ無いです。
「湾岸戦争」のテレビ報道をリアルタイムで観ていた者にとっては、イメージするハイテク戦争ってこんな感じなのか…と。
機械越しなので敵の悲鳴や血しぶきが感じられない冷たさが逆に恐ろしい。
…この戦闘シーンをつまらないと見るか、うおーっ!と燃えるか(不謹慎?)で、やはり評価は両極端に割れそうです。
いや~、最高です!たまにはこういう作品も良い。

7話以降も地味に戦闘シーンは多く、後半は敵ロボット(明言されませんが、明らかに中国…?)との激戦が手に汗握る。
ただ、プロの兵士たちが淡々と戦うので、他アニメのようなヒロイックな見せ場は淡白。
そういう作風なので…。


その後ドラマは、国連上層部の黒い思惑や、報道の虚実、現地で戦争に巻き込まれる人々の姿などなど…
淡々と、しかも断片的なピースを散りばめていく感じなので、纏まった物語としては分かり難い。
地味で、ラスト含めて物語的なカタルシスも無い。
最終的に明確に確定しているテーマも難しく、そこもドラマとしてはとっつき難い。
でも。
最後まで観ると、赤城の回想や、白洲が残したモノが何であったのか…何となく分かります。
ふたりの戦場カメラマンが見た、ハイテク戦争と生の人間たちの実情…
国連の闇が暴かれてめでたしめでたし!…とはいかぬ虚しさ。けれど。
「この国を撮ってくれて、ありがとう」
と微笑んだ少女の想いは、確かにそこにあった。本作の映像の断片から、そう伝わりました。


総じて、高橋良輔監督が挑んだ、実験的な映像作品でした。
監督が本作へのインタビューにて
“『FLAG』の中で試みている「ドキュメンタリーのような」味わいというものが魅力的であるとすれば、どなたかがまた「ああいう作品を作ってみたい」と、そう思わせることが出来て、その中から一つでもヒットが出ればそういう方法論や表現が定着していくと思う”と答え、
“アニメーションの枠がちょっとでも広がればいい”

との事。
FLAGという作品には確かに「ドキュメンタリーのような味わいと魅力」が素晴らしかった。
その一方で2016年現在、後続の作品が続いていないのを見るに、残念ながらこういう作風は異端児だったのでしょう。

…まあ、アニメって、あくまでも娯楽ですから。
リアルロボットといっても、ここまでガチのリアルが面白いかは別問題でして。
それでもアニメ史上特筆に値する名作であり、アニメってこういう作風もあるんだな…と見せてくれました。

※追記
そういえば「ガサラキ」のベギルスタンも中央アジアの国でしたっけ。


『作画』
キャラデザは地味だし、静止画の使いまわしは多いし…
しかし。全てカメラ越しに描かれる生々しい臨場感は凄いです。
唯一無二の演出は素晴らしいの一言。
無骨なリアルロボット兵器もカッコイイ、ハイテクなオペレーション描写も含む緻密な戦闘シーンも圧巻。
…好みは激しく割れそう、作画的に凄い!と思えるか否か。
静止画使いまわしは低予算故なのですが、それすらも計算され尽した演出(に思えてくる)。

『声優』
白洲冴子役の田中麗奈さんは女優で、本職の声優ではないので演技は拙いものの、そこが本作の作風に合っていたような(贔屓目)
語り部の石塚運昇さんの渋さが絶品なのが高評価。
国連軍などその他配役も地味ながら良かったです。
元聖女の少女役の折笠富美子さんも出番少ないながら印象的。

『音楽』
主題歌「Lights」は地味ながら、戦闘シーンの重火器や砲撃、ロボットの駆動音など、効果音がリアルロボットとしての盛り上がりに貢献。
地味といえば地味なんですが。
これがまた堪らんです。


『キャラ』
徹底的にカメラ越しを貫く為か、名有りのキャラクター固有の魅力は分かりづらい。
でも、それは本作の欠点にはならないです。

白洲は人懐っこく、無邪気な好奇心で国連軍の素顔を写し取る。
未熟だがバイタリティー溢れる女性としての魅力は何となく分かります。

赤城の方が渋い魅力あり。彼の方が主人公視点なので感情分かり易いのですが、やはり「戦場カメラマンA」な感じ。
それもまた本作の魅力…。
赤城の同業のカメラマンたちが個性派揃いでした。

国連軍は好人物多い。国連上層部は腹黒そう。

元聖女の少女が一番印象的でした。{/netabare}

投稿 : 2016/11/29
閲覧 : 522
サンキュー:

25

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

チベット問題が知れ渡った今となっては、高橋良輔・野崎透両氏にとって、《黒歴史》では?

『ガサラキ』(高橋良輔(監督)、野崎透(シリーズ構成・脚本))というリアル風ロボットアニメが、1998年制作という古い作品にも拘わらず凄く面白かったので、この両氏が手掛けたもう少し最近の作品である本作も視聴してみました。


◆制作スタッフ

原作:高橋良輔、TEAM FLAG
企画:竹内成和
総監督:高橋良輔
監督:寺田和男
シリーズ構成・脚本:野崎透


◆総評

本作は、2006年6月から2007年3月にかけてネット配信された全13話のWebアニメ作品で、その後CSやTOKYO MX、さらにNHK BSというテレビ媒体でも放送されたそうです。
作品内容としては、中央アジアの架空の国家ウディヤーナ(※どうみても現在、中華人民共和国の占領/統治下にあるチベット地域の文化・宗教・習俗・風物等をモチーフとしています)を舞台とする、ロボット兵器を装備した国連特命部隊とその専属カメラパーソンの活動記録となっています。
ところが、本作の完結(2007年3月)からちょうど一年後の2008年3月にチベット騒擾事件が発生し、同年8月に開催が予定されていた北京オリンピックに向けて、ギリシア(*1)から欧州→アメリカ大陸→日本→中国へと続く聖火リレーの沿道にチベット問題に抗議する人々が世界各地で次々と現れて、時に聖火リレーを妨害しながら抗議活動を続けたので、まず最初に欧米のマスメディアがその様子を大々的に報道し始めた。
そのため、それまで中国に不利なニュースはなるべく報道しないようにしてきた日本のマスコミも欧米メディアに追従して聖火リレーに伴うチベット問題への世界各地の抗議活動を取り上げざるを得なくなり、そして日本の聖火リレー時にも大規模な抗議活動が行われたことで、ようやく我が国でもチベット問題が幅広く周知されるようになりました。

(*1)ギリシアは古代オリンピック発祥の地であり、それを記念して近代オリンピックの聖火はまず最初に同国のオリンピアで採取され、次いで世界中の国々をリレー行進され、最後に開催国に運ばれる慣わしとなっています。

そういったチベット問題の経緯を知ってしまうと、本作って、一言でいえば、「確かにアニメ作品としては高水準かも知れないけど、この内容だと、いかにもダライ・ラマを悪の首魁であるかのようにdisってて、制作者は題材選びのセンスが悪過ぎるんじゃないの?」と思ってしまいました。
(※チベット問題に関連してその当時、中国側が大量に制作してネットにバラ撒いていたダライ・ラマを誹謗中傷するプロパガンダ動画を何となく連想する内容に見えてしまう。)

もはや今となっては、本作は高橋良輔氏や野崎透氏にとって、余りアニメファンに知られたくない《黒歴史》の作品になっているんじゃないですか?

チベット問題に関して言えば、フランスのTV局が制作した下記のドキュメンタリー動画を見た方が遥かに有益と思います(PART1-4まで合計1時間弱です。残念ながら英語ナレーションのみですが、映像・音声だけでも視聴する価値あり)
https://www.youtube.com/watch?v=eAUhB08QjGM
※PART1から見たい方はこちらから↓
https://www.youtube.com/watch?v=RlZX9LO0TRc


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================= FLAG (2006年6月-2007年3月) =================
{netabare}第1話 フラッグ ★ ※興味深くはあるが、主人公がプロ市民っぽくて困惑
第2話 ポートレート × SDC(シーダック)最初の戦闘 ※ダライ・ラマをdisる作品?
第3話 同行取材 × ※ゲルト派とアサシン教団をダブらせるのは不見識過ぎるのでは?
第4話 新月の夜 ☆ ※クフラ信仰→ネパールのクマリ(生き神少女)信仰から
第5話 暗闇の双曲線 ☆ 要塞メタゾン寺院への降下作戦
第6話 闇の中の光 × ハービック喪失 ※ゲルト派が自爆攻撃も辞さない狂信者という描写に困惑
第7話 再始動 ★ カメラを向けることの意味
第8話 XR2 ロンクー ☆ チャイナ&ロシア共同開発の二足歩行兵器登場
第9話 ゲルと大地 ☆ 地元医師との対話
第10話 シーダック+1 × SDCへの国連内部監査、ゲルト派の国連本部ホテル襲撃 ※ダライ・ラマをdisる内容
第11話 ファインダーごしの再会 ★ 国連本部ホテル奪還作戦、赤木と白洲の一瞬の再会
第12話 フラッグ奪回 ☆ FLAG奪還、国連軍による白洲拘束 ※「ポタラの戒めを解く」とまで言っておいて制作側が「チベットとは関係がない」と言い訳するのは無理(ポタラ宮はチベットの中心都市ラサに実在するダライ・ラマの宮殿)
第13話 光の中へ ☆ 白洲SDCから隔離、メモリーチップ入手、和平協定調印、白洲死亡{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)6、×(疑問回)4 ※個人評価 × 3.3


主題歌 「Lights」

投稿 : 2016/11/29
閲覧 : 889
サンキュー:

17

しーん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

タイトルなし

2016
自分には合わなかった

投稿 : 2016/07/19
閲覧 : 269
サンキュー:

0

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

戦争アニメの最高峰

 富野由悠季とともにリアルロボットものをリードしてきた高橋良輔(原作/総監督)の、到達点にして新たな出発点となる作品。Web配信という形で発表されたこともあって知名度は高くないが、戦争アニメの最高峰と言っても過褒ではない。多くの人に見てほしい傑作である。
 ここで取り上げられるのは、戦争の虚像と真実というテーマである。戦争の実態をゆがめた情報は、かつては主戦国政府が意図的に捏造したが、現在では、ジャーナリストが報道の名の下に垂れ流している。湾岸戦争の際、米軍はピンポイントで軍事拠点のみ破壊し、市街地を狙ったイラクのミサイル攻撃をパトリオットで迎撃したと報じられたが、戦後になって、ピンポイント攻撃できたのはごく一部にすぎず、パトリオットによる迎撃はほぼ全て失敗したことが明らかにされた。イラク戦争においては、バクダット陥落時に独裁政権崩壊を喜ぶ市民が広場に集まったとされるニュース映像が流されたものの、広場の全景を映した引きの映像がないことから、メディアリテラシーの持ち主は、バクダット市民が米軍侵攻を決して歓迎していないと気づいたはずである。
 『FLAG』の舞台となるのは、国連軍が介入したために内紛が泥沼化した中央アジアの架空の小国・ウディヤーナ(マンダラを用いた密教系の仏教が信仰されていてチベットを連想させるが、あくまで戦闘と宗教を並行して描くために設定された舞台であり、現実のチベット問題と絡めて解釈しない方が良いだろう)。そこに、同じ戦争を異なる立場から見つめる二人のジャーナリストが降り立つ。
 語り手となるカメラマン・赤城圭一は、フリーの立場で戦地に赴き、テロリスト殲滅という大義名分の陰で、国連軍による攻撃が市民に大きな被害を与えている実状を知る。一方、彼の後輩カメラマンである白州冴子は、国連軍の“御用”報道員として、2足歩行型ロボット兵器を擁するシーダック隊に同行、テロリストに奪取された平和の象徴である旗(FLAG)を国連が奪い返す過程を撮影する。このFLAG奪還作戦が、報道でしか戦況を知り得ない一般市民向けの茶番であることは、作品冒頭から示唆される。さらに、二人のジャーナリストの間には微妙な感情の行き違い(一方は恋心を抱いているようだが、他方はそうではない)が存在しており、これが全編に漂う重苦しい閉塞感を醸し出す。
 この作品で特徴的なのは、第三者的な視座が徹底的に排されている点。同じ戦争であるにもかかわらず、赤城と白州が目の当たりにするものは全く異なっており、赤城の体験は、ファインダーから見える光景と赤城自身のモノローグによって、白州の体験は、彼女が撮影した映像ないしモニターや通信の記録によって、それぞれ描き出される。短いカットの中に錯綜した無数の断片が提示され、まるでひび割れた合わせ鏡のようで、知的な面白さも味わえる。
 カメラやモニターなどの機械が切り取った断片的な情報を通じてストーリーが展開されるため、多くの戦争アニメで見られるような、非現実的な激しい動きやまばゆい光の明滅を用いた派手な演出--いわゆる子供だまし--はない。戦闘に参加する隊員も、訓練を受けた職業軍人らしく、感情を表に出さず冷静かつ的確に行動するだけである。しかし、彼らの抑揚を欠いた音声からは張りつめた緊張感が滲み出ており、状況を把握できるだけの想像力のある視聴者は、凄まじい迫力を感じられるはずだ。特に、第6話「闇の中の光」における迷宮のような要塞内部での攻防戦は、あまりの緊迫感に見ていて戻しそうになった。アニメで人が死ぬさまを描いても、所詮は単なる絵でしかないためリアリティが感じられない場合が多いが、『FLAG』では、殺戮シーンがモニター画面の抽象的な映像として描かれることで、かえって人を殺す生々しさがひしひしと伝わってくる。湾岸戦争の映像で実戦がゲームのように見える異常さを味わった人は、このアニメから「ゲームのような戦争」が隠し持つ生々しさを感じ取り、戦慄するだろう。
 予算が限られていたからか、画の動きは乏しい。しかし、この制限がある故に、演出家は何をどう動かすべきかを徹底的に考え抜いたようだ。手持ちカメラを思わせる画面の揺れやタイムラグのある焦点補正などを丹念に描いた結果、莫大な予算を投じた大作アニメよりも、奥行き方向の拡がりを感じさせる優れた作画が実現された。この作画を高く評価できない批評家は、アニメを見る目がないと断定したい。
 『FLAG』で最も含蓄があるのは、しばらく離れていた二人のジャーナリストが再会する場面だろう。民衆の側に立って戦争の実態を剔抉しようとする赤城は、国連軍の活動をテロ撲滅のための正義の戦いとして撮影する白州に対して、批判がましい言葉を連ねていた。しかし、だからと言って、赤城の方が戦争の真実を正しく把握していたとも思えない。何よりも、戦闘の現場に肉薄し、隊員の心情を深く感じ取っていたのは白州の方なのだから。再会の場面では、赤城がファインダーごしに白州を見るのと同じように、白州もまたファインダーごしに赤城を見ていた。この状況は、二人の立場のうち一方が優位なのではなく、互いに相対的であることを象徴する。
 アニメ『FLAG』は、曖昧ではないが多義的であり、単純な解釈を拒む。戦争の真実など存在するのか? あるのは、ただ無数の断片的な記録と、しばしば相互に矛盾する人々の記憶だけではないのか? --そんなことを考えさせる作品である。

投稿 : 2015/06/27
閲覧 : 744
サンキュー:

5

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

嫌な重さ

まだ二話までしか見てませんが、ちと重すぎね?と言う感じ。
明らかに今時のアニメの方向性と違いすぎる。売らんが為って商売っ気無く作ってたとしか思えません。ロボット物の大御所の高橋監督だから作らせてもらえただけなのでは?

湾岸戦争の頃、アメリカ側の戦車と敵戦車のキルレシオは1:300を超えたと言います。圧倒的優位でありながら米兵たちの心は傷付き病んだ。
粗筋も下調べせず見ていますが、そういう現代の戦争をアニメ化してるんでしょうか?

6話まで視聴
ガサラキのTA戦も相当ですが、ガサラキ以上に戦争してます。こりゃ人気無いの納得です。完全にアニメの視聴層に向けた作品じゃない。

観終わりました。
こういうのアニメで見ちゃうと、正直萎えます。
娯楽として楽しむ作品じゃないです。重すぎ。
娯楽としてのアニメとして見れば全くダメ。でも社会派戦争物の映像作品としてはなかなかだと思う。
アニメ故に実写よりストレートに訴えかけてくる気がします。

序盤で元クフラの女性が戦場カメラマンに言うんです。
この国を撮ってくれて有り難う と。
このシーンでグッと来ない人はそこで視聴止めた方がいいです。

投稿 : 2015/04/19
閲覧 : 343
サンキュー:

3

ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一風変わった視点が魅力 硬派な戦争物ドキュメンタリーチック作品

物語:4.1 作画:3.3 声優:3.0 音楽:4.0 キャラ:4.0 【平均:3.7】                           (75.7)

ジャンル        :戦争
話数          :全13話
原作          :高橋良輔、TEAM FLAG(Webアニメ)
アニメーション製作 :アンサー・スタジオ
総監督         :高橋良輔
監督          :寺田和男
シリーズ構成・脚本 :野崎透
キャラデザイン    :竹内一義
メカニカルデザイン :宮武一貴
音楽          :池頼広
主人公声優      :田中麗奈
主題歌(ED)      :「Lights」歌・作詞:信近エリ/作曲・編曲:大沢伸一

参照元        :Wikipedia「FLAG (アニメ)」

【概要】
 チベットをモデルとする中央アジアの架空の小国ウディヤーナの内戦を、カメラマン白州冴子を主人公として描く。第三者視点を一切廃し、一人称主観のカメラファインダーを示す画面でストーリーが進行する。作品タイトルの「FLAG」は、劇中の白州が撮影して国際的に有名になった写真に付けられたタイトルである。

【特徴】
①一人称主観のカメラファインダー越し視点、又は設置されたカメラファインダー越し視点
②カメラマン、ジャーナリスト
③ドキュメンタリーチック
④リアリティー、硬派
⑤戦争、特殊部隊、国連、ロボット

【長所】
・特徴に上げた5点がそのまま長所

【短所】
①静画の使いまわしが一層低予算感を漂わせてしまっている

【理由】
{netabare}[長所]
①本作最大の特徴である一人称視点ですが、徹底されてました。本作以外のアニメでは演出として一部のシーンで使われていることがありますが、FLAGでは常に一人称視点です。この徹底された演出は他の作品と大きく異なるので普通のアニメ作品に飽きた人にはお勧めできます。 

②主人公の白州冴子は元々自ら戦地に赴く戦場カメラマンではなかったが、行き詰まりを感じていた頃、後に師事することになる赤城の展覧会を訪れる。その後、赤城の勧めで内戦中のウディヤーナに向かい、後に平和の象徴となる一枚の写真「FLAG」を撮影することになる。物語は国連から再び戦地に赴き、写真を撮って欲しいと依頼されるところから始まる。本作は戦争の悲惨さも描かれるが、どちらかと言えば白州冴子のカメラマンとしての活動記録を追うことに重点を置いた物語です。この物語は戦争そのものに対して何かメッセージの様なものは感じませんでしたが、特殊部隊と同行する若手戦場カメラマンとしての経験や苦労が描かれた一連のストーリーとなっており、戦場カメラマンに対しての思い入れを強く感じ取れました。

③白州の師である赤城の昔語りがドキュメンタリー作品らしい演出となっていました。赤城を担当した声優は石塚運昇さん。石塚さんの渋い声は本作の硬派な雰囲気をより硬派に演出していました。

④武装集団の鎮圧など、ありふれたロボット作品のような派手な戦闘シーンはありません。人は銃弾を受ければ大怪我し、浴びてしまえば死にます。また、ロボットに搭載されたカメラ視点では制圧対象を真正面から見る場合もあるので、攻撃の目標にされれば銃弾はカメラに向かって飛んできます。

⑤長所という訳ではありませんが、特徴④と合わせて戦争物が好きという方には楽しめる内容かと思います。

[短所]
①動画はスナップ写真が多く映される為、静画が表示される時間は長めです。スナップ写真が多いのは演出上問題無いのですが、同じ写真が使いまわされているのは作品自体の評価を下げているように思いました。{/netabare}

【総括】
 若手カメラマンの白州が、国連の特殊部隊に同行した時の活動記録を、彼女の師である赤城がドキュメンタリー風に当時を振り返るという内容の作品。雰囲気は真面目で硬派。撮影内容は特殊部隊のインタビュー、日常、戦闘など様々。ロボットは制圧を目的とした戦術的な使われ方をします。また、上述の通り、徹底されたカメラファインダー越し視点、一人称視点が最大の特徴であり長所です。戦争物が好きで尚且つ少し変わった作品を観たいという方にお勧めの作品です。



【思った事・蛇足】

シリーズ構成・脚本担当の野崎透さんによれば
監督高橋良輔は本作にいわゆる「チベット問題」を描く意図はないと述べているそうです。


FLAG公式ページの高橋監督のインタビューにおいて
“アニメーションの場合は、なるべく作り物であったほうがいいと思ってますし、
矛盾しますが「リアリティ」と「らしいな」ということ、
それは作り物を前提にして「らしいな」ということが魅力的になるのであって、
作り物じゃないものは「らしいな」とは言わないような気がするんです。”と答えています。
また、実際の問題を取り上げるのは難しいとも答えています。


なるほど
あくまでも創作物はリアルっぽく見せることが魅力となるということなのでしょう。
それに、事実をドキュメンタリーにするのであればアニメにする必要は無いですね。


白州冴子についての想いのインタビューにおいては
カメラマンの撮った写真が世にどのような影響を与えるか自分でも分からないし
それが良いことなのか悪いことなのかも分からないと答えており
戦地にいるジャーナリスト達というのはすごく魅力的に写るとも答えています。


また、FLAGが監督にとってどんな位置付けの作品かという質問では
“『FLAG』の中で試みている「ドキュメンタリーのような」味わいというものが魅力的であるとすれば、
どなたかがまた「ああいう作品を作ってみたい」と、そう思わせることが出来て、
その中から一つでもヒットが出ればそういう方法論や表現が定着していくと思う”と答え、
“アニメーションの枠がちょっとでも広がればいい”と思ったそうです。


この様に戦場カメラマンやジャーナリストを題材にしたり
ドキュメンタリー風で一味違う視点からのアニメーションということで
本作は監督にとって意欲作であることが伺えます。


これらのインタビューを見て思ったことですが
元々低い予算しか組まれてなかったから少々粗末な作りになったというよりは
新しい試みの作品にする予定だから
リスク低減のために予算を割かれなかったように感じました。





それで
実際に観終えて面白かったのかどうかというのは
かなり面白かったです。


人間模様
武装集団の裏にいる人物
爆撃が起きた時の様子
作戦行動中の様子
国連本部の事情

等々
それに
緊張感高まるシーンもありました。
ロボの砲撃は短く鋭い轟音がまるで実際の戦車の砲撃音のようでした。


●雰囲気
一人称視点は『エースコンバット』のドラマパート。
ロボの作戦行動中の映像は『アーマードコア』。
ドキュメンタリーチックな部分は『メタルギアソリッド』のドラマパート。
この3作品を合わせた様な感じの雰囲気です。


総括にも書きましたが
洋画の戦争物が好きな方も楽しめそうですが
ミリタリー物ゲームのドラマパートが好きという方も楽しめるのではないかと思いました。

投稿 : 2015/04/11
閲覧 : 529
サンキュー:

10

紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

イマイチかな

舞台設定のモデルがチベットとは本作の製作時期的にHOTな時事ネタで
物語の着想は、中東やアフリカの民族紛争や宗教対立がモデルかな
映画『ブラックフォークダウン』を彷彿させるストーリー構成はとても
メッセージ性があって、大多数の人があまり望まないであろう紛争や戦争に
なってしまうのか考えさせられるストーリーでした。

ただシナリオの演出がまるで編集されていないドキュメンタリーフィルムの
ような作りなので話が白州冴子と赤城圭一の間をちょこちょこと細切れに
飛ぶので視聴していて物語を把握しにくなっているのがちょっと残念。
時系列をなるべく同時進行で物語を進めていく演出なんだろうけどもう少し
何とかして欲しかった。
またほとんどのシーンがファインダー越しなのは主人公が報道カメラマン
なのも相まって斬新な映像演出でした。

作画はとても丁寧に仕上げてあるので戦闘シーンは迫力があり、人の動作など
も違和感なく仕上げてあるが、背景などの止め絵を多用してストーリーをまわ
していくのは予算などの大人の事情かな(笑)
声優陣はベテラン揃いなので違和感なく仕上がっているが、主人公白州冴子役
の田中麗奈さんは本業の声優さんと比べると演技力に差があるので耳に障って
違和感が出てしまうのがちょっと残念。
全く素人のアイドルやモデルなんかよりはマシなんだけど(笑)
だからなのか物語のほとんどが赤城圭一の回顧録になり語り部の赤城が物語の
真の主人公なのかな?

総じて本作の題材の着想とストーリーは良かったが、細切れにストーリーを
まわしていく演出と話題性のためなのか大人の事情で演技力がイマイチな俳優
のキャスティングで大幅に減点。

投稿 : 2014/12/01
閲覧 : 235
サンキュー:

6

kwm さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

超硬派大人向け架空ドキュメンタリー

架空の小国で起きた内戦を、介入した国際連合軍の従軍記者とフリーのカメラマン双方の視点から描いた架空ドキュメンタリー。
全編を通してカメラ、或いはビデオカメラのレンズ越しの映像で構成されていて、ロボットも出てきますがアニメというよりはドキュメンタリー番組を見ているような作品です。
あらすじがとてもわかりやすいので細かい内容はそちらにお任せします。

この作品はとても個性的で、最初から最後まで第三者視点ではなく当事者視点で物語が描かれています。
同じ手法で描かれたものとして『ブレアウィッチプロジェクト』というホラー映画なんかが有名です。
カメラのブレやピントのズレといった粗さが臨場感を生み出していますが、この作品はホラー映画ではないので緊迫感は無く、全体的にとても淡々とした雰囲気で描かれています。
特に物語の前半部分は紛争地帯らしい戦闘描写は殆ど無く、出撃前の国際連合軍の様子などを従軍記者視点で淡々と描いています。
後半になると情勢が大きく動き出し戦闘シーンが多くなってきますが、一般的なロボットアニメのそれとは全く異なり、爽快感のあるかっこいい戦闘シーンはありません。
第三者の視点にはならないのでカメラ越しの映像でない場合は操縦席からの映像になり、一方的に目の前の敵を銃撃しているYoutubeに投稿された戦争動画のような描かれ方をしています。
血飛沫などは出たりせず、薙ぎ払うようなひどく乾いたリアリティーのある殺しですね。
このロボットはブースターを使ってびゅんびゅん動き回るようなガンダムタイプのものではなく、『フロントミッション』に出てくるヴァンツァーのようなズシンズシンと進んでいく重量感のある機体です。
メインとなる国際連合軍所有の機体の他に、両肩にミサイルランチャーを装備した中国軍所有の機体なんかもでてきますが、登場するのはこの二種類だけと少なく、ロボットだけを目当てにこの作品を見るには無理があると思います。

と、途中で投げ出すような感じ(笑)でどんな作品か簡単に書いてみましたが、少しでも興味があれば他の方のレビューを参考にしてみると良いと思います。
好き嫌いがハッキリと分かれ見る人を選ぶ大人向けな作品だけあって、レビューを投稿されている方はいずれも大人の方ばかりでとてもわかりやすい内容になっています。
特別私みたいなのが書くような事が何も無いのでだいぶ適当に書きました(ゴメンナサイ)
ちなみにこの作品は現時点で得点だけでないレビューが二桁にも満たないレベルの超マイナー作品です。

あ、それから、この作品は誰がどうみてもチベット問題をモデルにしており、ダライラマ的なポジションのお方が裏では暗殺教団のトップで自爆テロを起こす武装集団を率いているなんていうわりとヤバイ設定だったりするので、思想に著しい偏りがある方は世界観を素直に受け止められず楽しめないと思うので注意して下さい。
こんなマイナー作品でもニコニコで一話無料で見れる不思議。

投稿 : 2014/08/13
閲覧 : 312
サンキュー:

7

mikuzo- さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

細かい描写にびっくり

中央アジアあたり?の国(すごいチベットっぽい)で活動する国連の部隊とその部隊に同行するカメラマンのお話です。成分的には軍事、政治、ヒューマンドラマになるんでしょうか。

 初めはロボット目当てで観始めたのですが、思っていた以上にリアル軍事成分が強く、これが僕にどストライクでした。また、ロボット兵器に搭乗するパイロットや、部隊の仲間、基地の職員、果ては内乱状態の国の国民、それを写すカメラマンなど様々な人の心理状況が細かく描写されていたのも好印象です。

 アニメ的には
 ストーリーはさっぱりしていましたが、それが逆にリアル感をだしていて良かったと思います。
 作画は細かい所まで手が込んでいてとても良かったです(コックピットとか)。カメラマンのお話ということで作品がカメラのファインダーごしにすすむというのも面白かったです。

 正直全然期待せずに観始めたのですが、思った以上に面白くてびっくり、2006年放送と知って二度びっくりといった感じでした。ヨルムンガンドやブラックラグーンの様に激しい戦闘シーンはありませんが、軍事ものが好きという方は是非どうぞ。

投稿 : 2013/06/24
閲覧 : 269
サンキュー:

5

MAYUC〜 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ときに一枚の写真が世界を変える☆

架空の国の内戦を1人の日本人女性カメラマンの白州 冴子(しらす さえこ)が
ファインダー越しに見つめ駆け抜けた記録。
紛争・国家間のやりとり・嘘と真実、なにが正しい事なのか、なにが真実か。
第三者視点のアニメ構成ではなく、
カメラのファインダー越しの視点で一人称主観ストーリーになっている。

ファインダー越しの一人称主観ってのが気になってたのですが、
すごく新鮮な感覚を味わえる作品でしたよ^^
内容は内戦とは言っても戦闘シーンが多少あるだけでグロはほとんど無く、
出来事が語られ綴られていくような展開でした♪
この作品には、世の中ってそうなってるんだろうなって改めて思わされましたね。(あくまでも個人的な意見ですがw)
なんかニュース等の裏側を観てるような感覚で、深い意味があるようなアニメでした!!

投稿 : 2013/05/28
閲覧 : 290
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ノンフィクションでやっちゃえばよかったのに…(6話まで

これぞ掘り出し物って感じのマイナーアニメです。


基本カメラマンの写真と動画が元にアニメが進んでいきます。
リアリティーは凄いあるんですけどややスローペースな感じが…

こちらは第一シーズンで1話から6話です。
第二シーズンは7話から13話の構成です。
ちゃっかりロボットものでもあったりしますが、
バトルは期待しないほうがいいです。
たまに戦闘シーンが見れる位でグロシーンもありません。
一切の笑いの要素も無く、完全にシリアスアニメです。
前半までは…バトルは後半が面白いです。


このアニメを簡単に説明すると中国のチベット問題と国連の構図を架空の世界にしてジャーナリストが真実を求めて追求する感じですね。

しかし公式サイトでシリーズ構成・脚本担当の野崎透が明言している。ただし、監督高橋良輔は本作にいわゆる「チベット問題」を描く意図は無いと述べているようです。
どっかから圧力がかかったのか…

チベット問題と言うと中国でのオリンピック開催をめぐる時のニュースがありましたね。


このアニメは色々と予備知識が必要なアニメだと思います。
どういう歴史的背景があるかや戦場のカメラマンが何故必要なのか等とてもわかりやすく書かれているのでこちらを参照する事をお勧めします。
アニメを見ながらこちらも平行して読むといいと思います。
公式サイトより↓
http://www.flag20xx.net/sakuhin/world.html

↑はFLAG予備知識集とFLAG外伝小説です。
この文章はSNS「PLAYLOG」の「『FLAG』応援blog FLAG予備知識集」に掲載されたものです。
外伝は面白いので注目です。
ってかこっちの方が物語がわかりやすいのは何故なんだ…
ハッキリと中国と出てくるからなのだろうか…

ストーリー(公式コピペ)
{netabare}20XX年、アジアの小国で勃発した内戦は、国連軍の介入をもってしても拡大し、泥沼化していたが、戦地で偶然撮影された一枚の写真によって、和平への動きが一気に加速した。
それはフラッグの写真——敵同士であるはずの兵士が戦闘中に互いに協力して聖地に旗を掲げる姿——だった。
フラッグは平和の象徴となった。
しかし停戦まであと一歩のところで、妨害を謀る武装勢力過激派にフラッグは奪われてしまった。
国連は極秘裏にフラッグを奪還すべく、SDC(Special Development Command)"シーダック"の投入を決め、さらにその活動の全てを記録するためカメラマンの帯同を命じた。
この任を依頼されたのは、白州冴子。彼女こそ、ことの発端であるフラッグの写真を撮った本人であった。
最新の強化装甲服HAVWC(High Agility Versatile Weapon Carrier)"ハーヴィック"を装備し、容易な作戦と考えていた部隊は、予想もしない反撃に遭い、苦戦を強いられる。
相手はただの武装勢力ではないのか?
部隊に同行する白州のカメラは、戦いの底に隠された真実に迫っていく─。{/netabare}


1話から6話感想
{netabare}ちゃっかりロボット出るのにバトル無いのかーい!とツッコミを入れたくなりました。
まぁ今見ると数年前なのでCGがちょっと気になるかもしれないですね。まぁ良い方ではあるんですけどね。
本当にリアリティー重視な感じでイイ雰囲気出してますね。
NHKとかで良くあるノンフィクション的な感じがよく出てる。
もっと尺取って細かく掘り下げてしっかりやってほしかった。{/netabare}

投稿 : 2013/05/23
閲覧 : 490

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

希少な硬派作品!!

地味ですが非常に硬派な秀作でした!!

簡単にこの作品の概要を説明すると以下です。
内乱の耐えない仮想国『スバシ』を舞台に平和を象徴する
FLAG(旗)の争奪戦を米国を中心とした国際連合国と
資本主義を良としないゲリラと露中連合国の争いを
戦場カメラマンのカメラを通して描かれます。

この作品の意図する所は政治経済の安定しない国(スバシ=
ミャンマー??)が、各々大国のエゴによって引き裂かれて
発生する現代戦争の悲劇とその悲劇を伝えるべきメディア
とは何なのかを真面目に描こうとした作品だと個人的には
感じました。

物語自体は比較的に淡々と事態が悪化していく戦争を
ドキュメンタリー形式でみせていき、すべてがカメラを
通したシーンであるため戦闘シーンの臨場感に欠けて
地味ですが、その分ストーリーの現実味が増しています。
まるでゲームの様に敵兵を駆逐するロボット兵器は
少しぞっとしますが、臨場感/スケール/メカのかっこ良さ
を重視される方にはあまり評価されない地味な作品だと
思います。

悪い点は低予算のためか登場人物が少なく、もっと
各国政府関係者の思惑などを盛り込めばさらに物語が
理解しやすくなり面白くなったと思います。
またあまり人気はでないかもしれませんが、ツタヤ
などのレンタルにも対応してほしいです。
個人でDVDを購入しましたが高すぎです…お金が。

総じて胸に響く作品ですので、真面目な作品がみたい
という方やボトムズなどの作品が好みの方んいは
是非おすすめです!!

投稿 : 2013/04/01
閲覧 : 338
サンキュー:

7

みかんとラッパ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これは・・・アニメ!?

チベットをモデルとする
中央アジアの架空の小国「ウディヤーナ」の内戦を
取材する戦場カメラマンたちの取材目線から描いた物語。

第三者視点を一切廃し、一人称主観のカメラファインダーを示す画面のみでストーリーが進行する点が特徴で、

最初に見た時は

これは本当にアニメ、しかもWeb配信のアニメなのか・・・??
というのが正直な感想でした。

ストーリー展開に関しては

確かに他のコメントにもあるように

後半にかけて特に「イタイ」ともとれる
「芝居がかった」台詞は多かったと思います。

しかし自分には
かえってそれが現実的なんじゃないかと
思われてならないのです。

すべてのセリフはカメラを向けられて発せられている
という設定のため、フレームを意識すると
違和感はないような気がします。


ベトナム戦争を記録した戦場カメラマン
平敷安常さんの著作『キャパになれなかったカメラマン』

など、似たような手法・設定の作品は数は少ないですが

最後の結末が「権力のちょっとした気まぐれ」
で終わることは

現実ではよくある、というより
ほとんどがそうだと思います。

医療フォトでも
日本からも多くのドクターがアフリカなどのMSFの活動に
参加、その様子を伝えようとしますが

結局、現地空港等で写真・USBは没収
それも現地軍のみならずUN軍にも。

日本国内のニュース同様、世界規模でも情報操作は行われ、

現地で死んでいった人たちのことなど、
取り上げようともしない。

知るべきでないとされたことは
権力によって闇に隠される。

そうした現実を
このアニメで見事に表現しきったという点を
評価したいと思います。

石塚運昇さん本当にいい仕事されてます。

音楽もドラマ・アニメに欠かせない
池頼広さん。

OPは本当に良いし、
EDも最終話のちょっとした変化にとても感動しました!!!

投稿 : 2013/03/14
閲覧 : 362
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

う~ん...なんか、もったいないって感じてしまう

映像は非常に凝っていて、称賛に値すると思うのだが...

物語が今ひとつグッとこないと言うか...
主人公の声も浮いてしまっている感じで...

何かを変えれば、もっと凄い作品になった様に思えて、もったいないって感じてしまう。

でも、その何かを言い当てられないんだけど...

投稿 : 2012/08/22
閲覧 : 245

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

中盤までは神。

戦場カメラマンである2人の主人公の取材記録映像、という形で物語が進みます。

『取材カメラの映像』のため、ノイズがかかっていたり、ピントがボケてたり、静止画(写真)であったりと、芸の細かい演出が見所のひとつ。
ファインダー越しのパイロットの表情、戦火に晒される一般市民の表情など、だらだらとキャラの絡みを見せられるより、よほど臨場感が伝わります。
そういった演出・映像面では大成功と言えるでしょう。

しかし、
中盤以降の「なぜ?」と疑問符の付くストーリー展開と、クライマックスの野暮ったい台詞が、神作品を凡作にしてしまってる感が否めません。

もし淡々と映像だけで語っていたら、間違いなく神アニメと呼ばれていたでしょう。
クオリティが高いために、惜しまれる。

投稿 : 2011/07/04
閲覧 : 518

ふもふも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

リアリティある戦争もの

 リアリティある、微SF戦争もの。内戦中の小さな国が舞台です。カメラやモニターを通したシーンを多く使っているのが印象的。
 主人公は二人いて一人は従軍記者、もう一人はフリーのカメラマン。それぞれの交互の視点で物語が進んでいきます。なので「軍で動きがあったため、町の様子が変わり始めた」といったイベントを民と軍の両方の視点で見ることとなります。そのため情勢が刻々と変化していくその様子がしっかりと伝わってきます。
作画・シナリオ共に高レベルであり、一見の価値ありの良作。

投稿 : 2011/05/06
閲覧 : 869
サンキュー:

5

終了 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2021/09/16
閲覧 : 344

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2021/07/11
閲覧 : 32

87丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 57

塩ふりかけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2020/03/31
閲覧 : 61

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/12/31
閲覧 : 66

うめ吉 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/04
閲覧 : 68

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2019/05/10
閲覧 : 71

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2019/04/05
閲覧 : 74

しるまりる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/03/18
閲覧 : 69

CnAcF50951 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 85

蛍火 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2019/03/04
閲覧 : 70
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FLAG[フラッグ]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
FLAG[フラッグ]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

FLAG[フラッグ]のストーリー・あらすじ

20XX年、アジアの小国で勃発した内戦は、国連軍の介入をもってしても拡大し、泥沼化していたが、戦地で偶然撮影された一枚の写真によって、和平への動きが一気に加速した。それはフラッグの写真―敵同士であるはずの兵士が戦闘中に互いに協力して聖地に旗を掲げる姿―だった。フラッグは平和の象徴となった。しかし停戦まであと一歩のところで、妨害を謀る武装勢力過激派にフラッグは奪われてしまった。国連は極秘裏にフラッグを奪還すべく、 SDC(Special Development Command)シーダックの投入を決め、さらにその活動の全てを記録するためカメラマンの帯同を命じた。この任務を依頼されたのは、白州冴子。彼女こそ、ことの発端であるフラッグの写真を撮った本人であった。(TVアニメ動画『FLAG[フラッグ]』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2006年春アニメ
公式サイト
www.flag20xx.net/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/FLAG_%28%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%29

このアニメの類似作品

この頃(2006年春アニメ)の他の作品

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