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「ピカイア!(TVアニメ動画)」

総合得点
59.2
感想・評価
12
棚に入れた
47
ランキング
6170
★★★★☆ 3.6 (12)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ピカイア!の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

NHKの古代生物教養アドベンチャー

生物学の教養番組を得意とする、NHKが制作したアドベンチャーアニメです。
15分枠で1期2期13話ずつの26話(好評なら続編あるらしい)
少年少女が、古生代(恐竜が生まれるより更に大昔)に調査しに行くお話。
NHK不朽の名作「ジーンダイバー」を彷彿とする設定ですが、本作は手堅いNHK教養アニメでした。

※レビューは1期2期を纏めて書きます。続編あった場合も本レビューに追記の予定。

{netabare}『物語』
舞台は遠い未来。地球は生命が住めなくなって、人類はスペースコロニーや太陽系の惑星に移住、一部では地球を捨てる恒星間移民も計画されている世界観。
そんな中で、少年ヴィンスと少女ハナは、パーカー博士の「カンブリア・プロジェクト」の調査員として、恐竜が生まれるずっと昔のカンブリア紀(2期はデボン紀)に「次元ダイブ」して、古代生物たちのロストコード(データ?)収集すべく大冒険するのだった。

90年代の名作「ジーンダイバー」を彷彿とするギミック、直接タイムトラベルしているわけではなく、データだけ古生代に飛ばして、遺伝子採取してくる。
主人公たちに敵対する勢力が地球捨てる派&移民派なのは「エレメントハンター」の後継作か。
エレメントハンターもデータ採集系ミッションでしたし。

見所は、恐竜すら生まれる前の、古生代の摩訶不思議な生態系や生命たちの、驚異や神秘。
元気ハツラツなヴィンスとハナが、活き活きと古代生物と触れ合っていく。
流石はNHK教養番組、専門家による考証も確かで、古代生物番組として普通に面白いです。
…本編後の「教えて!モーリス!」がコミカルで笑えたり、大英博物館のパーカー博士の解説も興味深かったり。

ヴィンスとハナは「バイオミメティクス・スーツ」というロボット(強化服?)を操縦。
2017年春アニメ「ID-0」のIマシンっぽい感じ。
データ容量の関係で人間よりちっちゃいので、古代生物が相対的に巨大で、脅威と迫力が増しているのは上手い。
人間大のままだと、数十cm程度のアノマロカリスは脅威にならないし…
ちっちゃいヴィンスとハナ、カンブリア最強生物のアノマロカリスは怖かった!
ターゲットのデータ採集する過程で襲われたり追いかけたりのアクションも見所、発想の柔軟なヴィンスとハナの機転で(後述のバイオミメティクス活かして)ピンチ切り抜ける展開も見応えあり。

…本作のテーマ「人類は生物たちから学ぼう」
ここで「バイオミメティクス」という概念を、パーカー博士(アニメ中と、実写のイギリス自然史博物館研究員)と劇中の活劇から学ぶことができる。
「バイオミメティクス(生物模倣)」とは、生物の身体構造や機能にヒントを得る技術、現代技術のトレンドみたいです。
ふたりがピンチ→スーツに現役の生物の特性インストール→強いぞバイオミメティクス!
分かり易い。実に分かり易くバイオミメティクスの有用性が分かる。
アノマロカリスら古代生物に対して、サメなどの現役生物強い系な感じ。
若干、テラフォーマーズっぽさも(作風違いますが)

この他の見所としては、ハナと、2期で加わったウェンディとの掛け合いや日常系パート。
尺不足でキャラドラマは限定的でしたが、最低限の交流はあった。

バイオミメティクスより大きなスケールの大テーマとして、私たち人間は、遥か昔からの生物たちの進化の果てに、今を生きている。彼らから学び、また人類が滅びず未来に向けて歩んでいこう、的なメッセージ感じました。
…この大テーマは、滅びかけの地球なんて捨ててしまえ!な敵勢力の妨害や対決を通じて描かれていたものの、15分枠の1クール×2期では、微妙でした。
1期の敵はエレメントハンターっぽいが、尺不足で思想に厚みが無い。
2期の敵エヴォルの野望「5度の大量絶滅・ビッグファイブに続く6度目の絶滅起こして人類の新たなる進化を目指す」?
も壮大ではあるんですが、なんで絶滅起こせば進化するんだろ…?とピンと来ない。
対するヴィンスの返しは、これまでの積み重ねが活きていて説得力はありました。

総じて、古生代の驚異と神秘を見せてくれるアドベンチャーで、15分枠で手堅く纏まっていた感。
本筋のストーリーやキャラドラマは、可もなく不可も無し。
ジーンダイバーはおろか、エレメントハンターにも遠く及ばないです(尺の関係で仕方が無いけれど)
中途半端な陰謀よりも、三人組の交流方面をもっと見たかったかも。
…反響次第では続編ある模様(というかNHKなら高確率でやってくれそう)なので、長い目で見れば、大いに期待できそうです。


『作画』
NHK教養らしく、垢抜けないけれど好ましいキャラデザ。ハナもウェンディもカワイイです。
スーツ形態も可愛いんですが、もっと顔見えた方がよかった。
パーカー博士は、実写そっくり。実写の方がハンサムかも。
見所は綺麗なCGによる大迫力の古生代!
アクションも満足です。

『声優』
田谷隼さんはヴィンスが初主演、溌溂とした少年らしさ十分でした。東のエデンの春日晴男の人。
ハナの諏訪彩花さん、ウェンディの田中あいみさんも良い感じ。
水橋かおりさんは「ピカイア~!」としか喋らないけれどカワイイです。
辻美優さん、花房里枝さん、高橋美衣さんは「教えてモーリス!」でラジオっぽい楽しさ。
大川透さん、野島裕史さんら男性陣が上手い。
檜山修之さんの黒幕感は流石でした。

『音楽』
1期OP「カラフルファンタジー」が良かった。
EDは楽しい系で、子ども向け教養番組っぽい。


『キャラ』
好奇心旺盛で活動的な少年ヴィンス、お転婆で負けん気の強いハナは、活劇主人公としては十分でした。
ハナはケーキ大好きだったり、気持ち悪い生物キライだったり、かわいい。

案内役のマスコット・ピカイアの可愛さと健気さも光った。(物理的にも)

案内役のパーカー博士、クールだが実は情熱的なモーリスも良キャラ。
この二人は本編よりもおまけで活躍。三人娘の方がハナたち以上にキャラ立ってたような。
実写のイギリス自然史博物館のアンドリュー・パーカー博士の解説とても分かり易かった。

1期は機械人形的なクール美少女、2期は(しれっと仲間になってた)ウェンディ可愛いです。
2期は少しずつデレたり、お茶目な一面が出てきたり。本作で一番華がある。
フレイザーとの関係や、敵対してたハナ達との確執とかありそうなものですが、ここら辺のドラマが薄いのは残念。

フレイザー副大統領…2期でキャラ変わり過ぎじゃないですかね!?
キャプテンフレイザーw
失脚後いったい彼に何があったのか…

エヴォルは…格上の強敵感はありました。{/netabare}

投稿 : 2017/05/30
閲覧 : 441
サンキュー:

20

ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
 監督:冨安大貴
 シリーズ構成:藤咲淳一
 キャラクタデザイン:松永香苗、五十嵐直子
 制作:OLM
 話数:1クール全13話

 OP:「Colorful Fantasy」
    by elfin’

 ED:「ぶりぶりカンブリア」
    by elfin’
{/netabare}
■感想
 TV放送を視聴。

 カンブリア紀に関する極一部が描かれている、と思う。

 私には古代の生命に関する知識がなく、

 作中に登場するパーカー博士の仰ることの真偽はわからない。

 とは言え、NHKが教育向けとして制作した番組が、

 真っ赤な嘘を流布することは無いと思うし、

 きっと信憑性の高い学説があるのだろう。

 それよりもアニメの内容に違和感を覚える部分がある。

 対象年齢が低い筈なのに、

 何故シリアスで政治的な背景を盛り込んだのかが疑問。

 それ以外は書き留めていないので覚えているものを連ねてみる。

 {netabare}先ず主人公の少年少女は「訓練を受けている」と言うが、

 現地で初めて聞く知識が多過ぎる。

 カンブリア紀ではなく次元転送システムに関する知識だ。

 貴方方の生命を左右する重要な装置だよ?

 コロニー生活も代を重ねると危機感が薄れるのか?

 訓練って、ゲーム紛いのシミュレータだけなのか?{/netabare}

 {netabare}そして少年少女を見て副大統領の放った「子供に勤まるのか?」の一言。

 いや、お前が手コマにしているダイバーも子供だろ?

 お前の与える任務が、その子供に勤まるということは、

 あんぱんと牛乳買ってこい、みたいなのじゃないのか?{/netabare}

 1話辺りが短いので皆さんも是非、と簡単には奨められない。

 短いと言っても全話通せば3時間くらい必要だし、

 振り返りたいと私は感じなかったからだ。

投稿 : 2015/08/10
閲覧 : 302
サンキュー:

20

アスタル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/07/20
閲覧 : 79

とぅってぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/01/07
閲覧 : 80

tmiyo4 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/07/31
閲覧 : 100

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ピカイア!のストーリー・あらすじ

生物の可能性をもとめて カンブリアの海へ-
物語は、地球に生命が住めなくなってしまった未来が舞台。
人々はスペースコロニーを拠点に、恒星間移民を始めていた。
「カンブリア・プロジェクト」の調査員として働く主人公のヴィンスとハナは、
地球再生の鍵ロスト・コードを求め、調査用ヴァーチャル生物“テスター・ピカイア”と共に
次元調査のためカンブリア紀の地球へと向かう…。
おとなもこどもも楽しめる!
NHKエデュケーショナルと、国内屈指のアニメーション制作会社プロダクション I.GとOLMがタッグを組んで贈る、
科学アドベンチャー・アニメの決定版!(TVアニメ動画『ピカイア!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2015年春アニメ
制作会社
OLM / プロダクションI.G
主題歌
≪OP≫elfin'『Colorful Fantasy』≪ED≫elfin'『ぶりぶりカンブリア』

声優・キャラクター

田谷隼、諏訪彩花、水橋かおり、大川透、野島裕史、木下紗華、稲田徹、田中あいみ

スタッフ

監督:冨安大貴、シリーズ構成:藤咲淳一

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