キーワードゆるキャンを含むおすすめアニメ検索結果 7

93.9 7 総合得点ランキング7位
ゆるキャン△(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1815)
7194人が棚に入れました
1人でキャンプをするのが好きな女子・リンと、キャンプ初心者・なでしこの出会いからはじまるアウトドアコメディ。本格的なキャンプのノウハウをゆるく楽しげに描く。

声優・キャラクター
花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依、井上麻里奈、大塚明夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アーユーハングリー!?

きららフォワード連載、
女子×アウトドアの日常系ストーリー。

山梨県近郊を舞台として、
女子高生たちがアウトドア生活を送る様を、
緩やかに描いています。

焚火をして、お鍋をして、
満点の星空を眺め、友達と夜更かしをする。
サイクリング、ソロキャンプも楽しそうだ。
街の喧騒を離れ、気忙しい毎日を忘れ、
日頃の疲れを癒してくれるのでしょう。
主題歌が爽快で素敵な楽曲ですね。

冬キャンプは空気が澄んでいるので、
景色が遠くまで綺麗に見えるのです。
賑やかな夏も好きだけど落ち着いた冬もいい。
{netabare}夜の富士を背景に鍋料理と、
この作品、美味しそうなご飯がやばい。{/netabare}

泰然自若と生きる、なんて素敵な時間でしょう。

最終話視聴追記。
彼女たちと旅を楽しむ緩やかな時間、
時間とは相対的なものなのでしょう。
{netabare}日常のすぐ隣にある癒しの世界で、
少しだけ生き方を変えてみようか、
立ち止まってもいいじゃないかと励まされる。{/netabare}

秋の紅葉、雪景色、満点の星、
どんな言葉より、一杯の珈琲には敵うまい。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 131
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

日常ほのぼの系のキャンプ+飯テロアニメ

原作未読。最終話まで視聴。

私のような、キャンプ未経験者にはキャンプの魅力を分かり易く教えてくれる作品。
キャンプ大好きな人にはあるある系の作品になるのかな?

あと、”かなりの”飯テロアニメでもある。

ゆる~く、まったり。それでいて心が温まる作品です。

背景良し、キャラデザ良し。
OP・EDとも作品の雰囲気にピッタリです。

特筆すべきは、声優陣のテンポの良さでしょうか。
会話のテンポが軽妙で、視聴していてとても心地良かったです。

『いつまでも見ていたい』
『いつまでも見ていられる』
そんな作品です。

迷わず、お気に入りの棚へ直行です(笑)

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
キャンプものらしく、背景がきれい。
キャラデザも良い。

テントの設営など、細やかに描かれている。
焚火ノウハウ。
しっかりとキャンプを描く作品か?

【第2話】
なでしこが野外活動サークルに入る。
なでしこと志麻リンが、あっさりと再会する。
こういう所を変に引っ張らないところは高評価。
松ぼっくりの『コンニチハ』は面白かった。

【第3話】
なでしこがとても楽しそう。
リンもなんやかんやで楽しそう。
そして、なでしこは嬉しそう。
二人の感情がビンビン伝わってくる、心温まる物語。
鍋、本当に美味しそうだったな!

【第4話】
いよいよ、野クルが本格的に活動開始!
なでしこは、千秋とあおいと3人でキャンプに出掛けることに。
何故だろう?この3人の会話、『けいおん!』感が半端ない!
テンポとキャラのせいかな?

リンは免許を取得してスクーターで一人キャンプ。

【第5話】
第4話の続き。
どっちのキャンプも楽しそう。
なでしことリンの夜景の写真のやり取りのくだりは良かった。
素敵な夜景を、独り占めするのではなく共有したいと、お互いに思う気持ちが素敵だった。

【第6話】
コンパクト焚火グリルをゲットしたリン。
で、なでしこに強引に誘われて、焼肉キャンプに二人で行くことに・・・。

【第7話】
謎のキャンパー二人連れは新キャラか?
リンの「出来る男だ!」は多分フラグ?

{netabare}先週のおじいさん=ナレーター=リンのお祖父さん{/netabare}ということが、ここにきてようやく明かされる。

【第8話】
木皿とスキレットのお手入れをする千明とあおい。そこに斉藤さんも加わって・・・。
後半は千明とあおいがなでしこを連れてアウトドアショップへ・・・。

まったりしてるなぁ~。

【第9話】
リンとなでしこがキャップに行くはずが、なでしこが風邪をひいちゃって・・・。

リンは一人キャンプへ。
なでしこは見舞いに来た千明と一緒に、リンに観光スポットのナビをすることに・・・。

何か、もの凄く楽しそうだった!

【第10話】
リンと一人キャンプ後編と野クルのクリスマスキャンプ準備編。
野クルに顧問の先生が!
やはり{netabare}7話の酔っぱらい{/netabare}の方でしたか!

【第11話】
クリスマスキャンプの前半。

集合時間が待ちきれず、早々と集まりだす面々。
こういう所が妙にリアルで良い。

こうやって主要な登場人物が勢揃いすると、何か感慨深い。
相関関係というか、微妙な距離感の組み合わせがあったからねぇ・・・。
(リンが千明のことを『ノリが苦手』と言って少し距離を置いていたり・・・)
なでしこや斉藤が絶妙な役割を果たしたからこその全員集合。

ああ、「最終回が近いんだなぁ・・・」

【第12話】

クリスマスキャンプの後半と後日談。

最後まで安定のまったり感。
満喫しました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 120
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

“冬はつとめて” 変わらず続く美意識の発露

原作未読


メセボでもご推薦いただいたり、皆さんの2018年BEST10も拝見しながら視聴に至った作品です。2期やることも決定しましたしね。

個人的にはきらら系は2018年夏の『はるかなレシーブ』に続き2作目。『けいおん』『ひだまりスケッチ』『がっこうぐらし』等々視聴の優先順位は未だ上がっていない・・・そんな私です。
なお、アウトドアはみんなでわいわいが基本。そこそこの資材揃えて家族でGO。もしソロならフェス込みのアウトドアイベントに足を運ぶでしょう。

アウトドア経験の有無やスタンス、日常系空気系の嗜好度合いなどによって捉え方が変わりそうな題材にもかかわらず多くの支持を集めたのってなんだったんでしょうね?
タイトル『ゆるキャン△』そのまんまの、タイトル詐欺なし、看板に偽りなし、の良作でした。
高校生がキャンプをするだけの話なのですが、きらりと光るポイントが複数あり、まったく飽きることなく完走です。


1.冬キャンプとそれに自然体で臨む彼女たちとの組み合わせの妙
この作品の魅力の最たるもの。夏だと台無しだったんじゃないかな。冬は防寒対策等で備品購入費用が跳ね上がるため手つかずでしたが、本作を観ると行きたくなりますね。冬枯れの景色と雑踏とは無縁の静謐さがもたらす魅力といったらいいのでしょうか。とりわけ早朝の描写が素敵です。彼女らの目を通して私たちも擬似体験ができました。
また冬だからこそ、温かいご飯や温泉のありがたみが伝わってきます。{netabare}温泉シーンはサービスではなく、必然性がある描写なのです。いやほんとに(-_-メ){/netabare}
そして冬イコール厳しい環境であることはキャンパーの数からわかるように想像に難くありません。それなのに主要キャラの面々が構えることなく極めて自然体で向き合っています。ギリギリ「冬なめんな!」と言われる手前の準備をしてです。
厳しくも美しい冬景色と自然体な彼女らの組み合わせが醸し出す空気は深夜まったり観るのに最適だったと思います。

2.各務原なでしこ(CV花守ゆみり)、志摩リン(CV東山奈央)、犬山あおい(CV豊崎愛生)、大垣千明(CV原紗友里)、斉藤恵那(CV高橋李依)の距離感が良い
適度な距離感なんです。キャラ毎の性格を散らしていることはもちろんなのですが、自分の意見を抑えることなく相手に伝えることは伝え、利益相反ありそうならそれ以上いかない。
“ゆるふわ”一辺倒ではなく、相手のことわかってるなぁ・思ってるなぁと感じられる心地よい会話のやりとりになってます。
{netabare}最後の偶然居合わせたシーン。会えたのを喜ぶ発言があっても良さそうなところを、なでしこのセリフの選択が「晴れて良かったね~」←ここに集約されてます。{/netabare}

3.演出特に音楽が良い
OPの「SHINY DAYS」イントロがJackson5の「I Want You Back」インスパイア系ですね。モータウン系列楽曲のグルーブには血が騒ぎます。
劇伴をすごい良いと感じたのは久々かもしれません。バグパイプ使ってると思うのですが、ケルト系の香りがする劇伴がめちゃくちゃ合ってます。特に朝。その他ギター一本、ちょっとだけハーモニカ。練られてそうでシンプルに聞こえる優しい音楽が全編流れてます。

4.志摩リンに味わいがある
だいぶモノローグ多めだったと思います。少なめの掛け合いでのボケツッコミも素晴らしいのですが、こういった無口なキャラってたまにデレてくれればOK!で終っちゃうじゃないですか。
それが回を重ねるにつれて、いろんな顔を見せてきます。寡黙な女の子として処理されなかったこと、予定調和のキャラ設定内に留まらなかった意外性などなど、本作でのお気に入りキャラNO.1です。

概ねこんなところが自分には刺さりました。

その他、1,000円の攻防など身の丈にあった関わりぶり、あおいの「嘘やで~」、{netabare}スマホ使って遠隔地でも一体感を感じる描写、{/netabare}メッセのゆるいやりとり等ほっこりポイントは日常系の強みでしょう。
アウトドアのチュートリアルを大塚明夫さんのナレーションで語る演出も作品に合ってましたね。


{netabare}作品を彩ったキャンプめしの数々。締めは早朝、富士山を望みながらの味噌汁でした。心を掻き立てられたりするわけでもなく自然と涙がこぼれます。{/netabare}

美しいことはいいことだ。癒されるってこういうことなんですね。観て良かったと思えた作品です。



※閑話休題
どうやら癒しを求められる日常系空気系と呼ばれる作品群のなかでも、“ゆるふわ”+αのα部分で光るものがあると自分もイケるようです。
ちょっときらら系の食わず嫌いは改めようかと思う今日この頃です。




視聴時期:2019年1月

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2020.03.24追記

スピンオフ『へやキャン△』放送。最終話放送日に2期について告知あり。
2021年1月開始とのこと。
そういえば実写もなかなかでした。しばらくこのコンテンツ楽しめそうです。


2019.01.18 初稿
2020.03.24 追記 
2020.10.18 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 117

85.0 252 総合得点ランキング252位
ゆるキャン△ SEASON2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (613)
2411人が棚に入れました
これも、ある冬の日の物語。山梨の女子高校生である志摩リンは、愛車の原付に乗って一路浜名湖を目指していた。大晦日に始めた、久しぶりのソロキャンプ。山梨を出発して静岡県は磐田へ。年越しを磐田で迎えて、今日はその三日目。かなり距離の長い運転だが、なんだか楽しい。そんな折、立ち寄った海辺でふと思うリン。「やっぱり、一人のキャンプも好きだ私」一方、そんなリンの思いを知ったなでしこにも、新しい気持ちが芽生えていた。みんなとのキャンプは大好き。ご飯を作って、喜んでもらうのも、嬉しい。だけれど。「私もリンちゃんみたいに、ソロキャンプやってみたいな」なでしことリン、二人の出逢いから始まったアウトドア系ガールズストーリーの第二幕がいま、上がる。

声優・キャラクター
花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依、黒沢ともよ、大塚明夫
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冬はつとめて・続

原作未読


“きらら”系が不得意な人でも楽しめる希少なきらら作品。
2018年冬期で話題になり初心者ソロキャンパーを量産し、今回2期放送前にはスピンオフ4コマ的なショートものも放送。ついでに実写化なんかもされ、わりとアニメファン以外にも認知されてるんじゃないかしらな良作です。

 横綱相撲

作品の良さそのままに付加されたのがこちら↓

・冬季キャンプの怖さも取り入れ注意喚起
→キャンパー増やしちゃったことへのCSR「企業の社会的責任」な気もしなくはない
・訪問場所増える
→あざとさすら感じるほど観光スポット(聖地巡礼用?)増やしちゃいましたね
・(本題)ソロキャンとはなんぞや?への回答
→{netabare}しまリン「寂しさを愛でる」ってやつ。なでしこのソロキャンデビューもありました{/netabare}

もともと日常系に強みありのきらら作品というのもありますが、変わらなさがウリの日常系においてファンのニーズに応えつつ少しばかりの変化を加えるその匙加減が良い塩梅でした。
1期OKな方ならそのまま楽しめる仕様となってます。

 冬はつとめて

『つとめて=早朝』 と高校の古文で習った方がほとんどでは?
清少納言が冬は早朝がいいよねと『枕草子』に綴った理由を映像化したら『ゆるキャン△』になりました。単に日常系だからという理由での“変わらない良さ”だけに限らず、私たち日本人がそれこそ1000年前から共有できる皮膚感覚みたいなものが1期と変わらず提示されてると思っとります。
続けて楽しんじゃってどーぞ!



※余談

■再現度

1.富士宮焼きそば
あの外観見覚えある…というか行きましたね。その時もけっこうな行列でした。
2.池池
正しくは“池”とのこと。
首都圏の取扱代理店もないみたいですし大手ネット通販にも登録なし。酒店の通販サイトから入手可能らしいけど悩む。
がっつり地酒なので伊豆近海の地元の料理と合わせてグイっといきたいので保留です。

あれ!?山梨どこいった?


■空間共有の新しいかたち

本作はスマホで繋がるここ数年の新しい空間共有の在り方を提示してくれてますよね。大きく二つ

1.離れてても場を共有できちゃう
2.タイムリーな情報収集

旅一つとってもスマホ有りと無しの時代で断層ができてると感じます。
1.なんかは日常送ってる自宅組と非日常送ってるキャンプ組とでズレが目立ちそうなもんですがそんなものなくて極めて自然体。
2.についてはインフラ化して久しく「るるぶ」「地球の歩き方」そして現地で情報収集してた時代とは隔世の感あり。もっぱら家族旅行専任な私もすでにスマホは手放せません。

とか言いながら古き旅人からすれば、旅先でのハプニングやトラブルも含めて楽しんじゃおうって醍醐味が削がれちゃうんじゃないかと心配しますが本作はそれもうまく対応しちゃってます。

{netabare}事前に情報収集したうえで想定外の事態が生じた際、冬の山中湖をナメてピンチだった時は捨てる神あれば拾う神ありで現地のキャンパーに救われました。伊豆行きで事前に調べた海岸がNGだった時は以前繋がりのできた現地の酒屋さんと連絡を取り事なきを得ました。
スマホ内の情報で自己完結するのではなく、周りの人にも助けを求めたりするバランス感覚の匙加減がよろしい。

その意味でシマリンは秘かに有能ですよね。
「調べてみたけどどこにもありませんでした」
こうした新入社員の戯言を聞くと「現地行け」「考えろ」となるわけですが、情報ない時の対応力下がってませんか?を感じる今日この頃な管理職の方こちらにもいらっしゃるでしょう。
{netabare}それが置かれてる状況だったりこれまでの経験から仮説を立て、山中湖事案では先生にアラートを流し、なでしこソロキャンデビュー事案では現地に飛んだりする。{/netabare}

まずは「こんなことあるかも」のリスク想定がしっかりできていて◎。次に不確定要素ありまくりで徒労に終わる可能性が高いにもかかわらず行動に移せるのが◎。
言葉巧みではないため面接では捉えきれないかもしれない彼女の能力ですがこれを拾える人事は優秀だと思います。{/netabare}


そんなこんなで1期とあまり変わらぬこと書いておりますが、それでもいいのかなといつもの野クルメンバーらを眺めて楽しい良作でした。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴

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2021.04.17 初稿
2022.02.20 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 72
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

はるのとなり

きららフォワード連載、
女子×アウトドアの日常系ストーリー。

ひとり焚き火で最高の時間を満喫する、
ランタンの灯、炊飯、鉄板焼き、
緩やかな時間と素朴ながら美しい街並み。

エンドロール後のちょっとした展開に、
ゆるキャン△をなぜ好きなのか実感した。

朝の田舎道をリンのヤマハビーノは走る、
山間から陽が昇り始めた頃、なでしこと出遭う。
{netabare}彼女たちは趣味を始めるため、
貴重な時間をせっせと労働に励んでいる。
キャンプアニメだというのに、
そのバイトが忙しく参加出来ないという。{/netabare}

アウトドアの魅力と身の丈に合った活動。
そして必要以上に群れない。
マイペースに青春を楽しんでいるのだ。
そんな彼女たちの日常が心地良い。

8話視聴追記。
{netabare}なでしこ初めてのソロキャンプ。
誰とでも仲良くなれる彼女の、
魅力満載のとても良質なエピソードだ。{/netabare}
美しい夜景も大自然も堪能できる。
場を盛り上げる千明の活躍にも期待したい。

最終話視聴追記。
{netabare}きっと森林や渓流散策をして、
湧き水で沸かす珈琲はさぞ美味しい…、
なんてこちらの想像で追体験しているのだ。{/netabare}
彼女たちの後ろで私たちは物語を補完している。
ここが安定の高品質に繋がっている。

夜の富士、絶景万博。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 70

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

更に進化した愛とセンスと優しさの世界。一挙放送も3期も来るでぇ〜。

 1期の時点で本作はすでに傑作であった。作品に対する愛情に基づく入念な取材に基づく背景美術の妙、日常系のキモなbgm、百合夫婦なでりんに代表される心地よいキャラ、なにより祝祭としてのキャンプ飯(外ご飯効果で美味さ3倍)力が合わさって癒やしやゆるい等という使い古された言葉を超えた世界を構築できている。もはや大きな物語などなくてもこの世界をゆったり味わうだけでなんという幸福…。


 そんな本作の2期。正直完成度高い世界をもう構築しちゃったし、これ以上のレベルアップはそう望めないが、あいつらが帰ってくるだけでオジサン大満足よ…なんて思っていた時期が私にはありました…。


 まさか2期になって全ての要素がレベルアップしているとか…。「aria」を除いたらもうこれ以上の日常系はありえないんじゃないかな、という恐ろしい境地である。キャラの描き込みや関係性がより深まり、世界は温泉のように優しく私たを包んでくれる。コロナ下であんまり出掛けられない今という時代にはまさに救済ですらある。


 本作でより強化されたのは人の心の暖かさ、人情なんて古臭いと一蹴されがちな世の中だが、本作にはそれがある。本作に限らず日常系は現実逃避とされがちだが、こういう心がある社会が現実にない方が問題である。


 4話のなでしこの姉妹愛、9話のスネーク、もといしまりん爺さんの孫を想う心。両者ともに演者が少ない台詞で感情を表現する力の素晴らしさが実感できる。シンプルで余計な雑味がないから心にスッーと入ってきて思わず涙が…。複雑なことをしなくても、大きなドラマを作らなくても、真心が心を打つ、これこそ日常系における感動である。


 今季覇権はウマ娘だろうが、本作も普通なら充分に覇権を握るに相応しい傑作である。劇場版はどうするのかな?。


 そういえばカピバラって意外に肉質が良くて簡単に繁殖できるしで、新たな食肉源としては密かに有望って小泉武夫氏の「奇食怪食」に書いてあったな。個人的には凄く好きな動物だが、是非味もみてみたいもんだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56

76.7 668 総合得点ランキング668位
映画 ゆるキャン△(アニメ映画)

2022年7月1日
★★★★☆ 4.0 (205)
794人が棚に入れました
高校時代、キャンプを通じて関係を育んでいった、なでしこ、リン、千明、あおい、斉藤。時を経てそれぞれの道を歩んだ5人が、とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。 『ゆるキャン△』が演出する、自然の美しさや美味しい食事、焚火を眺めるようなゆったりと流れる時間――。 「美味しいご飯を食べたり、きれいな風景を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったりして……明日もまた頑張ろう」 そんな気持ちになれるひと時の体験。2022年の夏は、映画館で野外活動しよう。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人になった彼女らだからこそできること

この劇場版は、彼女たちが高校を卒業して大人になった頃のできごとです。
なでしこたち5人の女性のそれぞれ違う個性が合わさって、キャンプ場づくりをしていく物語です。
大人になった彼女らだからこそできることを劇場で見ることができます。


リンは名古屋の出版会社に勤めていました。
なでしこは東京でアウトドア用品の販売員をしています。
千明は山梨県庁に務めています。
あおいは地元で小学校の教師をしています。
そして恵那は、神奈川でペットの美容師をしています。

みんなそれぞれ別々の場所で働いていますが、彼女たちの友情は深く結ばれています。

千明は地域振興としてキャンプ場づくりを県庁に申請します。
そのキャンプ場づくりにみんなが駆けつけるのです。
そして定期的にみんなで作業をします。

作業といっても最初は草刈りからです。とても地道な作業です。
そして作業中にいろんな問題も発生します。
でも、彼女らは力を合わせて問題を克服してゆきます。


高校の頃にキャンプの楽しさを知った彼女たち。
その楽しさを彼女らは多くの人に伝えてゆきます。
伝える方法は、それぞれ違います。例えばリンは記事で伝え、なでしこはお店でお客様に伝えたり…
大人になった彼女たちだからこそ、伝えられることがあります。


個人的に感じたこととして
ちくわが老犬になって満足に走れなくなったこと。
自然の摂理なので仕方がないのですが…
おそらく恵那は、これからもずっと、ちくわが老衰で亡くなるまで世話をしていくのでしょうね。
恵那の優しさがにじみ出ていました。


エンディングは佐々木恵梨さんの「ミモザ」
あいかわらず癒される曲でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

受け継いでいきたい優しさの連鎖がここにある

【物語 4.0点】
『へやキャン△』、『ゆるキャン△』2期、映画『ゆるキャン△』。
2018年冬・1期終了後に立ち上がった足掛け四年に亘る3本制作企画の総決算。

大人になった社会人・なでしこたち野クルメンバーが、{netabare}年末戦士サンタクレンジャーから週末戦士作業着レンジャー{/netabare}に進化して、キャンプ場作りに挑むというオリジナルストーリーがメインだが、
決して、1期、2期の人気の余勢を駆った蛇足ではない。
じっくりと煮込まれた設定、脚本、シリーズを横断する伏線芸が提供される。


子供の頃、大人になったら何でも出来ると思っていた。
だが大人になったら案外出来ないことも多かった。
それでも大人になっても楽しいと思うことを皆と一緒にやって行こう。

官民含めた組織を越え始まったキャンプ場プロジェクトに対して、
周りの大人たちが優しく、さり気なく見守るのも暖かい構図。
しがらみの中にあっても、皆、本当はワクワクしたかったんだとの性善説に包まれる癒しの120分。

鑑賞後は凝り固まった心身が、心の芯から解きほぐされるのを実感しました。
整体やマッサージ店に高額なサービス料払うくらいだったら、
本作に鑑賞料金払って身も心も軽くなりましょう♪(←強引な勧誘w)


【作画 4.0点】
アニメーション制作は1期以来のC-Station。

2期では比較的温存していた?富士山も今回は冒頭から押して来ます。
未だかつて、これほどまでに、配給会社がロゴ富士山の松竹で良かったと思った瞬間があったでしょうかw

{netabare}カニだの鮭{/netabare}だの今回も飯テロは即死級の威力。
腹ペコで鑑賞するのは危険なので、何かつまめるフードは用意しておきましょう。

東京、名古屋、横浜と、なでしこたちの活動圏拡大に伴い背景も(聖地巡礼地もw)大増量。
その描き込みに労をいとわず、彼女たちの成長を好表現。
広がった大人の世界を、志摩リンが祖父から受け継いだ大排気量のバイクで駆け回る描写も感慨深いです。


【キャラ 4.5点】
東京・昭島市のアウトドア用品店「フォレストオウル」店員となった各務原なでしこを見守る店長・小牧。
刹那的にノルマを達成する営業ではなく、長期的にアウトドアファン層拡大に寄与する、
なでしこのある種の甘さをも容認するステキな女性。
なでしこに、この仕事本当に向いているわと評価しますが、あなたも相当に向いています。

{netabare}女子高生3人にランプにお試しで火を付けたりしてアドバイスするなでしこの接客に、
なでしこが「カリブー」に何度も眺めに来たランタンをお買い上げするまで見守った店員の姿が重なります。{/netabare}
TVアニメ版で客として優しくおもてなしされたなでしこが、
今度はキャンプの楽しさを広める店員となる優しさの連鎖が温まります。


名古屋の「しゃちほこ出版」編集部員として苦闘する志摩リンを見守る先輩アフロ社員・刈谷。
{netabare}部下が伸び盛りと見て、裏でフォローする心情を上司・白川に吐露する件。
それを受けて白川がお前のほうが大変だったとイジり返す。{/netabare}
先輩が後輩を育み会社の将来を繋ぐ。
氷河期に断絶した当たり前の育成精神がこの会社では連綿と続いています。
こんな暖かい社風なら、ブラックに呑まれて消えていったアイツも凍えずに済んだのかな……。
そう考えたら目頭が熱くなるものがありました。


大垣千明、犬山あおい、斉藤恵那と他の野クルメンバーも成人。
映画では恩師の“グビ姉”鳥羽に続いて{netabare}千明{/netabare}が酔いどれ2号として覚醒w
早速、{netabare}酔った勢いで名古屋から遠征し、タクシー料金メーター9万オーバーの{/netabare}武勇伝を打ち立てるw
ですが、これがプロジェクトの始まり。“飲みニケーション”も悪くはありません。


【声優 4.5点】
実はメインキャスト陣が成人した野クルを演じるのは1期12話の妄想シーンに続いて2回目。
因みに、キャラ設定等も、その妄想シーンから組み立てられており類似点多数。
イメージトレーニングも万全で、キャラを崩さずに成長を演じる好対応。

ナレーションは引き続き大塚 明夫さんで盤石の安心感。
最後、{netabare}兼任する志摩リンの祖父役として発した「いいキャンプ場だ」{/netabare}との一言に報われます。

犬山あおい役の豊崎 愛生さんは映画でも、まつぼっくりさんで\コンニチワ/などと暗躍している模様。
終盤、{netabare}帰って来た原付ビーノで\マカセロ/{/netabare}と男気?を見せたボイスも決まってました。


【音楽 4.0点】
劇伴もお馴染みの立山 秋航氏がオフィスシーンでもブレずに
笛とパイプのケルト風も散りばめる癒し系を継続しつつ新曲を量産。
今回は組曲「松ぼっくり」を編成し、キャンプ場完成までの道程を管弦楽も交えて生き生きと演出。

主題歌もお馴染みのお二人。
OPは亜咲花さんの「Sun Is Coming Up」
淡々と重ねた日々がちゃんと明日につながっていると励ます社会人応援ソング。

EDは佐々木恵梨さんの「ミモザ」
ふと立ち止まって振り返って変わった物、変わらない物を静かに確認するバラード。


【余談】
歴史文化財の保存と活用についても考えさせられた映画でもありました。
{netabare}特に、縄文、弥生の遺構辺りは、教科書に載るレベルの重文級であっても集客は厳しい。
実際、立派に整備された箱物に閑古鳥が鳴いている遺跡が当たり前になっている感があります。
土器発掘体験だけじゃ家族連れは中々やって来ないかと。
少子高齢化でインフラの維持すら難しくなっていく今後の日本にて、
遺跡の価値を損なわない程度のエンタメ化は検討に値すると感じました。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

それじゃ、またね

C-Station制作。

故郷を離れ、それぞれの道を歩む、
大人になったキャンプ仲間がまた集まり、
とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。

お互い仕事をして、使えるお金も増えるが、
それでもどこか、不自由な現実に疲れてくる。
本当は知らない内に、たくさんの人に支えられ、
そのことを実感するも、忙しい毎日で感謝も忘れる。

故郷でキャンプ場を作るにあたり、
彼女たちが掲げたコンセプトは再生である。
{netabare}それはきっとキャンプ場作りを通じて、
昔の友達に会い、思い出から自分と向き合い、
楽しいことをただ楽しむ、色んな人へ伝える。{/netabare}
忘れていた初心からの帰結でもあるのでしょう。

変わらない美しい自然の風景があり、
賑やかな友達、美味しそうな料理の数々、
緩やかな優しい時間も変わらず健在ですが、
どこか考えさせられる物語でした。

こうして大人になっていくのでしょう。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

67.7 2277 総合得点ランキング2277位
ゆるキャン△ 新作アニメーション 「ほらキャン△」(その他)

2018年5月23日
★★★★☆ 3.6 (65)
326人が棚に入れました
ゆるキャン△ BD&DVD第2巻に収録。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

犬山姉妹オンステージ(笑)

ゆるキャン△BD2巻映像特典OVAです。

ゆるキャン△本編放送時にはCパート番外編として知られていたへやキャンですが、その拡大版である特典映像は題して「ほらキャン」。

ほらは「ほら吹き」のほら、つまりはウソつきで名を馳せる犬子こと犬山あおいと、その妹であるチビ犬子こと犬山あかりの犬山姉妹が大活躍です。

前巻の「へやキャン Episode 0」ではキャストが大垣千明と犬山あおいの二人きりだったのと対照的に、今回は本編メインキャスト四人に加えてなでしこの姉のさくらも出演というオールスターキャストとなっているのは注目です。

翻弄されるなでしこの反応もカワイイです!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これ、キャンプ要素が微塵も無いんじゃ…^^;

「ほらキャン△」というタイトルを見ただけじゃ、どんな内容か想像つきませんでした。
出だしは良かったと思うんですよね~
長期休暇を利用したアメリカのキャンプスタイルが紹介されたり…

ですが、犬山あおいの「そういえば…」のくだりから何かが変わっていくんです。
そう、「ほらキャン△」の「ほら」はホラ吹きの「ほら」だったんです^^;
一つ分かったのは、犬山あおいがホラを吹く時、表情で如実に分かるということ…

それと、本編第6話で紹介された「そば・うどん」に対するお詫びと訂正は興味深かったかな。
「蕎麦鵜という鳥はいないので、そば・うどんやさんに行っても蕎麦鵜丼は食べられません。」とのこと。

ですが、どうやら蕎麦鵜丼は実在するようです。
これも気になってググってみると、既にスレが立っていました。

蕎麦鵜丼は餌に蕎麦を混ぜて育てた鵜を肉を甘辛いタレで煮て山菜混ぜご飯の上に乗せたとある山間部の郷土料理で、山梨県身延町の下部温泉駅にあるし下部ホテルで食べられるんだそうです。

まぁ、今回何だかんだで一番楽しんだのはなでしこなんででしょうけれど^^;

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

目、目~wwwww

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
「へやキャン」「ほらキャン」「サバキャン」と観た中で、私は本作が一番楽しめました♪

ギャグベースの話です。可愛いし、面白いし、すごく楽しいっすよ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
犬山姉妹、最高(笑) あれがホラをふいている時の目か(笑) てか、「ほらキャン」で検索すると、あの目した犬山姉妹のTシャツがトップにくるんだな(笑)

最後のリンちゃんコス大会も楽しい。

「ゆるキャンらしさ」という点はやや欠けるものの、日常系ギャグアニメとしては高水準。観て、絶対に損がない。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

67.1 2520 総合得点ランキング2520位
ゆるキャン△ 新作アニメーション 「サバキャン△」(その他)

2018年7月25日
★★★★☆ 3.6 (74)
386人が棚に入れました
ゆるキャン△ BD&DVD第3巻に収録。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ゆるキャン△アニメ史上で最も荒唐無稽、たぶんアニメオリジナルなエピソード。

ゆるキャン△ BD第3巻収録特典映像として観ました。確かDVD3巻にも収録されているはず。

本編最終話の後半を除いて基本的には原作準拠でアニメ化されている『ゆるキャン△』ですが、記憶が正しければおそらく本作のみがアニメオリジナルな完全新作エピソードだと思います。

そして原作の時系列が秋口から始まっていて単行本6巻時点でまだ春を迎えていないため、原作とアニメを通じて唯一夏っぽくかつ水着回的なエピソードでもあります。

サバキャンの「サバ」は「サバイバル」のサバ。どこらへんがサバイバルなのかは、本編を観てのお楽しみ!

……とここまで書いておいてなんですが、第1巻や第2巻収録の特典映像と比べると私は本作は好みに合いません。やっぱり『ゆるキャン△』は本編が一番面白いと思います!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「Help Us Please!」

季節は夏…
志摩リン、各務原なでしこ、大垣千明、犬山あおい、斉藤恵那の5人は冬キャンプをするため、恵那のプライベートジェットでオーストラリアに向かっていました。

その道中、機体のトラブルと思われる事態が発生した際、慌てた千明がパラシュートで降下しちゃうんです。
その流れで残り4人もパラシュートで降下…
そして辿り着いたのが無人島という図式。

ここで発揮されるのが彼女たちのアウトドア資質…
一時はどうなるかと思いましたが、徐々に食料が充実してくると人間って余裕が出てくるのでしょうか。
今度は浜辺で遊び始めるんですからビックリです。
まぁ、飲み水が無いなどツッコミどころが無い訳じゃありませんけれど。

サバイバル生活が充実してくると、その生活に慣れてくるのが良くも悪くも人間なんだと思います。
きっとなでしこが引き金を引かなかったら、この生活は当分続いたのではないでしょうか。
でもずっとここで生活する訳にもいきませんからね…
みんな気付いて良かったですね^^

しかし、最後になでしこの大好きなモノが見えたシーンを踏まえると実在する無人島だったのかが気になります。
地図を見てもそれらしい場所がありませんので…
彼女たちは必至に叫んでいましたが、状況を把握できるのは時間の問題なんでしょうね。
かくあるべき事を期待しています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゆる〜いサバイバルキャンプ

原作未読 12分程 AT-Xで放送されていたので観てみました。

ゆるキャン△メンバー5人が、紆余曲折へて無人島でキャンプをすることになったお話。

「ソウナンですか?」ほどサバイバル感もなく、何となく何とかなっている感じでしたw

オチも良かったですねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

67.0 2563 総合得点ランキング2563位
ゆるキャン△ 新作アニメーション 「へやキャン△episode0」(その他)

2018年3月28日
★★★★☆ 3.5 (86)
407人が棚に入れました
野クル、旅に出る! 野外活動サークル、略して野クル。部員はたったの3人。山梨県の片隅に校舎を構える本栖高校、さらにその隅にある部室棟の、「うなぎのねどこ」みたいな一角を部室として使用するゆるーいアウトドアサークル。今日も今日とて各務原なでしこが狭い部室で暇を潰していたところ、大垣千明と犬山あおいが突然「今から旅に出るぞ!」と告げる。おろおろするなでしこを連れ回し、野クルメンバーたちが山梨中を東奔西走。各地の名物を味わい尽くして繰り広げる女子高生の珍道中、旅のゴールはどこだ!?

声優・キャラクター
花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依、大塚明夫

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「episode 0」のタイトルが示す通り、『ゆるキャン△』本編より前のお話として展開します。

BD1巻の特典OVAです。とっくに届いていたのに春クールのアニメを観るのに時間を取られてなかなか観られなかったので今頃のレビュー。

「野外活動サークル」(通称:野クル)の設立メンバー二人(大垣千明、犬山あおい)による部室獲得当時の片付けや廃品利用へのチャレンジなど、原作コミックスでの「へやキャン△」エピソードを複数集めて、うまくひとつのお話に構成してあります。

そのように作られた特典映像であるため当然ですが、アニメ放送当時にCパートとして流れていた「へやキャン△」よりは尺は長いです。

時系列的にはなでしこ転入前のお話なので、なでしこは出てきません(笑)。そこそこ楽しいけど観なくても本編にはまったく影響がないという意味では、まさに「特典映像」という感じ。

……っていうか、せっかくBD買ったんだからさっさと観ろよ。> 自分

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ここが出発点

原作未読 5分程 AT-Xで放送されていたので観てみました。

なでしこが来る前の大垣 千明(おおがき ちあき)と犬山 あおい(いぬやま あおい)が「野外活動サークル」同好会(通称:野クル)を立ち上げた時のお話です。

2人のキャンプに関する会話が楽しかったです。

何でも何かを始めるときはお金がかかりますねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しむ気持ちと想像力があれば、そこがキャンプ場になる。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ゆるキャン△の前日譚。なでしこ が入学する前の話。

「大垣千明」と「犬山あおい」が、もらったばかりの部室でダベるだけなんだけど、なんか素敵。

ゆるキャンらしさ(キャンプ要素)は薄いけど、充分に面白かった。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
鰻の寝床のような部屋の中でも、空想はどこまでも広がる。

高級なキャンプ道具、、、は、今は無理だけど、倉庫にある物でも、キャンプは出来るかもしれない。

ブルーシートの上に、ビニール傘を組み合わせたテントを建てる。トランポリンの真ん中を外してテーブルにする。その中心には、鉄パイプを3本組み合わせただけのトライポットを置き、バスケットボールを椅子代わりにする(キャンプ飯は、焼いたビックカツw)。

そんな妄想をするのも良いし、実際にキャンプに行った日の事を想像し、「キャンプにいったら、あんなことや、こんなことをやって~」「せやな~!」と、語り合うのもまた、楽しい。

「楽しむ気持ちと想像力があれば、そこがキャンプ場になる」

今、まさにコロナの渦中にいて、「ステイホーム」が半義務化されているなか、感じるものは大きかった。

先日のニュースで、「自分の家を学校にした」家族を見た。

料理の得意なお母さんは、「家庭科」を担当する。生き物が好きなお父さんは、「理科」の先生だ。お祖母ちゃんは折り紙を持ってきて、「図工」を。家族みんなで写生大会を開いて、「美術」にする。

その家では、GWの1週間の時間割りを作り、きちんと授業をしたらしい(子供が小学1年生だから、学校生活を教える意味合いもあるのだろう)。勿論、「国語」や「算数」だってある。

また巷では、子供を椅子に座らせ、ネットでジェットコースターの画像(オウンビュー)を見せながら、お父さんが頑張って椅子を動かすのが流行っているとか。お母さんは微笑みながら、扇風機で風を当てる。

「楽しむ気持ちと想像力があれば、そこが学校になる。遊園地にだってなる」

現実は確かに厳しく、職を失ったり、命を失ってしまう人がいることは、間違いない。

(職に関してはもっと行政に頑張ってもらわなければならないが)まず私たちは、自分や家族の命を守るために家にこもり、その上で、上記のような「楽しむ気持ち」と「想像力」を駆使して暮らしていければ、理想的なんだと思う。

「さあ、コロナが終わったら、何をしようか?」
「あんなことやこんなことしようね!」
「せやな~♪」

それがコロナ終息後の日本の経済を回し、今を頑張るエネルギーになる。

部屋キャンに学ぶべきことは、大きい。

まあ、私は、コロナが終わろうが、変わらずアニメを観ているとは思うのだが(自爆)w
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

66.6 2719 総合得点ランキング2719位
ゆるキャン△ SEASON3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (43)
302人が棚に入れました
女子高生たちがキャンプに行く姿や日常をゆるやかに描くアウトドア系ガールズストーリー
同名漫画原作のアニメ第3期。山梨県や静岡県を舞台に、女子高生たちがキャンプに行く姿や日常をゆるやかな雰囲気で描くアウトドア系ガールズストーリー。制作会社がエイトビットに代わり、メインスタッフも一新される。

声優・キャラクター
各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東山奈央
大垣千明:原紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
斉藤恵那:高橋李依
土岐綾乃:黒沢ともよ
ナレーション:大塚明夫
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