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風を抜け!(OVA)

1988年12月16日
★★★★★ 4.3 (2)
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原作は村上もとかの本格モトクロス漫画。主人公・一文字彗と、宿敵ジェフ・アネモスとの日本GPジュニア250ccクラスの激闘をピックアップし、映像化した作品だ。一足先にジュニアクラスへ特別昇格したジェフ。彼への雪辱を晴らすため、連戦連勝を続ける彗に、ついにジュニアクラスへの昇格が訪れた。ジェフとの再戦の場は日本GP。そこで彗を待っていたのは、最良のパートナーとなるメカニック・ジュンとの出会いだった。主人公の彗役に、俳優として活躍する真木蔵人を起用。さらに彗の父親役を、蔵人の父親である俳優・マイク真木が担当し、親子での競演となっている。
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

熱いモトクロスレース

オートバイ競技のひとつ、「モトクロス」が題材。
OVAは1本で、時間は40分程度。1988年の作品。
主人公 慧(ケイ)とライバル ジェフの熱いレースを描く。
モトクロスを扱ったアニメって他に無いのでは。

馴染みの薄い方向けに競技の解説をMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)から引用↓{netabare}
「モトクロスとは、モーターサイクルによるクロスカントリー、
 つまり未舗装の周回コースにてスピードを争う二輪レースです。
 モトクロスのコースは通常、丘陵などの不整地に設けられているので、
 起伏に富んだ自然の地形を生かした勾配や、
 ジャンプ台などの人工的セクションが勝負どころ、見どころとなります。」
{/netabare}
そう、未舗装のダートコースを泥だらけになりながら走り抜ける。
高低差のあるコースで徹底的に軽量化されたマシン達が大ジャンプをする。
かなり立体感のあるレースなんです。
本作はそんなモトクロスの魅力がひしひしと伝わる作品でした。


早朝の鈴鹿サーキット。主人公「慧(ケイ)」が自主トレに臨むシーン。
静謐の中でブーツを履き、グローブを付けてエンジンを蒸かす。
気合いの入ったバイクの作画から ゴーグルを掛け真直ぐ前を見据える主人公・・・
序盤のこのシーンで一気に惹き込まれました。

OVAだけあって作中に色んなこだわりを感じます。
レースは様々な視点・角度から見せてくれていますし、
バイクは言わずもがな、植物や土の作画、或いは風景の描写に雰囲気がある。
中でもエンジン音は凄い。
レース開始直前、数十台のバイクが一斉にエンジンを蒸かすシーンの
臨場感には目を見張るものがありました。
音でここまで臨場感を演出できるんだ・・・というのが感想。

キャラデザはやや古めですが、途中からどうでも良くなってきます。
いや、むしろこっちのほうが可愛い(?)。


それと途中で気付きましたが、「サイバーフォーミュラ」の設定って
この作品と似てますね。{netabare}
・ヒロインがお嬢様
・主人公→白青赤 ライバル→紫ベース
・「風をぶち抜いたような感覚」≒「ゼロの領域」{/netabare}
サイバーフォーミュラのほうが1991年と後発ですが、
かなり影響を受けてる感じがするのは私だけでしょうか。

いずれにせよ、良作です。
そう、ブラスレイターみたいなゴツいやつだけがバイクじゃないよね。

何故こんなにも埋もれてるんだろう・・・

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
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