漫画・小説原作のアニメ化について

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2018年12月11日
漫画・小説原作のアニメ化について

業界の事あまり知らないのですが、
アニメ化の事について教えて頂きたいです。

アニメって、何で中途半端な形で終わらせるのでしょうか?
続きは原作読んでくださいみたいな半端な結末だと、それなりの評価しか得られないと思うのですが。このサイトのランキングも結末のしっかりした作品が上位になってるし。
DVDやグッズの売上結果で次期制作の判断をするというのも、そもそもそんな微妙な前評価の作品に制作のコストや無駄な労力かける必要無いと思います。
1期に150作品や200作品作るって完全にオーバーワークだし、見る側も見きれない。内容も薄くて、結末もしない、絵も崩れ、動きもぎこちない、声も合ってない間に合わせのアニメが大半。

放送枠埋め作品があるのは仕方ないと思うのですが、もっと質の良い作品、結末のある作品を作って欲しいです。

半ば愚痴になってすみません。

>DVDやグッズの売上結果で次期制作の判断をするというのも、そもそもそんな微妙な前評価の作品に制作のコストや無駄な労力かける必要無いと思います。

アニメ製作のほとんどは「製作委員会方式」という出資ポンドで資金調達が行われます。
利益が出れば、出資見合いに応じて配当されますけど、赤字になればその損失も比例配分となります。
「製作委員会」には資金力がある出版社、広告代理店、通信事業者など様々な業種が参加しますけど、参加動機はそれぞれの立場で異なります。
「製作委員会」とはどういう経緯で立ち上がるのかですけど、下記リンク記事が分かり易いので掲載をしておきます。

「「製作委員会」とはどんなものか・どんな仕事をしているのか現場担当者たちがAnimeJapan 2015の座談会で具体的に語った」
https://gigazine.net/news/20150402-animation-producer-talk-aj2015/
以下引用
川村:
僕の場合は「企画・プロデュース」という形で、現場というよりは企画中心ですね。まずは松本理恵監督の作品をいくつか観て非常に面白いなと思い、監督といつかテレビシリーズや映画をやりたいなという話をずっとしていました。すると偶然、東宝の若手の岡村というプロデューサーが「血界戦線」という集英社さんのコミックをアニメ化したいという話を持ってきたんです。松本監督が「血界戦線」の大ファンだったので、じゃあそれでテレビシリーズをやろうということで企画とクリエイターが結びつきました。崩壊したニューヨークという世界観、そして多彩なアクションシーンがあることも考えて「ボンズさんが面白いのでは?」と3人で相談しまして、ボンズの大薮プロデューサーにご相談しました。そこから「鋼の錬金術師」などでボンズさんと繋がりがあったMBSさんに持ち込んだら「ぜひやりたい」と。そこで、パッケージ会社の東宝と放送会社のMBSさん、原作の集英社さん、ADKさんで製作委員会を組みました。
>引用ここまで

上記のように、まずアニメ化してみようということで進むようですね。
しかし、現実にはお金が動くことでもあり、出資金が回収できなければ製作委員会に参加した各企業が赤字を負わなければなりません。
ビジネスである以上、二期をやっても赤字になる可能性が高い場合は企業から出資自体が集まらないのですから、制作は必然的に無理ですよね。

製作委員会はアニメ制作を制作スタジオへ依頼しますけど、製作委員会への出資総額は増えないまま、制作コストが増加している現状、どこかでコストカットが必要となります。
そのため、中国への下請け発注が増えてクオリティ低下の一因ともなっています。
また、アニメ業界は万年人手不足であり、制作スケジュールに余裕がないと優秀なアニメーターの確保もままならず、原画や二原まで論外のクオリティである中国発注となます。
まともな原画に仕上がらないと作監段階で全修正ですが、修正が不完全なまま仕上げ撮影などの下流工程に回ると「作画崩壊」なり、納品が間に合わなければ放送落ち、つまり「万策尽きた」状態です。
「作画崩壊」はアニメ制作に関わるクリエイターの信用問題にもなりますので、それを避けるために「総集編」で時間稼ぎを行っているケースも最近は多いですよね。

以下は少し難解ですけど、制作コストとクオリティの問題を指摘している経済産業省の報告書から引用です。

「5.8 コンテンツビジネスにおける資金調達」
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/report/report_01/05/5_8.pdf

以下引用
現在、コンテンツ制作における制作会社の大半は中小企業であるが、コンテンツを流通させる事業者(映画配給会社、テレビ局等)が寡占的傾向にあり、コンテンツを製作する制作会社が、製作資金調達、マーケティング等を含め、流通事業者に依存する構造となっている。制作会社は経営的、経済的基盤が脆弱であることがほとんどであり、容易に金融機関からの資金を調達することが難しい現状となっている。また近年ではコンテンツ製作の費用が映像関係のデジタル化に伴い、増大傾向にあることも制作資金調達を困難にしている一因となっている。コンテンツを製作する事業者の大半が製作を委託され、その委託費の中から利益を確保しなければならないことから費用コストを抑えなければならなくなり、結果としてコンテンツ自体のクオリティが低下してしまうということになる。加えて上記の影響から制作会社がコンテンツ流通業者の下請業者となってしまうことから、「作り手」であるはずのコンテンツ制作会社から優秀な人材が流出するという懸念も問題となっている。
>引用ここまで

参考になるかどうか分かりませんけど、アニメ業界とはどういうものなのかを知るともっと疑問が解消されるかもしれませんので、資料リンクを掲載しておきますね。

アニメーション制作者 実態調査 報告書2015
http://www.janica.jp/survey/survey2015Report.pdf

アニメ産業レポート2018
http://aja.gr.jp/?wpdmdl=1283

アニメ業界の現状と課題、支援策とは
http://www.janica.jp/press/20170628_CJ-haifusiryo.pdf

https://www.youtube.com/channel/UCksyEmP_U4_tPlNneDjVrVQ

鬼滅の刃好きに刺さりそうなチャンネルだな。もっと増えろー

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