アスカ蘭 さんの感想・評価
4.8
きっと…見ている
物語
死にゆく者が何を残し、残された者がそれを受け止め、どう乗り越えていくのか。
大変重いテーマになっており、涙なくしては見れない。
宗方仁の死に直面する岡ひろみ、ひろみと同じく絶望の淵へと落とされる緑川蘭子、宗方コーチに秘めた想いを寄せていた竜崎麗香。登場人物の心理を深く掘り下げている。
整合性が取れない部分もあるが劇場版エースをねらえ!(&旧エースをねらえ!)の続編。
スタッフ
総監修出崎統氏、監督古瀬登氏であるが、出崎統氏が絵コンテ、アフレコの立会い,脚本の打ち合わせ等の実質的な監督作業を行っている。
作画
前作の劇場版エースのねらえ!と比較すると、かなり絵のタッチが変わっていますが、キャラクターデザイン・作画監督ともに同じ杉野昭夫氏が担当しており、それほど違和感は感じられない。絵的には同時期の「おにいさまへ・・・」に近い。
参考・・・杉野昭夫氏の絵のタッチは劇場版ゴルゴ13、海外との合作作品参加を境に変化していきます。
声優
宗方仁(野沢那智)、愛川マキ(菅谷政子)以外が総入れ替えされているが、水谷優子さんがイメージを壊さず岡ひろみを熱演している。その他のキャストも、野沢那智氏の弟子系の方々を中心とした出崎作品の常連声優陣で固められており、違和感がほとんどない。