1994年度に放送されたアニメOVA一覧 114

あにこれの全ユーザーが1994年度に放送されたアニメOVAを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の1994年度に放送されたアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

75.1 1 1994年度アニメランキング1位
ブラックジャック OVA版(OVA)

1993年12月21日
★★★★★ 4.1 (107)
654人が棚に入れました
原作のストーリーを元にして展開されるオリジナルストーリー(カルテII、カルテVIは完全なオリジナル)。原作とはひと味違った作画と演出ではあるが、原作よりも少しピリッとした大人向けの内容となっている。当初は13巻まで製作する予定だったが途中で終ってしまったため、10巻で完結している。終了の告知はなく、製作終了に関し公式な理由は発表されていない。また1~7話までは日本コロムビアだったが8話~10話からは発売元をバンダイビジュアルに変更するという異例の事態となった。

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ボンカレーはどう作ってもうまいのだ

原作既読。言わずと知れた手塚治虫原作の超有名作、そのOVA版(全12話)です。

ちょっと出崎色が強すぎるかな・・・これはこれで非常によくできているとは思います。
出崎監督の作品はこれの他に「あしたのジョー2」を再放送で観たぐらいですが、
劇画調の止め絵、画面分割、繰り返しショットなどお馴染みの演出は本作でも健在。
内容は各話約50分で、原作のエピソードを繋ぎ合わせたり膨らませたりしていますが
冗長になることなく、グイグイと物語に引き込まれます。

ただ、BJの人物像が原作とはだいぶかけ離れており、
穏やかで落ち着いた大人の雰囲気を常に醸し出してるわけですよ(笑)
それがそのまま作品全体のカラーにもなってしまってるのが不満といえば不満。
内容自体はバリエーション豊富なのに、どれも似たり寄ったりな印象を受けます。

ブラックジャックという作品は、BJが法外な治療費をふっかけるという設定が肝であって
ふっかけられた側は当然、戸惑ったり憤慨するわけですが
これは患者やその親族に対して、何としてでも「生きたい」「救いたい」という
覚悟や誠意があるかを試しているんですよね。無一文になっても必死に生き抜くという覚悟。
この設定がアニメ版ではあまり活かされてなかったのも、ちょっと残念。

結局最後まで違和感を拭い去ることはできませんでしたが、
原作と別物として見れば、どのエピソードも完成度は高く、見応え充分なのは間違いないです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28

che さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

漫画の神様、アニメの父、手塚治虫。

かなり昔に見たアニメだから正直細かいことは覚えてないんですよねw
でも僕、手塚先生好きだし、BJ(ブラックジャック)は手塚作品の中では割と読みやすい部類ってのもあって大好きなんです。
原作を知っていてなお、楽しめた僕の中で数少ないアニメ作品です。
というか、下手な物を作れなかったんでしょうねw
アニメに携わる人なら特に強く入れ込んだんじゃないでしょうか?
なんせ、日本で初めてTVアニメを作った日本アニメの父とも呼べる人の代表作ですからねw

簡単に内容を説明すると、
顔面に大きな傷跡があるBJ(ブラックジャック)と言うモグリ(医師免許が無い)の天才外科医の物語。
彼は天才的な外科手術の腕を持ち、国家試験もパスしているのですが、
患者に法外な報酬を請求することから医師免許を剥奪された、知る人ぞ知るモグリ医師として辺鄙な岬にピノコと言う子供とひっそりと開業しています。
しかし、法外な報酬にもかかわらず、世間の医師にさじを投げ出された、手遅れの怪我、重病、奇病、病院には行けない訳ありの患者達が彼に救いを求めてやってきます、
気まぐれな彼は、ある患者にはに何十億もの報酬を求め、ある時は一杯のラーメンでそのメスを振い、こう言います「命の値段は人それぞれさ」と、
天使でもなければ、悪魔でもない、医師免許と一緒に医者の良心まで捨てた様な、気まぐれで、性悪で、天才で、それ故に孤高で寂しい天才外科医BJの織りなす一級品のヒューマンドラマです。

ここからは、ちょっとキャラクターの話です、しかもマンガの話になりますwアニメとはあまり関係ない、、と言うかアニメのBJと漫画のBJの人物像は少し違うんですよね。
アニメのBJは声も性格もハードボイルドな感じですwだから以下のBJは漫画のBJの人物像です。
手塚先生の作品は有名どころは結構読んでるんですが、まあなんせ数が膨大な上、読むの疲れるんですよ正直w
漫画と言う手法ですが、文芸作品の様なものですから先生の漫画は、
まあそんな彼の著書の中でも比較的「俗」なキャラクターの方だと思うんですよねBJって。
僕は作品自体に思い入れを持つ事は、ままあるんですが、あんまりキャラクター自体に思い入れを持つ事ってあんまりないんです、でもBJというキャラクターはとても好きなんです。
何処が?って話なんですが、まあ簡単に言うとJBって凄っごく「人間臭い」んですよね~そこが大好きなんですw
僕は基本的に人間臭いキャラクターが好きなんですよね、ビバップのスパイクとか、エウレカのホランドとか、賞金稼ぎの豚とかねw
ダメな大人で、酒呑みで、好き勝手に生きて、決して正義なんかじゃなくて、「善人」ではないけど「良いヤツ」そんなキャラクターが好きなんですw
僕にとってのヒーロー像なんですねきっとwまあ僕は十分ダメな大人と言う事と、酒呑みである事だけはパスできていますけどね、、、orz
BJの話に戻すと、BJってちょっと捉えどころのない性格なんですが基本的に性格悪いんですよwでも性格の悪いキャラクターって別に珍しくも無いじゃないですか、
しかし、BJの性格がひねくれてるにはきちんと理由があり、その描写もしっかりされてるんですよね。
彼の性格にしろ、行動理念にしろ、しっかりと納得できるに足る動機があり、基本的なキャラクター像に矛盾がないんです、だから彼と言う人物にはリアリティーがあって好きなんです。
最近のアニメや漫画のキャラクターってリアリティーが無い人たちが多いんですよね、バックボーンが希薄というか薄っぺらいというか、そういうキャラクターが多い作品って僕は好きになれないんですよね~。
好みの問題か、諸費の時代の求めるニーズなのか、すこし寂しい物がある今日この頃のキャラクターへの感想でしたw

こんな人にオススメ

大人の人
手塚治虫の人
医療系ヒューマンドラマの人
アッチョンブリケの人

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

BJファン向け?

平成生まれなので原作はほとんど知らず
昔OP月光火のTV放送されていたBJしか知らないんですが、


イメージとしては結構BJって
多額の医療費がかかったりしてリアルよりの話なのかな。
とイメージがあったんですがBJって結構ファンタジーな話が多いんですね。
そして思った以上にBJが良い人・・・・


意外でした。
なので少しガッカリ(ファンの方には申し訳ないけど)


しかし昔見てたTV版よりかはシリアスな雰囲気が作画、物語にもあり
こちらの方がドキドキして見れました。OP、EDも良かったです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

71.2 2 1994年度アニメランキング2位
マクロスプラス(OVA)

1994年8月25日
★★★★☆ 3.9 (246)
1367人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

空戦のみに価値があり

恋愛ストーリーはまったくおもしろくない。
音楽はすばらしい。とくにインフォメーションハイ。
電気の元メンバーだっけか。
菅野さんもいいけどまだまだ本気だしてない。一人じゃないし。

ただただ空戦だけがセルアニメ最強と呼ばれるデキ。
肝心の板野氏本人もプラス以上のものはかけないと。
数人でアメリカくんだりまでいって実際に乗せてもらってきたとか。空戦までやってもらってついでに何Gで気絶するか試したらしい。すげえ楽しそうだ。

そんなもんだからこれを観た人間はこれ以上の空戦が描けるのか、存在するのかまじめに考えちゃうよ・・・。

初音ミクのネタ元、母であり子孫というべきシャロンもなかなか独創的。
シャロン関係はネタとしては昔からあったものですが。あの筐体が当時未来を感じました。
それがどうしたことか・・こんな萌えて、こんなに早く初代のシャロンが現れるとは・・誰もが予想できなかったでしょう・・。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「伝説の5秒」が見れるのはこちらではなくMOVIE EDITIONの方

こちらのOVA版には「伝説の5秒」のシーンは無いのは事前に知っていたが、映画版とはストーリー構成も違うようなので視聴。
結果から言えば映画版を先に見た方が良かったかも知れない..

マクロスを知らない人がこれから観ても全く問題ない。
「ゼントラーディ」だけは事前に調べておいた方が良いかも...

1話目の原画に庵野秀明の名前がw
作画はセル画アニメの最高峰と言っても相応しい完成度だと思う。
1話がピークな気もするが、特に爆発シーンや煙の作画が素晴らしい。

ストーリーに関しては
{netabare} 最終話中盤までは身内の戦闘とドロドロ展開が続き、ラスボスも無人戦闘機だったので個人的には物足りなかった。
これは好みの問題だと思うけど...
ガルドの最期の戦闘シーンが少な過ぎたので新規カットが追加されている映画版から見ておけば良かった...w
歌姫がバーチャルなのは新鮮で良かったと思う。 {/netabare}

キャラに関しても
{netabare} 本命の相手がいても他の異性に靡いてしまうキャラが多いので、その部分好みが分かれそうなのがネックですね。
そのせいでキャラに感情移入も出来ず、個人的にガルドの死もアッサリし過ぎてて消化不良です...
イサムの自由奔放なキャラは結構好みです。{/netabare}

映画版の方はレンタルして観ようと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初代マクロスより作りが丁寧な2期。OVAだからです。

初代マクロスの正統派2期です。
でも登場人物も、雰囲気も異なる別の作品です。

マクロスと言えば三角関係ですが、このアニメは特異で、女一人と男二人の三角関係です。

初代よりストーリーが作り込まれています。
また、バルキリーの動きがスムーズになっています。
特に、恋敵二人のガチの空中戦には迫力があります。

音楽的にも洗練されています。
菅野よう子さんのアニメデビューがこの作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

68.6 3 1994年度アニメランキング3位
逮捕しちゃうぞ(OVA)

1994年9月24日
★★★★☆ 3.8 (35)
238人が棚に入れました
墨東署交通課に勤務する婦警、辻本夏実と小早川美幸。
並外れた怪力を持つ夏実と知性派の美幸は、コンビを組むことになった…。そんな対照的な二人が、さまざまな事件に挑む!

藤島康介の人気コミックを原作にしたOVA。
原作にはなかった夏実と美幸がコンビを結成するまでのエピソードも描かれている。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

夏美♪足ブレーキ!!

原作は1986年同タイトル。1994年にOVA化。

1995年2月全4話 以降のアニメ他の原点?

1996年10月TV版放送開始全51話

1999年3月特別編1「逮捕しちゃうぞ Special」全21話

1999年『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』劇場公開

2001年4月「逮捕しちゃうぞ SECOND SEASON」全21話

2002年3月特別編2YOU'RE UNDER ARREST〜逮捕しちゃうぞ〜」

2002年10月実写ドラマ全9話

2007年10月「逮捕しちゃうぞフルスロットル}全24話

昔からある凸凹コンビ警察ものを、ミニパトに乗る婦警に
置き換えて破天荒に愉快痛快なコメディタッチで描く作品。
色々なパロディーが多く含まれ、マニアックな描写も多い。

結果的にこの作品自体パロネタにされることも多い様です。
このアニメのパロを含む作品から此方を視て、更にネタ元
を探すのも面白いかもしれません。

二人の婦警のコミカルなトークと署内や白バイ隊他個性豊か
な人々や、街の住民等とのハートフルな交流等を描きつつ、
交通違反者を追いかけナンセンスなカーチェイスをコミカル
にシリアスに描き分けている。

乗物系のメカデザはデティールに拘っていて可成りのもの。
キャラデザなどは最近の萌え系とは違い個性がある。

スリリングなカーチェイス等はアングルや心理描写等の演出
とデティールの高い車体や計器類の描写で補っている感じ。
基本的にはナンセンスなコメディ風ドラマを視ている感じ。
海外の警察ものや白バイドラマのノリ?

初期のOVAでこのレベルだと、後発の作品程期待ができる。
1期だけで51話続いたのだから当然かな?全120話位?

恋愛要素は不可欠w 「仲直りを目的にした逢引を命ずる!」
部署を挙げての一大プロジェクト?こういうの好きだな♪

足ブレーキについては可也古典的なパロですが・・ドアを
開けて両足で・・というのは流石に新しかった気がする。


辻本夏実(玉川紗己子)墨東署交通課の女性警察官。巡査。
正義感は強いが破天荒で快活な性格。並外れた体力と怪力。
愛車モトコンポ。酒好きで酒乱。

小早川美幸(平松晶子)墨東署交通課の女性警察官。巡査。
頭脳明晰で論理的思考力と洞察力が高い。時々暴走する。
愛車トヨタ・スポーツ800。手先が器用でメカフェチ気味。

二階堂頼子(小桜エツ子)墨東署交通課の女性警察官。
ゴシップとそれに絡む騒動が大好きなトラブルメーカー。

中嶋剣(島田敏)墨東署交通課の白バイ警察官。
自称“墨東の白き鷹”常にサングラス姿。質実剛健の大男。

課長(政宗一成)交通課課長 警部

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

90年代中盤としては、トップレベルのクオリティ♪

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
3期、劇場版まで続く、「逮捕しちゃうぞ」シリーズの一作目。時系列的には1期の最初の部分にあたるので、ここから観るのがオススメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作画は時代を感じさせるものではありますが、時代に関係なく「綺麗」だと思えるはずです(特にメカ類の作画は)。この時代のアニメをあまり観ていない若い世代にとっては、ある意味では新鮮な驚きがあるかと思います。

ストーリーとしても、メインの二人(夏実と美幸)のキャラがよく描かれており、ストーリーと合わせ、かなり面白いです。是非オススメしたいですね(シリーズNo.1のオススメ度)♪

※詳細は1期に書きました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

ぶるーれっと。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作画の良さにびっくり

タイトルや絵柄は知っていましたが某アニメストアにてテレビシリーズが追加されて見始めたら冒頭の数話が無く調べたらこのOVAの再編集版らしく
追加されるまで待たないと思いバンダイさんの方で見てきました。

驚いたのは作画です
とても綺麗で作られた年代を感じませんでした。
ストーリーもテンポ良いため
今のアニメと遜色無く見れます

逮捕しちゃうぞのテレビシリーズは作画はあれな回も多いので雰囲気を理解するってところだけなら
このOVAみてハマったらテレビシリーズを見るでいいと思います。

少しでも気になっていた人は是非このOVAを見てほしいですね、残念ってことはないかと

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

68.0 4 1994年度アニメランキング4位
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端(OVA)

1994年3月21日
★★★★☆ 3.8 (32)
196人が棚に入れました
アストラギウス暦7247年、キリコとフィアナが眠りについて32年が経過していた。ギルガメスとバララントの両国家による激戦が展開する中、負傷した兵士を前線から後方へと送り届けるコールドカプセルの一群の中に、キリコとフィアナを収めたカプセルが紛れ込んだ。ギルガメス連合に属する惑星マナウラの衛星軌道に浮かぶ宇宙工場群コンプラントで2人に蘇生処置が行われキリコは蘇生するが、フィアナは蘇生不良状態のまま何処へか連れ去られてしまう。フィアナを追い求めるキリコは、汎銀河宗教結社マーティアルの権力闘争に巻き込まれていく。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

愛の逃避行の行き着く果て

本編のレビューを書いたので、こちらも。
ボトムズ終了より10年経ってから作成された、本編の正式な続編にあたります。
キリコとフィアナがその後どうなった?
ファンなら誰もが気にしながらも、一方でそのまま触れないままにして置いて欲しいとも思うアフターストーリー。
人気のあった名作の続編って、難しいと思います。

で、本作はどうであったかというと、私個人は「イイ!」と思いました。
キリコは、やっぱりキリコだった。
フィアナもフィアナらしかった。
前作の雰囲気を壊すどころか、作品カラーを純粋に継承しながら新キャラを出したりできている所が良い。
戦闘シーンもボトムズそのもの。キリコの強さも変わっていない。
なんかねー、見ていて嬉しくなっちゃいました。
嗚呼、キリコが帰ってきた・・・・ってね。


ストーリーは賛否あろうかと思いますが、これで良かったと思います。
キリコの宿命とは軽いものじゃない。
そして「触れざる者」へ関わった者の宿命も然り。
そんな結末に納得です。


・・・・・・また続編作るための、布石だな?
とか、言っちゃダメでずそw(事実がそうだとしても)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛すよ、愛

ここら辺から某社に権利がアレしたんですよね、確か。
で、 {netabare} バンダイがフィアナを殺したんだと古いボトムズ好きはプンプンしたという時代背景がw {/netabare}

このシリーズでアレギウムというギルガメス・バララント両陣営に浸透した宗教が出て来る訳ですが、まさかボトムズで宗教の話が出て来るとは私は思いもしませんでした。
まぁボトムズ本編が神とその後継者って話ですから、考えてみれば宗教が出てきてもおかしくは無いんですけども。

んで超雑に言うと、そのアレギウムが止せばいいのにキリコにちょっかい出してきてフィアナまで連れ去り、"余計な事"してしまいキリコぷんぷんと言う話ですw

私が雑に書くと全く見る気にならないかもしれませんが、ここにアレギウムの新法王を巡るネチネチした派閥争いとか、「秩序の盾」テイタニアのお話が絡んできて、物語的には面白いです。私は好きですね。
ペールゼンファイルとは路線が違いますね。

 まぁ話の筋は探せばいくらでも見つかると思うので私は書きませんけど、見どころとしては初登場のATのエルドスピーネとオーデルバックラーですかね。
詳しい設定は知りませんが、アレギウムが絡む話にしか出てこないATなのでアレギウムの機体なんでしょう。どことなくバララントの極初期のATブロッカーに近い気も。
そんでスコープドッグの改修バージョンのバーグラリードッグすね。
ドロッパーズ・フォールディングガンって長砲身の武装が付いてますが、ダグラム見てた世代ならリニアカノンっぽくて妙に懐かしい感じ。

どうもボトムズのレビュー書こうと思うと書きたい事だらけで全くレビューの体裁整わないのですが、他の作品同様本編見ないと??だと思いますので若い方がつまみ食いで視聴するのはお勧めしません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

67.9 5 1994年度アニメランキング5位
新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO[ゼロ](OVA)

1994年4月1日
★★★★☆ 3.8 (47)
262人が棚に入れました
 ハヤトが絶好調の第12回大会。しかし第5戦イギリスグランプリで、ハヤトはランドルとクラッシュしてしまった。それは「ZEROの領域」と呼ばれる、ドライバーの全神経を極限まで高める感覚に目覚めたハヤトが、感覚に振り回されて引き起こしたものだった。 重傷を負ったハヤトは年内かけてリハビリに集中。事故のトラウマから逃げるためにレースをやめてあすかと婚約するが、自分の気持ちに嘘はつけきれず、悩んだ末に復帰を決意する。 ハヤトはみきたちスタッフやあすかの支えで事故の後遺症を乗り越え、競争力のない旧型マシンと化したアスラーダでどうにか13回大会を戦っていく。

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

更なる高みへと…

(2013.5/1)
全8話から成るOVA。

人は完璧じゃないからこそ、完璧を求めてしまう。
だが、完璧な人生なんて無い。時には距離を置く事も必要となってくる。

レース中心でストーリーが展開すると言うよりは、人間の弱さと強さを描いた形でレースはそれを乗り越える為のキッカケと言った所でしょうか。

「何も無い…」加賀の言葉が意味するものは?

無印、11(ダブルワン)と続けて観てきましたが、この作品(ZERO)はかなり良いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

優麒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ZEROの領域へ

この作品あたりから現在観ても絵的にまぁ大丈夫って感じになります。

シリーズの中でも人気が高いのがこの「ZERO」だと思われます。バランス的にも人間ドラマとレースの割合が丁度良い感じです。

また、主人公にとってもZEROの領域に目覚めるという転換期となり、この話以降は非常に大人びた雰囲気に変わります。

主人公がヒロインやアスラーダ、ライバルたちに助けられ一番成長する感動がある作品です。

この作品まで観たら、恐らくサイバーファンになっているのではないでしょうかw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

11(ダブルワン)よりもこっちの方が面白かったwww

オリジナルアニメ(OVAです)
全8話

あらすじ・・・
新世紀GPXサイバーフォーミュラのあらすじを見てくださいな。
大まかなあらすじは一緒です^^

さて感想を
さてさて、サイバーフォーミュラシリーズも3作目^^

今回は全8話で全ての話数が非常に濃い内容でしたwww
見応え十分!!

ネタバレはしたくないのであまり書きませんが、主人公のハヤト君たちがかなり成長しています^^
作画が現在主流の作画になってきてますし、作画だけでもかなり大人っぽく物語が進みました。

で、さすがガンダムSEEDの監督をした人ですね。
(あ~~~~SEEDのネタってここから来てるんだ)って思うシーン多数^^

SEEDが大好きな私にはたまらなかったですwww

TVシリーズや11(ダブルワン)に比べ、作画と音楽はかなりパワーアップしていました。
燃える展開&萌える展開にきゃあ~って感じですwww

レース:恋愛の対比も50:50ぐらいで良い感じです^^
個人的にはTV版、11(ダブルワン)より高評価な作品でした。

このシリーズまでくると現在放映中のアニメと比べても見劣るどころか、勝ってますね^^
作画崩壊もほとんどなく、熱い展開に女性の私でもかなり引き込まれましたwww

男性にも女性にもお薦め出来る作品なので、ぜひご覧くださいな。

これから見てみようかなって思う人は
TVシリーズ→ダブルワン→ZERO
と見てくださいね。続編で続いてますので、途中から見ると人間関係が分からなくなると思いますので^^

さて私は今から続編のSAGAを見ます!
色んな事に期待しています(笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

では最後に一言
絶望した~!こんな名作があったことに絶望した~!!
昔の作品でも、現在のアニメより良い作品ってあるんですね~~
これからは昔のアニメだからと言って切り捨て無いようにします~!!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

67.1 6 1994年度アニメランキング6位
無責任艦長タイラー特別編 ひとりぼっちの戦争(OVA)

1994年10月1日
★★★★☆ 3.7 (20)
95人が棚に入れました
吉岡平原作の人気SFコメディのOV化。脚本は「ポポロクロイス物語」などで監督を務めた真下耕一が担当。「世紀の決戦」と呼ばれる戦いから数ヵ月後、戦艦「そよかぜ」の艦長タイラーと乗組員たちはすっかり平和ボケし、ダレた生活を送っていた。その時、ラアルゴン帝国は新兵器を開発、タイラーたちは新たな戦いに挑むこととなったが、あっさりと捕虜になってしまい…。

67.1 6 1994年度アニメランキング6位
GATCHAMAN(OVA)

1994年10月1日
★★★★☆ 3.8 (11)
49人が棚に入れました
 72年に放送され、タツノコプロ不朽の名作として名高いシリーズをリメイクしOV化。キャラクターデザインは梅津泰臣が担当。さらに洗練された画風に変わっている。地球政府を企む悪の秘密結社ギャラクターは著名な学者を次々と誘拐していた。それを知った南部博士は科学忍者隊ガッチャマンに出動命令を下す。上空に現れた巨大な竜巻雲を見つけたガッチャマンたちはその中にギャラクターが造ったトータルキングを発見する…。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

間違いなく不遇な扱いの名作

近年制作された「ガッチャマン クラウズ」ほどオリジナルと乖離していない、比較的原作に忠実にリメイクされた90年代の新生ガッチャマンです。


何故もっと評価されなかったのか・・・何故打ち切られてしまったのか・・・心底疑問です。

以前見たポリマーのリメイクは打ち切りでも納得できるものではありました。アクションやデザインは良かったですがシナリオ面に難があったので。


しかしこちらのGATCHAMANは全体的にクオリティが高い。特に1話を見て興奮しないファンはいないはず・・・と思いたいです。(元祖ガッチャマンは所々しか記憶にないので言い切れないのが無念です)

1話、あの世界を股にかける秘密結社ギャラクターと、5人の勇気ある若者で組織された科学忍者隊が、真っ向からぶつかっていく熱い展開。

2話、ギャラクターに引き裂かれた親子の意外な形での再会、そして共闘。

3話、ベルク・カッツェと健(ガッチャマン)の死力を尽くした最終決戦。


もう、熱くなりっぱなしでした!

打ち切りのせいで謎をいくつか残したまま終わってしまったけれど、せめてあと3話あれば大分違ったはずです。


何より特出しているのが、メカデザイン・メカ作画の素晴らしさ。

5人それぞれの固有メカ、そしてゴッドフェニックス。

ギャラクター側のメカ、1話のタートルキング・2話の移動要塞・3話のデビルスネーク。

どれもインパクトのあるデザイン・そして緻密な作画。

これ目当てに見ても後悔しないと言い切れるレベルでした。メカにあまり興味がない自分でも興奮してしまいました。


ガッチャマンらしいアクション、あの隼のように華麗に動き回る素早さと一人一人の特徴ある武器や技。そして科学忍法!

これもヌルヌル動くもので、見応えがありました。


ガッチャマンを演じる小野坂昌也さんとカッツェを演じる塩沢兼人さんの声色がセクシーでたまりません。

特に痺れたのが最終話でのガッチャマンのこの台詞。
{netabare}
「お前たちギャラクターの野望を挫くためならば地獄の底からでも蘇ってやるぜ!」
{/netabare}

根谷美智子さんと折笠愛さんの二人も同上。

唯一みみずくの竜(G-5)を演じていた立木文彦さんには違和感がありましたが、大体敵も味方も問題なかったです。


音楽ですが、これも単体でも聴けるほどの完成度なのに勿体ない・・・。

モーリス・ホワイト、ビル・メイヤーズのお二人。

これが梅津さんのリアルな作画と絶妙にマッチして異様な迫力を出しています。

ED主題歌の「LET'S FLY」。合ってるかどうかは別として凄く良い洋楽。洋楽好きの方にもおすすめです。

水木一郎さんが歌う「ガッチャマンの歌'94」もカッコいいんですよ。ただ次回予告の間ちょろっと流すだけなのがこれも勿体ない(笑)

こっそりPV置いておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=9GHAyPcd3vg


何がダメだったのか考え続けた末、もうこれは元々のコンセプトの段階でミスマッチなんだと悟りました。

リアルなキャラデザの渋い作風でやろうとする新しい試みと、タツノコヒーローが合わずに違和感が浮き彫りになってしまう。

そのせいで90年代のリメイク作品はどれも埋もれていったんでしょうね。

とりあえず、次はキャシャーンを見てみます(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

少し遊びが少ない!

全3作からなるOVAですね。
1話約50分の尺でサクッと見れます。
ビッグネームのリメイクの為、
余分な解説等なく
いきなり本編から入っておりますし、
(サービスカット的な5人の紹介の場面はあります)
無駄がない分、
遊びも少なく感じました。
(みみずくの竜)や(燕の甚兵)の出番等ほとんどありません。
また、勧善懲悪というか、
(正義は勝つ)を地でいっておりますので
ハラハラ感に欠ける気もしました。
はっきり言ってガッチャンマン強過ぎです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

一つになり切れない地球 今日も博士の眉間にシワが寄るw(※OVA版『GATCHAMAN』のレビューになります)

【物語 4.0点】
各話40分程度の中編エピソード全3話にて、
「科学忍者隊ガッチャマン」と、
地球征服を目論む秘密結社「ギャラクター」との決戦を描く。

短い尺に全100話を越えるオリジナルの要素を詰め込んだため構成はすし詰め。

ですが、その中でもガッチャマンのSF設定等に説得力を与えようと奮闘した跡は見られ好感できます。

ギャラクターのように人類に対して圧倒的な科学力を有していても尚、
犠牲を伴う全面戦争のリスクは避けたい。
それ故、まず着手するのは人類組織内部への侵食。
高度な科学知識という誘惑による人類の科学者の懐柔など。

ギャラクター首領カッツェも{netabare} 人類に提供した工作資金を横領した裏切り者を電気椅子で処刑する{/netabare} などの面倒も厭わず、
今日もせっせと狡猾で邪道な世界征服計画の遂行に勤しんでいるのであります。

SF、政治劇を盛って、侵略者やギャラクターへの内通者が暗躍する舞台を整える。
その上で、人類の叡智・南部博士が内憂外患により眉間にシワを寄せながら、
秘密作戦の切り札として堂々宣言する「その名は科学忍者隊。コードネーム・ガッチャマン」
台詞回しに溢れるこのケレン味。一部のマニア心に突き刺さります。

自作は“中二病”だと恥ずかしがってネタに走っている内はまだまだ。
本作みたいに世界征服も変身ヒーローも大真面目に語るからこそ面白いと再認識させられる良作です。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・タツノコプロ

OVA化に当り、科学忍者隊の攻撃機「ゴッドフェニックス」を始め、
メカニックは山根 公利氏(『Gガンダム』『無限のリヴァイアス』など)により鋭角が目立つ当世風デザインにリニューアル。

時は1994年。CGはまだ黎明期。
「総裁X」の巨大目玉等にCGが使われた以外は、複雑なマシンの造形も手描きで構築。

私は描くの面倒な機械類はCGでいいじゃんと思ってしまう怠惰な人間ですがw
このCG前夜に極まった手描きメカ作画。そして爆発描写。
無数の装甲一枚一枚に至るまで積み重ねて手描き再現した巨大兵器に特攻する、
ある種の狂気すら感じるアニメーションに魂が震える同志はきっと少なくないはず。


それでいてメカ描写で作画カロリーが枯渇しないのがOVA企画の長所。
太眉の科学忍者隊の少年少女たちだけでなく、
ギャラクターと駆け引きしたり、籠絡されたりする大人たちにも濃い目の顔面が並び、
彼らと舌戦を繰り広げる南部博士のシワは増えるばかりですw


【キャラ 4.0点】
科学忍者隊ガッチャマンの5人。
最初の所作で、視聴者の脳内で瞬時に記号化させるデザインは明快。

ジュンの大型バイク、ジョーのキャンピングカーと、
任務外の“オフショット”設定も凝っており、
最終話EDでは本編で使い切れなかったと思しき私服カットが投入されファッションショーの様相w

ガッチャマン・リーダー・健と“レッドインパルス”の親子関係、
一匹狼ジョーの生き様、ジュンから健への片想い……。
掘り下げる尺が限られる中でも、熱くなれる要素は厳選されています。


カッチェ率いるギャラクターの幹部陣。
デビルスネーク隊長など大仰な冠り物を臆面もなく装備し、
ガッチャマンを始末したと豪語しては、仕留め損ね、
科学忍者隊のミッション・インポッシブルを通してしまう。
墓穴、失態のお約束も上々w


【声優 4.5点】
総裁X役の田中 信夫さん以外キャストはオリジナルから一新。

惹き付けられるのがベルク・カッチェ役。
塩沢 兼人さんの中性的な妖艶ボイスに、
女性変装時は折笠 愛さんの声も当てながら、
ギャラクター首領の神出鬼没ぶりを好表現。

『おはよう忍者隊ガッチャマン』では朝飯ついでのネタキャラとして消費されたカッチェですがw
CV.塩沢さんのカッチェに「総裁はお怒りだ」と叱責されるのは背筋が凍るハラスメントです。

その他、南部博士役の沢木 郁也さんなど、
絵空事のヒーローバトルを重厚化するだけの渋いボイスが揃った布陣が作品を下支え。


【音楽 3.5点】
音楽制作には米国のソウルシーンからモーリス・ホワイト氏を迎え
大人の鑑賞にも耐えうるOVAを志向。

ED主題歌もホワイト氏ら提供による洋楽バラード「Let`s Fly」が起用され、
お馴染みの主題歌「ガッチャマンの歌」の水木 一郎さん歌唱によるリメイクを次回予告に押しやる。

総じて上品にまとめた劇伴、主題歌でしたが、
個人的に、この設定・世界観なら軽快なBGMより、
クラシック、ロックの重低音で泥臭くいった方が良かったかなと感じました。


【付記】
公開後しばらく作品未登録だったジブリ映画『君たちはどう生きるか』のビジュアルとガッチャマン1号が似ているからと言って、
ここを『君たちはどう生きるか』レビュー(現在は引っ越し済)の仮置場にしてしまった私。

作品ページ見ている内にこのガッチャマン面白いんじゃないか?と思い挑んで見ましたが、
予想以上の良作で驚きました。90年代OVAはやはり侮れません。

この度は、別作品の感想記入という無礼を働いてしまったことを、伏してお詫び申し上げます。


最後に、先月7月1日に逝去されたオリジナル『ガッチャマン』プロデューサー・九里 一平氏
ことタツノコプロ第3代社長・吉田 豊治氏のご冥福をお祈り致します。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

66.7 8 1994年度アニメランキング8位
ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(OVA)

1994年7月29日
★★★★☆ 3.6 (84)
547人が棚に入れました
初代石川五右衛門没後四百年の歌舞伎を観賞する五ェ門。一方、歌舞伎に興味のないルパンと次元はゲームセンターで暇つぶし。ルパンはUFOキャッチャーに3000円も突っ込む始末。次元の制止に対しても、「狙った獲物は絶対に逃がさねぇってのがな、ルパン家のモットーなんだよ!」と制止を振り切るありさま…。歌舞伎鑑賞中の五ェ門はというと、先祖の最期に涙していた。すると、いきなり屋根裏から忍者軍団が姿を現し、五ェ門を襲ってきた。彼らの投げる手裏剣を五ェ門は斬鉄剣で斬りおとしていく。忍者軍団の追撃をうけながらも、五ェ門は応戦しながら逃走していく。その頃ルパンは、やっとの思いで景品をGETした矢先に、五ェ門と忍者軍団が目の前を走り去っていったためその後を追う。

声優・キャラクター
山田康雄、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、増山江威子、滝口順平、銀河万丈、松井菜桜子
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

拙者に斬れぬものは・・女心と秋の空でござる!

ルパン、あんまり熱心に見てきた訳ではないのですがお勧めされて見ました!

五ェ門(変換がめんどくさいです)がメインのお話とのことで人情味あふれる、そしてちょっぴり物悲しさのあるストーリーでした。

ルパン一味と悪党のお宝の取り合い、銭形のとっつぁんが割り込んできて三つ巴・・と安定の三角関係。今回は銭形さん少し影が薄かったですが(笑)


悪役がベタな悪役(なんせ世界征服ですから!)なので、物語も勧善懲悪で見ていて安心します。
これ当時の視聴率も良かったようで、お茶の間でも受け入れられるくらいの内容ってことですね。
むか~しのダーティなルパンが好きなファンからすると複雑かもしれないですが、爽やかルパンも良いんじゃないでしょうか。


で、肝心の五ェ門ですが無鉄砲で女に弱くどこまでも純粋な日本男児ですよね。
「拙者の斬鉄剣に斬れぬものはない!」と、言い切る物言いがカッコいい。
{netabare}
ビルとかステルス機まで斬っちゃったのは驚きました!ビル、あんなに斬れるんだ・・(笑)
{/netabare}
今回ヒロインである彼の幼なじみの女性、忍の出身らしいですがやはり五ェ門とは結ばれない運命なのでしょうか・・。
二人の悲恋がラストまで心に残ります。
{netabare}
最後、落ちていく前に一言でいいから彼女の本心が聞きたかったですよ。本当は愛していた、だったら良かったのですが・・。心変わりしてしまったのかな。
{/netabare}


後で知りましたが山田さん演じる最後のルパンがこの作品だったとか。
全くそんな風に感じませんでした。役者の意地というものでしょう。凄みを感じます。
いつも通り飄々とした、伸びのある言葉遣いが健在で不二子との絡みだけじゃなくて次元とのコンビが良いですよね。
殺しても死なない、そんな魅力のあるルパンでした。



ちゃんと見たはずがなんかごちゃごちゃしてる(笑)
映画見たあとっていつもレビューがこんなんになるんですよね。うまく整理できてないっていうか。



今見ても声優陣にしろ作画クオリティにしろ満足できる出来であると思います。
明るく楽しいルパンに抵抗感がなければ楽しめるのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ルパン三世 燃えよ斬鉄剣 レビュー

ルパン一味が斬鉄剣にまつわるお宝をわたって五右衛門とも対立し大立ち回りするお話。

一言でいうと、ぶっ飛んでます。この作品。
ストーリーについてこんなん有りなのか!?っていう物理法則の破綻がドンドン入ってくる。
それが間違ってやったのではなく、意図的に入れているのが凄いというか。
それでもなぜかストーリーを許してしまう、ルパンという作品の世界の懐の大きさを感じました。
五右衛門のラブストーリーとか、富士子ちゃんとルパンのお決まりの裏切りと助け出す展開とかあるんですけど、
キャラクターに無茶苦茶やらせてる!というシーンがてんこ盛りで爆笑できる作品でした。

2019年8月16日~22日まで、youtubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」にて無料公開していますので興味のある方は是非ご覧になられては。(広告が多少多いのが傷ですが・・・)

以下、おかしいだろ!って思ったギャグ・コメディシーンについて。
{netabare}

OP、いつもの曲が流れます。五右衛門を追っている忍者をルパン達が追い抜いて、五右衛門に追いついたら忍者と戦う。この一連の流れがおかしすぎます。その他にも物理法則無視の斬鉄剣に突っ込みどころ満載。

序盤、お決まりの銭形警部から逃走するシーンにて、銭形警部が大型UFOキャッチャーを使いルパンと次元を捕獲!そして上着を脱いで逃げるルパン達。誰でも思いつく方法で逃げられるという、銭形警部が阿呆すぎて笑ってしまう。

五右衛門、桔梗との過去を思い出すシーン。今の五右衛門では考えられないくらい明るく桔梗に話しかける五右衛門。キャラ崩壊。

中盤、深海の中で沈んだ艦に閉じ込められたルパン。
予備酸素が心もとない中、アレを使うしかないか、と取り出したのは、小型爆弾。耐圧服が爆弾の衝撃に耐えてくれと思うルパン、
スイッチを押して、3カウントで爆発。この時、爆弾はルパンの手の中で爆発。いや、なんでやねん!普通遠い所に投げたりするでしょ!
奇跡的にも耐圧服は無事。しかし深海探査機にたどり着く前に耐圧服は顔の部分のガラスが壊れてしまう。ルパンは息を吐き切って探査機の元まで必死で泳いで、何とか探査機の中にたどり着く。
いや、耐圧服が壊れたらさすがに息を吐くだけで無事なのはおかしい。

ルパン、煙幕の中敵ボスの陳珍忠(声 - 滝口順平)の後ろで物まねをして、陳に向かって敵の配下の銃撃を誤射させる。陳さん、やめてと言いながら、全弾避ける(笑)いや当たるって!これはルパンも結構やるよね。

作中最も衝撃的なシーン。海上でルパンの乗る船を取り囲んだ銭形警部。
5~6隻の船からライフルや重機関銃でルパンの船をハチの巣に。恐らく10秒くらいはずっと撃ち込むシーンが続く(笑)やりすぎという事を描写して笑いを取ってきたシーンでした。

後半、五右衛門は影縫いの術で動きを縛られる。影の中から敵キャラが出てくる。もう何でもありですねこの作品。


クライマックス、斬鉄剣と、斬鉄剣より強い合金で作られたステルスという爆撃機との闘い。

まずアメリカ空軍、戦闘機3機が来るも2機はステルス当たり細切れに。1機はステルス上空でターンして機銃を撃ちながら降下!しかし機銃は当たらない、そしてなぜかステルスに戦闘機が当たる。いったい何をしに来たんだお前は!

いよいよ五右衛門とステルスの戦い。五右衛門がステルスに斬鉄剣を突き立て、真っ二つに切る!
いや、斬鉄剣の長さ明らかにステルスの全高より短いのになんで真っ二つに切れるんだ!


・・・という、最後の斬鉄剣の活躍シーンがギャグである事、そもそもルパン三世という作品において斬鉄剣という存在がギャグなんじゃないかというメッセージを受け取った気がします。燃えよ斬鉄剣、これは確かに衝撃的な作品です。


{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ルパンベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
斬鉄剣でも切れない金属を巡るバトル。五右衛門に近づく女の影。

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★☆☆☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
ルパン三世、TVスペシャル6作目(1994)、五右衛門中心

【こういう人におすすめ】
「ルパン三世全部見るぞ」って人。バトル系ルパン。いろいろと節目の作品と思われるので、ルパンを語るなら見ておかないとお堅いファンにたぶん怒られる。

【あにこれ評価(おおよそ)】
65.5点。

【個人的評価】
普通に好きな作品。そして私にとってのルパンTV版低迷期における「雛形」と思しき作品。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 ルパンベスト10のためのレビュー。↓以下同文。
{netabare}
 まだ私が無垢な魂をぶら下げて山野を駆け巡っていた頃、風邪をひくと隣町の小児科に行き、ついでに隣町のレンタル屋で「ビデオ」を借りてきて、布団の中でそれを見ながら、私の液性免疫が急性上気道炎を撃退するのを待つ、という風習が我が家にはあった。
 その「ビデオ」(現在で言うDVDの立ち位置)はほとんどがアニメ映画であり、そのため私は、私が受精卵としてすら存在していなかったときの古いアニメ映画をほとんど知っている。
 ジブリコンプリートなどは我が家にとっては序の口で、ルパン映画、劇場版クレヨンしんちゃん、劇場版ドラえもんなどはほぼ制覇したと思われる。 その中でクレヨンしんちゃんとドラえもんはあまり覚えていないが、ルパン三世は当時の汚れ始めた私の魂にジャストフィットしたらしく、各作品を非常に鮮明に覚えている。

 で、今回ルパンベスト10を作ろうと思い立って、ついでに短めにレビュー書きます。最低でも10個書かなあかん(笑)
 あ、ルパン三世のテレビアニメ1期もたぶん「ビデオ」で観てるんですが、さすがに作画が古すぎて心に留まらなかったようで覚えてないです。だから「ルパンは本来こういうものなのだ!」みたいなのは無理っす。原作も知らないし、というかモンキー・D・パンチさんが何者かもいまいちわかってないし、栗田貫一さんの声に何の違和感も感じてません(笑)
 そういう若輩者の素直な感想です。
{/netabare}

 ルパン作品書き散らしてきましたが、ひとまずこれでラストです。
 私にとってはベスト10にギリギリ入るかというところの作品。
 そしてなぜか、1995年のこの作品と、2003年の「お宝返却大作戦」以降の作品が、私の中で非常にダブる。どこがどうとは言えませんが。

 そして調べてみると、なんとTVスペシャル版ではこれが歴代視聴率1位。さらに山田康雄さん(元祖ルパンの声の人)の遺作に当たるらしく、ひとつの節目の作品になっている。
 「低迷期の作品はこの作品をお手本にテンプレートに作ったんじゃないかなあ」というのは、さすがにわたしの深読みだと思うけど。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

66.7 8 1994年度アニメランキング8位
間の楔-あいのくさび 完結編(OVA)

1994年5月1日
★★★★☆ 3.6 (41)
244人が棚に入れました
『間の楔(あいのくさび)』は、『小説JUNE』の'86年12月号から'87年10月号まで連載されて人気を博した吉原理恵子・作、道原かつみ・挿画による"SF激愛ロマン"。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

相容れない者を結んでいた楔の正体は・・

1巻の「間の楔」レビューから引き続き更新します。

1対1ならまだ平和だったのかもしれない。
問題の多くは、ふたりに絡む数人の人間達の深い友情や、嫉妬。
いつだってそうだよね・・・関係に歪みが生じるのは。

舞台が近未来ということで、生活空間も街も車も、現代とはまるで違い。
エリートも脳以外はアンドロイドだったりと、なかなかハードな世界。
リキと出会い、人間らしさを取り戻していったイアソンにとって、
その感情は単純な恋愛などとは比べ物にならないほどの深さが
あったということが後半でわかって、愕然とした。

リキとガイの深い友情。
イアソンとリキの歪んだ愛情。
そして、生き抜いていくための手段。
さらには、手段を喪失した後に初めてわかるアツい想い。
あれれ??何これ純愛と変わらない?そんなバカな。
最初は陵辱系か??と思ったけれど、いやいやこれもまた
列記とした純愛と呼べるよ・・と確信してしまった。

というより、歪んだ遊び心⇒歪んだ愛⇒憎しみ⇒
あるものを喪失⇒大切なものに気づく・・・と辿った結果
最終的に残った想いが純愛だった、ってことなんだと思う。

ちなみに、登場人物の中で感情移入しやすかったのは、カッツェ。
リキの相棒であったガイの想いも、痛いほどわかるのだが、
あそこまで激しいと結局、己の身を滅ぼすからね。

とにかく、なかなか見応えのある作品でした。
物語のテーマなどに苦手な部分はあるものの、作品を冷静に判断した場合
今まで観てきたBL作品の中ではダントツの仕上がりです。

時代を経て、古いキャラデザ、古い技術の背景もハイクオリティに
生まれ変わったリメイク版も、出ているのでいつか観てみたい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

うお~ん;BLで泣かされるぅ~~;;

前作のOVAは前篇で、本作が完結編となります。
あいかわらず歴史を感じさせる作画ですが、少し年数を置いたせいか、登場人物達の美麗度がUPしています。
シティ〇ンターみたいで表情の硬かったリキの顔に、ところどころ豊かな感情が現れ、少年らしい可愛らしさが見られるようになりました。
そしてイアソン、怖い位にますます美しいです。。

氷のように美しいイアソンは、冷酷なシンジゲートのボスのハズなのに、ピュアな不良少年の魅力にどんどん内部崩壊していきます。
そして。。なんなんだよ~!イアソン、あんた何考えてるんだよ~!!
わかんねぇよ!そんな無茶苦茶な愛なんてっ!!
うお~ん;BLで泣かされるぅ~~;;

いや~、正統派BLの金字塔、さすがにハンパなかったです(- -);
腐りかかった女で良かった♪と、うっかり思っちゃう名作でした~;;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ラストはまさかの衝撃!そんな~!

重苦しいSTORYに耐えながら、なんとかラストまで完走!
年代を感じる描写で、ここまで衝撃を受けるとは思いませんでした。
どこからこの様な異世界の発想が出てくのか?作家さんがやっぱり凄いですね!

最後の最後まで、重苦しく物悲しいSTORYでした。

最後が衝撃過ぎる!
切な過ぎる!

途中からBLアニメだと言うことを忘れる様なシーンばかりでした。

完璧好みによりますねこのアニメ。

その前にハードBLだと言うのを忘れてはいけません。

最後まで観てしまったけど、やっぱり重苦しいダークなSTORYは苦手です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

66.6 10 1994年度アニメランキング10位
おいら宇宙の探鉱夫(OVA)

1994年11月11日
★★★★☆ 3.7 (11)
39人が棚に入れました
宇宙開拓をテーマに扱ったOVA。全2巻(2話)でリリースは終了したが、物語の内容的に完結しているわけではない。 西暦2060年。宇宙開拓のプロフェッショナルである探鉱夫が拠点とする小惑星トータチス。ここで生まれ育った少年・南部牛若は両親のような探鉱夫になることに憧れ、小型艇の免許試験に臨む。だがその一方、牛若の父も参加していたハレー彗星捕獲プロジェクトが行われる中、軍事衛星のミサイル誤射のためトータチスが惨事に見舞われてしまう。試験中にトータチスを見失いながらも牛若は何とか帰還に成功。惜しくも試験には落ちるものの、牛若のライバルの美少女・河原町フキは彼を励まして……。 本作の制作はトライアングルスタッフで行われた。監督は飯田馬之介、キャラクターデザインには川元利浩と後年のOVA『ガンダム08MS小隊』スタッフの名前が参列。本作の原画にメカデザイナーのカトキハジメが参加していることにも注目。

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

スペースコナン

レンタルDVDで全話視聴。
1994年に発売されたOVA、全2話。


本作の感想を書いてみる。


本作の一番大きな魅力は、
近未来的・SF的な機械等や宇宙空間が丁寧に描かれ、リアリティを持っているということだろう。

特に宇宙空間における無重力特有の挙動には、徹底されたこだわりが見受けられる。

人間の動きはもちろんだが、
宇宙空間を浮遊する岩や、建造物の破片が
人為的に退けられたりした際のもったりとした挙動や
そのもったりとした挙動のまま他の物や壁にぶつかった際の
ズッシリと重みを感じさせる作画・描写は凄い。

その他、
無重力に飛び散った血液の表現なんかも含めて、
物体の挙動に関してはどれも
「実際本当にこう動くんだろうな」と思わせるだけの説得力があった。

正直、この良い点は言葉では説明しづらい。
ぜひ実際に見て確かめてほしい。



リアリティと言うと、

例えば第2話が始まって5分くらいに、
主人公の乗る小型の宇宙船(ビーグル)が壁にぶつかり、
宇宙船のガラス(もしかしたらガラスじゃないのかも知れないけど)にヒビが入るシーンがある。

この直後、主人公は2回大声をあげようとするのだが、主人公は2回とも大声をあげず小声で喋る。

このシーン、
作品中に明確な説明は無いが、宇宙船から酸素が漏れている。
よーく音を聞くと、「ソレ」の表現なのか「シュー」という音がしている
分かりづらいけど。


他にも、
第2話後半、主人公の顔半分が火傷し爛れている。

なんとなく見ていると「何故に火傷した?」と思ってしまうのだが、

この第2話の前半で、主人公はある事情で仕方なく、ヘルメットをかぶらずに宇宙空間に出ており
その際に顔半分に強い光を浴び火傷したということになっている。

このシーンも作品中に明確な説明は無い。
(医師が「日焼け」というシーンはあるが)

「説明がない」というのは悪い点と捉えてしまう方もいるかもしれないが
本作はテレビアニメではなく、
94年当時から購入したり、レンタルしたりしないと基本的に見れなかった「OVA」である。

こういった、なにげないリアリティを存分に描き、打ち出した作品は
マニア向けのOVA作品として十分すぎるほど価値があっただろう。

この作品に関しては、
上記のような説明無しのリアリティある描写は良い点だと私は思う。



上記にあげたような「リアリティ」とは
対極に近いものになるのだろうが、本作にはもうひとつ魅力がある。

それは主人公の「牛若」だ。

この主人公、年齢的にも、頭身的にも、(作画という意味で)動きをとっても
「未来少年コナン」のコナンそっくり。

この作品中では(多分)唯一の
生粋の宇宙生まれ、宇宙育ち。

そんなキャラが
宇宙服を着て、無重力の空間を
コナンのように大胆に生き生きと走って、飛び跳ねる。

明るく、子供らしい性格だが知恵があるあたりも似ているだろうか?

しかし本作のSF的リアリティを損なうほど
ファンタジーなキャラではない。

リアリティ重視一辺倒で地味にならないようにする
1つの工夫やスパイスとして、この主人公を入れることにより、
本作全体が明るすぎでもなく、地味過ぎもしない、
ちょうどいいバランスになっていると私は感じた。

良い主人公だった。



この作品の欠点

私や他の方の感想を見かけることなく
自分でこの作品のタイトルを検索し、
このレビュー一覧までたどり着いた方は、まず間違いなくご存知だろうが、

本作は元々全6話の構想で作られていた作品である。

しかし実際には2巻まで、2話分までしか発売されていない。
当時、あまり映像ソフトのセールスが芳しくなく
打ち切られてしまったらしい。

さっき「マニア向けとして価値はあった」と言ったが、
ここまでリアルなSFは
アニメ史上、あるいはごく一部のマニアたちの好みにおいて「価値」はあっても、
当時の多くのアニメファンたちにとって「需要」は無かったのだろう。

シナリオに関しても
決してキリのいいところではなく、
非常に続きが気になる所で終わっている。

「物語が途中で終わっている」というのは大きな欠点だろう。

作品自体は地味すぎず、かといって明るすぎないテイストで、リアルなSFを描いた傑作だ。

それゆえ打ち切りという事実は本当に、本当に惜しい…。
今現在でも、続きを作ってほしいというファンをときどき見かけるのも納得。



まとめ
さっきも書きましたが、地味すぎず、かといって明るすぎないテイストでリアルなSFを描いた傑作です。

SFが好きな方で、見ていない方がいれば是非見てください!
良いとこで打ち切られてしまったのが本当にもったいない作品ですが、
SFが好きな方であれば第2話までだけでも十分楽しめると思います。


それと最後に
主題歌の 「おいら宇宙の探鉱夫節」 に関して。

声優の立木文彦が歌っております
働く「探鉱夫」たちの哀愁と気合いを感じさせる良曲です。
本作を観賞する機会があれば、是非じっくり聞いてみてくださいね。


下手くそで纏まりのない文章、お読み頂きありがとうございます。

2016年8月3日
お気に入りに追加。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

”冷たい方程式”が支配する宇宙のプロフェッショナリズム

2020再鑑。ン十年ぶりに見れた。dアニメに感謝!

宇宙開拓のプロフェッショナルである探鉱夫が、拠点である小惑星で事故に見舞われ、事態を好転させようと努力するうちに背後に潜む陰謀に気づいて…というあらすじが既に燃える!

タイトルの通り、慣性の法則をはじめとする様々な物理的制約に縛られたシビアン環境で、キャラクター達が問題を解決していく様がカッコ良くも知的好奇心を刺激され、二重に面白い。燃える!!(二回目)

そして、様々な世代のキャラクターが登場する所も、素敵な所。
世代が違えば考え方も違い、そこにドラマがあるんだよねー。
燃える!!!(三回目)

あと、(これは完全に趣味の範疇だがw)重機っぽいメカが一回りして滅茶苦茶カッコよく見えるのだよ!燃える!!!!(四回目)

本作に限っては未完である事が「見ない理由」には全くならない。
日本のOVA屈指の名作だと思うぞ。

あ、日髙のりこ演じるヒロイン(ヘルメットじゃねーよ!w)も可愛いです。
萌える!(一回目)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

66.5 11 1994年度アニメランキング11位
KEY THE METAL IDOL(OVA)

1994年12月16日
★★★★☆ 3.7 (67)
324人が棚に入れました
 科学者の娘をモデルに作られたキィが人間になるためにアイドルを目指す長編OVA。「うる星やつら」をてがけたスタジオぴえろが制作に携わっている。ロボットであるキィは3万人のファンを得ると人間になれると聞く。東京で再会した親友の厨川さくらと共に同居していたが、彼女の不思議な力に宗教団体やプロデューサーなど多数の人が惹きつけられていく…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友達3万人出来るかな?ひたすら不気味なロボットアイドルミステリー

主人公の巳真兎季子は、自身を祖父の武羅尾に作られたロボット「キィ」だと信じていた。
「本当にキィを思ってくれる友人を3万人集めれば、キィは人間に生まれ変われる」
という祖父の遺言を実行するべく、キィはアイドルを目指すのだが様々な奇怪な事件に遭遇する
展開が進むごとに深まる謎、事態は混沌していく・・・

OVA全15話、うち14話と15話は95分の超大作
ここまで力の入ったOVA作品ってなかなか無いですね

ジャンルとしてはSFミステリー?でしょうかね?
SFというには、ちょっと設定に甘さがあるので(かなり興味深くはあるが)
謎に満ちたミステリーとして見るのがいいでしょう。
ちょっとグロいシーンもあるし、終始不気味。
人を選ぶ作風なので、一話でダメだと思ったら素直に切りましょう。

この作品は序盤から設定や状況を十分に説明せず、ポンポン話が進んでいく
それでいて不気味で暗い雰囲気、謎だらけのまま13話まで続きます。
13話までに色々なヒントが隠されていて、13話までが出題編とも言えるでしょう
14話が解答編で15話で一気にラストへ突っ走る。
謎を謎のまま終わらせず、ちゃんと解答を用意しているところはいいですね。
こんな面倒なストーリー構成さえしなければ、もっと支持されたはずなのですが
敢えてそういう作りをしている作品みたいですw

ストーリー自体はかなり練り込まれていて、難解というわけでもないのですが
視聴者が積極的にのめり込んでいかなければ、なかなかついて行きづらい作品です
キャラも演出もストーリーも何もかもが異質。それゆえに、決して万人受けはしません。
謎の展開、不気味な雰囲気を噛みしめながら、
物語に入り込んでいける人でなければ楽しめません

この作品の出来が良いか悪いか・・・判断は難しい
種明かしもちょっと強引ですし、娯楽性に欠けると言わざるを得ない。
しかし、練り込まれたストーリー・独特の世界観・オリジナリティという面でみれば
突き抜けた魅力があって、よくぞここまで作りあげたなと・・・・賞賛したい。
深いテーマ性も潜んでいる作品で、色々と考えされられることもある。
他の作品には絶対にあり得ない魅力が詰め込まれています。

「KEY THE METAL IDOL」という作品は「KEY THE METAL IDOL」という作品を本当に愛している人に捧げる
そういった制作者の意図が明らかに感じられる作品で、はなから大衆受けを狙っていません
そういう意気込みで、これだけの大作を作り上げたというのは本当に凄いと思う

コアなアニオタのなかでも一際コアな人におすすめする作品です

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

まみあな さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ロボットモードの巳真兎季子に惚れました

 実はこの作品をレンタルした時は、第一巻だけ観て、鑑賞するのを止めた。理由の一つは、「3万人の友達を集めることが必要」ということが、いかにもビデオを3万本売らなければ採算がとれない、という都合を露骨に表して視聴者に泣きついているように感じて腹が立ったからだ。
 しかしそのことよりも、ヒロインの兎季子(キィ){netabare}が本当に機械仕掛けのロボットと理解して、しかもそ{/netabare}のロボットが人間に変わるなんて、未来でない現代の技術水準では有り得ないバカバカしい設定だ、と感じたことのほうが大きい。キィが人間の自覚を持つ時には、ロボット構造が腸とかヒトの内臓と入れ替わるパターンが提示され、キィがロボットと生物体のヒトとを行き来していることを表現している。{netabare}このパターンはシンボルの積りのようだが、第5話辺りまで見続けなければ、「自分がロボットである」というキィの単なる思い込みという重要な設定を理解できない視聴者は多かったはずだ。{/netabare}その結果『バカバカしい』となって、多くの視聴者を逃がしてしまったに違いない。おそらく興業的には赤字で、アニメの脚本・演出としては『不出来』の極みだ。
 YOUTUBEで外国字幕のを無料で鑑賞できるようになり、ようやく全話観て、全ての登場人物の趣が理解できた。特にヒロイン巳真兎季子は私にとって最高のキャラですね。これだけで、この作品の不出来さが霞んだ。「あばたもえくぼ」という言葉があるが、本作についての私の物語評価は、作品全体の評価を上げるための大幅な贔屓です。
 「ゲル」がロボットの動力と制御の基となっている設定は、よく考えたと思う。
 新興宗教を描いたのは面白い発想だ。インパクトもある。しかしオウム真理教事件のせいでおそらくマイナス要素とされてしまっただろう。残念だ。
 音楽は申し分ない。特に、「キィのララバイ」は素晴らしい。岩男潤子さんの歌唱がいつまでも耳に残る。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

ねねねねの さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

キイというキャラクターが魅力的

グロいとレビューにあったので覚悟してましたが
アキラと比べればそこまでではないです。
事前情報で変に意識して構えて見てしまっていけませんでした。

作画:安定して良いです。エロくない乳首描写アリます。
声優:岩男潤子さんに長沢美樹さんというド安定かついい演技に震えます。
キャラ:最後まで見て無駄なキャラが居なかったのが凄い。
    やはりキイちゃんが魅力的、さくらちゃんももちろん。
音楽:特別な歌がありますが、なかなかに良いです。
物語:すこしややこしく複雑です。

この作品は
物語的に超盛り上がる!超やったぜ!スッキリサイコー!という
カタルシスはありません。
ただ観終わるとキイという存在がじんわりと心に残ります。
不思議と、子どもが巣立っていくのを見ている気持ちになりました。

バイオレンスなテーマかつSFですが、完全な創作世界での作品かと思いこんで観ていると混乱します。
思いのほか現代の日本社会、そこにちょっと特殊な設定が加わる…
パラレルワールドという感じですね。ちょっと陰鬱ですけど。

後半、ほぼ丸々説明回があり、そこでようやく色々な答えが出ます。
道中やきもきしつつも、起こってしまった事を傍観しつつ
KEYの選択を見ましょう。

雰囲気に惹かれた方&なるべく続けて観れる方にはオススメ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

66.2 12 1994年度アニメランキング12位
今日から俺は!! 第2巻 夕陽に赤いヒキョー者(OVA)

1994年5月1日
★★★★☆ 3.6 (11)
55人が棚に入れました
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による少年漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品。千葉の架空の高校である軟葉高校と、その周辺地域を舞台にした「ツッパリ格闘漫画」でありギャグ漫画。主人公・三橋貴志と、相棒の伊藤真司の2人が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

66.0 13 1994年度アニメランキング13位
紺碧の艦隊(OVA)

1994年3月1日
★★★★☆ 3.5 (56)
202人が棚に入れました
 荒巻義雄原作の人気小説をOV化。監督は「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」で有名な神田武幸。第二次世界大戦を舞台に大日本帝国海軍が欧米列強よりも強い戦力を保持していたら……という架空戦記。太平洋戦争が勃発し、満を持して戦いを挑む高野五十六は連戦連勝の快進撃を繰り広げる。
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大風呂敷 広げすぎたら 尻すぼみ

前半は、かなり面白かった。
しかし後半、調子に乗り過ぎた感あり。
転生し人生をやり直すはずだった帝国軍人たちが
結局、無間(むげん)地獄に嵌ってしまったかのよう。
終わり方が中途半端となってしまってがっかり。

以下は、未視聴の方は、観る気無くすような
読まない方がいいネタバレありますので注意。
(以下の流れを知ってたら、自分は最初から観なかったと思います)
{netabare}
強い日本軍で太平洋戦争を日本軍常勝で再現するのは
エンタメとして非常に楽しい。

しかし、対戦相手が米国ではなく、
ヒトラー率いるナチスドイツにした頃から先行き不安となった。

戦線は拡大し、全く史実にないドイツへの爆撃やら、
インドでのドイツ軍との陸戦、制海権争いなど
必要だとは思えない展開がマイナスな印象に。
また、英国を弱体化させたのはやり過ぎだし、
正史では、日独伊三国同盟だったイタリアは一体何してる状態。

そして最終話で、根本的な終戦にはならなかったという虚しさ。
一時停戦となったものの、史実通りヒトラーが歴史上で裁かれることもなく
世界の脅威のまま終了、となったことが一番いただけない。

途中までの痛快感を一気に吹き飛ばすラストでした。
結局、戦争は再開され長期化されるだろうと暗示のまま終了。

エンタメとして後味悪すぎです。
後味さえ良ければ、物語評価は4.0にしてたでしょう。

上手く戦争に負ける、というテーマはいつの間にか吹き飛び
兵器開発競争の負の連鎖から抜け出せなくなってしまった。

後半の兵器の開発スピードの不自然な異常な速さ。
後半からは、あっという間にジェット戦闘機が主力になり、
原子力に変わるエネルギーも開発され、
兵器の威力が短期間に現代レベルに近い所まできてしまった。

エンタメであっても、過去の戦争から学ぶべきものがあり
反戦のメッセージをどこかに期待していたのがことごとく裏切られました。

原子爆弾がどこにも投下されなかったは唯一良かった。
しかし、あのラストの先にあるのは
水素爆弾などの新たな大量殺戮兵器の脅威が待ってる、としか思えません。
{/netabare}
アイデアとしてはとてもいい話だと思います。
結末を知らない方が楽しめますので、ネタバレには要注意です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

仮想戦記の元始作

90年代、書店の新書版小説コーナーには「○○の艦隊」と名のつくものが、雨後の筍のごとく沢山並んでいました。
今でこそ廃れてしまいましたが、いわゆる「IF戦記」「仮想戦記」「空想戦記」と言われるジャンルです。
紺碧の艦隊は、その先駆けとなった小説。
小説のヒットにあやかって、徳間書店から、当時としてはまだ珍しいメディアミックス戦略が展開されました。
ゲーム化、コミカライズ、そしてこのアニメ作品化。
かなり刊行を重ね、アニメだけでも32話も作成されています。

ストーリーの大綱は、第2次世界大戦で戦死した英傑達が、パラレルワールド 『後世』 に記憶を持ったまま転生し再度歴史をやりなおすというもの。
これから起きる戦争の記憶があるわけですから後出しジャンケンも同然。周到な戦略&戦術と、新基軸の兵器で敵さんをボコボコにします。
国土を焼かれて無条件降伏という辛酸を舐めたあの戦争を、
もっとマシに戦うには?他にやり様が無かったのか? あそこで勝っていればどうなった? あの爆弾がなかったら?
と、政治的・軍事的にシミュレートするのがIF戦記と呼ばれる所以。
大国を相手に一歩も引かずに戦い抜いた先で、果たして日本は平和で秩序ある世界に貢献できるのか。
・・・・そんな事を想起して楽しむ作品です。
(そんな単純に上手く行くものか!って野暮な突っ込みはナシです)


で、このアニメですが、内容の半分は戦闘シーン。
第二次大戦当時の航空機、戦艦、巡洋艦、潜水艦の戦いです。
戦闘機が機銃をを打ち、戦艦が艦砲射撃を行い、潜水艦が魚雷で艦船を沈める、至極真っ当な戦争を描いています。
SFチックな超兵器はありません。(終盤は原作者がトチ狂って そういうのも一部出てきますが)
ちょとだけ優秀な兵器で、愚直に職業軍人として作戦行動を行うオッサン達の物語。ただそれだけです。

ちなみに、「紺碧艦隊」は潜水艦で構成される隠密艦隊。
噴進弾(トマホークミサイル)、酸素魚雷(航跡の出ない魚雷)、ワルター機関(電池を必要としない推進機関)など、色々な秘匿装備があります。
飛行艇も搭載できる潜水空母でもあります。・・・・・むむっ、結構超兵器かもw


反戦の倫理観や歴史的な正当性などを抜きして正直に申しますと
日の丸をつけた艦船や航空機が活躍するのは、やっぱりイイ!

万人には決してオススメしませんが、兵器好き、軍事モノ好きにはたまらない作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

架空戦記の決定版

某艦娘アニメが萌えアニメと悪魔合体させようとしたものがこちらです。

連合艦隊長官 山本五十六が後世と呼ばれる『照和』に転生します。
そこは『昭和』とまったく同じ戦前に日本。違うのは自分の苗字。
五十六さんは同じく転生者がいること知り同士を集め戦争回避に努めます。
しかし元乗艦の艦娘と同じように『逆らえないなにか』的なものの存在を感じながら開戦日を迎えてしまうのです。

ですが2週目の人生、前世の教訓を生かし電探開発、震電改的航空機、大和型の予算であのイオナ、しおいちゃんこと『伊400型』を大量に生産します。
通商破壊こそ正義!まさに『オリョクルいってこい』です。

その潜水艦艦隊の名前が作品名となっています。


前半は『戦闘機の制空権の取り合いは物量負けする』という長官の超理論の元、魔改造された戦艦比叡がレーダー+ショックカノンで米軍機を全滅させたりはしますが比較的『真面目な架空戦記』です。

後半になるとナチスドイツ、ヒットラーやフリーメーソン、ライフル協会みたいな悪の組織と戦うエンターテイメントに!


敵がドイツになるわけですので二次大戦潜水艦モノの傑作映画『Uボート』へのリスペクトみたいな演出があったりしますが、比べるのが失礼なブっとび具合。
馬鹿馬鹿しいと思うかこれくらい頭が悪いほうが割とありと思うかは視聴者様次第。

島田兵ならぬ飛田兵が大活躍します。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

65.2 14 1994年度アニメランキング14位
今日から俺は!! 第3巻 日本一のワガママ男(OVA)

1994年8月1日
★★★★☆ 3.6 (11)
56人が棚に入れました
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による少年漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品。千葉の架空の高校である軟葉高校と、その周辺地域を舞台にした「ツッパリ格闘漫画」でありギャグ漫画。主人公・三橋貴志と、相棒の伊藤真司の2人が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

64.6 15 1994年度アニメランキング15位
青空少女隊(OVA)

1994年10月21日
★★★★☆ 3.6 (12)
78人が棚に入れました
自衛隊がイメージアップを図るため、世界初!女性パイロットだけのアクロバット・チームを結成、その名も「801st T.T.S.(Tactical Training Squadron)」!目指すは第二のブルーインパルスのはずが・・・801st T.T.S.に転属を命じられた整備員の主人公、石動拓也が入間基地を舞台にパイロットの羽田みゆきと三鷹ありさとの三角関係を中心に一癖も二癖もあるキャラクターたちがストーリーを描いていく。

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「GIRLS & KAWASAKI T-4」・・・20年前の、特定層向けOVA。

1994年から全7話が制作されたスカイアクション+ラブコメOVA。
航空自衛隊中部航空方面隊入間基地の、女性パイロットだけで編成されたアクロバットチーム
第801練習飛行隊が舞台のお話。

本編となるのが前半の3話。主人公の整備員・石動三曹を巡って、
2人のヒロイン羽田二曹と三鷹二曹が地上と空で修羅場を繰り広げる三角関係ラブコメディ。
番外編と後半3話が、801飛行隊の濃ゆい面々が織り成す
ドタバタコメディだったりちょっといい話だったり。
話数が少ない分無駄なシーンが無く、テンポもいいので中弛みせず一気に観られました。

「美少女+兵器」という設定は最近はあまり珍しくもないけど、20年近く前にもあったんだこういうの・・
キャラデザインは「少しだけ目が小さくなったAIR」、私の乏しいアニメ暦で強引に例えるならですけど。
90年代の萌え絵ってこんな感じなのかなぁ・・・個人的には違和感なし。

ていうか主人公が美少女フィギュアを持っていたり、ヒロインの1人は微妙にツンデレちゃんだったり
ピンク髪の萌え系キャラいたり・・・明らかに当時の「特定」の層を狙ってるな?この作品(笑)

OP冒頭に「協力 航空自衛隊」と提示されているにも拘わらず、お色気あり(温泉回もあるよ!)、
夢オチながら☢ネタあり、賭けに夢中になって真面目にアラート任務やらなかったりと結構フリーダム。
空自さんってば協力作品に対して意外におおらかなんですね(*^ー゚)b

まあそれはそれとして、やはり空自協力だけあってメインとなる機体T-4の描写はお見事。
コクピット内から外装まで精密に描かれていて、最近の下手なCG画よりよほど見栄えがいい。
アクロバットチームの話なので当然空戦シーンは殆どないものの、綺麗なマニューバを見せるT-4に
制作陣の頑張りが見て取れて、この点では飛行機ヲタとして個人的に大満足でしたね。

残念なのは、やはり前半3話だけで三角関係の恋模様を描くには無理があり、お話がボリューム不足。
鷺ノ宮一曹、下連雀二曹、小西一尉ら脇役たちも含めて、皆しっかりキャラ立ちしていたのに惜しい!
せめて1クール分12話ぐらいで観てみたかった作品です。


おせじにも万人受けする設定とは言えず(20年前なら余計にか?)、
古いOVAということもあって現在の認知度ほぼゼロ。
当時の飛行機ヲタとアニヲタさん達をターゲットに絞ってピンポイントで狙い撃ちしたような作品かなぁ。
現代の深夜アニメを観ている層で飛行機好きなら、
結構違和感無く楽しめるのではないかと思った次第です。


【主な登場機体】
・ 川崎 T-4
・ ボーイング/三菱 F-15J
・ ロッキード・マーティン F-16C(サンダーバーズ仕様)
・ 三菱 零式艦上戦闘機五二丙型

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

盛ってリメイクすればウケる素材

航空自衛隊に創設された、女性のみのアクロバットチームを舞台にした、女性パイロットと整備科男子のラブコメ等々。
協力:航空自衛隊がクレジットされる1990年代中期のOVA作品。
全7話。

特に隊の主要キャラ女2男1三角関係が軸になるのですが、その関係の成立過程もあまりリアリティもありませんし、最終話は主要メンバー以外のちょっと良い昔話で終わると言う謎構成。
今見るとキャラデザやボケの間などが何とも古臭い事は否めません。
(キャラデザは当時の感覚でも魅力薄と思ってましたけど)

しかし設定はかなり見どころのある素材と思います。
航空自衛隊にはエリートパイロットに拠るチーム「ブルーインパルス」が存在しますが、こちらはそれと比較して自衛隊の広報パンダ役と言う場末部署。兵舎も基地の片隅のボロ屋。
敵が攻めてくるわけでもない脱力系の日常コメディと言うネタは素材としては結構面白いと思います。

作画もコックピットから立ち上がるパイロットのパースの効いた構図や、
ローパスする機を見送る女性自衛官の姿など、ダイナミックでドラマチックなハっとさせられるシーンが幾つかありました。
それをこれ見よがしに使うのではなく、短い尺でサっと入れる所がなんかとてもセンスが良かったです。

因みにヒロイン達が乗る機体はT4ですが史実の本家ブルーインパルスは当時はT2を装備し、後にT4に転換されましたとさ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

64.4 16 1994年度アニメランキング16位
タイムボカン王道復古(OVA)

1993年12月26日
★★★★☆ 3.5 (11)
47人が棚に入れました
30周年記念と銘打つとおり、『タイムボカンシリーズ』を中心としたタツノコプロ作品のキャラクターが複数登場する。特に第二話は、タツノコキャラクターが多く住むという架空の都市「タツノッコン王国」が舞台で、テレビアニメ第1作の『宇宙エース』を初めとする多数のキャラクターがゲスト出演している。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

自虐パロディの原点

タイムボカンシリーズのファンにはヨダレものの豪華オムニバス作です。シリーズを知る人が見たら抱腹絶倒の良作。
もちろん主役は三悪です。


あんまり古い作品は、わからない人も多いのでレビューしないつもりでしたが、タイムボカンシリーズは再放送などで知ってる方も多いので書いてみました。
ヤッターマンもリメイクされてるしね。


さて、このOVA、何が凄いかというと、徹底的に自虐パロディを入れています。
シリーズ7作の全キャラが登場しますが、
居ても居なくていい主人公だとか、
1シリーズだけ顔が違う(ヤットデタマン)とか、
途中で打ち切りになった(イタダキマン)とか、
世間で揶揄されていたこと全ーーー部を、自分でネタにしてます。
もう清清しいくらいの潔さw


また、往年のタツノコキャラ達が出演しますが・・・・ギャグしてます。
ガッチャマンとかテッカマンが、あのクソ真面目な顔のままでおチャラけてます。
もうね、名作の雰囲気ブチ壊し!
でも、タイムボカンだからいいかぁ!で許せますw


また、ドロンジョ様の意外なその後アレとかも語られてます。
ファンなら絶対見るべし!の隠れた名作です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

63.5 17 1994年度アニメランキング17位
ジェノサイバー 虚界の魔獣(OVA)

1994年5月24日
★★★★☆ 3.5 (38)
140人が棚に入れました
バイオレンス描写に定評のある大畑晃一監督が手掛けた、日本に先駆けて初めてアメリカで先行発売されたOVA。全3巻が制作された。 生体エネルギー・ヴァジュラをその身に秘めた双子の姉妹・エレインとダイアナ。彼女らが精神融合を果たした時、恐るべき超生命体ジェノサイバーが目覚めるのだが、妹のエレインは本能の赴くまま真に行動し科学者ケネスの元から逃亡してしまう。それを追う姉のダイアナは妹と戦うことも辞さないが、覚醒したジェノサイバーの巻き起こした爆発によりエレインは10年後にタイムスリップしてしまう? 過激なアクションに目を奪われがちだが、世界の終末に向かってひた走る悲壮感溢れたドラマ部分も見逃せない。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今まで見た中で一番グロかったアニメ(閲覧注意)

アメリカで発売され、過激な描写が話題を呼んだOVA。
日本ではネット配信のみです。
バンダイチャンネル → http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=611

まさか、あにこれにあるとは思いませんでした。


デビルマンの原作をご存じでしょうか?
人間の恐ろしさを描いた物語なのですが、それに似た内容です。

超絶的な力を手に入れた主人公の少女エレイン。
しかし、なるべくしてなったというより、そう導かれた話。
怪物と化したエレインと、人間達の数十年にわたる戦いを描いたSF作品。


とにかく目立ったのはグロさ。
○○を△△とか、××を□□とか、まあ、正気の沙汰ではないです。

※伏せ字の内容を知りたければどうぞ。責任は取りません!
{netabare}
・生きたまま解剖しつつ、死なないように保存
・手で、脳みそを脊髄ごと引きずり出す
・ミンチになるまでマシンガンで撃ちまくる
・女性や子どもの集団に火を付けて焼き殺す
等。
もちろん、カメラによるごまかしや、暗転処理はありません。
むしろ「……そんな奧まで見ないで(*ノノ)」ってくらいばっちり見せつけています。
{/netabare}

グロさ以外の見所は、

・世界の終わりを感じさせる、退廃的な雰囲気
・同じく、それに見合ったスケールの大きさ
・キャラデザインのかっこよさ
・アクションシーンの派手さ
・作画の綺麗さ(当時としては)
・意外に豪華な声優陣

といったところでしょうか。
謎が謎を呼ぶストーリー展開や、バトルシーンに至るまでの経緯も、インパクトがあって魅入りました。

テーマは「人間の狂気」。
前述の通り、それに見合うだけの狂った表現が満載。

そして、もう一つのテーマは「無垢さ」。
エレインは生まれつき知能に障害を抱えています。
そんな主人公はなかなかいませんね。
エレインは言語を発することができないものの、普段は人畜無害です。
それは、彼女が生来持っている、母性にも似た無垢な優しさによるもの。
しかし、そんな純真無垢な彼女が「人間の狂気」という本性に触れるとどうなってしまうのか……。

2つのテーマを絡めた、スケール感の大きい痛烈なSFアニメ。
荒削りな上に、グロさに目が行きがちですが、なかなか面白いテーマを扱っていて、飽きずに観られました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 37

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本アニメの中でも特異なスーパーカルトアニメーション

まずこのアニメはトップクラスに
過激な残酷描写がてんこ盛りである。

某動画サイトでもその部分をピックアップしたものが
存在するが侮ってはいけない。
女子供問わずいろんな人間が死んでいく。
また、作画も非常に高くある意味
スプラッター要素を極めた芸術作品とも思える。
相当な覚悟が必要だろう。

内容としてはデビルマンが近い。
物語が進むにつれ最終的には荒廃していく世界も
非常によく似ている。
ただ、非常に難解であるため一回の視聴で理解するのは無理がある。
解説サイトがあるので、見終わった後はそれで把握するのがいいだろう。

一話における後半の戦闘シーンは見所。
当然スプラッターまみれなのでそこは踏まえたうえで。

日本のアニメの中ではこのアニメが一番上級者向け
なのではないかと思う程強烈な作品であった。
スプラッター描写に慣れていない人にはまずオススメできない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

作中でもカルトと言ってしまう(笑)

スプラッターで有名なスーパーカルトアニメーション。まず、1話目が非常に分かりにくい。ただ、スプラッターで気づけば、終わってる。
最後のほうの話は{netabare}ジェノサイバーが封印?されてかなり時間が経ったときのこと。最後の盲目の少女が妊娠したまま殺されたシーンは悲しかったが、少し希望はあったかも。{/netabare}

海外では評価が高いとか。僕はそんなにグロいとは思わなかったけど、心臓が弱い人は注意。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

63.5 17 1994年度アニメランキング17位
天使なんかじゃない(OVA)

1994年9月21日
★★★★☆ 3.5 (12)
71人が棚に入れました
創立されたばかりの私立聖学園。第一期生の冴島翠は2学期早々生徒会役員候補に担ぎ出されてしまい、その日の午後に立会演説会でスピーチする羽目になってしまう。緊張した面持ちで講堂に行くと、立候補者の中に以前から存在が気になっていたリーゼント頭の男子生徒、須藤晃を見つける。くじ引きにより最初にスピーチを始めた翠だったが、マイクコードに足を引っ掛けて転んでしまい、更にスカートがめくれて全校生徒の前で自分のパンツを丸出しにしてしまう失態を犯してしまうが、晃のフォローにより無事切り抜ける。投票の結果、翠と晃、そして麻宮裕子、瀧川秀一、河野文太の5人が第一期生徒会役員に就任する。こうして、翠は晃たちと生徒会活動を行いながら、3年間の高校生活を送ることになる。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

可愛いのだけど何かが足りない

『NANA』や『パラダイスキス』でおなじみの
矢沢あいの出世作が原作ということで視聴。
原作は『りぼん』にて、1991年から1994年まで連載されたらしい。

舞台となるのは、創設されたばかりで一年生しかいないという高校。
主人公である冴島翠(さえじま みどり)は生徒会役員候補に担ぎ出され、
スピーチした際のハプニングから人気が出て副会長に。
その時フォローしてくれた男子、須藤晃(すどう あきら)が会長となり、
役員に決まった他の生徒達とともに、生徒会活動を行っていく、という話。

学園祭、恋に学校生活にといかにも青春なのだけれど、
翠が底抜けに明るすぎてハイテンションというのは好みが分かれそう。
そして彼女が恋する相手に対しても、個人的には魅力を感じることができず
ちょっと置いてけぼり感を味わってしまった。

彼女の気持ちは理解できるけど、共感はできない・・そんな感じ。
登場人物の内面がもう少し深く描かれていたら、
物語にも奥行きが出たんじゃないだろうか。
とはいえ30分じゃ、いくらなんでも短すぎたのだろうね。

原作は根強いファンがいるそうだし、きっともっと描き込まれているのだと思う。
少女漫画らしいキャラデザでとても可愛いので、なんだかもったいなかった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

名作少女マンガの半端なOVAですが、キャラデザが良かったです。

 おまけみたいなOVAです。続きを出そうとしていたかどうかはわかりません。1話しかないですが、一応見たことがあるアニメと名のつく作品は全部レビューする方針ですので記載しておきます。ただ、原作の話が中心になりますが。

 原作は「NANA」の矢沢あいさんで、少女マンガの名作と言われているんでしょうか。かなり有名な作品だと思います。

 ただ、今読むと昭和的型のオンパレードではあります。既に岡崎京子という化け物がデビューしていますので、本当に古き良き少女マンガの総括という作品になっています。だからこそ、日本で一世を風靡した初期の韓流ドラマのようにピュアなところが受けたのかもしれません。
 あるいは、型とか類似性は関係なく、キャラに乗るのが少女マンガの作法なのだろうと気付かせてくれる作品でした。

 雨の中で仔猫を助ける=やさしい…好きというのがまた…リーゼントかいという突っ込みも入れたくなります。
 結果的に内面描写がほぼ無い状態で全体的にルッキズムで話は進みます…と言いたいですが、少女マンガは可愛く見えても普通という設定があるので、少女マンガの文法が分からないと駄目なのかもしれません。

 先ほど、昭和マンガの総括と書きましたが、くっついたり別れたりするところが80年から90年くらいの新しさだったのかも、という気もします。好きだから別れるという文脈がいつの時代がメインなのかはあとで調査したいかなあ。
 その点では、影のヒロインの麻宮という恋愛的薄幸の美少女が見どころで、むしろそちらの方が古風な耐える少女で乗れるかもしれません。

「天使なんかじゃない」という題名が示すような、少なくともモテモテの美少女の自分の汚い内面についての葛藤という話ではないです。一応早いうちに言葉で伏線回収があります。
 ひょっとしたら、初めはその路線を考えていたの?と思わなくはないですが、キャラ造形から言って普段は明るいだけの元気な女の子の、嫉妬と劣等感をさしているのは読み取れる…気がします。

 いきなり体育館の舞台で転んでパンツを見せるところとか「けいおん」の澪ちゃんを思い出しますが、本作の人気度からいって影響はあるかもしれません。

 人気作故のOVAだと思います。作画というかアニメ技術に関してはゼロ年代以前の感じがでてますが、ヒロインのキャラデザ、作画は結構秀逸です。横顔には苦労が感じられますが。なお、キャラデザは「A KITE」の梅津泰臣氏みたいですね。

 一瞬ですが、麻宮さんが髪を少しだけかき上げるシーンがあるのですが、これはゴージャスな演出かなと思います。今時の演出ではかなり意図してないとやらないのでは?少女マンガということで、女性らしさを演出するのに、これは今の作品に見習ってほしいです。

 ということで、アニメ史的には1話で終わる大したことはないOVA作品ですが、原作がかなり有名かつ人気なので原作を読んだついでにチェックした作品です。

 私が読んだバージョンのコミックスにはバンプオブチキンの藤原基央氏が寄稿してましたね。なんか、わかります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

63.4 19 1994年度アニメランキング19位
湘南純愛組!(OVA)

1994年1月21日
★★★★☆ 3.4 (14)
74人が棚に入れました
 講談社刊「週刊少年マガジン」で人気を博した藤沢とおる原作のヤンキーコミックのオリジナルビデオアニメシリーズの第1弾。主人公は地元で「鬼爆コンビ」と呼ばれ、恐れられている鬼塚英吉と弾間龍二。二人ともキレると手をつけられないほどの強さを発揮する。そんな二人だから学校生活もやりたい放題。ところが悪行にたたり、とうとう停学処分が下されてしまうが……。監督を『劇場版 エスカフローネ』『鉄腕バーディー DECODE』の赤根和樹が担当し、二又一成、堀秀行、鶴ひろみなど人気声優陣を揃えている。

ひげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

いつの間にかリストに追加されてたのね・・あーいれちゃいましたかー

GTOがドラマやるというので・・・発見してしまた。
原作語りだしたらとまらねえよ・・。

アニメ版は全然なの・・湘爆とはえらい違い。
初期の話が多く、お金がないからか肝心のバイクバトルもない。
50分にまとめるストーリーの切った張ったがへたくそ。
作品からのメッセージ性もクソもない。
最終巻のみがまぁ純愛組らしいかな・・。ほぼそのままやってるだけに・・。まぁ原作読んだほうが・・・。


作品概要
特攻の拓とならんでマガジンがヤンキー漫画雑誌と呼ばれた原因のひとつ。
らぶひな、ボーイズビーを忘れてるってか。
じゃぁ童貞雑誌だ。そして、たまに週間はじめの一歩。

鬼爆と呼ばれる伝説のコンビが主人公。
伝説というだけあって様々な逸話を持つがなぜ強いのか、謎のまま。
湘爆と違うのは、時代のせいか、今時ヤンキーはオタク以下だと本人達の言うとおり、、ヤンキーをやめたい、嫌いなんだけどなんだかやっぱりヤンキーやってるヤンキー漫画。

お世辞にもおもしろい漫画ではなかったのだが、極高のVMAX戦あたりから少しずつキャラクター達に肉が付いてくる。

暴走天使編は作品に世界背景、色を付けた決定的なストーリー。
なぜ彼らが最強であるのか、過去の話も交えて描くことで、「強い男とはなにか」とか「本当に大切なものはなにか」そういうテーマがはっきりとしてくる。
ヤンキーとか不良とかそういう問題じゃないんだよと。
またあれ以上バイオレンス、くさいドラマのある大げさな話は書く必要がなくなった。書けなくなった。

その過程で真樹さんというシュート!の久保さんと双璧をなす愛すべき漢のなかの漢、みんなのアニキが遂に誕生します。その人気からスピンアウトで生前の話まで描かれる。久保もあったっけ。
その彼の形見であるカワサキZⅡを英吉が引き継いでいたことが発覚。後付だけど。
『誰にことわってもめごとしてる?天下の国道で』ってふざけて真似したのは黒歴史。恐れ多すぎ的な意味で。
以後、ここ一番ではかならずゼファー1100ではなく、ZⅡで登場する英吉。
その素性から絶対に負けるわけがない、予定調和的なマシン、ガジェットでもあります。ワンパだけどそれがなんかいい。
GTO本編終了後あまり登場させないのはそういう意味もあるのかな・・。描くのがめんどくさいだけかもしらんけど。
今週からやってるのはもちろん〆はCBXだよね?・・・・先生・・。


この暴走天使(ミッドナイトエンジェル)編以降、もともとそこそこ面白かった日常?ギャグ要素がどんどんハイセンス化。
しょうもない話からはじまり、気がつけばいい話で終わらせる。
せっかくかっこよく終わったのに、次の週で壮大なオチが待ってたり・・・・・。
勝手な考察ですが、「銀魂」の空知さん絶対すきなんだと思います。キャラも構成もなんだか似てます。顔芸とかも。。。

個人的なおもひで
好きなキャラは冴島、南野先生、うさぎちゃんとか・・。真冬、仲条コンビもいいね。Dの食卓やってたりさ・・。
エピソードなら真冬の話、西湘バイパスでのレース、そしてピンクの象。あれは男にはわからないらしいエヴァ以上のミステリー・・。

劇中でも出てくる湘南平に若気の至り、いやみんなやったであろう・・鍵をかけたことがあるがまんまと別れた。
ハーレー純正のゴッツイロックでやってるのを見かけたので次はそうしようと思った。南京錠では甘いらしい。
まだあの金網あるのかな・・。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

62.7 20 1994年度アニメランキング20位
プラスチックリトル(OVA)

1994年3月21日
★★★★☆ 3.5 (15)
77人が棚に入れました
プラスチックリトル 『プラスチックリトル』は、人気コミック作家・うるし原智志とよしもときんじが原作の、遥か彼方の惑星が舞台となるSFスペクタクルロマン。軍から追われるイリーズとティータ、彼女ら2人の愛と友情と冒険を描いている

ねねねねの さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おっぱいへの情熱を

モロ乳首の観えるアニメ。
見所は絶対おっぱい。
ストーリーは普通ですが、おっぱいだけは抜きん出た情熱を感じます。
媚びた適当にエロけりゃいいんでしょ的な描き方でなく、本当になまめかしいおっぱいを描きたいんだなと(笑)
大きさごとの揺れの具合から浮き具合から…

すべてのことに言えますが
情熱を注いだ部分に人は感動します。

製作者はどんだけそこに情熱注いでるんだと、言いたくなります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

61.8 21 1994年度アニメランキング21位
グラップラー刃牙(バキ)(OVA)

1994年8月21日
★★★★☆ 3.3 (14)
52人が棚に入れました
秋田書店「週刊少年チャンピオン」で長年看板作品を務めている格闘コミック界の雄が、単発のOVAタイトルとしてリリースされたもの。 恐るべき格闘技の実力を秘めた少年・範馬刃牙は、空手の全日本王者である末堂厚と対峙し、これを打ち破った。そのことが呼び水となり、知る人ぞ知る地下闘技場へと招かれた彼は、恐るべき技を駆使する空手家・鎬昴昇と対戦することに。相手の神経を指先で斬り感覚を失わせるという鎬の得意技紐切りを食らってしまった刃牙は、片目の視力を失ってしまう。しかしその類まれなる彼の格闘センスは、一瞬にして紐切りのウィークポイントを見破っていた! 45分の尺で本作の魅力を描き切るため、原作における人気の対戦カードをピックアップ。実力派アニメーター・馬越嘉彦によって描かれたキャラクターたちは、作者・板垣恵介の独特のテイストを見事に表現している。OVAならではの激しさで迫る格闘シーンの作画にも要注目だ。

60.9 22 1994年度アニメランキング22位
ダーティペア FLASH(OVA)

1994年1月20日
★★★★☆ 3.3 (10)
57人が棚に入れました
85年に放送され反響を呼んだシリーズをリメイク。
原作は高千穂遥、企画はサンライズ、作画も「ヴァリアブル・ジオ」で有名な木村貴宏とスタッフを一新。
宇宙内で起こる揉め事を解決するトラブルコンサルタントをしている、自称“ラブリーエンゼル”のユリとケイ。
しかし、目的のために手段を選ばないその行動ゆえにもっぱら“ダーティペア”と呼ばれていた。
依頼を受けた二人は、死んだ男に渡されたカードを手に入れたことで謎の軍団に狙われることになる…。

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

もっと続きを見たくなる気分にさせてくれる作品

キャラデザのおかげで以前から気になっていたのですが、最近視聴することができました。

「ダーティペア」のリメイクOVA。
前作については再放送を断片的にしか見たことがない程度なのですが、それでも本作は何の問題もなく楽しめました。
世界観や物語の連続性を重視する方でも本作から視聴しても気にならないと思います。
ちなみに、wikiによれば前作との物語上の関わりはほとんどないそうです。

一言でいえば、SFが舞台のバディものです。
ただし、一方が問題児でもう一方が優等生という組み合わせではないです。
一方が大暴れ型、もう一方がお嬢様思考という問題児同士の組み合わせです(無印との違いは未視聴なのでわかりません)。
この二人が助け合ったり喧嘩したりしながら、最終的にはコンビとして成長していくというのが本作の本筋になります。
王道だし、めんどくさくなくて個人的には好きです。

舞台がSFであるおかげで、いろいろなメカが出てくることも楽しめます。
また、アクションシーンも見ごたえがありました。
ただ、物語が進むにしたがって本作のラスボスのキャラがどんどん小物化していったことと、ライバル的位置づけのキャラが最後の方では主人公より主人公していたことが気になりました。

それでも、本作は見終わったとき、もっと続きを見たくなる気分にさせてくれる作品でした。
本作には続編として、FLASH2、FLASH3が存在するので、続けて視聴しようかと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

gabbana さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラブリーエンジェル

FLASHは旧作のダーティペアに対し、どのくらい被っているかは旧作をあまり見てないのでわかりません。

FLASHでは新しいラブリーエンジェルとして水と油のケイとユリが組んでいます。
性格が合わないのに、いざ戦闘となると気の合っているコンビです。

1期は1話~最終回まで1ストーリーです。(ストーリー上、メインはケイですね。)
ドタバタアクションものです。

お気に入りはユリですね^^今見ても可愛いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

60.0 23 1994年度アニメランキング23位
ぼくはこのまま帰らない (OVA)

1994年6月21日
★★★★☆ 3.2 (12)
99人が棚に入れました
普通の家庭に育った吉成律朗と、高校を中退し如何わしい仕事をしていた天藤絢は中学校時代からの親友であった。萌子という彼女がいるにも関わらず、自暴自棄になっている絢を放っておけない律朗は絢の気持ちに応え関係を結んだ。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

帰らない決心をしたのは誰だったか?

この作品の存在、まるで知らなかったのだけれど、
キャッチさんの1人から勧められて視聴した作品。

向田邦子さんが過去に『三角波』という小説を
お書きになっているのだけど、まさにこの物語はそれと同じ展開。

1996年の作品ということで、音楽、ファッション、ヘアスタイル、
登場人物たちの遊び方、どこをとっても90年代だなぁと。
なんとなく懐かしいような気持ちで微笑ましく観ていた。

舞台は大阪。よって全員関西弁。
だからなのかな、関西弁の持つストレートながらやんわりした物言いが
この作品全体の空気感だったように思える。

ジャンルとしてはBLモノだから、苦手意識の高い人には勧めないけれど、
親友関係の男子2人と、そのうちの1人と交際している女子1人、
という3人からなる物語なので、
BL独特のムードはなく、どちらかというと
昔に観たトレンディドラマみたいな感覚だった。
なので案外さらっと観れる人のほうが多いのではないだろうか。

登場人物は、普通の家庭に育った吉成律朗と、その彼女である萌子。
両親の離婚を機に高校を中退し、乱れた生活を送る天藤絢。
律朗と絢は中学校時代からの親友だったが、
あることで自暴自棄になっている絢を放っておけない律朗は、
ある日、絢の気持ちに応え・・・というお話。

BLが苦手な人にもぜひ、ここでちょっと考えてみて欲しい。

愛情と友情の境界線って?と思ったとき、やはりそれは
一線を越えているかどうかが大きいのかもしれないけれど、
一線を越えていなくても愛情は成り立つし、
一線を越えた過ちがあったとしても、成り立つ友情があったりする。
そう考えていくと、「友達」と「親友」というものを比較した場合、
「親友」というのは限りなく愛情のほうに傾いた友情だよなと。
そうは思えないだろうか?

だとしたら、快楽に溺れる肉体関係で繋がっているのではなく、
相手の傷ついた心を癒す行為としての抱擁の延長線上に
結ばれた関係がある彼らを思うと(本当はそのほうが切ないけれど)
これは一線を越えても成り立つ友情だったのかもしれない。

そう思って彼らのラストシーンを観ると、すごく納得できたし、
彼らそれぞれが選んだ道は、とてもせつなかった。

だけど女の子はやっぱり強いね。
吹っ切り方が全然違うものなぁ・・・・
ちなみにエロは少なめです。

それと、この作品のサムネは、リメイクのほうらしく?
僕が観たのだと、律朗のほうはメガネをかけてたんですよね。
メガネの律朗のほうが、イメージ的には合ってたと思うので
ちょっと残念です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

58.5 24 1994年度アニメランキング24位
宇宙の騎士テッカマンブレードII(OVA)

1994年7月20日
★★★★☆ 3.2 (23)
84人が棚に入れました
 「宇宙の騎士テッカマンブレード」の10年後の世界を描く。監督は前作から変わり、「バーチャファイター」を手がけた殿勝秀樹が担当、脚本は「サクラ大戦 エコール・ド・巴里」で有名な川崎ヒロユキが手がける。3人目のテッカマンに選ばれたユミ。しかし、度重なる失敗の連続で周囲から冷たい目で見られてしまう。その最中、4人目のテッカマンのアキも登場し…。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

D(デンジャラス)からD(ドリーム)へ

TVアニメ版(1992)から10年後を舞台に、依然、続く宇宙からの侵略に対し、
複数の“テッカマン”らから成る新生“スペースナイツ”が立ち向かう。
1994~1995タツノコプロ制作のOVA作品(全6巻・6話)

【物語 3.5点】
前作ファンとのミスマッチが起きやすい構成。

前半3巻は{netabare}新女性主人公・ユミを軸に、
今風に言うと萌え成分、明るい三角関係の予感もスパイスしつつ、
孤独だった前作からの主人公・Dボゥイが仲間のテッカマンたちと共闘する夢を具現化。

後半3巻は新男性キャラ・ダービットと美少年“デッドエンド”との関係を軸に、
人ならざる存在となってしまったテッカマンと
人類との軋轢、葛藤といったテーマを掘り下げる。

過去に囚われ死に急ぐような単機突撃を繰り返して来たD(デンジャラス)ボゥイが、
仲間と共に未来を生き続ける夢を語るD(ドリーム)ボゥイへと変化していく様に
呪縛からの解放を感じます。{/netabare}

軽いノリの中に重たいテーマを差し込んでいく、
タツノコプロらしいエンタメ作品を追求しつつ、
『テッカマンブレード』らしさも残したバランスは取れた構成・脚本。

ただTVアニメ版のアンバランスなくらい
悲劇に振り切った作風を気に入ったファンは面喰らう可能性。

加えて前作と本作、10年の間に、Dボゥイに起こった出来事などについては、
語られないエピソードも多く釈然としない部分も出て来るだろう。
(この点については後にDVD-BOX等に同梱された映像資料(未見)で補完あり)


【作画 3.5点】
定型化。TVアニメ版では大荒れだった人物作画。
流石にOVAならキャラデザに沿って判別可能なレベルに是正。

侵略者“ラダム”も姑息な手段以外使わないはずだったが、
今作では方針の変化({netabare}人類を支配し活用→危険視し殲滅{/netabare})
により堂々、大軍勢を率いて侵攻し、
見栄えする宇宙艦隊戦やテッカマン無双実現に寄与し、作画カロリーを消費。

乳〇の見えるOVAということで女性テッカマン変身バンクなど肌色率上昇。

私のツボ:{netabare}変身解いた後のアキのヌードを抱き寄せるテッカマンブレード。
あんな美しいもん目撃したら青少年は誰だって恋に落ちておかしくなります。{/netabare}


【声優 4.0点】
新主人公ユミ役の國府田 マリ子さんが表現した空気読まない明るさで、
ダービット役の置鮎 龍太郎さんによる女たらしなセリフで、
ハードSFだった前作のムードをソフト化しつつ、
境遇を吐露する件ではしっかりとシリアスに演じ分けて来る。

前作に引き続きアキ役の林原 めぐみさんは10年経ち大人になった
ヒロインの成長を落ち着いたボイスで表現する女王の貫禄。

私のツボ:結城 比呂さん演じる美少年ボイス。


【音楽 4.0点】
軽量化。明快なメロディで健闘するも
前作で猛威を振るったオーケストラ音源なしでは限界がある。

主題歌はOP、ED、グランドED共に奥井 雅美さん。
ロック寄りの前作の小坂 由美子さんから、よりテクノ寄りに。
有森聡美さん担当の歌詞世界もよりラブソング寄りに、
こちらもエンタメ性重視の作風に追随。


【キャラ 4.0点】
前作から引き続きDボゥイがヒーローとは何かを身を挺して示す。
次代の新テッカマンたちはブレードという圧倒的な存在に、
各々、理想の英雄像を投影しており、
その描写が本作のヒーロー論を多角化、深化させている。

ただ、それよりも、前作ファンにとっては
消えたあのキャラたちの行方が気になってしまう懸念あり。


【感想】
実は視聴したのは前作完走後20年以上たってから。
動画配信サイトで見ました。

このOVAの存在は発売当時のテレビCMで知りましたが、
またその宣伝が裸のヒロイン“テックセット”シーンを前面に押し出した、
前作ファンにとっては“コレジャナイ”感全開の内容でして(苦笑)

美女のヌードがクルクル回る、
こんなけしからんCMを90年代は午後19時台とかに普通に流してました。凄い時代です。

前作の余韻がある内に飛び込むのは色々とリスクがあるので、
20年とまでは言いませんが、ある程度、変化に対して受け身が取れる
準備が出来てから挑んだ方が得策だと思います。


『テッカマンブレード』のアニメ作品は本作までですが、
物語は本作脚本・川崎 ヒロユキ氏の小説『テッカマンブレードⅡ 水晶宮の少女』まで続きます。
本レビュー投稿を機に入手したので、私もブレードの生き様を是非、見届けたいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

57.1 25 1994年度アニメランキング25位
おさかなはあみの中(OVA)

1994年7月21日
★★★☆☆ 3.0 (10)
36人が棚に入れました
乱魔猫吉が「GUST」誌に連載した、初期のボーイズラブもの人気コミックのOVA化。高校生・松井貴博は、母ひとり子ひとりの家庭に育った端正な顔立ちの美少年。彼は中学時代に憧れた先輩で、財閥の御曹司でもある塚本裕二の通う北勇高校に進学した。そのまま塚本がキャプテンを務める水泳部に入部する貴博。だが塚本はかつて貴博を仲間とともに凌辱した経験があり、一方、貴博はその相手がまさか塚本だとは知らないでいた。後輩部員として自分の前に現れた貴博をふたたび凌辱する塚本。だがそんな彼の胸中では、貴博への本物の愛情が芽生えて……。アニメ制作はJ.C.STAFF。監督はトムスエンタティンメント(当時は東京ムービー新社=TMS)の諸作などで活躍の演出家・岡尾貴洋。キャラクターデザインは『裏切りは僕の名前を知っている』でも同職を担当の中山由美。
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