1995年度に放送されたアニメ映画一覧 35

あにこれの全ユーザーが1995年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の1995年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

87.8 1 1995年度アニメランキング1位
耳をすませば(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 4.0 (1446)
9815人が棚に入れました
読書好きの中学3年の月島雫は、父の勤める図書館へよく通うが、自分の読む本を全て先に借りて読んでいる「天沢聖司」の名前に気がつく。その天沢聖司が同級生だと知るのに時間はかからなかったが、天沢聖司のことが何かと気になる雫。
ある日、図書館への道で変な猫を見つけ、その猫を追いかける。猫は小さなアンティークショップ「地球屋」へ入っていき、雫は店で老人・西司朗と出会う。西老人は聖司の祖父で、彼は地下の工房でヴァイオリンを作っていた。聖司はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ留学したいという夢を持っていた。確固たる目標を持っている聖司に比べて、何をするべきかが分からない雫。雫は自分の夢を求め、物語を書き始める。

声優・キャラクター
本名陽子、高橋一生、立花隆、室井滋、露口茂、小林桂樹
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

懐かしかったり、心が痛くなったり

2017年の金曜ロードショー冬のジブリ三作品もこれで終わりです。
{netabare}
この作品は三回ほどしかみたことのないのですが、
そのときは、「よく分からない」というのが、正直な感想でした。
もしくは、恋愛の部分や綺麗なシーンだけを楽しんでいたのか…


では、少し大人になって、この作品をみたわけですが、
主人公雫の中学生時代の青春が描かれていて、
意味がわからなかったことも、少し理解できたように思えます。

カントリーロードの歌を聞くと、どこかノスタルジックで、暖かく、
帰りたいような気持ちになります。
そして、バイオリンを弾く聖司と雫が一緒に歌うシーンが楽しげで、
大人になってもこの思い出を雫はずっと覚えているのだろうなと、
それほど、大切な時間のように感じました。

何故天沢聖司を雫が好きになるのかわからなかったのですが、
素敵な人という想像から、実は意地悪な同級生で、
目標が決まっている少し大人びた感じの印象にかわっていきます。
貸し出しカードの中の理想の憧れから嫌悪の対象、
そして現実的な憧れに雫の中で聖司の立ち位置が変わっていくのがわかりました。

雫が小説を書く理由についても、憧れの人に少しでも近づきたいという気持ち、
自分になにかないかという悩みのなかにある不安定な状態、
小説という自分の好きな事に関わりたいという願望…色んな思いか重なって、
夢中で書いていたのですね。

そして、現実を差し置いて自分がなりたいものになろうとする雫を少しだけ家族が諌めて、
止めはしないという優しさ。
「人と違う生き方はしんどいぞ」と父親は雫を止めはしないけど、
雫のやりたい事へ覚悟をしなさいというその言葉、
普通のお父さん像を持ちつつ理想的な父親を示したように見えます。

そして、今回こういうことだったのかと感動したのは、
雫が小説を辛い状態で書ききったこと。父親の言った通り、しんどい事になった。
好きな人は側にいない、今まで一緒だった姉はいない、
自分の能力の限界を感じながらも、迫る締め切り。
少し広くなった部屋で寝転がりぼーっとするその姿には、
ぎりぎりで保っている感情を感じました。
それでもやめることは自分の才能を諦めてしまうから、やめたくない。
時間がない中で書ききった小説は支離滅裂だと自覚するような作品。

雫作品を映像化したシーンでは、雫の心の浮き沈みがはっきりと現れています。
最初はバロンが「行こう!~してしまう前に!」と、
せかすように作品世界に飛び込んでいく主人公は、
まさに小説書きに夢中になっている雫の心を表しています。
また、主人公が見つけたと思ったその宝石がネズミだったのは、
自分の才能を無我夢中で探していた雫が、
自分の中にある「自分は才能がないんじゃないか」という恐怖の現れではないでしょうか。

不安をずっと抱きながら書ききった物は、支離滅裂、絶対駄目だと思ってい0たのに、
古道具屋の西さんは「よく頑張りましたね、あなたは素敵です。」といってくれた。
自分がもう書くことを続けられない、才能がないという恐怖からやっと解放されて、号泣。
ようやく雫が泣いた理由がわかった気がします。

そして、才能に向き合うその姿に、自分の中学生時代を思い出して心がいたくなりました。
雫ほどちゃんと向き合っている人はそうはいないでしょう。
自分の限界を知って、次になにをすべきかわかった雫はとても大きな成長をしていますね。

{/netabare}

総評
何になりたかったわからなかった雫が、熱中するものを見つけて、
大きな成長を遂げるその姿に、同じく何になりたかったのかわからなかった時期を重ねて、
心が痛くなったり、少し甘くて青い恋愛劇に恥ずかしさを感じながらも、
楽しくみれる作品でした。

そして、カントリーロードに感じる、ノスタルジックな雰囲気が、
心を穏やかにしてくれて、青春時代の思い出のような作品だと感じました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 60

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

リア充ww爆発しろwww

なーんちゃってwごめんなぁ。現場いって彼女と真似したわ・・・
甘酸っぱい。甘酸っぱすぎる・・・・

最初ははずかしくって見ていられなかった。でも歳をとったら泣きながらみるようになった。
なんででしょう・・・。


もっと大人になって金曜ロードショーで見直したら、説教くささが見え隠れ、ほとんど駿監督が改変してしまった作品だというが・・。コクリコと同じでなんか細い演出やセリフでイラッとするのです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

りんご さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

お前を乗せてこの坂上るって決めたんだ!

高校時代、好きな人が自転車で私を後ろに乗せて上り坂を立ちこぎした時、これを真似て言われた時はときめいた。

人生の分岐点を迎える前に、この作品をきちんと理解していれば良かった。
考える時に考えないと、後戻りできない。
やりたいことを見つけたら、夢見るだけじゃなくて、どうしたら実現できるのか、それは現実的なのか、ちゃんと考えなきゃダメだった。

ただの恋物語じゃない。
自分の生き方をこの歳で考えられるってすごく大人だと思う。

あ、そうそう。鍋焼きうどんがおいしそうだよね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

86.4 2 1995年度アニメランキング2位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(アニメ映画)

1995年11月18日
★★★★★ 4.2 (1094)
6490人が棚に入れました
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、生木政壽、家弓家正

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

90年代後半を振り返る ~身体と心の乖離、そして電脳社会の到来~

1995年11月に公開されたアニメ映画。
2008年にはCG映像を中心にリニューアルされています。
監督は押井守監督です。
アメリカのビルボード誌のビデオチャート1位を獲得、
「マトリックス」を始め、様々なハリウッド映画に多大な影響を与えた超本格SF作品。

風の噂によると押井守監督は、熱海の自宅を建てる為にこの仕事を引き受けたとか何とか。
まぁ風の噂ですよw

簡単なあらすじを言うと、西暦2029年。
他人の電脳をハッキングして人形のように操る
国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」を
主人公草薙素子(くさなぎもとこ)が所属する公安9課が追っていくという話です。

電脳化というのは、脳にマイクロマシンなどを埋め込み、
そこからネットワークに接続できるといったようなもので、
主人公の草薙素子も電脳化、
さらには義体化(簡単に言うとサイボーグ化)している存在です。

もの凄くざっくりと本作の紹介をするとですね、
この人間と機械の中間のような存在の草薙素子が、
記憶すらもデータとして扱われる機械と人間のボーダーレス化が進んだこの世界で、
「本当に自分は人間なのか?」と
自己のアイデンティティを問うて葛藤していくという話です。

本作はよく、難解であるとか、哲学的である、なんて表現がされますが、
哲学的かどうかというのは一旦置いておいて、
少なくとも難解であるとは思いませんでした。
その当時観ていたら、難解だと思ったでしょうけど、
現在の視点から言えば、非常に馴染みの深いテーマなんですよね。
つまり、本作のテーマは90年代後半に、アニメだけでなく社会全体の問題として
再三再四に渡って取り扱われてきたということです。

では、ここで90年代後半とはどのような時代だったのかを
ちょっと振り返っていきたいと思います。


押井守監督作品によく見られるテーマ、
いや、ひょっとしたら押井守監督の哲学なのかもしれませんが、
「現実と虚構の境界線の曖昧さ」

90年代後半はまさにそのテーマを現実として目の当たりにした時代でした。
本作公開年である95年は、1月の阪神・淡路大震災の天災に始まり、
3月20日には、国内史上最悪の人災と言われたオウム真理教による地下鉄サリン事件発生。
これまでは、創作物の中の出来事と思っていたような事件が、
今現実に起こっていて、
TV画面越しにそのショッキングな映像が映し出されていたのです。
教祖の言うことならば、どのような凶行も実行してしまう心を失くした信者たち、
こういった側面からも盛んに議論が交わされていました。

1997年には、神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)が発生。
自らを「透明な存在」と表現した当時14歳の少年が、
残虐無比な殺傷事件を起こし、日本中を震撼させます。

そして、街では
「身体と心は別物だから」と言わんばかりに少女たちは身体を売って、
援助交際は社会問題として取り扱われていました。

極めて不安定な状況に置かれた価値紊乱の時代。

また、1995年11月23日Windows 95日本語版を発売。
これが爆発的なヒットを記録し、
これまで夢物語と思っていたネットワーク社会が
すぐそこまで迫っていることを、一般層も意識せざるを得なかった
過渡期を迎えていました。

当時、ネットワーク社会が本格的に到来したら
日本はどうなってしまうのかなんてことは誰にも分からないことでした。

分からないということは、それは不安であり、恐怖でもあるのです。
ましてや、この時代は上述したように
「身体と心の乖離性」が大きく取り扱われていたわけですからね。

1997年にリリースされたサザンの「01MESSENGER ~電子狂の詩~」という曲があります。
これはPCやインターネット社会に対しての歌なんですけど、
ちょっと聴いてみましょうかw

ジャッジャッジャッラチャ~(前奏省略)

「君はいったい誰なの?」

はい、ストップ!!
ね、端っからこれですよ。

ネットワーク社会=仮想世界=そこに本当の自分など存在しない(本当の自分とは?)
もうこういう論調が当たり前だったわけです。
そしてそれは本作のテーマでもありますね。

90年代後半のアニメ作品を見ても、
95年10月に放送開始された「新世紀エヴァンゲリオン」は、
「身体と心の乖離」「本当の自分とは?」
これがテーマになってますし、
98年7月に放送開始された「serial experiments lain」なんかは、
まさに電脳仮想世界と現実世界の狭間で「本当の自分とは?」を
問うていくような作品なわけです。
厳密に言えば、本作とこれらの作品は似て非なるものなのですが、
それはまた別の機会に語ることにしましょう。


さて、90年代後半を振り返ってきたわけですけど、
こういう時代に生き、その当時の作品に触れてきた私にとっては、
本作のテーマというのは、難解でも何でもなく、お馴染みのテーマでした。
「90年代後半なんてまだ自分は生まれてないよ!」という方でも、
おそらくこういったテーマを扱った作品に触れたことがあると思います。

じゃあ、総括していきますよ。
政治的亡命とかODA要請とかの外交問題は何となくの理解で結構です。
公安9課と6課の内部コンフリクトについても何となくの理解で結構です。
専門用語? もちろん何となくの(略)
これらは主テーマを際立てせる為の、物語に重厚さを持たせる為の
ただの舞台装置と捉えてしまいましょう。

そして主テーマは、今現在の視点で言えば、非常に分かりやすいと思います。

細部までこだわり抜いた躍動感のあるアクションを楽しみ、
当時の技術の粋を尽くした映像を楽しみ、
物語の結末はどうなるのかをワクワクしながら楽しむ。

難解だと思えば、難解になりますけど、
シンプルに捉えれば、決して敷居の高い作品ではないと思います。

ただ、レビューを書いている人だと特にだと思いますが、
作品を網羅的に、構造的に理解しようとする人は結構多いんじゃないですか?
けれでも難しい所は何となくの理解でいいと思いますよ。

本作を視聴して、「この作品はそんな単純なものではない!」と思ったのならば、
各種考察を是非楽しんでみて下さい。
哲学的な視点から、宗教的な視点から、
台詞回しから、香港という舞台1つとっても、
本作は、それができる作品です。

95年当時、間違いなく衝撃的な作品だったでしょうし、
現在の視点で言っても、アニメ史に残る名作として語り継がれていく作品だと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 65
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界5分前仮説

押井守監督によるの攻殻機動隊シリーズ劇場版第1作。
劇場版は、テレビ版の「攻殻機動隊 Stand Alone Complex(http://www.anikore.jp/anime/475/)」のパラレルワールドという設定です。
世界観がよく似ているのでどちらから入っても大丈夫です。
しかし、テレビ版から見たほうがとっつきやすくていいと思います。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 → http://www.anikore.jp/anime/1798/

イノセンス -INNOCENCE → http://www.anikore.jp/anime/1864/


人間の脳が電脳化され、ネットワークで接続されるようになった時代。
人形使いと呼ばれるスゴ腕のハッカーが、次々と電脳をハッキング。
それを追う公安9課(攻殻機動隊)の物語。


ガッチガチのシリアスなストーリーです。
テレビのシリーズとは異なり、タチコマという癒やし要素が存在していません。
もともとの硬派なアニメがさらに硬くなりました。


目立つ特徴は独特な間。
多くの時間がBGMと動画だけで占められています。
映像と音楽で表現される「行間」です。

しかし、いったんしゃべり出すと嵐のようなテーマ展開。

キーワードは、

・全と個の境界
・生命の定義
・現実と夢の境界

といったところです。
見るだけでくらくらしますね。
でも、そんな哲学を上手に表現するのが、このアニメの持ち味です。


みなさんは、「世界5分前仮説」ってご存じですか?
文字通り、この世界は5分前に生まれたという話です。

「世界は5分前に、5分前の状態で作られた」

別に30秒でも1時間でもいいです。
要するに、「記憶」は本当にあったできごとなのか、それとも植え付けられたものなのか。
それは証明できないという理論です。

このアニメでも似たようなことを表現しています。

自分という個が昔から確かに存在し、今も存在している。
それを証明する手立てはあるのか?
また、これからも個を存続させることはできるのか?

それに対していろんなアプローチをしているのが本作。
テーマは「アイデンティティ」。
カギとなるのが先ほどのキーワードです。


何やら難しいことを書きましたが、簡単に言えば、
{netabare}
素子(もとこ)「機械化しすぎてワケがわからなくなったけど、自分って本当に人間として生まれてここにいるの?」
人形使い「記憶があるんだから自分は人間と変わりがない。でも、自分をコピーで増殖しても進化がない」

機械に近い人間と、人間に近い機械。
さーて、そんな2者が合体したら答えは出るのかしら?
{/netabare}
ということです。

なかなか面白いテーマだと思います。
2度、3度と見ると、テーマにつながる新しい発見があります。
余韻が残り、いろいろ考えをめぐらせてみたくなる、そんな作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 59

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一般周知されることが無かった悲劇の名作

1995年公開作品?マジでっ!?原作マンガ1989年?マジっすか!?な物語。


この作品に触れるきっかけとなったのはパチスロ攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGを打つ機会があり「タチコマ」のファニーな言動が面白くぐっと興味を引かれた。タイトルだけは聞いたことがあったがそれ以上もなく無関心そのものでした。


SF世界でゆったり流れる空気なのに至るところに撒き散らされた霧が充満しもやがかかったストーリー展開。退屈もハラハラも大きくあるわけではないがそれでも画面に食いついてしまうこの物語はマトリックスとセブンが合わさった空気感。そんな雰囲気が好きな方は事前情報無しでも楽しめる物語。この作品独自の専門用語が多いが何となく掴めると思います。


緻密に描写された世界、その世界を深く落とし込む劇中音楽、キャラクターに命を吹き込む声優さんたちの演技。Production I.G制作の近未来作品のロボットやアイテムやっぱ良い!良いぃぃぃ!
あにこれだと150位なんですね。ガタガタ物語&ロボダサなコー◯ギアスやS◯Oよりこれ間違いなく面白いと思うんだけどなぁ。


このシリーズ完走前からべた褒めしちゃってますが完走後再評価しようと思います。このシリーズの公開順序をご存知の方はご一報ください。
劇場アニメから出てしまっが故にエヴァほどの知名度を得ることができなかったのかもしれないが劇場アニメだからこそあるこのクオリティ。Production I.Gであれば大きな差異無く制作しただろうけど1年早く公開されていたらどうなっていたのか見物でもある。

タチコマいつ出てくるんやぁ?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

71.8 3 1995年度アニメランキング3位
マクロスプラス MOVIE EDITION(アニメ映画)

1995年10月7日
★★★★☆ 4.0 (206)
1105人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。

声優・キャラクター
山崎たくみ、石塚運昇、深見梨加、内海賢二、速水奨、林原めぐみ、西村朋紘、銀河万丈、兵藤まこ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

作画の凄さで言ったら本作を超えるものはない

マクロスシリーズは正直、本作以外はほぼ真面目に見たことがない。

初代もダイナマイト7もフロンティア、ゼロ、デルタすべて本作からしたら足元にも及ばない。

なんといっても見所はヴァルキリーのドッグファイトシーンだろう。あんなにリアルで今までにハリウッドでも見たことない映像はなかった。しかも制作のトライアングルスタッフは僕が元いた会社の上司の所属していた会社だったのだが、その面影は一切なかった。

当時、どのようにしてあのクオリティーを保ったのか聞きたかったが、監督があの渡辺信一郎さんなので何か特別なスタッフが関わっていたのだろう。ブレードランナーのアニメを見たらその凄さは変わらなかったので、うちの会社にいてくれたら僕の状況は変わっていたかもしれない(笑)

後、作曲家菅野よう子さんのデビューでもある。正直、これ以降の彼女のアニメソングもほぼ聞いたことがない。ターンAか攻殻ぐらいだが、どちらもそんなにすごいとは思わなかった。

奇跡のような作品。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19
ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

板野サーカスの最高峰。

1995年にマクロス7と同時上映された作品であり、
OVA全4巻を劇場用に再編集して新規カットを20分加えた映画です。

OVA版の方で評価を概ね書ききって、こちらで述べることはあまりないのですが、
一つだけ特に語ることがあるとするならば、
{netabare}ガルドの最後の空戦の追加シーンとか、ミュンがシャロンを抱きしめてチップを抜き取るシーンとか、{/netabare}
いろいろ良い場面が加わっていますので、OVAと映画と両方を観たほうが作品を楽しめるということですね!

肉眼で追い切れないほどの数の高速ミサイルの雨の全部を手書きで計算して描くとか、
板野一郎さんは本当に凄い人ですね。必見の価値有りです!

OVA版の追記程度の文章量ですが、これにて感想を終わります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 33

Robbie さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

作画だけなら全アニメの頂点

もうこの作品は戦闘シーンのための作品といっても良いくらい戦闘シーンが素晴らしい。
伝説の5秒は全アニメで最も作画が凄いシーンだと思う。
ただ、作画だけでなくそれ以外のところも劣っていない。
音楽は菅野よう子が担当してるので文句なし。
シャロンの歌もミュンの歌も素晴らしい。
ストーリーは、完全に大人向け。
人間の心中の汚い部分がかなり見える。
キャラ設定もドロドロしている。
雰囲気も終始シリアス。
また、前半はテストパイロットの話でわりと地味な話だったが後半からの盛り上げも話の流れ的に自然だったし良かった。
ラストは感動出来る作品に仕上げてあり、ここまでテーマを変えたのによく短時間で上手くまとめたなーと感じた。
愛おぼと同様人に勧めやすいマクロス作品だ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

69.0 4 1995年度アニメランキング4位
On Your Mark(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.7 (189)
986人が棚に入れました
劇場版アニメ『耳をすませば』と同時上映で公開された短編アニメで、同映画の制作スタッフだった宮崎駿が監督を務めた。内容は、人気アーティストであるCHAGE and ASUKAの、アニメ映像を用いたプロモーションフィルムである。 汚染が進み、地表に人間が住むことは叶わなくなった未来の地球。カルト教団を殲滅するべくその本拠地に突入した武装警官隊は、施設の奥深くに翼の生えた少女を発見した。その姿から何かを感じた警官二名は、彼女を空へと返すために行動を開始する……。 企画自体はアーティスト側からスタジオジブリに持ち込まれており、本来はコンサートツアーのオープニングフィルムとして制作されたものだった。その完成度の高さから、万人の目に触れるようにと発表されることになったのだ。

ふもふも さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ジブリの力がいかんなく発揮された短編

チャゲアスとジブリのコラボで作られた短編。というかPVかな?これちょっとマイナーなのかな?


 短い時間の中にジブリがギュッとつまっています。とても短いのに広い世界観を感じることができる。世界をついつい想像してしまう。それにチャゲアスの歌が、またカッコいいんですよこれが。


ちなみに主人公二人、じつはチャゲとアスカがモチーフなんすですよ。


宮崎×チャゲアスの世界、ジブリ好きは必見です。必見です(大事なので2回言いましたw)。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宮崎駿演出珠玉の7分

1995年「耳をすませば」同時上映の作品、
とりあえず心真っ白にして観られる事をお勧めしたいです、
未来少年コナンやラピュタ、ナウシカも、
詰まってる感じします、
宮崎駿氏らしい演出も嬉しい、
{netabare}
翼の少女を空に帰す、
{/netabare}
ラストも気持ちいいです、

でも、、、、

7分ものですし何度か見返すうち、

いろんなものが観えてくるかも知れません、
{netabare}
田園風景にそぐわない建物は何だろう?
核施設マーク付いたジャイロヘリや施設、
堕ちてゆく三人、
失敗?
フラッシュバック?
EXTREME DANGER?最終警告?
立ち並ぶ核炉、放射能汚染地域?
{/netabare}
これって単純なハッピーエンドなのかな?
それとも、
過酷な現実と夢?
現代社会風刺?アンチテーゼ?
予言?ロマン?

受け手の自由もジブリらしいですが、
この作品ジブリの隠れた名作として、
大作化望む人も多かったとか、
実際作られてたら、、、、、

面白かったと想うな~。


1995年スタジオジブリ制作の短編アニメーション、
(チャゲ&飛鳥の楽曲のプロモーションフィルム)
監督 宮崎駿氏

投稿 : 2024/04/20
♥ : 26

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

くじけない強さと、守るやさしさ

宮崎駿 監督の6分少しの短編アニメ作品。
原発メルトダウン後の世界を描いたものだそうだ。
摩天楼がそびえ立つ近未来都市が舞台。
美しい夜景をかき消すような、いきなりの戦闘シーン。
倒れているのは、天使のような翼の生えた女の子。
警官は彼女を助け出したが、というお話。

天使と警官、近未来都市と緑広がる草原など対比させつつ、
セリフはなく、ひたすらMPVのごとく
CHAGE&ASUKAの「On Your Mark」が流れており
映像は同じシーンが繰り返され、最初「あれっ?」と思うのだけど、
歌詞を聞いてるとなるほど、これはあえてなのだなと気づく。

On Your Markとは、陸上競技などで使う場合
「位置について」という意味だが、この作品では少々違うかも。

幾たび、悲惨なことがあっても 何度だってスタートしよう。
人間のあらゆる問題など、地球規模からすれば流行の風邪のようなもの、
くじけなければきっと道は開けるから。
と、自分はそんな感じで解釈してみた。

説明的な言葉は一切ないので、イメージやメッセージは
視聴者それぞれの答えで良いのだと思う。
ジブリとしては実験的要素の強い短編作品だったらしいのだが、
ジブリのエッセンスが凝縮されているように思えて興味深かった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

68.1 5 1995年度アニメランキング5位
劇場版ユンカースカムヒア(アニメ映画)

1995年3月18日
★★★★☆ 3.8 (36)
164人が棚に入れました
共働きで忙しい両親を持つ小学6年生のひろみ。寂しい彼女を励ますのは、人間の言葉を話す飼い犬のユンカースだった。ある日ひろみは、片思いしている家庭教師の圭介に婚約者がいたことと、両親の離婚話を知ってショックを受ける。そんな彼女にユンカースは、自分は3回だけ奇跡を起こすことができるという。なかなか信じないひとみだったが、奇跡は次々に起こり…。

声優・キャラクター
古本新乃輔、押谷芽衣、木根尚登、紺野美沙子、峰野勝成、玉川砂記子、飯塚雅弓、中島啓江

ほねっこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

素晴らしい・・・!

小学6年生のひろみと、彼女の飼い犬で人の言葉を話せるユンカースを中心に紡がれる、心温まる少女の成長と家族の物語
ラストめっちゃ泣いてしまった・・・

両親が共働きで家を空けがちであるため、「良い子」になること(=自分の素直な気持ちを抑え込むこと)に慣れてしまった、主人公の微妙で繊細な心情がとても上手に描かれていて素晴らしかったです!

犬がしゃべりますが、ファンタジー的な要素はそこだけで、とにかくキャラクターの演技もストーリーの展開も自然そのもの。
キャラクターデザイン含め、所謂アニメ的な可愛らしさ・派手さはないのですが、その写実的な描写はとにかく素晴らしい!

一見地味に映るかもしれませんが、もっと広く知ってもらいたい作品ナンバーワンです。

・・・犬を飼うようになったら、ユンカースって名前にしよう!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

感動のファンタジードラマ、アニメって素晴らしいと思います

小学6年生の野沢ひろみと人間の言葉をしゃべれる犬ユンカースの友情、笑いと涙と感動をくれるファンタジーアニメ。主人公の野沢ひろみは明るい良い子ではありますが、辛いことがあっても本音を口に出さない子です。ユンカースはそんな主人公のために三つの願い事を叶えてくれるという・・・大学生の家庭教師に寄せる恋心と失恋、離婚の危機に瀕する両親に対する思い、淡い色彩を背景に思春期の少女を願いを丁寧に綴った傑作。知名度は低いですが、個人的には佐藤順一監督の最高傑作です。

どっかの魔法少女アニメに似ていますが、ひろみとユンカースのやりとりが実に面白く、細かな表情や仕草で笑えるというのがこの作品の大きな魅力。クオリティの高い作画が可能にする職人芸的な粋な笑いです。踊り出したり歌い出したりユニークな家政婦のおばちゃんも、これがまた良いんです。全ての登場人物が活き活きとしています。

主人公の野沢ひろみは本音をずっと隠し続けるんだけど、最後の最後で感情が爆発します。これがもう凄く心に染みる。ストーリー自体はありきたりなのに、心情描写が良いとここまで感動出来るのかと。夢の中で空を飛んだりするシーンはもう名シーンですね。これだけの名作が興行的に振るわなかったのは、もう本当に残念というか、もっと色んな人に見てもらわなければならない名作の一つだと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

素晴らしい

ぼくは奇跡を起こすことができるんだよ


次にキャラが発するであろう台詞、次に起こるであろう展開が予想できるときって、アニメ見てるとありますよね。
そういう場合って、演出面に何かしら伏線めいたものが張り巡らされていて、次の台詞、次の展開が予想できるんだと思います。
本作を見ていてそういう場面に多く遭遇したのですが、偏に、演出がより現実に沿った丁寧な運びになっているからじゃないかなーと思います。
会話の間とか、視線の向きとか、非常に考えられて作られているのが見て取れます。
トレンディドラマ風に少し不思議要素の利いた物語で、優秀な映画だと思います。

サトジュン監督、なかむらたかしさん、大平晋也さん、大橋学さんなど大ベテラン達の描くジブリみたいな作品ですね。
というか当時は、あの「耳をすませば」を抑えて栄誉ある毎日映画コンクールで賞を獲ってますからね。
ジブリなんて目じゃないと言わんばかりの作品ではあったとは思うのですが、商業的には成功と言い難かったようで、隠れた名作です。
日常の芝居作画がほんと旨いです、サトジュンも一原描いてるカットもあったり、なかむらさんの人形劇、大橋さんの背景動画、どれも激旨です。

声優はあんま有名な人いないんですけど、下手と感じることもなかったです。

TM NETWORKの木根さんの小説が原作という異色の作品で、そんなこともあって音楽は木根さん自身が担当しています。

ユンカースとひろみ、どっちが主人公なんでしょう。
あと、文江さんの存在感w


隠れた名作とはいえ、ほんとに隠れてしまって、実は長らくビデオ発売がされなかったんですよね。
そんな中、本作のファンが"ユンカース・カム・ヒアを観る会"というのを立ち上げ、小劇場を借りて有志の上映会を行う等の草の根活動が実り、ビデオ発売に至るという、"ファンが作品を動かした"例でもあります。
まさにユンカースの奇跡のような話で凄く面白いです。
上映会の主催者にインタビューを行った記事がありますので、こちらも是非合わせて見てみてください。
http://sprocket.eek.jp/monthsp/month2000July-3.htm

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

67.9 6 1995年度アニメランキング6位
クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(アニメ映画)

1995年4月15日
★★★★☆ 3.7 (152)
888人が棚に入れました
タイム・パトロール隊員のリングは戦国時代での異常をキャッチするが、何者かによって攻撃を受け、95年の世界に不時着する。そこが野原家の地下だったことから、身動きの取れないリングはシロに発信器を装着し、野原一家に協力を求めた。時間犯罪者の破壊活動を阻止するために立ち上がったしんちゃんは、両親とシロと共に戦国時代へタイム・スリップ。そこで、伝説の救世主・三人と一匹を待っていた吹雪丸という少年剣士に出会ったしんちゃんたちは、雲黒斎によって殺された吹雪丸の両親の敵討ちの旅に出発する。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、真柴摩利、佐久間レイ、浦和めぐみ、水谷優子、玄田哲章、戸谷公次、萩森侚子、加藤精三、富山敬
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『オラの好きなモノは、ホットケーキとピチピチのお姉さんだっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第3作。
1995年公開。


【前置き】

前2作と違い、今作はタイムトラベルによる時代劇作品。
後の名作「アッパレ戦国大合戦」も同じ時代劇ものですが、今作は剣術でのバトルシーンが主となる内容なので、舞台背景以外は全くの別ジャンルと言っていいですね。

しかし本作もまた、私的には劇場版シリーズベスト5に入るほど大好きな作品なのです。

ただ前2作と比べて、どうしても舞台が暗いのも起因したのか、売り上げ的には3分の1ほど落ち込んでしまいました……。。。
と言っても、興行収入14億円と成功の部類なんですけどね。
それに、劇場版クレヨンしんちゃんの中では、本作「雲黒斎の野望」が実は一番地上波での放送回数が多く、何度見ても面白い人気作であることも伺えます。

原作漫画でも、漫画家よしいうすと(趣味、うんこ観察)が描く漫画が本作に登場する吹雪丸であったり、後のアニメ本編でも本作のBGMが多く流用されたり。
後のクレヨンしんちゃんシリーズにも大きな影響を与えた作品であることは、まず間違いないでしょう。



【あらすじ】

時空間をタイムパトロールをしていたリング・スノーストームが、戦国時代が何らかの不正な時間干渉を受けていることを察知するのですが、干渉側からの攻撃を受け、現代の野原一家の住む家の地下に不時着してしまうところから始まります。

(アクシデントから)一家の飼い犬シロの身体を借りたリングは、野原一家に頼み込むことにより、家族と一緒にタイムトラベルし戦国時代へ向かいます。

そこで出会う吹雪丸から、怪しい術を使うという「雲黒斎(うんこくさい)」の存在を知り、言い伝えの『3人と一匹の勇士』と呼ばれた野原一家とシロ(リング)は、吹雪丸と共に敵の本陣へ出陣する…、というストーリー。



【論じてみる】
{netabare}
論じるに辺り、まず一言。

『『『『 雲黒斎(うんこくさい )』』』』

上ん手いネーミングですねぇ~。
こういう馬鹿馬鹿しい発想は、もう子供の頃から今も大好物です。

この発案は勿論、原作者の臼井儀人さん。
劇場版の原作を書き下ろしたのは今作が最後となりましたが、以降も是非描いて欲しかったです。


……話を戻します(笑)

二転三転と詰め込まれたシナリオは、前2作と比べても郡を抜いて練られており、時代背景や台詞回しにもこだわりが感じられる作りです。
本作では脚本を担当され、後に「アッパレ戦国大合戦」の監督脚本をされた原恵一さんの、その実力が垣間見えました。

加えて、前作で主だった徒手空拳の格闘と違い、本作は真剣による殺陣を描いているので、吹雪丸と敵との対峙では、これまでとは一味も二味も違う緊張感があるのです。
ましてや、斬り合いの最中

「オマエの両親は俺が斬った。」

と言い放ち、その吹雪丸の激情を利用してくるような卑劣な輩も出てきますからね。


ラスボス一歩手前で対峙したお銀との一戦も、吹雪丸の葛藤が印象的で見応え抜群でした。

ただ、最後の一刺しからのおどろおどろしさは、BGMも含めて劇場版屈指の怖さで、当時は直視が辛かった程でした。
アレはホント…、チビるほど怖かったなぁ…。。。


最終戦では、タイムパトロールの特殊能力を得たしんちゃんが、「タスケテケスタ」の呪文でゴキブリやおたまじゃくし(カエル)を経て、最後は大人しんちゃんへと変身。
時間干渉を引き起こした張本人、雲黒斎(本名ヒエール・ジョコマン)と対戦します。

ここの大人しんちゃんが、これまた劇場版屈指と個人的に思うほど、メッッチャクチャに格好良いっ!!!!!

見た目は、ストッキングを被り「大」と書かれたお面をした、ふんどし男。
ここだけ聞くと、もぅド変態ですね。
ですが、筋肉は良い感じにモリモリで、3メートルはあろう長刀『第七沈々丸(だいななちんちんまる)』を軽々と振り回し、吹雪丸以上の剣術を魅せてくれます。

それでいて、声はしんちゃんのまんまなので、このギャップもたまりませんでしたね。

『オラの好きなモノは、ホットケーキとピチピチのお姉さんだっ!!』

これが、敵と対峙し、刀を構え間合いをとりながらの台詞とは到底思えません。
それでこそ、クレヨンしんちゃんですね。


最終戦後は大団円かと思いきや、そこから更にもういっちょ「ABBAAB→→←」のネタへと繋がる展開もまた驚きました。
これは是非、作中で見て体感していただきたいです。

どれだけ場面展開を詰め込みますか…と当時は脱帽しました。
本作ほど96分が短いと感じる映画は、他に無いかもしれません。
{/netabare}


【リング・スノーストームについて】
{netabare}
本作は面白さだけでなく、シナリオ構成や伏線回収も良く出来ています。
中でも、未来人「リング・スノーストーム」の、行動とその理由については、考察しがいがありますね。

作中で実は片道しか行けないタイムマシンを使って野原一家を巻き込んだり、色々な点でリングの行動は軽率に見えますが、これには全て理由があったわけで…。
作中で名言はしておりませんが、シロの身体から実体に戻ったリングが吹雪丸と初めて対峙した時の、あの台詞

「貴方に命を救ってもらった人です。

 貴方がいなければ…、私は今頃……。」

に全て凝縮されていましたね。
名前も直訳したら「リング(丸)・スノーストーム(吹雪)」ですし。

『3人と一匹の勇士』の伝説の発信についても、なるほど!と思わせてくれました。

タイムトラベルものとして、子供向け作品ながらしっかりと練られてあります。
幼少期は全く理解出来てなかったんでしたけどね…、私は……。。。
{/netabare}



【総評】

本作は、前2作よりファンタジー色は薄め(中盤まで)です。
ですが、子供から大人まで面白可笑しく時に魅入られる、気持ちの良い時代劇作品となっております。

あっ、ちゃんとギャグも多彩ですし、一応オカマも出てきますよ。
そこは安心してくださいね。

劇場版クレヨンしんちゃんと言えば、「オトナ帝国」「戦国大合戦」が頭一つ抜けて有名ですが、シリーズとしては少々異質な大人向け色の強い作風なので。
私が、クレヨンしんちゃんらしい映画として、初期作で万人にオススメしたいのは、まず本作ですね。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第4作「ヘンダーランドの大冒険」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『大人しんちゃん』声 - 矢島晶子さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『リング・スノーストーム』声 - 佐久間レイさん



以下、駄文なので〆ます。
{netabare}
ちなみに私は、【雲黒斎(うんこくさい)】だけでなく、


【湧楽斎(わきがくさい)】であり【又楽斎(またがくさい)】です。


仲良くして下さい。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かなりの良作・2部構成?

なんと話が2部に分かれている作品です!
そしてしんちゃん映画3作目という古い作品でもあります。
記憶に古いのであまり詳しくは覚えていませんmm

まずは前半。
戦国時代にタイムスリップした先で、歴史を塗り替えようとする雲黒斎の野望を防ぐなかなかシリアスな感じの物語です。

で、防いでThe End。ハッピーエンドかぁ。
 なんて思っていたら今度はまさかのSF系に!
こっちはカンタムなどでなかなか白熱の内容です。たしか。

物語りもテンポよく、かつ置いていかれる事はない内容であったと思います。

結果的に話もよく、しんちゃんというだけあって笑いもあり、無理もなく。
かなり良作でした。
て訳で物語は5.0です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

とりあえずの突っ込みどころはタイトルのネーミングセンスw

とりあえず雲黒斎というネーミング…当時学校で散々流行ったのを覚えてます…
よく考えたと思います。

時代劇モノとしてはこれとアッパレ!戦国大合戦だけかな、ただ戦国大合戦が恋愛描写がメインなのに対してこちらはチャンバラアクションなどがメインです。

ストーリーは{netabare} 時代劇モノ一本と思いきやまさかの2部構成で後半はSFモノという当時初見で見に行った自分としてはかなり驚いたのを覚えています。
当時は後半がアクション重視で楽しめたが現在見たら終始一貫で戦国で良かったのかなと考えなくもないですね。
{/netabare}

全体的にテンポは良かったですが今回の特殊な構成は好き嫌いが分かれると感じましたね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

67.9 6 1995年度アニメランキング6位
ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (119)
815人が棚に入れました
普段のように天国と地獄の管理を行っている閻魔の館で一人の若いサイケ鬼が地獄行きの魂を浄化するスピリッツロンダリング装置のタンクを換え忘れた。満タンになったタンクからは悪の気が漏れ出し、サイケ鬼の体を媒介に、ジャネンバという怪物に変化してしまった。同時に閻魔の館は結界で封じられてしまい、あの世とこの世の秩序がめちゃくちゃになってしまった。この世ではフリーザなど、かつて倒した悪人達が復活し大混乱。悟飯、悟天、トランクスらが応戦するが、根本的な解決法が分からずにいた・・・。

声優・キャラクター
野沢雅子、堀川りょう、草尾毅、皆口裕子、緑川光、鶴ひろみ、渡辺菜生子、郷里大輔、中尾隆聖、槐柳二、山本圭子、島田敏、西尾徳、安西正弘、玄田哲章、八奈見乗児

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

あの世の閻魔宮で邪悪な魂を洗浄する装置が爆発し、装置の見張り番をしていた赤鬼は怪物ジャネンバに変身してしまう。それを機にこの世ではドラキュラや戦国武将などが現れて大パニック。悟飯、悟天、トランクスたちは片っ端から倒していく。一方、大界王星の、「あの世一武闘会」に出場していた悟空は急いで閻魔宮へ向かいジャネンバと死闘を繰り広げるが、あまりの強さに絶対絶命の危機に。そのピンチを救ったのはベジータだった!悟空はジャネンバを倒すにはフュージョンしかないと思い、ベジータに呼びかけるのだが・・・

1995年3月4日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第15弾である。

大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている。

オープニングテーマ - 「WE GOTTA POWER」
エンディングテーマ - 「最強のフュージョン」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最強の敵をさらに強い力でねじ伏せる!これぞドラゴンボールの真骨頂

実はこの映画、画像にもあるゴジータの活躍はそれほど多くありません。
それでも一度見た人にはその雄姿が目に焼き付いて離れないはずです。

とにかく、ゴジータが登場するまでの引きが巧いんです。
時系列でいえば原作のブウ編の辺り、悟空もベジータも最強クラスな訳なんですがそれでも全く敵わない。
それほどこのジャネンバって敵は強いんですね。しかも強いだけじゃなくてブウみたいに不思議な魅力があって、二人を手玉に取って楽しんでいるような戦い方をする。

中々倒せないなーこれもしかして負けちゃうんじゃないか?ってハラハラする後半に、やっとゴジータが現れて。しかもその登場シーンがめちゃくちゃカッコイイ。
活躍は一瞬。でもその中に魅力が凝縮されている素晴らしさ。
言葉もほとんど発しません。ただ、ジャネンバに向けて一言。
{netabare}
「オレは悟空でもベジータでもない。オレはキサマを倒すものだ!」
{/netabare}
もうね、最高です。


この映画では正義とか地球を救うとか、変に意識されていないのも他の映画に比べて悟空らしくて良いと思います。
そういったヒーロー映画も好きですが、何より悟空は強い相手を求めてどこまでも精進していくような、限界を感じさせない強さが魅力でしたから。


混じりけのない澄んだ雰囲気の、非常にドラゴンボールらしい映画です。
昔も今も一番好きな作品なので、何度見ても楽しいし燃えます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

67.5 8 1995年度アニメランキング8位
SLAM DUNK 吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.8 (31)
179人が棚に入れました
「東映アニメフェア」で上映されたTVアニメ『スラムダンク』の劇場版第四作。 流川の後輩である中学生・イチローは不運にも膝の難病に罹り、バスケットを続けることが不可能となった。成功率が低いといわれる手術を受ける前に、せめて憧れの流川と組んで試合をさせてあげたいと中学の同級生だった晴子に願い出るイチローの姉。その甲斐あって特別に湘北の紅白練習試合へ参加を許可されたイチローだったが、そんな彼を流川は冷たく突き放す。花道と組み流川とは敵同士となったイチローはそれでも健闘するが、やがて襲いくる膝の激痛でプレーの続行が危ぶまれる。そんな彼に流川が告げた一言とは……。 これまではあくまで試合の勝敗に焦点を当てていた劇場版の諸作だが、本作は少々方向性を変えスポーツマンシップのなんたるかを描く感動作となった。

67.4 9 1995年度アニメランキング9位
ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス(アニメ映画)

1995年4月22日
★★★★☆ 3.7 (100)
710人が棚に入れました
1999年第1の月、地中海で原子力潜水艦が爆発事故を起こす。その事故こそ、有名な予言者であるミッシェル・ド・ノストラダムスの残した預言書の第2章第3節にある「海を照らす太陽に似た灼熱のせいで、ネグロポントの魚が灰焼きにされよう」という予言が的中した証拠であると新興集団であるノストラダムス教団の指導者ライズリーは観衆に説く。さらにライズリーは、「世界の滅亡は近く、その大災難から逃れるには、この手にある“失われた予言書”に従うしかない!」と説く。一方、ブラジルのリオデジャネイロでは、サンバカーニバルが開催されていた。そのどさくさに紛れ、150万$のダイヤを手に入れたルパン三世は、銭形警部とのオニゴッコから逃れた旅客機の中で、ナマイキな少女ジュリアにダイヤを隠した人形を奪われてしまう。さらにジュリアの教育係として同乗していた不二子にも返り討ちにされる始末。しかし、この機にもノストラダムスの予言は降りかかる。その予言とは、予言書の第7章62節にある「11人の勇者の載った大鷲が姿を消す」というもの。その旅客機にはサッカーのブラジル代表チームが同乗しており、機はハイジャックされてしまう。一路、旅客機はハイジャックグループの指示でモロッコへと向かう。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロリコンおじさんと家なき子の冒険

1995年4月22日『ルパン三世』の劇場映画第5作。98分。
※風魔一族の陰謀もOVAではなく劇場版としての5作目。
1978年 『ルパン三世 ベネチア超特急』は含まれない。

風魔一族をOVAとするとバビロンから10年振りの劇場版。

TVスペシャル版は1989年以降毎年出ている。
1989年第1作「ルパン三世バイバイ・リバティー・危機一発!」
1990年第2作『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』
1991年 第3作『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』
1992年 第4作『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』
1993年 第5作『ルパン三世 ルパン暗殺指令』
1994年 第6作『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』
1995年 第7作『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』
以降は1996年第6作「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」のレビュー
に追記予定。


本作品の製作中、ルパン三世の声優"山田康雄"が脳出血で
倒れて意識不明となり、栗田貫一が急遽「代役」という形
でルパン三世を演じている。

(予告編までは山田がルパン三世の声優を担当)早期復帰の
望まれたが山田は、結局意識が戻らぬまま3月19日に死去。

映画ラストで「永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう」
という追悼テロップが流された。


湾岸戦争や世紀末思想などカルト教団のようなものを意識
した作風になっているようです。

安達祐実・檀ふみ等違和感は感じないけど何故声優で充分
のところにギャランティーの高い女優を起用するのか・・
単に話題性の宣伝目的の起用であまり良い感じはしない。
前作アイドル投入よりは遥かに演技は高い。

相変わらずのナンセンスな描写にスラップスティック全開
の映像は・・幾ら声優を変えても矢張りルパン=三枚目で
コミカルで滑稽な中に時より見せるハードボイルドが良い
のだと想う・・普段はおちゃらけてるけどいざという時は
凄い!っで良いのですよね?私はそう想うw栗田貫一さん
の演技は・・モノマネと違い遠慮気味?控えめのようです。
経緯を考えると当然といえばそうなのだろうけど。

とっつぁん節も健在でこのシリーズの愉しみのひとつです。
世界各国に飛び回るので海外のロケーションも楽しめる。

TV放送の熱烈ファンとか可也のマニア以外はキャスト見て
気にしなければ気が付かない気もする。

サッカーにミサンガ・・Jリーグが発足してまだ加熱して
いた時期?時事ネタも多いようで色々考察できる♪


ルパン三世
特報、予告編、TVスポット - 山田康雄
(ポスターのクレジットも同様)
予告編(第二弾、第三弾)、本編 - 栗田貫一

次元大介 - 小林清志
峰不二子 - 増山江威子
石川五ェ門 - 井上真樹夫
銭形警部 - 納谷悟朗
ジュリア - 安達祐実
ダグラス - 阪脩
マリア - 檀ふみ
ライズリー - 小松方正
クリス - 大塚明夫
バート - 立木文彦
スティーブ - 平田康之
スミス - 吉川虎範
セルジオ - 日吉孝明
老婆 - 定岡小百合
フィリップ - 八奈見乗児
マリオ - 荒川太郎
店の主人 - 辻村真人
エア・アテンダス - 野村洋子
機内アナウンス - 麻丘夏未
司令官 - 藤本譲
教団兵士 - 入江崇史
ハイジャッカー - 石黒久也
ハイジャッカー - 落合弘治
ミス・ブラジル - 角田久美子(日本テレビアナウンサー)
SP - 藤井恒久(日本テレビアナウンサー)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ルパンファンには衝撃的な作品

ノストラダムスの予言を題材にしたのは非常に良い設定でした。
この作品にはいろいろ話題になったことがあります。
「安達祐実さん」が声優を務めたこと。
オウム事件があったことから、劇中のノストラダムス教団が「オウム真理教」とかぶってしまったこと。
そして最大の話題がこの作品からルパンの声優が「栗田貫一さん」に変更したことです。
この作品の予告編を「山田康雄さん」がお亡くなりになる直前まで収録していたのでその熱意には本当に敬意を表します。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

Moji さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

劇場版ルパン第5作目

150万ドルのダイヤが奪われた!子供に・・・、その子供は5000万ドルの子供だった。
今回のお宝はノストラダムスの予言の書、難攻不落の金庫室へ…。

山田康雄が突然倒れたため、急遽栗田貫一が代役を勤めた作品。
TVSPがあったとしても山田にとっては10年ぶりの劇場版、さぞ悔しかっただろう。
残念ながら(?)栗田貫一のモノの真似は見事。
そして、劇場版として練られたストーリーとアクションが面白くないわけはない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

67.3 10 1995年度アニメランキング10位
ポカホンタス(アニメ映画)

1995年7月1日
★★★★☆ 3.8 (15)
109人が棚に入れました
1607年、英国から黄金を求めてラトクリフ総督率いる開拓隊を乗せたスーザン・コンスタント号が新大陸へと出港した。一行の中には仲間のためには危険をも顧みない勇敢なキャプテン・ジョン・スミス(声:ギブソン)もいた。目的地のヴァージニア植民地には、先住民のパウアタン族が平和に暮らしていた。首長の娘、活発なポカホンタス(声:ベダード)は最近立て続けに見る回る矢の夢が、新しい運命が待つという予言のような気がしていた。森の精霊、グランドマザー・ウイロー(声:ハント)に相談した彼女は、風が教えてくれるという言葉に促されてウイローの梢に登り、折しも入港せんとする船を見る。一番乗りで上陸したジョンの跡をつけたポカホンタスだが、気付かれ消えられてしまう。彼を捜すポカホンタスの前に、銃を構えたジョンが現れる。駆け出すポカホンタスだが“逃げないで"というジョンの言葉に敵意は感じられず、彼の差し出す手に触れる。通じるはずのない言葉を心で理解し名乗り合う。運命の出逢いに一瞬にして恋に落ちる二人だったが、互いが敵同士となる戦いがに迫っていた。大感動のディズニーの長編アニメ第33作。史実に基づいた、米国では有名な建国神話で、ヴァージニア州では平和の象徴として彼女の銅像がある。91年の「美女と野獣」から使われ出したCGが今回も効果的に用いられている。例によってメンケンの感動的なスコアはお見事。特に劇中とエンドクレジットで流れる“Colors of the Wind"は、自然の素晴らしさと大切さを歌い上げるエコロジカルなナンバー(スティーヴン・シュワルツ作詞)で心に残る。ギブソンの声は彼でしかない(つくってない)ので顔が浮かぶが、キャラクターが演じてきた役に近いので気にならない。残念ながら日本では、華やかさに欠ける事や、あまり響きの良くないタイトルがマイナスに働いたと言えよう。

声優・キャラクター
アイリーン・ベダード、ジュディ・キューン、メル・ギブソン、リンダ・ハント、デイヴィッド・オグデン・ステイアーズ、クリスチャン・ベイル、ラッセル・ミーンズ
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

隠れたディズニープリンセス

実話をもとにしたフィクションで、歴史の事実とは異なる。
ディズニーには珍しい
{netabare} ハッピーエンド・・ではない{/netabare}作品
一部では批判もされているけど、
異人種間の恋愛を扱っていて
自然あふれる映像と美しい音楽とストーリーがたまらない

~あらすじ~
旺盛な好奇心と豊かな知性に恵まれ、自然を愛し
大自然の中を自由に駆け回って暮らしていた。

親からも結婚を勧められるが、自由なポカホンタスは、
縛られることが予想される結婚自体気が進まなかった。
ある日遠くから見たこともない大きな船がやってきて
その船には植民地化をしようとイギリス人がたくさん乗っていた。
そして、その中のジョンスミスという一人の男性と出会い
交流し・・恋に落ちるストーリー

再度見直したら、感情移入ししまい、
ラストのシーンで涙が出た・・。

作画は口の動き、髪の靡かせ方
大自然の美しさがとても良く出ている。さすがディズニー
音楽面ではColours Of The Windと
If I Never Knew You が特にオススメ。

2つめのIf I Never Knew You は
ポカホンタスで未公開シーンとなってしまった。
理由は「物語をスムーズに進めるため」と
「小さい子供がプレミア中寝てしまったため」
カットされました。泣(寝るなよ・・いいシーンなんだぜ)
・・・寝た子ども出てこい!!おこだよ!
おかげでカットされちまったじゃないか(´・ω・`)

幻の「If I Never Knew You」
二人のデュエットのハーモニーがとても良いです。
歌詞一部↓
{netabare}If I never knew you
If I never felt this love
I would have no inkling of
How precious life can be
もし君と 出会えなかったら
愛を知ること なく生きるだろう
もし君を 抱きしめなかったら
大事なことに 気付けなかっただろう {/netabare}

胸キュンポイント ネタバレ有り
{netabare}考えのすれ違いで誤ってポカホンタスの許嫁を殺してしまい
明日処刑されてしまうのを待つジョンがポカホンタスに囁いた言葉。

「明日殺される方がマシだ
君を知らずに100年生きるよりも」

この言葉にジョンのポカホンタスへの想いすべてが
詰まっていると思います。
このシーンでこんなこと言われたら泣いちゃうよ・・。{/netabare}

ジョンスミスが殆ど不在でストーリーが進む
衝撃的な続編ポカホンタス2はなかったことにしよう・・(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 33

66.1 11 1995年度アニメランキング11位
ドラえもん 2112年ドラえもん誕生(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.6 (27)
166人が棚に入れました
「ドラえもん のび太の創世日記」の併映作品。ドラえもんは何故青い? 何故耳が無い? などの疑問に答える一編で、ナレーションを原作者の藤子・F・不二雄が務めた。新作のアイデアに悩む漫画家の藤子・F・不二雄はいつしか夢の中へ…。2112年9月3日、マツシバのロボット工場で造られていたネコ型ロボットの一台が焼却炉に落ちかかるも、ダンシングロボットのノラミャー子に助けられる。ここで救われたロボットこそ後のドラえもんだった。

66.1 11 1995年度アニメランキング11位
SLAM DUNK 湘北最大の危機!燃えろ桜木花道(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (30)
155人が棚に入れました
「東映アニメフェア」で上映されたTVアニメ『スラムダンク』の劇場版第三作。 神奈川県予選決勝にて海南大附属相手に惜敗した湘北バスケ部だったが、まだインターハイに進出するチャンスはある。それに向けて練習に専念しようとした彼らの前に突然現れたのは、金髪のバスケ留学生・マイケル沖田だ。新設校である緑風高校のバスケ部に所属する彼は、マネージャー藤沢恵里に率いられて練習試合を申し込みに訪れたのだ。彼女の挑発に乗り、赤木抜きの顔ぶれで急遽戦うハメになってしまう花道たちだが、緑風メンバー個々の高い実力は湘北を圧倒。序盤に大きくリードされたポイント差を覆すことはできるのか? ついに銀幕にて湘北のスタメンであるリョータと三井がデビューを飾った、記念すべき一編。対する緑風メンバーも個性的なメンツが揃っていた。

66.0 13 1995年度アニメランキング13位
ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.6 (101)
594人が棚に入れました
魔人ブウの脅威が去り、グレートサイヤマンの活躍などもあって地球はしばし平和な日々が続いていた。ある日、悟飯とビーデルはいつものようにグレートサイヤマンとしての任務をこなしている最中にホイという老人からオルゴールに封じられた勇者を復活させてほしいと頼まれる。オルゴールを鳴らすことができれば勇者は復活するというが、悟空でさえオルゴールの取っ手を回すことはできず、ならばドラゴンボールに頼んでみようということで神龍を呼び出す。神龍によって封印を解かれたオルゴールは美しい音色と共に壊れ、そこからオカリナを吹きながら一人の青年が現れた。彼こそホイの言っていた伝説の勇者・タピオンであった。タピオンのその雰囲気にトランクスは興味津々でついてまわるが、そこでホイの不審な動きも目撃する。その後打ち解けたトランクスとタピオンはカプセルコーポレーションで一緒に兄弟のように住み始めるが、実はタピオンには恐ろしい秘密が隠されていた。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今作はオープニングがなく、クレジットは作中に表記されていた。

魔導師・ホイの持つオルゴールの中に勇者タピオンが封じ込められていると聞き、悟空たちは神龍を呼び出しタピオンを復活させる。トランクスや悟天は勇者に会えて大喜び。しかし、タピオンは怒りをあらわにする。なぜならタピオンの体の中には幻魔人・ヒルデガーンの上半身が封印されていたからだ。同じ頃、下半身が実態で上半身は幽霊という奇妙のモンスターが出現。そして上半身と下半身が合体しヒルデガーンが復活する!悟空たちは立ち向うが、防御時は幽霊になるので攻撃が決まらない。そこでタピオンがとった行動とは?!

1995年7月15日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第16弾。

大全集には「物語中では、悟空やベジータが肉体を持っており、地球に平和が戻っている。このことから、ブウとの闘いが終了したのちの物語であることは、ほぼ間違いないだろう」と書かれていた。今作はオープニングがなく、クレジットは作中に表記されていた。

エンディングテーマ - 「俺がやらなきゃ誰がやる」
挿入歌 - 「勇者の笛 ~タピオンのテーマ~」
本編ではメロディーのみ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

66.0 13 1995年度アニメランキング13位
スレイヤーズ (劇場版)(アニメ映画)

1995年8月5日
★★★★☆ 3.6 (40)
245人が棚に入れました
今日も悪党ぶちのめし、わが道を行く我等が「ドラまた」リナ・インバース。そこへいつもの金魚のうんち、白蛇のナーガが現れたかと思いきや、リナを強引につれて、「約束の島」と呼ばれるミプロス島への旅に出ることになる。時を同じくして、リナは不思議な夢を見るようになる。

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強コンビが楽しませてくれます

劇場版第1作目。
本編が始まる少し前の時の話で、本編を見ていなくても十分楽しめますが、本編の主要キャラの先祖と思える人物が出てくるので、本編を見ておいた方がより楽しめます。
リナ以外に本編のキャラは一切登場しなく、リナの昔のパートナーが登場。
楽しい仲間達の存在が「スレイヤーズ」の魅力の一つですが、この昔のパートナーは本編の仲間達を全員合わせてもそれ以上のインパクトを感じるキャラで、リナとの絶妙なコンビぶりで笑わせてくれます。
劇中語られませんがこのパートナー、実は本編のあの人の姉という裏設定が・・・。
声優陣にゲストとして高山みなみがいるのは嬉しいところ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ギャグとシリアスのバランスがとてもいい作品

劇場版の1作目。
本作はギャグとシリアスのバランスがとてもよく、退屈せず見ることができた。
魔法による戦闘シーンも多くあり作画もいいので、とても見ごたえがあった。
キャラクターが活き活きしているおかげで、物語全体が明るくテンポよく進んでいくが、それでいてしっかりまとまっていた。

スレイヤーズシリーズを名前だけ知っているけど見たことはないという人は、最初に本作を見てみるのもいいかもしれない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

25M自由形 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今でも覚えてるからな~

小学生の頃観た記憶があって思わず棚入れ&評価です。笑
スレイヤーズ本編(アニメ)を見ていなかったにも関わらず何度も観ては楽しんでいたのを覚えています。

ナーガとリナのキャラが強くて誰にでもわかりやすい劇場版でした。幼いながらも感動して涙してしまいました....
あとは魔法呪文?が印象的で真似して遊びました。笑



古い作品ですがこれを機にアニメも観たいと思います(^^)
個人的にこの劇場版が一番好きです!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

65.9 15 1995年度アニメランキング15位
シティーハンター ベイシティウォーズ(アニメ映画)

1995年8月25日
★★★★☆ 3.7 (22)
132人が棚に入れました
北条司原作の人気コミックが、TVアニメ版の人気を受けて二度目の劇場映画化。なお併映は『シティーハンター 百万ドルの陰謀』。東京湾上に新設された未来型都市・東京ベイシティが、南米コステロ共和国の元独裁者・ギリアム将軍一派によって乗っ取られてしまう。その目的は、都市中央のホテルに設置されたスーパーコンピューターを直接ハッキングし、アメリカを核攻撃すること。そこへ乗り込んだリョウと海坊主は、将軍配下の武装集団を相手に大立ち回り! TVシリーズ『3』終了から約半年を経て発表された作品。尺としては正味45分の中編ながら、全編にアクション満載の一本だ。リョウや香だけでなく、普段は脇を固める役回りの海坊主と美樹の活躍も存分に楽しめる。

声優・キャラクター
神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水、玄田哲章、伊藤美紀、小林優子、阪脩、渡部猛、岸野一彦、原田一夫

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

コマンドーやダイハード等が好きな人にはオススメの一作

全編45分と短めゆえに他の方がおっしゃってるように気がついたらあっという間に終わってしまうそんな感じ。

それも大半がジェットコースターなアクションシーンという事もあり、最初から最後まで飽きさせない作りになっているのが大きいでしょうね。

主人公の遼でしたが今回は前半からコメディー担当でアクション面はむしろ海坊主が担っていた印象だったかな。そのせいか、80年代のアメリカのアクション映画っぽい豪快かつ大味な内容。

それゆえに何も考えずに楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

64.8 16 1995年度アニメランキング16位
ドラえもん のび太の創世日記(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.5 (73)
441人が棚に入れました
夏休みも後半にさしかかっているというのに、のび太は宿題の自由研究に全然手をつけていない。そんなのび太のためにドラえもんは未来の世界から“創世セット"なるものを取り寄せてくれた。それは宇宙の誕生から地球の発生までを短時間で見せるもので、まさに自由研究にはピッタリだった。早速、のび太は良い世界を作ろうと神様になりきって、説明書通りに創世セットを作り始めるのだった・・。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、千々松幸子、中庸助、白川澄子、松原雅子、林原めぐみ、辻村真人、井上和彦、こおろぎさとみ、速水奨、玉川砂記子、村松康雄、大塚明夫、巴菁子、加藤治、稲葉実、山田ふしぎ
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

暇を持て余した神々の遊び

シリーズ16作目。

軟弱ヘタレなのび太は夏休みの自由研究の題材に困り、いつものようにドラえもんに泣きつくところからスタート。
のび太にすこぶる甘いドラえもんは創世セットという地球を一から作れる大がかりな道具を持ち出す。相変わらずこの道具も狂った性能を発揮。
{netabare}
でも地球の発生や進化の過程についてはわかりやすくて勉強になるとは思う。ドラえもんのこういうサイエンスなところは子どものワクワクを刺激してくるね。
作った新世界ではちょっとした手違いで昆虫が独自の進化を遂げ、昆虫VS人間の構図に。倫理的にどうなんだこの道具は。

全体的にのび太たち主要メンバーの活躍が少ない。新世界に住むオリジナルキャラについて描く時間が長く、のび太たちは石ころ帽子を使って傍観者に徹する形。本作の主役はまさにノビヒデだった。
盛り上がり所も極端に少ない。またイベントが起きたとしても、すべては作られた世界で起きることなので何が起きようと緊張感も薄いのも難点。

てかいつも思うのだけど、タイムマシンで時代にとどまらず、世界線をも飛び越えるのはどうなんだろうと思う。

エモドランがかわいかったのが救い。
あとエンドロールで観察日記を流すのは良かったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」の系譜

2022/03/28 投稿

現代の視点で見ると

絵はひどいです
作画,画質,色などなど全てにおいてストレスになりますが,次第に慣れるレベルとも言えます。



ストーリーは電脳コイル「ダイチ、発毛ス」(ヒゲ回)と同じエドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」をルーツとするものと思われます。(さらに元になった物語があるかも知れません・・・というか創造神の存在について考えればこのような話になるような気もしますが^^;)

かいつまんで言うと

のび太がドラえもんの道具で,太陽系を作る話です
ビッグバンから始まる壮大な物語です
途中人類が登場してから
歴史のポイントポイントでのび太に似た人物が登場するのは
冗長に感じると共に,別な宇宙の話なのにのび太のご先祖様を見ているような錯覚に陥りました。

最終的には{netabare}
世界大戦が起こりそうになるのを,驚きの方法で回避してめでたしめでたし,{/netabare}となります。



本作の評価ポイントとしては

1995年に宇宙の創造に関する哲学的なテーマをドラえもんというプラットフォームで展開したこと。

エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」をフォローしたこと。

1995年(平成7年)当時の文化が映像中に見られること
(町の書店,のび太の家,カセットテープなどなど)

海援隊の「贈る言葉」以外の曲を聴くことができること

これらに興味があるのであれば,見てみるのも悪くは無いかも知れません。


あと,個人的にはエンディングの絵日記は高評価です。
若干,作中ののび太,しづかちゃん,ジャイアン,スネ夫の関係と違ったリアルな小学生の人間関係っぽい雰囲気が感じられる点が特にお気に入りです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
ママレード・ボーイ(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (8)
52人が棚に入れました
りぼんに掲載された、吉住渉による同名漫画を原作としたアニメの劇場版。東映アニメフェアの一作として『ドラゴンボールZ』『SLAM DUNK』と同時上映された。公開と同時期にはテレビシリーズも放映されており、その前日談にあたる物語が展開する。両親の離婚話を聞いて傷心していた松浦遊は、偶然に公園でテニスの練習をしているひとりの少女と出会い、興味を惹かれる。その少女こそ、のちの遊の彼女であり、両親の再婚相手の娘でもある小石川光希であった。

声優・キャラクター
國府田マリ子、置鮎龍太郎、山崎和佳奈

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア(アニメ映画)

1995年7月29日
★★★☆☆ 2.9 (7)
26人が棚に入れました
作家・水野良とグループSNEが構築した異世界フォーセリアの物語の内、大陸クリスタニアを舞台とした英雄譚が独立して劇場版アニメになったもの。 神獣たちが住まう外界から隔絶された大地・クリスタニア。謎の声に導かれるがままその地へと向かう青年・レードンの胸中に渦巻くのは、両親を暗殺した宰相たちへの復讐心だ。力を得るための旅を続ける彼はやがて、クリスタニアへと誘う声の主が邪神バルバスであることを知った。大切な仲間を連れ去っていった邪神を相手に初心を貫き屈するか、それとも抗うか……。決断を迫られたレードンの進むべき道とは。 剣と魔法の世界で獣人や妖精が躍動する、まさに王道のファンタジー映画。邪道(?)な『スレイヤーズ』との併映も相乗効果を上げていた。

声優・キャラクター
緑川光、弥生みつき、玉川砂記子、小林清志

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

迫力が無い映画。

アニメーション制作:トライアングルスタッフ
1995年7月に公開されたアニメ映画。

【RPG】

日本でRPGといえば、
かつては、ひとりでプレイして仲間を集めて魔王を倒すコンピューターRPG。
今ではサーバーに接続してネット上でプレイヤー同士でPT組んだりギルドを作ったりするMMOが主流でしょうか。

【テーブルトークRPG】

本来のRPGとはオフラインで同好の士が6~7人集まって同じテーブルの上でシートとダイスと筆記用具を使って遊ぶ、
あるときは屈強の戦士に、あるときはあらゆる呪文を使いこなす魔法使いに、
あるときは敬虔な僧侶に、あるときは抜け目の無い盗賊に、
各々の職業に好みの性別と年齢を設定して演じる、なりきりごっこだったらしいです。

【グループSNE】

今では、モンスター・コレクションのほうが有名ですが元々は、
トンネルズ&トロールズ、ダンジョンズ&ドラゴンズなどの本場アメリカのTRPGを翻訳して、
日本で布教してた会社みたいです。

【フォーセリア】

グループSNEが創作してメディア展開した共通の架空ファンタジーRPG世界。
六大神が信仰の対象になっています。

グループSNEの作品である『ロードス島戦記』『ソード・ワールド』『クリスタニア』は、
フォーセリアという共通世界上のそれぞれにつながりがある物語みたいです。

【この映画の概要】

ロードス島戦記で行われた英雄戦争、そして邪神戦争終結の300年以上後の時代の物語。
呪われた島・ロードスより遥か南に位置する大陸クリスタニア。

クリスタニアの神獣の民は六大神とは別の異教の神“神獣”を信仰していて、
神獣の力で、人間→獣人→動物 と姿を変えて戦うことが可能。

クリスタニア大陸 =アメリカ大陸
新しき民・暗黒の民 =ヨーロッパからの入植者
神獣の民・古の民 =ネイティブアメリカン

でイメージするとわかりやすいですね。

今まで閉ざされていたクリスタニア大陸を舞台に、
異なる種族が接触して起こる新しい時代の幕開けというストーリーらしいです。

【感想】

・全体的にTRPGのリプレイっぽい展開ですね。
・出会い、王族の暗殺などの陰謀、戦い、死別など様々な展開があるのですが、なんの感慨も湧いてこない。
・ロードス島戦記にも登場していたアシュラムとピテロース以外の名前を覚えられ無かったのが、
 登場人物に本当に興味が持てなかったということ。
・作画が超地味なうえに線が弱々しくてしょぼい!TVシリーズでならともかく映画のレベルではない。
 予算も人手も足りなかった?ストーリーが特に目を引かない上に作画もこれでは魅力がない。
・アニメではキャラの容姿って大事。アシュラムなんか本当にロードス島とは別物のしょぼいデザインですし。
 登場した時にはアシュラムのトレードマークである漆黒の鎧シャドウウィルダーを着てなかったですしw
・出渕裕・挿絵と結城信輝・デザインによるロードス島戦記OVAと比較すると、
 作画にロマンもハッタリも全然効いてないですね。
・OP主題歌のメロディは典型的な菅野よう子の曲ですが良かったです。しかし、EDの歌は超イマイチ。


このアニメは、フォーセリア入門としてグループSNEのTRPGをこれからやりたいって人向けビデオでしかないですね。
淡々としすぎて、感想も特に何も無い本当にどうでもいい映画でした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
NINKU-忍空-<劇場版>(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.7 (5)
26人が棚に入れました
「週刊少年ジャンプ」の人気連載作品がTVアニメ化を経て、「東映アニメフェア」の一環として劇場アニメに。 風助たち一行は、用心棒を募集している村に自分たちを売り込みに行くが、そこにはなんと自分たちのニセモノがすでに名乗りを挙げており、悲しいかな彼らの世話係としてこき使われるハメに。結局彼らはただのサーカス団くずれだったのだが、そこへ拳法の使い手である盗賊の三兄弟が現れる。忍空使いを標的とする彼らを相手にニセモノたちは為す術もないが……。 本作封切り後、間もなく逝去してしまった人気声優・富山敬が演じるニセ風助の演技が味わい深い一作。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
トムとジェリーの大冒険(アニメ映画)

1995年8月19日
★★★★☆ 3.7 (4)
25人が棚に入れました
分譲豪華マンションが当り、引っ越す事になったご主人様に付き合い、家を出る事になったトムとジェリーはその最中いつものようにケンカに夢中になる余り、ご主人様とはぐれてしまう。やむなく家に戻った二人だが、翌朝家が取り壊されてしまい立ち退かざる得なくなる。ホームレスとなった二人はやがて家出娘のロビン・スターリングと知り合う事になるのだが……。 御存知、トムとジェリーの最新劇場用映画。制作にあたってかなりオリジナルのシリーズを意識した様子が伺え、キャラクターのデザインや動きなど、数多くある新作の中でも一番原典に近いムードを持っている。人間側の主人公ロビンに現代っ子的な役割を担わせるなど、配慮の行き届いた工夫が楽しく、その意味でもかなり成功した新作と言えるのではないだろうか。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!!(アニメ映画)

1995年7月29日
★★★★☆ 4.0 (5)
23人が棚に入れました
劇場版「アンパンマン」シリーズの第7弾。臨海学校で小さな白馬と仲良くなったメロンパンナ。しかし、ドキンちゃんにねだられて、ばいきんまんは白馬をガイコツ島へとさらってしまう。ところが白馬は、メロンパンナの姉、ロールパンナにしかなつかない。そこでばいきんまんはドクター・ヒヤリと組んで、ロールパンナの良い心をなくし、悪のかたまりに改造してしまう。メロンパンナとアンパンマンたちは白馬を探しにやってくるが、悪い心に支配されたロールパンナと幽霊軍団が彼らの前に立ちはだかる。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
グーフィーとマックス/ホリデーは最高!!(アニメ映画)

1995年12月1日
★★★★★ 5.0 (2)
17人が棚に入れました
ミッキーマウス、ドナルドダックに次ぐディズニーの人気キャラクター、グーフィーとその息子マックス主演による長編第一作。グーフィーは息子のマックスと、車でピクニックに出かけた。マックスはロクサーヌとのデートを潰されて不機嫌だったが、ナヴィゲーターを任されたことから車は思わぬ方向に……。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
ミッキーのアルバイトは危機一髪(アニメ映画)

1995年8月11日
★★★★★ 4.4 (5)
16人が棚に入れました
1995年に公開されたミッキーマウス・シリーズ
の第124作目にあたる作品。英語版では長年ミッキーマウス
の声を演じたウェイン・オルウィンが出演した
最後の短編映画作品となった。
テレビゲームに夢中なミッキーマウスは
ミニーマウスとのデートの約束を忘れてしまう。
デートの埋め合わせとして海外旅行を提案したが
後に大金が必要であると分かり、途方に暮れてしまう。
大金を得るために怪しげなアルバイトに挑むのだが…。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
とつぜん!猫の国 バニパルウィット(アニメ映画)

1995年6月10日
★★★★☆ 3.7 (5)
15人が棚に入れました
猫が支配する国を訪れた兄弟たちの冒険譚を描いた劇場用長編アニメーション作品。物語の舞台は、猫の国・バニパルウェット。主人公のトリヤスとミーコの兄弟は逃げた飼い犬のパパドールを探すために旅をしていく。無事にパパドールを見つけることができるのか? 二人の前に待ち受ける困難とは? 本作は、『ピーターパンの冒険』『アキラ』のなかむらたかしが監督・脚本を担当し、堀裕晶や佐々木未来、日高のり子、飯塚雅弓などの豪華声優陣が起用され、骨太な作りとなっている。

計測不能 17 1995年度アニメランキング17位
5等になりたい。(アニメ映画)

1995年10月10日
★★★★☆ 3.7 (4)
15人が棚に入れました
身体にハンディを持ちながらも明るく生きる少女の姿を描いたアニメ映画。原作は岸川悦子の「わたし、五等になりたい!」。小児麻痺がもとで、小学生になってもみんなと同じように歩くことができない律子は、クラスメイトからのいじめにあう。そんな彼女の支えは、マッサージ師の石橋先生の励ましの言葉だった。律子は3年生になり、運動会でリレーに出場することが決まる。しかし彼女がいては負けてしまうとクラスメイトは反発。ビリの6等ではなく「5等になりたい」律子の願いはかなうのか?
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