2002年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画一覧 16

あにこれの全ユーザーが2002年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の2002年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

74.6 1 2002年冬(1月~3月)アニメランキング1位
ぼくの生まれた日(アニメ映画)

2002年3月9日
★★★★★ 4.2 (12)
147人が棚に入れました
劇場長編『ドラえもん のび太とロボット王国』の併映作品として制作された、いわゆる感動作シリーズ5本目にしてラストを飾る一本。誕生日を迎えたのにも関わらず、のび太は両親からお祝いどころかお小言ばかり食らってしまう。ふてくされて、「自分はこの家の子じゃないんだ」と家出したのび太。ドラえもんはじゃあ確かめに行こう、とタイムマシンの旅に彼を連れ出す。向かうはのび太の生まれた当日の野比家! 原作の人気エピソードを、今回もまた叙情感たっぷりにアレンジして映像化。回をこなす毎に円熟味を増す渡辺歩監督の演出が光る。
ネタバレ

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

雨に最初の一滴があるように、僕にも最初の一歩があった。

2002年公開の「ドラえもん のび太とロボット王国」と同時上映された。
時間は約30分ほど。
その後の短編映画はパーマンになるので
ドラえもん短編映画として最後の作品となっています。
原作はコミック2巻「ぼくの生まれた日」です


誕生日。
誰もが多かれ少なかれ、嬉しくなる日ですよね♪
8月7日はのび太の誕生日!!
この日はのび太も同じようにウキウキしていました。
なのに、パパとママにしっちゃかめっちゃかに怒られてしまうのび太。
そこでのびた達はのび太が生まれたとき
両親は生まれたことを本当に喜んでいたかどうかを調べに行くのでした。

毎度言っているような気がしますが
ドラえもんの短編映画は感動できるいい話が揃っていますよね。
30分という短い時間で、見事な伏線を張りながら
ここまで話を詰め込めるのかと、
原作、またスタッフにはいつもいつも驚かされます。

今作も例に漏れず、とてもいい話でした。
{netabare}自分の名前の由来になった木(多分ポプラかな?)を残すために
のび太が自分の大事な漫画を使ったり、
いなくなったのび太を必死に探すパパやママ、
スネ夫、ジャイアン、しずかちゃんの
心のこもったプレゼントなどなど・・・
さらにはEDののび太のパーティまで。{/netabare}
随所に優しさ、温かさが溢れてますね。
親子愛、友情・・・やはり凄く素晴らしいものです。

好きな場面は
{netabare}スネ夫が昼ごはんも食べずに一生懸命に作っていたプラモ。
それはのび太への誕生日プレゼントだったというところです。
プレゼントのための小遣いもらうために配達に行くジャイアン、
プレゼントを真剣に悩んでいる描写のあるしずかちゃん。

しずかちゃんはいつも通りですが
いつもいじめるジャイアンとスネ夫が
ここまで一生懸命に誕生日を祝おうとしてくれるなんて・・・
心にグッときますよ{/netabare}

こういった細かい伏線が何度見ても素晴らしい!!

そういえば、自分の名前の由来を親に聞いたところ、
意味は名前のまんま、そして名前自体は祖父が決めたとのこと・・・
なんだかなあ・・・w
もっと凄い由来を期待していただけに少し肩透かしをくらいましたw
それでも自分の由来を知れたことはいい経験だと思いました♪

レビューを書いているとまた見たくなってきました。


ちなみにタイトルは映画予告編ののび太のセリフの一部で、
↓がそのセリフです
「雨に最初の一滴があるように、僕にも最初の一歩があった。
 誰もがそうであるように、僕にも生まれた日がある。
 ねえ、ドラえもん、行ってみたいな・・・ぼくの生まれた日」

映像もセリフも秀逸で今でも覚えているほどでとても印象的でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

69.5 2 2002年冬(1月~3月)アニメランキング2位
モンスターズインク(アニメ映画)

2002年3月2日
★★★★☆ 3.8 (165)
1448人が棚に入れました
舞台はモンスターの世界。毛むくじゃらの青いモンスターサリーと、その相棒である一つ目モンスターマイクは、大企業であるモンスターズ株式会社(モンスターズ・インク)で働いている。モンスターズ・インクの業務内容は、無数に保持している“人間の子供の部屋へ通じるドア”からモンスター達を送り込み、怖がる子供たちの悲鳴をエネルギーに変換、モンスターの世界にへ供給するというもの。この世界では「人間の子供は危険」とされており、怖がらせるのが仕事であるモンスター達は、同時に子供達を恐れてもいる。サリーはこの会社で誰からも尊敬される「ナンバー・ワンの怖がらせ屋」である。

昨今、テレビやゲームなどの影響からモンスターを怖がらない子供が増え、会社の業績は悪化していた。そんなある日、サリーは人間の女の子(ブー)がドアの向こうからこちらへ入って来る場に居合わせてしまう。サリーとマイクは、彼女をなんとか人間の世界に戻そうと奮闘する。

声優・キャラクター
ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル、メアリー・ギブス、スティーヴ・ブシェミ、ジェームズ・コバーン、ジェニファー・ティリー、ボブ・ピーターソン、ジョン・ラッツェンバーガー、フランク・オズ、ダニエル・ガーソン
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いかした相棒

よく考えると

幼児が恐怖から泣き叫ぶ絶望のエネルギーを世界の糧とする とか

異世界に紛れ込んだ幼女をボストンバッグに詰めて持ち歩く とか

監禁して泣き叫び続けさせるための装置を地下で開発 とか

拉致、拉致に継ぐ拉致 とか

これジャパンアニメテイストで作ったらどんだけエグいんじゃ…


などと低俗な見方をしてはいけません。(しないよ)
すいません。
私は独身の頃 劇場で2、3回観ました。久々に、子供に観させるつもりが…自分が見入っていました。


コワモテのサリーが、紛れ込んだ見知らぬ子供を気にかけて、ただ面倒に気を揉んでいただけのはずが、いなきゃ心配いれば安心、それが愛着に変わって…という気持ちが、短時間の中で無理なくよく表現されているなぁと思います。

いつもその隣りにいた、口の達者な道化役、ひとつ目玉の奴。あいつとの友情がいいんですね。共に追放された先でブチ切れて感情を爆発させるところも、とても必要な事なんだなーと感じました。

決まりごとより優先すべきことを漠然と感じ取って、黙って身を投じられるサリーに対し、説明や瑣末な都合を気にしてガタガタとした考えのならし作業が追いつかない目玉の奴。
お互い生き方が違う事は承知だったのが、子供を挟んだ時に(そして、窮地だからだね)露呈する溝。付き合いの長い自分のことも、少しは振り返ってくれよっ!という主張も虚しく、相方は特攻にいっちまう…
サリーはもう少し優しいひと言をかけられたらよかったのか?
しかし、ここで友達でいることを諦めない目玉の奴が、偉かったと思う。こんな相棒関係、いいですね。

どこでもドア…じゃない、会社とつながる子供部屋ドアの使い方が便利すぎですが、無数のドアを駆け抜ける様子は圧巻で、使わなきゃ損ですね。

ラスト、エネルギー問題は{netabare}子供を泣かすより笑わせる って、笑いの{/netabare}センスが試される専門職になっていました。


エンディングが、さも俳優たちによる映画撮影だったように「NG集」なのもウィット効いてましたね。

それにしてもこの作品はケモノのモフモフ表現が秀逸でした!^ ^


(スミマセン、しばしサンキューのお礼にいけてません)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ピクサーの名作 本当のキラは...

DVD買ってよく見てました
2枚組の奴で、制作秘話も全部ではないけど見ました
NGシーンは面白いですwww
アニメネプテューヌやブラックジャックにもあります

キラは{netabare}外にいるとは限りません
社長と社員の差し金です

会社を救うんだったら1000人だって誘拐する?

おい社長、アンタの経絡秘孔を突いた...{/netabare}

あの子と別れたけど...ありがとな、マイク
もっとアニメにNGシーン入れてもいいくらいだ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界中の子ども部屋のドアは、モンスターの世界とつながっている♪

2002年公開のピクサー製作映画。

15年前の作品というのが信じられない!

実は今まで観たことなかったのですが、
人気シリーズなのも納得しました^^

90分ほどの作品です。


● ストーリー
モンスターたちが暮らす“モンスターシティ”。

モンスターシティの社会を豊かにしているエネルギーを生産しているのは、
“モンスターズ・インク”という大企業。

「世界中の子どもの部屋へ通じるドア」をたくさん持ち、
そのドアを通じてモンスターが子どもをおどかし、
子ども達の悲鳴をエネルギーに変換していた。

子どもを怖がらせる半面、モンスターたちにとって、
人間の子どもはとても恐ろしいものだとされていた。

子どもの悲鳴を集める業績No.1のサリーと、
サリーの親友であり、アシスタントであるマイク。

業務が停止した作業場でサリーは、
残されたドアから1人の女の子が
モンスターの世界に足を踏み入れてしまう現場を目撃してしまう。

周りに見つからないように女の子(ブー)を家に戻すため、
サリーとマイクは奔走することになる。


設定はとてもお見事!

ドアを変えれば行く子ども部屋も変わるというのは、
おもしろいし、夢もある^^

そして子どもたちを脅かすのがモンスターの仕事、というのは、
すっと受け入れられる設定である一方で、

モンスターたちが徹底的に子どもたちを恐れているというのは、
普段抱いているモンスターのイメージとはギャップがあっておかしい♪


設定はとてもいいけれど、
ストーリーは中盤飽きました。

幼いが故に己の危機など全く気にせず好き勝手動くブーと、
冷や冷やしながら行動するマイク&サリー。

そんな、似た展開がしばらく続いたからです。

なので、ストーリーの評価はそこまで高くありませんでした。
途中までは…!!

山場({netabare} ブーとのお別れ {/netabare})、
そしてラスト({netabare} 子ども達の笑い声を集めるという方向転換&ブーとの再会 {/netabare})へのストーリーの展開の仕方が私はとても好きでした!

幸せな気持ちになれるように物語を着地させること、
ピクサーの映画はとても上手だと思います。

この作品が好きになりました^^


● 声優
日本語吹き替え版では、
サリー役は石塚英彦さん、
マイク役は田中裕二(爆笑問題)です。

どちらもいい!

特にマイク役の田中さん、うますぎww

マイクはうぬぼれ屋なロマンチストで、独り言がとても多いのですが、
そんなめんどくさいキャラによくマッチしていましたww


● エンドロール
作中にも笑えるギャグが散りばめられていましたが、
私が1番笑ったのは、エンドロールです。笑

エンドロールで流れるのは、
NG集&作中シーンのパロディ。

いやもう、これ面白すぎるww

本編を見た人だけがおまけで楽しめて、
最後の最後まで楽しませよう!という製作者の心意気が素敵♪


● 音楽
【 主題歌「君がいないと」/ 石塚英彦&田中裕二 】

この作品のための主題歌というだけでポイント高いのですが、
また曲の完成度が高いのよww

歌というより、
サリーとマイクのかけ合いデュエット。

ここでも石塚さんと田中さんの演技が光っています☆

原曲聞いたことないけど、
原曲より完成度高いのではないかと疑っていますw


● まとめ
ピクサーの作品は、
年代を感じさせないですね。

この作品の前作である『トイ・ストーリー』も、
次作である『ファインディング・ニモ』も…。

公開されてからかなり時間が経っていますが、
今観てもかなり楽しめました♪

続編である『モンスターズ・ユニバーシティ』も楽しみです^^

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

68.5 3 2002年冬(1月~3月)アニメランキング3位
サクラ大戦 活動写真(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 4.0 (81)
413人が棚に入れました
1996年の発売以来、ゲームファンからもアニメファンからも強い支持を受け続けているファンタジック・アドベンチャー・アニメーション初の劇場公開版。昼は「帝国歌劇団」の人気スタア、そしてひとたび帝都に危機が訪れれば秘密部隊「帝国華撃団」のメンバーとなり悪と戦う乙女たちの華やかな活躍を描く。同時上映は「デ・ジ・キャラット 星の旅」「あずまんが大王」「スレイヤーズぷれみあむ」。
 太正十五年、12月の帝都。元星組隊長のラチェット・アルタイルなる女性が帝国華撃団花組に配属される。それは紐育華撃団設立準備のための措置だったが、彼女のワンマンぶりに花組の面々はとまどいを隠せない。同じ頃、アメリカのDS社では政治家・田沼と結託し帝国陸軍に無人霊子甲冑ヤフキエルを売り込もうと画策していた。ある日、いつものごとく “降魔”と戦う花組の前にヤフキエルが突如現れ、圧倒的な強さで降魔たちを蹴散らしてしまう。陸軍での正式採用も決まったヤフキエル部隊は以来快進撃を続け手柄を一人占めしていくのだが……。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

さすがにアニメ版では一番の仕上がり

時間的には大神君が巴里でキャッキャウフフしている間の帝國劇場の日々。
まぁニュルニュル動くよ。
サクラ3,4,5を繋ぐお話。

物語はサクラ大戦なので変にひねりもせず王道。最初から物語の展開が予想できる。予算が炸裂してそうな発進シーンがアホみたいに長いww光武のワイヤーアクションに超燃える。もうね・・そっちがメインだとおもうww。マニア心をわかってるなぁって笑っちゃう。やっぱスチパンのロボットは変形したりして空飛んじゃダメよね。エリカみたいなのはいいけど。

しかし。。最後の演劇シーンはなかなかの見所。小粋な演出。さすがサクラスタッフというか・・ただじゃ済まさない。やるよね~ 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

サクラ大戦らしい、サクラ大戦

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
人気ゲームが原作。サクラ大戦のアニメ化は、OVA、TVアニメ、劇場版(本作)とあるけど、本作のノリが一番「らしい」と思った。絢爛豪華と言えばよいのか、凛としたと言えばよいのか。

その分、ファン向けと言われればその通りなのですが、まあ、私は原作ファンなんで充分に満足しました楽しめましたよ♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
歌と映像に迫力があり、「サクラ大戦らしいサクラ大戦」とも言えるし、「劇場版らしい劇場版」とも言えますね。

大神不在の帝国華撃団が描かれますが、女の世界に、女の転入生は難しいと思ったw やはり、男は女がいないと頑張らないし、女は男がいないと歯止めがきかないのかなと(偏見)。組織って難しいね。

って、そんなアニメじゃない(笑)

とにかくド派手にワーって楽しむアニメです♪ 特に印象に残ったのは、OPの歌、轟雷号や光武の発進シーン、劇中劇でのアドリブの応酬ですかね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17

ななろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

サクラ大戦唯一の劇場版

帝国歌劇団によるOPから始まる活動写真編で数あるシリーズ中、唯一の劇場版。

まずこの劇場版を前知識無く観るには相当無理があると思いますので先に第1期OVA サクラ大戦 桜華絢爛から観ることをお勧めします。

アメリカのDS社製の無人霊子甲冑ヤフキエルの活躍により花組の解散という最大の危機に陥ってしまう物語です。

劇場版という事と、これまでの設定が有ることで非常に幅が広がり、映像的にもサウンド的にも素晴らしい出来で大変楽しめました。



投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

64.9 4 2002年冬(1月~3月)アニメランキング4位
∀-ターンエーガンダムⅠ 地球光(アニメ映画)

2002年2月9日
★★★★☆ 3.7 (61)
437人が棚に入れました
『地球光』はTVシリーズ27話までを再構成。ムーンレィスの少年ロランが、∀ガンダムでディアナ・カウンターと戦い、宇宙船ウィルゲムで月へ向かおうとするところまでを描く。『月光蝶』は38話以降を再構成。月の女王ディアナが黒歴史の封印を解き、ロランの∀ガンダムとギンガナムのターンXの対決へと物語が進む。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これがターンAだとおもわれるのは遺憾である・・

ものすごいむちゃな要求の中作られた本作。
4クールを映画2本、しかも日替わりって・・・
少しばかし新作カットと手直しがあるだけ。
総集編にすらなってない。無理がある。
だから台詞もストーリーもTVと違う。カットを使って別の作品を作った感じ。物語のあらすじは同じ。
ほとんどのひとは2本観終わってどんな話だったのかわからないはず。スピードが速すぎて意味不明なままでしょう。
TV版みてればどうってことないんですが・・・
TV版のよさがまったく出ていない。
ターンエーはやはりTV版が至高すぎる。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夜中の夜明けなどあってはならない。

19世紀のヨーロッパ風生活水準と
20世紀初頭アメリカ風文化と技術。

其処に超未来的な技術を持つ月の
人間達と土着の地球人との戦いを
描いていく。

所謂「黒歴史」の遺産ともいうべき
∀ガンダムの謎に迫り展開する。

何せ50話ある話を・・映画2本に
纏めるので・・強引な繋ぎもある。

序盤のシーンは可成り駆け足で・・
ダイジェスト風。

新作カットも含んでいるものの、
殆どTV版の抽出と再編集に感じた。
ギャバンの死までを描く。

世界的なデザイナーシド・ミードが
メカデザインを担当した独特のヒゲ
ガンダム。

正直TV版をじっくり視たほうが良い。

音は可成り良いし拘ってるので・・
分離が悪い音響環境だとセリフなど
聞き取りにくいかも?そういう方は
ヘッドフォンで試すと良いかも?

ユニヴァース!
腰が細いのが女の命♪

迷言も多い?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

倍速再生を見せられているように感じました

∀ガンダム劇場場作品1作目。
劇場版ガンダムではおなじみのテレビ版の総集編作品で、ロランたち先行潜入員の地球降下作戦からギャバン隊長の死までを再編集した内容になっています。

牧歌的な雰囲気のガンダムとはいえ、50話を劇場版2作品に収めているので、かなり駆け足な内容になっています。
見始めたときは序盤だから盛り上がるシーンまでスキップしているのかなと思っていたのですが、全編そんな感じで、とにかく巻きで巻きでというストーリー展開でした。
劇場版から入ると違和感感じないのかな。とにかくテレビ版視聴直後の劇場版だったため、倍速再生を見せられているように感じました。
ただ、Ζガンダム劇場版などに比べるとまだストーリーを大事にしていて、話のつながりが切れるようなことはなかったと思います。
また、いくつかストーリーのカットも行われているのですが、納得のシーンがカットされていて、不満はなかったです。
Ζ劇場版のダカール演説カットや、0083のヴァル・ヴァロ出撃全カットなど、「なぜそれをカットした」と思うようなことは、本作ではなく、ウィル・ゲイムの件や、アニス婆さんの話などがカットされています。テテス・ハレも出てこないです。
賛否が分かれると思いますが、個人的にはカットするならそこだと感じました。

一方で、劇場版に向けて新規のカットが入っています。
視聴時にはここがそうかなと思うところはありましたが、話のつなぎのためのみとおもれる箇所で、ストーリーを改変するような変更は加えられていないです。
ただ、一点音にだけ不満があり、普通にDVDをステレオサウンドで視聴したのですが、音楽が流れるシーンでセリフがよく聞こえず、話がよくわからなくなることが多かったように思えました。
サラウンド以上の環境で視聴するべきなのかもしれません。

あと重要なポイントとして、∀ガンダム序盤では裸体のシーンが多いのですが、劇場版ではことごとく服を着ています。
∀ガンダムに初めて乗り込むときのロランの際どいシーンでも安心の着衣なので、劇場でロランの股間の金魚を楽しみにしていた方もいたのではと思うと、その点、憤懣遣る方ない次第です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

63.8 5 2002年冬(1月~3月)アニメランキング5位
∀-ターンエーガンダムⅡ 月光蝶(アニメ映画)

2002年2月10日
★★★★☆ 3.6 (56)
412人が棚に入れました
『∀ガンダム』(ターンエーガンダム、Turn A Gundam)はサンライズ製作のテレビアニメで、「ガンダムシリーズ」の一作。
この劇場版は、TV版全50話を富野由悠季が前編(第1話~第27話)「地球光」・後編(第28話~第50話)「月光蝶」に分けて再構成、2002年2月から2作品を日替わりで上映する"サイマル・ロードショー"方式で劇場公開され話題となった。月と地球を舞台に、ダイナミックなMS戦と戦いに身を投じる人々の心を描き出した、壮大なSF叙事詩である

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

其々の道・・

Ⅰがそのまま地球編。
Ⅱは宇宙/月~再び地球の最終話迄の総集編。
前半は余りに繋ぎが荒くめまぐるしい展開。

元々が対立、ゲリラ、内乱、利用と裏切り・・
情勢と組織や個人が複雑に入り乱れたりする
作品なので・・可成り端折られ繋がりが悪い。

その為に・・各キャラのフラストレーション
を持った描写が目立って唯の戦争馬鹿に見え
てしまい、ジョセフの自己中や維持も虚しい。

利己主義で子供っぽい意地の張り合いなど・・
この作品の闘争本能を呼び起こす云々の件の
描写の人間の稚拙な部分ばかり目立つ・・

スカートを履いて産業革命を起こすには・・
というグエンと、スカートを履いたまま国を
治めてみせると言うリリの言葉とか良い所も
沢山あったのだけど^^;

TV版と同じクライマックス・・多少新カット
も含まれているけど・・結局なんでソシエと
ロランが唇を重ね別れるのか・・ディアナの
指輪の意味は・・触れないまま・・
キエルの指のUPが無い・・ロランのもね・・

個人的には・・ロランの性格から頬かおでこ
にキスで最後のソシエの叫びが胸を締め付け
るのだけれど・・そこは仕方ないか・・

本編視て知ってるので、ラスト等は思い出し
補完で可也泣けるけど・・。

最後の曲も長いVerに感じたのでじわじわくる。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

∀などMSの活躍が見たい方にはオススメ

一作目とまとめてレビューと評価をしています。
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∀の総集編の2作目!
さすがに2本合わせて約4時間の尺で
4クールのアニメをまとめるのはかなり無茶があります

1作目「地球光」
ただでさえ政治の話でややこしい∀が省略され意味不明・・・
MS戦もなく終始退屈です。特に視聴する必要もないだろう。

2作目「月光蝶」
前作に比べターンXや御大将の登場により戦闘シーンが増加
内容は相わからず省略され、よくわからないだろう。
∀、ターンX、スモーなどのMSが活躍する姿だけ見たい!!!
という方にはオススメできそうです。


物語を楽しみたいという方には意味不明なのでアニメ版を見るようにしましょう
残念ながら劇場版は戦闘シーンを楽しむアニメ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

テレビ版を見直すつもりであれば、そのかわりに劇場版という選択はあり

∀ガンダム劇場場作品2作目。
大まかにロランらが月に向かうシーンからラストまでの話を再編集したものになっています。
1作目同様駆け足なストーリー展開となっていますが、∀ガンダム後半はアデスカの王をカットすると戦闘と黒歴史、そしてエンディングとなるので、あまり巻きで編集された印象は持たなかったです。
劇場版1作目で早送り展開に慣れたためかもしれませんが。

1作目同様、新規のカットを追加して各話のつなぎを自然にしています。
なお、テレビ放映時にも十分な説明がなく話題を呼んだエンディングは映画でも同じ内容となっていて、追加説明や追加カットはありませんでした。
テレビ版を踏襲した再編集版であることは了解していますが、放映時に軽く物議を醸したエンディングについてはこれを機会に少し色があってもいいのではと思いました。
逆に言えば改変の行われていないテレビ版に忠実な内容のため、カットによる多少の矛盾に目をつぶれば、∀ガンダムは劇場版から入ってもいいかもしれません。
ただ、重要な矛盾点として、1作目ラストでギャバン隊長を死に追いやったレット隊が、2作目序盤から説明なく仲間になっているのは閉口します。レット隊は個人的には好きなキャラですが、これはあんまりかと。

1作目ではロランがムーンレイスであることをカミングアウトするシーン、2作目ではギンガナムのセリフ「なるほど、シャイニングフィンガーとはこういうものか」がカットされ、「このターンX凄いよ!!さすが∀のお兄さん!!」が若干改変されている他、「ユニバース!!」がハリー・オードだけのセリフではなくなっているので、その点注意が必要です。
テレビ版視聴済みの方は見る必要のない作品かなと思いますが、テレビ版を見直すつもりであれば、そのかわりに劇場版という選択はありだと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

63.5 6 2002年冬(1月~3月)アニメランキング6位
短編 あずまんが大王 THE ANIMATION(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 3.6 (30)
208人が棚に入れました
『短編 あずまんが大王 THE ANIMATION』は、2001年12月22日に東映洋画系で上映時間5分の短編映画として公開。『冬の角川アニメ』と題し、『サクラ大戦 活動写真』『スレイヤーズぷれみあむ』『Di Gi Charat 星の旅』3作と同時上映された。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

番宣みたいなショートアニメ。

各キャラの個性など諸設定が
解り易い部分をTV版の番宣の
様に抜粋した感じのアニメ。

上映時間5分の短編映画として
公開。『冬の角川アニメ』と
して・・他の3作と同時上映・・

スタッフ・キャストは後のTV
放映版アニメと一緒でデザが
加藤裕美で・・僅か・・微妙
に雰囲気が違う程度。

DVDは7曲入りサウンドトラック
CDのおまけつきで、『電撃大王』
で誌上通販された(※wiki参照)

サントラのオマケ映像が正解?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

62.8 7 2002年冬(1月~3月)アニメランキング7位
ワンピース映画 珍獣島のチョッパー王国(アニメ映画)

2002年3月2日
★★★★☆ 3.5 (103)
539人が棚に入れました
航海を続けている麦わら海賊団は、現在の海域に珍獣ばかりしか住んでいない島があり、そこに黄金の力を宿した宝があるという話を耳にする。しかしチョッパーは、危険だからよそうと提案する。

そんな中突然、海底火山が爆発し、ゴーイングメリー号が空を飛んだ。そして一味がたどり着いた所こそ、その王冠島だった。

声優・キャラクター
田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

この作品ではチョッパーがひょんなことから

動物王になることがこの映画すべてのストーリーの発端。

今回の悪役のバトラーもなかなか悪役のキャラとしては

立ってましたし(やや抜けてるところはありますが)

冒頭ではウソップの話を怖がってたチョッパーも

終幕にかかるころでは怖がらなくなるといった成長なんかもきれいに描かれていました。
そして終盤、最初は自分の無力さに負けていたモバンビーや動物たちも

勇気を出して立ち向かっていく……こういったところも好感が持てました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

62.8 7 2002年冬(1月~3月)アニメランキング7位
ONE PIECE ワンピース 夢のサッカー王!(アニメ映画)

2002年3月2日
★★★★☆ 3.6 (16)
146人が棚に入れました
劇場版『ワンピース 珍獣島のチョッパー王国』、『デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急』と同時上映された5分強の短編。サッカー場では今まさにグランドラインカップ争奪、ルフィチーム対悪役オールスターズの熱戦が行われていた。悪役たちのシュートはいずれもキーパー・コビーの守るゴールに突き刺さる。対するサンジの蹴りは果たして勝利をもたらすか? お遊び企画ながら、懐かしの悪役たちが勢ぞろいしている図はなかなか壮観? 原作者の尾田栄一郎も声優として出演している。

62.3 9 2002年冬(1月~3月)アニメランキング9位
ドラえもん のび太とロボット王国(アニメ映画)

2002年3月9日
★★★★☆ 3.5 (58)
343人が棚に入れました
スネ夫に新型のペットロボットを自慢されたのび太は、「ペットロボットが欲しい」とドラえもんに懇願し、「君には僕と言うネコ型ロボットがいるじゃないか」と怒られてしまう(映画では「ドラえもんはペットではない」とのび太のフォローがある)。のび太は腹いせに未来デパートにロボットを大量注文する。町中で騒動を巻き起こしたロボットたちは、ドラえもんによって何とか返品されたものの、1体だけ少年型のロボットが残ってしまった。しかも、そのロボットは地球の技術で作られたものではなく、どうやら超空間内で紛れ込んでしまったらしい。

ドラえもんたちは、時空間ナビを装備した新型タイムマシンでロボット少年を元の世界に帰すことに。時空の迷宮に迷い込んで何とかたどり着いたものの、タイムマシンは壊れてしまう。

その世界では、ロボットから感情を抜き取ってしまう「ロボット改造命令」が出されていた。少年ロボットであるポコは、母親と共に追っ手のドロイド兵から逃げる途中だったのだ。捕まった母親を助けようと飛び出して行ったポコを追いかけたのび太たちの前にドロイド兵が現われ、ドラえもんは拉致されてしまう。
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

短絡的で新しさのない作品

シリーズ23作目。
{netabare}
今回はロボット王国の少年ポコと出会い、一緒に王国の悪事を是正するために戦う話。

冒頭で傷ついたポコとひょんなことから出会い、彼を直すために少年の本星へと旅立つ一行。
ただその動機がみんな唐突すぎる。生身の人間ならまだしも、どこで作られたかもわからんロボットのために命をかけることを簡単に決めるみんなには違和感を覚えた。

一行はロボット改造計画を何の思慮もなく止めようとするわけだけど、事情もわからず他国の文化に介入しすぎだろう、と。

上記含め全体的に展開がかなり急ピッチでタメがなく、展開ありきでキャラの描き方が雑なのでキャラに人間らしさが全く感じられない作品になってしまってる。
ロボット王国のデザインも殺伐としててかわいくないし。

演出も弱く、とにかく随所に悪いところが目立つ作品。これじゃ人は感動しない。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

61.2 10 2002年冬(1月~3月)アニメランキング10位
スレイヤーズぷれみあむ(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 3.4 (31)
178人が棚に入れました
タコ料理が有名な港町にやってきたリナとガウリイの2人。呪文で街の漁船をふっ飛ばしてしまいメザシ1匹の食事をとる羽目になったリナを他所に、海鮮舟盛を食べるガウリイだったが、窓の外でなにやら異変が起こっている。そして2人の前にも、食堂の主人が血相を変えて飛び込んでくる。タコを食べ終えてしまっていたガウリイを見て真っ青になる。

声優・キャラクター
林原めぐみ、松本保典、鈴木真仁、緑川光、白鳥由里

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いまいち物足りない

劇場版第5作目。
登場キャラは本編のパーティメンバーである為、時期的には「NEXT~TRY後」あたりの頃の物語だと思います。
映像がすごく綺麗なのですが、キャラの顔立ちが従来の作品と違って変に描かれています。
ストーリーは今までの作品と比べるといまいち面白みが欠ける。
この程度の内容では、2流3流の作品に落ちてしまうような出来でした。
スレイヤーズの作品が最後に制作されてから3~4年経過しているのでそのブランクのせいでしょうか?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一つの区切り

劇場版5作目。

本作の特徴は何といってもメインがテレビシリーズあるいは本編のメンバーであることです。
ただ尺が30分で短いので、それまでの劇場版に比べれば少々物足りなかった気がしました。

これ以前の劇場版の場合、単体で見ても楽しめると思いますが、本作はテレビシリーズを先に見てからの方が楽しめると思います。
正直、各登場人物の活躍が中途半端で、テレビシリーズのスペシャル版的な印象が強いです。

後にスレイヤーズREVOLUTIONが続きますが、これはかなり間が空いてからですので、こう言っていいなら本作が古い方のスレイヤーズの締めくくりの作品といえるでしょう。
劇場版とテレビシリーズのこれ以前の作品を見た後に、ひとつの区切りとして見るのに、本作は向いていると思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

60.8 11 2002年冬(1月~3月)アニメランキング11位
劇場版 Di Gi Charat 星の旅(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 3.4 (14)
53人が棚に入れました
ゲーマーズの情報誌「フロムゲーマーズ」のキャラクターとして誕生し、ゲーム、CM、TVアニメと活躍の場を広げてきた人気キャラクターの初劇場公開版。でじこのパパ役であの最強プロレスラー藤田和之が声優初チャレンジ。 同時上映は「サクラ大戦 活動写真」、「あずまんが大王」、「スレイヤーズぷれみあむ」。

60.0 12 2002年冬(1月~3月)アニメランキング12位
パルムの樹(アニメ映画)

2002年3月16日
★★★★☆ 3.3 (30)
104人が棚に入れました
 天界、地上世界、地底世界の3つからなる世界を舞台に、樹でつくられたロボット人形“パルム”が、生みの親に託された使命と人間になることを願い地底世界目指して困難な冒険の旅をするさまを描く。監督は「AKIRA」などの作画監督を務めたことでも知られるアニメーション作家なかむらたかし。植物学者の老人フォーは妻のために木製のロボット“パルム”をつくった。ある日、フォーとパルムの前に女戦士が現れ、天界から持ち出した謎のカプセルを地底世界に届けることを2人に託すと忽然と姿を消してしまう。その直後、地底からの追っ手がやって来てフォーを刺す。死を悟ったフォーはカプセルをパルムのお腹に隠すと地底世界に向かうようパルムに言い聞かせるのだった。パルムは、旅の途中で多くの人間と出会い旅を共にする。ある日、地底世界に行けば人間になれることを知り、地底行きの意志をさらに強くするパルムだったが……。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「がんばった。わたし、がんばったんだ。」

ファンタジックチルドレンの監督という理由で視聴。
しかし途中で視聴挫折→やっと見終えました。
ちゃんと見届けることができて、良かったです。ホッ。

初っ端からの呪いにまみれたような雰囲気は幽玄美を感じたし、暗いけど彩度は高いような錆びたカラフルさはポップです。

挫折してたのは…
{netabare}
冒頭から始まる、亡くなった女主人シアンのうわ言のような唄声
「黒い花の 溢れた庭で 私は泣きながら 食べなければ ならないの…」
鬱気味なスパイラルに陥った人の話を聞くときの、無力な空振り感を思い出してしまって。
パルムが壊れながらもシアンを求めて動き続ける姿が、不吉で禍々しい。
そしてヒロインポポのお母さんからのいじめも、つらい。

もしもこれが、ささやかでも救いのあるエンドが待っているとして。
今の時間をこの作品の視聴に使おうか。どうしようか。
悪い頭でそんな打算を巡らして、しばらく視聴挫折してました。
{/netabare}

日を置いて再挑戦。
「シアンと間違えてた。驚かせてごめんね。僕は、人間になりたいんだ」パルムがクリアな態度でそうポポに話しかけることが出来たこと。
ポポのお母さんがかすかに娘を思い遣った…というか、多分うまく思い遣ることの出来なかった自分への、後悔を滲ませたのが見えたのと、ポポのおじさんのささやかながら優しい存在をポポが知っていたこと。このおかげで、この先を見ようという私の心構えも落ち着きました。
(また、ポポがここでお母さんとの関係を少し距離を置いて受け入れることができたのが、物語のクライマックスにとっても重要な事でした。)
一見、「パルムと楽しい仲間たち」風な、先を追う道連れも増えた。

最も、「人間になりたいんだ」と自覚した後のパルムには、“では、人間らしい心とは何か?”という問いを投げかけるような出来事が、子供達ばかりの道中で続きます。

この時、先を司る大人は不在で、子供達の中だけで反響しあいながら旅が続くところが、精神の成長の危うさや無垢さを感じさせます。集団登校みたいです。

長い筒状の旗が空を切ってはためく様子、クラゲのような生き物が空を浮遊する静けさ、水面下から浮かんで来る大きな蓮の花の開花、そういった詩的な美しい景色の描写も度々出てくる。
心優しいポポが、そういった魂があるかないかわからないけれど心慰めるものに気を取られると、「そんなものを気にするからダメなんだ!」と責めるパルム。
僕は人間になりたいんだからさっさとしてよ!人間て弱くてめんどくさいな。そんな矛盾したやり取りが、回り回って、妙に人間臭いんだけど。
{netabare}
ポポがお母さんの元から一歩踏み出す機会になったのはパルムの存在のせい。そのために、お母さんも後悔を知ることが出来た。
ポポも、もう少し離れて自分とお母さんのことを考えることができた。だから、パルムを好きになれたし、父を求めて彷徨う女戦士コーラムの気持ちが痛い程に解り、「助けてあげて」という言葉が出た。
パルムはポポの呼びかけのおかげで、人間の肉体に固執せずに心に寄り添うことを望み、それは単純な優しいこと嬉しいことだと知った。

「がんばった。わたし、がんばったんだ。」そう、多くを語らずに言えたコーラムの表情は、呪いのような禍々しさが消えて、とても美しい。もう、食べたくない思いを食べ続けなくていいんだよ。
{/netabare}
心を傷つけて病んでしまった人を、どう慰め寄り添うか。それを詩的に表した、最後は突き抜けるような青空の似合う、美しい作品でした。
最初のディープさより先は、思っていたよりも重くない、難しくはない内容でした。ホッ!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

なかむらたかしが描くファンタジーアニメ。

動かすアニメーターとして古参のアニメファンには名の知れたなかむらたかしが監督を手がけた劇場作品。宮崎駿を意識したかのようなファンタジー世界を非常に暗澹と描く。この雰囲気は、同監督のTVアニメ・ファンタジックチルドレンでも感じることができる。

とにかく暗い世界観と唐突なキャラクターの成長・変貌は見ていて辛いものがある。設定は難解だが、アニメに見慣れた人なら理解できるはず。それでも、ストーリー上のカタルシスはゼロ。

したがって、このアニメは、単なる作画アニメとして楽しむのが良い。キャラクターデザインには、カリスマアニメーターの井上俊之氏が入った。原画マンに徹する彼がキャラクターデザインを引き受けるのは珍しい。CGがまだ普及していない時代のジャパニメーションの作画技術の真髄を楽しむことができる。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

57.7 13 2002年冬(1月~3月)アニメランキング13位
ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!(アニメ映画)

2002年3月9日
★★★★☆ 3.2 (15)
89人が棚に入れました
ドラえもんズを主人公としたシリーズの第7弾作品。『のび太とロボット王国』、『ぼくの生まれた日』と同時上映された。登場人物にセリフがなく、音楽と効果音だけが流れる構成となっている。悪の科学者アチモフ軍団とサッカー対決を繰り広げるドラえもんズ。アチモフスタジアムには多数の罠が仕掛けられており、ドラえもんズたちは苦戦を強いられてしまう。だが、ドラえもんズは協力してゴールをゲット、見事勝利をおさめるのだった。

計測不能 14 2002年冬(1月~3月)アニメランキング14位
コロの大さんぽ(アニメ映画)

2002年1月1日
★★★★★ 5.0 (2)
15人が棚に入れました
スタジオジブリが制作した15分の短編アニメで、三鷹の森ジブリ美術館においてのみ公開された。仔犬のコロは、学校へ出かけた飼い主の少女サワ子を追いかけて、戸締りがされていなかった扉から外へ出てしまう。あちこちを走り回って迷ってしまいながらも色々な人に出会うコロ。一方帰宅したサワ子は、コロがいなくなっていることに気がつき、一生懸命に行方を探すのだが……。東京郊外の住宅街(スタジオジブリ近郊である小金井市界隈)をモデルにした、仔犬の冒険物語。絵本作家・林明子の画風を参照したという、色鉛筆で描かれた背景美術が印象深い。原作・脚本・監督はいずれも宮崎駿が行っている。

計測不能 14 2002年冬(1月~3月)アニメランキング14位
フォー・ザ・バーズ(アニメ映画)

2002年3月2日
★★★★☆ 3.8 (4)
14人が棚に入れました
「モンスターズ・インク」と併映。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

鳥のためのアニメという意味にも取れる

このアニメは、モンスターズインクと
同時上映されていた短編アニメである。

英語に精通している方ならすぐにピンとくると思うが
元々は慣用句のfor the birdsをベースに作られている。
要は「くだらない」物語の一つに過ぎないという訳だ。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
電線に止まった小鳥たちが、1羽の大きな鳥(レオ)に
声をかけられる。何か変な奴が来たぞと小鳥たちはひそひそと囁き合う。
レオと距離を取るために、小鳥たちが電線上を
離れていこうとするのだが、レオは彼らと
仲良くなろうと、電線の真ん中に割って入ったことにより
電線が大きくたわんでしまう。
小鳥たちは体を寄せ合う体勢になったため、迷惑がった次の瞬間
バランスを保てなくなり、レオだけ電線をつかんだ
ままの状態で、ひっくり返ってしまう。
小鳥たちは、このままヤツが電線を離して落ちればいいのに
と考え、電線をつかんでいられないように、レオの手をつつくのだが…。

短編物ということもあり、ストーリーはすごく分かりやすい。
数秒見ただけで、大体の部分は把握できるのではないだろうか。

一番の見所は、なんといってもきめ細かなCGであろう。
相当数の羽毛が描かれている。
翼をバサバサと動かしたシーンでそれがよくわかると思う。
ピクサーの短編作品では珍しく悪役が登場するのも大きな特徴。
とはいっても、意地悪をする程度なので、そこまで
身構える必要はないだろう。

落ちも、個人的には好きな部類に入る。よくよく
考えたらそうなるわな。勘のいい人ならすぐに気づくだろう。

ピクサー短編アニメの入門としても比較的
オススメしやすい(?)作品だと思う。良作。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

展開がつまらない

電線で鳥が鳴いてうるさい。という題材に、
鳥にキャラクター性を付与し、オチをつけた一品。
ストーリーはしっかりとしているものの・・・

小さな鳥が大きな鳥をいじめていたら、バチがあたって、小さな鳥が恥をかいて、大きな鳥が笑うという胸糞展開。

ポップな曲とコミカルな演出でいやな気分になることはないが、どっちつかずな味気ない展開になってしまったなあという印象。

鳥の羽の質感には鳥肌たちました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

計測不能 14 2002年冬(1月~3月)アニメランキング14位
えっちゃんのせんそう(アニメ映画)

2002年1月13日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
岸川悦子の原作童話をもとに映像化した長編アニメーション。各地で上映され、文部科学省選定となった。1945年1月、中国・ハルビン。その頃、満州と呼ばれていた現在の中国東北地方には、日本から大勢の人たちが移り住んでいた。そのひとり、7歳の石川えつこは、街で日本の男が病気の子どもをかかえた中国の女の人をいじめているところを目撃する……。否応なく戦禍に巻き込まれてしまう子供の姿を描き、反戦への願いと日中友好へのメッセージを込めた一作。
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