ato00 さんの感想・評価
3.0
新海監督が初めて制作したアニメである。
サティーの３つのジムノペティーに乗せて流れる無味乾燥の世界。
もの憂い気な中に、新海監督の心象風景が透けて見える。
殺伐に切り取られた都会の風景・人の表情。
空を飛ぶ寂しげな鳥・飛行機。
無機質に流れる車窓風景。
かすかに響く列車音。
光と影のコラボレーション。
短い映像が、いったいなにを表現しているのか。
後に続く作品群に思いを馳せながら考えるのも悪くない。
ビバあいづ！
あれは郡山駅の風景なのだろうか？
ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.0
新海誠が1997年に制作した作品、それこそが
このアニメ「遠い世界」である。
内容に関しては、他の方のレビューか
別サイトを見ることを推奨する。
処女作ということもあり、ここ最近の作品に比べれば
つたない印象を受けるが、メッセージは伝わってくる。
彼の作風は、この頃から全く
変わっていないのだなと感じた。
他の新海作品を視聴するうえでの
一つの指標になると思われる。
調べたところ、約２週間で完成させたそうだ。
相当頑張ったのだろう。
これを見ているあなたが新海誠ファンであり、
なおかつこの作品をみていないなら
早く視聴すべきだと思う。
新海誠の全てがここに詰まっている。
ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.3
このアニメは、トイ・ストーリー3と
同時上映されていた短編アニメである。
あらすじを一行で言い表すと、擬人化された昼と夜が
出会い、当初は対立するものの、次第にお互いの良さを認め合い
共に意気投合していくというものである。
まず、一番驚いたのは昼と夜を擬人化するといったアイデアそのものだ。
一体どのようにすれば、そんなものを思いつけるのだろうか。
誠に感服した。
彼らに呼応するように、景色にも様々な変化がみられるのが
面白い。昼が小さな滝に座って尿をたすシーンや
花火が打ちあがるシーンなど様々。
彼らの心情に大きく関わる要素でもあるため感情移入がしやすい。
互いを理解し始めてからの、昼と夜はとても楽しそうだ。
見ていてとても気持ちがいい。こういった人間と出会いたいものだ。
この作品のテーマは、恐らくお互いの価値観を認める心
なのではないかと思われる。大いに納得した。
言い換えれば、特に捻りもなく淡々と進んでいくので
内容重視の方には物足りないと感じても不思議ではない。
まあ、良くも悪くも発想力が評価されているアニメだといえよう。
そういうものだと、理解した上で視聴していただけると幸いだ。
発想そのものは好きなのだが、何度も見たくなるような出来では
なかったので、強く推奨するつもりはない。発想の勝利。
笑い男アオイ さんの感想・評価
3.0
テコンドーを主体に悪の怪獣と戦うスーパーロボット！！
その名も『テコンＶ』韓国でアニメ化した記念すべきロボット作品のようです。現地ではテコンＶの方が人気があるし有名らしいです。
制作時期は、日本の搭乗型ロボットアニメの原点とも言える『マジンガーゼット』よりも少しあとになってからですが、その当時のロボットアニメの人気っぷりは相当凄かったものらしいですね。日本で制作されたロボットアニメは世界各地に配給されて各国で大反響を巻き起こしてロボットアニメブームを席巻していったようです。
その当時お隣の国韓国でもオリジナルアニメーションを作ろうとした運動があり、この作品テコンＶが誕生したようです。
私も内容は見た事はありませんが、テコンＶの姿は明らかに日本のマジンガーＺに酷似しているように見受けられますね。
そして、登場人物のタッチも当時人気でありマジンガーＺの産みの親の永井豪作品に出てきているキャラクターにかなり似ています。
その２点を見ただけでもいかに日本のスーパーロボットがその当時斬新で鮮烈だったのかという事が分かりますね。
内容は余り資料が無いので見ていませんが、このテコンＶは竹島の守り神として韓国がＰＲ活動に使ったりするほど韓国では有名な作品らしいです。
と、まあ中途半端にしか知りませんがこのようにある意味有名な作品ですので一度じっくり見てみたいなとは思います。
本家のマジンガーＺと比較してみたら案外面白いかもしれませんね。ちなみにサイズはマジンガーＺが２０ｍ級に対しグレートマジンガーは２５ｍ級テコンＶは５５ｍ級です。マジンガーはテコンＶの膝くらいしかないのです！！後発組はでかくなる傾向にあるのかもね（笑）
褐色の猪 さんの感想・評価
3.5
実写とCG合成による約8分の短編3話＋トレイラー1話
EP01 : Stormy Mantis
EP02 : Night Lord
EP03 : Sleeper Hold
EP00 : Black Antenna / project trailer
・ジャパンデジタルアニメーションフェスティバル2005・グランプリ受賞
・アジアデジタルアート大賞2005・動画部門大賞＆文部科学大臣奨励賞受賞
・第60回毎日映画コンクール・大藤信郎賞受賞
私はバンダイチャンネルにて視聴しました。
監督の狙い通り撮れる背景等は実写、
監督の意を解し動作ポージング出来る人物には俳優さんを起用す実写、
監督の思い通りに動いてくれない動植物類はCG合成特殊撮影、と合理的也、
3DCG合成による主役昆虫などの緻密な動作が素晴らしい、
スピード感溢れロボットアニメを得意とすサンライズの面目躍如でしょう。
ただし昆虫類が苦手な方は視聴注意か、
特にラスト後のトレイラー：EP00は躊躇必要かもしれません~_~；
