ニャンキチ君 さんの感想・評価
3.9
マンガ家 辰巳の世界
マンガに劇画というジャンルを作った辰巳ヨシヒロさんのお話です。(R18となっております。)
実は、このアニメ映画を観て初めて辰巳ヨシヒロさんを知りました。人の心に巣食う闇や孤独を漫画で描かれていたんですね。
それにしてもシンガポールのエリック・クー監督が辰巳さんに注目してアニメーション映画を作ったことに驚きました。
ニャンキチ君 さんの感想・評価
3.9
マンガに劇画というジャンルを作った辰巳ヨシヒロさんのお話です。(R18となっております。)
実は、このアニメ映画を観て初めて辰巳ヨシヒロさんを知りました。人の心に巣食う闇や孤独を漫画で描かれていたんですね。
それにしてもシンガポールのエリック・クー監督が辰巳さんに注目してアニメーション映画を作ったことに驚きました。
鸐 さんの感想・評価
3.5
以前、今度コミケに出すんです。という話をデッサンの先生にしたら、漫画描いてるなら観てみたら。と勧められたのがこの映画だった。
しかしマイナーな為か上映は気づけば終わっているし、レンタル屋にも置かれていない。
目当てのものを観るために期間限定でサブスクに登録して、観たかったアニメやドラマを探すたびに、見付けられなかった作品への期待値が高まっていくのだが、この作品もそういったもののうちの一つだった。
ちなみに見つけたのはNETFLIX。
開始はだいぶ癖のあるモノローグともったりしたFlash系のアニメーションに95分見続けるのはキツイかな?と思ったけど、アバンを超えると引き込みが強くなって、気づけば70分くらい経っていた。
物語は辰巳ヨシヒロ氏の生い立ちをなぞりながら、同氏の作品を交互につなげて、厚みのある人生を描いた物語になっている。
それまで辰巳ヨシヒロ氏のことは知らなかったけど、それまで大人向けというふわっとしたくくりしかなかった漫画に、劇画という名前をつけてジャンルを確立した人物だった。
自分の漫画は一回も先生に見せたことないのに目指す絵柄とか、考え方とか、自分に近くてデッサンのパース狂いだけじゃなくてまさか傾向も見抜かれていたのではないかと恐ろしかったりする。
EDロールを観ていたらカタカナの名前が多くて驚いた。
制作したのはシンガポールの制作チームだった。
作中で描かれる漫画は痴情を描いたものが多く、国境を越える普遍的な題材ではあると思うけど、どうしてこの人物にスポットを当てて制作に乗り出したのかはやっぱり気になるね。
Dkn さんの感想・評価
4.3
「死者の日」とはラテンアメリカ諸国における
祝日の1つ。特にメキシコにおいて盛大な祝祭が行われる。
本作はそれをテーマに極彩色の世界を見せてくれる。
【あらすじ】
ある博物館にスクールバスが止まった。
そこから降りてきたのは生意気そうな子供たち。
係員の言うことなど聞く気がないようで、好き勝手やっている
子供たちを見かねたのか、一人の女性が子供たちを
博物館の秘密の部屋に連れて行った。
そして彼女は一冊の本を前にして、子供たちに
その物語を読み聞かせる。
「ブック・オブ・ライフ(生命の本)」に書かれている
・・・不思議な話を。
メキシコのアニメーター、グティエレスの初の長編監督作。
実は日本で一般の劇場公開は無く、公開から1年後にやっと
日本でもDVDで発売された。その為、日本国内での認知度は低い。
この映画は、死生観という難しいテーマを扱ってはいるが、
伝えたいメッセージと、ストーリーの一貫性から
痛快な娯楽作品として完成度が高く、どの層でも楽しめる。
目を引く色鮮やかな美術設定が素晴らしく、
それまであまり観たこともない画面構成と色彩が
メキシコの地で育った監督らしい感性なのだろうか?
視覚からも私達を楽しませてくれる映画になっている。
吹き替えのレベルも高く、安心できる。
特定映像に入っている前日譚的な短編や、主題歌のPVも
とても素敵なので観て欲しい。
お休みの日に、家族で見て欲しい映画です。