2014年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画一覧 29

あにこれの全ユーザーが2014年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月19日の時点で一番の2014年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

72.2 1 2014年冬(1月~3月)アニメランキング1位
THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(アニメ映画)

2014年1月25日
★★★★★ 4.1 (534)
3095人が棚に入れました
芸能事務所765プロに所属する13人の少女たちが、アリーナライブに向け切磋琢磨する様子を描く。

声優・キャラクター
中村繪里子、長谷川明子、今井麻美、仁後真耶子、浅倉杏美、平田宏美、下田麻美、釘宮理恵、たかはし智秋、原由実、沼倉愛美、若林直美、滝田樹里、赤羽根健治、大塚芳忠
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

一人ひとりの想いが伝わってくる、私の考える最良・最愛のアニメ

この作品の魅力を、ひとことで語るのは結構難しいです。
ただ、一点だけ指摘しておきたいのは、鑑賞した回数によって、この作品の見え方が微妙に変わってくるのではないか、ということです。

まず1回目は、誰だってこの作品のストーリーを追いかけます。
鑑賞し終えての感想は、大方は「幾らか波乱はあったけれども、最後は予定調和的に綺麗にまとまって良かった」でしょう。
2時間ちょっとという尺では、やはり少し物足りなく感じる方が多いのではないでしょうか。

※以下は2回目の鑑賞時の感想です。
ストーリーは既に頭の中に入っているので、今度は作品のテーマを読み取ろう、という鑑賞姿勢になっています
→後から読み直すと、強引で一面的な見方をしていて結構恥ずかしい内容ですが当時の率直な感想として。
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{netabare}
この作品のテーマを一言でいうと、社会人教育の定番中の定番

△ディール・カーネギー『人を動かす』
△スティーヴン・コヴィー『7つの習慣』

の説く「動機づけ型リーダーシップ」の哲学をまんまアニメ化した作品!!!!
に私には見えた!
まず間違いないだろう。バンダイナムコ狙ってたな。

つまり、少しだけ解説すると、リーダーシップというものには実は、

①自分がグイグイ引っ張るタイプのリーダーシップと、
②周囲の人の想いを掬いあげ、メンバーの各々の力を引き出していく動機づけ型リーダーシップ

の2種類があって、普通の人は、①だけがリーダーシップだと思いがちなんだけど、本当に凄いリーダーってのは②ができる人のことなのです(とカーネギーとかコヴィーは言っている)。

で、プロデューサーがなぜ春香をリーダーに任命したのかというと、それは春香が自分では気づいていなくても、②が出来るタイプの人だったから、というのが、このアニメのミソです。(※追記あり)

可奈ちゃんを切り捨てていたら、一時的にはライブは上手くいったかも知れないけれども、それはそれだけの話。
結局は、彼女らは大切な仲間を一人永久に失うはめになってしまいます。

あそこで可奈ちゃんの心を拾うために最大限の努力をしたからこそ、765プロは仲間を誰も失わずに、前よりも高いステージに進むことが出来た(できる)はずで、ビジネスの言葉でいうと、貴重な人材を失うことなく全体の戦力を高められた、ということになるのでしょう。

※追記
一番のビッグ・アイドルの美希が「本当は春香が羨ましい」「春香はプロデューサーが選んだリーダーだから」「美希は自分の出来ることを頑張るの」といって、春香をそれとなく勇気づけるこのアニメのキーシーンがあります。

春香とは対照的な性格の美希は、典型的な①タイプで、その持前のグイグイ引っ張るリーダーシップで、竜宮小町が台風でライブに遅れて765プロが困っているときに、人一倍頑張ってステージを支えて、竜宮小町以外のメンバーも注目を浴びるきっかけを作った功労者(第13話)なのですが、TV版の最後のほうでも、この映画でも、春香の自分とは違った良さをちゃんと認めて、彼女を支える発言をしており、美希もまた春香とは別の個性が光っていてやはり好感度が高いです。
{/netabare}
(終わり)
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このようにストーリーを把握し、かつ、妥当か否かはともかく作品のテーマを自分なりに推測したあとの3回目から4回目にかけての鑑賞時は、
主人公である春香および本作のキーキャラである可奈の感情推移をじっくり追いかけて推測していくことになります。

さらに、5回目以降の鑑賞になると、春香や可奈に加えて、千早・美希・伊織さらには他のメンバーたちの一瞬毎の行動や発言に対しても、その意図や想いについて推測する余裕が出てきます。

そこまでくると、この作品が、どこまで細やかに一人ひとりのキャラの想いを描き込んでいるのか、ということに気づいて改めて感嘆の気持ちを強く抱くことになると思います。

私はこの作品を劇場で10回近く鑑賞しましたが、それでも飽きない感動がありました。
10月8日のBD/DVDリリースが待ち遠しいです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 59

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

音楽に生かされ、音楽に殺された不遇の迷作か!?

グレンラガンのキャラデザで名を馳せた錦織敦史の初監督、元京アニのネ申演出家である高雄統子を招き入れ、A-1Picturesと名立たる豪華スタッフに支えられて2011年に幕を閉じた『アニマス』
その豪華スタッフが再度集結し今度は劇場版を作ると来たもんです
いやはや、仰天やで・・・っておい!どこにも「待田堂子」の名前が無いぞw
(お察し下さい、待田さんはWUGで忙しかったんです)
もうこの時点で実はちょっとガッカリ気味だったんですわ
「待田×高雄」のタッグが描く『少女像』ってのがあってこそのアイマスだとオイラ思ってたんで










テレビシリーズ26話の後、遂にアリーナでのライブをすることになった765プロダクションのアイドル面々
アリーナライブはアイドルとしての一つの到達点である
またこのライブの後に美希はハリウッドデビュー、千早も海外での本格的な音楽活動を控えていた
そんなアリーナライブでの演出の一環として、765プロオールスターズは初のバックダンサーを従えることとなる
新人育成の意味も込めて、プロデューサーと律子は久々に全員集合した765プロオールスターズと新人ダンサー7人で合宿を取り計らった
しかし現役アイドルとして鍛え抜かれた765プロとの実力の差は激しく、現実に強く打ちのめされる新人達
やがて新人達の間にこのままアイドル志望でいるべきか悩む者が現れ、それをきっかけに軋轢が生じてしまう・・・
プロデューサーから今回のライブのリーダーに抜擢された春香は彼女達をとりまとめようと奮闘するのですが・・・









まず冒頭からテレビシリーズの「生っすか!?回」で荒れまくった(笑)高橋龍也の脚本らしい劇中劇ネタが飛び交います
これはホント素直に面白かったですw
そしてOPには永遠の名曲「THE IDOLM@STER」が流れ、テンションは高まる


本編でとにかく注目したいのは今作でようやく劇場デビューを果たした春香役の中村繪里子さんの熱演ではないでしょうか
自身も「春香に飲まれる(春香しか代表作が無いということ)」を深く気にしつつも、そんな春香というキャラとそのファンに支えられ辿り着いた現在(いま)
「今までの全てがあって現在がある」
劇中の台詞通り、重みを感じる一言です


続いて今作のもう一人の主人公となる新キャラクターの「矢吹可奈」を演じた木戸衣吹ちゃんも素晴らしかったです
今作の一部では木戸ちゃんの歌声も炸裂(笑)しており、今期の『pupa』と『ノブナガ・ザ・フール』じゃ木戸ちゃん成分物足りん!と思っていたオイラには一安心でしたわ


そして、今作には3人目の主人公がいると言っても過言では無いでしょう
それは美希・・・じゃなくて!千早・・・じゃなくて!なんとまぁ【伊織】だったわけです(爆)
一見してワガママに見えても本当のところはメンバー想い
そんな成長した伊織が、かつての自分を見るかのような態度を取る新人、北沢志保に【良き先輩】として指針を示す様は今作のアツいポイントの一つ
オイシイとこ持って行きやがりますホントw


時系列が過去に移ると撮影効果で淡い光に画面全体が包まれる高雄演出のお約束もあり、この辺はマニア泣かせ(?)


ただ、とにかくすんげぇ残念な部分が多いのも事実なんです
『WUG』が7人のキャラクターに上手くスポットを当てつつ上映時間90分で収めたのに対し、こっちは引っ張りに引っ張って120分
長い、長過ぎます


千早の趣味がカメラになったのは何時からだ!?
これはオイラのリサーチ不足かもしれませんけど、伏線まるで張れてませんよ?


765プロの事務所にある箱○とPS3がカットによって色違うし!(←単純に背景ミスですね、これは)


とまあ一回観ただけで気付くポイントが多い


プチシューをとっちらかすカットは何故ロトスコ(?)なのかw
まあ作ヲタ的には笑ったけどw


クライマックスのライブシーンはCG+作画、ですが2次元と3次元の境目がわかっちゃっててそーゆーのはまだ『ラブライブ!』の方が上手いと思います


一番ダメダメなのは音楽ですかね
【劇伴がとにかく五月蝿い】
劇場音響意識したボリュームなのはまだわかるんですが、問題は劇伴の入れ方です
静まり帰ったシリアスな会話に飛び込んでくる耳を劈くようなBGMのイントロ・・・これは酷い、本当に酷い
しかもそれが一回や二回ではないのです
せっかくの声優さんの熱演を掻き消すようなBGMの使い方、こいつぁちょっといただけませんでした


うーん、結局のところテレビシリーズ以上に色々な課題を残してしまった感があります
単純に一本の映画としてはこちらより遥に低予算で仕上げられた『WUG』の方が良く出来ていたと思いますし
まあ、なんにせよファンが観て幻滅するような内容ではないのでギリギリ及第点ってとこだとオイラは思ってます
錦織監督自身が重視しているのもソコだしね

投稿 : 2024/03/16
♥ : 25
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

“天海春香”の人間性

制作はA-1 Picturesで原作はゲームです。
ジャンルは青春群像劇です。


本編「THE IDOLM@STER [アイドルマスター]」のレビュー。
https://www.anikore.jp/review/1189982/

本編の続編なので、本編視聴は必須ですよぉ☆




全編を通じて「主人公・天海春香がどのような人間か」を表しているかのような。
一つのドキュメンタリーを見ているかのような。
そんな気分になりました。

-disaruto談-





話の中心人物は「天海春香」と「矢吹 可奈(新人アイドル)」。
可奈がアイドルという仕事にどう向き合い、春香が彼女をどう導くか、という流れです。

端的な感想として「天海春香しか見ていなかった」に尽きますw
それだけ彼女をフィーチャーしていた。
でも、この制作方針は超博打ですね。
普通だったら、他キャラの絡みを増やしてファンサービスできるのに。
キャラアニメでやるのは正直アホかと思いますが、そのおかげか作品の完成度は高かったと思います。


「リーダーの重圧」から解放されて、「天海春香」自身となり、それがまさに天性の「リーダー性」である。
無意識に他者を導ける人間は、自分がリーダー性を持つ特別な人間だなんて微塵も思っていないもの。
天才である星井美希や如月千早と違って彼女は凡人だけれども、人を導く力がある。
これを伝える流れがマジ秀逸でした。

加えて、春香の行動のきっかけを作っているのが上記二人だったりするのも良いです。
二人が助言するシーンは、二人のキャラ性もしっかり出ています。
{netabare}美希は、自己中心的ではあるが強いプロ意識を持っており、春香を一番の好敵手と思っている。
千早は、本編中で彼女から最も影響を受けた人物であり、最大の理解者であろうとしている。
二人ともリーダーとして悩む春香を励ますのですが、随分と雰囲気が違い、個性が出てステキだった。{/netabare}



序盤の明るい画作り、中盤以降の暗い画作り。
映画らしく、起承転結のつけ方、メリハリが画作りにも表れていましたね。
肝心な部分の心情描写も光っていました。


以下ネタバレ感想云々。
{netabare}まさか可奈のおやつ休憩が本作最大の伏線だったとはねwww
それはおいておきまして、可奈と春香の電話シーンの演出。
強く拒絶される春香の心情を表すかのような雨の描写。
窓ガラスに映る雨と春香の目が重なって、彼女の深い悲しみを表現していました。


私が今作での名シーンに挙げたい、対面で可奈を説得する場面。
練習が上手くいかず、ストレスで太ってしまい、後ろ向きな考えになってしまった可奈。
そんな場面でのやり取り。

春香「アイドルってそう簡単に諦められるものじゃないって思ったから…。そういうものだって、思いたいの…」
可奈「でも、わたしもうこんなんで、衣装だって入らないし、きっと、余計迷惑かけちゃいます」
春香「そうじゃなくて、“どうしたいか”だけでいいんだよ」

コレですよ、これ。
春香も直前のシーンで
「なんで可奈を説得しに行く必要があるのか?」
という他アイドルの問いに対し、
「私が天海春香だから!(つまり、私自身がそうしたいから)」
と言っています。

春香は葛藤の結果“自分がどうしたいのか”で動いたのですね。
若干エゴっぽいですが、この結論は彼女のアイドルとしての実績と葛藤から生まれたもの。
なので、その過程を知るこちらとしては「なるほど」と納得しちゃうわけですよ。

あ、そうそう、この一連のシーンを見て一曲頭によぎったので紹介します。
ももいろクローバーの「走れ!」。
ちょっと有名になっちゃいましたが、興味あれば聞いてみてね。{/netabare}



難点として挙げるならば、ライブシーンの作画が微妙だったw
それ以外の作画は並みの映画以上だったのですが、そこだけが微妙。
CGってこんなに悪目立ちするんだなあと、素人ながら思いました。
でも、高速でアイドルに接写していくカメラワークは素晴らしい。
臨場感・スケール感が伝わってきました。



総括して、TVシリーズを見た人は見て損しない内容だったかと。
私はTV版も好きなので評価が上がっている感もありますが、“映画として”面白かったです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

68.6 2 2014年冬(1月~3月)アニメランキング2位
劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-(アニメ映画)

2014年2月8日
★★★★☆ 3.9 (310)
2169人が棚に入れました
一度引退を決意したもののヒーローに復帰したワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.。復帰から数ヶ月後、2部リーグのヒーローとして活躍する2人は、相変わらず言い合いをしながらも日々、街の事件・事故の解決に取り組んでいた。そんな中バーナビーは、スカイハイ、ブルーローズ、ドラゴンキッド、ファイヤーエンブレム、折紙サイクロン、ロックバイソンらHERO TVで活躍する1部リーグのメンバーを見て、1部に復帰したいとこぼす。虎徹はバーナビーを諭しつつ複雑な思いを抱くのだった。一方、“マーベリック事件”によりオーナー不在となったアポロンメディアは、新たにカリスマ実業家のマーク・シュナイダーを新オーナーに迎え会社の立て直しを図っていた。立て直しの一環として、シュナイダーはバーナビーを1部リーグへ復帰させる。だが、バーナビーの相棒はワイルドタイガーではなく、シュナイダーがスカウトした新ヒーロー、ゴールデンライアン(ライアン・ゴールドスミス)だった。時を同じくしてシュテルンビルトでは奇妙な事件が起こり始める。街に古くから伝わる女神伝説になぞらえた不可解なものだったが、それはシュテルンビルトを揺るがす未曾有の大事件への序章に過ぎなかった…。

声優・キャラクター
平田広明、森田成一、中村悠一、寿美菜子、楠大典、伊瀬茉莉也、津田健次郎、井上剛、岡本信彦、遊佐浩二、小山力也、水樹奈々、麦人、大塚芳忠
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

自分と誰かを比べないこと。みんなそれぞれ違うけど、それでいい。

TIGER&BUNNY(タイガー&バニー)、
略してタイバニの劇場版第二弾♪

テレビシリーズ最終回の
その後の物語が描かれています。

ヒーローたちが帰ってきたよ♪

タイバニを全話見ていなくても、劇場版第一弾さえ見ていれば、
ストーリーをつかむのは問題ないと思います。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
超能力を使える能力者・NEXT(ネクスト)が
ヒーローとして市民を守っている近未来の街。

二部リーグのヒーローとして活動中の
ワイルドタイガーこと虎徹(こてつ)&バーナビー。

会社の方針で、
一部リーグに復帰できることに!

だけど復帰できるのはバーナビーだけ。
虎徹の代わりに新しいヒーローがスカウトされていた。

その頃街では、
伝説の女神を模した不気味な事件で大騒ぎだった。


ヒーローをやめた虎徹の姿は
なんとも寂しいものがあって…。

やっぱり彼は、
ヒーローとして動き回っている姿が一番合っている♪

肝心の映画の内容は、うーん…。
なんだか途中で飽きてしまいました。

ストーリーかな、
ストーリーに飽きたのかな。

ヒーローいっけええええ!な見どころも
全体的に少なかったし。

敵もぼんやりとしていて、
ひとつの事件が引き延ばされている感じがしました。


しかし!

抑えるべきポイントは
よくわかっていらっしゃる!

ラストシーンまでに私が見たいと思っていたポイント、
{netabare}
虎徹の見せ場、
タイガーとバーナビーのコンビ復活、
そしてヒーロー総活躍…。 {/netabare}

これらをしっかり見せてくれました!

山場、ラストシーン、そしてEDまでの流れが、
すっごくよかったです!!興奮したわー!


≪ 個性 ≫

今回のヒーローたちは、
何かしら悩みを抱えている様子が描かれます。

それぞれの悩みは違うけれど、たどり着いた結論で共通しているのが
「どんな自分もそれでいいんだ。」という個性に対する受容。

それぞれがこれまでの殻を破った
新しい一面を見せてくれました^^

自分らしさに対する葛藤を受け入れるには、
仲間の存在が欠かせなかった。

「おまえはおまえだ。」的なことをさらっと言える関係、
素敵なライバル関係だなーとかっこよく思ったよ^^

見ている人にも「おまえはおまえだ。だから自信を持て。」と
応援したいメッセージも込められていたのでしょうね。


● キャラクター
新しいバーナビーのパートナーが、
今回のNEWヒーロー・ゴールデンライアン。

嫌な奴だなーと思っていましたが、
だからこそ前パートナーの虎徹のよさが際立つというもの。笑

さらに中村悠一さんの声が好きなので、
嫌いになれませんでしたw


ヒーローたちはみんな相変わらずかっこいいですね♪

私のお気に入りはTVシリーズから変わらず、
ずっと虎徹です^^

今回もかっこいいおじさまだったわ♪


● 音楽
【 OP「ネメシス」/ NOVELS 】

前作に引き続きNOVELSが担当で嬉しい♪

前作のOPの方が個人的には好きですが、
こちらもOPらしい雰囲気の曲で、悪くはなかったと思います^^


【 主題歌「harmonized finale」/ UNISON SQUARE GARDEN 】

きましたよー、神曲ですよ!!

前作の主題歌も大好きなのですが、
この曲はそれを越えてきた。

タイバニきっかけで
ユニゾンの曲が大好きになったのですが、

この曲、私の中のユニゾンの曲ランキングで
トップ5に入ると断言できるほど好きな曲なのですよね♪

曲単体も好きだったのですが、
ラストシーンとこの曲のイントロへの流れがまた素晴らしい…!

なんかもう、
感極まって泣きそうになりました(´;ω;`)笑


● まとめ
これまでのヒーローたちには深みを。
NEWヒーローで新しい風を。

そしてやっぱりヒーローかっこいいな!という満足感を。

完成度の高さを底上げする総合力は
さすがだなと思える劇場版でした♪

完全新作ストーリーですし、
タイバニが好きなら、きっと楽しめると思います^^

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

オイラの期待の仕方が悪かったのか?┐(´_`)┌

タイバニシリーズ最新作
ユニゾンさんが歌うEDテーマの歌詞の通りなら
「ずっと続けばいいな けど 終わりが近いづいているのもわかるよ」
とまあたぶん暫くは今作を完結編として位置づけるっぽいです


で、完結編として観ちゃうと至極中途半端です(爆)


前作『The Bigining』とは違い完全にオリジナルストーリー
冒頭に軽く入るテレビシリーズのダイジェストが親切設計
『星空サンライズ』に寄せられたファンの投稿によれば初めてタイバニに触れたお父さんでも楽しめるとのことで、初心者ウェルカム構成はgoodです
この辺はアメコミヒーロー映画をお手本としているだけあって評価すべきところだとオイラ思います
























マーベリック事件の完結後、衰えを隠しきれずも2部リーグのヒーローとして奮闘するワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹
しかし新オーナーの命令で虎徹は解雇され、海外から雇われてきた若者「ゴールデンライアン」がバーナビーの新たなパートナーとして選ばれる


ヒーローを生業とすることの決断を迫られ悩んでいたテレビシリーズまでとは違い、今作では遂に【ヒーロー=サラリーマン】であることを突きつけられ如何ともし難い理由で引退を余儀なくされた虎徹


一方凸凹コンビながらもゴールデンライアンの実力の高さも相まって活躍する新コンビ「ライアン&バーナビー」


しかしシュテルンビルトに伝わる伝説になぞらえた事件を起こす謎のNEXT能力者が現れ、彼らに圧倒されてしまい苦戦強いられるヒーローの面々
さらに犯人逮捕をこじらせるヒーロー達を見かねたダークヒーローのルナティックまでもが動き出す騒ぎ
謎に満ちたNEXT思想犯達の真の目的とは・・・?
虎徹の命運はどうなるのか・・・?
かつては復讐に生きた男バーナビー、己が信念こそが正義だとするルナティック、復讐を成し遂げんとするNEXT思想犯
3つの正義がシュテルンビルトでぶつかり合う
























まず明らかに後付けな今作のキーワード「女神伝説」が全然しっくりこない
それに敵味方共にポッと出の新キャラに美味しいところを持っていかれて翻弄されるヒーロー達ってのが情けなさ過ぎる;
ドラゴンキッドは明らかにテレビシリーズより弱い
本作のエピソードの約1/3を占める「ファイヤーエンブレムの出生」はテレビシリーズで特にその素性が語られていなかったとはいえわざわざこのタイミングでやるのには無理がある
ってか何によりオイラが期待していたのは結局のところテレビシリーズでは決着が着いていない「ウロボロス」の真相
これが一切なんも絡んでこない


『The Bigining』もあったわけですし、せめて新キャラクターや女神伝説の伏線は欲しかったですね
初心者ウェルカムは大変結構ですがシリーズを追いかけてきたファンへのサービス、もっとあっても良かったんじゃないでしょうか?
上記した主題歌が奏でる【卒業感】やさらにパワーアップしたCGのバトルシーンは素晴らしかったです
作画に関してはフルアニメーションを多用したヌルヌル感で欧米アニメを意識してるっぽくこれは好みが分かれそうな部分
楓がちょっと大きくなってたのは微笑ましいところ(笑)


良かった部分が大きいだけあって詰め込み過ぎは「映画」としてよろしくない
その辺は『モーパイ』の方が上手く出来てましたし、個人的にはさとうけいいち監督の次回作の方が楽しみですわ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バンダイチャンネル様、ありがとうございました。

たまたま5/24のバンダイチャンネル様無料放送を当日に知り、無事視聴できました。
発売までまだ時間あるのに、太っ腹ですねえ。好感度↑です♪。今後もぜひお願いしたいです。

本編見たのはすいぶん前なので久々の視聴でした^^。
しかし、すぐに当時の熱さが蘇ってきましたね。
やっぱこの感じ♪・・という感覚です。

ストーリーは本編以降の続編なので新鮮な感じで楽しめました。
”程よい意外性”と”お約束”がいい感じで絡み合ってます。
以前本編視聴時に若干うざく感じられたバーナビーの苦言セリフも、
本作ではなつかしさと愛情にあふれるセリフに感じられました。

キャラのデザインがどのキャラも大人っぽく成長したのかな?。
みんな魅力UPしていましたね。
あと、短い時間の中でも各キャラの個性をちゃんと演出してたのがよかったです。
不意な細かいネタも満載で思わず笑えた。

アクションシーンは、なんかもうハリウッド映画を意識したつくり?に感じました。
もう境界線がなくなってる気がする。
ワイヤー移動のところも視点が臨場感たっぷりでスピード感ともに楽しめました。

また主人公の年齢ならではの悲哀、喜びも絶妙に描かれていて、感慨深かったです。
学生時代に一度見て、虎徹くらいの年齢になってからまた視聴してみるのもいいかもです。

ひさびさに本作が見れてとても幸せでした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

66.6 3 2014年冬(1月~3月)アニメランキング3位
アナと雪の女王(アニメ映画)

2014年3月14日
★★★★☆ 3.9 (399)
2272人が棚に入れました
運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ──触れるものを凍らせる“秘密の力"を持つ姉エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまう。妹のアナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま"のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。アナの思いは凍った世界を溶かすことができるのか? すべての鍵を握るのは、“真実の愛"…。

声優・キャラクター
イディナ・メンゼル、クリステン・ベル、ジョシュ・ギャッド、サンティノ・フォンタナ、ジョナサン・グロフ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

歴代史上最大ヒットするわけだ、全世界がコレを待っていた~そして古典の中に織り込む『Wヒロイン&Wヴィラン』という新たな挑戦の意欲作でもある

生まれつき雪や氷を作り出す事が出来る魔法を身に着けていたアレンデール王国の王女エルサ
しかし上手く魔法をコントロール出来なかった彼女を不憫に思った両親は彼女を人目から隠すように育ててきた
一方、好奇心旺盛で破天荒な妹のアナは幼い頃から閉ざされきっていた城の門や自分と顔も合わせようとしない姉との生活に退屈し、外の世界へ憧れを抱いていた
やがてエルサは成人し、女王となるための戴冠式の日を迎えたがアナの軽はずみな行動から言い争いになった矢先、力を抑えきれずに魔法を暴発させてしまう
秘密だった魔法を知られてパニックに陥ったエルサは王国を捨てノースマウンテンに作り上げた氷の城に引き篭もるのだが、エルサの魔法の影響で夏季であったはずのアレンデール王国全体が極寒の世界となってしまった
エルサを追い詰める原因を作ったアナは責任を感じ、姉との“仲直り”を望み独り身で旅立つ・・・


まず昨今のディズニー映画・・・というかディズニー作品とピクサー作品で作風が2極化してるようにオイラは感じてます
インパクトあるキャラクターを重視して物語自体は比較的子供向け、寓話的な構成が目立ち奥底に抱える「アニメタ魂を隠し切れないピクサー」
(あくまでオイラの主観です、『トイ・ストーリー』のようにシリーズ化してよりキャラを掘り下げに入る場合もあります)
主人公に強過ぎる個性を求めず、感応的、情緒的、ロマンティシズムある物語を重視する「あくまで映画屋なディズニー」
『ニモ』にしろ『カーズ』にしろ、キャラは立ってるけど話しはダルいんですわ、正直
今作はディズニー制作ということで例の通り後者、キャラよりお話が先に立った作品だと感じてます


アンデルセンの童話『雪の女王』をベースとしながらもカイやゲルダが主人公ではありません
独自のキャラクター、全く新しい解釈、21世紀の今日らしいストーリーの中に力強いメッセージの作品に仕上がっており、やはりディズニーというチームはこういった元ネタをアレンジしていくのが上手いんだな!と再確認


実際視聴してみるとエルサが氷の城に引き篭もった事で大寒波に襲われるアレンデール王国の様はなんか「天岩戸伝説」っぽい
ハンスに初めて会った時のアナのたどたどしい喋りと後退りは隠し事をする「トイ・ストーリーのウッディ」に見えなくもない
アナとハンスがパーティーの夜に語り合う中、船のマストの向こうに見える二人の影はどことなく「ミッシェル・オスロ監督作品」に思えたのはオイラだけ?
クライマックスはどう見ても『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』ですね!わかります!


いえいえ;
この作品をコケにしたいわけでなく、いい意味で既視感のあるお話と映像だったな、と
よくもまあこれらと『雪の女王』を結合したと、オイラはその辺り心の底から拍手を送りたいのです


歴代作品と比較すると毒々しさはかなり薄めで、そういった部分は昨年の『シュガーラッシュ』の方が風刺が効いていましたね
ディズニー作品に悪役の醸し出すオドロオドロしさや狂気染みた冒険のスリルを求める方には少しパンチが弱めな作品と言えます
伊集院光が毒舌で批評したように、ハッキリと好みは分かれます
ちなみにオイラは泣きませんでした


今作やはり一番讃えたいのは音楽、そして歌
もうホント、なんで今の今まで歌わなかったのか!?
ディズニーといえばやはりミュージカルなのです
2013年夏に主題歌が公開された時点から今作がミュージカル映画になると察していたオイラにとっては日本公開までの間そのハードルは上がる一方・・・
しかし、本編を見終えてみてオイラの想定を遥かに超越した圧倒的ネ申曲達のラッシュ!
途切れない!!歌が途切れないんですよ!!!
音楽に5.0評価あげてますが気持ち的には7.0ぐらいあげてやりたいんです!
「Let it go」だと?
今作の最大の見どころはどう考えても
「Na~na~na~heyana♪
Hahiyaha naha~♪
Naheya heya na~yanuwa~♪
Hanahe yunuwana~♪」
だろーがぁ(@д@


お話重視でキャラ立ってないというわけでもなく、今作でキャラクター性成分を補っているのがエルサに命を与えられた雪だるま、オラフ
彼の今作への貢献度は大き過ぎます
彼の存在で適度にコミカルな場面展開が計られ、鑑賞者(特に子供)を飽きさせない工夫がなされています


各所で話題になっているのが「原語で観るべきか?」「吹き替えで観るべきか?」
これに関しては甲乙付け難い、つまりどっちでもいいと思います
特に既に監督自身が賞賛している様にアナの吹き替えを担当した神田沙也加が素晴らしい
が、オイラとしては何よりも褒め称えたいのが前述したオラフを担当したピエール瀧でしょう、面白いw面白すぎるw
松たか子ももちろん悪くない
が、演技は別として歌声となるとやはり本家ブロードウェイミュージカルで活躍していたイディナ・メンゼルの足元には遠く及ばない
ってことで歌を楽しむつもりなら原語で、そこに拘らなければ吹き替えで、という選択をオススメしたいです
(まあMay.Jの“アレ”はいらんかったと思うが・・・)
ああそれと、「雪だるま作ぅろ~♪」は諸星すみれちゃんですねb
【すみれちゃんマジ天使】


ちなみに公開当初「2D吹き替え」「2D字幕」「3D字幕」という3つの選択肢しか無くなぜか「3D吹き替え」だけが後出しで約1ヶ月半ほど遅れて公開されました
よくわからんがこれが新しい商法?らしい
上映館数や1日の上映本数が東京ですら1/3になるというかなりレアな限定公開です、観れたアナタはラッキー
「3Dで観る価値は?」と聞かれたら「同時上映の『ミッキーのミニー救出大作戦』の面白さが全然違うよ」と真顔で答えます


昔ながらの“ミュージカル”に回帰しつつも、ディズニー史上初の“Wヒロイン”という新たな試みに挑んだ今作
流石、アナもエルサも両方魅力的ですb
しかし今作、これもディズニー初じゃないかと思われる“Wヴィラン”作品でもあったんですよね
そう、今作には悪役が2人おるんです
問題はこれ、試みとしては面白かったんですが正直一切何の含みも持たせていない所謂「超展開」でして・・・
昨今のディズニーは如何にもソレっぽい悪役を配することをせず、黒幕をサプライズ的に隠す傾向にあるんですが、、、やっぱ超展開は映画としてやっちゃダメよね・・・;

投稿 : 2024/03/16
♥ : 49

フローズン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

映像と音楽を楽しむもの

・1年前劇場でやってた頃見に行ってあにこれに書こうとは思いつつ時間が過ぎ、すっかり記憶を忘失
・BDで借りて改めて視聴

・原作未読なのでストーリーの取捨選択やアレンジ具合は知らないけども、このストーリーは面白くなかった
・良くも悪くもディズニーだなという感じ
・キャラは誰にも好感を持てなかったな~
・またキャラ達が自分たちの状況を即座に理解しすぎな所はやっぱり違和感を覚えてしまう
・さすがだなと感じるのは飽きさせないために定期的に危機せまるシーンをいれたりドキッとさせたり、ダレることがない。正直オラフというキャラも進行上、あまり意味があるキャラとは思えないけどいることで一気に楽しくなるもの

・見どころはやっぱり映像美。はまるところにスッポリはまるような視覚的快感とBGMと掛け合わせた動きの楽しさ。これにお金を払っているようなもんだと思っていつも海外作品を見ています
・開始直後の氷を採取・搬出するシーンだけで「はー楽し」ってなりますよ

・やっぱり一番面白いと思ったのは「レリゴー」を歌いながらエルサが城を建立するシーン。ここ1年でテレビで散々レリゴーを聞かされたもんですから、当時見たときとはまた違って聞こえました。イントロが流れたら「おぉ~きたきた」と思っちゃうし曲としての貫録も感じた
・劇場で観たときに印象に残ったのは貿易国の軍人2人とエルサとのバトルシーンでした。氷のアクションが単純にカッコいいのでエルサのバトルものとかも見てみたくなった(笑)

・いわずもがな声優陣の技量もすごい。ディズニーはキャスティングうまいですよね。(いや、「ヘラクレス」なんかは微妙だったかも・・)
・元々ピエール瀧のファンである私は、すげーとこまで行っちゃったな瀧・・と謎の感慨をもってみてました

・この作品のストーリーや姉妹の心情なんかは女性だとグっとくる所が多いってよく聞く点。確かに私の姉はこの作品大絶賛なんですが、でも男である私はピンとこないんですよね。世間で言うように女性向けの作品なんでしょうね。
・個人的にはこの作品は映像と音楽を楽しむものだと割り切って見ています。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

メイド・イン・アメリカ

私が日本アニメの様式美に染まりきってるせいか特別に面白いとは思えませんでした。
CGと宣伝に湯水のように莫大な費用をかけて歌で釣っただけのアニメ。
例えるなら最高級の食材で育てたペットを派手にCM打って国民的アイドルに仕立てあげた感じ。
流石アメリカ!スケールが違いますね。

はっきり言いましては、単なる技術自慢・歌自慢だけで終わっていて、
作品としてはキャラの性格づくりも脚本も特に目を引くところを感じませんでした。
ヒロインや女王など登場人物の心情描写とかすっごく雑に思えてしまって、
これがポップコーンとコーラの文化の国が産んだアニメーションなんですかね?と。

アメリカのアニメの目指す完成形がコレなのかもしれませんけどね。
でも、私には合わなかった。ただ、それだけです。

しかし、シンプルなお話だからこそウケたのかもしれませんね。
ドラゴンボールがそうだったように…。

『ありのまま』で良いと作品中で歌っていたので、
私も『ありのまま』に感想を書いてみました。はい!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 48

65.9 4 2014年冬(1月~3月)アニメランキング4位
映画 プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち(アニメ映画)

2014年3月15日
★★★★☆ 4.0 (29)
166人が棚に入れました
プリキュアオールスターズNewStageシリーズが、遂に完結!感動のラストステージが、春休みにスクリーンに登場するよ!今まで出会った大切なおともだちがみんな集まって、今回は夢の世界へレッツゴー!なんとそこへ夢を操る妖精があらわれて、プリキュアが大ピンチ!!みんなもプリキュアを応援してね!
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

今年も超豪華で嬉しいな

プリキュア10周年

今回がNew Stage(以下NS)シリーズのラストと言うことですが、
最後に相応しい、豪華さで
まさにプリキュアの集大成でした。

2014年2月から放送開始となった『ハピネスチャージプリキュア』も
もちろん加わっています。

プリキュアオールスターズの映画は
DXシリーズ、NSシリーズ共に
毎年、この時期(3月中旬)に放映スタートします。

そしてTVアニメの新しいプリキュアは
毎年1~2月にスタートしますので
3月のオールスターズの映画とリンクさせる為にも
映画に登場することが決まっているプリキュアは
TVアニメ序盤で、ポンポン仲間になっていきます。

更にサプライズ的にまだ仲間のプリキュアが増えるのであれば
今度は秋のプリキュア映画に合わせて登場する流れです。

したがって、TVでまだ登場していないプリキュアが
映画で先に登場して「はっ?お前だれ?」ってなったり、
反対にTVで登場して仲間になっているにもかかわらず、
映画には登場せず「あぁ、そんなに親しくないんだ・・・・」
みたいなことにならない様にされているはずです。

で、今回は『キュアハニー』が映画のポスターに描かれているんですが
TVでは、まだ仲間になっていないんです。

「ああ、きっとこの子がキュアハニーになるんだろうな・・・」

っていう黄色い感じの子は登場していますが、
プリキュアとして変身して登場はしていません。

その状態のままオールスターズの映画が公開されてしまいました。
どうするんだろうと思っていましたが
うまいことやっていました。

詳しくはこちら↓(ネタバレ)
{netabare}ちょっと影がかかった
暗い感じ描写で(コナンの犯人まで黒くは無い)
他のプリキュアと接触せずに助っ人として登場→去る
でした。

こうなると、TVにキュアハニーは
映画公開が終わるまで、しばらく登場しない
と言うことが解かります。
それに、主人公達と友達なのに
しらない所ですでにプリキュアになっている可能性もあります。

こんなこと書いて来週『新たなプリキュア キュアハニー登場!?』
ってことになったらスンマセン・・・
{/netabare}

内容は毎度御馴染みの展開ではあるのですが
NSシリーズの総集編ということもあって
NS1 NS2 を観てた方が「あっ」ってなる要素もあります。

とにかく登場キャラの多さに毎度、驚かされるオールスターズですが
長年のプリキュアファンにとって嬉しいのが
旧作のキャラ設定がきちんとしていることですね。
ドリームの天然だけど、芯は曲がっていない所や
マリンの正義の味方とは思えない発言など
ホントになんでもない所で感動しちゃいます。

EDはいつものダンスです。
回を重ねるごとに進化するCGですが、
今回もすんげぇ圧巻されました。
全プリキュアがウネウネ動く映像は
凄いの一言です。



以下私事キュアエピソード

{netabare}昨年のNS2から
“友人の娘さん(キュア娘ちゃん)を連れて親子チケットで映画を観る”
という超必殺技を取得した私(キュアヤクザ)は
今回も堂々とプリキュア映画を楽しみました。
そんなキュア娘ちゃんも、4月から小学1年生
私の不安は、そんな彼女のプリキュア卒業宣言です。

他の友人から聞いた話で
そこの娘さんは小学1年生で
「小学生にもなってプリキュアって・・・恥ずかしい」
と言ってたそうです。
スマイルプリキュアの最終回まで観てたのに
ドキドキプリキュアでその発言ですよ。
一週間しか違わないのに、
何があったんだ!!
と思いますが、恐らく周りの友達がそんな空気なんでしょうね。
子供社会もいろいろ大変ですから。

私は現プリ友のキュア娘ちゃんが
プリキュア卒業しないように、
いろいろグッズとか買ってあげるんですが、
映画が終わるとゲーセンに行き
ポケモンとアイカツのゲームばっかりやって
プリキュアのゲームはスルーです。

不安がつのるばかりです。

お正月のとき
キュア娘ちゃんが
凧上げがしたいと言うので
ポケモンの凧を持っての公園に連れて行きました。
公園には近所の子供達がけっこういました。
今の時代は防犯の意味を兼ねて
保護者の方も子供と一緒に公園に来てる方が多いです。

早速凧を上げようと思ったら
キュア娘ちゃんは友達を見つけたらしく
走って行ってしまいました。
私も後を追って歩いて行きました。

そこには。子供6人、お母さん5人が
輪になっていました。

「あぁ~キュア娘ちゃん、明けましておめでとう」
「おめでとうございます」

と挨拶を交わしていました。
もちろん私はその人達にとっては「はじめまして」です。

当然キュア娘ちゃんのお父さんの顔も知ってるでしょうし、
何者?親戚?
という雰囲気に包まれたので
私も挨拶しようと思ったら、
先にキュア娘ちゃんが私を指差し

「この人が、大人なのにプリキュア大好きなキュアヤクザさんです」

一同「あぁ~」

私をこの上なく的確で簡潔に紹介してくれました。
その「あぁ~」の後に
「これが噂の」と言う心の声が聞こえてくるんですが・・・

私は

「あっ・・・・すみません」

しか言えませんでした。

かなり厳しいエキスパートモードの
ママ友デビューとなりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「みんなの未来を悪夢に変えようだなんて!サイアク過ぎるぅ!!」「そぉーゆぅーのは!!!ラァヴじゃないっ!!!!!」

テレビシリーズ計11作
放送開始からはちょうど10年
映画は今作で16本目
かつて野沢雅子が第1作目のときに「プリキュアを10年続くシリーズにしましょう」と言いましたが、その言葉がまさに現実のものとなったわけです
『プリキュアシリーズ』の最新にして最高の1本が遂に誕生


2012年より始まった『プリキュアオールスターズNewStageシリーズ』
今作は3部作の完結編として位置づけられており、今作単品での完成度もさることながら前2作との繋がりが非常に重要な要素であるため、前2作を観ていたほうがより楽しめます
また今作を観ると前2作を観返したくなる、そんな一作に仕上がっております




物語の舞台は「夢の世界」
子供達の夢に突如現れる、悪夢が具現化した怪物「アクム」
このアクムに襲われる子供達を救うのは、夢の世界のアクムを唯一倒せる力を持つ妖精「バク」のみ
かつてプリキュア達に支えられながら大きく成長した妖精のグレルとエンエンの友達で、幼いバクの子供「ユメタ」は怖がりでまだアクムに立ち向うことが出来ないでいた
アクムにも颯爽と立ち向かうユメタの母親「マアム」は、そんなユメタを想うがあまり、友達のいないユメタに友達を作ってやろうと子供達を夢の中に幽閉してしまう
一方の現実では、子供達が眠ったまま目を覚まさないという怪現象が多発し、キュアラブリーこと愛乃めぐみもまた目を覚ますことなく眠り続けていた
めぐみや子供達を夢の世界から取り戻すため、「ハピネスチャージプリキュア」と「ドキドキプリキュア」の面々、そしてグレルとエンエンは夢の世界に旅立つ
しかし無限に出現するアクムを使役することができるマアム、そしてマアムのホームグラウンドたる夢の世界ではプリキュア達には分が悪く、一時撤退を余儀なくされる
一同は歴代プリキュアに助けを求めることにするが、グレルとエンエンが持ってきた「プリキュアの教科書」をマアムに逆に利用されてしまい、歴代プリキュアの正体がマアムに知られてしまう
教科書に載っていないハピネスチャージプリキュアの一組を残して歴代プリキュアは各々の夢の中に閉じ込められてしまうのだった・・・




まず今作でプリキュア達の前に立ちはだかるのが「巨大な悪」ではなく【母の愛】そのものだというところが凄い
これまでのシリーズのどの敵役よりも強く、逞しく、確かな信念を持った存在が相手とあっては、さしものプリキュアオールスターズも苦戦を強いられるわけです
単純な勧善懲悪主義に走らなかったNewStageシリーズでしたが、その終着点がまさか【愛そのものと戦う】ことになるとは;
最終的にはプリキュア達やユメタの自立心が鍵となり、【親の愛VS子供の夢】というトンデモナイ構図が出来上がる
全く持って恐れ入ります


また前作でプリキュア達に支えられながら成長したグレルとエンエンが、怖がりな友達のユメタを逞しく引っ張っていったり、暖かく想いやったりする様子は前作視聴者には感涙モノ
そしてクライマックスに控える【37人目のプリキュアの登場】にはシリーズファンはもう歓喜でしょう


監督は前作に引き続き、ネ申回『スイプリ21話』を手掛けた小川孝治
プリキュアにも縁の深い監督だけあって想い入れも強く、どのキャラクターも平等に活躍させているのが分かります


作画はお約束のベテラン、青山充を作画監督に有望な若手が集結
アクションシーンは最初っから最後まで飛ばしまくり
特に初代組が肉弾戦主体、SS組が空中戦主体で戦うのにはスタッフの愛と拘りを感じるところ
拍手です
シリーズ10年の時を経て「プリキュアを観ていた世代のアニメーターが揃う」という歴史を感じる現象も嬉しいですね


初のプリキュアプロデューサーを務めたのは『アキバレンジャー』での東映出向を終えて東映アニメーションに回帰した永富大地
彼の奮闘もあり、歴代シリーズでは最高となる24名のプリキュア声優を集めることに成功
声優の数はそのまま各シリーズの見せ場の数に直結するため重要な要素です


本作の舞台は夢、つまりドリーム
こまけぇところかもしれませんがキュアドリームこと夢原のぞみがプリキュアになって追いかけ続けたもの・・・それを想うと今作の彼女の言葉には凄く重みがあります
流石は『プリキュア5』のシリーズ構成、成田良美の脚本です


音響にもシリーズ初の5.1chを起用するなど挑戦的な姿勢が素晴らしい
特に今や日本のCG業界全体が注目するというエンディングテーマに合わせた3DCGのダンスシーンでは、従来のモーションキャプチャーに加え今作で初めて新技術「フェイシャルキャプチャー」(人間の顔の動きを読み取る技術)を採用
これによって今まで踊るだけだったプリキュアが「歌」(に合わせた顔の動き)を披露することが出来たという
今後のシリーズや他作品でも活用されるかもしれません、これは要チェックです


お話、キャラクター、キャスティング、映像、技術・・・もはや全てが満点、なんも文句の付け所なんてないんじゃ・・・
と、思いきや!
一点だけどうにもならん部分が実はあるんですT_T


今作にゲスト出演した剛力彩芽が












いや、これはむしろなぜ剛力にあの役を宛がったのか?
その辺りの方が疑問です
関係者!出てこいやーっ!


ふぅ、最後になりましたが今作のラストシーンとDX3のラストシーンを比較していただくとわかる仕掛けがあったりします
こーゆー橋渡し感が『プリキュアオールスターズ』という映画のイイところだとオイラは思います


「転んでも 立ち上がり 繰り返す伝説」
まさにこの歌詞の通りです

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

マクガイヤーさんのプリキュア解説が最高

マクガイヤーさんのプリキュア解説が最高だったので鑑賞。正直解説のが面白かった…。コンセプトは面白いし、マクガイヤーさんが言うようにメタに視聴者を取り込むって手法はプリキュアだけだと思う。

ただ、エンタメしてそんなに上手くない。作画も正直まあまあくらい。能登キュアを見れたのは嬉しかったが、最期の最期だし…。というか、オールスター作品のレベルってこれくらいが普通で、オールスターズメモリーズが異常なだけだろう。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

65.3 5 2014年冬(1月~3月)アニメランキング5位
劇場版 世界一初恋 ~横澤隆史の場合~(アニメ映画)

2014年3月15日
★★★★☆ 3.9 (58)
490人が棚に入れました
原作:中村春菊、小説:藤崎都(角川ルビー文庫刊)、監督:今千秋、脚本:今千秋、キャラクターデザイン:菊地洋子/安田京弘、堀内賢雄、蒼月昇、堀江由衣、近藤隆、小西克幸、立花慎之介、中村悠一、岡本信彦、前野智昭、、、

声優・キャラクター
堀内賢雄、蒼月昇、堀江由衣、近藤隆、小西克幸、立花慎之介、中村悠一、岡本信彦、前野智昭

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

謎の新人声優、「蒼月昇」初のBLへ挑戦!?w

出版業界者が思わず“退く”、という出版業界を舞台にした中村春菊原作のBL作品『世界一初恋』シリーズ初の劇場版


シリーズの特徴は一つの出版社を舞台に多方面の視点で描かれる各々の恋物語がマンガ、小説など別々のメディアで展開するところです
群像劇をメディアミックス展開するシリーズってのは昨今珍しくはありませんが、ここまで同時多重に展開するのはBL作品としては唯一無二でしょう


アニメシリーズはバラバラに散った原作の視点を再びひとまとめに再構成、改めて群像劇として展開しています
が、今回の劇場版に関してはこれまで描かれなかったキャラクター、「横溝隆史」のエピソードに注力しています


























学生時代からの友人、高野政宗に片思いをしていた営業部の暴れ熊こと横溝隆史
しかし政宗に振られてしまい、自暴自棄になっているところを少年誌の編集長、桐嶋禅につかまってしまう
酒に酔いつぶれ一夜を共にした横溝は桐嶋に撮られたという“恥ずかしい写真”をネタに桐嶋に迫られる
さらに失恋を引きずったままの横溝は仕事でも大きなミスを犯し、桐嶋に借りを作ってしまったことで一人気まずくなる
しかしシングルファザーの桐嶋にとっての一人娘、日和に気に入られた横溝
自然と彼の家庭に馴染んでいくうち、失恋の傷も癒えていくかに思えた・・・かのように見えたが???


























大人の恋愛をテーマにしたBL作品です
今作に限ってはタイトルにあるような初恋でもなんでもなく“大人の恋愛”であることに集中しており、故に恋愛映画としては上手くまとまっていてシリーズファンならずとも楽しめる様に良く出来ています
主要スタッフはテレビシリーズからほとんど変更はありませんが監督の今千秋が初めて脚本も手掛けているのが気になるところ


キャストは堀内賢雄と蒼月昇の超ベテランコンビの絡みときたもんだから凄い
おおっとw蒼月昇さんは“謎の新人声優”ってことになってたっけか?www


さらに物語の鍵を握る小学生、桐嶋日和ちゃんには堀江由衣
可愛いwこの娘は反則過ぎるw可愛過ぎるw


エンドロールの後にはエピローグを含んだ書き下ろしシナリオの短編『バレンタイン編』が始まります
こちらはテレビシリーズと同じく群像劇風に4組のカップルが織り成す各々のバレンタイン模様が描かれ、原作ファンへ向けたサービスといったところに落ち着いています

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺を押し倒そうなんて100年早い」

世界一初恋〜小野寺律の場合〜のスピンオフ
律と高野が一緒に出張へ出かけた辺りの時系列です

オトナの「初恋」は、こじらせると――キケン。
ずっと好きだった親友・高野政宗に振られ
やけ酒を呷った出版社・丸川書店営業部の横澤隆史
我に返ると知らないホテルのベッドの上
しかもシャワールームから出てきた男は、
丸川書店の看板少年誌「ジャプン」のカリスマ編集長・桐嶋禅だった


~感想~
原作未読

メイン本編では特に横澤に対しては恋敵!と思うほどで
ちょっと可哀そうな立ち回りに役だったので
今作で吹っ切れるので良かったです
嫌な奴!って思う人も多いけどそこまで嫌いではなかったです


売れていても売れなくてももっと売れと言われる営業職だけど
大柄で人相が悪いとうあくの強さは
「暴れ熊」なんて言われている横澤にあっていると思う
人当たりが良いとは言えないけども。笑


桐嶋はところどころセリフでドSっぷりを発揮させてくれて
子持ちの敏腕編集長だけあって余裕を感じさせる大人のドSかな
横澤にはお似合いな人だと思います

不器用さも手伝って「営業の暴れ熊」とみんなに恐れられる横澤も
桐嶋の手にかかれば子どもみたいにあしらわれて
調子が狂うのも仕方がないのかな?桐嶋の方が1枚も2枚も上手です


逃げずに高野さんへの想いを清算し
友達として精一杯の誠意を見せる場面での
「きっとこいつ以上に気のおけない相手には二度と会えない…」
ってセリフには切なさを感じましたが
またその後に桐嶋に会ってしまうのが
グッドタイミングなのかバッドタイミングなのか…
あまりにもタイムリーに耳の痛い話をされ
ついカッとなって叫んでしまう横澤だけど
桐嶋についてちゃんと考えるきっかけになってよかったと思う


「俺ならお前をまるごと受け止めてやるよ
あいつを好きな気持ちは忘れなくていい
ちゃんと大事にとっておけ。お前は何も変わる必要ないから。」
桐嶋の最後のセリフなんて
経験豊富な器の広い大人の男でないとなかなか言えないセリフです!

心から応援できるカップルでした

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5

aroe さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

個人的には満足♪

世界一初恋は、アニメを全部見てて。
原作は未読。
ちなみに腐女子ではないんで、積極的にBLが好きってわけではないのですが。

純情ロマンチカと世界一初恋をテレビで見て、思いの外楽しく見れてしまったので。
ならば!と思い、映画も見に行っちゃいましたw

世界一初恋と純情ロマンチカは、どちらも、一応メインの主人公カップルってのはいるんですが、それ以外の脇役たちもみんな男同士で恋愛してまして(笑)
複数のカップルが出てくる物語なんです。

で、どのカップルが好みかってのが一番重要。

好きなカップルの話だと、やっぱりテンション上がる。
いや、ツボでなくても、まあ見てて普通には楽しめるんですけどね。
ツボだとでかい!

で、今回の映画は、TV版では出てこなかった、新しいカップルの物語。

原作既読の方はちゃんと分かって行くのでしょうが、私は知らないので、多少バクチな気持ちで見に行ったのですが…

良かったです!

好みでした(笑)

私、基本的に、報われなかった子が報われるってエピソードが好きなのですけど。
今回は、まさにそれ。
TV版で主人公にふられちゃったキャラが、新しい恋を見つける話で。

うんうん、良かったね、と。
微笑ましく見れちゃいましたよ。


で、この作品に興味ある方なら誰もが懸念されているであろう…声の件ですが。

ワタシ的には、大丈夫!アリでしたー(笑)

まあ、堀内さんの方はTV版でも聞いてたから慣れてたし。
蒼月さんがね。
もっと高い声かと思ったら、以外にそうでもなくて、演技もナチュラルで…(って、すごい大御所の方に失礼ですね…)

いや、友達の中には、イメージ違ったー!(原作既読者)って言ってる子もいるので。
ダメな方もいるかと思うのですが。
個人的には、むしろちょっと好きだったかも…。

正直古谷さんて、元々はそんなに好みの声質ってわけでもないんですよ。
アムロにしろ、星夜にしろ、タキシード仮面様にしろ。

な・ぜ・か。

ガンダムOOの、リボンズの声がすごい好きで。
で、今回のセカコイのキャラも好きで…

え、あれ?もしかして私、蒼月さんが好きなのかーーー(゚A゚;)!?

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

65.0 6 2014年冬(1月~3月)アニメランキング6位
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(アニメ映画)

2013年12月28日
★★★★☆ 3.8 (116)
736人が棚に入れました
その時代その国には、魔法や呪いをかけたり解いたりすることを生業とする 人々がいました。その時代の魔の国。樹老長さんの森で、のろい屋を営む魔女の姉妹がいました。のろい屋では、姉のヨヨさんと妹のネネちゃんが、魔法や呪いに関する人々の悩みの依頼を日々解決していました。そんなある日、森に突然異形の大樹が生えてきました。よく見ると、大樹は見たこともない建物に絡みついています。それは、22 人が住む魔の国にはないはずの、現代的な高層マンションだったのです!さっそく調査にあたるヨヨさん。建物内で見慣れない人影を見つけて追いかけると、今度は足元に謎の魔法陣が浮かび上がり、不思議な光に包まれて……。ヨヨさんが飛ばされた先は、見知らぬ異世界。そこでヨヨさんは、孝洋と亜紀という二人の子供に出会います。孝洋たちは突然目の前に現れたヨヨさんに戸惑い、自宅へ逃げ帰りますが、孝洋の自宅で待っていたのは……何と“化物”になってしまった両親の姿でした!目の前の出来事が信じられない孝洋たち。そんな様子を見てヨヨさんは呟きます。「これは……呪い!!」異世界に迷い込んでしまったヨヨさんは、まずは孝洋たちの両親を化物に変えた魔力の元をたどることにしました。一方、魔の国に残されたネネちゃんは、魔の国と異世界で起こっていることには何か関連があるのではと考え始めました。魔の国と異世界に一体何が起こったのでしょうか!!かくして、2つの世界をまたいだヨヨさんとネネちゃんの不思議な冒険が始まるのです!!!!

声優・キャラクター
諸星すみれ、加隈亜衣、沢城みゆき、櫻井孝宏、佐々木りお、子安武人、中川翔子、長克巳、本田貴子、氷上恭子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高!最高!!最高!!!老若男女問わずして、この映画の魔法にかかって存分に癒されて下さい!\(^ω^)/ホイ!(^人^)

原作はイラストレーターの「ひらりん」がCOMICリュウに連載していた漫画『のろい屋しまい』
漫画自体は割りと殺伐とした絵柄と内容なのですが、この『のろい屋シリーズ』は連載終了後も派生作品が作り続けられ、【絵本や児童文学】といった非常に多岐に渡る展開を見せており、コアな漫画ファンのみぞが知るところならぬ多くの世代から支持される作品なのです










この物語の主人公は幼い姿をしながらも絵本級大魔法使いと謳われ、底なしの魔力を持ち、33歳で世界を征服するであろうといわれる“ヨヨさん”
そしてヨヨさんが好きで好きで堪らない努力家の最優秀お手本級魔法使いの“ネネちゃん”
二人は姉妹で「かけます ときます のろい屋」をキャッチコピーに魔法や呪いが現実に存在する『魔の国』で『のろい屋』と呼ばれる職業を営んでいます


ある日のこと、魔の国に突如として高層マンションを抱え込んだ大木が姿を現し、それを調査していたヨヨさんはエレベーターに閉じ込められ、そのまま現代社会の日本、横浜へと転移させられてしまいます
ヨヨさんが現代社会で最初に出会った少年“孝洋”と幼い女の子“亜紀”の家族に起こった呪いと思われる不思議な事件を解決すべく、ヨヨさんはのろい屋として仕事を引き受けます
一方のネネちゃんはなぜ魔の国に現代社会の建造物が現れたのか?ヨヨさんが元の世界に戻る方法はあるのか?、を魔の国の側から調べていきます
二つの世界に裂かれた姉妹の絆、やがて明かされていく事件の真相のスケール感
老若男女ヒトを選ばない魅力は“いま最もジブリに近い作品”と言えるでしょう
前半は笑いが、後半は涙が止まらない、そして最後は癒される、一大エンターティメント作となっています^^b










まず魅力的な原作をあえてスルーし、本当の意味で子供も大人も関係なく楽しめるように練りこまれたオリジナルストーリーが素晴らしい
特にサムネイルを拝見していただくとわかるよう、異世界に渡ってしまったヨヨさんの体を彼女の精神年齢を具現化したような中学生ぐらいに設定したことはナイスです


また、始めは異世界の出来事に興味を示さなかったヨヨさんの心境変化の描き方
クライマックスで絶体絶命の危機に立ち向かうヨヨさんのひた向きな姿勢もアツいみどころです


ヨヨさんを心配するネネちゃんとの姉妹の絆は涙を誘う場面でありますが、この辺りは原作を読んでいるとネネちゃんがヨヨさんを溺愛するワケなんかも解って感動倍増しますよ



監督には『矛盾螺旋』『ギョ。』『桜の温度』の平尾隆之
これまでの監督の作品は画面のほとんどが一色の色で統一されていました
矛盾螺旋では小川マンションの電灯の色で“オレンジ”
桜の温度では廃屋に振る月明かりで“ブルー”といった具合です
対して今作では森林の木々一つとってもピンクやライトブルーを豊かに織り交ぜた色彩で魔の国の姿を描いているのが興味深いところ
尚且つこれが“温かみのある色”で目にドぎつい感じにはなっていないのがイイ!


音楽には『ゴッドイーター』の以降の平尾作品の常連、椎名豪
今作では電子音、クルマのエンジン音、時計の音など効果音を楽曲の中に組み込む実験的な挑戦をしつつ
ディズニーよろしくミュージカル風に歌い出すヨヨさんが楽しげに歌う挿入歌から
そして物語後半を盛り上げる厚みのあるオーケストラやスピリチュアル風のコーラスまで
いや、盛り上げるというよりかヨヨさんの悲しみや憤りのスケール感を演出するのに一役買ってるんですよね、凄いんですよ
よく聞けば挿入歌こそが今作のメインテーマであり、BGMのほぼ全てのメロディラインが挿入歌に集約されてることに気付きます


キャストの熱演も素晴らしく、みゆきち、しょこたん、本田貴子さんは言うに及ばず、特にヨヨさん役の諸星すみれちゃんが目(耳)を引きます
この近年成長が著しい“天才”の起用は実にナイスセンスでしたb
2013年はシュガーラッシュといいコレといい、個人的にはすみれちゃんイヤーでしたわぁ・・・


兎にも角にもこの作品の全部を諸手を挙げて絶賛したいんです!\(^ω^)/
監督も大人向けに作ったつもりは無かったというものの、“アニメの面白さ”や“魔法への憧れ”といった原初的体験を思い起こさせる今作は、それらを忘れてしまったオトナの心にも響くんだと感じましたよ!
2013年における【ベスト映画】でした!間違いねー!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 39

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かけます!とけます!呪い屋姉妹

魔の国に住む呪い屋姉妹、ヨヨとネネ。
ある日大きな大樹が生えて来て
二人にとっては見た事もない
現代的な建物が絡み付いています。

ここから話は動き出します。

時間にして100分くらい。
これがね…とてもよくまとまっていて
世界観とか配色とかもいいし
大人にも子供にもオススメな一品。

まるで仕掛け絵本見てるみたいで
どんな状況になっても前向きにポジティブなんです。
なぜこんな現象に至ったかの過程で
二人の出会いから過去を目の当たりにすることで
話にぐっと深みが出てきます。
一つの家庭のお話から
最後に気がつく涙の意味まで。
非常に良く出来た作品ですね。
見終わった後の幸せ感が半端ないです。

幸せのありかについてちょっと考えてしまいます。
気になったのは、お兄さんの女の趣味の幅広さですかね。
よく動くし、眼が離せないような魅力をもってるので
小さな女の子でも目で追ってしまうんじゃないかな?

アニメミライ作品で
リトルウイッチアカデミアという作品がありますが
この作品が好みな方には特におすすめかも。

夢も希望も未来も…魔法だってあるんだよ!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 48

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

絵本級大魔法使いで6歳の姿のヨヨ ただし序盤で18歳に戻って魔法少女としては微妙かも

2013年公開のアニメ映画 100分

原作 ひらりん 監督 平尾隆之 制作 ufotable

原作の「のろい屋しまい」は魔の国を舞台にのろい屋という職業の姉妹の物語。

ヨヨ CV諸星すみれ 姉妹の姉 18歳 事故で氷漬けになって蘇生したため6歳の姿で止まった

ネネ CV加隅亜依 姉妹の妹 15歳

劇場版の本作は現代社会に召喚されたヨヨが18歳の姿に戻るところから始まる。
「かけます、ときます、のろい屋しまい」と言うことで現実世界に起こった呪いを解くということだが、
どうも上手くいかない様子が描かれています。
作画は非常に薄口でキャラも薄く、ジブリなどとは印象がだいぶ違いますね。

はっきり言って子供向けなので大人目線で酷評などは出来ない作品です。
物語は意外に分かりにくくちょっと目を離すと進んでいるような感じ。
子供と言うものは集中して観るので、意外に複雑な物語を好むのです。
でもそれは知能指数の高い子供に限られることも確かなので、
満足度ランキングは高くても不振に終わった原因ではないでしょうか。

ヨヨがミュージカル風に歌う部分や最後の魔法少女変身シーンなどは大人が観てもしびれます。
しかし、全体としてはありがちな画像、物語、キャラで特記すべきことは無い凡作に見えます。
とても楽しく最後まで見れたのに不思議ですね。
つまり、設定、キャラ、物語、は子供向け、アニメの構成は大人向けという、
バランスの悪さからくると思います。

それはジブリにも言えることですが、宣伝のパワーで押し切って、
大人も子供もなんだかわけのわからない状態で納得させてしまいます。

この作品は惜しいと言うべきでしょうか?
大人向けで作ったら名作になる可能性が高かったものを無理に子供向けに作り替えたような、
なんとも煮え切らない感覚でした。

子供向けでいいのですが、難しすぎないかと心配です。長いし。
大人の場合は、魔法少女ファンなら問題なく楽しめると思います。
薄口ですが。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

64.8 7 2014年冬(1月~3月)アニメランキング7位
劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹(アニメ映画)

2014年3月8日
★★★★☆ 3.9 (54)
420人が棚に入れました
ゲームやテレビアニメ、OVA、舞台などさまざまなメディアで展開し、女性ユーザーから支持を集める人気作品「薄桜鬼」を、新たな書き下ろしストーリーで描く劇場版2部作の第2章。鳥羽伏見の戦いから撤退し、甲陽鎮撫隊として甲府に赴いた新選組。しかし、その方針に従えず、隊を離れていく者も現れはじめる。苦しい状況の中でも戦い続ける新選組と、彼らと共に生きることを選んだ雪村千鶴だったが、そんな千鶴に対し、土方もある決意を固める。

声優・キャラクター
桑島法子、三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、津田健次郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戊辰戦争をロードムービーとして再構築したアイデアには拍手

完全新規書き起しによる薄桜鬼シリーズの劇場版第2弾です
前作でTVアニメシリーズ第1期(第1話~第12話)に相当する部分を映画化しきったため、今作は所謂『碧血録』と呼ばれる第2期を映画化しております
実際は前作から少し時間を空けて第14話辺り(慶応4年、甲州勝沼の戦い)からの内容になる上に、前作のダイジェスト等も一切無いためシリーズ全容、もしくは史実を把握していないと入り込むのが難しいと思われます


前作同様、史実やTVシリーズからの改変が多くみられます
・宇都宮城の戦いをカット、TVシリーズでは土方に同行していた千鶴を江戸に残す形で二人が一度決別する
・江戸に残された千鶴を導くカタチで彰義隊入隊後の原田が千鶴と会う場面がある
・江戸に残された千鶴が土方を追いかけて北上していく、というロードムービー的な構成になったため千鶴の案内役に風間千景が付き、彼の役割がかなり大きくなっている
・千鶴の幼少期のエピソードを大幅カット、雪村本家の顛末は主に風間千景のセリフの中で説明される
・沖田と南雲の因縁に決着
・斉藤一が会津藩士から反発を受け孤立するエピソードをカット
・史実上の重要人物であるはずの大鳥圭介、榎本武揚が一切登場せず
・山崎烝の登場が皆無
・ゲスト的な扱いで『黎明録』から井吹龍之介が登場
龍之介の登場でハッキリしましたが『無印』~『碧血録』まででシリーズは一先ず完結したとみなされ、世界観をリセットして始まった『黎明録』を引き継ぐ形となったのが今回の『劇場版』ではないでしょうか


さて、前作は強引に所謂「土方ルート」へ押し込められていくカタチでストーリーが進んでいきましたが、今作では終始して「土方×千鶴」の恋愛ストーリーとして構成されており映画としての完成度はさらに高まったと思います


とはいっても沖田、原田、藤堂、斉藤といった脇を固める人物達にも少しづつ見せ場もあります
特に風間千景に関しては単なる敵役に終わらず、改めて「鬼」サイドの主役として描かれています


これはつまりゲーム版でいうところの「風間ルート」を統合した結果といえます
結末も波紋を呼んだTVシリーズ最終回よりもゲーム寄りになってました
この辺は少し好き好み分かれそうですが、シリーズのファン(特に土方ルートに思い入れのある方)には支持されそうなストーリーだと思います


しかしながら未だに生死が曖昧になったままのキャラクターもおり、土方と風間以外のキャラクターの大筋に変化はありませんでした
サイドストーリーのカットはともかく、オイラは本作のロードムービー構成には成功だと感じつつも、結末自体はTVシリーズの方が好きですねー


結局のところ消化不良感は拭えてないのですが、90分弱で戊辰戦争を描ききったことは賞賛すべき点でしょう
昨今2時間を超える上映時間を費やしておきながらgdgdになっている総集編が多々ある現状は、是非今作を見習っていただきたいところです


最大の見どころは「風間VS南雲」と「土方VS風間」の殺陣
TVシリーズのOPや黎明録最終回を手掛けたあの大張正巳が参加し、近年でも随一の迫力ある殺陣となっており、これだけでも十分価値のある映画だったのではないでしょうか

投稿 : 2024/03/16
♥ : 12
ネタバレ

にゃろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

生き急ぐ様はまるで、桜のようだ

乙女ゲーム原作の新選組物語
劇場版二部作、第二章「士魂蒼穹」


予想以上に楽しめました(*^^*)

第一章「京都乱舞」がちょっと期待ハズレだったので
個人的には上手く巻き返してくれたなぁと思います。

*原作プレイ済み
*薄桜鬼愛してます
こんな私なので評価は甘いかもしれません。
ご了承下さいましです。




物語の基盤は、2期「碧血録」と同じ流れです。


序盤は2期の印象強いシーンを
切り取って繋げたような感覚でした。


{netabare}
始まって早々戦シーン。
いきなり1話分まるまる吹っ飛ばしてきたので
なかなかアグレッシブな出だしだなぁと思いました(笑)

新選組が「甲陽鎮撫隊」として戦う「甲州勝沼の戦い」
時代の流れというものを思い知らされます。

「終わっちまったんだよ、気合で戦ができる時代は」

そして新選組も変わっていきます。
この戦は何度見ても悲しいですね。
{/netabare}

{netabare}
碧血録でも最も印象的だったシーン「近藤さんとの別れ」

「俺は何の為に、ここまでやって来たんだろうな
 なんで近藤さんを置き去りにして、てめぇだけが助かってるんだ
 絶対見捨てちゃなんねぇ相手を見捨てて…
 てめぇだけが生き残って!」

土方さんの背中、とても切なかった。
台詞が短くなっていますが、この時の三木さんの声が大好きです。
{/netabare}



このまま碧血録のリメイク版で進むかと思いきや
中盤以降、話の流れはガラッと変わります。


{netabare}
中盤早々、土方と千鶴はいきなり離れ離れに。
別れるの早くない!?と思ったら…

まさかの風間ルート?(笑)
風間が超絶イケメンです。
風間好きにはたまらないと思います(*´ω`*)
土方好きには物足りないと思います(´-ω-。` )

「行くな。お前はもう、苦しまなくていい」

あんなに風間が格好良いのに
それでも土方ラブな千鶴ちゃん。

私なら絶対風間になびきます(笑)
それくらい本当に格好良かったんですよ。
{/netabare}

{netabare}
そしてこちらもオリジナル。
斎藤が羅刹になります。

平助「どうやら寿命みたいだ
   どうにも、傷が塞がらないや…
   少しは役に立てたかな、俺…」

沖田「こんなことで倒れるわけにはいかない
   土方さんにひとこと言わないと、気が収まらないからね…」

そう言い残し、灰となってしまった二人を見届ける斎藤。
(斎藤さん、物凄く辛そうだった…)

そして変若水を飲み
一人で狂うように戦う姿が
忘れられません。

斎藤「新選組三番組組長、斎藤一
   これより先一歩たりとも、通す訳にはいかぬ!」

最期まで武士を貫き通した皆さん、とても格好良かったです。
{/netabare}

{netabare}
そうそう、1番びっくりしたのが
3期「黎明録」の主人公、井吹龍之介が登場したこと。

やっぱり好きじゃないなぁこのキャラ(笑)
と思いながらも、なんだか嬉しかったです(笑)
{/netabare}



終盤は、ほぼ碧血録と同じ流れでした。
何回見ても涙ぐんでしまいます。


{netabare}
ただ、エンディングがTVアニメと異なります。

土方VS風間の後、なんと土方さん生きてる!(ちなみに風間も)
ちょっと救われた気がしますね(笑)

そして、新選組の皆の隊服着た後ろ姿シーン
土方さんが生きているので、ちょっとオリジナルになっていて
不覚にも泣きそうになりました(笑)


「悪りぃが、まだそっちには行けねぇ
 こいつと二人で生きて、見届けてからな」
{/netabare}



綺麗な背景
迫力のある戦闘
碧血録での印象的なシーン
劇場版でのオリジナルシーン
個人的には十分楽しめました。

ただ、TVアニメ全シリーズ見た人向けだと思います。


主題歌はおなじみ吉岡亜衣加さん
しっかりと余韻に浸れる、良い曲でした(*´∨`*)ノ"

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17
ネタバレ

koaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

新しい

劇場版2章ですが、TV版2期とは随分と話が違ってます。
鳥羽伏見の戦いの後半から始まって、甲府からの撤退と
話が駆け足で進むので、TV版もしくは史実を理解してないと
きびしいかもしれません。
大幅にカットされてるシーンがかなりあるのはしかたないとして
内容が途中からゲームでいうところの風間ルートになるかと
思ったりもしましたが、タイトル上、それは出来ないですよね。

TV版では、総司の死に様が凄まじかったのですが
総司だけでなく、山南さんや平助の死もTVとは違います。
そして山崎烝は姿を見せず・・・期待してたのにぃ~

それでも風間の鬼としての生き様がうまく描かれていて
ある意味、新選組の誠を貫く生き方と共通するものを感じました。
だから最後はあれでよかったんだと思います。

個人的に泣けたのが、一瞬のシーンではあったけど
{netabare}風間と合流した不知火が、左之さんの槍を持っていた事。
左之さんと不知火のエピソードは回想として
少ししか出なかったけど、不知火は好きになった人間を
二人も亡くしてしまったんだなぁ~と思ったら泣けました。
TV版での「人間は弱っちいから、すぐに死んじまう」って
台詞が脳内再生されましたよ。{/netabare}

土方ルートが好きな人は楽しめるでしょう。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

64.3 8 2014年冬(1月~3月)アニメランキング8位
アルモニ(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.7 (221)
1104人が棚に入れました
人は皆、それぞれ自分の世界を持っている。34人の生徒がざわめくこの2年1組の教室の中にだって、沢山の世界がある。吉田や渡辺なんかと一緒に昨晩のアニメについて熱く語れるのが、僕---本城彰男の世界。楽しいし、居心地だっていい。……でも、本当はいつも考えている。教室の向こう側で華やかな友人に囲まれて笑っている、真境名樹里の世界のことを。ある日、僕は彼女の世界に触れることになる。言うほど単純なことではないんだけれど。

声優・キャラクター
松岡禎丞、上田麗奈、沼倉愛美、大地葉、松本健太、岩崎了、古川慎
ネタバレ

ドラれもん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最後なんて言ったんだろう?

☆はじめに(初投稿 2014.11.23)
{netabare}

アニメミライの作品は結構毎回チェックしてるんですが
このアルモニは未視聴のままレコーダーに眠っていました
録画データの整理しなかったらあやうく見忘れる所でした ^_^;

☆未視聴の方へ

今まで見たミライ枠の中では 僕はお気に入りの作品です
CM入れても30分もないので是非 沢山の方に見て欲しいです
どう書いても内容に触れてしまうのでイメージだけ書きます
なんか優しい気持ちになれて 初恋を思い出してしまいそうな作品でした
これは凄くオススメです

ファンタジー(この作品では夢の中)と現実の世界が繋がっていく感覚がどこか懐かしく新鮮
この夢の中に飛び込みたい! と素直にそう思えました
なのでファンタジーな作品が好みの方も結構楽しめると思いますよ^^
{/netabare}
☆見終わった感想です
{netabare}

よくありそうなリアルな学生の自然な会話だったので

すぐにこの世界観に入る事が出来ました

見やすいし音楽も良いし 最後まで凄く楽しめました


終盤の所なんですが


樹里「うちら別に付き合ってないよね」

のセリフの時に思わず僕も彰男のオタ友達と一緒に「よしっ!」ってなりました^^


☆後は勝手な僕のイメージです

よく恋愛物で 赤い糸 ってありますよね

それを 夢の中の歌 に置き換えたような・・イメージ

いや~しかし良い話だったな~( ´ー`)


なんか運命の人にやっと逢えたーー!って時の気持ちを思い出させてくれる

そんな素敵な作品でした


さぁー 3回目を見よっと


☆最後に


僕にはこう聞こえました・・




キレイダヨ・・アルモニ
{/netabare}
☆テーマ曲
{netabare}
ドラれもん「アルモニお勧めですよー もっと沢山の心優しい人に見てもらいたいな~ (´ω`*)」

ドラれもん「あまりに感動したので耳コピしました」

  ■メインテーマ「アルモニ」■

 作詞・作曲・編曲:トラボルタ
      歌:KOKIA   
    ピアノ:浦 清英
スタジオエンジニア:笹原与志一


小さな その両手でどれほど かかえて歩いたのか 僕は知っているんだ

あの時も 君は笑顔見せたけど 一人で泣いていた 誰にも気付かれずに


  大丈夫・・


僕がいつでも そばにいるよ

泣かないで その痛みも

引き連れて 飛べるはず・・


  君となら・・・




ドラれもん「 ・・・アルモニ」

{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 28
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界を肯定する

吉浦康裕監督作品。

人は皆それぞれ自分の世界を持っている。
教室の中にでもたくさんの世界がある。
それは楽しくて居心地のいい世界だ。
誰もがそこに自分の居場所を見つける。

彼女が幼い頃から見る夢の考察。
{netabare}これは子供の頃から周囲の目を意識し、
過剰な期待を背負わされて傷つき、
必死になって自分の居場所を、
見つけようとした女の子の夢である。
或るいはそこまでじゃなくていい、
他者から共感できる何かを求められ、
人間関係を上手く構築できずに、
自閉していく自分を救おうと、
夢に逃げ込んだ女の子の夢である。{/netabare}

夢の中の自分、人形の体。
ゼンマイ仕掛けの体、引き裂かれる関係性。
音楽が繋いでくれる未来がある。
世界はハーモニーで満ちている。

最後の言葉は誰にもわからないけど、
{netabare}きみの世界を肯定する、この言葉だと嬉しい。{/netabare}

短編アニメ、ぜひ興味のある方は。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 42

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「1曲から物語は作れるか?」 若きスタッフと切磋琢磨する吉浦監督の新たな挑戦

アニメミライ2014年度の一作


『ブラックロックシューター』制作時に「サンジゲン」と「Ordet」を合併させる、という話が元で2011年8月に設立された若い制作会社「ウルトラスーパーピクチャーズ」の作品です
傘下には「サンジゲン」「Ordet」「トリガー」「ライデンフィルム」を有しており、この会社そのものに作品を制作する機能が無いことや今回初めて「ウルトラ~」名義で元請制作をすることから、実質的に上記4社の共同制作と見ていいのではないかと思います


監督は『イヴの時間』『サカサマのパテマ』の吉浦康裕


吉浦監督の得意とする限定された舞台に密集する人物の模様を描く「定点観測型群像劇」
今年度アニメミライ4作品の中では異色の作風であることから、作画の腕前そのものというよりはドラマティックなレイアウト、ドラマティックなカメラワーク、そしてお約束の透過光
といった具合に演出的観点から見たかなり高難易度な作画を参加者に要求してきた作品です


物語の舞台は学校
ちょっとオタクな仲間と語らう少年アキオ、華やかな友人達と笑いあうクールビューティーなジュリ
同じクラスに居ながら、全く相まみえることの無かった二人
しかしある日突然、1曲の歌を巡る意識が二人の距離を急速に近づけることになる
例えそれが全く予想にしていなかった事態だとしても、ジュリの、彼女の抱えていた不安やときめき、深層にある意識を一瞬共有してしまったがために、隔たれていた二人の世界は突然繋がってしまう


劇中に登場する1曲の歌を巡ってクラスの中にひしめき合う様々な人間模様を描きます
男子の会話、女子の会話、男女の会話、ヒエラルキー、、、と様々に交錯するドラマを舞台劇のように楽しむ一方で、物語の機軸になるのが1曲の歌、ということで【ミュージックビデオ】のような側面もある作品です


特にコレといったオチも無く、物語としては中途半端に終わります
吉浦監督にとっても実験的な位置付けの作品のようです
なにより、今作の制作を通して監督自身が「人を指導する立場となる」ことを経験されたようで、実に意義のある企画であったことが伺えます


舞台劇、会話劇、一幕物に興味のある方にオススメです

投稿 : 2024/03/16
♥ : 29

64.1 9 2014年冬(1月~3月)アニメランキング9位
映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.9 (20)
120人が棚に入れました
テレビアニメ第2作2期声優陣としては第9作目で、1982年3月13日に公開された『ドラえもん のび太の大魔境』のリメイク。藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品となっている。

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、千秋、COWCOW、小栗旬、夏目三久

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

【リスペクト】は大いに感じたが【サプライズ】は全くの皆無でした

34年の歴史を持つ映画ドラえもんシリーズ最新作
昨年の『ひみつ道具博物館』は個人的に歴代最高傑作でした
故に今作への期待のハードルはオイラの中では少し上がっておりました


監督は生粋のドラえもん生え抜き演出家で今作が初監督となる八鍬新之介
内容は1982年に公開された大長編ドラえもんの第3作のリメイクです
近年のリメイク作では原典に新たな設定や新たなキャラクターを追加することで新訳とする傾向にあったのですが、今作では初めて【純粋に原典をなぞり、既存キャラクターの掘り下げを重視する】という形が取られました


構成や展開はモチロンのこと、なんとほとんどのセリフの一語一句までもが同じ
まるで当時の脚本をそのまま使っているんじゃないか?とすら疑うレベルの再現度
ビックリしたのが旧作でも有名なシークエンスである、ペコに合流したジャイアンがペコと言い争う、という場面での「セリフなし、効果音なし、挿入歌のみが流れる」って演出をまさかの【そのまんま踏襲】したところでしょう
(しかしすげーな、子供の頃に観たきりの映画でしたがバッチリ覚えてるよこの演出)


いわゆる「オチ」も含めて全て原典通り
なので旧作ファン、旧作を見尽くした方には特に目新しい発見は無くハッキリ言って退屈かと思われます


一応新規に追加された「ペコとのび太が二人だけで語り明かす」シークエンスがあるものの、これを今作のみどころとするにはあまりにか弱く
むしろ新スタッフの作画による「しずかちゃんVSゴリラ」とか小林ゆうが演じたことで「よりイケメン度が増したペコ」の方がオイラには楽しかったですねw


毎年泣かされる映画ドラえもんなんですが、今年は全くほろっとこなかった・・・
モチロン初めて『大魔境』に触れる方にとってはわざわざ原典を観る理由もなく、単品でオススメできる作品となっております

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

剛田旨味成分配合

うむ。
剛田さんとこのたけしくんが、カッコワルイところとカッコイイところと詰め合わせて魅せてくれました。


ジャイアンが「こんなの冒険じゃねぇ〜!」と指摘する通り、結構ドラえもん達って、冒険と言いながら道具に頼って冒険している気がします。。
よく「キャンプ」と言いながら全然それアウトドアじゃないよ…ってな室内道具でお泊まりをしてたような。今回も。

食べ物も…
密林の中で、不思議道具で出した遺伝子操作しまくったやつを喜んで食べてましたが。


キーを握るペコの故郷の山村の暮らしぶりの、粉挽き小屋や家畜の世話などの牧歌的な描写が良かったです。
この家畜が馬のように働いてくれるんですが、ラストまでちゃんと働いてる姿が描かれててホッとしました。


それにしても、子供映画は終わった後で明かりがつくと床がポップコーンの海なんですね。
掃除スタッフさんご苦労様。
友人が「家族で券買ってキャラクターのポップコーンセットとか付けたら5千円コース」と言っていました。
ポップコーンは買いませんでしたが、ドラえもんのカプセルトイをしたら「暗記パン」ばっかり出て笑えた…。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

63.5 10 2014年冬(1月~3月)アニメランキング10位
ジョバンニの島(アニメ映画)

2014年2月1日
★★★★☆ 3.8 (42)
175人が棚に入れました
色丹(しこたん)島を舞台に、主人公たち少年の視点から、ソ連軍の進駐する光景や島民の不安、ソ連側の人々とのふれあい、そして家族の絆を描く。

声優・キャラクター
市村正親、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、横山幸汰、谷合純矢、ポリーナ・イリュシェンコ、北島三郎、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

想いが心いっぱいに詰まって、銀河の底に沈む星

【一言紹介】

ジョバンニとカンパネルラの星の旅

【思ったこと】
{netabare}
始まりから最後まで

色も音も
切なくて、悲しくて、
苦しくて、寂しい

そうゆう感情を堪えるのに
精一杯だった。
涙もでそうだった。

最後のあの世界はなんだったんだろう。
表だけ楽しそうにして
心の中は真っ暗なのを
まるで隠してるようで

とてもとても私には心苦しくて
明るい気分になれないような
終わり方に思えた。
{/netabare}
【ゅずワールド】
{netabare}

人と人って
なんでこんなに
分かり合えないんだろうね。

ただ生きていることだけで
幸せなはずなのに

好きになったり
憎んだり。

人間はそうゆう感情を持てることも
すごく幸せな存在だよね。


まるで海、否、銀河の底で
息を止めるような
感覚になった。

【おとぎ星】
星が見える
その星の音を繋いで
楽譜にしよう。

一つの星の音だけじゃ
奏でれないメロディー。

その星達は
競り合って
高め合って
響き合う。

三拍子、四拍子、
それぞれ違う星と
重なり音を奏でる


それぞれ星は違うけれど
こんなにそばにいて
こんなに遠くにいる

そんな星達の
音とおとぎ話。

【星めぐりの空】

あの二つ星に出会わなければ
僕はこんなにもこの空を
見たいと思うことはなかっただろう。

君達が流れ星になって
僕の中をかけめぐる
こんなにも素敵に輝く星達を
大切に大切に思う

金平糖を食べたら、みんな星になって
この銀河の中でも息ができるよ

僕たちはどこまでもどこまでも一緒にいけるだろうか…
僕はどこまでもどこまでも君達とかけめぐりたいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

悲観や同情はいらない ただひた向きに この映画が伝えるのは説教ではなく【現実】

北方領土の一つ、色丹島を舞台に「終戦~ソ連侵攻~日本人強制退去」を描くフィクションです
作品の随所に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフとしたイメージを挟み込んでくるのが特徴


この映画を観る前、北海道を旅したときに訪れた札幌の北海道庁旧本庁舎にいらした北方領土出身のガイドさんのお話を思い出しました
結局、北方領土に住んでいなかった僕ら世代が、あの島の問題をとやかく言っても肩透かしなんだと、虚しさを感じた話でしたね
ただ生まれ育った故郷に帰れない人々がいる、その事実を僕らは知っておかなければいけないわけです
キャッチコピーが「忘れてはいけない物語」と、なっていますがこれはちょっと違うと感じますね




1945年、戦時下の色丹島では比較的緩やかな日々が送られていた
しかし終戦直後、ソ連軍による突然の占領を受けて島を守っていた日本軍は武装解除とシベリアへの抑留を余儀なくされ、残された島民達もソ連軍による制圧や略奪を受ける
密やかに、しかし必死に今日を生き抜こうとする島民たち
そんな島の一部始終を、父親が島の防衛隊長を務めている兄弟、ジュンペイとカンタは幼い目で見つめていた
やがて島にやってきたロシア人の少女ターニャやその家族、ロシア人の子供達と自然と打ち溶け合って交流を深めていく日本人の子供達
しかし兄弟の父親がソ連軍に隠れて日本人に備蓄品の配給を行っていたことが発覚
父はソ連軍に連行され、歩み寄っていたかに思えた日本人とロシア人の間にまたも軋轢が生じる
そしていよいよ日本人は島を追われることとなってしまう・・・




まず興味深いポイントなのが戦争という題材を軍人や政治家ではなく市井の人々の目線で描いている部分でしょう
それもどちらか一方に偏ることなく、日本とソ連の両面が描写されているのが説教臭くなくていい


大人のピリピリした空気をヨソに、日本の子供が「カチューシャ」を歌い、ソ連の子供が「赤とんぼ」を歌い出す場面はミュージカル風で特に印象的
今作はあくまで領土問題を示唆することがメインなのではなく、双方の人々を好意的に描いているのが素晴らしい


プロ声優は用いず有名俳優や声優未経験の役者だけで固められたキャスティングも恐らくこれ以上は無い!というぐらいバッチリ決まっており、強烈なキャラクターのユースケ・サンタマリアや一家を見守る担任教師役の仲間由紀恵も良かったです
なによりジュンペイとカンタの幼い二人を演じた子役達には力一杯の賛辞を送りたい
天才です!最高!b


随所に挿入される『銀河鉄道の夜』の一文は、妹の死で傷心した宮沢賢治が訪れた樺太の地で体験したことが執筆の元となっているという説によるもの
主人公のジュンペイとカンタの兄弟の名前も、ジョバンニとカンパネルラを文字っているもの


また、想像の中に登場する銀河鉄道が巡る世界のイメージの表現も美しい
作画スタッフに西尾鉄也や黄瀬和哉や大平晋也といった実力派アニメーターを揃え、芝居、表情、光、影、雪、煙、etc,etc・・・
キャラクター造形や背景、ハッチング、CG、そのどれもが大変素晴らしいかったです


史実を学ぶことはそれこそ大切なことです
でもこんな名作が埋もれてしまうこともほっとけない
いい映画ですb







(まぁw7月とはいえ色丹の海に飛び込む冒頭のシークエンスはちょっとありえないと思いましたがw)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

狭間の物語

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分くらい。実話をもとにした作品。

 終戦前の色丹島を舞台として始まり、その後のソ連軍侵攻によって起きた生活の変化を描いた作品です。これを俯瞰的な視点ではなく、一つの家族の視点から見続けます。現在の北方領土問題のきっかけとも呼べるものですが、政治的な主張は脇に外し、あくまでも家族愛や人間愛を描くことに主眼に置いています。


 視聴に際して特に基礎知識は必要ありませんが、余裕があれば二つのことを予習しておくといいと思います。

 一つ目は、歴史的な背景です。
 最初から最後まで一家族からの視点で描かれますから、大局的な視点による解説というのはほとんど入りません。その裏で何が起こっていたのかは、視聴者側の知識に委ねられています。ですから、最低限の歴史的な背景は押さえておくと更に理解が進むものと思います。

 二つ目は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(以下、『銀河』)に関する知識です。
 タイトルに入っている「ジョバンニ」は『銀河』の主人公の名前ですし、重要なシーンは『銀河』の描写と絡めた演出がされています。この作品自体が『銀河』をモチーフにしていますから、『銀河』に関する知識があれば、より楽しめるでしょう。

 誤解してほしくないのですが、基礎知識がなければダメ、というわけではありません。この作品自体はきちんと完結したものとして成立していますし、知らなくても十分楽しめることは間違いありません。ただ、この作品を見た後にこれらの知識を習得しようとする欲求が出てくるものと思います。ならば、後手を打つよりも、先手を打つ方がいいのではないのかな、と思った次第です。
 とはいえ、「めんどくさい!」という方も多いでしょうから、このレビューではその補完を目標として位置付けたいと思います。


歴史的背景:{netabare}
 1945年2月 ヤルタ協定(全ての元凶のような…)
 4月5日 ソビエト、日ソ中立条約の不延長通告(一方的な条約破棄)
 8月8日 ソビエト、対日参戦
 8月11日 ソビエト、日本の国境侵犯
 8月14日 日本、ポツダム宣言受諾(事実上の戦争終結)
 8月25日 ソビエト、南樺太占領(日本の武装放棄後の侵攻)
 9月2日 日本、降伏文書調印調印(形式上の戦争終結)
 8月28日~9月5日 ソビエト、択捉・国後・積丹・歯舞群島占領
 1946年2月2日 ソビエト、北方四島の自国領編入
 1947年~1949年 日本人の強制帰国

 作品内で描かれる期間は、玉音放送前から日本への帰国までです。ソ連軍が侵攻してきたものの、ポツダム宣言受諾後であるため交戦できず…と展開していきます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ①:{netabare}
 『銀河』は多くの作品に引用されていますが、引用される中心はほぼ決まっています。蝎(サソリ)の話です。「ほんとうの幸」について考える主人公ジョバンニが、「蝎のようになりたい」と願う話。

 蝎は虫を殺して食べて生きていた。ある時イタチに見つかって食べられそうになってしまった。一生懸命逃げたけど、いよいよ捕まりそうになってしまった。その時、井戸に落ちて溺れてしまった。
 蝎はイタチに食べられなかったことを後悔した。どうせ死ぬのなら、イタチに食べられていたら彼を一日生かすことができたのに。神様お願いします。むなしく死ぬくらいなら、まことのみんなの幸のためにこの体を使ってください。
 すると蝎は真っ赤なうつくしい火となって、闇を照らし続けた。

 私の他作品のレビューでも『銀河』については触れていますが、今作のレビューとしてはもう少しだけ踏み込みます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ②:{netabare}
 「蝎は虫を殺して食べて生きていた」というのは、原罪について述べられたものです。「生きるためには、他者を犠牲にしなければいけない」ということ。
 これに続く「逃げる蝎」というのは、心情について述べられたものです。「他者を犠牲にすることは厭わないけど、自分が犠牲になるのは嫌だ」ということ。

 蝎が井戸に落ちた際に感じたのは、自分が犠牲にならずに死ぬことが、結果として無駄死にになってしまうのではないかということです。「原罪を避け心情を優先したことに価値はあるのだろうか」ということ。
 そして、蝎が見せたエゴから自己犠牲への転換が、世界に希望をもたらしました。

 ジョバンニは、この「無駄ではない死に方をすること」を「自分の生き方」と捉え、「みんなのほんとうの幸」のために身を捧げようと心に決めます。ですが、「みんなのほんとうの幸」というのが何なのか分かりませんでした。これを探すことがジョバンニの目標となり、同時に私たちに対する問題提起となります。
 『銀河』における銀河鉄道とは、この世からあの世へと向かう鉄道です。そこにジョバンニとカンパネルラの二人が乗り合わせることで、死に方と生き方を考える話、これが『銀河』なんだと思います。

 おそらく、『ジョバンニの島』を見た方は、私が何を言わんとしているのかは分かると思います。
 「生きるために犯す罪とは何なのか」「自己犠牲を厭わないほどのほんとうの幸いとは何なのか」「なぜ銀河鉄道に乗れないのか」「なぜ銀河鉄道に乗れてしまうのか」、この『銀河』と関連したテーマが作中で描かれていきます。

 蛇足ですが、私は他のレビューでも『銀河』の話を書いていますが、特別この作品が好きなわけではありません。ただ、多くの作品に引用されていることを考えると、教養としては成立しているんだろうな、とは思います。
{/netabare}

 基礎知識は以上で終わりです。次項は単なる感想です。
 国の狭間、人種の狭間、親子の狭間など様々な狭間が描かれているこの作品。私が視聴後に感じた時間の狭間と共感の狭間について述べてみたいと思います。

時間の狭間と共感の狭間:{netabare}
 時間には二つの概念があります。クロノスとカイロス。
 クロノスというのは、刻一刻と流れる客観的な時間の流れを指します。実時間とも訳されます。「時刻」や「スケジュール」や「タイム」をいうときの時間の概念に相当します。
 カイロスというのは、体感時間とも訳される主観的な時間の概念です。「集中しているときは時間の進みが早い」というときの「時間」はカイロスに含まれます。また、ある書籍によれば、カイロスは「その出来事が起きる前と後で、人間に質的変化が起きる時間」であると書かれていました。つまり、「タイミング」の概念です。

 例えば、「私が誕生した日」は、私の家族には質的変化をもたらしたでしょうから、私の家族にとってのカイロスに該当します。ですが、その他の人々にとっては「いつもと変わらぬ日」でしょうから、単なるクロノスに過ぎません。つまり、同じ時間に対しても、立場の違いによって認識の相違は当然生まれ得るということです。

 このカイロスによる共感というのは、個人的なものだけには留まりません。多くの日本人にとってのカイロスというものも存在しています。カイロスの質的変化に着目するのなら、現代の日本人にとってのカイロスは二つあると思います。一つ目が1945年8月15日の終戦の日、二つ目が2011年3月11日の東日本大震災の日です。
 もちろんここで俎上に載せたいのは、前者の方です。

 1945年8月15日が私たち日本人のカイロスになっているからといって、それが世界的な共通観念となっているわけではありません。英米ソなどにとっての終戦のカイロスは、おそらく1945年9月2日だと思います。なぜなら、これらの国々は、日本が降伏文書に調印した日をもって対日戦勝記念日としているからです。

 現在の日ロ間における北方領土問題は、政治的または法的に解決することは出来ると思います。ですが、どのような解決策が図られたとしても、両国民間におけるカイロスの差は埋まらないように思えます。おそらく、その差は感情の差として表出することでしょう。フォークランド紛争によってイギリスとアルゼンチンの領土問題が解決したとしても、両国民間の不和が拡大したように、です。個人的なカイロスに差があるように、集団的なカイロスにもまた差がある。

 この作品のエンディングがあのような形になったのは、国や人種の差はあれど、同じ時間を過ごしたという個人的なカイロスの共有が出来ていたからだろうな、と感じました。これは、国や人種が違えども個人的なカイロスなら共有できるという希望の形の一つだと思います。
 ですが、この延長線上に集団的なカイロスの共有があるのかは、私には分かりません。延長線上なのかもしれないし、別次元なのかもしれない。クロノスをカイロスにすることができるのかも、個人的なカイロスが集団的なカイロスになるのかも、別のカイロスを持つ集団同士が歩み寄れるのかも分かりません。端的に言えば、どこまで共感を育むことができるのか分からない、ということです。

 私は合理主義的な性格も強いですから、どのような問題にも「白黒はっきり解決させろ」という意見を持つことが多いことは自覚しています。ですが、何を持って解決とするのかという問題解決のスタート、やはりここが一番難しいようにも思えます。
{/netabare}

対象年齢等:
 家族愛と人間愛が主題ですから、全年齢が対象で良いと思います。戦争ものではありますが、凄惨な場面というのも描かれませんからね。
 ここに関しては「凄惨でない戦争があるか!」との批判もあるかもしれませんが、私はこの作品に関してその批判をするのはやや的外れなような気もしています。この物語はあくまでも主観で進行しているため、凄惨な場面に出会わなければ凄惨さは描きようもないでしょうからね。実際にそうだったのかは分かりませんけれど。

 私の感想はともかくとして、視聴後のすっきり感もいいですし、素直に見てよかったなと思える作品でした。何を見ようか迷っている方はこの作品に手を出してみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

62.8 11 2014年冬(1月~3月)アニメランキング11位
劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵(アニメ映画)

2014年2月22日
★★★★☆ 3.7 (107)
620人が棚に入れました
白鳳女学院高等部に通う加藤茉莉香は宇宙海賊船・弁天丸の船長。3年生になる目前の春休み、豪華客船での海賊営業の仕事で、乗客リストを見た際に銀河パス所有者の少年・無限彼方がいることを知る。彼方の父で亜空間ダイバーである無限博士との約束を果たすべく、茉莉香はあることを実行するが……。
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

決断は自分の選んだベスト!

お台場の舞台挨拶付の上映を観てきました

茉莉香が1~2年生の頃を描いたのがTVシリーズでしたが
こちらは2年生~3年生に上がる春休みのエピソード
これは公開時期に季節を合わせてきたのかな?
とか一瞬思ったわけなのですが、
よくよく考えてみると舞台は地球ではなく鯨座宮たう星系海明星
地球とは自転公転の周期が違う上に赤道直下という設定だったはずなので
日本の四季感覚を適用するのはだいぶナンセンスでした
っていうか赤道直下に春休みってなんぞ!?

そんなどうでもいい話は置いておいて本題に入りましょう
今回の劇場版のメインゲストは劇場版オリジナルキャラ無限彼方少年
演じるのは下田麻美さん

下田麻美と聴いて真っ先に思い浮かぶのはおそらく「とかち」だと思いますが
Vocaloid鏡音リン・レンの中の人でもあるので
少年役という事にそれほど違和感はありませんでした
しかし舞台挨拶でのお話によると、こんなにしっかり少年役をやるのは初だそうでした
確かにレンの声のモデルは少年を「演じる」のとはだいぶ違いますし
キューティクル探偵のゆーた君は女装男子で女の子役に近いかんじ
ちゃんとした少年役は初めてに近かったんですね
佐藤監督によるとオーディションの他の声優さんは
もっとキラキラしたいかにも美少年という感じだった中で
ちょっと擦れた感じの演技が決め手になったそうです

これまでのモーパイは周りが茉莉香とタメか年上ばかりの状態からはじまり
途中で増えた後輩たちも女性キャラばかり
年下の男性キャラは全くいなかったんですね
ですから年下の少年目線で見えるちょっとおねいさんな茉莉香
というのがテーマの一つに有ったそうで
それはとてもうまくいっていたと思いました

良かった点がもう一つ
下田さんが「収録があまりに大人数でびっくりした」
と言っていましたが
TVアニメのメインキャラはほぼ総出演といっていい状態
弁天丸クルーや梨里香さん、セレニティ姉妹にランプ館のマミ
ヨット部はOGから後輩たちまで総出演、
チアキちゃんはバルバルーサクルーまで引き連れて出てきます
さらにそれぞれのキャラにしっかり見せ場を作ってあるので
TV版が好きな人には嬉しいファンサービスになっていたと思います

しかし、それはいい方向だけに機能しているとはいえませんでした
彼方が自分の運命を選択し切り開いていく部分が
この映画のメインテーマだと思うのですが
既存のキャラクターたちを万遍なく活躍させた結果
彼方の描写がすごく薄くなってしまっています
作り手側としてはレビュータイトルのセリフが真中にあって
彼方が自分自身の未来を選択していく話を描いているつもりでも
その決断までの心理描写がさっぱり足りていないので
格好いい宇宙海賊のお姉さんに感化され
雰囲気に呑まれて勢いで動いているだけにしか見えませんでした

おなじみのTV版からのキャラたちをメインに動かしつつも
物語の中心にはゲストキャラを持ってくるというのは
この手の劇場版の作りとしては王道パターンだと思います
しかし。それが傑作になるための条件として
既存キャラの力に頼らずとも
そのゲストキャラがメインの物語としてみて面白いことが大事です
原作ファンへのサービスに注力し過ぎて
彼方の物語が今一つ盛り上がっていないのが残念です

もうひとつ気になったのは後半のアクションシーン
監督も舞台挨拶で「彼方が決意した時点で話は終わってるんだけど
でも、折角のスクリーンだし(アクションシーンが)欲しいじゃない?」
と、笑いながら蛇足であることを認めていましたが
あのアクションシーンは個人的には減点要素しかありませんでした
{netabare}彼方の乗るマシンが変形したり、オデット2世とバルバルーサが合体したり・・・
まぁ苦笑いしか出てきませんでした
確かにモーパイファンは一般のアニメファンよりも高い年齢層に多くいます
簡単に言うと超合金世代ですよ
変形とか合体とかそういうのに憧れて育った世代です
だけど、いやむしろだからこそ
そういう要素の扱われ方には敏感なんですよ

某ゲームの分類を借りれば変形とか合体とかはスーパーロボットの領域
それに対して茉莉香達の戦い方は機体性能に依存せずに
優秀なクルーの技術と茉莉香の大胆な戦術によるもの
これらはどちらかというとリアルロボットの戦い方に通じるものがあります
茉莉香達の操っているのはロボットですらありませんが
リアルロボットから人型ロボットというアンリアルな部分を捨て去って
よりリアルに志向させたものが戦闘する宇宙船だと考えることもできます
つまり変型とか合体とかはモーパイの魅力とはベクトルが真逆なんですね
この違和感はTV版終盤のオリジナル部分にもありました
あの時は最新鋭の試作戦艦であると説明されて
なんとなく腑に落ちないものを抱えつつも納得はしましたが
今回で違和感の正体がはっきりした感じです{/netabare}

ああ、でもそんな中で流れた小松未可子さんの「Sail away」は良かったです
劇場まで足を運んで映画を見る意義の一つは
どんな立派なホームシアターでも絶対不可能な音響設備にあると思います
そんな中で、ももクロの例のアレを聞かされてスタートした時はどうしようかと思いましたが
「Sail away」と舞台挨拶だけでも見に行った価値がありました

しかし・・・興行的にはかなり残念なことになっているみたいですね
今まで人気作品の舞台挨拶付上映とか大体チケット取れなかったり
取れてもすごい後ろの方だったりしてきました
それが今回は前から4列目という映画を見るには前過ぎるにしても
舞台挨拶の観覧としては相当な上席が取れたのに
周りにぽつぽつ空席があって自分の左も空いている始末
これは普通の回はほとんど入ってないんじゃないかなぁとは思っていましたが・・・

TV版レビュー
http://www.anikore.jp/review/291621/

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

【ジュブナイル】×【サイバーパンク】×【スペオペ】×【ちゃんじゃない】=これぞモーパイの全て!

思春期の決断
大宇宙の冒険
巨大組織の陰謀
電子戦
独特の芝居臭さ
無理やりなドンパチ
そして・・・「ちゃんじゃない」


素晴らしい映画でしたb
『モーレツ宇宙海賊』というシリーズがやってきた要素をオリジナルストーリーながらも全て詰め込んだ贅沢な一作です


「超光速跳躍」の鍵を握る亜空間を研究していた「無限博士」を実の父に持つ少年、「無限彼方」
彼は超VIPの証である「銀河パス」と謎めいたメッセージを放つオウム型のロボット「フリント」を亡き父から託されたと同時に、謎の組織から身柄を追われ宇宙を逃亡していた
逃亡生活の果て、彼を捜していたという宇宙海賊船「弁天丸」の船長「加藤茉莉香」に保護され、行動を共にすることとなる
茉莉香は彼女の亡き父である「加藤ゴンザエモン」と「無限博士」との間に交わされたという約束の謎を明かすため彼方を匿う
やがて彼方を追う組織の目的が無限博士が亜空間に残した遺産にあることに辿り着く
が、彼方と関わる者として茉莉香や弁天丸、やがては白鳳女学院ヨット部までもが謎の組織の標的となっていく・・・


上記した通り、原作には無い(というか時系列的には原作を追い越した)完全オリジナルエピソード
さらにテレビシリーズが持っていた魅力的要素を今作の中に全て詰め込んでくるという大胆な構成を無理なく92分に落とし込んでいます
流石の佐藤竜雄監督、『ナデシコ』以来の劇場版とは思えぬ働きぶりには感服です


また、テレビシリーズでは描写が解り辛かった【電子戦】をSD化されたアバターキャラの動きで可愛く魅せた試みはgood


キャラデザは竹内浩志さんから堀内修さんに変更
キャラの年齢が上がったことを意識したのか全体的に大人びた感じで頭身チョイ上げ、輪郭線スマートに、ムッチリ太腿、下まつげ強調が主な違いか


さらに劇場版らしいスペクタクル要素としていわゆる【ドンパチ】が描かれるのも本作の魅力の一つだと思います
遂に梨理香さんの本気が拝めますw


ドンパチに関しては本来の『ミニスカ宇宙海賊』シリーズの魅力とは離れるという指摘もあるでしょうが、この辺はアニメシリーズ独特の魅力として機能しているので本作にもそれが反映されるのは当然のことと感じております


また、わざわざOPにテレビシリーズそのままの「ももクロ」を引っ張ってきたのもまたアニメシリーズの特徴でありますし、好印象でした


モチロンみかこしの挿入歌、angelaとしょこたんコラボによるEDテーマも不服は無いのですが、強いて言うなればももクロまで引っ張ってきたことだしスクリーンで「Black Holy」を聴きたかった・・・ってのが個人的な本音ではあります(笑)


モーパイファン、スペオペファン納得の素晴らしい一作に仕上がったと思います
拍手です

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

期待していたのとは大分違った

『劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵』は文庫原作、SF・海賊・女子高生アニメです。


今回のシナリオはたぶん劇場版用に作られた新作のもの。個人的にはアニメ第第8話~第13話の「黄金の幽霊船編」のような展開を期待していましたが、今回のシナリオは女子高生がワイワイと騒いでいる第14話~第18話の「コスプレ見習海賊編」に比較的近かく、観ていて疲れる様な雰囲気の内容でした。

私個人としてはこの作品をあまり面白いとは思えませんでした。理由としては、先ず女子高生が楽しくワイワイやっているシーンが長くそして騒がし過ぎた点。前作ではヨット部元部長やはなざーさんが抑止力となっていたが、今回は殆んど登場しないために騒ぎの収拾がつかず、とにかくこのシーンは無駄に濃くて長く退屈でした。

また、物語構成の面で見ると、結末を見れば話に一貫性があるように思えましたが、正直言って無くても良いような展開が沢山有りました。少なくとも地球に戻る必要はなかったし、一々話が飛ぶのでこの映画の最終的な目的がイマイチ掴みにくかった。さらに前半部では解説してくれる場面が嫌に多く、理解するのを途中で放棄。一度観ただけで詳細まで理解できる人はただの頑張り屋さん。前半から中盤にかけて丁寧な作り?をしていたからか、後半部は急ピッチに話が進んだように思われました。つまり全体的にテンポが悪い。

後は、登場人物一人一人が活かし切れていない印象を受けました。そもそもこの作品は登場人物が多いのだから、劇場版のように放映時間が短いなら登場人物を減らすか固定すべきだったと思います。結局のところ、女子高生達はいらなかった。
電子線に関しては、静的なハッキング勝負ではなく戦闘シーンの一環として入れて欲しかった。今回はアクションよりもシナリオ重視? 宇宙での激しい戦闘を期待している人には期待はずれな内容かもしれません。


酷評になってしまいましたが、それだけテレビ放送された本編と比べると少々残念な出来と言うか、少なくとも私には合わなかった。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

62.8 11 2014年冬(1月~3月)アニメランキング11位
BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-(アニメ映画)

2014年2月8日
★★★★☆ 3.6 (11)
57人が棚に入れました
出家したシャカ国の王子シッダールタは、片目のデーパと、予知能力を持つ少年アッサジとともに、苦行林へと向かう。そこで、病に侵され死を待つばかりのかつての恋人ミゲーラを盗賊タッタと共に救うが、それは、怒りと悲しみに満ちた彼らの心をも救うことになった。アッサジ少年は、飢えたオオカミの家族に自ら自分の体を与えて、死ぬ。その壮絶な死を前に、狂気の苦行を行い、死の淵で、大いなる自然の摂理・魂のつながりを知るシッダールタだが、デーパにより、シャカ国がルリ王子率いるコーサラ国に滅ぼされ、家族の安否も不明の事態を知る。思い悩むシッダールタに、傷心の巨人ヤタラが問う。人はなぜ苦しむのか? 人は何故生きるのか?

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

全体的にパワーダウン感が否めないが真木よう子目当てで観るのは真面目にアリですb

純粋に前作からの続きであり特にダイジェストも無いので予習が必要不可欠です
また、前作との間にいくつか端折ったエピソードもあるので初見さんは基本的にお断りとなっています


前作のラストで実質的な主役であった「チャプラ」が壮絶な死を遂げ、恋人との仲を裂かれた悲しみと戦争の悲惨な現実を目の当たりにしたことで王子の身分を捨てて出家することを決めた「シッダールタ」
今作では彼が修行の果てに悟りを開くところまでを描きます


苦行を積むことで徳を得る、苦行こそが絶対の道だと信じる先輩僧の「デーパ」
シッダールタに王として立ち上がってもらいたいと望む義賊、「タッタ」
かつての恋仲であった「ミゲーラ」との再会
そして、自分の死を予言しておきながら穏やかに過ごす少年「アッサジ」
数々の修行、人々との出会い、そして別れを経て、遂にシッダールタは『目覚めた人=ブッダ』となる・・・


前作がチャプラを主役としたピカレスクロマンだったのに対し(実際に原作の初期がそうなので)、今作はより説教くさい内容になるので少し好みの分かれるところ


シッダールタが悟りを開くまでの過程を進行する一方で、敵国側では王子でありながら奴隷の子であるという苦しみを抱える「ルリ王子」のエピソードが同時に展開されます


今作最大の注目ポイントはこのルリ王子でしょう、このドラマティックなキャラクターを演じるのはなんと【真木よう子】
めちゃくちゃ上手いです、『ミチコとハッチン』の時とは比べ物にならない
水樹奈々、沢城みゆき、藤原啓治とまあ一流声優がごったがやす中でも全く埋もれていない
もうこのまま本格的に声優やった方がいいと思います


監督が交代したので前作のオリジナル構成で多少矛盾が生じたタッタの年齢のズレなどを修正してきました
ただ前作のようなアクションシークエンスも減ったため、作画的な見どころは「ヤタラ」の『おっかぁ救出劇』ぐらいになってしまいました
全体的な見どころは薄くなってしまった感は否めません
ただ登場人物はほとんど揃いましたから最終3部作目へと期待をしたいところです
なんども言いますが真木よう子は今作のベストキャストですb

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5

62.7 13 2014年冬(1月~3月)アニメランキング13位
劇場版 プリティーリズム・オールスターセレクション プリズムショー☆ベストテン(アニメ映画)

2014年3月8日
★★★★☆ 3.8 (10)
69人が棚に入れました
女子小中学年に人気のおしゃれをテーマにしたゲームから生まれたテレビアニメの初の劇場版。『プリティーリズム・オーロラドリーム』『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』『プリティーリズム・レインボーライブ』という過去3シリーズのプリズムショーの中からベストテンをランキング形式で発表する。

声優・キャラクター
三宅健太、神代知衣、伊藤かな恵、阿澄佳奈、原紗友里、榎あづさ、米澤円、明坂聡美、大久保瑠美、高森奈津美、津田美波、佐倉綾音、加藤英美里、小松未可子、芹澤優、戸松遥、後藤沙緒里、内田真礼

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

オイラの知る限り史上最高の総集編映画!名画誕生の瞬間!!【3年12クール150話以上を49分で振り返るまさにオールスター映画!!!】

言うまでも無く原作は女児向けアーケードゲームシリーズ
キャラクターデザインに「ぽよよんろっく」と「okama」を配し、「歌える声優」を片っ端から集めたともいえる超豪華なキャスティングが最初の話題をさらいました
(阿澄佳奈、原紗友里、榎あづさ、大久保瑠美、高森奈津美、津田美波、伊藤かな恵、三宅麻理恵、金香里、明坂聡美、米澤円、加藤英美里、小松未可子、芹澤優、戸松遥、後藤沙緒里、内田真礼、佐倉綾音)


「着せ替え×歌とダンス×フィギュアスケートのジャンプ」とまあ異種混合イイトコドリをした革新的コンセプトの異色作で、発表当時はオイラも大いに期待をしておりましたわ
が、結果的にテレビアニメそのもののクオリティはライバルとなる女児向けアニメ群より俄然低く
肝心要となる玩具の売り上げも『プリキュアシリーズ』や『ジュエルペットシリーズ』に遠く及ばず、後発となった『アイカツ』にすら後塵を期すという事態が現状です


テレビシリーズは実に3年3シリーズに渡って放送され、シリーズ共通した世界観を持ったまま次々に登場する多彩な登場人物の多さが魅力のひとつ
その反面、シリーズの途中で一体誰が主人公なのか迷走する、という混乱が度々あるのが予てから疑問視されてきた問題作でもあります


さて、そうこう言いながらも無事3年間を走りきった大作シリーズ
初の劇場版は劇中で「プリズムショー」と呼ばれるフルCGで描かれるライブシーンの総集編
【全国のプリズムショーファンのBoys&Girlsの心の煌きを集計した】というベスト10+αを選出(実際はスタッフの独断と偏見)
これをカウントダウン形式で発表するというもの
あくまでショーのダイジェストであり、細かなエピソードの振り返り等は割愛されています


司会進行を務めるのは濃厚な個性とハイテンションな毒舌で印象深い「ちっとも可愛くないマスコット」のペンギン先生とモモが初共演(競演?)
冒頭からこの二人(二匹?)が本来のストーリーテラーであるはず赤井めが姉ぇを<頭から叩き潰す>という鮮烈過ぎるテンションで始まります


そう今作、初の劇場版にして短い時間の中に執拗なぐらいネタを盛り込んだ(やはりというか)ツッコミどころ満載のコメディだったのです(笑)


特に大人の事情や声優ネタ等、わざわざ子供が知らんでもいいようなことすら晒しておいて「大きいお友達は最初から知ってる!」と一刀両断してしまうのだから笑わずにはいられませんw
いいのかwこれで?







面白いからおk!w


もちろんメインとなる数々の名場面を劇場のスクリーンとサウンドで楽しめる上、それも鑑賞料金は大人でも1200円とは恐れ入ります
アニメ全体の出来はともかく、プリズムショーのCGはいつ観ても大変美しくとても素晴らしいです
流石の京極尚彦演出
また、あえてショーのダイジェストとしたことで先述した物語のネガティブな面がオミットされたのも良かったですb
一部の劇場ではミニライブや熱唱上映会も頻繁に行われ、あくまで【ライブ感】を尊重した作品としたことは、十分評価に値すると思います


と、言いつつもw
シリーズファンにはもはや【伝説】とも言える“あの”「無限ハグエターナル」がスクリーンで炸裂したのには思わず鳥肌がwww


エンドロールで映画の最後を締めくくるのはシリーズ第1期の劇中ユニット「MARs」と連動した声優ユニット「LISP」が歌う主題歌「You May Dream」のNewMix
既に解散したユニットながらも最後まで“名曲”として大切に扱われているのにはスタッフの愛を感じますね


そして・・・最後の最後で全員集合する歴代キャラクターと歴代キャスト!
もう泣くしかないw全然泣く場面じゃないんだけどw
改めてこれだけは言いたい
プリティーリズムのスタッフさん、キャストさん、3年間お疲れ様でしたー!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『プリティーリズム』を知らない人にこそ見てほしい、シリーズ3年間の軌跡と魅力

知らない人にこそ。ということでまず簡単にプリティーリズムおよびプリズムショーについて説明したいと思います。



プリティーリズムとは、タカラトミーが提供しているアーケードゲーム・及びこれを基としたアニメ・漫画・ファッションブランドなどのメディアミックス群の総称です。


ゲームにおいては、キャラクターの女の子を可愛くコーディネートし、リズムに合わせてダンスを披露し、そのファッションの表現力とダンスの完成度を得点として評価することでキャラクターを成長させていくことが目的とされています。



アニメではこのゲームの設定を踏まえ、アイススケート上でのダンス・ダンスに合わせたファッション・シチュエーションやイベントごとに新調される歌を融合させた、
通称‘プリズムショー’に憧れる女の子たちがその頂点プリズムスターを目指すことが主なテーマになっています。


つまりプリズムショーとは具体的に、スケートリンクを滑りながら、ダンスを踊り、歌を歌うという高難易度な技に挑戦する。

はっきり言って常人離れした、曲芸のようなハイレベルな種目です。


アニメで展開されるのは、プリズムスターを志す女の子たちの成長と挫折・友情と対立などの内面的世界。
そして可憐で華麗なプリズムショーの生み出す蓄積された経験の実践と感情の発露。

これらが相互に作用することで、人間ドラマとしてもエンターテイメントとしても楽しめるという訳です。



今回の映画は、今までのシリーズの‘ベストプリズムショー’を独自にランク付けし、プリズムショーを通してアニメを振り返っていこうという趣旨になっています。

{netabare}ベストテンと言いつつ、途中で11~20位も紹介してくれる心遣いには内心感謝しました。{/netabare}


では何故知らない方にこそこの映画を勧めたいかというと、プリズムショーは誰にでも楽しめるように分かりやすく、それでいて見ている人を感動させる、実際のショーさながらの魅力があるからです。


今からアニメを見ようとすると約150話という膨大な量のエピソードを消化しなければなりません。

しかし、映画で披露されるプリズムショーを見るだけでもこの魅力の内の8割は堪能できると思います。

それほどプリティーリズムというアニメにおけるプリズムショーの役割は大変大きく、アニメの面白さを最も感じられる瞬間でもあります。

キャラクターによってショーへの考え方が異なり、よってダンスの形・歌の性質・ファッションコーデの組み合わせは多種多様です。


最大の見せ場は1期のプリズムジャンプ、2期のプリズムアクト、3期のプリズムライブと呼ばれる云わば秘技のようなもの。

それぞれプリズムショーにおける花形であり、これが無くてはプリズムショーは始まりません。
段々と迫力と技術を増していく、シリーズにおける進歩が最も見られるシーンです。


シリーズそれぞれが別々の終着点、プリズムショーの捉え方を目指している所も非常に面白い点です。


また、2Dと3DCGの融合した映像や各シリーズの特色が見られるショーの演出は、アニメーションとしても抜群の完成度です。

特に3期レインボーライブのCG技術とダンス演出は、近年のアニメでも抜きん出て素晴らしいです。


既存のファンの方ももちろん、劇場での大スクリーンに映し出されるショーと立体的な音響で流れるテーマソング・マイソングは、
TVで見るのでは絶対味わえない満足感と感動が得られると断言できます。

(ファンならニヤッとできるネタやギミックもたくさん用意されているので、それ目当てに見ても損はしないです。あと映画の最後にちょっとしたサプライズがあります。)


上映館数がとても少ないことと、上映時間が49分と短めなことはとても残念で、宣伝も十分でないようです。知名度自体が低いです。

このレビューを機に劇場へ足を運んで見に行ってくれる方が増えれば、これ以上嬉しいことはないです。興味と暇があれば、是非見てほしいと思います。


後は、映画本編に関することを書き綴っていこうと思います。ネタバレ注意です。

{netabare}
映画館お決まりのNO MORE 映画泥棒のマナームービーの後にさらに、劇中劇マジカルみおんを使ってマナームービーを挿入するという発想には驚きました。

観客も恒例の影絵モブではなく、全キャラがずら~っと並んで座っているのを見て、思わずスクリーンを眺め回してしまいました。

この時点でちょっと感激してしまいました(笑)


本編の始まり方も、マスコットと先生とオーナーがさながらマリオパーティーのOPのように動く様は映画ならではですね。

合間で挟まれるコウジとヒロの放送事故は面白かったです。特にヒロ様はああいう役回りが合ってる気がします(笑)


まず10位MARsのHop!Step!Jump!は好きで何回も聴いていた曲なので嬉しかったです。CGも心なしか綺麗になっていたような。

この曲はやっぱりりずむちゃんに目が行ってしまいます。


9位のベルローズによるRosette NebulaはCGのレベルの違いを見せつけてきました。流石圧巻の迫力です。


8位SproutsのMirage JET。映画で初めて「あ、カッコイイな」と感じた曲でした。各キャラが本当に生き生き動いてると思いました。


7位なるちゃんのハート(はーと)イロ(はーと)トリドリ~ム。レインボーライブでは断トツでなるちゃんが好きなので当然この曲も大好きです。

この回のなるちゃんのパフォーマンス良かったなと改めて思います。

ただ、なるちゃんのランクインなんだからせめてりんねちゃん遠慮してくれよ・・・!と内心歯ぎしりしてました(笑)
決してりんねちゃんのことが嫌いな訳じゃありません。


同時発表で6位はPrizmmy☆のDear My Future ~未来の自分へ~。この曲が流れた後で一瞬EDのmy Transformも流れましたね。EDの方が個人的には良い曲だと思いました。


5位MARsでQue sera。ディアマイフューチャー時の曲ですね。実はこの曲見逃していたようで初めて聴きました。

曲自体よりもあいらみおんりずむがすっかり大人びていたことに改めて驚きました。もう三人とも人妻オーラが出てます(笑)

最後あいらが地球を無限ハグで包み込むインパクトったら凄かったですね。

出てくる感想が大体ペンギン先生とモモと一緒です。


4位はハッピーレインのどしゃぶりHAPPY!。

本編だと何話か続いたりして飽き気味だったときもあったのですが、改めて聴くと良い曲。元気がどんどん出てきます。


3位発表の前に11位~20位の発表が入ります(だったかな?)

20位はCOSMOsのcheer! yeah!×2。

何よりみあが目立ってましたね。元気な曲がみあには似合います。


19位Never Let me Down ~がんばりやぁ!~、せれのんの曲です。

凄く元気の出る、歌詞も考えさせられる良い曲なのに順位低すぎなような気がしました。

そもそもプリズムショーの採点は基準がよく分からないのでしょうがないです・・・。


18位かなめのShall We Go?。

この曲も素晴らしい曲なんですがいかんせん尺が短すぎる。そこが難点なんでしょうか。


17位P&Pのサンキュッ!!。

ディアマイフューチャーは演出が一番見栄えが良いと思います。ヘインの仕草が個人的にとてもキュートです。


16位みおんのSwitch On My Heartは正にみおんを体現した曲だと思います。時間の都合で「みおん・スイッチオン!」が聴けなかったのが残念。


15位はべるのGet music!です。

最初の頃のいかなる時も気高く孤高でいようとするべる様の意志が強く表れていて、良いマイソングです。


14位はいと&おとはのALIVE。

本編のエピソードがショーに表れていて大変良いです。

おとはちゃんが強くいとちゃんの手を握るシーンが見どころ。


13位りずむのココロ充電!。

りずむちゃんの性格や心情がよく表現されていると思います。

この曲もりずむちゃんの「ココロ・充電!」のセリフが欠かせません。


12位はあん&わかなのcherry-picking daysです。

フレーズが非常に耳に残りやすいですね、それからコーデも。

二人のシンクロ具合が曲に上手く合っています。


11位はジュネのnth color。

この曲は衝撃的でしたね。歌声はもちろんショーの演出からレベルの違いを見せられた感じでした。

ジュネ様が映画でちゃんと出番があって良かったです。


そしてまたベストテンに戻り、3位はあいらのDream Goes On。

正直この曲は1位でもおかしくないと思っていました。

曲単体での完成度はもちろん、用いられたシーンがオーロラドリームのクライマックスでしたから。

あいらちゃんのセリフ一つ一つ、そしてあいらちゃんがオーロラライジングの呪縛をついに解き放つ感動の瞬間。

見ていて涙が出たのは劇中このショーだけです。感無量です。


2位はりんねのGift。

曲自体も素晴らしいながら、シーンの選択もベストだったと思います。

りんねちゃんが皆の前でショーを初めて披露する回で、幻想的な映像が見る人を魅了します。


そして1位はオーロラドリーム&ディアマイフューチャー全員でのYou May Dreamでした。

壮観な光景でしたね。紅白のフィナーレのようなショーはランキングの域を超えてこの映画にふさわしいです。


ベストテンが終わって、ゲームのダンスCGを流しながらEDです。

こうして見るとゲームのショー演出もアニメに劣らず大迫力だと分かります。

また、EDテーマはYou May Dreamの劇場版Verです。このためにオリジナルで曲が用意されているのは嬉しい誤算です。


EDも終わってここで終わりかと思いきや、マジカルみおんの後半始まりです。

正真正銘オールスター登場の何でもアリな展開は最早おまけとは思えません。

そして最後の最後に、放送予定の4期主人公らぁらの登場です。
まさか映画の中に登場するとは思ってなかったので驚きました。

次につながる、期待の持てる終わり方にスッキリしました。


全体的に、1期2期のクライマックスの場面が多く出ていてファンとしても満足でした。

3期はこれからがクライマックスなので、まだ物足りないのも致し方なしですね。

でもりんねちゃんにジュネ様、色んなペアのデュオショーが見られて、現状でのベストな見せ方なのではないかと思います。


プリズムショーとしても、ファンムービーとしてもとても満足のいく映画でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

62.0 14 2014年冬(1月~3月)アニメランキング14位
劇場版 Wake Up,Girls! 七人のアイドル(アニメ映画)

2014年1月10日
★★★★☆ 3.5 (253)
1186人が棚に入れました
グリーンリーヴズ・エンタテインメントは、仙台で活動する弱小芸能プロダクション。しかし最後の所属タレントに逃げられ、社長の丹下は次の手としてアイドルユニットの結成を思い立つ。丹下の無茶振りにしぶしぶ街に繰り出しスカウトを始めたマネージャーの松田は、公園で一人歌を口ずさむ少女に出会う。その素晴らしい歌声に思わず声をかけるのだが、彼女は「アイドル」という言葉に表情を曇らせ、逃げるように立ち去ってしまう。松田は知らなかったのだが、その少女こそかつて国民的人気アイドルユニット『I-1クラブ』のセンターを務めながらも、ある事情で脱退した元アイドル、島田真夢であった。
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

七人の侍を意識するなんて、また大上段に振りかぶりましたねえ。<再視聴により微修正>

劇場版とTV版の同時公開という思い切った商法で始まった正統派アイドルアニメ。
劇場版はTV版の前段に当たり、デビュー前の話です。
WUG ZEROといったところかな。

舞台は東北の大都会仙台。
背景が美しく描かれます。
何故、仙台?
それはおいおいわかります。

その仙台で、6人の女の子によるアイドルユニットが結成されます。
{netabare}しかし、センターがいない。
そこで、元アイドル島田真夢に白羽の矢がささります。
でもでも、そして・・・、王道展開です。{/netabare}

とにかくデビュー前からスッタモンダ。
{netabare}一時は解散説が・・・{/netabare}
新人声優さんの素人感も手伝って、この作品大丈夫かっていう感じです。

杜の都仙台にアイドルという斬新なミスマッチ?
{netabare}最底辺からの出発。{/netabare}
サクセスストーリーを予感させる雪のファーストライブ。
キャラはかわいいし、個性的。
等々、TV版への期待大です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 30

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「松田、アイドルとは何?」「アイドルとは物語よ、物語とはすなわち可能性よ」

まずはおかえりヤマカン!
そしてアニメ映画デビューおめでとう!
大変素晴らしかったです^^b


新人声優の育成とアニメ作品を同時進行させる『Wake Up Girls!』の【エピソード0】となるのが本作です
コレを観てからだとテレビアニメ第1話の印象がだいぶ変わります


監督はアニメ業界にダンス作画ブーム、ライブ作画ブーム、聖地巡礼ブームを巻き起こしたヤマカンこと「山本寛」
脚本に『らきすた』、『アイドルマスター』の「待田堂子」
キャラクターデザインにTV版『今日の5の2』、『ヤマノススメ』7話、『宮河家の空腹』1話の「近岡直」
そしてもはやヤマカン作品の常連、「神前暁」
とまあ、まずスタッフが実にオイラ好み(笑)


シリーズの最大の特徴は主役に抜擢された“ド新人”声優の7人を劇中のヒロイン達とリンクさせ、虚実混在の物語とするというもの
当て字こそ違うものの、登場人物と担当声優の名前が同じで、キャラデザも実際の声優の容姿をモデルとしているのです
おかげで名前と顔はすぐ覚えられそうですw


仙台に拠点を置く弱小芸能事務所のマネージャーを務める「松田」
彼は社長の命令でアイドルユニットを結成するべく“金の卵”となる美少女のスカウトに勤しんでいた
偶然にも国民的アイドルユニット「I-1 club」の元センター、「島田真夢」を見つけるがアイドルは彼女にとって過去の傷であり、オーディションに参加することを頑なに拒む
一方、彼女の他に6人のアイドル候補生を見つけ出すことに漕ぎ付けるものの、センターに相応しい存在感のある少女が欠けていることが問題視されていた
各々の思惑で参加したアイドルオーディションだったが、やがて一つのユニット「Wake Up Girls」(略称:WUG)として結束していく6人
しかしCDデビュー直前になって社長が運転資金を持って失踪
WUGのデビューは白紙となってしまったが・・・


時はアイドル戦国時代
いや、アイドルアニメ戦国時代です!
豪華ベテランスタッフが集結した実力の『アイマス』、CG演出を効果的に挟んでくる技術の『ラブライブ』、そしてポップアートを積極的に取り入れて老若男女関係なく人気幅を広げる挑戦の『アイカツ』


それらどれとも違った2014年の急先鋒となった『WUG』ですが、近岡の緩いラインと自由奔放な作画を軸に若手故の勢い余る演技で魅せる声優陣とまあ、今作はどの部分をどの作品と比べても実に【未完成】であると言えます


しかしながら【未完成】であるとはすなわち、劇中の台詞通りに【可能性】を感じさせてくれるものだと思います
これから広がっていくテレビシリーズの展開、「WUG」の行方、さらにその先にある新人声優たちの未来
その全てが“この映画をスタートにしている”と言える日が来ることをゆっくり待ち望みたい、そんな気持ちにさせてくれる希望感に満ち満ちた作品ですb


こんな素晴らしい映画が1発目とは・・・2014年もアニメ映画から目が離せない!
ちなみにオイラは夏夜さん推しだ!w

投稿 : 2024/03/16
♥ : 27

takarock さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

2.5次元アイドル、その名もWake Up,Girls!

まず、あらすじよりもこの作品が制作されるまでの流れを簡単に紹介したいと思います。

2012年9月10日に東北を舞台としたアイドルアニメの制作が発表されるとともに、
スタッフが公開された。
主役7人の声優はプロダクションに所属していない一般人から
81プロデュースとavexが共同でオーディションで選考することが発表された。
(wikipediaより抜粋)

原案・監督 はヤマカンこと山本寛監督です。

上記の通り、Wake Up,Girls!メンバー7人の声優は素人です。
また、島田真夢→(声優 吉岡茉祐)、林田藍里→(声優 永野愛理)という具合に
役名と声優の名前をリンクさせています。
さらにキャラデザもその担当声優をモデルにしているという徹底ぶりです。

この作品ではアイドル界の汚い部分や業界の裏側も描写していくということなので、
メンバー間の争い、事務所の資金繰りやTV業界やスポンサーとの関係、セクハラシーン、
さらにいえば枕営業を強要されるシーンなんていうのもあるのかもしれません。

言い方は悪いですけど、
これはアイドルアニメを介して新人声優を見世物にしていると言えるでしょう。
泥に塗れてそれでも必死に夢に向かって頑張っていくメンバーの姿を応援することは
メンバーの声優を応援することに直結するような作りになっているわけです。
2.5次元といったところでしょうが、正直かなりえぐいやり方です。

最近では女性声優は声だけの役割だけでなく、アイドルとしての役割を
求められているのはすでに周知のことだと思います。
例えば、「探偵オペラ ミルキィホームズ」はアニメの思わぬヒットにより
その声優(若手中心)のLIVEは武道館も満員御礼になる程の
人気っぷりだったのは記憶に新しいところです。

この作品もアニメがある程度人気になれば、
無名の新人声優を一躍有名にすると共に
雀の涙程度のギャラの新人声優のLIVEで客を埋め、
イベント収入やそれに付随するグッズ収入等で
稼げるコンテンツに育っていくのかもしれません。
DVDやBDの売上に頼っている形態からの脱却という点でいえば
おもしろい試みだとは思います。
あまりに露骨で阿漕なやり方なのかもしれませんが、
「悲しいけど、これ商売なのよね」とスレッガー中尉もおっしゃることでしょう。
もっともこれは単なる私の推測に過ぎない話なんですけどねw

一応ストーリーにも触れておきましょう。
映画ではメンバー結成→初LIVEまでの話です。
アニメの0話の位置付けの話となります。

私はアニメから視聴したのですが、
まぁ映画を観てなくてもなんとか脳内補完できるとは思いますが、
やはり映画を最初に観るべきでしょう。有料ですがニコニコ動画でも視聴できます。
でもこの話は無料で流せよ。撒き餌を有料にして誰が食いつくんだよって話です。

俺か・・・でもそんな奇特な人はそんなにいるわけもなく
案の定あにこれだけでなくアニメから視聴した層からは大不評です。
「意味がわからない」「超劣化版アイマス」などと散々な言われようです。
奇しくもこの状況は誰からも期待されていない
地方の無名アイドルWake Up,Girls!のはじまりと似ているのかもしれません。
(ただ、この作品は無関心どころか嫌われている状態なのかもしれませんが)

ちなみに現在放送中のアニメは2話まで視聴していますが、
未だにメンバーを把握し切れていません。全員同じ顔に見える状態ですw
この辺もある意味リアルなのかもしれませんねw

Wake Up,Girls!はこれから作中でどんどん有名になっていくのでしょうが、
この作品もそうなっていくのでしょうか?
まぁ正直無理だとは思いますが・・
現実でも数多のアイドルが存在する中でトップアイドルになるのは
それこそ奇跡といえるような確率だと思います。
この作品も奇跡を起こせればいいですね。
まぁ正直(以下略)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 39

62.0 14 2014年冬(1月~3月)アニメランキング14位
大きい1年生と小さな2年生(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.7 (42)
164人が棚に入れました
1年生のまさやは体が大きいのに泣き虫で、通学路の暗い坂道が怖くて1人で歩けません。そんなまさやと手をつないで歩いてくれるあきよは、背は小さいけれどしっかり者の2年生。あきよのようにしっかりしたい、とあこがれているまさやですが、ある日、あきよが涙をながす事件が起きてしまいます。まさやはあきよを元気づけるため、あきよが大好きなホタルブクロの花を探しに、はるか遠くの一本杉の森へと歩いて行くのでした。

声優・キャラクター
田村睦心、矢島晶子、久野美咲

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【44年の時を経て名作がアニメ化する瞬間】

文化庁が主催するアニメミライ、2014年度の一作


原作は1970年に出版された絵本(というか絵物語)
恐らく小学校の図書室で目にした事のある方も多いでしょう、オイラもその一人
実に44年の時間を経て、この名作絵本が遂にアニメ化するのです
それも一流スタッフの手腕と国の金で(笑)


監督は『宇宙兄弟』『謎の彼女X』の渡辺歩
キャラクターデザインは金子志津枝
このコンビは4月スタートの『彼女がフラグをおられたら』のメインスタッフでもありますね
監督自身も子供の頃に読んだというこの原作
いつかアニメ化したい、と考えていたようです
そんなベテラン監督に従えられたA-1Picturesの若手アニメーター達が挑むのは、渡辺歩監督が得意とする【現実と虚構が混濁する世界】です










1年生なのに身長が大きすぎる「まさやくん」
背は小さいけど2年生らしいしっかり者の「あきよちゃん」
泣き虫なまさや君は登校途中にある薄暗い森のある坂道が怖くて一人で歩けませんでした
そんなまさやくんと手を繋いでくれるあきよちゃん
けれでとある日、あきよちゃんが泣いてしまう出来事が起きてしまいます
まさやくんはあきよちゃんを元気づけるために、あきよちゃんのお気に入りだったホタルブクロの花を捜し求めてはるか遠くの森に一人歩いていくことを決意します・・・









まず可愛らしい感じに低めの頭身でまとまったキャラデザ、田村睦心と矢島晶子の新旧少年役声優の競演、44年前の東久留米の姿を再現してみせた世界観と背景
とまあパッと見でわかる見どころの多さに惹かれます


さらにまさやくんが怖がる暗い森
これを渡辺歩作品お約束の現実(リアル)と虚構(イメージ)が混濁して重なる様として表現
昨今では珍しい、ラフで荒々しい大胆なタッチの背動(背景動画、背景ごとアニメーションさせる作画の手法)が拝めるのが最大の見どころかと


いやはやしかし;
44年前の絵本をアニメ化させようだなんて考えが今日浮かんでくるとは・・・しかもそれが実現しようだなんて・・・
正直驚きです
次に何がアニメ化するのか予想できませんw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

偉大なまさやくん

小学一年生にしてはとても背の高い「まさや」くんと、背の小さな小学二年生の「あきよ」ちゃんのほっこりするようなお話。

まさやくんは体格が大きいものの、気の弱い性格で通学路挟むようにしてある森にさえおびえてしまいます。
彼とは反対に、あきよちゃんは背が小さくてもしっかりしたお姉さん。
そんなまさやくんをあきよちゃんは堂々と先導していきます。でも、もうちょっと背が高かったらと思い悩むあきよちゃんです。
そんなある日のこと、上級生からもらったホタルブクロという綺麗な花を大切に抱えている下校途中で、
同じ小学生の暴走自転車がぶつかってきてホタルブクロがつぶれてしまいました。とても悲しいことです。
特に、いつも元気で自分を励ましてくれているあきよちゃんの涙はまさやくんにとって衝撃的でした。
かける言葉も見つからず、ただただ帰り道を彼女の後ろをついて行くことしかできませんでした。
しかし、まさやくん決心します。なんとかあきよちゃんに元気になってもらおうと。
以前、おじいちゃんの家に行く途中、バスの中から見かけたホタルブクロのおぼろげな記憶を辿りながら、
あきよちゃんからもらった首飾りを頼りに、勇気を振り絞りまさやくんは1人で冒険に出かけていくのだが……

「アニメミライ」という若手アニメーターを支援する文化庁の企画らしく、2010年から毎年行われているらしいです。
アニメの短編、または長編映画好きの僕にとっては嬉しいものではありますが、
あまり面白そうなものや観たいと思わせてくれるものが少なく、いまいちパッとしません。
『リトル・ウィッチ・アカデミア』もこの企画で作られたものでした。うーん、やっぱりいまひとつでした。
この作品もそんなに面白いというわけではなく、興味がないとおそらくすぐに飽きてしまうような作品です。

原作は1970年に出版された児童文学。
ストーリーは、上にも書きました通り、気弱な少年が自分の意志でひとつ成長する姿が描かれます。
体が大きいからといって心も強いわけではありません。背が高いから顔もかっこいいというわけではないし、
必ずしも運動ができるわけでもない。男が誰しもラジオの修理ができるわけではないように。
小学生の頃から、もっと言えば幼稚園の頃から皆より背が高かった僕には、まさやくんの気持ちがよくわかります。
背が高いのになにもできない木偶の棒というのも案外キツイものです。
だから、内なる恐怖に頑張って立ち向かい、大好きなあきよちゃんのためにと奮闘する彼の姿は立派だと思うのです。

あきよちゃんが涙を流すシーンもくるものがあります。尊敬している、特に年上の人の弱い部分は、
なんだか見てはいけないような気がするのものです。そしてそれはとても心に残ります。
『マリア様がみている』で祐巳の前で祥子さまが泣くシーンなんてとてもびっくりしました。
またこの作品にしろ、『マリみて』にしろ、これを上手くストーリーの中で使っています。
場合によっては涙する側は立場を失いかねないので繊細な配慮が必要になるこの場面ですが、
両作品ともちゃんと物語を前に進めることができていて、話の作りとして上手いと思いますし、なにより結末がより魅力的に輝いていました。


この作品の特徴をあげるときに絵は欠かせません。
水彩絵の具で塗ったような温かい雰囲気のある背景に交じる小学生たちの姿は不思議とじっくり見てしまいます。
精密というよりはアバウトに大胆に描かれたそれらは、むしろ小学生視点の世界を忠実に描いていました。
日常が非日常で、周りのものが神秘的で幻想的。森は悪魔の巣窟に、タコは正義の味方になるのです。
話の終わりの方で、自転車で小麦畑の間を駆け抜けるシーンは特に綺麗でした。

少年の冒険と呼ぶにはいささか大袈裟な気もするし、深く感動するようなこともなかったけれど、
小学生のあの頃、隣町でさえ自分にとっては未開の地であり、目に映る全てが新鮮であると同時に、
自分がどこにいるのかわからず、帰れなくなる恐怖感が常にあったことを思い出しました。たしかに、あれは怖かった。
そんな子供の頃の感情を生のまま掘り起こされる作品でもありました。

こういった子供の話や日常を背景にした作品には思いのほか感動してしまうことがあります。
僕にとってこの作品は違いましたが、たとえそうでなくともなかなか良い作品ではないかと思います。
話の展開があまりに平板過ぎるのが少し瑕なんです。でもだからといってまさやくんの行動の偉大さは少しも減じられません。
立派でした。これからの2人の関係と、成長していく彼らの姿が、続きはないのだけれど楽しみにもなる作品でした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメミライ2014作品

A-1 Pictures 30分

体は大きいけど気が弱い小学1年生の男の子と体はちっちゃいけど元気な小学2年生の女の子は仲良し、ある日ある出来事で元気な女の子の涙を見て、ちょっとだけ勇気を出して頑張る男の子のお話です。

可愛いキャラクターと田舎の風景がやさしいタッチとなって絵本から飛び出したような感じでした。(実際原作は絵本みたいですねw)

作中に流れる音楽もほのぼのとしてましたね。

大人の方は懐かしさを、お子様いる方は一緒に観てほしい作品ですね^^

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

61.0 16 2014年冬(1月~3月)アニメランキング16位
劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-(アニメ映画)

2013年12月27日
★★★★☆ 3.5 (162)
842人が棚に入れました
「かつて、ハンター協会には強大な力を持つハンターたちが存在した。彼らは《光》と《闇》に引き裂かれ、それぞれが選ぶ道へと進んだ―そして今、全てのハンターを抹殺する為に《闇》が動き出す。《闇》の猛攻により、傷つき倒れるキルア、死に瀕するクラピカ・・・。ハンターたちを追い詰める《闇》の真の目的とは?そして、明らかになるネテロとハンター協会の罪深き真実。全てを知ったゴンは、傷ついた仲間を助ける為の“力”を求め禁断の《闇》世界へ足を踏み入れてしまうのか・・・!?」
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

HUNTER×HUNTERの劇場版オリジナルストーリー。偉大なキルアの存在!

劇場版 HUNTER×HUNTER
-The LAST MISSION-
98分


全ハンターよ、真実(闇)と闘え
今、蘇る悪夢。それはハンター協会の闇の歴史
数十年前のあの日、全ての悲劇が始まった… 浮かび上がるハンター協会の
闇の歴史―そして、ネテロの隠された過去 ハンター VS ハンターの死闘が今、
始まる!!!

上記は本作のキャッチコピーです。インパクトがありますね映画を観る
きっかけになるし興行成績にかかわると言っても過言ではないですよね。


私、冨樫は幽遊白書が最盛期と思っています。原作ハンターハンターは
現在分迄は既読しています。
前作劇場版は映画館に行きましたが、今作はレンタルでの視聴。


劇場版オリジナルストーリー
天空闘技場を再び舞台にし、メインの4人(ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ)や
ズシとウイングの師弟コンビ、久々に皆集結します。


{netabare}
今回の敵はジェド。かつてハンター協会の影の隊長だったジェドは過去に
ネテロによって壊滅させられた。報復のため動き出すジェドの末えいである
修羅(しゅら)、煉獄(れんごく)、餓鬼(がき)という劇場版のオリジナルキャラと
壮絶なバトルを繰り広げます。


念の設定は練られた設定のため扱うのに厄介であり非常にオリジナルが
作りにくいと思いますが本作は矛盾を感じさせない出来でしたね。
敵サイドを未知の強さを持つキャラと描くため念ではない怨という謎の能力を
使ったのはオリジナル設定として悪くはないです。

それからアクションシーン良かったです。技と技のぶつかりあい。
バトルはよく動きます。
ゴンの釣竿、キルアのスケボー、初めのハンター試験でしか観られなかった
アイテムが使用されているのもすごく良かったです。
ネテロ役を演じた永井一郎氏の劇場アニメ最後の出演作の百式観音も圧巻でした。
キルアの洞察力や機転の利かせ方もカッコイイです。
{/netabare}


強いて言うならあと少し原作のような「作戦と発想力の戦い」の要素があると
良かったかなと


個人的にゴンとキルアの友情も見せ場が沢山用意されていたのは満足。
ゴンの言葉に照れてるキルアの描写に大満足です。

冨樫的ストーリー構成なんて期待して観ているファンいないだろうし
限られた映画の時間枠を考えると健闘だと思います。

オリジナルでこれ以上は難しいのではないでしょうか。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 24
ネタバレ

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ハンター十か条其乃四「ハンターたる者同胞のハンターを標的にしてはいけない」

映画館にて見てきました。前作が結構ひどかったので今回こそはと思ってました。

結論からいうとまぁまぁでした。前作よりはかなり良くなってました。

時系列としてはG・I編の後ですかね。(ゴンの技などから推察)
天空闘技場が舞台になっているのですが {netabare} とりあえずバトルオリンピアのフロアマスター達しょぼい奴多すぎるw キャラデザも微妙だし…
{/netabare}

前回と違って {netabare} ヒソカを戦闘に参加させなかったのは良かったと思います。前回強すぎでしたしw ネテロはまぁああなるのは予想できましたが、それにしても煉獄出番少なすぎてびっくり{/netabare}

どのへんがThe LAST MISSIONかわからなかったりしたし、やっぱりHUNTER×HUNTERってこういう劇場版にはむいてないのかなぁと思いました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3
ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

面白くは無いけど・・・。

「怨」という念の邪道的な能力の使い手がハンター協会に復讐しに来ます

ツッコミどころばかり目についてしまいますが
気になっていたズシのその後が見られたし
なにより永井一郎さんの御声をもう一度聞けて嬉しかった!
なので、ギリ観て良かったという気持ちです

{netabare} ただ、友情パワーで万事解決みたいなのは
ハンター×ハンターに合わないので他所でやって頂きたい{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

59.9 17 2014年冬(1月~3月)アニメランキング17位
パロルのみらい島(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.5 (29)
103人が棚に入れました
遠い海の向こうに浮かぶ小さな島。そこには未だ人間に知られていない不思議な動物達が暮らしていた。その島の子供、パロル・ズーズ・リコットは、ある日人間の世界の写真を拾い、その美しさに魅了され、掟を破って島を飛び出してしまう。初めて見る人間の世界に驚き、興奮するパロル達。ただ、そこには思わぬ落とし穴が待ち受けているのだが…。果たして彼らは無事に旅の目的を達成する事が出来るのか?

声優・キャラクター
藤村歩、勝杏里、川澄綾子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ケモナー歓喜である(笑)今年度アニメミライにおける最高の作画クオリティ!冒険と成長と三角関係を詰め込んだ、アニメの宝石箱や~♪

文化庁が主催するアニメミライ、2014年度の一作


制作はシンエイ動画
シンエイ動画といえば星の数ほどある日本のアニメ制作会社の中でもかなり特徴的な会社ですよね
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等など、ファミリー向け作品を専門とし基本的にアニヲタに媚びた作品は作らないのが方針
(いやw『となりの関くん』は例外でしたかな?w)


今作で初監督を務めるのは現在『ドラえもん』でメイン演出家も務めるアニメーターの今井一暁
今回氏がオリジナルキャラクターとオリジナルストーリーで作り上げたのはまさに【子供の頃見て、興奮したアニメの原初的体験】を追求した作品
つまり、どこまでも果てしなく子供向け


どこかの島で暮らす人間が知らない不思議な生き物の村
その村のオトコノコでいつも学校をサボってばかりの弱虫、パロル
活発で島の外の世界に憧れるガールフレンドのリコット
島に流れ着く漂流物で発明をすることが趣味のズーズ
三人は危険が故に決して島の外には出てはならない、という掟を破り冒険の旅に出る
そして辿り着いた先で初めて見る人間の文明に触れてしまう・・・


まずとにかくよく絵が動くw
アニメーター育成の企画であるアニメミライにおいて、作画はもちろん重要視されるところでありますが、今作は今年度の中でも特によく動かしてきます
喜怒哀楽がコロコロ変わるキャラクターの表情は魅力的に、身振り手振りの芝居、そしてアクション
もうやりたい放題でありますw


子供向けと割り振っておきながら、主役のパロル、リコット、ズーズは見る人から見れば三角関係の幼馴染
サクッと甘酸っぱい要素を入れてくる辺りは流石の老舗、シンエイ動画なんじゃないでしょうか
そしてリコット、この娘可愛すぎw
2012年度にはケモナー歓喜の作品(笑)『BUTA』がありましたがw今作はそれを超えますw
リコットに惚れた人、あなたにはケモナーの素質ありますw


「パ~ロ~ル~♪」って子供の耳に残り易そうな優しいトーンで強烈なインパクトを誇るテーマソングもバッチリ作られてたりで、かなり本気を感じた一作です^^b

投稿 : 2024/03/16
♥ : 12

神崎凛 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こんなに面白いアニメだったとは...

遠い海の向こうに浮かぶ小さな島。その島の子供、パロル・ズーズ・リコットは、ある日人間の世界の写真を拾い、その美しさに魅了され、掟を破って島を飛び出してしまう。初めて見る人間の世界に驚き、興奮するパロル達。ただ、そこには思わぬ落とし穴が待ち受けていた……。


最初は得たいの知れない生き物3匹の気ままな物語なのかと思っていたけど全然違いましたww絵柄が何かに似てると思ったら制作したのが「ドラえもん」などのスタッフらしくて納得しました。

人間が出てこない作品と思っていたので人間の世界へやってきたのが1番予想外でした。作画も凄く良くて動くシーンはめっちゃ動いてます。まるで1本の映画を観てる気分でした。

王道をテーマに作ってるだけあって凄く王道な作品になってます!私は単純に観てて楽しい映画とかとても好きなのでかなり面白かったです!!声優陣もかなり豪華でした!!

ぜひ何も考えずに鑑賞してほしいです!!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

外国風の平凡なショートアニメ

人間風動物三人組による人間世界へのドタバタ冒険ショートアニメです。
外国アニメのような感じで、日本アニメの特徴は感じられません。
美作画とスピード感以外は、平凡な作品です。

このアニメは、日本政府が主導するアニメミライ2014の作品です。
この企画は若手アニメーターの育成が目的なので、これでいいかもしれません。
でも、仮にもアニメ作品を制作するのであれば、大人の視聴に耐えうるものにしませんか?
それか、日本的なオリジナリティーのある作品にすべきでは?

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

58.0 18 2014年冬(1月~3月)アニメランキング18位
黒の栖-クロノス-(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.4 (50)
262人が棚に入れました
少し暗い陰を持つ高校生・中園真。彼には幼い頃より、魂を連れ去る「黒い存在」が見えてしまうという不思議な力があった。ある日不意に「黒い存在」の一人・瀬野晶に話しかけられ「自分たちの邪魔をする気か?」と問い詰められる。しかし真は「どうせ何も出来ないので邪魔はしない」と諦めの態度を見せるだけだった。そう、その時はまだ、幼馴染の葉月に迫る不穏な影に、真は気づいてはいなかったのだ……。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野大輔、大地葉、前野智昭、松本夕紀

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

運命に抗った少年。

アニメミライ作品「黒の栖」約25分

主人公の声優が花江夏樹さんでちょっと嬉しかったです。

死神が見える主人公。
そして死神は主人公の幼なじみに・・。

観始めて思ったのは少々癖のあるキャラクターデザイン(作画)だと感じました。
最近のアニメというよりは少し古い感じの様な雰囲気がしました。

死が関係あるだけに内容は暗めというか結構静かな感じ。
BGM(効果音に近い音)が作品の雰囲気や死神の存在を
うまくだしていると思いました♪

内容的には観てると予測できちゃう展開でした。
できちゃうけど、メインシーンは結構感動しました。
こんなに思ってくれる人がいてヒロインは幸せだなって。

この作品、まとめるのには25分じゃちょっと足りなかったように思いますが
雰囲気や空気感は良いし、つまらなくはないので
ちょこっと時間ある時とかに観てみても損はしない作品だと思いますヽ(*´∪`*)ノ"

読んでくださりありがとうございましたヽ(´∀`*)ノ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 25

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あえて世界観を消化しない伝奇モノ

2014年度のアニメミライにおける1作


地味な良作が揃ったアニメミライ2014の中では正反対な、ミステリアスなストーリー、ファンタジックな世界観、そしてバトルを中心に構築された割と単調な作品


制作はSTUDIO4℃
『ブラスレイター』や『緋色の欠片』等で繊細なキャラクターデザインを手掛けてきた恩田尚之が初監督


幼い頃から死を目前にした人の背後に現れる「死神」を目視できる能力を持った少年、マコト
死神が見えるというその能力を誰も信じようとはしなかったが、見えるというだけで何が出来るわけでもない
マコトはいつしか、死神を見て見ぬフリをするようにして生活していた
しかしある日、マコトが死神だと思っていた黒づくめの男、アキラがマコトに接触を図る
アキラの真の目的は理解できなかったが、やがてアキラの次の標的がマコトの幼馴染の少女、ハヅキであると知ることになる・・・


お話自体は謎に満ちた「死神」の存在を軸に、次から次へと登場する複数の人物の思惑が入り乱れて2転、3転とする急展開
とても世界観を消化し切れてるとは言い難い


続きを予感させるストーリーといえば聞こえは良いですが、実際のところお話の肝となる死んだ人間の魂がどうなるのか?
が、具体的にはわからないままで味気ない結末を迎えます


キャラクターデザインは繊細な絵柄が特徴の監督自身のタッチとは正反対に、ハイライトも陰影も入ってない大味な印象
作画自体もフルアニメーションを多用した所謂ヌルヌル作画でどちらかというと動画殺し(笑)的な独特の作風に仕上がっています


お話も画面も少し練り込み不足を感じ、特に他のアニメミライ参加作品とは違う試験的な立ち位置の作品ですね

投稿 : 2024/03/16
♥ : 14

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメミライ2014作品

STUDIO4℃ 30分

主人公の高校生が幼い頃から死神(本人曰く)が見えるようになるところからお話は始まります。

不気味な死神ですが、鎌持ってとかドクロをイメージするとかそんな感じではなく何かのエージェントみたいな感じです。

題材が題材なだけに作画はちょっと暗い雰囲気で、内容は結構詰まってますのでテンポ良くお話が進んでいきます。

お話としてはきちんと終わってますね。

ただ時間が短いので分からないことが多いです。

ただひとつ言えることは「青春しているなぁ〜」ということですねw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 28

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
ゴールデンタイム(アニメ映画)

2014年1月11日
★★★★☆ 3.8 (6)
58人が棚に入れました
米アカデミー賞を受賞した「つみきのいえ」のROBOTが手がけた短編アニメーション。高度経済成長期からバブル経済期へと目まぐるしく発展する1980年代の日本を舞台に、廃品置き場に捨てられてしまった古めかしい60年代製のテレビが、捨てられたことに納得できず、廃品置き場から抜け出そうと試みる姿を描く。

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
プレーンズ(アニメ映画)

2013年12月21日
★★★★☆ 3.9 (5)
54人が棚に入れました
農場で働く農薬散布機のダスティは、大空の世界一周レースで優勝するという“かなわぬ夢”を抱いていた。彼はスピードを競うために作られたレース用飛行機ではなく、おまけに高所恐怖症のため低空飛行しかできないのだ。それでも夢を諦められないダスティは、猛特訓と仲間のサポートによって世界一周レースへの出場権を手に入れる。トップ・レーサーたちが集結する中、様々なハンディを負ったダスティに勝ち目はあるのか?

声優・キャラクター
瑛太、井上芳雄、山口智充、石田太郎、天田益男、甲斐田裕子、小林沙苗、白熊寛嗣、塾一久、森田順平、中田隼人、大川透、我孫子令、中村秀利、花輪英司、河本邦弘、林勇、間宮康弘

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密(アニメ映画)

2013年12月28日
★★★★☆ 3.6 (7)
41人が棚に入れました
偉大な発明家になることを夢見て、水を何でも好きな食べ物に変えることができる<食べ物マシーン>を発明し、一躍有名になったフリント・ロックウッド。ミートボールやハンバーガーが巨大化しあわや大惨事という一歩手前で町を救うことができたが、フリントと仲間達はスワロー・フォールの島を一旦離れる羽目になった。しかし謎の生物"フードアニマル"たちに島が占拠されてしまっているとわかった時、世界を救う為に再び島に戻るように要請される。フリントは自分の偉大な、けれど迷惑な発明品のために、おいしくて危険な戦いに再び挑むことに・・・・。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

前作よりも明らかに魅力がなくなってしまった

このアニメ映画は、くもりときどきミートボールの続編に
あたる作品である。前作の終わりから話が続いているため、
前作の知識をある程度踏まえたうえで視聴した方が良いと思われる。

大まかなあらすじとしてはこんな感じ。
FLDSMDFRの事件が終結した直後、島に有能な発明家を求めて
巨大企業「リブコー」の社員達が来訪してきた。彼ら社員が
スワロー・フォールズを覆い尽くした巨大食べ物の撤去作業を
行ってくれるという情報を聞き喜ぶ市民たち。

しかし、余りにも膨大な量のため、一時的にではあるが島民達は
リブコー本社のある「サンフランノゼ」へ移住することになる。
そこで新たな生活を送るフリントたち。運よく、リブコーの
最高責任者であるチェスターVに声を掛けられ、リブコー社員
として働くことに。チェスターVから依頼された仕事を遂行する
ために、ひとりスワロー・フォールズに向かうのだが…。

全体を通した感想としては、前作の良さを全く活かしきれていない
印象を受けた。前作では大人でもかなり楽しめる作りになっていた
のだが、今作は子供向けにシフトしたようだ。人によっては
物足りないと感じても不思議ではないと思われる。
やはり、一作目は本当にストーリー構成力の高い素晴らしい
作品だったなと改めて認識した。
(後になって監督が違うということが判明した。
それなら仕方ないね☆)

いい所を挙げるとするならば、前作よりも可愛らしいキャラクター
が多い事と、全体的にカラフルな色彩になっている事だろうか。
今作では、FLDSMDFRが生み出した生命体「フード・アニマル」が
登場するということも相まって、色取り取りのキャラクターが
顔を覗かせてくれた。

個人的に印象に残っているのは、やはりイチゴちゃん。
たまに嘔吐するおっちょこちょいだが、使命感の強い
フード・アニマルだ。カリスマ性が高いのも大きなポイント
となる。彼の勇気に感銘を受けた子供達も多いだろう。

舞台がジャングルと化したスワロー・フォールズであるため、
色彩豊かな背景となっている。子供心をくすぐられるので、
無邪気な気分で見ることが出来るだろう。

それ以外で良いと感じたところは一切なかった。
前作では、主人公フリットと父が家族に向き合うという明確な
シーンがあったのに完全に省かれている。非常に味気ない。
というかしょっぱい。不要なものだと判断したのだろうか。なぜだ?

また、前作よりもやたらギャグを強調しすぎているため、所々で
冷めてしまうことが多かった。そこまでしてやる必要はあったのか?
絶対に要らないと断言できる。

一番致命的だと感じたのは、フリントが非常に優れた科学者である
という設定を無視していることだ。前作には確かにあった創意工夫
が活かされていないのだ。なんのための技術者か。それに加え、
主人公が成長しきれていないのも良くない。
前作が好きだった方からすれば憤りを感じても不思議ではない。
最早、蛇足でしかないのだ。誠に遺憾である。

以上の理由から、困った時はフード・アニマルで誤魔化してしまえ
という風に私は見えてしまった。制作中の段階で気づかなかった
のだろうか。かなり気になる所だ。

テンポよく進むのは問題ないのだが、如何せんストーリーがしょっぱい
出来になってしまったためこのような評価になった。内容重視の方は
見なくても特に問題はないと思われる。
私からも無理には勧めない。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 11

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

くもりときどきミートボール 続き

2019.9.23 視聴完了。

前作のラストシーンから始まる。
前作の食べ物を粗末にしていると感じたのは
私だけなくて、たくさんいたようだ。
なぜなら今回はそれをフォローする内容になっているから。

島に放置されていた食べ物は
フードアニマルになっており
フリントたちは問題解決のため島に向かう。

食べ物が生き物になると粗末感が面白いほど消える。
フードアニマルたちは意外と可愛いし
愛と友情の物語という感じになっていて
前作よりも良かった。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
ウォーキング with ダイナソー(アニメ映画)

2013年12月20日
★★★★☆ 3.9 (5)
36人が棚に入れました
7000万年前のアラスカを舞台に、一頭の恐竜の成長を追いながら、彼らが生きた太古の地球を旅する地球史上最大の“いのちの物語”。厳しい冬を生き抜くために南へ向かう草食恐竜の群れに、耳に大きな穴があいた一際小さな身体の一頭がいた。やがて彼は、群れのリーダーである父を亡くし、兄や仲間ともはぐれて迷子になってしまう。大きな肉食恐竜や自然の脅威と闘いながら、仲間に会うために旅を続けた彼は、様々な危険をくぐり抜けて大人へと成長し、思わぬ形で兄と再会を果たす……。

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
ミッキーのミニー救出大作戦(アニメ映画)

2014年3月14日
★★★★★ 4.3 (5)
31人が棚に入れました
『アナと雪の女王』の同時上映作品として劇場公開された。

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

斬新な映像演出にびっくり。

「アナと雪の女王」同時上映。
前座のショートムービーです。

内容はアニメタイトルそのまま。
とにかくドタバタで楽しいです。

しかし、このアニメの魅力はそこではありません。
最初は、モノクロの小映像から始まる普通のムービー。
そのうち突然映像が破れ、劇場側に登場人物が出現。
もうそこからは怒涛の展開です。
2Dと3Dの融合。
ノスタルジーと最新技術の共演。
アニメの原点もあったり。

もう参りましたとしか言いようがありません。
目がまん丸になりますよ。
こんなアニメ初めてです。
創造力と発想力の勝利でしょう。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 26

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
劇場版 トレインヒーロー(アニメ映画)

2014年2月22日
★★★★☆ 3.7 (3)
17人が棚に入れました
2090年、アレスターリア国の宇宙基地より「アウリオン」という超優秀な人工衛星が打ち上げられた。しかしアウリオンは途中、恒星フレアに直撃され、消息を絶つ。宇宙空間で帰るべき星を探していたアウリオンはナゼか「地球」という星にひかれる。そこで、機械生命である自分の仲間のトレインヒーローたちが、人間にこきつかわれているという誤解をしたアウリオンは、地球に対して執拗な攻撃を続ける。その攻撃に立ち向かうトレインヒーロー達だが、何とアールが絶体絶命のピンチに!! アール、そして地球の運命やいかに…!

声優・キャラクター
浪川大輔、小野大輔、興津和幸

計測不能 19 2014年冬(1月~3月)アニメランキング19位
タップ君(アニメ映画)

2014年1月11日
★★★★★ 5.0 (1)
16人が棚に入れました
日本を代表するVFXプロダクションの白組が手がけたコマ撮り短編アニメーション。第2次世界大戦前後のヨーロッパ。靴職人スミスの店に、タップダンサーが靴の修理の依頼にやってくる。人間たちの生活を支える靴たちが集うスミスの店で、靴たちがそれぞれに秘めていた物語を語りはじめ……。
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