2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 28

あにこれの全ユーザーが2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月18日の時点で一番の2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

78.2 1 2015年夏(7月~9月)アニメランキング1位
心が叫びたがってるんだ。(アニメ映画)

2015年9月19日
★★★★☆ 4.0 (1199)
6282人が棚に入れました
監督 長井龍雪
脚本 岡田麿里
キャラクターデザイン 田中将賀
制作 A-1 Pictures
青春群像劇 第2弾 劇場版完全新作オリジナルアニメーション 

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。
そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。

声優・キャラクター
水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、藤原啓治、吉田羊
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

心を開いて

とてもおしゃべりで、
夢見がちな女の子がいた。
成瀬順、おしゃべりが大好きなかわいい子。

幼い頃、何でも言葉にする、
{netabare}彼女のせいで事件が起き、両親は離婚。
深く傷ついては、自分のせいだと塞ぎ込み、
その事が原因で、彼女は言葉を封印する。
静かな生活を送り、周囲からは浮いた存在となる。{/netabare}
色んな気持ちを心に閉じ込めて生きいている。
そんな経験を持つ彼女を中心とした青春群像劇。

人を傷つける言葉がある。
でも人を救う言葉もある。

想いを声(言葉)にすることの、
大切さと難しさがここでは語られている。
話し言葉でもいい、歌でもいい。
きちんと伝えることが大事なんですよね。

勇気を持って心を開けば、
きっと素敵な物語が始まるのです。

大きく心は動きませんでしたが、
晴れ晴れとした気持ちになれました。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 88
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

若く明るい歌声で雪崩は消えるのかもー

劇場版オリジナルアニメ


監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀。そして制作はA-1 Picturesさん。
と『あのはな』メンバーが再結集し、秩父を舞台に青春群像劇を作りましたとの前情報が視聴動機になりますよね?自分もそうです。

きっかけは岡田麿里さん。『あのはな』地上波再放送中。2019年夏期『荒ぶる季節の乙女どもよ。』でシリーズ構成担当中。新作映画『空の青さを知る人よ』も控えてる。氏の作品の露出が多くなってる最中で手を出してみました。


『あのはな』よりは演出控えめで『あのはな』より秩父のスポットが出ていたんじゃないか、な作品。
聖地巡礼ならこっちのほうが捗りそうな気がします。
共通するのは高校生の青春群像劇。味付けは彼らのトラウマであります。
主要キャストは2019年現在も一線で活躍されているこの方々↓

成瀬順(CV水瀬いのり)、坂上拓実(CV内山昴輝)、仁藤菜月(CV雨宮天)、田崎 大樹(CV細谷佳正)

劇場版ならではの作画と安心できる声優さんで占められており手堅さのようなものを感じます。客寄せ用の本業俳優(女優)さんは主要な役どころながらセリフ少なめの安心配置という配慮も見受けられます。
大筋の脚本や演出も飛び道具が出てくるわけでもなく全体としては以下の通り手堅い組み立てでした。手堅いのは良いことです。

 1.主役のトラウマ提示
 2.克服のためのあれやこれや
 3.実はみんなも何かしら抱えてるからの
 4.カタルシス的なもの

もちろん目を引く演出{netabare}(冒頭とミュージカル){/netabare}はあります。が、シンプルに “ ほろ苦い青春もの ” が好みであれば手を出して損はないでしょう。
・・・と、私がごちゃごちゃ言うよりも制作陣のメンツ買いでよろしいんじゃないでしょうか?



あらすじは省略。
なにげない一言が取り返しのつかない事態を招き、それ以来心を閉ざす。言葉は相手を傷つけもするし救いもするという題材を上手く調理していることに異論はありません。
だがしかし、若干違和感も。

 {netabare}母親が離婚後に娘のフォローしとけば一発解決じゃない?
 少なくともこの子と二人で生きていくと決めたのならば。{/netabare}

違和感をあげつらって叩きたいわけではありません。時間はかかりましたが前向きな結末を用意しているため不問にしたいところ。
むしろ、{netabare}「そんなこと思ってないのに(順の母)」{/netabare}言葉というキーワードに視点を向けさせながらもう少し深みを持たせるための必要な設定だったと捉えてます。

・言わないで伝わらないこと
・言わなくても伝わること
・言っても伝わらないこと
・言ったから伝わること

想いを伝えることの難しさや素晴らしさを、そして人との関わりを諦めちゃあいかんよということを、若さゆえの青臭さを交えながら訴えてくるものがあるのであって、そのさじ加減が抜群に上手いです。
私からはそんな青臭さに良い意味で震えた印象的な箇所を何個かご紹介。


■青臭さ4コンボ ※ネタバレです

{netabare}◆田崎の変わり身

ついさっきまで真逆だったじゃん?の田崎くんであります。
考え変わったら即実行。謝ったらノーカン。大人であれば段階的措置を踏みそうなものをそうはしません。自分が根に持たないから相手もそうだろうと思ってる節があるところがむず痒く感じます。若さの表れですね。{/netabare}


{netabare}◆成瀬の逃亡

実際の私の話ですがバイトをばっくれたことがあります。責任の所在云々は非難もあるでしょう。
オーバーフローを起こしたがきんちょの行動なんて似たり寄ったりでは?と思いながら眺めてました。
他人との関係を自ら断ってコミュニケーション能力を磨く訓練を怠ってきた娘さんです。かつ幼い頃夢見た “ 王子様が迎えに来てお城に連れてってくれる ” が原点の娘さんでもあります。 それが儚くも砕け散った直後の行動。極めて狭い世界が全てだった高二の娘ならやりかねんと思った次第です。
しかも、前の晩の出来事もはっきりと言ってたわけではない。先走って落ち込むなんてこれまた若さの表れでしょう。{/netabare}


{netabare}◆普段スカしていざとなればアツい

地域ふれあい交流会(ふれ交)でミュージカルをやると決めた瞬間がよい。推進役はモブたちであります。
・係を押し付けといて言いたい放題言ってる罪悪感めいたものがちょっぴりある
 →後ろめたさがあるのでもっともらしい「やらない理由」を言いつらう
・あの成瀬順が表舞台に立つということに好奇心も見え隠れしている
 →提案に乗ることは善行なんじゃないかという潜在意識あり
そこを突破したモブくん(誰だっけ?)たちがエライ! 坂上たちだけだったら対立構図あるまま成し得なかったことをフォロワー役が背中を押すわけです。流れが出来てから一気に固まる勢いもこれまた若さの表れですわな。
予算をチラ見させて誘導する担任の“しまっちょ”城嶋 一基(CV 藤原啓治)も策士だなあと。大人はこういう役回りで良いのです。{/netabare}


{netabare}◆ついでに

順の告白も田崎の告白も菜月の告白(未遂)もタイプの違う勢い余って系告白でした。

・順:言わなきゃあたしダメになる、の視野狭窄な告白
・田崎:共有する時間が長かったからという理由での勘違い告白
・菜月:相手がフリーと安心しきってたのにからの焦りで告白(・・・めいたもの)

身にあたることばかりです(汗){/netabare}



ネームバリューで釣られ、その期待通りの手堅い面白さがあり、しかと描かれた若さに目を細める。清々しい余韻の残る素敵な119分でした。

乃木坂も悪くなかったんじゃないかなあ。。。



視聴時期:2019年9月

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2019.09.13 初稿
2020.03.18 タイトル修正
2021.08.14 修正

投稿 : 2024/09/14
♥ : 81
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この作品は、私の最高評価アニメ映画です。<地上波放送記念;少しだけ長めに修正>

すごい。
すごいとしかいいようがない。
話の途中から感動で涙がボロボロです。
その上ラストにさらに感動を。
さわやかな青春の鼓動に心を動かされまくりました。

{netabare}ヒロインは、幼少期のある言葉により傷つき言葉を失った順。
主人公拓実、元カノ菜月、野球部元エース大樹を含めた4人が地域交流会の委員へ。
彼らもまた、悩み傷ついた心を持っていたのです。
最初はギクシャクしますが、順の心からの行動によりうち解ける4人。
クラス全員を巻き込んでミュージカルの準備が進みます。
しかし、地域交流会前日のある事件により、順に変化が・・・{/netabare}

ホント言葉って怖い。
不用意に発した言葉は容易に人を傷つける。
でも、自分の溢れる気持ちを言葉に乗せれば、どんな心も溶かすことができる。
そして、奇跡だって・・・

一瞬も目を離せない119分間。
4人全員に感情移入して感動の嵐でした。
よって、私の最高評価の作品とさせていただきます。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 63

71.2 2 2015年夏(7月~9月)アニメランキング2位
くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(アニメ映画)

2015年8月15日
★★★★★ 4.3 (14)
53人が棚に入れました
アーネストおじさんは、大きくて無愛想なクマ。腹ぺこでゴミ箱をあさり、最初に見つけたものを口に詰めこもうとしたそのとき、金切り声があがった。「わたしを食べないで!」。飲み込まれようとしていたのは、小さなネズミのセレスティーヌ。「わたしを食べなければ、かわりにあなたがこの世で一番欲しいものをあげるわ」。こうしてセレスティーヌは一命をとりとめた。この奇妙な出会いから、クマの世界とネズミ世界のどちらにもない、ふしぎであたたかい友情が花開く。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【全世界、全アニメ映画のトップクラスと讃えることの出来るまさに】“奇跡の1本”【そしてケモナー異種族歳の差最高!!!】

まずとにかく言いたいのはこの映画が観れる環境にいる方、そしてもしケモナーとかが苦手でなければ、まず是非に観ていただきたい!
とにかくこの世の全てのアニメ映画の中でも「最高」と呼ぶに相応しい傑作です!
『ベルヴィルランデブー』とかソ連版『雪の女王』を初めて観た時の衝撃に近かった;
ここ数年の海外アニメ映画としては間違いなく【世界一】です!


原作はベルギーのガブリエル・バンサンの代表作である『くまのアーネスト』シリーズという絵本です
原作者は2000年に永眠されておりますが、このシリーズ自体は20年も続いた作品のため、図書館や学校で読んだことがあるという方もいらっしゃるかと思います


キャラクターは擬人化されたクマとネズミ
天敵同士相容れない二種族はそれぞれ別々の社会を築いていましたが、クマを恐れないネズミの少女セレスティーヌとクマのアーネストおじさんはなぜかとても仲良し
そんな二人のカップルのほのぼのとした生活を綴った絵本シリーズです


さて事は2012年、なんとこのシリーズの前日譚と呼べるオリジナルストーリーがフランスでアニメ映画として制作されました
如何にしてアーネストおじさんとセレスティーヌは出会ったのか?
その様子がこの映画で紐解かれるのです


原作はピーターラビットとか鳥獣戯画みたいなデッサン調の写実的で繊細な絵柄でしたが、フランス制作ということでキャラデザはバンドデシネ調に大きく改変されました
大きな白目は表情を豊かに表現し、柔らかいアウトラインと頭でっかちな体躯は可愛らしい感じにまとまり、水彩画タッチの色彩や背景はそのまま原作から継承され完璧に再現されました


この美麗な絵が動くというだけでも十分素晴らしいのですが、まあとにかくよく動くこと動くこと;
古き良き時代のディズニーを彷彿とさせ、表情、芝居、アクション、エフェクト、どれをとってもこれぞまさに「ネ申作画」と呼ぶに相応しい
一体どれだけの労力をつぎ込めばこんな画面が出来るのか・・・思わず溜め息が漏れます


そして地上でレンガの家や石畳の道路を建てて生活するクマ達と、地下で産業革命間近の時代を思わせる高度社会を築くネズミ達
この二つの世界観描写をたっぷりと観せてくれるカットも童心を取り戻しwktkさせてくれる瞬間


しかしそんな偉大な傑作が日本未公開のまま3年も経っていたのです
そして時は過ぎ2015年8月
一体何が起こったのか、急遽日本語吹き替え版が制作され満を持しての初公開と相成ったわけなんです
またこの吹き替え版がキャストも演技も大変素晴らしい
フランス映画らしい小気味良いジョークがガンガン飛んだり、大量のモブが一斉に喋り出すカットが多々ある本作を100%楽しむためには、この吹き替えというのが重要な要素でした
なによりセレスティーヌがホント可愛いんだ
ホント、本編通して終始笑っていられますよ
(あ、でもクライマックスでは自然と涙が・・・)


さて、今作は普通に子供と一緒に観られる作品です
で・す・が!
何をけみかけそんなに興奮してるんだと言うと、もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、これケモナーものでありながら【異種族愛】と【歳の差恋愛】も同時に描いてるんですね
浮浪者同然の駄目おじさんアーネスト、賢く無垢な少女セレスティーヌ
デッカイおじさん×ちっこい幼女・・・(ゴクリ
この二人のカップリングって凄まじい“萌え要素”の塊じゃないですか!?


しかも今回のオリジナルストーリーでは二人は各々の世界で敵と親密になったと言うことでアウトロー扱いされてしまいます
はぐれ者同士、肩身狭き者同士、、そこに生まれるロマンス、、、、いやそんな小難しいものでなく、言うなれば【純愛】か
はぁ、、、凄くトキメキます
それもしんみりってよりか笑顔で暖かく見守っていきたい感じ
心が洗われるようだw
もうホント最高中の最高ですねb


一見するとキャラデザやオリジナルストーリーで原作を突き放しているようなこの映画ですが、最後にちゃんと原作にリンクするところがもう感無量
なに一つとして文句の付けようがありませんw
良いか悪いかを遥か通り越して、というか“観ないと損”な1本です
機会があれば是非チェックしていただきたいところ!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 13

さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

絵本がそのまま動き出したみたい

柔らかなタッチの絵にポロロンと響くメロディが心地良いです。
観終わった後、ほんわかした気持ちになりました。

くまのアーネストはガサツなマダオであった分セレスティーヌの可愛さ素直さが際立ちましたね。

犯罪が許されるという展開にはちょっと綺麗過ぎるかなと疑問に思ったのですが、笑えるシーンもあって、終わる頃にはかなり、引き込まれてしまいました。
これは是非もう一度みたいです。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 5

ほねっこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

水彩画タッチのキャラクターがとっても愛らしい!フランス発の温かいアニメーション

ついに日本公開!という情報を仕入れさっそく見てみたのですが・・・

温かみのある絵!素晴らしい劇伴!コミカルで生き生きとした演技!可愛すぎるセレスティーヌ!何もかもが最高でした!このアニメすごいよ!!

水彩画タッチのキャラクターと背景美術がとても温かみのある雰囲気を出していて、まるで子供の頃に戻って絵本を読んでいるかのような気分にさせてくれます。
それでいて、この水彩画タッチのキャラクターが表情豊かに生き生きと動くんですから、見ているだけでもワクワクが止まらんです!

子供向けの作品ではありますが、大人のアニメファンにとっても見どころ満載の最高のアニメーションでした。。
素晴らしい作品をありがとう!

【追記】
個人的には吹き替えで見たほうが良いかなあと思います。
字幕を追う必要がなく自然と作品世界に入れますし、何より吹き替えをなさった声優さんの演技も良いですから!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 4

70.6 3 2015年夏(7月~9月)アニメランキング3位
BORUTO -NARUTO THE MOVIE-[ボルト ナルトザムービー](アニメ映画)

2015年8月7日
★★★★★ 4.1 (213)
1489人が棚に入れました
長きに渡る戦争を経て高度成長を遂げた新時代。七代目火影・うずまきナルトが統治する木ノ葉隠れの里を中心に、新たな忍を育てる「中忍選抜試験」が5つの里合同で開催されようとしていた。里の手練場で修業に明け暮れる三人一組の下忍たち。サスケの娘にしてナルトに憧れを抱くサラダ、多くの謎を持つ超優秀な忍ミツキ、そして才能を持ちながらもナルトをクソオヤジ呼ばわりするボルト。ボルトは、多忙が故に家族と過ごす時間すらないナルトを「親なんて初めからいない方がいい」と寂しさゆえに忌み嫌うようになってしまっていたのだ。ある夜、異空間での任務にあたっていたサスケが、妙な危険が迫っている事を知らせにナルトの元に訪れる。互いの子世代の忍の事を話すナルトとサスケ。そんな中、サスケの事を「ナルト唯一のライバル」とサラダから聞き憧れていたボルトは、父親の弱点を知ろうと弟子入りを願う。友の状況を悟ったサスケは"ある条件"付きで師匠となることを約束。ボルトはナルトに実力を見せつけるために、サラダ、ミツキと共に中忍選抜試験への出願を決めた。知能勝負の一次試験、チームワーク勝負の二次試験と難関を突破していくボルトたち。三次試験の個人戦コロシアムでは、各里の長である五影が見守る中、ついにシカマルの息子であるシカダイとも激突!その時、空間が捻じ曲がるほどの大爆発が!禍々しい雰囲気を纏い現れたモモシキとキンシキと名乗る二人組は、両手に宿した輪廻眼を操りナルトの命を執拗に狙う。何もできず立ちすくむボルトを護るサスケ。それを背に立ち塞がったナルトは、モモシキが放った術と共に消えてしまった。ボルトへ微笑みを残して―。父親が歩んできた道、そしてその想いを初めて知ったボルト。その小さな姿にかつてのナルトを見たサスケ、そして五影とともに ボルトは敵うハズのない敵が待つ異空間へ、決死の覚悟で挑む!

声優・キャラクター
三瓶由布子、菊池こころ、竹内順子、杉山紀彰、木島隆一、阿部敦、小野賢章、早見沙織、浪川大輔、安元洋貴、竹内良太、石田彰、宮田幸季、武田華

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

まさしく『NARUTO』シリーズ史上最高傑作にして歴史的にも価値のある1本

『ROAD TO NINJA』、『THE LAST』と良作が続いている『NARUTO』シリーズの映画最新作
今度こそこれが最後の映画?今のところ次回作は無さそうです


原作最終回、『THE LAST』のラストシーンで登場したナルトとヒナタの息子、ボルトを主人公に描かれる新世代の物語です


七代目火影を襲名したナルト、しかし多忙の為に父親としての役割を満足に果たせず、息子のボルトには嫌われていた
そんな中、木ノ葉隠れの里に危機が迫っていることを知らせに来たサスケに出会ったボルトは、近づく中忍試験でナルトを驚かせたいとサスケに弟子入りをしますが・・・


見どころはやはり、後日譚でありながら『NARUTO』のオールスタームービーと呼べる豪華布陣ではないでしょうか
サスケとサクラの娘、サラダ
シカマルとテマリの息子、シカダイ
サイといのの息子、いのじん
チョウジとカルイの娘、チョウチョウ
ロック・リーの息子、メタル・リー
教官となった木ノ葉丸
ボルトの妹、ヒマワリ
その他にもどこかで見覚えのあるメンツの子供と思しきキャラが沢山出てきます
これだけも二次創作作家の妄想が膨らむ、というステキ映画(笑)
(テンテン・・・やっぱり独り身っぽい?)


そして終盤、黒幕に決戦を挑むナルトを含む五影+サスケという最強ドリームチームの結成
これはもう胸がアツくなります
ボルトのセリフの通り「負ける気がしねぇ!」ワケです


原作者御自らが製作総指揮に立ち
監督には『NARUTO』が育てた若き天才(若干30歳)、山下宏幸
彼の処女作となりましたことで、それだけでも十分アニメの歴史的に価値のある1本になったと呼べます


アクションシーンは山下宏幸以下、お馴染みの主力スタッフが集結し、クライマックスに向かうにつれ加速度的に激しくなっていく作画の迫力はスピード感、重厚感、ケレン味、全てにおいて本当に圧倒されます


実はオイラ、見終えた後にすぐ“父親と息子の話”であり“師弟の話”でもある今作と『バケモノの子』を比較し始めちゃったんですよねぇ・・・


単純に笑いや涙を誘う映画が良い作品とするなれば『バケモノの子』に軍配が上がるんです
が、『NARUTO』という人気シリーズの重み、キャラの魅力、山下宏幸が初監督といったポイント(ヲタク的なポイント)を考慮すると語り甲斐のある作品は今作の方なんですよ


ってことで『NARUTO』に想い入れのある方、『NARUTO』の面白さが分かる全ての方に是非観て欲しい!
そんな素晴らしい1作でしたね


と、ところでw岸本先生は町山さんと宇多丸さんに恨みでもあるんでしょうか?w
あのゲストキャラ2人の容姿はだってさぁw

投稿 : 2024/09/14
♥ : 17

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これぞナルトの集大成!

まさに集大成の名の通りの超大作でした!
前作のTHE LASTも良かったけれど、LASTは恋愛が全面にプッシュされていましたから…ナルトっぽくないなと思った方も多かったはず。
しかし今作は主人公こそ違えど、ナルトらしさを全面に押し出した作風の作品となっていました。
そして、ナルト映画至上最も面白い、全てを出し切ったような力強さを感じました!


特に印象に残ったポイントは3つです。

①ナルトの息子、ボルトの成長
科学技術士に頼み込んで、ゲームのステータスをMAXにするパッチを作ってもらったり、誰にでもAランク程度の忍術が使えるようになる科学忍具を躊躇いもなく使用していたボルト。
使用禁止の中忍選抜試験でも使用を繰り返し、信頼を失ってしまいます。
忍術の修行なんてダサくて出来ないと考えていた彼が、信頼を失ってから自分の愚かさに気付き、変わっていく様子に、NARUTOらしい熱さをかんじました。
また、そもそもボルトが違反してまで中忍試験に科学忍具を持ち出した理由に、多忙な父に凄いところを見せて構って貰いたい。という事がありました。あまり共感は出来ないけれど、偉い人の息子ってこんな悩みを持っているのかもしれないなと納得させられるようなリアリティがありました。


②大人の魅力漂うナルトとサスケの活躍
原作は、忍連合が結成するまでしか見れていないのですが、二人とも大人になってめちゃくちゃかっこよくなっていました!
私のナルトの好きなキャラの変遷は
波の国(ハク)→中忍試験(カブト・大蛇丸)→サスケ追跡・カカシ外伝(カカシ・ミナト)→尾獣捕縛(デイダラ)→六尾出現の章(ウタカタ)→カカシ
となっていました。
一時的に大好きで冷めてしまったキャラもいますし、好きでい続けているキャラもいます。
主人公格であるナルトとサスケは特に大好き、というほどでは無かったのですが今回の映画であまりの格好良さに評価を改められざるを得られませんでした。
だってサスケが格好良過ぎるんです!

ナルトいねえじゃん!!( ‘ ^‘c彡☆))Д´) パーン
…いやぁ、ナルトもかっこ良かったですよ
ただナルトへの反応がo(*°▽°*)oこの顔文字なら、
サスケへの反応が(((o(*゚▽゚*)o)))この顔文字だったというだけです…

ボルトが主人公という事で、視聴前はナルトの活躍が見込めないかなっと思っていたのですが、思いのほかナルトとサスケの活躍するシーンが多くて良い目の保養になりました。

もちろんナルトとサスケ以外もお馴染みのキャラが沢山登場しています。
よく、こういう演出にすると話がまとまらなくなる作品も多くありますが、話に筋が通っていて、構成上手いなと思いました。


③スピード感ある戦闘シーン!!!

序盤からハイアクションでいきなりテンションが上がりました!!
スピード感と動きそして、カッコ良いカメラワークでつくられる迫力!!
動きは文字ではお伝えできないので、是非見て楽しんでいただきたいですね

後半のナルトの尾獣モードとサスケのスサノオの術の合体共闘もとにかくすごい、カッコいいのオンパレード

私のアクションランキングを書き換える素晴らしい作品であったと自信をもってお伝えできます!
アクション好きならば、なおさら観ていただきたい1作でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 13

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シリーズ最高傑作に偽り無しの面白さ

NARUTO映画史上最高傑作て触れ込みでしたが、その謳い文句に偽り無しでした。

TVアニメの映画盤でこれまで見たことあるコナン、ONEPIECE、BLEACH、NARUTO作品の中でも頭一つ抜けた面白さでした。

展開が早くって引き込まれ感がとても良いです。
戦闘のシーンも凄くカッコいい、サスケが意外にもカッコいいと思ってしまった。

ナルトとボルトの親子の絆、家族の絆も綺麗に描かれて良かった。
今までのNARUTO映画の感想は、まぁまぁ面白いぐらいですが、これは面白いです。

新たにボルトの成長描いたTVシリーズあっても良いなと思いました。
人が成長していくてやっぱり見ていて楽しい…
岸本先生頑張ってくれないかな。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 12

70.3 4 2015年夏(7月~9月)アニメランキング4位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (638)
4215人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 40

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

観やすい作品ですね

細田守監督作品は夏の定番ですね。
確かに夏に合います。夏設定が多めだからかな。
あらすじは
クマのようなバケモノ熊徹と9歳の人間の子供九太との師弟関係を超えた親子の大切さ(今回は産みの親ではなく育ての親ですが)を学ぶ物語となっております。
子供を育てるのは大変なこと。
色々な事を教えているつもりでも、教えられることがあることもまた事実。
そこは一人の人間としての尊敬を忘れてはいけないと思っております。
また、親のありがたみは失ってからわかると言いますが、まさにそのとおり。
親にも感謝の気持ちを忘れてはいけませんよね。

オオカミ子どもの雨と雪のレビューでも似たようなコメントを書きましたが、特に大人に響く作品ではないでしょうか。
夏の季節は細田守監督作品を通して親と先祖そして子にも感謝をしましょう。
これからも楽しいアニメライフが過ごせますようよろしくお願いいたします。(笑)

投稿 : 2024/09/14
♥ : 30

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心の中・・・

人とバケモノの世界が交錯する渋谷渋天街。
みなしご九太とあらくれ熊徹の躍動感あふれる物語です。

九太と熊徹の師弟とは思えぬ言い争いが楽しい。
こんな師弟いないだろうと思いつつ・・・
心のままの本音トークが好きなんです、私。
こんな関係、お互い成長せざるを得ませんね。

心の闇とは何かが基本テーマ。
人は誰しも闇を抱えているもの。
その闇を深くするのも人だし、癒すのも人。
また、心の闇に何を宿すかで全く異なった結果となる。
そして、闇によって成長するのも人なんだ。
心の中に灯を・・・そんなことを感じた作品でした。

細田作品ということでなめてました。
申し訳ありません。
まず、絵の美しさと生き生きした動きに感心。
声優さんの素人感も気になりません。
それに何よりも伝えたいことが真っすぐ感じられました。
まさか、こんなに感動するなんて・・・
次回作に期待です。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 29

69.6 5 2015年夏(7月~9月)アニメランキング5位
『たまゆら~卒業写真~』第2部 響-ひびき-(アニメ映画)

2015年8月29日
★★★★★ 4.1 (125)
641人が棚に入れました
校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり、作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから、4人にとあるイベントの内容を考えてほしいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき……。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、寿美菜子、東山奈央、内田彩、飯塚麻結、葉月絵理乃、大原さやか、福井裕佳梨、広橋涼、間島淳司、西村ちなみ、緒方恵美、松尾佳子、中田譲治
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

色々と迷うこともあるので

AT-Xで放送していたので観てみました。

今回はメインキャラの4人うち、かおたん(かおたんいうなー!)こと塙 かおる(はなわ かおる)と岡崎 のりえ(おかざき のりえ)を中心としたお話です。主人公の沢渡 楓(さわたり ふう)ちゃんと桜田 麻音(さくらだ まおん)ちゃんはサポート役という感じですね。

高校3年生になった4人の未来(進路)について前回は楓のこと、今回は2人の進路ついてのエピソードでした。

特にかおたんは、姉の塙 さよみ(はなわ さよみ)さんやいつもハイテンションののりえちゃんの強烈なキャラの影になりがちで目立たない存在ですが(桜田 麻音(さくらだ まおん)ちゃんは影になっているところが逆に目立ってますねw)、でも責任感が強くみんなをまとめるかおたんに焦点当ててくれて良かったですね。

今回もちょっぴり感動の涙が出てくるシーンがありました。{netabare}(かおたんの子供の頃のお話やのりえちゃんのパテシエを再度目指すお話など){/netabare}

少しずつ物語の回収があり、残りの2作品となって楽しみでもあり、名残惜しくもありますね。

最後に、この作品でお好み焼き屋「ほぼろ」を経営している八色 ちも(やくさ ちも)さん役の松来未祐さん、今回は結構出ていますね。このお話のキーパーソンにもなっております。ちもさんの笑顔{netabare}(幸せそうなところ){/netabare}を観ているとちょっと涙が出そうになりますが、松来さんも天国できっと幸せにしていると思って観ていました^^

投稿 : 2024/09/14
♥ : 29
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ある夏の日々

高校3年夏、進路に悩む少女たち。
今回は、のりえちゃんとかおたんが主役です。

<のりえちゃんの場合>
{netabare}単純明快なのりえちゃん。
兄の現実的な言葉により、スイーツ断ちを。
でも、皆の「のりえちゃんのスイーツが食べたい!」との思いを受け、気づきます。
スイーツを作るのが好き、そして作ったスイーツを食べている皆の笑顔を見るのが好き。
紆余曲折はあったにせよ、初志貫徹。
よかったよかった。{/netabare}

<かおたんの場合>
{netabare}性格的に他人のことを考えて行動するかおたん。
ちもさんの依頼により、芽生えるかすかな想い。
様々な人との出会いを経て、ふと気づきます。
ひとのためになりたい。
おぼろげな道だけど、見えて良かったね。{/netabare}

誰もが、自分の行く末に悩むもの。
決定に際しての想いは、皆あるのではないでしょうか。
自分にもあった些細なきっかけ。
そんな自分の来し方とシンクロして心を動かされました。
ちょっと自分、涙を流し過ぎです。

あと2話か。
この調子じゃ涙枯れちゃうよぉ。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 25

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せは訪れるものじゃない、みんなの笑顔で生み出すもの、なので♪

たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第2部。

4部作となると、
中盤の2部は勢いが落ちるかなーと勝手に思い込んでいましたが、

第1部の勢いを引き継いで、
物語にさらなる盛り上がりを感じさせてくれました。

温かさが留まるところを知らない…(´;ω;`)

2話構成で1時間ほどの作品です。


● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

進路がまだ決まっていない、
塙かおる(はなわ かおる)。

お菓子作りが好きなお調子者、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。

口下手な代わりに口笛で感情表現するのが癖の、
桜田麻音(さくらだ まおん)。

仲良し4人。
高校3年生の夏の物語。

【 前半 】
お菓子作りが好きで、
パティシエを夢見ているのりえ。

兄に言われた言葉をきっかけに、
パティシエとなる夢をあきらめるため、
スイーツ封印を決心した。

そんなのりえを心配し、
これまでのりえのスイーツに励まされたことを思い出すぽって達。

のりえは本当にこれでいいの…?

【 後半 】
まだ進路が決まらないかおる。

悶々とする中、
行きつけのお好み焼き屋「ほぼろ」の店主・ちもさんの
披露宴のアイデアをお願いされた4人。

受験勉強をしながら
披露宴のアイデアを考える。

あっという間に過ぎていく日々。


今回はのりえ&かおるが主役の物語。

卒業に向け、
将来の自分の姿を思い描く2人。

2人も真剣に自分の夢と向き合っていて、
えらいなーと思う。

私が高校生の時は、
なんとなくやりたいことを考えて、
友達も一緒だしと、あっさり進路を決めてしまった気が^^;


≪ 夢を叶える、ということ ≫

高校卒業の後の進路はあっさりと決めましたが、
就職となるとそれなりに悩んだ記憶が。
(結局高校生の時に思っていた職種とは別の職種に就きました。)

のりえもかおるも私も、
選んだ道はそれぞれ全然違うけれど、

「幸せにしたい」「幸せになるお手伝いができたら」
という夢は似ているなーと思いました。

自分のやりたい仕事をするのが夢が叶うということではない。
仕事をする中で自分がしたいことを続けるのが、夢を叶えたということ。

自分の想いを叶えられる場所、
それが就きたい職業につながるのかもね。

のりえはスイーツで、
ぽっては写真で、
麻音は旅館で。

それぞれ場所や手段は違っても、
叶えたい想いは同じ。

人は、幸せを感じることで幸せと生きがいを感じられる生き物なのかも。
そうだったら素敵だな^^


誰だってみんな、今の人生や仕事を
なんだかんだ悩みながら選んできたはず。

人の数だけ人生があり、
その数だけドラマがある。
ああ、人生は素敵♪


● キャラクター
今回はぽってメインの話はありませんでしたが、
相変わらず写真はたくさん撮っています♪

みんなで楽しそうにしている時の姿、
それを切り取った写真たち…。

1枚1枚、温かさがたくさん詰まっていて、
それらを見ているだけでうるうるきました(´;ω;`)

挿入歌「あしたの陽だまり」との相乗効果がさらにたまらない…。

“たまゆら”は映ってなかったけれど、
私にはたくさんの“たまゆら”が見えました(´;ω;`)


そしてぽっての弟・香こと、
こうたんが可愛さ爆発…。

中学生になっても可愛さは健在!

ウサギとこうたんのショット(イメージ図)が可愛すぎて…(*´Д`)

「イエス、萌える、萌えるわー!」
というこまちちゃんの台詞にものすごく共感しましたww


● まとめ
第1部は物語の序章を感じさせてくれ、
第2部では着実にゴールへと進んでいる様子を感じさせてくれました。

4部作も半分。

残りの3部&4部への期待がさらに膨らむ第2部でした♪

とても温かい気持ちになれるこの作品が、大好き^^

投稿 : 2024/09/14
♥ : 25

66.2 6 2015年夏(7月~9月)アニメランキング6位
インサイド・ヘッド(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.9 (61)
328人が棚に入れました
『トイ・ストーリー』ではおもちゃの世界、『モンスターズ・インク』ではモンスターの世界、『ファインディング・ニモ』では海の中の世界と、ユニークな世界感を表現してきたディズニー/ピクサーが、最新作で描くのは"人間の頭の中"の世界。主人公は、11歳の少女ライリーではなく、彼女の頭の中にある"5つの感情"、ジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッド(悲しみ)となっている。

本作の"世界"となる、とても明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で、今まで育った田舎から、都会のサンフランシスコに引っ越すことになる。ライリーが新しい生活に慣れようとする中、"感情=キャラクター"たちは、それぞれ彼女の幸せを守ろうとぶつかり合う。そして、彼らの行動はライリー自身の感情となり、大事件を巻き起こすことになる。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【解剖学と心理学に裏打ちされた圧倒的説得力と自然な感動】これはあなたの物語【ピクサー最高傑作の謳い文句に偽り無し!】

ホントはもっと早く書いてあげたかったんですが完璧過ぎてなんの文句も無かったのでむしろ書き辛かったですw


公開前から「トイストーリー3を超える最高傑作」だとか「ドリカムが日本版主題歌を担当」などの煽りがウザくてあんま期待してなかったというのが本音
まず本当にピクサー映画史上最高傑作なことはオイラが胸を張って保証します(お
それに例の日本版主題歌は本編前にPVのように掛かる仕組みなので、本編とは一切無関係、どうしても駄目って人は寝てていいです(お


物語はライリーという少女が生まれた日から始まる
全ての人(ゆくゆくは全ての生き物)の頭の中には5つの感情を擬人化したキャラクターがいて、我々が取る言動のひとつひとつは全て彼らが指示を出して行っているものとされている
ヨロコビ(JOY)
イカリ(ANGER)
ムカムカ(DISGUST)
ビビリ(FEAR)
そしてカナシミ(SADNESS)


5つの感情たちに共通していることはライリーを心から愛しており、常にライリーのためを想っているということ
時にそれらは悪態や憤怒や涙というカタチで出てしまうものの、ライリーは優しい両親や友人や生まれ育ったミネソタの自然のおかげもあって真っ直ぐで、明るくて、ユーモアのある女の子に育った
特にヨロコビはライリーにいつも笑っていて欲しい、という想いが人しきり強く感情たちのリーダーシップを取る
しかし11歳のある日、ライリーの一家はミネソタからサンフランシスコへの引越しを余儀なくされ、全ての歯車はそこからズレ始める・・・


まず断っておきたいのが凄く悲惨な話や深刻な話ではないということです
引越しを機にアンラッキーなことが続いてしまい、それが頭の中でポジティブなヨロコビとネガティブなカナシミの対立を生んでしまう
誰の身にも起こりうる、端から見れば全然大それたエピソードではないのです
が、“実は頭の中では壮大なスペクタクルが繰り広げられていた”というのが素晴らしい


ヨロコビとしてはライリーにいつもハッピーでいて欲しいのに、それをカナシミが邪魔してしまう
なぜカナシミが必要なのか?
ここが映画ではキーポイントになるんですが、セリフで説明するのではなく表情と仕草と音楽だけでクライマックスに持っていく様は説教臭くなく、自然な感動を誘います
オイラなんかビンボンのくだり以降ずっと泣きっぱなし(T_T)


それに解剖学と心理学に基づいた“頭の中の世界”の描き方が丁寧で物語の説得力を倍増させています


冷たいものを頬張ると頭が痛くなるアレはなにか
記憶はドコにしまわれていてどうやって取り出しているのか
アイデアはどこからやってくるのか
サブリミナルはなぜ起こるのか
忘れるとはなにか
空想のキャラクターは頭の中で何をしているのか
アートはどうやって生まれるのか
夢はどこで作られているのか
そして、性格は誰が作ったものなのか


頭の中ってホントにこーなってんだ、って思わせてくれる納得のいく完成度
上手いですね


記憶が陳列されている棚が大脳皮質のシワの形をしていたり、感情たちがいる司令塔と呼ばれる建物がシナプスの形をしていたりと、モチーフがハッキリとしていて世界観の描写だけ観ていても凄くwktk出来る


爆笑してしまったのは物語の悪循環が始まる引越し先が“サンフランシスコ”だってことすかねw
だって半年前に『ベイマックス』がサンフランシスコは良い街だってあんなに推してたのに今作は「ミネソタの方が良かった・・・」とサンフランシスコをこれでもか!ってぐらい徹底的にディスりまくってるw


ああ、オイラは年間の映画のランキング表を作ってるんですが、、、心の何処かで一番は「日本のアニメであって欲しい・・・」などと甘いことを考えてました;
いい映画でした‐‐b

投稿 : 2024/09/14
♥ : 21

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

頭の中には、あなたの幸せを願う5つの感情が住んでいる――。

2015年公開の
ピクサー長編アニメ15作品目。

人の頭の中を舞台とした物語。

ファンタジーだけど、あってもおかしくなさそう!な
夢ある設定がおもしろかったです♪

90分ほどの作品です。


● ストーリー
ミネスタ州で生まれたライリーという名の少女。

彼女の頭の中で最初に生まれたのは、ヨロコビ。
次に生まれたのは、カナシミ。

そしてイカリ、ムカムカ、ビビリが生まれた。

ライリーの作る思い出の中でも、
特別な思い出は、彼女の性格を作る特別なもの。

しかし、サンフランシスコに引っ越したことをきっかけに
ライリーも不安定になる。

そして“特別な思い出”とヨロコビ、カナシミが
記憶保管庫に吸い込まれてしまった。

司令部へ帰るためにヨロコビとカナシミは、
迷路のような長期記憶保管庫を歩く。


頭の中にいる5つの感情が行動をつかさどり、
特別な思い出が宿主の性格を作る。

日々の思い出はガラス玉のような形をしていて、
どんどん保管されていく。

頭の中には他にも様々な働きをする場所があって…。

ありえないファンタジーだけど、
でもそうだったら楽しいな♪と思えるような、夢ある設定♪

頭の中のいろいろな場所を冒険していくのは、
わくわくしました^^


≪ ヨロコビだけじゃ生きられない ≫

ヨロコビはチームの中心であり、
ムードメーカーでもある。

だけど、ヨロコビだけあれば人生が幸せなのかといえば、
そうではないことに、ヨロコビ自身が気づく。

そこにこの作品のメッセージが込められているのだと思いました。

大人からしてみれば、まあそうだよなと思える話ですが、
子どもが見ると、新たな人生観につながりそうですね。

大人が見ても子どもが見ても楽しめる。
さすがピクサー♪


● 音楽
【 主題歌「愛しのライリー」/ DREAMS COME TRUE 】

この作品のために書き下ろされた曲。

主人公のライリーの名前も入ってる!

両親が語りかけるような、
優しい歌詞がすてきですね^^


● まとめ
頭の中のいろいろな場所を冒険する、というのは
夢があっておもしろかったです♪

私達の頭の中にも5人の司令塔がいたら楽しいのにな^^笑

あり得ない話だけど、
そうだったら夢があっておもしろい。

そんな気分にさせてくれるのは、さすがです♪

投稿 : 2024/09/14
♥ : 16

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

子供時代の終わり、そして悲しみの意味

ピクサーの歴史に新たな傑作がまた1ページ…。

色とりどりのキャラクター、楽しい世界観、アクション、サスペンス、ユーモア、感動、まさにエンターテイメント作品に必要な要素を完璧な程に揃えている。


 それだけでも凄いのに、ちゃんと深いメッセージまであるのだから真の傑作たるゆえんである。


幼年喜の象徴の消失を経ての成長、悲しみもまた共感や愛情には欠かせないのだ!。


 ただ、カナシミが魅力的過ぎて他の感情たちが少し弱くなってしまったかも。ラストにみんなの感情がそれぞれの役目をはたして大団円だったら、生涯ベスト級だったのだが。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 10

65.2 7 2015年夏(7月~9月)アニメランキング7位
劇場版 進撃の巨人[後編] -自由の翼-(アニメ映画)

2015年6月27日
★★★★☆ 3.9 (67)
559人が棚に入れました
2015年に公開予定。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

前編が悲劇なのに対し後編はエレンの成長をじっくり描きつつ最高のヒールがいることも忘れさせない

2013年春~夏にかけてオンエアされた『進撃の巨人』の総集編
具体的には第14~25話の内容
上映時間は120分


世界中のリヴァイ兵長、エルヴィン団長ファンの皆様お待たせしました
今回はたっぷり出てきますよ!(笑)


それと後編での主な新キャラと言えば、やはり忘れていけないリヴァイ班こと特別作戦班の登場


本編前半部分は割りとじっくり描かれておりまして、ハンジがソニーとビーンという二体の巨人を生け捕りにしたことはカットされているものの、二体の巨人が何者かに殺されたことだけは提示しています
それに前編を観てなかった人やイマイチ記憶していない人へクライマックスへの重要な伏線であるアニが訓練兵時代に体術を使うシークエンス
これは新規描き起こしによって回想というカタチで描写されます


一気にテンポが速くなるのは第57回壁外調査がスタートしてからで、陣形や硝煙の色の説明は省いて物語への陶酔感を削がない軽快な仕様はgood!
何度観ても大草原を走り抜ける女型の巨人との駆け引きは良いですね、お気に入りのシークエンスです
ってかアルミンが喋ってるシークエンスは名場面が多い、オイラがアルミン大好きな理由の一つです


オンエア時にオイラも気になっていた巨大樹の森に入ってからの間延びしたgdgd感はだいぶ控えられています
ただまあ至極個人的ですがペトラのお父さんがカットされたのは少し残念ですかね


前編もそうですがエレン、ミカサ、アルミンの主役3人が(或いは今作のみに限ればアニも含めて)各々の持ち場で同時並行しながら物語が進んでいく群像劇的な展開はこの作品の魅力の一つ


それとクライマックスはやはりアニを演じる嶋村侑の豹変ぶりに感動してしまう
悲劇だらけの前編に比べ、後編はどちらかと言えば先輩や仲間と触れ合ったエレンがちょっとずつ成長していく様に描かれていますが、女型が涙を流すシークエンスでは思わず一緒に泣いてしまいました


澤野弘之のテーマソングが流れるエンドロールの後のエピローグでは、テレビシリーズラストカットのその後、つまり“あの壁の秘密”に関してハンジとニック司祭のやり取りが描かれます
ハンジの最大の見せ場です、魅入っちゃいますねぇ


実写映画が来月に控えているせいなのか、既に決定しているテレビシリーズ第2期に関する続報はお預けとなりました
なんにせよいつ何時に観ても面白い作品です
改めて前編とセットで『進撃』初心者にオススメ出来る映画です

投稿 : 2024/09/14
♥ : 10

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

自由の代償だけでも観る価値は

本日、朝一で観てきました。

テレビ放送では無かった、エレンとアニの訓練兵時代の
絡みなどが新規作画で追加されているのは良かったです。
結末までの説得力も増しましたし。

そして、壁外調査開始時に流れるLinked Horizonの曲
「自由の代償」。「紅蓮の弓矢」と「自由の翼」をミックスし更に
やりたい放題な曲を作ってみました。みたいな印象の曲で
単体で聴くとどうもトッチらかってますが、劇場では高揚しました。

主に曲中に映るのは大勢の調査兵団、巨人に追いかけられる
サシャと状況を確認するアルミンだけですが、妙にこの二人が
「おいしいな」と思ってしまいましたね。iTune store で早速購入。
現在、聴きながらレビュー書いてます。

前編に比べれば、かなりファンが望む「進撃の巨人の総集編」が
完成している印象です。省く箇所も新規作画を追加する箇所も
適切だったと思います。初日という事で人も多く、少し右寄りの
席で観たので、若干音に対する感覚は違いましたが

テレビ版の最終回で、そこを省くのかと思った方には
結構納得できる締め方だったとも思いますよ。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

総集編リヴァイ兵長

原作コミックは九巻まで購読。
外伝作品はスピンオフコミック『悔いなき選択』(←要するに{netabare} リヴァイ“兵長”誕生秘話w{/netabare})を購読。


TVアニメ二期視聴を躊躇して、本総集編“復習”に寄り道した私。
私が二期に踏み込むのを躊躇させたのは、一期終了から間が開きすぎたのも一因ですが、
変化への恐れも大きかったのだな、とこの総集編後編を見て再認識しました。

謎が幾重にも折り重なった本作。
引き剥がす度、物語冒頭で多くの鑑賞者が抱くであろう、
圧倒的な巨人への絶望といった作風は変化していきます。

もしかしたら近世ファンタジー風で始まったこの物語の結末は
最後はほとんどSF作品に変貌するのかもしれません。


でも後編まで“復習”して私が思い出したのは本シリーズにおけるキャラの魅力。
特にリヴァイ兵長は私にとって、追いかけるに値するキャラだと再認識。

{netabare} 恐怖による“しつけ”を実演するリヴァイ兵長。
拠点の汚れに可及的速やかに対処する潔癖なリヴァイ兵長。
無駄死にするのもさせるのも嫌いなリヴァイ兵長。
結局一人いれば巨人討伐のための組織だの作戦だの不要なんじゃないかw
と錯覚するくらい、恐ろくお強いリヴァイ兵長。{/netabare}

どの姿も素敵な兵長さんです♪
まさにリヴァイ兵長総集編といった感じw
ただし{netabare}便秘を心配する?リヴァイ兵長{/netabare}がカットされたのは不満ですがw


二期以降、踏み外せば破綻するリスク覚悟で飛躍するであろう物語は、
私を感銘させるかもしれませんし、落胆させるかもしれません。

けれど、リヴァイ兵長の暴虐やミカサのヤンデレさえあれば、
私はどんな作風の変化も乗り越えられそうな気がするw

キャラ面でも二期視聴意欲のガス補充ができた。
私にとっては有意義な“復習”でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 4

65.1 8 2015年夏(7月~9月)アニメランキング8位
攻殻機動隊 新劇場版(アニメ映画)

2015年6月20日
★★★★☆ 3.8 (155)
1072人が棚に入れました
2029年3月、総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件が発生した。
被害者の中には草薙素子のかつての上司、501機関のクルツもいた。バトーやトグサたち寄せ集めメンバーと捜査を開始する草薙。
「お前たちは私のパーツだ。パフォーマンスを発揮出来ないヤツはパージする」と言い放つ草薙に、「俺たちはパーツか?」と反発するメンバー。
事件の背後にあったのは、戦後の義体開発の行く末を左右する技術的障害【デッドエンド】をめぐる政治的取引。
さらに「洗脳・ゴーストへの侵入・疑似記憶の形成」を一度に行う電脳ウィルス【ファイア・スターター】の存在も見え隠れする。
そして、事件を捜査する中で掴んだ手がかりは、草薙の秘められた生い立ちにも繋がっていたのだった……。暗躍する謎のサイボーグ。
総理大臣暗殺の真相。“第三世界”の存在。その先に待ち構える罠。たった1人で己の“戦場”に向かう草薙は、後に残すメンバーに最後の“命令”を告げる。
「自分のゴースト(魂)に従え」。残された6人が己のゴーストに従う時、はぐれ者の寄せ集め集団は最高のパフォーマンスを発揮するチームへと変化する。
“攻殻機動隊”誕生の瞬間に、世界は震撼する―。

声優・キャラクター
坂本真綾、塾一久、松田健一郎、新垣樽助、咲野俊介、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆき、野島健児、浅野まゆみ、潘めぐみ、麦人、宮内敦士、NAOTO

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【あらそう】セルフオマージュの塊みたいな映画でしたが電脳化、義体化への答えは提示された意欲作では【窓の外だ!】

『新劇場版』と言ってますが95年の『GIS』のリメイクというわけではなく『ARISE』シリーズの完結編という位置づけです
『ARISE』シリーズに登場した人物たちの思惑に終止符が打たれるという内容であるが故に、例え『攻殻』ファンであっても同シリーズを観ていない方にはチンプンカンプンでしょう


逆を言えば『GIS』や『SAC』を全く知らなくても『ARISE』だけ観てればOK
今作に先駆けて『ARISE』をテレビオンエア用に再編集した『AAA』は放送開始当初なぜ時系列をシャッフルしているのか意味が理解出来ませんでしたが、たぶん「あらそう」で始まって「あらそう」で終わりたかったためでしょう(笑)


『AAA』で唯一オリジナルエピソードとなった『PYROPHORIC CULT』はクルツがファイアスターターを完成させる為、と素子の独立攻性部隊に国家予算が降りるキッカケの為、にあった一幕というだけで観ても観なくてもどちらでも


さて『ARISE』シリーズは一貫して人類電脳化、義体化への警鐘を鳴らしてきました
今作ではその答えが出るというカタチの結末となっています
感覚操作の危険性(Pain)、記憶操作の危険性(Whispers)、高度メンテナンスの必要性(Tears)、精神と身体の同一性崩壊の危険性(Stands Alone)
そして最後に今作では電脳の規格が更新されることで規格を選び間違えた義体が救済されること無く朽ち果てていくという【電脳と義体のシェア選択】がテーマ
その答えの鍵を握っているのが産まれた時点で全身義体だった素子、そしてクルツと言うわけ


電脳ウィルス、ファイアスターターに関する一連の事件は『ARISE』シリーズを全部観た方ならクルツが黒幕だとバレバレなわけなんですが、今回なんとそのクルツが密会中だった総理大臣もろとも爆殺されてしまう


荒巻の誘いを断り、独立行動を続ける素子は501機関時代の盟友でありつつ、今作では幼馴染であったことも同時に明かされるクルツの仇討ちを決意し事件を洗いなおしていくのですが・・・


みどころは『ARISE』シリーズから継続して真綾が演じることで血気盛んな若者として描かれる素子
可愛過ぎる沢城ロジコマ


そして今作で注目したいのは満を持してのコドモトコの登場、っていうかまんま子供時代の素子が描かれている
黄瀬総監督自らが描く子供時代の回想シーンは既に今作のクライマックスと呼べるのでは


さらに素子の義体がボロボロになっては更新されていくうちに『GIS』や『SAC』、あるいは原作に近いキャラデザになっていくのがポイント
これはまんまラストカットに繋がっていて、まあセルフパロディみたいなもんでオイラのように思わず笑っちゃうか、旧作が好き過ぎて怒りを覚えるかはその人次第ですかね


中盤ファイアスターターのホストが素子と同型の義体を使っていることから素子VS素子、というトンデモナイ絵面が繰り広げられるのも面白かったです


当初から過去作にも増して愚痴を垂れまくるキャラとして描かれていたトグサの憎まれ口も健在


久々に登場したツムギの大活躍は今作で最も泣かせるシークエンス
それに回想シーンに登場するツムギの幼少期は誰もがびっくりしたことでしょう
野島健児さん本人が一番驚いてましたからね


まあなんやかんや旧作ファンに言われていますが『GIS』でも『SAC』でもない上で“SFサイバーパンクサスペンスアクション”という『攻殻』の本文は全うしたのでないかとオイラは思います
それに話しが、キャラが、と散々文句を言われたとしても“音楽面に関しては完全に旧作と肩を並べてますしね”


強いて言うなら肝心の【攻殻機動隊が結成に至るまで】が描かれるという序文だったはずが、ほとんど成り行き任せで荒巻の下に就いているのが残念
もうちょっと盛り上げて欲しかったのが本音です


それとEXILのNAOTOが演じていたヤツはいてもいなくても良かったのでは?と(笑)

投稿 : 2024/09/14
♥ : 19
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ちゃんとARISE観終えてからにしてネ

円盤買ったので居間で飯食いながらTVで再視聴したんですが、コレ多分ヘッドフォンで観た方がいいですね。台詞聞き洩らすと思う。
かみさんが想像以上の喰い付きで、どんだけ攻殻好きなんだよと亭主引き気味な感じ(汗)
という事で、若干評価点上げます。

 本作の設定での素子は胎児状態での義体化な訳ですが、紅殻のパンドラの福音は10歳。
義体技術の成熟期にゼロから義体を動かすのと、義体技術の黎明期に一度自らの体を捨てての全身義体への適合ってどっちが難しいのかなとか思ったりすると、やっぱ紅殻って変なアニメですが最高に面白いプロットだったなと。

しかし、作品毎に素子の義体化の時期が違うってのも攻殻と言うコンテンツらしいというか(汗)
/////////////////////////////////////////////////////
押井版に肉薄する様な名作では無いですが、アニメとしてつまんなくはないと思います。
ただ押井版の"あ、俺なんかいい物見ちゃってる?"的なんか頭良さげなシンプルな美しさと完成度は無いです。別に私G.I.Sディスってませんからね。当時VHS版予約して買ったんすからw
正直、新劇場版は独立した映画としては並程度だと思います。
ARISEのTVシリーズのラストとしては満足ですが、個人的には何度も観たくなるという類の作品じゃなかったです。

 原作の冒頭花見のシーンの前が見たいって人にはお勧め。
なんで台詞を 桜の24時間監視・ヌードバーに連れてってやるぞ から変えたのかは?ですが。そもそもフチコマでないし。
そんなものが居るかは判りませんが攻殻難民が居るのだとすれば、そういう層に向けた作品としてはマズマズな出来な気はします。


 私はミリオタではないので見方間違ってるかもしれませんが、{netabare}序盤の大使館突入いくら何でも大味過ぎ。ファイナルオプションを見てるつもりがニューヨーク1997を見せられたような残念感w
小人数だから力技なのかもしれませんが、扉を抜くのに爆薬でなく連射とかやられちゃうと一気に冷めるというか。あれじゃ人質殺されなかった方が不思議。
アクションとしての見栄えはイイですが、もっと緻密な突入で他の戦闘シーンとの差別化しても良かったような。ド派手な戦闘ばかりで食傷気味なシリーズですし。
監視カメラ等の実行犯直視以外の目が多いであろうこの時代で、内視鏡やデンタルミラーでチマチマ覗く方がリスキーだから力押しって事なんすかね。

事の発端を"人形使い"に安易に直結させず、彼が生まれた情報の海を"第三世界"と表現して世界観の繋がりを意識させる作り自体は納得なんですが、故に原作なりG.I.Sを未見の人には訳ワカメになりそうな映画になっちゃってるのは商売的にどうなのよ?とは思いました。

 ARISEの鮨詰めの1時間程濃密でない作りにしてない訳で、なればこそクルツとツムギとの繋がりの部分はお涙頂戴とは言わずとも情感有る演出多めにしてくれた方が個人的には好みすね。施設の子供達という要素と鉛色の大人社会の構図でもう少し印象深い絵に出来たような。
というかラストでの残された施設の子供達に対し原作のあのセリフ吐く?
救済センターでジメジメしてた彼らと施設の子達って立ち位置がちと違う気がするんですけど。
{/netabare}

 ARISEシリーズの総体としての作りはとても親切で、絵と台詞を漏らさず注視していれば展開と物語に考察が必要とされないのはイイと思います。
その点では時代をちゃんと見てますよね、制作側が。
ただ如何せん、出てくる言葉等が攻殻と言う物を知っている前提なのは苦しいトコというか。
攻殻と言うコンテンツに目新しい魅力が無くなってしまった今、イマイチARISEがウケなかったのは出来云々を別として止むを得なかったのかなと。
私的にはジャンクフードの合間にちょっとイイお肉食わせてもらったみたいな満足感は有りましたです。攻殻が好きな方は見ても悪くないんでないかと。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 13

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

これが攻殻機動隊?笑えない冗談は素子ちゃん!

ストーリー構成、世界観の構築や声優陣の熱演は素晴らしく優れた作品であるにも関わらず「これじゃない」がゆえに期待を裏切るものでしかない。
裏切りは失望へと変換されリアルタイムのファンじゃなくて心底良かったと思わせるのはこの作品。



ARISE劇場版4作品+PYROPHORICも合わせて視聴済みでのレビューなのだがてっきり無印やSACの関連した物語かと思ったが全く別物。繋がりが薄すぎて本当に引くレベル。

声優陣の総入れ替えでメッタ刺し状態。無印(以降SAC含む)にわざわざ声質を寄せさせているんだがまぁ酷い。沢城姉さんの声がチョー大好きでどの作品もスゴいなぁとほぼ無条件で手放しで感心しちゃうのだがこの作品は本当に「コレジャナイ」。そして特にバトーとボーマはもう止めてくれってレベルにアンマッチ。犬を猫と人を糞と言えというレベル。他の声優さんは悪くないんだけど所詮似せたパチもんはパチもんで明らかに無印の世界観はそこに無い。あ、坂本さんはスゴいなぁと思ったけど他がこれじゃあね・・・。

しかもサイトーとの出会いなど無印での主人公を構成したはずの回想物語全てを反故しちゃってる設定。ナニコレ?以前の作品の製作陣に対する嫌がらせかなにかですか?それとも脚本家が下手なだけですか?まさか原作者が自分の作品を忘れちゃったんですか?
無印、SACでは人と機械の中性的存在であり儚い存在の中でユラユラ揺れつつ自我を構築していく様が妖艶でかっこ良かった主人公。それがC級ヒーロー作品並みの安いヒーローに成り下がってしまっている。あの絶妙なバランスの描写がない。チープ過ぎて失笑しかない。本当に「コレジャナイ」し「コレハナイ」。
更にはARISE4作品の作画の時折ある手抜きが酷い。武器の描写なんか水鉄砲?銀玉鉄砲?こんなんが劇場版なのかと思うと本当にリアルタイムで見なくて良かった。


先にも言ったが「攻殻機動隊」の名が無ければ優れた作品。特に今作は絵も綺麗でこれをスクリーンで見てたなら迫力に押されること間違いなし。だが、この作品は攻殻機動隊であるべきで無印を無視するならば残念ながら優れた作品とは言えない。スーパーマンの続編を見に行ったらスッパマンが出てきたようなものだ。
コレジャナイコレジャナイコレジャナイだらけで失望でしかったこの作品。こんなものを見ても正統な流れを汲んだ攻殻機動隊の続編を望んでしまうのは馬鹿なのだろうが無印、SACシリーズが素晴らしかっただけに諦めきれない。それでもバッタもんに用は無い。
Production IG、しっかりしておくれ!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 12

64.0 9 2015年夏(7月~9月)アニメランキング9位
劇場版総集編 後編 ハイキュー!! 勝者と敗者(アニメ映画)

2015年9月18日
★★★★☆ 3.8 (40)
239人が棚に入れました
TVアニメ1期総集編となる劇場版の後編



声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ちょっとシンジラレナイくらいカットしてるんですけど不思議とマトまった内容でまあきっと賛否真っ二つ;

『ハイキュー!!』ファーストシーズンの総集編でインターハイの模様を中心にした後半戦
具体的には17~25話の内容
ええつまり、【常波戦と女子バレー部の奮闘は全カット】です
触れてすらくれませんw


最初に待ち構えるのは鉄壁の防御こと“伊達工戦”
変人速攻VS鉄壁、そしてエース旭さんへのパイプ
これは凄く名勝負でしたよね


テレビ本編には無かった新規シークエンスとして、試合終了後の伊達工も描かれてます
『勝者と敗者』のサブタイ通り、バレーボールに青春を捧げた少年達を両面から描いているのはとてもgoodです


そして及川さん率いる“青葉城西戦”へと舞台は進んでいく・・・
前編の方で青城や及川さんは全く描かれてませんでしたが、試合前に中学時代の及川さんと影山くんの因縁が新規カットで少しだけ描かれ、この試合のバックストーリーを語ります
ただ及川さんの武器がジャンプサーブであることにはなぜか触れずに試合が始まる;
まあそれはいい、あくまで天才及川と王様影山のセッター対決に焦点を当てるというわけです


影山の成長と日向の変人速攻コンビによる猛襲で序盤を制す烏野、しかし切り替えの早い及川はジワジワと烏野と影山の精神を追い詰めていく
って、ここで影山をフォローするムードメーカー田中さんの一番の魅せ所がなぜかカット!
つまり旭さんと田中さんへの集中攻撃は無し
全国の田中さんファンに申し訳が立たないなこりゃ;


2セット目後半、スガさんとのセッター交代
3セット目、山口のジャンプフローターサーブ(笑)
変わる空気、そして王様の復活
で、でも、でもwなんとあの【壮絶なデュース戦をBGMに乗っけて流しやがりましたwww】


これには一番驚きましたね!w
まさに試合のダイジェストだったわけだ、この映画


うーん、、、画面映えする綺麗なカットを選んでるのもわかりますし、試合中の主要な掛け合いはちゃんと入ってるし、所々で笑わさせてくれるし、テンポ感はテレビシリーズより遥かに良いんですけども心理描写面は薄っぺらくなってるんですよねー、難しい
まあ元々モノローグに頼りすぎてる原作をシェイプアップさせたらこうなったわけですが


映画としてはまずまず、いや前編よりかは遥かにマトモです
何より動きで魅せることをサボった作品の、動きが良かったカットを特に選んでいるのでオイラとしては『ハイキュー!!』という作品を再評価するキッカケとなりました
ただこれは一部のファンの怒りを買いかねない構成ですね、セカンドシーズンへのおさらい程度にチェックされることをオススメしますよ


ああそれと、【ロビーが狭い映画館で缶バッジ交換の為に居座るのはご遠慮下さい】

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

烏野高校 vs 青葉城西高校の試合、始まります。

この作品は、TVアニメ版第1期の後半1クール分の総集編になっています。
劇場版はTVアニメ版第1期のみ前半と後半に分かれており、TVアニメ版第2期、第3期の劇場版は、それぞれ1本ずつになっています。

劇場版の前半と後半の上映時間はそれぞれ1時間30分程度なので、1話23分とするとそれぞれ約4話分に纏められていることになります。
TVアニメ版第1期は全25話なので、約1/3に削ぎ落している計算になりますが、それでもこの作品の面白さや魅力は十分伝わる内容だったと思っています。

物語は、インターハイ予算が始まり、常波戦、伊達工戦、そして青葉城西戦と続いていくのですが、尺の関係上、いきなり伊達工戦からスタートします。ですが、最初にTVアニメ版第1期の中で私のお気に入りのシーンが出てきたのは個人的に嬉しかったり…
清水先輩のサプライズ…と言えば、ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか^^

烏野は少し前の試合で伊達工に敗れています。
しかも烏野の絶対的エースである東峰のスパイクを完全に封じられての敗北…
伊達工が「鉄壁」と呼ばれる所以でもあるんですけどね。

ですが、この数ヶ月の間で烏野は変わりました。
翔陽、影山、月島、そして山口が入部して攻撃の幅が広がりました。
もう以前の烏野ではありません。

そして、その違いは試合の中で如実に現れてきます。
中でも県内屈指のミドルブロッカーで、身長が190㎝オーバーの青根が徹底的にマークするのは身長が165㎝くらいしかない翔陽なんですが、その翔陽が一歩も引かないのには痺れました。
それに試合中でも烏野のみんなは進化し続けているんです。

その中でも翔陽、影山が繰り出す「変人速攻」がビシッと決まったとき…
翔陽の動きについていけず、呆気に取られた敵チームがボールを見送ることしかできない瞬間…
もうこちらのテンションも上がりまくりです。

でも、「変人速攻」は無敵の攻撃技ではありません。
各校の持ち味を活かして直ぐ対策を講じてくるのだから驚きです。
翔陽の動きについていくだけでも大変なのに、そこからボールをブロックするんですから…

ここまで視聴を続けると、TVアニメ版第1期の総集編が前後編になったのも頷けます。
前期で烏野新生バレー部が誕生し、音駒との試合で己を知る。
そして後期でインターハイ予選に臨み駒を進める。
ざっくり書くとたったこれだけなんですけど、必要な情報量が多く、1時間30分~2時間の枠に物語が収まらないんですよね。

そして青葉城西高校の試合…
烏野は「出し切った」と思います。
そして物語はそのままエンディングテロップへ…

印象的だったのはエンディングと一緒に流れていたシーンの数々…
台詞は一切ありませんが、みんなの心情が痛いほど伝わってくるんです。
全力全開の本気で戦った者だけに与えられる特権…
もうみんな眩しすぎて、こっちまで貰い泣きです^^;

そしてシーンが変わり3年生の4人が集められ、何やら相談しています。
ここも台詞は一切ありませんでしたが、後から話を聞いた翔陽たちの喜びっぷりを見ていると、きっと「春高バレー」まで3年生が残ると決意してくれたんでしょう。
伊達工の3年生はインターハイまでしか残らないと言っていたので…

でも、このままじゃ終われませんよね。
引き続き第2期をベースにした「ハイキュー!! 才能とセンス」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 6

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

後編に+@すれば2期は大丈夫だと思います

原作未読、アニメ1期未視聴、劇場版前半視聴済みです。

前半を見たとき、展開が高速過ぎて未読者にとっては辛い内容だったので、今回もおなじような感じなら見なくても良いかなと思って公開日ぎりぎりまで視聴を迷っていたのですが、結果的に観れて良かったと思いました。

確かに省かれた箇所が多いのは観ていて感じましたが、カットされた部分が全て余談と思えるほど一つの物語として纏まっていてギャグあり感動ありの一つの映画として仕上がっていました。

私と同じ状況の人がどれ位いるか分かりませんが、ちょっとだけハイキューを、かじっていて実際には見た事がない人がいたら、前半飛ばして後編だけ観て、足りない部分はwikipediaで補完すれば2期に問題なくついていけるんじゃ無いかなと思います。

総集編の中でも、良い方に入る総集編でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 4

63.4 10 2015年夏(7月~9月)アニメランキング10位
コードギアス 亡国のアキト 第4章「憎しみの記憶から」(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★☆ 3.7 (219)
1298人が棚に入れました
ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合(E.U.)の戦争は大きな転機を迎えようとしていた--。

E.U.を混乱に陥れたテロリスト「方舟の船団」。

それがユーロ・ブリタニアの計略だと見破ったアキトたちは、その本拠である大型飛行艇ガリア・グランデへ乗り込み、因縁の敵・アシュレイと激しい戦闘を繰り広げる。

戦闘を見守るレイラだったが、突如アキトたちからの連絡が途絶する。

必死の通信を試みるも、アキトたちが不在のヴァイスボルフ城がユーロ・ブリタニアの襲撃を受ける。

戦力も無く、兵士もいないレイラたちの前に、聖ミカエル騎士団総帥のシンが操る黄金のナイトメアフレーム・ヴェルキンゲトリクスが森を駆け、圧倒的な攻撃力で迫りくる!

wZERO部隊が絶体絶命の時、首都パリでは、スマイラス将軍によるクーデターが決行される。

E.U.政権を掌握したスマイラスは国民に宣言する。「レイラは死んだ」。

シンの絶望、レイラの悲しみ、そしてアキトの怒りを飲み込んで運命の歯車が回る!

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、甲斐田裕子、川田紳司、茅野愛衣、石塚運昇、森久保祥太郎、小松未可子、瀬戸麻沙美、東山奈央、早見沙織、高森奈津美、松風雅也、伊瀬茉莉也、寺島拓篤、島﨑信長、花江夏樹、井口祐一、小野友樹、石川界人、逢坂良太、室元気、菅生隆之、子安武人、武虎、宮田光、立木文彦、石原夏織、能登麻美子、櫻井孝宏、福山潤
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

かなりの駄作として逆にインパクト強いかも・・・

7月末に都市部の劇場公開が終了した直後に、バンダイチャンネルで有料配信が始まったので(通常版800円、HD版1000円)、乗りかかった船で、HD版で視聴してみました。

{netabare}・序盤の戦闘シーンは流石によく動いてド派手でしたが、内容空疎で、
・中盤の政治的謀略もどきを延々描き出すシーンも全然見応えを感じず、
・終盤は最早、ストーリーなどどうなってもいい風体で、ひたすらカオス化して終了
・前章までは弟のアキトの出番が多かったが、今回は兄のシンの出番が多い。
・前章で大活躍したルルーシュ&スザクの出番は、今回は僅か数分だけ。{/netabare}

外伝とはいえ「ギアス」の名を冠した公式作品をここまで支離滅裂な内容で公開して大丈夫か?と逆に心配になるくらい。

個人的には、本作のほぼ唯一の見所は、レイラたちの立て籠もるユーロ連邦ポーランド領内の深い森の中の要塞城の様子が、WWII時のヴォルフスシャンツェ(狼の巣)をイメージさせる設定になっていたことくらいかな。

来年2月には最終章の劇場公開が決定しているそうで、その時期には本作もネットできっと無料公開されるのでしょう。
ギアス外伝ということで、本作が気になく方々には、そのときまで待ってから見れば十分の作品と思いました。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 23
ネタバレ

よたる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

戦闘シーンをご堪能あれっ♪

戦闘シーンの躍動感がすんごい!
敵味方のナイトメア(戦闘用ロボ)の動きに合わせて、
カメラがぐるんぐるん回る。
ナイトメアに乗っていたらこんな感じなのかな?
その速さが迫力を出していて、
このシーンへの本気度が伝わってきました。


お気に入りの方舟上での戦闘シーン
{netabare}
レイアの演説にて問う自由と、
アキトの戦場での殺戮願望

この2者が交互に映されることによる対比が良かったです。
その後にアキトが殺さずに済むのも、
レイアの声が届き、呪いからの自由、という意味とも読み取れました。

{/netabare}

レイア役の坂本真綾さんの曲、
「モアザンワーズ」、「アルコ」どちらも好きです!
う~ん、おもしろかった♪

投稿 : 2024/09/14
♥ : 8

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なwんwじゃwこwりゃwもはやネタアニメ?トンデモ超展開は『反逆のルルーシュ』譲りか

今思えば2~3章にかけて誰ーシュさんを出してきたのは予定外というか、旧作ファンを煽ってテコ入れしかったためかもしれませんね
60分×全4部作から全5部作に改められた『コードギアス』シリーズの外伝、第4章


誰ーシュことジュリアス・キングスレイによって仕掛けられたハリボテの戦略兵器、方舟を撃ち落すべく出撃するワイバァン隊
しかし方舟でアキト達を待ち受けていたのは先の戦闘で部下の一人を失い、復讐に燃えるアシュレイ・アシュラだった・・・


なんというか、前章での期待をヨソにしてツッコミどころだらけで笑ってしまいました


アシュレイが単独行動を取ったことでアシュラ隊が事実上のリストラ扱いで酷い
アキトに銃を構えるアシュレイのシークエンス引っ張り過ぎ
スマイラス将軍の演説なぜ4回もリフレインさせた
ヴァイスボルフ城の防壁が派手過ぎってかジリ貧のユーロピアのそれも実験部隊にどこからそんな金が出てるのか
ハメル少佐なんの役にも立ってない、コイツ本当に必要?
シンの真意が残念過ぎ、それとジャンのような忠実な部下の目前で人間不信を口にするのはどうかしてる
“ヤツ”の仲間入りはオレンジ依頼の衝撃ですよ、どうなってんの?
アキトがシンのギアスを打ち破れた理由がハッキリしてない、もっと具体的な描写が欲しい
主要人物達が生死不明になる場面が多いですがとても死にそうな描写ではなくバレバレ過ぎ


うーん、一応今作で以前から張り巡らせられていた伏線ののほどは回収出来ましたが単純に演出がウザい部分や描写が曖昧でハッキリしなかった部分が多いです
ただし、シンの暗殺から逃れたアンドレアが未だ健在している
スマイラスが見た魔女とその契約とやらがハッキリしていない、とまあ次章の鍵を握ると思われる謎も残されています


世界観を広げるつもりの登場人物が多過ぎ、多い割には描ききれてない、張っておきたい伏線が足りず超展開になりがち
『反逆のルルーシュ』の中盤で冒された失敗を繰り返してます、ある意味では『ギアス』らしいですね
この構成でいくのならもっと人物を減らしたほうがいいと思いますし、世界観を広げたいのならそれこそテレビシリーズとかでやった方がよかったかも;


その一方でオイラ個人としてはシンに心酔する部下のジャンがめちゃくちゃイイ軍人で、もっと彼女の活躍が見たいという希望も湧いてきてます
彼女は『反逆のルルーシュ』で言うところのヴィレッタとかギルバートに相当するキャラですよね、純血派とかじゃないですけど


みどころは結局戦闘シークエンスか
今作は立体的な地形を部隊に縦横無尽に駆けるアレクサンダの空中戦
これだけは毎度本当に凄いと思います、井野元さんマジカッケーっす!


されとエンドロールを飾る坂本真綾×菅野よう子の新曲「アルコ」も聞き逃したくない


残るはラスト1章ということで『ギアス』らしくない面白さを求めていたオイラとしては『ギアス』らしさをなぞった上でつまらなくなったという残念なキモチでイッパイですよ
それを覆してくれる最終章を期待しています

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

63.4 10 2015年夏(7月~9月)アニメランキング10位
劇場版 デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント(アニメ映画)

2015年8月22日
★★★★☆ 3.7 (187)
1194人が棚に入れました
戦争(ルビ:デート)、再開。さあ――私たちと最高の戦争(ルビ:デート)を始めましょうシリーズ累計400万部突破!大人気アニメ「デート・ア・ライブ」の完全新作劇場版が早くもパッケージ化!異界より来たりて甚大なる力を行使せんとする《精霊》――彼女たちを無力化する方法は……デートして、デレさせること!?シリーズ累計400万部突破! 更に2度のTVアニメ化も経た最強のボーイ・ミーツ・ガール『デート・ア・ライブ』、完全新作の劇場版アニメがパッケージとなって顕現!

声優・キャラクター
島﨑信長、井上麻里奈、富樫美鈴、竹達彩奈、野水伊織、真田アサミ、内田真礼、ブリドカットセーラ恵美、茅原実里、雨宮天
ネタバレ

邪神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

満足!最高!

とても楽しみにしていたデートアライブの映画を見ることができました。
実はいつも利用している映画館では上映していなかったので、
あきらめかけていたのです。
ですが調べてみたところ、
         「伏見でやってるじゃんっ!」
というわけで行くことを決心し、ついでに特典も確認し、
個人的に欲しかった特典小説の開始日に行くとこにし、9/12に
行ってきました。
本当は友達と行く予定でしたが友達の予定が合わずキャンセルに!
というわけで初の一人電車and一人伏見でした。

さてさて感想に移るとしますか・・・

{netabare} 映画の感想としては
今までのデアラを一気に凝縮した感じでしたね。
主にミクのライブやプール、デートの場所などなど。
今回はだれか一人ではなく全員と一人1日のデートでした。
だからデートの時間が長い!映画の2/3以上がデート、デート、デート
「羨ましいな オイ!」 
最後のほうに戦闘がありましたがメインはデートでしたね。
この感想ではあえて戦闘については触れません。
       (だってデートしている時の精霊の方がが可愛いんだもん)
精霊たちは可愛いっ!しかし今回の精霊たちはデートの恰好が違い
可愛さが10倍増しです。(特に八舞姉妹の可愛さがすごかった。)
夕弦が鷲一にデートプランについて教えてもらもらっていましたが、
そのチョイスが「鷲一らしい」お店でした。(当然夕弦が変更)
各精霊とのデートもその精霊らしいデートで見ていて
こちらも楽しくなってくるようなデートでした。(途中で士織が登場)
万由里との別れは切なかったですがかなり楽しめたので良かったです。
映画では万由里とのデートはありませんでしたが、
そこは小説で補充しました。
あとミクが歌っていたGo☆サマーガールにはまってしまいました。
早くCDでないかな~
{/netabare}
できればアニメも3期をやってほしいものです。
やはり映画の視聴日は間違っていなかった!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

さあ…私たちと最高の戦争(デート)を始めましょう

この作品が2度のTVアニメ化を経て劇場で公開されたのが2015年8月…
もう3年半も前になるんですね。

現在、3期目のTVアニメが放送されていますが、この作品を未視聴だったことに気付き早速視聴した次第です。
物語に繋がりがあるかと思っていましたが、完全新作アニメだったので現在の3期の視聴に影響を及ぼすことはありませんでした。

でも、流石劇場版…とにかく作画というか、キャラデザが綺麗…
この作品は美少女がたくさん登場するので、キャラデザの完成度はこの作品の根幹を支えていると言っても過言ではないと思いますが、そこは文句なしの合格点…

そしてデートアライブと言えば、日常のデートのみでなく激しい戦闘シーンもこの作品の魅力だと思いますが、その迫力も半端ありません。

何故、もっと早く視聴しなかったんだろう…
この手の作品は嫌いじゃないのに…というか、どちらかと言えば寧ろ好きなんですけどね。

そしてこの劇場版ならではの朗報がもう一つ…
本作品は完全新作アニメとして、新キャラが登場するんです。
そしてその新キャラのCVは、何と天ちゃんなんですよ。
視聴の気合いスイッチがONになるってもんです…

この物語の主人公は、五河 士道。
キスによって精霊の霊力を吸収・封印し、その霊力を自分のものとして行使することもできるという特殊な体質を持っていたのは少し忘れかけていましたけれど…

ある日、彼は他の誰にも見えない、自分にしか見えない存在が空中に浮遊しているのに気付きます。
勿論、その物体は精霊にだって見る事はできません。
調べてみると、その物体からは微かにですが精霊の霊力が感じられたんです。
その物体を見極め、適正な処置を施すことが決まり…物語が動いていきます。

適正な処置…と書きましたが、私たちのすべきは士道と精霊のデートを指を咥えて見ることなんですけどね。
しかし、士道の周囲を取り巻く精霊の数は半端ありませんね…
然るべき手順を踏んで増えてきたのは認識しているつもりなのですが、改めて見るとその数の多さに驚きを隠せません。

夜刀神 十香(CV:井上麻里奈さん)
五河 琴里(CV:あやち)
四糸乃(CV:野水伊織さん)
八舞 耶倶矢(CV:まややん)
八舞 夕弦(CV:ブリドカットセーラ恵美さん)
誘宵 美九(CV:茅原実里さん)

他にも「時崎 狂三」や精霊ではありませんが「鳶一 折紙」というお馴染みのキャラもちゃんと登場するので懐かしさを感じちゃったり…

デレっとした士道を見つつ物語が展開されていくのですが、そんな簡単に終わる筈のないのがこの作品のお約束…

天ちゃん演じる新キャラが物語にどう刺さり込んでくるのか、それに作品のタイトルにもなっている「万由里」と謎は深まるばかり…

どこまでも物語は熱くて…
存在自体が危ういにも関わらず、気持ちをどうすることもできなくて…
だって最初から燃えているんですから…生まれた時から燃え上がっているのですから…
最初から選択する道は決まっている筈なのに、心はそんな簡単に割り切れる訳も無く、突風に煽られた木の葉の様に舞い散る思いの先に何が待っているのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、sweet ARMSさんの「Invisible Date」

上映時間72分の作品でした。
完走して振り返ってみると、この作品の原点が感じられる地に足の着いた作品だったのではないでしょうか。
これで3期の視聴に際して思い残すことは無くなったので、視聴にも弾みの付きそうな気がします。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 10

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

きみーをーただーかんじーらーれーるー

なんかそらのおとしものの
劇場版に似てるなって観終わって思った。

この作品のメインだと思われる
『精霊とデートして、デレさせる』
がふんだんに盛り込まれていたので
好きな人は楽しめる内容だったと思います。

自分はもちろん楽しめました。
みんな可愛すぎます(特に琴里と四糸乃)。

一番気に入っているのはed。
なんか胸にズーンってきましたw

最後に、狂三さん、出番少なかったのに
存在感マジ、やばくね?
最後の意味深な台詞なにあれ?
謎すぎるので続編希望します!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 9

63.3 12 2015年夏(7月~9月)アニメランキング12位
劇場版 弱虫ペダル(アニメ映画)

2015年8月28日
★★★★☆ 3.8 (82)
378人が棚に入れました
アニメ『弱虫ペダル』初のオリジナル長篇映画 『劇場版 弱虫ペダル』 が、2015年夏に公開されることが決定。

原作の渡辺航先生が書き下ろしたオリジナルストーリーとなる。

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、遊佐浩二、野島裕史、関智一、代永翼、前野智昭、吉野裕行、柿原徹也、日野聡、阿部敦、宮野真守、田尻浩章

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良い意味でも悪い意味でもとにかく“クドい”聖地巡礼招致映画でした・・・(汗

完全新作のオリジナルストーリーで送る『弱虫ペダル』の劇場版です


舞台はインターハイ後から巻島が総北を去るまで、という原作のミッシングリンクとなっています


2学期に入り総北自転車部と小野田坂道はインターハイ総合優勝で持て囃されていた
自転車も新調され、練習にも熱が入る
そんな中、インターハイ上位校が招待される「火の国 熊本 やまなみレース」への出場が決まる
箱根学園、京都伏見、広島呉南といったライバル達もインターハイでの雪辱を晴らさんと続々参加
しかしそんな中、総北のエースクライマーにして坂道の心の支えであった巻島裕介は海外留学の為に急遽総北を去ることになるのでした・・・


うーん、、、正直クオリティは高いのにツッコミどころが多すぎて素直に楽しめなかったのが率直な感想です・・・


まずなぜ熊本を舞台にする必要があったのか疑問です
オイラ、ロードレースには詳しくありませんが熊本にこんなレース無いはず
フィルムコミッションなんでしょうがこーゆー宣伝臭いのはマジ勘弁です
坂道が二日目に朝日を見る峠道は起き抜けにふらっと行くような標高じゃありませんからね?w


熊本が舞台なだけあってテレビシリーズでは見事な噛ませ犬役であった熊本台一が地元勢として総北や箱学に立ち塞がる
(インターハイは怪我で欠場していたとの後付けがましい)エースクライマー、吉本進というオリジナルキャラも登場します
それも宮野守の声で!
ただコイツ、地元に華を持たせる為だけに出てきたような中途半端なライバル・・・というのも、強烈なライバル達の中ではちょっとパンチが弱過ぎる
もうさ、宣伝のせいでシナリオ破綻とかヤメテクダサイほんと;


みどころは御堂筋くん以外のインターハイ選手集結、ってことで再び繰り広げられる因縁のライバル対決
キャラデザも一新され作画も気合入ってるし、相変わらずキャストの熱演は凄い
でもその中身はインターハイの名セリフを繰り返してるだけなんす;
テレビシリーズや総集編から時間が経ってないこともあって、あまり変化を感じない展開は“お約束のファンサービス”と取るか、“ただただクドい”と取るかで賛否は真っ二つでしょう
完全新作なのにまるで総集編ってェ・・・


個人的に一番の見どころは巻島との別れでもレース内容でもなく、“のちのち主将を任されることになる手嶋”
巻島不在の総北で唯一のクライマーになってしまった坂道を穏やかにフォローする彼のセリフに、総北自転車部を背負う男としての風格が所々滲み出ているのが良かったです


一方の箱学でも、坂道に敗北したことを引きずる真波を励まそうとする東堂尽八の暖かい言葉が心に染みます
繊細なクライマー達には心の支えが必要なんですね


クライマックスでは総北一致団結し“アノ歌”の大合唱www
これは本当に笑えますwww
素晴らしいb


一先ずの完結を見せた『弱ペダ』シリーズ
次回作への伏線は前述の手嶋の件以外は特に無く、しばらくアニメが作られることは無いでしょう
その最後が盛大な【熊本観光映画】になってしまったことは良くも悪くもありますが、その有り余るクオリティで描かれる阿蘇のカルデラは聖地巡礼のし甲斐がありそうな美景でしたのでまずまずといったところじゃないでしょうかw

投稿 : 2024/09/14
♥ : 12
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

全てはクライマックスへの布石

劇場で観てきました!

序盤の状況説明から中盤の苦しいシーンを抜け終盤で一番の見所を迎えます。
一番カッコ良かったのは巻島ことマキちゃん
総北と箱学因縁の対決に思わず熱くなりました。

序盤
日常パート
{netabare}
相変わらずアキバへママチャリで行く小野田。
しかし、変わった事が二つ、
それはインターハイ優勝者の箔が付いたことと、自転車が新調されたこと。
三年生との最後のレースに向けて練習を開始しますが、どうも巻島の様子がおかしい。

序盤ではTVアニメにも何度か登場した恋人、御堂筋くん、真波に片思い中の女の子もちらっと見えました。
{/netabare}

中盤
レース開始1日目
{netabare}
いよいよ熊本でのレースが開始します。
平坦区間を抜け、飛び出した呉南の三人と、箱学の新開アブと、総北の田所鳴子のリザルト獲得争い 夢の共演という事で期待してみたのですが、思いの外あっさりと結果が出てしまいました


山岳リザルトでは、小野田がかけられた期待にプレッシャーを感じ実力を発揮出来ず散々な結果に…
エース対決は、福富と金城の対決 2期での既視感があってか思ったほどの興奮はありませんでした。
この辺はあっさりと流れます。

レース中の動きは相変わらずCGでしたが、より違和感のないテイストに仕上がっていて流石劇場版クオリティだなと感じました。
また、道端のスポンサーロゴも劇場版ならではですね。
ちょっと目立ちすぎて画面の雰囲気を掻き消していたのが残念でした。
{/netabare}


終盤
レース2日目
{netabare}
山岳リザルトを取れなかった事に落ち込む小野田でしたが、思わぬ朗報に完全復活。
熊本の美しい風景に揺れるタマムシ色の髪が輝かしい。マキちゃんって何でこんなにカッコいいんだ

終盤の見所は何と言っても、山岳区間の優勝争い。
最下位でスタートした巻島を加えるために出遅れた総北でしたが、小野田牽引のもとラブひめの歌をチーム全員で大合唱!
今泉のイケメン低音ボイス
鳴子の上手すぎる合いの手
紅くなりながら歌う金城
躊躇う巻島も遂にはショショショw、ショショ ショショw、ショショショショショ!wwww
カオス過ぎてなかなか笑いが治りませんでした。

そして
上位を走る熊本を手早く追い抜き
いよいよ箱学のもとへ!

飛び出した真波と東堂を追う巻島と小野田の熱い戦い
興奮で頭真っ白
独りでににやけていたと思います。
{/netabare}


まとめ
序盤と中盤はそんなに面白くなかったです。
終盤はそれとは比較にならない程面白くて弱虫ペダルの旨味が凝縮されていました。

物語の星の評価はセリフが既出感に溢れていたためです。

今回登場の熊本はただの咬ませ犬でしか無くて、もう少し見せ場をあげても良いんじゃない?と思わずにはいられませんでした。

アブは相変わらずセリフのほとんどがアブだったww

巻島は好きだからいいんですが、全部美味しいところを持っていったなあという印象です

もう、続編が出来ても巻島はいないのかあ…そう考えるここで終わりがいいなあと思った映画でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

余接0501 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いけど、、

アニメ2期GRANDE ROADで、
インターハイが決着するまでが放送されましたが
この映画はその後のお話しです

次の舞台は火の国熊本!
総北・箱学の両校3年生を含む
インターハイフルメンバーで
再び戦います!

インターハイでの戦いを振り返りながら
各選手の特徴を短い時間の中で凝縮して紹介したといった感じでした
短い尺のせいでアニメより面白さ半減な感じでしたが、
新しい話なので十分楽しめました

弱虫ペダルはライバルとの熱い戦い、友情
疾走感あふれる絵と音楽が魅力です
ぜひ見てみてください!
アニメの方がおすすめですが、、

投稿 : 2024/09/14
♥ : 2

62.7 13 2015年夏(7月~9月)アニメランキング13位
ミニオンズ [3D](アニメ映画)

2015年7月31日
★★★★☆ 3.8 (35)
147人が棚に入れました
『怪盗グルー』シリーズのミニオンが主役となる。

いしゆう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

可愛いミニオンたちの大冒険♪ 

あらすじ
サムネにある豆のような生き物 ミニオン 
彼らが求めるのは 世界一凶悪なご主人様!!
遥か昔から それを繰り返してきた 彼らの奮闘を描いています 
この物語はのちに怪盗グルーに出会う前のお話です。

恐竜が生きている時代の遥か昔から ご主人様を探しているけど
ミニオンたちのドジのせいなどで みんな死んじゃいます・・・

今回はオークランドで開かれている大悪党大会に
ご主人様を探しに行くのだけど・・・
ただ 正直 これ以上 内容を求められると困ってしまいます
あっ映像は とってもカラフルで ミニオンたちがコミカルに動きます♪

怪盗グルーのようなハートフルな感じは ありませんけど
この作品の 見所は 可愛いミニオンたちが動く!これに尽きます♪
( あくまで個人的なものです 評価も極端になってしまいました )

ミニオンたちの喋る言葉は 世界中の言葉をミックスしています
例えば 移動の掛け声が「 ヤキトリー!! 」だったりします。
みんな 同じように見えますが それぞれ名前もあります。
リーダーのケビン ギター好きのスチュワート やりたがりのボブ

他にもたくさんのミニオンたちがいますが今回はこの3人に絞っています
わたしの おススメは ボブ です 
皆さんの おススメは 何ですか?

最後まで読んで下さり ありがとうございました。 

投稿 : 2024/09/14
♥ : 11

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

グルーと出会う前のミニオンズ!

“怪盗グルー”シリーズ
から派生した、前日譚。

黄色いボディにまんまる目玉の

“ミニオンズ”

ミニオン達は強者が大好き

恐竜が居た時代から自分たちが仕える

“ボス”を探してる。


そんなミニオン達に、

最高のボスが見つかる、少し前のお話し。


シリーズも多く続いてついにミニオンたち単体の作品が出来ました。怪盗グル―のシリーズって、“怪盗”と
言うだけあってなかなかダーティーなことを平気でやるんですよね。あっ!ついうっかり!で済まされないようなw
それに単眼で毛が3本4本生えてるだけのビジュアルだったりするのであんまり可愛くないように思うのに
ミニオン語ともいえるあの声を聞いてると何か可愛い気がしてくる。

楽しい雰囲気にごまかされますが、アニメーション作品のキャラクターデザインにおいてここまで秀逸なものも
あまり他に類を見ないレベルだったりします。動きも細かく、ニュアンスだけで、目線や指先の動きだけで、
感情の動きやコミカルさを表現する。日本のアニメーションでは中々真似できないですし、オーバーリアクション
の文化は日本にあまりないので独自のものとも言えます。

すごいなと思ったのが、ミニオンが主役なので言葉がまったくわからない上に吹き替えも付きませんww
だからはじめはずっとナレーションと映像だけでお送りします。人間が出てくるまでかなり時間を使うはず。

それでもお馬鹿で可愛いミニオンズを見てると癒やされてます。(あと無茶するのでドン引きします(笑))


今日はゆるいコメディアニメ見たいなーって時に見て下さいw

投稿 : 2024/09/14
♥ : 11

風来坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キャラものだけれどテンポ良し

多少のドタバタはあるものの話のストーリーとしては大したものがあるわけではないストレートなものだと思います。メインはミニオンのコミカルな動きと言動でしょうか。

確かに眼鏡バナナのようなキャラは中々ユニークで可愛くはありますが、それだけで大人がずっと観るには中々退屈であるところ、ミュージカルのようなテンポの良さでそれをカバーしているような印象です。

子ども向けにしては少しはしたない部分もあり、どの世代にオススメできる作品というのは難しい。強いて言うなら中高生以上がキャラが好きで何も考えないような作品を観たいときにオススメ……という感じです。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 2

62.4 14 2015年夏(7月~9月)アニメランキング14位
アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!(アニメ映画)

2015年8月22日
★★★★☆ 3.8 (12)
61人が棚に入れました
データカードダスやテレビアニメ、そして昨年に満を持して映画化され、今もなお小学生女子から絶大な人気を誇る「アイカツ!」がこの夏、『アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!』として3D上映されます! 本作では、題名の通り「アイカツ!」史上初のオールスター授賞式が開催されます! アイカツ!を彩ってきたあの名曲やステージがスクリーンに甦ります。果たして、どんな曲が選ばれ、どんな賞が与えられるのか、そして、誰がスクリーンから3Dで飛び出してくるのか!? お楽しみに。

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

3年目シーズン時点でのベストアルバム的な劇場版

アイカツ3年目シーズンに公開された劇場版。
特にストーリーというほどのものはなく、アイカツミュージックアワードという音楽祭で各アイドルの楽曲をひたすら表彰していくという形式。次々とテンポ良く披露されていくステージシーンは3年目シーズンのキャラが中心ですが、1期2期のキャラの代表的な曲も抑えてあって、いわばこの時点でのベストアルバム的な選曲。1時間弱の放映時間に全20曲という大盤振る舞いです。アイカツにはこの他にも、とてもたくさんの良い曲があるので、あの曲やこの曲も入れて欲しかった、などと欲を言えばキリがないのですが、それでも非常に見応えがあって十分に満足できる素晴らしい内容でした。何度も何度も繰り返して観たくなってしまいます。
また、ステージシーン以外でも、いかにもアイカツ的なノリの、ミュージックアワードを盛り上げるための余興というか企画を描いたパートもあって、これもなかなか楽しかったです。
この作品公開の時点で、すでに本編にはたくさんのキャラや楽曲が登場していて、それぞれに個性や背景があり、また、ギャグや決め台詞などお約束的なものもあるので、基本的にはアイカツ本編を観ていて、それらを知っているファンほど楽しめる内容なのは間違いないですが、上にも書いたように特にストーリーがあるわけではなくステージシーンがメインなので、この作品だけ単独で観ても意味がわからないということはないと思います。キャラ、ステージ、ギャグのノリなど、全体的にアイカツの魅力やエッセンスを色濃く抽出しているような雰囲気で、アイカツに興味はあるけれど観たことがないという人の入門篇、あるいはお試し品として観るのも意外と悪くないかもしれません。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 9

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「LuminasもSoleilもめっちゃプリティだけど、、やっぱり!Aikatsu8だね♥あ!どっちもデス♥♥」

『アイカツ!』シリーズのライブパートを集めた劇場用総集編
ミュージックアワードというタイトルの通り、歌番組風に3rdシーズンの主人公である大空あかり、氷上スミレ、新条ひなきの3人の司会進行に沿って進められます


『プリティーリズム』シリーズや『プリパラ』が劇場版でやったことの『アイカツ!』版と解釈していただいてOK


ただし初の試みとして3D上映に対応している点が最も注目したいポイントです
本編のライブパートは美麗な3DCGで描かれているのがお馴染みで、このライブパートCGは『プリパラ』のモノと並び日本アニメ界の最先端にして最高峰といえる出来の素晴らしさですが、3D上映に対応させたことでアイドル達を包む花びらのエフェクト等がガンガン飛び出してくる臨場感のあるものになっています


また一部の上映回では<おうえんアプリ>というスマホアプリを上映中に起動させることが認められており、アプリが劇中の音声をキャッチして画面がサイリウムのような発光をしたり、テレビシリーズ劇中で登場したキラキラッターという架空のSNSがリアルタイムに更新されていったりと、生放送の観覧さながらの演出を体感することが出来ます


劇場版『プリパラ』でもサイリウムの持込や声援を許可された上映がありましたが、今作のアプリ連動企画は『アイカツ!』の世界観を活かしきった上で、どの地域のどの劇場でも体感可能にしたものと言えるでしょう


劇中で流れる(表彰される)楽曲はなんと20曲という大ボリューム
3rdシーズンの楽曲がメインとなりつつも、Soleilや2wingsやWMといったシリーズの歴史を彩った名曲達の名場面もしっかり収録されています
(「Precious」で思わず泣いたのは内緒よ!?w)


また、合間合間で挟まれるMCは3Dでは無いのですが『アイカツ!』らしくも生放送らしくもある、程よいgdgd感がファンには堪らないトコロです
ってかw武道館が会場ということでまさかの某24時間マラソンならぬ“アイカツマラソン”を紅林珠璃が挑む様は笑いをくれながらも本物さながらに感動を与えてくれます


さらに劇場で販売されるパンフレットがLP盤のジャケットのような装丁でとてもお洒落
この手の子供向け劇場アニメのパンフは簡素なモノが多いですが、まさしく思い出の一品になる素晴らしいものです


いやぁ~内容そのものは大変に素晴らしいもので、オイラがめちゃくちゃ絶賛してた劇場版『プリパラ』の二番煎じでありつつも全く退けを取らない完成度に終始して気持ちはスタンディングオベーション
いや、ヘドバンしまくりでした
が!しかし、【例のおうえんアプリを許可されていない上映にも関わらず起動させる非常識なファンが多い】ことに同時にガッカリさせられてしまったのです
この素晴らしいアプリで『アイカツ!』は自ら民度を下げてしまったと言えるでしょう
アプリの使い方の周知が出来ていない、いっそ全ての回でアプリを許可すればいいのに・・・そう思いつつ、この企画は失敗だな、と唯一心残りで残念ですよ、ホント

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ライブフィルムですお

全編ライブになります。じゅりちゃんだけずっと崖上ってます。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 1

61.7 15 2015年夏(7月~9月)アニメランキング15位
劇場版総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり(アニメ映画)

2015年7月3日
★★★★☆ 3.7 (43)
260人が棚に入れました
2014年4月から9月にかけて放送されたTVアニメ第1期を総集編前編

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「揺れる陽炎_すべり出す汗_響きあう声_叩き合う肩」

2014年春~夏にかけてオンエアされたバレーボールに青春を懸ける男子高校生達を描いた『ハイキュー!!』の1~13話を再編集した総集編です
ファンの方には申し訳ないんですがテレビシリーズのオンエア時からあまりオイラの評価は高くありません


『黒バス』もそうなんですが、昨今のジャンプのスポーツ漫画は説明口調が多過ぎて特にアニメ化に不向きだと思います
ソレがイイ、っていう人もいるんでしょうけど;
超主観的ですがやっぱりスポーツ漫画はマガジンですね
この作品もシリーズ中盤から試合が始まるとモノローグがめちゃくちゃ増えて動きや絵で魅せるということをサボり始めます


そんな中でも既に『黒バス』のアニメ化で定評を得ているProductionI.Gが制作を担当
とにかくスタッフが注力しているポイントは二つ
“バレーボールの動きを正確に作画すること”と“試合中のポジションを正確に把握すること”


バレーボールなんてそうそうアニメ化することないですし、バレー経験者のアニメスタッフもいなかったそうなのでかなり苦労されたようですが、序盤はそれこそ躍動感に溢れるカットの連続で褒め称えたい完成度です


具体的に描かれるのは烏野高校に入学してからなので1話の中学生編は触り程度、つまりちゃんと“終わり”から始まってない
それと5~7話の青葉城西高校との練習試合は完全にカットして無かったことに


うーん、個人的にクライマックスは旭が復帰してノヤっさんと仲直りするエピソード・・・新規描き起こしで追加されたシークエンスもありましたし
でもこの映画ではどうしても音駒戦をクライマックスに持っていきたかっため比重が音駒戦に寄りがち
音駒スキーにはこれでいいんでしょうが・・・いやオイラも音駒のキャラは好きですが;
エンドロール後のエピローグはなぜか烏野ではなく音駒・・・コレ誰が主役なんだよオイ


9月には総集編後編が公開され、10月にはセカンドシーズンも始まります
結論から言ってほんのおさらい程度の内容ですが『ハイキュー!!』初心者の方で今更13話全部追いかけられないって方はどうぞ
劇場ってことでシューズがフローリングを蹴る足音や臨場感溢れる劇伴の迫力は素晴らしかったですよ

投稿 : 2024/09/14
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日向 翔陽と影山 飛雄…烏野高校バレー部にて始動!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
OVAが配信されていることを知り視聴を始めましたが、やっぱりこのシリーズは熱いですね。

この作品はTVアニメ版第1期前編の総集編になっていますが、秋から第4期の第2クールが始まる前に視聴できて良かったと思っています。
何故ならTVアニメ版第1期はオンタイムで視聴していたので、見たのはもう6年も前のこと…
内容がスッポリ頭から抜け落ちちゃっていましたので…
日向と影山のやり取りは覚えていましたが、正直音駒と練習試合をしていたことは完全に忘れていましたよ^^;

この劇場版は、翔陽と影山がバレー部に入部してから音駒との練習試合までの物語が描かれています。
色々忘れてしまっていたので逆に新鮮に感じたのは、月島くん…あんなに性格と口、悪かったでしたっけ!?
時折ボソッと悪態をつくことはありますが、単純に相手を挑発する人じゃないと思っていたのに…
それと3か月前の試合が起因となった東峰 旭と西谷 夕との確執も忘却の彼方…

でも、この作品一番の魅力は決して忘れていませんでした。
翔陽と影山の凸凹コンビは、今は未だちぐはぐでちっとも噛み合っていませんが、お互いを信頼し合い、いつも全力でプレイする…
そして例え失敗したとしても、絶対折れない心を持ち続け、目はいつだって高みを目指している…
だってもっと上手くなりたい…もっと強くなりたい…
そんな自分の欲求といつだってまっすぐ向き合っている…
そしてこの思いは伝染するだけじゃなく、高みを目指している人みんなが心に抱いています。
だから、たくさんの思いが交錯するんです。

そして清水先輩(マネージャー)は、やっぱりこの頃から可愛かったのを再認識しました。
特にゴールデンウィークの合宿の時に披露したエプロン姿…
めっちゃポイント高いんですけど…

次は、いよいよインターハイの予選ですね。
果たしてどこまで覚えているのやら…
自分の記憶にすっかり自信が無くなってしまいました^^;
まぁ、元からそれほど自信は無いんですけどね^^;
引き続き、劇場版「ハイキュー!! 勝者と敗者」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 6

老倉育 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

1期総集編

入部から音駒戦がメインの1期総集編。結構ざっくりサクサクと進んでいく感じだからハイキュー初見の人はテレビ版から入った方がいい。新シーズン始まるけど数年観てなくて内容忘れちゃった!!という人が観るのはちょうどいい

投稿 : 2024/09/14
♥ : 4

59.6 16 2015年夏(7月~9月)アニメランキング16位
ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.6 (20)
97人が棚に入れました
デセルシティを目指し旅をする途中、砂漠のポケモンセンターで休憩しながらドーナツを食べるサトシたち。

すると背後に謎のリングが出現し、その中から伸びてきた手がドーナツを持ち去ろうとしている。

サトシとピカチュウは止めようと手にしがみつくが、自分たちもリングの中に引っ張り込まれてしまう。

リングから飛び出したサトシとピカチュウが辿りついたのは、目的地デセルシティ。

セレナ、シトロン、ユリーカを残して一瞬で移動してしまったサトシの前に現れたのは、「いしし!ビックリした?」と話しかけてくる謎のポケモン“フーパ”だった…。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

満足度99.3%

そんなに高かったのかなと思いました。まあまあの面白さかなという感じだったので。
上映中にうとうとしちゃうような場面もありましたが、戦闘ばかりだったのが起因しているかも。まあルギア登場シーンで「幻のポケモン ルギア爆誕」の劇中歌が流れてばっちり起こされたんですけど。
ルギアの劇中歌はポケモン映画の中でも屈指の良BGMの宝庫なのでそれがながれたってだけで魅力倍増です。
あとラティ騎乗シーンでももう一曲・・・スタッフの活きな計らいに心の中で(スタッフグッジョブ!!!!)と全力で叫んでいました。

ちょっと違和感を覚えたのは、最後のまとめ方。必要だったかな?と思ってしまいました。


キャラに関しては物量ですね
ルギア、ラティアス、ラティオス、グラードン、カイオーガ、レックウザ、ディアルガ、パルキア、ギラティナ、レジギガス、ゼクロム、レシラム、キュレム、アルセウス

相変わらずのアルセウスの神々しさに手を合わせたくなったり

原始グラードンがざぶざぶ海の中を歩いていたり
あるいは原始カイオーガが海があるのに空飛んでたり
ホウエン地方の伝説はマゾなの?とツッコミを入れたくなりました。

あとフーパが思いの外可愛いく見えました。
くぎみー効果もありますね。


あれ・・・レビュー書いてて思ったけれど、思いの外、楽しめていた気がします。
満足度99.3%は伊達じゃないかもしれません

投稿 : 2024/09/14
♥ : 6

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

思ったよりプロットがしっかりしていた

例によって、娘に強制されるように
見せられました。
思っていたよりプロットがしっかりしていた充分楽しめました。
今回のメインポケモンであるフーパはアラジンのジンと被ります。
キーワードは魔法のランプ(この作品では壷ですね)。

製作陣が力を入れたと思うのが
子供に対する善悪と、成長というテーマ。
絶大な能力を持つフーパは善悪の区別がなく、
思いのままに行動し100年前に村を壊滅させています。
賢者によって100年前にフーパは、本来の力を壷に封印され、
一見ポケモンのような姿である(いましめられし姿)で
人間界で生活していました。
(この姿と本来の姿の乖離がとても面白い)
そんな生活の中で人間の子供たちと触れあい、
善悪を学んでいたフーパですが、100年の歳月の中で
壷に封印された【もの】が悪意となって再び町に光臨します。
そこでいくつもの戦いがあるのですが、
個人的な見せ場が悪意となった
フーパと100年の間、人間と生活をしてきた善悪を
持つフーパとの葛藤とも呼べる戦いでした。
後、子供向けに伝説級ポケモンも多数登場します。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 2

57.9 17 2015年夏(7月~9月)アニメランキング17位
シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★☆ 3.4 (11)
44人が棚に入れました
白組と日本アニメーションがタッグを組んだ作品となる。

声優・キャラクター
村中知、田辺桃子、永澤菜教、宮澤正、青山穣、鹿賀丈史

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【原典回帰にして27番目の世界名作劇場?】

そもそも世界名作劇場ってのは人によっては『ハイジ』も入るとか『ムーミン』からだとか言われてますが公式では『フランダースの犬』からなのでそれに準拠して話を進めますね


で、その『フランダース~』以降の名作劇場を手掛けた日本アニメーションが創立40周年ということで、記念して作られた3部作映画の第1章が今作
62年には東映動画制作の長篇映画が、75年には同名のテレビシリーズがありましたけど別にそのリメイクってわけでなく、公式的にはなんも言ってませんけどオイラに言わせれば【27番目の世界名作劇場】です
そういえば日本アニメーションが映画を作るのって『MARCO』以来ですね


シンドバッドが主人公ではありますがアラビアンナイトそのものをモチーフに色々イイトコドリをしたオリジナルストーリー
船乗りに憧れる少年シンドバッドは、ある日に滅びた一族と言われる魔法族の生き残りの少女、サナが悪漢に追われているところを目撃する
サナの魔法で木馬が空飛ぶ馬に姿を変え、それを追う悪漢達は空飛ぶ絨毯を操る
不思議な光景と魔法族の伝説を聞いた彼はラザック船長率いるバハル号の船員として冒険の旅に出ることを決意しますが・・・


まずとにかく一番凄いのがまるでこの作品が1970年代に制作されたかのように映る色彩と撮影効果です
ホント凄い、これデジタル?
セルアニメの間違いだろって言いたくなります
最近『家庭教師のトライのCM』で『ハイジ』のフィルムに新規作画が溶け込んでる光景を見た方も沢山いることでしょう、あの技術です
現代のデジタル技術をもってすれば1970年代のセルアニメ特有の温かみのある色彩が再現可能ってことですね
素晴らしい


で、作画そのものも背動使いまくってたりと気合十分
背動ですよ?背動!
もはや古の技術ですよ背動とか(お


でも残念なのが一部エフェクトやメカがバリバリのCG、デジ絵なんす・・・
この素晴らしいセルフィルム感に全くマッチしていない・・・
なぜそこだけ楽をしようとしたし・・・
ガッカリ;


お話自体はこれから始まる大冒険活劇の序章に過ぎず、「シンドバッドの冒険はまだまだこれからだ!」というところで次章へ続きます
SF的なガジェットもチラッと登場したことから後半は『未来少年コナン』的な展開も予想されます
見どころは旅立つシンドバッドがお母さんにお別れを告げるシークエンスですね
こーゆー人間模様の丁寧な描写はまさに“世界名作劇場”してました

投稿 : 2024/09/14
♥ : 12
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンドバッドって実はよく知らない

まえがき
{netabare}ポケモン映画を観に行った帰りに、劇場でこの作品のポスターをみかけました。
放送予定のアニメ映画はチェックしているつもりだったのですが、いたる劇場で放映されているのに、知らなかったということへの驚きと、日本アニメーション企画制作というビッグネームに興味をそそられて、こちらも観てから帰ることにしました。

チケットを買おうと思ったら、一般は一律1000円、中学生以下は700円で二回目以降は無料とのこと。安い・・・!
実は私が知らなかっただけで、かなりメジャーな作品なのかも。と期待していたのですが、座席はがらがら。公開か時間が経っており、なおかつ時間も19時頃と子供向きではない時間帯という事もあるのか劇場内のど真ん中に一人で座っての観賞となりました。
{/netabare}

私はアラビアンナイトの物語を読んだ経験が無く、また世界名作劇場も小さいころに再放送で観た程度の知識です。
実は、日本アニメーションというのも、ポスターを観て、ググった後に知った名前でした。


感想を一言で表せば、シンドバッドの冒険って思ってたよりも現代的かも。

マギやアラジンなどのイメージから、この世界では普通にランプの精霊が居て、絨毯が空を飛んでいるようなファンタジーの世界なのかと思っていたのですが、普通に町の人に驚かれているし、機動力は電磁浮遊で浮かび上がっているようでした。

アリババはマギのイメージが強くて、もっと正義感にあふれて頼りないけどでもやっぱり王子!というイメージだったので、違和感がありましたね。
あと、お姫様!出てくるんだーと感動しました。

なんだか、知らな過ぎて恥ずかしい

この作品はきっと、原作を知っていることが前提のお話なのでしょうね。
私みたいな人は少ないのかもしれませんが、ある程度知識を詰め込んでから見た方が良いのかもしれません。

もしかしたら、中学生以下無料というシステムはこの作品をきっかけに原作を読んでもらい、それを踏まえたうえでもう一度見てほしいという配慮なのかもと思いました。


原作を知っている方向けのあらすじ

物語は3部構成になっていて本作は第1部となります。
第1部では、シンドバッドが不思議な夢を見るところから始まります。
船に乗って世界を見て回りたいと夢見るシンドバッドが母との別れを決意し、航路で出会ったサナという少女を仲間に加えて、彼女の故郷を探そう!というところで第1部が完となります。

物語のテンポは良くてサクサク見られましたが、西方面と言う以外何のあてもなく、冒険はこれからだ!というところで終わってしまったので、果たしてあと2回で終わるのかどうか不安です。


主題歌はGReeeeNの妹分としてデビューしたwhiteeeenの「ポケット」という曲です。
曲調はサビの部分が大塚愛の「プラネタリウム」に似ている気がしました。
歌詞が本編とよく合っていて、未知の世界を夢見る若者の心が清々しいです。
挿入歌の薬師丸ひろ子さんの「わたりどり」にも子を思う母の気持ちがよくあらわされていてジーンときました。


不安はあるけれど、名作になりそうな気も十分にした第1部でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 4

スネイブル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

海水でうすめたラピュタ

原作に忠実と言うより結構アレンジされていますね。
まず、空から首飾りと女の子が落ちてきます。
ええ、ラピュタです。
これは空から海に舞台を変えたラピュタです。
というかタイトルで何となく匂いますよね。
他にも共通した部分が多いですよ。
ではラピュタ同様に楽しいかというと、なんとも大味な感じがしました。
三部作らしいので全部みないと何とも言えないでしょうが、尺をのばした分うすまってるだけの様な。
作画や描写も大味。
冒頭から重りも付いていないロープを投げて手すりに巻きつけるシーンがあり、無理だろと思ってしまいました。
名作劇場の流れを組むファミリー向け作品だと思うので作画どうこう言うのは野暮なのかも知れませんが、もう少し頑張って欲しいです。
結局ラピュタ好きからすると、どのくらいラピュタに似ているかという事が1番見所の作品です。
そういった意味では続編も観るかも知れません。
あと母親役の薬師丸ひろ子が歌う挿入歌は良い仕事でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 2

56.4 18 2015年夏(7月~9月)アニメランキング18位
劇場版 明治東亰恋伽 ~弦月の小夜曲~(アニメ映画)

2015年7月1日
★★★★☆ 3.4 (13)
158人が棚に入れました
平凡な女子高生の綾月芽衣は、紅く満月の輝く夜、お祭りで出会った、自称・奇術師のチャーリーのマジックにより、物の怪が息づく明治時代の東亰にタイムスリップしてしまう。戸惑う芽衣だったが、鹿鳴館で出会った明治を代表する文化人たち――森鴎外、菱田春草、川上音二郎、泉鏡花、小泉八雲、藤田五郎に助けられ、現代に戻れるようになる次の満月まで、どうにか暮らしていくことに。お世話になっている置屋で、お酌として忙しい日々を送る芽衣は、ある時、自分は物の怪が視える"魂依"であることを知る。そんな芽衣の周りで物の怪絡みの事件が起こりはじめ……。鏡花編のストーリーを主軸に展開される新たな小夜曲(セレナーデ)。めいこいの物語が幕を開ける――!

声優・キャラクター
岡本信彦、浪川大輔、KENN、鳥海浩輔、福山潤、立花慎之介、森川智之

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

映画化とかアニメ化というほど大層なモノでなく凄まじい未完成感にアッケにとられた(^q^)

ケータイゲームからスタートした乙女ゲーを原作に初めてアニメ化された作品
略称は『めいこい』
原作のシナリオを手掛けたのは『最遊記』 や『ハートの国のアリス』シリーズの小説版を手掛けた魚住ユキコ
監督はわたなべひろし
脚本は中村能子


現代の女子高生、綾月芽衣はお祭りの日にチャーリーと名乗る西洋奇術師の手により明治時代にタイムスリップさせられてしまう
タイムスリップ前の記憶を無くして彷徨っていた彼女は戯曲家の泉鏡花、役者の川上音二郎の世話になる事に
芽衣が出会うイケメンヒーロー達は他にも森鴎外(小説家)、菱田春草(画家)、藤田五郎(元新撰組、斉藤一)、小泉八雲(民俗学者)、そして岩崎桃介(福澤桃介、電気王)、とまあ全て明治時代を代表する著名人達がモデル
ちなみにチャーリーの正体は松旭斎天一
そして明治の世に暗躍する妖を目視する才能である“魂依(たまより)”であった芽衣は、同じく魂依であった鏡花と共に妖絡みの事件に足を踏み入れていくのでありました・・・


明治時代を舞台に明治時代の偉人達とのラブロマンス、ときどき妖怪退治・・・と、原作は間違いなくそーゆー方向性なんですが、このアニメ自体はほとんどがコメディ
芽衣の性格もド天然、ウッカリさん、牛肉に目が無く狂いだす、と良い意味でブッ飛んでる(笑)
近年だと『うたプリ』とかと同じベクトル


芽衣と各々の男性達の出会いは描かず、あくまで原作の中盤だけを描いた外伝のようなお話で、事件の鍵を握るオリジナルキャラである岩崎桃介の思惑も明かされず仕舞い


芽衣が神楽坂にいるってことはルート的には鏡花&音二郎ルートで、芽衣と一緒に行動するので一番目立ってるのは鏡花ちゃん
と、いってもちゃんと恋愛として成立してない、鏡花ちゃんのデレが足りない、そもそも芽衣が恋に落ちてない


・・・ということで続きを作るつもりが有るのか無いのかわかりませんが、ほとんどお試し版のような中途半端なアニメ化です
劇場の入場料金も心なしか1600円と控えめ


岡本信彦、浪川大輔、KENN、鳥海浩輔、福山潤、立花慎之介、森川智之、細谷佳正と、原作に引き続きキャストは非常に豪華
かつ、主役に諸星すみれちゃんということでアニメ化への気合はそこそこ感じられます
散々に書いてしまいましたが次回作制作の為にもファンは惜しまずチェックしていただきたいところ

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

★光姫★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

いまいち

ゲームをやって、アニメか映画にならないかなぁと思っていたところ、映画になり見に行きました。

なんか、いまいちで、ゲームの方がよかったです。

岡本さんが出ていたので見ました。(^◇^)

投稿 : 2024/09/14
♥ : 1

55.3 19 2015年夏(7月~9月)アニメランキング19位
ポケモン・ザ・ムービーXY「ピカチュウとポケモンおんがくたい」(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.3 (11)
47人が棚に入れました
ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」と同時上映される。

ピカチュウ、ニャース、デデンネなど可愛いポケモンたちが大集合。今年も明るく楽しいストーリーが展開される。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

メロエッタ。メロエッタ。

どんなことが起きてもいい感じに収束するのです

投稿 : 2024/09/14
♥ : 1

計測不能 20 2015年夏(7月~9月)アニメランキング20位
映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★☆ 4.0 (7)
36人が棚に入れました
牧場で、仲間たちとのんびり暮らすショーン。

ある日、ショーンは牧場主から自由になる生活を手に入れるため、あるいたずらをすることに。

ショーンと仲間たちは牧場主を眠らせて、牧場の隅の車の中に移し、まるで夜になったように見せかける。

ところが、牧場主が中でぐっすり眠ったまま車が大暴走!

“牧羊犬”ビッツァーは暴走する車を追いかけて都会へ…。

ショーンと仲間たちも、ビッツァーと牧場主を追いかけて、生まれて初めての都会へ出ることに!

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

温故知新!イギリスの名門、アードマンの最新作にして意欲作!ストップモーションへの愛とブリティッシュジョークが詰まった長篇映画!

イギリスのアードマン・アニメーションズの最新作で長篇がまともに日本公開されるのはかなり久しぶり
奇しくも未年だからか(笑)というわけでなく、世界で一番『ひつじのショーン』が人気な国が、何を隠そう日本だかららしいです
『ひつじのショーン』シリーズは『ウォレスとグルミット 危機一髪!』に登場した羊、ショーンを主人公に彼の住む牧場を舞台にした作品です
2007年からテレビシリーズが始まり、遂に単独映画となったのが今作


『ウォレスとグルミット』シリーズと決定的に違う点はほとんど単語らしい単語を発しない為、一種のサイレントアニメのような仕上がりになっているところです
万国共通に愛されるキャラとなったショーンを形作るのは、主に粘土を用いたストップモーションアニメーション
もちろん制作は『ウォレスとグルミット』でお馴染みイギリス名門、アードマン・アニメーションズです


牧場主のもと、仲間の羊達や牧羊犬のビッツァーと平凡な毎日を過ごしていたショーン
牧場主やビッツァーの目を盗んでは人間臭い仕草やら二足歩行やらをしていたが、退屈な日々にはマンネリを感じていた
そこでショーンと羊達はビッッツァーを騙し、牧場主を眠らせ、牧場を解放することにした
ほんの悪戯心のつもりで起こしたことだが、牧場主が熟睡したままのトレーラーハウスが運悪く暴走
そのまま牧場を飛び出し大都会に向かってしまった
ビッツァーは牧場主を救い出そうと単独で追い掛け、ショーンもその後を追う
一方の牧場主は頭を打った勢いで記憶喪失になってしまう
さらには動物駆除を生業とする危険な男、トランパーにも目を付けられてしまった
果たしてショーンやビッツァーは無事に牧場主を連れて帰ることが出来るのか!?


昔ながらのストップモーションに拘るアードマン・スタジオは伝統的な手法に最低限のVFXを加えることを心情としています
具体的には水とか電気とかエフェクトの類だけはストップモーションですと手間が掛かり過ぎるのでCGを合成して作ってます


これ、妥協に思えるかもしれませんが粘土にCGが浮かないよう、より自然な映像に仕上げる為にかなり苦労されてるのが伺えます
ティム・バートンが『フランケンウィニー』を長篇アニメにした時“CGだらけ”でとてもガッカリしたのが思い出されますが、アードマン・スタジオは【ストップモーションアニメであることに意味がある】と思っているのでその辺り決して期待を裏切りません
濃密なのにあっという間の90分、素晴らしいですね


内容は老若男女楽しめることを前提にシナリオを書いているらしいので、未就学児連れの家族から、けみかけのようなブリティッシュジョークスキーまで、誰でも笑ってしまうこと間違い無し
しかもセリフらしいセリフなんて無いのに、ですよ?
中盤を過ぎる頃には劇場中の観客が人目を気にせず腹抱えて笑っている
これこそホンモノですよ


長篇映画らしく、大都会というスケール感のある舞台に次々起こるトラブルの連続が描き立てるスペクタクル
そしてセリフの変わりに場面を盛り上げる様々な音楽もgood!
ロックンロール、カントリー、フュージョン、オーケストラ、ボーカル曲、そしてアカペラ
これだけでもかなり楽しくなる、流石は世界の音楽の最先端イギリスです
アッシュのティム・ウィーラーが手掛けた主題歌は何度も劇中で流れるうち、思わず口ずさみたくなります


「なんだ粘土か、子供向けだな」
そう食って掛かる方にはこの映画の良さは一生分からないんでしょうけど、最初に書いたようにアードマンの長篇が日本公開されることはもはやレアなので、機会があれば是非チェックしていただきたい1本ですb

投稿 : 2024/09/14
♥ : 7

計測不能 20 2015年夏(7月~9月)アニメランキング20位
映画 かいけつゾロリ うちゅうの勇者たち(アニメ映画)

2015年9月12日
★★★★☆ 4.0 (5)
25人が棚に入れました
原作のエピソードに無い完全オリジナルストーリーとなり、監督はアニメーターの岩崎知子さん、脚本は岡田麿里さん、小柳啓伍さん、和場明子さんの3名が務める。

声優・キャラクター
山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「おい!マズイぞ、これは『お助けください、勇者さまぁ』ってパターンに決まってるぅ!」宇宙を股に駆けて山寺ゾロリの冒険活劇ここに極まれりっ!

原ゆたか原作の28年続く児童文学『かいけつゾロリ』シリーズのアニメ最新作
ニチアサが生んだ伝説の一つ(いや、知らない人の為に言いますが本当に伝説的傑作)であるテレビシリーズのスタッフ&キャストで送る原作者書き下ろしストーリーの完全新作60分長篇


ゾロリ役はもちろん山寺宏一
監督は『だ・だ・だ・だいぼうけん!』、『まもるぜ!きょうりゅうのたまご』に引き続き岩崎知子
脚本は岡田麿里、小柳啓伍、和場明子
音楽は田中公平
制作は亜細亜堂&BN Pictures(旧サンライズ第5スタジオ)


海底でお宝探しをしていたゾロリ一味だがイシシとノシシのオナラが爆発し宇宙へ飛ばされる(笑)
ムムーン星と呼ばれる惑星に不時着した一行だったがムムーン星人達は恐ろしい怪獣の鳴き声に毎夜悩まされ寝不足続き
伝説の勇者が現れ怪獣を倒してくれると信じていたところにゾロリ達がやってきたため、彼らを勇者と讃え歓迎する
厄介に感じていたゾロリだが美少女クララにお願いされた上、帰りの宇宙船とお宝の為もあってついつい快諾してしまう
こうしてゾロリ、イシシ、ノシシ、偶然一緒についてきた謎のタコの4人組(?)は怪獣退治に乗り出す
果たしてゾロリは無事に地球へ帰れるのか!?


OPを飾るのはテレビシリーズからお馴染みのテーマソング、「ゼッコーチョー!」
ファンの期待を裏切らない好調な駆け出しです


ゾロリと言えばマドンナの存在を忘れてはいけない
岩崎監督の劇場版だけに限っても、これまで林原めぐみ、水樹奈々といった豪華ゲストが演じてきましたが今作のマドンナのクララにはナント茅野愛衣が選ばれ薄幸そうな美少女を演じています
劇中の“鳴き声”はどう聞いても赤ん坊のソレなのですが、クレジットを読むと金田朋子だったと気付いたり、終盤のキーパーソンである“イケボ”が関智一だったりと声優好きにも楽しめるはず
もちろん劇場版お約束の原ゆたか先生、原京子夫人もカメオ出演しています


ストーリー自体は奇しくも今年の『ドラえもん』と被っていたというか、まんま『ギャラクシークエスト』かよ!と思っていたらクライマックスではまさかの『ゼログラビティ』オマージュ展開でゾロリ先生ホントに死んじゃうじゃ・・・と思ってしまったほどスペクタクルを感じさせてくれました


エンドロールの間も物語は進むが、マキタスポーツが歌う主題歌が思いのほかゾロリの世界観をしんみり大人目線で、尚且つラップ調のダジャレも交えて歌っておりかなり良い一曲になってるのが素晴らしい


エンディングの途中、歴代マドンナの顔が次々と浮かび上がるカットはなんかもう感涙でしたよ、ゾロリ先生!(T_T)

投稿 : 2024/09/14
♥ : 5

計測不能 20 2015年夏(7月~9月)アニメランキング20位
南の島のラブソング(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.6 (8)
23人が棚に入れました
「インサイド・ヘッド」同時上映短編アニメーション。

ハワイの美しい海を舞台に、“ひとりぼっちの火山”が何百万年にもわたって奏でる、壮大かつロマンチックなミュージカルラブストーリー。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

日本では火山噴火しまくって大変やけどホントは火山って可愛いヤツなんやよ?

ハワイの火山を擬人化して数万年単位の出来事を僅か5分の歌に乗せて送るCG短編映画
『インサイドヘッド』の同時上映作品です


太めのオジサンに擬人化された火山島とハワイアン美女に擬人化された海底火山が歌声でお互いを呼び合い数万年越しに出会いを待ち望むも、ハワイアン美女が海上に姿を表した時にオジサン火山の姿は・・・


日本じゃ火山噴火しまくっててただただ恐れ多いことですが、このタイミングでまさかの火山擬人化アニメ
しかもオジサン×美女という胸アツ過ぎるカップリングのラブロマンス


ウクレレの音色と優しい歌声に合わせてサクッと観れる短編です
オススメです!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 11

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

火山を擬人化したミュージックビデオ

この作品は、インサイドヘッドと
同時上映されていた短編アニメである。

あらすじを一行で言い表すと、おっさんな風貌を覗かせる
擬人化した火山が、一人で切ない思いを歌いながら
途中で出現する美女(?)火山といつの間にか意気投合し
合唱していくただそれだけの物語だ。

まず、一番驚いたのは火山を擬人化するといったアイデアそのものだ。
一体どのようにすれば、そんなものを思いつけるのだろうか。
誠に感服した。

作画も相当気合が入っている。特に自然の背景はトップクラスの出来。
実写を見ているかのような錯覚に陥った。

気になる点もいくつかあった。
まず目につくのは、火山のデザインそのものだ。
擬人化した火山は、中々独特なデザインをしており
人によっては拒絶反応を起こす可能性がある。
表情は非常に豊かであるため、今どんなことを考えているのか
直ぐに伝わるという利点はあるが、中々不気味な光景ではある。
表情に関しても突っ込みだすとキリがないので、
そこは温かい目で見守ろう。

美女(?)火山に至っては、なぜか人間に非常に近い姿をしている。
恐らく、製作スタッフが区別する上で大事なことだと判断したのだろう。
その配慮はありがたいのだが、少しやりすぎではないかと思ってしまった。
赤ん坊が見たら、泣いてしまうかもしれない。

そして、特に捻りのないストーリー展開。
正直な所、ミュージックビデオ形式にしてまで作るほどの物では
ないような気がする。最後も微妙な落ちだったし。
繰り返してまで見る作品でないことは間違いない。
まあ、良くも悪くも発想力が評価されているアニメだといえよう。
そういうものだと、理解した上で視聴していただけると幸いだ。

発想そのものは好きなのだが、何度も見たくなるような出来では
なかったので、強く推奨するつもりはない。発想の勝利。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 8