2016年度に放送されたアニメ映画一覧 103

あにこれの全ユーザーが2016年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月16日の時点で一番の2016年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ミニオンズ:アルバイト大作戦(アニメ映画)

2016年8月11日
★★★★☆ 4.0 (3)
31人が棚に入れました
映画『ペット』(8月11日公開)と同時上映される『ミニオンズ』の短編アニメーション
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あのミニオンがバイトに挑戦・・・波乱の予感。

映画「ペット」(8月11日公開)と同時上映
「ミニオンズ」の短編アニメーション

ドタバタギャグなショートアニメです  短いからさらっと観れる

感想
{netabare} ミニオン達の目の付け所は半端じゃない
どんだけミキサー欲しいんですか・・・(笑)
最後、ボタン押すのもめんどくさくなるってどういうこと・・w
怪盗グルーの時から健在の謎の関西弁。
英語を関西弁に略すということは、アメリカ放映版もキャラに訛りや方言があるのか・・私、気になりますっ!{/netabare}

怪盗グルーの月泥棒が途中まで観て断念したことがあったので、
これを機に流行の波に乗って近々最後まで再挑戦したいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

これぞミニオン!ミニオンの笑いとブサ可愛らしさの魅力を4分に押し込めた短篇!!

『怪盗グルー』シリーズ、『ミニオンズ』のミニオンが主役の短篇で『ペット』の同時上映として公開


通販番組を観ていたところバナナジュースを作る為のミキサーが欲しくなったミニオン達
しかし貯金は皆無
ならば稼げば良い!ということで芝刈り代行業を(勝手に)始めた一同だったのだが・・・


ミニオンが主役らしいハチャメチャ、ドタバタ、そしてお下劣な無言劇です
小ネタとして何気に『ペット』のマックスが本編に先駆けて登場してます
(逆に『ペット』の中にもミニオンが隠れていたりします)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章(アニメ映画)

2016年12月2日
★★★★☆ 3.4 (8)
30人が棚に入れました
人智を遥かに超えた異能を持つ者たち「ブレスド」。太古より人類の歴史を陰ながら操ってきた彼らが、今再び不穏な胎動を始めた。彼らの狙いは何なのか。戦いの暗雲が、世界を覆い始めようとしていた―。「ブレスド」の存在に勘づいた数少ない人間の一人、ジャーナリストのルーシー・ダベンポートが、アメリカのテキサス州にある家を訪ねた。彼女を出迎えたのは、009こと島村ジョーをはじめとするゼロゼロナンバーサイボーグたち。彼らは改造手術により、核兵器ともわたりあえる存在として、冷戦時代から幾度も人類の危機を救ってきた。しかしその後、国連軍ガーディアンズの創設により、サイボーグ戦士たちは人類を守るという使命を離れ、ようやく穏やかな生活を送れるようになっていた。だが、ルーシーの来訪と「ブレスド」の脅威が、ジョーたちを再び新たな戦乱の中へと導く。人は戦いを忘れることはできないのか。人類の未来はどこへ向かうのか。

声優・キャラクター
河本啓佑、福圓美里、佐藤拓也、種田梨沙、日野聡、乃村健次、真殿光昭、佐藤せつじ、石谷春貴
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

やっぱりジョー達、00No.サイボーグだからいいのだ!

 劇場CMや1章の次回予告でやっていた、フランソワ-ズに銃弾を突き抜ける場面の謎がここで明らかになるです。あと、1章でルーシーが持ってきた箱の中身の正体も。
 このアニメの流れは3章と続くけど、特にここでジョーは、自分がどうすればいいかの答えを見つける場面に印象に残ったです。

 ドルフィン3号で前回後にした00No.サイボーグ達、ブレスドの手がかりを追ってハインリヒ、グレートブリテンが、情報収集に動くです。ブレスドと分かりあう方法を模索するため、ブレスドの奇跡の僧侶と言われる爺さんに会いに山小屋に赴く、ジョー、フランソワーズ、ジェロニモです。

{netabare} その爺さんにブレスドの目的など聞いているさなか、一部のブレスドによるものだと告げられる。ジョーは戦わずして打開策はないか話したとき、爺さんによってジョー、フランソワーズは、人間にされてしまう。

 その一方で、ガーディアンズの五十嵐とカタリーナがハゲ上官ピュートルの命令により、00No.サイボーグ達の正確な位置が割り出されやってくるです。湖に潜んでいたドルフィン3号を見つけるため、ロボットで潜水を試みるガーディアン部隊。
 やっとピュンマ活躍ありです。水中でいろいろ巻くけど、長くは持たず五十嵐に残ったギルモア博士たちと共に捕らえられてしまう。

 ジョー達にも部隊はむけられた。ジェロニモは、抵抗するも人間になったジョーたち何もできなかった。ジョー加速装置ができず、フランソワーズが逃げるが敵の銃弾に当たってしまう。その時、ジョーの加速装置を最も必要いう思いに答えたように時間が巻き戻り、フランソワーズ撃たれる前になり、加速装置ができて助けることができたです。ひやひやする場面だったです。ビルスの付き人ウィスの能力に開眼したのかなぁ?です。
 爺さんは、ジョー達に幻覚を見せる能力のブレストだった。ジョーが戦う定めという答えを見つけたとき、消えていなくなった。

 五十嵐の部下ロボットが、操られたような怪行動をとり暴れ、イワンを連れ去ってしまう。後を追うジェットリンクと五十嵐。機械スーツ?を着たブレストが現れ、機械を狂わす液体をジェットリンク達にかけ、イワンを連れ去ってしまった。ジェットリンクも重傷を負うです。

 やっと五十嵐もブレストの存在を認識し、ジョー達に協力をする。ピュートルが怪しいことに疑いを持ち、期間命令も出され真相を暴くため部隊を置いてルーシー同伴で戻ると罠に欠けられ捕らえられてしまうです。

 イワンの位置を特定したジョー達、ブレスドの潜伏工場にカタリーナ率いるガーディアンズとともに乗り込む。
 そこで、親玉エンペラーによって人間進化計画を起きたイワンが、聞かされる。カタリーナもブレストだった。遂にエンペラーと対峙するジョーだが、ガーディアンのハゲ上官ピュートルが乱入し苦戦を強いられる。
 イワンは敵と共に自らテレポートしてしまう。ジョーに今やるべきことを託して。{/netabare}工場からジョー達が脱出したところで、終わってしまう。
 イワンの言ってた意味とは?イワンどうなるのかなぁです。

 ジョーとフランソワーズが人間になった??とき、これが自分の望んだことなのか?を考えるです。敵が来たときの自分の無力さを痛感し、いつもの加速装置を本当に必要だと思うとき、自分がサイボーグでなくてはならないと認識するというのかに起きた奇跡は、2章の大どんでん返しだっとと思うです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章(アニメ映画)

2016年12月9日
★★★★☆ 3.4 (8)
30人が棚に入れました
人智を遥かに超えた異能を持つ者たち「ブレスド」。太古より人類の歴史を陰ながら操ってきた彼らが、今再び不穏な胎動を始めた。彼らの狙いは何なのか。戦いの暗雲が、世界を覆い始めようとしていた―。「ブレスド」の存在に勘づいた数少ない人間の一人、ジャーナリストのルーシー・ダベンポートが、アメリカのテキサス州にある家を訪ねた。彼女を出迎えたのは、009こと島村ジョーをはじめとするゼロゼロナンバーサイボーグたち。彼らは改造手術により、核兵器ともわたりあえる存在として、冷戦時代から幾度も人類の危機を救ってきた。しかしその後、国連軍ガーディアンズの創設により、サイボーグ戦士たちは人類を守るという使命を離れ、ようやく穏やかな生活を送れるようになっていた。だが、ルーシーの来訪と「ブレスド」の脅威が、ジョーたちを再び新たな戦乱の中へと導く。人は戦いを忘れることはできないのか。人類の未来はどこへ向かうのか。

声優・キャラクター
河本啓佑、福圓美里、佐藤拓也、種田梨沙、日野聡、乃村健次、真殿光昭、佐藤せつじ、石谷春貴
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

加速装置、使い過ぎの先にあるものは・・・

イワンが、エンペラーたちと共にテレポートする前に言っていた「君たちにやるべきことがある」何だったのか?カタリーナも連れて、前回工場を脱出したジョー達だったです。

 カタリーナよりエンペラーの恐るべき目的が明らかになり、ジョー、ジェット・リンク、ハインリヒ、ドルフィン3のミサイルに乗って宇宙ステーションへです。{netabare}そこに全開出てきた機械スーツのブレスド?が待ち受け、ジェット・リンクとのバトルです。先に行ったジョー達。その内部で、新たなブレスドの登場で、機械スーツのブレスド?が何なのか?明らかになるです。ジョー、ハインリヒの駆け引きで、エンペラーの目的を阻止できるのだが・・・。

 一方でこのことを知ったエンペラー、イワンと対峙するです。イワンが通信してきて、ジョーをテレポートさせ参戦することに。そこから、エンペラーの潜伏先が明らかになり、00No.サンボーグたちも急行するが・・・。
 大都市や遺跡後を舞台にしたバトルシーンが白熱するです。バイクにのるフランソワーズが絵になってるです。
 エンペラーって、タイバニの楓みたいな能力の持ち主だったです。ジョー苦戦を強いられる中、加速装置の光景がリアルに描かれるのも見所です。ディオや丈太郎の能力みたいに見えてしまうです。
 加速装置でエンペラーと共に行き過ぎた世界?に行ってしまった{/netabare}ジョー、どうなるのかなぁ?でしたです。

 勝利しても{netabare}3人の00No.サンボーグの犠牲になったと見えてしまう結末だと思ってしまう。でもその後、たたずむ影だけの9人の姿は何なのかなぁ?でしたです。生きていたのでしょうか?だったです。{/netabare}宇宙ステーションで身を張ったハインリヒ、ジェット・リンクが凄かったです。でも、その先の展開が、急展開すぎた感がいがめなかったこと、あまりめでたしめでたしに見えなかったところが、ややうんと言えない気がするでしたです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
風のように(アニメ映画)

2016年7月9日
★★★★☆ 3.6 (5)
30人が棚に入れました
1969年に読み切りとして週刊少女フレンド(講談社)に掲載された短編作品を原作とする。

養蜂一家に生まれた少年・三平と、旅先で彼が出会った少女・チヨを軸に、人間と自然との共存について描いていく。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

時代の移り変わりとは無関係に後世に残したい一作

ちばてつやが1969年に手掛けた読みきり漫画を、なんと今日にアニメ化したいという企画が持ち上がりました
現・エクラアニマルを代表するクリエーターである本多敏行監督は、2003年頃にちばてつや先生との雑談の中で読みきり作品『風のように』を自身の手でアニメ化したいと申し出ていました
先生自身も忘れかけていた本作は、当時『あしたのジョー』の連載との掛け持ちの中で生まれた知る人ぞ知る一作でした
先生はアニメ化を快諾されたものの、制作は難航
このまま水泡に帰すのかとも一時は思われましたが、近年に水木しげる先生ややなせたかし先生など、ちばてつや世代の漫画家の悲報が相次ぎ、それ受けたちば先生自身から「早くしないと死んじゃうよw」と発破を掛けられた本多監督とエクラアニマルは一念発起
文化庁の援助やクラウドファウンディングなどを駆使し(それでも相当低予算らしいですが)ようやく完成した今作はついに日の目を見ることとなったのです
約40分の劇場用中篇


時代は昭和30年代
トラックに乗って旅をする養蜂家の親子は、不意の事故に見舞われ谷底に転落
荷台の養蜂箱の中からは大量の蜂が飛び立ち、近くの山村へと飛来した
山村の小学校に通う少女、チヨもこの大量の蜂に襲われて山の中に行方をくらましてしまう
チヨを心配する村人たちだったが、翌日チヨは何事もなかったかのように帰ってくる
チヨを助けたのは三平という、風来坊のような少年だったのだ
チヨは恩人である三平を慕うが、素性の分からない三平を村人たちは拒絶し続ける
しかしある日、三平は村人ですら手を焼く殺伐とした荒地を、たった一人で開墾し始める
三平の目的とは一体何なんなのか・・・


幸運にも今回オイラは、今作を手掛けたスタッフに直接お話しを伺うチャンスもらったので少し本作のバックボーンを中心に感想を述べたいと思います


まず今作の価値は徹底的に懐かしい日本の風景を、当時を知る世代である本多監督の手で描くところにあるでしょう
山々に囲まれた集落に、田園や畑で仕事をする大人たち
子供たちは野を駆けまわり、川で魚を捕る
水たまりにはアメンボが、山には蛇が、田んぼにはカエルが当たり前にいる
集落の人々は密接につながっており、助けあって暮らす
二昔前の日本ではどこにいっても当たり前に見られた光景が、現代ではスッカリ珍しいものとなってしまいました
この光景をすんなり描写出来る現役のクリエーターは、もはや本多監督か片渕須直監督だけになったのかもしれません


リアリティを出すために、あえて原作から付け加わったポイントもあります
本作最大の魅力である幼くも力強く健気なヒロイン、チヨ
このチヨは原作も含めなぜか祖母と二人暮らしなのですが、これは戦争で両親が他界したからだ、という事実をアニメでは明示しています
当時はまだ戦争の傷跡がそこかしらに見られたので、「そんな時代があった」ことをどこかしらに挿入したいという本多監督の意向が反映された結果なのでしょう
また結末自体は原作と大きく異なり、非常に余韻の深いものになっています
オイラ自身、アニメの結末の方が好きですね


今作を支えるスタッフには【超】が付くほどのちばてつやファンであり、『あしたのジョー』のパチスロ版権など近年のちばてつや作品のアニメ化に貢献する作画監督、野口征恒が参加
現代では作監の大量投入が常識化しつつあるところ、ちばてつや作品のためならばと野口さんが孤軍奮闘した結果、「ちばてつや絵そのもの」とも言うべきクオリティの画面が完成しております
ちなみに三平がジョーに、チヨが紀ちゃんに、カメ吉がマンモス西に似ているのは意識的にそうしてるそうです
これは当時のちば先生が無意識にやっていたことへのオマージュだそう


また流石の本多監督というところか、原画マンには木村圭市郎、大橋学、増田俊彦、田辺修といった大御所がサラッと参加している上に、第二原画も一切無しというスッキリとした制作体制が取られています
これは現代の製作委員会方式のアニメに向かっての「一昔前まではこれが当たり前」というお叱りの言葉のようにも受け止められ、ただただ感心する想いを隠せません
個人的には蜂、アメンボ、蚕といった昆虫をまじまじと描写するアニメが昨今では激減してるので、それらがとても丁寧に作画されていたところに注目したいですね


背景も全てアナログ
美しい自然描写を鮮やかに彩り、ランプや囲炉裏の明かりを囲む昭和の家屋を暖かに描きます
特にラストシーンではこの背景がとても重要な意味を持つこととなり、美監の門野真理子さんは本作最大の功労者と言っても過言では無いでしょう


お話自体はとてもショッキングなもので、コミカルで素直に吹き出してしまうシークエンスもあれど、全体的にあまり気持ちの良い作品とは違うかもしれません
少し唐突に入るナレーションも、演出的には過多とも見受けられました
それでもシンガーソングライター松本佳奈が手掛けたエンドロールを飾る一曲が、文字通り爽やかな風のように締めくくりを演出し、劇場をあとにする人たちの胸にほんの少しの切なさを残して映画は終わりを迎えます


本多監督の言う通り、戦争を、昭和を、日本の原風景を知らない子供達にこそ観て欲しい一作だと感じます
それに大人世代にも、ちばてつやヒロインが持つ純真さを体現するチヨの魅力にクラりと来てしまうこと間違いないでしょう
言い方は現代風になってしまいスタッフの方々には申し訳ないのですが、オイラにとって今作は【キュン死】出来る内容でした(真顔


貴重な一本に、今日という日に出会えたことを感謝しつつ、オイラの感想を締めたいと思います

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

今のアニメに少ないような、手作りを感じるです。

 あにこれレビューを見るまで、このアニメの存在自体知らなかったけど、何だか気になって見てきたです。上映劇場は、このレビュー作った時点でたった一か所、狭い町中で劇場があると思えない一角にありこじんまりとしてたです。初めて行った人には、分かりずらいと思う場所だったです。

 で、見ると幼い頃再放送されてたのを見たと思うが、「国松さまのお通りだい」の作画を、あの頃よりかなり洗練され色鮮やかになっていたようだったです。あの頃も手作り作画だったと思うけど、これはあの頃にはできないような、色彩と手作り感の良さを感じたです。

 今時、見たことがない田舎の物語ですねです。田舎の中に悪ガキがいて、女の子がいて、村人がいるといったような少し貧しいながらものんびりとした平和みたいな世界観という感じでしたです。電話もテレビもPCも映画館も風呂屋もない。私だったら、何日持つだろうか?な環境ですねです。

 出てくる声優さん。三平という少年は悟空というより、999の鉄郎という印象です。他のキャラたちは、昭和の後期に演じていたような声の声優さんを思い起こすみたいだったです。業とそれっぽく演じているのかなぁ?です。

 綺麗な風景が出てきて、チヨが黄昏ていてる。その一方で、少年を乗せた車が、崖から落ちて炎上するところから始まるです。このシーンは、後にこのアニメで重要な役割を果たすことになるです。

{netabare} チヨの住んでいる村に、蜂の大軍が襲うのだが、村人なすすべなく隠れるしかない状況。殺虫剤とか、火炎放射とかの設備も考えられない環境だから仕方ないんだろうけど・・・・。
 この騒ぎにチヨが行方不明になって、翌朝、三平と共にチヨが帰ってくるです。
 三平はチヨの家に厄介になり、村人たちから煙たがれるです。三平は何を思うか?荒れ地を耕し始める。この行動、結果は、昔ばなしの「三年寝太郎」の起きた寝太郎の行動を思い起こすものがあったです。

 悪ガキは、三平に再三絡むのだが、耕しに行く途中で待ち伏せに会いこの時の三平の行動は、悪ガキ、村人の理解を与えることになった。その途中で何故か唐突に、三平とチヨの出会いの回想が流れる。何故ここでと思う所があるけど、あまり気にしないほうがいいと思うです。どこか、物心ついたころに見たアニメらしい気がするです。

 三平とチヨが畑仕事をして、村人たちが見守り余計な人が出てくるところで、蜂の大軍の襲撃に会う。そこで、三平が{netabare}忽然と姿を消すという、{/netabare}「妖怪人間ベム」の最終回、ベム、ベラ、ベロを思い起こすような事態になったです。この出来事が、このアニメのタイトルになるとは!

 10年たっても三平を待ち続けるチヨが、健気だったです。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

花は~自分からミツバチを探しに行きますか?探さない、待つの。

40分ほどの中編アニメです。
ジャンルは日常、ボーイミーツガールかな
このページのキャプ画を観て分かるとおり、時代は和服から洋服に変わる転換期のころ、田舎に住む少女の周りで起こった事件を描いています。

原作あしたのジョーのちばてつや先生。月間少女フレンドに掲載された読み切りが原作だそうです。

雰囲気的にこの世界の片隅にを連想していたら、
思ったよりずっと軽くギャグマンガのような印象を持ちました。
戦争の描写は無いです。

あらすじです
{netabare}
蜂(ブーーーーーーーーン)
村人 <あれ?チヨがいない、どこーー?
チヨ <やっほー、蜂に追いかけられてたところを男の子に助けてもたったの―
男の子<三平ッス
三平 <暫くお世話になります。それから畑を耕したいので、ツルハシとバケツを貸してください
村人 <ちよちゃん助けてもらったのは良いけど、三平くんちょっと図々しくない??
チヨ <三平のこと何も知らない癖に悪く言わないで!
~回想~(三平とチヨの出会い)
三平 <畑が出来たら花を植えるんだ。手はかかるが、売ればお金になるよ
チヨ <三平好き!
畑が完成し、花を植える二人
蜂(ブーーーーーーーーン)
蜂を追って消えた三平
大人チヨ<三平はきっと戻ってくるわ。{/netabare}

チヨ、カッコいい感じにして締めているけど、その生き方は身を亡ぼすと思うよ。
多分その男は帰ってこないよ。帰ってきたとしても、ろくでもないやつだよ。

正直、キャラの言動は理解出来無いですね。
当時の田舎の状況なんて知りませんし、ギャグもやり過ぎで怖いです。
ある程度年齢がいっていないと、楽しめないんじゃ無いかなあ…

制作に13年かかったとのことでしたが、よく、企画がとん挫せず作りきったなと、ここは凄いな、と思いました。

余談
この映画を視聴したのは映画クラブ主催のイベント(場所:市民会館)だったのですが、800円でちばてつや先生のトークショー・主題歌の松本佳奈さんの生うた・風のように本編と「河童のクゥと夏休み」が観れる超コスパの良い会でした。
中でも松本佳奈さんの生うたの余韻がまだ残っています。こんなに上手に歌が歌える人を初めて見ました。あまりに表現力が豊かで、歌声もきれいで…情景が目に浮かぶというのを初めて経験しました。
本編では望めなかった涙がこんなに自然に出るとは…
歌手って凄いんですね…

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
父を探して(アニメ映画)

2016年3月1日
★★★★☆ 4.0 (6)
29人が棚に入れました
ブラジル発の長編アニメーション

出稼ぎに出た父親の行方を捜す少年の姿と、少年の目を通して映し出されるブラジル社会の現実を、全編セリフ無しで描いたアニメーション

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

絵の表現力を用いて社会問題を描いたブラジルの良作アニメ

このアニメはブラジルで制作された
長編映画である。
この作品を見るきっかけになったのは、
私をキャッチしてくださった方からの推薦だ。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
少年は、両親と幸せに暮らしていたが
ある日を境に、父は出稼ぎで旅立ってしまう。
少年は、父を探すために旅に出るのだが…。

この作品の大きな特徴は、非常に芸術性の高い
作画である。鉛筆タッチで描かれているということも
あり、このアニメの魅力にも繋がっている。
後、鮮やかな色使いには目を見張るものがある。
美術の勉強がしたくなる程の素晴らしい出来だ。

冒頭と最後に、サイケデリックな描写があることを
除けば非常に目に優しい作品なのではないかと思う。
キャラクターデザインが、愛らしくデザイン
されていることもあり一種の萌えを感じることができる。
一部のシーンで、急に真っ白になるが
数秒間だけなので安心して欲しい。

実は、この作品は環境や経済等といった
社会問題をアニメでうまく表現している。
また、終盤でいきなり、実写の映像が挿入されるため
度肝を抜かれた。ただの冒険アニメではないと
考えを改めたのだ。

考えさせられることも多く、濃密な映画だった。
個人的には、名作と呼ばれても不思議ではないと
感じるほど、素晴らしい作品だった。良作だと思う。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

英題は「The Boy and the World」

第20回メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞
2014アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル(最高賞)受賞
第88回アカデミー賞 長編アニメーション部門 最終候補にノミネート
ブラジルとしては初の快挙

出稼ぎに出た父親の行方を捜す少年の姿と、少年の目を通して映し出されるブラジル社会の現実を、全編セリフ無しで描いたアニメーション(wikipedia・公式サイト参照)

手作業とデジタル双方を駆使しての作画だそう。

セリフなしというか喋ってます。字幕はありません。
監督によるとポルトガル語だかの単語を逆さ読みさせた音声を当てているそう。なので喋っている音声に内容も意味もないとの事、面白い事を考えますね。

熱く軽快な南米の音楽とPOPな作画が交差。

キャラの顔形はクレイアニメーションの「ニャッキ!」をちょっと連想したりして明るい感じなのですが、

軽快そうでいて重厚な作品でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
モンスターホテル2(アニメ映画)

2016年2月20日
★★★★☆ 3.8 (9)
28人が棚に入れました
モンスターたちの社交の場・モンスターホテルで出会ったドラキュラの娘・メイヴィスと人間のジョナサンがついに結婚!二人の息子・デニスも誕生しドラキュラは大喜び。なんとしてもデニスを一人前のモンスターに育てたいドラキュラは、いつもの仲間と一緒に孫育てに奮闘中。そして迎えたデニス5歳の誕生日。メイヴィスが招待したドラキュラの父・ヴラッドは人間が大嫌いな古いタイプのモンスターだったので、さぁ大変。デニスの誕生日はモンスターの家族と人間の家族を巻き込んでの大騒動に!

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ひな鳥の冒険(アニメ映画)

2016年7月16日
★★★★☆ 4.0 (9)
28人が棚に入れました
幼いシギのパイパーは、お腹がペコペコ。でも食べ物があるのは
、波打ちぎわの砂の中。パイパーは波が怖くてたまらない……。巣を出たばかりの小さな水鳥が美しいビーチで繰り広げる、初めての冒険のものがたり。

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ファインディング・ドリーと同時上映 \鳥可愛いよー鳥ーーっ 鳥になりたいね/

ドリーを観る前に突然始まった 鳥タイム

ふわふわもこもこの鳥が何とも愛くるしくて
心の中で\鳥可愛いよー鳥ーーっ 鳥になりたいね/と叫んでました。
もう、言葉にしないように必死。それくらい鳥が大好きです。
ちなみに、チキンも大好きです。(チキン・・っ)

鳥が好きすぎて少々(鳥)取り乱しましたが (鳥だけに)
恐怖心克服と未知への挑戦を短く、言葉足らずに映像で伝えてくる作品でした。

とにかく鳥が可愛いです。(ただ、それだけが言いたかったのです)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ピクサーの中で一番好きな短編アニメ

このアニメは、ファインディング・ドリーと
同時上映されていた短編アニメである。

思い入れが強すぎる上に、支離滅裂なレビュー
になるかもしれないが、暇つぶし程度に
見てもらえるとありがたい。

内容を要約すると、ひな鳥の成長譚である。
詳細は別サイトで見ることを推奨。

ストーリーはすごくシンプルだが、描写や表現
が卓越している。特に、水の描写に関しては
一品級の出来。この表現を越える作品はなかなか
出てこないだろう。

キャラクターの動かし方も、パントマイムのみで
表現されているが、人間が操作している印象を
うけない。さすが、ピクサーだ。

個人的な感想だが、ひたすらひな鳥がかわいい。
健気で癒される。生まれ変わりたいと思った気分だ。
実の所、ヤドカリに嫉妬した。うらやまけしからん。
それまでの、私にとってかわいいキャラランキングでは
カービィとワドルディの2強であったが、そこに
食い込むレベルだった。誠に感服した。

正直なところ、ファインディング・ドリーはおまけで
こっちが本編なのではないかと
疑うほど素晴らしいアニメだった。
機会があれば、また視聴したいと考えている。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

『ファインディング・ドリー』本編を超える美しい自然描写の同時上映短篇とくとご覧あれ

『ファインディング・ドリー』と同時上映される短篇
監督はピクサー出身のアニメタで今作が初監督となるアラン・バリラーロ


幼いシギのパイパーが親に習って波の打ち寄せる浜辺で餌になる貝を求めるが、パイパーは波が怖くて上手く狩りが出来ない
パイパーは恐怖心に打ち勝つことが出来るのか?


『ドリー』も海が舞台の作品ですが、こちらで描かれる海は『ドリー』とは比べ物にならぬほどリアル
砂ひとつぶずつ、波が立てる白い泡ひとつずつ、幼いパイパーのモフモフした綿毛が水に塗れて重くなる感じ
全てが『ドリー』とは異質の作品ですね
CGの質感としては、あくまで幻想的な世界で“アニメ的な嘘”を描いてる『ドリー』に対して、今作は『アーロと少年』と同じく“実写と見紛うほどの繊細さ”を目指したと言えるでしょう


また、これまで哺乳類や魚類は可愛らしいキャラにデフォルメすることが出来ていたピクサーが、唯一残された課題として“鳥類が怖かった”のを今作のパイパーが解決したと言える愛らしさを持っています


そして、『ドリー』本編ではドリーの両親がドリーをやや過保護気味に育ててるのに対し、パイパーの親鳥はパイパーを積極的に波打ち際に連れて行き狩りを覚えさせようとするのが印象的でもありました


ラストで“鳥は飛ぶもの”という概念を打ち破るオチが付いたのも面白かったです

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(アニメ映画)

2016年12月17日
★★★★☆ 3.8 (6)
25人が棚に入れました
今作はアニメと実写の2つの世界が物語の舞台となる。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

毛穴世界と西洋足上げ踊りに懸けてた少女

 アニメと実写の融合というのに興味を持ち見に行ったです。巨大クジラの泣き声によって、ケータたちに変化が起きて、OPのゲラゲラポーが始まったです。
 アニメと違いケータの腕などの毛穴が、はっきり見えることに驚くケータ。実写世界の両親や、まわりの変化を目のあたりに驚くです。
{netabare} 陰に隠れて着いてきていたコアラの妖怪をコアラニャンと命名。このコアラニャンが、結構踊る姿や口調、可愛らしいです。ジバニャンも可愛かったです。
 コアラニャンに連れられ、踊れなくなった少女、カナミとの出会いにより、この現象の謎が明らかになっったです。

 踊りだすエンマ大王たちも面白かったです。誰かさんにとりついていた{/netabare}妖怪と、ケータたちの戦いも子供向けな感じだったです。アニメと実写の違いがはっきりし面白かったです。物語は、無事に終わり「これでいいのだ!」でしたです。

 TV放送を見ていないので、このアニメのキャラの事は良く分からないけど、このアニメでなくてほかのアニメでこれをやったら、絵にならないかもでしたかなぁ?です。この映画だから通用するように見えたです。
 ケータの妖怪の命名も単調に見えて特徴をとらえているのは、悪くなかったです。

 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

実写パートとアニメパートがある

実写版なので、実写パートの方が割合多いのですが、星の評価はアニメ部分で行いますね。

予告から期待していた作品でしたが、予想以上の面白さです。

配役が面白いし、ゲスト声優での出演よりレアリティが高いので、次回から積極的に実写を取り入れていってもいいんじゃないかなと思いました。
やっぱり、顔の売れている芸能人は、変に上手くない声の演技をするより、顔を映した方が輝きますよ。

ケイタくんを演じた南出凌嘉さんは実写版あの花の幼少期の仁太を演じた方、
本作オリジナルのカナミちゃん役は浜辺美波さん。みたことのある顔だなと思って調べたら、実写版あの花のめんまでした。うん、めんまの時よりかわいい。
ちなみに実写版咲でも主演だそうですよ。
また、浜辺美波さんは2次元キャラの声も担当されていましたが、お上手ですね。今後の活動に注目したくなりました。

そうそう、話の内容ですが、
毛穴世界(実写)とアニメ世界が逆転しながら進んでいきます。
毛穴世界はわかりやすいですが、普段の世界はのっぺりしているのが普通らしいですw現実的ww
アニメ世界で使われている百裂肉球の必殺技も現実世界ではスピード線や残像効果がかからないのでただの連続パンチにw

他の漫画アニメ実写版よりもよっぽど現実をみているところが面白かったです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

普通のネタバレなんて怖くない、妖怪アニメ。

2次元と3次元とのギャップギャグネタがほとんどの正月アニメ。
このギャグが、目的なのだろう。

3次元でできなくなったことを2次元で叶えようという女の憎念ガ巨大妖怪を生み、そして、3次元の世界に正面から向かい合う決意をするという結末。

ネタバレ?いえいえ、試験的なアニメでしょう。見なきゃ、この意味もわからない。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
映画 アングリーバード(アニメ映画)

2016年10月1日
★★★★☆ 3.7 (8)
24人が棚に入れました
映画 アングリーバードは怒りん坊のレッドたちが、大切なたまごを取り返すために冒険の旅にでるアドベンチャーだ。

主人公のレッドは太い眉毛がトレードマーク、三角形で黄色いチャックはお喋りで調子者、大きな体のボムは見た目に反して小心者。個性豊かな3匹がどのような活躍を見せるのだろうか。

jujube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

子供向けの皮をかぶった、、、

アングリーバード=レッドと仲間達の、歯に衣を着せぬ物言い、辛辣で軽快なやり取り。
日頃、上司に逆らえず社畜やってるサラリーマンにはかなりスッとすることでしょう!
しかしながら、下品なお言葉も散見するので、正直言うと年少〜小学校低学年にはお勧めできない代物。

前半はこの会話のやり取りが多いもんだから、上記のお子様は退屈するかも。
大人はこの会話劇の日常の方が楽しいのだが。
キャラの関係性とか、皮肉を皮肉で返すとかお子様には残念ながらまだ理解できないよな。
ここはサウスパークに近いものを感じる。

後半はアクション満載で、一致団結した仲間が敵陣に乗り込んで行く。この辺はちゃんと子供向けのピクサーぽい。
大人もジェットコースター気分で楽しめば良い。

それにしても敵がやりたい放題の描写、制作者達絶対移民反対派だろって感じましたが。原作者は知らんが。
寛大な心で歓迎しましょう!反対意見は思いやりの無い差別主義者ね!→結果。みたいな。
まあ、この表現もそれで正解だと思うがね。こっちも他人事ではいられない部分もあるし。

ただ劇中では最後ブタの逆襲が無かったから、ブタがこのまま何も無いと思えないが。
制作者2作目に繋げたいとか考えてるかな?
そうなると棘の抜けたレッドはちょっと自分的につまらないなー。

まあでも、同時期に見た「ペット」より断然面白かったよ。自分犬好きじゃないんでね。アホ犬は御免。

こちらのCGも丁寧で、なんと言ってもベビーバード達が愛くるしい!大群で来られると結構怖いが。
これぬいぐるみにしたら宣伝次第で、あの往年の(笑)ファービーを超えられるポテンシャルがありそうなんだが、映画が全然話題になってないので残念すぎる。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ちえりとチェリー(アニメ映画)

2016年7月30日
★★★★☆ 3.9 (7)
24人が棚に入れました
ちえりは小学6年生の女の子。

幼い頃に父を亡くし、母親と二人暮らし。

母親は仕事に忙しく、ちえりの話し相手をしてくれない。

そんなちえりの唯一の友人が、父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみの「チェリー」だった。

チェリーはちえりの空想の中では父親の代わりにちえりと話し、遊び、助言し、守ってきた。

ある日ちえりは、父親の法事のため、久しぶりに東北に住む祖母の家にやってくる。

そこでちえりを待ち受けるものとは……空想と現実の狭間で、不思議な冒険が始まる!

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

空想と現実の狭間で冒険する物語の人形アニメ―ション

幼い頃に父親を亡くした小学6年の女の子・ちえりとぬいぐるみのチェリーが空想と現実の狭間で冒険する物語。

人形アニメ―ションとしては長編となる54分の作品、
細かい所にも手を抜くこと無く丁寧に作成されてます。 

監督は中村誠氏、
東映版kanon、劇場版AIR、劇場版CLANNAD等の脚本を執筆、近年はチェブラーシカ、ちえりとチェリー等人形アニメーションに携わる。

中村誠氏の作品に一貫すテーマは「喪」、
身近な人の死(もしくは死に近い事象)に直面した人々の内面的葛藤と成長譚を浮き上がらせます。

先日小さい子を集めた神奈川だかの上映会では、物語後半に多数の子供達が泣き出してしまったそうで、
中村監督がツイッターで「怖がらせてしまいすみません」と謝ってました。
私が観た時も上映後近くに座っていた子供達が「怖かったねー」とキャッキャしてましたが、どの場面かは直ぐ思い浮かび実は私もそこはちょっとビビりました^ω^;)

キャラはサムネ画像そのままなので全然怖い映像では無いのですが、それだけ物語に没入していたという事なんでしょう。

大人をも没頭させ感情を起伏させる。
ぜひ親子で観て欲しい至極の人形アニメーションです。
20171002

20181130 追記

2019年2月15日から全国のイオンシネマにて上映が決定したそうです。
お近くにイオンシネマ有りましたらぜひ、日本初の長編オリジナルパペットアニメーションの良さを体験してみて下さい(^ω^)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

そこにいないから悲しい物語、そこにいるから優しくもある物語、これはあなたの想像力を試す物語

それまでの脚本家としての経歴から心機一転し、2010年に劇場版『チェブラーシカ』を監督したことでコマ撮りアニメ界に新風を巻き起こした中村誠監督が手掛けた完全オリジナル長篇映画
2016年公開の後、この3年の間はスローシネマやミニシアター系のみでの公開でしたが、この度晴れて全国公開とあいなりました
円盤化もいまだ未定ということで長らくスケジュールが空かず観れてなかったのがやっと観ることができました


父親を亡くした少女、ちえり
母親と一緒に父の生家へ墓参りに来たのだが、内気で頑固な性格で親戚や従兄妹達とは打ち解けられない
そんなちえりの唯一の友達は、ボロボロのぬいぐるみのチェリーだけだった
ちえりが話しかければ、チェリーは応えてくれた
ちえりが想像すれば、田舎屋敷の庭は大海原にもなった
ちえりの想像力は何でも生み出せたのだ
屋敷で一人留守番をさせられてしまったちえり
否、チェリーも一緒だ
ちえりは屋敷には大きなねずみが住み着いていて、そこに猫も居ると想像した
想像はねずざえもん、レディ・エメラルドという名前のねずみと猫となって現れた
2匹はちえりに軒下で苦しんでいる出産間近の母犬を助けたいとちえりとチェリーに持ち掛けた
すぐに行動に出たちえりとチェリーだったが、暗闇からちえりが想像の中で生み出した死神、どんどらべっこが襲ってきたのだ…


まずこの映画、なんと【日本映画初の完全オリジナル長篇パペットアニメーション作品】になります
パペットアニメーションは文字通り人形を数ミリ単位で動かしては撮影を繰り返すコマ撮りアニメの一種です
が、人形であるがゆえに表情の芝居の制約が多く、そもそも美術セットにカメラを割り込ませる余地を作らなければならず、ある程度“退きの画”になりがちで舞台芝居然としてどうしてもセルアニメや3DCGアニメのようには作れません
ところが昨今、CGやデジタル撮影の導入で遠景の背景やエフェクトの類を補完させることでかつてよりも自由度の高い画作りが可能となったのです


そんな技術的進歩もあり、これまで誰も挑戦しなかった国産長篇パペットアニメ映画となったのが今作というわけで、これだけでも十分な偉業と言えます


お話の主人公、ちえりとチェリーはいわばイマジナリーフレンドの関係にあります
劇中ではより詳細な種明かしがされるのですが、このチェリーというウサギなのか猫なのかよぉわからんぬいぐるみは、なぜか想像の世界では肩幅の張った男性的なフォルムで顕現し、声も星野源が落ち着いた雰囲気で演じています
つまりチェリーは自ずと、父親を失ったちえりが求めた父親像そのものということになっているわけです


イマジナリーフレンドというのは結局のところ存在しない、と考えるとこのチェリーを頼りにしているちえりの言動は非常に切なくも虚しくも感じてしまうと思います


ですが逆に、ちえりの中の父親像がちえりに道を指し示してくれている、と考えるとクライマックスでチェリーが下した決断というのが、ラストシーンで成長したちえりの姿に説得力が与えられると思います


このちえりという難しい役どころを心抉る芝居で演じた高森奈津美の演技は本当に例えようの無い素晴らしさです
エンドロールを観れば気付いてもらえると思いますが、ちえりは実は結構年齢がいってます
脚本の段階では9歳でしたが、本編では12歳というより繊細な年頃になっており、これがさらに役どころを難しくしているんです
その微妙な年頃の演じ分けというのが高森奈津美の芝居抜きでは成立しなかったとひしひしと感じます


また、端的にこのちえりというキャラクターのデザイン、パペットとしての造形が、非常に可愛いというのも大きな魅力です
可愛い人形が動くのですから、その時点でアニメーションとしてはこの上ない価値のある画になってます
ちなみに『ジュエルペットてぃんくる』の伊部由起子さんのデザインだそうです
チェリーのデザインはロシアオリジナル版『チェブラーシカ』のレオニード・シュワルツマンが担当しました


さて、本編全体を通して「生と死への向き合い方」「イマジネーションの可能性が心を補完する」というものがテーマになっています
これは東日本大震災や監督が制作直前に母親を亡くされたことも深く関わっているようです
とても重いテーマのようですが不思議と観易く作られているのが今作のポイントに感じます
特にちえりのみならず、夫を亡くした喪失感とちえりへの苛立ちを隠せないちえりの母親の視点が時々混じる構成なのが、この重いテーマを一歩退いた目で観させる工夫なのかもしれません


欧米に負けない日本のストップモーションアニメ最前線を是非ご自身の目でお確かめ下さい

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
カンフー・パンダ3(アニメ映画)

2016年8月19日
★★★★☆ 3.7 (7)
24人が棚に入れました
平和に暮らすポーたち。ところがポーは店に立ち寄ったところ、息子を探しているというジャイアントパンダを発見する。それは前作にてポーが赤ん坊の頃にいて、生き別れたポーの父だったのだ。そして父は事あるごとにポーを連れて村ヘ帰ろうと言い出したのである。

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

シリーズ三作目は鬼門

やはりシリーズ三作目は鬼門。けっして悪い作品ではない、むしろ良作の部門に入るクオリティーである。しかし、1作目と2作目を合わせて最高だった前作らに比べるとちょっと劣る。

 特に感じたのは、悪役の重要性。前作らでは悪役が主人公の対になるような存在、もしくは影のような存在としてしっかり計算されていたし、彼らを描くのにちゃんと力を入れていた。本作の悪役は少し魅力不足かな。親子というテーマも前作で触れたし。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
劇場版 鷹の爪 8 吉田くんのX(ばってん)ファイル(アニメ映画)

2016年8月20日
★★★★☆ 3.9 (4)
23人が棚に入れました
20世紀、島根県・吉田村。秘密基地で遊んでいた地元の小学生・吉田くんと仲間たちのもとに、未来からタイムトラベルで世界連邦捜査局・X(エックス)捜査課のモレルダー&ナスカリー捜査官がやってきた。彼らはともに、未来で怪事件を発生させているという「呪いのビデオ」の捜索を始める。しかし、その行く手にはUMA(未確認生物)、オーパーツ、超常現象など、思わず寄り道したくなる摩訶不思議な出来事が次々に出現!果たして吉田くんたちの大冒険の結末や如何に……?

声優・キャラクター
FROGMAN、内田彩、杉田智和、松本梨香、森川葵
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔法のDVD

 鷹の爪団秘密基地で吉田くん散らかしたガラクタを皆で片づけているとき「祝いのビデオ」を見つけるです。そこから、魔法のビデオにまつわる映画一本分で、吉田くん少年期のお話は始まるです。

{netabare} 吉田くん、里見、和夫、つっちー、ケンケン、キュウ助が秘密基地で、怪奇現象のメリーさんを呼び出す遊びに盛り上がってたです。このメリーさんも、後半思わぬ形で活躍するです(面白い)。そんな中、里見が引っ越すことになるです。里見を送り出す祝いとして、吉田くんはサバトで買った「祝いのビデオ」を、里見に渡すです。受け取り家で開封した里見は、激怒するです。

 一方未来では、各地に流された「呪いのビデオ」を見た人々の行動が、のま化する事態が起こっていた。それに対処すべく、ナスカリー、モレルダーが、「呪いのビデオ」を破壊すべく吉田くんの故郷、20世紀の島根県吉田村に派遣される。なぜかそこに、宇宙人まで登場。「呪いのビデオ」をめぐり、吉田くん達が巻き込まれるです。

 吉田くんの家に何故かオーパーツが転がっていて、モレルダーや彼の豆知識も結構面白いです。
 吉田くんのお母さんの秘密やお父さんの出会い、自分の子供のためにする活躍もどこかすごい。親子名前が、みんなカタカナで個性的。

 「呪いのビデオ」が、どう吉田くんにどう転がり込むのかの落ちも見ものです。とにかく活躍しまくる吉田くん達、良いキャラだしてるです。
 事が済んだ後、ナスカリー、モレルダーのために未来の世界で置いて、吉田くんの粋な計らいは、goodでしたです。{/netabare}

 自称、クソアニメと言われているです。あまり変わらない表情の多い、こちこちのキャラが、個性的でそれが何故か?面白いです。素人っぽく聞こえる声優さんも、この世界観できっちりと盛り上げているのがたまらないです。見ていると意外と引き込まれたです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ラチェット&クランク THE MOVIE(アニメ映画)

2016年8月9日
★★★★☆ 3.4 (3)
23人が棚に入れました
北米で2016年4月に公開した映画「ラチェット&クランク THE MOVIE」がゲームでおなじみの声優陣による日本語吹き替えで登場。
BD版は「ラチェット&クランク THE GAME」限定版のみに収録。
DVD版の店舗販売/レンタル予定有り。
完全フルCGアニメ。

うち. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ラチェクラの映画化

 人によってはPS2の同封版をやったことがあるゲームの映画版。日本では未公開。PS4の「THE GAME」の 超★スペシャル限定版の特典の一つ。
 内容は銀河の危機をケモノな主人公が救うという洋ゲー特有のノリで、加工されて原型の留めていない大川透ボイスのロボットと一緒に戦っていく。

 THE GAME(ゲーム本編)で描かれなかったあの博士の結末などが描写されていて結構面白かったのですが、物語は大味でインパクトに欠けるのがネック。
 奇をてらい過ぎても損だとは思います。
 ラチェットの毛並みの質感とか背景の美麗さで勝負している感じで、映像的インパクトがありました。

○まとめ
 クォークと例の博士が登場しているだけでも一見の価値あり?な映画。映像表現も悪くないファンは観て損はないはず。
 ただレンタルはされてない模様で観るためにはスペシャル限定版の購入が必要。
 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
シンドバッド 魔法のランプと動く島(アニメ映画)

2016年1月16日
★★★★☆ 3.5 (6)
22人が棚に入れました
日本アニメーションが贈るシンドバット3部作の第2弾

作品のテーマは「継承」、親から子へ。

時代を超えて受け継がれるべき大切な事を映像化しようという想い出作られた作品となっている。


声優・キャラクター
村中知、田辺桃子、永澤菜教、宮澤正、青山穣、鹿賀丈史

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

雰囲気作りは申し分ないのですがお話のパンチは弱め

日本アニメーション40周年記念、『シンドバッド』3部作の第2弾
前作の内容はほとんど振り返らないためまず前作をご覧になっていただいた方がよろしいかと


水の上を走る青い馬、船ほどの大きさのある足跡、そして動く島
そういえばこんなのアラビアンナイトにあったなー?と思いつつ、謎の島でサナが感じ取った「魔法のランプ」とやらを巡って、悪漢たちとの奪い合いをするシンドバッド、サナ、アリ、そしてミミの三人と一匹が描かれます


率直に感じたのは冒険モノとしてはだいぶパンチは弱め
ダール達、悪漢を纏め上げる組織のボスとしてガリプ様(CV石田彰)が初お目見えこそすれど、これといって緊迫感のあるシークエンスは正直無かった
逆に取れば小さい子が怖がってしまうようなシークエンスはありません
が、前作のようにアクションの一つぐらい魅せて欲しかったですね


で、前作もそうでしたがこのシリーズは『世界名作劇場』的な心理描写に重きを置いてるのがよく観て取れました
サナが魔法族としてどんな扱いを受けてきたのか
アリにはなぜ家族がいないのか
こういった登場人物の心理描写に時間と力を割くのは決して無駄なことではないと感じました


肝心の「魔法のランプ」の秘密は据え置きになりましたが、次回作で大きく盛り上がってくれることを祈りつつゆっくりと待つことと致しましょう


また、監督の宮下新平さんが2015年末にお亡くなりになり、今作が遺作となってしまいました
往年の『ちびまる子ちゃん』の演出をはじめとする監督のご偉業に改めて感服しつつ、ご冥福をお祈り致します

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
シンドバッド(アニメ映画)

2016年5月14日
★★★★☆ 3.7 (4)
20人が棚に入れました
空から姫が落ちてきて、シンドバッドの冒険が始まった。
水の上を走る青い馬、動く島、不思議の門、魔法族の秘密。
全ての謎が解けたとき、一体何が起こるのか―。

木馬に乗った少女サナが空から落ちてきた。サナは伝説の魔法族の姫であり、世界中に散り散りになった仲間を探す旅をしてきたのだ。シンドバッド達は船員仲間のアリたちバハル号の仲間たちと魔法族の仲間を求めて大海原に乗り出す。
シンドバッド達が進む島や大陸で巻き起こる数々の冒険。秘密のベールに隠された島、水の上を走る謎の青い馬、巨人、動く島、魔法のランプ…。魔法族の仲間を探し旅を続けるシンドバッド達を追う謎の敵ガリプ一味。サナは一体何者なのか?ガリプ達の野望とは?辿り着いた“真昼の夜”の中に浮かび上がる“不思議の門”。世界を変える恐るべき秘密が遂に明らかになる―。


声優・キャラクター
村中知、田辺桃子、永澤菜教、加賀丈史、宮澤正、青山穣、石田彰、薬師丸ひろ子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

一時は完成すら危ぶまれた【27番目の世界名作劇場】の完結を祝して

世界名作劇場などを手掛けた日本アニメーションの創立40周年記念にして久々の完全新作映画
個人的には【27番目の世界名作劇場】と呼ぶに相応しい1作だと感じます
セルフィルム時代の作品を彷彿とさせる温かみのあるキャラデザ、絵の具のような淡い色彩設計、テカりを抑えつつクリアな画面を魅せる撮影効果
これらの技術によってセルアニメ独特の画風を見事21世紀の今日に復活させたといえるヴィジュアルは一見の価値ありです


アラビアンナイトを原作に、航海に旅立つことを夢見る少年シンドバットは、偶然出会った魔法族の末裔である少女サナを助ける
時に彼女を狙う悪漢達と戦いながらも帆船バハル号の船員達と共に魔法族の秘密を追いかける冒険が描かれるボーイミーツガール&ファンタジースペクタクル


第1話に相当する『空飛ぶ姫と秘密の島』、第2話に相当する『魔法のランプと動く島』を再編集
さらに第3話となる新作パートを収録して合計約120分の長篇として改められているのが本作です
前2作から明白に削られたパートは無いように感じました
単にカット毎の繋ぎの尺を少しずつ詰めた編集の様です
ですから前2作をご覧になっていない方でも安心してお楽しみいただけるというか、むしろテンポが良くなってる分【こちらだけ観ればいい】とすら感じます


観どころは純粋にファミリー向け冒険活劇であると同時に、世界名作劇場特有の丁寧な人物描写があるところですね
旅立ちを決意したシンドバットを優しく見送る彼の母
ここは母親役を演じた薬師丸ひろ子の子守唄と共に心に染み入るシークエンスです
この子守唄の切ないメロディーは終盤まで物語を彩る一曲になっていて味があって好きですね


キャラ的には後半どんどんと絆を深めていくシンドバットとサナが周囲を気にせず見つめ合い続けたり(笑)と、イチャラブっぷりが目立つようになっていきこーゆージュブナイル的純愛が好きな人には堪らない内容のはずですw


終盤の新作パートではいよいよ魔法族の秘密、サナの過去、悪漢達のボスであるガリプ様との因縁が明らかになっていきます
以前のレビューに載せましたが一部のメカやエフェクトがCGなのでセルフィルム調の作画とあまりマッチしてなくて「(画面から)浮いてるなー」とは思いつつ、結局最後まであまり改善しなかったのでちょっと残念です
そしてラストには手放しのハッピーエンドとは程遠い切ない締めくくりが待っているのですが、こーゆーのを良いなと取るか単にバッドエンド取るかは観た人に委ねられていると思います
オイラとしてはとても好きなエンディングで、全部スッキリ幸せに暮らしましたとさチャンチャンよりか断然余韻に浸れますね
エンドロールの主題歌も最後まで一貫してwhiteeeenの「ポケット」という楽曲で、爽やかな歌声が冒険活劇の主題歌らしくて素晴らしかったです


よく巷では「ジブリがもうファンタジーを作ってくれないのが寂しい」という声を聞いたりするのですが、ジブリほどお金が掛かっているわけではないにしろ、宮崎駿や高畑勲が築いてきた日本製ファンタジーの系譜はちゃんとこういったところに息づいているんだな、と感じた一作でした
全体的に『ラピュタ』っぽさは拭えないものの、そんな何に似てるかだのはファミリー映画には関係ないなーだって観るのはヲタクじゃねーし、とも思いました


第2話公開直前に急逝された宮下新平監督、そして監督亡き後も作品を完成させることに注力されたスタッフの方々
本当にお疲れ様でしたm(__)m

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
明日の世界(アニメ映画)

2016年5月21日
★★★★★ 5.0 (2)
18人が棚に入れました
アメリカのインディペンデント界を代表するアニメーション作家ドン・ハーツフェルトが、クローン技術の発達した近未来を舞台に描いた短編アニメーション。ある日突然、未来から交信を受けた少女エミリー。同じくエミリーという名前のその女性は、彼女のクローンだった。少女エミリーはクローンのエミリーに導かれ、未来の世界を訪れる。「死」が消えたその世界では、永遠の命を持て余した人々がボンヤリとした切ない人生を送っていた。サンダンス映画祭で審査員グランプリを受賞、第88回アカデミー賞の短編アニメーション部門にもノミネートされた。

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
コウノトリ大作戦!(アニメ映画)

2016年11月3日
★★★★☆ 3.7 (8)
17人が棚に入れました
ひとりっ子で遊び相手がいない少年ネイトの夢は、まだ見ぬ弟と忍者遊びをすること。ある日、物置で古びた「赤ちゃん申込書」を見つけたネイトは、大喜びで「赤ちゃん」を申し込みます。申込書が届いたところは、コウノトリ宅配便社。しかし売上重視になっていた会社は、すでに「赤ちゃんのお届け」を禁止していました。そのきっかけとなったのは、昔のある大事件……。
 ところが、ある手違いから、可愛い赤ちゃんが誕生してしまいます。この会社のNO.1配達員のコウノトリで、お人好しのジュニアは、赤ちゃんを見たとたん、その可愛らしさにメロメロに! ジュニアは会社に内緒で、赤ちゃんを届ける決心をするのでした。でも冒険には危険がいっぱい。迫り来る社長のスパイ、襲い来る“赤ちゃん好き”のオオカミの群れ……次々に起こるおかしなトラブルに巻き込まれながらも奮闘する、ジュニアの「赤ちゃんお届け大作戦」がはじまります!


声優・キャラクター
アンディ・サムバーグ、ケルシー・グラマー、ケイティ・クラウン、キーガン=マイケル・キー、ジョーダン・ピール、ジェニファー・アニストン、タイ・バーレル、ダニー・トレホ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

機械仕掛けの赤ちゃん

この作品は、「赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくる」
逸話を元にしたアニメ映画である。後になって分かったのだが、
どうやらディズニー・ピクサー製作の作品を手掛けたスタッフが
監督として参加しているようだ。とある方からの推薦がなければ、
見る事はなかっただろう。この場をお借りしてお礼申し上げます。

おおまかなあらすじとしては、こんな感じ。
コウノトリ達は、赤ちゃんを人間たちに届ける仕事をずっと前から
続けていたのだが、ある事件をきっかけに、宅急便を届ける
ビジネスへ切り替えるようになった。
主人公ジュニアは、宅配会社の中でも出世欲が特に強いコウノトリだ。
社長から、昇進を告げられ喜ぶが、その際会社に居続けている
人間チューリップを解雇する役を押し付けられる。

彼は、解雇をためらった挙句、チューリップに嘘をつき閉鎖した工場で
働くよう命ずる。そこへ赤ちゃん申込書の手紙が届き、
赤ちゃんを作る機械が作動してしまう。このことを知った
ジュニアは、社長に知られたら昇進できなくなると判断、
2人で赤ちゃんを両親の元へ届けにいくのだが…。

全体を通した感想としては、赤ちゃんが可愛いのだぞということを
終始アピールしているような印象を受けた。赤ちゃんが可愛いこと
に関して、反論の余地はないが余りにも押しつけがましい上に、
脚本が微妙なことも相まってそこまでのめり込むことはなかった。

まずは良かったところから。
ディズニー・ピクサー製作の作品を手掛けたスタッフが参加している
故に作画は高水準。特に、可愛いキャラクターを描くのが上手く
見とれてしまいそうになる程だ。

個人的には狼の集団が好きなキャラクターだ。連携力が異様なまで
に高く組体操を駆使し、終始主人公たちを追い詰めていく様には
流石に笑わざるを得なかった。
これには恐れ入った。この能力を付けようと提案したスタッフ
には尊敬の意を表する。

ここからは気になった所を。
キャラクター設定に相当なブレが生じている。
トーディという鳩は、誰に対しても「ブラー(お前、仲間という意味)」
というのが、これがとてもうっとうしい。ぶっちゃけうざい。
いい加減黙れよと憤りを感じた視聴者がいても不思議ではない。

中盤から登場する狼の群れだが、当初は人間の赤ちゃんを
食おうとしていたのに、赤ちゃんの声を聞いた瞬間、赤ちゃんの
可愛さの虜になるのは落胆した。
(アンパンマンで例えるとさわやか状態である)
今思い返してもなぜ虜になったのかよく分からない。

そして、弟が欲しいネイトの両親が、思い切り不動産ビジネスに
取りつかれていたのに、いきなり「愉快な父さん母さん」に
キャラクターを変えるのも不自然だ。
恐らく、この両親の精神状態はかなり不安定なのだろう。ビジネスを
するよりも先にすべきことがあるのでは?とは思ったが、
スタッフはそこまで頭が回っていなかった可能性が高い。
もしやこれもコメディとして取り入れたのだろうか?それなら納得だ。

ギャグシーンが多いのは構わないのだが、かなり滑っている場面が
多く所々気持ちが冷めていった。早く終わらないかなーと心の中
で呟いていたような気がする。

この作品における一番の大きな問題点は、ストーリー構成の
稚拙さにある。前述したように、赤ちゃんの可愛さを前面に
押し出したバーゲンセールにしか見えないのだ。
赤ちゃんのために、他のキャラクターが操り人形として扱われている
ようにも見受けられる。

もう少し、脚本を練り直そうと提案したスタッフはいなかったのか
かなり気になる所だ。他のキャラクターへの愛着はなかったのだろうか。
え?赤ちゃんが可愛いんだから、そんなことはどうでもいいんだよって?
左様でございますか。

今までの流れを踏まえても、これがやりたかっただけだろと感じる
作品に終わってしまったので特に推奨するつもりはない。
赤ちゃんが可愛く動いているアニメを常に欲している方ならば
見る価値はあると思う。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ボクのスーパーチーム(アニメ映画)

2016年3月16日
★★★★★ 4.3 (3)
14人が棚に入れました
アーロと少年と同時上映されている短編アニメーション

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【ヒンドゥー×ゴアミュージック×アメコミ×pixar=ほとんどホントのお話】

ディズニー・ピクサーの『アーロと少年』に同時上映された短篇


本作が監督デビュー作となるサンジェイ・パテルの幼少期の思い出をベースにした「ほとんどホントのお話」
全篇にセリフはありません


サンジェイ少年はアメリカンなスーパーヒーローに夢中であったが父はサンジェイ少年が楽しみにしていたヒーロー番組が始まるとテレビを消してしまい、ヒンドゥーの神に祈りを捧げろと祭壇の前に無理やり座らせる
渋々お祈りを始めるサンジェイ少年だったがふと気付くと彼はヒンドゥーの神々が巨象として祭られた神殿の真ん中にいつのまにやら立っていた
すると毒々しい霧と共に邪神が現れ、サンジェイ少年と神々の巨象に襲い掛かる
まさに絶体絶命、しかし邪神を封印せしめんとヒンドゥーの神々は動き出し、スーパーヒーローの如く邪神に立ちはだかった・・・


ヒンドゥー教モチーフのヒーロー3体が、邪神と格闘する正統派アクション作品です
色彩はカートゥーンを意識してか一昔前の日本のトゥーンシェードのようなベタ塗り調
アクションはとてもスピーディーでカンフー映画のよう
神々の武器として重要な役割も担う「鐘」の音色とインド音階が特徴的なBGMがリンクし、アクションの緊迫感を高めます


『Mr.インクレディブル』や『ベイマックス』等、定期的にヒーローアクションを手掛けてくれるディズニー(或いはピクサー)ですがモチーフがヒンドゥー教でトゥーンシェード調ってのが今までのディズニー作品らしくない、【良い意味で俗っぽい】新鮮な一作に仕上がっております
心温まる結末やエンドロールを含めてオススメの一本ですb

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ(アニメ映画)

2016年7月2日
★★★★★ 4.7 (2)
13人が棚に入れました
今作は、2013年に他界した原作者のやなせたかし氏が作詞した楽曲「勇気のルンダ」をモチーフに、「自分のためではなく、誰かのためにがんばるような勇気を持とう」というやなせ氏のメッセージを込めた物語が描かれる。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

物語も作画も完成度が高い

2016年公開のアニメ映画。
川越淳監督作品繋がりでスタッフやファンの意見など調べていて、興味が湧いて視聴しました。

【物語】
おもちゃの星からやってきたお姫様・ルンダと不器用で優しいロボット・ナンダ。ルンダはなんでもおもちゃに変えられる「おもちゃスティック」を地球に落としてしまい、ナンダともはぐれてしまいます。おもちゃスティックを狙うばいきんまんはルンダに同行し、ナンダはクリームパンダちゃん達と二人を追いかけますが…。
誰かに何かをしてもらうことが当たり前と思っているお転婆なルンダの成長を追う物語。

【声優・キャラクター】
ゲスト声優さんはルンダ役に波瑠さん、ナンダ役に中川礼二さん、その他ちょっとした役に数人キャスティングされています。慣れていない感じではあるんですけど、自然体で媚びない優しい演技で良いですね。
レギュラーキャラはお馴染みの声優さんたちで盤石。声優さんが変更される前なのでジャムおじさんは増岡弘さん、ドキンちゃんは鶴ひろみさん。

【作画】
最初から最後まで素晴らしかったです!キャラクターが可愛いだけじゃなく細やかかつダイナミズムも失いません。背景美術もとても綺麗で、舞台が目まぐるしく変わるのでそれも見所。
{netabare}序盤で観客参加要素としてしらたまさんのミュージカルがあるんですけど、これが少し長め。CGのダンスと手描きのちょっとしたシーン(しらたまさんのタップなど)がこまやかに入れ替わり、飽きない楽しいシーンになっています。ナンダとクリームパンダちゃんたちが仲良くなるなどの中盤の日常シーンも繊細で手抜かりなし。
ばいきんまん&ルンダを追いかけるナンダ、さらにそれを追うアンパンマンのトロッコや川下り。ばいきんおもちゃランドへの挑戦。ばいきんまんとのバトルまで、凝ったレイアウトでメリハリのあるアクションが続きます。それでいて小さな子供が楽しめる工夫が随所にちりばめられてます。
作画にうるさいファンにもオススメですね。{/netabare}


【音楽】
テーマソングは「勇気のルンダ2016」で、作中でもキャラクターが苦しい時に自分を励ますように歌うんですよね。それがとても良い。
{netabare}監督インタビューを読んで歌からヒントをもらったとあって、興味が湧きました。
やなせたかし先生が亡くなって2作目の映画ということで、生前にプロットにはOKを貰っていたもののスタッフ間で様々に試行錯誤していた際、「勇気のルンダ」という曲をヒントに作ったとのこと。曲からテーマを探すことでやなせ先生の意思を受け取ろうという考えたそう。

{/netabare}その他の劇伴もシーンに合わせた曲が多くて、追いかけっこする時のコミカルな曲や山登りシーンの優しい曲などとても豪華です。


【全体的な感想】
{netabare}ゲストキャラのナンダとルンダがとても魅力的でした。
とにかくみんな可愛らしい。前向きで優しい物語、楽しさと明るさを損なわないアトラクション的な演出、躍動感あふれる作画、テーマソングが噛み合い満足感が高いです。
キャラの優しさと勇気に癒されるし、背景美術もとても綺麗。
ナンダとルンダの関係が微笑ましく、山登りのシーンなど日常描写も見ていて楽しい。こちらをニコニコさせる可愛らしさです。
最後にルンダはありがとうと言えるようになって少しだけ大人になるんですけど、そこでナンダがこれまでに無いくらいはしゃぐのがとても可愛い。
とても完成度が高い映画だと思います。{/netabare}


【余談】
{netabare}実は4月頃に「ゲッターロボアーク」の無観客イベントでキャラクターデザインの本橋秀之さんが登壇していたんですけど、本作「ナンダとルンダ」にも原画として参加していました。「アンパンマンでも川越監督は難しいことを求める」と言っておられたなと。
確かに始終動きっぱなしで小物も多くて作画すごく大変だろうなあと…。アクションだけでなく感情表現も細かくて、ホント作画ファンには楽しめるんじゃないでしょうか(笑)。{/netabare}
(2021.9.27)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
アノマリサ(アニメ映画)

2016年6月3日
★★★★★ 4.1 (2)
11人が棚に入れました
 「エターナル・サンシャイン」「マルコヴィッチの穴」などで知られる鬼才脚本家チャーリー・カウフマンが監督・脚本を手がけた、大人向けのストップモーションアニメ。
 私生活でも妻子に囲まれ恵まれた人生を歩んでいるかに見えたが、本人は自分の退屈な日常に不満を募らせていた。そんなある日、講演をするためシンシナティーを訪れたマイケルは、そこでリサという女性に出会う。長い間、すべての人間の声が同じに聞こえていたマイケルは、「別の声」を持つ彼女と特別な夜を過ごすが……。

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ(アニメ映画)

2016年12月10日
★★★★★ 4.7 (2)
11人が棚に入れました
モンストグランプリに向けてモンストコロシアムで太陽たちとバトルしていたレンたちだったが、その帰りに明が突然チームの脱退を言い出してしまう。その直後にモンスター召喚システムが突如作動し、エポカとそれを追うゲノムが現れる。レンたちのモンスターを次々と倒したゲノムはエポカを使って時空の彼方に飛び込み、ゲノムを止めようとした明もそれに巻き込まれる。飛ばされたのは4年前の世界。モンストが開発段階だった頃の時代だった[13][7]。その時代で「モンスト」の開発に協力する小学生、焔レン(ほむら れん)と3人のチームメイトはある日とある研究所で、現実世界にいるはずのないドラゴンを目撃する。大人たちの陰謀から逃れ、旅に出る少年たち。その目的地は、考古学者であるレンの父が失踪した場所でもあった。父の背中を追い求めるレンは、仲間とぶつかりながら、自分が一人ではないことに気づきはじめる。はじまりの場所へたどりつくとき、 すべての謎が明かされる

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
映画 きかんしゃトーマス 探せ!! 謎の海賊船と失われた宝物(アニメ映画)

2016年4月9日
★★★★★ 5.0 (1)
11人が棚に入れました
小型機関車のライアン、線路を走る帆船のスキフ、船乗りのジョンら新キャラクターが多数登場する本作は、「きかんしゃトーマス」の劇場版最新作。秘密の洞窟に眠っていた古い海賊船を見つけたトーマスが、ソドー島の宝を守るため奮闘する。

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
ひつじのショーン スペシャル いたずらラマがやってきた!(アニメ映画)

2016年3月5日
★★★★★ 4.4 (2)
10人が棚に入れました
牧場主とビッツァーの後を追い、こっそり見本市へやってきたショーン。そこには、エキゾチックでずる賢い3匹のラマの姿が!
すっかりラマに夢中になったショーンは、牧場主をダマしてラマを買わせることに成功。
ところが、牧場に着いたラマたちは、すっかり調子に乗って暴れ始め・・・。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アードマン伝統の30分スペシャルとして作られた最初で最後のショーン!?

2015年クリスマス、本国イギリスで30分のスペシャル番組として放送された『ひつじのショーン』最新作
通常の『ショーン』は7分の作品ですが、これまで伝統的に『ウォレスとグルミット』のみで作られてきた30分のスペシャルバージョンを、前作『バック・トゥ・ザ・ホーム』で手応えを感じていたアードマン・アニメーションズが今年は『ショーン』でスペシャルを!と作ったのが今作です
これを劇場公開したのが日本バージョンであり、劇場公開に踏み切ったのはナント日本だけだと言うのだからこの手を逃すのは惜しい
それだけ『ショーン』は日本での評価が高いらしいんです


知らない人の為に軽く解説すると『ひつじのショーン』はイギリスのアードマン・アニメーションズが制作する主に粘土を用いたストップモーショアニメ作品で、『ウォレスとグルミット』から派生したシリーズ
『ウォレスとグルミット』との最大の違いは『ショーン』にはセリフらしいセリフが無い一種のサイレントアニメであること
老若男女、万国共通に楽しめるシリーズなのですね


本編の前には『ショーン』のテレビシリーズ1期&2期より傑作選が5本流されます
“Saturday Night Shaun(サタデー・ナイト・ショーン)”
“Party Animals(パーティーをしよう)”
“Two's Company(ショーンの恋)”
“Timmy in a Tizzy(ティミーのぬいぐるみ)”
“Save The Tree(おもいでの木)”
の5本
いやまずこの5本が選ばれたことに感動
この5本は本当にシリーズの中でも最高傑作クラスの5本で、それぞれにこのシリーズの喜怒哀楽の鋭く尖った部分が濃縮されています
コレを劇場のスクリーンで観れることにまず感謝


そしていよいよ本編、『いたずらラマがやってきた』が始まります


牧場主とビッツァーが見本市へ行くのを見て勝手に着いて来たショーン
見本市で出会ったのは3匹のラマ
ラマ達はとてもいたずら好きでショーンとはすぐに意気投合
ショーンは牧場主を騙して競りに掛けられていたラマ達を落札させる
牧場にやってきたラマ達は牧場主やビッツァーの言うことなど全く聞かず、ショーンと悪ふざけばかり
そんなラマ達にあきれ返る牧場の仲間達、流石のショーンも深刻に感じていたがそんな矢先、遂にラマ達は牧場主を監禁し牧場を乗っ取ってしまった・・・


移民問題に揺れる国のクリスマスに、南米からやってきた動物であるラマがショーン達の牧場を荒らす話をやる、、、とは何とも皮肉めいてますね(笑)
これぞブリティッシュジョーク、正直あんま気持ちの良い内容では無いw
ただちゃんと家族一緒に観れる作品であることには変わらず、ちゃんと心温まるオチが付いています


30分スペシャルらしくキチンとした起承転結があって長篇映画に近い構成で、恐らく初めて『ショーン』に触れる人でもサクッと観れるでしょう


ただ前作『バック・トゥ・ザ・ホーム』があまりに大作だったのでそれと比較してしまうとお話も画面クオリティもスケールダウンは否めない
致し方ショボくも、テレビシリーズほどあっさりしたモノでもないため、些か中途半端かな、と個人的には感じました
やはり『ショーン』は7分短編か、長篇並みのクオリティが欲しいというのがオイラの結論です

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
スナックワールド 人嫌いのレニー(アニメ映画)

2016年12月17日
★★★★★ 4.3 (2)
10人が棚に入れました
「妖怪ウォッチ」のレベルファイブによるクロスメディアプロジェクト第4弾「スナックワールド」の短編アニメ。「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」と同時上映。コンビニやスマートフォンが存在するという現代風な要素が加えられたファンタジー世界を舞台に描かれる冒険物語で、主人公チャップと人嫌いなドラゴンのレニーが織りなす友情が3DCGで描かれる。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

見に行ったアニメを間違えたと思ったです。

 「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」を見に行ったのにこれを前座で上映するなんて知らなかったから、スクリーン間違えたと思い慌てて確認しに行ってしまったです。
 間違えてなかったでしたです。

 ドラゴン親子と人間友達の子供、悪い奴らが出てくるアニメだったです。子供向けの見易いCGアニメで短いながらも、人間の友達だけは認めた子供のドラゴンのお話だったです。

 レニーに限らず誰だって同じ目にあったら不信を抱くのは、人間もドラゴンも関係ない思うだったです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

計測不能 72 2016年度アニメランキング72位
みつばちマーヤの冒険(アニメ映画)

2016年9月3日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
生まれたばかりのみつばちのマーヤは、親友のウィリーと、巣を飛び出してしまう。そこで、バッタのフィリップに自然の厳しさや素晴らしさを教えてもらい、ススメバチの子どものスティングと友だちになるが、みつばちとススメバチは、縄張り争いをしていた…。騒動は、みつばちの女王争いを巻き込んで大きくなっていく。果たして、マーヤは、このピンチを乗り越えることが出来るのだろうか!?

声優・キャラクター
《日本語吹き替え》春名風花、野沢雅子、柿原徹也、沢田敏子、西墻由香、小林裕介、落合福嗣、山田悠希、砂山哲英、矢野正明、越後屋コースケ、山下大毅、辻田啓一、三島梨江、山下直也、原田大輔、佐藤一希、NaNa、柊人、石塚翔啓、高野渉、鈴木皓大、檜山尚人、町田大征、肥川博紀、荒川翼、上畑和也、堀部達也、土崎光、中島太基、和久井璃来、陣川誉行、柿田益邦、笠原彰人、藤本美鈴、百瀬未稀、沼澤未来果、市川友里恵、一ノ瀬遥、松井久美、白井莉茉、大野由貴、津田若奈、青野満友、松岡真穂、中村朱音、三浦早央里、前迫愛朱佳、小森文奈、いのうえ未ちる、しょう、桜沢ノエル
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