2022年春(4月~6月)に放送されたアニメOVA一覧 11

あにこれの全ユーザーが2022年春(4月~6月)に放送されたアニメOVAを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月16日の時点で一番の2022年春(4月~6月)に放送されたアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

75.4 1 2022年春(4月~6月)アニメランキング1位
劇場版 からかい上手の高木さん(Webアニメ)

2022年6月10日
★★★★☆ 4.0 (109)
362人が棚に入れました
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片。
どうにかして高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。
季節はめぐり、3年生に進級した2人。
周囲は将来を考え始め、不安と期待が入り混じる中、高木さんと西片の距離は未だ変わらぬまま。
そして、中学最後の夏がはじまろうとしていた――

夏休みが始まる前日、2人は帰り道で偶然ちいさな子ネコと出逢う。その子を「ハナ」と名付け、神社の境内で母ネコを見つけるまで面倒をみることに…。
徐々に懐いてゆくハナを見守りながら過ごす2人。このかけがえのない時間は、ずっと続くものだと思っていた・・・。
そして、このちいさな出会いをきっかけに、新たな想いが芽生えはじめていく――。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

グリコ・チヨコレイト・パイナツプル

原作未読 73分 Prime Videoで視聴

「からかい上手の高木さん」の劇場版です。関係性からテレビ版の1・2・3期を事前に観ることをオススメします。

中学3年生、高木さんと西方くんの夏休みの出来事を描いた作品です。

ミナ・ユカリ・サナエの仲良し3人組のお話もあります。

からかい上手な高木さん、からかわれる西方くんといつもの光景が描かれていますね。

中学最後の夏休み、2人はたくさんの思い出を作ってきます。

そして、高木さん、西方くんにも変化が訪れますね。
{netabare}
高木さんが泣いているときの西方くんのセリフカッコよかったですね。表情も照れもせず真っ直ぐで真剣さが伝わりました。実質プロポーズでしたねw
{/netabare}
その後、縁日のときには逆に高木さんが同じことを言っていましたねw

風景と相まってとても心地い気分にさせてくれます。懐かしさも加わりますね。

最後もとってもいい終わり方で、これでこのお話が終わってもいいくらいでした。
{netabare}
エンディングの後、元高木さんもありましたね。テレビ版でも出ていましたが、ちーちゃん可愛いです。原作読んでいますが、こちらもテレビアニメ化してほしいですね。
{/netabare}
OPは、テレビ版と同じく大原ゆい子さん、挿入歌も歌っていました。
EDは、こちらもテレビ版と同じく高木さん役の高橋李依さん、劇場では週替わりで曲が変わっていたそうですが、Prime Videoでは「Every Little Thing」の「fragile」でした。

最後に、この作品には子猫が出てきましたが、声は水瀬いのりさん、とても可愛い鳴き声でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

小さな想いが育まれる素敵なひと夏

【物語 4.0点】
TVアニメ版では毎回複数エピソード構成で原則冒頭にタイトルが示されたが、
本作では中3最後の小さいがハートフルな、ひと夏を描いた73分の長編ワンエピソードの形式を取る。
タイトルで概要告知されない『高木さん』ってドキドキしますね。

西片VS高木さんのからかいバトルや中学生生活はこれからも続いていくのでしょうが、
鑑賞後はいい最終回だったな~という余韻が残りました。
今後、スピンオフのアニメ化等もあるのかもしれませんが、
本編アニメはこれで完結でも綺麗で良いかなと感じました。

尚、エンドロール終わるまで立ってはいけない映画は多々ありますが、
本作は特に最後まで見守らないと後悔すると厳重注意しておきます。


【作画 4.0点】
アニメーション制作は1期以来のシンエイ動画が続投。

背景、作画で劇場版クオリティの恩恵を一番感じるのが水の表現。
光の反射により多彩な表情を見せる水面が、
たった一度の忘れられない中3の夏の風景を強く刻みつける。
だから、{netabare}木村くん等に一生残る卒業アルバム用写真を画像加工したりするな{/netabare}と注意した
田辺先生は教育者として筋が通っていて尊敬します。

1~3期にかけて、成長なのか、原作尊重なのか、少しずつ等身アップしてきたキャラデザ。
クライマックス{netabare}「幸せにする」{/netabare}と誓った西片は男前でした。
かと思えば{netabare}スク水着て水中で「好き」と疑われる一言を発した?{/netabare}高木さんはまだまだ低等身なあざといロリですし。
大人っぽさと、まだ子供の落差、成長のグラデーション。
高木さんの手元、口元の動きから醸される心情の揺らぎに加え、
キャラデザの揺らぎにも幻惑されドギマギする中3の夏。

シンプルな画面の中で明示された小物による誘導も分かりやすく、
この首輪は、からかい貯金箱(笑)はどう回収されるのか?
キュンキュンしながら楽しめます。

【キャラ 4.5点】
時折、意外とカッコいい所を見せて来た西片。
今回は中3にして、妖怪のともだちを自称して怖がる女児をあやすなど高度な父性を披露。

ついでに高木さんの母性の萌芽を探ってみると、
拾った子ネコの命名法に子育て方針の一端を感じて貴重でした。
可愛かった頃のことを覚えていたいから可愛らしい名前を付ける。
元高木さん娘の名前推理の重要なヒント?です。

子ネコという小さな命に真剣になれる西片&高木さん。
このお二人もういつでも子育てできそうです。

それと西片って実はここまで{netabare}中学皆勤{/netabare}なんですね~。見直しました。
これも、高木さんにからかわれた戒めに続けて来た腕立ての成果なのでしょうかw


3期では西片&高木さんに加え、中井くん&真野ちゃん、浜口&北条さん。
三組三様の大人への階段の進捗をキャラ比較して、
西片らの現在地を確認する構成が多かったのですが、
今回このカップル二組の出番は控え目。
{netabare}北条さんに夏休みのサマースクールでカナダに旅立たれ、{/netabare}
中3最後の夏に干からびていた浜口が不憫でしたw
加えて“キュン子”も出番はなく、主役二人によりフォーカスした構図。

一方、ミナ、ユカリ、サナエ仲良し3組には、この夏、重大な転機が?
一度きりの青春の価値を高める良好なサブキャラを保持。


【声優 4.5】
西片&高木さんが拾った白い子ネコ役には水瀬いのりさん。
みゃーみゃーと庇護欲をそそる鳴き声で二人を命と想いを育む共同作業に誘う。

ペットショップに鎮座していた、新からかいキャラ?のオウム・カツオ役には福島 潤さん。
お調子者ボイスでオブラートに包まないツッコミを繰り返す。
{netabare}「いい夫婦だな~」{/netabare}とか、みんなが思っていても口に出さないことをズケズケとw
くすぐったいので、このオウム、CV共々異世界に飛ばしてもよろしいでしょうかw

私は今回は何と言ってもペットショップ店員・太田役の戸松 遥さん。
動物たちや、命を見守る西片&高木さんの顛末を包み込むように見届ける。
演技にも優しさが溢れていました。


あとは、西片役・梶 裕貴さんが放つ「高木さんめ~」などのエコーがかかった心の声。
劇場だと、とてもよく響きましたw


【音楽 3.5点】
劇伴も1期以来の堤 博明氏。
冒頭いきなりショパン入りのピアノで来た時は、劇場版だから大真面目なのか?と身構えましたが、
からかいが興に乗るに連れ、笛がとぼけ始め、徐々に本領を発揮w
ただ総じて感動系の楽曲が多目の構成だったと思います。

OP主題歌は大原 ゆい子さん「はじまりの夏」
お馴染みの青春ソングも、夏を前に、
挿入歌と合わせて、ギターもウキウキと弾み気味♪

高木さんが歌うED主題歌は何と週替りに4曲も用意w
劇場への集客を狙った、あの手この手の特典商法にこんな手があったなんて。高木さんめ~w
因みに私が鑑賞した初週EDは{netabare}川嶋 あいさんの「明日への扉」{/netabare}
各曲には尺の違いもあってか、EDアニメには余白が生じる。
そこを毎週劇伴で埋めて微調整するのも堤氏の手腕。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

なるほど、なるほど、なるほど、そうきたか!

予想の斜め上を行っていました。

やるじゃん、西片。

今まで二人、いや、特に西片には、ヤキモキさせられたけど・・・。
最後は、ニヤキュン、そして、ウルウル。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14

72.1 2 2022年春(4月~6月)アニメランキング2位
ストライク・ザ・ブラッドFINAL(OVA)

2022年3月30日
★★★★☆ 3.9 (15)
72人が棚に入れました
「……私は暁先輩の監視役です。これまでも、これからも」

“異境”へと渡ったMAR総帥 シャフリヤル・レンは咎神の遺産である古代の超兵器“眷獣弾頭”を入手し、世界を再び天部の支配下に置こうと目論む。
その圧倒的な武力を前に、獅子王機関と攻魔局は“異境”と現世をつなぐ“門”である絃神島の破壊を極秘裏に決定するのだった……。
上層部から下された無情な任務に思い悩む雪菜。そして大切なものを護るため、絃神島の領主として仲間と共に最後のケンカに臨む古城。

「これから先の行動は、お前が自分で決めろよ。この島をぶっ壊しに行くか、 それともこの島を救うために手を貸すか」

雪菜、浅葱、紗矢華、ラ・フォリア、雫梨……、歴代のヒロイン達も大集合し、『ストライク・ザ・ブラッド』シリーズ“完結篇”――ついに開幕!!

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終章だよね!?

この作品は、このシリーズの最終章とのことです。
たしかに、このシリーズらしい集大成であり、大団円な終わり方だったと思います。
しかも、最終章なのに続きがありそうな含みがある心憎い終わり方!
面白かったです。

ところで、今回から登場したラードリー・レン役の潘めぐみさん。
とても妖しげでファニーな印象のあるキャラによくあっていてイイですね。

■まとめ

そうそうたるメンツの声優さんたちに悶え声や喘ぎ声をさせるなんて・・・。
ある意味さすがの「ストライク・ザ・ブラッド」!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後までちゃんと監視していますから

この作品の原作は未読ですが、アニメはTVとOVA含めて全作視聴済です。

2013年の秋アニメは過去に類を見ないほど大豊作のクールだったと思います。
1クール作品、若しくは、2クール作品で秋に終了した作品の一部を抜粋します。

・蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
・機巧少女は傷つかない
・のんのんびより
・WHITE ALBUM2
・<物語シリーズ>セカンドシーズン
・リトルバスターズ! 〜Refrain〜
・境界の彼方

改めてタイトルを見返してみても珠玉の作品ばかりが名を連ねています。
その中で、秋アニメから2クールで放送された4作品…
私の中では今でも2クール最強世代と言っても過言ではないほど名作が揃っています。
以下の作品が全く同じ時期に放送されていたって、ある意味脅威だと思います。

・凪のあすから
・東京レイヴンズ
・ストライク・ザ・ブラッド
・ゴールデンタイム

私の個人的評価になりますが、2クール最強世代の4強の一画を為すのが今でもこの作品だと思っています。
今では、「お気に入りの棚」に入れる作品は1クールに1作あるかどうかですが、この4作品は全部が「お気に入りの棚」に入っていますので…
思い返すと、ずっと続けてアニメ化されたのは、結果的にこの作品だけだったんですよね。
原作のラストまでアニメ化して頂いたことに感謝の気持ちで一杯です。

本作品は結果的に第5期までアニメが制作されたことになります。

TVアニメ:全24話
OVA第1期:全2話
OVA第2期:全8話
OVA第3期:全10話
SP OVA :全1話
OVA第4期:全12話
OVA第5期:全4話

TVアニメの全24話も濃厚でしたが、その後のOVAはTVアニメ版より濃密だったかも…
そのOVA版が結果的に37話も制作されていたんです。
TVアニメ本編と合わせると全61話という1クール12話換算で全5クールと超大作な作品でした。
勿論、見応えも全体を通して半端ありませんでしたよ。


「……私は暁先輩の監視役です。これまでも、これからも」

“異境”へと渡ったMAR総帥 シャフリヤル・レンは
咎神の遺産である古代の超兵器“眷獣弾頭”を入手し、
世界を再び天部の支配下に置こうと目論む。

その圧倒的な武力を前に、獅子王機関と攻魔局は“異境”と現世をつなぐ“門”である
絃神島の破壊を極秘裏に決定するのだった……。

上層部から下された無情な任務に思い悩む雪菜。
そして大切なものを護るため、絃神島の領主として仲間と共に最後のケンカに臨む古城。

「これから先の行動は、お前が自分で決めろよ。
この島をぶっ壊しに行くか、 それともこの島を救うために手を貸すか」

雪菜、浅葱、紗矢華、ラ・フォリア、雫梨……、歴代のヒロイン達も大集合し、
『ストライク・ザ・ブラッド』シリーズ“完結篇”――ついに開幕!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

私の中では既に「終わらない作品」ちう位置付けでしたので、完結編の制作と聞いた時には、正直寂しさを感じてしまいました。

思い返してみると、種ちゃんが体調を崩して一時期休業されていましたよね。
この頃の種ちゃんは、何本もの作品に出演していたので代役を余儀なくされた作品も多くありました。
中でも一番ビックリしたのは、「食戟のソーマ」の薙切えりな役がひーちゃんに変わったことです。

そんな中で、この作品は「うたわれるもの」のクオンや、「ご注文はうさぎですか?」のリゼの様に種ちゃんが繋がってくれた貴重な作品の一つという気持ちが加わったのは間違いありません。

こんな気持ちを持ちつつ視聴しましたが…
物語の展開的には悪くはありませんでした。
ですが、物語が完結したかと問われると、答えに窮してしまいます。
何故なら、普通のまだまだ続きがありそうだったから…

なので、いつか普通に続編が始まっても微塵の違和感も抱くことはないと思います。
物語の中で、一度だけ未来人がやってきましたよね。
そこまで延々と描かれなくても良いですが、せめてその未来人に至るプロセスの一端くらいは見せて貰ってもバチは当たらないのでは…
なんて思ってしまいました^^;

全部視聴するのはそれなりに時間を要しますが、時間をかけた分以上の見返りを期待して良い作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんによる「暁のカレイドブラッド」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)による「Engagement ~約束~」
オープニングテーマは、第4期から継続ですね。
ストブラっぽい曲なのでウェルカムでした。

OVA全4話の物語でした。
原作は終わっていますが、アニオリでも良いので続きが見たいと思っています。
でも、それが我が儘であることも分かっています。
でも、万が一の可能性を期待しつつ、こっそり待っていたいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5

69.5 3 2022年春(4月~6月)アニメランキング3位
スプリガン(Webアニメ)

2022年6月18日
★★★★☆ 3.7 (44)
144人が棚に入れました
かつてこの地球には、優れた文明が存在した。現代では到底及びもつかない知識や科学力を持っていたという超古代人の遺産が、今もなお世界の各所で人知れず眠っているという。高速の通信網が世界中を覆い尽くし、衛星のレンズが全ての秘密を暴き立てようとしている今、不可思議な“力"を持つその遺産の発掘・研究に大国の軍部が介入し、その争奪戦を開始した。そんな中、超古代文明の何者かがプレートに綴った『我々の遺産を悪しき者より守れ 』というメッセージを誠実に受け止め、超古代文明を封印する事を目的に活動する組織があった。その組織の特殊工作員を…スプリガンと呼ぶ。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

疾走する妖精たち

原作・漫画、たかしげ宙×皆川亮二。

超古代文明の遺産が世界各所で眠っている。
その優れた遺産の研究に大国の軍部が介入し、
世界では秘密裏に争奪戦が繰り広げられている。
特殊組織アーカムはスプリガンを擁し、
彼らの遺産を権力から守り平和維持に尽力する。

ミリタリー色の強い冒険活劇です。
主人公は天性の身体能力を持つ御神苗優。
{netabare}敵兵との迫真の格闘戦、銃撃戦は、
残酷なほどの描写で、身体は肉片と化し、{/netabare}
彼はかつて栄えた、超文明の遺産を巡り、
世界各地を探索し、遺跡の封印をして行く。

旧劇場版はノアの方舟を巡る物語ですが、
こういった考古学的な物語設定も魅力であり、
{netabare}富士山麓の祭壇、呪われた森と王の物語、
水晶髑髏など、幾多の遺産が登場します。{/netabare}

緩い日常もまた楽しいです。
陰謀に巻き込まれ奮闘する少年が、
普段は出席日数を気にする高校生である。

原作漫画も人気ある作品、
シーズン2も楽しみにしています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

皆川さん作品は私の中2期から外せない。Netflixアニメ問題。

 「スプリガン」と「アームズ」といえば、私の中2期には欠かせない中2作品として青春の1ページでしたが、残念ながら映像化にはあまり恵まれてこなかった。故に本作には期待するところもあったが、正直日本発のNetflixオリジナルアニメには共通する問題点を抱えていることが多いので不安もありました。その不安はやはり的中してしまったと言わざるをえません。


 日本発のNetflixオリジナルアニメは、どういう風に予算を確保してリソースを配分してるか詳しくはわかりませんが、どうにも予算が潤沢とは思えないクオリティーの凡庸さが目立つ。しかも、共通してCGを多用したがるが、これまたレベルが低くて益々不安を募らせる。皆川さん作品の最大の魅力はなんといっても皆川さんの画力なのでそれが表現できていないのは勿体なさ過ぎる。


 昔の映画版も皆川さん絵柄じゃなかったし、アニメで表現するのには地味に向いてないタイプなのかな?という気もしますが(映画版は絵柄は違うとはいえ作画の力はかなりのものだった)。



 となると全然駄目なアニメ化なのか?と聞かれると個人的にはそうでもないのです。4話の「帰らずの森」は明らかに他とは違う気合の入りようで、特に好きな脇役キャラである暁と吉野が活き活きと躍動しているのは本当に嬉しかった。特に暁を、現在一番信頼できる声優な細谷さんがやってるのが最高すぎる!。あと、朧を映画版ではジャンを演じていた子安さんがやってるのもニヤリとさせられる。それだったら優も映画版と同じく「しょーなの!」こと森久保さんで良かったような。


 ただ、この6話だけじゃ全然もの足りない。こっから話数を重ねていくからこそ、彼等の物語終盤の展開が活きるのであってこれだけではなんとも言えない。昔の漫画だから人気作品とはいえそこまで膨大な巻数ではないが、いくらなんでも話が緒についたばかりで最後までつくっていただけなれば始まらない。あと、刃牙もそうだったけど、CGの使用は止めていった方が効果的ですので一考ください。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

古い作品のリメイクは良いですが、少年向け、古すぎるものは手を入れて欲しい。

 ネトフリの方向性として、古の作品を現代の技術でリメイクするのは悪くないと思います。人物の作画は丁寧だし、エフェクトもいいです。ちょっと室内の背景、家具等が安っぽいというか抜きすぎな感じもしますが、なかなかの水準で仕上がっていました。

 作品としては、とにかく古さは隠せません。バトルしながら自己紹介とか自分の武器を解説したり、作戦を個人に頼ったり。頭になんの防御もなかったり。
 要するにバトルとヒューマンドラマ的な何かがある、スーパーロボットアニメ的なものです。古いというのか少年マンガ的な展開というのかわかりませんが、ストーリーに理屈も論理性もない感じです。少年がちょっと年上のお兄さんの活躍のカッコよさを楽しむような作品に見えました。

 失敗は、少年向けのマンガを深夜アニメ(本作の場合はサブスクですが)にする場合には、若干ストーリー展開の理屈、キャラの行動原理、設定のチューニングを変えないと、視聴者層と内容が合わないということです。

 1話で出てきた言語学の教授を中心に、古代遺跡の発掘と解読をしながら、その辺をテーマに進めればなかなかのSF作品あるいはバトルアクション作品になると思いますが、1話でいなくなりますので、あれ?という感じでした。
 古代遺跡とか先史文明とか雰囲気はよかったんですけど。現状転戦しながら出会いがあって1話でサヨナラ、みたいな感じで進むので、謎そのものに魅力が作り切れていないので厳しいです。
 設定としてオーパーツというのは悪くないんですけど…そこに謎解きの仕掛けとかはなさそうです。

 とにかく主人公以外にメインキャラ、サブキャラがほとんどおらず、ゲスト制なので主人公に乗れなければ感情移入の相手先がいません。そこが辛い。朧というキャラがなかなか面白そうでしたが、あまり活躍しないまま終わってしまいました。


 総評すると、昔のコンテンツから金があるサブスクが丁寧にリメイクするという取り組み自体は悪くないと思います。結果的にアニメの出来はかなりの水準に仕上がっていました。

 ただ、過去のアーカイブから作品を拾ってくる場合のチューニングの仕方、アニメマンガの視聴者の年齢層が上がっているし、リアリティということに関しては昭和平成初期からは格段に目が肥えていることを考えて、もう少しいじってもいいのかな、という気がします。
 
 原作通りというのは誠実に見えて手抜きです。特に原作が今の作品ではない本作はなおさらです。平日の夜7時に1年かけて4クールでやるなら本作は優れた作品でしょう。が、そういう時代ではありません。時代に合わせて、あるいは視聴者に合わせて、作品をいじるのがアニメの魅力でもありますので、取り組みは継続しつつ頑張ってほしいところです。






 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

66.6 4 2022年春(4月~6月)アニメランキング4位
テルマエ・ロマエ ノヴァエ(Webアニメ)

2022年4月4日
★★★★☆ 3.4 (22)
101人が棚に入れました
ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」の新作アニメシリーズ「テルマエ・ロマエ ノヴァエ」が、Netflixにて制作されることが決定

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本作からでも問題なし

以前観た事があるアニメ版の続編かなと思いきやしっかり作り直して恋愛要素は除いて良いとこどりした感じの内容となっております。やはり本作の醍醐味というのは古代ギリシャの温泉技師ルシウスがタイムスリップした現代の日本でカルチャーショックを受けながらも元の世界で必死に良さを取り入れようとするところにあると思うのです。

もっとも、古代と現代では機械等で大きな隔たりがあるので限界はあるかと思いますが、それでもわりと様になってるのが実にシュールでニヤリとさせられてしまいます。

良い意味で誰も傷つかない笑いがありつつ、ほっこりさせられるものがあり、見終わったあとには不思議と銭湯に行きたくなります。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

65.7 5 2022年春(4月~6月)アニメランキング5位
ULTRAMAN シーズン2(Webアニメ)

2022年4月14日
★★★★☆ 3.4 (13)
63人が棚に入れました
アニメ『ULTRAMAN』シーズン2

声優・キャラクター
木村良平、江口拓也、潘めぐみ、田中秀幸、諸星すみれ、魚建、牛山茂、竹内良太、花輪英司、関戸博一、津田健次郎、白石稔、曽世海司、平田広明、新垣樽助

計測不能 6 2022年春(4月~6月)アニメランキング6位
怪盗クイーンはサーカスがお好き(OVA)

2022年6月17日
★★★★☆ 3.4 (4)
12人が棚に入れました
狙った獲物は必ず盗む怪盗クイーンが今回狙うのは呪われた宝石、『リンデンの薔薇』。しかし、謎の一団に宝石を横取りされてしまう。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

2000年から刊行しているはやみねかおる作の児童書怪盗クイーンシリーズの同タイトルのアニメ化作品。
原作を読んだことはありませんが、知人の好きなタイトルで機会があれば読んでみようかなと思っていたところのアニメ化でした。
クイーンを冠しますが、性別不明ということで、想像の駆り立てられるキャラクターになっています。
内容は意外性のある話という感じではありませんが、きれいにまとまって、キャラの個性も立ち、見やすいアニメでした。
TVシリーズでやってもそれなりに盛り上がりそうな作風ですがどうなんでしょう?私は続編も見てみたいなと思いました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

計測不能 6 2022年春(4月~6月)アニメランキング6位
パシフィック・リム:暗黒の大陸 シーズン2(Webアニメ)

2022年4月19日
★★★★☆ 3.4 (4)
12人が棚に入れました
メイとぼうやを連れて、アトラス・デストロイヤーを操縦しながらシドニーを目指すヘイリーとテイラー。だが、その行く手には、血に飢えた集団が待ち構えていた。

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

地球外生命体はやって来た シーズン2

アニメ版パシフィック・リムのシーズン2です。
元々シーズン2構成だったようで、シーズン1の続きありきの終わり方ではなく、一応完結しています。
シーズン1が明らかに収まりの悪い中途半端な終わり方だったので、視聴するのであればシーズン1とシーズン2は続けて見たほうが良いと思います。

シーズン2も1同様全7話で、一話あたり20分ちょっと、つまり1クールあたり140分程度で、映画一本より少し長いくらいの尺です。
シーズン1から引き続いて英語音声の日本語字幕で観たため、声については慣れが勝った気がします。
ただ、フルCGのアニメで、ロボと怪獣のバトルはがんばっていると感じましたが、人間の動きは全編を通して不自然さを感じました。

前作に引き続いてトレーニング用のイェーガーに搭乗し、テイラー・トラビスとヘイリー・トラビスが両親を探す旅に出ています。
テイラーは、妹のヘイリーと旅の途中で出会ったロアの年頃の女性2人と旅を続けることになったのですが、この2人がデレる要素が皆無でした。
日本向けのアニメであれば、襲い来る怪獣を幸運が味方したウルトラプレイで退け、ロアがテイラーに少しずつ惹かれてヘイリーが兄にやきもちを焼くという王道展開を踏みそうなものですが、そういったお遊びは一切なし、ただストイックにストーリーが展開してゆきます。
なんのためキャラを美少女設定にしたのか。
逆に言えばアニメ的なお約束がないため、普段アニメを見ない方には良いのかなと思います。

一応、本作で、両親の行方や全編で出会った「ぼうや」について解決していて、完結はしていると思います。
ただ、怪獣と人類の戦い自体は続いていて、見終わってもスッキリと終わった気持ちになれないところがありました。
また、ぼうやを狙う"シズターズ"という謎の組織が現れるのですが、結局シスターズとは何なのか謎のまま終わったのも釈然としませんでした。
フルCGのロボ対怪獣のぶつかり合いシーンは、頑張って作っているとは思いましたが、迫力は薄いです。
怪獣バトルに迫力が感じられないパシフィック・リムとか正直、価値が激減してると思うんです。
予算の関係とかで映像に力が入れられないのであれば、主人公がやたらに叫ぶとか、勢いでカバーできそうなものですが、残念ながら淡白なバトルシーンだったと思います。
実写の方は怪獣にボコボコにされて、外部からコクピットむき出しになってまで戦ったのに、アニメではロボと怪獣のバトルで主人公が死ぬシーンを想像すらできないのは、ちょっとどうかと思います。

総評として結構残念なところが目につきましたが、毎話毎話、次回に続くうまい引きで終幕していて、次が見たくなる作りになっています。
テンポも悪くなく、パシフィック・リムとしてではなく、こういう雰囲気のアメリカ作成のアニメだと割り切れば、それほど悪くもなかったと思いました。
個人的にはおもしろくないわけではなかったです。
無いと思いますが、もしシーズン3が作られれば見てみたいですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

計測不能 6 2022年春(4月~6月)アニメランキング6位
「LINEMAN -ラインマン- HERO’S MISSION」篇(その他)

2022年6月10日
★★★☆☆ 3.0 (2)
3人が棚に入れました
「ラインマン」とは、電気を安定供給する鉄塔や電線の建設・点検に携わる職業のこと。男子高校生を対象に、仕事自体の認知度向上を目指すことが目的だ。過去に2019年、2020年にも同様の目的でアニメーション動画を手がけ、好評だったことから今回は「ラインマン」をヒーローとして描くアニメーション動画を制作した。

計測不能 6 2022年春(4月~6月)アニメランキング6位
トミカヒーローズ ジョブレイバー 特装合体ロボ(Webアニメ)

2022年4月22日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
「ジョブロイド」と呼ばれる高性能アンドロイドが、安全なネットワーク「SOFIAシステム」に接続され、人間の仕事を手伝っていた。
そんな中、ジョブロイドによる事件・事故が起こるようになった。
ブレイバーシステムを搭載した警察・消防・救急のジョブロイド達が事件解決にあたるようになる。
ある日、都市部にてジョブロイドの事件が同時刻に連続して発生!
ジョブレイバーたちが事件を解決すると共に、その原因を探っていく…

計測不能 6 2022年春(4月~6月)アニメランキング6位
南国白くま「方言すぎるおとぎ話」TVCMシリーズ(その他)

2022年5月16日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
日本のおとぎ話に、南国白くまを加えて、それを鹿児島弁(薩摩弁)で表現したアニメーションです。字幕がなければ本当に何を言っているかわかりませんが、アニメーションのテンポの速さに振り落とされないように自然と集中してしまう、不思議な魅力を持った動画です。
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