大重 さんの感想・評価
4.0
1期も見たので。前作から12年後か。設定は気になる
1期視聴済み。
あまり評判はよくなさそうですが私は結構楽しんで見ています。
設定が面白い感じですね。
いきなり12年も時間が飛んでいますね。
前期の終わりから一体何があったのか。
不老になってしまったという仲間達は。
そして前期主人公は果たして…。
と、今期も楽しみに見させて頂きます。
大重 さんの感想・評価
4.0
1期視聴済み。
あまり評判はよくなさそうですが私は結構楽しんで見ています。
設定が面白い感じですね。
いきなり12年も時間が飛んでいますね。
前期の終わりから一体何があったのか。
不老になってしまったという仲間達は。
そして前期主人公は果たして…。
と、今期も楽しみに見させて頂きます。
たナか さんの感想・評価
3.4
大陸で異例の大ヒットを記録した大人気アニメ全世界待望の2期
1期と同じく2話1エピソード構成のオムニバスヒューマンドラマ
確かに悪い作品ではないが日本では爆死確定な周回遅れ感。
OPEDも現地仕様。差し替えてもよかった気が。フリガナもなくクレジットすら読めん。
01
主人公は一応女性だが露出もなく巨乳でもないツンツンサバサバ毒舌のガサツな成人女性なのでHENTAIジャパンのアニメプロには完全にニーズがない。イケメンも毒気も色気もない優男なので腐臭も足りない。そもそもマルコメチビ坊主なんか令和のアニメに出してはいけない。
おおらかな大陸文化、言い換えれば皆たくましく口も悪いので不快ダーマン生成装置。画面に中国語が映る場面は少ないが、リアルなのか創作なのかも不明な生活習慣描写もなかなかにツラい。今売れるアニメは隅から隅までわかりきれる推しグッズCMでなければならず、メインキャラにロリ幼女がいない時点でこんな企画は通らない。性的搾取萌えキャラきっしょって人には見やすいかもだが、ストーリーに関してもある程度日本の創作に触れてきた人には展開が露骨にミエミエなので物語重視の人でも新鮮味も面白くもないでしょう。
大きな物語に収束しないオムニバスロードムービーだし、謎を小出しにした「続きが気になるゥ」的なヒキもないし、「実は、こうでした!」みたいなビックリ後出しちゃぶ台返しもない。スカッとジャパンオレツエー倍返し妄想ハーレムなろうみたいな疲れた脳に優しく沁みる観るストゼロでもなく、瞳のハイライトを消しながら苦悩に顔を歪める薄幸少女でニチャアするウェットなお涙頂戴ポルノでもない。良く言えば悪趣味な釣り針もなく誠実に真面目に「物語」をやってる。だからこそ話題性こそが本懐な今のジャパンでコレが売れるはずがない。
日本サイドですら誰もコレが売れるとは微塵も思ってない中抜きシノギにしか思えないが、それでもゴミなろうよりは遥かにマシだし本作を好きな人は少数派ながらも確かに存在するとは思える。動画品質を問うなら主人公の顔が歪みまくるのだけはどうかとは思うがあとは頑張ってる。結論として嫌いではないが本数的に脱落。
EDのテイストで絵作りしたら独自の雰囲気が出てたと思う。人気作だけあって惜しい感じ。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.9
【物語 4.0点】
構成は新規エピソード+TVアニメ版前半(~8話まで)の総集編(118分)
冒頭、連続アニメ1話分相当の尺を費やして、
TVアニメ版では掘り下げられなかったギター・楽奈(らーな)の過去の小中学生時代を描くことで、
楽奈視点の解像度をアップさせ、自由奔放な楽奈の言動解析の手掛かりを与えた上で、
改めてTVアニメ版の内容を別角度も交えて振り返っていく。
よりMyGO!!!!!(まいご)サイドを重視する再編集が成される一方で、
祥子(さきこ)ら{netabare} Ave Mujicaサイド{/netabare} の視点は本総集編では多くがカット。
本作から新規で観ると、
皆がこだわっている祥子って何者?
CRYCHIC脱退?解散?何の話?
となりかねないファン向け作品なので、
鑑賞の際は、TVアニメ版で予習してから行くことを推奨します。
新規エピソードにより、楽奈にとって“一生”とは、“おもしれー女”とは、どういう意味を持つのか。
あの年季の入った楽奈のギターの経緯は。
ライブハウス「RiNG」の“野良猫”と言われる由縁ともなっている、
唐突にギター演奏で色んなバンドに絡んで来ては、颯爽と去っていく。
こうした奇行は何を意図したものなのか。
そして、なんで春日影やったのか。
興味深いヒント、解答が数多く得られて、本編シナリオがいっそう濃厚な人間ドラマとして深まりました。
私が衝撃的だったのが、楽奈の音楽観。
{netabare} 「ギターも気持ちも誰にも伝わらない。おばあちゃんだけ」{/netabare} という一言。
歌で心の叫びを伝えられると信じるボーカル高松燈(ともり)とは対照的。
これを踏まえて観る総集編後編も楽しみです。
【作画 4.0点】
アニメーション制作はサンジゲンによる3DCG。
一方で、エモーショナルなカットでは手描き作画も入れて繊細に心情を描く構成は、
新規映像でも同様。
楽奈のオッドアイも描き込んで来ます。
小学生時代の楽奈のキャラデザ。
より幼女になるのかなと思っていたらあんまし雰囲気変わらない“猫”のままでした。
ランドセル黒というのは楽奈らしいとは思いました。
幼少期の楽奈が祖母のギターに初期衝動を受けた時も黒猫のぬいぐるみ引きずってましたし。
楽奈の過去から、TV版総集編まで走り抜けると、
多分に抹茶スイーツテロ映像にw
この“野良猫”ずっと抹茶パフェとかケータリングのお菓子摘んでいた印象ですw
【キャラ 4.0点】
今回、楽奈視点から本編を再構成する上でキーパーソンとなるのが、
ポピパの『バンドリ』TVアニメシリーズで登場したライブハウス「SPACE」オーナー・都築詩船(つづきしふね)でしょう。
本作は『バンドリ』アニメ1期だけでは分からなかった、
都築オーナーの「SPACE」と“居場所”に関する想いと真意を深堀りする作品でもあります。
{netabare} 都築オーナーは「SPACE」を次代のバンドの踏み台となる通過点になればと運営していたが、
いつしか「SPACE」自体が聖地化し、そこでライブ出来れば栄誉だという目標(ゴール)となってしまっている。
人間にとっての“居場所”とは特定の場所に依存して得る物ではなく、
自分から積極的に広い世界に出て、色んな事を知り、様々な人と関わり、
次々と直面する物事を出会った人たちと共に“やり切って”いく中で、作っていくのが居場所である。
聖地化した「SPACE」という現状はオーナーにとっては本意ではない。
孫の楽奈は、中学生に上がるなり、学校にも行かず、誰とも関わらず、
「SPACE」という場所で“一生”ギターやると入り浸っている。
“一生”というのは、都度新しい挑戦を“やり切った”ことを重視するオーナーの人生哲学とは相容れない。
特定の場所だけが居場所だと執着し、「SPACE」だけ、ギターだけ、おばあちゃんだけと、どんどん世界が狭まっていく。
孫という実例も憂慮してこそ下した「SPACE」閉鎖の決断。{/netabare}
都築オーナーの真意には私も納得させられましたし、考えさせられました。
楽奈の母・要唄(うたい)、父・毅(つよし)も新登場。
『~MyGO!!!!!』は結末を決めて逆算してプロットを組む帰納法ではなく、
登場人物の心情に合わせた化学反応で紡いでいく演繹法で構築された物語であることは、TVアニメ版レビューでも触れた通りですが。
楽奈の父は英国暮らし、母もデザイナーとしてロンドンに夢を追うという両親キャラ設定もまた、
今回、総集編で新規エピソード作ることが決まってから考えた後付け設定というのが驚愕。
シナリオばかりか、サブキャラもメインキャラの心情等から広げていく演繹法で、何が飛び出すか誰にも分からない。
返す返す、来冬シナリオ破綻リスクも孕んで紡がれるであろう『~Ave Mujica』に戦々恐々ですw
【声優 3.5点】
本編総集編部分には新録はないと思われるので、そこは基準点の3.0点。
加点したいのは、新規映像の都築詩船役の小山 茉美(まみ)さん。
かつて『Dr.スランプ』アラレ役でキーーーン!などと疾走していた中の人は、
今や「ご相伴(しょうばん)にあずかります」とのセリフも板についた大ベテランとなりました。
そんな人生の大先輩が、“野良猫”楽奈には手を焼いて、また教訓も得る。
困惑した老婆のセリフ回しも味わい深かったです。
今やと言えば、楽奈の母・唄役の小清水 亜美さん。
こちらもキャリアが中堅からベテランに差し掛かる中、
母親ポジションでもしぶとく生き残る地歩を着実に築いています。
楽奈役の青木 陽菜(ひな)さんにも新録がありましたが、
小学校時代からセリフが短く少ないため判定が難しくw
ただ、{netabare} 家の軒下で「春日影」のメロディを口ずさみながらギター弾くカット{/netabare} は貴重でした。
「なんで春日影やったの!?」の良い伏線になっていたと思います。
【音楽 4.0点】
ED主題歌はMyGO!!!!!の新曲「過惰幻」
アコースティックなバラードという点はTVアニメ版ED「栞」と同様。
ですが歌詞世界は悔恨に満ちた本編を反映しており割と鬱。
「栞」みたいに今日も“ギスドリ”だったけど、EDで一服できると油断していると、
ボーカル・燈がポエトミーでチクチクと刺して来たりするので安心できませんw
因みに読み方は{netabare} “あだゆめ”{/netabare} だそうで。読めるかーーいw
【付記】
最近、中国でたいそうな人気だと言う『~MyGO!!!!!』
「なんで春日影やったの!?」は“ギスドリ”を象徴する印象的なセリフですが。
中国では、それ以上に、中国人のツボにハマってバズったらしく。
私には、中国人のツボって、アメリカンジョークのツボに匹敵するくらいよく分かりませんが。
何にせよ、ここがチャンスとばかりに、リアルバンドのMyGO!!!!!は先日、上海追加公演やってましたね。
本総集編前編も{netabare} 「なんで春日影やったの!?」で始まり「なんで春日影やったの!?」で終わる{/netabare} 中国市場にも訴求する再編集となっていると思われるので、
近年たまに見かける興行収入が中国市場>国内市場となる現象も起こるかもしれません。