「ルパン三世 (TV第1シリーズ)(TVアニメ動画)」

総合得点
74.6
感想・評価
187
棚に入れた
1119
ランキング
548
★★★★☆ 4.0 (187)
物語
4.0
作画
3.6
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.2
ネタバレ

雷撃隊

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あの頃はみんな若かった

アニメに限らずガキの頃から放送している作品を見返すとやけに自分が歳食ったと感じる作品がある。この初代ルパンもその一つだ。昔よくTV1,2を連続で再放送をしていたのを思い出す。最近はCSの常連タイトルになっているので録画して集めている。今では柔軟な大人の代名詞になっているルパン一家だけど1stではみんな若い。近年のシリーズではおっさん同士の腐れ縁になってるけどこの頃のルパンたちは反骨精神溢れる青年だ。とっつぁんとルパンなんてまるで教師と学生みたいで微笑ましい。

今のルパンは仕事に失敗しても余裕があるけどこの頃は命からがらでまだまだ青いしガキみたいな反社会的な態度とったり初々しい。あの五右衛門が不二子に色仕掛けで騙されるなんて今じゃ絶対ありえないし。そんなこと感じる自分は年取ったなー、と実感してしまう・・・。
五右衛門とのファースト・コンタクトの話とか面白いなー。ルパンの親愛の心が五右衛門に届くシーンなんて青春しててかわいい。いつもの五人全員が揃って活躍する話が意外と少ないのも特徴だ。このあたりは試行錯誤を繰り返してキャラが出来上がってゆく過程が楽しい。

この1stの最大の功績は車や銃器など大道具、小道具に徹底的に拘ったことだろう。それまで漠然と自動車だったものをベンツやアルピーヌやフィアットに変えた。銃もワルサーP38やガバメントやコルトM19に変えた。近年ではけいおんの楽器の正確な描写が評判だったけど細かいガジェットを正確に書いてあると引き締まった感じがする。

前半の大隅正秋演出と後半の宮崎駿演出で作風がかなり違うけどこのあたりは長い目で見たら数十年に渡る先行投資に成功している。渋い大隅カラーとコミカルな宮崎カラーは後のシリーズに幅を持たせた。結果ルパンはシリアスでもギャグでも違和感の無いキャラになった。この前半、後半のカラーを足して2で割ったような雰囲気のスタンダードなTV2が出来上がる。ちなみに宮崎駿は車や武器に関しては筋金入りのオタなので結構相性がいい。でも映画は「カリオストロ」より「複製人間」の方がいつものルパンらしくて好きだけど・・・。

最初は打ち切りだった本作だけどスターの若き日の姿として後に評価が上がったのも納得がいく。40年以上前の作品だけどこの時点でルパン一家の根本的な部分は完成している。映画でもアニメでもただ時代遅れになる作品と古さが味わいになる作品がある。この初代ルパンも味わい深い作品だ。しかしアダルトな作風と言われる本作だけど内容的には健全この上ない。確かにまるでお子様路線ではないし、脱子供向けを狙った野心作だけどこんな健全でノンキなアニメが有害扱いされていたとは・・・。いつの時代もウルサイ人はいるものだ。でも今ルパンが有害で子供に見せたくないなんて親はいないだろうな。初代や2NDを現役で見てた連中が親になっちゃったから・・・

投稿 : 2014/09/14
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