雷撃隊 さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

毎年年末になると見たくなる映画

映画版では唯一原作コミックがある作品。単行本11巻に収録。

クリスマス・シーズンの物語なので毎年年末になると見たくなる。

今回は黒猫のルナが主役で人間の男性に恋してしまうお話。ルナ、乙女チックですなー。猫と人間の敵わぬ恋、切なかったなー、男の僕はアルテミスに一票。想い人（猫）を信じて見守るその姿、お前は男、いや漢だ。アルテミス、一緒に一杯やろうか（笑）。

うさぎ達セーラーチームも負けてはいない。Sに突入すると仲間も増えて賑やかに。はるか、みちる、せつなも参入。全員に見所がありいらないキャラが一人もいないのでそれぞれのファンがみんな満足出来る。個人的にこの映画で好きな箇所は東京在住の僕にとって新宿、銀座の町並がTVよりも正確に再現されている所。見た映画館が新宿だったのでさっきまで歩いていたアルタ周辺でうさぎ達が活躍するのでキャラが身近に感じられた。さながらＭｙご当地アニメだ。はるか、みちる、せつなの私服姿がうさぎ達よりも年上らしくて個性的だ。3人が喫茶店の外の混乱に気付き颯爽と変身、戦闘に突入する姿がなんともシビレル。ちなみにせつなさんは大学生でメンバーでは一番年長者だ。シックな雰囲気で素敵。


雪女みたいな敵も冬にぴったり。地球を氷付けにしてコレクションにしようとするとんでもない極悪人、演じるは増山江威子さん。ホントにこのシリーズは脇を固めるベテランキャストに恵まれている。5年間の成功の秘訣だろう。

今回の名言・・・「あたし達は恋もすれば失恋もする、辛いことも沢山ある。でもだからこそ生きていると実感するのよ」「貴方が美しいという凍った世界は死の世界よ、美しくなんかない！！」セーラームーン、やはり貴方は主役だ、気高いなー。

ルナがかぐや姫になる場面、ファンタジックで美しい。優しい奇蹟とはこのことか。ちなみにガンダム好きな友人が「ララァみたい」と言っていたけど演じてるのが藩恵子さんだと教えると納得していた。いい意味でキャラが被っていて藩恵子さんいい仕事してます。

原作者の武内直子先生、松本零士先生のファンでセーラームーンの世界で「1000年女王」のリスペクト、センスがいい。でも見ていた当時1000年女王と言って判る同世代の友人はいなかったのが少し切なかった。少し年上のこの映画を見た人は同意してくれた。ちなみに雪野弥生も藩恵子さんか・・・

冬になると毎年見たくなる映画の一本だ。しかし新宿から「カメラのさくらや」が無くなってしまったので時代を感じる映画になってしまったなー、と感じる今日この頃です。