「かぐや姫の物語(アニメ映画)」

総合得点
65.0
感想・評価
289
棚に入れた
1186
ランキング
3420
★★★★☆ 3.8 (289)
物語
3.6
作画
4.2
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.6

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米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

姫の犯した罪と罰

ラフ画や絵コンテ風のタッチに
淡い水彩で色付けされた画風だけれど
これ、大変だろうな。
お金相当かかってるってのがまず第一印象。

かぐや姫・竹取物語が絵巻物になったのを
動画にした感じ。
花や山や着物にいたるまで
色使いが美しい。

高畑勲監督って確か78歳くらい?
挑戦的というかチャレンジャーというか。
この画風だと若者受けはしないだろうが
この魅力がわかるものにとってはたまらない映像だと思う。
音楽は久石譲さんでこれがまた良い。
日本の文化や美しさを再認識出来るような仕上がりになっております。

ジブリについてはディズニー同様
あまり書く気はないのだけれど
画風やストーリーで叩かれるのは余りにも惜しい作品ではなかろうか。
昨日は海外の姫をみたので、今日は日本の姫をと思い視聴したのですが。

姫の犯した罪と罰

これってなんだろなって考えると
罪は殿方を虜にしてしまう程の美貌だったり
罰については
姫は犯した罪を償うために地上に降ろされたといわれています。

「虫や鳥や動物たちのように生きること」に憧れたせいらしく
これは生命の営みそのもののことであり、
現代の感覚では罪に問われるようなことではありません。
ふさわしい言葉を探すなら、それは「原罪」

これが罰らしいです。

窮屈だったり息苦しさだったり
大事にする大切にするの解釈が違っていたり
成長の早さと比べ心の成長は子供のままなのではなかろうかなど
考え始めると色々キリがなさそうですが

耐えられなくなって姫が走り出すシーンは
この画風のおかげでとても迫力があるものに仕上がっています。
純粋さ、無垢さ、聡い姫であったが故の哀しみ

情緒や風情も感じられ
この感覚で見れたのは日本人で良かったなと心から思いました。
台詞ではなく繊細な表情や仕草で読み取る事も求められる為
苦手な人は面白くない、つまらないと判断するかもしれません。

こんな多彩な表現方法を見れるのは日本だけかもしれません。
そう思うと、しみじみ草や虫や花さえも
愛おしいと思うのです。

投稿 : 2015/01/04
閲覧 : 507
サンキュー:

44

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