「ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編(OVA)」

総合得点
69.2
感想・評価
189
棚に入れた
1160
ランキング
1810
★★★★☆ 4.0 (189)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
 原作:蒼樹うめ(「まんがタイムCarat」連載)

 総監督:新房昭之
 監督:八瀬祐樹
 キャラクタデザイン:伊藤良明
 制作:シャフト
 話数:全2話

 OP:「おーぷん☆きゃんぱす」
    by ゆの(阿澄佳奈)  宮子(水橋かおり)
       ヒロ(後藤邑子)  沙英(新谷良子)
       乃莉(原田ひとみ) なずな(小見川千明)

 ED1:「夢ぐも」
    by marble

 ED2:「またね、ようこそ、ひだまり荘」
    by ゆの(阿澄佳奈)  宮子(水橋かおり)
{/netabare}
■感想
 原作漫画は未読でレンタルDVDを視聴。シリーズ集大成の話。

 設定等の詳細は割愛。

 この作品は、サザエさん方式なのだと思っていた、そう願っていた。だが3期で皆が進級、新一年生がひだまり荘に入居、その時この世界にも時間の流れがあるのだと知り、何時か訪れてしまうこの時を悟った。そして遂にこの時がやってきた。

 ひだまり荘ややまぶき高校には、これからも何時も同じ時間が流れるのだろう。だが沙英とヒロの居ないひだまり荘は想像できない。奇しくも作中で宮子が例えたが、沙英はおとうさんでヒロはおかあさんなのだ。それは、このシリーズを観続けた私の想像とも合致する。そして一番安心するスタイルなのだ。

 更に、過去に登場したキャラが総出演、と言うわけでもないが、それなりに縁のあるキャラの卒業も描かれる。私にとっては夏目が印象的だった。最後まで口だけはツンを通したが、態度は裏腹にデレていた。3期の特別編で明確になるが、彼女は本当は素直な娘だが、ある理由で沙英の前でだけツンデレになってしまう。そんな彼女にも卒業が訪れ、彼女のツンデレはもう観られなくなる。

 ただ、その瞬間を迎えるまでは何時ものひだまり荘の雰囲気で、クスリと笑えるネタは満載だ。深く考えると悲観的なラストを想像してしまうかもしれないが、ラストは爽やかにまとめられ、「これで終わり?」とさえ思ってしまうので、よい「前座」的な話と言えるだろう。

 ここで、この作品の続編について考えてみたい。個人的には続いて欲しい気持ちと、そうではない気持ちは50:50だが、物語として続くのかと言うことを客観的に考えてみたい。

 {netabare}まず沙英とヒロの再登場だが、体育祭前日と体育祭当日のエピソードが期を跨いでいたり、時系列順に描かれているわけではないので問題ないだろう。

 そして、この作品の主人公はゆのである。原作は彼女が卒業することで完結となるだろう。沙英とヒロの卒業は、一つの区切りとできるが、ゆの自身が卒業することで物語りは終わると思う。

 しかしそれがアニメとして描かれるか、今現在の喪失感からすれば、以降は制作されないという懸念も捨てきれない。とは言え、まだまだ続いて欲しいという気持ちは十分に有る。{/netabare}

 正直、観たい気持ちと観たくない気持ちが入り混じった複雑な気持ちだった。この作品以外なら繰り返し観たいと思うのに、この作品だけは面白くないわけではなく、寂しくて何度も観たいと思えない。そしてこの作品は、出来れば特別編も含めた1期からの全てを観て、キャラに思い入れを持てた方に視聴して頂きたい。でなければ、本当の面白さと言うか感動と言うか、この作品の魅力はわからないだろう。

■蛇足{netabare}
 2話目の挿入歌(3期ED)は、

 「この話で流すべきだろう」と思っていたら、

 予想通り使われていて安心した。
{/netabare}

投稿 : 2015/01/11
閲覧 : 353
サンキュー:

17

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