ダレイオス さんの感想・評価

2.7
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態：観終わった

史実通りかと思ったけど、おや・・・？なせが本多忠勝、前田慶次の姿が

同名のゲームが原作のようです。
ゲームはやったことがないのですがタイトルから戦国時代で無双バトルをするのがテーマ
のように見えました。
開始は小田原攻めから始まります。
えっ？１５９０年開始なので戦国時代というよりは安土桃山時代ですね。
この時は秀吉は関白になり既に天下はほぼ手中に収めているので
戦国って感じはないですね。
まあ戦国時代の定義は色々ありますのでおかしくはありませんが
戦国時代ものというよりは関ヶ原から大阪の陣からやるように見えました。

小田原攻めだけど私は史実ではどのように決着したのかは詳しくは知らないので
史実通りかはわかりませんが、普通に戦って決着したみたいですね。
ただ、戦闘の作画はあんまり動かないし
安っぽい感じがして大砲での攻撃、白兵戦での迫力はないですね。
テンポがいい戦闘でもないので爽快感がなくて戦闘は楽しめないです。

ストーリー展開は序盤は史実をなぞっている感じ
秀吉の死のイベントやら普通にこなしていて戦国から安土桃山時代から江戸時代と
二次元ものにしては序盤は比較的まともに歴史ものをしているので
人によってはありきたりかも知れませんが、余程歴史に詳しくない人以外は
付いていけない内容ではないので敷居は低い。
あんまり戦国ものは自分はみないので普通に歴史ものをやってくれたので序盤は見やすかった。
真田兄弟の友情や掘り下げも丁寧だしドラマみたいで見やすいし
序盤の展開も史実と殆ど変わらないのでしっくりきて個人的には
色もの歴史アニメものばかりの中、逆に新鮮味があったかな
しかし信繁（幸村）が病気の少女を助ける話とかこれ１クールなのに必要か？
と思えるエピソードもあり無駄に展開の進みは遅かったりする。
あと謎の小動物は必要なのかと謎のファンタジー要素も気になる。
大阪の陣で本多忠勝、前田慶次が健在なので、これ史実とは違いますよね。
福島正則って戦いに参加してたのかな？と別にそれ程歴史に詳しくない私でも
あれっ？と思える中途半端な史実の再現度には頭を抱えるかな
そういえば淀殿は出てきてたかな、私が確認した限りでは出てきてないので
大阪の陣で本来いないといけない人物がいなかったり
いなくてもいい人がいたりで盛り上がらない気がするのですが
そのため後半のキャラの掘り下げは今ひとつだったような
ゲーム原作がそうなっているならしょうがないかもしれませんが
まじめな歴史ものに見えて適当な大阪の陣には疑問符です。
ただ最後は妙に綺麗に終わっていて、しんみりしました。
基本的に史実よりだとストーリーは破綻しないので綺麗に終わりますね。

戦闘は１話ですら悪いと思ったのに３話での戦闘は
止め絵連発で近年見られないくらいの低クオリティー
タイトルの無双を名乗っているにしては名前負けもいい所ですね。
４話では関ヶ原の戦いの大一番なのに戦闘があまりにもショボイので
ギャグアニメに見えるのですが
シリアスな作風にあってない作画で戦闘は話数が進めば進むほど楽しめないです。
戦い自体も何が起こっているのかは理解しにくく
気が付いたら関ヶ原の戦いが終わっていた感じです。
日本人なら誰もが知っている戦いなのでアニメ内で何が起こっているのかは
わからなくても、付いていけないことはないのですが
ストーリー知っている分退屈な戦闘の展開ですね。
大阪の陣も作画的には苦しいし、やはり戦闘はギャグアニメに見えるのですが
最後まで戦闘は面白くはなかったです。

作画こそ悪いのですが声優陣の熱演は中々もので盛り上がりましたね。
音楽もかなり良いので不思議と雰囲気もいい
ストーリーを普通にこなし、声優陣の熱演、上質な音楽と
個人的には戦闘してないとむしろ出来は良くないかと思える感じです。

序盤は史実通りだったけど、後半は再現度が低く中途半端な感じがしました。
総合するとストーリーは不満ですね。
戦闘は低クオリティーな作画が
シリアスな作風にあってなくてギャグアニメような感じで面白くはないですね。
違和感がありました。
声優さんの熱演、良質な音楽は良かったけど
総合すると低予算で色々と再現度がイマイチなアニメ、あんまり面白くないと思います。